【タイトル】なぜ英会話学校は駄目なのか
【  日時  】02/10/17 16:24
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs
 
 

 本当は、ウドなんかがやってる4人や5人の英会話教室のケチをつけていたってどうにもなりはしないのだ。目くそと鼻くその喧嘩みたいなもんにしかなりはしない。

 俺は、英会話学校総体を串刺しにして批判したいと思っている。
 まともな英会話学校がないわけではないだろう。しかし、それはまるで砂浜でゴマ粒を探すくらいに英語をやり始めた人には探すことが難しい。基礎を自分で準備した人が、いい学校にぶつかればそれは役に立つだろうが、腐れ根性の経営がおだてあげるほとんどの英会話幻想は、そんな理想型からはいつもほど遠いのだ。

 なぜ、英会話学校が駄目か。

1.
 外人教師というものは、英語ひとつしかしゃべれない者がほとんどである。彼らは、シンタックスの異なる言語を日本で学ぶ人がどんなところでどんな困難に直面するのかを知らない。アメリカで日本語を学んで、十分に準備を整え、日本に来たらすぐにしゃべりのスキルが芽を出したような人なら、日本在住のまま英語をやることの困難を知っているだろう。しかし、そんなまともな教師は、これまた砂浜でゴマ粒を探すほどに探すのが難しい。日本の英会話学校の教師というもののあらかたは、国に帰ればただの大学生とかあんちゃんねえちゃんなのだ。どこからどう見ても、英語を教えられるようなしろものではない。本当は教師でもなんでもない。単なる英語のキャリア(carrier)にすぎない。

2.
 まず、彼らには日本人に対して「音づくり」ができない。彼らはただいくらでも英語がしゃべれるだけであって、日本語で口の動きができている日本人の口のどこをどうすれば、英語の音に渡るための「中間音」が出るのかを知らない。この「中間音」なしで、日本語しかしゃべってこなかった口が一挙に英語音に移ることはないことを知らない。

3.
 日本で英語をやる人が英語のシンタックスを身体に内在化させる場合に、「磁場」を欠いて、英文が備えているシンタックスを使うだけでは(しかし、それ以外に日本ではやりようがない!)、すぐに根が浮いてシンタックスが死ぬことが彼らにはわからない。彼らが多少の日本語をしゃべる場合、その日本語を日本語の磁場(日本在住という条件)が支えているのであって、「磁場」にまるで支えられることなく異質シンタックスを内在化させた経験を持たないのが、日本の外人英語教師たちである。この種の困難には一度も出会ったことのない者がほとんどである。

4.
 こんな程度の者を使って(外人オーラを使って)、荒稼ぎしてきたのが英会話学校というものである。そして、現在静かに進行している教育行政の犯罪がある。この程度の者たちを小学校に導入し、プログラムを英会話学校から買っているのだ。あらかたの英会話学校が、日本人の英語学習者に対してほとんど何の実効もないことは、歴史的にあきらかであるにもかかわらず、行政が英会話学校からプログラムを買っているのである。

 この総体が茶番である。

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