【タイトル】永劫回帰・根石版
【 日時 】02/11/21 5:11
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs
 
 

1. Fさんからのメール一部転載 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月17日(日)01時27分38秒

一刀両断、大いに結構。あなたには日本の英語教育界に巣くっているダメな教育論
(俗流英語教育法)と空想的英会話万能論の邪説を打ち破る使命があるのですから、井
戸端で愚人の話を聞いているひまなどありませんぞ。私はあなたのやり方を支持して
います。愚人とくだらぬ話をするよりもあなたの方法を記した教科書(指導書)を再度、
世に問うべきではないでしょうか。あなたの志は叶うものだと信じております。無礼
の弁は平にご容赦。

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2. Mちゃんのお母さんからのメール転載 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月17日(日)01時34分33秒

たとえば,英語の磁場というものの恩恵.それこそ,あれがそうだな,と思えるものが,思い出されました.そして,帰ってきてからそのバリアーが消えそうになりながらも,しばらくひきずっていて,へんてこりんなことが,いくつかありました.そのときは,何で自分がそういうことをしているかよくわからなかったのですが,気がついたら,やっていた.なんであたしこんなことやっているんだろう,とおもったのを,生々しく覚えています.今思えば,それは,磁場から離れたことを感じて反動的にやっていたのだとおもいあたります.これは,ちょっと恥ずかしくて,どういうことだったかは書けません。

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9. NHKラジオの英語 投稿者:Duffy  投稿日: 6月17日(日)11時52分40秒
 

最近ラジオの英語講座をいくつか聴いているのですがとても変に思います。
ほとんどの番組の外国人(ほとんどアメリカ人)のイントネーションが
異常にハイテンションなのです。
聞いていて凄く変です。
なんかお笑いバラエティショーのハイテンションをそのまま
持ってきたような乗りなのです。
なぜ、あんな風になっているのでしょうね。
プロデューサが聴取者受けを狙ってわざと言わせているのか
講師の先生がご指導して言わせているのか分かりませんが。
 とにかくとても疲れます。でもあれが普通だと思って聞かされる人は
とても変な英語になりそうで怖いです。

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10. こんにちは 投稿者:もっこり  投稿日: 6月17日(日)22時46分28秒

「ゴースト」を使ったレッスンを始めて、2ヶ月ほどたちました。
私の場合、週1回のレッスンがちょうどよいペースメーカーになっています。
復習テスト部分は、気合いを入れて回転読みをやるのですが、
予習部分は、つい気が抜けてさぼり気味になってしまいますね。
滑らかさに口をついて出てくるようになるまでには、
100回くらいは読み込む必要があるようです。

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【 日時 】02/11/21 5:26
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13. 息子さんのこと。M(東京)さんへ。 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月19日(火)01時27分52秒
 

M(東京都)様

 息子さんの練習がどんな調子か、妻に聞いてみました。

 以前、「電話でレッスン1000vの時に、「同じ調子で5回言える」ためには、5回や10回同じ文を言う程度の練習ではなく、何十回も言い続けて欲しいという趣旨でメールをさしあげた覚えがあります。
 もっこりさんが書いておられますが、イントネーション(リズム)に英語という言語のバネを備えつつある段階では、同じ調子で「5回連続」させるために、同じ文を100回くらい言う必要があります。この練習は馬鹿らしいものに見え、遠回りのように見えますが、英語のイントネーションを身体化するためには近道です。急がば回れの方法です。

 妻が言っていたのは、およそ以下の通りです。

・音はとてもきれい。r の音も l の音も。
・「5回連続」を成立させて、復習範囲になっている部分は、非常になめらかに言える。・新しい文の繰り返し読み(100回)を嫌がる。
・自分でやっておくべき練習で、いまだ100回繰り返し読みが必要な段階にある。

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18. 飲まずに書きました 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月19日(火)16時19分13秒
 

 私は中学に入学した年、学校の先生に勧められてNHKの基礎英語を始め、すぐにやめました。英語のイントネーションのハイテンションがいやだったのです。「母音付きの単音」を単位にしている日本語の音になじんだ私の耳は、英語の子音の連続が作るテンションの高さに違和感を感じたのかもしれません。その頃はまだテレビが普及しつつある時代で、世の中にやたらに英語の音が聞こえているということはありませんでしたので、とりわけ違和感は強かったです。田舎でしたから、FENなども聞こえませんでしたし・・・。
 一般に、英語という言語の音韻構造がテンションの高い方に向かいがちであるということは言えると思います。そこへ、アメリカの文明の(例えば大量消費の)「躁状態」なども中学生の私の耳は重ねて聞いていたのかもしれません。
 今や、文明のレベル自体は日本も「躁状態」となり、日本語のテンションが高くなりつつあるという感覚が私にはあります。(略)
 日本語にこのハイテンションが現象しはじめたのは、私の記憶では「帰国子女」たちが若い人の中に混ざり始めた頃からでした。
 わたくしごとに戻れば、中学一年生で英語のハイテンションに羞恥を感じた人間が、現在、日本人の英語の「音づくり」なんかをやって母音を削ったりなどしているのですから、奇妙なもんです。
 私は「音」から英語に入った人間ですが、「耳」から入ったのではなく、「口」から入りました。自分の口を動かして音読し、その音を徐々に英語の音に近づけるという過程によって、羞恥心をやわらげていくうちに英語が面白くなりました。これは初心者向きの方法として、誰にも勧められるものだと後で気づきました。羞恥心によって、英語から遠ざけられている人は意外に多いのではないでしょうか。特に大人の男たちに多い気がします。
 大人の男たちに、私の「電話でレッスン」はいいんじゃないかと思っておりますが、やはり女の人の方がためらいが少ないですね。異言語に対する羞恥心は女の人の方が薄い。傾向としてそう言えると思っています。
 NHKの講座の音が、実際に使われる生の英語や AFN の音と比べて、また一段と「躁状態」であるというのは、台本があって、「演じている音」だからという要因があるかもしれません。講師がやらせているというより、台本の存在がやらせてしまうことかもしれません。同じ台本(シナリオ)つきでも、映画の場合は、「演じている音」を普通に感じさせることのプロ(俳優・女優)の音ですから、かえって語学の教材にはこっちの方がいいと思っています。初心者向きではないのが難点です。
 私の方で大風呂敷を広げてしまったのがまずかったですが、duffy さんの指摘は重要であるばかりでなく、とても面白いものでした。ありがとうございました。重ねてお礼申し上げます。
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