【9301】
【タイトル】I 村さん
【 日時 】04/10/24 18:02
【 発言者 】根石吉久

レッスン後、地震の話になってしまい、テスト範囲を決めるのを忘れてしまいました。
お書きになっていただいた範囲が、次回のテストです。お手数をわずらわせました。済みません。
 


【9302】
【タイトル】埼玉SAIT さん
【 日時 】04/10/24 18:03
【 発言者 】根石吉久

承知しました。
 


【9303】
【タイトル】こんな調子でどうでしょうか
【 日時 】04/10/24 19:06
【 発言者 】根石吉久

keyword:俗流英語教育法
keyword:空想的英会話万能論
keyword:にせの標準形
keyword:感想・「大風呂敷」読者

meterial:
1 Fさんからのメール一部転載 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月17日(日)01時27分38秒

拝啓。
久しぶりに懐かしい声を聞いたような思いです。相変わらずのご精進に頭が下がります。かつ、またずいぶんとお便りを差し上げなかった非礼をお許しください。それにしても、いやあ、あなたは偉い人だとつくづく感じ入りました。もうあちこちで喧嘩ばかりだ(笑)。冷静に観察して、いずれもあなたのほうが筋がとおっているし、志も高い。だから最後は相手が誤魔化して論点をはずしてくる。根石流の言葉でいえば「日本語の磁場」の中に逃げ込もうとする。ここに入れば鋭い攻めが禁止されていると思っているのでしょうが、どっこい、この「喧嘩」は実は日本語によるディベート構築の狙いが隠されているらしく、たとえ磁場がどうあろうとも、日本語を使った英語論理で攻めまくる。読んでいるほうはわくわくしてくる。こうでなくてはね、と思う。 一刀両断、大いに結構。あなたには日本の英語教育界に巣くっているダメな教育論 (俗流英語教育法)と空想的英会話万能論の邪説を打ち破る使命があるのですから、井戸端で愚人の話を聞いているひまなどありませんぞ。私はあなたのやり方を支持しています。愚人とくだらぬ話をするよりもあなたの方法を記した教科書(指導書)を再度、 世に問うべきではないでしょうか。あなたの志は叶うものだと信じております。無礼の弁は平にご容赦。
 


【9304】
【タイトル】さっそく間違えました、訂正します
【 日時 】04/10/24 19:09
【 発言者 】根石吉久

meterial:

material:
 


【9305】
【タイトル】対比の効用
【 日時 】04/10/24 19:20
【 発言者 】根石吉久

いくこ>

今の英語教育は、

「海外旅行で使える英語、
 外人さんと会ったら、楽しく会話できる英語」

程度のものに向かっているような気がしました。
学校教育だけじゃなくて、それこそ英会話学校も。

でも、そんなところを国策の落しどころにしてちゃだめだな、
と思いました。

語学は、考えることを培うものだし、
言葉は、思考、言うこと、聞くこと、交渉すること、感銘を与える・得ること、
その活動そのものだなと。

Fさん>

この「喧嘩」は実は日本語によるディベート構築の狙いが隠されているらしく、たとえ磁場がどうあろうとも、日本語を使った英語論理で攻めまくる。読んでいるほうはわくわくしてくる。

根石>

英語をやって日本語が鍛えられたら、それは副産物扱いされるかもしれないが、実はそれが一番貴重な産物かもしれない。
 


【9306】
【タイトル】Sumie さん。HP用
【 日時 】04/10/24 19:33
【 発言者 】根石吉久

keyword:テンション
keyword:ハイテンション
keyword:言語的「黒船」
keyword:帰国子女

material:
18飲まずに書きました 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月19日(火)16時19分13秒

今や、文明のレベル自体は日本も「躁状態」となり、日本語のテンションが高くなりつつあるという感覚が私にはあります。昔の若者はこんな甲高いしゃべり方はめったにしなかったなと、近頃の若者同士が話す日本語のイントネーションを聞いている時に感じます。「母音付きの単音」でそれをやるので、現代日本語には音韻的なきしみが生じているという感じも持ちますが、古い日本語を保存している人間の耳がそう聞いているだけのことだと一蹴されるかもしれません。しかし、若い人でも、「躁状態」でなくて話しているときは、日本語の基本、「母音付きの単音」で話しています。ハイテンションの日本語を使う人が英語が使えるというわけではないのですが、この背後には、英語という言語の浸透があるのではないかと考えています。日本語にこのハイテンションが現象しはじめたのは、私の記憶では「帰国子女」たちが若い人の中に混ざり始めた頃からでした。
 


【9307】
【タイトル】Sumie さん。HP用
【 日時 】04/10/24 19:37
【 発言者 】根石吉久

keyword:羞恥心

material:
18飲まずに書きました 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月19日(火)16時19分13秒

 わたくしごとに戻れば、中学一年生で英語のハイテンションに羞恥を感じた人間が、現在、日本人の英語の「音づくり」なんかをやって母音を削ったりなどしているのですから、奇妙なもんです。
 私は「音」から英語に入った人間ですが、「耳」から入ったのではなく、「口」から入りました。自分の口を動かして音読し、その音を徐々に英語の音に近づけるという過程によって、羞恥心をやわらげていくうちに英語が面白くなりました。これは初心者向きの方法として、誰にも勧められるものだと後で気づきました。羞恥心によって、英語から遠ざけられている人は意外に多いのではないでしょうか。
 


【9308】
【タイトル】Sumie さん、HP用
【 日時 】04/10/24 19:48
【 発言者 】根石吉久

keyword:アドバイス・「電話でレッスン」の生徒
keyword:イントネーション
keyword:リズム
keyword:盆踊り的リズム
keyword:机上
keyword:紙の折り目
keyword:身体の運動性
 

material:
45. アーティキュレーション 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月24日(日)01時39分33秒

もっこりさん

 イントネーションがどんどん変わりつつあるという感じがします。
 わずか2ヶ月ほど前に始められた頃は、ときどきイントネーション(リズム)が盆踊りを踊ることがありましたが、わずかな間にほとんど盆踊りを封じてしまわれました。レッスンの核心的なところをつかんでおられる方です。
 英語の練習では、盆踊りリズムは封じられますので、今年の盆には、思う存分盆踊りのたおやかで平坦なリズムを解放してあげて下さい。
 レッスンの間とそれに備えるための「机上の練習」においては、盆踊り的リズムは禁じ手としておいて下さい。実際に英語を使うときは、通じさえすれば、盆踊りの禁じ手はゆるめても大丈夫ですが、レッスンと「机上」だけは、稽古場ですから、禁じ手としておいて下さい。
 イントネーションが備わるにつれて、アーティキュレーションが弱まりつつあります。
 紙の折り目をはっきりとつけるような気持ちで、それぞれの音をはっきりと言おうとすることもそろそろ練習に加えて下さい。
 イントネーションとアーティキュレーションの両立は、日本人の口の筋肉の動きにおいては矛盾します。この種の矛盾を両立させうるのは、身体の運動性のみです。
 イントネーションが備わった文は、よりくっきりと言おうと意識してみて下さい。
 


【9309】
【タイトル】というわけで、
【 日時 】04/10/24 21:38
【 発言者 】根石吉久

これまでのキーワードだけ拾い出すと、

keyword:俗流英語教育法
keyword:空想的英会話万能論
keyword:にせの標準形
keyword:感想・「大風呂敷」読者
keyword:テンション
keyword:ハイテンション
keyword:言語的「黒船」
keyword:帰国子女
keyword:羞恥心
keyword:アドバイス・「電話でレッスン」の生徒
keyword:イントネーション
keyword:リズム
keyword:盆踊り的リズム
keyword:机上
keyword:紙の折り目
keyword:身体の運動性

となります。ひとつのキーワードから、いくつもの記事を次々に読めるようにするだけでなく、いずれメタ・キーワードをいくつか設定して、記事の中に使われた具体的な言葉から、その「定義」に触れた記事に飛べるようにすると、おおげさに言えば、語学論が一つの宇宙の構造を備えていくと思います。

 Sumie さんにお願いしなければならないことは、キーワードを整序していただくことです。新しいキーワードが生じたら、あいうえお順で当てはまる場所に絶えず挿入していただく作業です。お手数ながらそれをお願いします。

 キーワードがやたら増えるのも考えものですが、今のところは増やす方向でいいと思います。過去ログを読んでダイジェストを作ったり、過去ログを読んで keyword と material を作ってくれる方々には、最新のキーワード集をメールで送っておき、近い概念のものがあったら、なるべく既存のキーワードを使うような方向に持っていけたらいいと思っております。

 皆様のご意見をお聞かせ下さい。
 


【9310】
【タイトル】村田君、いくこ、Sumie さん
【 日時 】04/10/24 21:53
【 発言者 】根石吉久

村田君

 過去ログ倉庫での、作業の一端を読ませてもらいました。
 是非継続をお願いしたいものだと思います。記事番号の若いほうのは労作ですが、徐々に雑になっています。いつもの村田君だと思ったことでした。
 質のいいものができたら、Sumie さんが作ってくれるHPからリンクするなり、両方に同じものを掲載するなりできます。
 よろしくお願いします。

いくこへ

 Sumie さんが作り始めてくださっている新しいホームページは、二段構えになると思います。生徒獲得用の口当たりの(比較的)いいものをいくこに書いてもらい、それを本で言えば、「帯」の文句として使いたい。中を読んでみると、がちがちの理屈が書いてあるが、「帯」の文句はがちがち理屈では駄目ですので・・・。
 最初にやりたいのは、私どもの「電話でレッスン」が決して(値段的に)高いものではないことを人々に納得してもらうことです。いくら外人に習おうが、いくら高級な建物に教室がおさまっていようが、いくら安かろうが、しょせん、英語が身に付かなければ、それは「高い」買い物です。私どものレッスンは、一対一でしかできないことをやっているのですが、それでちまたの幻想だけ売る教室のレッスンの値段の倍まで行かないと思います。これはむしろ断然「安い」のだと思っていますが、そこんところをいくこ一流の文章で世の中の人を説得してみてもらいたい。
 やはり、本の喩えで言えば、「装丁」は、Sumie さんにおまかせしておけば大丈夫だと思っています。村田君も新しいホームページを見て、しきりに「かっこいい」と言っていました。

再度 Sumie さん

というわけで、「装丁」のほうをお願いいたします。
 


【9311】
【タイトル】根石さん
【 日時 】04/10/25 13:27
【 発言者 】Sumie

風邪引きました。 喉が痛いので扁桃腺炎に突入するかな、と思ってます。 ホームページのアイデアはいっぱい頂いてるのに申し訳ないのですが、今日は手付かずのまま寝ます。 今夜の電話レッスンは受講出来ますので、よろしく御願い致します。
 


【9312】
【タイトル】過去ログ収録しました。
【 日時 】04/10/26 0:32
【 発言者 】村田

9201〜9300(10月24日まで)を収録しました。

過去ログ倉庫
http://nagano.cool.ne.jp/ha98000/
 


【9313】
【タイトル】根石さん、Sumie先輩
【 日時 】04/10/26 0:36
【 発言者 】村田

根石さん
過去ログ目次の件、了解です。
それから教育新聞の方は、25日に原稿をメールで送付しました。

Sumie先輩
お大事に。
 


【9314】
【タイトル】原稿いただきました
【 日時 】04/10/26 10:59
【 発言者 】日本教育新聞・佐原

根石様、村田様

原稿をいただきました。学校教育には見られないお取り組み(学校教育でも導入の動きがあるそうですが)、興味深い実践をご紹介いただく原稿です。ありがとうございました。11月5日付けで掲載の予定です。
 


【9315】
【タイトル】このレッスンはお買い得
【 日時 】04/10/26 14:20
【 発言者 】Jackie

>最初にやりたいのは、私どもの「電話でレッスン」が決して(値段的に)高いものではないことを人々に納得してもらうことです。いくら外人に習おうが、いくら高級な建物に教室がおさまっていようが、いくら安かろうが、しょせん、英語が身に付かなければ、それは「高い」買い物です。私どものレッスンは、一対一でしかできないことをやっているのですが、それでちまたの幻想だけ売る教室のレッスンの値段の倍まで行かないと思います。これはむしろ断然「安い」のだと思っていますが、そこんところをいくこ一流の文章で世の中の人を説得してみてもらいたい。
 
友人のハンサム白人外人のプライベートレッスンは1時間4千円から5千円です。
授業のための予習? そんなものしません。外国産のテキストをつかったレッスンですが
とおりいっぺんをこなすだけ。
そしてフリーカンバセ―ションです。
毎回話すトピックを決め 資料を渡し、
また生徒自身も話したいことを書いてくるなり口で練習してくるなら効果もでるでしょう。
ライティング、そんな面倒なこと毎回やってくるそんな人は上達しますが
ほとんどの人が 予習もせずにレッスンに行き その実「会話」にもなっていないと思います。
いや外人さんも宿題だしたり、スピーチ書いて来いなんていいませんよ。面倒で金にならないですから。

外人に習えば発音も身につく? いくら子供でも週に1、2時間でそりゃありえない。
百歩ゆずって習った単語は同じ発音で話せるようになるかもしれませんがね。
耳は育つかもしれませんね。ニュージーランドやオーストラリア英語も英語。
私は英語の耳はいいほうですが 
アメリカ英語に成れているせいかオーストラリア人と話したとき 
彼らが何をはなしているのかわからないことが多々ありました。
白人だからといって「標準」英語を話すとは限らない。
子供のときからそれになれても・・・・。
 

青い目さんとちょっと話すだけで 英語を話している気分になってるだけ。
どこぞのホストクラブとかわりません。

同じプライベートなら根石さんのレッスンを受けなされ。
予習復習自分でしなくちゃなりません。練習しなくちゃしゃべれない。あたりまえです。
母国語ではない、外国語ですから。
コーチは叱咤激励?しながらも上達の道に導いてくれます。
発音も指導してもらえます。
お得でっせ。

外国人の先生に教わる子供英会話。 
外人にこわさをいだかなくなるという利点あり。
逆に外人崇拝になる場合もありますね。
6〜8人ぐらいの週1回1時間のグループレッスンで5千円から1万円ぐらいぽーんと払う親。
壱歳から親子で通うベビークラスというものもあり英語の歌で遊ぶらしい。
小学校から英語をならわしたいのならベテラン日本人講師の Naimaさんに通いなされ。
まずは日本語 英語の読み聞かせも結構だが、日本語のよみきかせを優先しなされ。

その知り合いの教室は繁盛してまして生徒は約60人。 
羨ましいかぎりです。

それに比べ 私の教室は・・・
手仕舞いしたいくらいです。情けない限りです。

自分のいたらなさもありますが
彼と同等以上の努力はしているし結果も出してると自負。
日本人講師は外国人講師にくらべ、
かなりの成果をださないと認められないようです。
おいおい、通うだけじゃ無理だといいませんでしたか?
宿題やってトレーニングする人は 上達するんですよお。
 

などと弱音を吐いて Naimaさんに叱咤激励して欲しい気分。
 


【9316】
【タイトル】Jackieさん
【 日時 】04/10/26 16:30
【 発言者 】Naima

お久しぶりです。 叱咤激励して欲しいのはこっちの方でやんす。 口ばっかりのあかんたれ女ですさかい。 
 


【9317】
【タイトル】佐原様
【 日時 】04/10/27 1:31
【 発言者 】根石吉久

ご連絡ありがとうございました。
村田君が書いてくれたものを、メールで送ってくれました。
一カ所、校正の必要のあるところを指摘しておきました。
村田君から連絡が行くと思います。
村田君にとっては、原稿料のいただける単発の原稿としては初めてのものです。
採用していただいてありがとうございました。

なお、こちらの掲示板の方も今後ともよろしくお願い申しあげます。
 


【9318】
【タイトル】Jackie さん
【 日時 】04/10/27 1:38
【 発言者 】根石吉久

お久しぶりです。
ときどきはこちらにおいで下さい。
 


【9319】
【タイトル】根石さん
【 日時 】04/10/27 5:27
【 発言者 】村田

原稿のご指摘ありがとうございました。
佐原様にメールで連絡しました。
 


【9320】
【タイトル】アメリカからの「電話でレッスン」
【 日時 】04/10/27 19:53
【 発言者 】高橋

 私がアメリカで利用している電話会社は、Verizonです。国際電話が割引になるInternational Choice Plan を通常のサービスに追加しています。(これには、月に4ドルかかります。)この割引を利用すると日本との通話は、10分1ドルとなり、月4回(120分)のレッスンに電話料金は、12ドルとなります。
 


【9321】
【タイトル】訂正
【 日時 】04/10/27 19:55
【 発言者 】高橋

先の書き込みを訂正します。

× 月4回(120分)のレッスンに電話料金は、
○ 月4回(120分)のレッスンにかかる電話料金は、
 


【9322】
【タイトル】高橋さん
【 日時 】04/10/29 4:21
【 発言者 】根石吉久

ありがとうございました。
具体的な一データになりますので、Sumie さんが回復したら、キーワード(索引)をつけてさ
っそく新しいホームページに納めさせていただくつもりです。

Sumie さん
風邪の方はどうですか。早くよくなって下さい。
 


【9323】
【タイトル】本日のレッスン
【 日時 】04/10/29 21:11
【 発言者 】sb

10月29日のレッスン、無断欠席して申し訳ありませんでした。
 


【9324】
【タイトル】ご心配おかけしています
【 日時 】04/10/30 2:04
【 発言者 】Sumie

水〜木は寝たり起きたりダラダラと過ごしました。 もう大丈夫です。 ホームページのキーワードの整理は明日の夜に更新しますので。 

大阪のデパートではお節料理とクリスマスケーキの予約受け付けが始まったそうです。 ついこの間、夏が終わったばっかりなのに。 年をとるはずですわ。
 


【9325】
【タイトル】sbさん
【 日時 】04/10/30 18:22
【 発言者 】根石吉久

わかりました。
今後は連絡をお願いします。
 


【9326】
【タイトル】ホームページ
【 日時 】04/10/31 23:40
【 発言者 】Sumie

今日は朝から来客だったのでホームページの更新がまだ出来ていません。 今週の水曜日と木曜日にまた作業をしますので、しばらくお待っていて下さい。 すみません。
 


【9327】
【タイトル】Sumie さん
【 日時 】04/11/01 1:16
【 発言者 】根石吉久

とにかくゆっくりやって下さい。
急激にやり、すぐに放り出すというようなのは、私をはじめ多々例があります。
これが駄目だと思うのです。
ゆっくりやって放り出さないということが難しいのです。
急激にやり、すぐに放り出すというのは、「こころない」ことにすぎない。
多分、ヨーロッパ近代以後、これは世界的な病気です。
ゆっくりと着実に。
誰の耳より私の耳が痛いのですが。
 


【9328】
【タイトル】「ゆっくりと着実に」
【 日時 】04/11/01 8:00
【 発言者 】Sumie

お約束しながら長い事放りっぱなしになってるので、気が急いてたのですが、そう言って頂けると有難いです。 水・木をホームページ作りにあてると言う事で、お言葉に甘えてじっくりやって行きます。 今夜の電話レッスン、よろしく御願いします。
 


【9329】
【タイトル】今日の電話レッスン
【 日時 】04/11/01 22:51
【 発言者 】Sumie

ドタキャンで申し訳有りませんでした。 仕事の事で長電話がかかり、高井さんのレッスン時間が10時からになってしまい、高井さんにも御迷惑おかけしました。 
 


【9330】
【タイトル】「電話でレッスン」について
【 日時 】04/11/02 11:28
【 発言者 】高橋

「電話でレッスン」がいかに安いかについて、以下のとおり自分の考えをまとめてみました。少しでもSumieさんのご参考になれば幸いです。

1 「電話でレッスン」は高い?
「電話でレッスン」を高いと感じる理由は、様々だと思いますが、その一つとして「音読ならば自分一人でもできる」というものがあると考えます。
 音読を続けることは、確かに個人ででもできます。そして、音読の教材を準備するには高くても数千円程度ですみます。また、英語上達に励まれた方の体験記の中でも、独学による音読の積み重ねということがよく書かれています。従って、音読の重要性を強調する「電話でレッスン」の月額費用1万2千円は高いのではないかと感じる方は多いと思います。

2 「電話でレッスン」は安い:その三つの理由
 しかし、私は「電話でレッスン」は以下の理由から安いと考えています。
 第1に、個人では解決するのが難しい発音の問題を、「電話でレッスン」はうまく解決することができるからです。英語上達の体験記には、音読の重要性を説くと共に、正しい発音についても強調します。具体的方法としては、テープやCDなどを利用してお手本となる発音を何度も聞き、また、自分の発音を録音して直していくという方法がすすめられます。しかし、この方法は、時間と労力を要し、なかなか継続して行うのが難しいものです(私も何度も挑戦しては、挫折していました)。また、時間と労力の問題だけでなく、発音に自信のない人の場合、お手本の発音と自分の発音を聞き比べて、違いがあることが分かっても、何をどう修正したらよいのかがまず分かりません。また、どの程度の発音ができるようになればひとまずよしとして良いのかも分かりません。このような修正の方法や修正の程度に関して、個別の指導を受けることができる点が「電話でレッスン」の優れた点であると考えております。
 第2に、「電話でレッスン」は、音読の質を維持しつつ音読練習を行っていく環境を安価に用意してくれます。このレッスンには「技法グランド」というテストが組み込まれており、質を維持しつつ音読を重ねていかないと先に進むことはできません。逆に行くと、「技法グランド」に合格しつつ先に進んでいくことにより、質を維持しつつ音読を継続していくことができます。個人の努力による練習の継続が必須なのは当然ですが、それには学習者が行っている努力が正しいものであるかどうかチェックし、間違っていれば正しい方向に導いてくれるコーチが必要です。「電話でレッスン」により、学習者はまさに質を維持するために必要なコーチを得ることができます。
 第3に、「電話でレッスン」を利用することにより、どこにいても電話さえ通じる環境にいれば、コーチを受けることができるからです。この点は、非常に画期的なことではないかと感じています。発音の問題については、多くの本が教師から直接指導を受けることを薦めつつも、実際にはなかなか直接指導を受けることができないため、便法としてテープ・CDの使用をあげています。「電話でレッスン」は、英語を学ぶ上で大きな障害であった直接指導を受けることの困難性を克服しやすくしたという点で、画期的だといえるのです。実際「電話でレッスン」がなければ、私が根石さんやSumieさんから指導して頂くことはまず不可能であったと思います。どこにいても的確な指導を受けることができるという点で、「電話でレッスン」は本当に安いと思います。

以上です。
 なお、上記中「音読」としたところは「回転読み」や「素読」とすべき等、用語等で不適切な部分があると思いますが、自分自身まだうまく使い分けができておらず、特にこだわらずに書かせて頂きました。
 自分の考えをまとめてみて「電話でレッスン」の安さを再認識しました。どうか、根石さんが「確かに安すぎる。値上げしよう!」とお考えになりませんように・・・。
 


【9331】
【タイトル】高橋さん
【 日時 】04/11/02 14:40
【 発言者 】Sumie

おひさしぶりです。 お元気ですか?

ホームページへの記事のご投稿、本当に助かります。 ありがとうございます。

電話レッスンだと通学の往復時間の無駄やや交通費などの出費も必要ないですしね。
 


【9332】
【タイトル】HP
【 日時 】04/11/02 16:16
【 発言者 】Sumie

キーワード検索はこういう具合のものでよいでしょうか?

http://www004.upp.so-net.ne.jp/pillbug-twins/english/sodokusha.html/sodoku-index.html
 


【9333】
【タイトル】Sumie さん
【 日時 】04/11/06 2:26
【 発言者 】根石吉久

ありがとうございました。近頃、妙に疲れますので、掲示板もたまにのぞく程度です。
HPはあの感じでやっていって下さい。
私の地元の弟子筋は、なかなかのサボリ屋ですので、あんまり期待しておりません。
期待はしておるのですが、あんまりは期待しておりません。
私も体力がなくなってきたので、全部を渡したい人がそろそろ欲しいのですが、なかなか見つから
ないもんですね。墓場に持って行っても、閻魔様のご機嫌をとるのに役に立つとも思えないしろも
のですが、誰かに渡してあちらに行こうとは思っているのです。

先日、私よりかなり歳とった人から、あんたももっと地元に貢献しなくては駄目だと言われました。
糞ったれがと思いました。俺が地元を相手に英語一つだが学力をつけてきたことは、地元に貢献し
てないと言いたいのか。この糞ったれがと思いました。
少年野球やらという余計なものの世話をするようなことが、この糞ったれにおける地元への貢献ら
しいので、アホくさくてたまらず、話をしていることを我慢していることがつらくてつらくてたま
りませんでした。あやつらは、俺を無駄に疲れさせることを自覚していない。

しんねりむっつりの地元なんてもんと、緊張関係をなくすことは絶対にしないぞと、糞ったれを相
手にしてから思いました。

やつらは思想というものを安く見積もる。
その一点がどうにも許せない。

英語の磁場を生きている高橋さんが私のレッスンを安いと言ってくださったことを考えています。
疲れ果てておりますが、明日かあさって、この掲示板にまた来ます。
 


【9334】
【タイトル】過去ログ1728より
【 日時 】04/11/06 23:12
【 発言者 】sb

>(根石さん)「音づくり」と「文法理解」の順序で言えば、「音づくり」が絶対に先立つべきであり、生徒の体に「音づくり」が成立していない文に関して文法の説明をするのは、根底的に錯誤である。

根拠1:文字の無い言語は無数にあるが、音声の無い言語はたった一つだそうである。
根拠2:ある言葉がある人の中に根付く(使いこなせるようになる)までは、「十分に一つのこと(例えば文法なら文法、音声なら音声、文字なら文字といったように)に留まってから、次へ進むこと」を考えなければ、その効果は得がたい。
 


【9335】
【タイトル】海外出張に備えるための「電話でレッスン」
【 日時 】04/11/07 1:18
【 発言者 】根石吉久

keyword: 海外出張

material:
 昨夜、奈良のOさんのレッスンの後で、Oさんと少し話をさせてもらった。私の記憶ではOさんがメールでレッスンを申し込まれたのを読んで私から電話をさしあげたが、そのとき、「なんだかやたらに偉そうなことを言うやつだなと思ったので、そのレッスンがなんぼのものか試してやろうと思ったのだ」という主旨のことをOさんは言われたのである。昨夜、そのことを言ったら、「ええっ、僕はそんなことは言った覚えはないですがねえ」ということだった。ハードディクスクがクラッシュしたので、その当時のメールは残っていないし、電話での話は録音されていないので、Oさんがレッスンを始められたときの言葉は、私の記憶の中にしかないのである。Oさんが挑戦的にレッスンを開始されたという証拠になるものは残っていないのだが、私の記憶には確かに刻まれたものがあった。
 私としては、Oさんが「お前、なんぼのもんじゃ」というふうに挑戦的にレッスンを始められたのであった方が、現在の結果から見ればうれしいことなのである。というのは、Oさんは何週間か前のレッスンで、「このレッスンはありがたい」と言ってくださったからである。「なんぼのもんじゃ」と言って始めてくださった方が、「ありがたい」と言われるのであれば、私のレッスンがなんぼのものであるかはっきりと認識してもらえたことになるからである。
 Oさんの「ありがたい」ということの子細は以下の通りである。
 Oさんは大手家電メーカーの技術畑で働いておられ、国内だけでなく、海外にもしょっちゅう出張される。今年は、10月が国内の出張だっただけで、1月から9月までは毎月海外への出張があったそうである。かつてベトナムで1年ほど仕事をしていた時は、ベトナムに住んで、仕事も生活も英語でまかなったそうであるが、日本に帰ってきてからは、一週間とか十日程度の海外出張が多くなったそうである。ベトナムに在住している間は、英語を使うことが毎日のことだったので、特に苦労はなかったのだが、日本に帰って日常語として日本語を使っている状態で、突然海外へ出張に行くと、思考回路が英語モードに切り替わるのに、2、3日はかかるようになったというのである。一週間しかない出張で、思考が英語に切り替わるのに3日かかってしまえば、出張期間の半分近くが仕事にならない。しかし、私の「電話でレッスン」を受けるようになってからは、出張先で到着後ただちに仕事にかかれる。それがありがたいということだった。
 それは、私の「磁場論」から見れば、よくわかる話である。奥さんが英語ネイティヴででもあれば、家庭内は英語、仕事では日本語でやれるから、日常的に英語と日本語を並行させることができるが、日常語が日本語だけになってしまえば、突然の海外出張で思考が英語に切り替わるのに2、3日必要になるのは当然のことなのである。それが日本語の磁場に生きているということなのである。そして、私の電話でレッスンは、この2、3日を不要にする効果があるということをOさんは実証してくださったことになる。これは、私にとってもありがたいことだった。

 私の「電話でレッスン」の売り文句に、海外出張の多い方にお薦めできる質のレッスンなのだという一項目が追加できると思ったのだった。
 
 


【9336】
【タイトル】猛烈に眠い
【 日時 】04/11/07 1:22
【 発言者 】根石吉久

今日は多量に書きたいと思っていたのだったが、いきなり睡魔が襲ってきた。
猛烈に眠い。
明日また来ます。
 


【9337】
【タイトル】連絡
【 日時 】04/11/07 6:49
【 発言者 】埼玉

当日の連絡になり申し訳ありません。本日11月7日22:10からのレッスンをお休みいたします。よろしくお願いいたします。
 


【9338】
【タイトル】埼玉さん
【 日時 】04/11/07 19:26
【 発言者 】根石吉久

承知しました。
振り替えが使えます。
金曜日夜11時20分からです。
ご希望の場合は、ここにお書き下さるか、次回のレッスン時にお申し出下さい。
 


【9339】
【タイトル】根石さん
【 日時 】04/11/07 22:22
【 発言者 】Sumie

keyword: 海外出張 と 高橋さんの電話レッスンについてのご投稿をとりあえずアップロードしておきましたが、また今週の半ばに整理しておきます。
 


【9340】
【タイトル】電通鬼十則(引用)
【 日時 】04/11/09 12:30
【 発言者 】sb

ある方に教えていただいたものです。根石さんと重なりました。わたし自身の気づきのために。
 

@仕事は自ら創るべきで与えられるべきでない

A仕事とは先手先手に働きかけていくことで受身でやるものではない

B大きな仕事に取り組め小さな仕事は己を小さくする

C難しい仕事を狙えそして之を成し遂げる所に進歩がある

D取り組んだら放すな殺されても放すな目的完遂までは

E周囲を引き摺り回せ引き摺るのと引き摺られるのでは永い間に天地のひらきができる

F計画を持て長期の計画を持っていれば忍耐と工夫とそして正しい努力と希望が生まれる

G自信を持て自信がないから君の仕事には迫力も粘りもそして厚味すらがない

H頭は常に全廻転八方に気を配って一分の隙もあってはならぬサービスとはそのようなものだ

I摩擦を恐れるな摩擦は進歩の母 積極の肥料だでないと君は卑屈未練になる
 


【9341】
【タイトル】レッスンの件
【 日時 】04/11/10 22:49
【 発言者 】sb

11月12日(金)20:00〜、お休みします。
よろしくお願いします。
 


【9342】
【タイトル】すみません
【 日時 】04/11/10 23:43
【 発言者 】根石吉久

今、小屋みたいなのを作っていて、体力が足りません。
今日も隣町の温泉につかって、帰ってきてから日本酒を飲んだらいけません。
眠い。
 


【9343】
【タイトル】sbさん
【 日時 】04/11/10 23:44
【 発言者 】根石吉久

レッスンお休みの件、承知しました。
 


【9344】
【タイトル】sbさん
【 日時 】04/11/10 23:49
【 発言者 】根石吉久

電通鬼十則(引用)をありがとう。
これを私はキリピーにさしあげたい。
キリピーというのは、私の庭で雑貨屋をやっている女の子です。
いくこか村田君が印刷して、キリピーに手渡してくれるとありがたい。
それか、キリピーに「大風呂敷」を読めとメールしといてもらってもいい。
俺は、今日はもうなんにもやらない。
あしたやろうと思うことは、あしたになれば忘れている。
あしたはあしたの風が吹いて、あしたはあしたで何か忘れる。
 


【9345】
【タイトル】Sumie さん
【 日時 】04/11/10 23:51
【 発言者 】根石吉久

過去ログを読んで整理することなど、若い連中は興味がないらしいので、私は自分でやろうと思い
ます。連中をアテになどしたら、損するだけですから。
しかし、私もゆっくりやります。
 


【9346】
【タイトル】s.b.さん
【 日時 】04/11/11 11:36
【 発言者 】Sumie

>大きな仕事に取り組め小さな仕事は己を小さくする

あ〜、もう本当に勇気づけられました。 自分の身の丈以上の事ばっかりに手を出しているので、周りからは「ようそんな大それた事出来るもんやわ」と言われてましたが、がむばるわ!
 


【9347】
【タイトル】お知らせ
【 日時 】04/11/11 14:28
【 発言者 】M

過去ログの整理、マウスの調子が悪く作業がはかどりません。
もうすこし、お待ちください。
 


【9348】
【タイトル】ドイツ語でないのが悔しいですが。。。
【 日時 】04/11/11 14:40
【 発言者 】sb

the Gestalt Approach(neurotic mechanisms(stage1-5))

参考:The Gestalt Approach & Eye Witness to Therapy(Science & Behavior Books)
ISBN 0-8314-0034-X

Gestalt:a whole thing that cannot easily be divided into its separate parts, and that has qualities that are not present in any of its parts by theselves:gestalt psychology

stage 1 "introjection"
the act of swallowing something whole, not digesting it thoroughly
stage 2 "projection"
the act of imagining that other people are feeling the same emotions as you
stage 3 "confluence"
a situation in which two or more things happen or exists at the same time
stage 4 "retroflection"
a situation in which people can tell a subject from a object too clearly
stage 5 "integration"
a "let-it-be" situation

@=A、エネルギー量
B=C、  〃
D=A×C  〃

Sumieさんや根石さんのお仕事は身の丈以上であろうがなかろうが、たいへん意義深いことと、
いまのわたし自身は確信しております。今後ともよろしくお願い致します。
 


【9349】
【タイトル】(無題)
【 日時 】04/11/11 22:16
【 発言者 】sb

Angels In The Outfield

DVD Cast your vote 

Catch the movie that flew over the fence and into the hearts of millions of cheering fans! It's Disney's ANGELS IN THE OUTFIELD, the feel-good film of the year about a young boy praying for a father -- and a struggling baseball team praying for a pennant. Danny Glover plays George Knox, the frustrated coach of the California Angels, a ragtag team of major-league misfits who are down on their luck. But things begin to look up when 11-year-old Roger, their biggest fan, starts giving Knox some winning tips from a real live angel named Al (Christopher Lloyd). The team miraculously climbs back into the pennant race ... all the while learning to believe in themselves. With its heavenly mix of outrageous comedy, dazzling special effects, and amazing baseball action, Disney's ANGELS IN THE OUTFIELD is an entertainment home run for the whole family!
 


【9350】
【タイトル】量質転化点を実感できるもの
【 日時 】04/11/11 22:38
【 発言者 】sb

カルテや食堂の勘定書きを参考にチェック表などを創ってみるとどうなるだろうか。。。
量質転化点の「練習記録表」みたいなもの。。。
練習者本人が実感できるもの。。。
成長記録(赤ちゃんの写真のようなもの)。。。
しかも一枚で一覧できるもの。。。
発音チェック。。。
技法グラウンドまでの練習回数(日数など)
技法グラウンド完成後、同致を実感した日の日付(実感したときの体感メモ)。。。
 

Sumieさんの「回転読み」のHPより。。。
(抜粋はwww004.upp.so-net.ne.jp/pillbug-twins/english/sodokusha.html/kaiten.html)
回転読み? 
聞き慣れない言葉です。 これは同一の英文を何十回となく声に出して読み続けると言う作業です。 できれば最低50回。 50回あたりから変化が見られる様になります。 初心者の方は100回以上を目処にして下さい。
’(抜粋終わり)

この中にはたいへん重要な事柄がいくつも散りばめられている。しかしその本当の意味を知る人は実行した人だけかもしれない。私は練習が嫌いなタイプの人間なのでしっかり実感したとはとうてい言えない。でもある文章では実感したのかもしれない。しかし、その実感というのにはどうやら段階がいくつもあるようだ。

人間は一度に一つのことしか意識できないということを「ゲシュタルト療法」という本で知った。

ある人はある文で、50回で実感するだろう。また、82回で実感する人もいるだろう。ある人はある文で126回で実感するかもしれない。記号がイメージと合体する瞬間はその人自身の体験だが、記号に意識が集中しているときは記号にしか意識は向かっていない。しかも記号の中の母音なら母音、子音なら子音、しかも子音の中でもthの音ならthの音、もっというなら、そのthの中でも有声音なら有声音、無声音なら無声音のいずれにしても非常に限られた部分のみしか一度に人間と言う者は意識できないのだということを最近知った。だから根石やSumieさんの言われる「回転読み」は非常に有効であるというよりは、なぜ今までいろんな所で行われなかったかのほうが不思議なくらいなのである。
 


【9351】
【タイトル】HP用、過去ログから
【 日時 】04/11/12 0:05
【 発言者 】根石吉久

keyword:
「音づくり」
「音作り」
「柴田武史」
「にせの標準形」
「滅びる英語」
「英語科教員」
「滅びない英語」
「私立」
「公立」
「進学校」

material:

48. 学校英語で音作りに励んでいます(その1) 投稿者:Eliot  投稿日: 6月24日(日)13時40分21秒
 

 根石さん、こんにちは。初めてお便りいたします。実は、私は素読舎サイトの大ファンです。
 私は私立の中高一貫男子校で英語を教えております。一年ほど前に検索エンジンで面白いサイトを探していたところ素読舎のページを見つけ、以来何十回(もしかしたら百回を超えた?)と訪問させていただいております。サイトのページは全部読みましたよ。「英語どんでん返しのやっつけ方」も買って読みました。私は、英語の音作りに関する根石さんの主張に大賛成で、学校英語と塾英語の体たらくをこき下ろすエッセイを「よくぞ言ってくださった。その通り!」という気持ちで読んでおります。エッセイのいくつかはプリントアウトして、勤務校の若い英語教員に読ませたりもしています。おっしゃっていることの多くはまさにその通りだと思います。文法の質問を生徒にして、答えられる者が出るまで次々に当てていくことのばからしさは私も常日頃感じていることです。
 学校英語は滅びる英語。本当にそうです。ほとんどの学校と塾の教室で行なわれている英語の授業は生徒を欺いています。英語を教えると言いながら、その場限りにのくだらないことをやっていることが普通です。英語の音作りを激しく、厳しくやっている所は極めてまれだと思います。実際、英語の教員の多くにとって英語の発音は、できれば避けて通りたい弱点です。自分自身が通じるレベルの音が出せない教員がたくさんいますし、そこそこ通じる音を出せる教員もその多くが英語の音作り必要な知識を体系的にルール化して生徒に教えることができません。例えば、根石さんが示しておられるような、音と音がぶつかり合ったときの音の消失とかいうことも生徒に説明できるような知識としては持っていないのが現状です。
 23日の浜谷さんへの文で根石さんは「学校で音読させることはまずない」と書かれていました。「学校なんか消えろ」ともどこかで書かれていましたね。私は学校に勤めていますので、それが消えてなくなられると家族が路頭に迷います。消えろ、と言われないよう、私は学校というところで、将来滅びない英語を生徒の中に根付かせる取り組みをやってきました。私は2年前に初めて中学1年生の担当になったとき、周りがどう言おうと、この生徒たちに英語の音を教えようと決心し、中1の最初から「英語の音作り」を私なりにやってきました。本校はいわゆる「進学校」であり、中学生のときから中高一貫校用の模試などを受けさせては、他校や本校の過去の成績と比較して、あーだこーだと言われるところで、いきおい、授業はハイスピードの詰め込み教育が当たり前です。中2までに中学校の教科書+文法問題集を終わらせ、中3では高校の教科書をやります。もちろんその過程で英語の音作りはほぼ無視されます。
 


【9352】
【タイトル】コメント(1)
【 日時 】04/11/12 0:06
【 発言者 】根石吉久

(以下、根石によるコメント。2004年11月11日)

 これは、柴田武史さんが Eliot の筆名で初めて「大風呂敷」に登場してくださった時の文である。私が「音づくり」と言い、柴田さんが「音作り」と言っておられるものは、大筋で一致するが、柴田さんと「大風呂敷」上でいくつか討論しているうちに、「音づくり」あるいは「音作り」の両方に共通する「音」そのもののとらえかたに関しては私との間に認識の差が大きいことがはっきりしてきた。
 柴田さんは原理論には深入りされない。授業実践で多くのメソッドの利点をうまく組み合わせて活かすというところに柴田さんの真骨頂があり、あくまでも実践派なのである。しかし、おそらく柴田さんの編み出したメソッドは、あまたあるメソッドの一つとしてしか扱われないだろう。それは柴田さんが原理論に深入りされないためなのである。
 柴田さんの実践は決してあまたある実践の一つなんていうところに位置づけされていてはならないものである。それは、「教室」という場を前提とした場合には、原点と言っていいほどのものなのだ。
 東大に数十人を合格させる私立の中高一貫校での柴田さんの実践は、抜群の語学的センスが本能的にかぎわけて選んだ各種メソッドのエッセンスを独自に編み上げてできている。しかし、柴田さんが連載してくださった「音作りへの道」という優れた報告を読んでも、例えばあまたある公立学校の英語の先生はなにをどうすべきかわからなくなるばかりだろうと思う。管理職との軋轢はあったにせよ、柴田さんの実践は私立の学校だからこそ成立したものである。私立、あるいは民間の塾でしか、いまだ柴田さんの方法を活かす場所はないだろう。
 果たしてこんな言葉で理解されるのかどうかわからないが、柴田さんは「進歩派」なのである。語学における「進歩」を信じて実践されている方である。生徒の英語が進歩すれば、満足される方なのであろうと思う。私はその意味では、「進歩派」ではない。語学のスキルがどれほど進歩しようと、語学における練習というものが、いつかは語学という行為の自覚とならなければ、すなわち語学の思想とならなければ、語学はついに実務家どもの奴隷でしかない。そう考えるところが、私が柴田さんと大きく違ってくるところなのである。
 


【9353】
【タイトル】コメント(2)
【 日時 】04/11/12 0:07
【 発言者 】根石吉久

 私は「進歩派」でいることはできない。あえて言うなら、「逆転派」なのである。
 先日のレッスンで、佐賀県の県立高校の英語の先生が、「根石さんが語学を死物を生き返らせる行為だと言っているのは、本当だと思いました」と言っておられた。語学が死物を相手にする行為なのであり、多少不気味な言い方をすれば、死体処理の行為なのだということをこれまでの英語のハウツウ屋どもが言ったことがない。
 語学は、「逆葬式」なのである。記号がイメージになるとは、いつでもそういうことなのである。あの世で死んでいるものを、この世にひきずりこむことなのである。
 私は語学という行為を思想たらしめ「逆転」させることを考えてきた。語学がこの世の「用」に仕えるだけのものであってたまるかという語学の誇りを私は手放す気がない。語学というものは、「無用」の楽しみであっていいのだ。あの世とこの世を行き来し、生と死を往来するものであってよろしい。気体状の悦楽であっていいのだ。
 「用」に仕えること自体は、私もやったことがあり、そのこと自体を否定するのではない。それをやらなければおまんまは食えなかったのだから、否定なんかできたもんじゃない。が、「用」に仕えることだけが語学の役目だとする実務家どもの思い上がりにはどこまでも背いてやる。スキルなどという貧乏くさいものの達成を達成だと思いたい英語フリークという思想の貧乏人には貧乏しているがいいと言い放って、さて、私は無用者を生きていきたい。
 このあたりの自覚の強度は人によってさまざまだが、私の自覚は強いと思っている。語学が記号を貫いて、イメージの普遍性に至らないならば、語学なんぞは人を損なうだけのものなのである。薬になる場合よりも毒になる場合の方が圧倒的に多いのである。
 記号を貫いて、イメージの普遍性に至ること以上の悦楽があるだろうか。イメージという核から記号を繰り出すことだって悦楽である。
 これはしかし、柴田さんの優れた実践によっても生徒に伝えることはできないだろう。
 柴田さんは、音の悦楽にとどまっており、原理論を掘り下げることによる思想の悦楽(無用であることの悦楽)には踏み入ってはおられないのである。
 あえて中間領域に漂おうという語学の無用性は、ネイティヴ音への「同化」をよしとする「音派」の方々にはついに理解できないものであろう。
 私の「音」は中間音である。それがどれほどアメリカ音やイギリス音ににじり寄って、それに近いものとなろうとも、元の元は日本語の音に発するものであり、絶対にネイティヴ音と「同じもの」になるまいという一粒の抵抗素をはっきり自覚しつづけるものなのである。「同じもの」になったら(なるわけがないが)、おしまいなのだ。フリークの一丁あがりなのだ。
 私はネイティヴ音を「媒介」にするだけだ。それによってネイティヴ音ににじり寄るだけだ。ネイティヴ音と同じ音を出そうというようなことはいつでもやっているが、それで本当に同じ音が出るなどと思ったことは一度もない。「媒介」と「同化」とはとことん違う。思想の姿勢が元から違う。
 柴田さんが自分に対しても生徒に対しても、実際にやってきたことはネイティヴ音の「媒介」だった。ところが、書かれるものを読むと、ネイティヴ音への「同化」の信奉者のように読めてしまうところが私にはかえすがえすも残念なところである。原理論(語学論)に深入りしないで、踏みとどまってしまうことによって、それがもたらされてしまったのである。
 


【9354】
【タイトル】Sumie さん
【 日時 】04/11/12 0:08
【 発言者 】根石吉久

HPに収録するに際して、コメントも付けて収録してもらえるとありがたく思います。
 


【9355】
【タイトル】すみません
【 日時 】04/11/12 0:18
【 発言者 】根石吉久

Sumie さん

keyword に追加して下さい。

「語学論」
「原理論」
「逆葬式」
「記号」
「イメージ」
「用に仕える」
「同化」
「媒介」
 


【9356】
【タイトル】sbさん
【 日時 】04/11/12 0:28
【 発言者 】根石吉久

ひとつの眼目をおさえてくださってありがとう。
人間の意識は通常は一度にいくつものことに向かわない。たいていは一つにしか向かわない。
これは、語学では、boysome228 さんが言った、「音と意味の二律背反」に典型的に現れるもの
です。
なぜ「回転読み」なのか。
私はこれまで、日本には日本語の磁場があり、英語の磁場はないからだと言ってきました。
「回転読み」が必要な根拠はそういうことなのだと言ってきました。

sbさんが考えてくださったことは、私の観点から抜けていました。
まさにそうです。意識が一度にいくつものものに向かおうとしないからこそ、「回転読み」
の「回転」が必要なのです。同一の文を何回でも「回転」させていれば、意識はあっちに
いったりこっちに来たりできます。当たるべきところにすべて当たることができる。音にだ
け注意を向けたり、意味にだけ注意を向けたり、文法を考えたり、文法をセンスに気化したり、
語のイメージの核を念じたり、ゆっくりと文のシンタックスを無意識化させたり、とにかく、
やりたい放題に気が済むまでやれます。
これらすべてを一つの行為に孕むことができるものは、「回転読み」以外にはなかろうと思
うことができました。
感謝します。
 


【9357】
【タイトル】Mさん
【 日時 】04/11/12 0:30
【 発言者 】根石吉久

ゆっくりでいいですから、継続してお願いします。
 


【9358】
【タイトル】HP用
【 日時 】04/11/12 0:44
【 発言者 】根石吉久

keyword:

学校
蛆虫
能力
保身

material:

61学校での音読の実践(1) 投稿者:根石吉久  投稿日: 6月27日(水)07時29
分52秒

 保身をやる者が先生の多数であるというような事情は、国家資格のあるなしの違いだけで、塾の世界も同じです。
 塾のほとんどが受験制度・成績主義にたかる蛆虫です。学校の内でも外でも、受験制度と成績主義にたかっていれば、蛆虫としてなら生きていかれます。決まり事の「処理」をやり、肝心なことは生徒の「家庭学習」に押しつけるのが、蛆虫たちの特徴です。この点は、学校も塾も蛆虫たちに何の違いもありません。
 この根本にあるのは、個々の生徒の能力はあらかじめ決まっているという許し難い思想です。そんなことは絶対にありません。こちらがやること次第で同じ生徒がまるで違う展開をみせたりみせなかったりします。
 


【9359】
【タイトル】Sumie さん
【 日時 】04/11/12 0:45
【 発言者 】根石吉久

キーワードにかぎ括弧をつけたりつけなかったりしており、統一がとれておりませんが、よろし
くご処理下さい。
 


【9360】
【タイトル】現在の「電話でレッスン」のクラス構成
【 日時 】04/11/12 1:19
【 発言者 】根石吉久

 「電話でレッスン」が時が経つにつれ、少しずつ様態が変わってきています。
 最初は、中学の教科書の「技法グラウンド」と、生徒が選んだ映画のシナリオをつかった「技法グラウンド」だけで始めました。
 「技法グラウンド」は、私(コーチ)が一回読んだものを、生徒に5回あるいはそれ以上の回数を繰り返して読んでもらうものです。その間に「音づくり」が行われます。問題があり、直すべき音がみつかったら、生徒の読みの繰り返しを中断し、手短なコツを言い、再び5回あるいはそれ以上の回数を読んでもらいます。一度に全部を直そうとはしません。肝心なところから直していきます。(主に「ア系列の母音」)
 この「技法グラウンド」が進化し、最近になって「技法フュージョン」が生まれました。
 これは、生徒による「和訳」を「技法グラウンド」でサンドイッチするものです。「復習範囲を手放さない」という原理によって、生徒は「技法グラウンド」により、すでにやった範囲の文については、口の動きが「正しく自然化」しています。すでに「正しく自然化」している範囲の文をつかって、「技法グラウンド」→「生徒による和訳」→「技法グラウンド」というふうに、「技法グラウンド」によって、「生徒による和訳」をサンドイッチします。これは村田君や私の女房が地元の小中高生を相手に塾をやる過程でみつけた方法をさらに分厚くしたものです。
 「音づくり」に関してはほとんど注意する必要のない生徒さんに向けては、「電話でレッスン」を始めて3年後頃(よく覚えていないので正確かどうかわかりません)、英文の「素読」を始めました。このクラスの生徒さんは、今のところsbさん一人だけです。これは、生徒の生活へのおせっかいや会議会議のくだらない時間の浪費の中に置かれていることを逃れられないながらも、自分の英語力を衰えさせないために、何か継続的に英語の練習をやっていきたいと望んでおられる現職の英語の先生達にお奨めしたいレッスンです。
 そのように、新しい技法をつかんだり、新しいレッスン形式を作ったりして、いくつかの変更点が加わりましたので、以下に現在のクラス構成を記録しておきます。

1.中学教科書の「ガイド」を使って、本文のみ「技法グラウンド」。
  (小学生・中学生)

2.「ガイド」の自習により、こなれた復習範囲を「技法フュージョン」。
  (小学生・中学生)

3.映画「ゴースト」のシナリオを対象とした素読舎自作の文法解析教材の
  中の英文のみを「技法グラウンド」
  (中高生、大学生、「やりなおし英語」を要する社会人)

4.映画「ゴースト」のシナリオで、復習範囲を文字を見ないで「技法グラ
  ウンド」(テスト30)。余った時間を、文字を見て、新しい範囲を、
  「技法グラウンド」
  (上級者向け・力点は「話し言葉」)

5.岡倉天心「茶の本」を対象に「技法グラウンド」による素読。終始、文
  字を見て行う。
  (上級者向け・力点は「書き言葉」)

 という具合に、わずか20人余りの生徒さんのために、5つのクラスがあります。いずれのクラスでも、基本になっているのは「技法グラウンド」です。
 「技法グラウンド」は、「回転読み」への導入として位置づけています。
 


【9361】
【タイトル】「あいうえおフォニックス」最新版
【 日時 】04/11/12 1:34
【 発言者 】根石吉久

----------------------------------------------------
<<<「あいうえおフォニックス」の前提1>>>
・アクセントのあるところの母音は、(比較的綴り通りに)はっきりと発音されるが、それ以後の母音はぼける。ぼけて、曖昧母音化する傾向が強い。(この曖昧母音が無視されてなくなることもある。)
----------------------------------------------------
<<「あいうえおフォニックス」の前提2>>
・日本人の耳に「ア」「アー」「オー」と聞こえる音に関するフォニックスである。「ア」または「アー」「オー」と聞こえる音について、口の構えの「広い・狭い」「力が入る・入らない」の区別をするためのものである。「口の両端を斜め上にひっぱった瞬間に出す「ア」(一瞬般若)やその他の母音・子音は、「あいうえおフォニックス」の対象外である。(「あいうえおフォニックス」とは別に、「発音10のポイント」を付け、そちらで扱う。)
----------------------------------------------------
・生徒にローマ字で「あいうえお」を書かせる
・それぞれに r をつけさせる
・得られたものは ar ir ur er or
・ ar を○で囲ませ、「顎の下がる明るいアー(歯医者のアー)」と説明
・ or を○で囲ませ,「ゆで卵(鏡文字c:)」とあだ名を言う。「唇に丸く力が入る(ゆでたまごを唇にくわえた感じのオー)」と説明
・残った三つ ir, ur er を一つの○で囲ませ、「狭くこもったアー」と説明
----------------------------------------------------
   <註>
・ w に続く or は「狭くこもったアー(逆さe :)」 word, world, work
・ w に続く ar は「ゆで卵(鏡文字c:)」 war, toward, warning
・アクセント直後の ar は「狭くこもったアー(逆さe:)」
----------------------------------------------------
(以上の図式は「 a i u e o 」に「r」をつけたものだけのものだが、図式が単に図式としてでなく、生徒が英語を音読していく場合に自然に使えるように感覚化された(反射神経ができた)あたりで、ear, re を追加する)

・ear も「狭くこもったア」
・re は er と同じく「狭くこもったア」(母音の後で re が現れる。図式の er の下に括弧に入れて(=re) と生徒に書かせる)
・あるいは、「ar, ir, ur, er, or」だけを扱う段階で、最初から 「er」の下に、括弧に入れて(=re)として、扱うのもいい。「er = re」が現れる確率は、「ear」が現れる確率よりはるかに高いから最初から扱ってしまっても構わない。
----------------------------------------------------
   <例外>
・earに関して heart, hearth (ともに 顎の下がる明るい音になる)
・er に関して sergeant (顎の下がる明るい音になる)
・ar に関して particular (どちらの ar も「狭い音」)
----------------------------------------------------
   <参考>
・ 子音に挟まれた u が「日本人の耳に」「あ」と聞こえる場合、ことごとく「狭い音」(逆さv)
----------------------------------------------------
 


【9362】
【タイトル】可変か不変か
【 日時 】04/11/12 18:43
【 発言者 】sb

不変=おとな=記号=技術=学校社会(現在向かっている方向としての)
可変=子ども=概念=人格=学校社会(本来あるべき姿としての)
 


【9363】
【タイトル】メモ
【 日時 】04/11/12 18:48
【 発言者 】sb

英語情報
高校3年
 


【9364】
【タイトル】根石さんに質問(回数について)
【 日時 】04/11/12 20:42
【 発言者 】sb

>「あ:技法グラウンド」→「い:生徒による和訳」→「う:技法グラウンド」(あいうsb追加)

あいう、それぞれの音読回数は下のように実践されているのでしょうか?

(コーチによる英語の原文音読(素読)1回)
あ:生徒による英語の原文の音読5回
い:生徒による日本語訳1回
う:生徒による英語の原文の音読5回

それとも「あいう」の回数はもっと別のパターンでしょうか?
 


【9365】
【タイトル】HP
【 日時 】04/11/12 21:18
【 発言者 】Sumie

日曜日にキーワードと「あいうえおフォニックス」「現在の『電話でレッスン』のクラス構成」の最新版を更新して置きます。 キーワードと記事は出た時になるべくすぐに追加する様にして、HPの体裁を整えるのは水・木でやる事に決めておきますので、ご安心下さい。
 


【9366】
【タイトル】ドカッとやる
【 日時 】04/11/12 21:29
【 発言者 】Sumie

友達が付合って欲しいと言うので、NHKのラジオビジネス英語を使って毎週一回一緒に勉強して2ヶ月になります。 「まあせめて毎日5〜10回くらいはモデル・ダイアローグを音読しといたらどう?」と言ったのですが、あんまり意味がない事が判明しました。 やっぱりやる時はドカッと50〜100回あたり読み込んでおく方がいいのです。 それだけしておいて毎日5回とか6回とか読むのであればいいのですが、端から5回なんぞ読んでお茶を濁していては、音も定まらないし、シンタックスなどが身体化される事もないし、文法事項についての気付きも起こりません。 今さらながらに回転読みの意義を感じています。 
 


【9367】
【タイトル】雑誌「英語情報」より(抜粋引用)
【 日時 】04/11/12 21:34
【 発言者 】sb

英語嫌いを増やす  入試対策の授業が増えている!

京都教育大学 助教授 西本 有逸(Yuuichi NISHIMOTO)

1:はじめに
私たち英語教員は、あまりにもダイコトミー(dichotomy:二項対立)に振り回されてはいないだろうか。langueとparole, competenceとperformance, formとmeaning, accuracyとfluencyなど、まるで二元論(dualism)に縛られているかのように、英語教育の諸問題を論じてはいないだろうか。
単純化を恐れずに言えば、受験英語vs実用英語というダイコトミーも不毛な議論であり、学習者に英語の力をつけさせるという要諦・本質を見失うべきではないだろう。

2:入試対策の授業の問題点と改善の方向性
(中略)
1)語彙の学習
・市販の単語帳によるリスト学習(英語ー日本語の1対1対応の丸暗記)が圧倒的に多い。
sb私見:これは「一度に一つのことしか意識できない人間の特性よりまず、1対1対応でよい。」
・教師がモデルとして発音しないので、学習者が声に出して正しい発音ができない。
sb私見:そもそも「正しい発音」という言い方がおかしいのかもしれない。「音声」は「文字」と全く同じようにはいかないが「人間がもともともっているからだによる個性」ということを「わかるということ」というCDブックより学んだ。
(改善点→中略)
2)文法の学習
・文法問題を解くことに終始している
sb私見:これはこれで大切であると思う。根石さんの方式で文単位で回転読みなどをするのがいいと思うが、その例文の数や長さ、量と現在子どもたちの状況を見ながら各学校、小教科単位(チームを組んでいる教員間)で精選していけばよいのではないか。
(改善点→中略)
3)リスニング
・どうすれば聞き取れるようになるのか、教師が教えてくれない。
これについても根石さんの「回転」についてじっくり考えてみる必要があると思う。ただし、ある程度の量になった時点で(学習者の記号とイメージがある程度まで一致した文がどれくらいたまったかにより)たくさん聞いたり、読んだりする必要は当然でてくるだろう。それをいつ指導の俎上にのせればよいのだろうか。柴田さんはすでに多読のプログラムも取り入れておられるようである。かなりの進学校であるけれども。。。
(改善点→中略)
4)リーディング
・文法訳読式の授業が圧倒的に多い。
・音読をしない授業が多い。
sb私見:訳読も音読も大切だと思うが、どのようなバランスがいいのだろうか。
(中略)
〜トップダウン処理は読解の言語処理がある閾値に達しないと、すなわちボトムアップ処理が自動化されないと効果的に作動しないということが判明している。〜一般に、読解のプロセスは、<文字認識⇒音韻符号化⇒理解>という図式が成立する。音韻符号化とは、英語のように綴りと音の関係が不規則な自然言語の場合、単語の認知は一度、音韻表示に符号化を行って(心の中で発音して)、心内辞書(mental lexicon)にアクセスすることをいう。熟達した読み手になればなるほど、音韻符号化はより自動化されて読解プロセスの処理スピードが速くなっていく。昨今、音読の重要性が再評価されていているが、声に出して(verbalization)、英語を読むという行為は、一見何の変哲もない活動に見えても、この音韻符号化の訓練に役立っていると言う意味で、実は非常に質の高い言語活動なのである。
5)ライティングとスピーキング
・和文英訳に終始し、自分自身の考えや意見を書いたり話したりする機会がない。
sb私見:すでにいろいろな試みがなされていると思うが、「ごっこ」「その場限り」の域を出ている実践は少ないのではないだろうか。これは指導者と学習者のやる気と力量による。
(改善点→中略)

3:おわりに
どの教科においても、学校教育におけるその存在理由や目的が問われている。教科教育の目的は人類の文化遺産の伝達・子どもの全面的発達への知識や技能の習得・人格形成であることを再認識し、英語教育の陶冶と訓育を英語教員は実践するなかで考えていかなければならない。前者は英語という外国語の学習と習得に関わり、後者は学習者の情動の動きをモメント(契機)として人格形成に繋がるものである。二元論の○○(難しそうな漢字2字)にはまってはいけない。豊かな言語活動・インタラクションを教室無いに展開すること。そうすることで人と人との「間」に何かしらの意味が生まれる。そこにこそ豊かな人「間」性の芽生え、情動の発露が興りえる。そして、長い目で見て他者や教材の価値に媒介されながら学習者の人格は発達していく。この実践こそ、広い意味での言語教育に携わる者の醍醐味ではないだろうか。
 


【9368】
【タイトル】無意識的英語モード(英語嫌いをつくらない)−現場教師の意見
【 日時 】04/11/13 8:50
【 発言者 】sb

sbの気になったキーワード
「無意識的英語モード」
「リズミカルに黙読で素読」
「一人一人の一人による状態作り」
「競争を度外視して静かに培っていくもの」

茨城県立竹園高等学校 教諭 小野三郎(Saburo ONO)

茨城県立竹園高等学校は県内随一の進学校であると同時に、より高い英語コミュニケーション能力育成をはかるプログラム、ESP(English Shower Program)を実施するなど、いわゆる「実用英語」にも力を入れている。はた目には大学進学実績向上と実用英語能力向上を完璧に両立しているようにに映るのだが、現場の先生方には思わぬ悩みがあるようだ。今回は英語科の小野三郎先生に胸の内を語っていただいた。

1:現場教師の悩み
(中略)

2:英語嫌いをつくる要因は?
(中略)

3:無意識的英語モード
  自分のささやまな経験から考えてみますと、語彙を増やすことによって英語を話そうとしたり、鍛錬に鍛錬を重ねて英語を使おうとしたり、覚えたばかりの表現を使おうとやっきになったり、要するに英語という言葉に、強い意識をもって英語を使おうとすると、逆にぎくしゃくとしたやり方になってしまい、かえってうまくいきません。それに反して、比較的、英語を使う自然な展開ができているように思われるときは、英語などどいうものを考えずに、話し合いの状況の変化に対応しながら、自然に出てくる英語に身を委ねながら英語で会話しているような気がします。このときには頭の中で英語を日本語に変換したり日本語を英語に変換したりすることなく、英語だけで話し合いを展開しているわけです。英語を実用的に駆使できるということは、話し手の中に無意識的な英語モードといったものが常に流れているから、英語を話す状況が目の前に現れたときに、とっさに英語を使うことができるわけです。どうしたらこの無意識的な英語モードを学習者の中に芽生えさせることができるのか、ここのところがうまくできれば、「実用英語」と「受験(私の場合はあらゆるテスト形式の英語と授業形態で行われる英語を含む)英語」を、融合化できる方向が見出せるのではないかと思います。
  この無意識的な英語モードは、その作り方を話し合うことはできても、学習者個人が自分で自分の中に作り上げなければできないものであり、継続して養成し続けなければ紛失してしまうものであるように思われます。どうしたらこの英語モードを作り上げることが可能でしょうか。基本的には、受験英語学習あるいは実用英語学習と称される範疇で行われていることの反対のやり方を多く取り入れることが必要であるように思われます。たとえば、点数化とか評価の仕方といったようなことから離れたり、辞書を放棄したり、問題を解くというような煩わしいことをやらないようにしたり、訳すという作業をやめたり、完璧主義を捨てたり、というように。繰り返しになりますが、自分が書いたり、読んだり、話した英語が常に評価や点数という形で数値化されていては、生徒も英語が嫌いになってしまうと思われます。
  無意識的な英語モードを作るうえでの有効な方法は素読です。見かけは平易ですが奥が深く、発見することも楽しみも多く、学校英語や受験英語で学習していることや、やってきたことがいかに役にたっているかがわかるのではないかと思います。自分が今持っている力で、簡単に読める物をどんどん英語だけで読んで楽しんでいくことが大切だと思います。途切れないでストーリーを追っていけるものをできるだけレベルを上げないで、心地よいペースでリズミカルに黙読で素読していくことです。日常頻繁に使われるやさしい単語や表現に、読めば読むほどダイレクトに反応していけるようになるでしょう。毎日毎日継続して楽しみながら素読を続けているうちに、無意識的な英語モードができあがっていくでしょう。このモードがきめ細かくでき上がっていくにつれて、自然に英語が出てきたり、聞いてもひとりでにわかっているというような感覚を持つことができるでしょう。すなわち無意識下での英語反応ができ上がっていくということになると思います。実用的にということは、一人一人の一人一人による状態作りのことであって、学習者の知識レベルに関係無くできることであり、競争を度外視して静かに培っていくものであるように思えます。いかにして英語嫌いをつくらないか、といった問題の根底には私が今までに述べてきたようなところに問題や切り口があるような気がしています。
 


【9369】
【タイトル】注
【 日時 】04/11/13 8:51
【 発言者 】sb

ただいまの書きこみも「英語情報」という英語教育者などに向けて書かれた雑誌よりの抜粋です。
 


【9370】
【タイトル】/ae/の発音その他
【 日時 】04/11/13 16:33
【 発言者 】村田

 今週はいつもはやらない月曜クラスを見る役でした。
 ある人について、/ae/の発音を注意するとき、「口の端に意識を集中」してと言いました。口はたしかにやってるんですが、今思えば逆さvとa:の中間みたいな音でした。(あごを下げる音ではなかったと思います)
 そばで聞いていた根石さんが「その音は違う」、と指摘しましたので、私は「今あなたは口の端をひきあげているけれど、実際は口を開きはじめた時点で発音しおわっている。口の端をひきあげつつ発音してくれ」と言ったのですが、根石さんから、「とにかく『口の端を引き上げる』ということだけに集中すればいいんだ。2アクション以上になるような説明は意味がない」と言われました。
たしかに現状を説明されるのは塾生にとってはほとんど意味がない。というか、口の筋肉の動きを静的に説明しても初心者にとってはそれを「動き」にするのはさらに多くのステップを必要とする。できるようになってふりかえってみるとそうだなあ、と思うものですね。
 昔、発音を視覚的になんとか表せないかという話が根石さんからあって、私の力も足りず、結局、解剖図からは出られませんでした。ほんとはキモとなる部分だけのアニメーションができればいいなということだったんですよね。
 発音10ポイントやあいうえおフォニックスは、電話でレッスン以降、視覚を用いない方法であるからこそ、編み出された意識・感覚に直に作用する言葉だったんだと改めて思いました。視覚は時に発音の邪魔になりますね。解剖図は役に立つときもあるけれど、見当違いな見方をしてしまうときもあるので。

 話は月曜クラスにもどります。実は私はその前に余計な母音を取るのを指摘していたのですが、根石さんはまず母音の方が先だと言いました。私は文の中で出てきた順番が先だったのでそうしたのですが、これは学習者の「回転読み」の中で解決すべきものだということだと思い返しました。というか、これは根石さんが言ってたことですね。

…ということを考えていました。
 


【9371】
【タイトル】sumie先輩
【 日時 】04/11/13 16:40
【 発言者 】村田

元PGの人から検索されやすい方法として、情報がありました。
の間に検索語を入れておくということです。
教えてくれた人は、「しょぼいことだけどやらないよりはまし」
と言ってました。
これは見栄えに関係してくるから微妙なところかと思いますが…。
 


【9372】
【タイトル】>ドカッとやる
【 日時 】04/11/13 16:56
【 発言者 】村田

最近、素読舎の紹介記事を書かせてもらう機会がありました。私にとって、「回転読み」と「技法グラウンド」、そしてその二つの関係をあらためて考える機会となったのですが、まさに「ドカッと」やらないと意味がないんだと思いました。5回・7回はあくまでも氷山の一角、水鳥が泳いでいる姿のようなものだと思います。
 


【9373】
【タイトル】やっぱりおられるのですね。
【 日時 】04/11/13 21:00
【 発言者 】パクパク


無意識的な英語モードを作るうえでの有効な方法は素読です。

私立高校でなく、県立高校の先生ですね。
音読でなく、素読という言葉をつかっているのは驚きました。
 


【9374】
【タイトル】貧乏ひま無し
【 日時 】04/11/14 0:03
【 発言者 】根石吉久

こちらに書きたいことがあるのですが、「ゴースト」の文法解析がとどこおっておりますので、
今日はそちらをやります。
 


【9375】
【タイトル】「路傍の石」
【 日時 】04/11/14 0:10
【 発言者 】Sumie

子供の頃に読んだので、ちと懐かしくて「路傍の石」を読んでたら、吾一が「素読」で勉強したと言う行がありました。 それだけの事なんですけど。

村田先輩、いろいろアドバイスありがとうございます。 語学はやっぱり「ドカ勉」ですね。
 


【9376】
【タイトル】sbさん
【 日時 】04/11/14 0:24
【 発言者 】根石吉久

ご質問いただいた件についてお答えします。

>>「あ:技法グラウンド」→「い:生徒による和訳」→「う:技法グラウンド」(あいうsb追加)

>   あいう、それぞれの音読回数は下のように実践されているのでしょうか?

>   (コーチによる英語の原文音読(素読)1回)
>   あ:生徒による英語の原文の音読5回
>   い:生徒による日本語訳1回
>   う:生徒による英語の原文の音読5回

 想像して下さったのとほとんど同じです。

(コーチによる英語の原文音読(素読)1回)
   あ:生徒による英語の原文の音読5回あるいは5回以上
   い:生徒による日本語訳1回
(コーチによる英語の原文音読(素読)1回)
   う:生徒による英語の原文の音読5回あるいは5回以上

 これで全体ですが、「い」で、生徒が文法や構文が把握できていない場合には、必要な知識を
その場で与えます。肝心なことは、知識を与えた直後に生徒に「訳させない」ことです。知識を
与えたら、「あ」に戻る(「技法グラウンド」を通す)ことです。このあたりのコツは、なんと
も言いようがないです。
 今、「電話でレッスン」に「会議電話」を使うことを考えています。
 NTTに「クリアカンファランス」という「会議電話」サービスがあるようです。
 これを使って、一時間枠で同時に3人の生徒さんを相手にするレッスンを始めたいと思ってい
ます。実現しましたら、一定期間で結構ですので、sbさんにも参加してもらいたいと思います。
「技法フュージョン」がどんなふうに行われているかがわかってもらえると思います。
 この「会議電話」サービスによるレッスンは、実は学校の先生たちに参加してほしいと願って
います。これまでの「電話でレッスン」はあくまでも一対一でしたが、同時に3人4人を相手に
「音づくり」ができるのだということを体験してもらえれば、学校の授業に「音づくり」のコツ
を応用する展望が開けるだろうと思っているのです。

 
 


【9377】
【タイトル】わずかだけコメント
【 日時 】04/11/14 0:35
【 発言者 】根石吉久

パクパクさん

sbさんが引用してくださった記事を書かれた方は、「素読」というものを誤解しておられます。
「黙読による素読」と書かれていますが、「素読」の定義からして、「黙読による素読」など成
立しようがない。まったくの語義矛盾です。この方が冗談を言っているのでなく、sbさんが引
用を間違われたのでないなら、この方は素読については何もわかっておられない方です。
たぶん、勝手な思いこみを「素読」という語にあてはめておられるのです。
日本の全部の国語辞典を調べてもらっても、「素読」は必ず「声を出す」方法だと書かれている
はずだと思います。「黙読による素読」などという奇妙奇天烈なことを書かれる方は、きっとど
こかのサイトをのぞいて、自分なりの勝手な「素読」像を作ってしまったのではないかと勘ぐり
たくもなる記事でした。そして、英語と「素読」を同時に論じてきたサイトは、多分、私の昔の
ホームページとこの掲示板しかないのではないかと思っているのですが。
 自分のオリジナルな考えとして書いているが、素読舎関係のサイトを読んでいる方なのかなと
思ったのでした。そうならそうと書くのが礼儀だろうがとも思いました。自分のオリジナルな考
えで「素読」を持ち出した方が、「素読」についてあんな馬鹿げた間違いをおかすとは思えない
のです。英語をやる人は人のいい人が多いが、日本語さえまともに理解できないような人もまた
多い。

 しかし、大筋ではいい記事です。
 「素読」に関するところがあかんのです。
 あれではあかん。

です。 
 


【9378】
【タイトル】書き下ろ詩
【 日時 】04/11/14 0:51
【 発言者 】足立和夫

静かな一本の木         足立和夫
 

斧を振り上げて木を切ると
切り株の切断面から
鮮血が滲み出てきた
際限なく
紅の色が滲んでくる
それは悲鳴のようであり
恨みのようであり
なにか
決定的なものだった
血の無音の咆哮は
われわれへの告知だ
木だけではない
まるい地面からの
復讐のしるしのようでもあった
実はそれがなんであるのか
人はわからないままだ
いたましい木と血に
ほとんど気がつかない
血にぬれた静かな木よ
虹のかかった地よ
なぜ血は乾かない
赤い月が浮かぶこと
それが答えなのか
静かな一本の木
静かな血の流れから
飛沫となった真っ赤な血潮
われわれは忘れることはできない
まちがいなく人は
不吉なつむじ風のなかを彷徨い
生きている
ただひとつの苛酷な生涯を生きる
 


【9379】
【タイトル】1:1
【 日時 】04/11/14 7:43
【 発言者 】パクパク

無意識英語モードの獲得とその方法

 この無意識英語モードとは、非常にいい言葉だとおもいます。

 回転読みというと、どうしても、激しさが語感としてともないます。
 暗記してやろう、口に覚えこませてやろうという意識がくっついてきます。
 音読というと、意味(日本語の意味)を感じさせます。

 この竹園高校の先生が、どのような実践をしているかわかりませんが
 口を動かす訓練はやらせているとおもいます。

 私(パクパク)の素読の定義は、そばに1:1コーチがいる。(独学禁止)
 意味がわからなくてもただ口に動かして読む。

 英語の場合、とりわけ1:1が重要なのは、イントネーションの獲得にあると
 おもわれます。
 たとえば、同じ、I thoght でもイントネーションによって意味が
 違います。
 予期したことと同じことの場合と、違うことの場合ではイントネーションが
 異なります。
 
 


【9380】
【タイトル】会議電話のサービス
【 日時 】04/11/14 8:20
【 発言者 】sb

>NTTに「クリアカンファランス」という「会議電話」サービスがあるようです。

これは使えると思います。実はそのことを私も考えていました。まだまだ私は「閉じています」ね。
 


【9381】
【タイトル】「黙読で素読」考
【 日時 】04/11/14 9:01
【 発言者 】sb

>(根石さん)sbさんが引用してくださった記事を書かれた方は、「素読」というものを誤解しておられます。「黙読による素読」と書かれていますが、「素読」の定義からして、「黙読による素読」など成立しようがない。まったくの語義矛盾です。この方が冗談を言っているのでなく、sbさんが引用を間違われたのでないなら、この方は素読については何もわかっておられない方です。たぶん、勝手な思いこみを「素読」という語にあてはめておられるのです。

これはsbの引用ミスではありません。一応念のためこの雑誌の一部をコピーしてお送りします。18日の木曜日にはお手元にお届けできると思います。

お忙しいとは思いますが、この方の原稿全体を根石さんに読んでいただければなあと思ったからです。いろいろとお忙しいとは思いますが、ぜひお読みいただけるとたいへんありがたいです。

ここで、広辞苑の引用を改めて書いてみます。根石さんの書かれていることが正しいことがわかります。

広辞苑より
そ-どく【素読】
  文章の意義の理解はさておいて、まず文字だけを声を立てて読むこと。漢文学習の初歩とされた。「論語をーする」

たぶんこの方は広辞苑の定義についてはっきりとは意識しておられなかったのかもしれません。しかし、私はこの「リズミカルに黙読で素読」という個所にひっかかりました。そして、根石さんにひっかかっていくのがいいと正直に思いました。そういうことに気づいていました。

なぜなら、それは読解のプロセスと関係があるからです。以前引用させていただいた別の方の文章の一部を改めて引用させていただきます。

(引用開始)
一般に、読解のプロセスは、<文字認識⇒音韻符号化⇒理解>という図式が成立する。音韻符号化とは、英語のように綴りと音の関係が不規則な自然言語の場合、単語の認知は一度、音韻表示に符号化を行って(心の中で発音して)、心内辞書(mental lexicon)にアクセスすることをいう。熟達した読み手になればなるほど、音韻符号化はより自動化されて読解プロセスの処理スピードが速くなっていく。昨今、音読の重要性が再評価されていているが、声に出して(verbalization)、英語を読むという行為は、一見何の変哲もない活動に見えても、この音韻符号化の訓練に役立っていると言う意味で、実は非常に質の高い言語活動なのである。
(引用終わり)

この中のverbalizationや、subvocalizationという言葉は、専門的な言葉ですが、私もきちんと意味を理解しているわけではありませんが、読解のプロセスの重要な部分を占めていると思うのです。

素読の定義も大切ですが、音読や素読がこれほど注目を浴びているのにはそれなりの意味があると私は思います。

人間は動物なので、「声(この本当の意味はきっと根石さんがよくご存知でしょう)」についてないがしろにしてきた今までの実践に疑問を投げかけることが大切だと思うのです。

私も以前「素読」には「音読」だけでなく、「黙読」も入れてもいいのではないか、などといった、辞書の定義を無視してしまったかのような、拙い表現をした記憶があります。たしか、この掲示板「大風呂敷」だったと思います。でも、その時はそう思っていたからそのように書いた(書いてしまった!?(ゴメンナサイ)のです。

今の私は辞書の定義はもちろん尊重することが大切だと思っています。同時に「ことば」を足がかりにいろいろ「考えた」り、「分かった」りするのことも、たいへん大切なことではないかと思っています。
 


【9382】
【タイトル】静かな一本の木
【 日時 】04/11/14 9:16
【 発言者 】sb

私はまちがっていた。
私は誤解もしていた。
私は言い訳もしていた。
私は我を張っていた。
私は気づいていなかった。
私は弱い。
私は生きている。
私は泣く事を学ばなければ。
私は笑う事を学ばなければ。
今からでも学ぶことはできる。
人からいっぱい学ぶことができる。
静かな一本の木から学ぶことができる。
こう書いていること自体学んでいないのかもしれない。
でも、感謝したい。足立和夫さんに。。。
ありがとうございます
 


【9383】
【タイトル】ご回答ありがとうございました。
【 日時 】04/11/14 9:23
【 発言者 】sb

(コーチによる英語の原文音読(素読)1回)
   あ:生徒による英語の原文の音読5回あるいは5回以上
   い:生徒による日本語訳1回
(コーチによる英語の原文音読(素読)1回)
   う:生徒による英語の原文の音読5回あるいは5回以上

 これで全体ですが、「い」で、生徒が文法や構文が把握できていない場合には、必要な知識を
その場で与えます。肝心なことは、知識を与えた直後に生徒に「訳させない」ことです。知識を
与えたら、「あ」に戻る(「技法グラウンド」を通す)ことです。このあたりのコツは、なんと
も言いようがないです。

サンドイッチ方式はたいへん素晴らしいやり方だと思いました。
そこで、さらに、質問2点です。お時間の許す時で結構です。

@「5回」あるいは「5回以上」というのは学習者に任されているのでしょうか?

Aご回答の下から3行目「訳させない」というのは、「日本語訳を書かせない」ということでしょうか?それとも「自分の日本語でコーチに声で伝えた後、すぐに忘れなさい」という感じでしょうか?
 


【9384】
【タイトル】過去ログ
【 日時 】04/11/14 17:41
【 発言者 】村田

「あいうえおフォニックス」最新版を収録しました。

http://nagano.cool.ne.jp/ha98000/
 


【9385】
【タイトル】今夜のレッスン
【 日時 】04/11/15 21:13
【 発言者 】Sumie

またドタキャンですみません。 今夜はお休みさせて下さい。 来週は挽回して先に進めるように今週はがんばっておきますので。 すみません。
 


【9386】
【タイトル】Sumie さん
【 日時 】04/11/15 22:31
【 発言者 】根石吉久

掲示板を読まずに、電話を鳴らしてしまいました。ごめんなさい。
練習をお願いします。
 


【9387】
【タイトル】仲良し倶楽部。
【 日時 】04/11/16 10:28
【 発言者 】Jzckie

ここはいい。自由に言葉を発することができる。
掲示板によっては批判や疑問をうけつけず、侮辱や罵倒と勘違いする方がいる。
お互いを誉め称え合い 解決しなくちゃいけないことから眼をそむき。
解決しなきゃならないところを話し合おうとしても フレーミングになったりする。

これは以前の教授の掲示板の出来事ではなく、英語ともまったく関係のない掲示板での出来事ことですが。仲良し倶楽部に進展はない。 と私は思う。

私の言葉が喧嘩を売ってるように見えてしまうのかもしれない。ただそれだけのことかもしれないけれど。

大風呂敷は 自由でいい。
感謝です。
 


【9388】
【タイトル】Jzckieさん
【 日時 】04/11/16 16:17
【 発言者 】sb

「フレーミング」というのは、どういった意味ですか?
 


【9389】
【タイトル】職人9割・アーチスト1割
【 日時 】04/11/16 22:59
【 発言者 】sb

「9割がた職人なんだけど、1割のアーティストの部分は決して捨てないっていう感じですよね。
その配分が僕には心地よい。アーティストとクラフトマンの比率が半々だとダメなんですよ。僕は基本的に職人でありたから」(三谷幸喜、「笑の大学」の創り方 114ページより)

私は気がついていなかった。
自由人でない人はいない。
専門職でない人もいない。

気がついていないことは幸いかもしれないが、随分といろんな人に迷惑をかけている。
私自身のことである。
この掲示板でも随分いろんな人に迷惑をかけているもかもしれない。
しかし、それは「認知の歪み」なのか、それとも「慢心」なのか。

私は間違っていたのか。いや、そうでもない。
根石さんが以前「俺がやっていることは○○なのか。」と書かれていたが、そうでもない。
私はそのように書く!(これはもじり。。。)
「私は言う」(NHK連ドラ、詩子(うたこ)<ヒロイン若葉(わかば)の母がよくいうセリフ)
 


【9390】
【タイトル】マイセン
【 日時 】04/11/16 23:07
【 発言者 】へぐりの人

sumieちゃん、陶芸のホームページゆっくり見せてもらったけど、いいね!!
友達にも見てもらったけど、みんなホメテタヨ! もっと前面にだしてアピールすればいいのに。いまごろ、いってごめんなさい。もっと早く見るべきでした。暇がないもので申し訳ないです。 いいよ!
 


【9391】
【タイトル】およよ〜
【 日時 】04/11/16 23:44
【 発言者 】Sumie

ありがと、よっちゃん、でも、ここは長野の素読舎の英語論の掲示板なん。私は自分の掲示板を持ってないねん。  けど、よかったら↓に書込みしてね?

http://8430.teacup.com/pillbugtwins/bbs
 


【9392】
【タイトル】ホームページ
【 日時 】04/11/17 20:26
【 発言者 】Sumie

先週までのキーワードとマテリアルを更新して置きました。

先日、英語講師仲間の1人が「大風呂敷」の語学論は難しいと言うので、「どこいら辺が?」と聞くと「日本語が難しくて読みにくい」と言ってました。 日本語もろくに読めね〜で、何で英語やってんだ、おめ〜、と腹の中で塾長風につぶやきました。
 


【9393】
【タイトル】Sumieさん
【 日時 】04/11/18 7:51
【 発言者 】sb

SumieさんのHPは最初に拝見したのは福岡県のあるホテルでのことです。
その時は夢中で読んでいました。

http://nagano.cool.ne.jp/ha98000/gogakuron.html

たしか、このページでした。

私はまだまとまっていませんが、Sumieさんやいくこさん、村田さんならきっと「大きな仕事」を「創って」いかれることは間違いないと信じております。

それにしても。。。
ことばはホント難しい。
日本語は難しいですね。
英語ももっと難しい。

英語を学びたいと思っている大半の人々が一読して分かる語学論を日本語でやることもかなり難しい。英語はさらに難しい。逆に言えば、日本語がきちんとイメージに近づけば、案外、英語への翻訳はそんなに難しいことではないかもしれませんね。いったいどうすればいいのでしょうか。

私の場合、日本語の場合1文は30文字以内にしようと決めるときもあります。(といいながら、すでに36文字?)英語の場合1ケタのワード数までです。このように、意識してうまくいくこともあります。しかし、そんなことはまれです。私が拙いからです。すぐに字数オーバーしてしまいます。つまり、自分のあまた、いや、頭が混乱してしまっているようです。(くそっ、1字オーバーか、とこだわるヘンな私であた、いや、あった。)(この()内の文も32文字だ、あーーーあ)その証拠が文章に現れ、文体に現れ、文字にも現れるのかもしれません。関連しているかもしれませんが、音声もそうです。緊張して声が震えるのは誰でも経験しているかもしれません。
 


【9394】
【タイトル】sbさん
【 日時 】04/11/18 10:46
【 発言者 】Sumie

英語を流暢にしゃべれる人達が私の周りには沢山います。 ほとんどが通訳ガイドさんとか通訳さんとか英語講師です。 TIMEをガシガシ読める人だったりCNNニュースを苦もなく理解する人だったり、一般の英語学習者からすれば雲の上の人達かも知れません。 私だって人様の事を言えた義理ではありませんが、「日本の事をちゃんと勉強してないやんか」と思う事が多々あります。 英語の勉強の為に日本人作家の書いた物の英訳本を読んでも日本語の原書を読んでないとか、茶の湯や歌舞伎や神道なんぞについてガイド試験用のマニュアルでしか勉強してないとか、それでその受売りをそのまま流暢な流暢な英語乗せて得々として流す、とか。 「外国から来た人達はそれをそのまま鵜のみにして帰りはるねんやな」と思うと悔しいですやん? これじゃマクドナルドなんかのマニュアル店員とさして変わらんやん、と怒ったり。 通訳ガイドなんか掃いて捨てるほどいて大阪なんかじゃ仕事がないのであぶれてしまい、仕方なく英語講師なんぞをしながら仕事を待ってる人達がいっぱいいます。 で、一度仕事が回ってくるとそれを足掛かりにしてさらなる仕事に繋げたいばかりに、自分のクラスをドタキャンして行ってしまうなんてな不埒な人もいて、どうよ... と思いつつも他に代りがいないので、またぞろ私が代講するなんてな事もあります。 内職かなんかしながらその合間に日本文化の勉強でもしろっ、英語講師なんてそんな軽いもんなんか、と文句たらたらの夏でありました。

>英語を学びたいと思っている大半の人々が一読して分かる語学論を日本語でやることもかなり難しい

そうですよね。 でも根石さんの書いておられる事は難しいかも知れませんが、日本語なんですから、広辞林を引き引き考えながら読めばいい。 母国語に対してそんなわずかな熱意も持たずに、何で外国語なんか出来るねんっ! と思いませんか?

私のこの支離滅裂な投稿を読み返すと、どうもこの夏の超ハードな仕事が祟ってるみたいです。(^^)>
 


【9395】
【タイトル】sbさん その2
【 日時 】04/11/18 11:00
【 発言者 】Sumie

「恋人同志の熱々ぶりを見たりすると『あてられる』って言いますよね。 英語でどう言うんですか」と聞かれた事があります。 普段何の気なしに使ってる言葉を顧みる瞬間です。 「あなたにとって『あてられる』と言うのはどんな感じの情なんですか、それを分析してみないとぴったりの英語表現は出来ないでしょう」とその場は逃げた格好になりましたが、それで正解だったと思います。 英語を学ぶ事は日本語を知る事なんだと思いますよね。 

ライティングクラスを受講していた時の事、日本語をしっかりインプットしているクラスメートの書く物は、たとえゴツゴツした英語であっても魅力があります。 語彙がなければ比喩などを使ってうまく表現していて、かえってその方が説得力があったりします。 それに反して上手に纏めてはいるけれど、なんだかどっかで聞いた様な...と思われる様なエッセイもあります。 上級者と中級者が一緒くたになったクラスだったんですが、相撲みたいでしたよ。 関脇が横綱を倒すんです。

すみません。 なんだかドンドン話がずれて行ってしまってますね。
 


【9396】
【タイトル】休み
【 日時 】04/11/18 11:15
【 発言者 】okada

11月21日(日)は都合でレッスンを受けられません。申し訳ありませんが、28日に振り替えてもらえないでしょうか。よろしくお願いします。
 


【9397】
【タイトル】関脇が横綱を倒す
【 日時 】04/11/18 12:35
【 発言者 】sb

Sumieさん、いろいろと書きこみをしてくださり、ありがとうございます。感謝しています。

関脇が横綱を倒す、ということについて考えてみたことがあります。

この「関脇が横綱を倒す」という表現とどう格闘するかが「回転読み」が一気に花開くかどうかの一つのポイントでもないかと思っているのですが、いかがでしょうか。

関脇や横綱のこの文脈での定義が必要と思われますが、取り敢えず思ったまま書いてみます。
ある英語暗唱コンテストの?」審判の採点用紙と録音テープを見ていて気づいたことです。

その時は私が優勝したのですが、「記号論的自虐論者」として「閉じる世界」に落ち込んでいっていました。その時のネイティブとノンネイティブの評価の差についての話しです。

私の癖で申し訳ありませんが、図を思い浮かべてみていただけませんでしょうか。
簡単な図だと思います。

2つの図です。
一つは四角(□)です。
もう一つは丸(○)です。

□=記号(音声や文字)
○=概念(思考やイメージなど)

この二つの図はいつも丸(○)が四角(□)がの内側にあります。(□は外側、○は内側)
思っていること(なかみ)=○(丸)を、形=記号(音声や文字)=□(四角)に出すからです。

小さな○に大きな□(○と□の重なり方はバランスがよい)・・・発音が比較的うまいタイプ
大きな○に小さな□(○と□の重なり方は少しずれもある)・・・内容が濃いが平均的発音タイプ

次に評価者がネイティブとノンネイティブで違いをみてみます。

ネイティブの評価
小さな○に大きな□(○と□の重なり方はバランスがよい)の人に対して50点(50点満点)
大きな○に小さな□(○と□の重なり方は少しずれもある)の人に対して48点(50点満点)

ノンネイティブの評価(日本人A氏)
小さな○に大きな□(○と□の重なり方はバランスがよい)の人に対して46点(50点満点)
大きな○に小さな□(○と□の重なり方は少しずれもある)の人に対して49点(50点満点)

ノンネイティブの評価(日本人B氏)
小さな○に大きな□(○と□の重なり方はバランスがよい)の人に対して47点(50点満点)
大きな○に小さな□(○と□の重なり方は少しずれもある)の人に対して49点(50点満点)

もう一人の審判は2人ペアで見ておられたので、ここでは省略させていただきます。

ここで、注目したいことは次の2点です。

@○が少しでも大きいことが外国語を学ぶ上でとても大切だということ(外国語話者として母国語の世界を広げ、概念の世界を豊かにしておくことの意味)をどのようにしてより多くの学習者に伝えていくか、という問題

A○がせっかくものすごく大きい人でも□と○がうまく重なり合っていない(根石さんの言い方では同致<どうち>)ために、最適な評価が得られず、困っている人達の問題

@はともかく、Aにメスを入れなければならないのが、この「大風呂敷」の書きこみ者の方達だと思います。

先日私が引用したある英語教育雑誌の中からたいへんこのことと関連の深いものを再掲させていただきます。(⇒「関脇が横綱を倒す<その2>)
 


【9398】
【タイトル】関脇が横綱を倒す<その2>
【 日時 】04/11/18 12:46
【 発言者 】sb

>この無意識的な英語モードは、その作り方を話し合うことはできても、学習者個人が自分で自分の中に作り上げなければできないものであり、継続して養成し続けなければ紛失してしまうものであるように思われます。どうしたらこの英語モードを作り上げることが可能でしょうか。基本的には、受験英語学習あるいは実用英語学習と称される範疇で行われていることの反対のやり方を多く取り入れることが必要であるように思われます。

「反対のやり方」というクダリです。このように考えることもできると思うのですが。。。
受験英語学習=○(個人の中での「概念」の構築)・・・英語教師のふがふがふふ(苦脳)
実用英語学習=□(個人の中での「記号」の構築)・・・浜谷さんの怒りもこの辺りと関係が!

ベルグソンの「開」と「閉」考ではありませんが、発展のためには「割られなければならない」。
個人の「はたらき」が。。。

存在・時間・可能性(自由と責任)
言語・意味
神学⇒美学⇒科学⇒哲学⇒言語⇒存在

すみませんでした。すみませんでした。すみませんでした。
 


【9399】
【タイトル】大学教員批判(1)
【 日時 】04/11/20 3:59
【 発言者 】根石吉久

 sbさんが郵送して下さったので、「STEP 英語情報」2004年11/12月号を読むことができた。この雑誌は旺文社系のというか、英検系の雑誌だそうである。

 sbさんがこの掲示板で引用していた京都教育大学助教授の西本有逸さんが書いたものを読んでみた。今、すでに私は酒が入っているので、好き勝手なことを書くだろうと思うが、酔っ払いの書くものなどどうでもいいと思う方は、読み飛ばしていただきたい。また、私は西本さん個人をあげつらいたいのではなく、大学教員が中学・高校の教員にものを言うときの言い方についてものを言いたいと思っている。その調子の馬鹿らしさについてである。一段上にいるような言葉の調子が、どうにも気にくわないので、数段上からものを言ってやろうと思うのである。なんだってんだ。日本の英語教育の駄目さ加減、ていたらくを作ってきたのは、あんたら大学教員と馬鹿文部省役人たちではないか。張本人の一人が何を偉そうにものを言っているのだ、と思うからである。

 「私たち英語教員は、あまりにもダイコトミー(dichotomy:二項対立)に振り回されてはいないだろうか。」と西本さんは最初に書く。「私たち英語教員」と一応言ってはいるものの、俺は大学教員であるぞ、お前ら中学・高校の英語教員達よ、よく聞けという声の調子を私はすでにこの文に聞いてしまうのである。娑婆の序列に従順な居丈高な声を聞くのである。そんなふうに聞く耳を持つ私が歪んでいるのであるならば、それはそれでいい。以後の文は私が私の歪みを表沙汰にするための文だとして読んでもらえばいいわけだ。

 「ダイコトミー」とやらのうちで、西本さんが問題にしたいのは、「受験英語vs.実用英語」というダイコトミーだけらしい。その肉離れを埋めるためにこうしてみたら?というようなことをそれ以後に書いているだけなのである。最初から、「受験英語vs.実用英語」について、あるいは、その対立のさせ方がそもそも変だということについて書くからね、と言えばいいところを、まずは「ダイコトミー」一般についてお説教を垂れるところが大学教員である。耳慣れないことを言っていると、商売になるのだわ。だけど、ダイコトミーに振り回されてはいかんなどというもったいぶったお説教は、私らどうでもいいんだわ。ものごとの輪郭をはっきりさせるために、時にダイコトミーが必要になるというだけのことであって、それに振り回されるのはお馬鹿さんたちだけだというだけのことじゃないか。西本さんはお馬鹿さんを相手にしたいのか。「私たち英語教員」にダイコトミーに振り回されるお馬鹿さんたちが多いと西本さんは言いたいのか。それならそれではっきりとものを言うがいい。確かにそうなのだから。

 「受験英語vs.実用英語というダイコトミーも不毛な議論であり、学習者に英語の力をつけさせるという要諦・本質を見失うべきではないだろう。」

 これはまったく賛成である。その通りだ。しかし、「学習者に英語の力をつけさせるという要諦・本質」は、どこでどのように確保されるというのか。西本さんは、それについて何をどう言っているのか。検討してみよう。
 


【9400】
【タイトル】大学教員批判(2)
【 日時 】04/11/20 4:02
【 発言者 】根石吉久

 「いくつかの大学で教科教育法を担当しているが、私は1時間目の授業で受講生に今まで自分たちが受けてきた英語教育を振り返させている」と西本さんは書く。その中で、共通に浮かび上がってくる問題点と改善の方向性を西本さんは示したいのだそうである。

 生徒が市販の単語帳に英単語一つに対して、日本語単語一つを書き込むことに対して、語彙を覚えるのに英語−日本語の一対一対応の丸暗記がいかんと西本さんは言う。表面面は正しいことを言っているが、そうじゃないだろう。生徒が市販の単語帳によるリスト学習に走るのは、教員が学校の教室を訳読の場にして、生徒に「当てる」ということがあるからだ。虎の巻を机の上に広げて答えるわけにはいかないから、自分の力がつくかつかないかは二の次にして、生徒は「当てられた」ときに恥をかかないで済むように、市販の単語帳に単語をリストアップするだけなのだ。利口な生徒なら、辞書をひかずに虎の巻の訳語を単語帳に書き込むだろう。教員には生徒が自分で辞書をひいたのか、虎の巻から書き写したのかなど区別がつきはしない。これらは、訳読式の授業などが主流としていまだにまかり通っていることに対する生徒の自然な反応がもたらすものにすぎない。
 元にあるのは、あくまでも「にせの標準形」であるにすぎない。学校の英語の授業のほとんどすべてが「にせの標準形」だから、生徒の側に「にせの標準形」が生じてしまうのである。しこしこと単語帳に字を書き、覚えさえしないという「にせの標準形」が。
 「当てる」ということをやめて、英語科教員という商売がやれるものかどうかということは大問題である。私はそれは可能だと思っている者だが、あらかたの英語科教員は「当てる」ということをやめたら、生徒との間に交渉を失うような者が圧倒的に多いのだ。
 一度、「当てる」ということをやめてみるがいい。沈黙だけが支配する教室。いい風景だ。ひとまずはそれが必要なのだが、なんの、日本全国津々浦々にあるのは、きつねとたぬきのにぎやかなだましあい、教師の「当てる」という行為と、生徒の「単語帳によるその場しのぎ」という行為がだけなのである。西本さん、そこを突かないなら、ただ上澄みをすくっているだけなのだぜ。澄ましこんだ大学教員の言に過ぎないのだぜ。わからんかね。

 「単語が覚えられないのは、概念が巣くっていないからであり、語彙のもつイメージが学習者の心の中にクオリア(質感)として沸き立たないからである。」

 おっしゃる通りである。それでだが、「語彙のもつイメージが学習者の心の中にクオリア(質感)として」沸き立つようにするにはどうすればいいのですか? そんなことが学校の教室という場所でできることだとお思いなのですか。
 おっしゃる通りだと言ったが、「概念が巣くっていないから」という言い方にはひっかかるものがある。「〜が巣くっていない」という言い方が、なんだか変なのである。「巣くう」というのは、「町に巣くう暴力団」などというような使い方が普通なのだという感覚を私は持っているので、「概念が巣くう」ということを肯定的な意味あいで使う使いかたに対して素直に肯定的になれない。よくなかろうと思う。「お説教だけしている者が大学に巣くう」というような使い方が普通でしょ? どうも西本さんは「巣くう」ということがよくわからないらしい。
 概念というものは「巣くう」ものなのか。まあ百歩譲ろう。そうかもしれない。「概念」ですからね。しかし、概念が「巣くう」ということと、クオリアが沸き立つことを混同してほしくない。「概念」と「イメージ」というものは、ダイコトミーにしていいものなのだ。「概念が巣くう」ということを、イメージがクオリアとして沸き立つことと一緒くたにするんじゃない。いいことのように書くんじゃないと思う。「概念」てものがないと、大学教員などやっていられなくなるということはともかくとして。ダイコトミーをちゃんとやれよ。基本だろ。
 ちょっと寄り道した。まあ、その辺が酔っ払いというものである。