【5501】
【タイトル】(無題)
【 日時 】02/09/20 3:11
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



>学習者各自がウドの店を持つことは出来ません。
持てても、誰もが根石さんのような人に「関心」を抱かせる性質と話題を
持っているわけでもありません。

 私はウドが店を作っている(自作)途中も知っていますが、大工を俺が紹介
して、ウドとトミコと喧嘩をやらかし、二度とおれんちに出入りするな、と申
し渡して、そのご、その大工が私の自宅自作現場を手伝ったら、なにがどうと
ち狂ったのか、でたらめな仕事をした。

それで、その夜、ウドの店に行って、Fucking sorry. と言ったら、ウドも
Fucking sorry, too. と言った。

だけど、俺はさ、ウドの野郎、二度目にあったあたりから、どうも妙に馬が
合うと思って、それから英語をしゃべり始めたんだよ。
32歳ころから、46歳ころまで、俺は英語なんか、一言もしゃべってねえ
だわ。

英語なんざ、そんなもんでいいんだわ。



【5502】
【タイトル】まあ、しかし
【 日時 】02/09/20 3:13
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



人様の青春にケチつけちゃいけねえな。



【5503】
【タイトル】青春の違い
【 日時 】02/09/20 3:16
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



>たとえ自分たちの英語が「本物の英語」だと勘違いをしてディベートに熱
中していたとしても、誰がそれを嗤うことができるでしょう?

 あなたがたより、はるかに罪深い私の青春は、嗤うことをしました。



【5504】
【タイトル】(無題)
【 日時 】02/09/20 3:21
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



>多くの非英語圏の人が基本的な英語を操れているのを見ると、それらの国
の学校英語は「様々な訛のESS英語」ではないのかと私は見るのです。

これは思い違いだと思います。
アジアのいくつもの国は、政治的にまともに植民地にされたのです。
だから、英語が世代間で伝承されるのです。
ESSなんかなくても伝承されるのです。
ぼろぼろにされた国というのはそういうものだと思います。

日本は根性だけが植民地です。
まだ続いています。

日本は、戦後、アメリカ文化を崇めたが、アジアの国が蹂躙されたほどに蹂
躙されていません。そのことの犠牲になったのが、沖縄です。



【5505】
【タイトル】日本人民たちよ、机上を確保せよ
【 日時 】02/09/20 3:24
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



>それ以上を身に付けたものは、ESSの場を発表の場と捉え、独学的なこ
とも激しくやっていた人たちです。

 Naima さんです。



【5506】
【タイトル】(無題)
【 日時 】02/09/20 3:30
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



>私のいたESSだと、「突っ込みをしないのは悪」の雰囲気があって、間
違いの指摘のしあいは多かったです。

 その空気を作ったのは、恋人ファンさんじゃないのですか。

 ESS 育ちでもおもしれえやつがいるというのは、今のところ3,4人です。

Eliot さん
Naima さん(純正essじゃなくて、エーカイワ学校利用?)
恋人ファンさん
深見東州(深見が字が違うかも)

この人たちは面白い。
結局なんなんだ?
自分で場の空気をつくらなきゃ気が済まないわがままなやつらだな。

それでいいのら。



【5511】
【タイトル】Eliot さん
【 日時 】02/09/20 4:00
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



今、寝る前に私の他の二つの掲示板を読んできました。

Eliot さんの生徒さんは学校のコンピュータを好きなようにいじれますか?
いじれるようなら、私の英語用の掲示板に落書きをしていいよと伝えておい
て下さい。

私は Eliot さんが引用したような生徒の英文を本当に愛しています。



【5512】
【タイトル】恋人ファンさん
【 日時 】02/09/20 8:02
【 発言者 】Jackie

>Jakieさんだったか、「学校の800時間の学習時間ではたりない」と
書かれていましたが、私の経験では、その800時間の中で、「ことば」
としての英語の時間は見事に0時間でした!!

高校時代を思い出すと そうですね。
私は先生の読む教科書が子守唄にきこえ 文法説明は古文より理解するのが難しく 試験や宿題の穴埋め問題はパズルのようでした。
音読は 授業で あたった人が読むのが一回
クラス全体で読むのが一回あったかどうか
記憶が定かではありません。

恋人ファンさんのおっしゃる通り 音や言葉としての「英語」の授業は
なかったといっても 嘘ではないかもしれません。

>つまり、私は中高と「誰かが伝えたくて仕方のないこと」を英語で
伝えられたり、「自分が伝えたいこと」を他者に伝えた記憶が
一切ないのです。

うーん 基礎力が 欠如している状態では 人に伝えるということは難しい。何度も音読して 音や文が体の中にたまった状態ではじめて発話できると思うのです。  学校の授業で今必要なのはEliotさんのような授業です。
音をつくり テープをきき 何度も音読する。
ほとんどの学校では それが欠如しています。 発話することは無理です。
今コミュニカティブな授業が推進されてます、英語だけで授業をする先生もちらほらでてきているようです、が 本末転倒です。



【5513】
【タイトル】英作文日記
【 日時 】02/09/20 8:35
【 発言者 】Jackie

>実は、私が一番Eliotさんを尊敬するのは、彼の発音に関する学識とそれを
実践されて大きな実績を上げておられることもありますが、なにより私が
Eliotさんの生徒さんが英語で書いた「ジスイズ作文」を読んだからです。
Eliotさんは、いわゆる英作文(=和文英訳=赤の他人のいいたいこと)
ではなくてを生徒に
やらせているんです!私は、そういうことをやっている学校は
一つも知らないので、かなり驚きました。
まあ、人の書いた日本語を英語に直させておいて、「英作文」もないのですが。


授業を研究されながら ご自分の英語にも日々磨きをかけて
学校ということで 日常の生徒指導 その他もろもろの雑事をこなし
その上 受け持ちの生徒の英文日記の添削。
Eliotさんは スーパーティーチャ―です。
生徒が羨ましい。

生徒の日記を全部読むだけで かなりの時間がかかります。
私も宿題で 英文日記を出しましたが そんなに多くない生徒数なのに
結構な時間をとられ こりゃ授業料値上げせにゃ 割にあわん、などと
ぼやいて 後悔しきり、、。
まず生徒の日記を自分で添削し その上ネイティブチェックをかけてました。間違っていたら申し訳ないので。
実は これがまた 私の冠詞や表現の勉強になった。 と言うなんとも情けない話なのですが、、。

英文日記は ともすると 「朝起きて 朝食をたべて 学校へいった。部活をした。」と毎日同じになりがちです。
日本語で日記を書く習慣もないとなおさら。

それをさけるために 私は 「英会話のかんづめ」 浦島久 を使いました。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4010522569/qid%3D1032477714/249-9604746-8914754

テーマがいくつもあります。
たとえば 一つが 朝食。そのテーマに4つのモデル作文があります。
各一つに4行の簡単な英文日記のモデルがあります。そして一つDoクエスチョンがあり また関連したWHQがあります。 関連した単語も載っていて
入れ替え作文ができるようになっています。

生徒はいれかえるなり 質問に答えて自分のいいたいことを書くなりさせました。
サンプルがここで 書けるといいのですが 今 生徒に貸したまま戻ってこなく 手元にありません。
今 アマゾンでは 取り扱ってないようです。



【5514】
【タイトル】英作文日記の前に
【 日時 】02/09/20 9:08
【 発言者 】Jackie

簡単な構文が体に染み込んでいないと 「書く」ことができない。
教科書本文の血肉化と入れ替え。
そして基本構文の日→英(まずは 口で英訳し その後書く。)
を 今は先に徹底しています。
自由作文はそれからです。

今年の教科書改定にあたり ホライズンでは 書く セクションが増えました。 ないよりましかもしれませんが しかし なんともうすっぺらい。

高校の 英作文の教科書(文法ごとで 季節のテーマにそっている)が手元に
ありますが 例文もすくない上に  単純な文ではないので
あれで 英作文の力がつくとも 残念ながら思えません。



【5515】
【タイトル】恋人ファンさん
【 日時 】02/09/20 9:22
【 発言者 】Jackie

>私は英語科ですから、周りを見回しましたが、ESSの三人以外、
卒業までに「一人も」まともに話せるようになっていないのです。

まじ?っすかあ?
英語学科 英米文学科?
どちらにしても ネイティブの授業のほかにも英語の授業は多いはず。
英語に関する 国内の大学という最高教育機関での話ね・・・・・・。



【5516】
【タイトル】佛教大学通信過程
【 日時 】02/09/20 9:56
【 発言者 】Naima

Jackieさん、

おはよ〜ございます。 と言っても今こっちは夜中の2時30分です。 回転読みをやってて数文でポトッと寝てしまい、だ〜〜りんのトドの様ないびきで目が覚めました。

あの〜、またしても告白ですが、私は大学中退で(学生運動で学内が荒れていた、などと言い訳してますが、女子大なのが鬱陶しかったと言うのが本音)まがりなりにも英語講師でお金もらってるねんから英語教員免許くらいとっとかないと、と思っておばはんになってから通信教育で卒業しようと決意しました。 ところが夫の海外転勤の煽りを喰ってまたも中退...(ほんとは勉強がつまんなかった)

夏休みや冬休みにはスクーリングと称して大学で実際に授業が受けられるんですが、英語関係に限っていえば、これが、と〜てもショボイ... 教授だか助教授だか講師だかの教え方もショボければ、英語力もショボい。 英文学講読なんぞに至っては、生徒達の方がずっとまし。 英文科の通信過程で専門過程に生き残るのはたいてい中年以上初老未満の女達で、塾などの英語の講師が多いみたいですから。

易しい短編が教材で、生徒がパラグラフ毎に順に朗読し、その後に和訳する形で授業が進むのです。 何の為に教授が前に立ってるのかわからん。 で、課目終了試験の前になると、「あなた達、とにかく単位を取りたいでしょ。 ここからここまでの和訳が試験に出ます」とかご親切にも言ってくれるので、涙が出るほど情けない... 勉強したくて夫と息子を見殺しにして、早朝から遠路はるばる灼熱の京都に出て来た女の向学心を、よくも叩き潰してくれるやんかいさ。

国立1期(そんなんもう言わないですね)の授業も似たり寄ったりだと聞くので、もう東大生や京大生の英文科卒業生なんかでも怖くはない。 大卒と言う葵のご紋も、もういらん。 けっ!



【5518】
【タイトル】教えてください。
【 日時 】02/09/20 13:22
【 発言者 】Jackie

content-based teaching と experiential learning メソッドについて調べているのですが よくわかりません。
内容重視型 経験に基づく学習?
数学 社会なども 英語で教えるということでしょうか?

ご存知の方がいらしたら 教えてください。



【5519】
【タイトル】esl method
【 日時 】02/09/20 17:38
【 発言者 】Naima

Jackieさん、

content-based teaching と experiential learning という名称を知らなかったので、私も知りたくなって検索してみました。 Jackie さんもすでにアクセス済みかもしれませんがお役に立つかもしれないと思いURLを書いておきます。 回転読みの昨日のノルマを果たした後に、私もじっくり読んでみます。 スカタン(見当はずれ)なサイトだったらごめんなさい。

http://iteslj.org/Articles/Kelly-Experiential/
http://www.ncela.gwu.edu/ncbepubs/pigs/pig7.htm



【5520】
【タイトル】根石さん、べいべさん
【 日時 】02/09/20 17:47
【 発言者 】Naima

回転読みの経過を私のHPに毎週報告してます。 もし他に記録すべき事があれば、教えて下さい。 18日から記録を始めました。 子供の夏休み日記みたいで、すみません。

http://www004.upp.so-net.ne.jp/pillbug-twins/language/deutch_sodoku.html



【5521】
【タイトル】語学用ディベート論(1)
【 日時 】02/09/20 18:10
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



 なんで俺はこれほどまでにディベートが嫌いなのかと、恋人ファンさんとのやりとりをやってから考えている。
 雨降りの日に机の上で、It's a beautiful day, isn't it? などと、現実とはまるで切れた文を練習し、何度も同じ文を言ったり、何度も同じ文を書いたりするような変態的なことをするのは、語学がもともと架空の意味を扱う過程だからと自分では納得している。そこまでは何もおかしなものはない。語学の机上で扱うことは、本来、現実とはうらはらなのだ。直接的な結びつきは一切断ち切られている。
 この架空の領域で、濃密な意味を産出したりするエネルギーは惜しむべきではない。それこそが語学だからだ。
 例えば旅で外国に行った場合でも、街角で英語の新聞を買うことはする。その時、俺はニュースそのものを求めているのであり、語法や語彙を求めているのではない。だから、5年前の新聞がたまたま手の届くところにあっても欲しいとは思わない。印刷されたばかりの「今日の新聞」を求めるだろう。
 机上の語学で新聞記事を扱うのだったらどうだろうか。俺は教材や素材が5年前のものでも10年前のものでも、いっこうに構わないと思うだろう。そして、机上ではニュースの内容を読みとることはもちろんするが、その内容が「NEW」である必要はない。むしろ、ここでは、語法や語彙そのものが問題であり、語学的に既知であるか未知であるかが問題なのだ。
 街角で新聞を買って読むのは、俺の「関心」が自分がいる場所の動向に向いているからであり、短期間の旅であっても、旅における生活の必要の一つであるからだ。
 机上で新聞記事を扱って、未知であったものを既知のものに変えようとするのは、まったく語学的な「関心」でしかない。だから、5年前の記事だろうが10年前の記事だろうがまったく構わない。語学的な難度を含んでさえいれば何でもいい。
 この二つが日本における英語のディベートではごちゃまぜになっている。新聞記事をネタにしてディベートをする場合、ディベートをする人たちには、何かこねあげてたくさんくっちゃべり、意見らしいことを言うべきであるという約束ごとがあって、その約束ごとにのっとって、それが自分の関心事であろうとなかろうと、あたかも自分の関心事であるかのように、こねあげてはたくさんくっちゃべるのだろう。用もないのにくっちゃべる、あるいは、自分の意見でもないものを自分の意見のように言い続ける。そこに誕生しているものは、一言で言えば、「下手な芝居」以外のものではない。テレビで、オウムの上祐がくっちゃべるのを見ていたとき、ああ、ディベート野郎なんだなと思い、唾棄すべきものに思えた。アアイエバジョーユウと人々は言ったが、ディベートというものはああいう種類の人間を作る作用があるはずだ。



【5522】
【タイトル】語学用ディベート論(2)
【 日時 】02/09/20 18:16
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



 語学はもともと変態的な行為なのだ。現実とは切れて、現実とうらはらのことを言い続けたり、書き続けたりする。この変態行為は机上だけでたくさんだという感覚がどうしてもある。人を相手に変態行為をやらかすことが、ESS なんかでやるディベートやフリートーキングなのだ。確かに、語学の力やスキルの発達にこれが有効なのかもしれないが、いくら有効でもやりたくないと思うのは、人は人と普通につきあえばいいので、複数の人間が集まって変態ごっこをやる必要はないという考えがどうしても俺から抜けないからだ。言葉の生態として変態なのだから、言葉にまともな感性を持つ者なら、そんなものに耐えられるはずがないと思うのだ。

 大したスキルも持たないが、言葉の生態には俺はどこまでもこだわる。

 あんな変態をやるくらいなら、スキルなんか発達しないままでいいやと思い決めているのである。
 どんなにごつごつしようが不自由しようが、俺は実際に必要が生じたら、ごつごつと不器用にその場で苦しみながら英語を使おうと決めているのだ。俺は日本人の不自由なごつごつした英語をこそ愛している。
 机上ではなめらかに口を回す練習をする。「回転読み」などの変態行為もどんどん行う。机上でなら、思う存分、気の済むまで変態がやれる。机上の言い回しのなめらかさと、生活言語のごつごつさの落差がどんなに大きくてもかまわない。この落差の大きさを自覚し、何度でも語学の机上に戻ること、何度でも生活の場で、そのたびにごつごつや不自由を引き受けていくこと。俺はそこに日本の英語のアイデンティティを見ている者なのだ。
 そうやすやすとなめらかになってやるものか、不自由を手放してたまるものかとすら思っている。それは俺が日本語の磁場を生きていることの証なのだ。

 日本語でしか言えないことが絶対にある。
 英語でしか言えないことが絶対にある。

 英語のスキルを絶対価値としてしまった者の中心課題は、英語の思考法で考えるということであるはずである。しかしそれが絶対価値であるならば、アメリカに行って、とことん日本語をスポイルすればいいだけのことだ。日本にいる理由がない。日本にいて英語をやることの意味は、日本語の思考法と英語の思考法が引き起こす摩擦そのものを生きることであるはずなのだ。だからこそ、ごつごつした英語、不器用な英語になる。
 ごつごつしても不器用でも、言いたいことは言う英語。これこそが価値なのだとは誰も思っていない。よりなめらかな、より英語の思考法に近い、より不自由を感じない英語が価値だと思っている亡者たちならいくらでもいる。



【5524】
【タイトル】語学用ディベート論(3)
【 日時 】02/09/20 18:19
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



 先日、へたくそな通訳をやった。なんとか取引が成立したらしく、機械をアセンブルする会社の社長が喜んでくれた。そのとき、英語を聞き、日本語を話し、日本語を聞き、英語を話すことを繰り返し、仕事を終えてから、今日俺の口から出たものは、日本語ででも英語ででも言えることを言っただけなのだと思ったことを覚えている。
 日本でディベートをやる場合、それ以上の何が扱えるのか。日本語の地平には、英語ででも言える部分と、日本語でしか言えない部分がある。通訳でだったら、その間に摩擦はない。俺の口から出てくるものは自分の考えでなくていいからだ。しかし、自分が言いたいことを言おうとした時に、俺の中で摩擦が生じるのは、日本語でしか言えないものを手放そうとしないからなのだ。
 そんなものはあきらめろ。英語モードと日本語モードを切り替えることしかできないのだという結論は知っている。そして、その結論が正しいのも知っている。しかし、そんな正しい結論を知っていたからといって、それが何だというのだろう。俺が今日本に生きて、日本語の磁場を日々呼吸することと何がどう結びつくのか。
 自分の中の摩擦やごつごつした感触、不自由な感触を手放さずにものを言うと、英語ネイティヴが考え込むことがある。アメリカに帰ってから、お前の言っていたことをその後も考え続けたというような手紙をくれたやつもいる。英語ででも日本語ででも言えることだけを扱うのなら楽なことだと思う。日本語でしか言えないことを手放さずに英語を使うことは、どこまで行っても苦渋に満ちた行為であり、こんなことをやっても一円にもならない。
 それでもなお、ごつごつや、不器用や、苦渋を手放さないことが、俺の英語なのだ。自由に言うとか、なめらかに言うとか、英語の思考法でものを言うことばかりやって、英語のスキルの自在さを至上価値とした者たちは、日本語でしか言えないことは最初から問題にしていないのだ。楽なことだろうと思う。
 スキルという至上価値、英語による思考法の方へいっせいに頭を向けて泳ぐメダカたちの集団。日本で英語でディベートなどやる人たちをそんなふうに眺めていたことがある。
 本来、机上だけでしか許されないことを集団で行うならば、その変態は病理になるだろう。そういう疑いがどうしても抜けない。

 最近、「中間項」というものを考えている。
 英和辞典の複数の日本語の訳語から自分なりの一つのイメージを作り、それを徐々に英語ネイティヴがその語に対して持っているイメージの核に核を重ねていくとき、最初に自分なりにつくるイメージというものは「中間項」だろう、と。
 コーチの仕事をやり、生徒の口の動かし方を手短なコツで言い、「ひとまず」は日本語に存在しない音の方へ少し口の動きを移動させ、それを安定させるのも、「中間項」を作る仕事なのだ、と。「中間項」を安定させて、さらにそれを揺り動かしていくなら、ネイティヴ音は十分に媒介にできる、と。
 だったら、しゃべるためのスキルのために、日本人同士でディベートをやったり、フリートーキングをやったりするのも、英語の磁場で自在にしゃべる方向へ向けての「中間項」としてみたらどうなんだ。「中間項」は必要だと言いながら、日本での英語でのディベートを否定するとはどういうことになるのだ。そういう自問はある。
 それが「芝居」であり、「ごっこ」であるという自覚をまともに持っている人たちだけがそれをやるのなら結構かもしれない。しかし、それをやるのであれば、あくまでもスキルを「中間項」として安定させるための「(下手な)芝居」であり、「ごっこ」なのだと成文化すべきだろう。誰にでもわかるように、成文化したルールを確定すべきだろう。  仮の立場でしかないものをいつのまにか自分の本当の立場なのだと錯覚したり、仮の言葉でしかないものに麻痺して、それがあたかもまともな言葉のように思ってしまう人の数は決して少ないものではないだろう。英語フリークには普通に見られる病状ではないか。 そして、この人々の中に日本語の貧しい人や、思考の貧しい人を見るのはまれなことではない。



【5523】
【タイトル】語学用ディベート論(4)
【 日時 】02/09/20 18:19
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



 日本在住のままに、貧弱な日本語となめらかな英語を持つこと。
 これは病気以外のものではない。
 「芝居」や「ごっこ」は危ないものなのだ。語学というものは危ないものなのだ。語学に食われて、心に生気が感じられないようになっている人なら何人も見た。この人たちは、英語はしゃべれるが、しゃべっていることのほとんどをまるでよそ事のようにしゃべることが多い。「自分の英語」がしゃべれない。
 ごつごつしても、不自由でも、苦渋に満ちていても、それが自分の声と同致するなら、それはその人の英語だ。なめらかでも、スピードがあっても、空疎な響きであるならば、あるいは英語のハイピッチのせいで浮かれポンチになって降りてこれないならば、それは語学に食われていることなのだ。
 空疎であっても、浮かれポンチであっても、ディベートの場所やフリートーキングの場所では問題にされないはずだ。急所に直に触ることになるからである。その暗黙の了解が気持ち悪い。一人の机上でイメージを鍛えることでやるべきものを、共同の場所に持ち出していることの無恥というものがそこにあるのだ。

 ディベートの場とは本来自分の考えを言う場所であるはずだ。
 架空のものであっていいはずがない。
 まして、語学のスキルに奉仕するようなものであっていいはずがない。
 英語であっても、言葉なのだ。日本語と同じように、人の心に直結していくことが必ずあるはずだ。架空を眞とすることで、心が空疎になる例はいくらでもあるだろう。本来、一人の机上で展開すべきものを共同の場に持ち出すことの危険、その危険によって損なわれるものは多々あるだろうと思う。
 芸達者な人や心がタフな人はやるがいいだろう。俺の心はきわめて脆弱であるから、俺はやらない。自分の中で摩擦をそらさずに生きていれば、そんなタフさ加減にまで耐える余力はない。そんなことまでしてスキルを得たいなどとは思わない。俺は、本当に言いたいことをなんとか言うことができればそれでたくさんなのだ。
 用を足すくらいの英語はある。仕事で使える程度の英語はある。商品のことがわかっていれば、通訳をすることもある。しかし、これらは人と話して言いたいことを言うのとは、まるで地平が違う。人と直に話すとき、俺はこれからも苦渋に満ちた英語を使い続けるだろう。本当に言いたいことをなんとか言うということだけを続けるだろう。
 本当に言いたいことを言おうとすれば、今現在がそうであるように、日本語を使ってだって苦渋の汗は出るのだ。日本語でだって不自由するのだ。英語でだって同じことだ。
 それしかやりたいことはない。
 スキルが俺の神ではない。



【5526】
【タイトル】Naimaさん
【 日時 】02/09/20 20:42
【 発言者 】べいべ[Profile 関東地方に住む30代の男性の方]

Naimaさん、えらいです。さすがです。

では、私も見習って、記録をつけようと思います。
ここに、用意しました。(今は内容がないです、器だけ)
http://www.memorize.ne.jp/diary/32/58212/

Naimaさんと比べると、あまりに自分がやっていないので恥ずかしいのですが、こうなったらしょうがあるまいと腹をくくって、書いていきます。



【5528】
【タイトル】副島氏周辺
【 日時 】02/09/20 23:50
【 発言者 】Eliot

皆さん、よろしかったら、↓へ行って「日本英語の謎を解く」という
掲示板に行き、
http://www.soejima.to/
No.645,No.676,No.665,No.679を読んでみてください。私の頭が
悪すぎるのか、はたまた私に「学問」がないのか、不明ですが、
いずれにせよ、これらの人の書いていることは私の常識を超えていて、
全く理解不能です。こういう人たちが副島氏を取り巻いているので
あれば、樋口先生や山岸氏が何を言っても無駄だということだけは
わかります。

あの掲示板のタイトルは「日本英語の謎を解く」です。悪い冗談の
ような名前です。



【5530】
【タイトル】恋人ファンさん
【 日時 】02/09/21 0:36
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



 記憶が不確かなので、お聞きします。
 古川さんの掲示板を私が最初に読んだとき、私はまともなことを言っている人が二人いると思いました。一人は浜谷さんで、多読の効用を言われていました。ただ、その後、初心者が多読に至るまでの基礎づくりのことをあまりに軽く考えられていたり、多読万能論のようなことを言われるので、多読のための前提を軽く見るのは上級者の初心者に対する犯罪だと議論の中で言いました。
 まともなことを言っていると思ったもう一人の方は、確か恋人ファンさんのあちらでの別人格さんだったと記憶しています。音読せよ、どんどん声を出して読むことで、英語をやっつけるのがいい、と言われていたように覚えているのです。このあたり、記憶でしかありませんので、違っていたらごめんなさい。違う人だったでしょうか。

 で、現在の英語教育に欠けているのは、会話ではなく音読だと思っている話をしたかったのです。学校がとことん音読をさせるということは、これまで行われていません。私の知るかぎり、Eliot さんの教室とそのお弟子さんの教室だけです。Eric さんは、多分、Eliot さんのお弟子さんでしょう。(最近、書かれませんがどうしておられますか?)
 そして、学校で音読をするということは、方法的に成立可能なのだということを Eliot さんの実践は証明しています。その音読に必要な「音作り」まで含めて、すべて Eliot さんは一人の力で成立させてしまいました。
 すでに、学校の英語のあるべき姿というものは Eliot さん一人の力で示されています。
 これが学校の英語の授業のモデルとしてきちんと位置づけられないことが日本の悲しい奴隷授業のていたらくです。
 問題は、ディベート以前、英語教育全般にあるというご意見に賛成ですが、そうだとすれば、もっとも肝要なものは、「会話」ではなく「音読」だと私が考えているということを言いたいのです。
 アウトプットするには、それができるようになるだけのインプットのこなれがなければ、「会話」と言ったところで絵に描いた餅にしかならないことは、Jackie さんが言われた通りだと思っております。
 学校が謙虚に採用しなければならないものは、「コミュニケーション教育」でもなければ「会話」でもない。「音読」(とその前提となる「音づくり」だ)と考えているのです。
 現在の英語教育は、ますます的はずれな方向へずれていっていると思っております。



【5531】
【タイトル】恋人ファンさん
【 日時 】02/09/21 0:53
【 発言者 】Eliot

>Eliotさんの教師自身は発音が良くなかった(=話せなかった?)
>のにカタカナ読みを強制しなかったのは、「自分は発音は良くない。
>Eliotの方がいい」と謙虚に認めていたのかも知れません。
>そうだとすると、その先生は英語教師としての能力は劣っていても
>教師として求められる人間性には問題のない人だったのでしょう。

中学二年生か三年生のときに、私の英語の先生(三年間同じ先生
でした)が、黒板に英単語をいくつか書いて、「Eliot、読んで
みろ」とおっしゃいました。私は精一杯上手に読みました。書かれた
語のひとつだけは覚えています。それは sport でした。私が全部
発音すると、先生は「うん、そうだ。うまいな」というようなことを
おっしゃいました。

私が英語を学び始めて数週間しかたっていなかった頃、先生から
指名されて、Lesson 1のSection 1を声に出して読みました。
This is a fish. This is a dish.
ズィスィザフィッsh. ズィスィザディッsh.

録音を家でよく聞いていたので、個々の音はだめでもリズムは
ターンタタターンと英語らしく言うことができました。すると
先生が「Eliot、上手じゃないか」とほめてくださったのです。
私はとてもうれしくて、「よーし、英語は楽しいぞ。これからも
頑張るぞ」と思いました。今の私があるのは、あのときの先生の
一言のおかげです。とても感謝しています。

>「君の読み方はアメリカ人の英語だ。ここは日本なんだから、
>日本人の英語の読み方をするように」などと、大人が見ていない
>のをいいことに無茶苦茶なことを言う、アホ英語教師が未だに
>生息しているようなんです。

「○○君、アメリカではそうかもしれないけど、日本ではそうは
言いません」という教師のアホ発言について聞いたことがあります。

私の生徒の中にも帰国子女が若干います。彼らは発音のよさを存分に
発揮して、嬉々として音読や暗唱に励んでいます。

>私は中学の時発音の良い「話せる」という噂のあった教師に2年
>習いましたが、彼の良い発音は2年習っていても、誰にも「移り
>ません」でした。

私は時々英語教育研究大会という催しに参加する機会があります。
しばしば公開授業と呼ばれる時間があり、会場の○○ホールまで
中学や高校の1クラスを連れてきて、舞台の上に机を並べ、授業を
するのを見物します。

そういう授業で生徒の口から発せられる音はほとんどすべてカタカナ
英語です。英語の音作りがまったくできていない生徒たちばかりなの
です。

授業の後に引き続き合評会があり、授業をした中学校の先生が「この
中二の生徒たちは中一のときから私がずっと教えてきました」などと
言うのを聞くと、私は「先生、あなた一人だけそんなに発音が上手で
どうする。生徒にちゃんと教えてやれよ」と叫びたくなります。

確かに生徒たちは舞台の上で元気に発表したり、寸劇を演じたりと、
一生懸命なのはわかります。にこやかな笑顔で大きな声を出し、
カタカナ発音をしています。見ているとかわいそうになります。
教師からだまされているのですから。



【5533】
【タイトル】根石さん、
【 日時 】02/09/21 1:11
【 発言者 】浜谷
【 リンク 】http://www1.odn.ne.jp/~cet09590/



>多読のための前提を軽く見るのは上級者の初心者に対する犯罪だと議論の中で言いました。

私は初心者の定義で、確か社会人を年頭に置いていると申し上げた筈です。中・高生を年頭においていません。ですから「上級者の初心者に対する犯罪」ということにはならないと思います。6−10年英語をやっても喋れない社会人でなんとか喋れるようになりたいと思っている人が対象だということです。仮にその理論がおかしかったとしても社会人であればその善悪の判断はつく筈です。私は根石さんの語学理論はまともなものだと思っていますが、相手の理論を「犯罪」とまでいう議論にはついていけません。SSS方式などもその対象になるというお説のようですが、そこまでいう必要はないように思うのですが?



【5535】
【タイトル】根石さん
【 日時 】02/09/21 1:20
【 発言者 】Eliot

訂正です。

私は大学でESSに所属していたことはありますが、部長では
ありませんでした。実は部長選挙に担ぎ出されそうになったので、
退部して逃げ出しました。部長になれば英語の勉強よりは部の運営に
かける時間が増えてしまい、私がしたいことができなくなる恐れが
あったので、ESSを去ったのです。

ついでですから、私のESS感を少々。私はどちらかと言えば、恋人
ファンさんの意見に近いものを持っています。すなわち、日本にいて
英語を練習しようと思う学生が勉強仲間を求めて、ESSに入り、
英語を話す練習をすることは決して悪いことではないと思うのです。

話せるようになるには話す練習が必要です。確かに日本語を母語と
して共有する人たちが不自由極まりない英語で話をするというのは
不自然なことに違いありません。しかし、それが駄目だと言えば、
スポーツの練習も他チーム、あるいは他のプレーヤーを相手にして
実際の試合をすること以外はすべて駄目だということになってしまい
ます。

実際に英語を話して今日の新聞を買うという機会が得られない以上、
日本人同士で英語を使ってそのような英語でのやり取りを練習する
しかないのではありませんか。本を相手に音読をするのはOKで、
人を相手に会話練習するのはばかげているというのは理解できません。
当事者同士が練習と思ってやっているのであれば、何の問題もない
でしょう。



【5536】
【タイトル】浜谷さん
【 日時 】02/09/21 1:32
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



>私は初心者の定義で、確か社会人を年頭に置いていると申し上げた筈です。中・高生を年頭においていません。ですから「上級者の初心者に対する犯罪」ということにはならないと思います。

 中高生を念頭においていようがいまいが、初心者は初心者です。
 じゃあ、中高生は浜谷さんの定義では、「初心者以前」なのでしょうか。「初心者とすら言えないしろもの」だとでも言いたいのでしょうか。
 なんで、「初心者」が社会人でなくてはならないのでしょうか。
 「多読の初心者」とでも言われたのなら、もっとものごとははっきりしただろうと思っております。

 私は、英語をやり始めたばかりの人を初心者ということに何の不都合があるかと思っております。初心者ってそういう人ではないのですか?
 私は浜谷さんの初心者という言葉の使い方に違和感があったので、じゃあ、初心者の定義をやりましょうと言い、結局、双方に納得のいく定義はできなかったと思っています。
 英語を数年やっているとか、学校を出ているとか条件をつけて「初心者」を定義されたと思いますが、そんな条件は一切要らない。初心者というのは、まったくの白紙から一歩歩き出した人のことだ。私は、世の中の常識のように今でもそう考えております。
 英語を始めて数年経つ者、高校を出ている者とか言われていたと思いますが、そんなものは人が初心者であることの条件としてはまるで見当違いなものだと思っております。

 しかし、今から、初心者論をやろうとは思いません。
 学校時代に学校の成績がよかった人が、多読でブレイクスルーしたからといって、それを万能のように言い、「初心者」にもそれでやれと言うのは、「初心者」に対する犯罪であるという考えは、これまでに何度も書きました。
 SSSも浜谷さんも多読だけで行けると思っているとしたら、英語の磁場を欠如している場所に対する認識の甘さ、自分が初心者であった時点に対して、「喉元すぎれば熱さ忘れる」気楽さのせいだと思っております。

 初心者から中級者の英語を形成している英語力の繊維を一本ずつ検証することなく、多読万能論のようなことを言うのはよろしくないことだと思っております。



【5537】
【タイトル】Eliot さん
【 日時 】02/09/21 2:13
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



 ううむ。
 私は、語学の机上でインプットが熟すなら、それは直に生活言語の場で「話す」ことに行けるだろうと思ってきました。私は、話す機会もなく、話す必要もない期間は、ただ英語を錆び付かせないことをやっていただけで、話す機会や話す必要が生じたら、そのまま話すことに入っていきました。これ、かなりきついですが。

 「只管朗読」の「只管」、「回転読み」の「回転」というものは、それをもたらしうると思っています。自分では、「話す練習」というものはやったことがありません。そんなことはやりたくないというかたくなな思いがあるのです。
 考えるなら日本語で考える。そうして、考えたことが煮詰められるなら、それは英語にだってなりうるはずだと思ってやってきました。なかなかうまくいきませんが。
 語学の一人の机上を離れ、そのまま生活言語の場で、「話す」ことに入りました。旅行以外で「磁場」にいたことはありませんから、いまでもごつごつした、不器用な英語を話しています。
 また、それが私の英語の性質となっており、つきあいのある外国人たちは、根石の英語はごつごつしてぶっきらぼうだと知っていて、そのことを踏まえた上でのつきあいが生じています。また根石が何か言うだろうというような、期待の視線を浴びたりして、不発弾をかませたときは、自分でしっかりとがっかりしています。
 どうして「話す」ということを練習する必要があるのか、私にはわからないのです。
 語学力が熟せば、木の果実が熟して落ちるように、自然に手に入るものだと思っているのです。インプットが熟せば、そのままそれはアウトプットに至ると思っています。
 熟させるということをやらないことが問題なのではないかと思います。

 近頃、「中間項」という考えが私にとりついております。
 これは、私がこれまで抱いてきた「話すことの練習」への反感に異議を唱える性質のもので、ちょっとものを食っても消化が悪くなるくらいに考えています。

 それで、ここ2,3日の考えでは、「架空のこと」「お芝居」「仮の言説」「あくまでも練習用」ということを、明確に言明した上でやるのであれば、それはやってもいいのかもしれないというくらいには考えが動いています。恋人ファンさんと議論したおかげだと思って感謝しています。

 しかし、どうもいやだ、と感情は私の頭の理屈に反抗しています。
 しばらくはこの分裂を生きてみるしかないだろうと思っています。



【5538】
【タイトル】割って入ってごめんなさい。
【 日時 】02/09/21 2:16
【 発言者 】Naima

ドイツ語のプライベートレッスンから戻って来た所なのですが、磁場について感じた事を報告します。

私のドイツ語は、語彙の運用力もなく構文の応用力もありません。 何度も書いた様に出来の悪い高校生レベル、評価は5段階の2の下程度です。(実際通っていたドイツ語学校でも5段階の2をとって来る事が多かったのです。)

私がドイツ語で会話をするとなると、「この字のつづりを教えて下さい」「宿題忘れました」「先週転びました」「ここは読みました」「先生今日は綺麗です」程度の事で、到底会話とは言えません。 それもトツトツとですからお話しになりません。 ここら辺はJackieさんの言われる様にまずは音読によるインップットに徹した方が良い様です。

しかし、ドイツ語圏にいる事の恩恵は、回転読みを始めて身に染みて感じる様になりました。 テキストにある文を試してみる場があらゆる所にあるからです。 「後ろに下がる」「待つ」など習った途端に駅で「後ろに下がってお待ち下さい」と言う言葉を聞く機会を得たりします。 否応なしに復習出来るわけです。 私の立っている場所にドイツ語と言う磁力が働いている事を実感し、これが磁場と言うものかと納得しました。

リスニング力はさすがに毎日ドイツ語に触れていただけあっていいのですが、それもキーワードと相手の動作や状況から類推するコツを得ていると言うだけではない様に思い始めています。つまり、vicarious な状況ではなく、磁場にいるという事が、私のリスニングを有形無形に四方八方から支えてくれるのだと思いました。

また、磁場にいると、根石さんがおっしゃっていた様に言葉は初めは単語単位ではなく、センテンス単位で入って来く事も今回実感しています。 「さがってお待ち下さい」も「ツーリュッブライビテ」と長い一固まりで聞こえます。ずっと何をどう言ってるのかはわからなかったのですが、周囲の状況を見ていると内容はわかるのです。  それが「戻って」「待って」「どうぞ」などの単語単位で解るのは、テキストで各々の単語の発音を知り、意味を知り、文の構造を習ってからの事です。 幼児が「コミ」と言ったのは「コレはミーコ」というセンテンスだった、と言う根石さんのお話もやっと納得出来ました。



【5542】
【タイトル】酔っ払って書いたものへの注釈
【 日時 】02/09/21 3:02
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



>私はウドが店を作っている(自作)途中も知っていますが、大工を俺が紹介して、ウドとトミコと喧嘩をやらかし、二度とおれんちに出入りするな、と申し渡して、そのご、その大工が私の自宅自作現場を手伝ったら、なにがどうとち狂ったのか、でたらめな仕事をした。
 それで、その夜、ウドの店に行って、Fucking sorry. と言ったら、ウドも Fucking sorry, too. と言った。

 酔っ払って散漫なことを書きました。(ここでも、「私」と「俺」との間で、私は分裂しています。)
 「二度とおれんちへ出入りするな」と私がトミコやウドに言ったのは、ウドとトミコが私が紹介した大工を粗末に扱ったと私が判断したためでした。その大工が、私の自宅自作現場に来て、それを訴えたのでした。それで、ウドの現場をその大工がやめることになったので、紹介した私としては、私の現場をやってもらうことにしたのです。ところが、仕事の質で腹いせをやるような大工だったので、私も私の現場から出てもらうことにしました。
 面白くないことがあったにせよ、それを仕事の質を落とすこととして反映させることは、私が許せなかった。
 お前の言ったことと似たことが、俺の現場でも起こった。それを俺は確かに見たとウドに言い、Fucking sorry. とウドに言った。

 日本の大工や職人の世界の慣例など、私にはわかっても、ウドやアメリカ基準を信じているトミコにはわからないかもしれないという危惧は最初からあった。ごたごたするかもしれないとも思った。そして案の定だった。途中で、私はウドに「ローマにいる時は、ローマの人たちがやるようにやれ。トミコの親にやり方を教わってやれ」と言ったと思う。
 私は私で自分の現場をかかえているので、そうそうウドの店の自作現場に行っているわけにはいかない。
 しかし、紹介した大工の仕事が中途で切れてしまうことになったので、その月の大工さんの収入の見込みが違ってしまうからと思って、私の現場を手伝ってもらうことにしたのだが、今度は余所での腹いせを私の現場でやるのを見て、私はこの大工を切ったのだった。

 だから、Fucking sorry. だったのだ。



【5545】
【タイトル】Jakie さん 1
【 日時 】02/09/21 5:03
【 発言者 】恋人ファン

>Jakieさん
大学は、神奈川県の一時駅伝が強かった某駅弁私立大学です。((゚〇゚;) 中抜くと大学名になってる。。(^^; )
昔ですから、Naimaさんの書いてくれたのと同じで英会話の二人以外は日本人の訳読です。

外国語学部英語英文科とかいってますが、「警察は警官のため学校は職員のためその他皆同じ」という、日本の
伝統に添った正しい姿ですから、同じ科のESSの連中は授業は単位を取るだけで、ESS卒だと言っていました。

>うーん 基礎力が 欠如している状態では 人に伝えるということは難しい。何度も音読して
>音や文が体の中にたまった状態ではじめて発話できると思うのです。

いやいや、案ずるより生むが安しです!
というのは、私は二浪中に教会の英会話教室に行ったのは以前書きましたが、それまで朗読なんて
まともにしていません。それでも、中学の文法くらいは考えながらなら使えたので、知っている単語
を組み合わせて言ったら、結構通じたので、「英語は単語だ」とその時は単純に思って、受験はその手で
受かりました。会話と同じで訳さないで順番にイメージを作っていくのを学んだみたいです。


アホ大学ですから、ESSの新入生も誰も(といっても大勢いたので訊いたわけではないから分からないが感じで)
朗読なんかやってませんよ!でも、入部一月後にケネディーの就任演説のスピーチを新入生は全部員200人の
前でするとかあるんですよね。ですから、それこそ死に物狂いで何百回以上とか大きな声で練習して暗記しますよね。
プレッシャー凄いですから。ここで朗読が大切なのが分かるんです。指導者なんか一年先輩の二年生が
何回か、発音とかイントネーションのチェックをするくらいで、仲間でやっているわけです。

それから、先輩から上手く文章がでてこなかったり、英語口ができてないと、「アメリカ口語教本」なんか勧められ
るんですね。
だから、何十年たった今でも If you want something done well, you should do it by yourself.
とか空で言えるわけです。

その頃は皆んな自分が全然ダメなので、話せる先輩が凄く輝いてて、憧れていますから素直に従うんです。
ラジオ・テレビ講座、朝日の英字新聞とみんな同じのやってますから、共通に新しい単語とか表現も覚えて
競争して使いますから、頭に入りましたね。

考えたら、口語教本って根石さんの回転読みのちょっと頭使うヤツです。
だいたい、アホ大学のESS新人って、Eliotさんの中2の今頃の生徒さんと
比べると、文法とかが少し勝っているだけで、作文は、何しろ自分の言いたい
ことを書いたことがありませんから負けるし、発音なんか惨敗でしょうね。

でも、「どろんこ遊び」しているうちになんとかなっちゃうんですよ。ESSの新人は「英語における幼児」
ですから、口で言う英語は何でも珍しくて好奇心を持つし、面白いので凄い吸収が速いんですよ。

根石さんは、教え合い(や間違い等の指摘のし合い)は私が作ったとか言ってましたが、私にそんなリーダーシップが
あったら、苦労していません。ESSの伝統ですし、他のESSも話せていますから、同じようなものでしょう。
紙で独学でやっているのと違って、言いたいことが上手く言えないとき仲間に良い言い方を教えてもらったり、
自分がなんかの本で覚えたものを逆に仲間に教えてると、感情とか情景が一緒に記憶されますから、印象的でよく
身に付くんです、教えるそうも教さわる方も。声に出して言ってますし。
でも今思うと、教え合うより盗み合うの方が多かったかも知れません。

独学をやってからなんていうと、出来る人は一割いるかどうかですし
吸収も遅いです。仲間と一緒は楽しいし競争もする。

地味地味な独学と違って、好きな女の子に格好いいところ見せたい♪
なんて超強力な「不純」な動機がありますしね。。。。

だいたい、勉強なんて独学か良い仲間とやるもので、教さわっているかぎりそんな急激な成長はないのは、
教えていたからよく分かります。受け身の学習と自発的な学習では後者が断然すぐれているんですね。
あの一年生が必死になってやってた雰囲気って、緒方洪庵の適塾なんかに似てたんじゃないかな。
あそこも緒方自身は塾頭を教えるだけで、塾頭がその下のものを教えて、そういう人が新人を教えていたんですからね。

でも、そういう雰囲気は伝統だから出来るんで、一人で作ろうとしてもなかなか出来ません。Eliotさんみたいな
学校だと、生徒がついてきそうなので教師陣が結束してそういう雰囲気作りをしたら出来そうな気もしますが。
先生方も、あのEliotさんが「発音が凄くいい」と書く先生がいるくらいですから。公立だと難しそうですが。。



【5544】
【タイトル】Jakie さん 2
【 日時 】02/09/21 5:02
【 発言者 】恋人ファン@べらんめえ mode

>今コミュニカティブな授業が推進されてます、英語だけで授業をする先生もちらほら
>でてきているようですが本末転倒です。

ちょっと古いのですが、手元に中1のサンシャインがあります。一課はこれです。
(今でも「会話重視」は続いているようですから、そんなに変わっていないと思うのですが)

Welcome, Emily. I am Kumi. Hello, Kumi. I am Emilly. Hello, Mrs. Oka. I am Emilly
Oh! You are Emily. Welcome to Japan. Emily, this is my father. How do you do, Mr.Oka?
How do you do, Emily. Nice to meet you.

>以下、アホ文科省官僚へ!


おいおい、中1の第1課からこれかい?! be動詞が二種類 一般動詞もdoとあろうことか不定詞でto meet
間投詞の welcome, Oh とか。。。こんなんじゃあ英語のシンタックスなんて分からなくなるに決まってる!!
Mr. Mrs. と綴りの省略までありやがる
この手のエーカイワがコミニカチブな文章だと言い張るんだったら、おめえら文科省の英語科?は全員クビ!!!!

中1の第1課なんて、This is a pen. That is a book. とその疑問文と否定文を数種類ずつ。
二課で、 I am a boy. you are a girl. We are students. と、同上

要するに、昔のがいいんだよ!エーゴの教科書なんて、英語シンタックスの骸骨見え見えの分かりやすくて、大人
が読んだら退屈で死にそうなのでよかったんだよ!!それを面白く教えるのが教師の腕ってもんじゃねえのか??
こんな、無理矢理シチエーション作ったって、中学生が「このとおり外人にあったら言おう」とか思うと
考えてるんだったら、子供のことが何にも分かってねえ証拠だぞ!
こんなとこでぬくぬくしてやがらないで、厚生省にでも行って年寄りの介護でもしてやがれ!

「私は少年です。これは本です。」なんて、ネイチブは一生使わねえだって!!
ネイチブのために、テメーらエーゴやらせてんのか?うん???
日本の中学生のためだろ!このボケが!
このクソ教科書になりやがってから、落ちこぼれ続出なのは知らねえのか??
授業なんてやりにきいったらありゃしねえ。。ガキゃあ、英語嫌いになるし。。

うん?「あんなあり得ない文章でなく将来直ぐに使える文章」にしろって、国会のセンセーに言われた??


あんな、家庭教師何人も付けて何回も留学したようなオボッチャマ連中に、
フツーの公立行ってる貧乏人のガキのことなんて分かるわけねえだろ、タコが!

でえてえよ、「将来すぐ役に立つ勉強」なんて言うんなら、自動車免許の学科でも教えてりゃいいんだ。
ありゃよ、殆どの中学生が何年か先必ずやるんだからな

勉強ってそんな「なんかにすぐ役に立つ」ってもんか?
基本を押さえさせて、 応用が色々に利くようにしておくから、数学とか歴史とか
ちょっとの人に役にしか立たんもんでも、やらせてるんだろ?

役に立つなんて言われて、エーゴの教科書ホイホイ変えるんだったら、その前にまず漢文と古文なくせ!
あんなもん、誰も使わんだろ?古文しゃべるか??漢文書くか?

ったく、そんな単純頭して東大法科だ、国Tだと、よく言ってられんな。。。ケッ!←真似♪

(古文漢文廃止しろって言っているのではありません。念のため。。(^^;; )


コミニカチブだか日舞だか若秩父(古っ!Naimaさんと根石さんは分かるか。。(^^;;)
だか知らねえが、日本人のエーゴてえのはな、ゴツゴツしてて当たりめえなんだよ。
がっこでやった文法とやらに、単語乗っけて言いたいこと言えばいいのさ。

ゲエジンなんか、自分は何にも苦労しちゃいねえんだから、分かるのに苦労したって構うこたあねえんだ。
おめえらだって、電波少年のチューヤンの言ってること、分かりたかったら面倒でも一生懸命聞くだろが。

教科書はそんなゴツゴツエーゴが自分ででっち上げれるようにな、新税だかシンタックスだか
何しろ根石のオッサンが大事だって言ってるヤツが分かりやすけりゃいいんだからよ。

てめえがネイチブみてえにカッコよく喋りてえだの、ネイチブの読んでいる本読みてえとか
抜かしてる物好きは、やめろったってどうせ自分でやりやがんだから、ほっときゃいいのさ。


>Jakieさん ↑で私の言う「英会話」と「エーカイワ」の違いの回答になっているでせうか?(^^;;



【5546】
【タイトル】Naima さん
【 日時 】02/09/21 5:04
【 発言者 】恋人ファン

私の書いたものが、根石さんをはじめとして、Naimaさん、Jakieさんと大きい波紋を呼んでとても、一日では
とても答えられそうにありません。頑張ってみますが。。。。

まず、Naimaさんから
@>>作家でも、英語などをかなりやった人の日本語は小林秀雄でも江藤淳でも村上春樹でも明晰な
気がするので、ディベートはともかく英語をやると「脳内ディベート」の習慣がついて分かりにくい
のはほっておけなくなるからかもしれません。

>う〜ん。 ひっくり返すと、わかりにくい事をあいまいなままにしておくのが、日本人気質って事ですか?

えっとね、@なんですけど、そう考える人もいるかも知れないから、その数行下に↓を書いています。

>日本語は、論理の通った文章を理解したり書くためには、「多読」でまともな本を
>沢山読むしか手がないので、「論理」の教育の促成栽培ができないんですよね。
>で、まともに本を読んでいない人がネットに来るから、ややこしいことになる。。
>根石さんの「英語をやると日本語が薄っぺらになる」は、本当は「元々日本語が薄っぺらなのが、
>英語をやってもっと薄っぺらな英語を身に付け」ているだけの話しだと思うんですけどねえ。

分かりにくいことをあいまいにしておくというより、斉藤さんや boyさんの文章に代表されるネットに多い「自己検証/脳内ディベート」をしていない思考のことを指しています。論理的な文章を書く以前に、他人の書いた文章の論理を捉えられないで、前後で定義されていて単純な辞書の意味ではない言葉をそのように切り取って勘違い反論してくる思考回路のことですね。

これは別に本からでなくても、職人とか物事の分かっている苦労人の肉親や知り合いと濃い関係を持っている人は犯さない間違いだと思います。しかしネットで見る限りは、まともな読書をしていない人に顕著に見られる特徴です。

ちゃんとした本でそれを感じないのは、その種の著者はかなりの本を読んだ後に物書きになっているから外国語とは無関係に、論理の合わない文章は書けなくなっているからと思います。(まともだから出版されているとも言える)

しかし、例えば私の好きな永六輔などは、彼ならの独特の視点に感心させられるとともに、そのスキだらけの検証の無さが本質的でない部分で目立つのですが不思議と却って愛嬌になっているようです。文章の種類によっては論理・検証は不要なものもあるんですね。永さんが外国語をやっていないのは明らかですが。

外国語をやって、論理とか検証を無意識に気にかける人には、逆に極めて日本語的な「味のある文章」が書けなくなるという欠陥がでてきそうな気がするのですが、素人なものでこの辺でお許しをm(_ _)m



【5548】
【タイトル】朝の5時ですやんか
【 日時 】02/09/21 5:24
【 発言者 】Naima

恋人ファンさん、

ハンブルクは今10時20分。 今、起床しはったんですか? 寝てはらへんかったんですか?

>「私は少年です。これは本です。」なんて、ネイチブは一生使わねえだって!!

う、私も英会話教室を始めた頃は、「見たらわかるやろが」と小馬鹿にしていました。

今日は旦那はんが出張なのです。 だからお茶でも入れて大風呂敷にまたすぐ戻ります。



【5549】
【タイトル】脳内ディベート
【 日時 】02/09/21 6:27
【 発言者 】Naima

>他人の書いた文章の論理を捉えられないで、前後で定義されていて単純な辞書の意味ではない言葉をそのように切り取って勘違い反論してくる思考回路のことですね。

うん、わかる様な気がしないでもないです。(どっちやねんっ!) 私も時々やる、な...

それって、思い込みが激しい人とか偏見に満ちた人が良くやる「早とちり」とか「早呑み込み」と言う事も出来ますか? (ますます、私、やな。) マルクスの様に、自分のたてた前提に都合の良い様に、歴史や哲学を解釈して理論体系を打ち立てる、みたいな。

話がまたコロッと変わりますけど、英語をやり始めて英字新聞なんかを小脇にかかえる様になった「生意気ざかり」の学習者が「日本人は logicがない」と良く言うのを聞きますよね。 聞きません? こういう事が根石さんの「英語をやると日本語が薄っぺらになる」説に関係あるのかな、と思ったりもするんですが。 まだ良うわかってませんから、軽々しくは言えませんけど。

「論理的」とか「自己検証」と言うてしまうからそういう事になるのであって、私は「物事の道理がわかる」「本質が見抜ける」と言う事なら日本人だって論理的思考をやってると思うのですけど、違うかな...

本人が即身成仏状態になってしまっているのに(たはは... 斉藤さん、聞いてはったらごめんなさい)、ここで引き合いに出すのはフェアではないと思うのですが、斉藤さんの場合は、無意識の内に、「とにかく自分が認められたい」と言う事で、人の言う事が聞けなくなっている様に思うのです。 「脳内ディベート」が出来ない、と言うよりは、「心の位置がチトずれている」だけなのではないでしょうか?

>、職人とか物事の分かっている苦労人の肉親や知り合いと濃い関係を持っている人は犯さない間違いだと思います。

とおっしゃった事と通じるものがありますか?

私はやっぱり英語を学ぶ事とかディベートと「筋道を立てて話す」能力とは関係ない様な気がするんですけど。

ところで、恋人ファンさん、B型?



【5552】
【タイトル】Naimaさん
【 日時 】02/09/21 9:55
【 発言者 】Jackie

サイトありがとうございます!
今からプリントアウトしてじっくり読んでみます。
画面だと なぜだか 内容が頭に入らないので 理解したいものはプリントアウトします。で 部屋中紙だらけ。
結局このまえ 捨てようと思っていたプリント教材やらも 捨てられず
今だ部屋にあります。 ああ 頭の髪は自然と減っていくのに。

実は アメリカ人の友人(現在日本在住AET―日系2、5世。日本語ペラペラ。日本語教育MA)が今大学講師の口を探していまして
面接をする一つの大学の これからのカリキュラムが using content-based teaching and experiential learning なのだそうです。
ソニーのパソコンが壊れてしまい休日はKinko's通いではおいつかず
検索の手伝いをしているところなのです。

以下引用。
>体験学習のサイクル 【Experiential Learning Cycle】. 冒験学習プログラムは体験学習です。学習のサイクルを通して体験から得た気付きを『いかに日常化するか』を考えてプログラムは展開される。

Content−based approach
> Sheltered English (content-based) program: 英語による授業(学習者に合ったレベルの英語で学年年齢相当の内容のものを教える)
 ※ 目的:英語そのものよりも、英語を通しての授業内容の理解(→ immersion 教育)

>英語を一つの科目として言語そのものについて学習するだけではなく、学習者の専門分野や将来取り組む職種に関連した分野の内容を、英語によって学習するcontent based方式の指導と学習が必要である。
>日常英会話を上達させるだけでなく、学生の専攻する学問分野との関連性を重視した英語カリキュラム、コンテント・ベース方式(CBI)にもとづく語学教育は、大学生には最適なアプローチで、文法や翻訳に偏重しがちだった従来の語学教育とは対照的に、内容をさらに充実させた専門教育に近い教授法
>学部教学にリンクしたコンテントベースト教材(学部のテーマや専門領域の内容を外国語で教えるといったもの)

英語を学ぶのではなく 英語で何かを学ぶ ことがこれからの大学教育の流れになるということでしょうか。
それにしても コミニカティブアプローチやら オーディオリンガルやら
ミシガンやら いったいどれだけ 教授法が あるのでしょうね。



【5553】
【タイトル】Naimaさん2
【 日時 】02/09/21 10:20
【 発言者 】Jackie

>英語関係に限っていえば、これが、と〜てもショボイ... 教授だか助教授だか講師だかの教え方もショボければ、英語力もショボい。
英文学講読 易しい短編が教材で、生徒がパラグラフ毎に順に朗読し、その後に和訳する形で授業が進むのです。 何の為に教授が前に立ってるのかわからん。 で、課目終了試験の前になると、「あなた達、とにかく単位を取りたいでしょ。 ここからここまでの和訳が試験に出ます」とかご親切にも言ってくれるので、涙が出るほど情けない...

ほんま しょぼすぎやん。
生徒の大学生に 学校での授業をきいたときは おったまげました。
英語の文学の授業 一学期に進んだのが たったの8P! 授業の方法は
まさに Naimaさんが 受けた授業と同じ!
おんどりゃ わしが 教壇にたったるで!とおもいましたもん。
一応 大学教授 助教授 講師は 修士は最低もってらっしゃる方々のはず。 ご自分の研究や論文に忙しいのかもしれませんが あまりにお粗末。
だから この授業は例外だと思っていました。Naimaさんのケースも
例外だった、、、ことを願う。

ある大学のHPをのぞいてみると
映画を使ってリスニング 新聞を使って講読。 ネットを使って英語で情報収集してレポートを書くなど 多彩なクラスが行われている。
大学によって 違うのかもしれません。

先にあげた友人の大学カリキュラムのとおり これからの英語の授業は 英語で学ぶことが 主流になる模様。
学部に関連した 単語も学べるし よいことですが
英語の基礎力がないのが 多くの学生の現実。
その前に 素読して基礎構文の英作をして 基礎力つけろ!と思うてしまう。



【5558】
【タイトル】恋人ファンさん
【 日時 】02/09/22 15:11
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



>アホ大学ですから、ESSの新入生も誰も(といっても大勢いたので訊いたわけではないから分からないが感じで)朗読なんかやってませんよ!でも、入部一月後にケネディーの就任演説のスピーチを新入生は全部員200人の前でするとかあるんですよね。ですから、それこそ死に物狂いで何百回以上とか大きな声で練習して暗記しますよね。
プレッシャー凄いですから。ここで朗読が大切なのが分かるんです。指導者なんか一年先輩の二年生が何回か、発音とかイントネーションのチェックをするくらいで、仲間でやっているわけです。

 これはいいですね。
 Eliot さんも生徒に、500語から600語くらいの長い文を暗唱発表させているようですが、集団的にやる場合にはこれが一番いいと思います。
 これをやると、英単語をいちいち日本語に置き換えていたんじゃ覚えられないから、どうしても英単語をそのままイメージに変えるようになる。英単語とイメージの往復だけを成立させられる。
 同じように注目しなければいけないのは、そのくらい長い文になると、頭脳的に覚えるわけにはいかなくて、結局「音読」しか有効な方法がなくなるということだと思います。琵琶法師が平家物語を覚える方法や、坊さんがお経を覚えるのと原理的には同じものだと思います。
 ESSがそういうことをやっているんだというのは、ようやく知りました。
 方法的にきわめてまっとうだと思いました。
 「話す」英語に突破口を作るのは、ここでも「音読」なんだということです。

 私がESSを嫌ってきたのは、その集団から立ち上る「アメリカは美しい、アメリカはすばらしい、アメリカは正しい」というようなアメリカ翼賛的な空気だったと思います。これは、今でも英語好きの間から、もわもわと立ち登ります。アメリカをきちんと批判するためにこそ英語をやるんだという志はほとんど見られません。



【5559】
【タイトル】Naima さん
【 日時 】02/09/22 15:53
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html

ドイツ語磁場についての話、とても面白かったです。
個人の言語を育てたり支えたりする場=磁場と言えると思います。



【5565】
【タイトル】根石さん 1
【 日時 】02/09/22 16:23
【 発言者 】恋人ファン
【 リンク 】http://www.izu.co.jp/~wizard/english/bbsres1.htm



>まともなことを言っていると思ったもう一人の方は、確か恋人ファンさんのあちらでの別人格さん
だったと記憶しています。音読せよ、どんどん声を出して読むことで、英語をやっつけるのがいい、
と言われていたように覚えているのです。このあたり、記憶でしかありませんので、違っていたら
ごめんなさい。違う人だったでしょうか。

同じ人だったようです。たしか、別人格が映画や歌の聞き取りを「日暮れて道遠し」と書いたら
根石さんに「それはドンキホーテの努力だ」と言われたとぼやいていました。

Eliotさんにもこの前書いたのですが、特に別人格の方は、言うことがコロコロ変わります。
でもこれって、当たり前なんですよね。質問者の年齢も習熟度も求めるもの、おカネや
根性のありなし学生・社会人と全部違うんですから、
私自身は多読派とか会話派といっても、そういうのは言わないことが殆どです。

特に会話を言わないのは、話したことがないものが急に街角で外人ハントするなんて
松本道弘でもないと不可能なんですね。
NOVAとかに行くことになるけど、それも、おカネと時間の面で殆どの人に言えないんです。

タダでできる日本人同士での会話をしろというのも、ESS以外は、そんなことをしたら、
英語教師でさえ、「おい、お前悪いものでも食べたんじゃないか?」と言われそうですし
同級生にやったら、「変人扱い」決定ですからね。

(そういえば、ESSは質問してきませんね。疑問が内部で解決できますから当然なんですが。)

英語を教えるプロの根石さんまでが、「日本人同士の英会話を認めない日本の雰囲気」の中で
そんなことをやったって傷ついて英語が嫌いになるのが分かるから、言いたいけど言えないんです。

教科書批判なんかも、言いたかったけど一切言えません。中学生に「君達のやっている教科書はクソだ」
と言って、シンタックスが分かりやすいものをやれといっても、学校の教科書は変わらないわけで、
こっちがクソ教科書だと言ったらやる気がもっとなくなるのは見えていますから、これも言えない。

品の良い古屋さんの掲示板の「雰囲気」もあって、別人格は「現状でなんとかする」という前提で答えていました。
「理想論は言わない」「質問に来る中高生などがビビる英語論・学習論は基本的に論議しない」ということなんですね。

「こんな質問をしてくるのは、学校教育がなっていないから」といっても、質問者には
何の役にも立たないので、もっぱら個別の英文に対する疑問などを「何故こういう疑問の
持ち方をするのか」から始まって長い解説を書いて解きほぐすことをやっていたわけです。

しかし、ミクロを2年とかやっているとマクロが見えてくるということがあるんですよ。

実際に自分で教えている生徒は、長い付き合いになりますから、学校だけでやっていたら
出てくるような問題点は、こっちで事前に解決しちゃうので、そういう場がない人が
どんな疑問の持ち方をするのかが逆に見えなくなります。学校の英語教育の問題点も、
自分の生徒の中には見えにくくなります。

で、沢山ミクロに答えていくうちに、マクロの問題点が明確になっていった別人格が
「マクロを語る私」を作って、こうして私がこちらで長いのを書いているわけです。

ここは、英語論の居酒屋だと思っています。中高生や英語をやり直したいOLなんか
は来ないでしょう。自分も含め、オジン・オバン密度高そうですし。。。(^^;;



【5564】
【タイトル】根石さん 2
【 日時 】02/09/22 16:22
【 発言者 】恋人ファン
【 リンク 】http://www.izu.co.jp/~wizard/english/bbsres1.htm



で、上に書いたような制約がとけたので、今まで言いたくても言えなかったことが一気に
爆発しているようです。制度批判や教師批判、学校教育への(軽薄なヤツじゃない)
会話教育の導入とか「理想論」やっちゃっているわけです。

しかし、いくら学校教育への会話導入とかの理想論や、ベランメエ文体まで
動員して文科省批判やらかしても、「ごまめの歯ぎしり」ということもあります。
ですから、ここには書きたいけど書いたらこうなることが分かっていたので
書かずにいた期間が長かったんですね。とうとうやっちゃいましたが。。。(^^;;

根石さんの長いレスには別に長いのを書いているんですけど(これが短いと思うようになっている
自分が恐い)「日本人だけでの英会話」の件は急いで書く方がいいと思うので一部抜き出します。


私>(ESSは)日本人同士が外国語で話す不自然さに耐え、その
「こっぱずかしさ、不自由さ」を引き受ける覚悟を決めている集団です。

根石さん>どんな覚悟か想像することしかできませんが、そういう集団だから嫌です。

「覚悟」と書いたのは、初期の段階でのことです。慣れるとIMEの切替になります。
実際私は、IMEを切り換えて日本語と英語でグループチャットしていました。
綴りを間違えてたまるかと思うので、スベルを確認したり、喋るより面倒ですが。

で、「どんな覚悟」かというと、根石さんが知り合いの日本人と話していてウドの店に入るとき、
きっと最初の頃「さあ、エーゴ話すべえ」とした覚悟です。今はIME切替みたいに簡単なはずです。

明日も、日本で何万人かが、ESSではなくて職場で日本人同士で英会話します。海外でも
沢山するでしょう。もちろん、企業ですから勉強のためなんて悠長なものではありません。
何のことだか説明しなくてもお分かりと思うので長々書くことはしません。

ESSの後に私はそういう職場にも一時いたので、日本人同士が英語で話すのが変だと、
英語を話さない人ならともかく話す人にそう言われるのは意外でした。

話すときは、外人相手でも日本人相手でも、自分の持っている
意味のイメージを英語にするので何も変わりません。

聞くときは、外人の方が何をどういう発想で言うか予想が付かないので難しい面が
ありますが、基本は同じです。訛とかがあるとボーッとしてると分からなくなりますが。

抜粋終わり

考えてみると、ESSは家や行き来の電車の中でやる素材の新聞記事等の朗読、スピーチの練習、
アメリカ口語教本などの朗読と、活動でそれを「使う」ことの「行ったり来たり」だったんですね。
だから、身に付くのが速かったし「使える英語」になるんです。
朗読の度合いは最初の頃ほど高くて、後になるほど黙読と書くことが多かったです。

「教え合う」のは、自分の言ったことが相手に通じないと不便で仕方がないので、共通の
語彙や表現を広げているだけで、根石さんの言う偽善のようなものではありません。
小さい子が遊んでいるときに、通じない言葉があるとそれを知らない子に教えるのと同じです。

要するに、ESSって皆んな「英語の幼児」やっているので、無邪気なんですね。
他のことなら結構斜に構えていても、こと英語に関しては無邪気になるようです。

この「教えっこするのが当たり前」が身に付いているから、私や Eliotさんは
色んな掲示板で「教えるくん」やるのが当たり前になっているみたいです。

で、回転読みを3年やっても、「使う場」がなかったら、一年前にやったテキストの表現や単語は
使う必要がでたときに、なかなか出てこないでしょう。

根石さんは、ウドの店で英語を話しているとき、ご自身が回転読みをしている表現や単語が
スッと出てきたのを何回も経験しているはずです。一回目は頭の在庫を探したので少し時間が
かかっても、二回目からはスッと出てきたというリフレッシュ効果の体験もしたと思います。

なかには、昨日初めて回転読みしたテキストの表現などを使うことで、使える表現に加えられた
ということもあると思います。



【5563】
【タイトル】根石さん 3
【 日時 】02/09/22 16:21
【 発言者 】恋人ファン
【 リンク 】http://www.izu.co.jp/~wizard/english/bbsres1.htm



だったら、回転読みという「練習」と、実際に使うという「試合」が時をおかずに行き来できた
方がいいというのは、分かっていただけると思います。大分前にやったものがリフレッシュされる
のも会話なら「言いたいこと」のためですから、億劫でなく脳内単語・表現サーチが出来ます。

「ウドの店」を持っていない学生などの生徒さんも「使う場」を持っていれば、
「練習と試合の行き来」ができます。それが日本人同士の「練習試合」でも試合は試合です。

(根石さん自身「実際に英語を『使う』ことが多い電話レッスンの生徒は、回転読みの
 効果を実感している」というようなことを以前書かれていたと思います。)

そして、試合は練習試合であっても地味な練習より「楽しい」のです。「華やか」なんです。

根石さんに言わせちゃうと、「軽薄」になるのかも知れませんが、それだけ間口が広いとも言えます。
少なくとも「練習」のみの部活より、練習試合でも「試合」のために「練習」をするのは「自然」です。

以前斉藤さんが使ってはいけない文脈で書いた「人間は感情の動物」だというのは、
人間の本質を示す言葉としては間違ってはいません。

Eliotさんも、英語が好きになったのは、中1のとき家で一生懸命練習した発音が
先生に誉められて「とても嬉しかった」のがきっかけだと書かれています。
現在の自分があるのはその恩師のためだと、敬語まで使ってその先生に対する感謝の
念を述べられています。
(べらんめえ文体でも動員しないと書けない「怨師」しかいない私には羨ましい限りですが)

筋トレをやって次第に筋肉が付いていくのを見る。それは回転読みをして英語がすっと浮かぶ、
発音するのが楽しくなるというのと似ています。
「頭で分かる」地味な楽しさです。それは、感情にじかに訴える程の楽しさではありません。

一定期間、練習ばかりの生活を続けて、その単調さに耐えられるものだけに許された
「楽しみ」ということもあります。

中1の場合だと少なくとも中高の6年間、この「練習ばかり」の生活を続けろということになります。
最近は、ALTとかもあるので、6年間で一時間くらいは試合が出来そうですが、それにしても
可哀相です。沢山の挫折者を生みだしそうでもあります。


根石さんの全体の発言から、一つ気付いたことがあります。
根石さんは「海外留学とかESSとか『楽しい思いしてラク』にエーゴを話せるようになった奴らは『ズルイ』
エーゴって言うのはな、回転読みのような「修行」であるべきなんだ。地味なものであるべきなんだ」

こういう感情が、身近な例だけでESSは軽薄、磁場にいれば自然に英語は「移る」という根石
さんに似合わない、1、2年程度の語学留学をしてきて簡単な買い物程度以外英語が使えない元留学生
がごろごろしている事実を無視した、乱暴な議論に根石さんを導いている気がしてなりません。

私や Eliotさんは、話すことについて、余り「苦しい努力」をした思いがないと思います。
試合が「面白かった」から練習もやる気が出て、練習の結果が試合に出たので、もっと
練習にも身が入ったのです。練習量自体は多くても、「修行」した実感がないと思います。



【5562】
【タイトル】根石さん 4
【 日時 】02/09/22 16:20
【 発言者 】恋人ファン
【 リンク 】http://www.izu.co.jp/~wizard/english/bbsres1.htm



独学で英語をやられた根石さんは、その過程で辛い思いも沢山あったのかも知れません。
それが、「ラクして楽しく英語を身に付けた(はず)」人への反感になっているのかも知れません。

私は、日本人同士やネイティブでも一対一で話すことに限れば「話す」ことは
英語の中で、もっとも「修行」の必要度の少ない、「楽しく」学べるものだと思います。

教養のあるネイティブの書いたものを読んだり、ネイティブにも自然に読めるものを
書く訓練は、多くの場合独学せざるを得ず、習得する量も「英会話」より膨大に多いので
「修行」的なものをしないといけないのです。

私たちが話すのはTIMEのライターのような表現のエリートのネイティブではありま
せんし、話す内容もTIMEの記事のような、複雑なものではありません。

よく本を読む人がSSSのような、単純なリライトものを読むに耐えないのは、その種の人が、
「知っている物語の粗筋を英語で再確認して喜べる」Sさんのような精神構造を持った人では
ないので、自分の日本語での読書のレベルのものを英語を読むときに求めるからです。

「話す」ことは、そういうものを「読む」ことやそのレベルを求めて「書く」ことと比べて
比較にならないほど易しいことなのです。相手の表情を見ていれば通じなかったことはすぐに
分かりますし、色々な言い方を相手が分かるまで言いかえられます。読み書きでは不可能な
リアルタイムでネイティブに単語や表現の意味を尋ねることまでもできます。

文脈も、遠い国の民族紛争の話や庶民が考えても何もできない世界経済の話ではなく、
仕事や共通の体験に基づくなど、身近な話です。(ネイティブと普通に話す場合)

また「分かるヤツだけ分かればいい」というスタンスで凝った言い回しやネイティブの背景知識を
前提に書いてあるものと違って、会話相手は相手のレベルに合わせて話すことをします。
それに、TIMEのライターにしてからあんな凝った言い方は会話では出来ませんし、しません。
練りに練った文章と、会話出使う即興の文章は容易さにおいて段違いです。

子供に漢語の多い会話を仕掛けることは、日本語でもやらないのですから、自然なことです。
根石さんもここで使っている語彙の殆どは職人さんと話すときはしないに違いないので
それと同じです。

なるべく短く書こうとしたのですが枝葉が生えて、もう200行近くになってしまいました。

言いたいのは、根石さんが回転読みとウドの店の会話で、「練習と試合の行き来」をしているのが
確認できたら、日本人同士であっても英語での会話が意味のあることだと考えて欲しいのです。

ESSでもなんでも、組織は内部に長くいたものが見るのと外からチラリと見るのでは違います。
ご自分の娘さんより若い時に感じた何人かのESS部員への反感の感情をいつまでも
引きずらないで、根石さん本来の透徹した目でこの件を考えて頂けないでしょうか?

ディベートも多くの試合を見て、自分でもやった人間が持つ「感覚」と、通して一試合も見て
おらず内容の理解もあいまいだった、大学生の根石さんが見たものでは、同じ言葉であっても
全く違うものです。(こちらは長い方のレスに詳しく書いています。)


日本で最も英語の朗読をしている集団は実はESSかもしれません。
集まってくっちゃべる(実はこれはやりにくいからしないことが多いが)にしろ、
その元になるものを、各自が家で口に出せるように練習してくるから、それが可能なのです。

朗読や*発音の練習のような、一人で出来ることは家でやるから話し相手のいる活動の時間が
有効に使えるのです。沢山やってきた部員は効果が実感できますし、サボっている部員は
それが皆んなに分かってしまうので、上達した部員を見て発奮します。

*発音には指導者が必要と厳密には言えるが、大学の教員でも発音指導が出来ない人は
 多いしESSで発音指導をしても給料は出るわけもなく指導者がいないので独学でも同じ
 しかし、明白な欠陥は前に書いたとおり、発音が得意な者に指摘されるということもある。

単独でやるスピーチはともかく、全体で朗読することはないので(学校と同じで個々の発音
などが分からないから無意味)家でやっているアヒルの水掻きの部分が見えないから、
ESSというと軽薄にくっちゃべっているだけに見えるのかも知れません。


根石さんのESS批判を読んでいると、昔懐かしい「内ゲバ」という言葉が思い浮かびます。

根石さんの敵は、無邪気にエーゴの勉強をしている子供の年代の彼らではなく、他にいるはずです。

推敲の時間がとれないので書き殴りになりました。失礼な言い方があったら御容赦下さい。



【5566】
【タイトル】根石さん おまけ♪
【 日時 】02/09/22 16:28
【 発言者 】恋人ファン
【 リンク 】http://www.izu.co.jp/~wizard/english/bbsres1.htm



>「アメリカは美しい、アメリカはすばらしい、アメリカは正しい」というようなアメリカ翼賛的な空気だったと思います。

年代的にも同じようなのに違うんですねえ。うちはデモをするESSだったので反米一色でした。。(^^;;

遊びに来たアメリカの若者と、相当ブロークンな英語でアメリカの対外政策について大論争を
ぶったのは、何あろう私です。見ていたヤツが「あんな下手な英語でよく30分も一人で議論できるな」と
違う意味で感心していました。。。(^^;;



【5568】
【タイトル】世界の英語
【 日時 】02/09/22 21:24
【 発言者 】もっこり

Eliotさんに、世界の訛りを収録したテキストを紹介していただいたのに、
ログが流れてしまって書名がわからなくなってしまいました。
せっかく調べて頂いたのにすみません。お手数をおかけしますが、
よろしかったらもう一度教えていただけないでしょうか?

かわりに、インド訛りの英語が聞けるサイトをご紹介します。

"All India Radio"
http://air.kode.net/program.html

"Sur Sangeet Radio"
http://www.sursangeet.com/netradio.html

後者は特に強烈です。

それから、どなたかが(Jackieさんでしたっけ)引用してくださった、
本名信行編「アジア英語辞典」三省堂
を買ってみました。
面白い。発音だけでなく単語の意味や文法まで、国によって、
大きな違いがあることがわかります。

・インドでは、balance をお釣りの意味で使う、とか、
・シンガポールやマレーシアでは、付加疑問は
動詞にかかわらず "is it?"や"isn't it?"でよい、とか、
・はっきりNoを言わないのが礼儀であるフィリピンでは、
"I'll try."は「できません」の意味になる、とか
そういう破格な話が満載で、読んでいて飽きません。



【5572】
【タイトル】Naimaさん
【 日時 】02/09/23 0:38
【 発言者 】恋人ファン

>ハンブルクは今10時20分。 今、起床しはったんですか? 寝てはらへんかったんですか?

ただ働きが趣味の私は常時接続ではないので、カキコに行って速攻で貼り付けて寝ました。
なんたって、「ネイチブだか日舞だか若秩父だか知らねえが」のフレーズをひねり出すのに30分とか
かかってやるので、他のソフトで書いたのを貼り付けるんですね。ベランメエ文体の微調整は
1時間以上とかかかっているし。。

でも、ああいうあざとい努力って

>あんな、兄ちゃん。おばちゃんがやっといてあげんから、パチンコでもしておいで。
(記憶で書いているので違っているような気がしますが、余りに名文なのでほぼ記憶してしまいました。。(^^;; )

っていう、人情と生活感溢れる一行に負けるんですよね。
ホント、英語やってても、「味のある文章」書ける人が、こんな身近にいましたね!
「完熟女のハンブルグ日記」とかあの文体で出版したら、マジで売れそうですよ。

ものの道理とか本質が見抜けるは、その通りです。
「日本人はロジックがない」という学生は、ロジックのかたまりの数学とかをちょっと前にそのロジックがないはずの日本語でやっていたわけで、そういう反証を考えないでどっかで聞いてきたことを真似しているだけですから、それこそロジックが使えてないんですね。

日本語とか英語の問題じゃないでしょう。私的に厳密に言えば、「脳内ディベートをしていない・自己検証のない」になるんですが、「本質が見えてない」と置き換えられますね。

>斉藤さんの場合は、無意識の内に、「とにかく自分が認められたい」と言う事で、
人の言う事が聞けなくなっている様に思うのです。 「脳内ディベート」が出来ない、
と言うよりは、「心の位置がチトずれている」だけなのではないでしょうか?

あの人、また来ちゃいましたね。ここはまだしも、今は古川さんの掲示板を完全に機能停止させてんですよ。

あそこは週に4,5回は中高生や若い人が質問に来てて斉藤さんが四月に来るまで何年もスムーズに行ってたんですよね。私の別人格やEliotさんも回答をよく書いたんですが、斉藤さんが「多読荒らし」したり、例によって罵倒するからほとんど誰も質問しに来なくなっています。
そうすると自分の掲示板みたいにして、今度は得意の独り言書き連ねますからねえ。

リンクのずっと下の4月20日以前とそれ以降を見比べると分かります。ただ斉藤さんが暴れた
(ここで自分で書いてましたね)後は削除されてんですが質問が全然来なくなったのが分かります。
 http://www.tk.airnet.ne.jp/furukawa/english/bbs/index.html

>「とにかく自分が認められたい」と言う事で、人の言う事が聞けなくなっている様に思うのです。

幼稚園児が乱暴して注目を浴びたいとか、中学生が夜中に窓ガラス割って歩くとかだったら分かるんですがあの人、うちらの世代なんですよね。それが中学生に迷惑かけるのが嬉しいんだから、こころがチトずれているというより、大ずれしちゃってるんですね。「そんなことをしている自分をもう一人の自分が批判する」というのがここで私の言う「脳内ディベート・自己検証」なんですが、それ以前の問題ですなあ。

現実でも30越えた人のこころのズレはなかなか直せないのに、あの歳であのズレはいくら根石さんやNaimaさんがあれほど優しくしても、最後はあの悪態ですから誰にも直せないでしょう。まして文字ではどうにもこうにも。。

しかし、私がここにはまったのも、あそこで回答しなくていいようになったせいもあるんですが。。。(^^;;

>ところで、恋人ファンさん、B型?
ここで言いたいこと言ってる私はB型のようです。別人格は古川さんのところで英語だけのことを書いて、なるべく押しつけがましくならないようにしてたからA型でしょう。

そして、ネットでビリー・ミリガンをやっている統合人格は・・・ご想像の通りです。
で、NaimaさんはO型かな?



【5576】
【タイトル】「電話でレッスン」の進展
【 日時 】02/09/23 1:27
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



しばらくさぼっているうちに、何人もの方が進級されました。
いまや、<ヒマラヤ>クラスがもっとも人数の多いクラスになりました。
さきほど、旧板へ報告しました。

進級された方は以下の通りです。もしも、書き漏らしている方がおられまし
たら、旧板の方へお知らせください。

埼玉・Oさん 10・10・5 → 10・10・10
山梨・Shima さん 10・10 → 10・10・5
松代・Yさん 10・5 → 10・10
東京・Iさん 5 → 10
佐賀・Kさん 10 → 10・5

<ヒマラヤ>クラスの方々は、「電話でレッスン」で自分の英語がどのよう
に変わるかを体験されたと思います。どうぞ、回りにお話して広めてくださ
るようお願いいたします。来年、4月以降に申し込まれる方は、月額1万2
千円になりますので、それ以前に申し込まれると現在の月額1万円でレッス
ンを受けていただけます。



【5577】
【タイトル】来年4月に値上げの理由
【 日時 】02/09/23 1:33
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



「電話でレッスン」を来年4月から、月額1万円を1万2千円に値上げさせ
ていただきます。
仕込みをやらないでレッスンをすることが性分でできません。しかし、くた
びれてくたびれてしょうがない歳になってしまいました。
レッスン時にするアドバイスなどは、腕があがっていると思いますので、そ
れらをかんがみて、2千円値上げさせていただきます。

デフレの時代で、英会話学校なども値下げをやっているようですが、「電話
でレッスン」は逆行いたします。



【5598】
【タイトル】恋人ファンさん
【 日時 】02/09/23 2:58
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



 今、ちょっと古川さんの掲示板を見てきましたが、Ray さんという人は偉い人だと思いました。ミクロをちゃんとやるんですね。俺は、これはとてもやれない。
 Ray さんという方がやっているのが、ESSの伝統であり精神であるのなら、私はESSを見直します。
 だけど、私は、むしろ、これ、Ray さんという人間のなせるわざだと思っています。ESSの伝統というより・・・。
 ESSがいいんじゃなくて、Ray さんという人間がいいのです。

>年代的にも同じようなのに違うんですねえ。うちはデモをするESSだったので反米一色でした。。(^^;;
>遊びに来たアメリカの若者と、相当ブロークンな英語でアメリカの対外政策について大論争をぶったのは、何あろう私です。見ていたヤツが「あんな下手な英語でよく30分も一人で議論できるな」と違う意味で感心していました。。。(^^;;

 反米ESSって美しいと思います。
 前に、私がESS部員との間で、よっぽど不愉快なことがあったのではないかという質問がありましたが、それについてちょっと。
 私は大学に入った年、長野県が金を出している寮に入りました。その寮で同室になったやつが、どうも私と生活の時間帯が合わず、私はそこを2ヶ月ほどで出ました。なにしろ同室のやつは、私が寮の先輩に可愛がられて飲まされた酒の酔いをさまして水を飲んでいると、朝の5時だというのにガバッと起きて、体操を始めるのでした。君も体操をした方がいいよ、とその彼は言うのですが、てやんでえ、こちとら酔っぱらいだい、ああしんど、とも言えず、「ああ」とぶっきらぼうに返事して、また水を飲みました。
 実にきまじめなやつで、人間は実直なやつでしたが、私が寮を出てから、ずっと会いませんでした。それで、2年くらいたって、学校でたまたま出くわしたら、相談があるというので、一緒に喫茶店に入りました。話というのは、「インポになってしまって、私はあれが寝ころんだままである」というのでした。私はすぐに「そんで、女とヤリタイとかっていうヨクボウはあるんか?」と聞きましたら、「ある!」と即答がありました。さすがの私も、困っちゃったね、あんときは。「体操やりすぎたんじゃねえのか?」とも言えず、しかし、それにしても、なんでインポの相談を俺にしたんだろう、俺がインポを直せるとでも思ったのか。「わかんねえなあ、どうすりゃいいんだ」と私は言いましたが、やはり、どうすりゃいいのかまるで見当がつかず、その後どんな調子で別れたのかもよく思い出せません。
 どうしてる、N君?
 で、ESS野郎がこのインポのN君だと思ったかもしれませんが、そうではありません。寮のことを思い出したら、どうしてもN君を思い出してしまったので、N君のことを書いたまでで、以上はまったくの無駄話です。済みません、お目を汚して。
 ESS野郎は別にいて、一年先輩だったと思いますが、その人と少し話を始めてすぐに、「なんだ、この野郎」と思ったのを覚えています。「アメリカはすばらしい、アメリカはすごい、アメリカバンザイ」みたいなことを言って、アメリカ人を見るとすぐにつかまえて話しかけるのだというようなことを言っていました。「そりゃまた、なんで?」とは言わず、私は暗い顔をしていたと思います。別に話はねえなと思いました。で、好きか嫌いかで言うなら、こいつ嫌いだ、とはっきり思っていたのを覚えています。
 ESSに対する私の強い偏見は、一部、この人から来ているかもしれません。
 しかし、それだけではないと考えています。
 言葉に対する認識が、なんか違うなあという感じがESSの人々に対してあるのです。
 こうして掲示板など開設して元ESS部員の恋人ファンさんや Eliot さんとやりとりすると、個々の人は魅力のある人がいるんだというのがわかるのですが、ESS全体は、例えば、反米ESSなんてのは、あの時代にちょっと露頭しただけで、それ以前もそれ以後もべったりべったりの親米が基本だと思っています。そこからもわもわとたち登る親米湯気の無邪気さ加減がどうにもいやはやだと思い続けてきました。

 ディベートやらフリートーキングに関しては、本物に憧れるにせものの所業であるとも思ってきました。にせもの同士で、本物ごっこをやるんだとちゃんと言明したり、相互に認識してやるのならいいのですが、どうもそう思っている人は少数派ではないかとにらんでいます。
 どうも、恋人ファンさんたちは少数派だったみたいですが・・・。
 それはESSの良質部分であり、ESSそのものは、気持ち悪い親米人間の集団だという基本的な認識が私にあります。



【5599】
【タイトル】個々の人と集団から立ち上る湯気
【 日時 】02/09/23 3:26
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



 私はアメリカ人に友人がいて、こいつのことはとても好きです。しかし、アメリカ人の自己標準化やアメリカの政治はとても嫌いです。アメリカの自己標準化は、無恥と無知を抱え込んでいます。
 ESSについても、現在からは同じことが言えると思っています。
 ESSに属した人でも好きな人や尊敬できる人はいる。しかし、ESSという集団からたちのぼるべったりべったりの親米垂れ流しはどうにも気持ちが悪い。
 アメリカ政治やESS湯気に対する私の反感と、ESSのべったりべったり垂れ流しのどちらが気持ち悪いのかは、読まれている人が判断すればいいと思いますが、私個人に関してなら、やはり私はESSが気持ち悪いのです。

 日本人同士で、英語を「話す練習」(ディベート)をするんなら、「架空のこと」「お芝居」「仮の言説」「あくまでも練習用」「どろんこ遊び」「ままごと」などを原理とすると、それをやる前に言明してから始めるべきだと思います。「磁場」に対してなら、「にせもの」であると言明してからやるべきです。

 それなのに、先輩は苦労なく英語をしゃべるので、すごい、偉い、と下級生に思わせておいて、「違うんだよ、ちゃんとしたにせものなんだよ」と言明しないのがESSの先輩どものずるいところです。
 私は苦労しないで英語がしゃべれるようになることに腹がたつのではありません。苦労しないでしゃべれようになるのは、個人の労力よりもはるかに多く、「磁場」が個人の言語を育て支える力のおかげなのだということを、あんたらアメリカ帰りはちゃんと自覚しろと思っているだけです。
 トミコにこれを言うと、「根石さん、私はアメリカにいるときだって、ちゃんと英語を勉強していたんだよ」と反論してくるのですが、「そりゃ、そうだ。お前の英語はそういう英語だ。だけど、日本だけにいて、日本語に個人の英語をぼろぼろにされながらしゃべるようになっただけの苦労は、アメリカで作った英語にはねえんだよ」と言うと、トミコは黙ります。

 私は、磁場が個人の言語を育て支える力を自覚しろ、と言っているだけだと思います。

 で、私は日本人だけが集まって英語をしゃべること自体は反対しないことにしました。
 これまで積極的にそういうことをしてこなかっただけで、今後、私の回りでそういうことをやってみようかと思う人がいたら、助言してみようとまで思うに至りました。
 今日の午後、「ごつごつ英語ごっこのやり方」というものを書きましたので、次にUP致します。


【5601】
【タイトル】ごつごつ英語ごっこのやり方
【 日時 】02/09/23 3:33
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



・毎回、この要項を一人が読み上げてから始める。

・ごつごつ英語ごっこは、「架空のこと」「お芝居」「仮の言説」「あくまでも練習用」
「どろんこ遊び」「ままごと」などを原理とする。原理的に「にせもの」である。

・使用シンタックスと単語は、英語とする。

・英語がどれほど下手でもかまわないが、英語のシンタックスに慣れることが目的である。

・参加者は、日本語の磁場で育った日本人のみとする。帰国子女、留学経験者、英語ネイティヴは参加できない。

・「えー」「あー」「うー」「ほー」「はー」など、母音引き延ばしの感嘆符、「1子音+引き延ばし」の感嘆符は使用可能。

・それ以外の、「えーと」は「あのお」「それでえ」などは禁止。

・引用の必要があって日本語を使うのはかまわないが、引用であることをその度に言うこととする。

・字を書いて説明する、その場で辞書をひくなどは許可されるが、説明を日本語で行うことはできない。

・自分が知っている単語、語法、言い回しなどを積極的に困っている人に教えることを善とする。知ったかぶりと思われることを恐れて、知っていることを教えないことを悪とする。

・にやにや笑いと笑い声を禁止する。

・掟破りは1回100円を支払う。(溜まった金は飲み会で使い果たす)

・ひとまずは、随時やるということで始めるが、主催者が現れてくれれば、根石の塾の教室を開放する。



【5604】
【タイトル】自己注釈
【 日時 】02/09/23 3:57
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



>にやにや笑いと笑い声を禁止する。

 この項目を設けたのは、どうせ「赤ちゃん英語」の道場みたいなものがで
きるだろうと思ったからです。

I have nothing to say. But I have to say something. I'm in great
trouble. What do you think? Do you have anything to say? If you
do, please say something for me. Or, anything will do. You don't!
Ha, I should have to speak forever, maybe.

なんて言っているうちに、げらげら笑いがどうせ生じる。
それを禁じて、厳粛にやりたいわけです。葬式のように厳粛に。
それで、どれほど笑いをこらえたかを、後で飲み会で酒のつまみにできると
いうことです。



【5605】
【タイトル】根石さん
【 日時 】02/09/23 4:02
【 発言者 】管理人(素読ファン)

>ESS野郎は別にいて、一年先輩だったと思いますが、その人と少し話を始めてすぐに、「なんだ、この野郎」と思ったのを覚えています。「アメリカはすばらしい、アメリカはすごい、アメリカバンザイ」みたいなことを言って、アメリカ人を見るとすぐにつかまえて話しかけるのだというようなことを言っていました。「そりゃまた、なんで?」とは言わず、私は暗い顔をしていたと思います。別に話はねえなと思いました。で、好きか嫌いかで言うなら、こいつ嫌いだ、とはっきり思っていたのを覚えています。

これ読んで斎藤さんって「変に」Americanizeされている方なのだろうと改めて感じてしまいました。多読は必要であると認めているのにも拘わらずちょっとした反論が許せないのでしょうね。

人に良く見られようと取り繕うのには反吐が出ますが、自分では当たり前に振舞っているのに何故か好かれる奴が周りにも居ますが、とても羨ましく思い、ちょっとねたんだりしてしまう自分が情けなく思えてなりません。逆に根石さんのように物事をハッキリさせながら
こうやって人を魅了されている方に同様に妬みが入ってしまいます(笑



【5610】
【タイトル】(無題)
【 日時 】02/09/23 4:45
【 発言者 】管理人(素読ファン)

>私は苦労しないで英語がしゃべれるようになることに腹がたつのではありません。苦労しないでしゃべれようになるのは、個人の労力よりもはるかに多く、「磁場」が個人の言語を育て支える力のおかげなのだということを、あんたらアメリカ帰りはちゃんと自覚しろと思っているだけです。
 トミコにこれを言うと、「根石さん、私はアメリカにいるときだって、ちゃんと英語を勉強していたんだよ」と反論してくるのですが、「そりゃ、そうだ。お前の英語はそういう英語だ。だけど、日本だけにいて、日本語に個人の英語をぼろぼろにされながらしゃべるようになっただけの苦労は、アメリカで作った英語にはねえんだよ」と言うと、トミコは黙ります。

>私は、磁場が個人の言語を育て支える力を自覚しろ、と言っているだけだと思います。

こと磁場に対する根石さんの「強靭な信念」を改めて再認識いたしました。
「トミコに〜」の以下にある根石さんの言葉には私など反論の余地もない。
私が高校生の頃に学校に居た帰国子女に対して感じていたことは
この磁場に関することだったのか…と今ごろになって理解出来た気がします。

遅いレスですみません。寝ちゃってください。

>あなたも斎藤さんを愛しちゃいましたか?
 ミイラ取りがなんとやらですね。

 斎藤さんも、議論の邪魔さえしなければいいんだが。

かも知れません。ナントも言えませんがホットケナイって感じでしょうか。
自分でも良く分かりません。



【5612】
【タイトル】(無題)
【 日時 】02/09/23 4:58
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



>これ読んで斎藤さんって「変に」Americanizeされている方なのだろう
と改めて感じてしまいました。

 これは Jackie さんが一度はっきりと指摘されていました。
 英語をやって、やたら「変に」なってはいけないと思います。

【5615】
【タイトル】(無題)
【 日時 】02/09/23 5:33
【 発言者 】管理人(素読ファン)

>これは Jackie さんが一度はっきりと指摘されていました。
>英語をやって、やたら「変に」なってはいけないと思います。

私が思うくらいですから、皆さんが思われるのは当然でしたね。
「変に」なっているということを自覚することもなく
周りから敬遠されてしまった方も或る意味被害者なのでしょう。
今まで抱いていた「違和感」みたいなものが素読舎を通じて
いとも簡単に解き放たれてしまいました。
色々な英語関連のHPを渡り歩いてきましたが、本質に触れてるのは
恐らく素読舎だけでは無いでしょうか?
そういう意味ではEliotさんを初め、本当の見識の或る方が
ココに集っていることは必然と言えばそうかもしれません。
これからも変わらず、議論ありケンカありでやっていただかないと
私のモチベーションが危ういかもしれません(笑
今後とも宜しくお願いします。

ココにこれだけの書き込みが出来たのは、私にとっては
或る意味、斎藤さんのお陰であるのかも知れません
この点、感謝の意を込めてお礼申し上げます。



【5618】
【タイトル】江戸っ子じゃあないですが
【 日時 】02/09/23 10:25
【 発言者 】Jackie

ボランティア。 Volunteer

志願者 進んでやる。自発的に 買って出るという本来の意味.
奉仕もあるが。

Volunteerがボランティアになると
奉仕の意味合いが強い言葉となる。
博愛 助け合い 奉仕 福祉
自発的に 進んでという意味合いが薄れる。

有閑マダムか 退職者が ステータスで
やってる場合もある。聞こえがいいからなあ。

海岸でゴミを拾うとボランティア。
年寄りに弁当宅配ボランティアに話し相手ボランティア
オムツたたみボランティア、 震災ボランティア
着古した古着を送ってボランティア
自分の家の前以外の共有の道を雪かきして
ボランティア。
老人施設に慰問としょうして
下手な歌や踊りを見せにいきボランティア。
聴いてる年寄りのほうが ボランティアだぜ、まったく

いきいき、ふれあい 人が好き 自然が好き 伝えたいこの気持ち
ぬくもり 共生の時代。広げようボランティアの心。

虫唾がはしらぁ。
ああ 日本語が死んでるね。
近頃は ちょボラ(ちょっとしたボランティアの略)なんて言葉までありやがる。
>ゴミを拾う、お年寄りに手を貸す・・・
そんなことも、りっぱな「ちょボラ」です。
誰でも、どこでも、気負わずに、ボランティア。
あなたも、「ちょボラ」、はじめませんか?
BY コマーシャル。

日本には 助っ人 助太刀 という 言葉があるじゃあねえか。
おてんとうさまがみてらっしゃるのを
わすれてるわけでは あるめいな。



【5629】
【タイトル】恋人ファンさん
【 日時 】02/09/23 14:07
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



>「覚悟」と書いたのは、初期の段階でのことです。慣れるとIMEの切替になります。
実際私は、IMEを切り換えて日本語と英語でグループチャットしていました。
綴りを間違えてたまるかと思うので、スベルを確認したり、喋るより面倒ですが。

>で、「どんな覚悟」かというと、根石さんが知り合いの日本人と話していてウドの店に入るとき、きっと最初の頃「さあ、エーゴ話すべえ」とした覚悟です。今はIME切替みたいに簡単なはずです。

>話すときは、外人相手でも日本人相手でも、自分の持っている意味のイメージを英語にするので何も変わりません。

 ウドの店ののれんをくぐるとき(のれんはないですが)、「さあ、エーゴ話すべえ」と思って中に入ると、中には外人もいれば日本人もいる。ちょっとだけ日本語がしゃべれる外人もいれば、ちょっとだけ英語がしゃべれる日本人もいる。私もそれに毛が生えた程度だが、ちょくちょくあるのは、「英語のみの外人+ところどころ聞き取れるがしゃべれない日本人+俺」で同じテーブルにいる場面です。
 外人とは英語で話す。日本人とは日本語で話す。日本人と外人はほとんど話さないので、たまに私が通訳する。私は仕事をしているのではなくて、飲みにきてるのだから、通訳なんかやりたくない。基本的に言いたいことを言って騒いでいますが、たまに通訳をやる。
 この場合、私は自分の発音をカタカナ発音寄りに変えることがあります。一緒にいる日本人が話が見えなきゃつまらんだろうと思うので、外人がわかる程度に発音をカタカナ寄りにします。一緒にいる日本人も英会話を習いたいんじゃなくて、話をしたいだけなんだから、正しい発音もへちまもない。通じるぎりぎりの線をさぐって、発音を日本語寄りに変えます。これがうまくいかないと、カタカナ発音と英語発音の二つをたてつづけに発音し、話の中に混ぜ込むこともしたこともあります。
 この場合、絶えず日本人がなるべく話に入ってこれるようにしているので、私は日本人の日本語による発想法から切れておりません。そこが切れないまま、英語をしゃべろうとすると地獄です。
 IME切り替えの喩えで言うと、私においてIMEが混ざるのです。
 トミコと外人と私のテーブルだったら、トミコにも英語で話していることに気付くことがあり、あれ、間違えちゃったと思いますが、基本的に日本人に向かって英語をしゃべるなんてことはやりません。その人が英語がしゃべれてもやりません。どこにそんな必要があるんだと思うからです。たとえ飲み屋の酔っぱらいどもだけのテーブルでも、そこは語学の机上ではなく、生活言語の場だからです。
 私は語学の机上というものと、生活言語の場というものを峻別しています。これの境界はあいまいにすべきではないという考えが昔から私にはあります。おそらくこれが、私がディベートを嫌ってきたことの根元にあるものではないかと思っています。

 生活言語が混ざるのは、何がどう混ざろうと構ったことではないという流儀ですから、日本語の発想法からほんの一本ひょろひょろと枝を生やした細い英語まがいの発想法で英語をしゃべったりします。そうするととてつもなく下手な英語になりますね。混ざりっこないものを強引に混ぜようとしているせいです。英語の磁場に渡りきったらするはずのない苦労をわざわざしています。「親の意見を承知ですねて(唐獅子牡丹)」です。英語でおまんま食ってるやつが、いいのかよ、そんなでたらめな英語を使って、とひやひやする人がいるかもしれませんが、いいのです。生活言語では何でもありです。

それでいいのダ(バカボン)



【5644】
【タイトル】Hisameちゃん
【 日時 】02/09/23 17:55
【 発言者 】Naima

斬り番コーナーのぞろ目「4444」は私が踏むので、下がりおろうっ!

管理人さん、

彼女は私の児童英会話教室にずっと通って来ていた子です。 12年くらいの付合いになります。 英語に関しては、自分からやりたい事をどんどん見つけて来る子で、私も刺激になりました。 高校2年生の2学期に英検2級を1発合格しました。 が、志望は理系です。

3Bと言って、バンド、バイト、バイクは大学受験期にはやってはいけない事とされてますが、その内2つをやっていて、バイクもやり始めかねない勢いです。 素顔はおとなしい礼儀正しいお嬢ちゃんです。 ちなみにうちの息子も大学を蹴ったくって(ほとんどの場合、大学に蹴ったくられた、んですが)音楽学校に行き、今バンドをやってます。彼の場合は、ビジュアル系でなく、職人系ですが。

SYSTEM ERROR と紹介したかったのですが、私のiBookはこの言葉にピリピリしていて、過剰反応してしまいます。

根石さん

磁場ぁ〜、誰が「爺婆」やねんっ! (これが大阪ネイティブの突っ込みです) 私に「論」が出来るかどうかわからないんですが、いつも生のドイツ語に接する時は「磁場」の事が頭にあります。

生のドイツ語の中にいると、「雰囲気でドイツ語がわかる」と言う人がまわりに沢山いますが、ここでいう「雰囲気」も「磁場」なんじゃないかな、と思っています。

基本ドイツ語を修得した人が磁場にいない場合には、ドイツ語文字や単語は「目録」の様なものにすぎないのですが、磁場では「現物支給されている」様な感じです。 たとえばレストランで "Haben Sie eine Tisch..."(席ありますか..)と言うと、支配人が(別に私の間違いを指摘するつもりなどないのですが)"Einen Tisch?"と正しいドイツ語で返事して来ますよね。 そこで "Ja, ja, einen Tisch" とこちらが反復する、と言う具合に、会話が「語学」とは関係ない所で起こるにもかかわらず、かつ「語学」の修得が日常茶飯事に起こります。 しかも、席に案内されると、そこに1つの空いたテーブルの現物が目に入るのです。語彙やセンテンスが実体や実感を伴う事の恩恵は大きいです。

こっちのウエイターさんやウェイトレスさん達はロボット化してないので、自分から気働きをします。 ジャガイモを注文しても、給仕する時にいろいろ言います。 「ほら、焼立てですよ。 熱いですよ。 このサワークリームをかけて食べて下さいね。 お塩はこっちにあります。 日本の方には量が多過ぎますかね? ドイツ人は良く食べますからね。 だから私の腹もこんなになっちゃいました、」とかまでしゃべるおじさんウェイターもいます。 現物を目の前にして実況中継やってもらってる様なもんです。 臭い、熱、肌触り、味、感情、有形無形のすべてが第六感にまで染渡ります。 こういう事は磁場のない所にはありません。

机上の学習が激しさを増せは増すほど、五感六感が研ぎすまされて来る様な気がします。 根石さんが音の繊維が見えて来る感じ、と言われてましたが、音読がすすんでリスニングすると、そんな感じかな...

ところで、ちょっとだけ気がついたのですが、英語は認識語彙を運用語彙にしようとおもって思い付いた時に、ちょこちょこっと単語をつかって1〜2行の作文をしているだけですが、ドイツ語圏でドイツ語を勉強していると英語のリスニングと読解力も並行して伸びる、と言う事はありますか? ありそうな気がするのですが。

昨日、浮気をして、2年ぶりかでERのテープを聞いたのですが、ハンブルクに来る前よりずっと良く聞き取れます。 英語雑誌の読解もどうも楽になった様に思います。 これが錯覚でない事を祈るばかりであります。



【5648】
【タイトル】ちょボラ
【 日時 】02/09/23 18:56
【 発言者 】Naima

Jackieさん、

「ちょボラ」賛成。

私の友達の独身中年女性が、「あんたもボランティアして人の手助けすると生き甲斐になるよ」と言われ、「あほな事いいなっ! 老人や身障者や失業者の為にちゃんと税金払うとる。 あんたこそボランティアして出歩いてる暇あったら、自分のご近所大事にせぃ」と啖呵きってました。

そういう事ですわね。 「ボランティア」などと打ち上げる事ないですわね。


【5715】
【タイトル】回転読みについて質問
【 日時 】02/09/24 0:06
【 発言者 】Naima

根石さん、

<質問-1> Themen Neu という教科書には、聴解力を鍛える(?)為の練習問題が沢山あり、教師用のマニュアルを購入すればスクリプトが付いています。 それの音読を本文の回転読みの息抜き(?)の為にやってみたいんですが、10年早いですか? まず基本の本文だけをセンテンス毎に回転読みすべきですか?

もしこれをやってもいいのなら、

1) やっぱり100回が目安ですか?
2)センテンス毎に回転読みしないといけませんか?...全文を通しでやりたいんですけど、だめですか?



【5720】
【タイトル】Naima さん
【 日時 】02/09/24 2:20
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



 今夜も月がきれいです。
 東京・I さんのレッスンをやっているとき、地震がありました。
 ただいま、近所をうろついてきました。
 っていうか、千曲川の河川敷にサッカー練習場があって、芝が植えてあるので走るのに具合がいいので、ちょっと走ってきました。全然ビール腹がへっこまないです。一度や二度走っても駄目か。

><質問-1> Themen Neu という教科書には、聴解力を鍛える(?)為の練習問題が沢山あり、教師用のマニュアルを購入すればスクリプトが付いています。 それの音読を本文の回転読みの息抜き(?)の為にやってみたいんですが、10年早いですか? まず基本の本文だけをセンテンス毎に回転読みすべきですか?

 聴解力を鍛えるための練習問題が載ってる本には、CDかなんか付属しているという理解をしました。
 素材は何を使ってもいいです。自分の現在の練習に適するかどうかは、自分で判断してください。

>1) やっぱり100回が目安ですか?
2)センテンス毎に回転読みしないといけませんか?...全文を通しでやりたいんですけど、だめですか?

 100回やってほしいです。一つの文が何を言っているかを、しっかり意識に持ちながら、回数を惜しまずやるのがいいと思います。國弘さんの言い方を借りれば、「わずかな感覚の変化」だけがご褒美です。「わずかな感覚の変化」が語のイメージの核に徐々に迫っていくならば、「わずかな感覚の変化」は決して意味の小さいものではない。むしろ、「決定的な感覚の変化」となります。回数をこなすこと自体は馬鹿みたいですが、結果は決して馬鹿みたいなものではないと思います。

 センテンス毎にやらない場合は、「回転読み」ではなく、國弘さんの「只管朗読」をやることになります。こちらをやる場合でしたら、全文を通しで読んでいる時に、つっかかる文、言いにくい文、意味がとりにくい文などで立ち止まって、一つのセンテンスを相手に「回転読み」をかませるといいと思います。

 「回転読み」をやってから、「只管朗読」をやってもいいし、「只管朗読」に「回転読み」をかませるのでもかまわないと思います。

 べいべさんとの話で、翌日起きて、前日にやったものを通しで読むという作戦を練られていましたが、やっておられますか。
 このやり方では翌朝にやるのは前日の分だけの10回読みですか。
 私のおすすめプランは、前日の分を含めて、最新の3日分を10回読みするというものです。
 さらに、一度100回読みでやり終えている部分全体を、時間を決めて、最初から10回読みで絶えず耕し直しているというのもいいやり方です。これで耕し直して、全範囲をやったら(最新部分に届いたら)、また最初から耕し直すのです。

1.新しいもの100回読み
2.前日の分、前前日の分、前前前日の分の10回読み
3.やったところ全範囲を10回読みで(例えば、30分でやれる分だけ)復習。

「1」は量をかせぎたくなる気持ちを抑えて、100回を丁寧に、意識に意味を保持しながらやります。「2」は直近のものの復習。「3」は例えば30分でやれるだけの復習が絶えず移動しています。

 これ、原理的には、「どんでん」に書いた原理です。
 「電圧装置」の「3枚ワンパック」はここでの話の「2」に相当し、「10枚ワンパック」は「3」に相当します。
 このプランでやると、やったのを忘れるのが心配ということはなくなります。「3」の全範囲を絶えず耕しなおすという機能が働くので、気が楽です。復習をシステム化しちゃうのです。



【5725】
【タイトル】回転読み
【 日時 】02/09/24 4:05
【 発言者 】Naima

根石さん

教材にはCDがついています。

>1.新しいもの100回読み
>2.前日の分、前前日の分、前前前日の分の10回読み
>3.やったところ全範囲を10回読みで(例えば、30分でやれる分だけ)復習。

わかりました。 覚悟します。

さっき、回転読みを終わった分だけテキスト準拠のドリルをやって来ましたが、当たり前の事ながら朝飯前でした。 解答していて自分で正解が確信出来ます。

さっき30分ほど試してみた結果なのですが...
全体を通して音読するよりも、各センテンスを回転読みする方が効率が良い事がわかりました。 同じ回数を読んでも受肉度が違います。 効率がよければ、そっちの方が好きになるのは道理ですね。 「2)センテンス毎に回転読みしないといけませんか?...全文を通しでやりたいんですけど、だめですか? 」は撤回します。

ここ数日、気が滅入っていますので、鬱をやっつける為にも回転読みをするのがいい様です。 なんか詩でも読みたい気分。 秋の気配がすると乙女はおセンチになるのです...



【5727】
【タイトル】恋人ファンさん(1)
【 日時 】02/09/24 15:10
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



 斎藤さんに引っかき回されている間に書いたものですが、その時点では、恋人ファンさんの記事から引用したいものが拾えたので、手元に残りました。

>根石さんは、ウドの店で英語を話しているとき、ご自身が回転読みをしている表現や単語がスッと出てきたのを何回も経験しているはずです。一回目は頭の在庫を探したので少し時間がかかっても、二回目からはスッと出てきたというリフレッシュ効果の体験もしたと思います。

 私がウドと話すのは週に1回あるかないかくらいですので、単純に時間数だけ見れば、英会話学校に通う人と変わりないか、それよりも少ないくらいです。自分から求めて、英語ネイティヴと話す時間を増やそうなんていう気持ちはありません。飲みたくなったら飲みに行くというだけで、普通の飲み屋とのつきあいと同じです。ウドにとっても、私にとっても英語で話すというのは生活の一齣です。で、総時間数はウドは一日中英語で、私の方は週に1度あるかないか、という程度ですから、当然ウドと話している時間で私の英語のスキルがよくなるなんてことはない。底支えしているのは「回転読み」一つだと思っています。
 そこいらのスキルの達者な先生がたと違って、私の英語を含んだ生活のサイクルは多くの日本人の英語学習者とあまり格差はないと思っています。日本の英語を考えるうえで、私はこの貧しい条件を手放そうとは思いません。

 一回目で頭の在庫を探し、二度目からはすっと出てくるという経験は何度もしています。
 そうして、わずかずつ自分の英語の縁が拡張されるのだとは思います。しかし、それにしても、週に1度あるかないか、話しても1時間もあるかないか程度ですと、今度は私が「爺婆」状態( Naima ちゃん、すてきな用語をありがとう)のためもの忘れが激しく、ちゃんと「頭の在庫」にならないで、せっかく話の中で拾った言い回しなども、じきに忘れてしまうのです。このてのものは、私は忘れるにまかせています。
 こんな「爺婆」状態でも、「回転読み」は英語の縁を拡張してくれると思っています。こちらの眼目の一つは「回数」なので、回数で「爺婆」度を上回ればいいわけです。

 色恋ものの映画のシナリオが「電話でレッスン」のテキストとして使われていますので、仕込みでこれをしょっちゅう「回転」させますが、そのまま使うってことはあんまりないです。しょっちゅう「回転」させていることの功徳っていうのは、日本語から英語へシンタックスを切り替えることが楽になることで、いわゆる「表現」とか「単語」でやったものがすぐに使えるっていう感じではないです。
 これ、旅行用の英会話本が、実際に旅行してみると使い物にならないというのと同じだろうと思っています。まったく役にたたないわけじゃないが、想定外の場面にしょっちゅうぶつかるのが実際の旅行なので、英会話本の場面の想定からいつもはみだしてしまう。(ツアー旅行(って言葉は変だが)だけやっている分にはどうだかわかりませんが。)

 この「場面主義」っていうのが大手を振っていて、現在は中学の教科書まで「場面主義」に汚染されています。この汚染以前の「昔の教科書の方がまとも」だという論に賛成です。



【5728】
【タイトル】恋人ファンさん(2)
【 日時 】02/09/24 15:12
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



 日本にいてやる英語の「回転読み」は、英語のシンタックスを起動可能な状態に保つということが最大の眼目だろうと思っています。
 私がウドと話すのは、今年の薪ストーブの薪は足りそうかとか、松ばっかりで堅木が手に入らないとか、古い松の箪笥を磨いて、クルミ油の代わりに最近売ってるサラサラ系の食用油を塗ったけど、ちゃんとツヤが出る。それでも少しべとべとするから、2、3日置いといて乾いた布でふき取ればなんとかなるとか、そんな話が多いので、色恋もののシナリオは語彙や語法であまり役にたちません。ウドはドイツ系文化の業病を持っており、内装、家具などに異常な興味を示します。私も自宅を自作したような人間ですので、建材、塗料などに興味がないわけではありません。話題的には共通するものがあるので、話の種はごろごろしていますが、語彙の面では「回転読み」で扱う色恋ものはほとんど役立ちません。シンタックス起動可能状態に保つのに役に立てば十分だと思っています。
 シンタックス起動可能状態に保つことの他に、英語の音の繊維がわかるような耳の状態を維持しようともしています。車を運転するときは、いつも映画の音声をMDに録音したものを流しっぱなしにしていますが、しょっちゅう「回転読み」であたっているものなので、音の繊維に触っていることが割と楽です。車を運転しながらですが、これも理論的には私は「机上」に含めています。
 シンタックス起動可能状態、音の繊維触知可能状態を保っておくと、なんていうんだ、ほれ、木に色をつけるんだけど、中へ染み込んでいくタイプのやつで、防腐作用もあるやつ、ほら、あれ、とか言いながら相手に単語を言わせるとか、相手が言った単語や言い回しから「拾う」あるいは「盗む」っていうことが可能になるので、「拾ったらすぐ使う」「盗んだらすぐ使う」ってことはやります。

 そういうわけなので、実際に使うっていうのが大事なのはわかるんですが、シンタックス起動可能状態、音の繊維触知可能状態にするのには、やはり準備期間が要ると思います。また、この二つの状態は、「机上」で準備すべきものだと考えています。
 一朝一夕にはいかない。仕込みの絶対量(インプット量)が少ない人が、NOVA なんか行ったって、金を捨てるだけになりますし、やたら外人と話したって、すぐに話がなくなって気まずくなるだけです。(宣伝になりますが、「電話でレッスン」の方が、はるかに確実にインプット量がかせげます。)

 Jackie さんが「その前に音読」と言われるポイントはそのあたりにあると思います。
 原理は単純で、「入れてないものは出てこない」です。
 恋人ファンさんが教会で外人さんと話したのは、大学受験の2浪目だったとあったと思いますが、激しいインプットをやっている時期に話したので、たとえ頭で組み立てるのでも、それが瞬時化したのだと思います。瞬時化しなければ話ができないと思います。シンタックス起動可能状態の一歩手前くらいの状態にはあったのだと、これまで書かれたものから推測しています。
 多読と同じように、話すのにも、その「前提」があるということであり、外人と話せばなんとかなるというものではない。
 中級後期頃に外人と話せば、「通じることのうれしさ」っていうものは確かにあり、それが大きなきっかけや励ましになるということはある。そこで、それをきっかけにまた「机上」を大事にするならいいが、週に1度や2度会う程度の外人頼みをやったら駄目だろうと思います。日本語の磁場においては、「外人頼み」には大きな落とし穴があると思います。
 「ごつごつ英語ごっこのやり方」はUPしましたが、あくまでも「仮のもの」「架空のもの」「ままごと」(磁場に対して)「にせもの」であることを言明したうえで、私も方法の一部に「日本人だけで英語をしゃべる」ことを取り入れてみようかと思います。この「にせもの宣言」がこれまでのESSから欠如していたものだと考えました。
 「にせもの宣言」をしてからやるのであれば、問題はないと思います。Eliot さんは、「練習のためにやる」のであれば問題はないとおだやかにおっしゃいますが、「一人の机上」と「対の世界」、あるいは「共同の場」でやることとの間には千里の径庭があるということは、押さえておかなければいけないポイントだと思っています。



【5732】
【タイトル】我と我が身を初期化中...
【 日時 】02/09/24 16:03
【 発言者 】Naima
【 リンク 】http://www004.upp.so-net.ne.jp/pillbug-twins/language/deutch.html



根石さん、

大口叩いた割には、回転読みの練習時間が少な過ぎるので反省してます。 今日からもっと狂おしくやっちまいます。 自分を初期化するには、回転読みしかない...



【5734】
【タイトル】ディベート
【 日時 】02/09/24 23:19
【 発言者 】恋人ファンで

>Jackieさん 前回綴り間違いしてしまって済みません。
今回は、Jackieさんの↓のカキコをネタに、ディベート擁護をすることにしました。
Jackieさんのは「ディベート」に対する世間の一般の理解だと思うので、他意はありません。

>斎藤さん 昔ディベートやって 勝った負けたをしてました?
かなり勝気な方とお見受けしますが
斎藤さんはDebate 討論 論争 をしてしまう。
自分の意見や説の正しさを主張する 争い事にしてしまう。
だから勝った負けたが 問題になる。

>議論は 勝負事ではありません。勝ち負けでは ありません。
互いに意見を述べ 論じあうことです。筋道をたてて述べることです。
discuss 話し合う 検討する。さまざまな角度から 考えあう。
したがって負けて恨みを持つなどということも発生しません。
議論はお互いの意見や考えを出し合い
それぞれの考えを述べて論じあうことです。

皆んな「ディベート」って、ただの「勝つために屁理屈を言う口げんか」みたいに誤解していません?

野球が強くても、イチローが野球を離れた議論などでとりわけ負けず嫌いなんてことはないでしょう?
王さんなんか見ても、修行系の人は「人に勝つより己に勝つ」って感じで負けず嫌いはあまり関係ないでしょう。

ディベートも負けず嫌いより負ける好きの方が強くなるかも知れません。負けたときの原因を考えますから。

で、ゲームディベートって考え尽くし資料があれば調査してやるもので、大学の対抗ディベートなんかは、合宿で
準備するのは当たり前で、二ヶ月とか毎日数時間の資料調査と英訳、スピーチの作成と暗記と練習・あり得る議論
とその反論など、考え得ることは全て想定して準備するものです。(この作業が一番大切で、教育的な効果がある)

斉藤さんのようにその都度コロコロ立場を変えたり、論理を無視して感情に赴くままの発言をする人は
「ディベートで勝ち負け」を言う以前に、ディベートに入れて貰えません。

(例えば、今回のアクセス制限は管理人さんの『独裁』と言って、そう言われた管理人さんが投票を始めると、
今度は「多数決は少数意見の無視だ」と言い出す。一人も支持者がいなくても斉藤さんが言いたいことを言う
権利を確保するのが余程「一個人の掲示板の独占=斉藤さんの独裁」になるという論理矛盾に陥っている。
文字でじっくり読む時間も書く時間もがあってこれでは、数分後に論理的な反論が必要なディベートは無理)

浜谷さんの掲示板で、Naimaさんにあれほどネット上のディベートを勧めていた当人が、debaterという単語を
知らないで、「ディベート師」と書くに至っては、高校のESSのディベートにも入れて貰えないこと確実です。

ディベーターという外来語を知らないことを責めているのではありません。「私はディベート師?ではありません」
などと書き殴る以前に、「?」と確信がなかったら「debate」を英和辞典で引けば debater が見つかるのに、
その手間すら惜しむ斉藤さんは、長期の綿密な準備を要求するディベートなんか出来るわけがないのです。

さらに、ゲームディベートには「声の大きい特定の人物が議論を独占するのを防ぐため時間の配分を均等にする・
肯定側否定側をチームの選択にまかせると、一般に一方のみが世論の常識になっていてデータが多かったり、
参加者の意見に近いことが多いので、参加者に複眼的なものの見方を習得させるという目的も相まって、
肯定否定は公平を期して抽選で選択する」等、教育的な配慮がされています。


さて、教育用の競技ディベートを離れると、本当のディベートはゲームではありません。
「一つの結論を出す(普通はそれに基づいて実行に移す)」ための討論です。

>ここでは debate argue dispute は 行われていません。

ですから私はここで、根石さんと「集団でする英語教育において『英話』は必要か否か」
について、英語で言えば「debate」しているつもりです。dispute と映るかも知れませんが。。(^^;;
(言いっぱなしという面では、朝生のようなのはむしろdiscussに近い)

(「英話」は場面主義の軽薄な丸暗記英会話と区別するために、私が今作った造語です。
ベランメエで書いた英語の基本シンタックスに英単語を載せたゴツゴツ英語で「自分の言いたいことを言う」
「英語で話すこと」の略です。面倒なので、この掲示板ではこの言い方が広まると有り難いのですが。)



【5733】
【タイトル】ディベート 2
【 日時 】02/09/24 23:18
【 発言者 】恋人ファンで

disscusは、何日にも及んだりしない「話し合い」に近く、実行に直結する結論を求めないで
「問題が存在することの確認や相互の立場の相違を認識する」など、あまり深刻ではないものです。


例えば「日中首脳会談で、中国側は国内での日本の著作物の権利侵害の可能性を認めた。また、日本側は一部
中国農産物の輸入制限の事実を認めた。この問題について、両者はWTOでの討議を開始することに合意した。」

という、共同宣言が出たとします。この場合、両首脳はdiscussして問題の存在を認め、
それを協議することに合意しただけで、具体的な結論を求めて、何ヶ月も続くdebateを
したわけではありません。あらゆるデータや国際法などを駆使して、なるべく自国に有利な結論
を出すために、両国の代表が何ヶ月にもわたってWTO各国委員の前で討議したり、文書で
反論の応酬して、最終的にWTOの裁定を受けるというようなことがdebateなのです。

ですから、裏取引とか党規拘束とか現実の細かいことを言わなければ、国会の論議は「正しい結論」を
求めてやっている(合意=採択・法律の成立等)debateなのです。


上祐がいくら元ディベーターだといっても、ディベートをオウムと混同して毛嫌いしないで下さい。

この generalization は、バスハイジャック殺人をやった2チャンネルの「ネオ麦茶」が2CHにいつも書いていた
ということを根拠に、ここに書いている皆さんも殺人者予備軍だと言っているのと等しいことに気付いて下さい。

(上祐の誤りは、ディベートを単なるテクニックとして習得して、生き方・身の振り方を考える際に反対の立場
 から考える「脳内ディベート」を自分には適用しなかったこと。勉強以外の読書をしない特に理系の人に多い。)

まして、(当人も違うと言っているのに)ディベートを勝手に斉藤さんに結びつけて苛めないで下さい。

企業が次に何を売り出すか、誰の本を出版するか、PCにどんな機能をつけるか等々。。。
独裁でない集団の構成員が「結論を求めて」論議するという当たり前のことが「本当のディベート」です。

学生は、そういう具体的な結論を出せる立場にないのでゲームディベートをしているのです。
政治問題など、結論を出しても実行に移せない問題だから英語の練習の素材に出来ているのです。

「大学までの通りに多いゴミを拾うべきか否か」などと身近な題材を採用した場合、肯定側で雄弁を振るっ
たりすると、翌日からゴミ拾いしないといけないような気になって、やりにくいってこともあるんですよね。

また、「今まで禁止になっていた帰国子女を部員に加えるか」などという、実行に移す
ための結論を求める部運営のための本当の「ディベート」の素材はESSでも存在します。

これは、ゲームでも英語の練習でもない真剣なものですから、こういうディベートはもっとも自分の意見を
言えて、誤解も防げる日本語でします。ただ、ESSではゲームディベート=ディベートになっていますから
こういう場合は「討論する」とか言っているだけです。

ちなみに私は、日本人同士の英話の練習にネイティブとか帰国子女が(自分たちの勉強には何にもならないのに)
入ってくれると言ったら、大歓迎して当然と思います。Eliotさんも前のカキコでこの立場だと思います。

問題は、反対の立場の根石さんなのですが。。。。。この問題は、長くなるのでまたそのうち!



【5737】
【タイトル】根石さん 1
【 日時 】02/09/24 23:22
【 発言者 】恋人ファン

> 恋人ファンさんが教会で外人さんと話したのは、大学受験の2浪目だったとあったと思いますが、激しいインプ
ットをやっている時期に話したので、たとえ頭で組み立てるのでも、それが瞬時化したのだと思います。瞬時化し
なければ話ができないと思います。シンタックス起動可能状態の一歩手前くらいの状態にはあったのだと、これ
まで書かれたものから推測しています。

推測しないでくれると助かるんですが。私は自分の英語史はかなり検討してきて、その上で初期の
ネイティブとの会話が大きい効果を生むのは、かなりの確信を持っている訳なんですね。
根石さんがよく言う「上級者のよくやる、(例えば)多読以前の英語学習歴を無視する」ような
前提で初心者のことを書くのは、私が一番嫌う物なんですがねえ。。

ですから、激しいインプット以前のことです。激しいどころか、教科書と問題集くらいしか英語は
触れていません。音声の英語のインプットに至ってはてゼロみたいなものです。
高校の英語の成績は10段階の2くらいのの英語嫌いでした。つまり教会のときは英語初心者でした。


詳しく書きますと。

これは、昔別人格が向こうにも書いたのですが、私は二浪目の夏まで電子工学志望だったのです。
ところが、中味が具体的な化学や物理はともかく中学まで得意だったはずの数学が、「現実にどうやって使うのか
分からない」という抽象性のために全然分からなかったんですね。高校で三年間クラス担任の数学の教師が
三年間数学を教えたのですが、これが基礎完全無視で「おれはこんな頭いいんだぞ」的な、難問ばかりを
黒板ですらすら解いて、教科書みたいに幼稚なのやったってまともな大学の受験には役立たないと
バカにして教えないのです。
生徒も自習でも教師のバカにしている教科書をやる気がしなくて、基礎が分からないから、全然ダメだった
わけです。(しかし後で分かったのだがこの教師でも数学が出来ていたクラスメートは、塾に行っていたり、
家庭教師についてちゃんと教科書で基礎を教さわっていた。)
この教師も私の「怨師」の一人なので書けば百行以上怨念に満ちた「真っ黒い」文章を書くことに
なるのでやめますが。

予備校も理系だったので、数学が出来ない私は相手にされませんでしたね。何といっても理系志望が
数学が出来ないのは致命的ですから、分からなくても自分を机に縛り付けて(実際しました!)何時間も
チャート式の難問を丸暗記したりしました。後から思えば教科書を一からやり直すべきだったのですが、
自分を痛めつけて、それでも全然効果が出ないという、暗い青春を送っていたわけです。

(私は、長い間中高生を主に教えていたのですが、英語を教えるより、数学や理科を教える時間の方が
多かったんです。何しろ、自分のような思いをさせたくないので徹底的に教科書を基礎を中心に教えました。

英語は学校でやるテストや問題集の文章が明らかに英語が分かっていない人が作っているのが多くて、
つい文句を付けたくなって、前回のベランメエではありませんが、自分のモードが「まっ黒」批判モード
になるんですね。といって、それを言っても何が変わるわけもないので、文句を抑えてあり得ない文章でも
テストや問題集が求めている解答を教えたりするのは嫌な気分のものです。数学理科には変なのはないですし。)

というわけで、私はいくら頑張っても分からない数学ばかりに目が行っていたので、「激しいインプット」
どころか、高校時代と二浪中の夏まで英語なんて全然やっていませんでした。
前にも書いたように、英語は英語の方の「怨師」がすっかり大嫌いにさせてくれていましたし。
あれはリーダーの教師ですが、実は文法の教師も「怨師」でして。。しかし、略!

とにかくそれまで、高校のリーダーの試験勉強くらいしかインプットなんかしていないので、それでも
ブロークンでもなんとか教会の会話教室で英語が通じたのは、中学までの単純な(シンタックス丸見えの)
教科書のお陰で中学までは優等生だった英語の過去の遺産で、中学文法が「考えれば使えるレベル」
だったのと、何といっても私の「言いたくてしょうがない」この性格のせいでしょう。



【5736】
【タイトル】根石さん 2
【 日時 】02/09/24 23:21
【 発言者 】恋人ファン

もちろん、「外国人のそれも子供の英語なんだから、ムチャクチャなのは当たり前。なんとか集中
して言っていることを分かってあげよう」としてくれた、あの優しいパッキン女子大生という私の生涯で
唯一の「恩師」が初めて英語を話した相手だということが私が話すことができた一番の要素なんですが。

で、英語が試験問題を解くことではなく日本語と同じ「ことば」だと実感した後、英文も意味が
取れればいい。単語が分かればいいし、頻出するものは調べるのが面倒だから覚えようと決めました。
受験までの数ヶ月でインプットの量はそれまでの4年半の何十倍にもなっていたでしょう。。

気がついたら、得意科目が英語と、小学校に行く前から習慣になっていた日本語の多読の
お陰で得意だった現国と、新聞の政治・経済面を読むのが好きな変な小学生だったお陰で、
これまた得意だった政経しかなかったんですね。

で、急遽志望を電子工学から英語関係に180度変えたのですが、まあ英語が得意と言っても所詮付け刃です
から、エラく費用の安くて受験科目が上の三科目でよかった前に書いたアホ大学しか行けなかったわけです。
ESSで最初から私が他の新入部員よりある程度まとまったことが英語で話せたのは、上に書いた会話教室の
経験があったのと、数ヶ月ですが「激しいインプット」をしていたのが大きかったとは思います。

ですから、「初期のネイティブとの数回のおぼつかない会話」はエリオットさんの生徒さんだったら、
中2の今頃の力があればいいので、「大量のインプット」なぞは必要ないということなんですね。

NOVAなんかの生徒に多いと思うんですが、会話学校にダラダラ通うのではなく、ネイティブと5人くらいの
生徒で数回の会話の授業を初期のうちにやると、英語が「ことば」だと分かって、勉強のためではない
「英語の勉強」を誰に言われなくてもするのが楽しくて、どんどん自分で進めていけるようになるんだと思います。

まあ、ネイティブが絡まなくてもESSは話せるようになるので、自分のやり方が絶対だとは言いません。
でも、ネイティブの会話を初期にやっていれば根石さんの言うように「これからやるのは偽物のエーゴなんだぞ」
なんて、わざわざやる気をなくさせるようなことを一々日本人同士で話そうとするときに言われなくても、本物
じゃないことなんか、はなから「感じ」ているわけで、根石さんの先輩のような思い違いも出ないとは思います

(根石さんは、試験用ではない英語をやり始めて二三年の大学生に、何十年も英語をやっている視点を求めて
いるような気がします。本物偽物が「感じられる」のは何年も多読やネイティブとの会話をしたしてからなので
「先輩」といっても、「英語の幼児」が勘違いして何を言っているとしても、「おれもあんな無邪気な
時代があったな」とニコニコして見ていればいいのです。
実際縁あって、うちのESSに何回か遊びに来ていた國弘さん(うちのESSが好きだったらしい)は
何も言わずに活動の様子をニコニコしながら眺めていました。)

「会話をするのは大量インプットをしてから」という一つに反論するのでも、抽象的に書いても伝わら
ないと思うので、自己紹介がてら経験を交えて書く私の文章はどんどん長くなってしまって困ります。



【5735】
【タイトル】根石さん 3
【 日時 】02/09/24 23:20
【 発言者 】恋人ファン

根石さんがウドの店のことを書いてくれたので、私も「日本人同士での英会話は英語を仕事で使っている人
には当たり前」と前に書いたことを、少し詳しく「体験談」をこっちも実名入りで書いちゃいます。


つまり、私がいたエンジニアリング会社は数百人レベルで英語話す日本人と百人くらいの外人がいたのです。
ですから、会議などで話すとき、日本人だけのときは日本語で話していても、外人が一人でも入ってくると
皆んな英語に切り換えるのです。日本人同士で話すときも、外人にも共通認識を持ってもらわないと困ります
から、全部英語になるわけです。十数年前でこういうのが普通の会社があったのですから、外資系の会社が増えた
今ではもっとこの種の職場は増えているでしょうし、海外に進出している日本企業では更に当たり前のことでしょう。

生活場面でも、私とファイル管理の派遣で来ていた裕美子ちゃんと、中国系シンガポール人の「ウン・ハoン」
やイギリス人のクリスのどっちかの外人と(外人同士は知り合ってないので)凸凹三人組を作っていました。

よくどっちかの三人組で、メシを食いに行ったり、休みに横浜の山渓園や日光や伊豆に遊びに行きましたね。
そんなときなんかは、私と由美子ちゃんは英語で話しましたよ。三人で話しているのですから当たり前で、
日本人同士のときは日本語なんかで話したら、外人の方は一人ぽっちになって淋しい思いして可哀相です。
それにまるで日本人同士で大声で内緒話をしているみたいで、外人の方は不安で居心地悪くなりますしね。

「日本にいるんだから日本語話せ」(私は、根石さんがウドの奥さんと話すときはウドの前でも日本語なのは、
日本で長く生活しているのに日本語を覚えようとしないウドへの腹立たしさがあると思うのですが)
というのは、この種の人には通じないんですね。彼らはプロジェクト毎に色んな国の会社を渡り歩く人たちなので、
日本に根付くとか日本語の勉強をするために来ているわけではありませんから。

根石さんも書いたように、外人が席を外したときなんか、私もよくそのまま裕美子ちゃんと英語で話し続けていて
「あ、なんで英語で話してるんだろう?」「あはは、ほんとだ!」なんてことがよくありましたね。

それで日本語に切り換えると、「やっぱ、日本語はええなあ」という感じがします。
自転車でライトをつけて走るときに発電器の負荷で重かったのが、明るくなってきて
発電器を離したときの、軽々とこげる感覚に似ているかも知れません。

私と裕美子ちゃんは気が合っていて仕事以外で(しかし、悲しいことに二人はなかった。。。(^^;; )
遊んでいるわけなので、仕事の英語と違って「心の交流」は根のある日本語の方が自然なんですね。

で、私が裕美子ちゃん相手に英語で話すときはESSで英語で話しているのと(10年以上後なので英語は進化
していますが)気持ち的には同じで、何にも抵抗はないんですね。でも、勉強ではないので、外人がいなければ
当然日本語で話していましたが。

ということで、私は根石さんが日本人同士の英語使用に抵抗感を捨てきれないのは、↓に
書いたディベートで同じで、やはり「自分でやったことがない」からだと思うのですが。。。



【5741】
【タイトル】恋人ファンさん
【 日時 】02/09/25 1:23
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



>推測しないでくれると助かるんですが。私は自分の英語史はかなり検討してきて、その上で初期のネイティブとの会話が大きい効果を生むのは、かなりの確信を持っている訳なんですね。

 推測が違っていたということですね?
 私は推測はしてしまいます。推測させてください。推測が違っていたということですね。

 初期に(初心者の段階で)英語ネイティヴの人と話をすると大きい効果があるのであれば、全国に AET がたくさんいる時代ですから、とっくに日本人の英語は大きく変わっているはずですね。
 ところが、初期の人には「話をすると」ということが成立しないのです。
 どうやって、初期の人が「話をすると」ということを成立させたらいいのでしょうか。
 恋人ファンさんが英語ネイティヴのやさしいお姉さんと話をしたのは、初期ではなく、中期なのではないのでしょうか。
 その後の英語歴の激しさは推測できます。(推測を禁じないでいただくと助かります。)量的にも質的にも、その後の英語歴が自分の英語の実質部分だとお考えで、だから、お姉さんと話したのは初期だとお考えなのだと、禁じられても推測します。
 私の考えを押しつける気はありませんが、まがりなりにも話ができて、気持ちが通じるというのは、初期ではないと思います。中期の初期でしょう。

>根石さんがよく言う「上級者のよくやる、(例えば)多読以前の英語学習歴を無視する」ような前提で初心者のことを書くのは、私が一番嫌う物なんですがねえ。。

 これ、何度か読み直してみたのですが、おっしゃることがよくわかりません。
 多分、「前提で」という言葉の使い方が私にわからないのだと思います。

 私は、あるスキルが成立するとき、その「前提」があるという言い方で、「前提」という言葉を使いますが、議論するに際して、何事かを「前提している」つもりはありません。

 「中期の初期」のことを「初期」と言ってしまうと、本物の「初期」がすっとんでしまうという理屈を上に書きましたが、そのことがむしろ、「上級者のよくやる、(例えば)多読以前の英語学習歴を無視する」ことに通じてしまうと危惧します。

 ネイティヴに話して話になるというのは、鳥の羽の抜け替わるような時期です。それ以前の、羽が抜け替わりようがない雛の時間というものを生きたから、羽根の抜け替わる時期がきたのです。中・高時代に教師運が悪かったにしても(私もむちゃくちゃこの運は悪かったです)、朗読やら音読をやらなかったにしても、問題集をやるなどして、雛の時間をきちんと生きたから、羽根が抜け替わる(英語で話して通じる)時期を迎えたのだと思います。
 音読をやらなかったにしても、問題集だけやっていたのだとしても、イメージ化の真剣さはあったのだと再び三度推測します。
 「通じる」ということを成立させることの最重要な因子は、「イメージ化」だと私は考えています。理系の人はえてしてこの過程が苦手ですが、恋人ファンさんは、それがやれていた人だと(もうお断りしないで)推測します。



【5742】
【タイトル】恋人ファンさん
【 日時 】02/09/25 1:35
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



>高校で三年間クラス担任の数学の教師が三年間数学を教えたのですが、これが基礎完全無視で「おれはこんな頭いいんだぞ」的な、難問ばかりを黒板ですらすら解いて、教科書みたいに幼稚なのやったってまともな大学の受験には役立たないとバカにして教えないのです。

 こういうやつをバカというのだと思います。
 副島のサイトにいるのも、こういうバカです。



【5745】
【タイトル】(無題)
【 日時 】02/09/25 1:51
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



>ですから、「初期のネイティブとの数回のおぼつかない会話」はエリオッ
トさんの生徒さんだったら、中2の今頃の力があればいいので、「大量のイ
ンプット」なぞは必要ないということなんですね。

Eliot さんとこの生徒は、大量のインプットそのものを強制されて、すな
おに受け止めている生徒たちです。
この人たちの中で、「音とイメージの同致」が成立していたら、「中2の今
ごろの力」どころではない。
しかし、人間というものは、そうそう一度にいろんなことができないように
できているので、Eliot さんの生徒さんたちも、「音とイメージの同致」は
これから鍛えていくのだと思います。
それに最大の効果を発揮するのが、500語、600語から成る英文の暗唱
発表だと思っています。
そして、Eliot さんはそれを、もろ実践しておられます。

Eliot さんは、大した理屈は言いませんが、授業の実践ということでは、ま
ったくツボを外しません。その点を、私は尊敬しています。

【5747】
【タイトル】恋人ファンさん
【 日時 】02/09/25 2:01
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



>でも、ネイティブの会話を初期にやっていれば根石さんの言うように「これからやるのは偽物のエーゴなんだぞ」なんて、わざわざやる気をなくさせるようなことを一々日本人同士で話そうとするときに言われなくても、本物じゃないことなんか、はなから「感じ」ているわけで、根石さんの先輩のような思い違いも出ないとは思います

 これに関しては、恋人ファンさんと私の間には巨大な距離があります。
 私は「これからやるのは偽物の英語だ」などと言いません。英語の磁場に対して、偽物の磁場だと言うだけです。この考えにおいては、私は「何も足さない、何も引かない」(サントリー)です。
 わざわざやる気をなくさせるようなことは何もなくて、「ごつごつ英語ごっこのやり方」を印刷して、村田君といくこに渡したところ、ぎゃははは言って、喜んでおりました。
 村田君といくこはやる気に傾いていると思います。

 本物じゃないことを、はなから「感じ」ているとしても、本物じゃないことを、ESSの人たちは言明しないのです。
 私どもがこれからやるとしたら、はっきりと言明してからやります。
 そうじゃなければ、そんな馬鹿げた「ごっこ」はやりません。



【5748】
【タイトル】日本語の磁場においては、
【 日時 】02/09/25 2:03
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



「まがい」が「もどき」になれば上出来なのである。



【5749】
【タイトル】恋人ファンさん
【 日時 】02/09/25 2:29
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



>根石さんは、試験用ではない英語をやり始めて二三年の大学生に、何十年も英語をやっている視点を求めているような気がします。

 それを求めていけないことは何もないです。
 大学生じゃないか。アホ大学だろうが何だろうが、職人の息子が職人をやってる世界から見たら、インテリ様だろう。
 それからまた、私は何十年も英語をやって、今の視点を獲得しているのではありません。そんなものは、ESSを横目に見ていた若い時からありました。

>本物偽物が「感じられる」のは何年も多読やネイティブとの会話をしたしてからなので「先輩」といっても、「英語の幼児」が勘違いして何を言っているとしても、「おれもあんな無邪気な時代があったな」とニコニコして見ていればいいのです。実際縁あって、うちのESSに何回か遊びに来ていた國弘さん(うちのESSが好きだったらしい)は何も言わずに活動の様子をニコニコしながら眺めていました。

 ここにも、ご自分で、「推測しないで欲しい」と言われた当の「推測」があります。
 本物偽物の判断は、多読や英語ネイティヴとの会話とは何の関係もありません。
 國弘さんは尊敬していますが、私は國弘さんではありませんので、國弘正雄を咀嚼する努力を惜しまないで、國弘正雄を相対化いたします。いくら相対化したって、この人が本物であることは間違いないです。
 國弘さんが、あなたがたのESSをニコニコと見ていたのは、それが「ままごと」だからだと思います。子供がままごとをやっているのを見れば、大人は「ニコニコしながら眺め」ます。
 その意味では、私は大人ではありません。
 私が短期の旅行以外、磁場にいたことがないというのは、その意味です。
 國弘さんに対しては、「大人がなんだというんだ」という心意気はあります。
 いまでも、だから、私は、ガキです。



【5750】
【タイトル】恋人ファンさん
【 日時 】02/09/25 2:46
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



>日本人同士のときは日本語なんかで話したら、外人の方は一人ぽっちになって淋しい思いして可哀相です。

 これは、とてもよくわかります。この点では、私と恋人ファンさんは握手ができると思います。

 逆も言えるんです。

 英語くっちゃべり人間同士のときは、英語なんかで話したら、日本人の方は一人ぽっちになって淋しい思いして可哀想です。(日本語の磁場でそれをやるんだったら、外人の方より、もっと可哀想です)

 だから、私は英語ネイティヴが理解可能なぎりぎりの線をさぐって、カタカナ発音に傾けた英語をしゃべるわけです。



【5751】
【タイトル】恋人ファン様
【 日時 】02/09/25 2:53
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



>生活場面でも、私とファイル管理の派遣で来ていた裕美子ちゃんと、中国系シンガポール人の「ウン・ハoン」やイギリス人のクリスのどっちかの外人と(外人同士は知り合ってないので)凸凹三人組を作っていました。よくどっちかの三人組で、メシを食いに行ったり、休みに横浜の山渓園や日光や伊豆に遊びに行きましたね。そんなときなんかは、私と由美子ちゃんは英語で話しましたよ。

 わかりました。
 でも、「裕美子ちゃん」と「由美子ちゃん」は同じ人なんでしょ。
 気の多い男だと思われるから、気をつけた方がいいと思うよ。
 思い出はいつも美しい。

 よおし、これから、俺は、掲示板に、思い出話を書くことをためらわんぞ。
 Naima ちゃんなんかもたんとあるはずだ。
 やろうじゃないか。思い出話。
 どうせ人生思い出話。



【5755】
【タイトル】斎藤事件の感想
【 日時 】02/09/25 3:32
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



あの人は、昔はやったインベーダー・ゲームをやっていたんじゃないか。
反論したり、説得したりする人の数が増えれば増えるほど、ゲームの難度が
増すので、ゲームはますます面白くなる。
あの人は、議論なんてどうでもいい人なんじゃないか。



【5761】
【タイトル】ディベート
【 日時 】02/09/25 15:08
【 発言者 】Jackie

恋人ファンさん

>今回は、Jackieさんの↓のカキコをネタに、ディベート擁護をすることにしました。
Jackieさんのは「ディベート」に対する世間の一般の理解だと思うので、他意はありません。

>皆んな「ディベート」って、ただの「勝つために屁理屈を言う口げんか」みたいに誤解していません?
>斉藤さんのようにその都度コロコロ立場を変えたり、論理を無視して感情に赴くままの発言をする人は
「ディベートで勝ち負け」を言う以前に、ディベートに入れて貰えません。

どうも私は ああ言えば、、さんのイメージが強く
ディベートを誤解しているのかもしれません。
恋人ファンさんの説明によると ディベートをするのには
かなりの下準備が必要とわかりました。
論題に対して 情報を整理し 自分の主張を他者が聞いてわかるように
論理的に構成して その証拠をあげる

私も含め日本人の多くは ディスカッションとディベートの違いもあいまいなのではないでしょうか?

ディスカッション ディベート とも 洋物です。
国語の授業で受けた記憶はありません。
また 日本語という言葉は ディベート向きではないです。
ものごとをはっきりいう人が 煙たがられるという 傾向もあります。

昨年のホライズン3年の後半に "Why should we study English?"
と言うディスカッションの レッスンがありました。
これは 授業で ディスカッションしたのかどうかが 興味があります。
英作文がすらすらできない状態で 口で英作文ができるとは
思えないので宿題で考えを書かせて発表する形をとったのでしょうか?
その上 母国語でいえないことを 英語でやる。
変ですねえ。

話がとびましたね。
論理的でない 私は ディベートの訓練をうけたほうがいいな。
と書いていて思いました.




【5763】
【タイトル】ミイラとり
【 日時 】02/09/25 15:20
【 発言者 】Jackie

>>この教師も私の「怨師」の一人なので書けば百行以上怨念に満ちた「真っ黒い」文章を書くことになるのでやめますが。

>やめないでください。
私は読みたいです。

恋人ファンさん 私も読みたいです。

どうやら 皆さん恩師 もとい怨師を おもちのようですね。
私も高校で 英語嫌いでした。
高校の英語教師が 私が 英語を教えているとしったら きっとたまげる。

ミイラとりが ミイラになった、、のは Naimaさん(の場合は回転読みですが)だけではないようで。



【5769】
【タイトル】もっこりさん
【 日時 】02/09/25 22:18
【 発言者 】Eliot

Dialect Monologues
Dialect Monologues, Vol 2

アメリカのアマゾンのカスタマーコメントでは下手だと酷評されて
いますが、一人の方言コーチ(アメリカ人)がたくさんの地方訛りと
外国訛りで英語を読んだコレクションです。訛りが違うと読んでいる
パッセージも異なっています。私たちが聞くと、上手下手はわかり
ませんが、こんなのかなあという感じは伝わりますよ。アマゾン
日本で買うことができます。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0940669471/qid=1032958756/sr=1-5/ref=sr_1_0_5/249-2345762-1132336
↑にはテキサス、アイルランド、ロンドン、フランス語、ニューヨーク市、ボストン、南部山地、シカゴ、ドイツ語、イディッシュ、コックニー、イタリア語の訛りの英語(の物真似)が録音されています。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/094066951X/qid=1032958840/sr=1-3/ref=sr_1_0_3/249-2345762-1132336
↑には東部ニューイングランド、ロシア語、オーストラリア、スコットランド、黒人英語、南アフリカ、アフリカーンス、ケージャン、インド、ウェールズ、リバプール、北アイルランド、ヘブライ語、カナダの訛りの英語(の物真似)が収録されています。




【5770】
【タイトル】回転読み報告(1)
【 日時 】02/09/26 2:35
【 発言者 】管理人(素読ファン)

とは言え、何をどう報告すればいいのやら要領を得ないのですが・・・。
管理人など大層な事を任されてはいますが、どれほどの初心者かは
以下で想像がつくかと思います。恥ずかしながら、報告させて頂きます。

まず教材ですが、増進会から出版されている『速読英単語 入門編』を
使用しています。レベル的には中学校卒業レベルのものですが、いかんせん
私にはこの程度でも知識が追いつきません。数年前にも一度、英語を
やり直そうと思ったことがありまして、そのときに購入したものです。
いわゆる英単語暗記物ではなく、文章の繰り返し音読によるインプット
形式の教材です。セクション自体、それほど長いものではないのですが
センテンス毎に100回の回転読みを1セクションに及び行っています。
「もちろん復習範囲を手放さない」はすでに体得しておりますので
次の日の回転読みの前に前日のものを数回回転させています。

言い忘れましたが、回転読みをする文章は音読をする前の段階で
CDの音声をリピートで30回ほど、特にイントネーションに
意識を置きながら聴き込み、或る程度の内容理解に努めます。
その後、日本語訳を参照し初見の単語(お恥ずかしい…)等を、
『電圧装置』にかけて一旦殺してから、回転読みに入るように
しています。
当初「口の周りの筋肉がくたびれる」と言う現象を現実に味わったときは
何故かとても感動しました。「これか〜」って感じでした。

以前にもここで書かせていただきましたが、妻が身重のため
回転読みは車の中で行っています。ですので、根石さんの
レッスンを受けれるような状況ではありません。
『音作り』の点でかなりの不安が残るのですが、一応大学受験の際
我流ではありますが少なからず発音はやりました。
当時(16年前)使っていた「東京SIM?」(今もあるのかどうか
存じませんが)なるものが、同時通訳方式のような教材でして確か発音についても
多少なり触れていたと記憶しています。付属のテープを何度も
繰り返し聞き、真似ていたのを良く覚えています。
あ、ちなみに大学は不合格です。受験校は北九州大学英米学部と言う
こちらでは結構難易度の高い大学であると思います。
もう一つ付け加えるなら、私の出身校は偏差値50の高校でした(笑
担任の教師との進路相談の際に「北九大受けるよ」と言いましたら
「はあ〜??」って相手にもしてくれなかったくらいですから
どれほど無謀なことであったかはお分かりいただけると思います。



【5771】
【タイトル】回転読み報告(2)
【 日時 】02/09/26 2:56
【 発言者 】管理人(素読ファン)

父親が高2の時に大阪に転勤したため、高3の時から学校近くの大学生の寮に
一人暮らしをしていました。家賃1万円の風呂トイレ共同で4畳半の
キッチンなしに1年間暮らし、卒業後社会人浪人を始めましたが、
当然ながら挫折(;;)、受験すらしませんでした。

・・・済みません、話が大きくズレてきましたので戻します。
私は中学の頃から26歳まで音楽をやっていたのですが、
そういう音楽関係の人間が出入りするバーでバーテンをしていました。
そこには外国人もよく出入りしていまして、カウンターに座る外国人とは
片言ながら英語を使う機会がありました。(今ではその単語さえ出てきませんが)
そのときに常連の方から一度だけ、発音を褒められたことがあるのです!!
これにはさすがに喜びました。
と言うわけで、少なからず通じる音は出せるのかな?などと
過信している次第であります。いずれ、根石さんのレッスンを受ければ
ボロが出るのでしょうが、今は「英語発音10のポイント」を
参考にしながら回転読みを続けていこうかと思っているところです。

また変化などありましたらご報告させて頂きます。
それではおやすみなさい。



【5776】
【タイトル】おはよございま〜す
【 日時 】02/09/26 17:09
【 発言者 】Naima
【 リンク 】http://www004.upp.so-net.ne.jp/pillbug-twins/language/deutch_sodoku.html



ただ今から回転します。

文の長さと内容にもよりますが、音読30回あたりで空で言える様になりますが、まだ頭の中の文字を読んでいる感じ。 50回あたりでイメージが出て来る様です。 その後は、自分で様々な状況を設定して感情移入も出来る様になるみたいです。

同じ事、どっかで言うた様な気がするけど...



【5777】
【タイトル】Naimaさん
【 日時 】02/09/26 22:22
【 発言者 】べいべ[Profile 関東地方に住む30代の男性の方]
【 リンク 】http://www.memorize.ne.jp/diary/32/58212/



Naimaさん、回転読みの取り組みようはすごいですね。
私の変化といえば、ちょっと読みづらい文でも、100回以内で回転が安定するようになってきました。また、復習があるせいか、文の定着もよくなったように思います。



【5778】
【タイトル】素読ファンさん
【 日時 】02/09/26 22:30
【 発言者 】べいべ[Profile 関東地方に住む30代の男性の方]
【 リンク 】http://www.memorize.ne.jp/diary/32/58212/



中学卒業くらいまでの単語を回転読みできちんと扱うということに、私も今取り組んでいる教材が一段落したら取り組んでいきたいと思っています。ぜひ、様子をお知らせください。



【5779】
【タイトル】べいべさん
【 日時 】02/09/26 22:34
【 発言者 】Naima
【 リンク 】http://www004.upp.so-net.ne.jp/pillbug-twins/language/deutch_sodoku.html



今、一種パラノイア状態になってます。 100回やったあとで、「100回やったら少ないのと違うやろか...」とか気が急くのです。 気ばっかり急いて実践がそれほど伴わないので、もうちょっと頑張ります。

ところで、階下の部屋にアルツハイマーかなんかのおばあさんが息子さんと住んでいます。 朝、息子さんとお散歩がてら駅まで買い物に出かけられるのです。 今までは出会っても追い越して行ったのですが、ギプスと松葉杖姿なので歩くスピードも同じになりました。 昨日20分ほどの道のりをドイツ語会話(?)をしながらご一緒しました。

おばあさんが何度も何度も同じ事を繰り返し聞いてくれるので、いい練習になりました。 「足、どうしたの?」「お散歩?」「どこまで行くの?」「足、痛むの?」「いつ怪我したの?」の繰り返しです。 実践回転会話、でした。



【5780】
【タイトル】いまやべろべろ
【 日時 】02/09/26 23:37
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



悲しいことに、彼女とはなかった。

素読ファンさん

Naima さんとべいべさんの会話に加わっていただくといいと思います。
車の中で練習した結果をどこかにご報告ください。

村田君、恋人ファンさん

不肖の弟子が二人できてしまいました。
おい、もっとちゃんとした弟子はいないのか。

お世話になります。



【5781】
【タイトル】目がさめちった
【 日時 】02/09/27 2:27
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



素読ファンさん

今のやり方は、「どんでん」をよくお読みいただいてやってくださっている
のがよくわかります。
5語程度までのもの50回。
10語程度までのもの100回。
15語程度までのもの150回という具合にやられるのも一法です。



【5788】
【タイトル】Naima さん べいべさん
【 日時 】02/09/27 23:56
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



Naima さん

 ほんま無茶いいまんな、と書いてあるのをお宅の回転読み報告ページで読みました。
 まあ、私は鬼コーチです。

 新しいことをかせごうとする気持ちはわかりますが、「回転読み」の復習重視モードは本当に力がつきますから、めげないでやってください。
 新しいことをやることと復習をやることを両立させがたいとき、どっちをとるか。
 復習をとってください。
 非常に多くの人が、このときに新しいことをかせぐ方を選び、復習を犠牲にします。
 これが語学の落とし穴のひとつです。

 3段階を設定したばかりだからきついので、復習部分のこなれが穫れると楽になりますよ。

 べいべさん

 報告日記を読むのを楽しみにしています。
 三段階方式をべいべさんも取り入れてくれているのがわかりました。
 これはじわじわ効いてきますから、続けてください。

 掲示板もあるんですね。そちらも読みました。



【5790】
【タイトル】Naima さん
【 日時 】02/09/28 0:22
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



パラノイア状態はどうなりましたか。
ひとまず100回読み込んでおけば、あとは、復習がシステム化されており
ますので、徐々に徐々に読む回数は増えていきます。
新しいことをやることの間に、システム化した復習をきちんとはさんでおく
ことをお奨めします。

只管朗読は学生以外には無理じゃないでしょうか。
國弘さんも中学生のときにやったので、主婦やサラリーマンをやりながら只
管朗読をやる時間はなかなかとれない。國弘さんの只管は、3時間も4時間
もぶっ続けにやるような感じがあります。

復習部分をシステム化して、前日、前前日、前前前日の分をやることと、復
習全範囲を(例えば30分と)時間を決めて絶えず耕し直していることをや
っているうちに、一つの文の読み込み総回数はいずれ数百回に達するはずで
す。とにかく、なるべく毎日やること、継続すること。

けつ割りは私も得意ですが、今回は割らないでください。

足の骨がくっつき始めた頃、痛みが弱くなるので気をつけてください。
せっかくくっつき始めた骨をまた離してしまうことになりがちです。
くっつくまでは、痛いので乱暴な歩き方は「できない」。
くっつくと、気楽に歩けるので、その辺にぶつけて、最初からやりなおしに
なることがある。昔、そういうやりなおしをやったので、くっつき始めたこ
ろが危ないとご忠告いたします。

怪我の功名もあったようですが、早く直してください。



【5792】
【タイトル】私は現在
【 日時 】02/09/28 0:30
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



コンピュータの画面を使って「電圧装置」をやっています。
50過ぎて、単語練習をやっているわけです。

英訳のドストエフスキーを読み始めたら、面白いので、また単語練習をやる
気になりました。

読むのは、いわゆる「多読」方式で辞書をひかずにどんどん読んでいきます。
わからない単語があったら、鉛筆で印だけつけておきます。
後で、印をつけた単語を「電圧装置」で処理しています。

読書は読書。単語練習は単語練習。
分けて、両方やっていく予定です。

こちらも、ここに宣言しておいて、ケツ割りにならないようにしたいと思っ
ております。

どうも、気が弱ると俺は文章がていねいになるようだ。



【5794】
【タイトル】回転読み
【 日時 】02/09/28 0:54
【 発言者 】Naima
【 リンク 】http://www004.upp.so-net.ne.jp/pillbug-twins/language/deutch_sodoku.html



>只管朗読は学生以外には無理じゃないでしょうか。

そう思いました。 まとまった時間がとれそうで取れないのです。

せっかく頭に入れたんだから忘れたくない、との未練が取り憑きますが、忘れてもいいや、ぐらいに思って、やるべき事をこなす事に専念しますね。



【5796】
【タイトル】Naima さん
【 日時 】02/09/28 2:06
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



忘れるのはまったくかまわないことです。
自分で忘れたつもりでいても、必要な場面でひょいと飛び出して来たりする
もんです。忘れちゃいないのですね。

語学ですから、復習をシステム化してください。



【5797】
【タイトル】初期化
【 日時 】02/09/28 2:15
【 発言者 】Naima
【 リンク 】http://www004.upp.so-net.ne.jp/pillbug-twins/language/deutch_sodoku.html



>語学ですから、復習をシステム化してください。

わかりました。

「ケツ割り」、失礼、の原因は手をあちこちに出し過ぎる、欲張り過ぎる、所にもある様ですので、ごくシンプルに初心に戻って、生意気を言わず、回転に励みます。

しゅわっちっ!



【5798】
【タイトル】吉本隆明資料集25から
【 日時 】02/09/28 2:26
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



吉本 (略)ほんとはわからないけれど、たぶん自分が敗戦直後にやろうと
   思ったことを、三島さんの行動に感じたんじゃないかという気がしま
   す。だから、三島さんに気持ちが同化していかれたと思います。
山折 あの頃から村上さんはエネルギーというか、バイタリティーが薄れて
   いくというような感じがしましたね。
吉本 そうですね。そういう言い方をすればそうなんですし、べつな言い方
   をすれば、村上さんはその時を契機にして、ある意味で戦争体験に帰
   ったということも言えましょう。またそこから命がかかってない思想
   はみんなだめなんだという感じを蘇らせていきました。(略)だから、
   ある意味では、村上さんは、あいつが言っていることは命がけじゃな
   いという意味で、左翼思想からマルクス主義からみんな含めて、馬鹿
   に見えてきたということがあるんじゃないでしょうか。村上さんはそ
   れを契機に凝縮し始めたという感じがぼくはしたんです。開かなけれ
   ばだめだ、と戦後ぼくらは考えてきたと思うんですが、逆に村上さん
   の方から見れば、命をかけていない思想なんかだめだと、見えていっ
   たのではないかという気がします。

根石註 「村上さん」は村上一郎です。
この吉本資料集は、単行本未収録の対談、座談を集めたものです。
高知の松岡祥男さんが、一人で尽力されて集められました。

個人出版ですから、100ページに満たない冊子が一冊千円します。
しかし、これは価値ある集成です。
最新の25号では、「菊屋まつり」フリートークが強力です。吉本の骨太の
思想が実にはっきりと見える発言があります。

「一人の机上」と「対での話」また、その双方に対して、「共同の場での発
言」、その相互の間に莫大な距離があるという考えは、私は吉本に負ってい
るかもしれない。吉本は読み切れたという感じがいつまでたってもしない思
想家ですが、「個人幻想」「対幻想」「共同幻想」の間に逆立の構造がある
ことを言ったことは、私は受け止めたと思っています。

ESSを横目に見ていた若い頃には、それは受け止めていませんでした。
私が吉本をぽつぽつ読んだのは、学生を終えてからでした。
生活しながら、松岡さんに薦められたりして読んできました。
吉本の考えはリアルです。

松岡さんへの連絡先

780−0921
高知県高知市井口町45 松岡祥男
電話 088−873−2479



【5801】
【タイトル】パラレル・ワールド 1
【 日時 】02/09/28 4:21
【 発言者 】恋人ファン

英語論に深入りしすぎたので、ちと反省して本職??の新入力法の
打鍵評価をラジオの声を聞きつつ打っていた爽やかな秋の午後。

番組は、途中からつけたお気に入りの「テリー(伊藤)と上ちゃん乗ってけラジオ」だ。
今週で終わるのは残念と思いつつ打つ。
プロレスラーが登場して格闘家特有のかすれた太い声でテリーと話している。
TVもない私はプロレスはとんと関心がない。打鍵感だけ感じつつ適当に打っていると。。

何??このレスラー、日本人じゃないって?!
「来日一年半」と言っているが、全く日本人と区別が付かない。。。

しかし、よく聞くとテリーの「向こうは温度はどうなの?」の「温度」が通じていない。
「気温、気候」と言い直しても通じない。
確かに、日本人ではない。。どこの誰かと少し内容に気を払いつつ打つ。
驚いたことに、来日前には日本語の勉強は全くしていないという。

新日本プロレスのブルーウルフとかいうらしい。何と、あの大関朝清龍の兄らしい。では、モンゴル人か。。


日本に長くいる欧米の有名人で、私が一番発音が良くて文章も自然だと思うのはやはり
ピーター・バラカン氏(だれかがこの人だけは呼び捨て厳禁と言っていたので)なのだが、
彼にしたってあそこまで日本人と区別が付かないということはない。

口語の日本語(とジョーク!)を何十年も命がけでやっているデーブ・スペクターでも
このモンゴルの青年にはとても及ばない。
英米人の二人とも、読み書きはバリバリで半端でない日本語の猛勉強をしたはずである。


つくづく、日本在住で姻戚関係のない英語を「ネイティブ並みに話す」のがドンキホーテの努力なのが
この二人の日本語を聞いていると分かる。日本の磁場に何十年もいて、友だち仕事仲間も日本人、
奥さんも日本人で日本の背景知識も日本人並みに持っていて、あそこが限界らしい。

それなのに、ブルーウルフはプロレスラーになるために来たので、読み書きも出来ない。
つまり、独習は一切しない「生活言語環境」だけであそこまで行く。それもたった一年半でである。
そういえば、インタビューくらいしか聞いたことがないが、モンゴルの相撲取りの日本語は上手い。

起きてから寝るまで周りが日本人のプロレスや相撲という環境は大きいが、
小錦の日本語と比べれば、出身地の言語の違いであることは明らかである。

結局、シンタックスが近くて発音体系も酷似している言語同士の外国語習得とはこういうものなのか。

ここで、ドイツ語と英語のようなシンタックスが近い言語の学習は容易であることは何回も触れられているし
私も書いたような気がする。Eliotさんは韓国語をやられたので、この実感はもっているようである。
モンゴル語のような日本語の酷似の言語のことは、ここで何回か触れられているが、
現実にモンゴル人の話しているのをじっくり聞いたのは私は初めてだった。

百聞は一見にしかずならぬ、百読・百考は一聞にしかずだ。実感できる例に触れることは大きい。

これを考えると私達日本人の祖先は明らかにモンゴル人だ。
それなのに、この祖先のモンゴル語で私が知っているのは「ゲル」だけだ。

英語なら単語やシンタックスどころか「ディベートの概念」のような細かい部分までまで習得したのにだ。
昔、國弘さんが使っていたので覚えた「忸怩たるものがある」とはこういうところで使うのだろう。


ふと夢想するパラレル・ワールド。
コロンブスの1492年の新大陸発見前、そう蒙古襲来が1293年だから、その間の1392年とかに
蒙古帝国が再興した世界を考える。
その後、蒙古はアメリカ(アメリカは当然違う名前なのだが)まで版図を広げる。
当然アメリカは蒙古の植民地から独立する。人種関係の近いネイティブは
これなら大量虐殺は免れて、今より幸せであろう。アメリカは蒙古とアジアからの入植者を
中心とした人種のるつぼになり、資源の豊かさと人口で本国モンゴルを凌駕するようになる。

そして現在、世界は英語でなくアメリカ訛モンゴル語が世界標準の言語である。
言語関係の近い日本人は皆んな容易にこのアメリカ訛のモンゴル語を習得している。

世界の片隅の小さな島でしか話されていない(当然、オーストラリアなんかはモンゴル語圏)
英語を話すイギリス人は、世界標準のモンゴル語の習得に四苦八苦している。。
モンゴル世界の産業革命の知識を急速に習得するために二百年前から続いている、モンゴル文物を導入
するための、翻訳中心の学習の伝統の弊害も大きい。学校ではモンゴル語を訳す授業しか行われていない

両言語間のシンタックスの大きな差異のため、モンゴル語教師でさえモンゴル語を話せるものは少数なのである。



【5800】
【タイトル】パラレル・ワールド 2
【 日時 】02/09/28 4:20
【 発言者 】恋人ファン

ここで、モンゴル語が話せない情けないイギリス人を救おうと、二人の救世主が現れる。

一人は、モンゴル語の発音の研究を極め、学校教育で発音教育を実践している Mr. Eliot である。

もう一人は、民間でRevolution readingを提唱・実践する、Mr. Rootstone である。
ルートストーン氏にはモンゴル語の実践を兼ねて通っている、日本人がやっている行きつけのパブがある。
ウド・鈴木という男のパブなのだが、この男、シンタックスの近い日本語のお陰で、何の努力もなしで
モンゴル語はベラベラなのである。
ルートストーン氏は変にこの男と馬が合うのだが、一つ腹に据えかねることがある。
もうイギリスに長いのに、ウドは世界の片隅の弱小言語の英語など覚える気もないことである。


と、後はご想像通りなので略。。(^^;;

ただ、いつも英語の世界を絶対化して考えて、私もそうだったのですが、なかなか進歩が実感できない
皆さんは、たまには視点を変えてこんな世界を夢想することも気分転換になるのかもしれません。。

と、長い駄文をここまで読ませた言い訳をしてみるテスト@2チャンネル風

>根石さん
レス一応長いのを書いたのですが、余りにESSの説明が詳しくなったり、色々枝葉が付きすぎて
整理不能の状態に陥ってしまって、今倉庫に寝かせてあります。それに、あんまり、自分の経験に
特化した長〜〜いESS論でここを独占するのも何なので、今回は芸風を変えてみました。。。(^^;;

一つだけいうと、「國弘さんがニコニコ」の部分は根石さんの理解で正解です。
詳しく書かなくても根石さんのように理解されると思っていました。
前に、ESS英語が「どろんこ遊び」と書いた関連で、詳しく書いたのを
短くするため削除したのですが、文字コミュニケーションはなかなか難しいです。

「ままごと」は私としては現実の準備段階として大切なので、人類共通の幼児の遊びに
なっていると思います。「弱いものイジメ」も結構人類共通かも知れませんが、大人は
そんな将来につながらない遊びは、「眉をひそめて」見ても、「ニコニコ」は見ませんからね。

また、文法的にはESS英語よりいい加減な「フィリピン英語」が「ままごと」なのかという問題もあります。

母語ではない以上、特に一部の修行エリートではなく大衆レベルで使用される第二言語は
フィリピン英語のようにネイティブ言語の徹底的な単純化は免れないでしょう。
ESS英語は実業の世界で使われる日本人の英語と酷似しているのに、
大衆レベルまで行っていないので、フィリピン英語のような世界的認知を
受けていないせいで「ままごと」と呼ばれてしまうのかも知れません。

文章としての日本人の英語は、フィリピン英語のように、Long time no see. とか
何でも付加疑問文は、is it? /isn't it?にしてしまう「掟破り」の生き生きとした
表現を作るのは、マニュアル重視の日本人は苦手で、ただの「表現の乏しい詰まらない英語」
になるので、個性がなくて印象が薄いということもあるでしょう。

なんて書いていくとまた長くなるので、ESS問題は、話題が枯れてきたらまた載せます。

私としては、ROMの皆さんも含めた「私の怨師・恩師」とか具体的な経験談を読みたいですね。
滅多に自分を語らないEliotさんの経験談はとても良かったです。
素読ファンさんの経験談も人柄が分かって面白かったです。

ネットの掲示板は会ったことがない人同士ですから、カキコの文章を
理解するためにも人物像が浮かぶ本人の体験の話は大切な気がします。



【5802】
【タイトル】英語は楽しく学びませう。1
【 日時 】02/09/28 9:13
【 発言者 】Jackie

英語教育改革に関する懇談会 より

○携帯電話やインターネット等を活用し,楽しい授業づくりのために創意工夫をこらすこと。
○ 英語を楽しく覚えることができるシステムが必要である。
○ 英語で何かを伝えたいときに困った経験をしなければ,表現力は向上しない。また,通じて楽しい,嬉しいという経験が必要である。

その他HPより

>英語を聞き、話すことを中心に、ゲームなどを通して楽しい授業を展開

>どんな風な英語の授業を望むかアンケート結果。
コミュニケーションの重要性、かつ文法よりもゲームやタスクを通した楽しい授業を目指すようにJTEへの要望があった



【5803】
【タイトル】英語はたのしく学びませう。2
【 日時 】02/09/28 10:34
【 発言者 】Jackie

小学校においての英語授業。

>英語嫌いの子が出ないように楽しい授業づくりをめざしている。誰とでもコミュニケーションを図ろうとする態度を養うことが大事。「聞く」「話す」という音声を中心とした授業で遊びや歌の中で楽しく英語にふれさせる。

>ALTや友だちと楽しく活動に参加している。生徒が英語を何の抵抗もなく受け入れているのは驚き。子供たちの話す英語はリズミカルで ALTの発音そのもの。早い時期から英語に親しませることは有効だと感じる。

>あくまでも耳と口を訓練し、聞いて理解できる力、理解して話せる力を伸ばし、英語嫌いをつくらないために、徹底的に楽しい英語活動の展開に努力をしていく。

>ALTとのふれあいをとおして世界に目を向け、さまざまな物の見方や考え方も学んでいく。子供たちが,外国の人と恥ずかしがらずに,自然に接することができるようになったと思う。Eye-contactもできている。

以上 いくつかのHPから 引用。(してよいのでしょうか? 勝手にまずいですかね。)

そういえば 中学校の教師向けに
「楽しい英語授業」という 本もでていますね。


>せっかく小学校で聞く,話すを重視して楽しい英語教育が実践されているのですから,それを中学・高校でうまくつなげていくことを,考えていく必要があるというわけですね。

>誰が何を教えるかというモデルがないのが現状。英語を楽しませることができる“小学校の英語の教師”の育成が必要だと思う。



【5804】
【タイトル】ここで
【 日時 】02/09/28 10:38
【 発言者 】Jackie

文部省や 英語教育に ぼやいても 叫んでも しゃーないんですが。
すんまへん。ほかに いうところが あらしませんねん。
親も 教師も楽しい英語に夢中みたいですから。

まあ ぼちぼち実践あるのみ。



【5806】
【タイトル】モンゴル人の日本語のように
【 日時 】02/09/29 0:42
【 発言者 】boysome228

>つくづく、日本在住で姻戚関係のない英語を「ネイティブ並みに話す」のがドンキホーテの努力なのがこの二人の日本語を聞いていると分かる。日本の磁場に何十年もいて、友だち仕事仲間も日本人、奥さんも日本人で日本の背景知識も日本人並みに持っていて、あそこが限界らしい。

 アインシュタインが相対性理論を思いついた時のようなとんでもない仮説に聞こえるかもしれませんが、逆に言うと、そのようなネイティブ並の発音のコツを短期間に教えてくれる名コーチがいたとしたら、日本人学習者の英語は、このブルーウルフさんの日本語のように短期間で急激に上達する。。。。という事も言えるのではないですか?(シンタックスもそうですけど、こっちは発音ほど深刻な問題ではないように私には思えます。使う機会がないだけで、ESS などの使う場があれば、シンタックスの方は比較的簡単に身につくというのが私の印象です。)



【5808】
【タイトル】boysome228さん
【 日時 】02/09/29 4:01
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



 私は発音は教えることができるが、シンタックスは教えることができない
という考えです。
 シンタックスを解析するとか、解析結果を説明するとか、理解するとか、
ある程度つうじる程度にシンタックスを起動状態に保つことなどはできるが、
シンタックスの内在化(無意識化)を深く行うためには、英語の磁場が必要
だとも考えています。
 ネイティヴ話者においては、意識における意味の流れがシンタックスを
自然に備えてしまうのであって、その逆ではありません。このことは、練習
によって擬似的な状態に持ち込めても、磁場に支えられて育つネイティヴの
シンタックスとは別物だと思っています。

 シンタックスの修得の方が発音の修得よりも楽だという考えは、私にはど
うにも理解できない考えです。
 シンタックスという語で考えているものが、私と違うものなのかもしれま
せん。



【5810】
【タイトル】シンタックス
【 日時 】02/09/29 6:25
【 発言者 】リシケシ

皆様、2回目の投稿になります。1回目がROMの立場で、斉藤さんの件で投稿しました。私としては、何か後味の悪いものになりましたが、仕方のないことだったのではないかと思っています。

英語論超初心者(ついついROMになってしまう)ですが、
最近シンタックスという言葉が出てきますが、(ずいぶん前から?)辞書で調べたところ「統語論」という意味がでてきました。なんか難しい言葉ですね。

辞書(ジーニアス英和辞典)で調べたところ、

syntax:

1 (文法)統語論、シンタックス;統語法

2 統計的配列

3 (コンピュータ)構文、文法

広辞苑でも調べてみました。

統語論:

1 [論]記号論で、記号間の関係を研究する部門。特にカルナップのいう論  理的統語論は、意味を無視して記号の間の形式的な関係を研究する。統  辞論。

2 [言]句・節・文の構成に内在する規則性を研究する言語学の一領域。統  辞論。構文論。

議論の中で出てくるシンタックスは、広辞苑の2で定義されている文ですか?2だとすると通常私たちが中学、高校、大学で勉強している英文法と言うことでしょうか。




【5811】
【タイトル】シンタックスの内在化
【 日時 】02/09/29 7:27
【 発言者 】boysome228

>私は発音は教えることができるが、シンタックスは教えることができないという考えです。シンタックスを解析するとか、解析結果を説明するとか、理解するとか、ある程度つうじる程度にシンタックスを起動状態に保つことなどはできるが、シンタックスの内在化(無意識化)を深く行うためには、英語の磁場が必要だとも考えています。ネイティヴ話者においては、意識における意味の流れがのシンタックスを自然に備えてしまうのであって、その逆ではありません。このことは、練習によって擬似的な状態に持ち込めても、磁場に支えられて育つネイティヴのシンタックスとは別物だと思っています。

 シンタックスの内在化を教える事は確かにできないでしょうね。シンタックスの内在化は、英語を使う事によってのみ身につくと考えています。でも、英語を話せる人はみなシンタックスは内在化しているはずです。英語をリスニングする場合でも、シンタックスの内在化が働いていると考えられます。英語のテキストを左から右への頭からリーディングできる人もシンタックスを内在化していると考えられます。

 注)ここで言うシンタックスというのは、平たく言うと文法の事です。シンタックスの内在化とは、文法を頭で考えるのではなく、反射的に(無意識的に)理解することができるまでに持っていく事を指します。

 当然、英語国の磁場のような英語で溢れかえっている環境に身をおく場合と、殆ど日本語しかない環境で英語を学習する場合では、シンタックスの内在化の程度、レベルは違うでしょうね。しかし、それはレベル、程度の差だけの話で、本質的には同じ事であると考えられます。

 シンタックスの内在化ももちろん、簡単ではありません。でもSit down. Come here. Give me something. 程度の簡単なものからまずシンタックスの習得(つまり会話の習得)が始まるとしたら、この程度のものはすぐに内在化できます。後は場数の問題で、工夫次第という事ではないでしょうか?



【5812】
【タイトル】文構造の理解の無意識化
【 日時 】02/09/29 9:11
【 発言者 】リシケシ

>シンタックスの内在化は、英語を使う事によってのみ身につくと考えています。

シンタックスの習得が楽か、発音の習得が楽かどちらかは分かりませんが、
シンタックスの内在化という言葉を考えた場合、私のような初心者がよく英語を学ぶ際に質問として、「英語は英語のまま理解しろ」とか「英語は左から右へ読め」と言うようなことを英語を学ぶ場合大切と言うことが英語学習書に書いてありますが、シンタックスの
内在化とはこのように考えても良いでしょうか。

日本語とまったく違う構造をしている英語なので明治以来の右から左への訳す日本語としてはぴったり訳がはまってすっきりするのですが、この方法だと読むのにすごく時間がかかります。なぜなら一度、分解したものを日本語に訳すからです。それで左から右へと言うことになると思うのですが、当然 naiveが話すときは左から右へと意味の固まりを言っている訳である程度の複雑な構文が来てもを読むときには無意識に構造を分解して意味を取りながら理解することだと思いますが、、、と言うことは左から右に読むために文構造や品詞とかを一度みっちり理解するとがシンタックスの内在化(日本人にとって)には必要なのでしょうか。



【5813】
【タイトル】インド人。
【 日時 】02/09/29 9:56
【 発言者 】Jackie

恋人ファンさん

>口語の日本語(とジョーク!)を何十年も命がけでやっているデーブ・スペクターでも
このモンゴルの青年にはとても及ばない。
英米人の二人とも、読み書きはバリバリで半端でない日本語の猛勉強をしたはずである。

知り合いのインド人も 訛りがない日本語を話します。
インド人の英語は あれほど訛りが強いのに きれいな音の日本語にびっくりしました。

彼は宝石商。 日本語学校にも少し通ったそうですが
仕事で毎日 日本語に触れること 話さなければ商売にならないことが
上達した理由の一つ。
また 毎日 日本のテレビを3時間ぐらいみつづけて
気に入ったものは 何度も見て それを すぐ会話に使ったそうです。
であったときは 来日一年半でしたが かなり流暢な日本語でした。
磁場の力と 金を得るための必然性が 上達した理由と考えられます。

後一つ発音が良いことも上達の理由と考えられます。
発音が良い理由は
インドには さまざまな言葉がある。ヒンズー語を 筆頭にしてたくさんの言語。だから 耳が鍛えられてるからでは?
(本人弁)だそうです。

ご夫婦で来日しているのですが
彼と奥さんの言葉は違う言葉で 英語が共通語。
奥さんは彼の行っている言葉をきいてわかるが 話せない。

インドのネイティブランゲージの中には SVO SOV(OV)いろいろあるのでしょうかねえ。



【5814】
【タイトル】リシケシさん
【 日時 】02/09/29 13:59
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



 ご登場ありがとうございます。

>辞書(ジーニアス英和辞典)で調べたところ、

syntax:

1 (文法)統語論、シンタックス;統語法
2  統計的配列
3 (コンピュータ)構文、文法

広辞苑でも調べてみました。

統語論:

1 [論]記号論で、記号間の関係を研究する部門。特にカルナップのいう論  理的統語論は、意味を無視して記号の間の形式的な関係を研究する。統  辞論。
2 [言]句・節・文の構成に内在する規則性を研究する言語学の一領域。統  辞論。構文論。

 この掲示板によく出てくる「シンタックス」という語は、ジーニアスでは、1、広辞苑では、2、の定義に近いと思います。



【5815】
【タイトル】ROM1
【 日時 】02/09/29 14:46
【 発言者 】リシケシ

シンタックスという言葉があまりよく理解できていなかったので、何かを考える場合「議論の焦点」が良く分からなかったのですが少しは理解できた感じがします。皆さんのいつも脳を刺激するような話題に、毎回寄らずにはいられないような気まします。ありがとうございました。
また参加できる話題が来ましたら参加したいと思います。

今後また、参加出来る機会がありましたらこちらのサイトにお邪魔しようと思います。



【5816】
【タイトル】シンタックス
【 日時 】02/09/29 14:47
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



 文法学者や言語学者は、学問の対象としてシンタックスを扱います。この扱い方は、シンタックスを客体とすることを避けられない。「対象として客体化する」。
 こうして取り出されるのは、意識に対して「外在物」としてのシンタックスです。

 ネイティヴの話者は、決してそういうことをしているわけではなく、言うなれば、「シンタックスを生きる」のだと考えています。ある特定言語の磁場で育って大人になった話者は、思い、考え、イメージなどを、想起するままに言葉にしていきます。これは、それができるほどに、その特定言語に「なじみ」ができているということです。そのようにして一連の発語が起こります。その発語を(学者などが)一歩離れて、「対象として客体化」してみると、その一連の発語の中に「構造」がみつかる。そのようにしてみつけられたものをシンタックスと言ってきたのだと思います。

 「思い、考え、イメージなどを、想起するままに言葉に」と書きましたが、この「想起するままに」というところで、立ち止まって考えてみると、「想起するままに」を成立させているものがあるはずです。「想起するままに」発語したものに構造を与えているものがあるはずです。
 これは、意識にとって、決して「外在物」ではない。
 「内在物」ですらないかもしれない。
 むしろ、意識のありようを決定づけている「因子」かもしれない。

 シンタックスというものの発見は、「対象として客体化」する学問的な視線によって可能になるものです。いったんそのようにとらえられるなら、それは客体です。しかし、意識のありようを決定づける「因子」は、この学問的視線によってとりこぼされると考えています。

 私がシンタックスという語に込めてきたものは、通常の辞書の定義におけるシンタックスからは、ずれてしまいます。私は、「因子」に目をこらしてきたのであり、学問的視線によって客体としてとりだせるシンタックスそのものを言ってきたのではない。それは学問が収穫する果実ですが、果実だけを見ていたのではない。

 果実には、それが実るための枝があり、幹があり、根があり、根が伸びている地中の世界があります。「因子」は、「地中の世界」にこそあるのだというのが、私がにらんでいるところですが、私は、「シンタックス」という一語に、この「地中の世界」の働きまでも含めてしまっています。
 客体としての「シンタックス」ではなく、人々によって現に「生きられているシンタックス」は、文化構造としての幹や根に連続している。あるいは、その先の目に見えない「地中の世界」にも連続している。

 私の「シンタックス」は「闇」に連続していると言ってもいいかもしれません。

 果実だけが目の前にあるとしても、それは人間(学者)が果実だけをもいできたからそうなのであって、一本の果樹にとっては、そんな見方は人間の勝手な「もぎとり」や「切り取り」に過ぎず、根や地中に連続している果樹の全体(これを私はシンタックスだと考えています)からすれば、断片にすぎない。

 シンタックスを一本の樹木のように考えるなら、それは通常の視線からは、目に見えない根を持っている。また、その根は「地中の世界」に「連続」している。「地中の世界」は、樹木というシンタックスと連続しているとは言え、「文化構造・文化シンタックス」とでも言うべき別物かと思いますが、大事なのはそれが、「根」によって「連続」させられているということです。

 言語のシンタックスは、文化総体の構造に「連続」しているということです。
 机上の「語学」がこの連続性を獲得することはないだろうというのが、私の見極めです。
 根を切らなければ、そもそも語学という領域は成立しない。

 ひとまず、このあたりまで考えました。



【5817】
【タイトル】訂正
【 日時 】02/09/29 14:55
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



おつむが混線しています。訂正させて下さい。

----------------------------------------------------

客体としての「シンタックス」ではなく、人々によって現に「生きられて
いるシンタックス」は、文化構造としての幹や根に連続している。あるいは、
その先の目に見えない「地中の世界」にも連続している。



客体としての「シンタックス」ではなく、人々によって現に「生きられて
いるシンタックス」は、文化構造としての、目に見えない「地中の世界」
にも連続している。



【5818】
【タイトル】訂正の理由
【 日時 】02/09/29 16:23
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



果実一つでも、二つに絶ち割ってみれば、種があり、果肉があり、果皮があ
りというように、「構造」を備えています。しかし、果実ひとつは、単語や
イディオムに対応させ、文構造を樹木の成り立ちに対応させた方が、比喩と
してわかりやすいだろうと考えました。

しかし、文法を考えて、ミイラ取りがミイラになるのは、客体としてとりだ
せる構造だけをシンタックスだと考えるからだというのが私の批判です。
この見方では、樹木の地上部分しか見ていないのだと思います。
根の部分、根が文化総体のシンタックス(地中の世界)から養分を受け取る
ところまで見なければ、「意識に作用するシンタックス」「意識とともにあ
るシンタックス」「意識を意識たらしめるシンタックス」は決して見えてこ
ないだろうと思います。
私においては、シンタックスは紙の上に図式的に固定可能なものではなく、
生きて動く何かです。生きている人間とともにあるものです。

このあたりが、通常の辞書の定義とは違っており、話が混乱する元になって
いるのかとも思いますが、「シンタックス」一語で、言語構造から文化構造
までをさして言っています。
いわゆる5文型など、単なる文型分類による構造をさして言っていることも
ありますし、例えば、キリスト教社会の一神教を持つ文化シンタックスなど
という使い方のように、文化総体における社会構造までもさして言って
いる場合もあります。
シンタックス一語は、それだけのものを串刺しにできるだろうとも考えてい
るわけです。



【5820】
【タイトル】根石様
【 日時 】02/09/29 23:28
【 発言者 】tiny sand[Profile 九州地方に住む50代の女性の方]

「英語の話し方」届きました。
新しいテープと「暮らしの手帳」を送っていただきありがとうございました。
エッセイ集はとてもおもしろかったです。
きのう、友人が「ハーブ園に行かない?お天気もいいことだし」と電話を
かけてきたのですが、こっちの方がおもしろかったので、「また今度ね」と
言って読み続けました。
おかしい話にしんみりしたり、しんみりした話に笑ったり・・・
根石さんの文章はどうしてこんなにおもしろいのでしょう。

「回転読み」は少しスピードを上げてきましたので、「t」とか「d」の音が
自然に消えて、だいぶ読みやすくなりました。リズムも速く読むことによって、できあがってくるように思います。文の中で次の語を忘れていても
口が覚えていて動くことがあり、そういう時、「回転読み」はおもしろいな
と思います。

最後になりましたが、奥様にもよろしくお伝え下さい。



【5821】
【タイトル】tiny sand さん
【 日時 】02/09/30 1:37
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



 國弘さんの古い方の「英語の話し方」をお貸しいただきありがとうございました。
 國弘さんは、語学論における私の唯一の先達だと思っています。
 英語のスキルの先達という意味ではありません。私は國弘さんのスキルに追いつくことはありえないことを見極めて生きています。日本語の磁場を離れないでこの一生を終えようと思っています。それが、日本の英語の語学論にとって、必要な条件なのだと考えているからです。
 しかし、この条件ひとつで、語学論において國弘正雄を越えようという心は捨てていません。
 私はスキルで仕事をする人間ではあるのですが、國弘さんのように通訳のスキルで生きているのではなく、日本の迷いの多い英語学習者の中に学習法を伝えるスキルで生きています。まるで生きている場所が違うのですが、語学論ひとつだけを考えるなら、私には國弘正雄以外の先達はいません。もっと歴史をさかのぼるならいるのかもしれませんが、今は國弘正雄一人でせいいっぱいです。

 エッセイ集、お読みいただきありがとうございます。
 ああいう馬鹿丸出しの文章を書く時間をもっと持ちたいのですが、語学論にかかずらって、ミイラ取りがミイラになっている状態はしばらく続くだろうと思っています。英語回りの迷信の深さに対する怒りが、私に語学論をやらせているのだと思います。
 戦後の日本の迷妄の深さは底知れないものがあります。私も迷い、妄言を発しつつ、しかし、この戦後日本の迷走に声をかけることをためらうことはしたくないと思っています。

>「回転読み」は少しスピードを上げてきましたので、「t」とか「d」の音が
自然に消えて、だいぶ読みやすくなりました。リズムも速く読むことによって、
できあがってくるように思います。文の中で次の語を忘れていても口が覚えてい
て動くことがあり、そういう時、「回転読み」はおもしろいなと思います。

 tiny sand さんの個々の単語の発音が私より上手だというのは、レッスンの初日にわかりました。
 リズムが盆踊りだというような失礼なことを言いましたが、松香フォニックスの盲点を見たようにも思いました。
 松香さんの仕事も、しょせん断片を扱っただけではないかと思います。
 しゃべるだけなら、いくらでも英語をしゃべることのできる者(英語磁場に育った子供)のために作られたフォニックスの知識が、リズムの観点を持っていないのは当然です。そんなものは、英語ネイティヴは当然備えているので、そこに光をあてる必要はないからです。
 それをそのまま直輸入しても駄目なんだというのは、松香さんだけではなく、日本の大学の英語関係の教授どものおさぼりに対しても言わなければならないことです。

 いや、話が固くなりました。ごめんなさい。酔っ払っているのです。

>最後になりましたが、奥様にもよろしくお伝え下さい。

 長野と九州は遠いですが、近くに来られましたら是非お寄りください。
 これは社交辞令ではなくて、本当に遠慮せず寄っていただきたいと思っています。
 是非お会いしたいと願っています。



【5824】
【タイトル】発音。
【 日時 】02/09/30 10:04
【 発言者 】Jackie

昔のルームメイトから久々に電話があった。
ちょっと 通じなかった発音があった。
正直 ショック。
おまけに いいたいことも うまく言えなかった。


私の英語は
日本にいる外人なら 通じるので 安心してこのごろ 怠けていたと思う。

やべー これで 英語を教えているなんて 恥ずかしすぎる。
今日から やりなおし。



【5828】
【タイトル】ノーム・チョムスキーの
【 日時 】02/10/01 1:35
【 発言者 】英語嫌い人

『9.11 アメリカに報復する資格はない!』(文春文庫)¥562+税
というインタヴュ−は、私を驚きと興奮の中に放り込んだ。めずらし
いことです。アメリカ合衆国の数々の「犯罪」を具体的な事実を提示
して(おそらく日本のマスコミもほとんど報道していない)静かに断罪
している。チョムスキーの、その語りの視線は「イデオロギー等の呪縛」
政治的姿勢(反米、反戦など)とは無縁で、率直な事実を次々と示すと
ころに置かれている。一読した人は事実の前に説得されるしかない。
事実を見たくない人は拒絶してしまうかもしれない。
チョムスキーの特徴は、子供のような曇りのない目が見たことをそのま
ま語るところにある。作為がないのである。
 英語を学ぶ皆さんにも、ぜひ一読をお薦めします。
 他の著書でも、インディアンの虐殺数が二百万人であることも言っている。
根石さんは、もう読まれましたか。



【5829】
【タイトル】英語嫌い人様
【 日時 】02/10/01 1:48
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



読みました。
文春からハードカバーで出てすぐに読みました。
この掲示板で、人々に読むことを奨めました。

あさって、チョムスキーと辺見庸の対談を素材に地元の「鰐る」という雑誌
のための座談会をやります。



【5830】
【タイトル】Jackie さん
【 日時 】02/10/01 1:52
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



昔のルームメイトから久々に電話があった。
> ちょっと 通じなかった発音があった。
正直 ショック。
おまけに いいたいことも うまく言えなかった。

 やはり、日本語磁場の磁力が徐々に英語を食っているのではないかと思い
ました。私の「電話でレッスン」は、本場仕込みの英語に錆を寄せないため
にも有効だということを、頭の片隅に入れておいていただければ幸いです。




【5831】
【タイトル】シンタックスの話は
【 日時 】02/10/01 1:53
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



進展しないですね。
私が煮詰めたいのは、シンタックスの問題なのですが。



【5832】
【タイトル】身体としてのシンタックス
【 日時 】02/10/01 2:22
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



 この掲示板でも以前書いたことがあったかと思うのですが、私はよくたとえ話でシンタックスのことを言うことがあります。しかし、このたとえ話は、例が極端だとか言われて、人から真面目に聞いてもらえないことがほとんどです。極端な例をとるから、シンタックスというものが何なのかわかりやすくなる。だからこそ、極端な例をとって話すのに、ほとんどの人が耳を貸してくれないのです。

 またやってみます。

 一人のイギリス人の婆ちゃんがいたとします。この婆ちゃんは、歯が全部抜けてしまったのですが、入れ歯を入れるお金がないので、歯抜けのまま暮らしています。歯がないので、口の回りがしわしわになっています。
 この婆ちゃんの言うことは、実に聞き取りにくい。家族でも、何度も聞き返して、やっと言いたいことを聞き取ることがよくあります。
 この婆ちゃんは、筋の通らないことが大嫌いで、よく怒ることがあります。

 さて、この婆ちゃんを日本の九州というところにある優秀な生徒を集めた学校に招待したとします。この学校には Eliot さんと Eric さんという英語の発音の実に上手な先生がいます。Eliot さんがしゃべることと、Eric さんのしゃべることは、婆ちゃんは全部聞き取れるのですが、婆ちゃんがしゃべることは、Eliot さんも Eric さんも聞き取りに苦労しています。
 また、Eliot さんの生徒さんたちの発音も日本人離れした上手な発音です。生徒たちにとっても、この婆ちゃんの言っていることを聞き取るのは至難の業ですが、婆ちゃんの方は、生徒の言うことは全部わかります。

 さて、生徒の一人のしていることを見て、婆ちゃんが腹をたてました。馬鹿な、そんなことが許されると思うのかと、婆ちゃんはまくしたてています。もちろん、生徒の一人として、婆ちゃんが言っていることをヒアリングできません。

 この例で、私は何を言いたいのか。
 この婆ちゃんの英語の発音は、下手か上手かという基準で測れるのかどうか。
 婆ちゃんは英語の発音が下手なのではないのです。歯が抜ける前は、とてもはっきりと見事な英語の音でしゃべっていたので、下手なわけではない。ただ歯が抜けちゃっただけのことです。だから、上手とか下手という基準は、この婆ちゃんの英語にとっては無意味です。どれほど聞いていてわけがわからなくても、婆ちゃんが発音が下手なわけではないのです。入れ歯さえ入れれば、見事な英語の発音が復活するのです。

 さらに問題なのは、この婆ちゃんが怒ったときに体の中に次から次へと沸き起こってくるののりり言葉が、まぎれもない英語のシンタックスを備えていることはまるで疑えないということです。歯が抜けたからといって、このシンタックスがまるで損なわれていないことは間違いのないことです。
 一方、見事な英語の発音をする Eliot さんの生徒さんは、婆ちゃんが興奮しちゃったので、一生懸命なだめようとしますが、ごつごつした英語で、考え考え、一生懸命に英語を使ってやっています。

 身体としてのシンタックスというのは、この婆ちゃんの中に働いているもののことです。
 そして、この身体と一体となったシンタックスは、語学として英語をやるのでは獲得されることはないということです。
 発音のうまい下手はまるで関係のないことです。

 日本人が日本語で暮らしながらでも、シンタックスの内在化はできます。しかし、そのようにして内在化された英語のシンタックスは、この婆ちゃんの中にまったく無意識のままに言葉の駆動力として働いているシンタックスとは、まるで違うものだというのが私の考えです。
 およそ程度の差なんてものではない。
 生きて泳いでいる魚と干物になった魚くらいに違うものだと思っています。

 単なる程度の差だなどと、たちの悪い迷信です。

 磁場だけが育てるスキルが絶対にあると私は長いこと言い続けてきました。
 それなのに、私は決して英語の磁場に渡る気がありません。
 スキルだけが目的なら、英語の磁場に渡るのがいいに決まっているのです。
 でも、渡る気はない。
 偽物が本物と話して話になる。話になるなら、すでに偽物ではない。この語学だけがかいまみせる、ダイナミクスが私の最大の関心事であり、ぺらぺら英語のスキルのために英語をやっているのではないからです。
 渡る気はない。語学から生活言語には、これからも何度も何度も渡るだろう。
 しかし、磁場に渡る気はない。




【5833】
【タイトル】Eric さん
【 日時 】02/10/01 2:28
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



架空の婆ちゃんですが、このイギリス人のばあちゃんのこと、どう思います
か。



【5834】
【タイトル】語学をやると
【 日時 】02/10/01 2:45
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



干物としての魚が、生きて泳いでいる魚と話ができるのです。

生と死が話ができるのです。

語学がすごいのはここです。



【5835】
【タイトル】語学の原理は、
【 日時 】02/10/01 2:46
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



復活です。
私は、キリスト教は信じておりませんが、「復活」という観念は、語学によ
って信じるに至っております。



【5837】
【タイトル】ごつごつ英語ごっこ、規約改定
【 日時 】02/10/01 3:15
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



ごつごつ英語ごっこのやり方

・毎回、この要項を一人が読み上げてから始める。

・ごつごつ英語ごっこは、「架空のこと」「お芝居」「仮の言説」「あくまでも練習用」
「どろんこ遊び」「ままごと」などを原理とする。原理的に「にせもの」である。「にせもの」を宣言してからやるものである。

・使用シンタックスと単語は、英語とする。

・英語がどれほど下手でもかまわない。英語のシンタックスに慣れることが目的である。

・参加者は、日本語の磁場で育った日本人のみとする。帰国子女、留学経験者、英語ネイティヴは参加できない。いつまでたっても「インプット」を始めない日本人も参加できない。

・「えー」「あー」「うー」「ほー」「はー」など、母音引き延ばしの感嘆符、「1子音+引き延ばし」の感嘆符は使用可能。「でー」などは、感嘆符でないため使用禁止。「えーと」は「あのお」「それでえ」なども禁止。

・引用の必要があって日本語を使うのはかまわないが、引用であることをその度に言うか、英語の文構造に載せて言う。

・字を書いて説明する、その場で辞書をひくなどはかまわない。

・「赤ちゃん英語」は全面的に肯定される。難しいことを易しい英語で言えるなら、それがベスト。

・自分が知っている単語、語法、言い回しなどを積極的に困っている人に教えることを善とする。知ったかぶりと思われることを恐れて、知っていることを教えないことを悪とする。

・掟破りは1回50円を支払う。(溜まった金は飲み会で使い果たす)500円を支払った者は、その日はその部屋から追放される。(退場の義務)

・主宰者は、根石の英語教室の地元の生徒とする。

・不都合な規約は、随時改めることとする。
                       2002年10月1日根石吉久制定



【5838】
【タイトル】いくこ、ごつごつ英会話に参加するの巻
【 日時 】02/10/01 3:25
【 発言者 】いくこ[Profile 長野県に住む女性の方]

ごつごつ英会話サークル(?)に参加してみました。

ごつごつ英会話では、英語の磁場を排して、英語で会話します。
これまで input してきた英語の output する先がありませんでしたから、今後が楽しみです。
新しいテキストで仕入れたフレーズがぽんぽんでてくるといいなあ。
ま、ずるずると芋づるのように錆びたエセ英語も掴み出しつつ、かましていきたいと思っております。がんばるぜぃ。

ひとりだと稚拙な一通りの言葉しか出てきませんが、場をかりてみて、
「ああ、こんな言葉があるんだ」「こんなときに使えばいいんだ」という発見がありました。

ごつごつ英会話は、今のところ根石宅にて月曜日PM10:00〜でやっていくようです。



【5840】
【タイトル】いくこへ
【 日時 】02/10/01 3:39
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



日本語を正確に使うこと。

ごつごつ英会話、ではない。

ごつごつ英語ごっこ。

「ごっこ」という点が大切である。



【5842】
【タイトル】元信学会塾生からのメールへの返事
【 日時 】02/10/01 3:55
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



メールありがとうございました。
私は現在、信学会には興味を失っております。
受験生を相手に英語を仕込むこともやめております。

私の現在の生徒は社会人の方々です。
外資系の会社に勤めておられる方、高校の英語の先生などが現在の生徒さんです。
塾の先生も3人おられます。塾の先生は1年ほどで、発音が上達しますが、私がね
らっているのは、発音ではありません。シンタックスの内在化です。

で、私の記事を売名行為だとお読みになったのは、さすがに理系の貧しい感性だと
思いました。

反論する気はまるでありません。
もう、そんなことばかりやってきて疲れきっておりますので・・・。
どうとでもお好きなようにご解釈下さい。

信学会について書いた私の記事は、当時本当に腹をたてて書いたものでしたので、
今後もホームページに掲載を続けます。おそらく、私が死んでも、自分のホームペ
ージに掲載を続けてくれる人は現れるだろうと思っています。

では。



【5844】
【タイトル】有機農法
【 日時 】02/10/01 17:40
【 発言者 】Naima
【 リンク 】http://www004.upp.so-net.ne.jp/pillbug-twins/language/deutch_sodoku.html



つまり、私は「かけごえ」ばっかりで...
とりあえずドイツ語のテキスト1課を終了。 *(^o^)*
10月になりましたので、今日から心新たに回転します。

ところで、私の旧友でお勉強仲間の二人が私の回転読みに刺激されて、数日前から英語単語の例文を100回回転読み、高校の教科書の只管朗読を始めてます。 二人とも英語圏での生活体験者ですが、基本の大切さが身に染みてわかってる様です。 大風呂敷のEliotさんと根石さんのやり取りの中で発音の大切さを再認識した人達です。 新たなブレークスルーを求めて今度は音読やってます。

今、「語学留学」で友人の娘が我が家に居るのですが、最近日帰り一人旅出来る様になりました。 私が回転読みしているのを後目に、チョコチョコッと旅行会話文を暗唱して外出します。 しかし通じたとしても相手の言う事が解らなければ用が足せない事を痛感し始めた様です。

inputがあって始めてoutputがあるんだ、くらいの事は、並みの英語学習者でも言えるんだけど、どのくらいの壮絶なinputが必要かについて認識をしている人は少ないですね。 私もご多分に漏れず、その類いの学習者でしたが。



【5845】
【タイトル】シンタックスの内在化についての私見
【 日時 】02/10/02 0:01
【 発言者 】boysome228

>このあたりが、通常の辞書の定義とは違っており、話が混乱する元になっているのかとも思いますが、「シンタックス」一語で、言語構造から文化構造までをさして言っています。

 根石さんのシンタックスに対する思い入れがそういうものであるという事は理解できました。

 しかし、私はここではもっと単純な定義の“シンタックスの内在化”にフォーカスしてみたいと思います。つまり、語学の習得を目的とする外国語学習者が目標として使用できるものとしてです。私の定義は以前も申しましたが、“文法を無意識の内に理解できる、英語を左から右へと即座に理解できる言語脳を構築する”という事をシンタックスの内在化と呼ぶというものです。

 これは我々日本人に達成可能な目標でしょうか?Yesというのが私の答えです。繰り返しになりますが、英語を話せる人はこれができています。英語をスラスラ読める人もこれができています。日本という英語の磁場の希薄なところでは、英語ネイティブ国の強力な磁場でシンタックスの内在化を行うよりは不利である事は間違いありません。でも、この定義なら不可能という程ではないでしょう。そして外国人として語学を習得するという観点からならば、(殆どの人がスラスラ読んだり、話せたりしないという意味において)これでも十分おつりが来るのではないでしょうか?



【5846】
【タイトル】「電話でレッスン」クラス異動
【 日時 】02/10/02 2:01
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



埼玉・S さん、<クラス十十十(ヒマラヤ)> へ進級。
長野・B さん、<クラス十十五(岩登り)> へ復活。
更埴・いくこさん、<クラス十十(アルプス冬山)> へ後退。
山梨・shima さん、<クラス十十十(ヒマラヤ)> へ進級。

進級の方、おめでとうございます。
後退の方、頑張って、復活してください。
復活の方、おめでとうございます。

なお、進展表は旧板に発表します。



【5847】
【タイトル】boysome228 さん
【 日時 】02/10/02 2:16
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



ネイティヴが身体化しているシンタックスは、子供時代に「内在化」された
ものであり、この質は磁場だけが作りうるものです。
磁場を欠いた場所で、シンタックスの「内在化」を行っても、ネイティヴほ
どの身体化には至らないという一点だけが私が言いたかったことです。
大人になってからでも、英語の磁場の強い磁力をあび、机上の語学と磁場で
の生活過程とを日々往復するなら、いわゆる「ネイティヴ並」の英語駆使の
能力は身に付くと思います。
スキルが目的であるなら、磁場に渡って暮らすのがいいに決まっています。
これには議論の余地はないと思っています。

boysome228 さんがおっしゃる意味でのシンタックスの「内在化」はもちろ
ん、日本在住のままで可能です。それを行う過程を語学と呼ぶのだと思って
います。

変な「ネイティヴ並」幻想や、「ネイティヴと同じ」幻想を払えるなら、語
学をやり、やれるかぎりの「内在化」をすることは大いに奨められることで
す。私がやっているのも、やれるかぎりの「内在化」に過ぎません。

語学という領域をきちんと確定できるなら、「内在化」はどんどん行うべき
です。ネイティヴと同じになることがありうるなどという幻想にとりつかれ
さえしなければ、何の異存もありません。



【5849】
【タイトル】「にせもの英語」について
【 日時 】02/10/03 2:30
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



今日、考えていました。

本物とにせものの間に価値の上下を設けずに考えていけるなら、語学の結果
としての英語力はことごとく「にせもの」ではないかと考えて、非常に考え
が混乱しました。

もう少し頭がはっきりしている時に、再度考えてみたいと思っています。



【5850】
【タイトル】根石さん
【 日時 】02/10/03 9:59
【 発言者 】Eric

どうやら私の正体は完全にばれているようですね。

さて、イギリスのばあさんの話、返事遅れまして申し訳ありませんでした。
磁場でつくられたシンタックスと、外で内在化しようとしているそれには
差があるのはもちろんのことです。帰国子女でもない限り100%ネイティブ同様になることもないでしょう。ただ私が思うことは、今の時代クリック一つで外国のラジオが聞けたり、CATV、衛星放送で外国のテレビが見られたりと、磁場外でも磁場に近い環境にすることは個人の力でも十分可能なわけです。

根石さんのいう磁場でしか拾得し得ないスキルがあることは私も認めます。ただ私は教員として、生徒に音声を教えることによって授業をその環境に近づけたいと考えています。

根石さんの質問に適切に答えた返事ではないと思いますが、私の日本語力で言えることを書きました。



【5851】
【タイトル】(無題)
【 日時 】02/10/03 11:20
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



>ひとまず根石せいのレッスンを受けて、根石吉久のレッスンの空き
を予約しておいていただくことは可能です。アドバイスは、根石せい
より根石吉久の方が断然上手だと思います。

 先日酔っ払って以上のように書きましたが、どうも根石せいの方が
発音がいいという評判があります。Naima さんが見えられたときも、
「奥さん、発音がきれいですね」とおっしゃっておられました。私は
「そうですかねえ」と言ったと思います。そんなにいい発音だとも思
っていないので、そう言ったのですが、ウドの店に女房を連れていっ
た時にも、「根石さんより、奥さんの方が発音がいい」と言う人がい
ました。
女房が小学校低学年の頃、上の兄さんが英語塾へ行くのの後をついて
いって、塾生にはなっていないのに、教室に入れてもらって、先生が
発音するのを真似ていたという話を聞いたことがあります。そのせい
なのかもしれません。そうすると、発音のいい先生が土佐で塾をやっ
ていたということになります。



【5854】
【タイトル】Eric さん
【 日時 】02/10/05 23:13
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



>どうやら私の正体は完全にばれているようですね。

 Eric さんが初めてこの掲示板に登場して下さったとき、もしや、と思ったのを覚えております。Eliot さんの学校以外にも、「音作り」をやっている学校があったのかと思ったからでした。
 しかし、書かれているものを読んでいて、これは Eliot さんのお弟子さんだなとわかっってしまいました。

 池ノ平ホテルというところで Eliot さんにお会いしたとき、Eliot さんは、私立の学校の英語の先生たちが集まる会に出たりされるのでご存じだと思うが、他にも「音作り」をやっている学校があるんでしょうか、と私がお聞きしたことがあります。Eliot さんは、言下に、「ありません。少なくとも、私が知っている限りでは、私の学校と根石さんの素読舎だけです」とおっしゃいました。
 私は非常にびっくりしました。数としては少数だろうが、他にもやっているところはあるんじゃないかと思っていたのですが、英語教育界を広くご存じの Eliot さんが、ない、とおっしゃるのでした。

 Eric さんが登場なされた時、もしや、と思ったのは、もしや、「あったのか」、という思いでしたが、そうではなかったのでした。
 Eliot さんの授業は、日本の学校の英語の授業としては、他の全部の学校がモデルにすべき高い質をもったものだと私は信じています。日本の英語にとっては、断片を扱ったにすぎないフォニックスを完全に消化したうえで、見事に授業の中に活かされているのは、生徒の音を聞くだけでよくわかります。
 音読とフォニックスの組み合わせが実に見事だと思っています。
 さまざまな方法を検討し、それを学校の授業という場に活かす Eliot さんの腕は確かなものです。こういう人のお弟子さんになるのは、幸せなことだと思います。

 他の論点に関して、今、ちょっとまとまったものを書きかけておりますので、詳述いたしませんが、複製音声や放送音声をいくら自分のまわりに敷き詰めて「英語漬け」にしても、そこには磁場はないという考えを持っております。
 いずれ、議論を戦わせてみたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。



【5857】
【タイトル】英語初心者 1
【 日時 】02/10/06 10:33
【 発言者 】恋人ファン
【 リンク 】http://www.izu.co.jp/~wizard/english/bbsres1.htm



大家さんが「深い思考」に入っているようですので、ここは私めが長〜〜いのを二発倉庫から引っぱり出しました。


> 初期に(初心者の段階で)英語ネイティヴの人と話をすると大きい効果があるのであれば、
>全国に AET がたくさんいる時代ですから、とっくに日本人の英語は大きく変わっているはずですね。

この問題は、書くと長くなりますし前に↓をカキコしてあるので不要と思い省きました。しかし掲示板を
見ながらだと、本と違って私の文章だけを読み直せないので、思い出してと言っても無理かも知れませんね。

--------------------------------------------------------------------
>私は英語科ですから、周りを見回しましたが、ESSの三人以外、
卒業までに「一人も」まともに話せるようになっていないのです。
40人のクラスにネイティブ教師一人の週二回英会話の三年は、
一人につきESSの三日分の会話時間にも及びません。

ESSは言いたいことを言っているのに対し、「聞かれたことに返事をする」
という短い会話に多くを求めても無駄です。
--------------------------------------------------------------------

つまりAETを使うなら、4、5人の生徒にネイティブ一人。助け船を出したり
たまらずに通訳してしまう日本人教師は有害なだけなので必要ありません。

一人の生徒が頭で英作文しているのを、一分くらいは待てる状況で、コミュニケーションの
磁場の必要条件の「一対一の本気の関心」をネイティブが持ってくれるのが理想的。

一番無駄なのが、40人クラスとかで教師が通訳したり、ネイティブをテープレコーダ
替わりにrepeat after me で生徒全員に復唱させるようなことです。
(「良い発音は移るはず」という、ここではとっくに否定されていることすら
 学校英語ではあまり本気で検証されていないような気がします。)


AETが教えているのを見たことはないのですが、どうもこんなことや引用文にある私の英語
科の会話授業のようなことくらいしか、40人クラスにネイティブ一人ではできないでしょう。

私が言っているのは、AETが参加する授業が中高三年間で50回あるとすると、
その回数を5回にしてもいいということです。
その代わり、40人のクラスではなく4人のクラスにすれば今の人員で可能です。
そして、その五回は一月以内に集中させるべきでしょう。

「月に一回の外人見物」ではなくて、中高通してたった一月の五回だけど、その
五回は「日本語の全く通じない、目の前にいるネイティブの言うことを何とか理解して、
自分の言いたいことも分かって貰わなくてはいけないという抜き差しならぬ状況」
を一対一で作るということです。

もちろん五回程度では、会話の訓練には殆どなりません。そうではなくて、英語が日本語と同じ、
人と人が「心の中のイメージ」を交換するものだと「実感」するきっかけとすることです。
少なくとも語学の適性のある人に「使える英語」を身に付ける大きなインセンティブになる筈です。

しかし、このあとに仲間同士で英語で話す雰囲気を作るという難題が待っています。
ここは格好にこだわる日本では難しいことは分かります。とはいえ、「一度覚悟を決める」
だけでESSはどこでもやっていることなので、本質的には難しい問題でない気もしますが。


>恋人ファンさんが英語ネイティヴのやさしいお姉さんと話をしたのは、
>初期ではなく、中期なのではないのでしょうか。

根石さんの高校時代でも、素読舎に入ってきた生徒でもいいのですが、前に書いたように英語の
成績が10段階の2の高校生をイメージして下さい。とても中期とは言えないのではないでしょうか?



【5856】
【タイトル】英語初心者 2
【 日時 】02/10/06 10:32
【 発言者 】恋人ファン
【 リンク 】http://www.izu.co.jp/~wizard/english/bbsres1.htm



教会からの1年で私は2から10に一挙に突き抜けた感覚はありますが、教会以前はひどいものでした。

突き抜けられたのは、多読や機会いじりなど「自分で考え自分で何とかする」習慣が小学生からできていた
せいだと思いますが、そういう私の英語の適性を見いだしてくれるどころか、英語嫌いにさせてくれたは
前に書いた高校のリーダーと文法の教師二人は、「その罪万死に値する」と言い切っておきます。
この二人に関する「真っ黒い思い出話」は沢山ありますが、言・わ・な・い・っと。。(^^;;

まあ、中学のときは丸暗記でも5段階の4や5がとれたのが、進学校に入って量も増え丸暗記や
訳読では対応できなくなったんですね。
それなのに、できない生徒をけなすだけで、誰もまともな英語の本質や勉強法を教えてくれなかったということです。
自分で買った本でも700選やシケ単のような丸暗記ものだったので、英語は「暗記物」だと誤解していました。
英語が「考えてやる」ものだと分かったのや、朗読の大切さはESSに入ってから初めて知ったくらいです。

学校って。。。
どう考えても、私が通った学校の場合は、教師が生徒イジメをして生活が保証される変なところです。
唯一役に立つことを教えてくれた金髪先生やESSの仲間は、逆に一円にもならないってのも変ですが。

> その後の英語歴の激しさは推測できます。(推測を禁じないでいただくと助かります。)量的にも質的にも
>その後の英語歴が自分の英語の実質部分だとお考えで、だから、お姉さんと話したのは初期だとお考えなのだ
>と、禁じられても推測します。

「激しさ」という面ではESS時代は口に出すという意味では激しかったのですが、インプットの量は
速読が出来ませんでしたから大したことないんですね。
それ以降は、黙読の速読が中心で朗読なんかは全然しませんでしたから「激しい」なんて恥ずかしく
て言えません。日本語の本好きと同様、ダラダラ時間だけ掛けてきただけですから。。。

で、英語教育の前提についてですが、私はやはり長く教えてきたこともあって、学習者の基準を、
「自分で何とかしてしまう」私のような人におくことは出来ないのは骨身にしみて分かっています。

私がここで英語論をやるときの英語初心者のイメージは、「連立方程式を教えようとしたら
九九が分からなかった途中から入った中2」や「ローマ字が全然読めないためにまるで英語が
分からない家教した高2」も含むものです。

そういう子でも、完全とはいかなくても連立方程式は解け(応用問題は無理でしたが)、英語が半年で
アホ高校では優等生になってしまいました。やり方次第では英語も話せるようになると思うのです。
アジアの運転手みたいな文法間違いだらけの英語だったら彼らでも身に付けることはできると思うのです。

でも、学校英語でこれをやるには「間違い探しの権化」みたいな試験中心教育をどうにかしないといけないのですが。

>ところが、初期の人には「話をすると」ということが成立しないのです。
>どうやって、初期の人が「話をすると」ということを成立させたらいいのでしょうか。

教会で私が英語が「話せた」というのは、不正確でした。一回の授業で3回くらい、簡単な英作文を頭の
中でやって、それが通じて、相手が易しい単語を使ってゆっくり話してくれた答が分かったという意味です。
当人は英作文をしていた積もりだったのでしょうが、今聞いたとしたら言いたいことの単語を並べた
ようなものでしょう。金髪先生はそのひどいブロークンから必死に意味を取ったのだと思います。

あの段階は、「ブーブ乗る、マンマ食べたい」と言っている段階ですから、間違いを指摘することなく、
一生懸命理解して、易しい言葉で返事を返してくれたあのボランティアの先生達は初期の生徒を教える
英会話教師の鏡だと思います。
(給料をもらっていた大学のネイティブ教師は全然鏡でなかったので、既に英会話に関しては
「離陸して」いた3〜4人以外には何にも役に立ってなかった。というより有害だった。)

考えると、「忌憚無く間違いを指摘し合う」関係は、前に書いた英語科朝練三人組で毎日やっていくうちに
自分以外の英語にも関心を払う余裕が出来て、強い信頼関係ができていた英語修行者同士だったのでできたものです。
初めて英語を「話す」段階で、上のレベルの人が同席していた場合、誤りを一々指摘されると初心者は話すのが
恐くなるので、「間違いチェック」は控えたほうがいいでしょう。



【5855】
【タイトル】英語初心者 3
【 日時 】02/10/06 10:29
【 発言者 】恋人ファン
【 リンク 】http://www.izu.co.jp/~wizard/english/bbsres1.htm



教会の先生は、間違いを指摘してこちらに言い直させるようなことをしなかったのが良かったんですね。
(多分、こちらの言った単語並べ英語を先生は Oh, you mean〜〜 と言い直して
 こちらがyesと言ったら答えるようなことをしていたと思います。)

で、教会の英会話のときの私の英語レベルの話なんですが、朗読などは終わってしまえばすぐ忘れる
「試験対策の文章を丸暗記」以外した覚えがありません。
口をついて出る文章なんか、I am a boy. This is a pen.くらいしかありませんでした。
前に中学程度のシンタックスが身に付いていたと書いたと思います。しかし、あれはむしろ
「使うのでためではなくて、高校入試問題で8割程度正解できるくらいの力はあった」でしょう。

また、瞬時に I you go together! と言えるアジア人と、一分考えて Let's go there together.
と言える日本人では、どっちが「初期の人」かという問題もあります。
試験の点数は断然日本人ですが、商売させたらタイミングずれずれの日本人は勝負にならないでしょう。
家族の話とか普通の会話でもアジア人はコミュニケートできて、日本人は相手が我慢しきれずに消えると思います。


(確かに、沢山朗読すると色々な表現が正しく使えることは経験で私も納得していますが、東南アジアなんかで
 旅行者相手に怪しげな英語を使って通じさせてしまっている商売人なんて、朗読なんかやったはずないですしね)

自分の話す番でないときに、和英辞典で言いたいことの単語を調べていたような記憶もあります。
教会は6〜7回通ったのですが、その時の会話を全部ここに書いても10行にも満たないかもしれません。

それでも、自分のでっちあげた英文が「通じた」という喜びと、英語を理解するというのが
「相手の言うことを、順番にイメージを作って」いく、日本語と同じ過程だと「実感」できたのが
一番の収穫だったということです。
英語が勉強の科目ではないのを「理屈ではなくて感覚で」理解したということです。

(もちろん、私は全くしていなかったのですが、回転読みとはいかないまでも中1中2で
 かなり朗読をさせれば私の場合より大分まともなことが話せると思います。
 その後に、中3くらいでネイティブとの会話をさせるのが理想的だと思います)

>私の考えを押しつける気はありませんが、まがりなりにも話ができて、気持ちが通じるというのは、
>初期ではないと思います。中期の初期でしょう。

つまり、私はまがりなりにも話が「できていなかった」のです。それでも気持ちが通じたのを
実感したのは、私の「どうしても伝えたい」という姿勢と、相手をしてくれた金髪先生の
「分かってあげようというその姿勢」が「コミュニケーションの磁場」を作ったからだと思います。

「授業なんか面倒だけど生活のために時間つぶしをしに来る」ような教師が教壇に立つとき、
生徒に対する本気の「関心」は彼の中に存在しません。

職員室に質問に行っても「ああ、劣等生が何言ってんだか」と生徒の私をまともに見ることもせず、目を
空中に泳がせ、私に当てはまらない「遊んでばかりいるから出来ないんだ」という、条件反射の説教を
するだけで、こちらの質問にまともに答えなかったのは、教師の私に対する「関心」の欠如の現れです。

同じ言語を共有していても、「関心」を拒否したときコミュニケーションの磁場は発生しません。

言葉の通じない者同士でも、旅行者同士や、外人旅行者と世話好きの民宿のオバサンとの間のように、
相互に「関心」は持てます。そういう場合「コミュニケーションの磁場」は確実に発生しています。

ジェスチャーとそれぞれの言葉の抑揚だけで、簡単なことなら相互理解が可能です。
その言葉ではない会話と相手を思いやった行動で、心も通じるのだと思います。

言葉のない犬・ネコだって、「馬?の会うお友達」と「遠目に見ただけでうなり声をあげる」
相手がいます。お友達との間では、言葉はなくてもコミュニケーション磁場は発生しているのでしょう。

まして、人間をやなんですね。教師の第一の条件は、「生徒に関心を持つ」ことなので、こう考えると
「テメーら人間じゃねえ」どころか、「犬畜生にも劣る」教師が多いのが問題なのですが。。(^^;;


うううう、小中高と「怨師」しかいなかった私の、教師への悪口が止まらない。。
だれか、Eliotさん以外に「恩師」のいる人がいたらROMしてないで、カキコして下さいな!



【5861】
【タイトル】シンタックス私の理解 1
【 日時 】02/10/06 10:36
【 発言者 】恋人ファン
【 リンク 】http://www.izu.co.jp/~wizard/english/bbsres1.htm



根石さんのシンタックスの解説、歯の抜けたお婆さんの例、素晴らしかったです。
大まかなところで理解していた積もりですが、よく分かりました。
私の理解が正しいのか次のような例で考えてみました。

前に私がベランメエで書いた教科書批判を考えます。
私には英語教育や英語自体を論じたりする知り合いは、全然いなかったので
実はあの怒りはここ十年以上頭の中で思っていただけで、誰にも言ったことがなかったのです。
しかし、この怒りは大きくJackieさんのカキコに触発されて書き始めたら、
私のいつもの文体ではこの激しい感情を表現できないのを「感じました」。

「感じ」たというのは、私は別に理屈であの文体を選んだのではないということです。
ベランメエを使う気になったのは、私の別人格が他のことで(^^;;強い憤りを怒りを感じいて
短いベランメエのカキコを向こうで数日前にしていたからのようです。

怒りを表すためには、私は普通通常の文体で「理詰めの論破、皮肉、嫌味」を駆使するのですが
今から思うと、ベランメエを使ったのは私が無意識に

@ 中1の教科書の文章という日本人が初めて英語に接する教材がとんでもない「場面主義」に陥っていて
 「狭い意味でのシンタックス」の基礎を分かりにくくし、英語嫌いの生徒を大量生産するという大罪を犯していること。
A 罵倒の対象になる文科省や英語教育審議会??の関係者がここにいるはずはないので、
  思い切って罵倒したとしても傷つく人はいないし、その強い思いを読んでいる人に伝えたい。
と考えたからでしょう。

ここで、私の「ベランメエ文体」についてシンタックスの観点から考えます。

私は実生活で人をあれほど罵倒するほど気が強くないので、ベランメエなんかは使ったことがないんですね。
でも、使えるのはTVなどでベランメエで罵倒するシーンなどを目にしてきたことと、私が、特に小学生の頃
結構な落語ファンで「てやんでベラボウめ」のような江戸っ子の啖呵のニュアンスが実感できるようになって
いたからでしょう。

そして、私が無意識にベランメエは一般にも通じるという前提で書いたのは、あの文を読む普通の日本人が、
私のように落語ファンだったことはないにしろ、やはりTVなどでベランメエに多く触れていて、それが
表す感情を理解するはずだという確信があったからです。

つまり、お互い分析でもしないと意識されない「使ったことがないのに、生まれてから今まで日本語の
磁場にいていつの間にか理解できるようになってしまったベランメエ文体」という日本語シンタックスを
共有しているという前提があります。


またどの言語のシンタックスでも、 誰でもには通じなくても、題材を共有する組織の成員同士のもの、例えば
同じTV番組のファン同士、歌手などのファン同士でのみ共有しているシンタックスも存在していると思います。

根石さんの言う、語学を貫く広い意味でのシンタックスはそういうものではない、
その国に生まれ育てば「誰でも」が共有している語学的なシンタックスだと理解しています。

しかし、問題があります。誰でもが共有し理解する基礎的なシンタックスのみでは、
日常会話はできても、英語論のような面倒な「議論」はできません。

私達は最近斉藤さんという、日常会話的な文章と議論の表層しか理解できない人に手を焼きました。
日常会話の例を挙げると、斉藤さんが三十年前のTVドラマの話題という「ジジババ・シンタックス」
に基づいて、日常会話のレベルでNaimaさんと「嬉々として」語り合ったのに見られるようなものです。
あの場合は、二人の間には「共通の関心」に基づいた意志疎通が成立していました。
斉藤さんが嬉しそうだったのはそのためでしょう。

しかし、ここを読む多くの若い人が、三十年前のTVドラマというシンタックスを共有していないため、
あのやりとりに共感できるはずもないということは、もちろん斉藤さんの知ったことではなかったのですが。
私なら、書くとしたらそんな批判になってしまうのに、斉藤さんの話題に合わせてつき合ったNaimaさんの
優しさには、私はちょっとした感動を覚えて読んでいました。

それでも、他人の立場に立てない斉藤さんには、彼を孤立させないようにNaimaさんが自分に合わせてくれて
いたことなど思いもよらず、彼女に恩義など感じるはずもなかったのですね。最後があれですから。。



【5859】
【タイトル】シンタックス私の理解 2
【 日時 】02/10/06 10:35
【 発言者 】恋人ファン
【 リンク 】http://www.izu.co.jp/~wizard/english/bbsres1.htm



もう一方の、言葉を「表層的にしか理解できない」ということは詳しく書かなくても斉藤さんの他の人のやりとりで
斉藤さんが相手の日本語を「子供が大人の会話の表層しか分からず、何を言っているのか分からない」というのと
同じレベルで、相手の論議の日本語を理解できず、的外れな反論をしていた様子をご覧だった皆さんにはよく
お分かりと思うので、長々しく書きません。
彼の勘違いは「英語で書いてあったり、難解な哲学や量子力学ではない、一般人がここで日本語で書いて
いるものが、日本で生まれ育った自分に分からない『はずがない』。自分の理解は完璧なはずだ」と
無意識で考えていて、その前提で相手のカキコを完全に咀嚼するまで何回も読み返す手間を惜しんで
的外れの反論を書いたことです。

実は、斉藤さんのこの問題はここだけ、彼だけではありません。
多くの掲示板で一方の論理が相手に通じず、論議が堂々巡りしているのはよく見るところです。
最後は論理を使える方の側が、論理の基礎教育のような文章を書く羽目になって、しかし、大体
それは相手を納得させるにはいたらず、「日本語くらい分かってる、偉そうにするな」の罵倒で
終わるようです。

原因は、一方が議論をするのに必要なシンタックスを持っていないためです。

語り合ったりするための「話題の前提になるシンタックス」は、例えば若手のお笑い芸人についてする
場合なら、その種の芸人が出ているTV番組をほぼカバーしており可能なら実演も見に行っていること。
お笑いについて関心を共有し、それについて会話する相手のいるというようなことを前提としています。

また、アユのファンなら彼女のCDは全部もっており、コンサートにもよく通い、彼女が出る
TV番組や彼女について書いてある雑誌などもカバーしているみたいなことが前提になるでしょう。

こういう、特定の題材について語り合うのに必要な「扱う対象によって決まる」シンタックスは
分かりやすいので、私のようにそのシンタックスを殆ど持っていない人間は、若い人のそういう
会話に入ろうとは夢にも思いません。

ところが「様々な題材について議論するために共通して必要になる」シンタックスは題材毎に
決定するものでないだけに、なかなか意識されません。

もう成人していて、新聞雑誌も自由に読めるのだから、自分は議論できると思っている人が、
斉藤さんを筆頭に!ネットには多くいます。新聞の投書等なら勘違いの投書は編集者が捨て
ますから大衆の目に晒されて読者をイライラさせることもありません。

しかし、誰でも意見を言えるネットでは「じっくり考える人ほど安易には書かない」ため自分の立場
とは違うことを言われたことに対しての、何も考えないで条件反射的にカキコする人が目立ちます。
そういうカキコをする人は、「様々な題材について議論するために共通して必要になるシンタックス」
を習得し損なった人々です。

では、その種のシンタックスを取得している人はどんな人でしょう。

大まかに分けると、「読書が(特に子供のときから)習慣になっている人」と、本など読まなくても、
親が仕事をしている様子を身近に眺めたり、親戚や近所の大人の知り合いと濃い付き合いをしていて、
Naimaさんのいう「ものの道理が分かって」いたり「ものの本質が見える」という二種類の人がいるでしょう。

しかし、後者のようにして「ものの道理」が分かってしまうようになる環境は現在では希なもので
あり、そういう環境は自分では選べないので、やはり、誰でもやろうと思えばできる読書を考えます。


「様々な人の立場に自分を置き考えてみること」は小説や評論、随筆等の多読で養えるでしょう。
また、「相手の書いていることの理解に必要な雑学の知識を持っていること」は色々な分野の月刊の
雑誌や、特に新書版の様々な分野の入門書的なものの多読で養われます。また、NHKに多い
科学番組や経済・政治もの、歴史ものなどを選んで見ることも雑学を身に付けるには役立つでしょう。

多読の人は、何かの意見を聞いたり読んだりした場合、そのまま受け入れたり拒否したりしません。
読書の結果クセになっている、「なんでこんな意見をこの人は言うのだろう?」「そういえば、
こういう見方もあるかも知れない、少し自分の場合で考えてみよう」などと考えます。

その結果、受け売りではない自分の視点からの意見を持つようになります。それが一般の意見と一致しているとか
異端的な考えになるとかは余り気にしません。



【5860】
【タイトル】シンタックス私の理解 3
【 日時 】02/10/06 10:35
【 発言者 】恋人ファン
【 リンク 】http://www.izu.co.jp/~wizard/english/bbsres1.htm



この前、根石さんは「大学生はインテリ様なんだから、自分たちの英語が『にせもの』なのくらいわかれ」
と書いたと思いますが、読書がインテリの大きな前提だとしたら、多くの大学生はインテリではありません。

そうだったのは、戦前の大学生が全て旧制高校の「読書(特に哲学書)漬け」の洗礼を受けていた頃の話でしょう。

団塊の世代頃の大学生は、まだ昔の雰囲気が残っていて「漱石や吉本隆明、ドストエフスキー」なんかを
私のように「ワケが分からなくても」読まなくてはいけない義務感を感じた最後の世代なんですね。
私のESSはそんな読書をしていた人が主流だったので、「日本人が帝国主義のアメリカの言語を習得する意味」
なんてことを、随分時間をかけて(日本語で)全体会議でやっていました。

しかし、私の時代でも大学の入試にはそんなものは必要なかったので、インテリではない読書していない学生も
結構いたのですが、当時の雰囲気では大きな声で「本なんか読んでも役に立たないじゃん」とは言えず、隅で
小さくなっていたように思えます。そういう人たちは、数時間続く全体会議は拷問みたいに辛かったようです。

根石さんのESSの嫌味な先輩は、そんな非インテリが肩身が狭かったのが、英語という他の人が使えないものが
使えるようになったので、それまで鬱屈していた虚栄心が出ておかしな態度として出ていただけではないでしょうか。

そんな態度を、部外者の根石さんが不快に思うほどあからさまに表に現せたのは、
そちらのESSにこちらのそれのような「旧制高校的」雰囲気がなかったためと憶測しますが。。

私のESSのように、学生はインテリ様でなくてはいけない、吉本とか高橋和巳?程度は読んでいないと
相手にされないという、「旧制高校的雰囲気が」あるとそういう勘違いはできないんですけど。

現在の大学生になると、受験テクの要領の良さで大学生になれたので多くは「読書の洗礼」など受けていません。
これは、昔は「価値」であった「読書」というものが、現在では「本なんか読んでいて暗い、経験が
少ないから詰まらない」という「反価値」になってしまったためでしょう。
もう一つは、ゲームやネットや携帯みたいに、安易に楽しめるものが沢山あるので、敷居が高くておカネも
結構かかる地味な読書は人気がなくなってるんですね。

ああいうものの多くは、大人が金儲けの手段に作って大がかりに普及させたものですから、
若い人が読書をしないからといって、上の世代が文句言えた義理でないのも確かなのですが。。。

そういう風潮にもめげず受験にも現国の読解にしか役に立たない「読書」をする物好きの若者は多くはありません。

皮肉なのは、インテリ様が多かった昔は自分の意見を表明する場が殆どなく、インテリ様が少なくなった今に
なって誰でも意見の書けるネットが登場したことです。

根石さんの言う「インテリ様」の資質とは、下の、声に出して読みたい日本語/三色ボールペンで読む日本語」
なんかを書いて売れっ子になっている、斉藤伸夫じゃなくて。 (^^;;斉藤孝氏の言う
「教師に必要とされる資質」と共通するものが多いと思うのですがかがでしょう?
まあ下のような理想的なものが教師の資質として必要だとしたら、今の教員は99.9%クビですが。。

しかし、考えてみると彼の「日本語での朗読」は素読の一種ですから、回転読みの日本語版なんですよね。

(ちなみに斉藤氏は、この前ラジオで話していたのですが、高校までである程度内容のあるもので、最低
「文庫本100冊新書本50冊」を読まないとまずいと言ってました。150冊じゃあ全然足りないと
 私は思いますが、確かに最近の学生は本読まないのでハードルを低くしているようです。)


-------------------------------------------------------------------
<教師の資質あるいは力とは何だと思うか>  齋藤孝
このページは http://www.kisc.meiji.ac.jp/~saito/2teacher/tikara.htm
斉藤氏のHPの入り口は http://www.kisc.meiji.ac.jp/~saito/

<教師の資質あるいは力とは何だと思うか>  齋藤孝
たとえば,私の考えるもの

http://www.izu.co.jp/~wizard/english/bbsres1.htm



【5858】
【タイトル】シンタックス私の理解 4
【 日時 】02/10/06 10:34
【 発言者 】恋人ファン
【 リンク 】http://www.izu.co.jp/~wizard/english/bbsres1.htm



段どり力
コメント力(要約力,質問力をふくむ)
上達の論理をつかまえていること
自分よりも技が未熟なものからも学ぶ力

読書の習慣が身についていること
自分自身が異常に学びつづけていること
研究が面白くってしようがないと感じていること

あこがれを伝え,かつ他者のあこがれに添うことができる力
先行者のあこがれにあこがれる学習関係の二つのベクトルの両方になる力
共に学ぶ力
他者の学ぶ力に驚き続ける新鮮さを持続させる力

クリエイティブな関係性を現出させる力
クリエイティブな関係性は,お互いの間に新しい意味が生まれる関係の在り方
出会いの後に学ぶ意欲が湧くような関係の在り方
やりたいことについて深く話せる関係の在り方
個人の才能よりも,関係の力を信じること
スタイル間コミュニケ−ションを引き起こす力

自身が民主主義の主体としての市民であること
弱者にやさしいこと,弱者に見えるものの中にある豊かさを見いだす力
制度を換骨奪胎する力
市民的公共性を身につけていること
半歩踏み出す身振りが技化できていること
反民主主義的なことに怒ることができること,抵抗(レジスタンス)の構え

文化遺産を継承する力
自分ならではのテキストを持っていること
偏愛するものがあること

異文化間コミュニケ−ション能力

<response-ability 応答=責任>(友人の社会学者井腰圭介さんの概念)能力

メタ意識を持ち,二つの時間性を同時に生きる力

からだが開かれていること
相手にまなざしと声が届くこと
他者に自己をさらす

一人でも充実できること,孤独を味わう力

力に敏感であること

言葉の力を信じていること
情報に関してケチでないこと
言葉をためる意味を知っていること(ツボにはまる言葉,腑に落ちる言葉)

相手の話を聴ききることができること
相手の文脈にのりつつ,ずらしていける力

空きをつくる力,未決定の時空
空白(沈黙・混乱)を恐れぬ勇気

弁証法的運動を技化できていること
カオスとコスモスを往復できる力

定年退職以外に教師をやめるべき理由をもち,その期がきたら退職できること
(受講者によって提出されたものですが,全くその通りだと感じています。
私は,自分のクリティカルなポイントを設定しています。)

腹をくくることの技化,腹が据わること

相手を種として見る力
相手の過去と未来を想像する力
お互いの死をどこかで意識しながらも,死を安易に持ち出さないこと
「袖ふれ合うも他生の縁」を実感していること
縁がないこともある,と考えられること

知性・認識においてはペシミストであり,意志においてはオプティミストであること
がけっぷちでのポジティブな構え

労働ではなく,祝祭として教育の仕事を感じる力
時給感覚で時間を計らず,祝祭感覚で時を満たす力
忙しそうにしない

ふれる力,ふれることにふれる力
響き合う感触を実感できること
生ものを扱う力,触覚的想像力
セクシャルであること,エロス的関係に敏感であること

自分のやっていることに誇りをもっていること
自分を表現できるものを育てていること
自分を愛していること

色々な分野に面白い友だちがいること
闇の共有体験があり,それを成熟への権利として認識できていること

自分のテンポは持ちながらも,他者のテンポに合わせることのできる力
ともに息をすること,息を感じる力,息を合わせる力
深く長い息の技化

他者との距離を詰めたり,はなしたりできる力
他者との位置関係をずらす力,ななめに立つことができること
場がクリエイティブになることに責任を感じる力


-------------------------------------------------------------------


ええと、どんどん言語シンタックスの話から枝葉が出て、教師の資質の話しになりましたが、一応これは、
前に書いた「英語教員の資質には『話せる能力』より大切なものがある」の続編なのでご勘弁をm(_ _)m


尚、この長い「インテリ様論」は、母語で育った人なら誰でも持てる語学シンタックスの他に、論議するためには
「読書やそれに基づいた思考に基づく」背景知識シンタックスとでも言えるものが必要なのではないかという意です。

このシンタックスは言語的シンタックスのように国内だけで通用するものではなく、世界共通なので複雑な
ことを扱う英文の理解や発言においても必要な前提ということで、英語とも通じているので書いてみました。



【5862】
【タイトル】英語初心者
【 日時 】02/10/06 14:04
【 発言者 】浜谷
【 リンク 】http://www1.odn.ne.jp/~cet09590/



>うううう、小中高と「怨師」しかいなかった私の、教師への悪口が止まらない。。だれか、Eliotさん以外に「恩師」のいる人がいたらROMしてないで、カキコして下さいな!

恋人ファンさん、私は「恩師」と思われる方がいます。中1の時にその先生は習ったリーダーの音読を毎日するように言われました。それで最初の頃は同じところを毎日10回程音読していましたが、その中に習ったレッスン数が多くなると1回でも通して音読するのに1時間以上かかるようになったので、最初の方のレッスンは切り捨てて、とにかく毎日1時間は音読するようにしました。多分それが良かったのでしょう、英語は中・高を通して最高点でした。しかし、私は毎日1時間のリーダーの音読は多すぎたと感じています。というのは英語以外の科目(例えば数学とか)に関心を向けることが出来なかったからです。根石さんや恋人ファンさんのように中・高時代に英語の科目で辛酸をなめられて、後に必要性を感じられて英語を本格的にやられた方達をみると、おそらくお二人はバランスよく勉強されたではないかと思われますが、その方が良かったのでは、とも感じています。私の場合は全く偏った勉強の仕方だったと反省しています。問題はこのお二人のように「怨師」の弊害を自力で撥ね退けられる人はいいですが、「怨師」のために英語嫌いになり、そのままあきらめてしまう方達や、やり直そうと思っても「素読舎」のような良質のホームページに気の付かない人、気が付いていても本当かなと疑っている人達には、「怨師」の弊害は弊害のまま終わるということだろうと思います。



【5863】
【タイトル】恋人ファンさん
【 日時 】02/10/07 1:01
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



 恋人ファンさんと議論したおかげで、「ごつごつ英語ごっこ」の第一回をやることができました。
 大学ESSと大きく違うのは、次の2点です。

1. 「ごっこ」であることを必ず毎回宣言してから始めること。
2. 英語ネイティヴ、帰国子女、留学経験者は参加できないこと。

 この2点は、私にとっては非常に大事なものです。
 1.は、万が一にも上祐みたいな「利口そうな馬鹿」を作りたくないから。
 2.は、「英語がどんなに下手でもよい」という原則にとって、ネイティヴや帰国子
   女は邪魔だからです。これらのネイティヴの感覚を体現した人々は、日本の英語
   の初心者を萎縮させる作用があるためです。

 いずれにせよ、この掲示板での議論が元になって、私の新しい試みが始まりました。
 感謝しています。



【5864】
【タイトル】恋人ファンさん
【 日時 】02/10/07 1:23
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



 中学の頃は成績がよかったようですが、私が初心者あるいは英語習い始めの初期に属する人と考えているのは、この時期の人たちです。
 中学の頃、80点とれていたなら、私よりずっと成績のいい生徒ですぜ。
 あたしゃ、中学で、50点台あたりをうろうろし、高校では30点台、40点台をうろうろしたのですわ。
 それで、大学受験自宅浪人をして、英語をやってみたのですが、もう、こんなものがんがん声出してやらにゃあどうにもならんだろうという勘がなぜかはたらいて、その勘に従ってやってみたら、いやあ、面白いじゃないか、英語!

 私の初期あるいは初心者の時期がどこにあったのか、いまだよくわかりませんが、中学で50点とれていた頃にあったのだろうと思います。ボーダーさんでしたが、ボーダーさんは、英語の面白さというより、言葉の面白さに目覚めさえすれば、自分で勝手にどかどかやったのでした。

 私が英語へ深入りする契機は、面白かったということがあるだけです。
 金髪先生なども、私の契機ではありません。
 中学・高校を通じて「怨師」にしか出会っておらず、金髪先生にも出会っておらず、それでも英語に深入りしてしまったのは、自分が生まれて育った過程にはなかった「考え方」が英語という言語にあると気付いて、それが面白かったからです。それだけです。

 これと同じことを言っている文章を最近読みましたので、次の記事で引用します。



【5865】
【タイトル】西江雅之からの引用
【 日時 】02/10/07 1:45
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



西江雅之 「わたしは猫になりたかった」(新潮 OH! 文庫)から。

----------------------------------------------------
 その当時のわたしにとっての、さまざまな言語の学習の目的は、主に外国の詩に見られる表現が持つ本来の意味やニュアンスをしりたいためでもあった。
 たとえば、フランス語では "野菜売りの商人" のことを "四つの季節の商人" (marchand des quatre saisons) と言う。それを直訳して日本語にしてみれば「 "4つの季節を売る商人!" 、なんとフランス人は詩的で美しいことを言うのだろう」などと感心することになってしまう。しかし、それは正しいのだろうかと気になってしまったのである。この単語もフランス語では単なる”やおや”を意味するだけである。また、フランス人の側から見れば、「日本人の言うことはなんと詩的なのだろう。我々にとっては単に、”ヤオヤ”でしかないものを、日本人は”八百もの物を売る商人”などと美しい表現をする」ということになってしまう。日本では単なる”マンネンヒツ”も、アメリカ人は”泉の筆(fountain pen)”などとしゃれて言う、アメリカでは単なる”ファウンテンペン”でしかないものを、日本人は”一万年ももつ筆”などとすごいことを言う、などと錯覚するようなことになってしまうのだ。
 初め新鮮に思える言語の表現形式は、どんなものであっても二度、三度と使われれば驚きは少なくなり、それがごく普通に使われていれば、その形式が持っていたはずの背後の意味は消え去ってしまう。たとえば、”山下さん”などという姓名も、初めて接した時ならば、”山の下”で、確かに面白い。しかし日常生活の中で普通に使われていれば、それは単なる”ヤマシタ”という一名称に過ぎなくなる。いちいち聞くたびにその意味などは考えていないのだ。言語のこのようなところに興味を持ち、さらに別の言語での場合と比べてみると、なかなか興味深いことを発見する。
----------------------------------------------------

 私は西江のようにいろいろな言語をやった人間ではないのですが、日本語で育って英語の発想法に触れただけで、充分に面白かったのです。
 イギリス人やアメリカ人がいちいち意識しなくなっている発想法が、日本語で育った者にははっきりと見えるということがあると思います。
 そして、その発見が面白かったのだ、きっかけとしてはそれだけだと思い返すことができます。

 「怨師」しか知らなかった人間にも、その面白さは直接的にわかりました。



【5867】
【タイトル】恋人ファンさん
【 日時 】02/10/07 1:58
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



>根石さんのシンタックスの解説、歯の抜けたお婆さんの例、素晴らしかったです。
大まかなところで理解していた積もりですが、よく分かりました。

 ありがとうございます。
 「イギリスの歯抜け婆さん」の話は、結構本気の話なんですが、誰もまともに反応してくれないのでした。初めての、評価をいただきました。感謝します。



【5868】
【タイトル】語学論の行方
【 日時 】02/10/07 2:11
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



 「にせもの論」をやろうと思って、少し書き始めましたが、私は原理主義者であるため、論理がやせ細る。論理は純化されるかもしれないが、やせ細る。それに対する嫌気があります。
 で、今日、村田君に相談しました。
 tiny sand さんからお借りして、コピーしておいた國弘正雄の古い方の「英語の話し方」という本があるが、まずこれを起点にして、この本にある記述を批評していったらどんなものか、読みながら、「ちょっと待て、この記述に関しては言いたいことがある」というものがみつかったら、それを村田君を相手にしゃべってテープレコーダーに録音する。村田君は、ときどき頓珍漢なことを言うが、それが私の頭がカッカするのを冷却する作用があるので、村田君に向かって話していると、なんか俺もまともなトーンで話せる人間になるという感覚がある。

 来月から、水曜日に遠出していた教室を閉め、生徒さんに「電話でレッスン」を受けていただくことにしましたので、少しは時間に余裕ができるのではないかとにらんでいますので、来月になったら、村田君を相手にしゃべってみたいと思っています。

 何回かやって、自分でテープ起こしをやり、女房に印刷させ、本にしたいと思っています。

 さわりの部分は、この掲示板に時々掲載します。
 面白そうだと思ったら、本が出来たときに買ってください。

 村田君に印税を1割払い、郵送代を考えると、郵送代込みで1000円がせいいっぱいになるでしょう。紙代と女房の手間を考えて、何頁程度のものを作れば、赤字にならないのか。製本は外注になるし。

 今度のやつは、出版社が食らいつくことはないだろう。
 なにしろ、日本の英語学習における英語をまるごと「にせもの」呼ばわりするのだから。



【5870】
【タイトル】<クラス十十十(ヒマラヤ)>の生徒さんに
【 日時 】02/10/07 2:30
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



私の「電話でレッスン」のことを回りに広めてください。
私と妻で見切れなくなった時がきましたら、私の回りにいる英語ネイティヴ
の人(外人さんがほとんどです)に、「電話でレッスン」のやり方を教える
予定です。
そうなったら、<ヒマラヤ>クラスの方を、順に外人さんの生徒にしていこ
うと考えています。
私の空き枠はほとんど埋まっていますが、女房の空き枠はまだあります。こ
れが埋まれば、<ヒマラヤ>クラスの人から外人さんの生徒になっていただ
きたいと考えています。

まだまるで頭の中の考えに過ぎません。その時が来たら、外人さんに働きか
けようと思っています。

二冊目の「七年目の浮気」を私が手がける頃に、空き枠が埋まってくれたら
いいんだが・・・。



【5871】
【タイトル】回転読み
【 日時 】02/10/07 8:38
【 発言者 】Naima
【 リンク 】http://www004.upp.so-net.ne.jp/pillbug-twins/language/deutch_sodoku.html



>もう、こんなものがんがん声出してやらにゃあどうにもならんだろう

根石さんの英語論を沢山読ませて頂いてますが、私にはこの言葉が一番説得力ありました。 神経性下痢に悩まされる(?)くらい深く掘り下げた根石さんお英語論に対して、とても失礼ないい草だったかもしれませんが、詰まる所、そういう事ですよね。



【5872】
【タイトル】よいネイティブ講師
【 日時 】02/10/07 8:39
【 発言者 】Jackie

英語をどのように学んだか
http://www.bestlife.ne.jp/business/eigo_manabu/eigo03.html

この方は とてもよい講師に出会えたと思います。
面倒くさく根気のいることを レッスンする力があるネイティブなら
金を払って習いにいく価値がありますね。
たんなるくっちゃべりに 一時間4,5千円払うのなら
その分 おいしいものを外食したほうがいい。



【5873】
【タイトル】Naimaさん 根石さん
【 日時 】02/10/07 22:39
【 発言者 】恋人ファン
【 リンク 】http://www.izu.co.jp/~wizard/english/bbsres1.htm



>Naimaさん 古川さんの掲示板での援護射撃有り難う御座いました。別人格に成り代わり御礼申し上げますm(_ _)m

>根石さん
私>
多くの非英語圏の人が基本的な英語を操れているのを見ると、それらの国
の学校英語は「様々な訛のESS英語」ではないのかと私は見るのです。
根石さん>
これは思い違いだと思います。アジアのいくつもの国は、政治的にまともに植民地にされたのです。
だから、英語が世代間で伝承されるのです。ESSなんかなくても伝承されるのです。
ぼろぼろにされた国というのはそういうものだと思います。
日本は根性だけが植民地です。まだ続いています。日本は、戦後、アメリカ文化を崇めたが、アジアの国が
蹂躙されたほどに蹂躙されていません。そのことの犠牲になったのが、沖縄です。
-----------------------------------------------------------------------------------

その沖縄が、英語を話せる人が一番少ない(少なくとも基地関係者以外は)らしいんですよ。
沖縄は基地の町だから、英語を話せる人が多いと思われることが多いようなのですが逆だそうです。

私も横須賀でしたから、ジャガーズ(少し売れたグループサウンド、団塊ネタです!)のボーカルだった
同級生の岡本君をはじめハーフの子や親が基地で英語を使う仕事をしていた子が沢山いたのですが、
そういう子に限って英語が話せるどころか、学校英語もできませんでしたね。
ハーフの子は米兵の父親が帰国してるケースが殆どだったので、両親が家で英語で話すこともありませんから。

思うに、(元)植民地や基地のように、生きるために仕方なく使っている外国語は世代間の継承はされないようです。
むしろ反発が先に立って、親は使えるのに伝える気にならないので沖縄や横須賀の例があるのかも知れません。


私は、一年くらい二人のフィリピン妻に日本語を教えたことがあるのですが、彼女たちは大学に行ってないので、
英語は殆ど通じず苦労しました。向こうの大学だと授業は全部英語なんですけど、庶民レベルでは簡単なこと
しか言えないみたいです。

でも、彼らの夫が何万か実家に仕送りしているので、弟達が大学に行って英語で勉強しているんですね。
結局フィリピン人もお金持ちなんかは除いて、家庭はタガログ語で学校英語で英語を使えるようになるんです。
世代間の継承なんかではないようです。

で、Jackieさんのカキコでインドのことが気になったので、調べたらやっぱりインドも「習った英語」なんです。
ただ、向こうは15種類主な言語があって、方言を数えると千を越すので違う語族同士が結婚して、日本みたいな
外国暮らしをすると共通語は英語になるんですね。
その種の夫婦でもインドで結婚していたら、やはり地元の言葉を片方が覚えてそれが子供の母語になるのでしょう。

インド英語の問題は、根石さんの「学習した英語は偽物か?」を考えるヒントになると思って検索しました。
大まかですがインド英語の歴史、現状、教育、現地の言語の影響を受けている様々なインド英語の存在、参考文献
など興味深いことが書いてあります。参考になればと思います。

English Education in India→ http://www.mantoman.co.kr/issues/m035/m3509.htm

>いずれにせよ、この掲示板での議論が元になって、私の新しい試みが始まりました。
 感謝しています。

あはは、挑発の甲斐がありましたね。これも「言葉が現実を動かせる」小さな例かもしれません。
大きくは言葉は戦争も起こし歴史も作るので、向こうの掲示板で相変わらずの「英語はコミュニケーションのツール」
なんて皮相的なことを言っている人には気がついて貰いたいです。

根石さんの昨日のカキコもレスしたいものがありますが、長くなるので今日はこの辺で。



【5874】
【タイトル】近況
【 日時 】02/10/07 23:29
【 発言者 】べいべ[Profile 関東地方に住む30代の男性の方]
【 リンク 】http://www.memorize.ne.jp/diary/32/58212/



10月になって、仕事に変化があるなど落ち着かない日々が続き
ごぶさたしております。

回転読みを始めて、まだ2ヶ月に満たないですし、本格的には
1ヶ月ちょっとですが、昔、使った英会話の教材をきいてみると
たいへんゆっくり読んでいるように聞こえたので、ああ、これは、
回転読みが効いていると実感しました。

そうなってくると、語いや文法をやらねばとせいてしまうの
ですが、まだじゃ、まだじゃ、音作りをし、それと意味を
結び付けねばと思っております。

発音を意識しているため、いろいろ気づいては、こんなことも
知らないとはと驚くこともあります。
例えば、singerとfingerのngerの発音は違うというような
黙字です。



【5875】
【タイトル】べいべさん、
【 日時 】02/10/07 23:42
【 発言者 】Naima
【 リンク 】http://www004.upp.so-net.ne.jp/pillbug-twins/language/deutch_sodoku.html



私の旧友が英語のブレークスルーを求めて、ただ今「回転読み」を密かに試しています。 私のホームページからべいべさんのサイトにお邪魔して、教材には何を使ってはるのかを聞いて欲しいと頼まれています。 お差し支えなければ教えてやって下さい。

恋人ファンさん

古川さんの掲示板へは滅多にお邪魔した事がないのですが、Eliotさん、浜谷さん、恋人ファン2号さんが投稿されていたので思わず、書いてしまいました...



【5876】
【タイトル】回転読みの教材
【 日時 】02/10/08 0:12
【 発言者 】べいべ[Profile 関東地方に住む30代の男性の方]
【 リンク 】http://www.memorize.ne.jp/diary/32/58212/



「英語の頭に変わる本」中田憲三著(中経出版)です。

英文を強弱のリズムのパターンで分類し、順に並べています。
順を追うにしたがって、パターンが複雑になっていきます。
こうなっていると語数順にやるのと同じような効用があります。
(とつい最近気づきました。これまではとびとびだったから)

amazonの書評や著者のホームページも参考になります。

こんな本を、こんなところがいいと思って取り組んでいるのだ
と参考にして下さい。



【5878】
【タイトル】Kさんからのメール
【 日時 】02/10/08 16:45
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



 私の地元の友達の東京の友達が、地元の友達のところに遊びに来ていて、私と英語の話をしたことがきっかけになって、私の「電話でレッスン」の生徒さんになってくれた。昨日、初回のレッスンがあり、今日、メールで感想をいただいた。
 東京の生徒さんが、私の地元の友達のところへ送ったメールの転写らしいが、うれしかったので、私がここに転写します。

----------------------------------------------------
根石せんせい

昨日はありがとうございました。
いろいろと思ったことをお伝えしたいのですが、
今からでかけなくっちゃいけないし、
でも自分の気持ちは早くお伝えしたいので、
Nさんに送ったメールをそのまま送らせて
くださいませ。 K

N さん

ドキドキしたけど、何とか最初のレッスンを終了しました。

で、今日まで生きてきた中で、これまで全く使っていなかった
機能をフル回転させなくっちゃいけない事態の中に
自分を置かなくっちゃいけないことが判明した。

繰り返し作業は一番苦手なことかも知れない。
歌は、歌いたい時に口ずさむだけで、
繰り返しの作業の範ちゅうには入っていないもん。

自分は地道に生きていると広言してはばからなかったけど、
私の地道は世間の地道とは違うような気もしてきた。

でも、これまで使わなかった機能を使って動くことの
気持ち良さもほんのちょっとだけど感じた。
うまく言えないけど、きっと、これまでの英語の習得方法とは
全く異なる根石さんのやり方に、早くも初日から
手応えを感じたことと表裏一体だってことは分るよ。



----------------------------------------------------
(メールでお返事すべきところですが、ここへ書いて、メールに転写させていただくことにします。根石)

 「音のぶつかりあいの処理」は、文章のリズム、文強勢の問題と密接に関係しています。
 Kさんが、「これまでまったく使っていなかった機能」というのは、日本の学校英語が「これまでまったく扱っていなかった機能」と言ってもいいので、「音のぶつかりあいの処理」を私の初回のレッスンで扱って、びっくりされたのは、Kさんもまぎれもなく日本の学校英語の犠牲者だということです。お話しした國弘さんの本とは違いますが、同じタイトルの本で古い版のものがあります。ここから少し引用します。



【5879】
【タイトル】Kさんへのメール(草稿)
【 日時 】02/10/08 16:46
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



----------------------------------------------------
 このように重要な要素でありながら、書物を通じてはなかなか身につけていただけないのが私の悩みです。(略)個々の発音ならまだ説明のしようもあるのに、全体の流れということになると、工夫のしようもありません。
----------------------------------------------------

 國弘さんは、これへの対処法として、バックグラウンド・ミュージックのように英語を流して「聞くともなしに聞く」ということを提唱しておられますが、この点は、上級者が初心者のことがわからなくなっている一点であるとにらんでいます。日本人の回りには、英語の音がいっぱい流れており、テレビを見ようがショッピングセンターに入ろうが、映画をみようが、英語の音は流れています。「聞くともなしに聞く」ということは、英語の音なんか聞きたくもないと思っている人でも避けられないくらいのものです。
 國弘さんの「聞く能力」が、アメリカという磁場育ちのものであること。それが、日本で英語を始める人に、自然に「音のぶつかりあいの処理」を解決させるものではないことに対する國弘さんの盲点を作ってしまっていると思います。この記述の後で、國弘さんは英語で歌を歌うことも奨めておられ、それがリズムや文強勢の問題に有効だと書いておられます。確かに有効ですが、それは決め手にならない。Kさんも、英語で歌を歌うことが好きらしいですが、単語の最後のt音やd音の弱化などは、知識として持っておられたのではなく、歌のときには「ちゃんと」すっとばしていたt音やd音が、音読をすると復活してくるのです。
 私は、「文章のリズム」や「文強勢」というとらえかたそのものが、語学に対して外在的であり、それを援用しているのが國弘さんの弱点だと考えています。すでにあらかじめ学者が提出したものを援用している。そして、「文章のリズム」や「文強勢」というふうにだけとらえた場合は、日本人にとってのそれらの問題は解決しないという理解をしています。
 これに対して、私は、「イントネーションの自己決定力」というとらえかたです。同じことじゃないかと言われがちですが、「自己決定力」は語学において内在的です。とらえかたにおいて、違うと考えています。
 國弘さんの上段の構えに対して、考えるための言葉すらも「自己決定」していこうと考えている私からの批判はあるのですが、しかし、初心者が読まれるべき本でもっともすぐれた本は國弘正雄の本であることは間違いないと思っており、私は機会あるごとにどなたにもお買い求めになるようお薦めしています。
 また、理屈を言ってしまいました。
 日本在住のままで英語力を育てていく場合は、英語力と同じだけ理屈も大事です。この点も日本の英語教育界は非常に軽視しています。日本の英語教育は今、「コミュニケーション」の大合唱をやっていますが、英語教育の犠牲者はこれまで以上に増えるでしょう。
 民間に点在する優れた方法(決して英会話学校のことではありません)をうまく選んでいく力を持たなければ、これからの日本人の英語は、ますます学校によって駄目にされていくでしょう。

 私の「電話でレッスン」は、濁流に立つ一本の杭のように孤独であります。
 しかし、ご縁があり、この杭をお選びになったことを、不遜に聞こえてもかまわないので、お祝い申し上げたいと思います。



【5880】
【タイトル】(無題)
【 日時 】02/10/08 18:28
【 発言者 】Naima
【 リンク 】http://www004.upp.so-net.ne.jp/pillbug-twins/language/deutch_sodoku.html



> 國弘さんは、これへの対処法として、バックグラウンド・ミュージックのように英語を流して「聞くともなしに聞く」ということを提唱しておられますが、この点は、上級者が初心者のことがわからなくなっている一点であるとにらんでいます。

私はかつて主婦兼母親兼会社員兼通信大学生徒でしたので、ながら勉強に頼らざるを得ず、主にリスニングから英語の学習を始めました。 その頃、BGMの様に英語を流して"hearing"する方法が盛んに言われていたので、ずっとやって来ましたが、何時間もの聞き流しより、15〜20分程度のディクテーションの方が効果がある事を実感しました。 外国語はある意味で、「気合い」を入れないと修得出来ないものだと思います。「集中」しないと修得出来ないと思います。

この草稿の主旨に関係ないかもしれませんが、私はネイティブスピーカーと歩きながら話す、と言う事が出来ません。 「お天気いいわね」「どこを見物しようか」などと言う簡単な会話の事を言ってるのではありません。

頭の中でめぼしい店や観光地を探しながら、中身のある会話を英語でする事が難しいのです。 私は英語で話すのに集中力が必要なのです。 別に頭の中で日本語から英語に翻訳している訳ではありません。

私の英語の先生はネイティブスピーカーの講師の中でも相当な早口だと自分で言うくらい早口です。 彼が授業を離れて個人的に話す場合にはさらに早口になります。 彼の英語に慣れており共有する背景もあるからと言う事も手伝っていますが、彼との会話は成立する程度の英語力はついています。 ところが、登校時に駅付近で出会い、歩きながら喋っていると、自分が言いたい事が出来ると立ち止まってしまう事が良くあるのです。 慣れた道でもそうです。

日本語であれば複雑な会話を交わしながら、ちょっと自動販売機でコーラを買ったり、靴屋のウインドーの靴の値踏みをしたりする事も出来ますが、外国語はそうはいかないのです。 「ながらしゃべりが出来る」「ながら聞き」が出来るのは、英語資格試験などとっくに突き抜けてしまった雲上人の技の様な気がします。



【5881】
【タイトル】(無題)
【 日時 】02/10/08 19:21
【 発言者 】Naima
【 リンク 】http://www004.upp.so-net.ne.jp/pillbug-twins/language/deutch_sodoku.html



>ところが、登校時に駅付近で出会い、歩きながら喋っていると、自分が言いたい事が出来ると立ち止まってしまう事が良くあるのです。 慣れた道でもそうです。

聴解力も当然落ちます。 聴く事にも集中しなければなりません。 そうやって聞く事に集中すると、前から来る人にぶつかったり、後ろから来る自転車に叱られたりします。

横からの口出し、すみませんでした。



【5884】
【タイトル】つわもの小論
【 日時 】02/10/09 0:19
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



 國弘正雄の方法は、「準備」に対する福音である。
 國弘は、アメリカ滞在中の机上と磁場の往復に関してほとんど書いていない。
もっとも言葉にしにくいものを言葉にしていない。

 「準備」としての練習が、そのまま自在な英語の活用に連続するという幻想を
まるで裁断することがない。この点では、凡百の英語使いと変わらない。

 自分はアメリカで仕込み、日本に帰ってきて、君たちもまともに練習すれば、
こういう能力が身に付くよ、という幻想を与えてしまうことを避けていない。
 あるいは、アメリカ帰りには、この幻想に対する抵抗感がなくなってしまうの
かもしれない。日本だけにいて、そんな自在な英語の活用力を本当に身につけた
場合、多くの人の精神が壊れることは見えないのか。在アメリカだからこそ、そ
れを身につけて精神が壊れなかったのだということが見えているのか。

 國弘の大きな功績は、初心者に対して、「只管朗読」を提唱したことにある。
 しかし、在アメリカでのもっとも言葉にしにくいことを言葉にしなければ、本
当は日本在住で英語をやる人に必要な言葉が届いていないことになる。

 日本でやる英語とは、本質的に「準備」なのだ。
 そして、多くの人が「準備」だけで、その英語の生命を終わりにするのだ。

 あのつわものにそれが見えているだろうか。



【5885】
【タイトル】tiny sand さん
【 日時 】02/10/09 0:21
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



 「回転読み」をやっていると、口の勢いで、自然に次の単語が口に乗るということを書いてくださいましたが、これは実は「回転読み」の大事な機能の一つだと思いました。
 コロケーションの問題というのは、「口の勢い」で「自然に語群が口に乗る」というというようにする以外に解決の方法はないと思います。
 「只管朗読」と「回転読み」以外に、これを解決する方法は日本にはまだないのではないかと思っております。



【5886】
【タイトル】べいべさん
【 日時 】02/10/09 1:32
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



>うちの近くにある、しかし開店時間があわなくてめったにいかない本屋
にいったところ國弘さんの本が平積みに置いてありました。
珍しいことだと思ってよく見てみると横に根石さんの記事がありました。

 「根石さんの記事」というのは、私が「サピオ」に書いた書評のことでしょうか。
 しかし、まあ、図柄としては逆だなと思いました。
 私の本が平積みになっていて、その脇に國弘さんの推薦の書評があったらどんなにかうれしいことかと思います。
 文庫本一冊書いただけのぺいぺいが、大御所の本の売り上げに果たして貢献できるのかどうか。その辺を書店員さんはわかっているのだろうかと不審に思いました。

 まあ、でも、何がきっかけでもいいから國弘さんの本は売れて欲しいと願っています。
 ついでに、「只管回転」を根本教義とする私の「電話でレッスン」に人々の目が向いてくれることを願っています。ひいひい言ってやってるのに、私は「電話でレッスン」で月収20万円に届かないのです。女房と二人でやってる分を合わせて、まあそこそこかなっていうレベルです。こりゃまた、つらい。

 で、雑貨屋をやることを考えちゃったりしているわけです。



【5887】
【タイトル】Naima さん
【 日時 】02/10/09 1:59
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



>>國弘さんは、これへの対処法として、バックグラウンド・ミュージックのように英語を流して「聞くともなしに聞く」ということを提唱しておられますが、この点は、上級者が初心者のことがわからなくなっている一点であるとにらんでいます。

>私はかつて主婦兼母親兼会社員兼通信大学生徒でしたので、ながら勉強に頼らざるを得ず、主にリスニングから英語の学習を始めました。 その頃、BGMの様に英語を流して"hearing"する方法が盛んに言われていたので、ずっとやって来ましたが、何時間もの聞き流しより、15〜20分程度のディクテーションの方が効果がある事を実感しました。 外国語はある意味で、「気合い」を入れないと修得出来ないものだと思います。「集中」しないと修得出来ないと思います。

 國弘さんは、リスニングの練習法として、「聞くともなしに聞く」ことを勧めているんではなくて、英語の「リズム」や「文の強勢」を半無意識に刷り込む方法として勧めています。
 これに関して、俺はどうして英語のイントネーションを自己決定できるようになったのだろうと考えてみたことがあるのですが、どうしてもわかりませんでした。いつの間にか自分の半無意識にしみこんでいた漠然とした「リズム」や「文の強勢」が、「回転読み」という動態の中に出てきたのだとしか思えませんでした。特に「リズム」や「強勢」を練習したことがないのですから、「回転読み」がきっかけで自分に根付いたものと思われます。
 國弘さんも、「流し聞き」なんか勧めないで、「只管朗読」と「只管回転」を組み合わせることを勧めるのがいいと思ったのでした。「流し聞き」なんて、日本人はすでにみんなやっている。いやでも英語は耳に入ってくるのだから、半無意識にはみんな「リズム」や「強勢」は知っている。それを自分の口を動かす動態に持ち込むかどうかが本当のポイントで、だったら、「流し聞き」と「只管朗読」を同じテキストでやるのがいいと勧めるのが筋だと思います。この本が出た当時に、「回転読み」の「回転」というモメントはまだ世の中になかったので、「只管朗読」と「只管回転」の組み合わせは無理だったとしても、「流し聞き」と「只管朗読」の組み合わせとすべきだったと思います。
 「流し聞き」は、必要条件ではあるが、決して十分条件にならない。

 「流し聞き」+「只管回転」+「只管朗読」

 これなら、十分条件を形成すると思います。
 「電話でレッスン」というものを受けてくださっている生徒さんは、自然にこの組み合わせに気付いてくれるのではないかと思います。特に、「イントネーションの自己決定力」を作るというところで、この組み合わせをやってくださる生徒さんは伸びると思っています。「電話でレッスン」に則せば、

 「映画を観る」+「技法グラウンドによるテスト(に合格するための練習)」+「只管朗読」

 となります。

----------------------------------------------------
「電話でレッスン」の生徒さんに

 「映画を観る」+「技法グラウンドによるテスト(に合格するための練習)」

 はレッスンを受けておられるだけで、やることになりますが、「只管朗読」は、自覚的に取り入れていただく必要があります。2ページ見開き程度を単位にしてやられることをお奨めします。



【5888】
【タイトル】自己注釈
【 日時 】02/10/09 2:13
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



Naima さん

>だったら、「流し聞き」と「只管朗読」を同じテキストでやるのがいいと勧めるのが筋だと思います。

 これを実は Eliot さんがやっておられます。
 教師用CDの本文のみを、授業の度に教科書一冊分生徒に聞かせて、音読でどう口を動かすのかを指導されています。
 イントネーションの獲得法に関しては、國弘よりも Eliot さんの方が先に出ているということです。



【5889】
【タイトル】定義
【 日時 】02/10/09 2:25
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



 私の文章における「只管朗読」とは、ある程度まとまった量のもの(教科書の一課分など)をひたすら朗読するという意味です。これは國弘正雄自身の定義と食い違わないと思っています。
 「只管回転」とは、「回転読み」の技法によってなめらかに正確に読めるようになったものを、なおも「回転読み」するということです。
 また、「回転読み」が「只管朗読」と違うのは、「一つの文にとどまる」という点です。このモメントは、実は國弘の古い版の「英語の話し方」にもあります。文法書に載っている文をひたすら読んだという記述がありますが、それは必然的に「回転読み」に近いものとなるのではないかと推測しています。そうであれば、國弘はそうと名付けないだけで、「回転読み」に近いものをやっていたことになります。

 私が「回転読み」をみつけた時、國弘という人を知りませんでした。仕事で、「サピオ」という雑誌から書評を頼まれるまで、読んだことがなかったのです。だから、私の「回転読み」を國弘の「只管朗読」との関係で考え始めたのは、50歳を過ぎてからということになります。
 私が19歳でみつけた方法と非常によく似たものを、50歳になって國弘正雄の本の中にみつけたということです。

 小学館文庫「英語どんでん返しのやっつけ方」を書いた時点でも、私は國弘正雄を知りませんでした。



【5890】
【タイトル】Naima さん
【 日時 】02/10/09 2:50
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



>私の英語の先生はネイティブスピーカーの講師の中でも相当な早口だと自分で言うくらい早口です。 彼が授業を離れて個人的に話す場合にはさらに早口になります。 彼の英語に慣れており共有する背景もあるからと言う事も手伝っていますが、彼との会話は成立する程度の英語力はついています。 ところが、登校時に駅付近で出会い、歩きながら喋っていると、自分が言いたい事が出来ると立ち止まってしまう事が良くあるのです。 慣れた道でもそうです。

 これは高度なことを言っているのだと思います。
 「言いたいこと」っていうのは、本当に英語で言うのは難しい。私も、英語で言いやすいことを英語で言うっていうのではなく、自分の中に生まれたばかりの「言いたいこと」を英語で言おうとすると極度な困難を覚えます。それで、毎度思うことは、「日本語でしか言えないことがある」し、「英語でしか言えないことがある」です。
 「言いたいこと」っていうのは、日本語でなら「なんとか言える」というくらいのものです。本当に言いたいことっていうのは、日本語でだって「なんとか言える」っていうものじゃないかと思うことがよくあります。日本語でだって、「なんとか言える」程度のことを英語にするのは、極端に難しいです。私が生きている間にそれができるようになるとは思いません。そんな程度の英語だけ使って私は死んでいくようになっているのです。

 歩きながらそれをやろうとすると、足が止まってしまうというのは重要なポイントなんでしょうか。私は経験がありません。歩きながらする話は、「適当な、ぼやけた、まあどうでもいいような話」ばかりであるせいかもしれません。
 私は、座って話しているのでも、「言いたいこと」を言おうとすると、金縛りになったような感覚はよく生じます。「くそ、言えない」「くそ、言えないぞ」「言いようがないぞ」と思う不自由な感覚は強烈にあります。その不自由な思いを表情から消す努力はしないので、ウドあたりはお前はこういうことを言いたいのかと助け船を出すことがあるのですが、うん、まあな、だいたいそんな感じかなでお茶を濁しているのが実状です。いや違う、似ているけれども違うと言うこともあります。

 私には、主言語と副言語という考えがあるのですが、主言語を英語に置き換えて少なくとも数年は英語の磁場で言葉と自分の考えを摺り合わせる作業をしないと無理なことなのではないかと考えています。
 私は、主言語を英語に置き換えたことが一度もない人間です。今後もその予定はありません。
 その問題なのではないかと考えています。



【5891】
【タイトル】恋人ファンさん
【 日時 】02/10/09 4:00
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



 Naima さんの記事に古川さんの掲示板のことがあったので、久しぶりに読みに行きましたら、私のホームページのことを紹介していただいてあるのに出会いました。
 ありがとうございます。

 インドの英語のことですが、リンクを教えていただいて読んだら、英語を使うエリート層が3パーセントと書いてあったような覚えがあります。(昨夜、もうろうとしながら読みました)。この3パーセントはまともな英語をしゃべるのではないかと思いました。
 この根元に、イギリス側からインド社会が見えるように、官庁、裁判所などの使用言語を英語にしたイギリス側の都合があったでしょう。イギリス本国が利益を吸い取る場合に、肝心なところの使用言語を英語にしたということがあったでしょう。 インド人の都合ではなく、イギリスの支配権力の都合です。
 アジアでもっとも英語が根付いたのは、インドなんじゃないかと思うのですが、エリートの3パーセント以外にも、町で拾うブロークンな英語をしゃべる人がたくさんいると思います。インドとネパールは事情が違うだろうと思うのですが、私がネパールで乗った人力車を牽いた少年は、年を聞いたら13だと言っていました。ブロークンな達者な英語をしゃべりました。調子のいいやつでした。
 花の種を買いたいが、種を売っている店を知っているかと聞くと、「知ってる、知ってる、連れて行くから乗れ」というので乗ったのですが、実は知らなくて、途中で人力車をとめて、通りにいたおばちゃんに種を売ってる店を知らないかと聞いていました。このやろと思ったのですが、まあ店につけばそれでいいかと思い、そのまま乗っていたら、よく店の位置がわからないまま人力車を引っ張りすぎて、店の前を通り越し、数百メートル行き過ぎました。それでまた人に聞いて、店の前まで戻りました。その時の言葉は、英語ではありませんでした。店に着いて中に入ると、パンジーだのデイジーだの、日本のどこにでも売ってるような花の種しか売っていなかったので、店からはすぐに出ました。
 それでまた人力車に乗ったのですが、人力車を拾った場所まで戻る途中で、坊主は店の場所を教えたおばちゃんにつかまり怒られていました。教えた店の前を通り越して、行き過ぎたのを見られていたらしい。私は、人力車の上から大笑いしていました。それで、元の場所に戻ったら、余計に引っ張ったから、余計に金をくれと言うので、あほうと日本語で言いました。でも、余計にくれ、くれ、くれ、と言うので、ノウ、ノウ、ノウと言いました。
 途中で、お互いになぜだか笑い出して、私はこの坊主の頭を軽くげんこつで撫でてやりました。約束の金に少し色をつけて渡したら、しぶしぶと受け取って、明日もここにいるから明日も来て乗れと言いました。そういう話は英語でしたのです。
 この坊主の英語は学校で習ったものではない。だいたいが、13歳で人力車をひいていて、学校になんか行っていないのです。小学校にだって行っている気配のない子供が町にたくさんいます。この子供たちが英語をしゃべるとすれば、町で拾って覚えるだけです。

 インドの町にもこの種の英語はあるのだろうと推測するのです。ネパールよりももっと厚い英語の層があると思います。世代間で伝承されるということが、親子という世代間ではなく、町で人と話して覚えるみたいなことなら、伝承は生じるでしょう。
 昨夜読んだ記事にも、人は町で英語にさらされる機会が多いとあったと思います。話すことの当事者として英語を使う機会が多いなら、伝承になると思います。



【5893】
【タイトル】浅はか...浅バカ?
【 日時 】02/10/09 4:53
【 発言者 】Naima
【 リンク 】http://www004.upp.so-net.ne.jp/pillbug-twins/language/deutch_sodoku.html



根石さん、

私はどうもまだ根石さんの英語論を充分に理解していないみたいですみません。 でもスカタンな質問に答えて頂く度に薄皮を剥がす様に「あ、そうか」「あ、そういう事やったんか」と分かって来てますので、気長におつきあい下さい。

歩きながら真剣な話をした事ないですか?

>「くそ、言えない」「くそ、言えないぞ」「言いようがないぞ」と思う不自由な感覚は強烈にあります。

私と根石さんの思考の深さには雲泥の差があると思いますが、そういう経験は多々あります。 私の先生は「う〜ん、う〜ん」とうなり声を上げるだけの私に "Just get it out."と良く言います。 「言い切れなければ、自分が納得の行くまで、手をかえ品を代えて言ってみな」と言うのです。 しかし、言っても言っても自分の思いとか考えとかとは微妙に違うので、相手が「わかる」と言うと「違うねん、そうやないねん、言いたい事はもっと他の所にあるねんっ!」と鬱憤を溜めてしまいます。 それでますます「英語やりたい」と泥沼に足をズブズブと突っ込んで行ってる様な気がします。

ドイツ語で胡瓜をGurkeと言うのですが、この胡瓜は唖然とするくらいデカくて、日本のとは全然違います。 "Gurke"を「胡瓜」と訳してはいけないんやないか、と思う事があります。

簡単な事でこうもイメージが違うのだから、英語と日本語がぴたりとくっつけられる訳がありません。 ネイティブスピーカーの方も英語で日本人と会話していると、「本当の所が通じているのやろか、と不安になる事がある」とも言ってました。

ペラペラ流暢にしゃべる人は、一見、英語の使い手の様に見えるけれど、自分の言いたい事と英語で言ってる事のギャップに目を瞑っておれる人かも知れません。 私のやっかみかもしれません。 よく英語をしゃべる人の中には「それ英字新聞やニュース記事の受け売りやんか、自分の考えはどうなんよ」と言いたい様な人もいます。 「手持ちの英語力で間に合わしてるだけやんか」と思える人もいます。

>私には、主言語と副言語という考えがあるのですが、主言語を英語に置き換えて少なくとも数年は英語の磁場で言葉と自分の考えを摺り合わせる作業をしないと無理なことなのではないかと考えています。 もしおっしゃる様に、磁場で主言語と副言語を置き換え言葉と自分の考えを摺り合わせる作業をすれば可能なのであれば、今にもそうしたいくらいです。

私はチャラチャラと英米人と会話を楽しみたいわけではありません。 で、そういう会話を持った事もないです。 なるべくなら自分の気持ちとズレのある言葉を発したくはありません。 お茶を濁したままで済ましておきたくはない相手もいるわけです。

根石さんは、やはり、磁場のない所での英語と自分の考えの摺り合せ作業は不可能だとお考えですか?



【5894】
【タイトル】Cry for the moon...
【 日時 】02/10/09 5:06
【 発言者 】Naima
【 リンク 】http://www004.upp.so-net.ne.jp/pillbug-twins/language/deutch_sodoku.html



外国語って、そういう事なんでしょうね。 ほんま切ないです。

>そんな程度の英語だけ使って私は死んでいくようになっているのです。

私も、そんな程度の英語だけ身に付けて死んでいく様になってるんだと思います。 足腰が立たないので ジリジリッ、ジワジワッ、と匍匐前進しながら、いつかパタッと息絶えるのか...



【5895】
【タイトル】Fly me to the moon...
【 日時 】02/10/09 23:56
【 発言者 】Naima
【 リンク 】http://www004.upp.so-net.ne.jp/pillbug-twins/language/deutch_sodoku.html



ちょっと語呂合せしてみただけで、深い意味はありません。

根石さんは、大学受験勉強の時、回転読みや電圧装置にどれくらいの時間配分をされましたか? 「どんでん返し...」に書かれていたのかもしれませんが、手許にそれがありませんので。



【5897】
【タイトル】Naima さん
【 日時 】02/10/10 2:03
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



>根石さんは、やはり、磁場のない所での英語と自分の考えの摺り合せ作業は不可能だとお考えですか?

 英語、というか、何語でもいいですが、自分の考えと摺り合わせて、それがリアルな言葉になりうるのは、それを主言語としている言語においてだろうと思っています。
 イギリスにいる日本人で、英語で小説を書いている人がいるそうですが、この人も日本に帰って日本語で生活を始めたら、英語で小説が書きにくくなるか、書けなくなるはずだと思うのです。日本語で育った人が、日本で英語で小説を書く必然は何もないし、やれるはずもないということは、日本語を主言語とする人には日本語の中では本当の意味で英語で考えるということは成立しないということだと思います。
 これは文学に限らない。用を足すというレベルではなく、ぎりぎりの自分の考えを練るには、磁場における主言語という条件は絶対的なのだという考えです。

 自分の考えなどと私も気楽に言いますが、人間がぎりぎりのところを考えるとき、考えというものは、「自分」とか「私」の所有物であるようなものとはまるで違うと思っているのです。むしろ、考えというものの方が主体であって、「私」や「自分」を使役するのだ、と。この主客の逆転が生じても、なおも考えを続けることができるのは、磁場というものが下支えしてくれるからなのだと思います。この下支えがなかったら、人間は簡単に壊れると思っています。

 こういうところでは、自分に自然にしみ込んだ言語しか使い物にならず、学習した言語などは実に無力なのだとも思います。
 イシグロというイギリスの小説家が、どんな過程でその体に英語がしみ込んだのかについては、知らないのですが・・・。たとえ、学習した言語であっても、その後にしみ込んだものの厚みがないと使い物にならないと思います。この人に、英語がしみ込んだ年齢というものも無視できないポイントだと思います。 イマジネーションのような個の意識を場として生じるものに根元を求めても、それは実に希薄な言語にしかならない。語学の机上で作れるものは、この希薄なものでしかありません。
 「胡瓜」という単語ひとつでも、私たちはその語義を使用しているという気でいるかもしれませんが、実は使っているのは、語義に感じている歴史の厚みというものだとも思うのです。語義が辞書の定義としてのものだけでなく、人が使う場での生きた感覚をも含むのであれば、その背後にはその一語の歴史というものがあり、使う場での生きた感覚というものの中には、その歴史の厚みが生きているのだとも思います。
 このことは、単に語についてだけでなくて、シンタックスというものにも言えると考えています。ネイティヴ話者になった人というのは、生まれてまもなくの言葉を覚えていく幼児の体に、そのシンタックスの歴史の厚みをも受肉するのだと思うのです。
 そんな厚みは、語学の机上では逆立ちしても手に入れることはできないのだという認識を持つに至ったことが、語学をやったことの成果であるというような逆説めいた思いがあります。

 しちめんどうな話で申し訳ありません。



【5898】
【タイトル】高速性
【 日時 】02/10/10 9:34
【 発言者 】パクパク

たいへん、ご無沙汰しています。
ところで、回転読みのなかに、時間という概念は
どこまで、明確に意識されていますでしょうか?
ネィティブが1秒で読む英文を
日本人が1秒を切って、ネィティブより速く読む練習と
日本人が、1秒以上で読む練習とでは
おのづから効果は違ってくるとおもいます。



【5899】
【タイトル】高速性について
【 日時 】02/10/10 22:12
【 発言者 】Naima
【 リンク 】http://www004.upp.so-net.ne.jp/pillbug-twins/set_pages/main.8_sodoku.html



パクパクさん、根石さん、

いつもの「お口あんぐり」もののバカな質問になると思うのですが...

ネイティブスピーカーより速く読む練習をしなければならないとしたら、私は100回転読みしたぐらいでは到底無理です。 ドイツ語のフォネティクスのワークブックとCDを探している所なのですが、今は発音を1つ1つ大事にしながら音読している状態です。 100回転するとCDのスピードと同じくらいには言える様になりますが、r音やl音は英語とはまた違った難しさがあって、これらの音を誤魔化さずに言うのはまだまだ困難を覚えています。

まだ音作りもきちんと出来ていない私の様にごく初歩の段階でネイティブスピーカーより速く読む事に何か意義があるのでしょうか?



【5900】
【タイトル】こんなコトバ見つけました
【 日時 】02/10/11 0:58
【 発言者 】英語嫌い人

中島義道『たまたま地上にぼくは生まれた』(講談社)から引用。
「ディベーティングは、科学的な態度に近くて、アメリカ人なんか好きなようですけれども、弁護士の教育ですね。ソフィストといって、ソクラテスが一番嫌ったものです。つまり、いつも議論に勝つように教育するわけです。・・・討論術の授業を受けて、勝たなければ優等生にはなれないわけです。・・・内容はなんだっていいんですね。・・・いつも勝てばいいわけですから。『ゴルギアス』でソクラテスはそういう話を非常に明確に言っていまして、勝つか負けるかということにかかわるんだったら、私は一切あなたとお話しません、というような言い方をします。だって、ソクラテスは真理を求めているんですから、負けたって場合によってはいいわけですよね。・・・それは真理なんですから・・・
 対話とは・・・相手を打ち負かすことが目標ではなく、・・・自分の実感とか身体というものを、かけがいのない自分の言葉、ニーチェによると「血の言葉」・・・をもって、ぶつかっていくことです。・・・負かされても、・・・何かがわかるようになるからいいわけです。これがディアレクティケという弁論術、あるいは弁証法の基本です。」



【5901】
【タイトル】英語嫌い人さん
【 日時 】02/10/11 1:37
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



数日前、ソフィストに関してちょっと考えました。
日本で、英語大好き人間をやっている人たちは、しょせん詭弁術を身につけ
るのではないかと思います。
じつに、やかましいです。
ディベートっぽい理屈を聞いてると、いつも、黙ってろアホ、と言いたくな
ります。



【5902】
【タイトル】Naima さん、ぱくぱくさん
【 日時 】02/10/11 2:16
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



>まだ音作りもきちんと出来ていない私の様にごく初歩の段階でネイティブスピーカーより速く読む事に何か意義があるのでしょうか?

 私は「瞬間化」という語を使いますが、主に音をきいたとたんに意味が生じるとか、意識に意味が生じた瞬間にそれが単語や語群や文に結びついて音になるというようなことを言うときに使っています。
 この瞬間化をもたらすのに、高速化は意味があります。
 音、意味、単語のイメージ、語群のイメージ、文法理解、構造理解などすべてを意識という鍋に入れて、闇鍋のようにぐつぐつ煮るために「回転読み」を使うと、それらが境界を失って煮詰められたエキスのようなものが動くようになりますが、その時、内在的に文がまるごと把握できるのだと思います。人から文全体の意味を教わって、こういうことを言っている文だと知ってからやるのでもいいですが、全体から部分の理解を割り出すことも、部分の理解を得て、それらを連結して全体の理解に至る逆過程も全部、このエキスを得るための「回転読み」にはあります。全体と部分の間に双方向性がある。
 これをやるのに、高速化はいいと思います。
 音ができてから速く読むのでなくてもいい。絶えずベストの音を求めて、徐々に速めていって、高速化すると、鍋の中身がぐつぐつと煮えて、部分が全体に至り、そのことによってより部分がくっきりしてくるだけでなく、全体が部分化する。あるいは、部分が全体化する。
 全体が部分化するというのは、文全体でひとつのイメージとなることです。
 部分が全体化するというのは、単語ひとつのイメージが伸び縮みして、この語のイメージの核が析出されてくるということです。

 いい音を求めようとすると、ゆっくり読むことになる。
 速く読もうとすると、音が崩れやすくなる。
 だから、両立させがたいものを両立させるのが、「回転読み」の高速化です。
 これはいい練習になると思います。

 コツは、細心に大胆に、そして徐々に、です。
 最終的に現時点での自分の最高速が出て、回転がきいていればいいとします。
 何度も同じ文に立ち戻ってこれをやると、恋人ファンさんが言う意味での英語口を作るのに最短距離をたどることになると思います。Naima さんの場合は、ドイツ語口ですが・・・。

 ついでにお答えしてしまいますが、「回転読み」と「電圧装置」のバランスっていうものは、特に考えてやっていませんでした。「回転読み」を単に音(イントネーション込みの)を仕上げるためだけでなく、闇鍋の鍋として使う場合には、あらかじめ「電圧装置」で個々の単語や語法や語群にイメージを充電しておく必要がある。だから、「回転読み」で意味も扱うために、「電圧装置」で自分の中に単語その他の意味を叩き込んでおいたのです。
 最近、私は「回転読み」の回数のことをよく言いますが、私が大学を受けるために英語をやって、英語が面白くなった時は、回数はあまり気にしていませんでした。自分で納得のいく質の方をずっと気にしていました。一文の語数が多くなったりすると、自分で納得のいく質を得るために、数百回の「回転読み」もしていたと思います。短い文では、数十回で済ませていたでしょう。
 「電圧装置」での質も問題で、これは「どんでん」にも書きましたが、ヒントとしての日本語を見て、「ただちに、本当にすぐに」その単語や熟語が書けるのでなければ、納得しませんでした。「ただちに、本当にすぐに」ということが成立していたとき、日本語の字は英単語のイメージを呼び出すための単なるきっかけになっていたのだと思います。日本語の字は見ますが、意識に動いているのは英単語・熟語などのイメージだった。

 「回転読み」に必要なだけは、すべてを「電圧装置」であらかじめ処理したというだけです。「回転読み」にせよ、「電圧装置」にせよ、練習の質だけが問題です。納得のいく質が確保できれば、後は量をかせぐわけです。



【5903】
【タイトル】補足
【 日時 】02/10/11 2:19
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



Naima さん

 高速化ですが、ネイティヴスピーカーよりも速くとか考える必要はありま
せん。絶えずベストの音を求めながら、自分の最速を出せばいい。

 そりゃ、それだけでも、ゆっくりしゃべるネイティヴスピーカーよりは速
くなりますわ。英語しかしゃべれない人が最速でしゃべるよりは、当然遅く
なります。あっしら、日本語もしゃべれる人間なんですから。



【5904】
【タイトル】パクパクさん
【 日時 】02/10/11 2:22
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



いつもながら思うのですが、ぱくぱくさんは、意味の問題にほとんど触れる
ことがないのはなぜなのでしょうか。
音だけで、英語が片づくとお考えでしたら、そう思っているうちに一生が終
わると思います。



【5906】
【タイトル】根石さん
【 日時 】02/10/11 2:59
【 発言者 】Naima
【 リンク 】http://www004.upp.so-net.ne.jp/pillbug-twins/set_pages/main.8_sodoku.html



ご回答有り難うございました。(アンケート調査のお姉ちゃんみたいな口調ですみません)
よく解りました。 パクパクさんやべいべさんや根石さんの(お名前順不同)コメントを読む度に、英語の回転読みをしたいと言う逸る気持ちを押さえてドイツ語回転読みをやってます。

なんというコーインシデンス。 さっき詭弁術のサイトを読んでた所です。 副島隆彦批判をしてはるQ先生のサイトのリンクで見つけました。

>http://www.d2.dion.ne.jp/~majinbuu/kiben.htm



【5907】
【タイトル】音の壁
【 日時 】02/10/11 7:07
【 発言者 】パクパク

わたしは、さきに音の壁を崩してから、あとで意味を考えたほうが
いいとおもいます。
さきに意味をかんがえたり、同時並行もよくないとおもいます。

サリバン先生がヘレンに言うコトバ:Imitate now,understand later.



【5908】
【タイトル】高速化 vs リズム・イントネーション
【 日時 】02/10/11 7:11
【 発言者 】boysome228

>まだ音作りもきちんと出来ていない私の様にごく初歩の段階でネイティブスピーカーより速く読む事に何か意義があるのでしょうか?

まずは音作りが先決でしょうね。でも、ある程度音作りができるようになったら、今度は、リズム、イントネーションに取り組む必要が出てきます。これが正しくできないと、いかに個々の音が正しく出せても、全体として意味が通じなくなります。

 ここで大切なのは、ネイティブのようなリズムとイントネーションを保って高速化するという事です。高速化するためには、音を崩して、真に速めるべきところを速めなければなりませんが、その部分がどこかを誤ると、とんでもない事になります。我流で高速化をすると、全く通じない音になり、多分、ご自分の聞き取り能力にも悪影響を及ぼすでしょう。逆に正しいリズム、イントネーションで高速化できれば、これさえ正しければ、個々の音がたとえ日本人訛りバリバリでも通じる言葉になります。リズムとイントネーションはある意味、個々の音の発音より大事と言えるでしょう。

 ネイティブスピーカーより速く読むという事は、多分百害あって一利無しでしょうね。同等か、それ以下のスピードで良いと思います。スピードよりももっと大切なのは上述した正しいリズムとイントネーションです。これが正しくできると、結果として高速化がついてくる。。。というアプローチが正しいのではないでしょうか?



【5909】
【タイトル】音と意味
【 日時 】02/10/11 9:51
【 発言者 】パクパク

素読というのは、音と意味とを切り離していると
おもいます。
ひたすら読むという、語感のなかには、ただただ読みに
没頭するイメージがあります。
一見、意味がわかってから、読む方がいいようにおもいます。
しかし、江戸時代の素読では、意味は教えてなかったとおもいます。



【5910】
【タイトル】boysome228さん
【 日時 】02/10/11 10:35
【 発言者 】Naima
【 リンク 】http://www004.upp.so-net.ne.jp/pillbug-twins/set_pages/main.8_sodoku.html



>これさえ正しければ、個々の音がたとえ日本人訛りバリバリでも通じる言葉になります。

私も英語をやってる時にそう思った事もあるんですが、ほんとにそうなんでしょうか? Boysome228さんが「ある程度音作りが出来る様になったら」と言うのはどの程度ですか?
固有名詞なので例としては適切ではないかもしれませんが、マリリン モンローとバリバリの日本語訛りで発音したって通じないじゃないですか。 boysome228さんのおっしゃる所のバリバリの日本語訛りってのは、どういう事でしょうか?

>音を崩して、真に速めるべきところを速めなければなりませんが、その部分がどこかを誤ると、とんでもない事になります。

個々の音づくりがきちんと出来ていないと正しいリズムやイントネーションが出てこない様な気がしてたんですが。 正しい発音をきちんと身に付けていると音の崩し方が自然にわかる様になるとも思ってるんですが。 たとえば "n" 音が正しく出来ていないと、次ぎに来る母音とうまく同化させられないのでリズムが崩れる、とか言う事もあるんじゃないでしょうか? 1つ1つの語のどこにストレスがかかるのか、母音子音のきちんとした発音が身についていれば、文を回転させる内に、"I am not alone in the night." が「アイムナラロウニンザナイッ」になり"love letter"が「ラヴレラ」になりますね。 自然に音を同化させられる様な気がするのです。 そこから高速化も自然に出来る様になるのではないかな、と理解していたのですが。 私の場合、意味がわかっている文を回転させていると、その文の背景にある感情や状況などをいろいろ想像する様になり、苛立って言う、穏やかに言う、熱意を込めて言う、など、場合によってイントネーションを変えてみたりもする様になりますが、どんなもんでしょう?

>我流で高速化をすると、全く通じない音になり、多分、ご自分の聞き取り能力にも悪影響を及ぼすでしょう。

我流の高速化、は結局、「まだ音作りの出来ていない時点での高速化」ではないのでしょうか?

あ〜、またスカタンなコメントしてるかな....
へ理屈ばっかり言ってないで、もう寝ますね。



【5911】
【タイトル】根石さん
【 日時 】02/10/11 10:47
【 発言者 】Naima
【 リンク 】http://www004.upp.so-net.ne.jp/pillbug-twins/set_pages/main.8_sodoku.html



boysome228さんにお返事を書いていて、私はまだ少し回転読みの極意を理解し切っていないな、と思いました。 が、理屈を言ってる段階ではない。 とにかくやってる内に開眼するんだろうと思います。 直感とか啓示の方を信じるな。 理論は苦手。

で、寝ます。



【5912】
【タイトル】個々の音さえできれば自然に?
【 日時 】02/10/11 23:30
【 発言者 】boysome228

> boysome228さんのおっしゃる所のバリバリの日本語訛りってのは、どういう事でしょうか?

 バリバリの日本語訛りというのは単に物の喩えに過ぎません。例えば、rとlの区別ができないとか、子音で終るべき単語の最後に必ず母音が入ってしまうというような事です。このような場合でも、リズムとイントネーションが正しければ、結構通じてしまう事が多いという意味です。

>個々の音づくりがきちんと出来ていないと正しいリズムやイントネーションが出てこない様な気がしてたんですが。 正しい発音をきちんと身に付けていると音の崩し方が自然にわかる様になるとも思ってるんですが。。。自然に音を同化させられる様な気がするのです。 そこから高速化も自然に出来る様になるのではないかな、と理解していたのですが。

 前半は同感できます。でも、後半は同意できません。個々の音が正しく発音できるというのは、料理に喩えれば、肉や野菜、調味料等の食材を準備できた段階だと思うのです。でも、調理はここからが真のスタートですね。これらをどう調合して料理するかで、フランス料理にもイタリア料理にも、中華料理にも日本料理にもなり得ます。この過程が、リズム、イントネーション、高速化における音の変化のさせ方などに相当するように思います。そのメソッドを知らなければ、個々の音さえできれば自然にそうなるとは言えますまい。




【5913】
【タイトル】Naima さん
【 日時 】02/10/12 1:14
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



>パクパクさんやべいべさんや根石さんの(お名前順不同)コメントを読む度に、英語の
回転読みをしたいと言う逸る気持ちを押さえてドイツ語回転読みをやってます。

 ドイツ語の磁場にいて、英語の回転読みをやりたいなどとは、浮気心というものです。
 いや、俺も、日本語の磁場にいて、英語の回転読みなどやっているので、俺も浮気心で
やっているんです。
 語学なんざ浮気じゃねえだろうか。
 國弘さんや、松本道弘さんなんかも、浮気にも浮気の理があると言っているんかもしれ
ないです。浮気の達人と言っていいのではないでしょうか。
 私は語学は浮気であるというところまでは肯定できるのですが、達人が嫌いなのです。
 達人なんざ、しょせん、磁場の力を借りるのです。
 松本だってそうだと思っています。日本語の磁場の力を無力化するような技術を発展さ
せたチンピラだと思っています。デパートガールにハワイの二世を装って、英語で話しか
けたなどとは、人に教わるまで知りませんでしたが、実に恥ずかしい行いだと思います。
 町で外人ハントをやるなどということも、スキルを神とした人間だけが行う破廉恥行為
だと思っています。

 いやあ、酒が入ると詭弁が上達して仕方がない。

 酒が入っているから、正気にはなかなか戻れないのですが、明日読んだら、ありゃあ、
と思うようなことを書くことにも大胆になっている現在、書いちまいます。
 ハンブルクに今いるということは、運命と言えば運命なので、この運命とまともにつき
あって、ドイツ語の「回転読み」に精を出してください。日本に戻って、英語の「回転読
み」をやる際にも、必ず役に立ちます。

 ドイツ語の個人授業の先生は、その後何か言いましたか?



【5914】
【タイトル】boysome228さん
【 日時 】02/10/12 1:43
【 発言者 】Naima
【 リンク 】http://www004.upp.so-net.ne.jp/pillbug-twins/set_pages/main.8_sodoku.html



しょうもない質問で喰い下がって申し訳ありません。

そら「結構通じてしまう」という程度の話であれば、コテコテの古典的な例ですが、ご飯たべてて「liceお変わり」と日本人夫が言っても、アメリカ人妻は「飯喰ってる時に気持ち悪い間違いすなっ」で済むだろうと思うのですが。

この〜、回転読みの前や暇な時にCDで聞き込み(刑事みたいですね)してるのと、ドイツ語圏にいるのとで、イントネーションのお手本はまわりにいっぱいあるのですが、(非常にアホな事を聞いてる様であれば無視して下さい)2点質問があります。

ひとつはrとlの区別が出来ないとか、子音で終わる単語に母音が入ってもリズムとイントネーションが正しければ通じてしまう事が多い、と言うのは本当でしょうか。 聞手と話手が状況を共有していれば、文脈の中で通じる事がないとは言えませんよね。 けれどそんな風な発音だとリズムもイントネーションも崩れてしまう様に思うのですが。 通じる、というのはどんなもんでしょうか? 日本語と英語とは違うかもしれませんが、私の友人のドイツ人女性は個々の日本語の発音を綺麗にしゃべりますがイントネーションはケッタイですよ。 でもちゃんと通じます。 英語をしゃべっても大阪弁のイントネーションをひきづっている友人がいますが、それも通じてます。 仕事ちゃんとやってますから。

もうひとつは自分なりのイントネーションは危険だと言う事ですが、人間の感情表現の基本が変わらないと言う点では、自分なりでも大丈夫だと思う事があります。 "great"と言う単語1つをとって考えてみると、心底すごいと思う時には自然に"g~reat!"となるでしょうし、皮肉まじりの場合には"great(↓)"と平坦なイントネーションで語尾が下がりますでしょ? このあたりはどんな国民にも共通して自然に出来るイントネーションと言うものもある様に思いますが。 単語ひとつでもcommunicationをのっぺりと発音してしまうのでは、全体のイントネーションにも係わってきますよね。 そうじゃありませんか? それに同じ事の繰り返しなんですが、イントネーションは音声教材なしで音読してるわけではないのですから、信号無視の抑揚をつけるてるわけでもないのですし。

「鶏が先か玉子が先か」論になって来そうなので、これから私は被験者たる身分に応じた勉強を致します。 また余計な口出ししちゃった、と思って反省してます。 では



【5915】
【タイトル】パクパクさん
【 日時 】02/10/12 1:57
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



>サリバン先生がヘレンに言うコトバ:Imitate now,understand later.

 まさにこれが素読の原理です。
 素読には、コーチ側が意味を教えないという原則がありますが、生徒がイメージしたり、意味を考えたりすることを禁じることもありません。そこに「磁場」の問題があります。

 Imitate now,understand later. というのも、英語の磁場で言われています。これでいいのは、「磁場」があてにできるからです。
 漢文の読み下し文が、江戸時代の日常語から見てどれほどへんてこりんなものであっても、それは日本語です。語彙は八っつあん、熊さんから見たら、とうてい日本語に思えなくても、シンタックスが日本語です。私はシンタックスが日本語であれば、それは日本語だと思っています。
 シンタックスが日本語だから、コーチ側から解釈を与えないということが有効になります。生きて娑婆にもまれりゃ、そのうちわかるわさ、という原理が素読の原理だと思っています。おめえに、今わかれって言ったって、そりゃ無理だ。今は、とにかくすらすら読めるようにしておけ。これがまあ、私の下世話な解釈による素読です。
 これは、あくまでも日本語の「磁場」で日本語を素読するから有効になる。

 日本で英語をやる場合には、素読の伝統的なやり方を金科玉条みたいに守るわけにはいきません。「磁場」をあてにできないからです。意味を最初に与えたら素読とは言えないというのであれば、私は素読を捨てることにもためらいはありません。私は素読の原理を信じているだけです。それは要するに身体化であって、素読のハウツウ自体を信仰しているわけではありません。

 漢文の素読では、語彙が日常語ではありませんから、素読をする子供の意識で、音と意味が一緒にならないことはよく起こるのではないかと思っています。読み(音)だけが完成して、後から意味が備わることが起こる場合、音と意味は当初、肉離れを起こしており、別々のものです。
 ここが素読を語学に応用する場合のポイントです。音と意味の分離ということにおいて、漢文の素読と日本でやる語学としての英語は似ているのです。
 語学でも、音と意味は当初、ばらばらのものです。しかし、日本語の「磁場」で英語を語学とする場合、この音と意味の分離は、個人技で意識的に、あるいは強引に合体させないと、いつまでたっても一体化することはありません。素読のノウハウを遵守しているわけにはいかないのは、この一点においてです。

 微分してみたときに、音と意味の分離がみつかったとして、音を先に片づけるのが得策だというのは、私もそう考えてきました。私の「電話でレッスン」でも、音に意味を合体させるための話をする時期は、生徒さんの状態を見ながら行っています。
 まだ意味と音の同致のことを言うのは早いと思えば、意味のことは何も言わず、音の問題だけを言います。音に意識を奪われずに、ちゃんと音が出るようになれば、意味を容れるための容器ができたのだと考えて、意味と合体させる方法を言います。
 このあたりは、絶対にコーチについた方が有利なところです。初心者はコーチにつくのが有利だと思っています。10万円払って、10年分くらい得をするということはいくらでもあると思っています。日本語の磁場に置かれるかぎり、語学としての英語は一生ものですから、10年得をすることは実に大きいと思っておりますが、いまだ私の「電話でレッスン」は世の中にブレイクスルーするに至っておりません。

 「回転読み」は独学の方法ですから、Naima さんが言うように身体の動きが開示するものをあてにしています。こちらでは、音が安定してきたら、回転のさなかにどかどかと意味と合体させていっていいと思っています。そのためにこそ、「電圧装置」のような野暮な仕掛けも提示してあります。

 危険は多いですが、Naima さんに関するかぎり、安心して見ています。この方は、話のポイントがよくつかめる方ですし、なにしろ英検一級の方です。boysome さんの言われたような一般論は、すでに十分承知している方ですから。



【5916】
【タイトル】Naima さん
【 日時 】02/10/12 2:00
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



>けれどそんな風な発音だとリズムもイントネーションも崩れてしまう様に
思うのですが

まさにその通りです。

しかし、Naima さんが極度の初心者みたいに自分のことを書くのにも問題が
あるのではなかろうか。



【5918】
【タイトル】根石さん
【 日時 】02/10/12 2:09
【 発言者 】Naima
【 リンク 】http://www004.upp.so-net.ne.jp/pillbug-twins/set_pages/main.8_sodoku.html



足が悪くて先生のお宅には車の送迎なしでは行けないので、友人が車を出してくれない時にはお休みしています。 ですが、欠席の電話をかける時はもうドイツ語でなんとかやってんですよ。 去年習った表現もだんだん思い出して来てますし。 先生も電話では以前は英語まじりだったのですが、今はもうドイツ語しかしゃべってくれません。来週更新のホームページにも書いたのですが、マンションの下の部屋のSeehaseさんと言うおばあさんと30分の散歩の間中、ドイツ語でしゃべりました。 もっともおばあさんは少しボケていて同じ事ばかり聞くので回転会話なのですが。 (あれ、これ前に書きましたっけ?)この体たらくのドイツ語レベルですが、ドイツ語が出て来る様になっています。 ドイツ語口にはなかなかならないですが。 しかし、浮気と言われても早く英語で回転してみたいです。英語やったら、英語やったら、もっといけるのに... といつも思います。 ドイツ語の回転はまだすこしもどかしいのです。

ハンブルク近郊にリューベックという中世の街がありますが、そこの教会で絵葉書や聖書の言葉を記したしおりにまじって、「めぇりり〜んま〜んろう」の切手を売っていました。 牧師も何を考えとるんやろ、と思いましたが一枚お土産に買いました。 口を半開きにして目を細めた色っぽい写真なんですが、年賀状にはっつけて消印押されてもかまいません? 無傷のまま持ち帰った方がよろしいでしょうか?

boysome228さん、私のごちゃごちゃした質問は忘れて下さい。 深く分析したり考えてるわけでなく、単なる印象ですから。 ごめんなさい。 あまり考えなしに言葉吐く悪い癖がありますから... 自重しながら自嘲してます。



【5919】
【タイトル】理屈好きなくせに
【 日時 】02/10/12 2:11
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



Naima さんは、理屈は好きなんだよ。
理屈が嫌いなふりしてるだけなんだ。
語学では、理屈は絶対に大事なんだ。



【5921】
【タイトル】結婚詐欺師みたいですか? (^^;
【 日時 】02/10/12 2:20
【 発言者 】Naima
【 リンク 】http://www004.upp.so-net.ne.jp/pillbug-twins/set_pages/main.8_sodoku.html



>しかし、Naima さんが極度の初心者みたいに自分のことを書くのにも問題があるのではなかろうか。

決してかまととぶってる訳ではないのです。 私は英語学習法に関しては何もわかってないですよ。 自分が何故曲がりなりにもしゃべれる様になったのか、そこんとこも良く解らないですし。 自分の英語がこれ以上なんともならないので、長野まで生まれて始めての一人旅をしたわけですし。



【5927】
【タイトル】メール転載
【 日時 】02/10/12 13:30
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



根石せんせい

宿題の会話は、何とか覚えましたが、
まだつまずきますし、早くも言えません。
でもこの私にしてはめずらしく、
地下鉄の中でもお風呂の中でも
仕事をしながらでも覚えようとして
英文を口にしています。
ホンマおかしいねーーーーっ。

何でこんなこと続けてられるかと言うとね、
ブッシュ大統領がTVで話しているのがね、
これまではぺらぺらぺらとしか聞こえなくって
どこからどこまでが一つのセンテンスなのかさえも
さっぱり分からなかったのに、
例えば、ofとかが確かにちゃんと聞き取れたっ!
との自覚からだと思う。

と言うか、急にブッシュさんの発音が以前よりも
明瞭になったような感じがした訳です。
もしくはゆっくりになったような感じがしたのです。
但し、知ってる語彙がめちゃ少ないし、
それに文法も覚えてませんから、
何を言ってるのかは相変わらず分りませんが・・・。

でもこれって元気でるーーーーっ。
たった一回レッスン受けて、
毎日何回か英語をできるだけ口にしてるだけで、
こんな効果が感じられるんだとしたら
(例えこのことが錯覚だとしても)
何回も続けて読んで覚えてって作業は
思ったよりも嫌じゃないかも知れないな。

ところで、始まった早々にごめんなさいですが、
14日は夜中まで外出の予定が入りました。
こういう場合はどうしたらいいのでしょうか?





【5928】
【タイトル】メールへのお返事
【 日時 】02/10/12 13:31
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://www82.tcup.com/8246/nessy.html



 根石です。
 練習の経過報告をありがとうございます。
 最初のうちは、レッスンのたびに発音上のポイントがいくつか出て
くるので、習ったものを確実にして、他の文を見た場合にも応用でき
るようにしてください。

 空いている曜日と時間帯は、他の方も臨時に曜日変更して使うこと
があります。来週は、

金曜日9時20分から50分

 が空いています。土曜日の非常に遅い時間(11時〜11時半)に
も空きがあることはありますが、体力的にきついので、金曜日を使っ
てもらえるとありがたいのですが・・・。

 金曜日、土曜日とも都合がつかない場合は、キャンセルとなります。
本来のレッスンの曜日から1週間以内に曜日変更処理をしてしまわな
いと、手元の事務処理が非常に煩雑になりますのでそうさせていただ
いています。

 都合をお聞かせください。

 メールは、レッスンを始めたばかりの人の声として貴重ですので、
個人情報を削除して掲示板の方に掲載させてください。

 では。



【5929】
【タイトル】下見て歩け
【 日時 】02/10/13 1:53
【 発言者 】スリムさん[Profile 秘密に住む秘密の秘密の方]

先日、母と歩いていた時のことです。
母が私を見て、
「なんで下ばっかり見て歩くの。背筋伸ばして胸はって歩きなさい」
というのです。
それには、私も納得がいきませんでした。というのも、
「下見て歩いてごらん」
と言ったのは、大昔のこととはいえ、まぎれもない母だったからです。
「下見て歩くと、お金落ちてたりするんだよ。あ、ほらあった。ね」
その瞬間、5歳の私は、すっかりすり込まれてました。




【5936】
【タイトル】回転読みの報告
【 日時 】02/10/13 23:20
【 発言者 】べいべ[Profile 関東地方に住む30代の男性の方]
【 リンク 】http://www.memorize.ne.jp/diary/32/58212/



回転読みについて大風呂敷やNaimaさんの掲示板にも書くよういたします。

最近は、数えていても「え、もう100回?」と思ったりします。
これまで、100回はずいぶんきつかったのですが。

また、テキストの新しい文を始めるとき、さっと字面を読んだだけで媒介
の読み方を思い起こすことができるようになりました。
これは、テキスト付属のCDを聞くことを心がけていて、なじみになっている
点もあるとは思いますが、それ以上に、既に回転読みしたものが、新しい
文を獲得するのに役立っているように思います。

また、聞き取りが楽になったようにも感じてきました。

今の課題は、回転読みのほとんどが電車の中で行われているため、
質が低いことです。
ちゃんと声を出すこととCD音声を集中して聞く(電車では雑音がひどい)
ことも大切なので。



【5942】
【タイトル】訂正、付足し m(__)m
【 日時 】02/10/14 19:01
【 発言者 】Naima
【 リンク 】http://8430.teacup.com/pillbugtwins/bbs



>あるいは毎日4〜5時間ドイツ語でドイツ語を習った数カ月の経験があったからかもしれません。

「あったからかもしれません」→「あった事も手伝っているのかもしれません」

この「毎日」と言うのが味噌の様に思います。 学校を一歩出れば磁場ですし、自宅で日本語をつかっていても夫の言葉以外はすべてドイツ語ですし。



【5943】
【タイトル】だらだ書きごめんなさい
【 日時 】02/10/14 19:08
【 発言者 】Naima
【 リンク 】http://8430.teacup.com/pillbugtwins/bbs



ドイツ語ばかりに触れていて英語の勉強はほとんどしていないのに、英語の読解力と聴解力は伸びている様な気がする、と以前に投稿した事があるのですが、さら〜っと流れてしまいました。

頭の中がSVOモードになったからかもしれない、と言いたかったんですが....



【5944】
【タイトル】Naima さん
【 日時 】02/10/14 19:17
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



実にいい記事をいただきました。ありがとうございます。

そしてさらに、掲示板で日本語を書くので、日本語のシンタックスが体から
抜けるわけではない。これはけっこうきついところを生きておられるのだと
私は推測しています。楽か楽でないかだけの観点からすれば、日本語のシン
タックスを抜いて(日本語をまったくスポイルして)、ドイツ語の磁場を生
きる方がはるかに楽ですが、Naima さんはきついところを歩かれています。
ここが、そんじょそこらの人と違うと思うところです。

仕込みの途中ですので、深夜に来ます。



【5945】
【タイトル】英語と日本語の混在板
【 日時 】02/10/14 19:23
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



旧板を連絡用に使ってきましたが、これを英語と日本語が混在する板にした
いと思います。地元の外人さん用に掲示板を一つ開放したところ、私の悪い
癖で議論が始まりそうになってしまい、長大かつヘヴィな記事がいくつか掲
載されました。(自分がやってんだけど)
 そんなわけで、地元の外人さんが連絡を取り合うための板は主にそれだけ
の用途とし、長大な議論は、旧板でやることにしました。
 ご参加ください。考えてきたことの切れ端を、議論のきっかけになればと
思ってここに置いておきます。

 いわゆるディベートではありません。
 ご自分の考えを英語で書いていただきたく思います。
 下手な英語、奇妙な英語、間違いだらけの英語を歓迎いたします。
 私も、自分の貧しい英語をさらしていく所存です。
おきます。

Why can he be called a teacher?

I don't understand why a native English user can be a teacher so easily in Japan.In many cases, he is a person who speaks only English. So he doesn't know what kind of difficulties Japanese leaners will face. I'm sure very many foreign (phony) teachers don't know these difficulties.
A native English users in Japan should be called a carrier of English language.
He is precious as a carrier of a language because there are not so many carriers in Japan. But he cannot be called a teacher, and actually he isn't.
In many cases, he doesn't have any effective method for learners who live in quite different syntax of language, and are not surrounded by 'power of magnetic field of English language'. 'magnetic field' is the phrase I often use in my writing in Japanese language.
I don't know the easiness for a native English user to be a English 'teacher' is based on the tendency that Western people like to be teacher-like person in Japan or Asia. Isn't this a arrogant attitude, I doubt?
I have wanted to insist this for a long time.



【5946】
【タイトル】ああ、寄った、酔った
【 日時 】02/10/15 1:19
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



今日は、もう酔っちゃっています。なんだっけ、えええ、ブラディとかいう
カナダから来た21歳の大将の誕生日なので、音痴でハッピバスデ歌いまし
た。外人、4人来た。Canadian chinise cute young guy named Yang,
Eimy from England is very shy, Harvey from New Zealand nice and
tough guy, and Brad from white Canadian whose father is cartoonist.
very interesting.

Everybody, Japanese, Chinese, Canadidan, New Zealander, everybody
so nice. I will take Harvey to Kokumin-onsen next time.
You hear me, Harvey? Try to read Japanese thought it's tough
for you.

de,yopparattatterunndesuyo, ima, de doushimasyoo.



【5947】
【タイトル】Sorry again
【 日時 】02/10/15 1:23
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



Everybody, Japanese, Chinese, Canadidan, New Zealander, English,
everybody so nice. I will take Harvey to Kokumin-onsen next time.
You hear me, Harvey? Try to read Japanese though it's tough for
you.



【5948】
【タイトル】sumimasenn
【 日時 】02/10/15 1:24
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



つい、流れで、英語で、書いちまいました。



【5950】
【タイトル】ちょっと見にすべえ
【 日時 】02/10/15 2:08
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



>「ちょっと見」ではなく「ちらり見」でした。

「ちょっと見」の方が、「ちらり見」より、すけべっぽくないので、「ちょっと見」に変更します。村田君が残念がることは想定できますが・・・。

「ちょっと見」は、テキストの英文を「ちょっと見」て、あとは字を見ないで、「弛緩回転」じゃねえ、「只管回転」を行うものです。「ちょっと見」とはいうものの、一度はしっかりと英文をたどって音読します。2度3度の場合もあります。

3度くらいまで、字をたどってから、「只管回転」に突入する作業を「ちょっと見 → 只管回転」としています。

これはいい練習になるのですが、初心者は最初からやらない方がいいです。
100回、200回の「回転読み」をやって、自然に目が字を離れたがるまで待つべきです。

「反暗記」です。暗記は私は大嫌いです。馬鹿な利口を作るので。



【5951】
【タイトル】皆さんもやってみませんか?
【 日時 】02/10/15 2:22
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



「回転読み」は一つの突破口です。
日本で英語をやるんだから、「磁場」はあてにできません。
わかったもの、楽に言えるようになったものを、その後、さらに数百回言い
続けることを「只管回転」と申しますが、この過程で、知識が無意識に沈み
ます。知識が感覚に変質します。あるいは脱皮します。
これがないと、言いたいことがあるときに英語が日本人の口に乗るというこ
とは起こりません。いつのまにかしゃべれるようになった人は、なんらかの
意味で、こういう繰り返しをくぐった人です。

私は常に原理を言いたい。
語学の原理です。

Naima さんが皆さんの「回転読み」のための報告板を作ってくれています。
ここへ、小さな日記がわりに、「回転読み」の練習経過をご報告ください。

音やイントネーションが自己決定できないレベルにいるという自覚をお持ち
の場合は、私の「電話でレッスン」をご利用ください。

安いです。すでに日本語によって固まった口の動きを変化させるための知識
を持たない外人教師たちが取っている金額の2分の1から3分の1のお値段
です。月額1万円ぽっきり。来春から、1万2000円に値上げする予定で
すので、今のうちにお申し込みいただくとお得です。

私の枠は、3つ4つ空いています。なかなか埋まらない。女房の枠は、たく
さん空いています。発音は女房の方が私より上手です。練習のアドバイスは
私の方が上手です。私の枠が埋まってからは、女房の枠を利用していただく
ことになります。

さらに、アメリカ在住の日本人の方で、英語で苦労しておられる方も「電話
でレッスン」をご検討ください。ヤフーBBとかいうのを使うと電話代がただ
になるか、非常に安くなるという話を、最近私の生徒さんから聞きました。
それで、アメリカ・カナダその他の英語圏におられる方で英語で苦労してお
られる方を私か女房の生徒さんにすることを考えています。

アメリカの英語学校に行っても、アメリカ人の英語の先生は、なぜどこで日
本人が困難に直面するのかを知りません。
私は日本でだけ英語を作ってきましたので、英語のしゃべりはめちゃ下手で
すが、日本人がどうすればしゃべるようになるかは知っています。

電話 026−272−4330
   090−3316−4180



【5953】
【タイトル】そういえば、
【 日時 】02/10/15 16:55
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



最近の大学を出てすぐ日本に来たくらいの若い外人さんたちには、あまり
「先生づら」をした人がいないと気付いています。
私は、この「先生づら」とこれまで何度喧嘩したかわからないのですが、
近頃の若い連中はとても感じがいい。



【5954】
【タイトル】はじめまして
【 日時 】02/10/16 22:06
【 発言者 】ガキの使い[Profile 中部地方に住む30代の男性の方]

はじめまして 関西から長野に引っ越してきました。今長野でとてもとても
話題の会社に勤めてます。私は以前英語どんでん返しのやっつけ方を読んで
おもろいこと書いたはるなーととても印象に残りました。英語の学習方法
だけやねくていろんな考え方とか物の見方とか共感する部分が多いなと感じました。
ほんで私は東南アジアとか出張も多くて英語を話す機会が多いんですけどはっきりいってヘタです。
海外に工場があって業界の専門用語や技術関係のことは英語でしゃべれたり
もしますけどなかなかネイティブの話を聞き取ったりするのが難しいと感じてます。特に西洋人のほとんどは日本人を全くなめているのでほんまこいつイッペンしばいたろか と思うことが多く大変なストレスになります。そんな時この本では日本英語があってもええんや といっている姿勢に大変共感を覚えました。私もそう思います。私もヘタなりに自分の意見を話すことにしてます。でも話した後にうまい英語でしゃべられても聞き取りに緊張してまたこれがストレスになったりします。そんなんで仕事が忙しいので家で教材を使って勉強しようと思ってます。なにかいいのがあればご紹介お願いします。今東和田っちゅうところに住んでます。言葉が汚くてすみませんでした。



【5956】
【タイトル】今日も酔っぱらい
【 日時 】02/10/17 2:35
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



いくら金があっても、貧乏人は貧乏人だ。根性が。
それを言うのが文学的立場ってもんだ。

日本の英語状況の何が駄目かって、それ、私わかってる。
批評が払底してることだ。
英語教育界から。



【5957】
【タイトル】なんで気が荒れてるかというと
【 日時 】02/10/17 2:38
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



ウドと喧嘩こいて、怒鳴りつけてきたからです。





【5958】
【タイトル】人のことをつべこべ
【 日時 】02/10/17 2:38
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



言うのが、批評だと思っているでしょう。あなたたち、根性の貧乏人は。

Eliot さんも Eric さんも寄りつきやしねえや。この掲示板には。
古川さんとこで、細かいことで油売ってる。

人のケチをつけることが批評たりえているのであれば、俺は今後もいくらで
も人のケチをつける。

一番言いたいことは、日本人に英語を教えるやつとして、外人が一番駄目だ
ということだ。



【5959】
【タイトル】ええと、何を言ったっけな
【 日時 】02/10/17 2:42
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



I want to talk about learning English.
If I can't talk aout it, I don't come here.

ウドとトミコは英会話教室を、バーで開いていて、そこでたまたま、俺は、
ガイジンなんか駄目だと人に話したのでした。
近頃わずかに日本語がわかるウドは「ガイジン」と「駄目」だけで、俺が
言ってることがわかって、「俺達の商売の邪魔するな」と俺にぬかしやが
ったのだ。
俺は、邪魔する気はねえ。
おめえらのやってることが駄目だから駄目だと言っただけだ。

おめえらは人だましなんだよ。



【5960】
【タイトル】Thanks MUrata-kun
【 日時 】02/10/17 2:44
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



疲れるぜ。英語は。
一緒に、せいのっ、でやめねえか。
馬鹿ばっかしだぜ、英語の回りは。

外国語をやって批評精神を身につけねえやつらに未来はねえからさ。

やめねえ?



【5964】
【タイトル】ガキの使い様
【 日時 】02/10/17 2:55
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



この掲示板で、恋人ファンさんという方が触れておられましたが、
「アメリカ口語教本」というのは、いいんじゃないかと見当をつ
けています。私はまだ買っていませんが、買う予定です。
古い英語が載っているらしいですが、そんなこた、かまうこたねえだよ。
スキルの獲得にはいいとにらんでいます。



【5966】
【タイトル】宣言する
【 日時 】02/10/17 3:38
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



なめんじゃねえよ、糞ったれども。
日本にゃ、日本にだけ暮らして、英語をしゃべるようになった人間がいるん
だ。

松本道弘じゃねえよ。
俺だ。



【5969】
【タイトル】制御不能
【 日時 】02/10/17 13:55
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



 今日は、英語という言語への憎しみばかりが激しく増殖し、どうにもならない。
 便所に置いてある英語のペーパーバックスを見たら、つかんで床に叩きつけたくなったがなんとか抑える。

 本当は英語という言語への憎しみではないのだとわかっていはいる。外人オーラの磁力を知ってそれを使うやつらと、このオーラの回りで踊る馬鹿どもが、外人慣れ以外何ひとつ実質的な語学の成果を作り出さず、大金を動かして上等そうな顔をしていることに対する憎しみなのだ。
 幻想と幻想をめぐる金の流れがあるだけである。英会話産業は、株取引と変わりはない。モノを作り出すことはしない。幻想だけが一人踊りをし、それに合わせて踊る馬鹿どもがうれしそうな顔をするだけである。

 この馬鹿踊りは、目に見えないものであれ、モノを作っている人間をおとしめる性質のものである。そこが、俺の憎しみの発生源だ。



【5970】
【タイトル】俺が作っているものは目に見えない
【 日時 】02/10/17 14:01
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



それに対して、外人という目に見えるものが発するオーラが圧倒的に強い。
じかにこんな不利な場所に生きて苦しむ必要があるのか。

目に見えるものを扱いたいとずっと願ってきた。
静かにそちらへ移行すべきではないのか。
もう喧嘩なんかもしたくはない。



【5971】
【タイトル】なぜ英会話学校は駄目なのか
【 日時 】02/10/17 16:24
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



 本当は、ウドなんかがやってる4人や5人の英会話教室のケチをつけていたってどうにもなりはしないのだ。目くそと鼻くその喧嘩みたいなもんにしかなりはしない。

 俺は、英会話学校総体を串刺しにして批判したいと思っている。
 まともな英会話学校がないわけではないだろう。しかし、それはまるで砂浜でゴマ粒を探すくらいに英語をやり始めた人には探すことが難しい。基礎を自分で準備した人が、いい学校にぶつかればそれは役に立つだろうが、腐れ根性の経営がおだてあげるほとんどの英会話幻想は、そんな理想型からはいつもほど遠いのだ。

 なぜ、英会話学校が駄目か。

1.
 外人教師というものは、英語ひとつしかしゃべれない者がほとんどである。彼らは、シンタックスの異なる言語を日本で学ぶ人がどんなところでどんな困難に直面するのかを知らない。アメリカで日本語を学んで、十分に準備を整え、日本に来たらすぐにしゃべりのスキルが芽を出したような人なら、日本在住のまま英語をやることの困難を知っているだろう。しかし、そんなまともな教師は、これまた砂浜でゴマ粒を探すほどに探すのが難しい。日本の英会話学校の教師というもののあらかたは、国に帰ればただの大学生とかあんちゃんねえちゃんなのだ。どこからどう見ても、英語を教えられるようなしろものではない。本当は教師でもなんでもない。単なる英語のキャリア(carrier)にすぎない。

2.
 まず、彼らには日本人に対して「音づくり」ができない。彼らはただいくらでも英語がしゃべれるだけであって、日本語で口の動きができている日本人の口のどこをどうすれば、英語の音に渡るための「中間音」が出るのかを知らない。この「中間音」なしで、日本語しかしゃべってこなかった口が一挙に英語音に移ることはないことを知らない。

3.
 日本で英語をやる人が英語のシンタックスを身体に内在化させる場合に、「磁場」を欠いて、英文が備えているシンタックスを使うだけでは(しかし、それ以外に日本ではやりようがない!)、すぐに根が浮いてシンタックスが死ぬことが彼らにはわからない。彼らが多少の日本語をしゃべる場合、その日本語を日本語の磁場(日本在住という条件)が支えているのであって、「磁場」にまるで支えられることなく異質シンタックスを内在化させた経験を持たないのが、日本の外人英語教師たちである。この種の困難には一度も出会ったことのない者がほとんどである。

4.
 こんな程度の者を使って(外人オーラを使って)、荒稼ぎしてきたのが英会話学校というものである。そして、現在静かに信仰している教育行政の犯罪がある。この程度の者たちを小学校に導入し、プログラムを英会話学校から買っているのだ。あらかたの英会話学校が、日本人の英語学習者に対してほとんど何の実効もないことは、歴史的にあきらかであるにもかかわらず、行政が英会話学校からプログラムを買っているのである。

 この総体が茶番である。



【5972】
【タイトル】俺は確かにその場にいた
【 日時 】02/10/17 16:36
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



 アメリカに旅をしたとき、ボストンの北欧・ロシア系の人たちのグループのガキ大将をやっている男が、

「日本に行けば、英語をしゃべっているだけで銭になる」

 と言っている現場に居合わせたことがある。こんなボストンくんだりのレストランで料理を運んだり、銀行の地下で銀行員たちへの手紙を振り分けたり、しけた仕事をしていることはない。何の準備も要らないのだ。ただ日本にいくだけでいい。とにかく、英語をしゃべりまくっていればたくさんだ。先生の免許? そんなものはもちろん要らない。とにかく英語をしゃべれさえすればいい金になるんだ。

 そう言っていた。
 その男と、昨夜喧嘩をこいたのだった。

 日本人の英語好きな人たちは、完全にこいつになめられているんだ。
 じゅうじゅう承知のうえで、やつは先生づらをやっているのだ。
 だって、店に客がいねえときに、俺とやつが話をしていて、俺が、
「外人を使った英会話学校なんかに通ったって、日本人の英語がどうにもなりゃしねえ」と言ったら、「その通りだ」とやつは俺に言ったことがある。
 じゅうじゅう承知のうえで、やつは人だましをやっているのだ。

 これにひっかかっている日本人は、何も承知していない。通っていれば、英語がなんとかなると思いこんでる。



【5974】
【タイトル】英語教育界から批評が払底していること
【 日時 】02/10/17 17:00
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



ある学校の先生に聞いたのですが、日本人同士の英語の先生たちの間では、
相手の発音について何かを言うことはタブーなのだそうです。
そのことは避けて話をするのだそうです。

しかし、これはAET導入によって徐々に食い破られるでしょう。
その意味ではAET導入はいいかもしれない。

ある子供が言っていました。
「うちの英語の先生、AETの先生に発音なおされて、I'm sorry. とか
言ってやがんの」
この子供は、どこをAETが指摘して、どう直すべきなのかを知っている
子供なのです。

私は、学校の先生を相手にした「電話でレッスン」を考えています。
先生自身が、文部省の教員養成課程の犠牲者なのです。
これでは英語の先生たちが可哀想だ。

自分の発音が通じる発音ではないという自覚をひそかにお持ちの先生は、
意を決してご連絡いただきたいと思います。私自身、もちろんネイティヴ
の音なんかではありませんが、日本人の口のどこをどうすればいいかをず
っと探求してきて、それを言葉にして伝えることができる段階には達しま
した。自分の音を大きく変えることができれば、それは必ず生徒たちのた
めになります。自分がうまく発音できるからではありません。そういう発
音に至る過程が言葉になるからです。

 ご連絡いただくのは、携帯電話がいいと思います。
 090−3316−4180



【5975】
【タイトル】実のある英会話学校(夢かも・・・)
【 日時 】02/10/17 21:43
【 発言者 】浜谷
【 リンク 】http://www1.odn.ne.jp/~cet09590/



現在の英会話学校(外国人が個人でやっている学校も同じ)が駄目なのは外国人の英語教師が駄目だからというよりも学校が金儲けに走っているからだと思います。生徒が本当に英語を喋れるようにしようという意識に欠けた学校が殆どだからだと思います。だから1週間に2時間位先生1に対し4、5人の生徒のくっちゃべリ授業で喋れるようになると言っているのだと思いますが、とんでもない話です。生徒が本当に喋れるようにするには読み物などの宿題を山のように出すべきだと思いますし、もっと授業料を安くし、毎日授業して現行の1週間2時間の割合で取っている金額ぐらいに減額するべきだと思います。(1時間1500〜2500円 → 500〜1000円位に)

そういう英会話学校も作ろうとすれば出来ると思います。(資金があれば)英語圏の失業者に声を掛けて教師(教師という言葉が相応しくなければ講師でも何でもいいと思います。)を集めてくればやれると思います。そういう英会話学校を作って下さる良心と資金と企業家精神のある方はおられないものでしょうか?

このような良心的な学校は最初は生徒が集まりにくいと思いますが、(特に宿題を山のように出すというようなやり方はうけにくい惧れが十分あります)良いと分かれば、生徒は必ず集まってくると思います。



【5976】
【タイトル】浜谷さん
【 日時 】02/10/17 22:40
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



お久しぶりです。
今日もまたすでに酔っぱらいですので、まともな判断はできかねますが、
ほぼ「夢かも・・・」であると思いました。
理念として、浜谷さんのおっしゃることが日本の英語のあるべき姿です。

私はその時も現在の値段を値下げしません。
外人は英語の carrier に過ぎず、日本人に英語を持たせるなんてことは
できない。日本人が自分でインプットしたものを引き出す作用はある。だ
から、carrier には carrier の意味があります。
しかし、carrier は何の努力もないままに現在日本で carrier をしてい
るだけです。私どもは、日本人に英語を持たせるために、ものごとを見抜
く思考作業から始めて、教材作りまで、さまざまに努力をしているのです。
こちらの報酬が、市場価格では、単なる carrier の3分の1程度です。

やってられるか馬鹿野郎と思うことは日常です。



【5977】
【タイトル】to AETs
【 日時 】02/10/17 23:05
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



I've been thinking about the way for a Japanese learner of English to learn the language for more than thirty years. When I was young there were very few English native persons around here. Maybe all over Japan those days.
I think foreign people as an AET are carriers of English language and are not teachers at all.
The carriers of English language is important. Because they can pull out English sentences already input inside a Japanese person's body. But the carriers of English languare do not know how to change mouth movement already formed by Japanese language into a inter-movement between Japanese and English languages.
The carriers are important as carriers. But in any sense, they are not teachers or coaches if they had not acquired Japanese or SOV syntax language in their home country.
They never know how much painful and hard work it is to get skills of English only living in Japan.

It's OK that Japanese government is wasting our tax and for Western young people come to Japan. To them, it's good experience the difference of culture.

Only if they know that they are only a carriers of English language and are never teachers.

But Japanese government call him Assistant English TEACHER. What do you do about this calling?



【5979】
【タイトル】英文の文法の間違いを直すのならいいが
【 日時 】02/10/17 23:10
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



文章を直しやがったら承知しねえ。



【5980】
【タイトル】数の概念を無視しても
【 日時 】02/10/17 23:10
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



英語は書ける。誤解が生じたら直すだけの英語力を持っていたら、そんなも
ん無視して書いてもいい。誤解が生じた後ではめんどうなだけで、それで日
本人が死んじゃうわけじゃない。



【5981】
【タイトル】支離滅裂ですが...
【 日時 】02/10/17 23:17
【 発言者 】Naima
【 リンク 】http://8430.teacup.com/pillbugtwins/bbs



1時間500円〜1000円と言う料金設定は美しい事かもしれませんが、私だったらやらない。 やれません。 1クラスの生徒数を6人にしぼって1時間3000円〜6000円。 自宅で自分1人が講師だと言うのであれば可能かもしれません。 それでも「仕込み」や「自己研鑽」の時間はどうしても必要ですが、その時間帯には生徒はとれませんし。 まして宿題を山ほど出すとすれば、それをチェックしてやる時間も必要です。 作文などは特にそうです。 添削の為に睡眠を削らないといけない夜が続きます。 外国人講師に自宅に持ち帰って無給で添削をやれ、とは言えない。 私がそれをやらないといけないのなら、浜谷さんの様に完全にボランティアでやりますわ。 なまじ生徒さんに「私ら金を払ってるから」とは言われとうない。 食堂の洗い場で働く方が効率がいいです。 プロが自分の仕事に見合った給料を取る事に何の問題もありません。

外国から失業者を安く雇って来るという発想も、失業者をなめた話ですわ。 ネイティブスピ−カ−だったら誰でもいいわけではない。 それって金もうけ主義の英会話学校がそこらへんでたむろしてるプータローの外国人を安く雇って来るのと、どっか違いありますか?

それなりの資格や経験のある外国人を雇いたい。 とすればたとえ仕事にあぶれていたとしても、「国語教師」並みのちゃんとした給料は支払いたい。 住居も世話しないといけない。 英語講師達の研修にも定期的に参加してもらいたいし勉強もしてもらいたい。 (自腹を切ってでも行く外国人の英語講師達もいます)

英会話学校の授業料を問題にする人達が多いのですが、月謝10000円でも12000円でも、ちゃんとした講師にそれに見合った授業をやってもらえればいいわけです。 そういう事なんでしょう?

英語を上手になりたいが為に外国人とつきあう輩がいるし、その為だけにボランティア通訳をする輩もいる。 ガキの使いさんではないけれど「こいつしばいたろか」と思います。 そういう失敬な外国人や外国人留学生をなめた日本人もいるわけで、本末転倒もええとこやわ。

まずは学校の英語の先生達と対決したい... 私の親戚の若造は英語教師になりたての頃、塾をやってる私に「英語教師の敵である」とぬかしおりました。 アホか、と言いたい。 あんたらが腐らしてる植木を植え変えしたってるんやろ、あんぽんたん!



【5982】
【タイトル】ついでに
【 日時 】02/10/17 23:25
【 発言者 】Naima
【 リンク 】http://8430.teacup.com/pillbugtwins/bbs



自分が金をとれる講師がどうか、自分でわかるべきです。 金をとれない様な授業やってるんだったら、ボランティアであってもやったらあかん。

以上!



【5983】
【タイトル】Naima さん
【 日時 】02/10/17 23:43
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



>まずは学校の英語の先生達と対決したい... 私の親戚の若造は英語教師にな
りたての頃、塾をやってる私に「英語教師の敵である」とぬかしおりました。
アホか、と言いたい。 あんたらが腐らしてる植木を植え変えしたってるんや
ろ、あんぽんたん!

全面的に、激しい同意を覚えました。
あんたはえらいやっちゃ。



【5984】
【タイトル】夢かも・・・
【 日時 】02/10/18 0:36
【 発言者 】浜谷
【 リンク 】http://www1.odn.ne.jp/~cet09590/



一言だけ付言させてください。英語圏の外国人英語教師(講師でもcarrierでもいいですが)をうまく活用して現在以上の「良心的で実のある」英会話教育という「商売」ができないかなあという夢(かも・・・完全にそうかもという気がしてきましたが・・・)を述べたまでです。英語圏の外国人がその分野で我々の手助けをしてくれるのであればそれを拒む理由はないと思うのですが・・・。基本的にはあらゆる国の言葉の教育をお互いに融通しあえたらいいなあと考えています。しかもそれで失業者救済になり、(人材の活用と言った方がいいかも)企業として成り立つなら万万歳ではないかと考えたのですが・・・。(やっぱり夢ですね・・・私は昔から夢を食って生きているようなところがあります。こんな書き込み、お目ざわりだったらお詫びします。)



【5985】
【タイトル】相場
【 日時 】02/10/18 0:42
【 発言者 】Jackie

A校 一クラス2〜5人。1レッスン50分。1レッスンの単価一人5千円。
  グループレッスン4〜8人 50分。1レッスン2200円。

G校 一クラス3人。 1レッスン45分。単価一人あたり6000円。
   広告宣伝費が高い。

N校 2〜4人。 一レッスン40分。 2100円。 1時間に直すと3300円。

外人宅 個人プライベートレッスン 相場 1時間4000円。
    5人までのクラス 1時間 一人あたり2000円
 注 ほぼくっちゃべり。 レッスンプラン 予習なしに近い。

週2時間のレッスンに
一年で30万〜59万の金額を英会話学校に払う。広告 宣伝の力はすごい。

私に払ってくれればなあ。 お徳ですよと思う。
髪を金髪にそめようが 私の顔はジャパニーズだ。

>生徒が本当に喋れるようにするには読み物などの宿題を山のように出すべきだと思いますし、もっと授業料を安くし、毎日授業して現行の1週間2時間の割合で取っている金額ぐらいに減額するべきだと思います。(1時間1500〜2500円 → 500〜1000円位に

週に1、2時間の授業で 本人の努力なしに 話せるようになるわけが
ないですからね。
毎日の自宅でのStudyなしに 上達はありえない。ということを受講者も自覚するべきなのですが。
ピアノは 練習なしに弾けるようにならないと わかっている人が多いのに英語は 通うだけで 話せるようになるという幻想がある。

私は自宅での音読、筆写。 リスニング 英作。の宿題をだしてます。

安売り反対です。
一時間ひとりあたり500円から1000円の単価じゃ 商売になりません。レッスンの準備 その他に費やす時間もバカにはなりません。
外人くっちゃべりに一時間4千円も払う金はあるのです。彼らは幻想と夢を買っているのです。ほんとのところ 外人と話している自分もしくは子供という 時間を買っているのかも。子供英会話熱はすさまじい。
それに伴い 続々と子供英会話教室がオープンしています。
小学校に英語導入などという話があるから 幼児 小学生の親の英語熱がヒートアップ。

自分のスキルと実績をあげて対抗していくことが やるべきことですが
疲れることです。
英語を教えることなんて 疲れ果てて 放棄したはずなのに
また なんで私は これに戻ろうとしてるのか、
自分でバカとしかいいようがない。



【5986】
【タイトル】でも
【 日時 】02/10/18 0:47
【 発言者 】Jackie

楽しい。



【5991】
【タイトル】Jackie さん
【 日時 】02/10/18 20:06
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



>安売り反対です。

 私どもの仕事が安くなってたまるかと思っています。
 単なる英語の carrier にすぎない者たちの値が私どもの仕事より安くなることは不思議だとは思いませんが。



【5992】
【タイトル】子供英会話は効果がないから害もない
【 日時 】02/10/18 20:10
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



もしも、効果があれば、害になる。
磁場を欠いた場所で、そんなものが効果があるならば必ず害になる。

害にならないのは、素読を原理とするものだけだ。
素読が意味を棚にあげてしまうから、害にならない。
そして、確実な準備にはなる。



【5994】
【タイトル】日本の子供に害にならない子供英語教室
【 日時 】02/10/18 20:14
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



についての案はあるのだが、どこかで50万円くらいで買ってくれないも
んだろうか。



【5995】
【タイトル】べいべさんのところから勝手に引用
【 日時 】02/10/18 23:44
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



ウェイトトレーニングをすると、はじめの一週間でかなり進展があるそうだ。
今まで自分はこの程度と思っていたのが、練習を重ねるにしたがって、その
限界が伸びていくそうだ。
その後、伸びはいったん停滞するが、一ヶ月ほどトレーニングを続けると
また記録の伸びがくるそうだ。これは、実際に筋力がついた効果だそうだ。
英語も回転読みのトレーニングも、はやく筋力がついたと実感する日がこな
いかと楽しみだ。



【5996】
【タイトル】先日酔っ払った書いたことに対する酔っぱらいによる注釈
【 日時 】02/10/19 0:54
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



 松本道弘が、在日本の商社の仕事場で、電話を通じた英語での取引を行っていたかどうかについては、確かなところをいまだ知りません。しかし、彼は日本在住のまま、疑似磁場や最小磁場を絶えず求めていたことは間違いないところです。
 ハワイの日系二世を装って、デパートガールに話しかけただの、町でみかける外人に片端から話しかけただの、恥ずかしい行いはたくさんした野郎です。

 これに対して、私はかつて自分からいかなる英語の磁場も求めたことがないということを対置しておきたいと思います。最近は「電話でレッスン」という仕事の必要から、音声教材として映画の音声を使って、「疑似磁場」に自分をさらしておくことはしています。主に車の中でです。
 最小磁場(日本で外人と一対一で話すところに生じる磁場)に関しては、私はかつて一度たりとも自分から求めたことはありません。
 Uとだって、友達になったからそこに磁場が生じたのであり、その逆ではない。

 俺こそが「机上」から「生活言語」に直に渡った人間なのだという自負があるのです。
 松本ではないだろうと思っています。彼には、生きた人間を語学の材料にするような考えの転倒したところがあり、どうしても好きになれません。はっきり言うなら、方法的に間違っているのです。

 もちろん、スキルのレベルを比べれば、私は松本の足元にも及びません。
 しかし、あんな転倒した考えで語学をやるよりはよっぽどましだと思っています。



【5997】
【タイトル】carrier
【 日時 】02/10/19 1:08
【 発言者 】浜谷
【 リンク 】http://www1.odn.ne.jp/~cet09590/



すべての外国人の英語teacherをcarrierと呼ぶことについて異論があります。確かにそういうteacherもいるでしょうがそれは金儲け主義のお先棒担ぎに加わっている英会話学校のteacherや同じことを個人でやっている外国人達の中にそれに該当する者たちがいるだけではないでしょうか? 推測ですが、まじめに発音などを教えているAETのteacherや個人の英語teacherもおられると思います。私はフランス語を古い話ですが大阪万博で来日していたフランス人から習いましたが発音を徹底的に仕込まれました。Bonjour!(こんにちは!)のjやrouge などのrの発音を徹底的に仕込まれ私がまがりなりにフランス語を喋れるようになった基礎になりました。ですから外国人teacherが悪いのではなく現在の街角英会話学校の金儲け主義が悪いのだ思いますし、推測ですがAETteacherの一部(その割合は政府の無策によりかなり高いおそれがありますが)の良心的でないteacherが悪いのだと思います。私は「夢かも・・・」(根石さんには「ほぼそうだ」と言われましたが)とお断りして、英語圏で失業している人達を大量に集めてきて低料金で教えるような英会話学校を興してくれるような企業家が現れないかなあと期待しています。街中の一等地立地、巨大な広告などを排除し、低賃金のteacherを雇えば私が前回の書き込みで言ったような低料金でも企業として成り立つのではと考えています。お前がやれと言われそうですが、やはり先立つもの(資金)がありませんので悲しいかな・・・です。



【5998】
【タイトル】言葉が先か人が先か
【 日時 】02/10/19 1:12
【 発言者 】Naima
【 リンク 】http://8430.teacup.com/pillbugtwins/bbs



>友達になったからそこに磁場が生じたのであり、その逆ではない。

英語をうまくなりたいから英米人宣教師の英語の説教を聞きに教会に行く、とか、外国人の友達をつくるとか、そういう節操のない学習者を見ると、「ああ、さよか」では済ませられない気がします。 英語がうまくなりたければネイティブスピーカーの恋人を作れ、などと言う人が今だにいる。 信じられないですわ。



【5999】
【タイトル】浜谷さん、
【 日時 】02/10/19 1:15
【 発言者 】Naima
【 リンク 】http://8430.teacup.com/pillbugtwins/bbs



また突っ込む様ですみませんが...

>英語圏で失業している人達を大量に集めてきて低料金で教える

どこから「失業者なら低料金で雇っていい」と言う御考えが出てくるのですか?



【6000】
【タイトル】アメリカの語学学校
【 日時 】02/10/19 1:38
【 発言者 】Jackie

アメリカの私立や大学付属の語学学校の英語集中コース。
ここに1ヶ月つまり 週25時間×4週間ぐらい 通ってもあまり上達は望めない。外国生活で英語を話す度胸は着く。日常生活をしていく上で通じさせるために
あの手この手を使って言い換えてみるから。

ESLの授業を日本の中学高校でやったからといって それで
生徒の英語力がのびるとは思えない。
磁場をかいての語学の勉強法は 磁場があるところで身につける勉強法とは違うはずだ。