去年から磁器絵付けの教室に通っています。 先生もお弟子さんもドイツ語しかしゃべれません。 それでここに通うにはドイツ語がかなり出来る人と一緒でないといけなかったので、こちらに来た当初は、ドイツ語に堪能な日本人女性のYさんと一緒に通っていたのです。
足の怪我のせいでしばらくお休みしていたのですが、今日久しぶりに出かけました。 4時間ほど工房で絵付けを教わるのですが、しばらくしてYさんが、「あれっ? あれっ? ドイツ語しゃべれる様になってますね。ちゃんと文でしゃべってますよ」と言いました。
しゃべってる内容はごくごく簡単な事です。 今までも知っていた構文や単語を使っただけです。 けれど、今までは知っていても口から出るまでに時間がかかり、みすみす機会を逃していただけです。
見学者が来て、私達が東洋人なもので「Woher kommen Sie? どちらから?」と聞かれました。 これは教科書の1課で習うセンテンスです。 "Ich komme aus Japan, aber ich wohne in Hamburg. 日本からですが、ハンブルクに住んでいます」とツルッと口をついて出ました。 英語でいえば、中学1年生並みの会話力です。 しかし、これは私にしてみれば高度な技です。 2つの基礎センテンスをaber(but)で無意識につないで言ったのです。 今までなら「Japan」言ってニッと笑い、それで終わりだったろう、とYさんも言うのです。
「私だってドイツ語をどうもしゃべれる様になりそうだ」と言う気がしてくると、先生と彼女の会話にも敏感になって来ている様に思います。 自分にもつかえる会話は、絵付け作業をしていても耳をそばだてて聞いています。
一度ネイティブスピ−カ−に通じたセンテンスは、自信をもって言う様になりました。 机上のドイツ語が実用ドイツ語になる瞬間です。
いえいっ!
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