・・・・・・・・ 2001年前半
「電話でレッスン」を受けておられる生徒さんに、レッスンの後、メールでアドバイスしたり、電話で言ったことに補足したりした場合、そのアドバイスや補足をここに記録します。このページには、2001年前半の分を掲載します。
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Eさんから(2001年2月7日)
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根石様
先ほどお電話したEです。
私自分でフランス語の学習ホームページを開いているものです。
もともと英語が好きでNHKのラジオ講座と学校の教材、Asahi
Evening Newsと米軍放送の聞き取りだけでそれなりの実力に達したと思ってます。
素読舎のホームページ拝見しました。
実に的を得たことを書いていらっしゃるなと感じ入った次第です。
そこで要件ですが、
・私のホームページのリンクのところに根石さんのページをリンクさせて頂きたいのですが宜しいでしょうか。更に内容について少し紹介させて頂きたいと思います。
・私の長男が中一なのですが、英語の実力をつけてやるために電話レッスンを試しに受けさせて見たいと思います。まだ家族とは相談してませんので具体的な曜日はこれから調整させて下さい。
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From: 根石吉久 <ax9y-nis@asahi-net.or.jp>
To: Eさん
In-Reply-To: Your message of "Wed, 07
Feb 2001 15:38:34 +0900"
Subject: Re: 電話したEです
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E様
お電話ありがとうございました。小学校6年生を信州中野で10人見ており、仕事が始まる直前でしたので、お話できず、失礼しました。
> 素読舎のホームページ拝見しました。
> 実に的を得たことを書いていらっしゃるなと感じ入った次第です。
英語のわかる人に評価していただいてうれしく思います。
これまでほとんど反応らしい反応がなく、まあ、我慢づよく作っていくしかないホームページなんだろうと思っていましたが、読んで下さった人がメールを下さることが、一番報われた気持ちになります。
E様は、小学館文庫「英語どんでんがえしのやっつけ方」を読まれて、私のホームページをお読みいただいたのでしょうか。それとも、最初にホームページを見ていただいたのでしょうか。小学館文庫以後は、言いたいことはホームページに書いてきました。直接にホームページから読んでいただいたのであれば、数少ないホームページへの反応をいただいたことになり、勇気を与えていただくことになります。
> ・私のホームページのリンクのところに根石さんのページをリンクさせて頂きたいのですが宜しいでしょうか。更に内容について少し紹介させて頂きたいと思います。
よろしくお願いいたします。内容の紹介に関してはすべておまかせしますので、こちらもよろしくお願いいたします。
> ・私の長男が中一なのですが、英語の実力をつけてやるために電話レッスンを試しに受けさせて見たいと思います。まだ家族とは相談してませんので具体的な曜日はこれから調整させて下さい。
ホームページを書き換える時間がなかなかとれず(自宅を自作しているせいです)、記事が古くなってしまっていますが、私のレッスン枠は先月の末で埋まってしまいました。今後は、妻にレッスンを引き受けてもらうことになっています。
しかし、このこと自体も流動的で、ISDNを導入することを考えています。これを導入すれば、妻の仕事と私の仕事が、同じ時間帯に可能になります。妻と相談すれば、私のレッスン枠を新たに設けることができるかと思います。
私の塾は、言いたいことを言ってきたおかげで、学校に隷属的な人々や部活に比重を置く人々から憎まれ、地元では生徒が減りつつあります。インターネットの普及と長距離電話の値下がりのおかげで、「電話でレッスン」が可能になり、生き延びることができています。
そちらの方針が具体的になりましたら、またメール下さることをお願いいたします。曜日など、双方ですりあわせる必要があると思いますが、ひとまずはそちらの希望をお聞かせくださるとこちらで検討に入ります。
ホームページを見させていただきます。こちらでリンクを張ることはご許可いただけますでしょうか。また、いただいたメールを、個人情報(名前その他)を伏せ、Eさんからのメールとして、私のホームページに掲載させていただくことはできますでしょうか。
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From: Fさん
To: ax9y-nis@asahi-net.or.jp
Subject: 実演テープ希望します!
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京都に住むFと申します。
根石先生の御本を拝読させていただき共感致しました。
私もぜひ素読や回転読みなどを体験したいと考えております。
駿台の基本英文700選とヴィジュアル英文解釈をやり直しています。
英語を自ら楽しく学ぶ方法については常に考えていますが、回転読みなどを根石先生のご指導のもと体験したいと強く希望し、この手紙を書いています。
取り敢えず実演テープをお送りいただければ幸いです。
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Fさんへ
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テープはあくまで音づくりの方法の概要をつかんでいただくためのものです。
「技法グラウンド」は「電話でレッスン」や素読舎という塾で行われている練習方法を録音したものです。
「回転読み」は、一人になって激しく練習するための方法です。
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Fさんから
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私は「ミセスダウト」や「ゴースト」が練習の題材としては好きです。
授業で3学期丸々使って(教科書から離れて)「ゴースト」の視聴+サウンドトラックのみでの書き取り(ディクテーション)をやったことがあります。楽しんで学習できたと思います。たとえばミセスダウトで電話のレッスンをしていただくことはできますか?いま駿台の700選を題材に暗記をしていますが、やはり最低でも10回は連続して読まないと私の場合は日本語を見てすぐ英語が出て来ることはありません。逆に10回連続して出来ると簡単に忘れないことを自分で体感しました。回転読みテープを聞いて改めて愚直に続けることの大切さを認識しました。
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From: 根石吉久 <ax9y-nis@asahi-net.or.jp>
To: Fさん
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お返事が遅れて申し訳ありません。
> たとえばミセスダウトで電話のレッスンをしていただくことはできますか?
私のレッスンの空き枠は、現在1つのみになっており、先日、ゆいまあるという喫茶店でやっている教室の生徒さんが、「電話でレッスン」を2月から使いたいと申し込まれました。その翌日、Fさんから申し込みがあり、なんとか二つとも引き受けることはできないものか、妻と相談しておりました。
妻は25年ほど私がやっている塾を手伝ってきており、初心者から中級の初歩の方の世話ならできます。ゆいまあるという長野の喫茶店の教室の生徒さんは、初心者ですので、この方が、妻のレッスンを承知してくれれば、私がFさんのレッスンを引き受けることができます。今日、ゆいまあるの生徒さんにメールを出し、妻のレッスンでやってもらえるかどうか打診しています。メールの返事が来ましたら、Fさんの「電話でレッスン」をどうお引き受けするかのお返事ができます。
現在、ホームページ上の記事を書き換える時間がとれずに困っています。私は現在シナリオを週に12本扱っており、そのうちの数本が私の側に予習の必要があります。これ以上、新しいアイテムを増やすことは実質的に不可能です。
映画「ミセス・ダウト」は見てみました。いい映画で、いずれは是非テキストとしてシナリオを取り上げてみたいと思いますが、現在はちょっと無理です。どうしても、「ミセス・ダウト」をやってみたいとおっしゃる場合は、時間を10分延長し、レッスンを40分にしていただけませんでしょうか。レッスンの月額1万円は同じですが、数百円の電話料金の超過が生じます。この超過分の10分で、私の側にテキストの2度読み、もしかすれば3度読みを許していただきたいのです。なるべく予習はしておきますが、どうしても予習に手が回らないことがありえますので、その場合に2度読み、3度読みを許していただくための10分です。
「ミセス・ダウト」のシナリオはお持ちでしょうか。お持ちでしたら、出版社をお教えいただけると有り難く思います。
「ゴースト」はこちらの地元の生徒さんが使っています。これをやっていただくわけにはいかないでしょうか。これだと、規程通りのレッスンになります。
> いま駿台の700選を題材に暗記をしていますが、やはり最低でも10回は連続して読まないと私の場合は日本語を見てすぐ英語が出て来ることはありません。逆に10回連続して出来ると簡単に忘れないことを自分で体感しました。回転読みテープを聞いて改めて愚直に続けることの大切さを認識しました。
きちんとポイントをつかまえておられると思います。
10回連続して読めるためには、数十回、場合によっては100回を超える読みの練習が必要です。私のレッスンでは、始めていただいてしばらくすると、毎回テストが行われます。このテストは字を見ないで、私が一回言う文を5回言っていただくものです。この連続5回で、途中で途切れたり言い間違えたりした場合は、指折り数えていた指を開いて、ご破算にし、最初から5回数えます。
このテストに合格する練習レベルが、一人で行う練習で、10回連続で言えるレベルだと思います。このテストに合格しつづけると、映画の音が聞こえてくる(把握できる)のが実感できます。後はシラミツブシで量をかせぎます。このレッスンを生徒さんに対して行ってきて、私自身、近所に住む外人との日常会話がすごく楽になってきているのを感じています。
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Fさんに
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今日、「ゆいまある」の生徒さんから、金曜日の私の空き枠をFさんに譲る旨のメールが来ました。この生徒さんは、「ボディ・ガード」をやっています。この生徒さんに、妻のレッスン受けてくれるようにお願いしてあります。
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Fさんから
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今日22日のNHKの番組で「アジア英語」のことが解説されていました。
ご存知だと思いますが、青山学院大学の本名信行教授のジャパニーズイングリッシュのすすめの話しも出ていました。第2言語としての英語使用人口が3億人を超えているアジアにおける英語をもっと積極的に日本人も(日本人の英語として)使うことで世界の英語そのものが変わってくるという話しです。その前提に根石先生のライフとしての英語よりサイエンスとしての英語の価値というか意義というようなものがあるような気がします。一般によく言われている「英語はツールだ、英語を英語としてしか勉強していないところが問題なのだ」というところにこそ問題があるところに改めて根石先生によって気づかせていただきました。
譲っていただいた「ゆいまある」の生徒さんに感謝します。
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From: 根石吉久 <ax9y-nis@asahi-net.or.jp>
To: Fさん
Subject: Re: 京都のFです。「ゴースト」でぜひお願いします。
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> 週1回30分のレッスンと理解していますが、時間帯はいつになるのでしょうか?
おっしゃる通り、週一回30分のレッスンです。
金曜日 夜10時50分〜11時20分
が空いています。
> 1日の練習時間はだいたいどのくらい確保すればいいのでしょうか。
これは一概には言えません。
シナリオ本のほぼ5ページ分について、私が一回言った文を「同じ調子で五回繰り返し」言えるようにしておいていただきたいのです。必要な時間は、この質を確保できる時間となります。
> 今日22日NHKの昼の番組で「アジア英語」について解説されていました。
「アジア英語」は、内側に潜り込めばいろいろだろうと思っています。シンガポール、インドは、西洋野蛮(植民地政策)によって、地元の地付きの言語を蹂躙されたか、非公用語にされた国です。
中国の人たちは、中国語のシンタックスがSVOですから、言語構造の観点からは英語をやるのに有利です。
朝鮮、モンゴル、ネパールの人たちは、SOVシンタックスの言語の人たちですから、英語をやるのに不利ですが、朝鮮の人たちは、母音の数が多い分だけ有利です。
西洋野蛮に蹂躙されることなく、日本人が日本語を守りながら英語をものにすることが一般化することがありえたなら、これは世界史上に例のないことだと思います。もっとも不利な場所で英語をものにした例となります。
まるで先行きは明るくはありませんが。
とにかく、日本で英語をやることは圧倒的に不利な条件のもとで英語をやることです。日本人が英語で苦労するのは、日本人の能力とか国民性だけの話ではなく、客観的に不利な条件があるのだと考えています。今はそれを確定すべき時だと思っています。そうでなければ、肩こりがどんどんひどくなるように、日本人の英語コンプレックスもひどくなるばかりだと・・・。
その不利な条件については、小学館文庫ではほんの少し触れただけです。
> 日本人も彼らを見習い英語をどんどん使い、ジャパニーズイングリッシュをスタンダードにするくらい自信をもって使用すればいいというような話でした。
基本的に賛成です。しかし、ジャパニーズイングリッシュは、もう一度鍛え直す必要があります。「通じない」ので、単に敬遠されて終わり、という英語が多いからです。
いずれ、私の現時点での英語に対する考えは聞いていただくことがあるかと思いますが、考えたことは時間の許す限りホームページの記事にしていこうと思っています。これまでに書いたものに目を通しておいていただくとありがたく思います。
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From: 根石吉久 <ax9y-nis@asahi-net.or.jp>
To: Fさん
Subject: Re: 京都のFです。「ゴースト」でぜひお願いします。
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> ト書?のような部分も5回ずつ素読できるようにしておくのでしょうか? それからINTとは何のことですか?Interior
Exteriorと関係がありますか?
ト書きは扱いません。セリフ部分のみを扱います。
INTは、お考えの通りで、interior のことだと思います。場面が室内(建物内部)であるということだと考えてきました。英語で脚本を書く人に聞いてみたわけではありませんが・・・。
> Q2: 最初のせりふ Whew! とかAh!
Wow!のような擬態語?擬声語?のようなものも5回ずつ練習したほうがよいのでしょうか?
こういうものもやりません。
言いよどみで、同じ単語が重なるようなところも、重なった部分を削ります。
また、I'm sorry. It's great. などの極端に短いものも、必要なければやりません。短いが耳慣れないものは扱います。こういうものが出てきたら、「やりますか?」と私の方でお聞きしますので、必要なければ、とばしてくれと言ってください。
> Q3: 1回のレッスン30分の間にどれくらいの進度で進みますか? 予習の都合もあるので一応の目安をお教えいただければ幸いです。
セリフの多いページも少ないページもありますので、一概に言えませんが、よく練習しておかれる方だと一回に5、6ページ進みます。初回用に5ページ程度練習しておいて下さい。
> Q4:同封させていただいた駿台の基本英文700選(27日には届くと思うのですが)を使って、レッスンの最初の3〜5分の間に日本語を言っていただけないでしょうか?
レッスンに「基本英文700選」を持ち込んでいただくのはかまいませんが、英語を私が言い、それを5回リピーティングする方が、練習になると思います。
日本語を、たどって読むのではなく、絵を見るように「一目で見て」、対応する英文を言うという練習は有効です。これは「一目で見て」、一瞬に全体を把握する必要があるため、一人で練習するのが最適です。
私が日本語を言ってしまうと、その間、日本語をたどってしまうため、日本語で思考が動いてしまいます。それが動いた後で、対応する英文を言うより、一度聞いた英文を5回繰り返し言う方が英単語だけでイメージを動かす練習ができます。
これでよければやりますが、時間配分が難しくなります。やってみていただけばわかりますが、3〜5分だと、「700選」の数がかせげません。
でもせっかくのお申し込みですから、「700選」もやってみましょう。やってみていただいた上で、時間配分などご相談します。
Fさんは、高校の先生だとお聞きしましたが、英語の先生でしょうか。また、海外在住の経験をお持ちかどうかもお聞きしておきたいことです。ご自分の英語歴や、これまでに採用された学習方法などもお教え下さると、レッスンを進める上で参考になります。年齢も語学の上達速度に関係しますので、教えていただくとありがたく思います。
最近、ニュージーランドに住んでいた方が生徒さんになってくれました。日本に帰ってきて、英語がどんどん錆びていくのがわかるので、まずは錆を落としてから、新しい力をつけるために私のレッスンをやってみたいということです。
日本語という強力な酸に囲まれた英語の錆を落とすために、あるいは、錆を寄せつけないために私のレッスンを使って下さる方は、今後も現れるだろうと思っています。こういう方を相手の場合は、発音などは私が教わることもあるだろうと思うものの、日本在住のまま英語の骨を溶かされないで保持する方法は、むしろ私が伝えるべきものだと自覚しています。
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From: Fさん
To: "根石吉久" <ax9y-nis@asahi-net.or.jp>
Subject: Re: Fは33歳、高校英語教員、短期旅行が2回、TOEIC620(5年前)です。
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<年齢・海外在住の経験など>
Fは33歳で、京都の高校の府立高校で英語を教えて10年目になります。なんとか10年弱仕事をこなしてきたのですが、もともと英語力はたいへん低く、ずいぶん劣等感に悩まされてきました。海外在住のことですが、短期の旅行以外はありません。約8年にインドに20日間同僚と自由旅行したのと、約5年前に大学時代の友人とカナダに1週間の語学ホームステイプログラムと10日間のロッキー山脈でのアクティビティーを楽しんだ程度です。それ以外は海外へ行った経験はありません。
<高校卒業から現在のあらまし>
地元の公立高校を卒業後、1年間旺文社の大学受験ラジオ講座をききながら自宅浪人をしていましたが、4年制の大学にはどこにも受からず、第二希望として夜間の京都外国語短期大学に入学しました。卒業後兄弟校の京都外国語大学外国語学部英米語学科の3回生に編入学し、2年間で大学を卒業すると同時に教員免許も取得し、京都府教育委員会に採用され現在に至っています。
<英語に出会った中学時代〜高校時代>
中学時代から英語は大好きで中学の英語の先生から薦められたNHKの基礎英語・続基礎英語(当時の名前)を毎日聞きながらネイティブのまねをして発音だけは先生にほめられるようになり、将来は通訳ガイドになるぞと心に決めて毎日英語の授業を受けていました。私が英語に初めて触れたのはもちろんこの中学時代からです。中学の時はむずかしい文法もさほど出てこないので好きだったのですが、高校に入って英語が急に難しくなり、苦手科目になっていきました。中学の時英語の成績で「5」以外はもらったことはなかったのですが、高校では「5」をもらったことは一度もありませんでした。こんな私が高校で英語を教えているのですからおかしなものです。でも音楽は高校で3年間続けて「5」をもらっていました。それほど音楽が好きだったのです。
<通訳ガイドへの夢>
中学の時に志したガイドの夢は現在も持ち続けています。大学時代にハロー通訳アカデミーという通訳案内業国家試験の予備校にもしばらく通っていましたが、合格率が5〜10パーセントで内容も難しく当時はまったく歯がたちませんでした。しかし、いつかガイドの資格をとりたいと強く願っています。定年後でもガイドの仕事をやってみたいと思っています。短期大学時代はFGC=FreeGuideClubというボランティアガイド(英語を話す外国人観光客向けの)をしていました。普段の練習時間に平安神宮のことを書いた英文を部員とペアになって素読暗記し、土日に平安神宮へ出かけて外国人観光客の方に声をかけるのです。50%くらいの方がOKしてくれ、暗記した英文を実際の現場で身振り手振りもつけて話すのです。相手の国のことも教えてもらえるのでとても楽しい時間でした。そのころの部員とは今でも月に1回ボランティアガイドをしています。
<英語歴>
すでに触れている英語歴に関することですが、TOEICは5年前に620点でした。私はとくにリーディング能力と語彙力をもっと伸ばさないといけないと思っています。語彙力はアルクの無料診断(HP)で5500〜6500程度しかありませんでした。もちろんこのくらいのレベルではどんどん読んでいくなかで増やしていくのがいいと思いますが、prefix
suffix,root?をいかすなどして工夫して増やしていくことも必要と感じています。勉強方法についてもいろいろお教えいただければ幸いです。
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Fさんへ
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お返事が遅れました。お許し下さい。
2月分確かに受け取りました。ありがとうございました。
また、「ミセス・ダウト」のシナリオとテープを同封していただきびっくりし、恐縮しました。申し訳ありません。時間をみつけて練習をすすめたいと思います。
お礼といってはなんですが、拙書お送りいたします。お暇なときにお読みいただければさいわいです。
「700選」も同封いただきありがとうございました。
「700選」については、初回時、試しに「技法グラウンド」でやってみていただこうと思います。シナリオの進度にどの程度影響が出るかを試してみて、一回分の「700選」に使う時間を決めましょう。
これまでの英語歴を書いていただき、参考になりました。
私は海外は最大で1ヶ月半いただけであり、その後は10日から2週間程度の旅をしただけです。日本在住のまま英語力をどう作り、作ったものをどう維持するかというのが私の課題だと思っています。
すでに今日の予定となりましたが、こちらからベルを2度鳴らしますので、026−272−4330へお電話下さい。 レッスンを楽しみにしています。
では。
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From: Fさん
To: "根石吉久" <ax9y-nis@asahi-net.or.jp>
Subject: Re: 質問があります!お時間のよろしい時によろしくお願いします!
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いつもお世話になっています。
今回は少し気づいたことがあったのでお便りします。
月1回、短大時代の友人と平安神宮でボランティアガイドをしていることは以前に書いたかもしれません。今日26日はその日でした。今日はコロラド州のエンジニアのマネージャーの方とイギリスの青年との出会いがありました。今日はたまたま平安神宮では蹴鞠の実演がありそのイギリス人青年は体験タイムには衣装をまとった(宮司さん風)の人に交じり蹴鞠を楽しんでいました。
ガイドの後、友人と喫茶店で話をし、先日私が読んだ國弘正雄【?】先生の英語の話し方(?)の話になり、本日よりその友人と中3のテキストの只管朗読を実践することになりました。ご存知のように、國弘先生は中学時代テキストを500回から1000回ほども音読され、アポロ11号の月面着陸の際同時通訳をされたことでも有名な方です。大学教授や国会議員もされ、通訳もなさるほどの英語力の基礎はこの中学時代に培われたということで、その追体験を我々もやってみようということです。
早速、Mika's Speech(光村図書COLUMBUS ENGLISH
COURSE 3のUnit 3)にチャレンジしてみました。以下本文です。打ち間違いがあるかもしれません!
Mika's Speech
Mika gives a speech in front of her class.
Good afternoon, everyone. Do you remember
Ted Baker? He was here in
school with us last year. Well, last winter,
I visited him and his family
in London.
When you hear the name "London",
what do you think of first? Big Ben?
Double-decker buses? Piccadilly Circus? Well,
they're all famous. But I
want to tell you about the language spoken
there. It's English, of course.
At first, I thought everyone spoke the same
kind of English. But I was
wrong.
When I went around London with Ted and his
father, I talked to a lot of
people there. But sometimes I couldn't understand
them. Ted's father
laughed. "Don't worry, Mika," he
said. "People here speak English with
all
kinds of accents." So, for me, spoken
English was certainly more difficult
than written English.
The next day, Ted and I went on a sightseeing
tour of London by bus.
There were a lot of people from countries
like France, Germany, and Spain on
the bus, but they were all able to speak
a little English. Since I can
speak a little English, too, I made friends
with some Spanish students
studying in London. I didn't understand everything,
but I really enjoyed
talking with them.
Next time, I want to understand more and
say more, so now I'm studying
English very hard. I now know that English
is really useful. I want to use
English to make friends all over the world.
Anyway, I had a great time during my stay
in London. There was only one
problem---my trip finished too quickly!
Well, that's about all, I think.
Thank you very much.
以下今日その友達に充てたメールです。
コンビニで別れてから国際ホテルに向かう地下鉄東西線の車中+徒歩で約18分、家に帰ってから約13分、のべ31分(半端なのは最後の文が連続5回よどみなく言えるようになるまでやったため)実践しました。長い文は別にして700選でやっているのでわりとスムーズにできましたが、長い文今回はThere
were a lot of people from countries like
France, Germany, and Spain on the bus, but
they were all able to speak a little English.
で5回連続にチャレンジして失敗し、またチャレンジし失敗しました。今回は31分の実践で、Since
I can speak a little English, too, I made
friends with some Spanish students studying
in London. まで終えました。
たいしたことではないのですが、やはり実践はいろいろな気づきを与えてくれます。5回連続よどみなく言える練習も少し長い文章になるとひととおりできるだろうとチャレンジした後でも2〜3回失敗します。
それからこのレッスンはまだ中3教科書のレッスンとしては短い方ですが、最初から最後まで読むと2分から3分かかります。30分で10回は練習できる計算になります。1000回を同じレッスンで行うとするとこのペースでは約4ヶ月で1200回(最低)いえる計算になりました。ここまでやると何か変化があるかもしれないと思い、友だちと今日から始めました。さてどこまで続けることができるのか。7日(1週間)のうち5日、1日につき30分は練習をするという条件で4ヶ月続けるつもりです。
國弘先生はあのころの中学の教科書がどのくらいの分量かわかりませんが、8〜10レッスンとしてそれが1年間で教科担任が最後まで消化したとして毎日90分は音読し続けていたことがわかりまたまたびっくりし、やはり同時通訳(現在でも日本国内で使える同時通訳者は20数名らしいです)にまでなる人は違うなあと友だちと感心していました。
とりあえず1回目は5回ずついえるようにして1文単位で進めていますが、そのあとは段落単位で進めたらいいのでしょうか?それともレッスン全体を通して何回も練習した方がいいのでしょうか?ぜひアドバイスをお願いしたいのですが
すいません。手紙が長くなりまして。でも頑張っていきたいです!!!
ゴースト・700選もがんばりますので今後ともよろしくお願いいたします。
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From: 根石吉久 <ax9y-nis@asahi-net.or.jp>
To: Fさん
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根石です。
メールありがとうございます。
> 長い文今回はThere were a lot of people
from countries like France, Germany, and
Spain on the bus, but they were all able
to speak a little English. で5回連続にチャレンジして失敗し、またチャレンジし失敗しました。今回は31分の実践で、Since
I can speak a little English, too, I made
friends with some Spanish students
studying in London.まで終えました。
これは、「字をみて」行った練習でしょうか。国弘さんの言い方では、「朗読」、私の言い方では「素読」ですが、これはどちらも字を拒否しません。ネイティヴの英語の磁場がない場所では、字を見て読むという行為には、必然性があると考えています。
字が不要になるまで、字ととことんつきあえばいいのだと考えています。
字を使わない方法がいいのだという考え方から抜けている一事は、日本には英語の磁場がないという認識です。
> 5回連続よどみなく言える練習も少し長い文章になるとひととおりできるだろうとチャレンジした後でも2〜3回失敗します。
「ひととおりできるようになったものも、後でもう一度やってみると、また失敗する」という意味でしょうか。もし、そういうことでしたら、これは、英語の磁場を欠いた日本では、きわめて普通のことです。日本は、英語のシンタックスがきわめて身体化されにくい場所だということだと思います。英文そのもののシンタックスは日本でも手に入ります。しかし、英語の磁場というものは手に入りません。じわじわと慣れていけばいいと思います。歩けるところまでは歩く。それが日本にいて英語をやる場合の基本的な姿勢だと思います。あまり歩けない人もいるし、とても遠くまで歩いてしまう人もいます。国弘さんは、とてつもなく遠くまで歩いた人だと思います。
「2〜3回失敗する」などということは、私にもいつも起こっていることです。気にする必要はないと思います。まだ、本当になじんだ文になっていないということですが、なじめば腹におさまります。
英語は、頭で理解したのでも、胸で感じたのでも、まだ本当には使えるレベルではなく、腹におさまらないと、自然に自分の口に乗ることもなく、全体を一挙に理解するヒアリングとしても成立しません。
「失敗」ととらえるのでなく、「未熟」ととらえる方がいいような気がします。「未熟」なものは、いずれ熟するので、練習を継続して、熟するのを待っていればいい。私が日々行っていることもこのこと以外ではありません。
> 最後まで読むと2分から3分かかります。30分で10回は練習できる計算になります。1000回を同じレッスンで行うとするとこのペースでは約4ヶ月で1200回(最低)いえる計算になりました。ここまでやると何か変化があるかもしれないと思い、友だちと今日から始めました。さてどこまで続けることができるのか。7日(1週間)のうち5日、1日につき30分は練習をするという条件で4ヶ月続けるつもりです。
考えついた方法は、試してみていただき、それをやる前とやった後での変化を教えて下さると、私だけでなく、語学をやっている多くの人たちにとって貴重な知識になります。私のホームページをその報告の場所としていただけたら光栄に思います。
これは、メールに書いていただいたレッスンの一課分「だけ」を1200回読むのに必要な期間が4ヶ月ということになると思います。
1000回を越える回数を練習するということは試してみたことがありませんが、私の塾は固定されたテキストを25年に渡って使ってきたので、いつのまにか1000回程度は口に出して言っている文があるかもしれません。そして、自然に口に乗る文というものは、そういう文なのかもしれません。
この意味では、3年ごとか4年ごとか知りませんが、やたらに教科書の内容を書き換える文部省のやり方は愚劣なものと思います。30年か40年に一回程度の書き換えでたくさんです。やたらに現代アメリカに迎合する必要はなく、行儀のいい「通じる英文」を長く教科書の文として固定すれば、親が子供に自分の理解したものを伝えることもできます。何歳か年上の人が、年下の人に伝えることもできます。
やたらに教科書を書き換えるということは愚かしいことだと思っています。
話が逸れました。
いずれにせよ、実験結果は是非お教えいただきたくお願いいたします。
> とりあえず1回目は5回ずついえるようにして1文単位で進めていますが、そのあとは段落単位で進めたらいいのでしょうか?それともレッスン全体を通して何回も練習した方がいいのでしょうか?ぜひアドバイスをお願いしたいのですが
こだわることはないと思います。
一つの文だけを相手に5回同じ調子で繰り返せるという質を確保した後では、同じ一つの文を相手に10回繰り返せるようにする練習もありえますし、段落単位でやって、まだ充分になじんでいない文が見つかったら、5回なり10回なりを繰り返すことで補強するということもできます。
レッスン(単元)全体をどんどん読んでいき、途中で言いにくいものや、つっかかるものが見つかったら、補強のために「回転読み」をするということでもいいと思います。
この辺は、どうぞ自由にやってみて下さい。
私が最近やっているもので、試してみていただきたい方法があります。
素読や朗読は、字を排除しませんが、字という情報の情報量を減らすというやり方ができます。
眼目は「なじみの薄いもの」だけを字の情報として残すということです。
「字を見てやる練習」と「字を見ないでやる練習」の中間形態です。
お送りいただいた「ミセス・ダウト」のシナリオが手元にありますので、例示してみます。適当なページを開いて、みつけた文を使います。
You don't have to run off when she honks
the horn!
(ママがクラクションを鳴らしたからって、慌てて帰ることはない!)
これを私が練習するとします。
You don't have to 〜. の言い方は、充分自分になじんでいるとします。run
も充分にわかっている単語なのですが、「座っているテーブルから急いで離れる」という感じで
run off が使えるということが新たな発見だったとします。
そしたら、手元のメモ用紙に off だけを書きます。when
S V の構文はわかっているが、この when が節を作りますから、off
の後に when をメモします。horn はわかっているが、honk
the horn のつながりを知らなかったら、honks
だけをメモします。
以上の作業で、
off when honks
のように3つの単語のメモができます。
これだけを見ながら、
You don't have to run off when she honks
the horn!
の全体を5回同じ調子で言えるように練習します。
やってみていただくとわかりますが、余計な細かいところに神経を奪われることがなくなります。練習が神経的でなくなります。字の功徳を実感します。
これは、私とのレッスンで長い文がテストに出されたときにやっていただいてもかまいません。「最低これだけのメモがあれば繰り返し言える」という程度のメモをとっていただいてもかまわないということです。
英語の練習では、神経質になることには用心すべきです。
小学校に英語が導入されようとしている現時点で、私が憂慮していることは、英語によって日本の子供の神経が不安定になることです。小学校に導入される英語が成果をもたらさないならば、これは杞憂になりますが、これが成果をもたらすならば、日本人に神経症が激増すると考えています。日本語にとって根本的に異質な言語が、日本人に神経症をもたらさないはずはないのです。充分に自覚された語学以外の場所では、神経症の激増になると思っています。
「からっぽ」のままがひとまず全的に肯定される素読(あるいは朗読)のような方法が、自覚的に検討されなければならない時が来ていますが、腐れ文部省も、罪のない一般の人々も、それを真剣に考えるということをしません。
恐ろしいものがそこにあると思っています。
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From: Gさん
To: ax9y-nis@asahi-net.or.jp
Subject: 電話でレッスンについて
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はじめまして。私は、大阪在住のGというものです。
先生の「電話でレッスン」を是非受講してみたいと思い、今回メールを送らせていただきました。
希望の時間帯は、現在欠員となっている金曜日の10時50分〜30分のクラスを考えています。
手続きなど、お手数ですがメールにてお返事をいただければ幸いです。よろしくお願い致します。
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From: 根石吉久 <ax9y-nis@asahi-net.or.jp>
To:Gさん
Subject: Re: 電話でレッスンについて
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メールありがとうございます。
申し訳ありません。金曜日10時50分からの時間帯は、今月から京都府の公立高校の英語の先生がレッスンを受けておられ、埋まってしまいました。すぐにホームページで報告すべきなのですが、どうしても時間がとれず、ホームページの情報は1ヶ月(以上?)遅れたものになってしまっています。
なるべく早く最新の状況をホームページに掲載しようという気はあるのですが、どうにも手足をとられることがあり、このところまったくホームページを書き換えられません。申し訳ありません。
英検とかTOEICとか、何かこれまでに受験されているものがありますでしょうか。それをお教えいただければ、ありがたいのですが。といいますのは、妻がレッスンに加わっておりますので、妻のレッスンで基礎を作っていただくべき人なのか、京都府の英語の先生のように私が最初からレッスンすべき人なのかを判断したいのです。
もし、妻のレッスンでやっていただけるなら、すぐにISDNを引こうと思います。ぐずぐずとずっと迷ってきたのですが、このところ問い合わせが何件かあり、受け皿を広くしなければ駄目だと思っていたところでした。ISDNさせ引けば、私のレッスンで埋まっている時間帯のほとんどが、同時に妻のレッスンでやれるようになります。
ISDNを引かなくても出来る私のレッスンは、土曜・日曜の午後2時〜4時の間です。この中から30分を選んでいただくなら、すぐにお受けできます。この時間帯なら妻のレッスンも可能です。
土曜の夜でしたら、9時半から10時が空く可能性があります。受験生が使っていましたが、受験の結果待ちということで現在あけてあります。これが埋まらなかった場合は、4月以降お受けできます。3月いっぱいは臨時使用枠としてあり、現在の生徒さんの振り替えに使っています。3月中は埋まっています。4月以降に関しても、この時間帯は確約はできません。現在休んでいる生徒さんのレッスンが復活する場合は、その方を優先します。
お勤めをお持ちの方でしょうか。万が一、昼間の時間帯が使え、妻のレッスンでやられるなら、お受けできる曜日は多くなります。 私は自宅を自作しており、昼間の時間帯はなかなかレッスンに時間が割けません。
すでに採用しているシナリオの中から、私が指定するものをテキストとして下さるなら、土曜日夜、11時40分〜0時10分も可能です。すでに採用されているシナリオに関しては私のホームページの「欠員状況」のページでご確認下さい。ホームページに掲載されているもの以外は最近は増やしておりません。一本まるごと終了したものができたら、新しい一本を採用していこうと思っています。その場合の候補は、「ミセス・ダウト」です。
現在は、新しいシナリオを採用するのは限度に達しています。
曜日と時間帯が決まれば、次にはシナリオを決める必要があります。ビデオ(映画)のシナリオを主にテキストに採用している理由は、私や妻のレッスンでは、リスニング用に生徒さんの自分の口をどんどん動かして練習していただくからです。生徒さんが、自分でどんどん口の動きを鍛え、通じる音を作っていけば、耳も英語の音をつかまえるようになります。この過程で、自分の英語の音が、聞き取りにもしゃべるのにも使えるようになります。聞き取れるようになるために、自分の口を動かすというところがミソといえばミソです。
しかし、実は、これ以外に他にまともな方法はあるのかというくらいに思っています。
TOEICや英検のための教材をレッスンに持ち込んでいただくこともかまいません。その他に、ボキャブラリー増強用に「ボキャブラリー 楽暗記」(創育)というテキストも使用しています。
私はこれが非常に気に入っているんだがというテキストがあったら、こちらにコピーを郵送していただければ、採用できるものかどうかを検討します。
テキストが決まれば、開始月のはじめの該当曜日、該当時刻にこちらからお宅の電話を二度鳴らします。二度で静かになったら、私の呼び出しですから、そちらからこちらに電話をかけていただきます。その時からレッスンが開始されます。
現在、レッスンに使用している電話は、026−272−4330です。
NTT回線をご使用でしたら、「しゃべりっち」というサービスに加入なさることを是非おすすめします。料金が40パーセント割引になります。これは大きいです。
電話はなるべくレッスン専用として使用し、質問や連絡などはなるべくメールを使用します。
入会金などはありませんので、レッスンを始められたら、以下の口座に、その月のうちに月額1万円を払い込んでいただきたくお願いいたします。
(電話でレッスン用)
・郵便貯金総合通帳
記号 11180
番号 21641261
名前 根石吉久
以上ですが、何かご不明の点がありましたら、再度メールをいただきたくお願い申し上げます。
是非、技法グラウンドで、英語を鍛える過程に突入なさって下さい。
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Received: by j.asahi-net.or.jp (ATSON-1)
From: Gさん
To: ax9y-nis@asahi-net.or.jp
Subject: レッスンについて
Date: Thu, 8 Mar 2001 22:11:32 +0900
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お忙しい中、メールの返送ありがとうございました。
金曜日のレッスンが無理ということでしたので、私の受講可能な曜日と時間、および英語歴を記入させていただきます。お手数ですが、ご検討ください。
水曜日・木曜日・金曜日・・・・夜10時以降
平成7年-英検2級・TOEIC680点を取得
英語は、全くの初心者というわけではないのですが、口頭での英作文は全く自信がありません。文法や語彙力も残念ながら現在ではほとんど忘れている状態です。
私が持っている参考書を記入致します。
(ほとんど使っていないのですが・・・)
・DUO
・茅ヶ崎方式英語会の初級
・イングリッシュアドベンチャーのTHE CHASE
教材は、特にこだわりはありませんので、先生の選択にお任せいたします。
ISDN回線開通次第、レッスン可能な曜日が増えるとの事でしたので、レッスン開始日のおおよその日程を教えて下さい。よろしくお願い致します。
それでは、またお返事お待ちしております。
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From: 根石吉久 <ax9y-nis@asahi-net.or.jp>
To: Gさん
In-Reply-To: Your message of "Thu, 8
Mar 2001 22:11:32 +0900"
Subject: Re: レッスンについて
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お返事ありがとうございました。
水曜日 夜10時10分〜40分
テキスト:「七年目の浮気」
でいかがでしょうか。この曜日は、妻が4月から長野市・信州大学正門前の「ゆいまある」という喫茶店で6時から8時まで教室をやり、8時半ごろから40分ほどかけて帰宅。一休みしてから、9時半から10時まで、「七年目の浮気」を扱う生徒さんのレッスンをします。その後、妻のレッスンで、同じテキストをやっていただければ、ありがたいのですが。
「七年目の浮気」はタイトルでずいぶん損をしています。テキストの英文は、とても正統的な英語です。リチャードがやたらに妄想が激しいので、独り言をしゃべりっぱなしにしゃべります。従って、テキストのセリフは、アクションものなどとくらべると、量的に非常に多くなります。
別の観点から、つまり、語学的にお得かお得でないかということで言えば、非常にお得なシナリオです。
内容の難度では、お教えくださった英語の経歴に適するのではないかと思います。初めのうち、きつく感じるかもしれませんが、少しきついと感じる程度のものを手がけられるのが実力をつけるためにはいいと思います。
> 英語は、全くの初心者というわけではないのですが、口頭での英作文は全く自信がありません。文法や語彙力も残念ながら現在ではほとんど忘れている状態です。
私の小学館文庫「英語どんでんがえしのやっつけ方」というものはお読みいただいてあるでしょうか。この中に、語彙力をつける具体的な方法(電圧装置)が書いてあります。レッスンを受けられながら、「電圧装置」をやっていただければ、語彙力は復活させられます。一度覚えたものは、定着が早いです。まったく新しい語彙は、相変わらず定着させるのが大変ですが・・・。
口頭での英作文というよりは、最初は「音づくり」と考えられるのがいいと思います。
やたら細かいところに神経を使うのはおすすめできないので、最近書いた、ホームページの「メールでアドバイス」を読んでおいていただくとありがたく思います。「七年目の浮気」は結構、長い文が多いので、
You don't have to run off when she honks
the horn!
(ママがクラクションを鳴らしたからって、慌てて帰ることはない!)
という文を例にとって、説明してある練習方法を、レッスンが始まったら取り入れてみていただきたく思います。この練習方法は、京都の高校の先生にアドバイスしたものです。
「2001年前半」のページは、今日UPしたばかりです。以下のぺージに、練習方法が説明されています。
http://www.asahi-net.or.jp/~ax9y-nis/sodokusy/mad01.htm
(ブラウザのURL表示欄に、「コピー」「貼り付け」でご使用下さい)
ホームページを見て、レッスンを申し込んで下さる方が現れると、元気が出て、ホームページをいじる気になります。雪がちらつき、風が強くて自宅自作現場をやるのが嫌だったこともありますが・・・。
お教え下さった参考書は、DUOしか知りません。DUOはアイディアとしてはすばらしいのですが、例文がずいぶんと不自然なものが多いので、積極的にはおすすめできません。「七年目の浮気」で是非お願いしたいと思います。
> ISDN回線開通次第、レッスン可能な曜日が増えるとの事でしたので、レッスン開始日のおおよその日程を教えて下さい。よろしくお願い致します。
ISDNは申し込もうと決めました。
あと一人生徒さんが増えたら申し込むぞと思っていたところに、Gさんが申し込んでくださったので、Gさんは我が家のISDNの産みの親です。
ISDNは申し込み後、一週間ほどで使えるようになるとのことです。明日申し込めば、来週の後半には使えるようになりますが、ちょうど来月は新学期の月ですので、切れ目よく、来月からということになされてはいかがでしょうか。
今日、「欠員状況」も書き換えました。ISDN導入後は、私のレッスンで埋まっている金・土・日の夜の時間帯でも、妻のレッスンが可能になります。
上達なさったら、私がやるか、私の生徒さんの中で上級者に属する人にレッスンしていただくということも考えています。
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Gさんから
根石吉久へ
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ISDN回線開通とのこと。レッスン受講が可能になり、大変嬉しく思っております。
早速先生お勧めの「七年目の浮気」を本屋へ探しに行って来ます。付属のテープなども購入しておいたほうがいいのでしょうか?
レッスン開始日は、4月4日(水)の10時10分〜でお願い致します。先生の口座へ受講料をお振込み致しましたら、ご連絡させていただきますのでご確認をお願い致します。
2、3質問があるのですが・・・
レッスン当日の受講時間までのキャンセルは可能ですか?
レッスンでは、英文を見てもかまわないのでしょうか?
お忙しい所申し訳ございませんが、またお返事お待ちしております。
最後に・・・。私は、ホームページで「電話でレッスン」を知り、数ある小学館文庫の陳列棚の中から奇蹟的?に先生の本をみつけだし、(なぜ奇蹟的かといいますと、英語コーナーにあるものだとばかり思っていたので・・・)現在に至ります。
メールでやりとりができる事も、大変助かります。
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Date: Sat, 10 Mar 2001 01:25:35 +0900
From: 根石吉久 <ax9y-nis@asahi-net.or.jp>
To: Gさん
In-Reply-To: Your message of "Fri, 9
Mar 2001 23:51:57 "
Subject: Re: レッスンについて
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根石です。
G> 付属のテープなども購入しておいたほうがいいのでしょうか?
テープは必要ありません。テープは映画のせりふを、もっとゆっくりと吹き込んだものですが、速度に関しては、このレベルの音はレッスンで自分で作れます。そのレベルの音が作れても、映画の中で実際にしゃべっている音との間にはギャップがあります。しかし、自分の口の動きで、テープと同程度の速度の音が作れれば、次第にこのギャップは埋まっていきます。
レッスンを始めてしばらくすると、毎回最初に「テスト」をやります。
このテストで、3回程度扱った範囲は、非常に映画が聞き取りやすくなるのを実感してもらえると思います。シナリオの一本目で起こることは、やった範囲だけはよく聞き取れるのに、やってないところは聞き取れないということです。しかし、地道に「しらみつぶし」でテキストをこなしていけば、だんだん知っている言い回しが増えてきて、一発で聞き取れる範囲が徐々に広がってきます。後は、量がものをいいます。
G> レッスン開始日は、4月4日(水)の10時10分〜でお願い致します。先生の口座へ受講料をお振込み致しましたら、ご連絡させていただきますのでご確認をお願い致します。
承知しました。
G> レッスン当日の受講時間までのキャンセルは可能ですか?
早めにわかっている場合は、メールでご連絡ください。
急用でキャンセルする場合は、電話か携帯電話にご連絡下さい。
キャンセルした場合、日曜日午後2時〜2時半に「臨時枠」を設置してありますので、この時間帯に振り替えて使っていただけます。希望の日の臨時枠が埋まっていた場合は、振り替えを先送りすることをお願いすることになります。
G> レッスンでは、英文を見てもかまわないのでしょうか?
かまいません。原理は素読ですが、素読は字を排除しません。字が不要になるまで字につきあうということでいいのです。日本には英語が作る磁場がありませんので、字は必要です。
最終的に字を脱し、音だけでイメージが動くようになればいいのです。
G> 最後に・・・。私は、ホームページで「電話でレッスン」を知り、数ある小学館文庫の陳列棚の中から奇蹟的?に先生の本をみつけだし、(なぜ奇蹟的かといいますと、英語コーナーにあるものだとばかり思っていたので・・・)現在に至ります。
ホームページを見ていただいて、文庫をお求めくださったということですか。
ありがとうございました。そのうちにご感想を聞かせていただければうれしいのですが・・・。
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From: Gさん
To: "根石吉久" <ax9y-nis@asahi-net.or.jp>
Subject: Re: レッスンについて
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まだ、中身に目を通していないのですが、レッスンで使用する「七年目の浮気」のテキストを購入しました。あっという間にレッスンの日が来てしまいそうですが、それまでに、内容をつかんでおきたいと思っています。
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Received: from colsair.asahi-net.or.jp
Date: Fri, 09 Mar 2001 15:16:58 +0900
From:Eさん
To: 根石吉久 <ax9y-nis@asahi-net.or.jp>
Subject: 発音
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根石様
息子がお世話になってます。
どんな感じでしょうか。
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From: 根石吉久 <ax9y-nis@asahi-net.or.jp>
To: Eさん
Subject: Re: 発音
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E様
連絡申し上げずにおり、申し訳ありませんでした。
妻に様子を聞いてみました。
・一つずつの単語の発音はきれい。
・長めの文全体を読むと、ぶつぶつと途切れる。
・何度も同じ文を読み込むという練習はこれまでやってきていない。
妻の言うことの要点は、以上のようなものでした。
レッスンのプロセスは、私がやっても妻がやっても同じで、
1.新しい一つの文を読ませる。
(一度こちらが読むものを、同じ調子で5回繰り返し読む)
(5回同じ調子で繰り返せれば、次の新しい文に進む)
2.5回繰り返しができなければ、復習を1ページ分やってから、
同じ文へ戻って、「1」と同じ練習をする。
同じ文で、「1」と「2」との往復になると、嫌気がさすみたいだとも妻は言っておりました。
この最初の嫌気は、最初の小さな壁かと思います。
シンタックスの身体化がまだ弱いというところから出てくるものだと思います。
シンタックスの身体化がなされることと、リズムやイントネーションが備わってくるのは同時進行だと思います。
間接的で申し訳ないのですが、息子さんに以下のことをお伝え下されば助かります。
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・こちらが1度読んだものを同じ調子で5回繰り返すことで確保される読みの質は、一人で次のレッスンまでにしておく「練習のための」質の確保であること。
・新しい文はレッスンのときに扱えばよく、今のうちは「すでにやってある範囲」をとことん自分の口を動かして読み込むこと。
・「すでにやったところ」を、ひとまず同じ調子で10回は繰り返せるくらいの練習を一週間の間にしておいて欲しいこと。この時に、CDなりテープを媒介にできるなら、その種の音声教材を媒介にしてほしいこと。
・この「10回繰り返せる」という質を一人で確保してくれれば、少しずつ英語を読むのが楽になっていくこと。
-------------------------------------------------------------
まだ2回レッスンをしていただいただけですので、シンタックスやリズムが備わってくることは実感していただけていないと思います。これが備わって、シンタックスが身体化されてくれば、CDやテープの音声教材で予習をしておくというレベルが実現されます。これの実現には、一ヶ月の試用では無理ですが、これが実現されて以後は、レッスンは読みに「錆びを寄せつけないでおく」という機能を持ち始めます。
レッスンが「錆を寄せつけないでおく」機能も持つようになった頃から、レッスンの初めに「テスト」を行うようになります。このテストは試用期間の間は行いません。「テスト」をするだけの範囲が作れないためです。
ひとまず以上ですが、何かご不明の点がありましたら、またメールをお願いいたします。
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Eさんから
根石吉久へ
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返事が遅れてすみません。息子には伝えておきました。
4月以降もお願いします。
(以下根石吉久からEさんへの前回のメール)
> 木曜日、妻がレッスンをやっているのを耳にしましたが、息子さんがよく練習をしておいてくれたのがわかりました。
>
> 電話で行うレッスンを「技法グラウンド」と言っておりますが、これと、一人で行う練習をうまく噛み合わせてくれると英語の力がどんどん変わっていくと思います。
>
> 一人で行う練習については、小学館文庫の拙書の「回転読み」というものを参考にしていただけるとありがたく思います。
>
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From: 根石吉久 <ax9y-nis@asahi-net.or.jp>
To: Eさん
In-Reply-To: Your message of "Tue, 27
Mar 2001 08:00:30
Subject: Re: 発音
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こちらこそ、なかなか連絡する時間がとれず申し訳なく思っていました。
4月以降も継続してくださるとのこと、うれしく思います。
今週木曜日の分を本日に振り替え可能でしたら、今日やると妻が申しております。本日、いつも通りの時間に電話を二度鳴らします。それまでにメールが間に合えばいいのですが・・。
木曜日は、週に一回の休みの日なので、三月だけ臨時に設定しました。この間にISDNをひきました。私が行っているレッスンと同じ時間帯にも妻のレッスンが可能になりました。ご希望の曜日と時間帯をいくつか候補にあげていただけるとありがたく存じます。
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地元のHさんから
地元の根石吉久へ
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お元気ですか?
最近のお嬢といえば、胃腸炎を勃発し、かなり苦しんでおりました。
今は、少し良くなりましたが、今週は会議等忙しく、休めなかったため、
非常にお疲れでございます。
来週の英語ですが、21日(水)のゆいまぁる後9時頃からはいかがでしょうか?
20日は、母と共にお休みさせて頂きたいのですが・・・・
また、ご都合のむきをお聞かせくださいませ。
新年会もそろそろ企画しなくてはなりません。
競馬の勝率は下がる一方ですので、いさぎよく割り勘で飲みましょう。
そういえば、先週「たぬき」に行きましたよ。
死ぬほど呑んでしましました・・・胃腸炎にもなるわな。(-_-メ)
あー今、すぐ隣で、Gジュニアが部長に叱られている。
変な空気が漂ってきた。さむいなぁ(-_-;)
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地元のおやじから地元のお嬢様へ
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胃腸炎?
ほんとに?
やはり、人の子だったか。
やはり、俺とちゃんと酒を飲まないのがいけなかったか。
H> 来週の英語ですが、21日(水)のゆいまぁる後9時頃からはいかがでしょうか?
それでいいですが、当日、携帯電話を鳴らしてもらえると確実です。最近、電話でレッスンの方でも、やたらに振り替えが多く覚えていられませんので、ご本人に覚えていてもらって、そちらから当日の電話を鳴らしてもらっています。よろしくお願いいたします。
H> 20日は、母と共にお休みさせて頂きたいのですが・・
なんだあ?
マダムも休むのか?
マダムの練習の成果は毎回楽しみなのだが・・。
H> 競馬の勝率は下がる一方ですので、いさぎよく割り勘で飲みましょう。
えっ?
嘘!
割り勘?
嘘だろ?
俺が
払う
ってこと
じゃ
なかったのか?
割り勘?
そんないい話
が急に飛び込んでくるとは!
G> そういえば、先週「たぬき」に行きましたよ。
俺に無断で「たぬき」で飲んでおるのか。
無断ではいけないのではないだろうか。
ちょっと呼び出すということが必要なのではないだろうか。
H> 死ぬほど呑んでしましました・・
くそう。
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Bさん(福岡県)から
根石吉久へ
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ワーキングガールに文法重視のレッスンも加えて早3ヶ月。(途中ちょっと休みが続いた事もありますが)今まで文法をきちんと学習してなかった私には、わかりやすく文法のいろはを教えていただき大変助かっていますし、レッスンの後、先生から送られてくる「質問送付」は著者の「英語どんでんがえしのやっつけ方」の電圧装置になりうるものではないでしょうか。ですからレッスンではその電圧装置をやっつけることを先生と一緒にやっているという事になりますね。多分この電圧装置を自分でやっつけていかないとレッスンの時間だけ机に座っているのでは今後TOEICを受けても600以上を克服していくのは無理だろうとしみじみ思いました。今年になっての収穫はこの英語の勉強方法が自分の体験でわかりかけてきた事です。(私が自分で思うことは学校の勉強のできる人というのは自然に勉強方法が早いうちにわかる人だと思っています。)勉強方法の本というのは読んだだけで頭の中で理解できても、それを自分のものにして実行・継続していく事がなかなか凡人にはできないので、いつまでたってもそういう本がたえず出版されるのでしょう。私も今までそういう本を読んだことありますが、自分一人の作業になれて無いとなかなか継続するものではありません。ですから、それを手助けしてもらっている私はLuckyだと思います。あとは自分で目標を明確にさせ、嫌気がしないように継続していくこと。私の当面の目標はTOEIC730突破。これが無いと再就職も難しいと最近就職サイトを見てつくづく思いました。
さて、今日は一つお願いがあります。急で申し訳ないのですが、ここでしばらく(今月から)休校させていただけないでしょうか?先生が教えてくれたことをベースに自分で基礎の基礎固め
をしてみたいのです。お分かりのように私は全く文法がわかってなくて、これでよくTOEICが600点近く取れたなと自分でも変な驚きがあります。また、今私は一人暮らしですが今夏転職しなくてはならず新しい就職先を今から探さなくてはならなくなりました。収入が3割減になるのは必須。一体どうしたものかと頭を悩ませています。英語のできる温泉宿の仲居さんを求めているところでもあれば良いのですが・・・当面の目標をTOEIC730取得と決めたのもそのためです。それでも最近は大学生でさえその位は持っているようなので、再就職の力になるかどうか。弱気になってはいけませんね。気丈にがんばります。とにかく今年になり引越しに転職等、厄年なのかと思うくらいあとからあとから色んな事が大波のように押し寄せてきている自分なのですが、英語の勉強は回り道せず続けていきます。そうしないと、長野に遊びにいけませんから。
私事で長くなってしまいましたが、勝手なお願いご了承お願いしたくお返事お待ちしております。
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根石吉久から
Bさん(福岡県)へ
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お返事が遅くなり申し訳ありません。
レッスンを休まれるとのこと、残念に思います。
「文法コンシャス」というレッスンを導入したのは、あくまで「音づくり」のレベルアップのためでした。
「音づくり」だけを考えれば、ひとまず進度は遅くなり、足踏みすることになります。しかし、文法的な理解度を高めれば、その後、レッスンを「音づくり」だけに戻した場合にも、どこで文を切ることができるかを自力でつかむことができるようになります。つまり、イントネーションを自分で決められるようになります。ひとまずは文法用語の迷路に入ることになっても、私が考えていた文法は「音づくり」に役にたつ文法でした。
ですから、あくまで「音づくり」がよく前に進むようにと考えて始めたものです。文法をやっても、眼目は文法にあるのではなく、「音づくり」にあります。文法的な質問の前後に必ず、技法グラウンドで、こちらが一回言い、そちらに五回言っていただいていたことの意味をよくお考えいただきたく思います。文法だけでは駄目だし、「音づくり」に理解や意味がともなわなければやはり駄目です。
率直に言わせていただけば、この後、文法力がついても、まだまだ「音づくり」に関してはレッスンを継続する必要があるレベルにおられると思っています。
文法力がつき、「音づくり」に上達すれば、「ワーキング・ガール」というテキストを相手に、これまでの「音づくり」の2倍から3倍の進度で進めることができるようになります。それでも実は少なすぎて、本当は毎回5〜6ページの音づくりができるようになることが、英語力を維持し、その上にさらに新たな力をつけるためには必要なことです。
「音づくり」が自己流になってしまうことをおそれています。まだその危険が非常に大きいレベルにおられると思います。
文法は必要です。しかし、文法力ならたっぷり持っている人でも、日本在住のままで英語を使えるようになる人はまれです。特に聞き取りがそうです。
文法コンシャスをやめ、「音づくり」だけの練習に戻すことなら賛成できますが、「音づくり」を中断し、文法の練習に焦点を合わせようとすることは賛成できません。
なにはともあれ、「音づくり」がどんどんできて、例えば「ワーキング・ガール」が毎回コンスタントに5ページ以上かせげるということが、「使える英語」から見れば基礎の基礎なのです。基礎の基礎は「知識」ではありません。知識は媒介すべきものとして必ず必要ですが、いただいたメールから受けた印象は、練習が単に知識的なものになるのではないかというおそれをいだかせるものです。
せっかくできかけてきているイントネーションの芽をつぶし、自己流の音に戻ってしまわれる気がしてなりません。
一人で練習することは絶対に必要です。
それをこれまでのレッスンとレッスンの間にやってほしかったのです。
自転車には両輪があります。
タイヤが一つがパンクしていたりしては、自転車は思うように前に進みません。
私が行うレッスンは、自転車のタイヤの一つです。 もう一つのタイヤは、自分で一人でやる練習です。パンクしているタイヤを修理し、空気をつめて、ちゃんとしたタイヤにしてほしかったと思います。一人でやる練習と私と行うレッスンとをきちんと組み合わせてほしかったのです。
これまでのレッスンで、「もう一つのタイヤ」をちゃんとタイヤにしてほしかったのですが、そのタイヤに今でもまだ空気がちゃんと入ってはいません。一人で練習を進めた場合、自己流の練習になり、使えるレベルの英語を獲得するためには非現実的な練習に陥るおそれがあると私が危惧するのはそのためです。
しかし、無理強いはできませんので、ひとまず中断なさってください。
私の言う意味の「音づくり」というものが、どうしても必要なものであるとはっきりおわかりになり、さらにレッスンが必要だとお考えになったときに、レッスンに復帰なさってください。
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To: ax9y-nis@asahi-net.or.jp
Subject: 「映画でリスニング」について
From: Iさん
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はじめまして。
福岡県に住んでいるIと申します。
突然のメールをお許しください。
素読舎のホームページで根石さんの文章に触れ、著書も読ませていただきました。
そして、「素読」による音づくりをもとにした英語の学習法は、非常に有効ではないかという感想を持ちました。
私も、何とかして英語の運用能力を高めたいと願っている者です。
そこで、電話レッスンをお願いできないかと考え、お便り差し上げた次第です。
レッスンの空き状況、受講可能かどうかなどについて、教えていただけないでしょうか。
お忙しいとは存じますが、お返事いただければ幸いです。
なお、私の英語の実力についてですが・・・
現在35歳で、英語について特別なトレーニングをした経験はありません。
TOEFL、TOEICなどの試験を受けたこともありません。
英語圏の国に2度ほど、それ以外の国に数回、2週間ほどの旅をした経験がありますが、そのとき、相手の(特に英語ネイティヴの)英語は、2、3割しか聞き取れませんでした。
また、専門分野の英語の文献を読む機会が多いのですが、キーワードを拾い読みして必要な箇所の大意をつかむ、という読み方のため、英語の読解力そのものは低いままです。
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From: 根石吉久 <ax9y-nis@asahi-net.or.jp>
To: Iさん
In-Reply-To: Your message of "Mon, 09
Apr 2001 03:30:59 +0900"
Subject: Re: 「映画でリスニング」について
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ホームページお読みいただき、ありがとうございました。
また、小学館文庫をお読みいただき、うれしく思いました。
I,> レッスンの空き状況、受講可能かどうかなどについて、
私はずっと英語の塾をやってきたので、受験生に長くつきあってきました。その過程で、なぜ日本人の英語が使える英語にならないかを考えてきました。
受験英語に、私が言う意味での「音づくり」が堅く結びつけられていないから、受験英語が文部省が作った学校英語という屑から脱皮できないのだと考えています。受験英語が、学校英語の延長上にあるのでは、絶望あるのみです。
そんなわけで、「電話でレッスン」で大学受験生を新しく募集しようと考え、昨日、「電話でレッスン【音づくり】大学受験特化」という講座を開設しました。
現在、私のレッスンの空きは土曜日のみです。
土曜日を「電話でレッスン【音づくり】大学受験特化」で使用しようと考え、二枠を募集中です。
これを一枠に減らせば、レッスンを受けていただくことができます。
問題は、どこまで真剣に英語に食らいつくかです。
受講される方の中には、上滑りでどんどん練習をしてさっさとやめてしまわれる方もおり、また、私が、「自分一人になって行う練習」が絶対に必要なのだと言っても、その練習をろくにしてくれない方もおり、正直な気持ちを申し上げれば、食らいつく気持ちの弱さにうんざりしているところです。
Iさんが、本当に英語をやっつけようと腹が決まっているならば、私は喜んでレッスンをさせていただきます。
I,> また、専門分野の英語の文献を読む機会が多いのですが、
この専門分野をお教えください。
それによっては、映画のシナリオではなく、別のテキストを選んだ方がいいかもしれません。
私は一般英語しか知りませんので、専門分野の種別によっては、私がまるでちんぷんかんぷんにおちいるかもしれません。この専門分野での英語の力をつける必要があるとお考えであれば、テキストの選択には、心を用いるべきだと思いました。
コンピュータ関連でないことを願っています。
この分野は、新しい用語が次々におしよせ、覚えた用語がじきに役立たずになったりしています。 どうか、コンピュータ関連ではありませんように。
普段、英語ネイティヴの外人とのつきあいがない場合は、「話す・聞く」の能力を高めるには、映画のビデオとシナリオの組み合わせがベストだと考えています。
一般英語として「話す・聞く」能力を高めるのか、専門分野のテキスト(資料)を読みこなす力をつけたいのかで、やることがかなり違ってきます。
読む力をつけたいのであれば、「電話でレッスン【音づくり】大学受験特化」で使用するテキストが最適だと思います。私は、本当のところでは、大学受験の英語とその他の英語とを区別していません。世の中の需要に合わせて「大学受験特化」と言っているだけで、この名前で行うレッスンは、大学生にも、人がねらって入る大学に合格した程度の基礎力をお持ちの社会人にも、有効なレッスンだと考えています。
「話す・聞く」英語の基礎も、「読む・書く」ための英語の基礎も同じものですが、どちらを主体にされるかでテキストの選択が異なります。どちらに比重を置かれるのかをお聞かせください。
メールをお待ちしています。
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To: 根石吉久 <ax9y-nis@asahi-net.or.jp>
Subject: 是非レッスンをお願いします
From: Iさん
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I@福岡県です。
早速のお返事をありがとうございます。
是非レッスンをお願いします。
気合いを入れて、英語をやっつけたいと思います。
> この専門分野をお教えください。
> それによっては、映画のシナリオではなく、別のテキストを選ん
>だ方がいいかもしれません。
私の専門は心理学です。子ども、特に自閉症児の発達や学習について研究と臨床を行っています。
ただ、今のところ、専門分野のテキストではなく、一般の映画によるトレーニングをお願いしたいと考えています。
何しろ、苦手な口語英語をなんとかしたい、とずっと思っていましたので。
もう一つ、専門分野のテキストを使った場合、予備知識が邪魔をして、「音づくり」に集中できなくなるのでないか、という懸念もあります。
私の英語の実力は、根石さんが批判されている、「学校英語」という中途半端な土台の上に専門用語を張り付けただけの泥縄式の家のようなものです。特に、「音づくり」という点ではゼロに近い惨状です。ですから、何より音作りの土台ををきちんと作ることが先決だと考えています。
> 現在、私のレッスンの空きは土曜日のみです。
> 土曜日を「電話でレッスン【音づくり】大学受験特化」で使用
>しようと考え、二枠を募集中です。
> これを一枠に減らせば、レッスンを受けていただくことができ
>ます。
曜日については土曜日ということで私は大丈夫です。
できれば遅いほうの時間に設定していただけないでしょうか。
それから、1時間で設定しておられる枠なのですが、これを30分に縮めてレッスンしていただける、ということですか?それとも1時間の枠でのレッスンになるのでしょうか?1時間枠だと、個人練習がついていけるかが心配、また料金負担がちょっとつらいという悩みがありまして、できれば30分のほうが助かるのですが・・・
勝手を言って申し訳ありません。
また、お返事いただければ幸いです。
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根石吉久から
Iさんへ
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お返事が遅れ申し訳ありません。
ゴミの分別収集が始まり、家の解体もどんどん値上がりするという話を家主さんが聞いてきて、私が借りている借家を壊したいから出ていってくれという話がもちあがり、10年ほど続けてき
た自宅自作を急がなくてはならなくなり、忙殺されています。
I,> 是非レッスンをお願いします。
金曜日にレッスンを受けておられた方が一人、土曜日の9時半〜10時に変更されます。
現在は、10時50分からレッスンを受けておられる方がいます。
この二つのレッスンの中間に、Iさんの時間設定をさせていただきたいと考えています。
土曜日、夜、10時10分〜10時40分です。
「電話でレッスン【音づくり】大学受験特化」の枠は、他の曜日で考えざるをえなくなりました。自宅自作が一段落つくまでは無理かとも思っています。
I,> ただ、今のところ、専門分野のテキストではなく、一般の映画によるトレーニングをお願いしたいと考えています。
テキストは「ゴースト」ではいかがでしょうか。
いくつかテキストを採用してみましたが、ビデオを併用するレッスンを初めてやられる方にはちょうどいいのではないかと考えています。
「ゴースト」はすでに使っておられる方がいます。新しいシナリオを採用した場合、私の方で準備に時間が必要になりますが、現在、時間がなかなかとれない状態ですので、「ゴースト」でやっていただけると助かるのですが・・・。
スクリーンプレイ出版から、シナリオが発売されています。お近くの書店で入手していただきたくお願いいたします。
専門分野のテキストでないものをやってみたいとのことで、ほっとしています。
I,> それから、1時間で設定しておられる枠なのですが、これを30分に縮めてレッスンしていただける、ということですか?
シナリオを使ったレッスンは、30分が基本的な枠です。
一時間の枠は、「電話でレッスン【音づくり】大学受験特化」用のものです。
今回は、シナリオを使ったレッスンですので、30分の枠でお使いください。
しばらく続けられると、音が変化し、文にイントネーションが備わるようになります。そのあたりから、レッスンとレッスンの間に行う「一人でやる練習」が非常に大事なものになります。
レッスンはペースメーカーの役目と、音に錆を寄せないための保存機能を果たしますが、練習を先に進める原動力は、「一人でやる練習」にあります。そのときに、小学館文庫で書いた「回転読み」「回転書き」等をやってください。特に「回転書き」は、イメージを確立し、英単語・イメージ間の往復だけを実現し、日本語を脱却するために必要になります。「回転書き」は「電圧装置」を作りながら行います。知識やイメージの保存機能は、「電圧装置」を10枚まとめてやる(10枚ワンパック)で行います。
お返事をお待ちしています。
すぐにお返事が書けない場合も、必ずお返事しますので、あしからずご承知ください。
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To: 根石吉久 <ax9y-nis@asahi-net.or.jp>
Subject: ありがとうございます
From: Iさん
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Iです。
お返事ありがとうございました。
お忙しい中で時間を割いて下さり、恐縮です。
時間とテキスト、了解いたしました。
早速、書店で捜してみます。
レッスンは、いつからの開始ということになりますか?
私の方は、来週以降ならば、いつからでも大丈夫です。
「音」に関して、私の英語は全くの初学者だと自覚しています。
呆れられてしまうかなーと、ちょっとビクビクしていますが、怠らずに前へ進んでいきたいと考えていますので、どうかよろしくお願いします。
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Content-Type: text/plain; charset=iso-2022-jp
X-Mailer: Denshin 8 Go V321.2b6-stable
Date: Sat, 14 Apr 2001 20:59:10 +0900
From: 根石吉久 <ax9y-nis@asahi-net.or.jp>
To: Iさん
In-Reply-To: Your message of "Sat, 14
Apr 2001 11:48:50 +0900"
Subject: Re: ありがとうございます
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I> レッスンは、いつからの開始ということになりますか?
テキストが手に入りましたら、メールをくださるようお願いします。地元の本屋さんにない場合、送料はとられますが、インターネット上で注文すれば、じきに入手できると思います。
I> 「音」に関して、私の英語は全くの初学者だと自覚しています。
I> 呆れられてしまうかなーと、ちょっとビクビクしていますが、
I> 怠らずに前へ進んでいきたいと考えていますので、
I> どうかよろしくお願いします。
「電話でレッスン」の「音づくり」で、受験のときにやった英語の知識などが活きてきます。実際に始めてみないとわかりませんが、私は日本人に特有の英語の癖には日常的につきあっていますので、まず驚くということはないと思います。私の英語だって、通じるだけのことで、とりわけ上等な音なわけではありません。
「橋」が必要なのだと考えていただくのがいいと思います。
日本人の音が、複製音声教材(ビデオ、MDなど)を媒介にしつつ、英語ネイティヴの音の方へ渡っていくときに使う「橋」の役割を私の発する音は果たすと思います。
日本人の口や耳に直に英語ネイティヴの音を強制しても、日本人が英語のアンダスタンダブルな(通じる)英語の音をしゃべるようになるわけでも、日本人の耳が英語をつかまえるようになるわけでもありません。
それがやれるのは、英語フリークの人たちだけです。
「橋」が必要です。
あるいは媒介項と言ってもいいかもしれません。
自分の口をどんどん動かすということも「橋」を作っているのですし、それを作るときの、私のアドバイスや私の音も「橋」を作ることを助けたり、橋の一部を構成したりします。
これまでの学校英語には、「橋」がなかったわけです。
「橋」もないのに、向こう岸に見える英語ネイティヴの音に渡れと要求してきたのです。むちゃくちゃな話です。溺れる人が多かったり、こちら岸だけにいて、日本語の音だけで英語を発音したり、イントネーションに盆踊りを踊らせてきた人が多かったのも無理はありません。
役にたてるべきは、英語ネイティヴの外人ではなく、橋の役を果たせる日本人の音です。橋の役を果たす日本人が増えなければ、日本の英語はどうにもならないと考えています。
もし、ネイティヴの音が一番役にたつのであれば、これだけ英語の複製音声があふれている日本という国の人々は、皆、英語が使えるようになるはずですが、それは起こりません。
また、「生きたネイティヴの音」を売り物にする英会話学校が役立たずであることは、私の回りで多くの人が実証しています。
「橋」というものを無視しつづけてきた方法に、引導を渡す時が来ていると思っています。
「電話でレッスン」は、行っていただくべき練習の一部分です。
全体像の成立には、この他に「回転書き」によるイメージづくりがあります。
ねらっていることは、音とイメージの動きの同致です。
その時に、イメージが確立されていなければ、イメージが動くということもありえません。
イメージが確立できていれば、イメージを変容させることも、軽くし、速く動くようにすることもできます。
軽く速く動くようになったイメージのことを、私はイデアと呼んでいます。
イメージやイデアの問題は、音(発音、イントネーション)の問題と同じだけの比重をもった重要な問題です。こちらについては、またおいおいに書きます。
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Iさんから
根石吉久へ
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Iです。
連絡が遅れて申し訳ありません。
準備不足は否めませんが、先延ばししていては、前へ進めませんので、厳しい評価を受けることを覚悟しつつ、早くスタートさせたいと考えています。
根石さんのご都合がよろしければ、今週からレッスンをお願いしたいのですが、いかがでしょうか。
>> この女性は、クレオール化した英語を持っているということだと思います。
>>クレオール化した英語というのは、英語が作る磁場とともにある英語というこ
>>とだという自己流の解釈をしていますが、これは世代から世代に伝わります。
不思議なことに、ミャンマーの英語は、あまり「クレオール化」していないようでした。あの国は、イギリスの植民地支配によって形成されたはずの英語の磁場を、長年の国家社会主義体制でご破算にしたようなところが見受けられ、一般の人は、日常生活では英語を喋らないのです。街で見かける看板も圧倒的にミャンマー語で書かれているし、英語で質問しても曖昧な笑顔で首を振る人が多く、まるで日本のようでした。そういえば、ミャンマー語もSVOシンタックスの言語です。
彼女の英語は、学校で習った「学校英語」だということでした。ただ、小学校から英語教育がスタートし、その他の教科の授業も英語を用いて行われている、ということなので、英語の磁場は、そこで作られるのかもしれません。もちろん、勉強して、なんとか海外移住や留学のチャンスをつかみたい、という切実な願いも、強い動機づけになっているのでしょうが。
いずれにせよ、私にとって、努力してあそこまで操れるようになるのだ、というよいモデルになってくれました。
ずいぶん話がそれてしまいました。すみません。
それでは、レッスンをよろしくお願いします。
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根石吉久から
Iさんへ
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初回のレッスンごくろうさまでした。
かなり英語をやってある方だと思いました。
謙遜しすぎです。Iさんと同じように謙遜していたら、私は穴をさがして穴に入らなければなりません。
単語の最後がt、d、l、n で、次の単語の最初がt、d、l、n
の場合、そこに意味的な区切りがなければ、単語の最後のt、d、ln が黙音化します。昨夜のレッスンの例では、at
least の at の t です。
次の単語がt、d、l、nで始まるのでなくても、単語の最後のt、d、l、nは黙音化する傾向がありますが、これは「おざなりな発音」というもので、練習する必要はありません。
日本人の英語の音が日本語に影響されていること自体は自然なことです。その音が通じない
と困るだけです。Iさんの場合は、十分に通じる音です。
イントネーションやリズムのバネが少し弱い感じはしましたが、これはレッスンを続けていかれるうちに徐々に強くなります。
私はイントネーションやリズムは、英語の音韻の構造と文構造自体に備わっているものだと考えています。英語に上達した人が、複製音声教材など使わず、自分でイントネーションやリズムを決めてどんどん練習することができるのはそのためだという考えです。
イントネーションやリズムは、語学の場面では、文自体に内在するという仮説です。
日本在住のまま英語力をつけて、イントネーションやリズムを自己決定できるようになった場合、アメリカネイティヴの人と違うイントネーションが備わることがあります。これもやはり通じないと困るのですが、私の経験では通じないということは起こりません。
イントネーションの本質は、感情だとも考えています。日本在住の日本人はアメリカネイティヴと異なる生活感情を持っているのですから、イントネーションが異なってくることも自然なことです。
ここが、アメリカネイティヴを標準として、アメリカ英語のイントネーションと同化しようとする人と私が激しく対立する一点です。
すべきことは同化ではない。日本の英語を作るために、アメリカ英語をどんどん媒介にすることが必要なだけで、同化してしまったのでは、「ミイラとりがミイラになる」ということが成立するだけだと思っています。
英語をやることには、「ミイラとりがミイラになる」危険は絶えずあります。英語屋でこれを言う人はあまりいません。
媒介にしていれば、アメリカ英語のイントネーションはどんどん自分の英語に混ざってきます。「混ざる」こと「混血性」自体は決して否定してはならないことです。これは大いに歓迎すべきことです。 このことと「同化」とを混同する人が日本には多くいます。
イントネーション一つとりあげても、「混血性」なのか「同化」なのかという問題が生じてきます。日本在住という条件が、「同化」をはばむはずですが、「同化」を理想としてしきりに「同化」しようとする人がいます。いわゆる英語フリークの人たちです。この人たちから英語というものをもっと普通の語学として奪いかえす必要があると考えています。
英語フリークの人に対しては、私はときに、傲然たる態度をとることがあります。
I> あの国は、イギリスの植民地支配によって形成されたはずの英語の磁場を、長年の国家社会主義体制でご破算にしたようなところが見受けられ、一般の人は、日常生活では英語を喋らないのです。
ミャンマーのことはまるで知らないので、お教えいただきありがたく思いました。
I> そういえば、ミャンマー語もSVOシンタックスの言語です。
ここのところ、確認したいのですが、SOVではなく、SVOなのでしょうか。アジアの言語の文構造の分布はどうなっているのかに興味があります。
I> ただ、小学校から英語教育がスタートし、その他の教科の授業も英語を用いて行われている、ということなので、英語の磁場は、そこで作られるのかもしれません。
日本の小学校へ英語が導入されることについて私はかなり神経質になっていましたが、ミャンマーの学校が英語で授業を行うが、日常生活ではミャンマー語が生きているというのであれば、この両立はそれはそれでいいのかと思うことができました。
英語の磁場を作る場所は学校がいいのかもしれません。しょせん、学校ですから、生活ごと英語になってしまうということからはまぬがれることができます。
日本では、英語で授業をするということは行われる様子がありませんので、弱い磁場でも磁場と呼べるほどのものは形成されないようにも思います。
本当に小学校に英語を導入するのであれば、授業自体を英語で行うのでなければ駄目だとも思いました。
学校的知識は英語で。
生活はネイティヴな言語で。
この図式はこれまでの私になかったものです。
これはむやみに否定すべき図式ではないかもしれない。これによって、かえって、生活言語が学校的知識とそれを支える言語を対象化することが可能になるような気もします。
いずれにせよ、新たに考えるべき材料を与えていただきました。感謝します。
I> >>・郵便貯金口座番号は、11180−21641261
でよろしいでしょうか?
ここへお願いします。
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Iさんから
根石吉久へ
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初回のレッスンありがとうございました。
また、長文の解説を送っていただき、ありがとうございます。
大変参考になります。
レッスンは、緊張しました。
ただ、海外で英語を四苦八苦しながら操っているときは、内容に注意が向いて苦しんでいるのに、レッスンでは、音に意識の中心が向いている点が違います。両方にバランスよく注意することが大切なのだろうなと思いました。
> 初回のレッスンごくろうさまでした。
> かなり英語をやってある方だと思いました。
>
> 謙遜しすぎです。森さんと同じように謙遜し
>ていたら、私は穴をさがして穴に入らなければ
>なりません。
ありがとうございます。
日本人の英語の先生に「音」をほめられたのは、はじめてです。
とても励みになります。
> すべきことは同化ではない。日本の英語を作
>るために、アメリカ英語をどんどん媒介にする
>ことが必要なだけで、同化してしまったのでは、
>「ミイラとりがミイラになる」ということが成
>立するだけだと思っています。
>
> 英語をやることには、「ミイラとりがミイラ
>になる」危険は絶えずあります。英語屋でこれ
>を言う人はあまりいません。
>
> 媒介にしていれば、アメリカ英語のイントネ
>ーションはどんどん自分の英語に混ざってきま
>す。「混ざる」こと「混血性」自体は決して否
>定してはならないことです。これは大いに歓迎
>すべきことです。
> このことと「同化」とを混同する人が日本に
>は多くいます。
>
> イントネーション一つとりあげても、「混血
>性」なのか「同化」なのかという問題が生じて
>きます。日本在住という条件が、「同化」をは
>ばむはずですが、「同化」を理想としてしきり
>に「同化」しようとする人がいます。いわゆる
>英語フリークの人たちです。この人たちから英
>語というものをもっと普通の語学として奪いか
>えす必要があると考えています。
ここで根石さんがおっしゃっているのは、ネイティヴのイントネーションをトレースして、そっくり真似することを目指すようなやり方には問題がある、ということでしょうか?あるいは、そのような方向性で練習していても、自然と日本語の干渉によって、混ざってしまう部分はあるので、あえて、「混ざる」ことをさける必要はない、ということでしょうか?
「ネイティヴの発音やイントネーションをそっくり真似る」という方法は、鵜田豊さんのホームページで知りました。この方法を、根石さんのレッスンを受けるにあたって、実践しようとしている(なかなか上手くいきませんが)最中ですので、ちょっと気になりました。
私は、自分の英語の発音は「ネイティヴ並み」でなくてもいいと考えています。
まあ70点くらいまでいければいいな、と思っています。
(リスニングはなるべく100点、それもストレスなく聞き取れる状態を目指したいのですが・・・)
そして、70点の発音を100点に引き上げるための労力は、何か他のことに回したいです。
ただ、鵜田さんの指摘は、とても実践的で、完璧を目指さないとしても、随分参考になることが多いなあと思っているのですが、いかがでしょう?
I> そういえば、ミャンマー語もSVOシンタ
>ックスの言語です。
>
> ここのところ、確認したいのですが、SOVで
>はなく、SVOなのでしょうか。アジアの言語の
>文構造の分布はどうなっているのかに興味があり
>ます。
ここは私の書き間違いでした。すみません。
ミャンマー語は日本語と同じSOVシンタックスの言語です。
他にも、名詞の格変化がないかわり、助詞にあたる言葉が重要な役割を占めているなど、文法的には日本語と似たところが多い言語のようです。
> 日本の小学校へ英語が導入されることについて
>私はかなり神経質になっていましたが、ミャンマ
>ーの学校が英語で授業を行うが、日常生活ではミ
>ャンマー語が生きているというのであれば、この
>両立はそれはそれでいいのかと思うことができま
>した。
例に挙げたミャンマー人は、かなり裕福な家庭に育った人のようですから、庶民レベルの通う学校で、英語を使った教育がどの程度行われているのかはわかりません。現在、政治的経済的に非常に不安定で、かつ多民族国家なので、教育方針など、がらりと変わってしまう可能性もあります。現実問題として、高等教育にいけばいくほど、テキストは、英語のものを使うしかなくなるようですが。
> 学校的知識は英語で。
> 生活はネイティヴな言語で。
> この図式はこれまでの私になかったものです。
> これはむやみに否定すべき図式ではないかもしれない。これによって、かえって、生活言語が学校的知識とそれを支える言語を対象化することが可能になるような気もします。
そうですね。学校的知識を、日本語と英語の両方で扱えるようになれば最高だろうなと私も思います。
ただ英語以前に、今の小中学校では、日本語、特に日本語の音がないがしろにされていることを、危惧しています。
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根石吉久から
Iさんへ
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I> レッスンは、緊張しました。
私もですが、私の方は生徒さんと声だけの初対面は初めてではないので、多少気楽です。生徒さんは、初回は緊張するだろうなと思い、お気の毒に思いますが、次第に気楽さができてくると思いますので、しばらくご辛抱ください。
といって、レッスンそのものを気楽にしてしまうと力がつきませんから、練習そのものでは自分に厳しくなさってください。
I> ただ、海外で英語を四苦八苦しながら操っているときは、内容に注意が向いて苦しんでいるのに、レッスンでは、音に意識の中心が向いている点が違います。両方にバランスよく注意することが大切なのだろうなと思いました。
眼目をとらえておられると思いました。
これは、語学と生活言語との差だろうと思います。
本質的に別々のものだと思っています。この両者を混同しない方がいいという考えです。
生活言語では、言葉が意味するものは切実なものなのですが、語学ではこの切実さが薄れます。語学はあくまで意識におけるシミュレーションですから、これは避けられません。
最近、英語の発音は私よりずっといいのに、音とイメージ(あるいは意味)とが一緒に動かないという方が、私の生徒さんに増えているような気がします。
学校英語とその延長上の受験英語が、意味やイメージを持っていても、日本語を媒介にしたイメージであったり、音が通じない音のままであったりするために使える英語にならないという英語人口の多数派があります。
一方で、発音はとてもよく、イントネーションのバネもあるのに、発音とともに意味やイメージが動かない方がおられます。 この両者は、日本在住の英語の両極ですが、同じ欠点がありま
す。イメージが英単語から直接生じるところまで、その一つの単語を煮詰めることがないという欠点です。あるいは、逆にイメージが生じたら、英単語が口に乗るというというところまで、イメ
ージと英単語を直結してないと言っても同じです。
この意味では、イメージこそが要であると言えます。
日本在住のまま使える英語を作り維持するのに、私の文庫で書いた「電圧装置」、あるいはそれと同等の効果をもたらす何らかの方法は必須だと思います。これをやる人が非常に少ないのだと考えています。
イメージそのものを意識に保持しながら、言いながら書くということは是非やってください。
イメージを保持しながら、言い続けるのは「音」とイメージを直接に結びつけるためです。
同じく、イメージを保持しながら、書き続ける必要があるのは、文字の固まりとしての単語(視覚データ)とイメージを直接に結ぶためです。
語学では、意味は切実なものでなくなりがちですから、ことさらにこのような練習をする必要があると考えています。
I> > イントネーション一つとりあげても、「混血性」なのか「同化」なのかという問題が生じてきます。日本在住という条件が、「同化」をはばむはずですが、「同化」を理想としてしきりに「同化」しようとする人がいます。いわゆる英語フリークの人たちです。この人たちから英語というものをもっと普通の語学として奪いかえす必要があると考えています。
I>
I> ここで根石さんがおっしゃっているのは、ネイティヴのイントネーションをトレースして、そっくり真似することを目指すようなやり方には問題がある、ということでしょうか?あるいは、そのような方向性で練習していても、自然と日本語の干渉によって、混ざってしまう部分はあるので、あえて、「混ざる」ことをさける必要はない、ということでしょうか?
そっくり真似ることは、机の上(語学の場面)ではどんどんやってかまわないと思っています。「混ざる」ことは避ける必要がないというより、どんどん「混ざる」ことがいいと思います。しかし、その「混ざる」場所は語学という場所に限定されるということです。
これは聞き取れるようになるために非常にいい練習になると思います。
しかし、実際に自分が英語をしゃべるときは、どうにも英語ネイティヴと同じイントネーションでしゃべろうという気になれません。感情がそのイントネーションにそむくのです。
ここを軽く考えると、英語がよくできて感覚の鈍い日本人ができあがると思っています。
日本語のイントネーションが盆踊りだとすると、英語のイントネーションはダンスだと思うのですが、机の上(語学の場面)では、英文のイントネーションは盆踊りを脱してダンスにすべきだと思います。どんどん真似して、なるべく英語ネイティヴの人と同じようにしようとすべきです。
しかし、どれほど語学をやろうと、実際に英語をしゃべる場面では、私は私の英語に盆踊りを踊らせます。イントネーションが自分の感覚と同化するまでは、机の上で得たイントネーションは使いません。それで自然だと考えているからです。
私の言い方は、語学と生活言語を峻別するところから生じてくるものです。
日本に住み続けながら、アメリカ人と同等のイントネーションで実際にしゃべる人の英語を聞いていると、どうにも「アホか」という感覚が生じてくるのを避けられません。イントネーションの本質は感情なので、アメリカ人と同質の生活感情を持たずにアメリカ人と同じイントネーションでしゃべることは成立しません。
机の上ではシミュレーションが行われるのであり、現実生活に対する舞台の上の芝居のようなものが行われているのですから、英語をやるかぎり、どれほど意識がアメリカ人に化けてもいいのです。
I> 「ネイティヴの発音やイントネーションをそっくり真似る」という方法は、鵜田豊さんのホームページで知りました。この方法を、根石さんのレッスンを受けるにあたって、実践しようとしている(なかなか上手くいきませんが)最中ですので、ちょっと気になりました。
通じない音で学校英語をやり、受験英語をやってしまうのが多数派であるこの国では、鵜田さんのような方は絶対に必要です。
ただ、鵜田さんは、生活言語と語学の英語を区別すべきところに、あまり意識的ではないと思います。
生活言語に対して語学という領域を確定できさえすれば、その確定された領域においては、鵜田さんの方法は全的に肯定されるべきものです。
ところが、日本で英語をやる人たちはこのあたりをまるで混同している人が多いので、この状況の中では、鵜田さんの方法は、語学を「盆栽」にしてしまう人たちを生み出す危険があるのです。
鵜田さんの方法自体の問題というより、日本の語学論にイメージ論が欠如していることの問題です。 これは、鵜田さんにイメージ論がないことと根が同じ問題だと考えていますが、いまだうまく言葉になりません。
I> 私は、自分の英語の発音は「ネイティヴ並み」でなくてもいいと考えています。まあ70点くらいまでいければいいな、と思っています。(リスニングはなるべく100点、それもストレスなく聞き取れる状態を目指したいのですが・・・)そして、70点の発音を100点に引き上げるための労力は、何か他のことに回したいです。
まったくこの考えに賛成です。
自分がしゃべる音は、機能的には「通じさえすれば」いい。内的には、自分の感情になるべく忠実な音であればいい。
聞き取るのは、自分の言いたいように言うこととはまったく違って、相手を迎えとることですから、可能かどうかはともかくとして100点を目指すのが妥当な語学的態度です。私もここでは悪戦苦闘を続ける覚悟です。
これは、日本語で言う「人の話をよく聞く」ということと根本で同じ心の姿勢だと思います。おおまかな傾向としては、むしろアメリカ人などが欠きがちな心の姿勢です。
お考えをお聞きして、私はとてもうれしく思いました。
I> ただ、鵜田さんの指摘は、とても実践的で、完璧を目指さないとしても、随分参考になることが多いなあと思っているのですが、いかがでしょう?
これはまったくその通りだと思います。
鵜田さんは、必要な人です。
I> ミャンマー語は日本語と同じSOVシンタックスの言語です。他にも、名詞の格変化がないかわり、助詞にあたる言葉が重要な役割を占めているなど、文法的には日本語と似たところが多い言語のようです。
私には貴重な知識です。ありがとうございます。
I> 英語を使った教育がどの程度行われているのかはわかりません。現在、政治的経済的に非常に不安定で、かつ多民族国家なので、教育方針など、がらりと変わってしまう可能性もあります。
ソ連型、あるいは中国型共産主義の犯罪と、アメリカの大国主義の犯罪のぶつかりあいにより、アジアの国々がこうむった傷は、いつかアジアからの声となって世界の人が耳を傾けるべきものですが、日本はあいも変わらず、この声のアウトプット回路を作ろうとしていません。
欧米の猿まねは日本人の骨身になっています。
英語をやる語学の態度として、欧米への同化であるべきでなく、自分の英語を作ればいいんだという私の英語に対する考えは、アジアの傷は声になり、ヨーロッパの貴族どもやアメリカの金もちどもを射抜く声になるべきだという考えとわかちがたく結ばれています。
英語をやることが、アジアからの声のアウトプットの回路を作っていくことに結ばれているべきだと考えています。
少なくとも私はそのように英語をとらえたいと思います。
I> ただ英語以前に、今の小中学校では、日本語、特に日本語の音がないがしろにされていることを、危惧しています。
これもまた、本当は大問題です。
現在の学校では、日本語の音だけでなく日本語そのものが非常に軽視されていると思います。
また長くなってしまいました。
ご容赦ください。
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Iさんから
根石吉久へ
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昨夜の2回目のレッスンは、初回とくらべるとずいぶん落ち着いて受けることができました。
ただ、やはり口に馴染んでいる文と、そうでない文とで、如実に違いが現れてしまうようです。恐いなあと思いました。
今、ゆっくりとメールを書く時間がとれません。
質問や感想は、後日書かせてください。
とりあえずお礼まで
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根石吉久から
Iさんへ
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I> ただ、やはり口に馴染んでいる文と、そうでない文とで、如実に違いが現れてしまうようです。恐いなあと思いました。
しばらくは、とにかく読み込んでください。
一つの文にとどまり、読みの回数をなるべく多くして練習して
ください。
では。
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奈良県・大友さんへ
根石吉久から
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久しぶりにメールします。
テキストの最初の方はよくこなれてきていますが、こういうふうにこなれた部分からとれる栄養が実は大事です。もうわかっているし、何度もやったところだからいいやと思わずに、言いやすさを使って、口の動きをさらに一段と鍛え込むということをやってください。その場合に、文全体が表している意味を日本語を介在させずに意識に保持しながら練習してください。
復習部分の練習を強化することで、テストにかかる時間を縮め、新しいところをやる時間を生み出してください。
そろそろまた、先に進み出る時期が来ていると思いますので・・・。
---------------------------------------------
根石吉久
Email ax9y-nis@asahi-net.or.jp
URL http://www.asahi-net.or.jp/~ax9y-nis
C phone 090(3316)4180
---------------------------------------------
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大友さんから
根石吉久へ
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メールありがとうございます。
年末から年始にかけて本当に忙しい毎日で最近になってようやく落ち着きました。
これからはまた自分自身の英語力強化に努めることができそうです。
「スピード」のシナリオもあと少しというところまできたのですが、やっぱり今が一番苦しい所だというのは実感しています。
100ページぐらいまでは、ほとんど日本語を介せずに理解できるようになりました。しかし、後半部分になると一回聞いただけではピンと来ないときがしばしばあります。
最近は映画を適当な所で再生して、会話を聞くだけで場面を想像できるかどうかといった訓練をしています。
全体的なシナリオは完全にインプットされているはずなのですが、よく似た台詞があると、やはりまだ混同してしまいます。とくに最近のテスト範囲はかなり幅があるので、予習にすごく手間がかかってしまいますね。なかなか新しい部分を練習する時間がとれません。(ゴメンなさい)
それと、僕の悪い所の一つに、細部を聞き取るのが苦手というのがあります。これはもう、僕の体に染み付いてしまっているのかもしれません。英語を聞くときはついつい文全体を捕らえてしまう事に意識が働きます。読むときはそういうわけではないのですが・・・(というより読むときは逆に精読・緻読が染み付いてます。塾講師の癖ですかね?)でも、細部を気にして聞くと、どうしても全体がぼやけてくるんです。
日本語を媒介せずに英語を聞こうとするとどうしても聞き逃してしまいます。
これも反復するしかないのでしょうか?
でも、ここまで同じ映画を繰り返し見るといった機会はいままでには経験した事がありませんでした。
半年以上続けてみて、このレッスンの凄さ(恐ろしさ)がようやく解り始めましたよ。
最初の30分間ぐらいは映画と同じ速さで、話せる自分には驚きです。知らず知らずのうちに口から発せられる言葉が増えていく事には喜びを覚えます。
「スピード」もこれからが最後のヤマ場を迎えますが、今後も一層頑張ろうと思います。
なんとか夏ぐらいまでには制覇したいですもんね。
今後ともよろしくお願いします!
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大友さんへ
根石吉久から
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"hybrid"> 最近は映画を適当な所で再生して、会話を聞くだけで場面を想像できるかどうかといった訓練をしています。
これはMDに録音したものに、切れ目を入れて、ランダム再生というような機能を使って実現しているのでしょうか。これはいい練習になると思います。
"hybrid"> それと、僕の悪い所の一つに、細部を聞き取るのが苦手というのがあります。これはもう、僕の体に染み付いてしまっているのかもしれません。英語を聞くときはついつい文全体を捕らえてしまう事に意識が働きます。
基本的には、文全体をとらえようとする意識でいいと思います。 むしろ、日本人の語学人口の非常に多くから欠けている意識の動かし方ではないでしょうか。とりわけ、学校英語、受験英語から、この「全体をとらえようとする意識の動き」が欠けています。
私の「電話でレッスン」を続けていただくと、次第に耳が英語の音の繊維のようなものに触り始めると思います。「電話でレッスン」を一年から一年半くらいやると、これが英語の音の繊維なんだなというふうに思う時がくると思っています。つまり、細部がくっきりしてきます。
これは、私が同様の訓練を自分に対して行ってみて、自分に起こったことです。
大友さんにもこのことは起こっていると私は判断しています。レッスン時の口の動きが変わってきていますが、そのことによって耳が英語の音の細部に触る範囲が徐々に広がっているはずです。口の動きによって自分が作る音と耳が触る音は、人間の内部では統一されていると私は考えています。
日本人は、「机上において英米人の発音をとことん媒介にすべきだ」という私の考えはここに根拠があります。「机上以外(生活過程)」では、ただ通じる音でしゃべればいいのであって、生活過程において、しかも日本で、英米人と同様のイントネーションやリズムでしゃべることは、とてもセンスの悪いことだとも考えています。
ときどき、日本でそういう人を見ますが、アホかこいつはと思うことから逃れられません。これは、私の特殊な感覚だとは実は考えていなくて、自分を見失っていない日本人は誰でもそう思うだろうと思っています。
話がそれました。
ほとんどすべての英語ネイティヴの外人は、日本人の口をどう動かせば英語の音が作れるかがわかっていないので、下手な英会話学校へ通うより、私の「技法グラウンド」と映画ビデオ(複製技術による英語音声)との組み合わせの方がはるかに効果があると自負しています。言いたいことはそれでした。
"hybrid"> でも、細部を気にして聞くと、どうしても全体がぼやけてくるんです。
細部というものは、「気にして」聞くべきものではなくて、自然に聞こえるようになるものだと考えています。この「自然に」を成り立たせるものは、日本在住という条件下では、激しい練習あるのみだと思います。
細部を気にして聞くというより、「何を言っているのかを聞く」ということを続けてください。そして、「回転読み」をがんがんやってください。そうすれば、細部と全体は統一されます。実はそれしかないんじゃないかと思っているのですが、どんなものでしょうか。
"hybrid"> でも、ここまで同じ映画を繰り返し見るといった機会はいままでには経験した事がありませんでした。半年以上続けてみて、このレッスンの凄さ(恐ろしさ)がようやく解り始めましたよ。
ここを読んで、私はうれしかったです。
これをわかってくれる人は本当に少ないのです。
働いているのは、「発酵」という作用だと思っています。
三か月や半年使って、このレッスンをやめてしまう人が多いのですが、この人たちには「発酵」はわからないだろうと思います。
"hybrid"> 最初の30分間ぐらいは映画と同じ速さで、話せる自分には驚きです。知らず知らずのうちに口から発せられる言葉が増えていく事には喜びを覚えます。
これは、私に起こっていることと同じです。というより、語学というのはそういうことだと考えています。誰においてもそうであるし、そうでなければ語学たりえない。
学校英語、受験英語は、いまだ語学たりえていない。そう思っています。
"hybrid"> 「スピード」もこれからが最後のヤマ場を迎えますが、今後も一層頑張ろうと思います。なんとか夏ぐらいまでには制覇したいですもんね。
本を一冊片づけるという意味では、「夏ぐらいまで」をめざしてください。「制覇」ということになると、もっと先になると思います。二冊目の半ばを過ぎたころになると、一冊目の「スピード」がかなりこなれてきたと実感されるのではないでしょうか。
ところで、お願いがあります。
私の方法は、なかなか大衆の皆様にすぐに理解していただける性質のものではないので、レッスンを始めても、少しやってわかったつもりになってやめてしまう人が多いのです。それは、今日のレッスンの時に少しお話した通りです。
お願いというのは、大学に受かった人に私のレッスンをすすめてみていただけないかということです。日本で育つ英語のほとんどが使いものにならないことの要因の一つに、大学に受かって喜んで、そのまま英語をほったらかす大学生が多いことがあると考えています。
私の方法は、知識偏重の大学受験を経過した英語と「音づくり」を一体化させることができると思うのです。それをやれば、日本の英語を活性化することはできますし、活性化できれば、使い物になる英語をつかむ大学生は必ずいると思っています。
野望はでかいのです。
日本の英語を変えてみたいと考えています。
「電話でレッスン」に生徒さんを紹介いただけた場合、その生徒さんがレッスンを続けておられる間は、紹介してくださった方のレッスンの時間を無料で10分増やすことなど検討しています。
私の方法をもっと広めてみたいと思っています。
裾野が広がったときは、是非ご助力をお願いしたいと思っています。
具体的には、私の方法でレッスンをしていただくということです。
ではまた、電話で来週。
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根石吉久
Email ax9y-nis@asahi-net.or.jp
URL http://www.asahi-net.or.jp/~ax9y-nis
TEL 026(272)4330
C phone 090(3316)4180
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教科書べらべら読み(中学生)
英会話用シンタックス獲得(一般)
映画でリスニング(一般)
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