最近ラジオの英語講座をいくつか聴いているのですがとても変に思います。
ほとんどの番組の外国人(ほとんどアメリカ人)のイントネーションが
異常にハイテンションなのです。
聞いていて凄く変です。
なんかお笑いバラエティショーのハイテンションをそのまま
持ってきたような乗りなのです。
なぜ、あんな風になっているのでしょうね。
プロデューサが聴取者受けを狙ってわざと言わせているのか
講師の先生がご指導して言わせているのか分かりませんが。
とにかくとても疲れます。でもあれが普通だと思って聞かされる人は
とても変な英語になりそうで怖いです。
16. あたしゃ、うれしいよ。 投稿者:根石吉久 投稿日: 6月19日(火)03時43分37秒
Duffy 様大ヒットだと思いました。
普通の日本人なら誰でも感じることがこれまでに言葉にならなかったのです。
Duffy さんは、すげえ。
変ですよねえ、NHK。っていうか、アメリカンイントネーション。やっぱ変ですよ。
もっと普通にしゃべれねえのかって思っちまうんです。
「せっかち」ってのが、骨身になっちまった国なんでしょう。
余裕がありそうな顔をしたがるけど、「せっかち」なんでしょう、アメリカは。
NHKの講師の先生方は、ああいった「せっかち英語」に、ははあってな具合に土下座状態なんじゃないでしょうか。
恥ずかしいですね。
私もとても変に思います。http://www.asahi-net.or.jp/~ax9y-nis
根石様
すみません。私の言っている意味はアメリカ人のイントネーション全てが変だと言っているのではなく、NHKラジオ講座のアメリカ人のイントネーションは生で聞いたり、AFN(American Forces Network?)のラジオで聞いたりするものに比べて「躁」状態にあるという意味です。http://user3.allnet.ne.jp/miyoshi/french/
私は中学に入学した年、学校の先生に勧められてNHKの基礎英語を始め、すぐにやめました。英語のイントネーションのハイテンションがいやだったのです。「母音付きの単音」を単位にしている日本語の音になじんだ私の耳は、英語の子音の連続が作るテンションの高さに違和感を感じたのかもしれません。その頃はまだテレビが普及しつつある時代で、世の中にやたらに英語の音が聞こえているということはありませんでしたので、とりわけ違和感は強かったです。田舎でしたから、FENなども聞こえませんでしたし・・・。
一般に、英語という言語の音韻構造がテンションの高い方に向かいがちであるということは言えると思います。そこへ、アメリカの文明の(例えば大量消費の)「躁状態」なども中学生の私の耳は重ねて聞いていたのかもしれません。
今や、文明のレベル自体は日本も「躁状態」となり、日本語のテンションが高くなりつつあるという感覚が私にはあります。昔の若者はこんな甲高いしゃべり方はめったにしなかったなと、近頃の若者同士の日本語のイントネーションを聞いている時に感じます。「母音付きの単音」でそれをやるので、現代日本語には音韻的なきしみが生じているという感じも持ちますが、古い日本語を保存している人間の耳がそう聞いているだけのことだと一蹴されるかもしれません。しかし、若い人でも、「躁状態」でなくて話しているときは、日本語の基本、「母音付きの単音」で話しています。ハイテンションの日本語を使う人が英語が使えるというわけではないのですが、この背後には、英語という言語の浸透があるのではないかと考えています。日本語にこのハイテンションが現象しはじめたのは、私の記憶では「帰国子女」たちが若い人の中に混ざり始めた頃からでした。
わたくしごとに戻れば、中学一年生で英語のハイテンションに羞恥を感じた人間が、現在、日本人の英語の「音づくり」なんかをやって母音を削ったりなどしているのですから、奇妙なもんです。
私は「音」から英語に入った人間ですが、「耳」から入ったのではなく、「口」から入りました。自分の口を動かして音読し、その音を徐々に英語の音に近づけるという過程によって、羞恥心をやわらげていくうちに英語が面白くなりました。これは初心者向きの方法として、誰にも勧められるものだと後で気づきました。羞恥心によって、英語から遠ざけられている人は意外に多いのではないでしょうか。特に大人の男たちに多い気がします。
大人の男たちに、私の「電話でレッスン」はいいんじゃないかと思っておりますが、やはり女の人の方がためらいが少ないですね。異言語に対する羞恥心は女の人の方が薄い。傾向としてそう言えると思っています。
NHKの講座の音が、実際に使われる生の英語や AFN の音と比べて、また一段と「躁状態」であるというのは、台本があって、「演じている音」だからという要因があるかもしれません。講師がやらせているというより、台本の存在がやらせてしまうことかもしれません。同じ台本(シナリオ)つきでも、映画の場合は、「演じている音」を普通に感じさせることのプロ(俳優・女優)の音ですから、かえって語学の教材にはこっちの方がいいと思っています。初心者向きではないのが難点です。
私の方で大風呂敷を広げてしまったのがまずかったですが、duffy さんの指摘は重要であるばかりでなく、とても面白いものでした。ありがとうございました。重ねてお礼申し上げます。http://www.asahi-net.or.jp/~ax9y-nis