1. Fさんからのメール一部転載 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月17日(日)01時27分38秒
 
拝啓。
久しぶりに懐かしい声を聞いたような思いです。相変わらずのご精進に頭が下がりま
す。かつ、またずいぶんとお便りを差し上げなかった非礼をお許しください。それに
しても、いやあ、あなたは偉い人だとつくづく感じ入りました。もうあちこちで喧嘩
ばかりだ(笑)。冷静に観察して、いずれもあなたのほうが筋がとおっているし、志も
高い。だから最後は相手が誤魔化して論点をはずしてくる。根石流の言葉でいえば
「日本語の磁場」の中に逃げ込もうとする。ここに入れば鋭い攻めが禁止されている
と思っているのでしょうが、どっこい、この「喧嘩」は実は日本語によるディベート
構築の狙いが隠されているらしく、たとえ磁場がどうあろうとも、日本語を使った英
語論理で攻めまくる。読んでいるほうはわくわくしてくる。こうでなくてはね、と思
う。
一刀両断、大いに結構。あなたには日本の英語教育界に巣くっているダメな教育論
(俗流英語教育法)と空想的英会話万能論の邪説を打ち破る使命があるのですから、井
戸端で愚人の話を聞いているひまなどありませんぞ。私はあなたのやり方を支持して
います。愚人とくだらぬ話をするよりもあなたの方法を記した教科書(指導書)を再度、
世に問うべきではないでしょうか。あなたの志は叶うものだと信じております。無礼
の弁は平にご容赦。
                                    
(以下、根石)

Fさんは、中京方面の中学校の理科の先生です。
語学論に関して一家言ある方です。
 


2. Mちゃんのお母さんからのメール転載 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月17日(日)01時34分33秒
 
いただいた長文,読みました.ここしばらく,「べらべら」をやっていて気がついた
こととか,ちょっとしたことだけど訊いてみようかなと思ったことがあったのですが
,忙しさと体調の悪さにかまけて,メールを出さずじまいでいました.最近になって
,ようやく体調がよくなり,気力が充実してきたところです.で,一気に,長文読み
ました.

わたしは,実際に「べらべら」をやってみて,この方法を考えた根石さんの根気強さ
をしみじみと感じています.しかも,やっていると,このくらいやったからこれでい
いというものはない,ということもつくづく感じます.ここ日本で,ひとりのネイテ
ィブの相手もなく,ひとりでやるには,週に1回練習の確認の相手をしてもらいなが
ら,こつこつと少しずつ積み上げていくほかないことも,よくわかります.まったく
地道なやり方なのですが,まったくこうでもしなけりゃ,手応えのある学習というの
は,ほかにどんな簡単な方法もあるわけじゃない,と思ってしまいますよ,ほんとう
に.この山口でも,どこにいても,自分でがんばれる方法をやっているんだなと感じ
る今日この頃です.

掲示板に最後の方でやってきた,speedさんは,何なんですか.根石さんが怒る
のは,無理ないなと思うけど.ここの部分より前のところで,いろいろ考えさせられ
たことがあって,おもしろかった,たとえば,英語の磁場というものの恩恵.それこ
そ,あれがそうだな,と思えるものが,思い出されました.そして,帰ってきてから
そのバリアーが消えそうになりながらも,しばらくひきずっていて,へんてこりんな
ことが,いくつかありました.そのときは,何で自分がそういうことをしているかよ
くわからなかったのですが,気がついたら,やっていた.なんであたしこんなことや
っているんだろう,とおもったのを,生々しく覚えています.今思えば,それは,磁
場から離れたことを感じて反動的にやっていたのだとおもいあたります.これは,ち
ょっと恥ずかしくて,どういうことだったかは書けません.
それから,音読ということ.わたしは,いい英語の先生に会った記憶は,ありません
.高3の英語の先生は,役に立つ受験用の英語を教えてくれるだけ,まだましな先生
として,ありがたくおもっていました.アル中でした.しらふじゃ,教えてられなか
ったんじゃないのかしらん.中学いらい,音読は,自分でするものだと,かんじてい
ました.先生は,いつもラジオや,テープやフォノシートから聴こえてくるネイティ
ブの声.ここまで,聞き続けることになろうとは,かんがえてもいませんでした.今
やっていることより,ゆるやかで,自己満足的だったかもしれませんが,結局やって
きたことは,同じ.テキストの音読です.
だから,むしろ,わたしは,数少ない,「べらべら」に向いている人間かもしれませ
ん.これを始めたとき,友達にすすめるのは難しいとおもったものです.わたしは,
アメリカに行って,cindyと話したいのです.モンタナの道路無法地帯をドライ
ブしながら,cindyに話したいことが,話せるようになりたいのです.それが,
強い動機です.ただ漫然と,ちょっと話せるようになりたいんじゃあ,かんたんにく
じけてしまいます.そういう人だらけです.奨めちゃあいけないんだ,これって.ほ
んとにやりたい人だけです.う〜む.では,また.
 
 
 



3. Mちゃんのお母さんについて 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月17日(日)01時45分23秒
 
 Mちゃんは私の「電話でレッスン」の生徒さんで、現在中学3年生です。Mちゃんのお母さんは、Mちゃんの英語が大きく変化するのを見て、ご自分でも「電話でレッスン」の生徒さんになってくださいました。
 映画「逃亡者」のシナリオを使って、週に一回のレッスンを受けておられますが、主婦業をお持ちなのに、すごく頑張る人です。ご主人は大学の先生で、ご家族で数年の在米体験をお持ちです。

 Mちゃん、Mちゃんのお母さん、ここへどかどか書いて下さい。特に、「電話でレッスン」の感想を歓迎します。
 
 
 
 



4. そんなことを言わずに 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月17日(日)01時58分12秒
 
M母>ただ漫然と,ちょっと話せるようになりたいんじゃあ,
かんたんにくじけてしまいます.そういう人だらけです.奨
めちゃあいけないんだ,これって.ほんとにやりたい人だけ
です.

 そんなことを言わずに、この人は根性があると思ったら、どんどん人に薦めて下さい。
 「電話でレッスン」を一年やれば、根性のない人も根性ができてきます。

http://www.asahi-net.or.jp/~ax9y-nis
 
 



5. 「電話でレッスン」の生徒さんに 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月17日(日)02時07分43秒
 
 これまで「メールでアドバイス」として、メールを使ってやっていた仕事は、今後はこの掲示板でやっていきます。
 後でまとめるのが楽そうなのでそうさせていただきます。
 時々はここを覗いて読んでいただきたくお願いいたします。

http://www.asahi-net.or.jp/~ax9y-nis
 
 
 



6. お嬢、待ってるよ 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月17日(日)02時26分10秒
 
私の生徒に「お嬢」を名乗るお人がいます。
気性のさっぱりした人ですが、起床のさっぱりしない人らしい。
会社に勤めています。
来年から、アメリカ方面に留学する予定です。
映画のシナリオは「ゴースト」をやっています。
だいぶ上達してきたので、さて、いよいよ鍛え込まなくてはと私は思っています。

お嬢へ。
どかどか書いていいよ。

http://www.asahi-net.or.jp/~ax9y-nis
 
 
 



7. M(福岡)さん、ありがとうございました 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月17日(日)02時39分21秒
 
教えていただいた tcup.com で掲示板を開設することができました。
ありがとうございます。
Mさんは、着々とレッスンを進めておられます。目立たないが、英語が質的に大きく変化しているのではないかと推察しております。

どうか書き込みをお願いいたします。

http://www.asahi-net.or.jp/~ax9y-nis
 
 
 



8. 機械翻訳のレベル 投稿者:か  投稿日: 6月17日(日)05時06分52秒
 
根石さん、ああいうメールを差し上げましたが、勇気を持って書き込みます。

某サイトの掲示板に載せたものをここにも貼ります。多くの方のご意見を
頂きたいので。

言語学者、Randolph Sir Quirkの著書「ENGLISH IN USE」の一節を英和機械
翻訳にかけてみたら面白い結果を得ましたのでご紹介したいと思います。ご紹
介の内容を言い換えますと、機械翻訳の質的レベルはUniversity Professor並
みで結構高いのではないかと言うことです。原文は、

"When we lexicalise a perception or experience, what we are doing is to impose
an artificial impression of neatness and unity rather arbitrarily on a whole
general and complex moving scene, with setting and participants."
(語彙化(Lexicalisation)の項)

前置き:
'lexicalise' の訳は「語彙化」で、簡単に言えば「言語化」するという意味です。
犬とか猫といった現実に目で見ることが出来る存在物は「犬」とか「猫」とい
った名称を付与して言語化します。そういうルールにすれば「犬」と発音した
り書いたりしただけで、それを聞いたり読んだりした人は誰でも「ああ、あれ
か」と即イメージが浮かぶことになります。でも抽象的な事柄になると人に伝える
ことはそう簡単には出来ません。例えばfamilyなどの概念は抽象的であり簡単に人に
伝えることは難しい。ではそういう抽象的な考えをどうやって語彙化して来たのか、
ということを英文は簡潔に述べているのです。

さて、ここで3種類の和訳例をご紹介します。

(A):私たちが知覚か経験を語彙にする場合、私たちが行っているのは、セット
と参加者と共に、全体の一般的で複雑な動いている場面に整然と単一性の人工
の印象をやや任意に課することです。

(B):ある知覚や経験を語彙化するとき、われわれがやっていることは、かなり
恣意的に、背景と関与者を伴い広範かつ複合的な進展している場面全体に整然として
調和のとれているような人為的な印象を付与することである。

(C):私たちは認識したことや経験したことを言語化する際、全体として複雑に
展開している ― 舞台背景も役者もそろった ― 現実の一場面をそっくりそのまま簡潔で
纏まりのあるイメージとして作り出し、それを表現として付与するということを、かなり
恣意的に行っている。

コメント:(A)は機械翻訳(某探索エンジンが提供する機械翻訳)、(B)大学教授の翻訳本より、
(C)私の超訳(Quirkは演劇が好きらしいので:敢えて舞台背景と役者としてみました)。
(A)は(B)に迫る勢いだと思うのですが如何でしょうか? (B)の訳が読者を念頭に置いた訳である
とは、わたしにはとても思えないのですが。
 
 
 
 



9. NHKラジオの英語 投稿者:Duffy  投稿日: 6月17日(日)11時52分40秒
 
最近ラジオの英語講座をいくつか聴いているのですがとても変に思います。
ほとんどの番組の外国人(ほとんどアメリカ人)のイントネーションが
異常にハイテンションなのです。
聞いていて凄く変です。
なんかお笑いバラエティショーのハイテンションをそのまま
持ってきたような乗りなのです。
なぜ、あんな風になっているのでしょうね。
プロデューサが聴取者受けを狙ってわざと言わせているのか
講師の先生がご指導して言わせているのか分かりませんが。
 とにかくとても疲れます。でもあれが普通だと思って聞かされる人は
とても変な英語になりそうで怖いです。
 


10. こんにちは 投稿者:もっこり  投稿日: 6月17日(日)22時46分28秒
 
福岡のMです。
Mだと味気ないので、もっこりと名乗ることにします。
さっそくの掲示板、ありがとうございます。
他の生徒の方々ともお話ができればいいな、と思っています。

「ゴースト」を使ったレッスンを始めて、2ヶ月ほどたちました。
私の場合、週1回のレッスンがちょうどよいペースメーカーになっています。
復習テスト部分は、気合いを入れて回転読みをやるのですが、
予習部分は、つい気が抜けてさぼり気味になってしまいますね。
滑らかさに口をついて出てくるようになるまでには、
100回くらいは読み込む必要があるようです。
 
 
 



11. 英語サウンド修得システム 投稿者:パクパク  投稿日: 6月18日(月)09時18分10秒
 
水と油は、どんなに棒でかき混ぜても、混ざりません。
これって、英語と日本語と音読の関係に似ていませんか?
ところが、現実の世界では、水と油に何かをいれれば
瞬時にまざります。
英語と日本語との世界も何かを入れれば、少量の音読で
よくまざるようになります。
この何かとは、高価なものでも、難解なものでもありません。
ただ、気が付かなかっただけです。
 


12. テスト 投稿者:パクパク  投稿日: 6月18日(月)10時14分55秒
 
http://www.uda30.com/cgi-bin1/pwman/PWVoice/Q45.mp3

テスト
このサイトに映画のセリフがあります。
聞き取れるかどうかトライしてみてください。
 
 
 
 



13. 息子さんのこと。M(東京)さんへ。 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月19日(火)01時27分52秒
 
M(東京都)様

 息子さんの練習がどんな調子か、妻に聞いてみました。

 以前、「電話でレッスン」の時に、「同じ調子で5回言える」ためには、5回や10回同じ文を言う程度の練習ではなく、何十回も言い続けて欲しいという趣旨でメールをさしあげた覚えがあります。
 下にもっこりさんが書いておられますが、イントネーション(リズム)に英語という言語のバネを備えつつある段階では、同じ調子で「5回連続」させるために、同じ文を100回くらい言う必要があります。この練習は馬鹿らしいものに見え、遠回りのように見えますが、英語のイントネーションを身体化するためには近道です。急がば回れの方法です。
 イントネーションのバネが備われば、必要な回数は減っていきます。

 以上が私や妻が行っているレッスンの元にある考えです。

 妻が言っていたのは、およそ以下の通りです。

・音はとてもきれい。r の音も l の音も。
・「5回連続」を成立させて、復習範囲になっている部分は、非常になめらかに言える。
・新しい文の繰り返し読み(100回)を嫌がる。
・自分でやっておくべき練習で、いまだ100回繰り返し読みが必要な段階にある。

 今、大声で台所にいる妻を呼び、聞いてみました。

「Mさんの息子だけどさ、CDを使えば自分で音を作れる段階には来てるのか」
「それはいくらでもできると思うよ。ただ量をやらないっていうだけの問題だと思うよ」

 以上、今夜の夫婦の会話です。

 日本は英語の磁場を欠如している場所だから、「回数」とか「繰り返し」が大事なのだということを息子さんが自覚してくれる時は来ると思いますが、まだ中学2年生なのでその自覚はないようです。

 妻と息子さんがした会話は次のようなものだったらしいです。

「あのさ、同じ文を何回も読んでもらいたいんだけどさ」
「読んでるよ」
「何回くらい読んでる?」
「2回くらい」

 私が回数や量は大事だよって言っていたと息子さんにお伝えください。

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14. 極度長大は駄目みたい 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月19日(火)02時28分32秒
 
 先日、宇宙の果まで字で埋め尽くすかと思われるほど長大な文を書き、ここへ投稿したら、「長すぎます」と蹴られました。残念。
 無料掲示板ですので、しょうがないです。200円払うと、もっと自由がきくらしいですが、どの程度まで長大なものが書けるのか。一つの記事で、1.4MBのフロッピー一枚程度の容量が書けるなら200円は価値があります。最大で、1.4MB×70記事数が書けることになりますから。いや、70記事数の制限も解除されるのか。わかりません。
 tcup.com のその辺のことご存知でしたら、どなたかお教え下さい。
 おやじが掲示板など開設すると、なかなか苦労があります。
 

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15. 乱暴な! 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月19日(火)03時19分33秒
 
か様

 コンピュータのソフトによる翻訳と、人間の手による翻訳2種を読ませていただきましたが、最初に掲げられたコンピュータの翻訳は、やはり、こりゃ駄目だと思いました。しかし、シンタックス(構文)を正確に把握していることには驚きました。コンピュータではどうにもならんことは、一つ一つの word の語感だと思いました。これは、どうにもならんでしょう。
 しかし、技術系英語、学術系英語には今後相当使えるものになっていくかもしれません。それはありうると思います。

 下手かどうか、不正確かどうかはともかく、二つの人間の手による英語は、あらかじめ種明かしをしていただくことなく読んで、やはりなんかあったかいと思いました。
 大学の先生の翻訳は下手ですね。特に後半がいけない。
 「か」さんのも、「舞台背景」「役者」などの訳語が、読者の理解をさまたげるおそれがあるかとも思いました。

 とか、つべこべ言ったら、俺の訳も提示すべきか。

 人間が感覚したものや経験したものを言葉にする場合、わ
れわれがやることは、それらの感覚や経験をもたらした全体
状況を単純化することである。全体状況を構成する個々の状
況やその中で動く人間の働き、それがもたらす複雑さや流動
性はかなり恣意的に自分に受け入れやすいものに整えられ、
おとなしい統一性が与えられる。この過程はかなり恣意的な
ものである。しかし、こうすることで、言葉は確定されてい
く。

 いやはや、原文のシンタックスの無視の度合いは私のやつがもっともはなはだしい。まあ、しょせん、あっしは乱暴なやつです。
 

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16. あたしゃ、うれしいよ。 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月19日(火)03時43分37秒
 
Duffy 様

 大ヒットだと思いました。
 普通の日本人なら誰でも感じることがこれまでに言葉にならなかったのです。
 Duffy さんは、すげえ。
 変ですよねえ、NHK。っていうか、アメリカンイントネーション。やっぱ変ですよ。
 もっと普通にしゃべれねえのかって思っちまうんです。
 「せっかち」ってのが、骨身になっちまった国なんでしょう。
 余裕がありそうな顔をしたがるけど、「せっかち」なんでしょう、アメリカは。
 NHKの講師の先生方は、ああいった「せっかち英語」に、ははあってな具合に土下座状態なんじゃないでしょうか。
 恥ずかしいですね。
 私もとても変に思います。

http://www.asahi-net.or.jp/~ax9y-nis
 
 
 
 



17. NHKラジオ講座 投稿者:Duffy  投稿日: 6月19日(火)09時37分53秒
 
根石様
 すみません。私の言っている意味はアメリカ人のイントネーション全てが変だと言っているのではなく、NHKラジオ講座のアメリカ人のイントネーションは生で聞いたり、AFN(American Forces Network?)のラジオで聞いたりするものに比べて「躁」状態にあるという意味です。

http://user3.allnet.ne.jp/miyoshi/french/
 
 
 



18. 飲まずに書きました 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月19日(火)16時19分13秒
 
 私は中学に入学した年、学校の先生に勧められてNHKの基礎英語を始め、すぐにやめました。英語のイントネーションのハイテンションがいやだったのです。「母音付きの単音」を単位にしている日本語の音になじんだ私の耳は、英語の子音の連続が作るテンションの高さに違和感を感じたのかもしれません。その頃はまだテレビが普及しつつある時代で、世の中にやたらに英語の音が聞こえているということはありませんでしたので、とりわけ違和感は強かったです。田舎でしたから、FENなども聞こえませんでしたし・・・。
 一般に、英語という言語の音韻構造がテンションの高い方に向かいがちであるということは言えると思います。そこへ、アメリカの文明の(例えば大量消費の)「躁状態」なども中学生の私の耳は重ねて聞いていたのかもしれません。
 今や、文明のレベル自体は日本も「躁状態」となり、日本語のテンションが高くなりつつあるという感覚が私にはあります。昔の若者はこんな甲高いしゃべり方はめったにしなかったなと、近頃の若者同士の日本語のイントネーションを聞いている時に感じます。「母音付きの単音」でそれをやるので、現代日本語には音韻的なきしみが生じているという感じも持ちますが、古い日本語を保存している人間の耳がそう聞いているだけのことだと一蹴されるかもしれません。しかし、若い人でも、「躁状態」でなくて話しているときは、日本語の基本、「母音付きの単音」で話しています。ハイテンションの日本語を使う人が英語が使えるというわけではないのですが、この背後には、英語という言語の浸透があるのではないかと考えています。日本語にこのハイテンションが現象しはじめたのは、私の記憶では「帰国子女」たちが若い人の中に混ざり始めた頃からでした。
 わたくしごとに戻れば、中学一年生で英語のハイテンションに羞恥を感じた人間が、現在、日本人の英語の「音づくり」なんかをやって母音を削ったりなどしているのですから、奇妙なもんです。
 私は「音」から英語に入った人間ですが、「耳」から入ったのではなく、「口」から入りました。自分の口を動かして音読し、その音を徐々に英語の音に近づけるという過程によって、羞恥心をやわらげていくうちに英語が面白くなりました。これは初心者向きの方法として、誰にも勧められるものだと後で気づきました。羞恥心によって、英語から遠ざけられている人は意外に多いのではないでしょうか。特に大人の男たちに多い気がします。
 大人の男たちに、私の「電話でレッスン」はいいんじゃないかと思っておりますが、やはり女の人の方がためらいが少ないですね。異言語に対する羞恥心は女の人の方が薄い。傾向としてそう言えると思っています。
 NHKの講座の音が、実際に使われる生の英語や AFN の音と比べて、また一段と「躁状態」であるというのは、台本があって、「演じている音」だからという要因があるかもしれません。講師がやらせているというより、台本の存在がやらせてしまうことかもしれません。同じ台本(シナリオ)つきでも、映画の場合は、「演じている音」を普通に感じさせることのプロ(俳優・女優)の音ですから、かえって語学の教材にはこっちの方がいいと思っています。初心者向きではないのが難点です。
 私の方で大風呂敷を広げてしまったのがまずかったですが、puffy さんの指摘は重要であるばかりでなく、とても面白いものでした。ありがとうございました。重ねてお礼申し上げます。

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19. 緊張しちゃう〜 投稿者:p  投稿日: 6月20日(水)13時35分12秒
 
みなさんこんにちは.わたしは毎週月曜日にレッスンを受けています。今回おそるおそる登場してみました。今は主に映画「E.T」をやっています、がしかしだんだん進に連れて脳が拒否反応しているようで頭に入りにくくなってきてこまっています。いいアドバイスがあったらよろしくおねがいしまーす。m(__)m ではまたきます。
 

20. 具体的な回数 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月21日(木)01時11分18秒
 
もっこり様

もっこり>予習部分は、つい気が抜けてさぼり気味になって
しまいますね。滑らかさに口をついて出てくるようになるま
でには、100回くらいは読み込む必要があるようです。

 滑らかに口をついて出てくるようになるまでには100回、というのは、新しい文についてのことだと理解しました。いい生徒を持てて幸運です。
 こちらが1回言ったものを5回繰り返して言っていただく練習を「技法グラウンド」と名付けておりますが、これで一度できるようにした範囲(つまり復習範囲ですが)、これは何回くらい練習すればなめらかに口をついて出てくる状態が維持できますか。私の経験では極端に減るのですが、もっこり様におかれましてはいかがですか。

 これは、一つの文を構成する語数によっても大きく違うと思うのですが、例えば、10語でできている文と20語でできている文について意識していていただき、それぞれ何回くらい、というものを教えていただけたらと思っています。

 その回数が明らかになると、大学受験勉強はちゃんとやったが、そのときに「音づくり(音読)」が薄手だった人に関する一つのデータになります。

 「音づくり」を始めてしばらくの間は、それぞれの新しい文について100回というのはとても現実的な回数だと思います。自分の練習の具体的な回数の提示はとてもありがたく思いました。

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21. 学習法コレクション 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月21日(木)01時21分40秒
 
ばくばく様

 書き込みありがとうございます。

皆様

 ばくばく様は某一流企業かつ超一流企業の社長室にいらっしゃる方で、英語学習法の種々雑多なものを非常に多く知っておられます。学習法のコレクションは私の知っている限り一番多く持っておられますし、いつも新しいものを探しておられます。英語学習法に関するディレッタントとしては一流。しかし、ディレッタントとしてとどまっておられるところが惜しいと思っております。暴言多謝。

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22. 全体鷲掴み 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月21日(木)01時33分57秒
 
nobu 様

 書き込みありがとう。

 夏期講習をやるところは大変ですね。素読舎は、夏期講習も冬期講習もやりません。年がら年中、同じようなことをやっています。受験指導なんかは、近頃の受験のシステムがわからず、いつも高校生に聞いています。教えてもらってもじきに忘れてしまうのが、われながら情けない。
 なんとか時間をみつけて、一つの文を囓る回数を増やしていただきたいと願っています。

皆様

 nobu さんは、英文の全体をわしづかみにする力がすごいです。一見押しが強そうなのですが、すごく素直です。音に関しては、どこかで何か訓練してあるはずです。しかし、多分、その時、複製音声だけでやられたのではないかと思います。「ア」系列の母音の区別が少し苦手です。
 しかし、「全体をわしづかみにする」という大事なコツを最初からお持ちでした。これは日本の平均的な英語学習者にもっとも欠けているものですが、それをお持ちでした。

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23. 陳謝 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月21日(木)02時43分51秒
 
Duffy 様

 先日(昨日?)書いた「飲まずに書きました」は、Duffy 様宛でしたが、どなたに宛てたものか書き忘れていまし
た。
 また、Duffy 様を Puffy 様と書き間違えており、もし Duffy 様が肥満体質の方でおられたらただじゃすまない
ところです。顔が見えないということは恐ろしいことだと、以前から時々あちこちで読んでおりましたが、本当にそ
うです。痩せておられても太っておられても、とにかくなにがなんでもお許し下さい。

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24. 峠越え 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月21日(木)03時24分03秒
 
p 様

 先ほど、ウドの店でお会いして、書き込んでいただいたと知り、家に戻って読みました。
 書き込みありがとうございます。

皆様

 今日は、「ゆいまある」の教室と月曜素読舎の教室の合同遠足で、ウドの店「ワイズアウル」に遠足に行きました。遠足っていっても、店で酒を飲み、大騒ぎしていただけですが。
 更埴、長野、上田方面の方は一度「ワイズアウル」に遊びにおでかけ下さい。
 外人のたまり場みたいになっています。下手な英会話学校へ行くくらいなら、この店へ行って、酒を飲んでしゃべっていた方がよっぽど安いし、実際的です。

 ウドは日本語学校へ通うのをやめたと言っていました。よかったよかった。あんなものはろくでもねえ。stupid school, garbage, と言ったら、ウドは、通いたいけど忙しくて通えないんだと言っていました。garbage であるとの認識はないらしい。

 p 様は、これまでにいくつか英語教室を使われてきた方のようですが、私の「英語どんでんがえしのやっつけ方」という文庫本を読んで下さり、私のアクの強い主張にも辟易なさらず(あるいは、辟易なさったにもかかわらず)、これだと思いました、と言ってくださり、月曜の素読舎で夜8時から10時まで練習をされています。お仕事が忙しい方ですが、いつも家で練習をちゃんとやってきてあり、頭が下がります。
 教材の「E.T.」は、ほとんどはやさしい文であり、シナリオを初めてやられる方には適しているテキストなのですが、途中で、医学用語が頻出する箇所があり、一般の辞書では調べがつかず、妻が図書館へ出かけてようやく調べがついたようなものも出てきます。先日の月曜日は私がレッスンしましたが、ちょうど医学用語の頻出の場所にぶつかっていました。「E.T.」の場合はここが山です。
 私もわからない医学用語を妻に聞きながら、汗をかきかきレッスンをさせてもらいました。

 この難所は一つの文を読み込む回数を増やして乗り越えてください。

http://www.asahi-net.or.jp/~ax9y-nis
 
 
 


25. またしても酔っぱらい 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月22日(金)02時47分27秒
 
 皆さんこんばんは。
 酔っぱらってます。
 自宅自作現場を夜10時までやって、家に帰る途中でついウドの店にまた寄りました。
 ウドは長野東急で、日本の古い家具を修復したものを売ることになりました。
 長野上田松本など近いところに住んでいる人は、見に行ってみてください。
 日時は忘れましたので、ウドに問い合わせて下さい。
 ウドの店の電話番号は以下の通りだと思います。かけても出ないことが多い電話で、これもまた迷惑電話の一種だと思いますが、かかることのないわけではないので、かけてみて下さい。
 ウドに店で湯原に会いました。この男がまた、ふらふら人生の男で困りものです。
 ウドの店でこいつから8000円で作ったスピーカーボックスの話を聞き、自宅自作現場から、ケイト・ブッシュの「Lionheart」とサザン・オールスターズの「TINY BUBBLES」」を持っていって、そのスピーカーボックスとやらで鳴らしてみました。
 ふむ。安い割にはいい音です。
 じゃあ、さ、おめえさ、俺の家が出来たら、いろいろ考えて20万から30万程度の金でそれだけの音が出るものをアセンブリしてくんねえかと言ったら、設計図を描いてやるから自分でボックスを作ればいいじゃんという話になり、そうすることにしました。
 しかし、サザンの昔の曲はほぼ骨董品です。やっぱいいです。特に、メンス賛歌がいいですね。涙が出そうになりました。メンス賛歌は、ええと、名前を忘れた。
 調べました。「恋するマンスリーデイ」です。
 monthly day を桑田は「まずいでえ」と発音しています。
 これは掛詞だぞと昔々の私の奥様に言ったが、この人は耳が悪いのか、そうじゃないと言っていました。
 音楽が分からないで、映画ばっかみている女で、なかなか意見の一致をみることがありません。
 愚痴を言ってても、ニコチンガムがおいしくない。
 B(川中島・広島出身)さん、ニコチンガムはいつから解禁になるのでしょうか。
 早くそうなって欲しい。医者の処方箋が要るなんて、とんでもねえ。医者なんぞが糞もうけをやっている間は、ろくな世の中でない。
 ええと、Y(長野・東京出身)さん、金をどぶに捨てているのは改める必要があります。
 B(川中島・広島出身)さんが、あなたに「ゆいまある」の教室を薦めたんですから、駄目ですよ、Bさん、今日は英語の日ですから、程度のことは言ってもいいんじゃないでしょうか。

 お嬢、Bさん、Yさん、そろそろ書いて下さい。
 

 

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26. 酔ってる 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月22日(金)02時50分34秒
 
ウドの電話番号は以下の通りと書いて、以下というところに何も書いてない。
もとい、以下です。

026−274−4522(ワイズアウル)
 
 
 
 

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27. 母上の言 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月22日(金)03時22分50秒
 
 高校一年生の「電話でレッスン」の生徒さんのお母さんからいただいて手紙が、酔っぱらって読んだらじんときました。
 以下に、K(知多半島)様からの手紙として、引用させていただきます。

 根石様へ

 息子がお世話になっております。いつもわがままばかり申して心苦しく思っております。
 Mは、計画的にものごとができない性質で、しかも、集中力がないので、学校の課題や小テストに追われて、その場その場をやっとしのいでいるような状態です。もう少し積極的に取りくんでくれるといいのですが・・・。
 往復2時間の通学(我家から駅まで自転車で15分くらいかかるので、他の市内の学校でも、ごく近場でない限り、同じくらいかかります。場合によってはそれ以上です)や、部活や睡眠不足で週末になるとカゼひき状態でダウンすることもたびたびです。
 とにかく、ピリッとしたところのない息子で、せっかくすばらしいご指導の先生に出会えたラッキーな幸せ者なのに、もったいないなあと思っております。しかし、素直なところもありますので、腑甲斐ない息子ですが、どうぞ、きびしくお願いします。
 学校のテキスト3部とH高校の今春の大学合格者数とセンター試験の結果の表を同封します。知多半島というのんびりした地区のそこそこの優等生を集め、国公立の大学に1人でも多く入れようと、熱心に進路指導をしている高校です。(私が通っていたころは、放任主義で何ひとつ進路指導は受けておりません。勉強をしなさいと言われたおぼえもありません。)
 特に英語に力を入れているみたいで、センター試験の全国平均より25点もいいです。エスト構文の暗記とZ会の速読英単語入門編の暗記に追われ、リーダーやグラマーの予習・復習には手もつけていないような有様です。
 そんな現状ですが、英語をどうにかしなくてはと少しは思っているような様子ですので、どうぞよろしくご指導お願いいたします。

 追伸 奥様へ
 私が台所で気に入って使っているものです。どうぞご笑納下さいませ。
 タワシは鍋のコゲやレンジまわりに・・・。
 ヘラはふつうのゴムベラより使いやすいので、混ぜたりとりだしたりに使っております。
 お試し下さいませ。
 いつも電話にて、いろいろアドバイスありがとうございます。

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28. 気が引き締まります 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月22日(金)03時31分48秒
 
Fさんからとても勇気づけられるメールをいただきました。
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取り急ぎ一筆啓上。
お返事ありがとうございます。あなたに差し上げたメールはすべてあなたのものです
からご自由にお使いください。あのあと、思い出した書物に『武道の理論』(三一書
房?)/南郷継正 著というのがあります。これは60年代ごろに出版されたもので
すが、筆者は当時空手道場を若くして経営しなければならない羽目になり、「空手と
は何か」と自問自答したあげく、弁証法を駆使して武道の論理を築き上げたというこ
とです。私も若いころにはこの本のおかげでいろいろ勉強させてもらいました。(信
じられないでしょうが私には武道の心得があります)ーー今のあなたにはこの南郷氏
と似たような状況だと思います。よろしければご一読され、あなたの論理をさらに鋭
いものにされる一助にされることを願っております。小生、ただいまは佛教大学の博
士課程に所属しております。博士課程は通信制ではなく通学制ですので毎週京都に通
わなければならず、仕事をやりくりしながら晩学に勤めております。長野であなたが
自分の道を模索されているお姿が私には励みになり、なんとなく戦友のような心境に
なっております。どうぞA氏のごとき小人愚人どもとの実のない喧嘩はほどほどにさ
れ、ただ一筋に日本の英語教育界の指導法の本丸だけを相手に大喧嘩をしてくださ
い。あなたの指導法が日本中のやる気のある学習者にどれほどの喜びを与えるか、考
えるだけでもわくわくいたします。劣等生でも三日やれば三日分の結果が出る方式を
完成させてください。不一。

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29. カジュアルモードの英語 投稿者:パクパク  投稿日: 6月22日(金)10時07分35秒
 
英語の音には、カジュアルモードとフォーマルモードがあります。
日本で発売されている英語教材の本は、わたしの知る限り
1点をのぞき、すべて、フォーマルモードです。
たとえ、ネィティブが吹き込んでいても、フォーマルモードです。
この例外の1点は、明日香出版社から出版されています。
わたしは、漢字の楷書体と草書体の違いのようにおもっていましたが
まったく違います。
つまり、
フォーマルモードの英語で訓練したあと、カジュアルモードの英語は
まず聞き取れないということです。
例)
I don't know.
What is this?
これをカジュアルモードで話されると、TOEIC900点クラスの人でも
聞き取れません。

そこで、これからの英語学習は

カジュアルモードの音声から入ることです。
カジュアルモードの音声からはいれば、
フォーマルモードの音声は楽勝です。
 
 
 


30. ボストンで思ったこと 投稿者:いくこ  投稿日: 6月22日(金)20時22分36秒
 
私は、根石さんのもとで電話でレッスンなどを利用して英語の道を歩いているものです。

おととい1週間あまりの、アメリカ旅行から帰ってきました。
ボストンは、とても緑豊か、おだやかでよいところでした。また行きたいです。

今回の旅行で、とっても不思議だったのが、
「あれあれ、英語をしゃべることが苦痛にならないぞ」
ということでした。

もちろん、つたない英語ですが、
中学教科書やシナリオで出てきたフレーズらしきものが、
私を後押ししてくれていたように思いました。

それから、コミュニケーションのためにも、大きい声をだすということがいかに大事か。
英語の磁場のないところで、英語を手に入れる塾の方法は、確かなものだと感じました。
 
 
 


31. 浜谷さんへ(古川さんの掲示板で) 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月23日(土)01時57分49秒
 

浜谷>(私は私の主宰する「英会話学習相談室(
英会話サークル)」で私がペーパーバックの朗読
を吹き込んだテープを渡してそのテープによりリ
ーディングの練習をするように奨めることを始め
ました。これは根石さんと話をしていて必要性を
感じた結果です。)

 ありがとうございます。
 こういう場所で、顔を合わせたことのない者同士が話をして、自分の英語の練習方法や、自分の生徒さんに対して施す方法が実際に変わることは意味のあることです。すでに書きましたが、私も「多読」を始めています。現在2冊目です。「トムソーヤーの冒険」を読み始めました。古い英語があり、面白いです。

 「学習相談室」だと「相談」する場所ですから、音読そのものをやらせることはできないのだろうと思いますが、学校や塾という場所で、「音読」そのものをやらないと日本の英語のなさけなさは変わっていかないと思っています。

 学校がそれをやることは、まずありえません。
 だったら、小型の英語教室か塾しかないと思います。

 私は学生の英語学習に関してだけ方法を確立したいと思っているのではありません。
 日本人が英語をやる場合の方法を確立したいと思っています。
 その場合、「初心者」の定義が必要だと思ったのでした。

浜谷>そして、根石さんのやってらっしゃる「音作り」は大切
なお仕事だと考えています。私も将来その方面で根石さんに習
って何かできればいいなあと思っています。ただ、当面の私の
関心事は、「英語(英会話)を学習したいが、どういう方法で
やったらいいか分らない。」また、「学習をしているが間違っ
た方向でやっている」などの人々に本当の方向を指し示してそ
の方向に一緒に歩んであげたい、ということなのです。 

 おそれ多くも申し上げます。
 「音づくり(音読)」の生徒さんになっていただけませんでしょうか。
 ヒアリングから入ってしゃべるようになった方ですから、音に関しては私の方がレッスンしながら習うことが多いでしょうが、日本人の生徒さんに英語を持たせるための方法を浜谷さんに伝えることは意味があるとにらんでいます。

・映画のシナリオを一本かたづけていただく。
・二本目のシナリオに入ったら、生徒さんを持っていただく。
・生徒さんからは、私と同額を受け取っていただく。
・二本目のシナリオに入れば、レッスン代は0円になる。
・二人目の生徒さんを得れば、プラス一万円になる。
・塾あるいは小型英語教室をやって、私の方法で成果を作っていただけば、プラス一万円どころではなくなる。

 書いていて、よく来る金儲けのメールみたいだなと思いました。
 よく来る金儲けのメールと私のこの記事がちゃんと区別されないのが、現在の日本という国のきちがい状態である
と思っています。

 浜谷さん。「相談室」でなく、塾あるいは英語教室を始められたらどうですか。
 英語教室は肉体労働です。あるいはそれ以上に精神労働です。
 きちんとお金をいただいてやられたらどうですか。
 
 
 


32. 浜谷さんへ(二分割してあります) 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月23日(土)01時59分32秒
 
浜谷さん。

 長いこと書けずにおりました。ごめんなさい。

 初心者の定義一つでも難渋しますね。

私>私が初心者と思っているのは学校を出て(中
学、高校、大学どこでもいいです)それから何か
の必要性を感じて英会話(ここが根本的に根石さ
んと違うと思います)学習を再開しようとしてい
らっしゃる方です。私は早稲田大学教授の矢野安
剛先生の「やり直しの英語上達法」での提案をそ
ういう人々に奨めています。(後略)

 「学校を出て」ですが、これに大した意味はないと思います。中学の文法が知識段階でなく、センスとして動くようになっているというような言い方なら、一つのレベルを確定します。一流大学を出ても、先日私が書いた「初心者」のレベルをクリアしてない人はたくさんいます。
 本当に、英語に関しては、「学校を出た」などということは意味がありません。学校は多くの人が避けられないので、学校へ行くならしょうがないが、文法でも発音でもいいが、どれだけまともに身についているかだけが問題です。知識が知識のままにとどまっている間は、「身についている」とは決して言うわけにいきません。
 浜谷さんはあくまで「英会話の初心者」を初心者としておられますが、英語の磁場のない場所(日本)では、「英会話の初心者」は結構ハイレベルな読みの力を持っているような人になると私は考えています。日本という土地では、フリー・トーキングなんぞはほとんど意味がない。フリー・トーキングが多少なりとも意味を持つのは、下地を持っている人の場合だけです。
 日本では「英会話」をやりたいと思うなら、結局、語学をやることになります。あるいは、語学で下地を作り一定のレベルに達することが必要になります。ここの認識は、日本人に深く染み込んだ英会話という迷信によって、いまだ一般的には英語学習者が踏まえるに至っておりません。日本の英語がなさけないのはそこです。

 学校英語、受験英語はまるで語学たりえていない。

 浜谷さんは、浜谷さんご自身がなんと言おうと語学をやった方です。
 以上のことを踏まえて、「初心者」を定義したかったわけです。
 矢野さんという方の本は探してみます。
 
 
 


33. お帰り 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月23日(土)02時13分20秒
 

いくこへ

 おい、ボストンからいくこが書き込んでるぜ、と女房に言いました。
 どれどれ、と女房が言いました。
 よく読んでみたら、ボストンから帰ってきて、杭瀬下にいるんだとわかりました。
 無事帰ってきてよかったよかった。
 普段やっとくと違うでしょ?

皆様へ

 いくこは、昔の素読舎の生徒です。現在、土曜・日曜の素読舎の仕事を村田くんと一緒に手伝ってくれています。
お前の英語をもう一度鍛えてやるから塾の仕事を手伝え。俺に金を払う必要もないし、俺もお前に金は払わんからと
いうことで手伝ってもらっています。

Bさんへ

 Bさん、川中島あたりで一つ教室を作りたいです。
 お子さんを俺の生徒にして、お子さんの友達を集めてもらえないですか。
 生徒のうち、一番でかい家を持っているところが一部屋を教室として貸してもらえるとありがたい。
 家賃は、その家の生徒の練習を0円で見るという案はいかがでしょう。
 現在私がやれる曜日は火曜日だけですが・・・。
 私の方法で若いときにやってあるとないでは、大人になってからが大きく違います。

 一年ほど私が耕した後で、いくこに手伝わせるか、「いくこにやらせたい」です。
 「いくことやりたいです」とは書いていません。
 しょうがねえもんだ酔っぱらいは。
 今日は、家で缶ビール3本です。メイビイ3本4本です。
 
 


34. 古川さんの掲示板 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月23日(土)02時22分27秒
 
http://www.tk.airnet.ne.jp/furukawa/english/bbs/index.html

上のものは古川さんという方が経営しておられる掲示板です。
皆様、読みに行ってください。

ここへ私は書き込んでいます。
なかなか人々は相手にしてくれません。
 
 
 


35. Pop quiz hot shot 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月23日(土)02時27分04秒
 
生徒のうち、一番でかい家を持っているところが一部屋を教室として貸してもらえるとありがたい。

上の日本語は変ですね。

Pop quiz, hot shots. Please answer me the right Japanese.
 
 

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36. お金をもらっていた。 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月23日(土)02時39分26秒
 
いくこへ。

 うちの女房が、「七年目の浮気」のレッスンをいくこに対してやっていて、お金をもらっていました。
 早くおやじの金でなく、自分の金でレッスンを受けるようにしてください。

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37. 中間・橋 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月23日(土)02時46分23秒
 
パクパク様

 カジュアル英語とフォーマル英語のちょうど中間にあって、双方に橋渡しをやれるのが
私の「音づくり(音読)」です。
 ただの音読ではなく、私が一回言ったものを生徒さんに同じ調子で五回言わせています。
 これは最低の回数ですが、10語を越える同じ英文に対して最低でも数十回は自分で音
読しておく必要のあるきつい練習です。
 これによって、カジュアルとフォーマルの間が埋まります。双方へ行き来できるように
なります。

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38. 教えて下さい 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月23日(土)03時56分35秒
 
パソコンのハードディスクに入れるソフトで、英英辞典を探しています。
ご存知の方はお教え下さい。
メーカーと値段もわかりましたらお願いします。

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39. pさんへ 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月23日(土)04時00分04秒
 
pさん

あなたが、私の以前のホームページに掲載していた「語数別分類」を使っていてくださったことがわかりましたの
で、これから復旧作業に入ります。
うまくいったら、使ってください。
うまくいかなかったら、もう少し待っていて下さい。
なんとかなるとは思います。
 
 
 


40. pさん、ありました。 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月23日(土)04時19分22秒
 
「語数別分類」のテキストは現在のホームページにありました。

・ちゃぶ台をひっくり返している絵が出るのがトップページです。
・トップページで「素読舎」をクリックして下さい。
・「素読舎」に入ったら、「WEB英語塾用テキスト」をクリックして下さい。
・自分が使いたい語数を選んで下さい。

なお、「素読舎」の各メニューに「素読舎塾長への表彰状」というやつがあります。
これを読んでみたら面白かったので、読んでみて下さい。

早く子供を作って、素読舎へ入れて下さい。

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41. いんでぃぺんでんと 投稿者:いくこ  投稿日: 6月23日(土)08時33分52秒
 
おやじのすねが、これ以上細くならないうちに、
なんとか、目鼻をつけたいもんです(^^;。

42. 初カキコ〜♪ 投稿者:荒井★妹  投稿日: 6月23日(土)22時06分26秒
 
ども!
荒井です(妹)・・・・・一応来たんで足跡残しときます....( ・▽・)/
馬鹿姉ちゃんもきみ江おばちゃんもうちに来て今みんなで騒いでうるさいです(怒)
お姉ちゃんはお姉ちゃんで私が入れたshockwaveで遊んでて勉強もせんし・・・・・
受験生としての自覚があるのやら・・・・(私もですけど)
いっそのこと素読舎に1日中閉じ込めといたほうが・・・・
・・・・って大迷惑ですね・・・・(^^;)

それじゃまた!(Y)o¥o(Y)
 
 
 


43. ツライ…でもがんばります 投稿者:ねこむすめ  投稿日: 6月23日(土)23時08分30秒
 
長野のYだと他の方とダブりそうなので、ねこむすめと名乗ります。
私は、電話でレッスンで「ノッティングヒルの恋人」をやっています。
これだったら何回でも見られそうだったのと、ラブコメは実用的かなと思って
はじめたのですが、開けてみてビックリ、この愛育社のシナリオ対訳シリーズは
実際の映画のダイアログと微妙に、時には大幅にセリフが違うんです。
それでももうDVDは買ってしまったし、イギリス英語が多いのも気に入っているので
苦しみながら続けています。
昨日のレッスンは最悪でした。テスト範囲が新しいところ10ページプラス5ページで
もうぜんぜん覚えられず、結局落第で来週も同じテスト範囲になってしまいました。
練習不足の一言に尽きるのですが…
サボらないで毎日やらないといけませんよね。

44. レッスンが海を越えた! 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月24日(日)01時20分57秒
 
Tさん(オーストラリア・ヴィクトリア州)

 まさかオーストラリアと長野の間で国際電話を使って「電話でレッスン」をやるとは思っていませんでした。数ヶ月、オーストラリアに行かれると聞いたとき、それでは「電話でレッスン」は休まれるのかと思ったのでしたが、オーストラリアからレッスンを受けてくださるとのことで本当にびっくりしました。
 レッスン時間を半分に減らし、これまでやった範囲(復習範囲=テスト範囲)だけをやられたわけですが、15分でどのくらいお金がかかるのでしょうか。今日は日本テレコムのオペレータ経由でしたが・・・。あまり雑音もなく、ほぼ普段通りのやりとりでレッスンができてよかったと思っております。
 パソコンを持っていかれなかったらしいですが、友達のパソコンが復旧して、この掲示板を見てもらえるといいのですが・・・。日本語表示のできるパソコンならいいのですが・・・。
 最悪でも、帰国したら見ていただけると思い、私の記念すべき「海を越えたレッスン」の日に書き込んでおきます。

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45. アーティキュレーション 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月24日(日)01時39分33秒
 

もっこりさん

 イントネーションがどんどん変わりつつあるという感じがします。
 わずか2ヶ月ほど前に始められた頃は、ときどきイントネーション(リズム)が盆踊りを踊ることがありましたが、わずかな間にほとんど盆踊りを封じてしまわれました。レッスンの核心的なところをつかんでおられる方です。
 英語の練習では、盆踊りリズムは封じられますので、今年の盆には、思う存分盆踊りのたおやかで平坦なリズムを解放してあげて下さい。
 レッスンの間とそれに備えるための「机上の練習」においては、盆踊りは禁じ手としておいて下さい。実際に英語を使うときは、通じさえすれば、盆踊りの禁じ手はゆるめても大丈夫ですが、レッスンと「机上」だけは、稽古場ですから、禁じ手としておいて下さい。

 イントネーションが備わるにつれて、アーティキュレーションが弱まりつつあります。
 紙の折り目をはっきりとつけるような気持ちで、それぞれの音をはっきりと言おうとすることもそろそろ練習に加えて下さい。
 イントネーションとアーティキュレーションの両立は、日本人の口の筋肉の動きにおいては矛盾します。この種の矛盾を両立させうるのは、身体の運動性のみです。
 イントネーションが備わった文は、よりくっきりと言おうと意識してみて下さい。

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46. 馬鹿ねえちゃんて誰だ 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月24日(日)02時20分43秒
 
荒井★妹さんへ

 馬鹿ねえちゃんて誰?
 一緒に素読舎を使っているあんたのねえちゃんのこと?
 一日中素読舎に閉じこめておくのもいい案かもしれないので、新しい家ができたらやってみ
るか?まずあんたを閉じこめて、掃除・洗濯・風呂掃除などやらせてみたいものだ。

 村田君へ。
 この荒井★妹は、荒井★姉を馬鹿ねえちゃん呼ばわりしているがどう思うかね。

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47. ここにも峠が・・・ 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月24日(日)02時22分31秒
 

ねこむすめ様

 まあ、ほんとにきついところにさしかかっていますね。
 「ノッティングヒルの恋人」は、うちの女房がお気に入りで、ひとりでよく観ています。今日もちょうど観たところです。
 これは、初心者には無理なシナリオです。ねこむすめさんは、練習不足気味のときも、泥縄式に必死にレッスンされ、泥縄でも縄にしてしまうところが違うなあと思っています。初心者が練習不足の場合は、泥縄式をやるとどんどん水気の多い泥になってしまうところで、たとえ泥でもちゃんと縄にするところが違います。ふむ、と思うことがよくあります。外国暮らしをされたことがあるせいでしょうかねえ。
 仕事を持ちながらで大変だとは思いますが、毎日やって下さい。20分でも30分でもいいですから、毎日やると目に見えず確実に変わってきます。
 私は、車に乗っている時間は英語を聞くことに決めています。エンジンをかけると自動的に英語が鳴るようになっています。現在は、「ミッドナイト・ラン」「逃亡者」を主に聞いています。
 一つの文にとどまり、何度も繰り返し音読する場合、回数を増やすことは一見無駄に見えますが、実は実質があります。「なじみ」の度合いが違ってくるのです。ねこむすめさんのレッスンの問題は「回数」だと思っています。
 ゆいまあるだけの頃から数えると、2年半ですか。初期の音とは確実に変わっており、余計な母音はほぼとれました。ご自分の自覚はどうでしょうか?
 これからはシンタックスへの即応性を獲得する過程に入るわけですが、その場合には「ノッティングヒルの恋人」はいいテキストです。きついけれどもいいテキストです。
 実際の映画のセリフとテキストが違っているのは、そんなに気にしないでどんどんやっていって下さい。映画は映画で聞き取れるようになります。
 今日も映画を観ていて、ウイリアムが経営する旅行書専門店の紹介をするところで、確か、
 To be frank with you,
 というのを聞きました。テキストにはなかったはずだと思いました。あったっけ?
 気になって、今調べてみたら、アリマシタ! 記憶なんてものは当てにならないもんだ。

皆様。

 ねこむすめさんは、私が信州中野のある神社でやっている小学生の英語教室を手伝ってくれている方です。この方はまた長野の「ゆいまある」の生徒さんでもあり、私の「電話でレッスン」の生徒さんでもあります。「ゆいまある」の生徒さんたちは仲がよく、ちょくちょく飲み会をやります。この時にいつも幹事役をやらされるのが、このねこむすめさんです。貴重な方です。
 ねこむすめさん、今後も幹事をよろしくお願いします。永代幹事に任命します。もう逃げられません。

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48. 学校英語で音作りに励んでいます(その1) 投稿者:Eliot  投稿日: 6月24日(日)13時40分21秒
 
根石さん、こんにちは。初めてお便りいたします。実は、私は素読舎サイトの大ファンです。 

私は私立の中高一貫男子校で英語を教えております。一年ほど前に検索エンジンで面白いサイトを探していたところ素読舎のページを見つけ、以来何十回(もしかしたら百回を超えた?)と訪問させていただいております。サイトのページは全部読みましたよ。「英語どんでん返しのやっつけ方」も買って読みました。私は、英語の音作りに関する根石さんの主張に大賛成で、学校英語と塾英語の体たらくをこき下ろすエッセイを「よくぞ言ってくださった。その
通り!」という気持ちで読んでおります。エッセイのいくつかはプリントアウトして、勤務校の若い英語教員に読ませたりもしています。おっしゃっていることの多くはまさにその通りだと思います。文法の質問を生徒にして、答えられる者が出るまで次々に当てていくことのばからしさは私も常日頃感じていることです。

学校英語は滅びる英語。本当にそうです。ほとんどの学校と塾の教室で行なわれている英語の授業は生徒を欺いています。英語を教えると言いながら、その場限りのくだらないことをやっていることが普通です。英語の音作りを激しく、厳しくやっている所は極めてまれだと思います。実際、英語の教員の多くにとって英語の発音は、できれば避けて通りたい弱点です。自分自身が通じるレベルの音が出せない教員がたくさんいますし、そこそこ通じる音を出せる教員もその多くが英語の音作りに必要な知識を体系的にルール化して生徒に教えることができません。例えば、根石さんが示しておられるような、音と音がぶつかり合ったときの音の消失とかいうことも生徒に説明できるような知識としては持っていないのが現状です。

23日の浜谷さんへの文で根石さんは「学校で音読させることはまずない」と書かれていました。「学校なんか消えろ」ともどこかで書かれていましたね。私は学校に勤めていますので、それが消えてなくなられると家族が路頭に迷います。消えろ、と言われないよう、私は学校というところで、将来滅びない英語を生徒の中に根付かせる取り組みをやってきました。私は2年前に初めて中学1年生の担当になったとき、周りがどう言おうと、この生徒たちに英語の音を教えようと決心し、中1の最初から「英語の音作り」を私なりにやってきました。本校はいわゆる「進学校」であり、中学生のときから中高一貫校用の模試などを受けさせては、他校や本校の過去の成績と比較して、あーだこーだと言われるところで、いきおい、授業はハイスピードの詰め込み教育が当たり前です。中2までに中学校の教科書+文法問題集を終わらせ、中3では高校の教科書をやります。もちろんその過程で英語の音作りはほぼ無視されます。

私は中学1年生の4月〜6月は教科書をせずに、自作のプリントでフォニックス(つづりと読み方のルール)を教え、英語の音を出す練習から英語学習のスタートを切らせました。この間に「英語の音はカタカナでは書けない」ということを実感させ、英語にフリガナを打たない習慣を確立させました。つづりを見れば英語の音が出せる、例えば、hat hut hot hurt hard の中の母音を発音しわけることができるようになるよう練習させました。また、これらの単語を聞いてつづりを書くという練習もさせました。
 
 
 


49. 学校英語での音作り(その2) 投稿者:Eliot  投稿日: 6月24日(日)14時19分51秒
 
その後は教科書の勉強に入ったのですが、音作りはこれからが本番と思い、授業時間の多くを音読に使いました。授業で英文和訳はまったくしません。文法の説明も最小限にして、生徒には教科書ガイドと教科書のワークブックを買わせて、各自が自分で読み、問題を解いて内容や文法を勉強するよう指導しました。授業では教科書の英文に音のつながりや変化が起こるところに印をつけたプリントを配って、それを使った音読練習を繰り返し、最終的には、課文の和訳プリントを見ながら、まるで英文を読んでいるように英語が言えるまで練習させました。言えるようになったら、和訳を見ながら英語が書けるようにさせました。

既習の範囲から、構文や表現を拾ってきて、大量の和文英訳問題を作って宿題としてさせ、英文を作る中で文法知識の確認をさせました。特に、名詞の数と特定、不特定、冠詞などについては、常に注意させるようにしました。

暗唱発表もずっとさせてきました。教科書の中の読み物を適宜選んで、暗記課題とし、毎回授業で一人か二人に発表させます。発表のあと、発音が変だったところを指摘し、クラス全体にも確認させます。今させているのは500語を超える話ですが、6分の制限時間のうちに暗唱せねばなりません。忘れたり、制限時間を超えたら不合格で、放課後私の前で音読し、発音指導を受けることになります。

それがどんな価値があるかは別にして、英検3級の試験を中2の3学期に受けさせたところ、2次試験までほぼ全員が合格しました。私にとっては、2次の面接試験のパッセージの音読の評価が5(最高点)と4がとても多かったことが収穫でした。

現在中3の1学期ですが、高校の教科書を同じやり方でやっています。生徒たちは2年以上同じやり方でやってきており、塾にも行きません(勤務校は全寮制です)から、英語の勉強はこんなものと思っており、特に特別なやり方だとは思っていないようです。個人差は相当ありますが、ほぼ生徒全員がすでに「通じる音」の水準は獲得しており、音感が優れているのでしょうか、中には、モデルの録音を聞かせて練習させると、ほぼ完璧な英語で(モデルが米人ですから米語で)音読できるようになった生徒が一割程度おります。

これから先、文法の整理や辞書の使用なども勉強に入ってきますし、大学入試という関門もありますが、これまで音作りをやってきて本当によかったと思っています。これから大量の教材に接していく生徒たちが、英語の文字を見て、英語の音が出せるということは大きな財産だと思います。
 
 
 


50. 学校英語での音作り(その3) 投稿者:Eliot  投稿日: 6月24日(日)14時42分55秒
 
生徒たちが中1の頃、ある模試を受けさせられまして、フォニックスの勉強の三ヶ月のせいで進度が遅れていたため、英語の平均偏差値が30いくつかということがありました。その成績の検討会議で私は管理職たちから相当非難されました。そうなるだろうと予想していましたから、私は生徒の音読の録音を用意して行っておりました。しかし、それを聞かせても、管理職には何の効果もありませんでした。それどころか、英語のできない管理職の一人は「発音は上手になるかもしれないが、それが何になる」と暴言を吐きました。まあ、多くの人のとらえ方はこんなものなのでしょう。

来年の春から公立の中学校は毎土日が休みになり、英語の授業時間は原則として各学年とも週当たり3時間となります。それ伴い、新しい指導要領に従って作られた新しい教科書が使用されます。新指導要領の英語のキーフレーズは「実践的コミュニケーション能力の育成」です。学校英語は根石さんの「語学」という言葉からますます離れ、「英語の磁場」を欠いた日本の教室でのコミュニケーションごっこが今以上にさかんに行なわれる様になるでしょう。しかし、新教科書のどれを見ても英語の音作りは今まで通り、なきに等しい状態です。悲しく、情けない現実です。かくて日本の教室や塾にはこれからも「サンキュー」「ジスイズ、ザットイズ」という音が飛び交うことでしょう。

偶然見つけた素読舎のサイトから私はずいぶんたくさんのことを教えていただき、大きな励ましもいただきました。
ありがとうございます。どうぞ、根石さん、これからもご活躍ください。私も学校での英語の音作りに頑張ります。

Eliot
 
 
 


51. 次はアイアンジャイアントかな 投稿者:EIGHTBALL  投稿日: 6月24日(日)15時01分46秒
 
 私は月曜日の教室でフルメタルジャケットをやってます。やっとあと10ページで終るところまできました。
 私のテキストはscreen play 451というサイトからコピーしてきたものなんですが、前半の訓練パートでは、ほぼ映画の通りなんですが、戦場でのセリフは微妙に違うんです。ちょっとねこむすめさんの気持ちわかります。
 フルメタルジャケットのセリフは、まず日常生活では使えませんが、劇中の訓練教官の自動化・パターン化された下品な罵倒語を声に出して繰り返し言うのは、少し快感だったりします(笑)
 最初はとても違和感のあった卑猥な言葉の挿入も(言葉自体ではなく、挿入される場所で)、復習で繰り返し言っているうちに、これもパターン化されていたんだなあ、と気付き、少し感動しました。

>この荒井★妹は、荒井★姉を馬鹿ねえちゃん呼ばわりしているがどう思うかね。
 イカンですよ。罰としてウチの掃除・洗濯・風呂掃除をしてもらいます(笑)

「まずいでぇ〜」ウケました(^^) スミマセン…。
 
 
 


52. はじめまして 投稿者:akka  投稿日: 6月25日(月)02時02分25秒
 
長野の「ゆいまある」から「電話」に切り替えて半年経ちました。半年でテキストの半分を終わらせたかったのに、日頃の練習不足がたたり、半分にはまだまだ至りません。テキストは「ミッションインポッシブル」です。
最近本当に練習不足で、今回なんか2文しか進みませんでした。夏休みは挽回したいと思っています。

ねこむすめさんへ
声をかけてもらっても顔を出せなかったりでごめんなさい。でも近頃「電話でレッスン」だけだと孤独を感じるので、懲りずにまた声かけてください。永代幹事ご就任おめでとう!?
 
 
 


53. 英語の音づくりの所要期間 投稿者:パクパク  投稿日: 6月25日(月)10時36分37秒
 
英語の音づくりのために、どれくらいの
学習時間がいるだろうか?
かりに、X時間かかるとする。
そうすると、このX時間を、英語学習のはじめに
かければいいことになる。
このXは、日の単位、週の単位、月の単位、年の単位の
いずれであろうか?
多くの人は、年の単位とおもうだろう。
わたしもそうおもっていた。
実際に、1年間、発音矯正の塾に通った。
1:1の筋肉練習だった。
膨大な練習をしたが、まったく効果がなかった。
昨年の今ごろ、ネットである発音づくりの方法を知った。
この方法でやると、日の単位で、基礎が生まれる
ことがわかった。
この方法は、いま支持者を着実に増やしている。
 

54. お久しぶりです 投稿者:ねこむすめ  投稿日: 6月26日(火)00時19分26秒
 
akkaさん、お久しぶりです。がんばって電話のレッスンやっていらっしゃるんですね。
お仕事もお忙しいと思いますが、たまには「ゆいまぁる」にも顔出してくださいね。
またいずれウドの店で、バーベキューオフ会でもやりますので、その時にはお誘いしますよ。
 

55. 長芋も出る、じゃねえ、長いものも出る 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月26日(火)06時58分30秒
 
この掲示板は私の生徒さん同士が話ができる場所になればいいなと思っていますので、まだ書いてない人ももじもじしてないで書いて下さい。
また、英語の語学論の論客はいつでも迎えたいとも思っています。
論客が現れた場合は、話が非常に長芋の、じゃねえ、なんで、このエイトックは長芋なんて言うかなあ。
もとい、「長いもの」になる可能性が濃厚にあります。
その場合は、許してね。

Eliot さん、少しお待ち下さい。
浜谷さん、少しお待ち下さい。

ほとんどこれは人間とは言えないというくらいに疲れてしまいました。
明日書きます。

http://www.asahi-net.or.jp/~ax9y-nis
 
 
 


56. 聞き取れない原因 投稿者:パクパク  投稿日: 6月26日(火)09時19分52秒
 
映画の英語を聞いて、わかることは
t、d、l、n、w、r、ng、th
がからむとほとんどききとれません。
よく考えてみると、たった8個の子音です。
それから、
あいまい母音です。
日本の発音教科書で、あいまい母音の
記述はきわめて、あいまいです。
しかし、英語母音の80%はあいまい
母音ですから、あいまい母音の聞き分け
をできる能力の養成がもとめられます。
McDonald's は、マク、ムク、ミクとさまざまに
聞こえます。
わたしは、出身州のちがいではないかと
おもっています。
いずれにせよ、はじめから、
自然な英語音に摂取すればいいのです。
しかし、
そういう教材をつくると
買う人がいないとおもいますね。
はやすぎて聞き取れないからです。
売れる教材をつくるには
ゆっくり、くっきり、教科書英語音に
なるとおもいます。

57. 聞き取れない原因(2) 投稿者:パクパク  投稿日: 6月26日(火)09時29分39秒
 
8つの子音でつくるマトリックスで64個の組み合わせがあります。
 
  例)td、dl、ln、thnなど

さらに、あいまい母音がサンドイッチされた場合の64個

  例)ted,del,len,thenなど

結局、この128個を重点的にやると
すごく、映画の英語が聞こえてくるとおもいます。
 
 
 


58. 初めまして♪ 投稿者:だいすけ@ゆいまある  投稿日: 6月26日(火)12時33分42秒
 
初めまして!
長野ゆいまあるの生徒のだいすけといいます。
マスター@ゆいまあると名字が一緒なので、下の名前で失礼します。m(_ _)m

根石さん、ほんとうに掲示板作られたのですねぇ。(−−;ニヤリ)
ますますの発展をお祈りいたします。
あ、自分の英語の発展もお祈りしないと。。。(苦笑)
これからはなるべくお金をドブに捨てないように頑張ります。
じゃないと、ゆいまあるのコーヒーチケットが余ってしまいます。
(↑すでに8枚あります。(涙))

ではでは♪(*^^*/~~~~~~
 
 


59. 英語アメリカ舌たらず(1) 投稿者:いくこ  投稿日: 6月26日(火)17時02分23秒
 
今年6月中旬、私はアメリカはボストンに行きました。
ほんの1週間あまりの旅でした。

友人から、アメリカに永住した従姉妹に30年ぶりに会いに行くと聞き、その道連れとして旅に誘われたのは、出発の1ヶ月前。彼女が我が家にふらりと遊びに来たときでした。
「ほんの気晴らしだと思えばいいわよ」
そんなきっかけで、遊びにいってみようとなった訳です。

ボストンは、アメリカ東海岸、ニューヨークより北にある都市です。いわゆるニューイングランドと呼ばれ、アメリカ建国の礎となった地域だそうです。ヨーロッパ風のたたずまいが残っているということでした。

それまで、私は、アメリカに恐いという印象を強く持っていました。銃社会だというし、人は南にいくほど、はしっこくて危ないと勝手に思っていましたから。
それでも行ってみようかと思ったのは、友人の従姉妹のお宅にステイさせていただけるのと、東海岸だし落ち着いた街だと見聞きしたからです。

だから、元気はつらつ英語なぐりこみ!みたいな風で訪れたわけではありませんでした。とりあえずゆっくり羽を伸ばしてみたかったのです。飛行機の時間が決まっているだけで、タイトなスケジュールはまったくなし。

そんな訳で、名古屋からデトロイト経由ボストンの旅は、はじまりました。

つづく
 
 
 


60. ニコチンガム 投稿者:ひげおやじ  投稿日: 6月27日(水)00時15分06秒
 
はじめまして ひげおやじ@ゆいまぁる教室の生徒です。
根石さんお気に入りのニコチンガムは6月から処方箋が不要になりました。
例のニコレットは秋頃から薬局で買えるようですよ。
しかし、私はタバコより高いニコチンガムを買うくらいならタバコを買いそうです。

では、 英語ネタじゃなくてすみません...
 
 
 


61. 学校での音読の実践(1) 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月27日(水)07時29分52秒
 
 
Eliot さん

 本当にびっくりしました。
 ありがとうございます。私の書くものを読んでくださり、すでに学校という場所で「音づくり」をされている方がいるなどとは思ってもみませんでした。
 世の中は私が思っているよりも広いのだと思うことができました。
 サイトに書いたもの、小学館文庫に書いたものをお読みいただきありがとうございました。重ねてお礼申し上げます。

Eliot>エッセイのいくつかはプリントアウトして、勤務校の若い
英語教員に読ませたりもしています。

 感謝しています。あんなサイトを作りつづけるのでも、結構孤独なもので、反応らしい反応がないままに続けていくしかないのだと思ってやってきました。

 「若い英語教員に読ませたりも」ということは、Eliot さんは、「若い英語教員」ではないということでしょうか。さしつかえなければ、だいたいのところで結構ですのでお歳をお聞かせ下さるとありがたく思います。日本の英語の状況がどんな状態の時に、何歳だったはず、などと余計な想像をする楽しみができます。
 若かろうが年をとっていようが、保身を先だてる先生は、中間・期末のテストに間に合わせるための授業をします。中間・期末に間に合わせる授業をしているだけで、保身ができて、食いっぱぐれがないのが、現在の学校の教師という職業です。とりわけ、公立の学校は税金泥棒の巣です。点数をはじきだして、順位づけなどやってるが、そんなことで生徒に力がつくわけではない。しかし、そんな仕事でも忙しくやっていれば、めでたくも麻痺できて、なにか実質のある仕事だと思いこむことができるのかもしれません。「学校」などというものの外側に位置していたおかげで、私は「そんなものに実質はねえよ」と言い続けることができましたが、しかしまあ、放言を続けるのも疲れる。

 保身をやる者が先生の多数であるというような事情は、国家資格のあるなしの違いだけで、塾の世界も同じです。
塾のほとんどが受験制度・成績主義にたかる蛆虫です。学校の内でも外でも、受験制度と成績主義にたかっていれば、蛆虫としてなら生きていかれます。決まり事の「処理」をやり、肝心なことは生徒の「家庭学習」に押しつけるのが、蛆虫たちの特徴です。この根本にあるのは、個々の生徒の能力はあらかじめ決まっているという許し難い思想です。そんなことは絶対にありません。こちらがやること次第で同じ生徒がまるで違う展開をみせたりみせなかったりします。

 いまや世界的に有名になりつつある日本の駄目な英語教育の中で、Eliot さんが逆風に向かって歩かれ、成果をあげられたことに私は驚きの目を見張ったのでした。学校はまだ死んでいない。そう思っていいのではないでしょうか。

 教育なんぞ殺してやる。むしろ、私はそう思って生きてきたのでした。
 「教育は死なず」という本を、昔、私の居住するところに近い篠ノ井旭高校の校長が書きました。その時、友達が、「おめえのやってるのは、『教育は死なす』だもんな」と言いました。うまいことを言うものだと思いました。
Eliot さんのような方が多くなってくれるなら、私は私のケレン味やエクセントリックな物言いをひっこめることができるのですが、Eliot さんのような方は「絶対多数」ならぬ「絶対少数」です。
 しばらくは、ケレンやエクセントリックをやっているしかありません。おそらく、私の一生はそれで終わるでしょう。
 
 
 


62. 学校での音読の実践(2) 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月27日(水)07時30分57秒
 
Eliot>実際、英語の教員の多くにとって英語の発音は、できれば避
けて通りたい弱点です。自分自身が通じるレベルの音が出せない教員
がたくさんいますし、そこそこ通じる音を出せる教員もその多くが英
語の音作りに必要な知識を体系的にルール化して生徒に教えることが
できません。(後略)

 日本の学校の英語の先生の多くは、日本の学校英語の犠牲者だと思います。学校を出てそのまま学校へ入ってしまうような方がほとんどですから、この方々は学校英語に取り囲まれてしまって、多分、その外へ出ることがどういうことかわからなくなっているのだと思います。
 「囲い込み」というものが、学校制度にはあると思っています。
 それが無効であるということが一番見えやすいのが、英語という教科なのですが。

 例えばの話、更埴市というところに何人の英語の先生がいるのか知らないのですが、私の友人のウドが経営する酒場で、学校の先生に会うということがない。たむろしているのは外人が多く、先生に会うとすれば、アシスタント・イングリッシュ・ティーチャーという人たちばかり、つまり外人さんばかりです。千円ちょっとあれば、酔って、ぺらぺら英語ならぬ、べろんべろん英語が使える場所なのに学校の先生が来ない。なんで出てこないのだ、と思うのです。ウドの店もあまたある私的な酒場の一つにすぎず、英語の先生だからって是非顔を出さなきゃならんということはないのですが、英語をやっている人にはおすすめの場所だと思うのです。しかし、本当に学校の先生には会うことがない。
 
 (この場をお借りして、)更埴市、戸倉町、上山田町、長野市、上田市の学校の英語の先生たちに告ぐ。ウドの店はおすすめだよ。一応、生の英語の磁場が成立している場所だといっていいのではないだろうか。英語が通用する酒場で英語の先生が酒を飲んではいけないなんていう法律はない。(笑)
 文部省(文部科学省)がこれまでやってきた学校英語という囲い込みは、そのありもしないくだらない法律に匹敵すると思うけど、そんな「ありもしない法律」が機能する学校(英語)の外がもう実在してるよ。

 学校の先生たちには、自分が学校英語の犠牲者であることの自覚をまず持っていただきたい。その犠牲を作り出してきたのが、文部省(現在文部科学省)と、その御用英語学者どもであることを認識していただきたい。

 これらの御用学者どもをこそぶち倒さなければいけないのです。

 本当に骨の髄から駄目なのは、文部省(文部科学省)というものです。そして、英語の先生たちが、自分の英語が文部省作成の学校英語の犠牲になっていることを自覚してくれる動きが感じらない。学校現場から文部省の方針がただのお題目にすぎないこと、具体的な方策がいつまでも示されることがないこと、「音読(音づくり)」の場所として学校が機能しないこと、中間・期末テスト(果ては大学入試というテスト)などに間に合わせるテスト用の授業が生徒の英語を駄目にしていることなどの現場からの批判が声になっていかない。
 私はむしろ、生徒(若者)にじかに自分の声を届かせようとしてきました。大学で教員免許に必要な単位はすべてとりましたが、塾をやってきたのはそういう理由です。学校がどれほどのていたらくであろうと、あるいは、ほとんどすべての塾が受験制度にたかる蛆であろうと、一人の若者が語学の方法を自覚してくれれば、語学としての英語は芽を吹く。それだけを信じて、英語塾という仕事をしてきました。

 それしかないだろうと思っていたところに、Eliot さんが、学校という場所を「音づくり」の場所にされていたことを書かれたので、目の前が明るく開けるような感じがしました。びっくりし、また、心強く思いました。
 
 
 


63. 学校での音読の実践(3) 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月27日(水)07時32分25秒
 
 発音やイントネーションに自信がない先生がおられましたら、私の映画のシナリオを使う「電話でレッスン」を薦めていただけたらと思います。一人の先生にレッスンするだけで、数十人の生徒の英語の音に影響が出ます。いや、百人を越える生徒に影響が出るでしょう。私は自宅を自作していますので、なかなかレッスン枠を増やすことができませんが、申し込みがあれば、受けられるだけは受けます。
 以前、地元の高校の英語の先生のレッスンをしました。現在も英語の先生のレッスンをさせてもらっています。
(もっとも、現在の生徒さんは、発音には何の問題もない方で、発音は私よりもはるかに上手です。)
 もしも、学校の英語の先生からレッスンの申し込みが続くようなことがあれば、現在の私の生徒さんからレッスンを受けていただくしかなくなりますが、実際のところは、まだ現在の生徒さんで、先生を相手にレッスンできる人は少ない・・・。

 ともかく、大学の教育学部あたりの英語科教員養成過程がまるで役立たずであることは歴史的にはっきりしていることです。学校英語の根腐れの原因の一つは、大学の英語科教員養成過程にあります。大学が、日本は「英語が作る磁場」が欠如している場所であること、日本語は英語とまるでシンタックスの違う言語であり、欧米人向けの英語教育法が無効になる場所であることを前提とした授業を練り上げることをしない。怠惰です。そこが大学の英語科教員
養成が駄目なところです。

 私の生徒さんで、学校の先生のレッスンをするとなれば、山口のMちゃんのお母さんはできるな、大阪のTさんもできるな、ううむ、などと考えました。そういう動きが生じたなら、別の掲示板で話をさせてもらっている浜谷さんという方もすぐにでも仕事ができると思います。浜谷さんに時間がとれればですが。(浜谷さんは、高校卒業という学歴で、独学で英語の「観光ガイド」の資格をとられた方です。これがどれほどの難事であり、浜谷さんがどんな英語の使い手であるか、英語の先生たちなら想像できるはずです。)鵜田さんという英語の「音づくり」に関して非常に優れた方ともメールのやりとりがありますが、鵜田さんがこういう土方仕事をしてくれるかどうか・・・。

 文部科学省が馬鹿であることをやめて、私に外人を鍛え込むことをやらせてくれねえかと考えることもあります。

 外人に私の「技法グラウンド」という技法を持たせることができるなら、日本の英語はまったく変わると思います。その場合、外人教師の資格としては、「歯と歯の間に舌を入れて、ひっこめてこすりながら出す、あ、そんなに舌を外にいっぱい出さなくてもいいよ」というくらいの日本語が使えることが絶対に必要な条件です。(実は高度な日本語です。)
 
 
 


64. 学校での音読の実践(4) 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月27日(水)07時34分08秒
 
 俺にわずかな国家予算でいいから使わせてくれねえかと思うことがあります。

 外人を鍛え込むためのプロセスに関してモデルなら今でも作れます。
 外人を鍛えることなく、フレンドリーにへいこらする日本人がいるばかりじゃしょうがないのです。
 例えば次のようなものです。

 「英語の磁場の中で=日本語の磁場を欠いた場所で、日本語の基礎を作ったことがある」ということが望ましい。
それでようやく日本の生徒(日本語の磁場の中で=英語の磁場を欠いた場所で、英語の基礎を作っている)という立場とイーヴンになります。まったくシンタックスが異質である言語を「語学として」扱うことの困難を知っている外人教師が必要です。
 だから、文部科学省がいますぐにでも着手しなければいけないのは、英語圏の国に出先機関を作り、そこで日本で英語を教えたい英語ネイティヴに日本語を教えることです。そこで日本語の基礎を持ったものだけを雇うべきです。
現在の外人の雇い方は、税金の無駄遣い以外のものではありません。
 英語圏で日本語を身につけた教師を雇うこと。これが実現すれば、本当の意味で語学的にイーヴンな者同士が向かい合うことができるので、交流というものもただのお題目ではなくなるはずです。
 こういう外人に、日本人の「音づくり」をさせるのが一番いい。その場合に、日本の音読法の精華としての素読などもきちんと評価されるべきです。(江戸時代の素読は、例えば現在のニューヨークで日本語を習っているアメリカ人に施しても、絶対に使えると思っています。)
 いずれにせよ、外人に日本語を習得させるような文部科学省の出先機関を英語圏につくるべきだということです。
 そうでなければ、日本人が欧米型の言語を「磁場を欠いたままに」修得しようとする場合に生じる困難を外人が理解することの糸口すら与えることができない。
 しかし、これが実現すれば、読み書きだけはできる伝統的な(?)教師の能力だって活きてきます。話せないけど「本当に読める」ような性質の教師は本当は大事にされなくてはいけない。日本にしかいない非常に珍しい種類の教師であり、もしも「本当に読める」ならば、絶対に大事にされなければいけない。日本が大事にしなければならないのは、文化の厚みです。この厚みがなければ、乞食も、「読めるだけ」の英語教師も、人の気持ちがわかりすぎるほどわかって人とうまくつきあえないために生活能力が損なわれるような人間も、生きてはいかれません。こういう人間はみんな「制度の外=文化の厚み」の中を生きていくわけです。そして、実はこれらの人たちこそが、文化の基底を形作る人たちです。つげ義春の「無能の人」という作品が、受験校に「音読」を導入するような行為と匹敵する。
そんな言い方がしかしなかなか通用しない。

 「本当に読める」教師も、語学教師に徹する教師も必要です。本当は一人の語学教師の中に統一されて両立されるべきです。

 おそらく、受験校に「音読」を導入するに際し、Eliot さんはまわりから無謀だと言われ、自分でも無謀だと思われたのではないでしょうか。そこを敢えて踏み出してくださったことに敬意を捧げます。
 
 
 


65. 学校での音読の実践(5) 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月27日(水)07時35分50秒
 

Eliot>私は学校というところで、将来滅びない英語を生徒の中に
根付かせる取り組みをやってきました。私は2年前に初めて中学1
年生の担当になったとき、周りがどう言おうと、この生徒たちに
英語の音を教えようと決心し、中1の最初から「英語の音作り」を
私なりにやってきました。

 これを決心されたとき、私のホームページはすでにお読みいただいていたのでしょうか。もしも万が一そうであるなら、私はとても勇気づけられます。
 片田舎の一英語塾(私塾)の主張が、学校のいくつかの教室での実践の中に水路を見いだし、活かされたという意味は、私にはとても大きなものです。とにかく、地元から私に向けられたものは無視に継ぐ無視、無理解に継ぐ無理解でしたから・・・。
 私ら家族が生き延びるのも、まったく地獄のような闘いでした。

Eliot>本校はいわゆる「進学校」であり、中学生のときから中
高一貫校用の模試などを受けさせては、他校や本校の過去の成績
と比較して、あーだこーだと言われるところで、いきおい、授業
はハイスピードの詰め込み教育が当たり前です。中2までに中学
校の教科書+文法問題集を終わらせ、中3では高校の教科書をや
ります。もちろんその過程で英語の音作りはほぼ無視されます。

 私の現在の「電話でレッスン」の生徒さんにも、この種の進学校の生徒さんがいます。そして、結構大きなパーセンテージの生徒が、この「詰め込み教育」に従っているらしいのです。こんなに一挙に詰め込んだら、消化不良を起こして、いやになって、ほったらかして、馬鹿くせえと言い出すやつっていっぱいいるだろう? ってレッスンの時に訊いてみたのですが、そうでもないようです。みんな一生懸命やっていますよ、ということでした。暗い気持ちになりました。学校の勉強のよく出来たやつに感覚が不全なやつが多いのは無理もないと思いました。

 進学校の中での「音づくり」の実践は非常に勇気ある行為です。
 本当に頭が下がります。

Eliot>つづりを見れば英語の音が出せる、例えば、hat hut
hot hurt hard の中の母音を発音しわけることができるよう
になるよう練習させました。また、これらの単語を聞いてつ
づりを書くという練習もさせました。

 これが授業というものです。私がもしも中学のときに、こういう授業に出会っていれば、素読舎が今のようなしみったれたものであることは考えられないとも思いました。
 英語の綴りは、そのまま発音を表している場合が非常に多く、例外を覚えた方がはるかに早いと思います。私は、これらの区別を生徒にさせるとき、手短かに言葉で説明します。

 hat 子音と子音に挟まれた a は口の両端を横(か斜め上)にひっぱる
 hut u を「ア系列」で言うときは、口を狭くして弱めに言う
 hot 特に注意しません
 hurt 「ur, ir, ear」の「ア系列」は口を狭めて、喉から息を送り出す(こもった音)
 hard の ar は赤ちゃんが上手に出す音。歯と歯を離す感覚

 というような、手短かな説明の「決まり文句」があり、常時使用します。
 自分の口の動きを意識して言葉にしてみたのですが、もしも違っているものがありましたらご教示ください。手伝っていただき、練り込めればと願っています。練り込んだものは公開し、学校だろうが塾だろうが英会話学校だろうが、場所を問わずどんどん使ってもらいたいと願っています。
 以上のものの他、th, l, r, など日本語に存在しない音に関する「決まり文句」を追加するだけで、少なくともネイティヴから「英語」として受け取られるだけの音は確保できます。
 これらを学校の教室で採用し、生徒が発音する「その場」で常時指摘できるなら、それだけで日本人の英語は今よりもずっと通じるものになります。(「音読」という「場」が確保されないと駄目ですが・・・。)通じれば自信になり、練習する気にもなります。最大の難題は、一つの教室あたりの人数です。10人以下にならないと質のいい練習はさせられません。理想的には5、6人です。
 
 
 


66. 学校での音読の実践(6) 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月27日(水)07時37分09秒
 
Eliot>その後は教科書の勉強に入ったのですが、音作りはこれ
からが本番と思い、授業時間の多くを音読に使いました。

 限られた時間の中で、多くの生徒を相手にどんな「音読」の指導をなされたのかに非常に興味があります。さしつかえなければお教え下さい。私は、一人ずつ「音読」を見る場合は、5人か6人がいいと思っています。どんな技を駆使して、現在の学校制度の中の教室という場所で「音読」を実現されたのか。私には???です。
 必ず何らかの技があるぞ、とにらんでいます。

Eliot>授業で英文和訳はまったくしません。文法の説明も
最小限にして、生徒には教科書ガイドと教科書のワークブッ
クを買わせて、各自が自分で読み、問題を解いて内容や文法
を勉強するよう指導しました。授業では教科書の英文に音の
つながりや変化が起こるところに印をつけたプリントを配っ
て、それを使った音読練習を繰り返し、最終的には、課文の
和訳プリントを見ながら、まるで英文を読んでいるように英
語が言えるまで練習させました。言えるようになったら、和
訳を見ながら英語が書けるようにさせました。

 教科書は何でしょうか。私は最近、「ニューホライズン」という教科書の「教科書ガイド」を詳しく読むことがあったのですが、説明が本質的でなくて困っています。まるで質がよくない。大量に流通してるものがこんな程度のものかとがっかりしました。文法というものが、外在的に現象的に記述されるだけで、抽象するという行為がない。

 学校の現場についてですが、読めるようになったもの(口がどんどん動くようになったもの)を書けるようにするという、語学的には絶対的な順序でさえ、多くの学校の教師は無視しており、まだ読めもしないものを、宿題にして何ページ書いてこいなどと無益なことをやらせたりしています。まったく何の意味もありません。記号を写すように、生徒は「音をともなわない字」を大量に書いて宿題として提出したりします。生徒は奴隷じゃないんですが、読めないものを書かされるのですから、奴隷として扱われているのと同じです。語学の練習として評価するならば、まったく無駄なことです。文部科学省に忠実な者どもの保身のために、奴隷でもない多くの少年・少女が奴隷にされています。(多分、更埴市近辺の学校だけのことではないと思います・・・)
 こんなことがまかり通るような学校なら、行かない方がいい。
 公立の学校のほとんどが、英語から見れば、「行かない方がいい」ようなところです。
 
 
 


67. 学校での音読の実践(7) 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月27日(水)07時40分03秒
 

 「言えるようになったら書かせるようにした」ということ、ここにある順序は絶対的なものです。これをひっくり返すようなことを平気でやる語学教師がいますが、語学教師としては追放されるべきです。そんなことをやって生きていけるような世の中であってはいけない。

 Eliot さんが表に出てきてくれたことを、私は深く感謝しています。
 もっともっと、陽の当たる場所で(つまり、この掲示板のような公開の場所で)、学校の先生たちが論議に加わってくれることを願っています。

 Eliot さんの授業は、学校の授業という制限のなかでは、ほとんど理想的なものだと思っています。

Eliot>今させているのは500語を超える話ですが、6分
の制限時間のうちに暗唱せねばなりません。忘れたり、制限
時間を超えたら不合格で、放課後私の前で音読し、発音指導
を受けることになります。

 「放課後の指導」。これがやれるのが私立の学校の強みです。今の公立の学校では見ることのできない風景ではないでしょうか。
 私は、長野県の事情を少し知っている程度ですが、公立の学校の先生というのは本当にかわいそうだと思っています。かわいそうだと思うが同情もしません。公立信仰の強い土地ですから、彼らは塾を見下すことが容易にできます。ふざけんじゃねえ、蛆どもがと思っても、私は日本人特有の能面のような顔をして生きています。
 この土地では、生徒が奴隷である前に、先生が奴隷です。くだらない会議の連続で自分で考える時間さえ奪われる。やたらにろくでもない用事だらけで多忙このうえない。平均的なサラリーマンよりずっと忙しいのではないでしょうか。

 学校英語の馬鹿げたていたらくは、市立、県立などの公立の学校が強く体現しています。そして、長野県更埴市というところは、これらの駄目な公立の学校しかないところです。素読舎という「私立」は、腐臭をかきわけかきわけ生き延びてきたと思っています。それでも、収入の半分が「電話でレッスン」で、市外、県外からのもので、それでようやく生き延びているのですから、ののしってもののしってもののしりきれないほどの恨みを更埴市という土地に
は持っています。
 素読舎という「私立」が公立崇拝の土地と取り結んだ関係もまた絶対的です。

 ともあれ、私立の学校運営、授業運営の自由度は決して奪われてはならない貴重なものだと思いました。これは同時に真摯な塾の試みが生き延びる場所が奪われてはならないということをも意味すると思います。
 「私立」の根は塾にあると思います。塾が持つ「私立」という可能性を理解せず、制度の蛆をやっている塾を私は憎んでいます。

Eliot>それがどんな価値があるかは別にして、英検3級の試
験を中2の3学期に受けさせたところ、2次試験までほぼ全員
が合格しました。私にとっては、2次の面接試験のパッセージ
の音読の評価が5(最高点)と4がとても多かったことが収穫
でした。

 あきらかに「価値」の所在を示すデータです。
 
 
 


68. 学校での音読の実践(8) 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月27日(水)07時42分10秒
 

Eliot>現在中3の1学期ですが、高校の教科書を同じやり方で
やっています。生徒たちは2年以上同じやり方でやってきており、
塾にも行きません(勤務校は全寮制です)から、英語の勉強はこ
んなものと思っており、特に特別なやり方だとは思っていないよ
うです。

 うらやましいです。私の「音読」はこれまでに大きな効果をあげてきたのですが、いまだに地元からは「変なやりかた」だと思われており、黒板式授業や、「正解を言うやつがいるまで当てる」というような学校が作った「授業」というモデルがまともだとされています。ぶあつい迷信でできた娑婆にまみれて生きてきたので、私はとてもアクの強い人間になってしまい、このアクをあたりかまわずまき散らすので、ますます地元から見放されていきます。それ
で、「電話でレッスン」を考えたわけです。
 公立やら国立崇拝の強い土地で、「私立」を貫こうとすると、無視という手段でつぶしにかかる風土病が蔓延してしまっているのが長野県更埴市というところです。
 いいかげん疲れましたが、まだくたばるわけにもいかないと思い、今夜もまた大量に書いたりしているわけです。

Eliot>生徒たちが中1の頃、ある模試を受けさせられまし
て、フォニックスの勉強の三ヶ月のせいで進度が遅れていた
ため、英語の平均偏差値が30いくつかということがありま
した。その成績の検討会議で私は管理職たちから相当非難さ
れました。

 Eliot さんがすごいのはここです。この逆風に吹き流されることがなかったというところです。そして、現実的に成果をあげられたことです。
 学校も先生次第だと思いました。どんな先生がいるかによっては、捨てたもんじゃないと思わせられたところでした。

Eliot>偶然見つけた素読舎のサイトから私はずいぶんたくさ
んのことを教えていただき、大きな励ましもいただきました。
ありがとうございます。どうぞ、根石さん、これからもご活躍
ください。私も学校での英語の音作りに頑張ります。

 こちらこそ大きく力づけていただきました。ありがとうございます。
 この先は、全国の学校の先生たちに向けて、「音づくり」「音読」の効果を知らせていかれてはどうでしょうか。
「音づくり(音読)によるインプット=基礎づくり」です。私もそういう仕事をしていきますが、Eliot さんにも、是非この掲示板を使っていただきたいと考えています。

 まだ見ぬ英語の先生方に向けて、この場をお借りします。
 これまでの学校英語、受験英語のていたらくをどうにかしようと考えておられる先生は、この掲示板で「音読」「音づくり」について論議をしてくださることをお願いします。
 あるいは論議以前、質疑応答になるかもしれませんが、それでもまったくかまいません。
 どうぞ書いて下さい。

http://www.asahi-net.or.jp/~ax9y-nis
 
 
 


69. 小泉さんと遠山さんに根石さんのことを教えてあげたい 投稿者:Duffy  投稿日: 6月27日(水)09時38分36秒
 
> 俺にわずかな国家予算でいいから使わせてくれねえかと思うことがあります。
学校での音読の実践(4)の初めまで読みました。本当に根石さんは「国士」
だと思います。日本という国のことを考えている人です。涙が出そうになります。
もうすぐ小学校で英語の授業が始まるんですよね。私は小学校で英語を教えるのは
大反対なのですが、中止できないのであれば、せめて小学校で英語を教える予定の先生に
根石方式のトレーニングを受けさせなくてはいけないと思います。
 
この掲示板を開かれたことはとても良かったと思います。私も息子の中学の
英語(かつ担任)の先生にこの掲示板を読むように勧めたいと思います。
ではまた。

http://user3.allnet.ne.jp/miyoshi/french/
 
 
 


70. 日本語の磁場のなかの訓練 投稿者:パクパク  投稿日: 6月27日(水)16時47分46秒
 
英語が流暢な日本人は、英語の磁場のなかで
育った人です。
この経験がまったくなく、週3時間の英語学習で
何十年間やっているのが、ふつうの日本人でしょう。
であるからこそ、
映画をつかいたいとおもいます。
映画を一日に2時間みるのは苦痛ではありません。
しかし、英語音声で聞くのは苦痛でしょう。
日本語の磁場のなかでも、英語耳はできます。
英語耳で、映画をみればいいのです。
 

71. 「語類別分類」 投稿者:p  投稿日: 6月27日(水)18時22分08秒
 
Pです。根石さんわざわざありがとうございました。早速コピーをして自分と今一緒にやっている友達のポポさんにもあげようとおもいます。(彼女は訳?!あってH.Pが見れないので...)
P改めピっピとポポで行こうと思います。彼女ポポもまた私と同じシナリオ「E.T」をやっています。何を隠そう私が彼女に暗示をかけて!?この素読書に連れてきたのです。(^_^)
ちょっと忙しいのでこれで失礼します.
 

72. 音作りへの道(1)   投稿者:Eliot  投稿日: 6月27日(水)23時50分12秒
 
根石さん、ご丁寧なお返事に感謝します。

 私は40台半ばの英語教員です。元は公立高校に勤務していましたが、数年前から現在の私立校で教えています。
私が最初に行った公立高校はそこそこの進学校でしたから、生徒は中学校の成績はよかった子供たちだったのですが、英語の音があふれている生徒は皆無でした。私自身は英語を学び始めた中学のときから英語の音に対する興味が強く、独力で発音を身に付けてきた「音読大好き人間」なので、何とか生徒たちに発音の勉強をさせたかったのですが、20台の頃の私には、普通の授業をかなぐり捨ててまで、音作りの英語授業をする技能も勇気もありませんでした。ただ、自分は授業できるだけ正しい発音をするように心掛けていました。
 
根石さんがおっしゃる「発音は風邪じゃないからウツラナイ」というのはまさにその通りで、授業中にどんなに私が英語の音を出そうが(口を縦に横に広げようが、舌先を前歯の間から出そうが)ほとんどの生徒には何の効果もありませんでした。英語の音が体に入っていない生徒にとっては、教員や録音の英語の音は、その生徒が日本語の音で頭にしまっている英単語を呼び出す合図に過ぎず、fastを聞いても、ファースト、firstを聞いても、ファーストと発音することしかできなくなっているのでした。

次の学校では非常に英語に苦労している生徒たちに多く出会いました。当てられて黒板に英文を書いているときに、一人称の I を文中で小文字にしているのを人から笑われ、「どうしてさ、文の最初じゃないから、小文字でしょう。ねえ、先生?」と言った生徒や、高校卒業直前になってもoneからtenまでのつづりを全部は書けないという生徒もいました。多くの生徒は英語など自分にはできないものだというあきらめの気持ちを持っておりました。

この学校でも私は英語の音作りには腰が引けていました。英語不振者に対する対処療法的な授業や取り組みは、ある程度やりましたが、しょせんその場限りのものにすぎないものでした。その後、現在の学校に移ったのですが、そこで最初に受け持ったのは中学2年生でした。彼らは中学1年生のときに音作りをしないまま、すでに中学2年の教科書を終えており、私は先輩教員とコンビでその学年を教え始め、結局、発音の徹底的な指導はできないまま、詰め込み+ハイスピードで高校卒業までその学年の生徒たちを教えました。そして大きな悔いが残りました。

 最初にかけちがえたボタンを止め直す勇気も知恵もなかったダメ英語教員だった私は、高校3年生を卒業させた後の4月から中学1年生の担当になりました。教員生活二十年にして初めてまったくの初心者を教える機会を得たのです。このとき私は決心しました。「今までのやり方でやっても今まで以上の成果を得られるはずはない。これからは人がどう言おうが自分が正しいと思う方法でやっていこう。正しい音を教えて、たくさんの英語を聞かせ、大量の音読をさせる。自分が持っているものを生徒に力一杯ぶつけていこう。6年間あるのだから、あせらずに、すべきことから着実にやっていくことだ。英語は面白い、声を出すのが楽しい、英語の発音がもっと上手になりたいと言う生徒をたくさん作ろう」

フォニックスには以前から興味があり、数年前に東京にある「松香フォニッス研究所」というところの研修会に参加したりして、かなりの知識も得ていましたので、まずフォニックスを教えて、英単語を正しい音で読めるようにすることから始めようと思いました。(その2に続く)
 
 
 


73. 音作りへの道(2) 投稿者:Eliot  投稿日: 6月28日(木)00時21分36秒
 
「松香フォニッス」ではなくて「松香フォニックス」です。「40台」でも「20台」でもなく「代」です。失礼しました。m(__)m

必死でフォニッスのプリントを作りました。最初は何にもわからない生徒たちですから、ck ch sh th などが出てくると、混乱もしましたが、だんだん単語が自力で読めるようになり、やる気が出たようです。「町で見る看板のwineを今まではウィネと思っていたが、ある日それが正しく読めたのがうれしかった」と言う子もいました。何よりも、今まで出したことがない音を色々と自分の口から出すのが新鮮な感動だったようで、「英語の音を出して練習していると自分が外国人になったようでおもしろい」というような感想を何人からも聞きました。

この頃に sun sum sung とか lack luck / first fast などの音の練習を通じて、英語をカタカナで書くことは不可能だということをしつこく意識させました。カタカナを書くことは君の英語を殺すことだと言い聞かせました。効果は十分あり、私が今までに生徒がカタカナを書いているのを見たのは、中1の最初の頃に見た二人だけです。(その3に続く)
 
 
 


74. 音作りへの道(3)  投稿者:Eliot  投稿日: 6月28日(木)21時56分43秒
 
フォニックスの詳しいことはここでは書けませんので、興味のある方は、松香フォニックス研究所から出ている教材を見てください。私は、フォニックスの学習は英語を学び始める日本の中学生にとって非常に効果のあるものだと信じています。文字の読み方と正しい音を同時に身に付けることができ、発音記号もカタカナも使わずに英語の音を練習することができるからです。

いわゆる発音記号というものを勉強せねば、英語ができるようにならないとは私は思いませんが、日本の英和辞典にあの記号が使ってある以上、知らなければ不便だとは思います。しかし、中学1年生で発音記号を導入することには強く反対します。初心者が知らなければならないのは、ouを見てオゥと言えることではなく、アゥと言えることです。発音記号では[ai]はアィ、しかし、英語の単語のaid sail painを正しく読むためには、aiを見てエィと反射的に言えることが必要なのです。英語のつづりのルールと発音記号を同時に学ぶと多くの生徒は混乱します。まずは、英語のづりのルールをしっかりと正しい音と一緒に身に付けることに集中すべきだと考えます。

私の生徒たちはつい最近まで発音記号はほとんど知りませんでしたが、それでも英語の音で英語を読めるようになっています。フォニックスの学習が終わった後、教科書の英語を勉強していく際には、新出単語の発音はフォニックスの知識を活かして読めるように、プリントを作って練習させました。例えば、
 favorite /FAY-ver-rit/
 gymnasium /gym-NAY-zee-uhm/
 cucumber /KEW-cum-ber/
のように書いたプリントを配るわけです。「逆さのe」すなわちあいまい母音だけは発音記号を使うのが便利だと思いましたが、ワープロでは打てないので、uhのつづりを代わりに使いました。生徒はこのプリントを見ながら発音練習をして、単語の発音を覚えます。実際は、プリントでは多くの単語には特に発音表記をする必要がありません。つづりからそのまま読めるからです。例えば、circle court hurt bounce などは、習ったフォニックスのルールで難なく読めます。

フォニックスのルールはたくさんあり、あまり細かいことまで覚えさせようとすると、かえって英語に嫌気がさすかもしれません。ですから、三ヶ月弱の間に練習し、覚えることができるだろうと思ったことだけをさせました。三ヶ月弱でも、英語の時間は週に6時間もありますので、かなりの時間を使ったことになります。

中1の6月の下旬から教科書をやり始めました。何としても、音作りを中心に据えた授業をやろうと、私は作戦を立てました。(その4に続く)
 
 


75. 音作りへの道(4)  投稿者:Eliot  投稿日: 6月29日(金)01時27分48秒
 
その作戦とは次のことでした。
(1)できるだけ何度も英語(教科書の録音)を聞かせる
(2)和訳をして授業時間をむだにしたりせず、生徒に和訳を当てもしない
(3)文法の説明は最小限しかしない
(4)音読の時間を最大限にとる
(5)発音は細かいところまで説明し、練習させる
(6)教科書ガイドを全員に購入させる
(7)教科書の録音CDかカセットテープを全員に購入させる
(8)教科書の課文を暗記させる
(9)必ず読めるようにしてから書かせる
(10)教科書の各課の最後についているコミュニケーションごっこは無視する
(11) 身の回りの語彙を絵辞典で覚えさせる
(12) NHKのラジオ講座、基礎英語1を聞かせない

(1)教科書の指導用録音教材に教科書の対話や読み物を自然な速さで録音したものがあり、中1の教科書の内容を最初から最後まで通して聞いても15分にしかなりませんでしたので、毎時間全部聞かせました。つまり、生徒たちは、週に4回、中学1年生用の教科書の全レッスンを耳にしていたわけです。(英語の授業はフォニックスを週6時間だったのが、フォニックスが終わってからのち、週に4時間私の授業を、あと2時間を別の先生の授業を受けることになっていました。別の先生の授業は、文法テキスト・問題集をやっていくというもので、こちらの授業で、私の授業と違って、目一杯文法の説明を受けて、問題をやるという内容でした。このテキストを使っての授業はうちの学校の中学生は毎年受けているもの、いわば伝統であり、この授業まで蹴散らすということはできませんでした。相方の先生が「したい」と言っているのを止めることは無理と判断したからです。しかし、私は、後日、この授業で習ったはずの文法知識はたいして生徒の力になっていないということを思い知らされることになりましたが。)

生徒は静かによく聞いていました。テレビのコマーシャルと同じで、これれもかこれでもかというように繰り返し聞かせましたところ、自然と相当脳に刺激が行ったようで、新しい課に入って音読練習を始めるときには、もうモデル録音の声の調子まで頭に浮かんでくるようになっている者が多く、音読練習では、彼らは自分の音読を頭の中で聞こえるモデル音読に近づけるよう努力すればよかったわけです。(その5へ続く)
 
 
 


76. 音作りへの道(5)  投稿者:Eliot  投稿日: 6月29日(金)22時10分57秒
 
(3)和訳をしない、させない

和訳に時間をとられることなく、音読の時間を確保したかった私は、文法訳読授業は金輪際やるまいと思っていました。でもそれは、英文の意味を理解することが不要だとか、英語は英語で理解せよ、などという主張ではなく、授業中に生徒に当てて和訳をさせ、教員がそれをあーだこーだといいながら繰り返して、生徒たちはその和訳をノートに書くという作業を省きたかったということです。

英語の学習作業としての英文和訳の無意味さについては、「「超」勉強法「超」批判」という本(アルベルト湯川 データハウス)の中に次のように書いてあります。

 英文和訳の作業はそれをやらされている生徒にとっては、一切英語の勉強になっていないことを、ここで強調したい。これは極論ではない。
 英文和訳はそれをやらせる教師の側が生徒が理解しているか否かを知るためだけのものであって、生徒のためには金輪際何も役に立っていないのである。
 その理理由を正確に述べよう。日本人にとって英文和訳と和文英訳とは対称な関係にない。和文英訳のなら日本人は和文の意味が分かっているのだから、その意味を英語の文章構造で表現するための和文英訳は、まさに英語学習の中心的訓練の一つとなる。
 これに対し、英文和訳の作業は、例え生徒が英文中の全ての単語の意味を知っていても、その英文の意味を理解できていないとき、日本語を訳せと言われても当然訳しようがないのである。そういった場合、日本人の生徒のほぼ全員が英単語に対応する日本語の単語をつなぎ合わせて何やら意味の通りそうな文章を必死に書いてみようとするが、これでは日本語の訓練であって、まったく英語の訓練にはなっていない。では生徒が英語を理解している場合にはどうであろうか。この場合には理解しているのだから、日本語に訳す必要は全くない。つまり生徒が理解していない場合、理解している場合いずれも日本語に訳そうとすること自体が英語の学習にこれっぽっちも役立たないのである。
 今日、学校の英語の授業で一時間中、英文和訳をしたとすると、教師にとっては、どの生徒が現在どのくらいの英語のレベルであるかを知る作業は行なわれたが、授業に参加した生徒の英語力は一時間の間、ただの一歩も進歩しないまま足踏みをし、彼らは全く無駄に時間を過ごしたことになる。これが今日の日本における英語教育の現状である。
 日本語に訳した上でないと理解できないような癖がついてしまったら、その生徒は終生その外国語を喋れるようにならなくなってしまうことに、重大な警告を発したい。日本における語学教育はこのような現状だから、中学三年、高校三年、合計六年、そして人によっては大学二年、つまり合計八年の永きに渡り営々と英語の授業に参加した日本人の生徒は、遂に、「正確に」はおろか、全く喋ることができるようにならない、という、世界に稀に見る惨憺たる結果になるのである。

「英文の意味は自分で考えよ。わからなければ教科書ガイドを読め。※英文復活練習用の和訳プリントを読め。それでもわからなければ質問に来い」で、中3の今に至るまでやってきました。

※英文復活練習用プリント・・・(8)教科書の課文を暗記させる、の項で説明します。
 
 
 


77. 気にせず書いて下さい 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月29日(金)22時25分26秒
 
Eliot 様

 雑音が入りますが、気にせず「音作りへの道」の連載をお願いします。

お嬢へ。

 携帯のメールアドレスのみを削除するということはできなかったので、全文を削除しました。
 もう一度書いて下さい。
 メールアドレス欄は入力しなくても書けると思います。
 試してみてください。
 

皆様。

 長い連載が行われている場合も、後で編集してつなげることができますので、途中で
も書いていただいて構わないことにします。Eliot さんにもそういうことで了解いただ
きたくお願いします。

 

http://www.asahi-net.or.jp/~ax9y-nis
 
 
 


78. 和文英訳を中学、高校で中心に据えることについて。 投稿者:浜谷  投稿日: 6月30日(土)00時16分32秒
 
根石さん、そしてこの掲示板のビュウアーの皆様

始めて貴掲示板に書き込みさせて頂きたいと思います。
私は今連載されているEliot様の卓越した英語教育に対する識見とそれを実行に移していらっしゃる実行力に敬意を表させて頂きたいと思います。それは野にあって同様の識見と実行力のある根石さんと同軸にあり貴重な存在であると思います。その上で、失礼を重々承知しつつも、Eliot氏に質問させて頂きたい点がありますので、まだ連載の途中ですが以下に書き込ませて頂きたいと思います。その内容について根石さんやその他のビュウアーの方々のご意見も拝聴させて頂ければありがたいです。

Eliot様

貴方様のただ今連載中の英語教育への並々ならぬ熱意、識見、実行力には賛辞を惜しまないものであることを先ずお伝えしたいと思います。その上である点について私の意見を述べさせて頂きたいと思います。
>和文英訳のなら日本人は和文の意味が分かっているのだから、その意味を英語の文章構造で表現するための和文英訳は、まさに英語学習の中心的訓練の一つとなる。
 
この点です。現在先生はどのようにして和文英訳を教えられているのでしょうか?私は中学、高校時代英語が得意だったのですが、これだけは苦手でした。今考えてみると思いあたることがあります。それはインプットが不足している(中学や高校での満足な量のインプットは不可能だと思います)状態ではどうしても英語が英語のまま出てくることはまれで、大体は日本語で考えたものを英語に翻訳する作業になると思います。

>日本語に訳した上でないと理解できないような癖がついてしまったら、その生徒は終生その外国語を喋れるようにならなくなってしまうことに、重大な警告を発したい

とも言っておられますことに鑑みますと、「和文英訳は、まさに英語学習の中心的訓練の一つとなる。」と言っておられるのは中学や高校での和文英訳を中心的訓練の一つにすることが(日本語で考えたものを)英語に訳すことを容認することになるのでやはり「その生徒は終生その外国語を喋れるようにならなくなってしまうこと」にならないでしょうか? ちょっと分り難い文章になったように思います。すみません。要するに中学、高校での和文英訳はなるべくなら避けるべきだと思うのです。それよりも英文の読み込みにさらに重点を置く、つまり「インプット」に重点を置くべきだと考えますがどうでしょうか。
 

Eliot様

http://www1.odn.ne.jp/~cet09590/
 
 
 


79. 音作りは楽しいです 投稿者:Duffy  投稿日: 6月30日(土)01時49分15秒
 
いやぁ、とっても面白いです。
Eliot先生、凄すぎます。全面的に応援します。
浜谷さんこんにちは。なんだか面白くなってきましたね。
 

80. 和文英訳 投稿者:Eliot  投稿日: 6月30日(土)02時43分08秒
 
浜谷様

拙文をお読みいただき、ありがとうございます。今まで人に聞いてもらいたいと思いながら、機会がなかったのですが、根石さんが掲示板を作られましたので、まさに「大風呂敷」を広げさせていただいています。

「英文和訳の作業はそれをやらされている生徒に...」から「...世界に稀に見る惨憺たる結果になるのである」までは、私の文章ではなく、アルベルト湯川氏の本からの抜粋です。私は中高の英語学習での和文英訳練習を否定するものではありませんが、湯川氏のように「和文英訳は、まさに英語学習の中心的訓練のひとつになる」とまでは思っておりません。理由は浜谷さんがおっしゃっている通り、和文英訳は日本語からの直訳を招き、不自然な英語を誘発することがしばしばあるからです。

英語を書くということは「アイデア⇒英語」であるべきであり、「日本語⇒英語」の直訳では奇妙な英語が生まれます。私の生徒たちの最近の誤文の例をあげると、「今日は疲れた」⇒Today was tired.とか「もう雨は降らないでほしい」⇒I want not to rain more.「昨日のぼくの小テストはよくできなかった」⇒Yesterday's my small test couldn't do well.などです。正しくは、I was tired today. I don't want it to rain any more./I don't
want any more rain./I hope it won't rain any more. I didn't do well on yesterday's quiz.などでしょう。

私は生徒に大量の和文英訳練習をさせますが、それはインプット作業を通して覚えた文法項目や表現をほんの少し違う文の中で使わせる練習や、時制を正しく使ったり、名詞の単数・複数や可算名詞か不可算名詞か、特定か不特定か(=aかtheか無冠詞か)を判断して正しい英語を書くための練習問題ですから、妙な直訳が生じる危険性は少ないと思います。問題の日本語文のほとんどすべてが、私が生徒の知っていること、練習してしてほしいことに基づいて自作したものですので、無理な英訳を強いるものではありません。例えば、生徒が教科書の課文の中で What do you like best about England?を覚えたら、「君は東京のどこが一番気に入っていますか」「君がぼくの詩のどこが一番気に入ったか教えてください」「彼女は中国旅行のどういうところが一番気に入りましたか」などの文を作って与え、英語で書かせるわけです。その際には、poemとかtrip to 〜とかいう英語も既習のものの中から適宜組み込むようにしますが、生徒は、tripをthe tripかher tripにせねばならないということを考えて英文を書かねばなりません。

インプットに重点を置くべきだというお考えに賛成です。しかし、中学範囲の文法や語彙を学習するまでは、絶対的に英語の知識が不足するため、適当な読書材料が得にくく、多読も多聴もままなりません。私の生徒たちは現在高校用英語Iの教科書を数課進んだところです。やっと色々な読み物が利用できるようになってきました。和訳せずに読み進むことができるものとして、Penguin BooksやOxfordなどのgraded readerや、各社の中学校三年生用の英語教科書の中の読み物などをどんどん読ませようと計画しているところです。まずは今度の夏休みの課題としていくつかやらせます。
 
 
 


81. 印刷物にする可能性 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月30日(土)03時11分15秒
 
素読舎には、リソグラフという簡易印刷機があります。
この掲示板の記事は、印刷物にさせていただく場合がありますことをお断りします。

http://www.asahi-net.or.jp/~ax9y-nis
 
 
 


82. 皆様へ 投稿者:Eliot  投稿日: 6月30日(土)03時12分17秒
 
皆様

根石さんから励まされて、調子に乗って書きまくっておりますが、私のせいで他の方々がこの掲示板への書き込みを躊躇なさっているのではないかと危惧しています。根石さん、他の皆さんの書き込みは決して「雑音」なんかではありませんよね。どうぞ皆さん、何なりとお書きくださるようお願いします。
 
 
 


83. pike のイメージ 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月30日(土)03時14分23秒
 

 妻がひげおやじさんを相手にシナリオの『ボディ・ガード』を使ってレッスンしているが、テキストに piker という単語が出てきたそうだ。妻が『アンカー』という学習用の辞書で調べたが、pike という項目に「矛(ほこ)」「カワカマス」「有料道路料金徴収所」というのがみつかったが、piker は見つからなかったそうだ。
 パソコンに入れてある「光の辞典」(講談社パックス英和辞典)で調べたら、

pi´ker【pa´ikэγ】 [名]〈話〉用心深くけちな賭博師.

 と出た。にらんでいるうちに、イメージの古層は「とがったもの」だろうと思った。だから、「矛」が古層にあるイメージによく重なる具体的イメージだろう。そして、きっと「カワカマス」は口の長くとがった魚だ。
 この魚は、穴やものかげに隠れていて、目の前を通る小魚をとがった口を突きだして食う習性があるのではないだろうか。このイメージは、「有料道路料金徴収所」のイメージから逆算したものだ。イメージの(歴史的な)生成順序としては、当然「有料道路料金徴収所」が一番最後に来るだろうが、辞書はただ訳語を羅列するので、イメージを逆算することが語学では成立する。
 魚の形状として口が「とがっている」が古いイメージだが、その魚の動作、つまり、泳いでいる魚を「横からとる」動作が、流れている車を止めて、「横から(金を)とる」「有料道路料金徴収所」のイメージと重なったのではないか。
 piker が「用心深くけちな賭博師」となるのは、おそらく「カワカマス」が自分は身を隠してじっとしているくせに、ちょいちょい長い口を突きだして小さな利益(小魚)をとる動作から来ているのではないか。

 つまり、一見相互に繋がりがないように見える「矛(ほこ)」「カワカマス」「有料道路料金徴収所」は、「とがったもの」というイメージが、「カワカマス」の「習性」のイメージに変質した時期があるのだろうと見れば、イメージの変容過程として脈絡がつく。

 すべては推察にすぎない。何の証拠もない。
 私は「カワカマス」という魚を見たことがないし・・・。
 しかし、pike と piker に付されたいくつかの日本語の単語をにらんでいると、「カワカマス」がどんな形の魚なのか、どんな習性を持つのかが想像できる。間違ってしまうかもしれないおそれはいつもあるが、この想像や推察自体は楽しい。
 イギリス(あるいはアメリカ?)にいる「カワカマス」がどんな魚かご存知の方がおれらたら、私の想像がどの程度あたっているかお教え下さい。

 この種の想像や推察は、私が小学館文庫で書いた主張、「いちいちの日本語の訳語を覚えるな、核となるイメージをつかめ」に照応します。「核となるイメージ」を持っていればさまざまに応用がききます。いちいちの訳語を覚えようとする人は、いちいち英語を日本語に置き換える癖がつきます。ここのところは、実は大事な大事なポイントなのです。たまたま妻が  piker のことを言い出したので、今日は「カワカマス」さんに登場していただき、「核とな
るイメージ」とは実際にどんなものかを書きました。
 
 

http://www.asahi-net.or.jp/~ax9y-nis
 
 
 


84. 大丈夫です 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月30日(土)03時25分18秒
 
Eliot様

「雑音」と言えば、まあ、私が一番でかい音をたてる可能性があります。
反面、私の生徒さんたちは紳士・淑女が多いです。

皆様
 どんどんお書き下さい。
 
 
 


85. O(札幌)さんから 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月30日(土)04時08分14秒
 
 塾の先生から、「電話でレッスン」の申し込みがありました。
 申し込みのメールに書かれていたことに、語学論めいたお返事を書きましたので、許可をいただいて、相互のやり
とりを転載いたします。

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O(札幌)様から
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素読舎 根石吉久様            2001年6月24日(日)

 「電話でレッスン」をぜひ受けたいと思います。その申し込みのメールを送ります。
 私は札幌市に住むOと申します。一年ほど前から、根石様のホームページを興味深く拝見しております。私は、まさに、「使えない英語」しか持ち合わせておりません。以前は、それでどうということもなく、英語を習得しようという意志もありませんでした。しかし、最近になって英語をものにしたいという欲求が生まれました。
 その最初のきっかけは、根石様のHPです。根石様の方法論で、自分の英語がどれだけ鍛えられるのかを試したいと思いました。また、日本にいながら英語を習得することは困難であるけれども、そこから「日本の英語」が生まれてくる、という考えに共感を覚えました。ヨーロッパ文化圏にすむ人間の優位性に腹立たしさを感じ、なぜ英語を使わなくてはならないのか、と思っていたわたしのわだかまった気持ちに一つのけりをつけてくれました。
 また二つめは、仕事で、英語を習得しなければならなくなったということがあります。私は塾の講師をしております。その塾で、個別指導として中学一年の生徒に英語を教えることになりました。定期テストでは、問題がないものの、こんないい加減な英語を教えるのは苦痛です。また、この二人の生徒に対しては、教える方法については自由であり、それならば、定期テスト対策のような不毛なものはやりたくないと考えました。

 学校文法は受験の時にやりましたので、一通りは「頭」で理解しています。
 単語量は中学生レベルだと思います。
 聞く読むは、ほぼ初心者です。

 時間は土曜日の午後11:40−0:10を希望します。

http://www.asahi-net.or.jp/~ax9y-nis
 
 
 


86. O(札幌)さんへ(1) 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月30日(土)04時13分05秒
 

 ホームページをお読みいただき、ありがとうございます。
 また「電話でレッスン」のお申し込みをありがとうございました。

 ご希望の土曜日は問題ないのですが、時間帯を、10時50分〜11時20分に早めていただくことができますでしょうか。駄目なら、ご希望通り、11時40分〜0時10分でやらせてただきますが・・・。
 開始は7月からでよろしいでしょうか。
 ご返事をお待ちします。

 また、しばらくは私がお相手しますが、途中から、現在の私の生徒さんの中で、上級に属する方にレッスンをお願いすることが生じるかもしれません。その時は、またメールなどでよく相談させていただくということで開始させて
いただきたくお願いいたします。

 「日本にいながら英語を習得することは困難であるけれども、そこから『日本の英語』が生まれてくる」というのは、まさにその通りで、『日本の英語』というのは、「英語の磁場」を欠いた場所「でこそ」育つ性質のものになるはずです。だから、初級、中級のあいだは、ごつごつした感じがすごくするものです。
 逆流をさかのぼる語学が「日本の英語」の基本の性質で、これはヨーロッパ系言語で育った人が獲得する英語よりも何十倍も苦労の量が違います。決して2倍や3倍の苦労ではないのです。同じ「泳ぐ」という行為でも、例えば、ドイツ語で育った人が英語をやるのは、流れと共に泳ぐとか、同じ場所にとどまるために鰭を動かし続ける程度の泳ぎであるのに、対して、日本人がやる英語は必ず流れに逆らって、上流に向かって泳ぎ続けるような激しい行為になります。
 語学として同列に論じることのできないようなものが、日本の英語です。日本語と英語の「関係」がもたらす特殊性というものは、絶対にあると私は考えています。

O> ヨーロッパ文化圏にすむ人間の優位性に腹立たしさを感じ、なぜ英語を使わなくてはならないのか、と思っていたわたしのわだかまった気持ちに一つのけりをつけてくれました。

 私が英語をやってわかったことは、「英語でしか言えないことがある」ということであり、つまりこれは「日本語でしか言えないことがある」ということをも意味します。
 「ヨーロッパ文化圏に住む人間の優位性」というのを私は宙づりにしてあります。英語をやる人には、これに対して無自覚に「なびく」人が多いのですが、私は宙づりにして疑っています。迷信だろうと疑っているのです。
 ヨーロッパ文化の優位性が確実にある分野は多々あります。それはその通りです。しかし単に「優位である」とだけ言ってしまえば、それは本質規定になってしまいます。こういう愚劣な本質規定を、ヨーロッパ人もアジア人もやります。とりわけ、日本人がやります。口で言わないだけで、日本人にはたくさんいます。いくら英語をやっても、私はそれだけはやりたくありません。
 欧米の文化は大事です。それを認め、それとつきあっていくということは大事です。しかし、それ以前に「へつらう」とか「なびく」という日本人の心の性質が私は嫌いです。英語をやる人に多いタイプですが、特徴的なのは、この人たちは日本語を大事にしないということです。
 私は自分の日本語を鍛えるために英語をやっているといってもいいような一面を持っています。英語を鍛えるのなら、それと同じように日本語も鍛えていきたいと願っています。
 Oさんがおっしゃっている「優位性」は「優位な立場に立ってるくせに」ということであればよくわかります。しかし、それならば、いまや日本もそう言われてしまう国です。

http://www.asahi-net.or.jp/~ax9y-nis
 
 
 


87. O(札幌)さんへ(2) 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月30日(土)04時15分18秒
 
O> また二つめは、仕事で、英語を習得しなければならなくなったということがあります。私は塾の講師をしております。その塾で、個別指導として中学一年の生徒に英語を教えることになりました。(略)定期テスト対策のような不毛なものはやりたくないと考えました。

 中学一年生の一年間は、本当は非常に大事な一年です。
 私の掲示板「大風呂敷」で、「音読」を奨めています。
 是非、音読をやっていただきたいと思いました。
 そのためには、「先生」がまともな「音」を持つことは肝要であり、前提にもなりますから、「電話でレッスン」を受けていただくことは大いに意味のあることです。
 個別指導というのは何人を相手にされるのでしょうか。5,6人までの教室でしたら、ただちに「音読」が導入できます。

 音読には極端な即効性はありませんが、しばらく時間がたてば、知識を知識としてとどめてしまうような「授業」とは比べものにならないほど、いわゆる「中間・期末」のテストにも強くなります。基礎の基礎がしっかりするためです。

 私の仕事も、「使える英語の基礎を作る」ことと「テストで点をとれるようにする」ということに引き裂かれている仕事です。この両立は実は人々の迷信を切り裂いて、前に進むような仕事になります。
 塾の乱立の中で生き延びてこれたのは、「両立」させた実例を作ってきたからです。

 単に受験制度やテスト体制の中で「点をとらせるためだけの塾」ははっきり申し上げますが、実害があります。使える英語を作るために実害があるのです。
 塾の仕事としての本筋は、「両立させる」ところにあると思います。
 結構つらい仕事です。

 メールの内容を読ませていただいて、映画のシナリオを使った「電話でレッスン」より、中学の教科書を使う方がいいのではないかと思いました。生徒に読ませる教科書の文で「音づくり」していただき、ただちに生徒さんの音として反映させていただく方がいいと思いました。
 この点に関してもお返事をお待ちします。

 レッスン開始以後も、質疑応答は「掲示板・大風呂敷」で行えます。
 個人情報は伏せていただいて結構ですので、どうぞご利用下さい。
 英語の扱い方に関しては公開の場でやっていきたいと考えています。

 いただいたメールも、O(札幌市)さんからいただいたメールとして掲示板の方に掲載させていただきたいのですが、ご許可いただきたくお願い申し上げます。

 私の方法をただちに試せる場所は、多くの小型の塾、小型の英語教室だと考えています。そういう仕事をしておられる方々にお読みいただきたいと考えているためです。どうぞご許可いただきたくお願いいたします。

http://www.asahi-net.or.jp/~ax9y-nis
 
 
 


88. O(札幌)さんから 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月30日(土)04時21分40秒
 
根石吉久様

 丁寧なご返事どうもありがとうございます。メールになれていないせいか、ホームページや「どんでん返し」の作者の方とこのように身近に通信ができることをうれしく、また、不思議に感じています。
 開始日の件ですが、7月の第一週目は私用により家を空けてしまいます。こちらから、土曜日を希望したのに申し訳ありません。7月の第一週は、1日(日)から6日(金)の午後11時以降に振り替えていただけないでしょう
か。
 第二週以降は、土曜日で大丈夫です。時間は、午後10:50からでかまいません。

>また、しばらくは私がお相手しますが、途中から、現在の私の生徒さんの中で、上級に属する方にレッスンをお願いすることが生じるかもしれません。その時は、またメールなどでよく相談させていただくということで開始させていただきたくお願いいたします。

 了解しました。
 「ヨーロッパ文化圏にすむ人間の優位性」というのは、文化が優位であるという意味ではなく、「英語」が世界共通語になっていることに対していったものです。世界共通語を習得する上で有利であるという意味です。この事実は動かしがたく、どんな代替案も有効ではないということへのいらだちです。しかし、この現実を受け入れ、そこから、自分の日本語を見つめ直すことに利用できるなら、そして、日本人の使いやすい英語を作っていくことができるなら、学習するかいがあるというものです。
 札幌に「自由学校ユウ」という、市民講座を開く団体があります。そこではさまざまな語学講座が開かれていて、当然英会話の講座も開かれています。でも、普通の英会話学校とは違って、講師は欧米以外の人々なのです。つまり、英語はすでに、「英語圏」の人々だけのものではなく、さまざまな英語があるのだということをアピールしているのです。おもしろい企画だと思いました。
 個別指導の生徒は2名です。現在のところ、本文・単語の暗記を行っています。声に出して読み、書いて覚えることです。
 自らの学習としては、毎日、30分ほど、本文の録音テープを聴き、くり返しまねて、暗記してしまうことをやっています。一年生の教科書がようやく終わり、最近二年生の教科書に入りました。
 教科書は、ワンワールド(教育出版)を使用しております。

>メールの内容を読ませていただいて、映画のシナリオを使った「電話でレッスン」より、中学の教科書を使う方がいいのではないかと思いました。生徒に読ませる教科書の文で「音づくり」していただき、ただちに生徒さんの音として反映させていただく方がいいと思いました。この点に関してもお返事をお待ちします。

 英語のシナリオを素読するというのは、すごく興味をそそられてるのですが、やはり、趣味より即効的な実益です。中学の教科書でお願いします。

 私のメールは転載していただいてもかまいません。差し障りのあるときは、その旨を書きます。

今後ともよろしくお願いします。

追伸 私の勤めている塾のホームページアドレスです。機会がありましたら、ご覧下さい。

  http://www.aunet.ne.jp/~eues/
 
 
 


89. O(札幌)さんへ 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月30日(土)04時22分37秒
 
 ご返事遅れまして申し訳ありません。

 6日(金)への振り替えの件ですが、現在、金曜日は午前0時まで埋まってしまっています。時間がとれず、私のホームページの欠員情報を書き換えてありません。申し訳ありません。

 少し慣れてきた頃に、土曜日10時50分から1時間やるというようにストックしておくことではいかがでしょうか。

O> 自らの学習としては、毎日、30分ほど、本文の録音
テープを聴き、くり返しまねて、暗記してしまうことをやっ
ています。一年生の教科書がようやく終わり、最近二年生の
教科書に入りました。

 生徒さんは、中学一年生が二人でしょうか。私とのレッスンですが、1年生用の教科書からやった方がいいでしょうか。二年の教科書からがいいでしょうか。来年教科書が変わるということらしいですが、二年の教科書をやられてもその文を来年の二年生は使わないということになりそうです。

 私の方で教科書を用意しておく必要がありますので、お知らせ下さい。
 また本は注文してもなかなか届かない(東版・日版というずうたいだけでかく役立たずな流通のせいです)ので、始めるところから最初の20ページ程度をコピーして送っておいていただくと助かります。
 
 ひとまず中学の教科書で始められるとして、やってみて、これはシナリオを使っても大丈夫な人だと判明した場合(つまり、ダイレクトに教科書を扱わなくても、教科書の読みの質は確保できると判明した場合)、シナリオに切り替えることがあります。映画の音は、語学用に整えられていないので(煙草の煙にむせながら発音していたりする、など)、かえってあるレベル以上の方には、語学用として適しています。

 シナリオへの切り替え案を用意しておくのは、日本人は謙遜が激しく、実はけっこう力があるのに、自分をまるで初心者みたいに言う人がままおられるためです。
 いずれにせよ、実際にレッスンを始めてから決めさせていただきます。

 ご連絡をお待ちしています。
 掲示板への転載をご許可いただきありがとうございます。
 現在、非常に興味深いことを Eliot さんが書かれています。
 どうぞお読みいただきたく、こちらもお願いいたします。

http://www.asahi-net.or.jp/~ax9y-nis
 
 
 


90. 英語アメリカ舌たらず(2) 投稿者:いくこ  投稿日: 6月30日(土)05時51分28秒
 
渡米一日目は、時差の関係でとっても長い一日となります。
機内では2回の食事。出発前に空港で、名古屋名物の味噌カツを食べちゃったりして、大あほです。
そして、機内でのお楽しみ。映画「ショコラ」は、なかなかの佳作でした。
「ショコラ」とはチョコレートのこと。映画での、チョコレートを食べるときの皆の顔が、もう最高です。わたしも、チョコレートの処方箋がほしい!!ってカンジ。
保守的な村とアウトサイダーとの確執がなかなか良く描けているとおもいました。
とにかく、チョコレートがそこかしこにワンポイントとなっているのが文句無しです。
ちなみに、日本語アフレコ版で見ました。気合入ってませんで、あいすいません(^^;)。

てなわけで、1本映画を見て、就寝。

「てらちゃん、てらちゃん!」
Uさん(友人)の声が遠くから聞こえてきます。揺り動かされました。
「デトロイトだよ」
すっかり爆睡。時差ぼけ、うまいこと越えたようです。

デトロイトでは入国審査を受けました。
「カンコウ(観光)?」と入国審査のおにいちゃん。
最初なんだろうと思って聞いてたのですが、日本語の単語でした。日本人旅行者ってのはほんとに多いんだなあ。
それにしても、イギリスでは向こうから日本語ですりよるような場面はありませんでした。
ふむ。

旅は続きます。国内便に乗り継ぎ、一路ボストンへ。

当初ボストンの空港までお迎えが来てくださることになっていたのですが、急遽キャンセルとなり、自力でお宅までたどり着くこととあいなっておりました。
(つづく)
 
 
 


91. 和文英訳について 投稿者:浜谷  投稿日: 6月30日(土)06時09分12秒
 
Eliot様

早速レスありがとうございます。それにしても午前2時半に書いてらっしゃるというのは!根石さんもそうですがどうかご自愛ください。すごくまともな英語教育者であるお二人には誰よりも長生きして欲しい、そして一人でも多くのまともな英語を使える人を創造していって欲しいと思うからです。
さて、どんな返事を頂けるかな、と期待と不安の入り混じった思いで起きがけに掲示板をのぞきましたら、期待していたとおりのレスが頂けてほっとしています。アルベルト・湯川氏の英文和訳についての考え方は的を得ているので、おかしいなと思いました。その本を読んでみたいと思っています。先生の和文英訳の指導のしかたは実に的を得たものだと感心しました。実は私はある会社を準定年で退職した後英会話の先生になりたくて米国の大学の入学予備科に行ったことがありますが、スピーチをしなければならないことがあって原稿を書くとき英作文がどうしても和文英訳になってしまうので困ったことがあります。自分の考えをフルに伝える為には欠かせない作業だからでした。入学予備科では入学したあと受講するに必要な能力をつけるための学科で、TOEFL得点の上位の者は本科の科目を2コ受講できるのですが、その1コでの出来事だったのです。旧得点で520の段階でしたがその段階では現場での英作文に翻訳作業が入るのは仕方がないんだろうと一人で慰めていましたが・・・。ですから、先生の教え方には諸手をあげて賛成です。ぜひその教え方が中学、高校での英作文の主流になって欲しいと思いました。

http://www1.odn.ne.jp/~cet09590/
 
 
 


92.オーストラリアやってきました! 投稿者:ST  投稿日: 6月30日(土)11時27分36秒
 
オーストラリアで日本語を教えている友人を訪ねて、ビクトリア州のメルボルンの郊外のワンサギ(Wonthaggi)という町にやってきました。彼もわたしと同じく公立のハイスクールで教えていますので、そこの校長先生にたのんで、授業の見学をさせてもらいました。この1週間(6月25日から29日まで)はたいへん充実していました。英語で行われている、日本語の授業、物理の授業、地学の授業、インドネシア語の授業、数学の授業、そして、英語の授業。どの授業をとってもまず生徒の発言が活発です。S先生の英語のある授業は、活動が中心でした。その日はACTION+ADVERBの授業でした。先生が副詞のカードを準備され、生徒がその副詞について、演技し、それを他の生徒が当てるというものや、皆さんおなじみのハングマンもやられました。最後は写真入りの新聞や雑誌の切り抜きを教室の後の壁にはり、生徒にある一枚を選ばせ、その写真をもとに英語で5つの文を作り、みなの前で発表するというものでした。どれもcreativityがとても大切にされているものでした。他の授業についても書きたいことはたくさんあるのですが、またの機会としたいと思います。
外国にきてもやはり根石先生のレッスンは続けていますよ。日本語が第1の言語である限り、やはり回転読みは必要だと思います。回転読みのおかげでこちらの生活言語にもある程度対応できるのだと思います。根石先生のようにまだ相手を議論で打ちまかすことなんてできませんが、一生、回転読みは続けていくものだと思います。帰国は9月の末の予定ですので、お返事は10月以降になると思いますので、御了承下さい。
 

93. パイクみつけました 投稿者:Duffy  投稿日: 6月30日(土)11時59分30秒
 
こちらに詳しく書いてありますよ。

http://www.cityfujisawa.ne.jp/~t.iwano/hecht.html
 
 
 


94. 大学入試の和文英訳問題 投稿者:Eliot  投稿日: 6月30日(土)21時01分48秒
 
私が困ったものだと思っているのは大学入試の和文英訳問題です。まるで日英翻訳家の検定試験か何かと勘違いしているのではないかというむずかしい問題があまりに多すぎます。日本人の高校生はあのような水準の翻訳ができるような英語力はないのが普通ですから、まともな英訳を作れる受験生はほとんどいないはずなのに、受験者を選別するためにやたらに難しいテストをしているのです。高校で教えている英語教員でさえ困るような和文英訳問題を出すから、ろくに英文のストックがない高校生が入試対策としてあーでもないこーでもないと、奇妙な直訳英語を書くことに時間を費やすはめになります。

私は大学入試の和文英訳問題を見ると無性に腹が立ちます。自分で言うのも何ですが、私は自分の言いたいことはたいてい英語で書くことができます。しかし、先に日本語を作ってそれを翻訳するのではありません。最初から英語で書きます。その私が(威張ってすみません。これでも一応、英検一級合格、TOEIC 975点ではあります)、大学入試の和文英訳問題を英訳しようとすると相当ストレスを感じます。翻訳家としての訓練を受けていない私には荷が勝ち過ぎるからです。そんなものを高校生に教えるなんてだれができるのかなあと思ってしまいます。
 
 
 


95. 難解な入試の和文英訳問題は日本人の英語を駄目にする元凶だ! 投稿者:浜谷  投稿日: 6月30日(土)21時43分38秒
 
Eliot様

本当にそうですよね。生徒にやる気をなくさせている元凶といってもいいのではないでしょうか?
充分な語彙と英文のストックのないところからどうやって正しい語彙と英文をひっぱりだせというのでしょうね? 
英検一級、TOEIC975の先生が仰るのですから説得力があります。後に英会話の学習に取り組むとき受験勉強で苦しめられた記憶がtraumaになってつい日本語で考えて英訳するという習慣から抜け出せなくなってしまうのだと思います。日本中のこころある英語教育者の方々の奮起を今こそ期待しいと思います。どうしたらその正論が為政者に受け入れられるのかをみんなで考え、少なくともインターネットを通して声を大にして呼びかけましょう! 根石さん始め掲示板ビュウアーのみなさんどう思われますか?

http://www1.odn.ne.jp/~cet09590/
 
 
 


96. 大学入試 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月30日(土)23時55分50秒
 
浜谷様
Eliot 様

 難解な入試の和文英訳問題は、大学の先生たちのマスターベーションです。
 pedant の方々にはキモチイイらしい。馬鹿みたいだ。

 大学の入試に、「音読」ってのがあるべきだと思っています。
 「音読」させれば、すぐに受験生の力はわかります。どこからどこまでが意味の固まりか、その場でただちにわからないと「音読」はできませんから、文の意味がとれているかどうかはただちにわかります。
 アーティキュレーションのレベル、イントネーションのレベルもわかります。
 つまり、音として通じる英語を持っているかどうかもわかります。
 これはコンピュータに採点させるような方式と比べれば、はるかに手間のかかる入試になりますが、確実に質のいい学生が集まるはずです。弱点は、客観性に欠ける点でしょう。
 しかし、まったく無視されていいような入試の方法だとも思えないのです。

http://www.asahi-net.or.jp/~ax9y-nis
 
 
 


97. ううう、釣りたい。 投稿者:根石吉久  投稿日: 7月 1日(日)00時25分44秒
 

Puffy 様

 ありがとうございます。結構どう猛な魚なんですね。ふーむ。穴に潜んでいるのではなく、草の陰、木の枝の陰などに潜むらしい。習性は、雷魚、ブラックバスなんかと似ています。白鳥にまで食いつくことがあるとは!
 もう、釣りたくなって仕方がありませんでした。
 耳がいいらしいから、ルアーなんか気楽に放り投げても、馬鹿があ、と言わんばかりにゆっくりと泳いで深みに戻っていきそうな魚です。
 ハリがかりしたら、へばるまでの時間がとてつもなく長そうです。
 想像していた魚とは違いました。
 もっと、ウナギみたいに長くて口の先が長いやつかと思っていましたが・・・。
 実物を見てみたい、というか釣りたいです。

 そうか、インターネットで検索すればいいのだ。
 英語をやるのに時間がとられて、近頃は釣りがまったくできません。

http://www.asahi-net.or.jp/~ax9y-nis
 
 
 


98. 音と意味の同致 投稿者:根石吉久  投稿日: 7月 1日(日)00時54分10秒
 

ST 様

 今日はオペレーター経由でなく、直通で電話をいただきました。
 貧乏性ですので、私の方が電話代が心配になり、レッスンの時にいつもより、あせってテストの文を探したりしておりました。
 お暇な時で結構ですから、オーストラリア便りをこの掲示板にお願いします。
 語学の英語と生活言語としての英語について、お電話で少しお話しましたが、語学という机上の世界が、生活言語とどうからむのか、英語の磁場のただ中から報告いただけたならうれしく思います。
 町に出かけられるときなど、その前に1時間ほど「回転読み」をなさって出かけられると、語法、単語に磁場の磁力が充電されるのを実感されるかもしれませんので、是非試してみていただきたく思いました。

 議論で相手をうちまかすなんて言われると、どうも落ち着かなくなります。相手が変なことを言っていて、どうにも納得できないときだけ、私はこれをやります。めったにやりません。いわゆる、語学のためのディベートというのはやったことがありませんし、今後もやる気がありません。

皆様へ

ST さんは、高校の英語の先生で、英語の音は私よりずっといい方です。音の動きとイメージ(的意味)の動きを同致させるために私のレッスンを受けておられます。
 これに関しては、私の方法の原則の一つ、「復習範囲を手放さない」というものが、徐々に働きだすと考えています。
 英語の磁場を欠く場所に住んでいる私としても、この原則のおかげで、「音」と「意味」が離ればなれになる動きに抗することができているわけです。

http://www.asahi-net.or.jp/~ax9y-nis
 
 
 


99. 催促 投稿者:根石吉久  投稿日: 7月 1日(日)01時08分38秒
 
Eliot 様

 連載の方も、ゆっくりで結構ですので、継続なさっていただくようお願いいたします。
 完結しましたら、つなげて、私のホームページに独立した記事として掲載させていただきたいと考えております。

http://www.asahi-net.or.jp/~ax9y-nis
 
 
 


100. いくこへ 投稿者:根石吉久  投稿日: 7月 1日(日)01時11分07秒
 
Eliot さんに書いた通りです。

「英語アメリカ舌足らず」の連載をゆっくりでいいですから、継続して下さい。

http://www.asahi-net.or.jp/~ax9y-nis
 
 
 


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