ST 様
ST>生活言語としての英語を使うとき、語学としての英語を忘れるよ
うにしています。しかし、夜一人になったときに回転読みをして語学
の英語をやっています。私はまだ100パーセント根石氏を信じてい
るわけではありませんが、90パーセント信じている者です。生活言語を語学の英語とすることは、ある意味でとても失礼なことです。これは英語の磁場のただ中におられる STさんにはすぐにわかっていただけることと思います。
一人の時に、語学としての英語をやっておられること、さすがだと思います。是非、続けて下さい。90%も信じていただいて、舞い上がるような気持ちです。
私のことをうさんくせえやつだと見る生徒が多い中では、まるで宝石のような意見です。長野あたりの生徒には、ST さんの「爪の垢を煎じて飲ませたい」と思います。顔が見えない「電話でレッスン」の功徳を感じます。少し無駄話。
Eliot さんが言っている「音のぶつかりあい」についてですが、私は「回転読み」の回転を効かせることで、わざと音と音をぶつけさせるのがいいと思っています。
t, d, l, n などから母音がとれてぶつかりあうと、とても言いにくくなります。言いにくい状態は、日本人の口では普通に生じる状態ですが、その状態になっている人に、前の音は「黙音化」(Eliot さんの言い方では「脱落」)、あるいは「気配の音」になるというようなことを言いますと、その場で一発でなおることが多いです。
この言いにくい状態をわざわざかもすのに、「回転読み」は有効です。なぜわざわざそれを「かもす」かと言えば、「一発でなおる」が実現するからです。
ST 様は、すでに発音(イントネーションやリズムを含む)に関しては何の問題のない方で、小学館文庫「英語どんでんがえしのやっつけ方」の「回転読み」「回転書き」の「回転」ということに着目して下さっているところが私に
はうれしいことです。そして、今後の課題としては、音と意味の同致であると、ご自分ではっきりと自覚されています。そのためのレッスンとして、私の「電話でレッスン」を選んでいただいたことに感謝しています。また、「生活言語としての英語」と「語学の英語」との違い、場としては、「磁場」と「机上」との違いなど、きちんと読みとっていただいたこともうれしく思っています。
同じ文にとどまり、同じ読みを繰り返す「回転」によって、意味の逆流、ごった煮状態、音と意味の剥離を経ての同致、などが生じます。
「回転」ということが必要だと考えているのは、もう一つには日本に英語の磁場がないという理由によります。一度や二度読んだ程度だと、すぐに意識から剥落してしまうのが、日本でやる英語です。
保存する機能として、「復習範囲を手放さない」ということと「回転」との組み合わせが有効だろうと考えています。今は、英語の磁場のまっただなかですね。
この掲示板では、重量級の論議が続いていますが、軽いオーストラリア便りもお願いします。
日本は梅雨です。