今日は、日本語をオーストラリアで教えている友達に面白いものをもらったので、皆さんに公開します。ある州では、高校生のある学年に次のような目標を元にして、次のような評価をしているというものです。例えば次のような目標に対して
AIM:to be able to exchange infomation, opinions and experiences
評価の観点(それぞれ4点で合計20点)は次のようになっています。
1:Capability to maintain and advance the exchange appropriately and effectively.
2:Relevance, breadth and depth of information, opinions and ideas.
3:Accuracy of vocabulary and grammar.
4:Range and appropriateness of vocabulary and grammar.
5:Clarity of expression.わたしなりにいろいろと考えてみて、次の3点が出て来ました。
1:3が語彙と文法の質を4語彙と文法の量を求めている。
日本的な評価では3と4の語彙と文法の観点は分かれていることが 多いが、そのあたりはどうなっているのだろうか?
2:5を音声面ととらえると、2は内容面ととらえることもできるので
はないか。
素読舎は3と5を激しくやることにより、4も伸ばしながら、1も
含めた2への最終的な移行をめざしているのではないか。
3:1はどちらかというとNONVERBALな点である。このある州における評価について皆さんの自由な発言を期待しています。
ST様>2:5を音声面ととらえると、2は内容面ととらえることもできるのではないか。
「5:Clarity of expression.」は発言の明瞭性だとおもいます。正確な「音声」であることも含まれるでしょうが、それよりも発言している内容が聴いている者に正確に伝わるかどうかだと思われます。
「2:Relevance, breadth and depth of information, opinions and ideas.」は内容であることに問題はないと思いますが、発言の内容がどれくらい幅が広くて、深いかを評価の観点としていると思います。>1:3が語彙と文法の質を4語彙と文法の量を求めている。
日本的な評価では3と4の語彙と文法の観点は分かれていることが
多いが、そのあたりはどうなっているのだろうか?確かに語彙と文法を一緒に取り扱っている点、日本での評価の仕方と違いますが、語彙と文法が基本的な必須事項というように考える と、それらが「3.正確」で「4.それぞれ多量にそして適正に使われているか」をまとめて評価しようとしていることは注目すべきだと考えます。日本ではこ れら基本的な必須事項を事大的に別々な項目として評価しようとするため、例えば後者に過度に力点が置かれ勝ちになっているように感じられます。少なくとも 両者が公平に評価されるべきだと考えます。個人的には「使える英語重視の立場から」どちらかと言えば、前者に力点が置かれるべきで、それも「暗記」として ではなく「使用に耐えられるインプット」として多読、多聴により蓄積された語彙としてです。
http://www1.odn.ne.jp/~cet09590/
評価にかんする書き込みありがとうございました。
特に、5CLARITY OF EXPRESSION が単なる音声面だけでなく、発言の「明瞭性」つまり、発言している内容が聴いている者に正確に明瞭に伝わるか、というご指摘全くその通りだと思います。たいへん勉強になりました。これからもよろしくご教示下さい。