【9601】
【タイトル】音と組み合わせるべく知識
【 日時 】05/02/08 3:57
【 発言者 】根石吉久

いくこと村田くんが、「電圧装置」について書いてくれたのをありがたく思いました。
私もそっちのことを書こうと思いながら、「音」の問題ひとつが片づかないので、ずっと「音」の
問題ばかり書いてきてしまっています。
タイから帰ってしばらくしたら、また語学論らしいものを書きたいと思っています。



【9602】
【タイトル】訂正
【 日時 】05/02/08 3:58
【 発言者 】根石吉久

音と組み合わせるべく知識



音と組み合わせるべき知識



【9603】
【タイトル】いくこ様
【 日時 】05/02/08 3:59
【 発言者 】根石吉久

情報ありがとうございました。
明日、コジマに行く予定です。



【9604】
【タイトル】いくこ様
【 日時 】05/02/09 22:00
【 発言者 】根石吉久

IBMの機械は売り切れていました。
残念。



【9605】
【タイトル】村田君
【 日時 】05/02/09 22:02
【 発言者 】根石吉久

キムタクさんから電話もらいました。
タイから帰ったら、直接会って、細かい打ち合わせをする予定です。
ありがとう。



【9606】
【タイトル】「くだらねえ似非論理」
【 日時 】05/02/12 2:19
【 発言者 】Sumie

村田先輩のおっしゃりたかった事とずれてしまってるかもしれませんが。

日本男子の「飯、風呂、寝る」など、英語人から「それがど〜なんよ、はっきりどうして欲しいのかいいなさいよ」と言われかねませんね。 日本語は文脈とか 状況とかから「察する」事が必要な言語の様です。 御丁寧に「誰が何をどうした」と言わなくても、んなもん、この状況ではこう言う意味にしか取れへんや ろ、と思います。 「先生、おしっこ」は生徒にとって緊急事態発生のサイレンみたいなもんですから、いっちいち「私は今おしっこがしたいので、お手洗いに 行っていいですか」などどしつこく子供に言わせようとするのは酷ですね。 

けど英語の文は文脈に依存する度合いが少ないので、日本語の論理で英語を書いたりしゃべったりすると意味が解らなくなってしまいます。 それでも緊急の場 合は「泥棒!」とか「み、水!」とか言うだけで通用するわけで。 

英語を教えている時は、私も実際必用以上に「くだらねえ似非論理」を振りかざして、日本語の曖昧さをあげつらってた様に思うな。。。 (って、反省してる のか、懐かしんでるのか、自分でもようわかりませんが) 



【9607】
【タイトル】皆様
【 日時 】05/02/14 17:20
【 発言者 】根石吉久

明日から3週間ほどタイに行っております。
「電話でレッスン」の生徒さんにはお休みをいただけたこと感謝します。



【9608】
【タイトル】今日のレッスン
【 日時 】05/02/14 19:13
【 発言者 】Sumie

根石さん、欠席ばかりして申し訳ありませんが、今日のレッスンをお休みさせて下さい。 タイへはお気をつけて行ってらっしゃいませ。



【9609】
【タイトル】もうすぐ春だよーん。
【 日時 】05/02/14 20:01
【 発言者 】ダジャレー夫人の恋人

筆致俳句。



【9610】
【タイトル】Sumie さん
【 日時 】05/02/14 22:18
【 発言者 】根石吉久

レッスンの件、承知しました。
旅行の件、ありがとうございます。
明朝、6時出発です。
いってまいります。



【9611】
【タイトル】音と文法
【 日時 】05/02/18 23:32
【 発言者 】パクパク

英語の学習本はいろいろ
ありますが、
同一著者で、発音の本と
文法の本とを書いた人は
あまりみかけません。

しかし、音と文法とは、本来同一では
ないでしょうか?

文法に音を合わせようとするとなかなか
会いませんが、
音に、文法をあわせると、合うようになります。

そうすると、英文を音と文法で、記憶定着できる
ようになります。


たぶん、ネィティブの赤ちゃんも同じことを
しているのではないでしょうか?

例)
従来英文法の英文切断 We're sure /in the middle /of it now.(Star Wars)


音重視の英文法による切断 We're sure in the /middle of it /now
                100%     真ん中    今

             



【9612】
【タイトル】タイ修学旅行雑記
【 日時 】05/02/21 23:24
【 発言者 】いくこ

根石さんより、一足早くタイより日本にもどってまりました。

この「タイ修学旅行」は、
素読舎の月曜クラスという、
地元の大人向けクラスの生徒さんと企画したものです。

みな日本で鍛えた英語であり、
机上の練習はしてきたけれど、
力がついたかを実感する機会なくやってきました。

そんな折の去年の今回タイに行ってみて思ったのですが、
臆することなく英語を使うことができるようになっていたことに、
正直驚きました。

また、いずれくわしく続きを書いていくつもりですが、
本日は帰国したばかりですので、またいずれ書きたいと思います。

すみません。
とりいそぎ。
おやすみなさい。



【9613】
【タイトル】タイ修学旅行雑記
【 日時 】05/02/22 4:02
【 発言者 】いくこ

根石さんより、一足早くタイより日本にもどってまりました。

この「タイ修学旅行」は、
素読舎の月曜クラスという、
地元の大人向けクラスの生徒さんと企画したものです。

みな日本で鍛えた英語であり、
机上の練習はしてきたけれど、
力がついたかを実感する機会なくやってきました。

そんな折の去年の今回タイに行ってみて思ったのですが、
臆することなく英語を使うことができるようになっていたことに、
正直驚きました。

タイのひとも英語がそれほど堪能でないこともありますが、
行ったその日から、聞き取りも話すこともできました。

また、いずれくわしく続きを書いていくつもりですが、
本日は帰国したばかりですので、またいずれ書きたいと思います。

すみません。
とりいそぎ。
おやすみなさい。



【9614】
【タイトル】いくこへ
【 日時 】05/02/26 19:40
【 発言者 】根石吉久

ピサヌロークというところで、何もせず数日をだらだらと眠っておりました。
今日、スコタイに移動して、やはり何もせず眠っておりました。
この辺は、あまり英語が通じないですね。
やっと夕方になったので、動く気になり、インターネットカフェを探しましたが、宿から遠い。
明日はサムロー(人力車)に乗ってインターネットカフェまで来ることになりそうです。
いくこへお願いがあるのですが、毎日女房のところに電話しているが、かからないと女房に電話
しておいてくれませんか。今日、買ったカードの種類が違っていることが判明し、夜にもう一度
試してみるつもりですが、大風呂敷に書き込んでいくこに頼んでしまった方が早いかとも思った
ので。

皆様
おかげさまで楽しく旅を、というか、毎日だらだらと眠っております。そろそろタイはわずかな
がら暑季のきざしがあり、昼間はひなたを歩くのがおっくうで、午後はたいてい眠っています。
今日、小さな小さな蟻に食われましたが、けっこうピリッと痛かったです。なんていうんだろう
か、バンガローみたいなところに泊まっておりますが、ホットシャワー付き、トイレ付きで25
0バーツ・750円くらいです。



【9615】
【タイトル】2月22日
【 日時 】05/02/26 20:21
【 発言者 】根石吉久

<ピサヌローク>

無理に食べずにいたのがよかったのか、腹の調子回復。痛みはほとんど消えた。
昼過ぎ起きてから食べたもの、おかゆ、ゆで卵、ヤクルト一本。

オレンジの小粒のもの(直径4センチほど)をつぶして絞り、ジュースにして売っている
店先があったので頼む。10個分を半分に切り圧し潰す道具で潰した後、ミキサーに入れ
るのが変だ。なんでかきまぜる必要があるのかと思う。怪訝に思っていると、オレンジ1
00パーセントの果汁におたま三杯のシロップを加え、さらに何か白い粉末を入れようと
するので、砂糖かと聞くと塩だと言う。多分シロップでは甘すぎるものができるだろうと
思ったので、塩は加えるままにしてもらう。できたものをビニール袋に入れ、ストローを
つけて寄越したものが10バーツ(30円)。
もし、シロップと塩を加えなければ、果汁100パーセントのうまいオレンジジュースが
できるはずだと思い、英語が通じない人にたずねてみる。 no なんとかという言い方
は英語のわからない人にもよく通じる言い方で、 I dont want だの
without だの言わずに、 no sugar、 no salt、 no syrup
と言うと通じる。
no salt、no syrup、 only oranges で20個のオレンジを
使い、20バーツだと言う。夜、腹の調子がよかったら、ナイトバザールをひやかしな
がら試してみることにして店先を去ろうとすると、店の人がオレンジを切りはじめよう
とするのであわてて止める。 later とか not now が通じない。



【9616】
【タイトル】教えて下さい。
【 日時 】05/02/26 23:59
【 発言者 】根石吉久

先程、インターネットカフェで書き込みをしてから、屋台で夕食を食べ、寺の境内を
歩いていたら、こんにちはだったかこんばんわだったか、日本語で声をかける人がい
たので振り返ったら、うすぎたないなりをした人が手招きしたので、ベンチに腰かけ
ました。その人のまわりにタイの十代の少年が三人ほどいたので、寺に入ったのは何
歳のときかなどと話し始めました。そのうちに最初に話しかけてきたのは、50歳く
らいの男でした。その男に仕事は何をしているのかと聞くと、タイマッサージだとい
うことでした。この数日、ピサヌロークでタイマッサージを受けていたので、タイマ
ッサージ自体には興味があったし、今日の疲れをとろうかという気もあったので、そ
の男が自分の店に来いと言うままに、バイクに二人乗りしてその男の店に行きました。
足の方から始まったマッサージでしたが、やたらにきんたまのまわりの筋肉を圧すの
がいつも受けているものと違いました。裸になれというからパンツもはかないままマ
ッサージを受けていました。マッサージの前にシャワーを浴びる方が効果があると言
われたので、シャワーを浴びてからタオルで体をふいていると、服を着ないままベッ
ドに横になれと言われたので言われたままにしたのでした。どうもやたらにきんたま
のまわりを圧すし、きんたま自体もひっぱったりもしました。きんたまをひっぱるマ
ッサージがあることは知っていたので、それほど何も思わずにやられるままになって
いましたが、途中からマッサージの後のサッキングは非常にいいと言い出しました。
サッキングをされたことがあるかと言うので、あるからイエスと答えました。サッキ
ングが好きかと聞くから、サッキング自体は好きなので、イエスと答えたところ、そ
の男が私の陰茎を口にくわえてサッキングを始めました。すぐに I dont like this.
と言ったところ、やめて体のマッサージに戻りましたが、暗い怒りのようなものが男
の顔にあり、目が爬虫類のような光を帯びているのがわかりました。
ようやく、その店がホモの人たちの専門の店なのだとわかったのでした。その男は長
いことバンコクにいたと言っていましたので、これまでどれくらいの男根を口にくわ
えてきたことかわかりません。
何かの菌が陰茎を遡りはじめたらと思い、サッキングから30分くらいして宿に着き、
小便をしたのですが、恐怖のためか小便にまったく勢いがなく、菌を洗い流せたのか
どうか不安でたまらなくなりました。
どなたかどうかお教え下さい。サッキングによってエイズになることがあるのでしょ
うか。さっきから不安でたまらないのです。

これからネットでも調べてみますが、わかる方がおられたら教えて下さい。



【9617】
【タイトル】あの男がシソウノウロウじゃないことを祈る
【 日時 】05/02/27 0:17
【 発言者 】根石吉久

ウイルスが体内に侵入しても、体内の生体防御機構の攻撃を受け、死滅してしまうケースがほとんどです。攻撃を免れたとしても、増殖できるまでに至らなけれ ば、ウイルス自身や感染細胞の死で終わってしまいます。したがって感染が成立するには、生き残って増殖ができるだけのウイルス量(濃度)が必要となりま す。唾液や汗・尿といった体液は、感染が成立する濃度に遠く及ばないため感染源となりません。感染源となりうるHIV濃度をもった体液は、血液・精液・膣 分泌液・母乳に限られるのです。

唾液が感染源にならないというこの記事をみつけてひとまずほっとしています。
念のために感染していないかどうか帰国後に調べたいのですが、感染しているかいないかが
はっきりするのにどのくらいの期間が必要なのかについては、情報がまだみつかりません。
引続き、ご存知の方がおられましたら、お教えください。
あの男の口の中に傷でもあった場合は、感染源の血液に私の体液が触れたことになるわけで
すので、まだ警戒は捨てていません。
それにしてもやばいことになったものです。タイに来て、女にはまるで触れていないのに、
いきなり男にチンポをくわえられ、エイズの心配をしなければならなくなっているのですから悲しくなる。



【9618】
【タイトル】とりいそぎHIV関連の情報
【 日時 】05/02/27 4:17
【 発言者 】いくこ

日本時間27日4時AMに書き込み見ました。
明日朝のうちに、おばちゃんに電話がかからないことを伝えておきます。
アクシデントについては、伝えてもいいんですか?

HIV自体は、非常に感染力の弱いウイルスだと聞いたことがあります。
まずは、落ち着いてください。

■HIVについての説明(新宿区のもの)
URL:http://www.city.shinjuku.tokyo.jp/division/340700yobo/aids-sti.htm

このサイトには、

「検査は、血液を少量採ってHIV抗体が血液中にできているかを調べます。
 抗体ができるまでには6〜8週間かかりますので、
 心配なことがあってから2ヶ月以上置いて検査を受けてください。」

とありました。

■検査を長野でする場合

もし2ヶ月かからなければ分からないとすれば、長野で検査を受けるのがいいかもしれません。
長野では、長野市保健所が、毎週火曜日午前中に検査をしており、当日結果が分かるようです。
ただし、要電話予約とのことです。

URL:http://www.hivkensa.com/shosai/16-01.html

 ●検査機関
  機関名 長野市保健所
  所在地 長野県長野市若里6-6-1

 ●HIV抗体検査
  検査日時は? 平日/火曜日 9:00〜11:30
         夜間/第1火曜日 17:30〜19:00
         土日/なし
  予約は? 電話で予約(月〜金)
  料金は? 無料
  結果は? HIV検査結果は希望される方には当日結果をお返ししますが、
       確認検査が必要な時や時間帯によっては、
       当日結果を返却できない場合があります。

 ●HIV・エイズ相談/検査予約
  TEL 026-226-9966(エイズホットライン)
  相談/検査予約
  受付日時 月曜日〜金曜日8:30〜17:15

 ●HIV抗体検査を受けるまでの手順
  まず電話で予約 (長野市保健所エイズホットライン TEL026-226-9966[直通])
   長野市保健所のエイズホットラインに電話し、
   「保健所でエイズ検査を受けたいのですが…」「エイズ相談の件で…」と伝えて下さい。
   担当者が出たら検査の日時を予約します。
   電話番号:026-226-9966
   担当課:健康課感染症対策係

 ●検査結果
  HIV検査については希望される方には当日結果をお返ししますが、
  確認検査が必要な時や時間帯によっては、当日結果を返却できない場合があります。

  電話相談は毎週月曜日〜金曜日の8:30〜17:15のいつでも受け付けています。


■バンコクで検査する場合(参考)
 バンコクで外国人でも検査が受けられる病院があるというサイトを見つけました。
 以下にURLをリンクしておきます。日本語も通じるようです。
 検査結果は、この記事では当日わかると書いてありました。

 URL:http://www.banbanban.com/nabetyan-corner/aids/aids.htm

「バムルンラード総合病院は日本語の医師が常駐しているバンコクでも最高レベルの病院のため、タイ語や英語に自信のない人でも安心して治療が受けられる」
とあります。

バムルンラード総合病院 :
  33 スクンビット3(ソイナナ) ワッタナ バンコク 10110  
  TEL 66 (0) 2667 1000
  救急    (0) 2667 2999
  日本語応対 (0) 2667 1501


http://www.banbanban.com/nabetyan-corner/aids/aids.htm



【9619】
【タイトル】追伸
【 日時 】05/02/27 4:28
【 発言者 】いくこ

おばちゃんには、27日朝に電話がつながらないこと伝えておきます。
私は午前中バイトがあり、再びネットを見るのは日本時間で午後1時(タイでは午前11時)以降です。
なにかあったら、書き込みしてください。

リンク、再掲します。

■HIVについて(新宿区)
URL:http://www.city.shinjuku.tokyo.jp/division/340700yobo/aids-sti.htm

■長野での検査について(長野市保健所)
URL:http://www.hivkensa.com/shosai/16-01.html

■バンコクでの検査について(参考まで)
URL:http://www.banbanban.com/nabetyan-corner/aids/aids.htm



【9620】
【タイトル】追追伸
【 日時 】05/02/27 4:33
【 発言者 】いくこ

バンコクでの検査の項目だけ、毎回リンクがはれてるのは、
ここの掲示板のシステムのせいです。

他意はありませんから、心配しないで!



【9621】
【タイトル】根石さんへ
【 日時 】05/02/27 15:36
【 発言者 】村田

知り合いのNGO関係者にエイズのことを問い合わせてみました。
(彼女はアジアの事情にも詳しいです)
まずは、それくらいのことじゃなかなか罹患しないよとのこと
でした。(しそうのうろうなども含めて)
ただ、心配ならばいくこさんの紹介しているような現地の医療
機関で検査してみるといいのではないかということでした。
ということなので、落ち着いてお過ごしください。
無事の帰国をお待ちしています。



【9622】
【タイトル】わかりました。
【 日時 】05/02/27 23:01
【 発言者 】根石吉久

いくこ、村田君へ

どうもありがとう。あんまり心配しなくていいということなので、一抹の不安に変わり
ました。いくこが教えてくれた長野の保険所で帰国後ニカ月してから調べてもらうこと
にします。5月7日あたりになったら、おっしゃん、エイズの検査だよと教えてくださ
い。というか、なんとか、軽口を叩けるようになったところなんです。

このあと少し、紙に書いたものを書き移しておきます。
ようやくそんな元気も出てきました。
いやはや御迷惑をおかけします。



【9623】
【タイトル】いくこへ
【 日時 】05/02/27 23:06
【 発言者 】根石吉久

女房に電話がつながりました。ピサヌロークというところの菓子屋が私に国内用のカード(国際電話には使えない)を売っていただけのことでした。
御迷惑をおかけしました。



【9624】
【タイトル】2月22日(続き)
【 日時 】05/02/27 23:23
【 発言者 】根石吉久

<ピサヌローク>

書店に入り、棚を見るが日本語の本はおろか、英語の本もない。すべてタイ語の本ばかり。タイにいるのだから普通のことであるが、何かわけのわかる字で書い たものを読みたくなっている。
午後はやたらにほっつき歩くものではない。今はまだタイの夏ではないが、若くない体にはきつい。部屋に戻りパンツ一つになり、扇風機を回すが、風が体を冷 やしそうなので、回転調節のスイッチを最弱にして、中原中也を読む。出発数日前、寂蒔のモスバーガーで読んで胸にしみたものが、どうしてここではピンと来 ないのか。ちょうど中也が言葉をおもちゃにしているあたりを読んでいるせいか。
どうしてこうも寝るのか。寝てばかりいる。日本にいてもこの傾向はあったが、それにしても寝てばかりいる。
20日、一行をチェンマイ空港に送ってから、トクトクの運ちゃんにみつけてもらったゲストハウスに入った。外へ飲み水を買いに出て、部屋に帰ったのが3時 か4時。その頃から寝始めて、途中で何度か目がさめたものの、すぐにまた寝入った。寒気がして腹が痛いのに眠りの中で気づいていたが、そのまま寝続け、朝 10時頃まで寝た。断続的にだが、18時間くらい寝たことになる。そのまま荷をまとめ、宿を出たところでトクトクをつかまえ、チェンマイ駅へ直行。11時 頃切符を買ってからすることがないので、駅のベンチでまた寝る。夕方4時までの時間の半分は寝ていた。列車はほぼ定刻に出発。明るいうちは窓の外の景色に 見入っていたが、窓の外が暗くなってまた寝る。列車内の7時間も、半分は寝ていた。



【9625】
【タイトル】2月22日(続き)
【 日時 】05/02/28 0:07
【 発言者 】根石吉久

夜11時過ぎ、ピサヌローク着。駅のすぐはす向かいの安宿に入るがすぐに後悔。耳元で人のどなり声、車の騒音がしていて、とても眠れないだろうと観念し た。すぐ外の駅前の音が直接に響き続けている。駅前に向いている窓が網戸だけで、開いていて閉められないし、閉められたとしても暑くて眠れないだろう。し かし、やがて寝入る。夜中の1時に寝て、朝5時目をさます。騒音は相変わらず。存在の根底をゆさぶられるくらいにやかましい。ゆさぶられるどころか、否定 されるくらいにやかましい。よく4時間寝たものだと思う。さっさと宿を出て、朝の薄暗がりの中を駅から離れる。まだ準備を始めたばかりの市場のがらんとし た中を歩き、ようやくほっとする。魚、野菜を運び込んで来る人の動きにぶつからないようにしながら、市場を出てホテルを探して街の中を歩く。こんな朝早く にホテルを探すのも珍しいことかもしれない。ツインベッドで650バーツをみつけたが高過ぎる。歩いているうちに川にぶつかり、川岸の水上生活者の傾いて 沈みかけたような建物を見ているとき、インド人らしき人に話しかけられる。ホテルを探していると言うと紹介してやるというからついていく。一軒目のシング ルは埋まっている。案内役はインド人からホテルの従業員に引き継がれ、従業員に連れられて、近くのゲストハウスに案内される。200バーツ前払い。チェッ クインの書類を書くこともなし。ホットシャワーはないが、比較的静か。底鳴りのようにバイク、トクトク、乗用車の音が響いてくるが、音が間接的だから問題 はない。朝6時か7時か、さっそく寝始め、昼過ぎまで寝る。昼に外へ出て、おかゆ、ヤクルト程度のものを食べて、宿に戻ってまた寝る。2時から7時までの 5時間ほどを寝た。
宿のすぐ近くにコーヒーを飲ませるケーキ屋があった。メニューにホットテイとあるのでそれを頼んだ。リプトンのテイバッグの紅茶。ようやく甘くないお茶に めぐりあう。中国茶のポットと中国茶用の小さいカップで出されたものを砂糖の量に気をつけて、渋みを殺さないようにして飲む。うまい。
しゃれた喫茶店なのに、やたらに蚊にさされるので歩くことにする。



【9626】
【タイトル】22日(続)
【 日時 】05/02/28 16:01
【 発言者 】根石吉久

<ピサヌローク>

昼頃起きたとき、シャワーを使ったのだったかどうか。もうぼんやりしてしまって、ものごとを覚えていられない。ぼうっとしていて、ものを記憶するのが面倒 になってしまう。シャワーを浴びたとき、シャワー兼トイレの部屋に直径60センチくらいのでかいプラスチックの桶があり、それに水を注ぐ位置にある水道の 蛇口が実にチープでいいと思った。チープな美というものがある。午後の暑い中をナン川まで歩く途中に農機具屋があったので、水道の蛇口のことを聞いたら、 風呂の設備用品の店を教えてくれた。後で行ってみることにして、川端を歩き、おかゆを食ったのだった。それから何をどうしたのか覚えていない。おかゆを 食って、途中で買ったマンゴーをむいて食って、部屋に帰る途中で風呂の設備用品の店に入ったのだったか。前後関係がすでにわからない。ともあれ、取っ手の 色で三種類、赤、黄、青の蛇口をひとつづつ買う。原色の鮮やかな取っ手と、アルミ合金らしい蛇口の地金の色のとりあわせがいい。春になったら自宅の庭に、 植物の水遣り用の水場を作る予定だが、日本の塩ビのパイプとネジ穴の径が合うかどうか。適合しなくても、コーキングで接着してごまかして試してみる価値は あるとして、3つ買い込む。
どこをどう歩いたか忘れたが、川端のナイトバザールに出る。まず昼間シロップを混ぜられたオレンジジュースを試す。オレンジ20個を半分に切ったもの、合 計40個をひとつずつ潰すのだから、その手間だけでもけっこうなものだが、やはり昼間の話の通り、代金は20バーツ(60円)だという。パンにジャムをは さんで、炭火で焼いたものと合わせて25バーツ払い、ナイトバザールの店をのぞきながら、ビニール袋からストローで果汁100パーセント一切無添加のオレ ンジジュースを飲むが、苦みがあり思ったほどうまくはない。多分、潰すときにオレンジの皮から出る汁が混ざるからだろう。
  昼間、シロップも塩も入れずに実を潰しただけのジュースを作ってくれるかと聞いたとき、店の周りにたむろしていた人たちが店の人 に「この客は何を言っているのか」というようなことを言って、店の人が俺の特別注文を説明したら、「おかしなことを言うやつだ」みたいな調子でみんなが 笑った。何を笑うのか。控えおろう。果実を潰して、それに何も混ぜずに飲むのがまともなジュースというものだ。おまえらこそシロップなんか混ぜておかしな やつらだとその時は思ったのだった。やはりものごとには何かしら理由があるものである。タイの連中は、オレンジの皮を剥くという手間をかけずに、シロップ を混ぜてオレンジの皮の苦みを消しているのだ。苦みのするジュースを飲みながら、ナイトバザールをひやかす。
  チェンマイのナイトバザールに較べると実に小規模なものだが、ついバイヤー根性が出て、10バーツのイヤリング20個ほど、45 バーツ、55バーツのアクセサリー合計10個ほど、女物の夏シャツ1枚を買う。買いたくなるものはほとんどない。ナイトバザールのはずれにフットマッサー ジ1時間100バーツの看板をみつける。やってもらいたかったが、二つある椅子の両方とも埋まっていた。川を眺めながら、ハイネケンのビールを飲む。まだ 体が本調子でないのだろう。ビールがうまくない。川にさかさに写ったナイトバザールの灯を眺める。川向こうの水上生活者の小屋も、午後の暑い光の中で見る 惨めさはないはずだ。汚い川の水も、小屋の色も薄くらがりの中に溶けているはずだ。しかし、やはり惨めな気持ちがあって、惨めなのはド派手なナイトバザー ルの灯なのか、薄くらがりに沈んでいる小屋の小さな灯なのか、川向こうの土手の背後にそびえる GRAND RIVERSIDE とやらの巨大ホテルなのか、それらを眺めてまずいビールを飲んでいる俺なのかわからなくなる。



【9627】
【タイトル】22日(続き)
【 日時 】05/02/28 16:29
【 発言者 】根石吉久

<ピサヌローク>

  ビールを飲み残して、フットマッサージの場所まで戻る。まだ椅子は埋まっている。マッサージのおばちゃんと目が合ったので、頼み たい旨言うとベンチで待っていろと言われるのでベンチに腰を降ろす。じきに椅子の一つが空く。フットマッサージというのは初めてやってもらうが、タイのや つは実に細かいところを突く。足の指の一本一本にもツボがあるらしく、細い棒で指一本につき裏表で4、5個所も突く。ときどき痛いが、うっと思うとおば ちゃんの力が抜けている。足裏のマッサージと太股のマッサージが特に気持ちいい。ていねいにていねいにたっぷり一時間やってくれる。途中、生あくびが何度 も出た後に、本格的にでかいあくびをしたら、おばちゃんが笑った。ボディマッサージもやっているというから、明日また来ると言い、100バーツ払う。
  歩き出したら、腹が減っているのに気づく。いよいよ調子が戻ってきたものかもしれない。米の麺を油で炒めたものと、もやしを主体 としたサラダとを食う。柚に似た果実の半切りがついてくるが、これをかけて食うと脂っこさが消えてうまい。もう一個余計にもらい、たっぷりとかけて食う。 やっとものを食ってうまいと思うようになった。
  思えば、タイに着いて一週間は屋台の食い物がうまいので、腹が減ってもいないのにやたらに食い、消化不良を起こしての下痢だった のだろう。きのうあたりから寒気や悪寒もないので、風邪も引き込まずに済んだらしい。弱った腹を助けてくれたのは、タイのおかゆ、ヤクルト、バナナ、オレ ンジジュースなどだ。リプトンのティーカップがあんなにうまいものだとは知らなかった。毎日甘ったるいものを食い続けた後では、リプトンの紅茶に砂糖を少 な目に入れて飲むものが実にうまい。歩けば汗が出るので、下痢腹に水気の多い食い物もそれほど毒にはならないのだろう。何はともあれ、食い過ぎがいけな かったのだと思う。
  なるべく食わないようにしていたつもりの今日一日だったが、よく思い出してみるとけっこう食っているのに気づく。シロップ入りオ レンジジュース、おかゆ、茹で卵一個、ソーセージ一本、マンゴー一個、ヤクルト2本、コーヒー一杯、オレンジケーキ一個、リプトン紅茶一杯、オレンジ20 個分のジュース、缶ビール一本、米の麺のヤキソバ、もやしサラダ。やはりけっこう食っている。歩けばどこにでも食い物がもろむき出しで売っていて、簡単に 買えてしまうのがタイのいけないところである。



【9628】
【タイトル】2月23日
【 日時 】05/02/28 17:33
【 発言者 】根石吉久

起きたのは10時だったか11時だったか。ゲストハウスの従業員も主人も誰も見当たらないので、ゲストハウスの主人の子どもだと思われる女の子に話しかけ る。見たところ、小学校4年か5年くらいの感じだが、非常にはにかむので話ができない。英語がわからないのと、はにかんで口を開かないのとが一緒になって いるので困ってしまう。女の子も俺も両方で困っているところに、宿の主人が現れた。部屋を変えてもらいたいことを言う。エアコンディションは要らないこ と、ホットシャワーは欲しいことを言うと250バーツだと言う。空き部屋二つを見せてもらい、ツインベッドではなくダブルベッドの部屋に決める。200 バーツの部屋から250バーツの部屋へ移ったのだが、この差が非常にでかいのがわかる。一日150円の差額で、極端に言えば、家畜扱いから人間扱いに変 わったような感じがする。何が違うのかといえば、部屋に風が通り、建具がしっかりしている程度の差のような気がするが。いやまだある。壁に厚みがあって、 隣室の音が聞こえないこと、外の騒音が気にならない程度に弱められていること、灯りが日本の規格で言えば20ワットの蛍光灯一本から、40ワットに変わっ たこと、従って昼間は点灯しなくても字が読めることなど、まだまだ前の部屋との違いはある。簡単に言えば、200バーツの部屋は惨めさを強めるように作ら れており、250バーツの部屋は惨めさを弱めるように作られている。客側からすればそうなる。宿側からすれば、200バーツにはホスピタリティを示す必要 はないが、250バーツにはそれを示す必要があるということだろうか。この宿の200バーツと250バーツとの間には深くて暗い河があり、積極的ホスピタ リティの有と無の差がある。今回、同じ宿主のゲストハウスの中で部屋を変えたので、とりわけ50バーツの差がくっきりと出たのかも知れず、ピサヌロークの 宿一般にこの差があてはまることはないだろう。それにしてもこの宿の150円の差はでかい。
  新しい部屋に荷物を運び込み、さっそくホットシャワーを浴びる。チェンマイのゲストハウスにあったのと同様の電気式の小型湯沸か し器を通ってお湯が出る。久しぶりにお湯を浴びて、心底からゆるむものがある。額に汗が浮くほどにお湯を浴びてから外に出る。すでに日差しは強い。例の喫 茶店で例のリプトン。昨日ほどの感激はないが、やはり渋味がうまい。タイの人たちは渋味のうまさというのを多分知らないのではないか。紅茶の渋味を大事に している店はほとんどないような気がする。紅茶を頼むときは、hot tea と言って頼むが、クリーム無し、砂糖は自分で足すからと明言しないと、大量にクリームと砂糖をあらかじめ加えたものを持ってこられ、口の中がべとべとに甘 くなることが多いような気がする。
  ツーリスト向けの主にバンコックの流行や催し物を紹介する雑誌を読みながら紅茶を片づける。足元が寒い。外に出れば暑いし、喫茶 店にいれば寒い。腰痛持ちとしては外に出るしかない。少し歩いて朝飯兼昼飯とする。タイの料理は見た目と実際に食ったものの辛さが違うので、汁ものなら一 滴二滴、手のひらに汁を落として舐めてみる。うまかったら、うん、これ、と言って注文する。その程度のことをしても誰も文句は言わない。
  フォークロアミュージアムに行く。すぐ近くだと思っていたので歩き出したのだが、どよんとした空気の中を歩いてみるとけっこうき つい。日が高く、建物の脇を歩いても、日影があまりないので、いやな感じだ。途中でヤクルトのコピー商品を飲む。ほぼヤクルトと同じ味がした。フォークロ アミュージアムに着いたときは脚がくたびれていた。
  ミュージアムでは、ココナッツの実の中身を削り出す道具に動物をかたどった愛嬌のあるものがある。もの入れに柳宗悦の「民芸の 美」に通じる非常に美しい形のものがある。素材は竹で編んだかごに渋紙のようなものを貼っただけのものだろうが、非常に美しい。面白いのは、獣や魚をつか まえるための罠で、非常にいろんなものがある。仕組みのわかるものもあればわからないものもある。毒蛇専用の罠なんかもある。みんな素材は竹か木だ。罠を 見るのに手間どって、二階あるうちの一階部分だけ見て閉館を告げられる。みやげものを売るコーナーで少し買い、門を出たところで待ち構えていたサムロー (人力車)をつかまえて乗る。ピサヌロークにはまだサムローがけっこう走っている。トクトクは駅周辺でやかましい音をたてているだけで、街中ではそれほど 見ない。タクシーも少ない。宿に戻って、ホットシャワーを浴びて、ベッドで少し寝る。



【9629】
【タイトル】2月23日(続き)
【 日時 】05/03/01 16:06
【 発言者 】根石吉久

宿で寝て起きたら夕方。またお湯を浴びてから外に出る。ナイトバザールと道をはさんだマーケットとその付属の食堂は閉まっていたが、冷蔵庫の鍵を開けても らって、ハイネケンの缶ビールを飲む。今日はうまい。そばにいた男がやたらに話しかけてくるが、すべてタイ語でわからない。welcome とか go to とか come back はわかっているようなのだし、トクトクのドライバーをやっているらしいことを言うので本当かと言うと、うんうんとうなずく。俺はスコータイに行きたい、お 前のトクトクをチャーターできないかと言うが、話がまるで通じていないらしいことがわかりがっかりする。どうもトクトクのドライバーでもないらしく、単に バイクを持っていることを自慢していたらしい。ズボンがペンキだらけなので、建物のペイントをやっているのかと聞くと、うんうんと頷く。何を言ってもうん うんと頷いて肯定するので、論理や話題などはどうでもいいのだ。話をしている(?)うちに、交通手段を表す by を覚えようとしているらしいのがわかったので、 I want to go to Sukhothai by tuktuk or by taxi. などと文に by を混ぜ込んで not by bus などとも言ってみると、by のことは忘れてしまって、Welcome Phitsanulok go Sukhothai と言うから、そうだそうだと言うと、go to Sukhothai などともっと正しく言う。そうだそうだと言うと、 go to taxi by Phtsanulok などと言い出し、こちらの頭の中がぐるぐるし始め、笑い出してしまう。
  自分でタイ語でしゃべった後、こちらの目の中をじっと覗き込んでいる。その目を見ていると、この人にはタイ語がわからない人間が いるということがわからないのだとわかる。どうしてこんなあたりまえのことがわからないのだというような怪訝そうな目がある。申し訳なくなる。何はともあ れ、この人から何ひとつまともな情報は得られないのだが、向うはタイ語のみ、こちらは英語のみを話し続けて、およそ30分くらい話した。こちらがどうすれ ばいいのかと真剣に考え込んだときの目を見て、向こうが笑い出したりもした。ちょっと会話らしいものが成立しかけたかと思ったのは、途中に生じた英語の レッスンめいたものだけだったが、話が噛み合わないどころか、相互にまるで通じていないことをしゃべり続けて、お互いにお互いの話を真剣に聞き、お互いに まったく了解できないという貴重な体験をした。この種の体験としては、30分という時間は非常に長持ちしたものだと思う。それでも気心というものは通じて くるからおかしなものである。ナイトバザールを見るからと言い別れたが、向うはなごりおしそうな顔をした。まだ話していたかったらしい。
  ナイトバザールで茹でた麺に炒めた野菜を混ぜたものを食ったが、これが非常にうまかった。食い終わって、 drinking water をぶらさげながらバザールの中を歩く。女物の服2着、男物のシャツ一枚、おもちゃ1つを買い、タイマッサージの場所へ行く。ボディマッサージは通路ではな く建物の中でやっている。手招きされて建物に入り、床にあぐらをかいて座り込んで順番を待つ。施術されている女の人が日本人だとわかり、「どうも」と挨拶 する。今日、フォークロアミュージアムでお会いしましたねと言われるが、こちらは向うを見覚えなかったので申し訳ない。俺の番になってマッサージを受け る。気持ちよくなって、とろんとする。



【9630】
【タイトル】2月24日
【 日時 】05/03/01 16:58
【 発言者 】根石吉久

昨夜なかなか寝付かれず、少し遠いコンビニまでビールの大瓶を買いに出て、瓶から直接飲んでから寝た。3時を回っていたのを覚えている。
  9時過ぎ起きる。日本から持ってきたボールペン壊れる。ピサヌロークで買った一本はなくす。起きて、ボールペンと爪切りを買いに 外へ出る。途中、ヤクルト、発酵乳をジュースに混ぜたようなもの一本ずつ買い、歩きながらストローで飲む。爪切りとを買った店のばあさんはまるで口をきか ない。タイ語で値段を言うときだけ口を開くのみ。タイ語がわからないので首を傾げると、広告の裏に30と書いた。算用数字。これだけは強力で、これまでの ところどこへ行ってもこれが通じないということはない。これが通じないところへ行ったら、さぞかし不便だろうと思う。
日陰を選んで歩き、宿の近くの喫茶店へ。 hot tea と言う。このところ連日で出してくれるリプトンだろうと思い、カウンターの近くのテーブルの上から砂糖壷をとりあげ、これを使うがと断ると、 Chinese tea と言い、ポットの蓋をあけて中を見せる。甘くないお茶が好きなのを店員が知ってくれて、まともな中国茶葉をいれてくれたのがわかり、砂糖を元のテーブルに 戻す。 Very good. と言い、笑顔で Thank you. と言われる。
  前回来たときは、バンコクからセゾンカード(VISA)を使って簡単に日本に電話がかけられたが、今回はどうもうまくいかない。 カードが古くなっているのかもしれない。通りのケーキ屋でテレホンカードを買って試してみるが、001−81 をダイヤルしている時点ではねつけられる。このカードで本当に大丈夫なのかとカードを買った店に入って聞くが、店の人は大丈夫だと言い、その後、TOTに 店の電話で問い合わせてくれる。TOTは不親切で、何度も別の部署に電話しろという回答ばかり。役場のたらい回しみたいなものだ。店の女の人がよく怒り出 さないものだと感心する。TOTに言われる通り、何回でもいろんなところに問い合わせてくれる。001を007か008に変えて試せというようなことを言 われたというので、外に出てやってみるがやはりかからない。また店の電話で問い合わせてもらう。30分近くもごたごたし、結局わかったことは、電話回線が 混んでいるからまた後でかけろということだった。本当なのか?
(後でピサヌロークからスコタイへ移動して、セブンイレブンの店員にカードを見せたら、これは国内用だと言われた。INTERNATIONAL と表示のあるカードを買ってかけてみたら簡単にかかった。TOTがあほなのかと思っていたが、俺にテレホンカードを売ったケーキ屋があほなのだった。肝心 なことに無知で、しかし非常に親切に何度もTOTに問い合わせてくれたのである。複雑な気持ちだ。無知なだけで、どこにも悪意はない。それだけでない。無 知なだけで、とことん親切なのである。)
  いったん部屋に戻ってから、夕飯を食いに外へ出る。現地の人が群れている店があったのでそこに入る。麺の料理を出す屋台らしいの で、ヌードルとだけ言ってテーブルで待つ。ラーメンのようなものを予想していたが、出てきたものは茹でたマカロニを少し濃い味のスープに入れたもの。マカ ロニもここではヌードル扱いらしい。
  デジカメのカードからデータを読み取らせてプリントを頼んでおいたものを取りに行く。割ときれいにできていて、4・6版で1枚5 バーツ(15円)。20枚で100バーツ(300円)払う。テーブルの上に孫の写真を立てる。
  駅前でスコタイに行く件でトクトクの運ちゃんと交渉した。1時間80バーツで午前10時から夕方6時までの8時間を640バーツ でチャーターできないかとこちらから値を言い出したら、それでやれそうな顔をしていたが、途中で渋り出す。飯も食い物も俺が出すからと言うが、うんと言わ ない。ガソリン代を足して700バーツでどうだと言うと、1000バーツよこせと言うので、OK, bye-bye. で決裂した。
  俺とスコタイは縁がないのかもしれない。時の権力が作ったでかいお寺とか、立派な建物とかに基本的に嫌悪を感じるタチだから、ス コタイの方でも俺を嫌っているのかもわからない。
(後日記。結局、バスでピサヌロークからスコタイへ移動したが、バスが一番楽だとわかった。チェンマイではトクトクを使うのが楽だが、ピサヌロークあたり では少し遠距離だとバスが楽だ。道はまっすぐだし、よく舗装されているので、もっとバスを使うべきかもしれないと思う。スコタイからバンコクまでも、鉄道 の旅を捨てて、バスに切り替えようかとも思う。)



【9631】
【タイトル】2月25日
【 日時 】05/03/01 17:18
【 発言者 】根石吉久

何もすることはない。朝9時頃か、早めに起きた。例のごとく、ホテルの喫茶店で hot tea 。リプトンが出てくるか中国茶が出てくるか。正式のメニューのホットティは、リプトンなんだが、出てきたのは中国茶。何も言わなくても、中国茶を入れてく れるようになった。
  一時間ほど、ガラス越しに街を見てぼうっとする。街角がまるでアジアという名の一幅の絵だと思う。すぐそこに現実があるという気 がしない。ただひたすら現実を幻のように見て、ぼうっとしていることが快楽の一種だということに気づく。旅人の傲慢であり、特権である。それだけだ。何も することはない。
  それでも腹は減るので、安食堂(屋台の集合体)に入る。ライスヌードル。指差して this one なんかと言う。向うがしゃべるタイ語が通じないのを知ると、人々は笑う。ただ単純におもしろがって笑う。その笑いがやさしい好意に満ちていて、俺を許して くれている。日本人のくせに英語をしゃべってタイ語の中にいる俺を許してくれている。
  日本に何度も電話したが通じない。二日も三日もまるで通じないということが変だが、通じない。001が駄目なのはわかったが、 007も008も駄目。そのくせ、 Please call later. というアナウンスがある。
  (後日記。日本に電話するためのテレホンカードだと言って、間違ったカードを売られたことについてはすでに記した。)
  明日の午前中に、バスでスコタイに行くことに決める。スコタイに2、3日いてからバンコクに戻り、その後にアユタヤに行くか。そ れとも列車で名もない小さな町に行って、何もせず数日を空費してみるか。
  遺跡だの観光地だのに基本的に興味はないのだ。旅の感覚、一人であることの感覚がリアルなだけだ。



【9632】
【タイトル】2月25日(続き)
【 日時 】05/03/01 17:59
【 発言者 】根石吉久

ordinary people (民衆・大衆)の一人一人は、一人であるとき(つまり多くは若いとき)はそれほどでもないが、二人になって以後(多くは結婚して以後)は、忠実に思考の幅 を生活の幅に合わせていく。思考のサイズが生活のサイズと同じであることがピサヌロークという街を歩いていてもよくわかる。そういう人々が男と女の対とし て幸せな顔をしているのだ。俺はそこがそうではなかった。この狂いはどこから生じたものなのか。
  語学なのか。
  語学は狂暴な個人幻想によって成るものであり、 ordinary people の個々の幻想の強度を踏み外しがちである。語学は ordinary ではないのだ。ordinary な幻想のレベルを踏み抜いてしまうようなところが語学にはあり、そこが犯罪者の幻想とよく似ているところである。架空の場で意識を酷使するのが、語学の もっとも危うい性質である。
  磁場を欠いた語学の骨組みを洗い出せば、それはまったく個人幻想によって成るものである。これに反して、当該言語の磁場にいて言 葉の当事者として外国語を使いながら外国語に上達するというのは、上達の容易さという観点から見れば「有効」だが、これは決して語学の骨組みを構成しな い。
  語学の骨組みはあくまでも机上の行為によってできる。というか、日本在住のまま、当該言語の磁場を欠いて語学をやるのであれば、 机上の行為からもたらされるものを語学の骨組みとする以外にはない。使いながら上達する(磁場を生きる)というのは、語学としては亜種だと考えるのがいい のである。「磁場」で獲得した英語のスキルも、日本語の「磁場」で日本語だけを生きるような生活を数年するだけで衰えていくのを見れば、それが語学の亜種 に過ぎないことがわかる。
  「磁場」における肉付け(イメージの充電)は、すでに個人幻想ではない。すでに知っている知識が、磁場の磁力によって充電される ということは、そこに言葉の当事者となる場があるということであり、それはそのまま他者(性)によって、意味の立体性がもたらされるということに他ならな い。書く言葉、読む言葉を除けば、もはや言葉は個人の幻想だけで動いているのではなく、必ず相手の幻想の動きに応じて、他者(性)を組み入れながら動いて いく。話し言葉や聞き言葉は、磁場で実際に使用されるときは、独り言を言う以外では、いつでも他者(性)という謎に触れている。触れているどころか、他者 (性)からドライブされていく時間さえあるのだ。
  語学が語学にとどまる限りは、他者(性)を欠くのである。それが語学の恐ろしい性質である。自分の例で言うなら、日本にいて英語 をやってきたのだが、日本語の磁場における英語の宿命をふまえれば、語学は継続されなければならず、しかもいつまでたっても他者(性)に向けて開かれない というのが基本である。他者(性)の欠如が語学をやるものの意識を幽閉された構造にしていく危険はいつもある。
  語学の危険性を言う学者はいたが、その危険性の構造を言ったものを読んだことがない。「磁場論」を欠いてそれは言えないはずだ。

  俺には語学の毒に対する油断があったかもしれない。語学には人間を生きたままの幽霊のようなものにしてしまう危険がある。その構 造を開いたものに変える力は、語学以外のところにしかない。それが「磁場」である。いつでも言葉の当事者であることを強いる場だ。
  語学とは「磁場」に渡るための「準備」以外のものではない。だから、それは本質的に「磁場」以前である。「磁場」の外側における 行為だ。



【9633】
【タイトル】2月26日
【 日時 】05/03/01 18:34
【 発言者 】根石吉久

<スコタイ>
  ようやくインターネットカフェの使い方がわかったので、ヤフージャパンで「大風呂敷」で検索、村田君の過去ログ倉庫から「大風呂 敷」へつなぐ。漢字変換プログラムがMS−IMEだろうと思われ、記号やカタカナへの変換がわかりにくいがなんとか書くことができた。その後、屋台で食事 したが、直後にホモ専門のマッサージについて、エイズの心配について書かなければならなくなった。まったく何が起こるかわかったものではない。

  一時頃寝て、3時頃目が覚めたら寝付けない。ホモのマッサージ師にやられたことを思い出すと気持ちが悪く、胸くそが悪い。マッ サージの技術はしろうとくさいところがあったが、サッキングの舌の使い方はしろうとではないようなところがあった。すぐにやめさせたにしろ、俺のものは まったく動かなかった。それがこの偽タイマッサージ師のホモには気に食わなかったのだろうか、やめさせたこと自体が気に食わなかったのだろうか、その後の 暗くひきつったような爬虫じみた目の光が忘れられない。サッキングされたこと自体より、あの目の光を思い出すので、寝付けないのかもしれない。手、足、 首、肩あたりの筋肉は多少しろうとっぽいマッサージによってもほぐれており、俺は相手がホモだとは知らないでいたから、安心して体から力が抜けていた。意 識も半醒状態で空白ができていただろう。この男はその空白を突いてきたのだ。それを思うとむかむかする。サッキングされたのは、3秒だったのか5秒だった のか10秒だったのか、この間の俺の意識の状態を思い出すとどうにも説明できないようなものがある。まだ単にマッサージされているだけだという思いもあ り、タイマッサージの技の一つにこれがあるのかという思いもかすめ、いったい何でこんなことになっているのだという思いが交錯し、何かが決定的におかしい と思い、やめさせるのを一、二度躊躇した。そして、はっきりと  I dont like this. と言ったのだった。
  はっきりしたのは、俺がサッキング自体を好きなのではないということだった。相手によるのだ。 Do you like sucking? に Yes. と言っちまったのが、この地獄への入り口だった。サッキングについて認識があいまいなことがこういうことをもたらしたのだが、サッキングについてそこまで 認識する必要も、こういうめに合わないと、必要自体が生じない。それを必要とさせられたこと自体がいまいましい。ファッキン、サッキン! 相手によるのだ。糞。
  隣のバンガローで夜遊びから帰ってきたアメリカ人三人組みが話をしていて、時々高い笑い声がする。話し声は聞こえるが、話の内容 はわからないという程度の声の大きさで、こういうレベルの声というのも気になるものだ。しばらく寝付けそうもない。バンガロー式のゲストハウスに喜んだの は愚かだったかもしれない。建物がたてこんでいるので、隣の小屋の音が筒抜けなのである。
  気味の悪い鳥の声が高く響いているし、犬が喧嘩を始めて、その周りに別の犬たちが集まってきて群を成していくかのように吠え声が どんどん大きくなっていく。エイズになるのではないかと思った時からの不安がまだおさまらない。



【9634】
【タイトル】時差
【 日時 】05/03/01 18:52
【 発言者 】根石吉久

皆様

  投稿時刻から2時間分、マイナスしてください。それがタイの現地時刻になります。例えば、これの直前の投稿は、3月 1日(火)18時34分54秒 になっておりますが、18時の18から2を引いて、16時半、つまり夕方の4時半頃これを投稿しています。さきほど、インターネットカフェから出て、外で 煙草を一本喫ってきましたが、まだ外はムワンと暑い。午後は、昼寝をするか、インターネットカフェにでもいるのがいい。このインターネットカフェは軽く冷 房がきいており、いごごちがいいです。
  しかし、そろそろ歩けば歩ける程度になっているはずなので、今日はここまでにして、また屋台探検をします。ビールを買って、つま みをピックアップして歩きます。屋台は酒の持ち込みはOKですし、数軒からいろいろ少しずつ買ってきて、適当なテーブルに着いてそれらを食うのもOKで す。
  明日あたり、バンコクへ移動するかもしれません。海へ行ってぼうっとしていようかとも思いましたが、それも面倒になっています。



【9635】
【タイトル】紙に書いたものは後回し(ライブ版)
【 日時 】05/03/03 16:53
【 発言者 】根石吉久

 昨日、スコタイからバンコクに移動した。バスの中の冷房が寒かった。くしゃみをやたらするが、風邪ではなく花粉症ではないかと思う。ちょうど今が季節の 変わり目なのだろうと思う。
 スコタイのゲストハウスからバスターミナルへ行く車の中で一緒になったオーストラリア人と話をしたのがきっかけで、今はたまたまバンコクのカオサンにい る。

 昨日は移動で疲れたので、少し夜のカオサンを見物しただけ。やたらネオンが光り、やかましいが、おもしろくもないところだ。やかましい点では、バンコク でも随一ではないだろうか。

 コリアンエアの電話番号がわからないので、昨日カオサン見物の途中でインターネットにつないでみたが調べがつかなかった。今日起きてまずやったのが、帰 りの飛行機のブッキングだが、電話番号を調べるのが面倒になり、宿の近くの旅行代理店に入り、チケットを見せてブッキングを頼む。ブッキングの代行、30 バーツ(90円)。こういうことが楽なのはさすがにカオサン。日本への電話、インターネット接続など同じ店の周辺で全部間に合ってしまう。

 さすがにまた胃が疲れている。このところまた辛いものを食った。旅行代理店を出たら、マンゴーの皮をむき、中身を細かく切って売っている屋台があったの で頼む。けっこう量があって20バーツ。これをすぐ近くのホテルのオープンテラスに持ち込み、テーブルについて紅茶を注文。例のごとく、ノークリーム  ノーミルク。買ったマンゴーを食べながらお茶にする。その後歩いたら汗が粒になって流れる。確実に暑季が近い。マンゴーと紅茶ではすぐに腹が減る。アメリ カ人向けの食堂に入り、シンハビア小1本、やわらかいゆで卵一個、野菜サラダ一皿。椅子の上にあぐらをかき、テレビの歌番組を見てゆっくりする。脇に柱が あり、背もたれにちょうどいい。1時間ほどテレビを見ていたが、歌番組なのでタイ語がわからなくても見ていられる。
 カオサンはまったくのアメリカ人町。ヒッピーたちが有名にした町に、アメリカの中流の連中がでかけて来て、中流の好悪を働かせ、町をこぎれいにしていく 感じがある。つまらないところである。店の人間はほぼ片っ端からスレている。多分、タニヤに行けば、まったくの日本人町があり、やはりタイ人の店員はスレ ているのだろう。今日、夕方、フカヒレでも食いにでかけて、タニヤの空気をかいでみるかと思う。

 昨夜、チャイナタウンの布やボタンの店で仕入れをやろうかと予定したが、カオサンの食堂でビールを飲みテレビで歌を聴いているうちに面倒くさくなる。

 多分、また夕方まで何もしないだろう。今朝変えたゲストハウスは、こっちに来て初めてのエアコンディション付きだから、部屋に戻ってごろごろするだろ う。
 食堂から部屋へ戻る途中のインターネットカフェでこれを書いているが、ここへ来る途中、~When heaven and earth changed places.  A vietnamese womans journey from war to peace~  という古本を買った。午後はこれを読むことにする。



【9636】
【タイトル】2月27日(日)
【 日時 】05/03/04 19:50
【 発言者 】根石吉久

9時半に目覚し時計をセットしておいた。10時にピックアップトラックが迎えに来て、俺一人を乗せてスコタイの古い寺を見せて回ることになっている。10 時から夕方7時までチャーターして700バーツでしぶしぶ承知させたもの。たまたまバスターミナルからゲストハウスまで連れてきてくれた大将に頼んだの で、普段の仕事と違うことをやらせることになるし、車が大型なのでガソリン代を考えれば、大将にとってもあんまりおいしい仕事ではないような様子である。 起きてまごまごし、シャワーを浴びて10時の約束に10分遅れて道路に出たら、大将はすでにひなたで待っていた。9時20分から道で待っていたそうであ る。30分ほどでオールドシティからニューシティに着く。遺跡はけっこう広い場所に点在していて、ピックアップトラックの大将は、寺に着くたびにおごそか に寺の名前を俺に告げる。寺の名前を言うだけで、他には何も言わない。最初の遺跡でアメリカ人の三人組に会っただけで、その後の二つの寺では遺跡の敷地内 で誰にも会わない。ぜいたくざんまいとはこのことではないかと思った。好きなところに好きなように立ち止まり、好きなだけそこにあぐらをかいて遺跡の古い 煉瓦の色を見ていられる。
  組積構造で自宅を自作したので、ブロック積みや煉瓦積みの建造物には興味がある。
  チェンマイで泊まったホテルは中流相手の上流を装ったホテルだったが、煉瓦の煉瓦の間に入っているモルタルは上等なものだった。 ホテル内で煙草を喫わせないので、よく駐車場で喫ったが、そこのコンクリートも硬度のあるいいコンクリートだった。コンクリートを練っている現場で、砂を 手にとってもみたが、硬いいい砂だ。
  スコタイの古いモルタルも硬いいいものだ。雨が降るだけで、水気を含んだ煉瓦が凍るということがないので、スコタイの遺跡は残っ たのだ。煉瓦と煉瓦の間からモルタルがのどちんこみたいに棒になっているのが見えたので、指を入れて割ってみたが、やはりいいモルタルである。古い煉瓦が 建造物の形をとどめたものに、新しい煉瓦とモルタルで補修したものが多いが、古い煉瓦の部分が実にいい色をしている。この煉瓦の色を見ているだけで心が静 かになる。これに比べると、金箔がはげた仏像はつまらない。おしなべてあほんだらの顔をしている。タイの仏像は新しいものもあほんだらの顔をしているのが 多いので、伝統は守られているのだ。
  古い煉瓦の色と木々の緑とは抜群にマッチするので、しばしイギリスにいるのではないかと錯覚するような時間もあった。広い場所に 一人でいて、黒ずんだ煉瓦の色を見ているのはぜいたくなものである。しばし、昨夜のいまわしい記憶を忘れることができた。
  大将に連れられるままに10個所以上見て回り、当時の権力が造ったものもまんざら毛嫌いするもんではないと思った。なにはともあ れ古いものには古色があり、それはきれいなものである。約束した7時より1時間早く、大将が両手をあげて、 Finished. と言った。
  夜、インターネットにつなげ、紙に書いておいたものを「大風呂敷」に書き写す。こうして紙に書いたものを捨てていかないと、荷が 重くなる。ネットに書いて、紙自体は捨てていった方がいい。ただでさえ、つい本を買い込む癖があるのだから、そこへ自分が書いたものの重量など加えるべき ではない。



【9637】
【タイトル】2月28日(月)
【 日時 】05/03/04 20:24
【 発言者 】根石吉久

<スコタイ>

  ゲストハウスを変える。歩いて一分のところにあるTR。ここはいい。今までで一番いい。
  飯を食って、コーヒー屋で紅茶。ネットにつないで書いてきたものを少し書き移し、午後は洗濯だけする。今日は他は何もしない。
  と、午前中に決意のようなものをしたが、崩れた。朝飯兼昼飯は肉まん2個をコーヒー屋へ行く途中で買い、コーヒー屋のオープンテ ラスの日影で牛乳とホットティを注文して済ませた。その後町の中を歩き、安いインターネットカフェに行く。インターネットカフェの安いところを探すのは割 と簡単で、昼過ぎに中学生(だと思う)が群れているところがいい。今回は「大風呂敷」を画面に表示させるのに手間取り、店の人に手伝ってもらった。1時か ら3時頃まではまともに暑いので、インターネットカフェにいるのは妙案である。みつけた店は軽く冷房が効いていて、足元が寒いということもない。3時過 ぎ、また町を歩く。早くも屋台が出ているので、米の粉を水で溶いて、多分卵と砂糖を混ぜて、たこ焼きを焼くときの半円球の穴がへこんでいる鉄で焼いた食べ 物を買う。焼いてもらって待っている間に、ビールが飲みたくなった。ちょっとビールを買ってくると断って歩く。たいてい20〜30メートル以内の距離に ビールはある。
  戻ってすぐ、食い物が焼けたので、それをつまんでビールを飲んでいるつい数メートル先に団子状のソーセージがあるので、1個1 バーツで5個買ってそれもつまみにする。それだけでほぼ満腹になってしまった。
  まだ熱のある空気の中を歩いてゲストハウスに戻ったら、日本語で話しかけてくる人がいた。ゲストハウスの広いテラスで話す。一年 のうち半年(秋から春先まで)をタイで暮らしている年金暮らしの日本人だとわかる。桜が咲いた頃に日本に帰り、紅葉が始まる前にタイに戻るのだそうだ。う らやましい。その人と話していたら、あたりが暗くなった。部屋に戻ってシャワーを浴びて、煙草が喫いたくなったので、テラスに戻ったら同じ人がいた。再び 長く話す。ほとんどがタイの話。遠藤周作の「王国への道」という本がタイの仏教や人を知るのにいい本だと教わる。
  時計を見たらすでに日本に電話するには遅い。電話をやめて、フットマッサージの店に入る。やはりたっぷり一時間はやってくれる。 大あくびを4、5回した。150バーツ。
  というわけで、午後の暑い時間に洗濯をする予定は崩れ、夜になってから洗濯した。チェックアウトの昼12時までに洗濯物が乾きそ うにないので、明日もこのゲストハウスにいることになるだろう。洗濯物が乾くか乾かないが、旅の移動を左右する程度の気楽な旅である。なるべく何もしない で、なるべく退屈していることにする。ようするに午後の暑気をやりすごして、だらだらしているだけのことだが。ネットにつないで字を書いたりしているの も、その一環である。そうしていれば、午後をやりすごすことができるのだ。洗濯は夜でもいいのである。



【9638】
【タイトル】3月1日
【 日時 】05/03/04 21:46
【 発言者 】根石吉久

 10時頃起きる。喫茶店で紅茶の後、すぐに集合屋台あり。イカ、エビ、野菜を炒めたものを飯にぶっかけたもの食う。その後、インスタントコーヒー。ネス カフェなどのインスタントコーヒーも屋台のメニューのひとつになっていることがあり、メニュー上の名前も instant coffee である。
 インターネットカフェで午後の暑い時間をつぶす。4時半までいて50バーツ。
 また屋台でビールと飯。
 明日バスでバンコクに行こうか行くまいか迷う。もう一日ここにいて、バイクを借りて、スコタイの遺跡をもう一度見てこようかとも思う。



【9639】
【タイトル】3月2日
【 日時 】05/03/04 22:07
【 発言者 】根石吉久

 11時頃起きる。バンコクへ移動することにする。荷物をまとめてチェックアウト。ゲストハウスのテラスで朝飯。紅茶とツナサンド。このTRというゲスト ハウスは、バスターミナルまで無料で送ってくれる。出かけようとしているところへ、ちょっと待ってくれという男がいて、少ししたら連れの女が玄関に現れ た。3人で車に乗り込む。途中で男がオーストラリア人、女が日本人だとわかる。ミャンマーに行くので、ビザをとるためにいったんバンコクへ行くのだとのこ と。バンコクで泊まる場所は決まっているかと聞かれたので、決まっていないと言うと、コーサンローへ一緒に行かないかと言われる。コーサンローなんて聞い たことがないが、今日一晩はどこでもいいと思い、OKを言う。後でコーサンローはカオサンのことだとわかる。カオサンなら知っている。カオサンロードとカ タカナで書いてあるものを、英語ネイティヴが言うとコーサンローになる。
 バスの中は寒い。長袖のシャツをバッグから出し、膝のうえに毛布代わりに広げて、いくこからもらったガイドブックを読んでバスの中の時間をつぶす。バン コクまで7時間半だとのことだが、スコタイをバスが出た時刻もバンコクに着いた時刻も知らない。時計が壊れたが買ってないので、時刻を知らずに動いてい る。
 カオサンに着く。オーストラリア人とその連れと入ったところは、320バーツもとるがが部屋に窓がない。サワディなんとかというチェーン化したゲストハ ウスだ。よろしくない。三畳ほどの部屋にシングルよりわずかに大きめのベッドを置き、ダブルと称している。オーストラリア人はカオサンは安いとしきりに 言っていたが、カオサンなんかもう終わっているのではないか。少しも安いという気がしない。明日すぐに部屋を変えるつもりで、カオサン通りを見物に行く。 ひたすらやかましい白人(ほとんどがアメリカ人と思われる)の町。ネオンがやかましく、音楽がやかましく、けだものじみたうさばらしがやかましい。飯を食 い、宿に戻りシャワー。
 この前来たときにTさんに紹介されたスクンビット通りのソイにある旅社の名刺をどこかに持っていたはずだと思い出し、手帳にはさんであったのをみつけ る。この前来たときにもらって、日本に帰ってからかばんの中を整理しないでおいたから、そのまま持ってきてしまったものだ。
 あるいはカオサンはやかましいとしても、宿の位置自体はお寺の裏へ回り込んだようなところでやかましくないから、すぐ近くに400バーツでエアコン付き の看板を出しているところを明日あたってみることにするか。
 いずれにせよ、カオサンがバンコクのどのあたりにあるのかガイドブックにあたって調べてみなければならない。それさえ知らずに泊まっているのだ。



【9640】
【タイトル】3月4日
【 日時 】05/03/04 22:49
【 発言者 】根石吉久

<バンコク・カオサン>

 3日の分は、直接ネット上に書いたので記事が前後する。

 11時頃起きる。フカヒレとやらを食ってみようと思って、外に出てすぐにバイクタクシーにつかまる。ものはためしだと思い乗ったが、非常に怖い。他のバ イクをがんがん追い抜いて走る。左手で尻の後ろの金具をつかんでいるだけでは体が安定しないので、右手で運転するやつの右肩をつかむ。うるさそうにする が、ともかくこいつの肩をつかんでいないと危なくて乗っていられない。車と車の間を右に左に縫って走るが、どう見ても駄目だろうと思うくらい狭い間隔に平 気でつっこんでいくので、思わず両足を固くすぼめる。何の駅か知らないがスカイトレインの駅が見えたので、ここでいいと肩を叩いて、バイクを止めさせる。 とにかくなるべく早く降りなければならない。見えた駅は登ってみて、ナショナルスタジアムだとわかる。そこから一駅乗って、サイアムスクエア。きのう暇 だったので、ガイドブックを見て、フカヒレの店に目星をつけておいた。「フカヒレ、サイアムスクェア駅から徒歩5分、ペナンシャークフィン、p98、 p82」とメモして、ガイドブックの該当ページを書いておいたのに、ガイドブックを宿に置いてきたことに気づく。方々歩き回り、何ケ所で人に聞いたがわか らない。最後に客待ちしているタクシーの運ちゃんに聞くと、そこだと指さす。10メートルほど先に確かに中華料理屋はあるが、それは「ペナンシャークフィ ン」ではなくて、「中上魚翅」という別の店。「ペナンシャークフィン」のシャークフィンのところだけ聞き取って、ものを食べるしぐさをしたので、俺がそう だと言ったら、ただ単にフカヒレを食わせる店を指さしたという次第だろう。 Good?  と聞くと、うんうんと言うからその店に入る。
 フカヒレは質で中と上がある。皿の大きさでそれぞれに大・中・小がある。上の小を頼み、飯はカニ飯とする。フカヒレは期待したほどのものではない。カニ 飯がうまかった。テーブルの上にはキッコーマンの醤油とヤマサの酢醤油がある。飯にちょっと醤油を混ぜて食うのがうまい。皿の底にひっついているおコゲが うまい。そういえばおコゲのうまさというものがあったなあと思う。しかし、1000バーツ以上も払って、おコゲにしみじみしているのもいかがなものか。フ カヒレの方は、屋台で食うタイ料理に負けている。タイ料理は、中華料理とタイの調理法とが非常によく混ざったものらしいが、混血料理の方がうまいのだ。値 段も10分の1くらいに安い。下手な中華料理よりも、屋台のタイ料理に軍配を挙げたい。まあ、この店の数倍の金を払ってフカヒレを食えば、話はまた別だろ うが、その手のグレードにはまったく興味はない。数千バーツ払って、実質的な味の勝負で、15バーツ、20バーツの屋台料理と同じということはありうるの だ。15バーツ、20バーツの食い物は味の素を混ぜ込んであることが多いだろうが、200〜300バーツ出してまともなタイ料理を食えば(チェンマイの フーフェンがそういう店だった)、数千バーツの中華料理に負けることはない。今回は千バーツ前後の中華料理で大したことのないものにぶつかったということ で、こういう不運はここに住んでいるのでないから(あるいはガイドブックを忘れてきたから?)仕方がない。フカヒレを食った同じテーブルで、口直しにコー ヒーを頼み、ここまで書いた。少し冷房が寒いので、また外を歩き回ることにする。
 珍しく曇り空なので直射日光がなく歩きやすい。サイアムスクェアを歩いて、小便する場所を探す。どこの国でもそうだろうが、人にていねいに口をきく必要 はないと決めてしまった人というのはいて、建物のまわりを掃除しているおばちゃんに聞くと、口を開くのもいやそうに、 TOILET なんかないと言う。歩き回っているうちに、タイに来てすぐご一行と一緒にラオス料理を食ったレストランの場所に出る。店は二階で、三階にトイレがあること を知っていたので、三階に行きほっとする。また歩き回るが十代二十代向けのファッションの店が多いのでじきに飽きる。
 道端のベンチで喫煙してから、タクシーを止め、ジム・トンプソンの家に行けと言う。初めわからなそうな顔をしたので、ジム・トンプソンという名の店では なく、ジム・トンプソンが住んでいた家だ、ミュージアムだと念を押したら、わかったと言う。ひどい渋滞。2箇所でひどく長く信号待ち。
                



【9641】
【タイトル】3月4日(続き)
【 日時 】05/03/04 23:31
【 発言者 】根石吉久

 ジム・トンプソンといえば絹だという先入観があったので、絹を見るつもりだった。しかし、日本語ガイド付きで回ったところに展示されていたのは焼き物が 多かった。古伊万里がひとつあった。ベンジャロン焼きも古色が出ると見られる。今のタイの木彫りの細かさから言えば、かえってざっくりした感じの木彫りの 調度品があるが、これもいい。いやなものはないが、すごいコレクションだとも思わない。松本の民芸館の方がましだ。
 ガイド付きの巡回が終わって、もう一度一人で中を回ろうとしたら、ガイドにつかまって、一人で勝手に歩いてはいけないと言われる。割れたら困るものが多 いから、必ずガイドと一緒に動かなければいけないと言われる。だったら俺が好きなように歩くから、あんたが俺の後をついてくればいいと言ったら、OKと言 う。もう一度、立ち止まりたいところに立ち止まって、中を見て回る。ガイドはずいぶん長いこと俺の後を歩いた。いいのかなあ、俺ひとりにひっついていて。
 ジム・トンプソンが住んでいた建物と喫茶店の間が池になっていて、赤、白、黒の魚が泳いでいる。鯉かと思ったが鯉ではなく、南方の魚である。でかいやつ は、日本でも水槽で飼っているのを見たことがある。スイレンが咲いている。喫茶店のオープンテラスで、ココナッツとパイナップルのアイスクリームを食べ る。ココナッツ部分を食べ、パイナップルの部分を食べ、次に両方を混ぜて食べる。混ぜて食べるのが一番うまい。
 建物の中にいたとき、ガイドが言っていたが、昨夜雨が降ったそうだ。知らないでいた。今日曇りなのは、その後のぐずつきなのだろうが、おかげで午後も外 歩きができる。まあ、しかし、やたらに動きたくもないので、ここが閉館になるまでここに腰掛けていようと思う。

 帰る準備といって特にないが、そろそろ旅行記は終わりにする。
 そういえば、ジム・トンプソンの家で、本を買ってしまった。日本語の本だが、シンガポールで出版されたやつで、「ジム・トンプソン失踪の謎」とかいう本 だ。
 明日、明後日は本でも読んでまたぐたぐたしていたい。



【9642】
【タイトル】ジム・トンプソン失踪の謎
【 日時 】05/03/05 1:49
【 発言者 】いくこ

おっしゃん、気をつけてお帰りくださいませ。

「ジム・トンプソン失踪の謎」
読み終わったら、貸してください。

ジム・トンプソンの店で品物を買う気にはなりませんが、
ジム・トンプソン氏本人については、興味があります。



【9643】
【タイトル】いくこへ
【 日時 】05/03/05 20:45
【 発言者 】根石吉久

 ありがとう。気をつけて帰ります。「おっしゃん失踪のの謎」にならないようにするつもりです。
 ジム・トンプソンの本は読み終わったら貸しますが、俺は忘れっぽいので、そのうちに要求してください。



【9644】
【タイトル】3月5日
【 日時 】05/03/05 21:21
【 発言者 】根石吉久

 もう書かないつもりでいたが、ちょっとキリピーと俺にとっていいことがあったので、書いておく。
 もうタクシーに乗るのもトクトクに乗るのも飽きたので、昼飯を食ってからカオサンから北の方に向かって大通りを歩いた。カオサンは好きではないが、スク ンビットの方に宿を変えるのを面倒くさがって、結局今もカオサンにいる。北の方に歩いて行って、二つ目の運河の川端に植物を売っているところがあった。素 焼きの植木鉢の大き目のやつを売っている店があったので、店の前をぶらぶらする。植木鉢だけ売っている店の店先で、これらの品物はどこから来るのかとたず ねたが、店の人は英語がわからず、俺はタイ語がわからない。しかし、ちょうど通りかかった西田敏行に似た人が、チェンマイやチェンライから来るのだと教え てくれた。生産現地に行けば、こういう店で買うよりやすいだろうが、俺が飛び込みで行っても、彼らは品物を売るのかとたずねたところ売るとのこと。バンコ クの回りにも、焼き物を焼いているところがあるし、親類にその工場を持っている者がいると言う。これから行かないかと誘われる。スコタイで、にせタイマッ サージ師にえらい目にあったが、またついて行く。市内巡回バスに乗る。ガイド付きだから心配が要らない。バスを乗り間違えたらしく途中で降りて、タクシー に乗る。結構長いこと乗っていた。だんだん店の建物がそっけないものになっていき、住宅街に入る。タクシーが止まったところは、完全に住宅街の中なので、 焼き物の工場ではないではないかと言うと、兄が住んでいる家だという。
 家の中にあがり、兄さんだという人と話す。客船の客を世話する仕事のチーフをやっているとのことだが、途中から船の中でのギャンブルの話ばかりになり、 やめさせるのに手間どった。焼き物の大型の鉢を買いたいこと。上薬のない、あるいは上薬の薄いもので、素焼きの肌が見えているか、肌がわかるものがいいと いうをわからせるのに、手間どった。磁器で薄く硬いもの、上薬のきれいなものを欲しがっているかのように思い込んでいるので、この思い込みをほどくのに手 間取る。庭に素焼きの鉢があるので、庭に出てこういうやつだと指さす。 earthy  なものという taste をようやく理解してくれた。庭のコンクリートが年を経ていたので、コンクリートを指さし、これは単なるコンクリートだが、年をとって earthy  になっていると言ったら、こちらの言っているなんというか、texture  を理解した。こ の人の奥さんのいとこが焼き物の工場をやっているのだとのこと。
 まずはカタログを郵便で送ってもらうこと、その中から選んだものをサンプルとして現物を無料で送ってもらうこと、船便の料金は俺が負担すること、気に 入ったものがあったら、10個20個程度を単位として注文することなどを決め、メールアドレスを交換する。
 おかあさんが高コレステロールで入院しているので、俺をこの家に連れてきた弟の方は、おかあさんの見舞いに行くとのことで、帰りは一人で帰る。タクシー に乗りカオサンに戻ったらすでに薄暗くなっていた。
 日本に電話するがかからず。
 ようやくバンコックに穴をあけたと思う。
 船便の料金が心配だが、これが商売として成立すれば、おそらく他の雑貨の仕入れ先を探すことの手がかりになるはずだと思う。やってみなければわからない が、タイ人は横のつながりが非常に強く、一人のタイ人でもさまざまな商売・職業にコネクションがある。
 これまでは小売の店から仕入れたものを日本に持ち帰り、店に並べていたのだが生産現地から仕入れた方がいいに決まっている。これが手がかりになるといい のだが。
 ぶらぶら歩きで、何がひょっこりと飛び出すものかわからない。

 いよいよ、タイ滞在も残り少なくなった。
 書くのはこれで最後にしたい。



【9645】
【タイトル】皆様
【 日時 】05/03/08 1:04
【 発言者 】根石吉久

 昨日夜遅く帰りました。
 休暇をいただきありがとうございました。

 今週金曜日からまたレッスンが始まります。
 練習をお願いします。



【9646】
【タイトル】お帰りなさいませ。
【 日時 】05/03/08 4:00
【 発言者 】Naima

根石さんが御旅行中にひどい風邪引きでぶっ倒れておりました。 今日あたりから元気を取り戻し始めてます。

ところで、過去ログを見ると、私欠席があまりにも多いですね。 この春から優先順位をよく見極めて、毎日ちゃんと回転読みの時間を確保する様に心掛けない といけませんね。  



【9647】
【タイトル】根石さんのタイ旅行記
【 日時 】05/03/08 22:46
【 発言者 】村田

根石さんのタイ旅行記を過去ログ倉庫に収録しました。
http://nagano.cool.ne.jp/ha98000/

25日の語学論に関する部分を読み返していて、最近ちょうどちょっと関係ありそう
な議論をしたので、そうだよそうだよ、といちいち納得しました。
(というか、議論以前な話で、英会話教室のふりまく幻想を信じ込んでいる人とは
話しても疲れるだけ、ということがよくわかりました。あんたもわたしも、日本語
をしゃべってるんだけど、なんかあんたの言ってることが全然わからないよ?とい
う徒労感だけが残る…。根石さんはそういう気持ちを何度となく味わってきたんで
すね)

根石さんへ
倉庫に収録した分は、前半の方、HTMLの性質上、折り返しが見づらくなっているの
で村田が整形しましたが、気になる部分がありましたらお知らせください。



【9648】
【タイトル】根石さんにスコータイで
【 日時 】05/03/11 0:32
【 発言者 】坂根

スコータイの40Bhatのネット屋で根石さんにあった坂根です。私も日本に帰国しました。あの後、スコータイでG/H代えて長居してたんですか。バンコ クで商売の転機を見つけられたみたいですね。
海良かったですよ。メール下さい。



【9649】
【タイトル】お帰りなさい&おたずね
【 日時 】05/03/11 12:19
【 発言者 】ミッフィー

タイでの滞在の模様を掲示板で見て、私もついでに異国の空気を味わっています。ところで明日レッスンですが、今回のみ月曜日or火曜日or水曜日あたりの 根石さんの空き時間(がもしあればですが)に変更することはできますでしょうか?



【9650】
【タイトル】レッスンの件
【 日時 】05/03/11 16:05
【 発言者 】sb

根石さん、お帰りなさい。

3月11・18・25日(金)20:00〜
お休みさせていただきます。
よろしくお願いします。

今後ともよろしくお願いします。



【9651】
【タイトル】Naima さん
【 日時 】05/03/11 18:17
【 発言者 】根石吉久

風邪全快しましたでしょうか。
そうですね。レッスンのお休みはなるべくしないで、地道に続けて欲しいと願っています。
私の方は、なるべく早めに「ゴースト」の文法解析を終えて、二冊目の「七年目の浮気」に突入
しなければと思っています。その頃になると、上級者の方でも、私の「イメージ・文法・受肉過
程」という教材を使って練習していただくことができるようになるはずです。
それと、ISDNを引き、IP電話でアメリカの無料会議電話を使って同時に複数の生徒さんを
相手にレッスンするということもそろそろ手がけたいと思っています。これまでの生徒さんが、
無料会議電話のレッスンに単純に移行すると、私のただでさえ多くない収入が、単に2分の1、
3分の1に減るだけですので、「会議電話使用条件」を設置しなければならないが、そういうこ
とを決めるのは結構憂鬱な仕事なので、ぐずぐずしています。



【9652】
【タイトル】村田君
【 日時 】05/03/11 18:34
【 発言者 】根石吉久

旅の間にちょこまか書いたものをまとめてくださったようで、ありがとうございます。
ざっと眺めただけですが、改行が乱れているところが一つみつかりました。誤字脱字などもありま
すが、ひとまずあのままにしておきたいと思います。
いずれ、何かの機会があったら、手を入れるということでひとまず放置させてもらおうと思ってお
ります。
お礼まで。



【9653】
【タイトル】坂根さん
【 日時 】05/03/11 18:44
【 発言者 】根石吉久

 どうも。帰国されましたか。
 飛行機に二つあずけた荷物の片方が出てこなくて、私は成田で足止めをくらいました。調べてもらったら、私が長野に帰ってからコリアンエアから電話があ り、まだ荷物はバンコクにあるとのことでした。今はもう手元に届いています。
 私は移動が好きではなくで、どうも飽きるまで一カ所にだらだらするのが基本だなと今回自分の旅を考えて確認しました。
 バンコクで焼き物のコネクションをみつけたつもりでいて、ブロシュワ(カタログ)を送るとのことでしたが、どうもその後日本から電話した様子では、ブロ シュワは存在しないみたいな感触です。写真をとって送るというようなことを言っていました。ありもしないブロシュワのことを言ったのは、それがないことを 知らなかったのか、見栄を張っていたのか。
 海はどちらへ行かれましたか。私は結局、バンコクでだらだらして旅が終わりました。
 メールが面倒で、こちらに書いてしまっておりますが、もしこちらでよければまた書いてくださるとうれしいです。近いうちにメールアドレスなども変わる予 定ですので、さしつかえなければ、こちらを使っていただくとうれしいです。



【9654】
【タイトル】ミッフィーさん
【 日時 】05/03/11 18:50
【 発言者 】根石吉久

 休暇いただきありがとうございました。
 月曜9時〜9時半はどうでしょうか。
 それ以後は、いつもの振り替え枠、金曜の11時20分〜50分になります。
 金曜の枠の方は、旅行以後の予定はまだ入っておりませんので、こちらでもよければ、こちらに設定いたします。ご都合をお聞かせ下さい。



【9655】
【タイトル】sbさん
【 日時 】05/03/11 18:54
【 発言者 】根石吉久

 ということは、3月いっぱいお休みということですね。
 承知しました。
 練習は継続していて下さい。



【9656】
【タイトル】村田君
【 日時 】05/03/11 19:02
【 発言者 】根石吉久

>英会話教室のふりまく幻想を信じ込んでいる人とは話しても疲れるだけ、ということがよくわかりました。あんたもわたしも、日本語をしゃべってるんだけ ど、なんかあんたの言ってることが全然わからないよ?という徒労感だけが残る…。根石さんはそういう気持ちを何度となく味わってきたんですね

 彼らに欠けているのは、一言で言ってしまえば磁場論なのです。
 磁場論がまともに立ち上がれば、彼らの幻想は用のないものになる。
 英会話幻想の信者たちとは口をきく気もありません。徒労感だけが残る。確かにその通りです。あの人たちには数十万円という金を損してもらうしかない。損 してもなお、英会話というものが幻想なんだということがわからない人もいる。だったら死ぬまで信じていてもらうしかない。それでどうなんだ、いったい、あ んたの英語は使えるのか? とだけ言っておけばいいのです。彼らがやれることは、せいぜい「磁場」の磁力の密輸入だけです。密輸入しておいて、自分の手柄 みたいな顔をすることだけです。そんな密輸入が語学であるわけがないのですが。



【9657】
【タイトル】ありがとうございます
【 日時 】05/03/11 19:55
【 発言者 】ミッフィー

では月曜の9:00〜9:30でお願いします。土曜は地元の行事で御詠歌なるものを歌うもので…。



【9658】
【タイトル】密輸
【 日時 】05/03/11 20:55
【 発言者 】村田

>彼らがやれることは、せいぜい「磁場」の磁力の密輸入だけです。
密輸品が魅力的らしいんです。
密輸だから魅力的なのか…。
地味なことやめんどなことはイヤ。
だけど外国人の人脈があること(!)をちょこっと自慢したいみたいなところなんだろな。



【9659】
【タイトル】一部書き直し
【 日時 】05/03/11 23:21
【 発言者 】根石吉久

 彼らに欠けているのは、一言で言ってしまえば磁場論なのです。
 磁場論がまともに立ち上がれば、彼らの幻想は用のないものになる。
 英会話幻想の信者たちとは口をきく気もありません。徒労感だけが残るというのは、確かにその通りです。あの人たちには数十万円という金を損してもらうし かない。損してもなお、英会話というものが幻想なんだということがわからない人もいる。だったら死ぬまで信じていてもらうしかない。戦後日本の時空への信 仰が迷妄であることにおいて、戦後民主主義者たちと英会話幻想の信者たちとは双璧を成しています。
 で、実際問題に帰って、英会話幻想の信者には、それでどうなんだ、いったいあんたの英語は使えるのか? と言っておけばいいのです。例えば、一人の信者 が50万円の金を英語に使ったとして、元はとれたのか、と言えばいい。ほとんど90パーセントを越える確率で、彼らが買ったのは、英語の言語能力ではな く、「英語が使えたら素敵」という幻想だけだったことがはっきりするはずです。実質を手に入れることなく、「素敵」な幻想だけを買うことにおいて、新興宗 教の信者と変わりはない。だから、正確に私は彼らは「信者」だと言ってきました。英会話幻想というものにやられた人たちというのは、「信者」だと言うのが 正確なのです。
 彼らがやれることは、せいぜい「磁場」の磁力の密輸入だけです。日本在住の英会話幻想の信者も、アメリカ帰りの人たちも、イギリス帰りの人たちも、「磁 場」の「磁力」を浴びたか浴びなかったかの違いはあるにしても、実は同じ穴のむじなであることが多い。「磁力」を浴びた人たちは、「磁場」によって形成さ れたスキルを自分の手柄のような顔をすることがある。その顔をしたとたんに、その人は密輸入者になるのです。
 日本の英語の回りにいるのは、圧倒的多数が、信者か密輸入者かです。これをともにまぬがれている人はきわめて少ない。
 そんな信仰や密輸入が語学であるわけがない。



【9660】
【タイトル】ミッフィーさん
【 日時 】05/03/11 23:26
【 発言者 】根石吉久

承知しました。
御詠歌ですか。どんなものなんでしょうか。聞いてみたい気もします。



【9661】
【タイトル】タイの海々・
【 日時 】05/03/12 0:43
【 発言者 】坂根

 30件ほどこの掲示板を読みましたが、この掲示板がどういう掲示板なのかつかめてません。ちょっとしたメール代わりにも使われてるということはわかりま した。
 タイでは海はラヨーン、サメット島、パタヤに行きました。
 ラヨーンはバンコクから南東に直行バスで3時間、ローカルエアコン2等バスで5時間半。
 サメット島はラヨーンの南東にバスと船で計1時間ぐらいのリゾート島。
 パタヤはバンコクから南東に直行VIPバスで2時間のところにあり、ベトナム戦争時に作られたアメリカ軍のための港とビーチ。
 それぞれ2泊ずつしてきました。
 ラヨーンは白砂で直線の12kmのビーチや、ほかにも多くのビーチがありますが、砂浜で遊んだり体を焼いている外人もほとんどおらず、夜もすごく静かで す。自分が行ったときは木曜日、金曜日で、現地の人もほとんどおらず見渡す範囲に2匹の犬と自分だけというすばらしいビーチでした。10人部屋といった感 じのバンガローが150バーツ(400円)で借りられました。町の中心から10キロ以上離れているのでご飯などの物価は少し高いですが、許容範囲です。
 サメット島は国立公園になっており、外国人は入場料200バーツを取られます。宿は現地人でも泊まらないような窓のない小屋で250バーツ。ビーチには 外国人と週末バンコクから来た学生やおかまの集団、そして現地のカップルが居ました。白人は基本的に日に焼いて、木陰で寝て、欧米の音楽の鳴っているレス トランで食事してました。ディスコやクラブのような所はないものの、やはり耳が悪い??欧米人がたくさん居るので、音楽のうるさいバーが12時ごろまであ ります。また、ほとんど誰もやっていませんがバナナボートなどもありました。ご飯は安いところで普通の町の食堂の2倍しました。
 ただ、このサメット島はさすが国立公園。島の東側のビーチは多少波があり、桟橋から飛び込んだり、タイヤチューブで波に乗って遊ぶ以外は欧米人と同じよ うにごろごろするしかやることはありません。しかし、島の西側の岩場まで行くと砂も波も無く、島から数メートル離れただけで海の深さは5メートル近くあ り、透明度も5メートルありました。さんご礁、うに、熱帯魚、なまこなどがたくさん居て、海に浮かんだり潜ったりして魚をずっと眺めて居られます。1周 10キロ程度の島に白人、現地人旅行者等おそらく1,000人程度の人が居ますが、西側で魚と泳いでいるのは1日にせいぜい5人です。西側の岩場はすごく 良いところですが、岩場のフジツボが少々痛いのと、東の宿から30分かけて丘を越えなければならないので、シュノーケリングやダイビング好きというより は、けちで一人が好きなおとなしいバックパッカーにお勧めです。
 パタヤはもはやビーチではありません。沖にはたくさんの船が浮かび、ビーチはパラソルとそこに寝る白人(中年中心)で埋まっています。海にごみは浮いて ないものの、ラヨーンとサメット島の後では泳ぐ気もしないし、砂の城でも作ってようとも思いません。バンコクの外国人の夜遊びエリアであるスクンビット通 り同様に、プールバー、スポーツバー、ガールズゴーゴーバー、ボーイズゴーゴーバーなどがたくさんあり、「あなた〜!」と声が掛かります。客は欧米人のお じさん、おじいさんがほとんどです。おかま、子持ちなどわけありの娼婦が多いらしく、バンコクより相場が安いそうです。欧米人のおじさんたちが現地の女性 または明らかなおかまをつれて昼間からご飯を食べたり酒を飲んだり、無茶苦茶な街です。リゾートとして有名ですが、夜遊び好き以外は行く価値なしです。
 今回の旅は終盤に海とバンコクに行くことになり、白人の悪い所を再確認。タイやラオス、カンボジアの色々な街で白人が「In this town, I can find many people speaking and studying English. So I like this town」と言っていましたが、彼らの多くは、local languageしか話せない、裕福ではない人々の本当の心の大きさや、本当のご馳走を知ることなく旅行しています。アジアの素朴を壊しに来て欲しくない ものです。



【9662】
【タイトル】電話でレッスン
【 日時 】05/03/12 12:23
【 発言者 】高橋

 根石さん、お帰りなさい。 当日の連絡となってしまい申し訳ありませんが、本日11:00からのレッスンをお休みさせて下さい。よろしくお願いいたしま す。



【9663】
【タイトル】高橋さん
【 日時 】05/03/12 19:20
【 発言者 】根石吉久

承知しました。



【9664】
【タイトル】海外口座の開設について
【 日時 】05/03/12 23:53
【 発言者 】I村

 根石さんと、海外へ銀行口座を開くには、という話をしました。
海外へ行く機会が多い方もいらっしゃるかと思いますので、興味
がある方は以下のHPをご覧になってください。

海外投資を楽しむ会
http://www.alt-invest.com/

アビーインターナショナル銀行
http://www.abbeyinternational.com/Application.asp



【9665】
【タイトル】坂根さん
【 日時 】05/03/13 1:26
【 発言者 】根石吉久

>30件ほどこの掲示板を読みましたが、この掲示板がどういう掲示板なのかつかめてません。

 私は雑貨屋もやっておりますが、これは始めて1年ほどの道楽でして、元々は英語屋なのです。雑貨屋の方は、地元の英語の生徒に店番をまかせきりで、利益 で月7万円までは全額持っていっていい、7万を越えたら越えた分の半額を俺にくれという約束でやっています。給料というものは払っておらず、まったくの出 来高払いです。で、この約束で店のオーナーをやって、店の利益からの私の収入は0円です。つまり、利益で月額7万円を越えたことが一度もないのです。道楽 ですね。自宅も店も自作しましたので、こんなことをやっていられます。
 前からやっている英語屋の仕事は「電話でレッスン」というもので、電話を使って小学生・中学生・高校生・大学生・社会人の区別なくレッスンをしていま す。学校の英語の先生方や、アメリカで仕事をされている方も生徒さんにいます。電話を使っているので、国内でも、北は北海道から南は佐賀県まで、全国各地 に生徒さんがいます。特色は、日本人向けに特化した英語の「音づくり」の方法を持っていること。日本語と英語のシンタックス(文構造)の違いを乗り越える ための方法を意識的にレッスンに組み込んであること。英語力を作るだけでなく、一度作った英語力を維持しメンテナンスする方法を提示できていること、で しょうか。
 この「大風呂敷」という掲示板は、私が語学論を書いたり、生徒さんとの連絡をとりあったりするのに使われています。名前の通り大風呂敷を広げていますの で、私自身も旅行記など書きました。遠慮なさらずに、坂根さんもお書き下さい。

 お書きいただいたものを読んで、ラヨーンに行きたくなりました。ただ何もせずぐだぐだしているのが好きなので、ラヨーンは最適だなあと思いました。私に は貴重な情報です。穴場だと思いました。やかましい白人たちに荒らされないうちだと思います。今度タイに行ったら、是非ラヨーンに行って、本を読んだり昼 寝をしたり、たまに体を濡らしたりなんぞしてみたいものです。
 私は釣りが好きなんですが、ラヨーンには釣り道具を貸すようなところはありましたでしょうか。向こう合わせで釣りができるようなら、日陰で寝ころびなが ら釣ってみるのもいいなあなどと、思いは南の海に馳せていきます。

>10人部屋といった感じのバンガローが150バーツ(400円)で借りられました。町の中心から10キロ以上離れているのでご飯などの物価は少し高いで すが、許容範囲です。

 でかいバンガローは、何人で泊まっても400円なんでしょうか。
 まあ、大勢で行くつもりはありませんが、二人で泊まって400円なら、一人200円だから10日いたって安いもんです。

>白人は基本的に日に焼いて、木陰で寝て、欧米の音楽の鳴っているレストランで食事してました。ディスコやクラブのような所はないものの、やはり耳が悪 い??欧米人がたくさん居るので、音楽のうるさいバーが12時ごろまであります。

 本当に不思議に思うほど、白人たちは屋台では食べず、みんなレストランで食べていますね。屋台は見た目はきれいじゃないが、安くてうまい。うまくないも のを出すレストランはいくらでもありますが、屋台にはまず外れがない。地元の人たちによって練りに練られているからだろうと思います。今までのところで は、一度も白人が屋台で食べているのを見たことがありません。あほだなあといつも思ったものです。私は普段の食事なら、レストランなんか入る気がまったく しません。レストランでしか食べられない白人たちは、結局自分たちの文化の雛形から出ることができないのではないのでしょうか。自分たちの文化の雛形みた いなのをアジア各地に作り出して、その雛形の中に閉じている。まあ、日本人もバンコクにタニヤ通りみたいなのを作って、日本の飲み屋の雛形の中にいたがる のですが、それでも白人たちの自己中心性が作り出す雛形の数に較べたら比ではないと思います。
 もっとも、私などがよく使うゲスト・ハウスとやらも、あれは基本は欧米のホテルであり、ホテルのサービスをぶっきらぼうにしたようなもんですから、私み たいな者も欧米発の雛形の恩恵はこうむっているわけです・・・。しかし、白人たちの我が者顔だけはどうもいやです。自分の庭のような顔をして、アジアの町 々を騒々しくしているのがどうにも恥知らずな感じです。やたらに喧しい。民間レベルでの植民根性みたいなものでしょうか。
 一歩下がって、アジアの人たちの普段の暮らしを邪魔しないように、交えてもらえるところでは交わらせてもらうという姿勢が白人たちには希薄だと思う場面 が多いです。なんだかんだ言っても、私ら旅行者なんですから、一歩下がってという姿勢が必要だと思うのですが、それが白人たちにはないように思うことがあ ります。というより、屋台で食べることがないことひとつとっても、白人たちは地元の普通の文化と交わろうという気がそもそもないのかもしれません。

>欧米人のおじさんたちが現地の女性または明らかなおかまをつれて昼間からご飯を食べたり酒を飲んだり、無茶苦茶な街です。

 私が移動した範囲でも、(チェンマイでは少ししか見ませんでしたが、)バンコクあたりでは、欧米のおじさんたちが、まるで平気な顔をして現地の女を チャーターし、真っ昼間から一緒にご飯を食べたりしています。この一点では、欧米のおじさんたちは、地元の人たち(商売女)とよく交わっています。あちこ ちでよくみかけます。しかし、平気の平左のあのつらはどういう構造になっているのかと思うことがあります。(日本のおじさんが現地の女をチャーターしてい るのを見たこともありますが、猿まねなので、日本人の方が回りを気にしているような感じがあります。)欧米のおじさんたちは、とにかくまったく平気の平左 ですね。あの平気さ加減がどうもよくわかりません。



【9666】
【タイトル】I 村さん
【 日時 】05/03/13 1:31
【 発言者 】根石吉久

ありがとうございました。
イギリスの田舎を車でゆっくりと回ってみたいという希望は以前から持っており、ポンドでイギリ
スに貯金しといて、利息ができたら、使いに行くというのはいい計画だと思いました。私の場合は
元金がないのがつらいですが・・・。
銀行がつぶれた場合とかどうなるんでしょうかねえ。
もうずっと昔のことですが、私がわずかロンドンに滞在した時でも、えっ、そんなにくれんの?っ
て思ったくらい利息がついた記憶があります。利息ねらいなら、やはりイギリスですかね。



【9667】
【タイトル】利息の高い国
【 日時 】05/03/13 10:28
【 発言者 】I村

 オーストラリア、ニュージーランドなどもそうです。ただ、為替リスクも
高いですから、単に利息ねらいで海外に口座を開くというより、むしろ
海外で使うために口座を開くという方が賢いかもしれません。

 さて、前述のアビーナショナル銀行ですが、預金は全額親会社が保護、
S&P格付AA−ということですから、邦銀よりよっぽど安心できる
とも言えます。もっとも、トラブルの際はすべて自分で解決する覚悟が
必要ですが。



【9668】
【タイトル】ラヨーン
【 日時 】05/03/13 13:43
【 発言者 】坂根

 ラヨーンのカオ・レム・ヤというバンガロー村ははっきり言って廃墟になりかかっています。バンコクやパタヤの現地人が週末に遊びに来ることもあるらしい ので宿を借りるときは週末からずらして買い手市場にするのもポイントだと思います。たぶん、1人でも2人でも大差無いと思います。ただし、最初の言い値は エアコンのツインで350バーツ。エアコンがうるさいし、海風で必要ないのと、私の希望が150バーツだったので、他を探すようなそぶりを見せていたとこ ろ、数分で150バーツになりました。更に、どの部屋でも良いというので、10人部屋にしました。
 私が行ったときも例のごとく3人の白人のおじさん達が現地のおばさん(奥さん?)をつれて20階建てぐらいのホテルに泊まっていたようですが、彼らは木 陰で酒を飲んでいるだけなので、ビーチは独り占めでした。
 カオ・レム・ヤから3,4キロ西に行くと波が強い砦があり現地人が服のまま波にゆられてはしゃいでいます。それも東南アジアらしくて楽しいのですが、人 の居ない白砂のビーチはカオ・レム・ヤの近くです。
 ビーチから大きなホテルが2軒ほど見えるのを除けば、うるさい音楽も、白人も、物売りも、何もありません。釣具を貸しているところは見当たりませんでし たが、ラヨーンのバスターミナル周辺に網屋はあったので、バスターミナル周辺に売っていると思います。バンコクのBigC(World Trade Center前)やCarrefourで探して行くのがベストではないでしょうか。夜は沖にイカ釣り漁船が居ますが、ビーチにはうちあげられた海草もな く、カニとヤドカリ、ゴカイがいるくらいなので、魚釣りは厳しいかもしれません。
 誰も居ない海でごろごろしたいのであればベトナムがお勧めです。ベトナムは海から数キロのところをずっと国道が走っている上、私の知る限り南部はどこで もビーチという感じです。私の場合、現地で友達を作ってホームステイし、バイクもただで借りたのでホーチミン以外はホテルもゲストハウスも泊まったことあ りませんが、白人が大騒ぎするビーチに辿り着くことはまず無いと思います。ただし、ファンティエットなどそれなりの規模の街では現地人がビーチサッカーし ています。



【9669】
【タイトル】大学選び
【 日時 】05/03/13 20:10
【 発言者 】根石吉久

私の「電話でレッスン」の生徒の唯一の大学受験生が、東京理科大学と豊田工業大学に受かりまし
たが、東京理科大学を蹴って、豊田工業大学をとるそうです。
豊田工業大学は車のトヨタが立ち上げた大学だそうで、東京理科大学よりイキがいいというのが理
由だそうです。私は大学選びのことはよく知らないので、あ、そうなのと言っただけでした。なに
はともあれ、理系あるいは技術系の仕事をやるときに、英語ができるといいから、大学に行ってか
らもレッスンは継続してくれと言いました。
続けてレッスンを受けてくれるとのことです。
大学選びと同様に、英語のレッスン選びも重要なはずなので、私の「電話でレッスン」をもっと大
学生が注目してくれるといいのだがと思っていますが・・・。



【9670】
【タイトル】言語のシンタックスと社会のシンタックス
【 日時 】05/03/13 22:07
【 発言者 】根石吉久

 土佐の松岡祥男さんが吉本隆明の著作の初出の形を復元しておられるが、最近私がタイに行っている間に送られてきたものは、「吉本隆明資料集44/日本現 代詩論争史」である。その16ページに面白いことが書いてあるので引用する。

----引用------------------------------------------------
・・・五・七調というものは、その発生した源からかんがえてあきらかなように、日本型の感覚、日本型の社会構造の特長と対応した関係にあるということがで きる。だから、明治二十年代の日本の近代詩が、五・七調の定型によつてヨーロッパ風の感覚をもろうとしたことは、ちょうど、日本型の専制政体のもとでヨー ロッパなみの資本主義化のコースをとった当時の社会構造と対応する関係にあったということができる。・・・
----------------------------------------------------

 五・七調が日本型の感覚と対応していることはわかるが、同時に日本型の社会構造とも対応しているというところが、非常に面白いのである。
 ロックのような音楽を考えて、あのビートにもっともよく乗るのが英語のような言語であるのは、英語という言語自体にビートがあるからだ、いや、それどこ ろか、英語のビートがロックという音楽のビートの親なのだ、というような考えは、三十代の初めころ、少しロンドンに滞在した後に「たごさくえーご宣言」と いう本で書いたことがある。
 英語という言語のビートを生み出しているのは、語学で「アクセント」と呼ばれている「強・弱」の音形式なのである。強を山とし、弱を谷とすれば、英語で は山は高く、谷は深い。日本語の平坦さからすれば、強も極端化され、弱も極端化される。それぞれ極端化された強と弱が、鞭打つような英語のビートを生み出 してくるのである。
 盆踊りのような体の動きにあるものが「調べ」と呼べばいいようなゆるやかなものであるのに対して、ヨーロッパ型のダンスにあるものが「リズム」であるこ とも、日本語の(五・七の)「調べ」と、英語の「ビート(リズム)」の違いに対応していると言えるのかもしれない。これは、言語のリズムや調べ(その音形 式の違いが)、音楽に反映し、そこからさらに体の動きに反映していったものだと考えることができる。
 しかし、そこで終わらない。吉本は、それが「社会構造」の違いにまで対応すると言うのである。

 ここで、私は自分がシンタックスと言ってきたものを思い出す。これはひとまずは、「文構造」をさして言ってきたものだが、吉本の考えを媒介にするなら、 日本語と英語の「文構造」の違いも、そのそれぞれの「社会構造」の違いに対応していると言いうるのかもしれないのである。これは、文化的なシンタックスと か、社会的なシンタックスというような語で私が考えようとしてきたものにつながるのではないかと思ったのである。
 そしてさらに、私が始めた「磁場論」の「磁場」にも関連してくる。「磁場」とは言葉の当事者となる場のことだが、そこで外国語を通して人が浴びるのは、 単に言語の磁力だけでなく、文化的なシンタックス・社会的なシンタックスが発する磁力でもあるはずなのだ。つまり、社会構造自体が発する磁力をも、人は言 語の「磁場」で浴びているはずなのである。そうであるからこそ、長くヨーロッパ型の「磁場」で暮らして、その「磁場」になじんだ人が日本に帰ってくると、 彼らは「異人化」するのである。単なる言語体験ではなく、社会構造体験(文化構造体験)でもあるからこそ、この「異人化」が起こるのだ。

 そうであるならば、それらの磁力を欠いて、「磁場」以前・「磁場」以外で行われる行為が語学なのであり、そこでは「意味」は平面でしかなく、立体化しな いという私の語学の定義を、この「社会構造」をまで組み込んだ言語考察が反証してくれるのである。



【9671】
【タイトル】どうしたのか
【 日時 】05/03/13 23:32
【 発言者 】根石吉久

ちょっと今日は胃が痛いので、失礼します。



【9672】
【タイトル】根石さんに質問します
【 日時 】05/03/14 7:10
【 発言者 】sb

「磁場」の輪郭が見えかけてきたような気がしています。よろしくお願いします。

>「磁場」以前・「磁場」以外で行われる行為が語学なのであり、そこでは「意味」は平面でしかなく、立体化しないという私の語学の定義を、この「社会構 造」をまで組み込んだ言語考察が反証してくれるのである。

質問@母語を素読する場合、「意味」は平面でしかないのですか?

質問A「読書」では「わたし」の「磁場」は醸成されたりするものでしょうか?

質問B「磁場」は「わたし」の中にあるのでしょうか、ないのでしょうか?



【9673】
【タイトル】根石さん、sbさん
【 日時 】05/03/14 9:56
【 発言者 】村田

吉本隆明の引用についての文章、おもしろいです。
いろいろ触発されるんですけど、村田が勘違いしていないか、確認させてください。

>つまり、社会構造自体が発する磁力をも、人は言語の「磁場」で浴びているはずなのである。
>そうであるからこそ、長くヨーロッパ型の「磁場」で暮らして、その「磁場」になじんだ人が日本に
>帰ってくると、彼らは「異人化」するのである。単なる言語体験ではなく、社会構造体験(文化
>構造体験)でもあるからこそ、この「異人化」が起こるのだ。

ここの言い方がすごくおもしろいと思ったんですが、ここで言われている「社会構造」という
のは、「社会規範」とか「文化的コード」などと読み替え可能ですか?
ある共同体において、してはいけないこと・するべきことや、どのようにご飯を食べるか、とか
年長者に対する口のきき方とか、日常生活や、冠婚葬祭などの特殊な状況など、生き
ていく上での立ち居振る舞い、身振りなど、明文化されていないけれど、(むしろ明文化
しにくい部分もある)暗黙の了解というか、無意識下で了解されていることがらを「社会規
範」と呼ぶと思うのですが。

もしそうであるならば、sbさんの根石さんに対する質問に答えられると思います。
根石さんの回答とは違うかもしれないけれど、参考までに…。
根石さん、間違ってたら直してくださいね。

>質問@母語を素読する場合、「意味」は平面でしかないのですか?
母語で素読をする場合、最終的には平面ではないと思いますよ。母語を獲得してい
く過程で、すでに「社会構造」につかっている「親」から影響を受けまくるし、単語ひとつ
とっても、自分の人生と堅く結びついたイメージを抱くことができるはずだからです。

>質問A「読書」では「わたし」の「磁場」は醸成されたりするものでしょうか?
まず、「磁場」は、「共同体」が持つものだと思います。すなわち、《「わたし」の「磁場」》
というのはそもそもないんではないでしょうか。
(もしもあるとしたら、それは新興宗教の教祖が持つものでは?)

「磁場」とは言葉を発する者が当事者となる「場」。切実に(程度の差はあれ)反応しあ
う「場」です。

読書によって、磁場に触れることがあるかどうか、といったら、かすることはあるんじゃないか
なあ、とは思います。ほんのかすかに。
しかし、読書は基本的には「ひとりごと」の世界なので、本質的には磁力を浴びるというこ
とにはならないと思います。

>質問B「磁場」は「わたし」の中にあるのでしょうか、ないのでしょうか?
「わたし」が他人と出会う瞬間に、「磁場」は生まれると思います。

sbさんへ
「わたし」ということについてかなり考えておられるように見受けました。
永井均さんをご存知でしょうか。「唯私論」というのを展開してる先生です。
筑摩書房の「ルサンチマンの哲学」というのがとってもおもしろかったですよ。
おすすめです。



【9674】
【タイトル】根石さんへ
【 日時 】05/03/14 10:12
【 発言者 】村田

なんかどっかで悪いウィルスをもらったみたいで、ひどい風邪です。
今日はクラスお休みするかもしれませんがよろしく。

そういえばミッフィーさんが御詠歌を詠むというお話をしていましたが、村田も、今年から木遣り保存会というのに入りました。七年に一度の御柱祭で、御神木 をひっぱる時にずっと掛け声かける役です。



【9675】
【タイトル】村田君
【 日時 】05/03/15 0:27
【 発言者 】根石吉久

お大事に。

ちょっと疲れてしまって、書く気になれないので、また明日以降に。



【9676】
【タイトル】個と場(ことば)の混同
【 日時 】05/03/16 13:46
【 発言者 】sb

村田さん、ありがとうございました。
sbの質問自体が大風呂敷でした。
《「わたし」の「磁場」》なぞという言い方をすること自体が認識不足でした。
またフォローよろしくお願いします。



【9677】
【タイトル】村田君
【 日時 】05/03/17 1:22
【 発言者 】根石吉久

>そういえばミッフィーさんが御詠歌を詠むというお話をしていましたが、村田も、今年から木遣り保存会というのに入りました。七年に一度の御柱祭で、御神 木をひっぱる時にずっと掛け声かける役です。

 うん。そういうことやるのはいいことだと思います。
 俺はやらないけど。
 俺は女だけで苦労するように生まれてきたので、やんない。

 俺はよく知らないのですが、お諏訪さんの信仰は、けっこうまばらに散らばっているような感じですね。村田君の戸倉のお宮はお諏訪さんですが、上山田ので かいお宮はどうなんでしょうね。若宮神社といいましたっけか?
 雨宮にもお諏訪さんがありますね。あそこは、橋の上から川に逆さに人をぶらさげたりして、面白いことをやります。
 私の母親の生まれ育った信州新町竹房にもお諏訪さんがあり、おんばしらが立っています。
 私の生まれ育った中村は、八幡のおはちまんさんの枝です。おん柱は立っていなかったような気がしますが、確かではない。
 八幡のおはちまんさんは、お諏訪さんとは関係あるのかないのか。
 屋代のお宮はどうなのか。
 詳しいことは知らないのですが、その方面に興味はあります。
 どうせ、政治がらみなんでしょうが。



【9678】
【タイトル】村田君・sbさん
【 日時 】05/03/17 1:54
【 発言者 】根石吉久

>吉本隆明の引用についての文章、おもしろいです。
いろいろ触発されるんですけど、村田が勘違いしていないか、確認させてください。

 俺が吉本隆明をちゃんと読めている気はしていないので、俺が勘違いしていることは相当の確率であると思っていますが、俺のとっての吉本隆明は、村田君の 言葉で言えば、すごく「触発」してくれるものを書く人だということです。これは松岡さんの言葉ですが、吉本隆明は「ちゃんと読まれていない」。俺もそう思 います。吉本はこれからの人です。

>>つまり、社会構造自体が発する磁力をも、人は言語の「磁場」で浴びているはずなのである。そうであるからこそ、長くヨーロッパ型の「磁場」で暮らし て、その「磁場」になじんだ人が日本に帰ってくると、彼らは「異人化」するのである。単なる言語体験ではなく、社会構造体験(文化構造体験)でもあるから こそ、この「異人化」が起こるのだ。

>ここの言い方がすごくおもしろいと思ったんですが、ここで言われている「社会構造」というのは、「社会規範」とか「文化的コード」などと読み替え可能で すか?

読み替え可能というより、「社会構造」を作っているのが、「社会規範」であり「文化的コード」だと思います。

>ある共同体において、してはいけないこと・するべきことや、どのようにご飯を食べるか、とか年長者に対する口のきき方とか、日常生活や、冠婚葬祭などの 特殊な状況など、生きていく上での立ち居振る舞い、身振りなど、明文化されていないけれど、(むしろ明文化しにくい部分もある)暗黙の了解というか、無意 識下で了解されていることがらを「社会規範」と呼ぶと思うのですが。

その理解でいいと思います。

>>質問@母語を素読する場合、「意味」は平面でしかないのですか?
>母語で素読をする場合、最終的には平面ではないと思いますよ。母語を獲得していく過程で、すでに「社会構造」につかっている「親」から影響を受けまくる し、単語ひとつとっても、自分の人生と堅く結びついたイメージを抱くことができるはずだからです。

 これでいいと思います。
 しかし、私の関心は語学が強制してくる「平面性」「孤絶性」「机上性」「磁場外」です。母語(私らにとっての日本語)の素読は、厳密には語学であると同 時にいわゆる語学ではない。「いわゆる語学」とは、外国語に対する語学ですから、私らが日本語を素読する場合は、そういう「いわゆる語学」ではない。それ にもかかわらず、母語に対する素読は、非常に「語学的な方法」だと思います。
 母語を素読することは、母語に囲まれて素読することですから、語学的な母語の対象化が、母語の磁場に溶けることができる。それが村田君の言う、「自分の 人生と堅く結びついたイメージを抱くことができるはず」ということです。
 母語の素読は磁場に囲まれているから、別の語で言えば、磁場に保護されての(比喩としての)語学であろうと思います。
 まあ、しかし、英語学習を「語学」とし、母語素読は単に「素読」としておくのが混乱が少なくて済むと思います。これまで、私もそういうふうに用語を使っ てきたと思っておりますが・・・。

>>質問A「読書」では「わたし」の「磁場」は醸成されたりするものでしょうか?
>まず、「磁場」は、「共同体」が持つものだと思います。すなわち、《「わたし」の「磁場」というのはそもそもないんではないでしょうか。
(もしもあるとしたら、それは新興宗教の教祖が持つものでは?)
 磁場」とは言葉を発する者が当事者となる「場」。切実に(程度の差はあれ)反応しあ
う「場」です。

 言語的な磁場は、目に見えないだけで実体として存在しています。私らは日本語の「磁場」を自覚していないし、日々の生活ではそんな必要はないだけです。
 「わたし」の「磁場」というものは、実体としての(客観的存在としての)磁場とは違う位相にありうると思っています。それは吉本の用語で言えば、「個人 幻想」が発する「磁力」のある場所ですから、孤絶した個人の意識だと思います。
 実体としての(客観的存在としての)「磁場」からすれば、ないに等しいものとして、確実に存在していると思います。
 それは「比喩としての磁場」だと言ってもいい。
 ここが吉本の思想の源だと思いますが、客観的存在としての(社会的な存在としての)「磁場」が実体であるなら、個人の意識という「磁場」は「ないに等し い」。
 同時に、個人の意識という「磁場」が実体となるとき(それはおそらく書き言葉を書き付けるとき)、社会的存在としての「磁場」は「ないに等しい」。

 吉本は両方あるんだと言っている。だけど、相互に「逆立」すると言っている。

 そして、その緩衝地帯を「対幻想」と言っているのだというのが俺の理解です。
 現在もっとも粗末にされているものでありながら、この「対幻想」によって、この世の正気は保たれているのだというのが俺の理解です。

>>質問B「磁場」は「わたし」の中にあるのでしょうか、ないのでしょうか?
>「わたし」が他人と出会う瞬間に、「磁場」は生まれると思います。

 村田君の理解で、社会的にはいいと思います。
 しかし、「比喩としての磁場」が個人の中にあるからこそ、「読書」は可能になり、「ひとりごと」ではなくなり、「共鳴」が生じるのではないでしょうか。
 「比喩としての磁場」は、「客観的な(社会的な)磁場」とはまったく別の領域であり、質的にまったく別のものだとも思います。吉本はそう言ってきたし、 私もそうだと思っています。
 吉本はもっと読まれるべきです。
 村田君の読んできたような柄谷なんかは、俺からすればあほんだらなんですが。



【9679】
【タイトル】坂根さん
【 日時 】05/03/17 2:15
【 発言者 】根石吉久

>ラヨーンのカオ・レム・ヤというバンガロー村ははっきり言って廃墟になりかかっています。

 どういうことでしょうか。津波のせいですか?
 アメリカが荒らしたせいですか。

>最初の言い値はエアコンのツインで350バーツ。エアコンがうるさいし、海風で必要ないのと、私の希望が150バーツだったので、他を探すようなそぶり を見せていたところ、数分で150バーツになりました。

うん。そうですね。こういうのは、いきあたりばったりで決まる。俺の気分でそのバンガローに入ったり入らなかったりする。それは仕方がない。しょせん旅人 ですから。

>カオ・レム・ヤから3,4キロ西に行くと波が強い砦があり現地人が服のまま波にゆられてはしゃいでいます。

 そういうのを邪魔したくないと思っています。長野は温泉が多く、私も二日にいっぺんは温泉につかっていますが、先にそこにいる人のなるべく邪魔をしない ようにして温泉を楽しんでいます。それが礼儀というもので、アメリカ人はアジアやアフリカに対して礼儀知らずだと考えてきました。ああいう根性にはなりた くない。

>バンコクのBigC(World Trade Center前)やCarrefour で探して行くのがベストではないでしょうか。

そうですね。やたらこちらの欲しいものがあるようなところは、逆にこちらの要らないものもやたらにあるようになってしまうから、バンコクで買っていきま す。

>夜は沖にイカ釣り漁船が居ますが、ビーチにはうちあげられた海草もなく、カニとヤドカリ、ゴカイがいるくらいなので、魚釣りは厳しいかもしれません。

はい。
でもね、釣りは意想外です。釣れっこないと思ったところで大物が釣れたりするのです。
ゴカイがいるなら、それを食いたい魚はいる。クロダイなんかはカニは大好物です。

>誰も居ない海でごろごろしたいのであればベトナムがお勧めです。ベトナムは海から数キロのところをずっと国道が走っている上、私の知る限り南部はどこで もビーチという感じです。

ありがとうございます。来年はベトナムに行くことになっています。
私は気が早く、今からベトナムのガイドブックを読んでいます。
まずはホーチミンに行きます。そこから南か東の海岸にいって、思い切りオサボリをムサボリます。再来年は生きていたら、いよいよインドです。
インドは私には敷居が高かった。
でも行きたいです。



【9680】
【タイトル】廃墟の理由
【 日時 】05/03/17 11:34
【 発言者 】坂根

 ラヨーンが廃墟の雰囲気を出している理由は建物の数と利用客の数の大きなずれです。
 平日だったのもありますが、管理人が居なかったり、建てっぱなしでオープンしてない(または潰れた)ホテルやバンガロー、集合住宅がありました。
 私はアメリカ人に代表される白人が現地を荒らしているように思えるのは、現地の文化を敬わず、現地の全てを好きになっていないからだと思います。私は、 現地の人といっしょに現地流を一緒に体験するのであれば、少なくとも相手の文化、生活を荒らすことなく、逆に心の交流もできると思っていつも旅をしていま す。
 余談ですが、ラオスからタイ北部への6時間のスピードボートの旅で船が転覆した際、同乗していたメンバーは、フランス人中年夫婦、フランス人女性1人、 ドイツ人女性2人、自分(日本人男)、ラオス人(客)、ボート操縦者でしたが、白人は岸に上がって、転覆していく船を見たり、写真に撮ったり。私とラオス 人乗客と、操縦者と、通りがかった漁船やボートのラオス人で船の水を出しました。ラオス人乗客なんか、携帯電話が水没するのも気にせず、船を助けていまし た。救命胴衣をつけていたとは言え河の流れは結構あったので、女性が協力しないのは少しは理解します。(日本人女性も協力しないのではないか?)しかし、 フランス人男性が何もしなかったのは、残念でした。ヨーロッパの多くの国が、アメリカに比べて文化というものを持ち、心があるものと思っていましたが、や はり、白人はアジアより上に立っているつもりなのでしょうか。もちろん、その白人達は誰もタイ語、ラオス語を話す気配はありませんでした。
 タイで会ったとき、根石さんはタイ語を使えなかったようですが、ベトナム語はアルファベットなので、かなり勉強がしやすいと思います(中国語のような音 の上げ下げが難しいですが)。来年というのであれば、ぜひ、文法から学んで、英語の話せない普通のベトナム人のやさしさ、人懐っこさなど、体験されてはど うですか?



【9681】
【タイトル】根石さん
【 日時 】05/03/18 20:09
【 発言者 】sb

回答、ありがとうございました。



【9682】
【タイトル】根石さん
【 日時 】05/03/20 6:07
【 発言者 】村田

ありがとうございました。
共同幻想論を読まなきゃわからないと思いまして、本屋へ文庫版を探しに行ったんですが、すでに絶版となっていました。ハードカバーならあるそうなので、注 文しておきました。読んだらまた書かせてもらいます。



【9683】
【タイトル】Oさん
【 日時 】05/03/20 21:55
【 発言者 】根石吉久

日曜9時半からのOさんへ
何度か電話を鳴らしましたがお出になりませんでした。
ご連絡をお待ちしています。



【9684】
【タイトル】坂根さん
【 日時 】05/03/21 2:31
【 発言者 】根石吉久

 おっしゃったこと、3日ほどかけて考えました。
 今回は3週間ものお休みを私の生徒さんたちからいただけたので、3週間もの旅ができましたが、私がベトナムに行くにせよ、タイに行くにせよ、インドに行 くにせよ、インドネシアに行くにせよ、ラオスに行くにせよ、あるいはイギリスに行くにせよ、どうせ特別な機会がなければ一週間の旅です。来年からはせいぜ いが二週間の旅になると思います。あなたのように若くはないですし、勤めをやめて大学に入りなおすような貴族的な生活ができないでいる身です。普段の生活 がまったく忙しいのです。一ヶ月も二ヶ月も旅のできる身ではありません。
 私が一週間程度の旅をするために、あなたはベトナム語を習うことをお奨めくださいました。私はやる気はありません。しょせん、私は旅人として来年もベト ナムを通過するだけです。ベトナム自体に関しては、ベトナム人が英語で書いた”When Heaven and Earth Changed Places”という本を英語で日々読み進めておりますし、そこに書いてある田植えに関する記述などは、私が子供の頃手伝った田植えとまるでそっくりなの で、足裏の泥の感触や土との馴染など感覚でよくわかります。ベトナム語をやらなければ、ベトナム人が本当には理解できないというような考えは私の考えの外 側の考えです。
 そりゃ、ベトナムに行くならベトナム語ができるのがよろしかろうが、私の体力の問題があります。

 ラオスからタイに移る途中での舟の転覆に関する部分を興味深く読みましたが、私は同じ場面でしたら、岡にあがります。私は十数回ぎっくり腰をやっており まして、水につかって舟の水を汲み出すことはできません。フランス人が岡にあがって写真をとっていたことには、ほぼ同じくらい「馬鹿やろう」と思います が、坂根さんは私が岡にあがって転覆した船から水をかい出す坂根さんを見ていたらどうお思いになったでしょうか、と思います。「この馬鹿日本人野郎」と 思ったのではないでしょうか。どう思われてもかまいません。私は自分の腰をかばう必要があるのです。旅人には、この程度の細部さえわからないのではないで しょうか。
 ベトナム語やタイ語が(そこそこ)しゃべれて、コミュニケーションがとれて、ベトナム人やタイ人が喜ぶことをそれほど喜ぶ気は私にありません。そんなコ ミュニケーションがなにほどのものかと思っております。楽しいは楽しいでしょうがね。
 まあ、長く旅をするのであれば、その程度に語学を考えることも結構でしょうが、私の語学に関する考えはそんなところにありません。
 ジム・トンプソンをご存知でしょうか。タイに長くいつづけて、へたっていたタイシルクを産業として隆盛にしたアメリカ人です。こいつは、最後は謎の失踪 をしましたので生きているか死んでいるのかわかりませんが、長くタイに暮らしながら、まるでタイ語をやる気がなく、英語だけで暮らした男です。タイに「暮 らしながら」、タイ語をやらなかったのは不遜な野郎だと思います。それでもタイシルクに関してなら、そんじょそこらのタイ人が絶対にかなわないだけタイシ ルクを大事に思い理解した男です。建築家として、デザイナーとしてきちんとタイシルクを理解しています。つまり、タイシルクの美を通じてタイの文化とまと もにコミュニケーションした男です。ジム・トンプソンがいたから今日のタイシルクがあるのだと言って過言ではありません。タイの文化をごく狭い角度から徹 底的に理解したのです。旅人なんぞ、それだけのこともできない「野郎」ではないでしょうか。ジム・トンプソンがいくら不遜な野郎でも、今日のタイに富を与 え続けています。その点では、タイ語やベトナム語をしゃべり、安いゲストハウスを血眼で探し、コミュニケーションなんぞしている人より立派な男です。一つ 二つ三つ程度に浅く外国語をしゃべり、心の交流なぞしている行為より立派なことだと思います。
 
 私は来年ベトナムに行きますが、これからタイ語をやろうと思います。特に私の臍が曲がっているのではありません。ドンムアン空港に着くたびに、飛行機の 発着のアナウンスを音楽のように聴いてきました。「TG 4876 now boading 」とか、私が今適当にでっち上げたセリフですが、そんなようなアナウンスを聴くと、ああ、タイに来たなと思うのです。英語をしゃべっても、音が伸びて、 ちゃんとタイ語が響いていて、とても美しい。イントネーションも優しくて美しい。意味なんぞわからなくても、タイ語のやさしさはわかります。多分来年はベ トナム語の味がわかると思います。しかし、私はアジアの言葉は音楽として聴いていたいです。アジアの言葉の美しさがわからなくなるのがいやなのです。そん じょそこらのコミュニケーションなぞやる気はありません。タイに滞在中に私が書いたものをお読みになったと思いますが、タイ語しかしゃべらない人と英語し かしゃべらない私とで、お互いにまったくお互いの話がわからないまま30分以上も真剣に話し続けました。そして、そいつの優しさもだらしなさもみんなわか りました。
 私はタイに住むのであればタイ語をやります。ベトナムに済むのであればベトナム語をやります。そうでなければやりません。それは不遜なことではないとい う確信があります。語学とはしょせんどこに「住む」かの問題です。語学にタイしてタイしたことのない人からタイ語にタイしてつべこべは言われまいと思いま す。
 語学を考えることは思想なのだと思っておりますので。
 私の友達に、アイヌ語と朝鮮語が好きな人がおりますが、この人は無差別にどんな言語をも音楽として聴いています。「なんでOさん、まともに語学やんない の?」と聞きましたところ、「だって意味がわかっちゃうとつまんないじゃないか」との返事でした。
 私はこれを思想としていいものだと思っております。
 タイに行くならタイ語、ベトナムに行くならベトナム語をいちいちやらなくてはならないのであれば、あなたは日本にいるのですからアイヌ語をやらなければ ならなことになりませんか。私がタイで英語をしゃべっていれば、英語帝国主義者のように思われるのはまったくかまいませんが、そうであれば、日本にいてア イヌ語をしゃべらないのは、日本語帝国主義者ではないのですか。できましたらきちんとお答えください。
 もっともあなたは、ただ単にベトナム語をやることを私にすすめてくださっただけでした。でも、私はそれ以外のものを嗅ぎつけてしまいました。語学に関し て、アマチュアな人は気楽なことを言うもんだと思った次第です。
 私はジム・トンプソン同様、商売でアジアに行くのです。今後、行く国は増えます。いちいちそれぞれの言語を浅くやるなどできません。それに、タイでもど こでも、外国人を相手に真剣に商売をしようとしている人は、英語をしゃべります。私がアジアに行って、真剣に話さなければならない人たちはそういう人たち です。
 商用だの、用を足すだの、ゲセンな用途には英語でよろしかろうと私は思っております。
 英語なんぞしょせん一言語です。しかし、もっとも簡単に国境を越える言語です。
 かつてのイギリスの植民地根性を許す気はありませんが、やつらがアジアに置いた言語はこれからのアジア人たちがとことん利用すべきだと考えています。
 もっとも簡単に国境を越える言語だという性質がなければ、私は英語なんぞ商売にするのはやめていたと思います。
 私は酒飲みですので、言い過ぎたところがあったら、勘弁していただきます。



【9685】
【タイトル】村田君
【 日時 】05/03/21 2:39
【 発言者 】根石吉久

そうか、文庫はもうないのか。
キリピーにブックオフに出たのを探してもらうしかないな。
吉本は「共同幻想論」をハードカバー以後書き直しているはずなので、俺は是非文庫で読みたい。



【9686】
【タイトル】坂根さんにもう一言
【 日時 】05/03/21 2:44
【 発言者 】根石吉久

>現地の全てを好きになっていない

そんなことが誰にできるのでしょうか。
「全て」など誰が好きになれるのでしょうか。
私はタイがとても好きですが、タイの嫌いな部分もあります。
好きになることだけが理解することではないでしょう。
ことは男と女ではないのですから。
相手が女であれば、私は「現地」を全部好きになることができますが、タイは国の名前でして、「現地」はまったくさまざまです。
それとも、国の名前で考えずに「アジア」という語で考えておられるのですか。
「アジア」でも、私は愛憎こもごもです。

ご自分をお確かに願います。



【9687】
【タイトル】今日のレッスン
【 日時 】05/03/21 11:58
【 発言者 】F

子どもがいつもお世話さまです。インフルエンザになり18時10分からのレッスンが受けられません。急に発症しましたため当日の連絡で申し訳ありません。



【9688】
【タイトル】何のための旅行か?
【 日時 】05/03/21 15:40
【 発言者 】坂根

 いわゆる観光旅行にくくられる旅行に関して、リゾートだけをめぐる旅、繁華街の夜を中心とした旅、遺跡を廻って人間の偉大さや歴史を巡る旅、大自然を感 じる旅、コミュニケーションを重視した旅など色々あることも一応認識しています。
 「現地の全てを好きになる」というのは確かに無理ですね。どんな国や地域、人々の習慣にも、良いところ、悪いところあります。「好きだと口で言う割り に、もっと多くを知ろうとしていない、尊重しようとしてない」と言い換えます。
 好きな部分を見つけることができ、そこに文化・生活に魅力を感じるのであれば、そこの人たちの考え方や、文化を知る・尊重する手段として現地の言葉を話 せるように成った方が、より良い旅に成るのではないかと思います。
 ブランド品買い漁りの旅行でなければ、旅行の行き先を考える時点で、すでにその行き先の衣食住その他の文化に対して何らかの魅力を感じるから旅行に行く ものだと思います。
 根石さんは雑貨店でお客さんに何を提供しているのですか?そちらでは単純に幾何学的模様の美しい布や機能・価格の優れた雑貨を売っているのですか?それ だったら、雑貨を探す旅をしなくても、国内の他の雑貨店やインターネット・本から良いものを探して、小さな工場で、その商品のコピーを作った方が効率が良 いと思います。日本の工場で発注するのは高いというのであれば、中国などコピーとビジネスのうまい国を使う手もあります。しかし、私が外国の商品を扱う雑 貨屋に行って何かを買うとしたら、商品の裏に見える文化や暮らしを含めて買います。
 いくつかの国を旅行しましたが、外国人が一ヶ月で数人しか来ないような町でも、数百人に1人ぐらいは、流暢に英語を話します。英語を話す旅行者の多く が、英語が話せれば、何とでもなる。と思っているのかもしれませんが、私はそうは思いません。これまでの旅行で、現地人の中で英語を話す人は、金持ちだっ たり、詐欺師だったり、擦れていたり、英語のわからない普通の人々に比べて、その国や町の人々の良さを失っていることがたくさん在りました。英語を勉強し て、国の発展などに関する壮大な夢を実現しようとしている人間にも会うことが有ります。自分が少しでも興味を持って訪れた旅行先で、より多くを知り、友好 的な関係を築くために、その国や地域の言葉を話すことは大事だと思います。英語を話せない、大勢の人と”も”コミュニケーションを取ってみたいと自分は思 います。どんなに短期の旅行であっても、せめて「ありがとう」「またね」だけでも、現地の言葉で伝えたいと思います。人間の内面を感じる旅を私は提案した つもりでしたが、押し売りしたのかなとも思います。



【9689】
【タイトル】3月20日の件
【 日時 】05/03/21 16:03
【 発言者 】okada

 9時15分頃にレッスンに間に合いそうにないことを連絡しました。ぎりぎりになってすみません。27日は大丈夫の予定です。これからもレッスンをお願い します。



【9690】
【タイトル】okada さん
【 日時 】05/03/21 18:47
【 発言者 】根石吉久

メールをいただいてあったということでしょうか。
最近一日に数十通のジャンクメールが来るので、どかどかと削除しておりますが、間違えて削除
してしまったのかと思います。失礼しました。
ご連絡ありがとうございました。
こちらこそよろしくお願い致します。



【9691】
【タイトル】F さん
【 日時 】05/03/21 18:48
【 発言者 】根石吉久

掲示板を読まずに電話を鳴らしてしまいました。
ごめんなさい。



【9692】
【タイトル】北海道・Kさんへのメール返信転写
【 日時 】05/03/22 1:37
【 発言者 】根石吉久

K> いい子にしていれば良いことがあるもんだと思いました。

そうです。よく知らないですが・・・。

K> 『..40 上. 』の続きはそこまで進んでから配布すると言うことでしょうか。

私のレッスンはしばらくすると、こんなのろのろやってていいのかときっと思われるでしょう。大学受験生にはよくないのです。しかし、語学というのは、脱兎 の如くにやる必要がある時もありますが、のろのろとしっかり持続するのも大事です。脱兎の如くの方は、ご自分でやられることを期待しますし、ご自分でやる しかありません。のろのろの方を私のレッスンがお引き受けします。
『..40 上. 』まで一年で終わるか終わらないかというくらいのものだと思います。それほど悠長なレッスンですので、その点はあらかじめ覚悟しておいていただきたいと思 います。
ひとまず、『..40 上. 』までお送りしたのは、送り先がフリーソフトのアドレスだっただけで他意はありません。お望みであれば、それ以後のもお送りします。
私のレッスンから知識量を期待しないで下さい。京都大学を受験されるのであれば、私のレッスンでは知識量はまったく不足します。しかし、音が意味と合体さ せるに足る質でないままに、意味だけをいじる受験生が圧倒的多数です。レッスンは、将来使える英語を持つ意志がはっきりしている人には日本在住のまま英語 の芯を作るという意味で意味があると思います。
知識量ではなく、音の扱い方、できた音に意味を合体させる方法を会得していただき、それを受験勉強の中で生かしていただくことが私の望みです。

K> レッスンには予習など必要でしょうか?

やっていただくなら、予習より復習をよくやっていただきたく思います。でも、多分予習も復習もしなくても、レッスンは成り立ちます。復習を強制的にやらせ るように教材を作ってありますし、予習をして間違った音を固定されるとその分だけ手間がかかりますから、ひとまず予習も復習もなしでやってみて下さい。や はり、予習や復習が必要だと思ったらそう言って下さい。その時点でアドバイスします。なるべく私のレッスン自体が受験勉強のさまたげにならないようにした いと思います。是非京都大学に合格なさることを期待します。そして、大学合格後、あるいは留学先で、是非私のレッスンを使っていただきたく思います。英語 の「磁場」にいて、私のレッスンを受けていただくのが語学としても、「磁場」体験としても最高のものになります。

K> レッスン時に教材の他に必要な物はありますか?

ありません。教材と電話だけあれば始められます。

K> しかし根石さんの意見に納得したので家族が在宅の時はなるべ
くPCでやることにしますね。

そうして下さい。ネットの誘惑に負けずに、PCを使えるように(多分)自分とお父さんに交渉してみて下さい。

K> ただ、PCが無くても電子辞書があるので語調べは素早くできると思います。

語義は教材に書いてあります。辞書で調べるなら、発音だと思います。

K> あと、紙の方が通学時に復習できて良いかと思います。
K> (往復で3時間かけて列車通学しています。)

それはそうですね。繰り返しますが、私のレッスンは肝心要のところは押さえますが、知識量はまったく不足すると思いますので、3時間の往復時間は知識量を 獲得するのに使われるのがいいかと思います。貴重な時間だと思いますから。私の音の扱い方を会得していただいてそれを受験勉強(知識量獲得)に生かしてい ただくのが私の望みです。

K> 根石さん推奨の通学時に出来る英語のトレーニングなどはあり
ますか? 今の所英語のリスニング教材をMDに録音して聴いている
ぐらいなのですが。

通学時にリスニングの訓練をなさるのであれば、ビデオかDVDから映画「ゴースト」の音声部分をMDに録音し、聴かれることをお奨めします。レッスンが進 むにつれて、一発で聞き取れる部分が増えていきます。原理的にはリスニングも単語を覚えるのと同じで、初めのうちは「しらみつぶし」でやるしかありませ ん。単語をよく責めると、接頭辞とか語幹とか接尾辞などで知らない単語も見当がつくようになり、どんどん語彙が増えるような時が来ます。それと同じで、リ スニングも「しらみつぶし」をていねいにやっていると、ある時から急にいっぱい聴き取れるようになります。そのレベルを獲得されて、留学なさるのがいちば んだと思います。そうでないと、英語フリークとか、欧米文化崇拝者みたいな病者になる可能性があります。留学を予定されているようですので、「準備」をぬ かりなくなさることを強くお奨めします。

K> 単語や構文は覚えていないと書けないし、当然応用も出来ませ
ん。

そうです。語学ですから、覚えることは避けられません。そこは覚悟して、覚えるしかないです。「英語どんでん」の「電圧装置」を参考にしていただけるとう れしいです。なんなら、私の手元にまだ文庫がありますから、お送りしましょうか。

K> 国語が得意なだけに良いネタでも良い文章が書けないと言うの
は屈辱的でした。

ここのところが、最高に「いい子」だと思いました。ここの問題は、「日本語でしか言えないことがあり、英語でしか言えないことがある」という問題だと思い ます。多分、言葉の感覚が優れているので、かえって日本語にとらわれてしまい、英語の方に移れないということではないかと思います。知識量の問題もありま すが、言葉の感覚が優れている人は、かえって語学の上達が遅いです。しかし、遅い分だけ、そんじょそこらの英語フリークが到達しない語学の領域につっこん でいくことがあります。私は期待しています。

K> 学年別、単元別に習う事の虚しさを感じます。

学校はもう本末転倒が性分ですから、そこそこつきあう程度にして、本格的な受験勉強をやって下さい。もちろん、使えるところは学校もとことん使って下さ い。しかし、本当に必要なものは学校に期待せず、自分で全部手に入れることです。一人でどかどかやるのが一番です。

根石吉久



【9693】
【タイトル】坂根さん
【 日時 】05/03/22 1:43
【 発言者 】根石吉久

その後も考えさせられています。
少しお時間を下さい。



【9694】
【タイトル】訂正がありました
【 日時 】05/03/22 1:54
【 発言者 】根石吉久

>かつてのイギリスの植民地根性を許す気はありませんが、


かつてのイギリスの植民根性を許す気はありませんが、

他に、「復習」を「復讐」と書いたところが目に留まりましたが、どこで誰に向けて書いた文章
だったかわからなくなっています。今日も酔っ払いだということです。



【9695】
【タイトル】(無題)
【 日時 】05/03/22 11:26
【 発言者 】Do the right thing

http://messages.livedoor.com/finance/board/3279/



【9696】
【タイトル】共同幻想論文庫版
【 日時 】05/03/22 20:20
【 発言者 】村田

角川文庫の「改定新版 共同幻想論」は絶版になっていますが、在庫があったそうなので、手に入りました。まだ在庫あるようです。

ぱらぱらめくっていたら目についた「序」の一部引用
========================
『現在さまざまな形で国家論の試みがなされている。この試みもそのなかのひとつとかんがえれられていいわけである。ただ、ほかの論者たちとちがって、わた しは国家を国家そのものとして扱おうとしなかった。共同幻想のひとつの態様としてのみ国家は扱われている。それにはわけがある。わたしの思想的な情況認識 では、国家をたんに国家として扱う論者たちの態度からは現在はもちろん未来の情況に適合するどんな試みもうみだされるはずがないのである。つまり、かれら は破産した神話のうえに建物をたてようとしているのだが、わたしは地面に土台をつくり建物をたてようとしているのである。このちがいは決定的なものである と信じている。』



【9697】
【タイトル】(無題)
【 日時 】05/03/24 10:13
【 発言者 】Do the right thing

この世の中、勝ち組のいうことだけが真実。
儲けも出来ないのに、自論を展開するやつはくずでございます。



【9698】
【タイトル】村田君
【 日時 】05/03/25 2:41
【 発言者 】根石吉久

こういう根腐れ野郎の扱いはどうしましょうか。
俺の判断でよければ、出所を調べて公表した上で、アクセスを遮断してもらえるとありがたい。



【9699】
【タイトル】根石さん
【 日時 】05/03/25 6:56
【 発言者 】村田

とりあえずリモートホストをさらしときます。

投稿者:Do the right thing  
p8057-ipad92marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp

marunouchi.tokyo.ocn.ne.jpについては

http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%22marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp%22&btnG=Google+%E6%A4%9C%E7%B4% A2&lr=

を参照してください。

もっと特定できればいいんですが、とりあえずmaruouchi.tokyo.ocn.ne.jpはアクセス制限かけときますか?



【9700】
【タイトル】村田君
【 日時 】05/03/25 23:59
【 発言者 】根石吉久

これまでの根腐れの投稿はそのまま証拠として残しておいて下さい。
今後、まだ出てきて荒しをやりたがるようだったら、ocn に申し入れをしてどんな手が打てるの
かやってみましょう。
提示してもらったURLは私のパソコンでは teacup の広報ページにつながるだけですが、村田
君のところでは、marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp に関する情報が表示されるのでしょうか。
もう一度のこのこ出てきたら、めんどうだからいきなりアクセス制限かけるのも手ですが、少し
考えてみます。