323. 繰り返し・蒸し返し 投稿者:根石吉久  投稿日: 7月15日(日)01時59分45秒
 
>(今やっている基本英文700選というテキストは2回目か3
回目くらいなのですが、)次の3回目か4回目からは文全体のイ
メージをつかめてから5回連続で読むようにしようと自分で思い
ました。練習すれば練習するほどより強固なものにしようと考え
てしまいますがこれでいいんですよね。

 その通りです。

 「700選」であれ、「ゴースト」であれ、テスト範囲はそのまま復習範囲となります。私の方法は「復習範囲を手放さない」ので、何度も何度も復習することになります。こうして、「こなれ」を作っています。
 しゃべる場面で口に上ってくる文(あるいはその原型)というものは、「こなれ」たものだけです。つまり、もういやんなっちゃった、もう つくづくわかった、飽き飽きした、当たり前のものとしか感じられないというような質を獲得したもの、これが口に上る文(あるいはその原型)です。
 この質を獲得するために、「繰り返し」か、その激化されたものとしての「回転」が必要になります。日本には英語が作る磁場がないということが、この「繰り返し」や「回転」を要請しています。
 「回転」はそのまま「繰り返し」ですが、「復習範囲を手放さない」は、むしろ、「蒸し返し」と言った方がいいかもしれません。(私が、古い記事にこうしてコメントをしているのも、「蒸し返し」ですが...)

 いずれにせよ、「飽き飽きした」「つくづくわかった」「もういいやっていう感じ」というような性質を獲得することは、英語を使うためには積極的なプラスの性質です。

 「飽き飽きした」というようになってもまだやるっていうのがコツです。

 復習範囲が何度も蒸し返されるたびに、こと新たにしっかり練習して下さい。「音」にせよ、語法への習熟にせよ、意味と音との即時性にせよ、より高いレベルを獲得するように、新しく練習して下さい。本当の「こなれ」を作っていただくためです。
 

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