【8501】
【タイトル】たたかう英語教員(4)
【 日時 】04/03/12 5:09
【 発言者 】ミッフィー
私は割と物をずばずば言う方であり、ALTにも臆することなく物を言ってきたが、この日はさすがに消耗した。帰宅して夕食を作る気力がなかったので家族にはコンビニのおでんで勘弁してもらった。
異文化交流とはご立派な言葉だが、このようなどろどろぐちゃぐちゃこそ異文化交流ではなかろうか…と思い、彼にもそういった。最後はさっぱりした形で終
わった。彼も4月から別の学校に配属になるので、そこで楽しくやるだろう。しかし誤解しないでほしいのは、このようなALTはごくわずかであって(そう願
いたい)大半のALTはまじめで、仕事熱心でteam
teachingのために心砕いてくれる方達であるということを。実際この日消耗しきった私を励ましてくれたのは、もう一人のALTの方であった。前任校
では優秀なALTばかり配属されていたのでこんなアンポンタンなALTがいようとは想像もしなかった。
もうこれからは言いたいことはALTにもすぐに言うぞ。ケンカを売るなら買ってやる。日本語でも英語でも。私のケンカ英語の旅はこれからだ。根石さん、ついていきますのでお導き下さい。
【8502】
【タイトル】あすみさん
【 日時 】04/03/12 7:35
【 発言者 】小川
御主人様が英語ネイティブスピーカーで、電話レッスン時にはそばにおられる様子。 とても緊張します。
ハンブルクの英語ディスカッションクラスの先生はイギリス人女性だったんですが、アメリカ流のR音は気持ち悪い、と言われた事があり、あすみさんにお聞き
すると御主人様もやはりそうおっしゃる様です。 音の出し方をわかっておられても、なかなか出せないのはその為だと思います。
ドイツ語のR音は、うがいをする時の様に喉を鳴らして出します。 イタリア人は巻舌にしていて、アフガニスタン人のは巻舌と喉の奥を両方使っている様なド
迫力のRでした。 先生は発音の事は滅多にいわない人だったんですが、これらの音がどうも耳につく様で、しきりに矯正していたのを覚えています。 どっち
でも通じるからええんやないの、と思ったりしてたんですが、ネイティブスピーカーには、これだけは聞き捨てならん、と言う音があるんでしょうね。 まった
く似ても似つかない音に聞こえるのかもしれません。
【8503】
【タイトル】ピアノフォルテもジャパングリッシュも
【 日時 】04/03/12 8:22
【 発言者 】sb
>今、ピアノで3連音符が均等にきれいに弾けなくて四苦八苦してるとこ。 寺井師匠が、「なめらか〜に、あたかも円を描いて回転する様な粒揃いの音が出る
まで、練習せなあかん。 最初はゆ〜くり均等になる様に徹底的に練習、それが出来るようになったら速度を速めて行くんや。 それが出来へんのに先を焦った
らあかん。」と言うてはった。
小川さん、「鬼」より引用させていただきました。根石さんから学んだことを思い出しました。先ばかりあせっているときはピアノの数小節で困り、言葉もつっかえつっかえで次が出てこない。
【8504】
【タイトル】過去ログより
【 日時 】04/03/12 9:00
【 発言者 】sb
>(eliotさん)生徒にやる気がないというのは妥当ではないでしょう。教師に発音教育をやる気がないことが問題なのです。別の言い方をすれば、生徒に
英語の発音を習得したいという気持ちが生じないのは、いびつな日本の学校英語教育にその原因があるのであって、生徒たちは被害者だということです。彼らを
責めることはできません。
>(sb)そうですね。生徒を責めることも教員を責めることも難しいと思います。でもまず教員養成というか教員の資格は免許更新制にするのがよいと思いま
す。音声聴解面については3年更新制、読解表現面については5年更新や10年更新も可能だと思います。真っ先に私が首になりそうですが。。。
3901番の投稿より(「英語音読素読暗誦暗唱」を検索エンジンに入れてみてヒット)
【8505】
【タイトル】小川さん
【 日時 】04/03/12 14:42
【 発言者 】あすみ
きのうはありがとうございました。電話機が居間にあって、大体あの時間は夫と子供がテレビを見たり、一緒に遊んだりしているので、もしかして雑音などが
入ってうるさいかもしれませんが、お許しくださいませ。あの時は、たまたま飲み物を取りに電話口のそばにきたときに耳に入ったのが、genitals
だったので余計おかしかったようです。
r の発音については、夫もrが異様に耳につくアメリカの発音(そうでない話し方をするアメリカ人も大勢いますが。)をすごく嫌がりますが、私自身があま
り、しつこく粘りつくようなrや、一瞬般若のアの発音が好きでないので、無意識に発音すまい、としていたみたいです。でもテープに録音した自分の発音を聞
くと、時々それを全く無視した発音になっているのに気づいて、イギリス人だろうがオーストラリア人だろうが、きちんと発音はしているはずなので、私の場合
は、大げさなくらい発音してみるのがちょうどいいかな、と思っていた次第です。
ところで、練習をしている時に浮かんだ質問ですが、(鬼ではなくて、こちらに書かせていただきます。)一語一語を丁寧にゆっくりと練習し徐々に回転を速く
して読めば音の連結については、自然にできるようになる、ということですが、イントネーションについてはどうでしょうか?イントネーションは強調したいと
ころがどの単語かによって変わってくるから、気にしないで練習してもいいのかな?と思ったりして。あと、リズムについてもよければ教えてください。
【8506】
【タイトル】受験の英語
【 日時 】04/03/13 3:48
【 発言者 】ミッフィー
来年度おそらく1年を担当するだろう…と推測し、授業計画を立てることにしました。英語Tについては従来通りのやり方(つまり訳や文法解説のみ)で授業
を終えてしまうのは、子供達にはもはや通用しない、後に何も残らないと痛感したので音作りを土台にし、とにかく音読させる手だてを考えています。でもこれ
までは自分は(CDリスニング5分→音読5分→内容把握つまり訳、文法解説)のパターンでやってきたので、どうしようかとうじうじ考えています。今まで
やったことのないことに挑戦するのを怖いのです。(実際どんな授業のやり方をしていたかわからないが訳先渡しで失敗した先生がいる)
根石さん、高校生に素読舎でやっていらっしゃることをよければ教えていただけますか。それ以外でも何かヒントがあればよろしくお願いします。あすみさん
も授業の計画を立てておられると以前掲示板で拝見しましたが、どのようなことを実践されている(または実践する予定)か、教えていただければ…と思ってい
ます。文法の授業についてはJackieさん案のteaching
planをぜひ利用したい。高校1年を担当できれば幸せ。だって今までの自分をリセットできるし、新しい試みを最も取り入れやすいから。
オーラル関係の授業も多いのでまた皆さんのお知恵を拝借しに来ます。
【8507】
【タイトル】ミッフィーさんへ
【 日時 】04/03/13 9:53
【 発言者 】sb
柴田さんの授業が一番理想的だと思いますが、高校2年以降はこのやり方で追いつかない場合が十分想定されますので工夫が必要だと思います。日本語を教えている友人に教わったprocedureのポイントを書きます。
@presentation(教材の提示・・・リスニング150語なら1分でできるので、5分というのは適当という感じがします。5回聞く場合に1つ質問
をして1stlistening,2つ目の質問をして(日本語でも英語でも生徒の状況に応じて)というのがいいのではないかと私は思います。
Apractice(練習・・・記録方法を工夫し、できるだけ時間をとるのが理想ですが、まだ現状では他のチームを組んでいる先生がいらっしゃるなら、で
きるだけ相談して、統一させることが、子供達のためにも大切なポイントだと思います。この一連の音作りについても柴田さんがこの掲示板に登場してくださる
のが一番良いと確信していますが、柴田さんは現在大変お忙しいのではないかと推測しています。)
Bproduction(自己表現)はパタンプラクティスの要領で子供達の獲得語彙を睨みながら予め入れ替えの語句を日本語英語対照でもいいので、作らせ
たものを、各自また技法グラウンドなどした後で(この時間がとれることが理想だと思います)一気に縦一列ごとにでもリズムをもって発表させてみるのも面白
いのではないかと思います。
勇気がいることだというのはたいへんよく分かります。教育は根石さんから学びましたが、「定点観測」です。英語教育は「練習記録力」=「生活意識力」を身につけるための科目ではないかと最近考えています。
【8508】
【タイトル】エンターテイメント VS 非エンターテイメント
【 日時 】04/03/13 12:16
【 発言者 】sb
>(引用)教育学の先生方から最大の教育的効果を上げるのは(特に語学の場合)、言語を取得していると思わせない方がいいと聞きます。この番組の場合であ
れば、英語ではなく違うものを勉強していたら、それがたまたま英語だったという流れがいいようです。これが教育学の原理にも適っているそうです。これはい
かにも人間のアマノジャクな面白い性質の部分なのでしょうが、「勉強しなくちゃ」と思うと構えてしまってダメですね。この番組でも、効果的な誘い(いざな
い)方について常に工夫をしています。(NHK英語でしゃべらナイトチーフプロデューサー丸山俊一氏)
教育学の立場から語学はエンターテイメントという意見と
語学はエンターテイメント性と取り除いたほうがよいという意見と
これらは「イメージ」という言葉の曖昧な面と関係があるのだろうか。
「言葉のイメージ」「情報のイメージ」「英語のイメージ」「○○のイメージ」。。。
イメージimage(広辞苑)
@心の中に思い浮かべる像。全体的な印象。心象(しんしょう)。「完成した形をーーーする」「ーーーがわく」「企業ーーーを高める」
A姿。形象。映像。
【8509】
【タイトル】ミッフィーさん
【 日時 】04/03/13 22:07
【 発言者 】あすみ
はじめまして。あすみです。同じ高校英語教員として、戦う英語教員の記事大変興味深く読ませていただきました。もう、本当にミッフィーさんのご苦労が痛い
ほど良く分かり、心配でした。このままだと過労および心労で、倒れてしまわれるのじゃないかと・・・・幸い例のおとぼけALTは、4月から別の高校に行く
ようだし、ひとまずひとつ苦労の種がなくなるわけですね。次に来るALTがまともな人であることを願っています。
ところで、私もミッフィーさんと同じく4月からの授業をどうしようか考えています。できれば新入生を担当した方がお互い新鮮な気持ちで始められますね。た
だ、彼らが中学校でどのくらい発音を習ってくるかで、だいぶ違ってくると思うんですよね。発音に関しては結構個人差がありませんか?英語が好きな生徒の中
には(特に女子は)自分でラジオを聞いたりCDやテープで練習してかなり綺麗な音を出す子たちもいる反面、苦手な子は殆ど読めない子達もいたりして。そし
て確実にいえるのは、読めない生徒ほど英語の力も低いのです。読めないから分からない、分からないからおもしろくない、したがってやる気をなくし、あとは
落ちる一方。やはりフォニックスを使ってアルファベットの発音を一文字一文字ゼロから教える必要があると思うのです。先日もある生徒が、「先生、クニュ
ウって何ですか?」と聞いてきて驚きました。その子は特別授業でしか教えたことのない生徒なので、どれほどの学力かは知りませんが、少なくとも4年間は英
語の授業を受けて、knew が読めない(意味も分からない)というのは、いくらなんでも問題ではないか・・・
根石さんや、柴田さんがおっしゃっているように、英語を正しく発音できる力を生徒につけさせてあげられれば、あとは自分たちで伸びていくのかもしれない。
先生の日本語による英語の解説は、生徒にとっては、うっとうしいだけでしょうね。それを分かっていながらやっている自分が情けなかったりして。とりあえ
ず、今年は最初の授業で音作りの大切さを生徒に説明して、今後の授業方針について、音読中心でやっていくつもりであることを確認します。
私の授業は体育の授業と同じで、実技中心、つまり音読練習中心になるからそのつもりでいること。評価には音読や発音の良し悪しが大きく影響することなど。
できるだけ授業の半分は音声による指導ができたら、と思っています。具体的にどうするかは、クラスの雰囲気や、人数によっても違ってきますが、基本は新し
いレッスンに入るときは、リスニングを最初にたくさんした後 新出単語の発音を丁寧にやって、本文の音読に入る。訳は予めガイドブックのをコピーして渡し
ておいてもいいと思います。音読がある程度できるようになったら、そのレッスンで扱うことになっている文法事項を簡単に説明して、例文の音読などをし、宿
題で問題集などをやらせる。この大風呂敷を知ってから、そのような授業に徐々に変えていったのですが、なんとかやれそうな手ごたえはありました。ときどき
洋画を見せて簡単なせりふを書き取らせたりすると、生徒も喜んでやります。
余裕があれば、俳優になりきってせりふを言わせてみるともっと楽しいでしょうね。
また、具体的な指導案が浮かべばお知らせします。ミッフィーさんのアイデアもぜひ教えてください。
【8510】
【タイトル】Jackieさん
【 日時 】04/03/13 22:23
【 発言者 】あすみ
Jackieさん、こんばんは。あすみです。ご報告が遅くなって申し訳ありません。文法の特別講座、だいたい半分が終わったところですが、Jackieさ
んのアイデアが本当に役に立っています。私の場合は、ナンバーズを買いました!ちなみに見事外れたので、翌週の授業では、「○○○○にしておけば、1等が
あたっていたのに!」と仮定法過去完了に応用もできました。
生徒のノリはいまいちだったんですが・・・私の迫力が足りないんですね。
でも、文法用語につまずく生徒の気持ち、仮定法過去や過去完了がごちゃまぜになって、訳がわからなくなる生徒の気持ちが理解できて本当に良かったです。Jackieさんのおかげです。ありがとうございます。
【8511】
【タイトル】補足
【 日時 】04/03/13 22:48
【 発言者 】あすみ
先ほど説明し忘れたんですが、私の学校は授業の担当者ごとに、中間期末は独自のテストを作ります。ですから、他の先生とあわせる必要がないのですね。した
がって、音読やリスニングなど授業でやったことをそのままテストに出すことができるんです。その意味では非常に音読中心の授業が他の学校と比べてやり易い
と思います。だって、生徒を脅せるから!「ここの音読今度のテストに入れるよ!」って。(笑)だけど理想は脅さなくても自発的に音読を楽しむ態度を育てる
ことなんですけどね。あと、どれくらい生徒が音読したかを報告する用紙に、イギリスやオーストラリアなどの国を丸印で縁取りしたものがあるんですが、これ
を使おうと思っています。一回読むごとにその丸印を塗りつぶしていくんです。で、最終的に、どこの国を何週できたか、など生徒が自分でどれくらいやったか
目で見て分かるような工夫もしたいなあ、と思っています。
あと、グループやペアで音読させると、結構生徒たちは楽しくやるようです。どうも一人でやるのは恥ずかしいけど(つまり、教師の後について一斉に、とか
CDの後でとか)、仲間と一緒ならそうでもないみたいです。その間教師は各グループを回って発音指導ができるから、結構お勧めです。
【8512】
【タイトル】イントネーション
【 日時 】04/03/14 0:43
【 発言者 】小川
発音する時、たいていの学習者は一番強いストレスのかかる分節にアクセントを置いて読む事はするんですが、弱い方のストレスがかかる分節はあんまり気にし
ないですよね。私もそうだったんですが、音読する時に、ちゃんと強弱のアクセントをつけた方が発音しやすいし読みやすい事に気がつきました。 文章にする
とわかりずらいですね。
たとえば、politician を pol・i・TI・cian と読むよりも、第一分節の pol
にも弱いアクセントをつけて読む方が L音が楽に出る様に思うのです。 そうする事によって、第2分節のI音も、日本語の「イ」の様な強い音ではなく、必
然的に「曖昧なイ」音になると思うのですが、どうでしょうか? 説明が難しいですけど。
「イントネーションの自己決定」という事を根石さんがどこかで書いておられるので、探して来ますが、とりあえず私なりの考えを書きます。
イントネーションはいちいち教えてもらわなくても、言葉に意味とイメージが伴うに従って、自然に出来て来ると思うのです。 話し手の一番心にかかっている
言葉やフレーズは当然強くはっきりと発音するでしょうし、感情の起伏が自然に言葉に抑揚や強弱を与えると思うのです。 そしてそれは、大本ではどの国の言
葉でも変わりはないんじゃないかと思います。 まずは、個々の単語の強弱の付け所がわかっていて実践出来ていれば、それほど突拍子もないイントネーション
にはならないはずだと思います。
なんだか頼りない答なんですが...
【8513】
【タイトル】イントネーションの自己決定
【 日時 】04/03/14 10:56
【 発言者 】小川
過去ログから転写
2144 パクパクさん(2) 投稿者:根石吉久 投稿日: 3月14日(木)02時08分03秒
私が「音づくり」という語で言っているものは、「発音10のポイント」に「黙音」「連結」「母音削除」というものが含まれていることでおわかりいただけ
ると思いますが、リズムとかイントネーションというものまで含めた概念です。作るべきリズムやイントネーションは、映画を例にとれば、話の流れの中で、あ
る特定の場面や状況に規定されたリズムやイントネーションになります。この場面でこういう状況ならば、こういうイントネーションになるだろうと決められる
能力を、「イントネーション自己決定力」と呼んだことがあります。「イントネーション自己決定力」を手に入れることが、初心者から中級前半くらいの人がめ
ざすべき一里塚だろうと考えていますが、この「イントネーション自己決定」によって作られる音のことを、また「語学的標準形」と呼んできました。これは、
パクパクさんが買われた「ゆっくりモード」の「ゴースト」のせりふ吹き込みテープの音に近い音になると思います。私はその種のテープを買ったことがないの
で、近い音だろうと想像することができるだけですが・・・。
私は生徒さんに「ゆっくりモード」のテープは買う必要はないと言ってきました。このゆっくりモードは、テープの音として聞くよりも、自分の口の動きとし
てまず実現してしまうのがいいと考えています。もっこりさんが使われているように、あくまで自分の口の動きを作る場合の媒介物にするのであれば、もちろん
この種のテープは役に立ちます。眼目は、この種のテープを使おうが使うまいが、”自分の口の動きとして”「語学的標準形」を作ることだと思っています。
ひとまず「語学的標準形」としての口の動きを作れたなら、ここまでで準備体操完了です。ここから、いよいよ、「回転読み」を通じて口の動きを鍛え込みま
す。口の動きを壊さないように細心に、徐々に動きを速めていきます。回転の速度をあげるわけです。この過程で、日本語の癖による余計な母音を、回転読みの
遠心力で口の動きから飛ばします(母音削除)。口の動きを速めていくと、連結させるべきところは連結させないと非常に言いにくいので、連結のコツも自然に
備わってきます。もしも、これらのコツがわからないまま、音をおろそかにせずに最高速度を出してしまった場合でも、誰かに一言、「連結」や「黙音」などの
ことを言ってもらえば、難なくクリアできる場合がほとんどです。(コーチの有用性)
これらのコツをクリアしても、その音はいまだ「語学的標準形」のままです。映画の音そのものを聞いてみれば、相当大きな距離が埋まっていないままである
ことに気づきます。しかし、「回転読み」の高速化によって、「ずれ」への対応能力はまるで違っています。「回転読み」によって高速化を経た「語学的標準
形」の音は、「ずれ」を大量に含む映画の音に対応可能なレベルまでに到達します。映画の音と同じになるわけではない。しかし、対応可能な音にはなります。
「近似値」を口の動きとして実現することで、「対応可能」なレベルを獲得することはできるのです。日本語で育った日本人の口がやるべき練習は、この対応可
能なレベルの音の実現だと考えています。
私の「電話でレッスン」によって、「復習範囲のテスト」で何度かやった範囲は聞き取れると生徒さんが言い出すのは、自分の口の動きが、映画の「ずれ」た音に対応できるレベルになったことを意味しています。
【8514】
【タイトル】イントネーションの自己決定 2
【 日時 】04/03/14 10:58
【 発言者 】小川
2143 パクパクさん 投稿者:根石吉久 投稿日: 3月14日(木)02時07分36秒
パクパクさんが指摘している問題は、「ずれ」の問題だと思います。
「こんにちは」が「こんちは」へ、「こんちは」が「ちは」へと「ずれ」る。発音上、おざなりになり、おざなりになったものが定着し、標準化されていく過程は日本語、英語を問わずあります。
映画の「ずれ」の多い音に対置すれば、「教科書音法」というものが想定できるにもかかわらず、その「教科書音法」ですら、日本には存在していないという
ことはすでに書きました。英語の先生が、通じる音を持っている場合でも、その通じる音を生徒の口の動きとして実現できないならば、「音法」が存在している
と言うわけにはいかない。「音法」が存在しないならば、その一種であるべき「教科書音法」も存在できるわけがない。
私が「10のポイント」を言い出しているのも、最低の「音法」を作りたいと願っているからです。これが確保されれば、「語学的標準形」というものを作る
上で役に立つと考えています。「10のポイント」は、単に知識として羅列してもあまり意味はなく、「音づくり」をしていく途中で、生徒に同じ文を繰り返し
言い続けさせ、その動きの中に、コツとしてポンと置いてやることで、生徒が知識を直ちに口の動きとして実現させていくためのものです。あくまでも、動きの
中に置くべきものです。
これらは、個々の音に関してのものがほとんどですが、10番目の、
?I黙音・連結・母音削除
は、英語のリズム形成に密接に関係があります。浜谷さんがおっしゃる通り、これは一項目に3つも詰め込んでしまっていいものかというほどのものです。し
かし、これは知識として文字で詳しく記述してもほとんど功徳のないものです。「黙音」なら「黙音」、「連結」なら「連結」を記述することはできますが、こ
れも、生徒の口の動きの途中で、コツとして手短に言い、再度生徒に口を動かさせることで実現するのが一番です。
【8515】
【タイトル】今日のレッスンをお休みさせていただきます。
【 日時 】04/03/14 12:36
【 発言者 】okada
仕事で今日のレッスンを受けられません。お休みとさせてください。
【8516】
【タイトル】OKADA さん
【 日時 】04/03/14 15:50
【 発言者 】根石吉久
承知しました。
【8517】
【タイトル】金曜〜月曜限定
【 日時 】04/03/14 16:04
【 発言者 】根石吉久
身辺がごたごたしておりまして、夜、仕事が終わればへたりこむように眠ってしまう日々が続いておりました。朝方まで掲示板に書き込むということをやめた
せいで、早めに起きるようになりました。午前中は、河原を歩くこと、その後、温泉につかって体をもみほぐすことを日課とするようにしました。昼飯を食っ
て、庭をちょっといじって、午後、メールにお返事を書き、その後、掲示板をのぞくようにすることにしました。
なるべくコメントを書くようにしたいのですが、火・水・木は、英語以外の仕事をする予定がありますので、火・水・木はコンピュータの電源も入れないよう
になると思います。コメントは、金曜〜月曜に書くことになります。議論が沸騰することは歓迎しておりますが、私が時期外れにコメントを書くようなとんちん
かんが発生することはご勘弁下さい。
【8518】
【タイトル】あすみさん
【 日時 】04/03/14 16:09
【 発言者 】Jackie
少しでもお役に立てて嬉しいです。
>生徒のノリはいまいちだったんですが・・・私の迫力が足りないんですね。
いやあ 1、2の授業で完璧を求めるのはご自分に求めすぎです。
何度もやって思考錯誤して改良を加えてやっとコツがつかめてくるというか。
生徒には申し訳ないですが私も思考錯誤の最中です。プランどうりにいかないことも多々。
まあ実践を積むことで向上中?!
クラスによってノリは違いますね。同じ授業をしても乗りのよいクラスとそうでないクラスもあります。学校でレベルの違う、大人数をまとめあげていくというのは難しいことでしょう。
まあノリも大切ですが仮定法定着のほうがもっと大切。
その上に仮定法は難しくない、おもしろいし使えるんだと仮定法好きになってもらえれば
言うことナシです。
【8519】
【タイトル】フォニックス
【 日時 】04/03/14 16:27
【 発言者 】小川
あすみさん、フォニックスのお話が出て来たので、すこし私の経験と考えを書きます。
フォニックスで基本の音を指導するのはいい考えだと思うのですが、いつだったかこの大風呂敷にも書いた様に、C、A、Tの個々の発音を教えても、それを
"cat" (キャート)と繋げられる子供は少ないです。 先生は 結局、cat
と発音して丸ごとの発音を教えてやらないといけません。 ならば、最初からキャートと言わせてしまう方が効率がよさそうです。
フォニックスは英語磁場にいる移民の子供達が読み書きを習う為には効果的な方法だけれでも、日常的に英語に触れる機会が皆無の日本人の子供には不向きでは
ないか、と考えるに至りました。 松香フォニックス研究所のテキストは、個々の音を指導する所からはじめていますが、音読と切り離してフォニックス講座を
設けた事が失敗の原因だったのでしょう。
それよりも教科書を口移しで読ませ、その流れの中で個々の音を矯正する素読舎式の方が数倍効果的だと気がつきました。
【8520】
【タイトル】先刻ご承知
【 日時 】04/03/14 17:03
【 発言者 】Jackie
>私は在日英語と題して書いた記事に関して、こんなことは先達の方々、特に実際に会った方では旧naimaさん、今は小川さんなんかは先刻承知、のことと
思って、今まで書かなかったんですが、ある人々に村田がまたあえて書くことにも意味がないわけじゃないといわれて、自分が破綻するまで書くべきだと思うに
いたり、書いているわけですが、やっぱりnaimaさんは的確なことをすでに何回も書いていますね。
根石さんは、俺はここまでやった、だけどできることはここまでだ、と身をもって示してきた。
「先生」と呼ばれる者は、身をもって後に続く者に限界を示すべきだ。
村田さん。
皆さんの先刻ご承知でないこと、つまりは新しいことを書かなければならないとしたら
私なぞ掲示板に何もそれこそなーんにも書けません。
成長過程(おいおいっ)な現在の自分の考えていることなどを書いて議論や意見交換をすることが
掲示板なのではないかと自分のつたないプランや考えを晒しているわけで。
でなわけで これからもいろいろと書くと思いますが
ご無礼のほど大目に見てやってくださいまし。
【8521】
【タイトル】イントネーションと意味(1)
【 日時 】04/03/14 17:18
【 発言者 】根石吉久
>イントネーションはいちいち教えてもらわなくても、言葉に意味とイメージが伴うに従って、自然に出来て来ると思うのです。話し手の一番心にかかっている
言葉やフレーズは当然強くはっきりと発音するでしょうし、感情の起伏が自然に言葉に抑揚や強弱を与えると思うのです。そしてそれは、大本ではどの国の言葉
でも変わりはないんじゃないかと思います。まずは、個々の単語の強弱の付け所がわかっていて実践出来ていれば、それほど突拍子もないイントネーションには
ならないはずだと思います。
ここのところは、音に対して勘のいい人とよくない人とで分けて考えた方がいいのではないかと思います。初心者には、突拍子もないイントネーションという
のが発生します。それが発生しないのは、勘のいい人なのであって、その勘のよさを標準にしてしまうのはまずいのです。書かれたことは、中級以後の人にはあ
てはまるでしょうが、初心者にあてはめることはできないと思います。
私は、音に対して勘のよくない人をすくいとることができる方法でなければ駄目なんだと考えてきました。音に対して勘のよくない人も、自分のイントネー
ションが、あきらかにモデルの音のイントネーションと違うことはわかっているのですが、モデルのようにならないというもどかしさの中にいます。コーチがい
れば、比較的短時間にその突拍子のなさから抜けることができますが、CD相手だと抜け出せないままでいるということがあります。(おそらく、連音処理がう
まくできないことと、イントネーションが突拍子もなくなってしまうこととの間には関連があります。)
音に関して勘のよくない人の中に、意味に関しては非常に勘のいい人がいます。
音に関して勘がよく、意味に関して勘がよくない人。
意味に関して勘がよく、音に関して勘がよくない人。
どちらにも勘がいい人やどちらにも勘がよくない人というのも考えられますが、まあ、たいていはどちらかに片寄っているというのが普通だろうと思います。
意味に関して勘がよく、音に関して勘がよくない人をすくいとれないような方法は、まったく宝を放置しておくようなものだと思います。しかし、NHKの語
学放送なんかを聞いても思うのは、音に関して勘のいい人の方を標準にしてしまっているということです。そこが駄目なんです。
私の最近の生徒さんに、失礼ながら、「意味に関して勘がよく、音に関して勘がよくない人」と言っていいのではないかと思われる方がおられます。
初回のレッスンで、突拍子もないイントネーションが頻発しました。
初回のレッスンが終わった時、いつもなら、今日やったところを何十回も読み込んで、音のこなれを作ってくださいと言うのですが、この方には同じことを言
うことはできないなと思い、CD付きの英語の学習書を持っているかとお聞きしたら、たくさん持っていると言われたので、7、8語から成る文を探しだし、
CDのモデル音を一回聞いたら、自分で10回くらい言い、再び同じ文のCDのモデル音を聞き、自分で10回くらい言うということを繰り返してくれと指示し
ました。
一週間後のレッスンで、突拍子もないイントネーションが消えていました。これほど見事に消えてしまうのかというくらい消えており、二回目のレッスンの最後には、「もう、このテキストの文でどんどん読み込んでもらっていいです」と言うことができました。
おそらくミソは、モデル音を「聞くだけでなく」、実際に同じように言おうとして、「自分の口を動かし続ける」ことにあると思います。コーチが一回言った
ものを、生徒が5回(以上)繰り返し言い続けるという「技法グラウンド」は、このミソのもっとも簡潔な形なのだと再確認しました。「回転読み」への導入と
して、十分に使えるものだということが確認できたのが、私としてはうれしかったことです。
突拍子もないイントネーションが飛び出す人のどなたにも有効かどうかわかりませんが、私はCDを媒介にした「繰り返し」の即効性に自分で指示しておきな
がらびっくりしました。この方は独学で長いこと英語をやってこられたそうですが、私のコーチ法に触れるまで、イントネーションの問題が解決していなかった
のです。CD付きの学習書を何冊持っていても、そこに「技法グラウンド」というものを放り込まなかったら、イントネーションの問題は解決しなかったわけで
す。
【8522】
【タイトル】イントネーションと意味(2)
【 日時 】04/03/14 17:22
【 発言者 】根石吉久
イントネーションの自己決定というのは、中級以後の人には問題にもならないようなこととされてしまいますが、初心者の多くにとっては難問です。
イントネーションと意味というのはやっかいな問題で、最初にいきなり意味がわかるのはネイティヴ言語だけです。最初にいきなり意味がわかるのではないの
だから、文法を介在させて意味をつかむこと、意識における意味の動きのスピードと読みの音のスピードを「同致」させることなどが「過程」に必要です。それ
らが可能にならないと、本当はイントネーションは自己決定できません。
イントネーションの自己決定の前に、文法やら、「遅読」などが必要になります。
しかし、コーチがいれば、必要なだけ何回もモデル音が置かれますから、比較的短時間にイントネーションをつかむようになります。このあたりでのコーチの
コツは、生徒が突拍子もないイントネーションを言うたびにモデル音を置いて「訂正」し、生徒が語学的標準型を維持している間は言い続けさせるというだけの
ことだと思います。
かなり突拍子もないイントネーションが飛び出す場合でも、2,3ヶ月でかなり語学的標準形が作れるようになります。これは、「電話でレッスン」(一回30分、月4、5回)での感触ですが・・・。
【8523】
【タイトル】村田君
【 日時 】04/03/14 17:31
【 発言者 】根石吉久
>根石さんは、俺はここまでやった、だけどできることはここまでだ、と身をもって示してきた。
「先生」と呼ばれる者は、身をもって後に続く者に限界を示すべきだ。
私の「磁場論」の眼目はまさにそこにあります。
それは個人のせいじゃない、「磁場」のせいなんだ、というところを、個人のせいにしてもが
き苦しむ人が後を絶たない。この妄想系を断ち切ってやりたいと思って、「磁場」ということを
言い出しています。
【8524】
【タイトル】あすみさん
【 日時 】04/03/14 17:32
【 発言者 】根石吉久
フォニッスクに関しては、私も小川さんと同じように考えています。
フォニックスでは、連音処理ができません。
【8525】
【タイトル】直近の記事
【 日時 】04/03/14 17:41
【 発言者 】根石吉久
からコメントしていますが、重要な記事がいくつもそれ
以前にあり、困っています。
【8526】
【タイトル】言語、英語と政治性と歴史とコミュニケーション
【 日時 】04/03/14 18:18
【 発言者 】Jackie
3月10日の東京大空襲。
あれは東京大虐殺だ。深夜十二時ごろから約1時間半にわたる爆弾投下で
10万人もの人が亡くなった。
先日の夜中NHKアーカイブスの東京大空襲を見た。
アメリカが東京空襲に走るまでの過程。
爆弾投下。黒焦げの死体達。川に水を求めて行った人々。 生き残った人々の想い。
怒りが込み上げた。
アメリカは3月10日後も日本各地で爆撃を行っている。
盆地などではまず囲む山々のふもとに爆弾を落とし それから徐々に市内に落としていったのだという。これでは逃げられないではないか。ひどいひどすぎる。大虐殺だ。
歴史の授業でしっかりと教えるべきだ。
学校では原爆については習う。2度とこのような悲劇をくりかえさないようにと。
ノーモア広島。テレビや新聞も原爆について書く。
しかし東京大空襲について教えられているか?日本各地に落とされた爆弾、その被害についてはふれられない。
日本が戦争に突入していった経過、その理由について教えられているか?
パールハーバーでどれだけの人が死んだのか知らない私だ。
しかし東京大空襲でどれだけの人が死んだのかも知らなかった。
米国の歴史授業、中国韓国の歴史授業で日本がどんなにひどいことをしたのかが教えられているという。米国の授業ではアメリカが原爆を落としたことはよかったことと教えられているとかなんとか。卑怯者日本。本当にそうなのか?
3月10日は平和の日。東京大空襲のような惨劇が2度とおこらないように。
その前に東京大空襲の現実を教えろ。このビデオを中学生、高校生にみせろ。感想を言わせろ。
怒りを感じないか?言いたいことはないか?言え。日本はどうするべきだったのか。
議論しろ。その上で初めて戦争は嫌だ。平和がいい「平和の日」といえるのだ。
歴史についてしっかり考え、意見を持つこと
国際社会にでて通用するコミュニケーション力を身につけるにはこれが先なのだ。
いくら「実践的コミュニケーション」の英語の授業などしてもだめなのだ。
AETを導入してもだめなのだ。
小学校からゲームを通じてネイティブの先生と「生」の「生きた英語」で
楽しく英語でコミュニケートする力を身につけさせようとしてもだめなのだ。
「ファツ ユアフェイバリットフード?」「チョっコレート」と言えたところで。
小学校に本格的に英語授業導入される模様、何年か後には実現か?とニュースでやっていた。
文部科学省が検討中とか。
小学校は国語と算数と理科、そしてよく遊ぶこと。
中学では英語の週5時間授業としっかりとした歴史教育もしてほしい。
中学の英語の教科書には環境問題やボランティア、ディベートの初歩ものっている。
普段環境問題について日本語で考えたこともない生徒が英語で熱帯雨林や環境問題をならうとは。
ボランティア精神をかんがえさせたいのか必ずボランティア物がはいっている
。そんなものは社会科でやれ。
英語の基礎構文も定着していないのに中学3年でディベートをやらせるか?
第一 考えや意見を持たずにディベートなどできるわけもない。
リスニング重視?リスニングだけ別個でやってもだめなんだよ。
聞いて発音してくりかえし音読して書いて、使って。
三位一体、あらゆる方向からせめていくんだって。
教科書の厚さも薄っぺらきゃ内容も上っ面だが、それでもその教科書をあらゆる手段でしゃぶりつくさなくては。チャラチャラコミュニケーションじゃ英語なんて身につかないんだよ!何考えてるんだよ 文部科学省。
外国人に小さいときから習えば綺麗な発音や国際性が身につく、
青い目になれて外人をみても物怖じしなくなると考える親達のネイティブ信仰。
どんな国際性だい?
実践的コミュニケーションの授業をしていこうと張り切っている中学の先生方、
その前に音作りだろ、音読の徹底だろ。
教授法に熱心なおえらい大学教授。教授法マニアかい?まあそれが研究者というものか。
コミュニケーションをとるには しっかりとした意見をもつことが重要なんだよ!
あ、忘れてならじ。大阪のおばちゃんのたくましいコミュニケーション力。
ネイティブ講師よりまず おばちゃん講師派遣か。
以上、自分のことは棚の上にあげて、いや天高くあげといて書いています。
【8527】
【タイトル】寒のよさ。
【 日時 】04/03/14 18:44
【 発言者 】Jackie
投稿していたら根石さんが勘について書かれていたので 文法と勘について書きたいと思います。
>文法の事ですが、私の中学生時代はビートルズの全盛期でした。 仮定法や関係代名詞など、学校ではまだ教えてもらっていない時に、歌詞と和訳を照らして
あわせて歌う事で、文法用語はわからないままに、意味と用法は理解していました。「1000」を生徒に回転読みさせる時に、和訳を丸ごと手渡してどうして
も必要な場合にしか文法説明はしないでも充分に理解出来ると思います。
Naimaさん、私もビートルズは聴きました。しかしレコードを買う金がなかったので
友人のレコードをテープでダビングして 聞き取りして書いて友人のレコードの歌詞と訳にてらしあわして歌っていました。
しかし学校で教えてもらっていたはずの仮定法や関係詞の意味も用法もまったく理解していませんでした。
何十回と聴き何十回と歌ったのにもかかわらず。
私に文法力がなかったことそして文法に関する勘がなかったのでしょう。だから文法に関してもわかりやすい説明は私のような生徒には必要だと思います。
【8528】
【タイトル】寒のよさ→勘のよさ。
【 日時 】04/03/14 18:46
【 発言者 】Jackie
試行錯誤を思考錯誤なんてかいてるし,失礼したしました。
私のおっちょこちょい力は相当なものだ。
お許しを。
【8529】
【タイトル】politician
【 日時 】04/03/14 19:05
【 発言者 】sb
>たとえば、politician を pol・i・TI・cian と読むよりも、第一分節の pol
にも弱いアクセントをつけて読む方が L音が楽に出る様に思うのです。 そうする事によって、第2分節のI音も、日本語の「イ」の様な強い音ではなく、必
然的に「曖昧なイ」音になると思うのですが、どうでしょうか? 説明が難しいですけど。
po/li/tI/cianは「山・谷・山・谷」の関係になっていると思います。
だから、第一音節に第二アクセントをもってくるような感じで発音すると第二音節が谷になり、
schwa(あいまい母音)のような形になるような感じがします。もともと、liのiでも「谷」であることであいまい母音になるような感じがします。po
=小さい山,li=谷(もともとiであったものがあいまい母音化),tI(大きい山=第一アクセント),cian=谷。うまく山・谷・山・谷といく単語が
多いと思います。単語単位はもちろん、文単位での山谷が根石さんの言われている「イントネーションの決定力」ということになると思っていますが、みなさん
いかがでしょうか?
【8530】
【タイトル】Jackie さん
【 日時 】04/03/14 21:21
【 発言者 】小川
>文法に関してもわかりやすい説明
は私も必要だと思っています。 「実際の事実に反する事は過去」だとか、「過去の実際に事実に反する事は大過去」だとか、そんな事はごちゃごちゃ言わず
に、型をしっかり身につけさせる方が大切なんじゃないかと。 私は、文法は大切だと言う事は過去ログのどっかに書いていると思います。 ただ、皆さんの
考えてらっしゃるのと同じく、分解したり分析したりして詰め込んでも使い物にはならないだろう、と思っているだけです。仮定法は文法説明は簡単にして、そ
れよりも豊富な文脈の中で教えてやるのが大切ですよね。
the Beatles の歌の中に、"if I fell in love with you, would you promise to be
true and help me understand... " と言うのがありますね。
「僕がもし君と恋におちたら、云々」と言う訳詞があり、かつて恋人につれなくされた男性が、こんどは傷付きたくないと少し恋に対して臆病になっているんだ
と言う状況が与えられれば、この文のニュアンスはわかるのではないでしょうか。 そこで辞書を引いて、"fell"
が "fall"の過去形、promise が原形とわかれば、中学生でもどんどん使える文章になると思います。
これらの歌詞を覚えた頃、私は仮定法はまだ習ってはいませんでした。 "If I Fell" は "A Hard Day's Night"
(1964)の収録曲で、私が中学3年生の頃です。 年がばれますが...
訳詞を見て歌の内容を読み、それから辞書で単語を引いていました。 何度も歌う内に型として覚えてしまっていて、40年近く経た今もまったく忘れずにい
ます。
私は中学1年の3学期、(当時の通知簿は今だに持っています) 人称代名詞の変化も三人称単数の動詞変化もさっぱりわからないくらいの生徒でした。 5段
階評価の2です。 「しー、はー、はー」なドと空で言えても、文章の中にあてはめられない様なショボイ生徒でした。 自分ながら危機感を感じて、その
後、人一倍勉強しましたから、自然体で楽々と英語力をつけたわけではありません。 そんなでしたから勘が特別よかったなどと言う事はないと思います。
【8531】
【タイトル】七年目の浮気 シナリオの在庫
【 日時 】04/03/15 18:02
【 発言者 】いくこ
おっしゃんへ
「七年目の浮気」のシナリオは絶版のようですが、紀伊国屋の支店では、在庫のある店が何件かあるようです。ネットで注文できます。もしよかったら、ご利用ください。
アマゾンも見てみました。中古品なら市場にでることもあるようですが、今のところ出回っていないようです。
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4894070030.html
【8532】
【タイトル】七年目の浮気 追加情報
【 日時 】04/03/15 18:58
【 発言者 】いくこ
おっしゃんへ
ヤフーブックでも、七年目の浮気のシナリオの在庫が見つかりました。
紀伊国屋よりこちらで予約する方がいいかもしれません。
http://books.yahoo.co.jp/bin/detail?id=18995445
【8533】
【タイトル】しかもまたまた追加情報
【 日時 】04/03/15 19:12
【 発言者 】いくこ
ヤフーブックス情報は、桐ぴ〜が検索して探してくれたものです。桐ぴ〜感謝。
【8534】
【タイトル】根石さん、いくこさん
【 日時 】04/03/15 21:53
【 発言者 】Naima
「七年目の浮気」のシナリオの購入をお急ぎなんですか?
私が未使用のを1冊持っています。 もしすぐに必要であればお送り致しますが。
【8535】
【タイトル】Naimaさん
【 日時 】04/03/16 1:17
【 発言者 】いくこ
「七年目の浮気」のシナリオもっていらっしゃるとのこと、ご連絡いただきありがとうございました。思ったのは、Naimaさんが、今後もしかして「七年目
の浮気」をコーチすることがある場合を考えると、Naimaさんご自身で持ってらした方がいいのではないかと思っています。
ネットでとりあえず数冊取り寄せてみて、入手できないことがあったらば、改めてNaimaさんにお願いするかもしれません。その時は、よろしくお願いいたします。
【8536】
【タイトル】いくこさん
【 日時 】04/03/16 9:09
【 発言者 】Naima
承知しました。
【8537】
【タイトル】Naimaさん
【 日時 】04/03/16 16:46
【 発言者 】Jackie
>文法に関してもわかりやすい説明は私も必要だと思っています。 私は、文法は大切だと言う事は過去ログのどっかに書いていると思います。
はい、もちろんNaimaさんが文法は大切だと思ってらっしゃることも理解しています。
>「実際の事実に反する事は過去」だとか、「過去の実際に事実に反する事は大過去」だとか、そんな事はごちゃごちゃ言わずに、型をしっかり身につけさせる方が大切なんじゃないかと。
まったくその通りで「実際の事実に反する事は過去」なんて説明をされてもその日本語にとまどうばかり。しかし英語の参考書ってどうしてこういう説明になっているのでしょうかねえ?わかりにくい。ここで生徒はつまでうく。私はいまでもつまづきます。
学校でも参考書でもどうしてこう難しくおしえるのでしょう。
型をしっかり身につけさせること、これは回転読みなどで無意識のうちに形を静めるということですよね。教科書べらべらよみのように音をさきにいかせて 意
味を教える。ここでも音と意味と文法の理解の一致が必要になってくる。ここで文法ですが、参考書を読んでも理解できない場合もあり講師の的確な文法内容説
明が必要になってくる。そうでないといくら教科書を丸暗記したところで使えない。身にならない。
市販の中学教科書を抜粋した「ぜったい音読」。これをいくらトレーニングの仕方どうりやっても日本語訳もなければ文法説明もない、構文練習もない。ここが「英語のやり直したい人々」とうたいながら、英語を忘れた人々にちっともやさしくない、使えないところなのです。
the Beatles "if I fell in love with you,” 私もこの曲は歌っていました。日本語訳もわかっていたはずです。
>そこで辞書を引いて、"fell" が "fall"の過去形、promise が原形とわかれば、中学生でもどんどん使える文章になると思います。
Naimaさんはそこで辞書を引いた。私は引きませんでした。それに何度歌っても「仮定法の型」を理解していないがためにそれが使える文章になることはありませんでした。曲を丸ごとそらで歌えてもです。英語で歌を歌い日本語の歌詞を理解しながらもです。
Naimaさんは歌詞と和訳を照らしてあわせて歌う事で、文法用語はわからないままに、意味と用法は理解することができましたが私にはできなかったわけです。
そこが「勘のよさ」の違いなのです。
辞書を引く。私にこの習慣がほとんどなかったこともあるでしょう。中学時代という雑誌の付録にはかならず教科書の虎の巻がついていました。授業の前にそこの単語を丸写ししていました。
英語の意味をあてられたときは そのあんちょこを机の下にかくしながらこたえていたものです。学校で辞書の引き方を詳しく習った記憶がありません。(忘れてるだけか?)
教えるようになり辞書をひくようになり辞書が楽しくなりました。
こんな学習の仕方で英語の成績がよかったはずもなく。いや、それでも3、ごくたまーに4だった記憶があります。あんちょこのおかげが テストが教科書丸写しだったのか。
しかし基礎力は身についていたはずがありません。
このまま高校に進学して 中学とちがい1単元が長く、字も小さく、単語も難しい。内容も高尚。そこにいきなりSVOなどときたもので高校の英語はまったくの低空飛行。2、ごくたまーに3というような成績におちてしまったわけでした。
Naimaさんも英語が苦手だった、私も苦手だった。なのに現在英語にかかわっているのか、不思議ですねえ。
【8538】
【タイトル】過去ログ倉庫更新
【 日時 】04/03/16 19:13
【 発言者 】倉庫番(村田)
過去ログ倉庫「大風呂敷から」更新しました。
http://nagano.cool.ne.jp/ha98000/index.html
「大風呂敷」過去ログ8301〜8500
「鬼」過去ログ1501〜1600
http://nagano.cool.ne.jp/ha98000/index.html
mailto:murataya@avis.ne.jp
【8539】
【タイトル】いくこへ
【 日時 】04/03/16 22:27
【 発言者 】根石吉久
買ってもらうのは、一冊でいいんだけど、もう何冊も注文しちゃったかな?
【8540】
【タイトル】皆様
【 日時 】04/03/16 22:28
【 発言者 】根石吉久
これで金曜日まで書けません。
申しわけありません。
【8541】
【タイトル】Jackie さん
【 日時 】04/03/16 23:54
【 発言者 】小川
辞書はあきれるくらい引いてました。 中学高校の英語の先生達のドイツもコイツも軒並み(すみません)大嫌いだったんですが、中に「例文のいっぱい載って
るええ辞書もってたら参考書はいらん」と言った先生がいて、結構素直だった私は、中学生用のではなくて父の持っていた三星堂のクラウン(だったと思いま
す)を使ってました。 参考書なんか読んでもわけわかりませんでしたから。 SVOやとかなんとか、そんな記号か用語かなんか知らんもんまで覚えるんか、
二度手間やろが〜、と。 作文が出来るのに、文型に分類させられる問題だと、ガタガタになります。
"I send my love to you."とか "I saw her standing there."
とか言う歌詞をしってたら、ややこしい文法説明なんかいりません。 なんが補語やねん。 そんな言葉知らなくても、型にあてはめるだけで作文できます。
Jackie さんの言われているパターンプラクティスが、文法学習の根本です。
父は「これからの時代、英語くらい出来んとあかん」と思っていた人でして、どこから手に入れるのか、"Seventeen"
と言う雑誌を買って来てくれていました。 当時の事ですから、とても高価だったと思います。 読めるはずもなかったんですが、それでも辞書を片手に単語を
調べるのは好きでした。 高校生になるとジャズの輸入盤のライナーノーツを「読ん」でました。 もちろん歌詞も調べていました。
やっぱり学校の勉強以外の英語に触れるのが楽しかったので、外国語学習自体は好きだったものと思います。
長野の素読舎にお邪魔した時に、根石さんに「自分でもなぜ英語がしゃべれる様になったのかよくわからないんです」と言った所、「単語を調べて辞書の例文を
読む事で、単語そのものより、例文に使われている構文や用法に沢山触れる機会があったからではないか」とおっしゃっていました。 そうかも知れません。
単語帳は書き込む所が小さいので使わず、普通の大学ノートに例文をこまめに書き出して、声を出して読んでみたりしてはいましたから。 歌を歌ってみるのも
力になったと思います。
高校生の頃、ビートルズなんか聞いとったらあかん、ジャズ喫茶なんかに出入りしたら退学にするぞ、と先生に言われ続けてましたけど、今や英語の教科書に"Let It Be" やら "Yesterday" やらが麗々しく載ってますね。 どうよ...
なんだか懐かしくて、"Past Masters" を引っぱり出して聞いてます。 "I Feel Fine" でおま。
【8542】
【タイトル】横道にそれてしまいました
【 日時 】04/03/16 23:58
【 発言者 】小川
こんな事をグダグダ書きに来たのではありませんでした。 今日の電話レッスンについてご報告するつもりやったんでした。
が、亭主が帰宅したようで...
また来ます。
【8543】
【タイトル】1冊は確保しました
【 日時 】04/03/17 1:14
【 発言者 】いくこ
おっしゃんへ
「7年目の浮気」とりあえずヤフーブックスで1冊確保しました。これは数日中に届く予定です。
近所のセブンイレブンで受け取れ、消費税はかかりますが、郵送料・手数料なしなのでなかなかいいです。
紀伊国屋の各書店にも問い合わていますが、どうもどの店も在庫ありとはいえ1冊程度しかないようです。こちらは、郵送料・手数料・消費税でかなり割高です。
1冊でいいようなら、とりあえず問い合わせはこれぐらいにしときますね。
【8544】
【タイトル】酒が入ったら
【 日時 】04/03/17 1:33
【 発言者 】根石吉久
また書く元気が出てきたのと、うれしいメールが来たので、それへのお返事を転載します。
----------------------------------------------------
私にいただいたメールは村田君という弟子のところに届いたようで
す。
私のメールアドレスは、ax9y-nis@asahi-net.or.jp
です。以後、こちらにメール下さるようにお願いいたします。
高校はどこでもいいと思っています。どうせろくな授業はしていな
いので、回りにひきずられるかひきずられないでいられるかが問題
なだけで、どこでも似たようなもんだと思っています。なまじ、進
学校なんかだと、今は空気がとことん貧しいので、中位の高校がい
いと思います。
英語をやりたいなら、いきなり営業モードですが、私どもの「電話
でレッスン」を是非ご検討下さい。
村田君のホームページを読まれたのか、私のホームページを読まれ
たのかわからないため、私のホームページのアドレスを書いておき
ます。
http://www.asahi-net.or.jp/~ax9y-nis
現在は、ホームページの書き換えはまったく行っておらず、もっぱ
ら、「大風呂敷」という掲示板に書いています。こちらにも、最近
はなかなか書けなくなっていますが、時間の許す限りやっていきた
いと思っています。アドレスは以下です。
http://8100.teacup.com/ooburoshiki/bbs
また、小川さんという奈良県の方が、私の方法をいろいろに試して
下さり、「鬼」という掲示板を経営して下さっています。
http://8430.teacup.com/pillbugtwins/bbs
「電話でレッスン」ですが、現在私の空き枠はなく、上述の小川さ
んに生徒さんを預かってもらっています。小川さん自身も私の「電
話でレッスン」の生徒さんですが、この方は、数年のドイツ在住の
間に、私の方法をいろいろに試してくださり、眼目となるところを
つかまれた方です。肝心のところを理解してくださっているので、
コーチをお願いしています。ひとまず小川さんのコーチで始めてい
ただき、私の方に空き枠ができたら、私の生徒として戻っていただ
きます。
本番に弱いタイプですか。世間や娑婆や親の言うことをよく聞いて
しまうタイプでもあるのではないでしょうか。
私のレッスンは本番に強いタイプを作れるかどうか保証はしません
が、そういう機能はあると思います。小川さんも、塾経営、英会話
学校講師をされており、受験向けの指導は強い方ですので、受験に
はいいと思います。ただし、私どものレッスンは、学校英語(受験
英語)と使える英語を合体させることをねらっています。とりわけ
現在の高校入試にとっては、一見無駄と見える「音づくり」を重視
しています。
3年の2学期から下がり始めたのは、学校が問題を難しくしている
ため(生徒を多数の高校に振り分けるため)です。ここで、相対的
な順位が下がったのでしたら、本当の意味での基礎ができていない
ためだと思います。学校の先生の指示通りに勉強したことが多すぎ
たのではないかとも思います。ほとんどの学校の英語の先生は、し
ろうとさんですから、あまりまともに言う通りをやると、ろくでも
ないことになります。
>主人や先生は二次募集の私立を進めると思います。
先にも書きましたが、これもいいと思っています。高校なんか、ど
こでも英語の授業に関してはろくでもないですから。
【8545】
【タイトル】(続)
【 日時 】04/03/17 1:34
【 発言者 】根石吉久
> 私自身は、娘の意思を応援したいという思いもあるのですが、
本人が浪人したいというのでしたら、是非やらせて下さい。
> 娘の場合、精神的なことや、もともとのおっちょこっちょい系の
性格だから。
親が子供の頃に面倒を見すぎたのではないでしょうか。うちの娘が
同じ系統の子供ですので、多分そうじゃないかと思ったのでした。放
っておくくらいがいいのですが、親はつい面倒を見すぎてしまいます。
私の反省点です。
> 応用力が欠けています。
応用力と基礎力とは連動しています。応用力が欠けているのではな
く、基礎力が学校系の基礎力で、本当の基礎力ではないのではないか
と思っております。
> 一年間、素読で勉強した場合、英語に関しては、90点以上を確保
できるようになるでしょうか?
これは保証できません。とにかく、レッスンさせていただくなら、
基礎をやります。中学3年の教科書をどのページを開いても、いきな
りべらべら読める程度まで、「音読」をやります。これは、同時に「
音づくり」です。
私の生徒にきわめて低空飛行をしていた生徒が、学年で2,3番に
なったケースは多くありますが、1年半から2年くらいかかっていま
す。これを一年以内という時間に短縮できるかどうかは、まったく本
人次第です。
登り調子の時に、入試とぶつかると一番いいんですが、保証はできま
せん。
是非、小川さんのレッスンをご検討下さい。
今は、各種サービスを使えば、奈良までの長距離電話でも、月額で千
円以下におさえられます。レッスンの代金自体は、月額で1万2千円
です。週1回30分が月に4回から5回あります。眼目は自習です。
自習の方法自体をレッスンしているのだと考えていただくのがいいと
思います。
【8546】
【タイトル】いくこさん
【 日時 】04/03/17 1:36
【 発言者 】根石吉久
ありがとう。
【8547】
【タイトル】電話レッスン報告 (1)
【 日時 】04/03/17 2:04
【 発言者 】小川
レッスンの後、根石さんが発音について詳しく語って下さったので報告します。 しっかり聞いていたつもりですが、根石さんが金曜日にならないとこちらへ来られない様なので、もし間違っていたら村田さんなりいくこさんなり、訂正して下さいます様に御願いします。
「青藍の誉」の巻
私達はどの程度までの発音を身につければよいのでしょうか。 根石さんは、まずは必要最低限で良いとおっしゃっています。 必要最低限の基準はなにか。
ネイティブスピ−カ−の耳に英語として聞こえれば良しとします。 私共は学校でその最低限の発音すら充分に教えられて来ませんでした。 それをまずきっち
り押さえておこうと言う事です。 どうしても押さえておかなければ英語の音として通用しにくいであろう音が、根石さんのまとめられた13の音です。 これ
をはずすと、ネイティブスピーカーの耳には英語として聞こえないか、もしくは非常にききづらい英語になるだろうと思われる必須の発音です。
先週、あすみさんのレッスンの中で、「一瞬般若」と「R音」についてが話題に登ったので、その二つについても詳しく解説頂きました。
「R」音については、舌がどのような形に巻かれようと、口腔内のどの位置にあろうと、とにかく上顎についていない事が最低条件として満たされていれば良し
とする、と言う事でした。 Rで始まる語の場合には、舌を巻き込んではっきりと発音する必要が出て来ますが、語尾につく場合、中程にある場合などでは、巻
き込みが少なくなっている方が普通だろうともおっしゃっています。
ae
の音の出し方を、学校で「顎を下げて」「口を横に大きくひっぱる」と習って来たのですが、こういう教え方をすると、二つのステップを踏んで発音する様で、
わかりづらいのです。
「一瞬般若」は、顎の下がる明るい音、診察室の「アーン」で 口角をひっぱる感じにすると説明するとわかりやすいのです。 口角はひっぱり上げても、ある
いは斜下に引き下げても、aeの音は出ますが、要は口を逆台形にすれば良いのです。
必要最低限の発音を修得すれば、後は音声教材などで1人で音を作っていけます。 根石さんの若い生徒さん達は、こうした音作りの後、CDなどを媒介にし
て、1人でどんどん発音を習得して行き、コ−チよりも素晴らしい発音が出来る様になっているのだそうで、これが根石コーチの誇だ、とおっしゃってました。
【8548】
【タイトル】電話レッスン報告 (2)
【 日時 】04/03/17 2:36
【 発言者 】小川
「私達はアメリカのニュースキャスターを目指しているのか」の巻
根石さんの発音についての解説を聞いている内に、英語学校での出来事を思い出しました。 ある英検2級の年輩の生徒さんで発音がかなりいい加減な方がいま
す。 しかし、ネイティブスピーカーには通じているらしく普通に受け答えしています。 ところが、先日、彼が
「まーす」と言ったのですが、まったく通じませんでした。 先生が何度も聞き返すので、その都度、発音をゆっくり丁寧にしなおすのですが、やっぱり通じな
いのです。 業を煮やした先生は、彼の書いたメモをとりあげて読み、やっとmars だと理解しました。
ここだけははずせない音が確実にあるんだと納得した次第です。 根石さんは、そこさえ押さえておけば、どこの英語と渡り合ってもまともに通じるとおっ
しゃっています。 それ以上は、どの国のどの地方の誰を相手に英語を話すのか、によっても左右されて来るだろうと言う事です。 あるいはリスニング力を向
上させる為に、さらに発音を磨く必要がある人もいるでしょうが、一般の学習者は、まず最低、これだけはきっちり押さえておくべきでしょう。
CNNのアンカーマンになるつもりでもない私達は、まずは根石さんの示された13音を極める事から始めて、後は個々の必要と趣味に応じて自分でやって行けばいいんだ、と納得した次第です。
【8549】
【タイトル】小川さま ae と a:
【 日時 】04/03/17 12:03
【 発言者 】いくこ
私の拙い経験からなので恐縮なのですが、もしよろしかったら参考にしてください。
『「ae」「a:」「逆さe:r」 の発音には、日本語の「あ」が使える』
としていいと思います。この日本語の「あ」を使うがミソです。
「ae」は、基本は日本語の「あ」で、口の端を一瞬引き上げる(あるいは引き下げる)、いわゆる一瞬般若の口にして発音する、
「a:」は、基本は日本語の「あ」で、それより少し顎を下げて発音する明るい音、診察室の「アーン」、
「逆さe:r」は、基本は日本語の「あ」で、それより口を細くし、喉から息を送り出すこもった音、
でいいかと思います。
【8550】
【タイトル】いくこさん
【 日時 】04/03/17 17:49
【 発言者 】小川
あ〜、シンプルな説明で、わかりやすいですね。
>『「ae」「a:」「逆さe:r」 の発音には、日本語の「あ」が使える』
日本語の「あ」を基本にして変化させるって事でいいんですね。
【8551】
【タイトル】根石さん
【 日時 】04/03/17 18:02
【 発言者 】小川
高校2年生の女子が 英語で5を貰ってきました。 日頃の勉強はテキストや文法構文の
音読中心です。 この子は「1000」の回転読みをやる、と言った子です。
「1000」は6語文に入っていますが、根石さんがおっしゃってた様に、5語文までは比較的楽だったんですが、6語文になると途端にペースが落ち、本人も手こずると言ってます。 まだ3回目のレッスンを終えたばかりですが、発音もめっきりよくなって来ています。
【8552】
【タイトル】語数別
【 日時 】04/03/17 22:28
【 発言者 】sb
5語文と6語文の壁は確かにありますね。
以前、柴田さんの授業を直接見学させていただいた時(当時の生徒さんは中学3年だったと記憶しています)も6語文と7語文では保持率がぐっと落ちていたこ
とを思い出しました。ほどんど私は生徒と同レベルでした。東大京大など有名大学にたくさん進学する学校では7語前後の文を保持できる生徒は高校1年の段階
でできているのでしょう。いずれにしても根石さんらから学んだことは誰でも基礎からきちんとやれば語数別分類の7語8語くらいまでできるようになるという
ことです。頭の良し足しというよりも練習量を意識しているかにかかっていると思います。
【8553】
【タイトル】小川さん
【 日時 】04/03/17 22:41
【 発言者 】いくこ
>日本語の「あ」を基本にして変化させるって事でいいんですね。
はい。それでいいと思います。
【8554】
【タイトル】/ae/
【 日時 】04/03/17 23:44
【 発言者 】村田
俺はjackieさんやsbさんや小川先輩に返事をしなければいけないし、國弘さんについてのレポートを完成させなければいけないのですが、しばらく地
域の「御柱祭」という祭りの踊りの練習やその後の飲み会に行かなければならないので、今日も酔っ払っちゃてるんですけど、一言だけ小川先輩に言わなければ
ならないことがあります。もう酔っ払っちゃってるんで核心だけ書きます。
/ae/の発音ですが、根石さんの術語で言ったらア系列になるわけですが、「在日英語」または俺が思っている「中間言語」において、まさに日本語のアをいかに変化させるのかが問題となるわけです。
いくこさんが一瞬般若と書いてますが、それは口を横に広げるアクションと口の端を吊り上げるアクションを同時に行う形を根石さんが「一瞬般若」と表現し
ているわけですが、國弘さんの講演会の前に根石さんと話している時になるほどと思ったのが、口の端を下に広げるという表現もできるということでした。俺が
根石さんの話を聞いて感じた眼目は、/ae/の発音において、身体的に注目する点は、口の端の筋肉に意識を集中するということです。
口の端を極端に上につりあげるとアメリカ南部的な発音になり、下につり下げるとブリテッシシュな感じになるんだと思いました。
mailto:murataya@avis.ne.jp
【8555】
【タイトル】村田先輩
【 日時 】04/03/18 12:53
【 発言者 】小川
お返事ありがとうございます。
英語コーチに関しては、あなたが私の先輩でしょ〜が (^^) ジャズ鑑賞は私が先輩です。(^^;;
>口の端を下に広げるという表現もできる
>身体的に注目する点は、口の端の筋肉に意識を集中するということです。
根石さんが電話レッスンの際におっしゃってた事もそういう事でした。
>口の端を極端に上につりあげるとアメリカ南部的な発音になり、
根石さんも、要は、rの音に関しては舌先が口腔内でどこにも触っていない状態、[ae]の音については、村田先輩が指摘して下さった様に、口の端の筋肉を
つり上げようが下げようが、ここに意識を集中すると言う事がポイントであるとおっしゃってたと思います。 後はどの国のどの地域の誰を相手にしゃべるのか
で違って来る事があるだけだろうって事でした。 コーチが生徒さんに指導する場合には、舌を巻き上げるr音であろうが、少し浮かせるだけのr音であろう
が、話し相手にrの音だと認識されれば良し、と言い切ってしまって良いでしょうか。
村田先輩はいつもお忙しいですね。 その上に「鬼」の過去ログの管理をやって下さっていたりで、お世話ばっかりかけて申し訳ありません。
【8556】
【タイトル】素読舎PRページ
【 日時 】04/03/18 20:10
【 発言者 】Naima
根石さん、
「鬼」の過去ログを読んでいたら、素読舎の一般向けPRページを作るので「しばらく」お待ち下さい、などと言っておきながら3ヶ月近くほったらかしにして
いるのに気付きました。 今、我が家は改装中で脱衣場のドアが外されていたり、居間に風穴が開いていたりでものすごい事になっています。 改装が終わった
ら必ずやりますので、今しばらくお待ち下さい。 10年程前に増築した事はあるのですが、住みながらの改装とか改築がこんなに凄い事になるとは思いもより
ませんでした。
勝手ばかり申します。 すみません。
http://8430.teacup.com/pillbugtwins/bbs
【8557】
【タイトル】電話レッスン報告
【 日時 】04/03/19 9:32
【 発言者 】小川
あすみさんはさすがに英語の先生だけあって、初見のダイアローグでも意味や状況を即座に理解される様です。 生き生きとした読み方をされるので感心してい
ます。 しかも数回読めばたいていの文はなめらかに淀みなく読まれる様になっています。 どんどん先に進んで行かれるので、私もオチオチしてはいられませ
ん。
http://8430.teacup.com/pillbugtwins/bbs
【8558】
【タイトル】根石さん
【 日時 】04/03/19 12:16
【 発言者 】ミッフィー
すみませんが、土曜日のレッスンをお休みさせてください。
【8559】
【タイトル】言葉足らず
【 日時 】04/03/19 12:18
【 発言者 】ミッフィー
補足ですが、今週の土曜日のことです。
【8560】
【タイトル】ミッフィーさん
【 日時 】04/03/19 16:25
【 発言者 】根石吉久
承知しました。
【8561】
【タイトル】小川さん
【 日時 】04/03/19 16:27
【 発言者 】根石吉久
電話でレッスンのコーチ側からの報告をありがとうございました。
あすみさんも、なるべく書いて下さると、コーチ側、生徒側両方からの状況報告がお聞きできるので好都合です。
今のところ問題はなさそうなので安心しています。
【8562】
【タイトル】Naima さん
【 日時 】04/03/19 16:35
【 発言者 】根石吉久
素読舎PRページは、開設を急いではおりませんが、始めて読みに来られる方にも「電話でレッスン」のありようがわかるようなものが出来たらうれしく思い
ます。これまでの生徒さんの感想なども、私のホームページ、この「大風呂敷」の過去ログなどから拾い出せば拾えます。ゆっくりで結構ですので、少しずつ
PRになるようなページを太らせていって下さい。
また、どんな考えが元にあってのレッスンなのかがわかるように、語学論などを抜粋してテーマ別にページを仕立てるなどの作業もお願いしたいと思っており
ますが、その際、引用の記事のどこかに過去ログの記事番号を併記していただき、過去ログ倉庫へのリンクを張っておいていただくと、読者の方々が過去ログへ
アクセスしやすくなるとも思っています。
私の代理をやるという考えではなく、Naima さん独自のホームページができればいいと思っていますので、補足、主張などしたいところではご自分の文章にしていただくのがいいとも思っています。
【8563】
【タイトル】語学は「偽物」から始まる(1)
【 日時 】04/03/19 17:33
【 発言者 】根石吉久
レッスン時に小川さんに話したことを小川さんが要約してくださいました。村田君がそれに補足してくれました。
小川さんに ae の音について話したのは、あすみさんが、アメリカ的 ae の音について書かれ、旦那さんがこの音が嫌いだというのだったか、ご本人が嫌いだというのだったか、今までちゃんと音づくりしてこなかったと書かれたことが念頭にあってのことでした。
ae
は「吊りあげて」もいいし、「さげて」もいい。極端に吊り上げると、嫌な感じの音になります。その音が嫌いな場合は、「さげて」作るのがいいと思います。
いずれにせよ、村田君が指摘した通り、口(唇)の両端を意識し、そこを動かすことがポイントになる音だと思います。
ここで、さらに重要な問題は、これまでの日本のどの大学の英語音声学も、アメリカの英語音声学の垂れ流しをやってきただけで、日本語の「ア」を元に据え
て、それよりも「顎の下がる明るい音」、日本語の「ア」よりも「狭い」、日本語の「ア」よりも口の両端が動くなどというような説明の仕方がまるでできない
ままできたということだと思います。
アメリカの英語音声学を垂れ流して、おさぼりを続けてきたのが、日本の大学の英語音声学ですから、大学の英語音声学の学者は、アメリカから日本を見るよ
うに、日本語の音を見ている。そして、例えば、日本語の「ア」の音などは、最初から「げてもの」扱いをしてきただけです。これが「おさぼり」の正体です。
これはとんでもない思い上がりであり、知的怠慢であると当人たちは考えてはいないのでしょう。しかし、現実を見て欲しい。相も変わらず、大学の英語音声
学は教育現場では何の役にも立たないでくのぼうのままです。つまり、大学の英語音声学回りの人々の怠慢以外の何ものでもない。学問の独自性は大事であり、
アメリカの音をアメリカの音として研究するのも大事です。しかし、英語教員養成課程の中に「英語音声学」が置かれてあるのは、学問の独自性のためではな
く、教室で生徒の口の動きを変化させるためであるはずです。
英語音声学が現場で使えるようなものになるためには、例えば「ア」系列の音を扱うのであれば、日本語の「ア」を元に据えないと駄目なのです。なぜなら、
生徒は日本語で育った人たちであり、日本語の音体系を身体化した人たちだからです。すでに自分が持っている「ア」の音をどう変化させれば、英語の音に近い
音に分岐させることができるのか、分岐させて他の音とまぎれない質を確保できるのか、そして、最後に英語のネイティヴ音の相似形を作れるのか、その過程の
ための知識こそが緊急に必要とされているにも関わらず、これまでこのポイントに関して、大学はおさぼりを続けてきただけだと言い切っていいと思います。日
本の中学・高校の英語の先生たちがそのための知識を持っていないのですから、大学のおさぼりはどうにもうち消しようがないほど明らかなことです。
だから、これまでは「音づくり」と言えば、英語フリークたちのアメリカ音の「闇雲な真似」があっただけです。この光景はきちんと羞恥心を備えた人々にとっては、ある種、醜悪な光景でした。
【8564】
【タイトル】語学は「偽物」から始まる(2)
【 日時 】04/03/19 17:34
【 発言者 】根石吉久
私が「ア系列」と言っている英語の音は3つありますが、これはあくまでも日本語の「ア」から見た3つです。日本語の「ア」を分岐させれば、この3つが作
れるというものです。そういう考え方でいかないと、英語の音づくりはこれまで通り、英語フリークの独占物から抜け出すことはないでしょう。そして、本当は
英語が一番役にたつ場所は、英語フリークなどのいる場所ではなく、英語以外の学問・芸術・技術に携わる人たちのいる場所なのです。英語そのものに興味があ
るわけではない、アメリカ崇拝などやる気はない、金魚の糞のようにガイジンの後をついて歩きたいわけではない。俺は研究をやりたいのだ、作品を作りたいの
だ、技術を発展させたいのだ、そう考えている人たちに英語を開くために、日本語の音を元に据えた英語音声学が立ち上がらなければならない。しかし、それが
これまではなかった。大学のおさぼりです。
私が提唱しているものは、まるでまだ原石みたいに荒削りなものですが、日本語の音を決して「げてもの」扱いしないという点で、大学の英語音声学と一線を
画していると思っております。そして、この私流の方式で最低のポイントをきっちり押さえてから、生徒にCDの複製音声を媒介にしろと指示すると、若い生徒
はみんな私より発音がうまくなっていく。小川さんは、悲しいことですね、とおっしゃいましたが、私には少しも悲しいなどという感情はありません。フリーク
ではない生徒に発音がうまくなるための素地を作ったのは私なのだから、生徒が私より発音がいいことは、私の自慢であり、うれしいことです。どう考えたっ
て、悲しいことなどであるわけがありません。これを悲しいと思うとすれば、「床の間のお飾り」的音声観から抜けていないからだと思います。
「床の間のお飾り」的音声観から抜けない限り、語学で作る音はネイティヴ音ではありえないのだから、「上手な偽物」からも抜けられない。いや、語学で作
る音はどこまでいっても「上手な偽物」でいい。しかし、じっさいの言語使用においては、言語は語学を抜け出している。そこで、「偽物」が「本物」になるし
かない。「本物」になるとは、意志の疎通が可能になることであり、交渉や議論が成立することです。
骨董の世界では、偽物は偽物でしょうし、本物は本物でしょう。偽物が本物として流通することはままあることだとしても、骨董の世界の人々は、偽物は偽物、本物は本物という観念を固く信じてゆるがないでしょう。
ところが、語学では、「偽物」が「本物」に「なる」のです。あるいは、「偽物」が「本物」になるしかないのです。語学の当初において、偽物でない言語などありません。全部、偽物から始まるのです。
だって、「偽物=似せ物」です。複製音声を「真似」したら、すでにそこに「似せ物」があるのです。「偽物」を否定したら、語学など成立しようがない。
語学というものは、「偽物」の肯定から始まるのだとどうして人々ははっきりと言わないのでしょうか。私にはついにわからない一点です。そして、日本で複
製音声を媒介にして作った自分の英語の音を「本物」だなどと思う意識のありようこそ、思考としての偽物の証であるということも、ずっと考えてきたことでし
た。
【8565】
【タイトル】sbさん、ミッフィーさん
【 日時 】04/03/19 17:55
【 発言者 】根石吉久
>根石さんらから学んだことは誰でも基礎からきちんとやれば語数別分類の7語8語くらいまでできるようになるということです。
だれでも、方法を間違えなければ、7語、8語にとどまらず、20語、30語の文をこなせるようになります。例えば、ミッフィーさんが、「覚えるのが早く
なった」という言い方をされているとき、これはかなり高度なレベルの練習力について語っておられるのであって、レッスン開始後まもなく20語、30語のレ
ベルに突入され、そのレベルでの「覚えるのが早くなった」です。
語数別分類には、私は必ず意味があると思っています。これは、Naima さんと Rosey さんのお骨折りで基体となる部分の分類は終わっています。
私が校正をやるという約束をしてあったのですが、現在、「ゴースト」の文法解析もなかなか先に進められないでいる状態であり、校正にはいまだ手がつけられないでいます。
(ミッフィーさんが、校正をやってもいいようなことをずっと以前に書かれたことを、いまだしっかりと覚えておりますが、ミッフィーさん、今頃になって蒸
し返してお願いすることはできますでしょうか。是非お願いしたいと思っております。手が空いているときにやっていただくだけで結構です。急がせませんの
で、是非お願いしたいと思っております。)
【8566】
【タイトル】小川さん
【 日時 】04/03/19 18:15
【 発言者 】根石吉久
>高校2年生の女子が英語で5を貰ってきました。日頃の勉強はテキストや文法構文の音読中心です。この子は「1000」の回転読みをやる、と言った子で
す。「1000」は6語文に入っていますが、根石さんがおっしゃってた様に、5語文までは比較的楽だったんですが、6語文になると途端にペースが落ち、本
人も手こずると言ってます。 まだ3回目のレッスンを終えたばかりですが、発音もめっきりよくなって来ています。
この生徒さんは、この間、「一番になった」生徒さんでしょうか。この「一番」はクラスの一番でしょうか、学年での一番でしょうか。
よくできる高校生でも、6語文あたりでペースが落ちるというのが、「回転読み」の負荷の大きいところかもしれません。負荷が大きい分だけ、それに負けな
ければ、成果も大きいということだと思います。ただ漫然と流行だからというので、「音読」などと言っているだけの方法とは大きく違うところだと思います。
私の「回転読み」は声を使う方法なので、私も「音読派」の一人だとは思っておりますが、「回転読み」=「音づくりによるインプット」と考えた方が、やるべきこととねらっているものが生徒さんにはっきりします。
小川さんが手がけておられる「1000」の「回転読み」の塾の授業は、実は学校の文法の授業のモデルとなっていい質のものだと思っております。
「1000」には、ポイントとなる文法や語法の説明が出ているので、「説明は自分で読め」でいけるでしょう。わからなければ質問しろ、ただし「回転読み」
=「音づくりによるインプット」が終わったものに関してだけだ、とすればいい。
生徒が伸びるのが、こういう仕事をしていて一番うれしいことです。
今後もこういうご報告をお願いします。
教室での「1000」の扱い、あるいは「回転読み」の扱い、「音づくり」の扱いについて、もう少し詳しく書いていただけると参考にされる方もいると思いますので、よろしくお願いいたします。
【8567】
【タイトル】小川さん
【 日時 】04/03/19 18:58
【 発言者 】根石吉久
>根石さんの発音についての解説を聞いている内に、英語学校での出来事を思い出しました。ある英検2級の年輩の生徒さんで発音がかなりいい加減な方がいま
す。しかし、ネイティブスピーカーには通じているらしく普通に受け答えしています。ところが、先日、彼が
「まーす」と言ったのですが、まったく通じませんでした。先生が何度も聞き返すので、その都度、発音をゆっくり丁寧にしなおすのですが、やっぱり通じない
のです。業を煮やした先生は、彼の書いたメモをとりあげて読み、やっとmars だと理解しました。
これは興味深い事例です。この方の mars
(のつもり)の音は、小川さんにはどこが問題だと思われたでしょうか。「顎の下がる明るい音」の顎の下がりが足りないという問題なのか、舌が口の中で浮い
てしまっていて、息の通りを邪魔した結果、[逆さ e : ] の音になってしまっている問題なのか。
ここで、私の中で統一されていない問題が浮かびあがりました。[r] の音ですが、綴りとしての ar には r がある。これをアメリカ的に r
を響かせて発音しようとすれば、舌は持ち上がる。舌が持ち上がるので、舌の形によっては、息の通りが邪魔され、[逆さ e]
の音と紛れやすい。この音と[曖昧母音+r] = [逆さ e:r ] と区別するのはやっかいです。
で、[a:r] の音には、[r]
が含まれるが、日本人がこの音を作る場合は、舌は下の歯の裏に軽くつけたままで、上に持ち上げないでいたほうが、誤解が生じない音になると思います。これ
は、私が、[r] 音は、口蓋の天井に「触らない」というポイントとは矛盾しませんが、舌を持ち上げないわけですから、多くの [r]
の発音のポイントとは矛盾します。
で、愚考しましたが、[r]
のポイントは、「口蓋の天井に触らない」というのが、唯一のポイントで、舌の位置は実は様々である、というまとめ方をしてみたいのです。単語の最初が
r
である場合は、「舌の全体を喉の方にひっぱりこむが、口蓋の天井に触らない」として、「舌の全体を喉の方にひっぱりこむ」を追記事項としてしまうのです。
ある発音の教科書には、「舌先を歯茎の裏側に近づけのどを震わせる。舌先は歯茎に触らない」とあります。これだと、[a:r] にある [r]
にはまずいが、この教科書は 子音単体の [r] と [a:r] の r
は別仕立ての扱いです(多くの発音の教科書がそうです)から、問題はないのでしょう。
この教科書では [a:r] について、「米音は [r] を発音する」としています。
これを実現するには、「かなり大きな顎の下げ」がともなわないとならないと見ています。この口の動かし方は、抵抗を感じる日本人もかなりいると思いま
す。先輩の生徒さんの問題は、「顎の下げ」が足りないのに、舌を「持ち上げて」しまっている、という問題ではないかと推察します。抵抗なくアドバイスを受
け入れてくれそうな方でしたら、舌の先を下の歯の裏につけておく練習をしてみるように言ってみたらどうでしょうか。これなら、顎の下げが多少足りなくても
誤解は生じないと思います。イギリス的にはなるのでしょうが。
どんなものでしょうか。
>ここだけははずせない音が確実にあるんだと納得した次第です。
[r] は口蓋の天井、歯茎などに「触らない」、[ae]
は口の両端が動作の主点など、ポイントは一つに絞れれば絞ったほうがいい。と同時に、日本人にとっての練習の優先順位というのがあると思います。私が練習
の優先順位の最初に「ア系列」を挙げてあるのには根拠があります。この3つの「ア系列」が紛れているので、多くの日本人の英語の音は誤解を招くのであり、
これを最優先させるべきであると考えているわけです。
多くの発音の教科書は、母音と子音をただやたらに羅列してありますが、これはまずい。日本語で育った口の動きにとっての、発音練習の優先順位というものがなければ駄目です。それをこれまでの発音の教科書は無視している。
【8568】
【タイトル】Yukiちゃん
【 日時 】04/03/19 19:27
【 発言者 】小川
根石さん、
5を貰って来た生徒は、一番をとってきた生徒とは別人です。 この生徒は英語は好きなのですが、飛び抜けて良く出来た子ではありませんでした。 一番をとって来たのは、英語科の生徒と国際科の生徒です。 どちらもクラスで一番です。
中学や高校で英語の成績がなかなか上がらない生徒達に共通する事のひとつに、「勉強の仕方がわからない」と言うのがあります。 先生達はいろいろと工夫さ
れてるんでしょうが、どう考えても時間の無駄だと思える宿題が沢山だされています。 5を貰って来た生徒は(Yukiと言う名前です)春休みに、2年の教
科書でやり残したユニットの全訳をノ−トに書く宿題が出されました。 左ページに教科書の全文を書き写し、右ページに和訳を書くのです。 その補助教材と
してプリントを貰って来ていますが、新出の構文や単語、語法などを書き出したものに対訳がついています。 それを参考にして自分で和訳をして来なさい、と
言う事らしいのです。 ほとんど丸写しで済みます。 「先生、ちゃんとYukiのノ−ト、見てくれとんのかな〜。 なんか違う事を書いても見のがしてるん
と違うかな〜。 『見ました』言う印にハンコがついて返ってきようだけやもん。」とぼやいてました。
先生達はちゃんとチェックしておられる事と思います。 けれど、全部に丹念に目を通す、授業でやれば簡単に済む様な内容のプリントを手間暇かけて作成する
等で、御自分達で御自分達の首を絞めておられるのではないか、と思います。 生徒達だけではなく、先生達だってこんな事をしていたら、いくら時間があって
も足りません。
それだけやって、教科書のひとつも「ベラベラ」読み出来ない生徒のなんと多い事か。 コミュニカティブイングリッシュ以前の問題です。
http://8430.teacup.com/pillbugtwins/bbs
【8569】
【タイトル】火星
【 日時 】04/03/19 22:42
【 発言者 】小川
会話の文脈の中で出て来たならば、日本人には「まーす=火星」と理解出来たのかも知れません。 会話が火星についての話と限定されていれば、混乱もなかったかも知れません。 彼は「ところで、昨日『まーす』についての記事を読んだんだが...」と話を始めたのです。
最初の彼の発音が私の耳には moose
の様に聞こえた事を考えると、 根石さんのご指摘の様に「舌が口の中で浮いてしまっていて、息の通りを邪魔した結果、[逆さ e : ]
の音になってしまっている問題」なのかも知れません。 rの音の出し方の理屈は知っておられたはずです。 けれど、ar
の発音が erやirと同じだと思ってられたのかも知れません。 英語の発音が綺麗だ、と言われる人でも、良く聞いていると arとerやirを区別せず
に発音している人をよく見受けられます。
こうして偉そうに言ってる私だって長い間、区別せず発音してました。 母音もそれほどきちんと発音してもいませんでしたので、utter と言う言葉がどうにもこうにも通じず、ついに黒板に書いてみせた事もあります。
http://8430.teacup.com/pillbugtwins/bbs
【8570】
【タイトル】ほほれれじゃー
【 日時 】04/03/20 13:20
【 発言者 】ダジャレ―夫人の恋人
『ほんとうになった話』
【8571】
【タイトル】小川さん
【 日時 】04/03/20 23:10
【 発言者 】根石吉久
>けれど、ar の発音が erやirと同じだと思ってられたのかも知れません。英語の発音が綺麗だ、と言われる人でも、良く聞いていると arとer やirを区別せずに発音している人をよく見受けられます。
これをそうしている人の個人の問題にしておいては駄目なんだと思います。これは、大学のおさぼりの結果であって、それを放置してきた文部省の怠慢の結果でもあるのです。日本にはまだまともな音法がない、という事実を語っている事例だと思います。
まともな音法さえできれば、英語はフリークの専有物ではなくなると思います。
提示して下さった事例への特効薬は、「あいうえおフォニックス」です。
これは、実際に使ってみると、実によく効きますのでお試し下さい。
【8572】
【タイトル】小川さん
【 日時 】04/03/20 23:18
【 発言者 】根石吉久
>こうして偉そうに言ってる私だって長い間、区別せず発音してました。 母音もそれほどきちんと発音してもいませんでしたので、utter と言う言葉がどうにもこうにも通じず、ついに黒板に書いてみせた事もあります。
これは年齢でいうと、いくつくらいまで続きましたか。
私は今52だか53歳ですが(歳は毎年変わるので覚えられません)、40代になるまでそんな状態が続きました。昔から塾で「回転読み」を提唱していたの
で、音の問題は私にとって大きな問題だったのに、u が「ア」と聞こえる場合は例外なく「狭い音」、er は、「あいうえおフォニックス」の er
でやはり「狭い音」とはっきりと自分にも人にも言えるようになるのに、20代で塾を始めて40を過ぎるまでの時間がかかりました。
大学のおさぼりと文部省に怠慢には、怨み骨髄と言って決して言い過ぎるとは思えません。
【8573】
【タイトル】ほほれれじゃー・訂正
【 日時 】04/03/20 23:26
【 発言者 】ダジャレ―夫人の恋人
『ほんとうになった話』
↓
『ほんとうになった怖い話』
【8574】
【タイトル】小川さん
【 日時 】04/03/20 23:36
【 発言者 】根石吉久
>5を貰って来た生徒は(Yukiと言う名前です)春休みに、2年の教科書でやり残したユニットの全訳をノ−トに書く宿題が出されました。左ページに教科
書の全文を書き写し、右ページに和訳を書くのです。その補助教材としてプリントを貰って来ていますが、新出の構文や単語、語法などを書き出したものに対訳
がついています。それを参考にして自分で和訳をして来なさい、と言う事らしいのです。ほとんど丸写しで済みます。
この宿題を出した先生は、補助教材を自作したのでしょうか。「音づくりによるインプット」をやらせないで、こんな補助教材を作っている先生も可哀想になります。実質的な英語力を作るというところから見れば、ほとんど空回りですから。生徒も奴隷ですが、先生も奴隷です。
この先生が補助教材を自作したのなら、空回りが可哀想なだけで、労力は大変なものでしょう。しかし、私はそれでも同情はしたくない。実質的な英語力を作ることがないという点では、もっとも口の悪い言い方で言えば、給料泥棒の一人です。
なんとか学校の教室で「音づくり」をたちあげようとしているミッフィーさんやあすみさん達がまともなのであって、「和訳」をやらせてことを済ませようとしているこの種の先生たちがまともな給料をもらっていてはいけないとどうしても思うのです。
これよりひどい「丸写し」はよく行われています。教科書の文を丸写しさせて宿題と称する輩です。まともに読めないような文を丸写しさせていったい何の役
に立つのでしょうか。アルファベットを書くのが多少速くなる程度の結果しかもたらさないのは、目に見えています。こいつらは、語学論の地平に立たせるなら
殴りつけてもいいと思っています。実質的な英語力をつけることは、「しつけ」をやることなんかと違う。腐れ免許商売にどうして生徒が「しつけ」られなけれ
ばならないか。
実際にやるかどうかは棚にあげておいて、私は腐れ免許商売の輩を殴りつけるとか、そいつの家に火をつけるとか、気持ちだけはそうしてやりたいという気持
ちで生きています。小川さんや Yuki ちゃんはおだやかな人なので、そうではないのでしょうが、私はそういう気持ちで生きています。
【8575】
【タイトル】「ゴースト」文法解析に
【 日時 】04/03/20 23:44
【 発言者 】根石吉久
突入します。今日は、ここまでとさせていただきます。
【8576】
【タイトル】校正その他
【 日時 】04/03/22 1:54
【 発言者 】ミッフィー
1000の校正、いつになるかはわかりませんがお引き受けします。小川さんのところのYukiちゃんのお話、そして根石さんのコメント、背中に冷や汗垂らしながら読んでいました。だってこれってかつての私がやってきたようなことだもの…。
何度かこの掲示板で書きましたが、今年高校3年生を教えた経験から言うと、音抜きの英語の授業では、勘のいい生徒にしか点を取らせきれない。繰り返し読
む、単語をきちんと発音させる。そのベースがないままに3年間言われたことをまじめにやって、でも、センター試験ごとき易しい英語の問題200点の半分も
とれない。私も含む英語教員みんなの責任だ。税金で給料もらっている身の上ならば、どんくさくとも真面目な生徒を救えなければ給料泥棒と呼ばれても仕方が
ない。
しかし、なまじっか頭のよい子が集まる学校に行っている先生はもしかしたらこんなことは気づかないかもしれない。私も前任校は今より数段生徒の学力が上の
学校であったので、授業に音を入れなくても生徒が英語をできて当然という恐ろしい間違った認識を持っていた。なぜなら生徒が入試の段階で選別されて、ある
程度どの教科も机上の勉強で処理できる能力を持っているから。
今の学校はもう少しのほほんとしていて、素直さと要領の悪さが20%ほど増す。英語の学力については学校平均偏差値が進研模試で50程度、全統模試で
48,49くらい。このような生徒達に接してはじめて語学の習得の本質に気づいた。発音記号の指導もせず読めないものを読めと言って読めるはずがない。読
めないものを覚えられるはずがない。これから出会う生徒にもう英語で悲しい思いをさせたくないと思い、現在新一年生の授業計画を立てている。あとでその概
要をここに送ります。今書くと徹夜して書きそうなものなので。で、アイデアの参考(いや骨組みか)としているものは電話でレッスンと根石さんの言葉、著
書、掲示板、そして鵜沢戸久子さんの「普通の子供が普通にやってバイリンガルになる世界初の英語習得法」と「自分の大事な子供を英語嫌いにさせてたまる
か」。「自分の〜」の方はアマゾンで注文したらすぐにきました。タイトルだけ見るとちょっと引きますが、高校生にも通用する方法があります。英語教員の方
にはぜひ読んでほしい。(実はこの本と出会ったきっかけは過去ログで柴田さんが推薦されていたこと)根石さんの提唱される方法論と相通ずるところが多々あ
ります。
【8577】
【タイトル】補助教材
【 日時 】04/03/24 12:33
【 発言者 】小川
Yukiちゃんの先生は手作りされてる様ですが、国際科の生徒の宿題プリントは教科書についてくる既成のものの様に見えます。 教科書の文が一番上に引用
してあり、新出語の意味や用法、発音に関する問題があり、次に新出の文法構文の問題と文の和訳の問題が続き、最後に読解問題らしきものがついています。
(「下線部は何を示すか」など) 学校の授業で説明した事を生徒が理解しているかどうかを調べるには、いい問題だと思ったりもしますが...
既習事項の定着にはあんまり役に立たないプリントだと思います。
公文式の英語教材を問題視する先生達は多く、私もその1人です。 しかし、この学校の宿題プリントと比較すれば、公文式のプリントの方がまだしも使い手が
あります。 カタカナで英語の読みを書いてある事は論外なのですが、十数年前からレコーダーとか言う音声教材を教室で聞かせている様ですし、英語の基本文
があり、基本文の反復練習があり、基本文を用いたサブスティチューションドリルがある、と言うフォーマットは理に叶ってます。 これに回転読みが加われ
ば、学校の教材よりもずっと有効利用出来るかもしれません。 学校の授業で落ちこぼれた子供達が公文式に通うのも無理無い事です。
http//8430.teacup.com/pillbugtwins/bbs
【8578】
【タイトル】はじめまして 根石様
【 日時 】04/03/24 16:58
【 発言者 】杉井
大阪の杉井と申します。
小川さんと同じ英会話スクールで学んでいるものです。小川さんとは、レベルがまったくちがいますので、英会話スクールでお会いすることは、ないのですが、ひょんなことから知り合い、忘年会や新年会でご一緒させていただいてます。
実は、前々からこの掲示板をみせていただいてました。皆さん、すごい方ばかりで書き込みをするなんてもってのほかと思っていたのですが、一念発起して電話
レッスンを受けたく思い、書き込みをした次第です。根石さんは、生徒さんがいっぱいということは、わかっておりますので、小川さんにお願いしたいのです
が。
私は、生まれも育ちも長野市です。父と兄家族が住んでおります。毎年、夏に帰省しています。結婚して、大阪に住むようになりましたが、こちらでの生活の方が、少し長くなりました。
よろしくお願い致します。
【8579】
【タイトル】杉井様 (^^;;
【 日時 】04/03/24 17:43
【 発言者 】小川
根石さんは金曜日にこちらに来られる事になってますので、とりあえず私がお相手を...
お酒を介さずにお話するのは初めてですね。
私は長年,(4才で入会した生徒が現在20才ですから、15年以上になります)英会話教室をしていて、あらゆる英語教授法のワークショップに参加して授業
を工夫して来、「熱心でいい先生」の部類に入ってると自負してましたが、「英会話」できる子供をたったの1人も出す事が出来ませんでした。 それどころか
数年通って来ていてもテキストのモデルダイアローグさえまともに読めない生徒達もおり、お恥ずかしい事ですが、「1週間に2時間くらいのレッスンでは物に
ならないんだ」と言い訳めいた愚痴ばかり吐いていたのです。
中学生や高校生になると学校の英語と英会話の狭間で右往左往する生徒達が増え、私も右往左往する様な体たらくでした。 私自身も、英語のプロのやる様な学習法ばかりを追い求めて、結局基礎がおざなりになっている事に気付きました。
夫の転勤が決まった3年前、英語を使う機会も増える事から、自分の「根っ子グラグラ英語」をなんとかしたいと思って、私のご近所の浜谷さんと言う方が立ち
上げられた英会話相談室に駆け込みました。 浜谷さんに素読舎のサイトを御紹介頂いて、大風呂敷の激烈なやりとりを観察(?)する内に、私のするべき学習
法は素読式に極まるんではないか、と思い始めたのです。
GETのパーティーではバカ話しかした事がないので、杉井さんと真面目に話すなんて気恥ずかしいのですが、根石さんのOKサインが出れば、一緒に素読舎式をやりましょう。
【8580】
【タイトル】ミッフィーさん
【 日時 】04/03/24 18:14
【 発言者 】小川
「1000」の校正、お世話かけますがよろしく御願い致します。 Rosey
が忙しい仕事の合間に校正をやってくれたのですが、とりあえず早く使いたいので先を急ぎ、見落としがあるかも知れません。 今、私が生徒相手にこれを使っ
てますので、見落としに気付いたらその都度お知らせします。
【8581】
【タイトル】小川様
【 日時 】04/03/24 23:00
【 発言者 】杉井
ふつつかものですが、よろしくお願いいたします。
【8582】
【タイトル】2度目です。
【 日時 】04/03/25 4:19
【 発言者 】tartan
広島県の高校で非常勤講師をしてます。知る限りの書店で「英語どんでん返しのやっつけ方」を探していたのですが、結局見つかりませんでした。なので根石さん、郵便で私も注文させて頂きます。
最近学校での授業が話題になっているので、私も書き込みします。私は中学生の頃からリスニングが苦手で、ずっとそれを克服する方法を探してきました。大学
に入って自分で勉強方法を探すようになってから、やっと「学校ではリスニングができる勉強なんてなんにもしてなかった」と気づきました。それからはCD教
材を買い込んでカラオケ気分で練習してました。英検などの試験を受けていないので実際どれほどの効果があったのかは分かりませんが、何とか単語が浮かぶま
でになりました。ただ意味はまだ取れません。音と意味のなんと遠いことか。
こんな経験から「音なし」の授業がなんかうそ臭く感じるので、授業ではまず準備運動として、2,3語程度の英語のかたまりを発音練習(全体で3回→各
自)、その後ペアで日本語をヒントに英語を言うチェック。暗記もこの活動には含まれるのですが、「音だけで!スペルは家で覚えんさい!」と音に集中させる
ためか、英語に苦手意識を持つ生徒でもほぼ満点で合格します。
続けて、本文+日本語訳のプリントで、教科書本文を音読(一文を5回程度)。私自身の発音がカラオケ練習で身に着けたものなので、生徒にわかりやすく説明
できないでいるのですが、それでも以前頂いた「英語発音15のポイント」を片手にやります。発音の後は5つ英文を指定して暗記させます。ここでも「音だ
け!音だけ!」と念を押します。ペアでまた日本語をみて英語で答えるチェックをします。一文丸ごとなのでできない生徒もいるのですが、その場でやり直し5
回をさせます。で、宿題としてその英文の練習を出します。
そして次の授業で日本語をヒントに英文を書くテストをします。
文法に関しては前の授業で暗記した英文について説明が必要だと思えば少しします。一年間あわせてもほとんど文法の説明はしませんでした。あまりにもしないので、生徒が質問するようになりました。(これは意図してなかったのですが、よかったのではないかと思ってます。)
大体こんな感じで授業をしていたのですが、すべてのクラスでうまくいったわけでなく、まだ何か肝心のものが足りないようです(そのヒントが「英語どんでん
返しのやっつけ方」あるとにらんでます)。それに、数人の英語科の先生は「生徒を遊ばせてる」「覚えさせるだけで授業をしてない」「しつけができない授
業」だと言われました。学校によっては答え合わせの授業を強制してくるところもあるので、文法説明が苦痛の私には地獄でした。
だらだらと書いてしまったのですが、少し金銭的に余裕が出てきたら「電話でレッスン」やりたいので、そのときはお願いします。それと「桐原1000」、とても興味があります。
mailto:qjmax@nifty.com
【8583】
【タイトル】根石さん、ミッフィーさん、
【 日時 】04/03/25 8:21
【 発言者 】Naima
「1000」の編集を使っていて思いつた事について:
英文の下に和訳文をつけたものをプリントアウトしたものを使っているのですが、これを見開きペ−ジにして、右に英文、左に和訳文をつける様にした方が便利そうなんですが、どんなもんでしょう。
tartan 様、
横入りでごめんなさい。
>一年間あわせてもほとんど文法の説明はしませんでした。あまりにもしないので、生徒が質問するようになりました。(これは意図してなかったのですが、よかったのではないかと思ってます。)
私は1クラス 多くて8人程度の生徒の前でしか教えた事がないので、30〜40人を一度に指導される中高の先生達は大変な御苦労だろうとお察しします。
一方的に文法説明をすると、生徒の頭の上を素通りしてしまうだけなんですが、生徒側から求めて来た疑問点に説明してやると非常によく理解します。
なんて言いましたっけ、「卒啄同時」やったかな... 漢字が間違ってるかもしれません。
卵の殻の中からヒナが突くと、親鳥が外から突いて殻を破ってやる、と言う喩えです。 生徒の方から質問をする様に持っていってやるのが、先生の務めかと
tartanさんのエピソードを読んでいて思いました。 差し出がましい投稿、お許し下さい。
【8584】
【タイトル】tartanさん
【 日時 】04/03/25 9:27
【 発言者 】あすみ
はじめまして。外国語の勉強はおよそ音声抜きには成り立たないと思います。現に私は趣味で韓国語をやっていますが、やはりテープなどで耳から覚えた方が実
際頭の中に残ります。以前英検1級の試験勉強をしていた時なかなか単語がおぼえられなかったのですが、アルクのTIMEキーワード800というテープつき
の単語集を買って毎日聞いて、その後に文字で確認してから、音読筆者していたら、文字だけのときより確実に記憶に残った体験があります。同時にリスニング
も伸びて試験には合格できました。30歳の脳みそでさえそうなのですから、10代の高校生のやわらか頭に、音声によるインプットが絶大なる効果を与えるの
は当然だと思います。
tartanさんのやっていらっしゃることの方が生徒のためになると思います。周りの先生はごちゃごちゃ言うかもしれませんが、負けずに頑張ってくださいね。
【8585】
【タイトル】ごめんなさい
【 日時 】04/03/25 9:33
【 発言者 】あすみ
音読筆者× → 音読筆写○
【8586】
【タイトル】こんなコトバ見つけました。
【 日時 】04/03/25 20:12
【 発言者 】英語嫌い人
野矢茂樹訳ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』(岩波文庫)から引用。
六・四四「神秘とは、世界がいかにあるかではなく、世界があるというそのことである」
美しい言葉だ。あらゆる神秘主義が排され、ほんとうの神秘が示される。
この神秘は、おおくの子供たちが人知れず感得し、自分の親に訊ねて困らしているのではないだろうか。拙く幼い言葉で。。。 小さな哲学者たち。。。
わたしも「小さな哲学者たち」のひとりだった。答えがないのが答えなのか、と思っていた。存在に怯えを覚えた。
この恐怖について、おおくの大人は忘れているらしいことに、思いをめぐらせる。。。なぜだろう。。。
【8587】
【タイトル】「1000」
【 日時 】04/03/25 21:49
【 発言者 】小川
根石さん、
あすみさんにも「1000」を送ってあげて下さい。
【8588】
【タイトル】あすみさん
【 日時 】04/03/26 17:47
【 発言者 】根石吉久
>以前英検1級の試験勉強をしていた時なかなか単語がおぼえられなかったのですが、アルクのTIMEキーワード800というテープつきの単語集を買って毎日聞いて、その後に文字で確認してから、音読筆写していたら、文字だけのときより確実に記憶に残った体験があります。
単語がなかなか覚えられない(誰だってそうです!)のに、強引に目と頭だけ使って覚えようとするのは、ほぼ拷問に近いと私は考えています。自分に対する拷問です。
この拷問を拷問でなくする方法は、ただ「身体化」というものがあるだけだろうと思います。そして、その中心にあるものは、「聞く」ではなく「音読筆写」の方だろうとも思っています。
あすみさんが言われたのは、単語単位での話ですが、これは、イディオム単位でも、文単位でも同じことが言えるはずだと思っていますが、ここには「媒介」
という項目がひとつ抜け落ちていると思いました。また、「イメージ化」についても何も触れられていないのが気になります。
「聞く」→「音読筆写」→「記憶」
という順序が提示されており、「聞く」が先になければならないかのように見えます。そして、やみくもにやれば、これで実際に効果があるのだと思いますが、テープを巻き戻して、同じ単語に関して、
「聞く」→「音読筆写」→「聞く」→「音読筆写」→「聞く」→「音読筆写」(気の済むまで繰り返す)→「記憶」
というふうにしてみると、「媒介」という項目が浮かび上がります。「聞く」が「音読筆写」を「媒介」にしているようにも見えますが、逆に、「音読筆写」が「聞く」を「媒介」にしているととることもできます。そして、私は後者の見方が生徒のためになる見方だと考えます。
「聞く」→「音読筆写」→「記憶」
としてしまうと、なにはともあれ「聞く」が最初になければならないかのように誤解されやすい。そして、これを信仰している上級者は多い。そんなことはない、迷信だと私は考えています。
「音読筆写」→「聞く」→「音読筆写」→「聞く」→「音読筆写」→「聞く」(気の済むまで繰り返す)→「記憶」
というふうに、「音読筆写」が先に来たってまったく構わない。「音読筆写」が「聞く」を「媒介」にして、音がよくなりさえすればいいのです。というよ
り、中心にあるものは、自分の身体の動きであると考えるなら、動きとして明確な「音読筆写」を先だてるのが、生徒のためになる理論ではないでしょうか。明
確な「身体化」がまずは先立つとする形が提示できるからです。
私は枝葉末節のことを言っているのだとは思いません。「順序」というものは、体験としては正しいが、他の人に提示する理論としては間違っているというこ
とは多々あるのです。とりわけ、「読めないものを書かせている」ような馬鹿げた順序を強制する学校の英語の先生というものが現存するのですから、人に「順
序」を提示するときはよほど慎重でなければならないし、その「順序」そのものが、理論のありかを指し示すものでなければならない。そうでなければ、体験談
のレベルを出られない。
「音」を抜かしては駄目だという一点に関してはまったく賛成です。ここに書かせていただいたのは、「音読筆写」と「聞く」のどちらがどちらを「媒介」に
するかの「順序」に関わるものです。単語単位でなく、文単位で考えてみられるとわかりやすいと思います。一人の学習者にとって難度を含む文になると、「音
読筆写」を先立てないと、「聞く」が成立しないことがあるのです。
【8589】
【タイトル】小川さん
【 日時 】04/03/26 17:54
【 発言者 】根石吉久
私の手元にある「1000」の語数別分類は、校正がほとんど手つかずのままです(ごめんな
さい)。ですので、小川さんからあすみさんに送っていただく方がいいかと思います。アイデ
ィアだけ提示しただけの男になってしまっており、実務はおんぶにだっこになってしまいます
が、お願いできますでしょうか。
【8590】
【タイトル】英語嫌い人さん
【 日時 】04/03/26 18:00
【 発言者 】根石吉久
>「神秘とは、世界がいかにあるかではなく、世界があるというそのことである」
私は、「小さな哲学者」ではなかったらしく、
「神秘とは、自分がいかにあるかではなく、自分があるというそのことである」
とは思ったことがありますが、「神秘とは、世界がいかにあるかではなく、世界があるというそのことである」と思ったことはありませんでした。世界なんかあるに決まってる、自分があることの方がよっぽど神秘であると思ってきました。いなくて当たり前じゃないか、と。
自分なんてものがいないことの方が、世界にとっては普通なんだという感覚があるのです。自分なんてものがいることの方が、おかしな異常な事態である、と。
【8591】
【タイトル】Naima さん
【 日時 】04/03/26 18:05
【 発言者 】根石吉久
>「1000」の編集を使っていて思いつた事について:
英文の下に和訳文をつけたものをプリントアウトしたものを使っているのですが、これを見開きペ−ジにして、右に英文、左に和訳文をつける様にした方が便利そうなんですが、どんなもんでしょう。
「1000」の編集を使っていて、ということがどういうことなのかわからないのですが。
見開きページにするのは、パソコンでのプリントアウトが大変になるのではないかと考えています。A4やB4くらいの紙だとうまく収まらないのではないでしょうか。これは、利用する人の各自の「編集作業」にまかせてしまっていいのではないかと思いますが。
【8592】
【タイトル】tartan さん
【 日時 】04/03/26 18:08
【 発言者 】根石吉久
>一年間あわせてもほとんど文法の説明はしませんでした。あまりにもしないので、生徒が質問するようになりました。(これは意図してなかったのですが、よかったのではないかと思ってます。)
よかったのだと思います。意図してやっていい授業だと思います。これがいい授業だと思わない人たちがぼんくらなのです。
【8593】
【タイトル】小川さんへのメール転写
【 日時 】04/03/26 18:30
【 発言者 】根石吉久
小川> Tさんから電話レッスンのお申込みがありました。
小川> それと、GET英会話学校の友達のSさんと言う人も
小川> 明日あたりに申込み依頼の投稿をされると思います。
よかったですね。頑張ってやって下さい。
小川> 根石さんに空きが出来たら、戻って頂く約束ですね。
小川> 今、不安なのは私の教え方が間違っていて、根石さんに
小川> 生徒さんをお返しした時に、こんなはずではなかったに、
小川> と失望されるのではないかと言う事です。
私としては、生徒さんとコーチの両方が「大風呂敷」か「鬼」
に書いてくださり、レッスンの様子をかいま見ることができれ
ば、と思っています。もっと生徒が増えてきたら、一時的に、
私の手元の生徒と、小川さんの手元の生徒を交換して、どこが
同じでどこが違うかを生徒さんに「大風呂敷」に書いてもらう
と、アドバイスができると思います。二人の生徒さんにお願い
して、コーチを一時的に交換してもらうわけです。いずれ、そ
ういうふうにしたいので、ホームページの立ち上げをお願いし
たいと思っております。
タイトルは「英語難民駆け込み寺」というのを考えましたが
どんなものでしょうか。検索エンジンの検索にひっかかりやす
いようにしていただくなどの技は使っていただけますでしょう
か。
Rさんに関しては、私どものレッスンの「音づくり」の方ば
かり見ておられて、必要ないと判断されたのかとも思いますが、
もう一つの「熟成過程」が本当にわかってもらいたいものなの
です。つまり、「復習範囲を手放さない」という原理ひとつが
何をもたらすものかをわかってもらいたかった。学校の授業か
ら本当に抜け落ちているのはこちらの方なのですから。この点
に関しては、小川さんもまだ人に確信を持って話せない段階に
あるのかもしれないとも思いました。
まあ、がっかりしないで継続してやっていきましょう。
根石吉久
【8594】
【タイトル】tartan さん
【 日時 】04/03/26 19:00
【 発言者 】根石吉久
>知る限りの書店で「英語どんでん返しのやっつけ方」を探していたのですが、結局見つかりませんでした。なので根石さん、郵便で私も注文させて頂きます。
387−0015 千曲市鋳物師屋642−3 根石吉久
宛て、600円分の郵便小為替をお送り下さい。折り返し、文庫をお送りします。小学館の文庫は、最初の一週間の紀伊国屋書店系列の売り上げだけを見て、
再版するしないを決めているのだと編集の方が言っておられました。これだと、後からじわじわ売れたものの再版はありません。私のやつは尻上がりに売れたよ
うで、小学館の方にも在庫はないようです。私の手元にある著者とり分をお送りするしかないと思います。送料のいくぶんかはこちらで負担します。読みたい人
に読んでいただけるのが一番うれしいことですので。
>私は中学生の頃からリスニングが苦手で、ずっとそれを克服する方法を探してきました。
CDの再生は同じ文を何度も繰り返せますでしょうか。それができるようでしたら、ちょっと、以下に書く方法を試してみて下さい。同じ文を繰り返し再生できないようでしたら、MDやテープなどに録音しなおす必要があるかもしれません。
自分にとって、未知の語彙・語法を含む(難度を持つ)文を対象にし、一つの文を
一回聴く → 同じ文を10回以上繰り返し言い続ける → 同じ文を一回聴く → 同じ文を10回以上繰り返し言い続ける → 同じ文を一回聴く →同じ文を10回以上繰り返し言い続ける → 同じ文を一回聴く → (以下、気の済むまでやる)
要するに
一回聴く → 同じ文を10回以上繰り返し言い続ける
の繰り返しです。
これの変形として、
一回聴く → 同じ文を10回以上繰り返し書き続ける
もやっていただくと、スピードが書くスピードまで落ちますので、意識に意味が動きやすくなります。自分の字を使った一種の「遅読法」です。
この時に、私がまとめた「発音のポイント」を参照してくださると上達が早いと思います。これに関しては、最近、小川さんと相談して改訂したものがありますので、次の記事に転写しておきます。
【8595】
【タイトル】tartan さん(続)
【 日時 】04/03/26 19:01
【 発言者 】根石吉久
授業の様子を書いていただいてうれしく思います。
的を外していないいい授業だと思います。「英語発音15のポイント」を片手にしていなくてもいいようになっていただき、生徒の音に即応できればさらにい
いと思いましたが、これに関しては、是非小川さんの「電話でレッスン」をご検討願いたく思っております。(力をつけて早く正規採用になって下さい。)
>それに、数人の英語科の先生は「生徒を遊ばせてる」「覚えさせるだけで授業をしてない」「しつけができない授業」だと言われました。学校によっては答え合わせの授業を強制してくるところもあるので、文法説明が苦痛の私には地獄でした。
月給泥棒の腐れ免許商売をしている者どもの言うことなど放っておけばいい。なんなら、あなたがやっておられる授業のどこがどう駄目なのか、ここ「大風呂敷」に書くようにその免許商売の者どもに伝えておいていただけませんか。私がお相手してもよろしいです。
「答え合わせの授業を強制してくるところもある」というのはどういうことでしょうか。
>それと「桐原1000」、とても興味があります。
これを Naima さんと Rosey さんが語数別に分類してくれました。これは、使えると思いますよ。ただ、授業で、独自に教材を決められるかどうかが問題です。他の先生と同じ教材を使わなければならないとなると、採用が難しいでしょう。
いずれにせよ、小川さんの手元に語数別分類が終わったものがありますので、小川さんにメールで送ってくださるようお願いしてみていただけますか。
【8596】
【タイトル】杉井さん、その他の方々へ
【 日時 】04/03/26 19:08
【 発言者 】根石吉久
レッスンの仕込みに入りますので、後日書かせていただきます。
【8597】
【タイトル】「音づくり」用手短なコツ
【 日時 】04/03/26 19:11
【 発言者 】根石吉久
2004.3.07
@ ar [a:r] 顎の下がる明るい音。診察室の「アーン」。
[a] 一瞬顎の下がる音
A 子音+a+子音 [ae] 口の両端を一瞬斜め上に引っ張り上げる。「一瞬般若」
B [逆さe:r] [逆さe][逆さv] 狭い音。日本人はひとまず唇の開きで狭さを作る。
ネイティヴは口はそれほど狭くないが、舌で口の中に狭い息
の通路を作る。ひとまずは唇の開きで作るのがコツ。
[逆さe]と[逆さv]の区別はアクセントの有無により、自然に
備わる。( [逆さe] は息から力が抜ける)
C th 舌の先を上の歯の歯先にあてる。舌が歯にこすれて出るかすれた音。
D f, v 上の歯を下唇の山の頂点より少し内側に押しあてて、離す瞬間に出す。
E t,d,l,n 舌を上の歯の歯茎の裏。それぞれ舌の押しつけ方は微妙に違う
が、技法グラウンド」「回転読み」の量で自然に解決する。
F r 多くは、舌を喉の方に引き込み、口蓋の天井に触らない。
舌が歯に近い方で、宙に浮く場合もあり。ポイントは口蓋の天井に触らない
こと。
D s, z 歯と歯茎の境目あたりに舌がわずかに触わるくらい。狭い隙
間に息を通す。
ES(long s) 「静かにして、シーーッ」のシに含まれる音。
F 単語の最後が t,d,l,n のどれか。次の単語の最初が t,d,l,n のどれか。
前の単語の最後の音は、舌の位置を確保するだけで黙音化。(一瞬の空の音)
この法則以外でも、単語の最後の t や d が舌の位置を確保するだけで、黙音
化することは多い。
G 単語の最後が t, d, l, n のどれか。次の単語の最初が th
前の単語の最後の t,d,l n は舌を th の位置で黙音化させてよい。
H 単語の最後が子音。次の単語の最初が母音。子音と母音は連続する。リエゾン。
I [s][z][d3] と th のぶつかりあいでは、[s][z][d3] が勝つ。
th の音は、[s][z][d3]の音と同化する。
----------------------------------------------------
【8598】
【タイトル】(続)
【 日時 】04/03/26 19:12
【 発言者 】根石吉久
併記1. 根石吉久考案「あいうえおフォニックス」
生徒にローマ字で a i u e o を紙に書かせる。
それぞれに、r を加え ar ir ur er or と書かせる。
最初の ar だけを丸で囲めと指示する。
残った4つ、ir ur er or を大きな丸でひとくくりに囲めと指示する。
ar だけが分離される。残り4つはグループ。
ar は
@ ar [a:r] 顎の下がる明るい音。診察室の「アーン」。
ir ur er or は
B [逆さe:r] [逆さe][逆さv] 狭い音。日本人はひとまず唇の開きで狭さを作る。
ネイティヴは口はそれほど狭くないが、舌で口の中に狭い息
の通路を作る。ひとまずは唇の開きで作るのがコツ。
[逆さe]と[逆さv]の区別はアクセントの有無により、自然に
備わる。( [逆さe] は息から力が抜ける)
の仲間のひとつ、[逆さe:r] の音。
この「あいうえおフォニックス」でしばらくレッスンして、顎の下がり、狭い音の音
の「こもり」がはっきりと穫れてきたら、ear の綴りの音も ir ur er or と同じく
「狭い音」だとして追加する。
----------------------------------------------------
併記2. 小川考案
N音は、「天丼」「天皇」の時の「ん」
SとZ、FとV、TとD、PとB、CとG、は、従兄弟同志。
口の形は同じで、息だけ出すのと音を出すのとが違うだけ。
【8599】
【タイトル】「1000」
【 日時 】04/03/26 22:58
【 発言者 】小川
最近パソコンを初期化してしまい、データは残っておらず、私の手許にはプリントアウトした物だけがあります。 Rosey
が記録しているはずですので、彼女から直接
tartanさんとあすみさんに送ってもらうか、私の方に送ってもらった物を改めてお二人に送信するつもりですので、しばらくお待ち下さい。
自分達の基礎体力作りの為に、「1000」の他に、同じく桐原書店の「標準問題1100」を使っていましたが、こちらの方の副題は「文法語法・イディオ
ム・会話表現の総整理」で「1000」よりやさしかった様に記憶しています。 時間が出来た時に、これもネイティブスピーカーの講師にチェックしてもらい
語数別分類をやってみたいと思ってます。
【8600】
【タイトル】根石さん
【 日時 】04/03/27 4:11
【 発言者 】tartan
木曜日に郵便を送りました。ただ勘違いをして1000円分送ってしまいました。どうしたらいいでしょうか。私としては、送料にあててもらって、余る分は何
か素読者のパンフレットのようなもの(回転読みの説明や電話でレッスンについて書いてあるもの)が手に入ればうれしいのですが。
>「答え合わせの授業を強制してくるところもある」というのはどういうことでしょうか。
以前高校3年生のリーディングとライティングの授業を年度途中から持ちました。秋も終わる頃で、授業はセンター試験対策に切り替わるときでした。センター
試験の過去問題や予想問題の問題集を使っての授業だとの説明で、授業範囲と進度の予定表を渡されました。聞くと、問題を宿題として家で解かせて、授業で答
えあわせをするのだと。もちろん解答はついているが、1冊終えるまでは配布しないのだと。しかし、解答には単語熟語はもちろん、図表問題や長文問題にも詳
しい解説があって、なんとも使わないのがもったいないくらいの丁寧な解説でした。他の先生に実際どうやっているかと聞くと、「解説に載っているものを説明
することもあるし、試験によくでるポイントをもう一度説明したり、生徒が持っている参考書(入試頻出英文というようなもの)の関連ページの番号を教えたり
で、とにかく問題をこなしてセンター試験の形式になれる」とのこと。
結局この授業ではうまく工夫できず、「答え合わせだけ」でした。似たような授業(問題集の答えあわせを授業内容にしているもの)は「音中心でもできる!」
と前の学校で実際やって確信していたのですが、いきなりの来たてで、名前も顔もわからない40人の高校3年を、センター試験直前に、音中心の授業にもって
いくのは無理でした。
他の先生は「センター試験が近いからこの方法がいい」と考えているようでした。どなたも「あんな授業はおかしい」とは言ってくれませんでした。「強制され
た」とは私の気持ちで、別に「やらないと首だ」とか言われたわけではありません。ただ、「学年で授業をそろえる」という言葉に私が縛られたのだと思いま
す。それに「これが受験勉強であり、生徒のためだ」と信じきっているようにみえる教師を前に、3ヶ月で去る私には発言権すらないように思えたのです(これ
も自分の思い込みですが)。
mailto:qjmax@nifty.com