AFN1万時間で聞こえるようになった人の話要点をいえば、英語には、外国語と母語があり、
外国語の場合、日本人でもある程度なんとかなるが
母語は超難しい。
映画の英語は、母語に相当するという、その人の考えです。>
他国の人の母語がそう簡単に分かるはずがないというのが私の常識です。しかし、何故か直にでも出来るといった風潮があります。同じ英語で もゆっくり外国人に分かるように話す時は外国語、彼ら同国人同士が話す時は母語、その母語としての英語を日本人が理解するには時間が掛かると思います。映 画など母語そのものです。これなど理解でき
る方が少々おかしいと思うぐらいです。
ぱくぱく様>映画など母語そのものです。これなど理解できる方が少々おかし
いと思うぐらいです。日本語の音韻体系と、映画の英語の音韻体系との間には莫大な距離がありますが、人間というものは結構何にでも慣れてしまうもので、こ の距離を埋めることはできなくはないと思っています。それを今やっています。
鵜田さんの理論に私が全面的に賛同する部分は、「自分の口がちゃんと英語の音を出せるようになれば耳も英語の音を捕まえるようにな る」というところです。
しかし、鵜田さんの方法には、「音と意味(イメージ)の同致」が射程に入っていないと考えています。音がいくら上手になっても、意味が一緒 に動かないとどうしようもないのですが。私は普段は、一生懸命映画を観るとか、一生懸命映画の音を聞くということはやっていません。映画を録音しておいて、車のエンジン がかかるとMDからその映画の音が聞こえるようにしているだけです。つまり、車を運転している時間だけ私はリスニングをやっています。車の中に数本のMD を用意しておいて、気分で映画(の音)をとっかえひっかえしています。
普段は、「回転読み」でシナリオの「音づくり」をやっています。
これは「電話でレッスン」をするための私の側の予習です。これだけやっていてわかったことは、「音づくり」が終わっているところは、映画のセリフが瞬間的に一発で捕まえられるということで す。
多くの方は、シャドウイングなりなんなり、複製音声を聞いて、それと同じように言ってみようという練習をされるのではないかと思 うのですが、私の場合は、聞くときはずっと聞くだけ。「回転読み」で自分の口を動かす時は、そればっかりをやります。まあ、車を運転していて、気に入った セリフがあると、すぐに真似してぎゃははと笑ったりすることもないではありません。(対向車の人は気持ち悪いかもしれません)
自分の口を動かすときは、まだ映画を観ていないものに関しては、「語学的な標準形」でイントネーションやリズムを決めています。
もう一つはっきりしたことは、ある程度英語に耳が慣れて以後は、聞き取れないものというのは、多くの場合、知らない単語や知らな い語法を含むものです。これは断言できると思います。単に音の繊維がわかればいいってもんじゃない。浜谷さんの用語ですが、「聴解」ができていなければ聞 き取れているとは言えないのですから。
単語や語法を知らないから聞き取れなかったんだとわかれば、対処は簡単です。知らなかったのだから、知ればいいだけのことです。私は電 子辞書を使って調べ、「回転読み」を行うことで、知らなかったものを知る作業もしています。私のやっていることは馬鹿みたいに当たり前のことですが、効果 があります。シナリオを扱い始めて、耳が変わってきているのを実感しています。それから、どこかで読んだのですが、ヒアリングという言い方はおかしくてリスニングと言えというようなことが書いてありました。馬鹿 な言い方だと思います。
私はリスニングはあんまりやらないのです。普段やっていることは、ヒアリングだと思っています。
リスニングは、「耳を傾けて聴く」ということだと理解しています。
ヒアリングは、聞いていて「一発で全体がわかる」ことだと考えています。リスニングは面白くないけど、ヒアリングは面白いですよ。
この意味でのヒアリングの下敷きになっているのが、「回転読み」であり、「技法グラウンド」です。初心者は、その他に「電圧装置」や「切断 読み」や「回転書き」が必要になります。小学館文庫「英語どんでん返しのやっつけ方」を再読していただけるとありがたく思います。
http://www.asahi-net.or.jp/~ax9y-nis