【6901】
【タイトル】恋人ファンさん
【 日時 】03/01/23 5:00
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



「日本語に主語はいらない」を教えてくださってありがとうございました。
久しぶりに爽快な理論を読んだ思いがしました。
まだつかみきれていないところが本の終わりの方にあり、二読、三読すべき本
だと思っています。

http://8246.teacup.com/nessy/bbs



【6902】
【タイトル】小風呂敷につつんで、持ってきました。
【 日時 】03/01/23 5:11
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



以下は、「中庭」からの転写です。

----------------------------------------------------

あなたがたの「自由」とは何か 投稿者:根石吉久  投稿日: 1月23日(木)05時08分36秒

どうか、この点に関しても、はっきりとお教え下さい。

ぬるま湯を「ぬるま湯」という語で言うこと、化けの皮を「化けの皮」という語で言うこと。
そう発言することの、どこがどのように「自由のはき違え」とかいう流通観念で言えるのかを
是非お教えください。
必ずお教えください。

http://8246.teacup.com/nessy/bbs



【6903】
【タイトル】根石さん 5
【 日時 】03/01/24 4:14
【 発言者 】恋人ファン
【 リンク 】http://shizuoka.cool.ne.jp/izubekkan/asuka.htm



「手書きができない」のと同然の私の場合だと、日本語の文章を書く場がネットが
できるまではゼロだったので、日本語がまずいのはしょうがないのです。
根石さんはきっと若い頃から同人誌なんかに結構な量の日本語の原稿を手書きで書いて
いると思います。しかし、そういう時間、英語をやっている人はリーディングや
リスニングをやっているので、大学の先生のように書く場を持っている人を別にすると、
書き言葉の日本語表現力が練れていないんです。

ですから、私なんかは今頃こういう駄文を長々書いて日本語修行をしているわけなんです。
皮肉なのは「英語を語る」ほど、英語自体から遠ざかることですが。
ここで書くことを色々考えていたら気になって、漱石とか樋口一葉、新川和江に田中みすヾと
最近読んだのは、日本語の読書としては初歩の初歩の日本文学の定番だけですからね。。。(^^;;

若いプロ野球選手が野球バカにならざるを得ないのと同じで、現在進行形で英語を激しく
やっている人たちが書いた日本語が少々まずいのは、英語関連の掲示板では見逃すべきです。
一つのことに集中したら、他が疎かになるのは神ならぬ凡人の常なのですから。


自分に言われたことに反論するのは醜いので今までしなかったのですが、柳瀬さんの
掲示板の根石さんの書き込みは問題だと思って、変わりに一肌脱いで反論していったら
今まで溜まっていた自分に対するものの反論も、触発されて書いてしまいました。

それから、他人の掲示板で相手と対等に議論しようと思ったら、相手を上に置いて
自分を下に置くのは味方を増やす基本でしょう。
反発を招くだけの「だんびら振り回し」は下の下だと思います。

それは、いわゆる「大人の知恵」ではありません。あの漱石は、帝大教授、末は文部大臣
になれるような出世コースを捨てて、将来何も約束されていない物書きの道に転向しました。

その生き方としては「子供」の漱石が、リンク先のような用意周到の講演をしていたのを
最近知りました。

相手に伝わることを第一として、ただの学生相手に当時既に文豪だったにもかかわらず、
「私のようなつまらないものでも」とか、自分の小説を「下らない創作」と呼んで、自分を
下に置くことで、結果的に見事に学生達の共感を呼んでいる漱石の姿が彷彿としてきます。

漱石が英語学や英語教育の道を歩み続けていたら、今の英語界も随分様子が違った
だろうと思うのは私だけでしょうか?

この講演をしていたとき、漱石が私達より年下なのには忸怩たる思いはありますが、私の
無駄に長い駄文の口直しに、しっかりした文体の内容のある漱石先生の長文をお読み下さい。

↓「私の個人主義」大正三年十一月二十五日学習院輔仁会において述
http://shizuoka.cool.ne.jp/izubekkan/kojinshugi.htm

http://shizuoka.cool.ne.jp/izubekkan/asuka.htm



【6904】
【タイトル】根石さん 4
【 日時 】03/01/24 4:15
【 発言者 】恋人ファン
【 リンク 】http://shizuoka.cool.ne.jp/izubekkan/asuka.htm



ただ、本を読んで著者と対話している気分になるためには、基礎として「声」としての
英語をどこかで掴まないと、日本語を介した英文解釈からなかなか抜け出られません。

つまり、初歩の段階では朗読や会話を通してなるべく声を出すことが後の国内での独学に
欠かせない大量リーディングで、「頭で声が聞こえる」状態で理解が進む基礎を作ります。

そういう、留学してもなかなか得られない、自分のみに語りかけてくれる母親のような
人間相手に近い感覚で、「活字」はいつでも自分に語りかけてくれます。
一人でいることが殆どない人気者以外は、一人の時間は「英語の海」に国内でも包まれることが
活字のお陰で可能になるのです。

色々な表現や単語を気がついたらニュアンスまでも含めて「感じられる」ようになるので、
リーディングが語学の王道と言われるのでしょう。
国内のみで普通に話せて、読み書きは完璧に近い人がいるのはこのためだと思います。

要するに音読や会話の基礎の上に、「習慣化したリーディング」が可能になり、更に
リーディングで、文字でなら瞬間的に「感じられる」ようになるから、メディアのリスニングに
つなげることが、今の時代ならできます。もちろんネイティブと話すのは一番簡単な部類ですし。
しかし、国内の学習では、読むことができないものは「聞けない」でしょう。

また,私達が小学校の一時期を除いて朗読をしなくなるのと同様、きれいな英語を話す
ことが商売でもない人が、いつまでも朗読で「英語の勉強」をしているのは、余りにも
接する英語の量が少なくなることもあって問題でしょう。
「英語で」何かするようにならないといけません。
そのためには、繰り返し朗読する等はしないで、常に新しいものを毎日大量に黙読で
読むのが習慣になっている必要があるでしょう。

私たちがこうして書いている理屈っぽい文章も、基礎を除くと、決して日常会話で身に
付いたものではないでしょう。物心がついて以来、活字を読むのが習慣になっていること
から抽象的なことを考えることができ、書けるようになっているのは忘れられがちです。

根石さんは素直に「俺は読むのが遅い」と書いていましたが、私だって最初の本格的な
ネイティブの大人を対象とした同時代の原書を卒業後に読み始めた時は、半頁に1時間
とか掛かっていました。ESSで国内英字新聞をかなり読み込んで、一部は毎日朗読して、
その英語を使ってESSで喋りまくった後でもそんなもんです。
ただ、一冊目の原書も最後の方になると1時間で5頁くらいは読めたので、
「これは加速度が付くな、日本語と同じだ」と信じて、どんどん読んでいっただけです。

根石さんは日本語も読むのが遅いと言っている割に色々な本を日本語では読んでいますね。
でも、英語は国内英字新聞すら根を詰めて一月も読んでいないのが書かれた英文から明らか
なので英語論を語っても説得力がないんです。解説したら反発するに至っては。。。

(例えば、English carrier と書いてあったら九割方、目の前にドーンと英軍空母が浮かびますし、
イギリスの自動車運搬船や、自然派ならそういう名の付いた血統の伝書鳩を思い浮かべるでしょう。
私は「何の直訳か」日本語で必死に考えて、根石さんの日本語で書いていたことを思い出して納得しま
したが、ありゃ通じません。日本語の「運搬者」はタブる言葉がないので、造語してもいいのですが)

ESSの一年生が何ヶ月も既にしていることさえしないで、新聞に限ってでも何十年にも渡って、
英米の新聞を何紙も読むのが習慣になっている國弘さんの批判をしようとするのは考え物です。

(ただし、國弘さんの本は「自分でどうにかしよう。やる根性と時間はある」という読者向け。
同時通訳者の養成などプロの卵を教えたことはあっても、Jackieさんのように
大してやる気のない普通の中高生を教える苦労は余り知らないはずです。
ですから、中高生や一般人を相手に教える場合に参考になるものは限られるでしょう。)

根石さんが吉本隆明とか思想関係の語彙や論理を援用するのも頂けません。
他の人が書いた日本語表現の揚げ足取りも、英語の掲示板で自分の得意分野の
日本語表現の部分で相手を裁断することになるのでおかしいです。

http://shizuoka.cool.ne.jp/izubekkan/asuka.htm



【6905】
【タイトル】根石さん 3
【 日時 】03/01/24 4:16
【 発言者 】恋人ファン
【 リンク 】http://shizuoka.cool.ne.jp/izubekkan/asuka.htm



以前の蒸し返しになりますが、ESSを含めて私が直接知っている英語周りの人には
SVO主義者も英米かぶれもアメリカ万歳もいません。根石さんのESS・英語回り
否定論は「自分が直接出会った少数者との接触のみに基づいた感情論」であり偏見です。

自分の経験のみの感情論で言ったら、小中高大と自己保身と生徒の言うことを根拠もなしに
否定したり、馬鹿にするしか能のない怨師にしか巡り会わなかった私なんかは
「学校教師全否定論者」になってしまって当然ですが、そう書いたことはありません。

「一般化」が日本語の概念ではないというのも言掛かりです。大和言葉では
「クソミソ一緒にする」とも言いますが品の良い言い方でないのと、範囲が論理
のことだけに限られないために「一般化」を使いました。
明治以来に輸入された概念の翻訳語がより意味が限定されているので便利だから
使っているだけです。(しかし、「一緒」は漢語か。。所詮日本語は周辺文化
なので大和言葉のみの表現は不可能に近い)

幕末以来の翻訳語と西洋概念を使わないと、「磁場」を始めとする根石さんの思想関係の語彙
を多用した英語論も成立しないはずです。樋口一葉の文章のように、ごく一部の具体的な名詞を
除いて、大和言葉と日本本来の概念のみで英語論が展開できるとしたら今度見本を見せて下さい。

(例えば、「散歩」は西洋人が用もないのにブラブラ歩いている様子を不審に思った長崎の
 日本人がオランダ人に説明を求めたことが起源だそうです。オランダ人に「あれはプロム
 ナードといって、健康のためや 気分転換のために西洋では当たり前の習慣だ」と解説されて
 「散歩」という訳語を編みだしたそうです。つまり、「散歩」すら「西洋概念」なんですね。)

私の英語が相手に気を配る言い方をするのは私が日本人で、相手の気持ちを推し量るのは日本人の
心だと思うからです。日本の工業製品が優秀なのも常にユーザーの立場で考えているからでしょう。
ですから、私も集中的に丁寧表現の英語を勉強して練習した一時期がありました。
日本語は発声からして相手に気を使う言葉なので丁寧な言い方に凝るのは日本人として当然でしょう。

逆にそういう日本人の中で、根石さんの「だんびら振り回し」は日本人として例外中の例外なんで
色々物議を醸し出すのは仕方ないんですね。。(^^;;

あと、「英語は運用」が俗説だというのは違うでしょう。「俗説」にまでなっているなら、日本人も
中国人のようにみんな発音ボロボロのインチキ英語でも話す訓練が気軽にできるはずだからです。
「日本人の英語は語順がインチキで発音も悪いけど、喋るのは喋る」という国際的な悪評も立って
いることでしょう。現実は、クセのない英語を話す一部の日本人と、大多数の片言も話そうとしない
日本人がいるだけです。

ダイエットするなら栄養のバランスに気をつけてカロリーを制限し適度の運動をすればいい。これも
「俗説」と言えるかも知れませんが真理を突いています。真理はそんなに複雑なものではないでしょう。

「磁場」こそ、古色蒼然とした「外国語は向こうで何年か生活すれば使えるようになる」の
言い換えでしかなくて、十分俗説に響きますが。昔はもちろん今でも私を含めて「飛行機で
一っ飛び」が無理な人の方が多いという前提が外国語学習なので「現地に行け」は禁句なのです。
だから、國弘さんの本も含めて、英語の学習法は国内で英語をものにする方法を書いているのです。

そのような、現地で生活することなくで国内でやることが前提の外国語学習では、
リーディングが生活の一部になることが基本です。

活字とはいえ、「伝えることを持っている」著者と一対一で向かい合うことで、かなり
密度の高い「磁場」が生まれるので大量の読書が語学の王道になっているのです。
英語の勉強のためにやるリーディングではなく、書いてある内容を知り、感動したりそれに
ついて自分の考えを広げたいためにする読書なので、日本語の読書と本質は同じです。

漱石も、旧制高校時代に「原書に何が書いてあるか知りたい」情熱のみに駆られて
分かっても分からなくても何しろ大量に読んだのが英語学を専攻してイギリス留学する
ようになったきっかけだと語っています。別に英語を「勉強」したかったのではなく、
「何」を知りたかっただけなのです。本を読みたかっただけなんですね。

http://shizuoka.cool.ne.jp/izubekkan/asuka.htm



【6906】
【タイトル】根石さん 2
【 日時 】03/01/24 4:17
【 発言者 】恋人ファン
【 リンク 】http://shizuoka.cool.ne.jp/izubekkan/asuka.htm



シャドーイングが話題になっていましたが、IAEAのエルバラダイ事務局長の英語は
絶対そんな発音練習をしていない英語です。しかし、ああやって世界相手にしっかり
「運用」しているわけで、外国人が目指す英語にあれ以上を求めるのはおかしいでしょう。
ネイティブ向けの英語放送のアナウンサーのように、発音自体が売り物になる場面は
少ないはずです。

そもそも、殆どの日本人は日本語のシャドーイングさえできないでしょう。
私も英語のニュースでやる前に、NHKの日本語のニュースで試したらできなかったので、
「あれは同時通訳の特殊な訓練」だと思ってさっさと諦めました。
それで、ネイティブと話すときに何の問題も感じなかったのです。

まあ、國弘さんなんかは大きな会議の同時通訳などをする前には、朗読をして口慣らしを
したということですから、英語自体を売り物にする人になるためには必要な訓練でしょう。
発音が明瞭でないために、100人に一人でも聞きにくいと思うネイティブがいたら
まずいと思うのが、英語を発音を含めて売り物にしているプロのプライドというものでしょう。

しかし普通、耳から聞いて内容を理解しながら、口ではそれを繰り返すのは多くの人には
日本語でも不可能でしょう。アナウンサーになるのだったら、必要な訓練のような気はしますが。

英語を話すときに問題になるのは、相手の表現や単語を既に腐るほど読んだり聞いたりしていて、
「感覚で分かる」かどうかということでしょう。細かい発音などより多読・多聴の問題です。

カルザイ議長もそうでしたが、エルバラダイ氏の英語の裏には、過大な発音練習は感じられません。
しかし、書籍を含めた情報関係の文書の多読が日常の習慣になっていることは感じられます。

外国人の英語は、何より相手の言ったことの内容を理解できて、それに対する自分の意見を
しっかり持っていて、発音はなまっていても、適切に表現できることの方が、きれいな発音
より100倍大切でしょう。
一体どんなネイティブが、外国人の発音がネイティブ並みのことなど期待するでしょう?
「ネイティブに近いきれいな発音」で語られる、かみ合いもしないし、自分が考えた意見でもない
空疎な内容の英語を聞き続けるネイティブなどいないでしょう。

発言している内容より、細かい発音のネイティブとのズレを指摘するのは
「重箱の隅イスト@発音フリーク」の日本人だけです。
そして、英語を「運用して仕事している場」では、私はそんな日本人を見たことがありません。
外人も、日本人の仕事の能力や人格に敬意は払っても、きれいな発音などは問題にもしません。

「ネイティブ並みの発音」を過大視する人たちは、日本人であることに何か恥ずかしいところが
あるのかと、問わざるを得ません。日本語でも、東北人・関西人をその訛で差別しそうです。

日本語でも、東京人と交わるうちに自然に訛が抜ける器用な人はいいのですが、アナウンサー
でもないのに、訛がなかなか抜けないでそれを苦にしてニュースなどのシャドーイングをして
いる東北出身者などがいたとしたらそれは神経症に近いでしょう。「訛を含めてあなたの素敵な
個性なんだから、無理に標準語に直すのは良くない」とまともな人なら忠告するでしょう。

話が脱線しました。ここで、教育に話戻して。。
educate の語源が「引き出す」ということからも分かるように、「教える」という
今の教育のやり方に根本的な問題があるはずです。
簡単な計算のような「技能」なら教えられますが、言語や社会科学のように色々な事象が
複雑に絡み合っているものは、基礎以外は「教えられない」のではないでしょうか。
つまり、教師の役割は「学びたい」という強い欲求を生徒から「引き出す」ことでしょう。
「激しい独学」をしたくなる「きっかけ」をあたえることです。
学校は、仲間もいるので中島先生のやっているようなグループ学習ができれば最高ですが。

アメリカ等の大学の授業が自宅での大量課題読書を前提とした学生同士のディスカッション
になっているのも、「教えられるより、準備して発言する」ことが、その分野をものにする
のに役立つのが実証されているからでしょう。

ですから、「誰も教えてくれない」ESSが、教える費用ゼロで最も効率的な結果を
出していることはもっと注目されるべきでしょう。
ESSという「英語を運用しなければいけない場」が自宅での「激しい独学」のインセンティブ
になっているのは、外見では軽佻浮薄に見えがちな、日本人同士で英語を喋っている活動を
外から一瞥しただけの部外者には分からないのも無理はありません。
しかし、自分の知らないことを無闇に非難することは、無駄に敵を増やすだけでしょう。

http://shizuoka.cool.ne.jp/izubekkan/asuka.htm



【6907】
【タイトル】根石さん 1
【 日時 】03/01/24 4:18
【 発言者 】恋人ファン
【 リンク 】http://shizuoka.cool.ne.jp/izubekkan/asuka.htm



ここや中庭をずっと見てて思うのは、根石さんは敵を間違えているということです。
例えば柳瀬さんは最近、発音の問題について質問してきた中学生のお父さんに時間を
掛けて答えていました。ああいう親切な人は味方にしておかないといけませんよ!
(teaches の発音については私が思ったのと同様な回答でした。まあ、私のは経験論だけですが)

自分の時間を割いて一文にもならない掲示板にレスする先生たちは改革の同志です。

敵にすべきなのは、生涯賃金を授業時間で割ると結構な時給と、様々な保障を受けていながら、
まともに教えないどころか生徒の心を傷つけ、ひいては英語嫌いにするような学校教師です。

前にも書いたように、質問しに行くとこっちの目も見ないで「遊んでばかりいるからできないんだ」
と見当違いに責めたり、childrenをチャイルドレンと読む私をバカにして「いい気持ちになる」
ような、教師失格どころか人間失格の教師こそ改革の抵抗勢力なんですね。

食い物屋だったら旨いものを食わせるどころか、まずくてもその店しかないから利用するような店です。
まずいだけならいいのですが、毎日食中毒を出しているようなものですから、塾なら三日で潰れて当然
なのに、消費者の生徒に「選ぶ権利」がないのをいいことに、居座り続けている奴らこそ敵でしょう。

そういう、既得権にあぐらをかいて自己保身に汲々としているような教師達は、掲示板で親切に
回答するような「ただ働き」はしません。給料の出ている授業でさえまともに教えようとしない
のですから。
もともと「後ろめたい」し教えるのが好きではないので、学校という治外法権の中で子供相手に
デカイ面をしているだけで世間に対して堂々と発言しようという気はこれっぽっちもないでしょう。

つまり、根石さんがネットでそういう「敵」と対決するのは無理だということです。
まあ、対決して勝ったとしてもそれで向こうが改心して、良い授業をするわけもないので
論争も無駄な労力になりますが。

また、根石さんは大学の英語教育関係の人だけがサボっているように言いますが、英語は
目立つだけに、今は柳瀬さんのように真摯に考えている人が結構いるのかも知れません。

英語以外の科目で言うと、歴史なんかは最初に、江戸中期→幕末→明治維新→現代
までをやればいいんですね。
バブルの発生や破裂の原因、急速な物質文明化の明暗、明治以来の戦争の歴史なんかをまず
教えないとまずいでしょう。近現代史の概略が頭に入った後から、それに先立つものを
遡ってやっていけばいいと思うのですが。

今みたいな時代順の教え方だと、縄文式土器と弥生式土器の違いは知っていても、
日本がアメリカと戦争したことすら知らない大人が出来上がってしまいます。

国語教育も、個々に努力している先生はいるようですが、一般的には読解力をつけるのにも
口頭でも文章でも自己表現することにも何ら目立った効果を上げていません。

「日本語に主語はいらない」に書いていることなんかも、外国語をある程度勉強してから、自分
が書いたものを始めとして日本語を虚心に見つめてみれば当たり前に気がつくことなんですね。

それを何十年と給料をもらって研究している筈の大学の偉い国語学のセンセが考えもしないで、
研究費ゼロの民間の日本語教師ごときに先をこされている体たらくになっているのは問題でしょう。

まあ、理系と違って国際競争のない学問分野はどこの国でもこんなものだという気もしますが。
発音なんかは、向こうでも発音がいい加減な教師が多いためか、フランス人なんかは
Hを発音しないでhouseを「アウス」とか言ったりします。ただ、発音はともかく
運用できるのは教師もなまった発音でも「話せる」のが当たり前で、授業でも生徒が
自分の意見を英語で言うような機会が多いからでしょう。

http://shizuoka.cool.ne.jp/izubekkan/asuka.htm



【6908】
【タイトル】初めまして
【 日時 】03/01/24 8:28
【 発言者 】kazuhiko saito[Profile 神奈川に住む31才の男性の方]
【 リンク 】http://www.interq.or.jp/venus/imagine/



孤独な詩人kazuhiko saitoです。なかなか良いホームページですね
所で僕も詩集のホームページをやってます。もしも良ければ一度遊びに来て下さい。また遊びに来ます。

mailto:kazuhiko.saito@dk.pdx.ne.jp
http://www.interq.or.jp/venus/imagine/



【6909】
【タイトル】恋人ファンさん
【 日時 】03/01/24 11:17
【 発言者 】Naima
【 リンク 】http://8430.teacup.com/pillbugtwins/bbs



横からの口出し、ごめんなさい。 恋人ファンさんはとてもバランス感覚の取れた発言をなさるので、私はしかられたり諭されたりしても、いつも素直に聞いています。 でも今回のご投稿は、それこそ味噌も糞も一緒くたになっちゃってませんか? 私は恋人ファンさんの根石さんあての長いご投稿を読んで、根石さん批判なのか、恋人ファンさんの英語学習に関する意見を披露されているだけなのか、ちょっと混乱してしまいました。

今回のご投稿の中で、シャドーイングの項は根石さんにあてられた投稿なのですか? 恋人ファンさんのシャドーイングに関するご意見には同感なのですが、(別に私なんかが同感だと言った所でこの際関係ないでしょうけど) 根石さんはシャドーイングを奨励されているわけではないので、これはboysome228さんに向けられたメッセ−ジだろうと思うのですがどうですか?

発音に関しても、お説ごもっともですが、英語を教える立場であれば、いきなりハウスがアウスになってもいい、と教えるわけにもいかないでしょう? 強迫観念にとりつかれた様にやる必要はないけれど、それなりに必要な発音の基礎と言うものがあり、根石さんもそういうご主旨だと言う事をおっしゃって来たのだと理解しています。  ESSに関しても、以前恋人ファンさんが詳しく説明されて、そういうやり方ならばいいかもしれない、と根石さんは譲歩されてますよね。 あるいは磁場に関しても、英語圏に行さえすれば英語は物になる、とはおっしゃった事はないと思います。 磁場にいなければ得られないものがある、とおっしゃっていた様な気がしますが。

段平を振り回すのは間違っている、敵を間違えている、と言うご意見に関しては根石さんあてのメッセージだろうと思うのですが。

英語にしろ国語にしろ歴史にしろ理科にしろ数学にしろ、学校教育がたいして効果をあげていない事は良くわかります。 英語は結果が顕著に出るので目立つんですね?  生徒が自分の意見を言わないのは英語でだけでなくて、どの教科だって同じだろうと思います。 私は恋人ファンさんの様に博学ではないので見当はずれな事を聞いているかもしれませんが、日本の学校の授業と言うものは、先生が教え生徒がそれを学ぶスタイルでずっと来たんですよね。 日本語ですら意見の言えない生徒が英語で意見を言えようはずがないのです。 児童英語教室で、「りんごは好き?」と聞いても、好き嫌いさえはっきり言えない子供がいっぱいいます。 中級者以上になればディベートなどのクラスで、自分の立場を決めて意見を言う事に目覚める事がありますが。

恋人ファンさん、恋人ファンさんには敬服している事はわかって頂きたいのですが、いつも気になる事があります。 恋人ファンさんのご投稿はいつも解りやすいのですが、ただひとつ、最後に重箱の隅をつっつく様な事を言わせてください。 この掲示板の読者は上級者ばかりではないので、ジンゴイズムだとかインセンティブだとかの英語を使われるならば、丁寧にそれを説明してあげて下さい。 特にジンゴイズムなどはネイティブスピーカー用の単語本に出て来る様な難しい単語です。 恋人ファンさんの事なので、それをひけらかしておられるのでない事は重々承知の上ですが、ぜひぜひ、難しい英単語をつかうより、解りやすい日本語を使って下さい。 ましてやカタカナだと読者は辞書をひく事も出来ません。 揚げ足とりになりますが、「私の英語が相手に気を配る言い方をするのは私が日本人で、相手の気持ちを推し量るのは日本人の心だと思うからです。」とおっしゃっている様に、やさしい言葉で初級者にも気を配って、語ってください。(^^)

http://8430.teacup.com/pillbugtwins/bbs



【6910】
【タイトル】カタカナ英語について
【 日時 】03/01/24 11:48
【 発言者 】Naima
【 リンク 】http://8430.teacup.com/pillbugtwins/bbs



最近、どこかの雑誌で(週間文春だったかな、忘れてしまいましたが)日経新聞だったかで「ユビキタス」(ubiquitous-遍在する)と言う言葉をそのまま使っていたとの事で問題にされていました。 あるいは、私の知っているある会社の社内報に「シナジー」(synergy-相乗効果とでもいいますか)と出ていて、へ〜、と思った事があります。 英語を学習している皆が反省しないといけないと思うのですが、日本語で言い表わす手間ひまを惜しんでか、それが書き手の優越感をくすぐるのか、あるいは専門用語でしかニュアンスを表せないからなのか、安易に英語をカタカナ表記にして使ってしまう事があまりに多い様な気がします。 私は過去ログだとかレスだとかの言葉にもちょっと抵抗があるのですが、英語学習者やPCの出来る人達には当たり前でも、一般の人には疎外感を与える事にならないか、と思ったりもします。 将来、PCと英語が出来る人、出来ない人ではっきりと階級が出来てしまう、と読んだ事もありますが、むつかしい言葉や仲間内で通じる略語などは不用意につかわない、どうしても使わなければならない時には、丁寧に説明をつける、などの気配りは必要です。 シンタックスなども一般には非常に難しい言葉であり、日本語で説明するのも難儀なわけなのですが、出来るだけわかりやすい方法を考えなければならないのではないでしょうか。

「それ、どういう意味なんですか?」と質問出来る人はいいのですが、この言葉を知らない事をさらけだすのは恥ずかしい、と思う人達もいるわけで。 それが本意ではないのに、知らず知らずの内に排他的になってしまう、と言うか。 根石さんも「鬼」で仲間言葉はよくない、とおっしゃっていた様に思います。

英語なんぞやってると、何の悪気もないのですが、ついつい横文字を出してしまいがちなのは私だけではないと思います。 お互い、気をつけたいものだと思うのです。

http://8430.teacup.com/pillbugtwins/bbs



【6911】
【タイトル】ごめんなさい。
【 日時 】03/01/24 11:56
【 発言者 】Naima
【 リンク 】http://8430.teacup.com/pillbugtwins/bbs



恋人ファンさん、言い過ぎました。 すみません。

http://8430.teacup.com/pillbugtwins/bbs



【6912】
【タイトル】恋人ファンさん
【 日時 】03/01/24 13:07
【 発言者 】Jackie

恋人ファンさんこんにちわ。
今年は 恋人ファンさんにぜひ 文法の本を書いて欲しいと願っているJackieです。 いつものわかりやすい解説で 中高校生が英語が好きになるようなものを ぜひよろしく!


>そのような、現地で生活することなくで国内でやることが前提の外国語学習では、リーディングが生活の一部になることが基本です。
活字とはいえ、「伝えることを持っている」著者と一対一で向かい合うことで、かなり密度の高い「磁場」が生まれるので大量の読書が語学の王道になっているのです。
英語の勉強のためにやるリーディングではなく、書いてある内容を知り、感動したりそれについて自分の考えを広げたいためにする読書なので、日本語の読書と本質は同じです。

たくさんの英文を読むことで 英語の勘も養われるし 語彙も増える。
恋人ファンさんおっしゃる通り 英文を読むことも 英語力をつける上で 重要な要素の一つです。
ただ 日本語の読書をする習慣のない今の学生が 英文で読書をすることはないでしょう。また 基礎力がないため難しいと思います。
今の学校の英語教育を受けて 英文を読むことに楽しさを感じ 積極的に読みたいと思う生徒が どれだけいることでしょう。

中学高校の先生に それだけの力がないということです。
本当に 一度手にした教員資格の上にあぐらをかいている先生方の多いこと。
柳瀬さんのHPや 達人ゼミに参加をされて 研鑚をする先生方もいらっしゃいますが 全体からみて ごく一部といわざる得ません。

あぐらかきの 先生方を作りだしているのは まぎれもない大学。
大学教員の おさぼりと批判を受けても しかたがないことではないでしょうか?
(今の 柳瀬さんのゼミの学生さんたは よい先生になってくれるか、、期待するところですが。)

いずれにせよ、批判も受け止め 受け止めるだけでなく 真正面から議論をすること。
仲間内の誉め合い かばいあい意識そこからは 何もうまれません。
中庭では 大事なポイントをつく議論や意見はうっちゃられてきたような気がするのは わたしだけでしょうか?



【6913】
【タイトル】恋人ファンさん(1)
【 日時 】03/01/25 3:31
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



 私の自覚では私が敵を間違えていることはないと思います。
 また、柳瀬さんが私の敵だとは思っておりません。しかし、Jackie さんと私が最初に「中庭」に記事を書いたとき、柳瀬さんはそれをすぐに削除しました。「喧嘩売りにきましたぁ」というようなタイトルの Jackie さんの書きぶりは、とてもかわいらしいものでしたが、大学のセンセイはビビっちゃったらしい。私の記事は、その削除行為をさして、この小心者が!、とか書いてとても行儀が悪くなりました。私の記事の削除理由は行儀の悪さでした。それにしても、大学の教員というものは、人の気持ちというものがよくわからない者が多いらしく、私は柳瀬さんの掲示板で、遠慮してものを言うことはないと思いました。この者たちこそ、まともに批判されないかぎり、人の傷というものがいつになってもわからない者たちなのだと私は見たのです。だから、遠慮せずに、なるべく行儀悪くせず、しかし、的を射ることだけをこころがけて、記事を書いています。
 柳瀬さんは、Jackie さんや私に一言でいいから謝るがいいのです。それをしないで、しらばっくれているから、尾をひくのです。
 その後、柳瀬さんの「中庭」で、「中等教育教員」を名乗る者が、ここで名無しのまま段平を振り回し、「中庭」では、猫をかぶって教員づらをしているのをつきとめた私が、その両者が同一人物である証拠を、同じく柳瀬さんが経営する「元気の出る英語教育」http://www.kirihara.co.jp/CHUSHIKOKU/e-genki/の「本音の掲示板」に提出したところ、それもじきに柳瀬さんによって削除されました。同一人物であるという証拠もなく、そう決めつけているなら、ひどい誹謗中傷になると柳瀬さんが書かれたので、証拠はこれです、と私が提出した証拠を削除したのです。アホかとも思ったし、この野郎、とも思ったのでした。なめんじゃねえよ、このプチ・ファシストが、と。
 柳瀬さんを評価すべき点は、私は承知しているつもりです。世間の批判を浴びることをおそれて、しらばくれて掲示板ひとつも作らないで、高給をとっている英語科教員養成課程の大学の教師どもと違って、柳瀬さんが掲示板を作り、批評・批判の場を作っていることはまぎれもない事実です。英語科教員養成課程の大学教員たちの中では、良質な部分なのだということは承知しているつもりです。それにもかかわらず、私が柳瀬さんを批判しなければならないことは生じてしまったのです。
 私は柳瀬さんを批判しなければならないとは思ったものの、柳瀬さん一人を敵とするような気はありません。また、柳瀬さんを味方にしようなどという気もありません。ものごとをはっきりさせたいという気持ちはありますが、敵だの味方だのはどうでもいい。柳瀬さんに向かって、あなたのお行儀講座には敵対すると書いたことはありますが、私が柳瀬さん一人を敵としてことを済ませたいような馬鹿ではないと自覚しておりますのでご安心ください。私は馬鹿でありますが、そのレベルの馬鹿ではないと思います。
 敵は、恋人ファンさんが見ているものです。私も同じものを見ています。英語なんぞ少しできると利口そうなつらができるので、利口そうなつらをして腐りつづけているものどもです。その中学・高校・大学を問わず、学校というものに寄生している腐れどものうぞうむぞうどもと、馬鹿文部科学省。さんざ書いてきたではありませんか。俺も、恋人ファンさんも。見ているところは同じです。
 批判すべきものを、批判の言葉で、批判する。私はそれをやっているだけであろうと思います。

http://8246.teacup.com/nessy/bbs



【6914】
【タイトル】恋人ファンさん(2)
【 日時 】03/01/25 3:32
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



>ああいう親切な人は味方にしておかないといけませんよ!

 私はああいう親切をやる資質と時間を欠いておりますのでやりませんが、別に柳瀬さんや恋人ファンさんがやっている親切にケチをつけるつもりはありません。しかし、私は恋人ファンさんほどお人好しではないので、というか、この娑婆からいじめられ続けてきたせいで、腹の中は真っ黒けに焦げておりまして、このテの親切を信用する気もないのです。やりたけりゃやればいい。それで、自分がいい人であるような気になるなと言っておくだけです。恋人ファンさんは、いい人ですが、ちょいとばかり甘いところがある。

>敵にすべきなのは、生涯賃金を授業時間で割ると結構な時給と、様々な保障を受けていながら、まともに教えないどころか生徒の心を傷つけ、ひいては英語嫌いにするような学校教師です。

 賛成です。しかし、そんなものに教師の免許を与えている馬鹿文部科学省と、そんなものを育てている大学も問題です。

>食い物屋だったら旨いものを食わせるどころか、まずくてもその店しかないから利用するような店です。まずいだけならいいのですが、毎日食中毒を出しているようなものですから、塾なら三日で潰れて当然なのに、消費者の生徒に「選ぶ権利」がないのをいいことに、居座り続けている奴らこそ敵でしょう。

 全面的に賛成です。比喩が秀逸です。なかなかいいじゃねえか、恋人ファン、と思いました。

>つまり、根石さんがネットでそういう「敵」と対決するのは無理だということです。
まあ、対決して勝ったとしてもそれで向こうが改心して、良い授業をするわけもないので論争も無駄な労力になりますが。

 この辺も承知しています。腐れどもは出てこない。出てこない者どもに腐れどもがうじゃうじゃいる。
 論争が無駄な労力になるかどうかはわからないと思っています。私は柳瀬さんを批判するときでも、恋人ファンさんを批判するときでも、実は柳瀬さんや恋人ファンさんという生身の個人を批判しているのではありません。その向こうにしらばくれてねそべっている腐れどもを見ているつもりです。また、真摯に考えている未知の読者に向けて書いているつもりです。「対決して勝った」かどうかの判断は未知の読者にゆだねていますので、無駄な労力として閉じることはなく、未知の読者に開かれていると思っています。この辺もご心配はご無用です。

>英語以外の科目で言うと、歴史なんかは最初に、江戸中期→幕末→明治維新→現代までをやればいいんですね。

 賛成です。国内だけの恥ではなく、世界的な恥を最初に認識するのがいいと思います。
 猿まねの恥です。
 私は、「真似」という行為こそ、人間の基底を作ることを信じていますが、日本の近代は急ごしらえを避けられず、猿まねをやらかしました。
 ちょっとだけ、付け足しますが、侵略の本家本元はヨーロッパです。これは猿まねではないです。やつらは、アジアやアフリカなど、家畜を扱うように、つまり、それを人間とは見ないという強欲な視線と思い上がった視線を行使したものどもです。そのこともお忘れなきようお願いいたします。

>「日本語に主語はいらない」に書いていることなんかも、外国語をある程度勉強してから、自分が書いたものを始めとして日本語を虚心に見つめてみれば当たり前に気がつくことなんですね。

 この辺の評価はちょっと違います。「日本語に主語はいらない」は、江戸と現代をつなぐだけの力を備えた本で、なかなか「当たり前に気が付」かないことをたくさん書いてあります。「外国語をある程度勉強して」どころの話ではない。著者はモントリオールで英語で生活している人であり、まったく日本語の外に立って日本語をみつめ、日本語を愛している人です。この本は、著者が自分のアイデンティティを探す架空の旅を記述しているように私は読んだのでした。貴重な本です。

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【6915】
【タイトル】恋人ファンさん(3)
【 日時 】03/01/25 3:33
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



>それを何十年と給料をもらって研究している筈の大学の偉い国語学のセンセが考えもしないで、研究費ゼロの民間の日本語教師ごときに先をこされている体たらくになっているのは問題でしょう。

 ダイガクのエライセンセイなんぞ、馬鹿の花盛りで、花見をしたら不愉快になるばかりの、臭えやつらだというのは私の意見でもあります。
 ちょっと誤解があります。研究費ゼロの民間の日本語教師が「日本語に主語はいらない」を書いたのだとお考えでしたら、事実と違います。著者はモントリオール大学で日本語を教えている先生です。

 恋人ファンさん、お互いに腹をたてながら、まあ、長くおつきあい願いたいものだと思っております。私は、何度でも書きますが、私は英語回りの馬鹿の一人です。他の馬鹿と違うところは、腹の中が真っ黒焦げに焦げているというところです。いや、それを世間に隠す気がないところです。

 たくさん書いていただきましたが、今日はこの程度しか書けませんでした。
 また後日。

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【6916】
【タイトル】恋人ファンさんの記事を、つい読み直したもので、書きます。
【 日時 】03/01/25 3:42
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



「根石さん 2」については、ESSについて書かれる前までは、全部賛成
です。

ESS的感性が、私は嫌いなのです。
放って置いてくださって結構です。
しかし、今後もESS的感性が上等そうな顔をしたら、私がどれほどそれが
嫌いかは言明していく予定です。

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【6917】
【タイトル】Naima さん
【 日時 】03/01/25 3:52
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



私のレッスンの空き枠は、非常に流動的だから大丈夫と書いたとたんに、空き
枠が二つできちゃいました。
大学受験生が、一年間、大学受験に的をしぼってやりたいと言い出しましたの
で、他の科目との兼ね合いもあるし、俺のレッスンはの「音づくり」部分は点
にゃならんし、それもいいだろうということで、レッスンの中断に賛成しまし
た。
一月まで仕事が忙しいので休むということで、一人、休んでいる人がいますが、
この人に二月からどうするか聞いて、やると言えば一枠、やらないと言えば、
ふた枠空きます。近頃、ちょっとしたことをやるだけで体が疲れるので、なる
べく空きを増やして、週に三日くらいを休みにしたいといううつろな希望があ
りますが、まあ、もうしばらくは空きができたら募集しようと思っています。
 週に三日くらい休みがないと、雑貨屋がやれない。
 英語なんぞに、俺は俺の主体をゆずる気はないです。
 商売だから、仕込みはちゃんとやる。生徒には実質的な力をつけたい。俺
が英語をやっているのは、それだけの理由です。
 西洋流のものの考え方は、若い頃は非常に魅力を感じましたが、ちかごろ
は麻痺したのか飽きたのか、ほったらかすことができる時がきたら、ほった
らかそうとも思い始めています。
 しっかりと自分を含めて、英語回りは馬鹿ばっかです。

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【6918】
【タイトル】恋人ファンさん
【 日時 】03/01/25 3:56
【 発言者 】もっこり

>でも、英語は国内英字新聞すら根を詰めて一月も読んでいないのが
>書かれた英文から明らかなので英語論を語っても説得力がないんです。

>ESSの一年生が何ヶ月も既にしていることさえしないで、
>新聞に限ってでも何十年にも渡って、英米の新聞を何紙も読むのが
>習慣になっている國弘さんの批判をしようとするのは考え物です。


英語を全く使えない人間が「英語『論』」を語ることは可能です。
そしてその人物の『論』が、英語の達人を上回ることすらありえます。
「○○について議論する」とき、「○○」に習熟しているかどうかと、
議論の説得力とは、直接には関係ありません。
どんな達人でも、説得力のある「言葉」を使えなければ、それまでです。

恋人ファンさんはディベートを訓練されてきたとうかがいました。
ディベートでは、たとえば政治をテーマにするときには、
政治を実践してきたか否かでディベートの参加資格が決定され、
ベテラン政治家や政治学者であれば、論の出来映えに関わらず、
最初から得点がプラスされたりするのですか?


>若いプロ野球選手が野球バカにならざるを得ないのと同じで、
>現在進行形で英語を激しくやっている人たちが書いた日本語が
>少々まずいのは、英語関連の掲示板では見逃すべきです。
>一つのことに集中したら、他が疎かになるのは神ならぬ凡人の
>常なのですから。

恋人ファンさんは、

野球を激しくやっている人たちの日本語がまずくても、
野球関連の掲示板では見逃すべきである。
政治を激しくやっている人たちの日本語がまずくても、
政治関連の掲示板では見逃すべきである。
コンピュータを激しくやっている人たちの日本語がまずくても、
コンピュータ関連の掲示板では見逃すべきである。

とお考えですか?

この掲示板で問題にされてきた「まずさ」の大部分は、
単なる語句の誤りや表現の稚拙さのことではありません。
「100%英語が聞き取れる」という表現が登場したとき、
「100%」の範囲や、「聞き取れる」の定義を詰めていく議論が、
行われました。
「○○」について語る言葉を厳密に詰めていく作業は、
「○○」そのものについての思考を明確にする作業に他なりません。
その作業は日本語によって行われているのですから、
日本語のまずさを放置することは、
思考そのものの甘さを放置することにつながってしまいます。



【6919】
【タイトル】もっこりさん
【 日時 】03/01/25 3:58
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



信頼します。

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【6920】
【タイトル】もっこりさんに触発されて
【 日時 】03/01/25 4:11
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



恋人ファンさん

なんで俺が英字新聞なんかよまなきゃいけないんですか。
馬鹿らしい。
俺は読むものは他にあるのです。
馬鹿らしい。

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【6921】
【タイトル】皆さんに触発されて
【 日時 】03/01/25 4:13
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



寝ます。

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【6922】
【タイトル】電話レッスン
【 日時 】03/01/25 5:37
【 発言者 】Naima
【 リンク 】http://8430.teacup.com/pillbugtwins/bbs



日月水木は終日、火は1:00〜5:00を除く時間帯、金は2:00以降、土は6:00以降、確実に自宅におります。 根石さんのご都合さえよければ、4月からでも「ゴースト」で稽古をつけて頂ければ幸いに存じます。
__________________________
英語が「出来る」人達の多くは、技能の事ばっかり言い、英語自体が目的になってしまってる。 私も人様の事はとても言えない英語回りの「アホ」なんだけど。 一番嫌やなのは、沢山読めば読解力や単語力がつく、とか言う多読派。(浜谷さんにはちょっと申し訳ないのだけど。) 根石さんの遅読とは意味合いが違うのかもしれないけど、読書する時に後戻りしたり、同じ所を何度もじっくり読み返したり、読書の途中に解らない単語の意味を引いたりして、何が悪い、と思う。 あいまいに理解しないで、文法を考えながら読んで、どこが悪い、と思う。 筋書きだけわかれば良いってものでもないだろう、と思う。 面白くもない本を途中で放り出して何が悪い、と思う。 和訳しながら読んで何が悪い、とも思う。 「好きな物をじっくりと好きな様に読みな」と生徒に言うて、何が悪い。

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【6923】
【タイトル】1人つっこみ
【 日時 】03/01/25 6:30
【 発言者 】Naima
【 リンク 】http://8430.teacup.com/pillbugtwins/bbs



とは言え、よう考えてみると英語を教えるには多かれ少なかれスキルを中心にやらざるを得ない訳で。 教材として、映画やペーパーバックを使わざるを得ない事もあるし...

だけど精読とか熟読とかを大事にしないといけないんじゃないか、とも思う訳で。 未知の単語は気に止めず、必要なキーワードならば類推しながら一気呵成に読まなければならん、と言う様な事もないと思うわけで...

辞書をひきひき読むのは、著者の意図する所をより深く解りたいから、出来れば文章を味わいたいからです。 単語や構文がわかってから、改めてその章を読み返してもかまわないでしょ?(と誰に言うてるんや?) 辞書を引くと言う事は、辞書の例文や文法説明を読む事でもあって、疑問が出たその時にすぐ調べる、これも大事な事でしょ?

私は、雑誌や文学書を読む時、どうしても解らない副雑な文があれば和訳してみる事をよくやります。 para phrase と言って、別のやさしい英文に書き直して理解する事もします。 多読派の人達から、「木を見て森を見ず」との誹りを受けるだろうと思うのですが、気に入った本をこねくり回して読む事で、後々、読書が加速度的に楽になる事もあるんです。 50%以下の理解度でいいから、とにかく何百冊を読む、(本が気に入ろうが気に入るまいが)なんて事は、到底私には出来ないです。 欲求不満がたまります。

あるいはいくら自分の英語レベルにあっているからと言っても、興味のないジャンルの本を読まされるくらいなら、手に負えないといわれ様が読みたいものを、辞書をひきひき読む方が楽しいと感じます。

読書がノルマになってしまうのは「いかがなものか」と考えます。(中庭、有藤氏の真似です)

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【6924】
【タイトル】もしかして根石さんの恩師?
【 日時 】03/01/25 10:51
【 発言者 】英語嫌い人

 窪田 般彌さん(くぼた・はんや=詩人、早稲田大学名誉教授・仏文学)は22日、肺がんで死去、77歳。葬儀は近親者のみで済ませた。喪主は妻たみ子さん。自宅は東京都杉並区高井戸東4の12の31の305。
 学生時代から詩作を始め、「日本未来派」の同人になる。詩集「影の猟人」、評論「日本の象徴詩人」、随筆集「一切合財みな煙」などの著書がある。西洋詩の紹介者としても知られ、「カザノヴァ回想録」「死都ブリュージュ」などの翻訳がある。

(19:01)



【6925】
【タイトル】Naima
【 日時 】03/01/25 16:21
【 発言者 】浜谷
【 リンク 】http://toshiohamaya2002.hp.infoseek.co.jp



http://www2m.biglobe.ne.jp/~okiraku-/hmpage70-13.htm

mailto:toshiohamaya2002@yahoo.co.jp
http://toshiohamaya2002.hp.infoseek.co.jp



【6926】
【タイトル】投稿ミスです。
【 日時 】03/01/25 16:27
【 発言者 】浜谷
【 リンク 】http://toshiohamaya2002.hp.infoseek.co.jp



Naimaさん、すみません、投稿ミスで名前が呼び捨てになってしまいました。改めて投稿し直します。

mailto:toshiohamaya2002@yahoo.co.jp
http://toshiohamaya2002.hp.infoseek.co.jp



【6927】
【タイトル】多読について
【 日時 】03/01/25 16:48
【 発言者 】浜谷
【 リンク 】http://toshiohamaya2002.hp.infoseek.co.jp



Naimaさん、「お気楽ペーパーバックの楽しみ」というサイトの投稿者のページ(下記URL)に1997/11/30付でT.K.さんという方がペーパーバックの読み方についてアドバイスなさってます。参考になると思いますので是非お読みください。↓
http://www2m.biglobe.ne.jp/~okiraku-/hmpage70-13.htm

私は「一番嫌やなのは、沢山読めば読解力や単語力がつく、とか言う多読派。(浜谷さんにはちょっと申し訳ないのだけど。)」とご批判を受けましたが、英会話(使える英語)学習者に欠けているのが語彙・構文のインプットの少なさだと思っています。そのために多読がいいと思っています。発音が良くても喋れないよりは、発音が少々悪くても喋れる方がいいと思っています。

mailto:toshiohamaya2002@yahoo.co.jp
http://toshiohamaya2002.hp.infoseek.co.jp



【6928】
【タイトル】浜谷さん(1)
【 日時 】03/01/25 20:42
【 発言者 】Naima
【 リンク 】http://8430.teacup.com/pillbugtwins/bbs



いつも根性悪な投稿でごめんなさい。 根性悪ついでに、ひとつお聞きしたい事があるのです。 浜谷さんの相談室に伺った際に気付いた事で、数カ月前に浜谷さんのホームページでも質問した事があるのですが、それ以上深くお聞きせずに過ごしてしまいました。

「英会話(使える英語)学習者に欠けているのが語彙・構文のインプットの少なさだと思っています。」との事ですが、ならば何故、赤尾の豆単で一通りの単語をインプットする事をお勧めになっているのでしょうか。 私がお聞きした時には、「まったくわからない単語が頻出する様では、ペーパーバックを楽しめないことになりかねないので」とのご説明だったと記憶しています。

赤尾の豆単をもった事がないのですが、これは確か大学受験用でしたね? 多読で語彙力がつくとのお説なのに、なぜ高校生レベルの単語をインプットしながらペーパーバックを読む必要があるとお思いになるのでしょうか。 この時点で多読だけで語彙力がつくとの主張は破綻してしまっているのではないでしょうか。

あるいは初級者とはどの程度のレベルか、と言う議論は立ち消えになったままですが、まったくの基礎的な構文や文法規則すら覚えていない学習者に、いきなり大学受験レベルの単語集をaから順にインプットしていく作業が効を奏するものでしょうか。 まして例文も用法の説明もついていない単語集です。 それならばむしろ辞書を引かせる方が大切だと思います。 出て来た単語1つ1つにいちいちひっかかって、読書を中断して辞書を引いてもかまわないと思っています。 例文や用例のたくさん載っているいい辞書を引いて読む事で、語彙のみならず構文もインプット出来ます。

「英語の成績がまったくだめだった、横文字を見ると頭が痛い」そんな風なレベルの人達が英語学習を始めようと言う時に、多読を会話力や語彙/構文のインプットにつなげる為には、ペーパーバックの選び方、語彙数や文法レベルを吟味して与える、など細心の気配りと準備が必要です。 しかし、それもまず基礎文法などは身につけてなければなりません。 あるいは辞書が自分でひけるくらいの文法用語は知っているべきだと思います。 基礎文法や構文がわかっており、読書好き英語好きで意欲のある生徒は、よい辞書を2冊ほど持たせておけば、自分で調べながらどんどん読み進んで行きます。 枝葉末節にこだわるな、と言う必要はありません。 後戻りしながらでも、和訳しながらでも、辞書を引く為に頻繁に読書を中断してでも、読む事を楽しみながら力をつけて行きます。 読むのを何度も中断したからと言って、内容そのものが楽しめない、と言う事もありません。 単語と構文がわかった時点で、また読み返して「あ、そうか」と思ってもかまわないんです。 なんだかわかった様なわからない様な気分のまま、1冊を読み終えても達成感もなければ楽しみも感じられないでしょう。 せめて7割ほどは理解できる様なレベルの物を豊富に揃えて、その中から気に入った物を選べる様にプランを立ててあげるべきではないでしょうか。 お気楽に楽しむ為であれば、浜谷さんのおっしゃる様に「1冊目の本はとにかく我慢して読み通す」事にこだわる事もないのではないでしょうか?

語彙力をつける、読解力をつける、会話力をつける、などの学習効果を狙うのならば、ジャーナリズムの英語(と言う言い方で適切なのかは、わからないのですが)をつかうのが良いだろう、と言うのは以前、大風呂敷で書いた通りです。 雑誌記事や新聞記事は、ニュースなどで同じ事件が報道される事が常なので、聴解力の向上も狙えて相乗効果が期待できます。 話題の提供、と言う点でも、Jackieさんが言っておられた様に、皆でそれについて話す機会をもつ事も出来ます。 背景知識が豊富である事も、英語の理解を助けます。 難度の高い単語や専門用語も容易に意味を類推する事が可能になります。 しかし、これも中学レベルの英語がちょっとしんどい人達には、もう少し基礎的な事を学んでからの方がいいと思います。

もし多読を英会話に結び付けるのであれば、ペーパーバックを慎重に選ぶ必要もあるでしょう。 会話体の多いもの、文体が古くないもの、卑語の少ない物、いろいろ選ぶ基準もあろうかと思います。 けれど多読だけで会話力に即つながる事はない、と思っています。

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【6929】
【タイトル】浜谷さん(2)
【 日時 】03/01/25 20:43
【 発言者 】Naima
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きつい事を言いますが、浜谷さんが講師となって、クラスで1冊のペーパーバックを模範音読して聞かせ、日本語で説明を加える方法は、従来の学校英語となんら違いはありません。
Ann Landersのコラムなどを教材に選ばれていましたが、これをディスカッションに使うのであれば、それなりの準備も指導技術も必要です。 各自が自分の意見をポツポツと述べて終わりでは、会話のキャッチボールが出来ません。 それを促す為のやり方もあります。 指導に見合う授業料は頂く、のはこの為です。 そういう技術とか教授法とかを得る為に研修を受けたり、自分でも学校でよい先生から学んだり、自分なりに試行錯誤を繰り返しながら一生懸命教材を工夫したりした年月とかを、安売りする必要がどこにあるのでしょうか。

ペーパーバックの楽しみを否定は致しませんが、楽しむ為には準備も必要だと思いますし、個人差もあるので、万民向きだとは、私にはとても思えません。

ただ、浜谷さんの、出来るだけ安く楽しく英会話を身につけさせてあげたい、との熱意には心底、頭が下がります。 どうか、悪く思わないで下さい。

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【6930】
【タイトル】浜谷さん (3)
【 日時 】03/01/25 21:47
【 発言者 】Naima
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浜谷さんにこのサイトをご紹介頂いた当初は、根石という人はなんちゅうどへんくつか、と思ってたものです。 それを浜谷さんにぶつけて、「そうではないんです」と諭して下さった事もありましたね。

丸2日、根石さんと奥さんの激しい「仕込み」ぶりと生徒さんのレッスンぶりを見て、私も「今すぐこれをやらなければ、この目の前にいる高校生にも数年も経たない内に追い越されてしまう」と焦ったものです。 途切れ途切れで身の入らない回転ぶりの頼り無い被験者でしたが、ドイツ語で素読流を試した事で、その効果を実感しつつあります。 どんな言語でもこれでやっていけるんじゃないか、と思っています。

語学が楽に修得出来ない事は浜谷さんもご存じの所です。 中学高校とかなりの成績をあげていたのであれば、基礎は十分に出来ています。 そういう人達は、英語嫌いでもなくペーパーバックもなんとか読み進んでいけるでしょう。 けれど、私のドイツ語の様に、人称代名詞の格変化もな〜んかわかってる様なわからん様な、レベルの英語学習者には、無理です。 runがranの原形だと言う事もわからないレベルです。 前にどっかで書いた様な気がしますが、浜谷さんは"I apple eat."と書いてしまうレベルの学習者についても多読のみで良い、楽しみながら読める、とお考えでしょうか。 実は私のドイツ語はそのレベルでした。
動詞をどこにおいたらいいのかわからない状態です。

文法は習ったもののあやふや、文法書を見れば「はあ〜」と理解出来るものの、身についていないので会話になると出て来ない。 「ブレーメンの音楽隊」など、幼児向けの絵本などを読んでも、動詞が過去形になったりしているとな〜んの事だかさっぱりわからない。 辞書をひくったってどう引いたらいいのかわからない。

回転読みを始めて数週間目に、枠組み(構文)がすんなり身についた様に思います。 単語を入れ替えて曲がりなりにも自分なりの意思表示が出来る様になり、回転読みしている文は淀みなく出る様になり、「あれ、ドイツ語をセンテンスで言う様になってますよ」と友人に言われたものです。 あいまいだった文法規則も回転読みの中で、疑問に感じたらすぐテキストの文法説明の項で確認し、腑に落ちる事がよくありました。 まずはスラスラ化を目指す、発音や文法事項は「流れの中に置く」と言う事が、おぼろげながらわかって来た様に思います。 回転読みは最初は楽しいものではありませんでした。 発音できない単語があると、途中で止めたくなってしまいます。 しかしうまく音が出せた時には、回転もスムーズで楽しいのです。

100回音読する中で、文の語数にもよりますが、30回目くらいあたりから「ちょっと見」するだけで空で言える様になってきます。 空で言える様になると、いろんなイメージを描きながら文を回転させる事が出来る様になります。 「感情移入」なんて気持ち悪い事もやってみたりします。

会話力は基本文の反復練習なしにはつかない、基本文法が体得出来ていて、どの部分を入れ替えて自分に必要な文に作り替えるかが判断出来なければ、会話の応用力がつかない、そして話者のメッセージをつかみ取れるだけの聴解力がなければ会話は出来ない、でしょう? (これはキーワードと状況から判断するコツを知っていればかなり聞けるし、会話ですから、理解できるまで聞き直す事も出来ます)

多読で会話力をつける事を目指すのであれば、使い手のある構文があれば音読を繰返して身につけるなどの地道な練習は不可欠な様に思います。 ただ漫然と沢山の本を読んで英語力をつける事が出来るのは、基礎が十分にある人達だけではないでしょうか。 構文や語彙力が身につくとの事ですが、多読の中で無理なく自然に反復効果を期待するとすれば、1つの構文に何度出会えばいいのでしょうか。 何百冊を読めばいいのでしょうか。

確かに読書家の人は語彙も豊富で言葉の表現も豊かですが、それは母国語の事。 あるいは外国語でも浜谷さんの様に英語力がもともとあった人達に言える事。 私のドイツ語のようにどうしようもないレベルの英語学習者には、かならずしもあてはまらないでしょう。

http://8430.teacup.com/pillbugtwins/bbs



【6931】
【タイトル】Naimaさん、
【 日時 】03/01/25 22:30
【 発言者 】浜谷
【 リンク 】http://toshiohamaya2002.hp.infoseek.co.jp



貴重なご意見ありがとうございます。今後私が英会話(使える英語)相談室(サークル)を主宰運営していく上で参考にさせていただきたいと思います。

ただ、豆単云々に関しては私のホームページで大筋で次のようにご説明しています。
「基本単語ですから所謂豆単を活用すればいいでしょう。A から Z まで繰り返し・繰り返し(私は10回以上色々な豆単でやりました)極力スピーディーに流し覚え又は流し整理して下さい。 大抵の方(中学・高校で勉強された方)はご自分では気が付いておられないでしょうが豆単に載ってるぐらいの基本単語は覚えておられる筈です。その記憶を呼び戻すつもりでいいのです。特に紛らわしい単語(例:conscience・・良心 conscious・・意識のある)等は整理を心がけて下さい。」

いかがでしょうか? 更にご異論があれば仰ってください。できれば私のホームページの掲示板での方が適当だと思われますが・・・。

根石さんの回転読み、電話でレッスンをはじめ、見学させていただいた素読舎でのレッスンの仕方など大変立派なもので私もできるだけ参考にさせていただきたいと思っています。これからわが国でメーンになるべき私塾でのレッスン方法だと思いますし、将来は公立校でも採用されるべきレッスン方法が多く含まれていると思います。

mailto:toshiohamaya2002@yahoo.co.jp
http://toshiohamaya2002.hp.infoseek.co.jp



【6932】
【タイトル】浜谷さん
【 日時 】03/01/25 23:33
【 発言者 】Naima
【 リンク 】http://8430.teacup.com/pillbugtwins/bbs



>「基本単語ですから所謂豆単を活用すればいいでしょう」

基本単語だから豆単でいい、という理由がわかりません。 赤尾の豆単に取り上げられている基本単語がどの程度のレベルなのかわからないのですが、もしplay, get, run, make,などが基本単語とされているなら、豆単でいいはずがありません。

「大抵の方(中学・高校で勉強された方)はご自分では気が付いておられないでしょうが豆単に載ってるぐらいの基本単語は覚えておられる筈です。」との浜谷さんの認識もちょっと違うと思います。 シニアのグループの英会話クラスを受け持った経験がありますが、この人達にとって、中学高校の英語などはるかかなたの昔の事で、(まして英語が不得意であった人達なら)豆単に載ってる様な基本単語など覚えていない人は沢山います。 それに、私には浜谷さんのおっしゃる基本単語のレベルが高過ぎる様にも思います。 conscience やconsciousの意味を即座に言える初級の学習者はそういないのではないでしょうか? 高校を卒業した社会人だから、中学高校の英語の基礎はある、と言う認識は間違いです。

浜谷さんの掲示板にも伺いたいのはやまやまですが、あっちこっちで投稿するのが面倒になってしまい、今は大風呂敷だけにしています。 中庭のお話が出れば、ちょっと行って見る事もしていますが、それも月1回もありません。 浜谷さんも大風呂敷をご覧になっていますし、先にも書きました様に、以前大風呂敷で浜谷さんとでかわされた多読についての議論が立ち消えになってしまっていますので、私はこの議論を続けるのであれば、大風呂敷でさせて頂きたいと思っています。

初級レベルをどこにおくか、についての浜谷さんのご見解もあいまいなままになっています。

http://8430.teacup.com/pillbugtwins/bbs



【6933】
【タイトル】浜谷さん、(補足)
【 日時 】03/01/25 23:40
【 発言者 】Naima
【 リンク 】http://8430.teacup.com/pillbugtwins/bbs



「基本単語は豆単でよいだろう」と言う事についてもう一言だけ。 御存じの通り、多義語などは単語と意味を流し覚えしたところでなかなか覚えきれるものではありません。 初めからきっちり覚えていた単語を長い間使わなかったが為に忘れた人達なら、豆単でもよいかもしれませんが、覚えてすらいなかった学習者もいるわけでして。

いづれにしろ、純粋に多読だけで語彙力がつく、とのお説と、豆単で単語の流し整理をする事が、どうもつながりません。

http://8430.teacup.com/pillbugtwins/bbs



【6934】
【タイトル】Naimaさん、
【 日時 】03/01/26 0:12
【 発言者 】浜谷
【 リンク 】http://toshiohamaya2002.hp.infoseek.co.jp



豆単での単語の整理の仕方として、前回引用した前の段階で次のように書きました。

「大体の筋が分る程度に読むといっても、基本となる単語が分らなければ辞書をひくのに時間が掛かり大変ですね。 どうするか?皆さんは学生時代に単語の暗記で苦い経験をされたことでしょう。そう試験の度に苦労されましたね。そして試験が終わると暗記した殆どの単語を忘れたことでしょう。そこで基本単語を増やすと言ってもそのようなやり方ではありません。 読むために必要な単語の覚え方をしましょう! 先ず英和辞典を開いてください。一つの単語に複数の訳がついてますね。 それ全部覚えようとしても無理です。 皆さんに力がついてくれば自然にそれら複数の訳も分ってくるはずです。太線で書かれた訳の中、一つか二つでいいですから、基本となる訳を覚えましょう。」

どうでしょうか。これなら無理なく整理(覚え)出来るのではないでしょうか?

私が薦める学習法が初級レベルの方に無理であれば、中級レベルの方にのみお奨めすることも考えています。

mailto:toshiohamaya2002@yahoo.co.jp
http://toshiohamaya2002.hp.infoseek.co.jp



【6935】
【タイトル】浜谷さん
【 日時 】03/01/26 0:58
【 発言者 】Naima
【 リンク 】http://8430.teacup.com/pillbugtwins/bbs



>私が薦める学習法が初級レベルの方に無理であれば、中級レベルの方にのみお奨めすることも考えています。

中級を高校英語まではまず理解出来る、単語も一通り頭に入っている、用法もわかっているレベルとするなら、浜谷さんの多読法はやはり中級レベル以上の方にふさわしいだろうと思います。 それが会話力につながるかどうかは私にはまだよくわかりませんが。

長々と駄文を書きましたが、結局、私の言いたかった事もそういう事だった様にも思います。

http://8430.teacup.com/pillbugtwins/bbs



【6936】
【タイトル】もっこりさん
【 日時 】03/01/26 1:24
【 発言者 】恋人ファン
【 リンク 】http://shizuoka.cool.ne.jp/izubekkan/asuka.htm



>英語を全く使えない人間が「英語『論』」を語ることは可能です。
>そしてその人物の『論』が、英語の達人を上回ることすらありえます

不可能ですしありえません。語るのは勝手ですが、意味がありません。
お釈迦様は、来世のことを尋ねられたとき「死んだことがないので分からない」
と仰ったそうです。
私は、5年くらい毎日のようにテニスコートに通っていた時期があります。
TV観戦なら数え切れないほどしています。
それでも、テニス関係の掲示板で論陣を張ろうとは夢にも思いません。
まして殆どやったことのないサッカーだったら、尚更です。

>どんな達人でも、説得力のある「言葉」を使えなければ、それまでです。

画家は、絵で表現し、スポーツ選手はプレーで表現するのが仕事です。
伊良部はいくらぶっきらぼうでも、三振を沢山取ればそれでいいのです。

ディベートに関しては「競技ディベートは言葉を操るのが上手くなりたい人がやるものです。」
とだけ、言っておきます。

根石さんがまずい文章を指摘することに関しては、私は例に挙げられているものではなく、
もっと細かい表現上のまずさをついて、かなりきつい言い方でよく批判していることを指しています。

>野球を激しくやっている人たちの日本語がまずくても、
野球関連の掲示板では見逃すべきである。
政治を激しくやっている人たちの日本語がまずくても、
政治関連の掲示板では見逃すべきである。
コンピュータを激しくやっている人たちの日本語がまずくても、
コンピュータ関連の掲示板では見逃すべきである。

とお考えですか?

政治家以外は全くその通りだと考えています。特に無料の掲示板では、中傷や荒らしなど悪質なもの以外は
書きたい人が書きたいものを書くので、相手に能力以上のものを要求はしないことがルールの筈です。

国の政治家は、「言葉の運用」のみで国民の命を左右したり何兆円ものおカネを動かす立場ですから
「言葉」自体の表現力も優れていることが一般的には期待されます。
しかし、大平元首相のように深い哲学的思考をつねにしている割に、発する言葉は「あ〜〜う〜〜」
だったという例もあります。書き言葉はなかなかだと定評があったと思いますが。

「政治をやっている人」の意味がプロの政治家というのでなければ、もっと言葉は重要になるでしょう。
コネもおカネもない人がこれから日本を変えようと人々に訴えるのに、言葉に代わるものはなかなか無いからです。
管さんは言葉で今の地位いると言っても過言でないでしょう。実行力を示せたのは、言葉(演説等)で
議員になれた後でしょうから。昨日はその鋭い表現力で純ちゃんの失言を引き出しましたしね。

逆に大平さんは、大蔵OBで自民党に担がれたから政治家になれたので、管さんのように
草の根から政治家を目指したとしたら、市長にもなれなかったでしょう。

また、脱線気味ですが、とにかく。。(^^;;

ここが作家修行の人の集まる掲示板なら日本語がまずい人は突っ込まれても仕方ないでしょう。
日本語の表現力自体を切磋琢磨する場所ですからね。
しかし、上に挙げられた掲示板もここも、そういうものではないのですから理解できればいいので
突っ込む必要はないでしょう。「分かりにくいので他の言い方で書いて」と「お願い」はできますが。

言葉での表現力の善し悪しは、人の様々な能力の一面にしか過ぎません。
もし、全ての人を言葉で判断するのが正しいとすれば、同様に学歴や貧富で判断するのもアリになります。

例えば、私の手書きの文字は気の利いた小学校一年生にも劣るのですが、
字がいくら下手だからと言って、それだけで私を判断されたらたまりません。

美醜で判断されるのを望んで、ファッションや化粧に多くの時間を費やする人。
面白さを追求する芸人。おカネを追い求める商売人。真理を探究する学者。


前にも引用したかも知れませんが、田中みすヾの詩です。

わたしと小鳥とすずと

わたしが両手をひろげても、
お空はちっともとべないが、
とべる小鳥はわたしのように、
地面(じべた)をはやくは走れない。

わたしがからだをゆすっても、
きれいな音はでないけど、
あの鳴るすずはわたしのように
たくさんなうたは知らないよ。

すずと、小鳥と、それからわたし、
みんなちがって、みんないい。

そう、「みんなちがって、みんないい」んですね。

http://shizuoka.cool.ne.jp/izubekkan/asuka.htm



【6937】
【タイトル】インド人もビックリo(゚◇゚)○!
【 日時 】03/01/26 1:26
【 発言者 】恋人ファン
【 リンク 】http://shizuoka.cool.ne.jp/izubekkan/asuka.htm



以上、大して植民地支配の本など読んだことのない私の自己本位の考えでしたが、
どんなもんでしょう?
(ただアフリカ支配は、奴隷貿易をアメリカが多くやったこともあり、余りこの中では
 考えに入っていません。また、日本軍の中国・朝鮮での虐殺行為の原因についても、
 考えてあるのですが、長くなるので今回は省略します。)

昨日もリンクした↓の漱石の「自己本位」についてもできたら感想を頂きたいです。
昨日根石さんが触れたことと絡む部分もありますし。
http://shizuoka.cool.ne.jp/izubekkan/kojinshugi.htm


ついでに、以前話題になった「インド人が英語を話せる」のが、街で英語が話される
環境の影響かどうかについて、去年私は4人のインド人に公園インタビューしてみました。

皆んな横須賀の海上自衛隊国際観艦式で日本に初めて寄港した、インド海軍の若い軍人です。
向こうでは大卒のエリートでないと海軍士官にはなれないのだそうです。
で、英語を話せるのは学校教育のためとのことで、良家の子弟の彼らは小学校から会話も含め
やっていたそうです。カーストの違う街の人とは接点はなく、また、イギリスに特に反感を
持ってるということもないようです。

(しかし、何でアイツらあんなボソボソ話すくせに早口なんだろう。。。相変わらず訛は
 半端じゃないし。。っていうか、標準インド英語なんだから、「訛り」は失礼か。。。)

もう少し詳しく聞こうとしたのですが、お年頃の23〜25歳の彼らは「そんなことより、
せっかく日本に来たんだから、記念に若い女の子と一緒の写真が撮りたい」と言うのです。

それならということで、私はインタビューのお礼に「スイマセン、ワタシタチト一緒ニ
写真ヲ撮ッテ下サイ」のフレーズの回転!レッスンをして、ついでにポンビキよろしく
女の子達の前に連れて行ってあげました。

定番の「インド人もビックリ!」でも回転させたのは言うまでもありません♪〜

http://shizuoka.cool.ne.jp/izubekkan/asuka.htm



【6938】
【タイトル】日本の植民地支配について 2
【 日時 】03/01/26 1:27
【 発言者 】恋人ファン
【 リンク 】http://shizuoka.cool.ne.jp/izubekkan/asuka.htm



手段に使っている牛馬も家族扱いして家の中で飼ったり、死んだら人間と同じに仏に
なると考えて、馬頭観音なんかを建てる「動物さえ同胞扱いする」宗教観を持つ国民が、
同じアジアの人間を「手段化する」ことに抵抗がなかったというのは考えにくいのです。

ですから、富国強兵に成功した日本と同じようになるには、まともにヨーロッパの文物の翻訳も
できない現地の言葉を廃して植民地の津々浦々まで日本語を強制し、「後進性」の大本の現地の
宗教もやめさせて神道を押しつけたのでしょう。どうせ強欲なヨーロッパに支配されるくらいなら
その前に同胞の日本人が仲間にしてあげると、結構本気の親切心もあって、思ったのではない
でしょうか。

創氏改名なども、現地人を「家畜のように扱う」つもりだったら、あんな反発を受けながらやる
こともないのです。「あなたたち、遅れた朝鮮の同胞を文明国家の日本人にしてあげる」という、
当時の日本人にしたら「小さな親切」だったのです。それがどんな朝鮮民族のプライドを全否定する
「大きなお世話」なのかは、外国に支配された歴史を持たない日本人には分からなかったのでしょう。

姓など、日本国民の大部分は少し前まで持つことさえなかったのです。大きな石をどけたら、
根っこがあったので「そうだ、根石にしよう!」なんて、テキトーに付けた(違うか。。。(^^;;)
国民に、朝鮮民族の姓名に対する思い入れがどれほど大きいかは想像できなかったでしょう。

民族の心である自国語の大切さの認識に至っては、明治の森有礼外務大臣がフランス語を国語にするべきだ
などといってはばからないお国柄ですから「言葉を変えるくらい大したことない」と軽く考えたのでしょう。

だから、大量の日本人教師や神職を植民地(というか朝鮮は併合したわけだが)に送ったのです。
更に、コストが掛かったのは鉄道や道路、学校などのインフラ整備です。右の人たちがよく言う
「戦前の日本は朝鮮満州に国家予算の多くの部分を費やして、近代化を進めてやったのに、
アイツら恩知らずにいつまでも逆恨みをする」は、前段の部分は正しいのです。

国民の税金を大量に植民地経営に費やした「善意」の結果が、未だに続く「逆恨み」になっている
のは当時の日本人が「強欲」だったり悪かったのではなく、単に「勉強不足」だったためでしょう。

日本人はもの作りの物真似は上手くても支配構造のような文系の物真似は「下手くそ」な国民なんですね。
金融の物真似が「下手くそ」のせいで、今もアメリカ資本にいいように食い物にされていますし。

戦争に勝つために日本を徹底的に研究し日本語の専門家を沢山養成したアメリカと、
鬼畜米英で英語を禁止した日本。損得で考え抜く論理より、こういうことになると
感情が先立つ性癖は今も変わらないようです。国民性 dies hard!

戦費はもちろん、植民地経営に費やされた当時としては大変な金額は、
全くペイバックされていません。元が全然取れていないのです。

つまり、日本はヨーロッパの植民地支配の「猿真似」に見事に失敗したのです。

私には、当時の日本人がヨーロッパの「真似」しようとしていたとは思えませんが。
(台湾での成功の原因も考えたのですが、文脈が違うのと長くなるために省略)

朝鮮・中国が日本に示し続けている反発と嫌悪を、百年以上にも渡って見事収奪を
やりおおせたフランスやイギリスに対して、元植民地だった国の国民が示さないのは、
彼らの支配の巧妙さを物語っているのではないでしょうか。

大戦後、多くの植民地が宗主国との「全面的な戦争」をしないで独立できたのも、「植民地
の独立は時代の趨勢。無理に押しとどめるために大軍を送って一時は鎮圧できても、引き上げ
たらまた蜂起するに決まっている。だったら、コストを掛けて支配を続けても利益がない」
と、宗主国側が冷徹な損得勘定で植民地からの撤退を決定したからに過ぎないでしょう。

植民地の独立が「時代の趨勢」とまで彼らに思わせしめたのは、損得無しの命がけで抵抗運動を続けた、
ガンジーを始めとした民族独立派の人たちの闘争の賜物であることは改めて言うまでもありませんが。

宗主国の小さな軍隊と現地の独立勢力の小規模な戦闘で、案外あっさり宗主国が支配を諦めたお陰で、
独立運動の犠牲者は少なくて済んだようです。そのことも元植民地の国の国民の「恨み」をそれ程
長期に渡って買わないで済んだ、大きな要因になっているのではないでしょうか。

http://shizuoka.cool.ne.jp/izubekkan/asuka.htm



【6939】
【タイトル】日本の植民地支配について 1
【 日時 】03/01/26 1:29
【 発言者 】恋人ファン
【 リンク 】http://shizuoka.cool.ne.jp/izubekkan/asuka.htm



私>英語以外の科目で言うと、歴史なんかは最初に、江戸中期→幕末→明治維新→現代までをやればいいんで
すね。

根石さん> 賛成です。国内だけの恥ではなく、世界的な恥を最初に認識するのがいいと思います。
   猿まねの恥です。
   私は、「真似」という行為こそ、人間の基底を作ることを信じていますが、日本の近代は
   急ごしらえを避けられず、猿まねをやらかしました。
   ちょっとだけ、付け足しますが、侵略の本家本元はヨーロッパです。これは猿まねではないです。
   やつらは、アジアやアフリカなど、家畜を扱うように、つまり、それを人間とは見ないという強欲な
   視線と思い上がった視線を行使したものどもです。そのこともお忘れなきようお願いいたします。


私は日本の植民地政策はヨーロッパの猿真似では全然なかったと捉えています。
日本も満州・朝鮮からヨーロッパがしたように搾取しようと思ったら、彼らの
手法をトコトン研究してやっていたでしょう。
つまり、最小のコストで最大の利益をあげる西洋人の長い植民地支配のからくりを研究していたはずです。

私が見るところ、欧州勢は、初期を除いては軍事力で野蛮に彼らを支配したわけではありません。
大量の軍隊を遠い植民地に張り付け続けることは、そんじゃそこらの収穫物の収奪程度の利益では
ペイしないからです。交通事情が悪い当時では、本国から派遣された軍人が、別に戦闘をしなくても
生還できる保障はないのです。ですから、植民地に呼び寄せる軍人の待遇にはコストが掛かります。

つまり、現地人には勝手に今までの生活をさせ、今までの支配者に入る利益をかすめ取った。
ヨーロッパに持っていけば高く売れる現地の資源や作物などを探しては、利ざやを稼いだ。

さらに、商売になる作物などが栽培できることが分かると農民にその栽培を奨励した。
もちろん安く買い取るのですが、元々の収入が少ないので、農民達もいやいや今までやって
なかった胡椒や綿花の栽培をしたのではないでしょう。
今と同じで、賃金格差を利用して労賃の安い地域で生産して購買力のある地域で高く売る
のをやっていたのでしょう。

そして、彼らが手を触れなかったのが現地の宗教と言葉や習慣。諜報機関的に宣教師などを
派遣することはあっても、全土にわたって嫌がる現地人の宗教を禁止してキリスト教に無理
矢理改宗させることなど無かったでしょう。言葉も、本国から大量の語学教師を派遣して
自国の言葉を教える学校を全国に作って強制的に教えたという話も聞いたことがありません。

ただ、自分たちと接触する現地人の地位につくものには破格な給料を払い、少数の
「やりたいものだけ来ればいい」ような語学学校のようなものは幾つか作ったはずです。
そして、そういう現地人を通して植民地の様々な機関を牛耳ることに成功したのではないでしょうか。

彼らは自分たちの宗教や言葉の強制は、コストが膨大に掛かるのに反して、現地人のプライドを
傷つけ、反感を招き、ひいては大規模な反乱を招くだけのことをよく知っていたはずです。
少数のヨーロッパ人で支配するのですから、現地人がこぞって反乱を起こしたら自分も家族も
命がないので、そのへんのことは「野蛮」でなく極めて巧妙にずる賢く考え抜いていたはずです。

支配装置と言うくらいですから、言葉の通じる身近な現地の支配階級には「強欲な視線と
思い上がった視線」どころか、おいしい思いを沢山させ、仲間意識や思いやりさえ示した
かもしれません。

と、殆ど想像なのですが(^^;; 百年以上も続いたものには何でも巧妙な仕掛けがあって、
「抑圧と強制」だけでは長続きするはずがないのは、全く逆なことをやった日本の植民地
支配が大失敗だったことでも明らかでしょう。

私は、日本の植民地支配には、誤った認識から来ているとはいえ、大東亜共栄圏という
「遅れたアジアを同胞の日本人が指導することで、ヨーロッパ列強の収奪から救ってやる」
という考え方を、結構多くの日本人が「善意」で正しいことと信じたからこそ国内では
広く受け入れられたのではないかと見ています。もちろん、周辺の国をヨーロッパに占領
されると次は日本になるのでそれを避けるための、戦略的な目的があったのは確かですが。

「ヨーロッパの代わりにアジアの同胞から搾取する」という考えに皆が賛成して
やったこととはどうしても思えません。今より人々が倫理的だった時代にそんな
自国中心の強欲な考えは支持されないでしょう。

http://shizuoka.cool.ne.jp/izubekkan/asuka.htm



【6940】
【タイトル】Jackieさん、Naimaさん
【 日時 】03/01/26 1:30
【 発言者 】恋人ファン
【 リンク 】http://shizuoka.cool.ne.jp/izubekkan/asuka.htm



レスが長くなって、HPにしました↓
http://shizuoka.cool.ne.jp/izubekkan/english/nimajack.htm

しかし、いくらなんでもたくさん書きすぎ。。(^^;;

http://shizuoka.cool.ne.jp/izubekkan/asuka.htm



【6941】
【タイトル】「静岡伊豆別館」へ行って来ました。
【 日時 】03/01/26 2:09
【 発言者 】Naima
【 リンク 】http://8430.teacup.com/pillbugtwins/bbs



恋人ファンさん、nimajackと名付けたhtmlをわざわざ作って下さり光栄の至りです。 (naima jackieをくっつけたんですね)丁寧に回答して下さって有難うございます。 一通り読むだけで精一杯でした...(^^;;

エスタブリッシュメントとかインセンティブとかジンゴイズム(jingoismですよ)を何とか日本語で説明しようとすると、言葉の意味を深くつきつめて考える事になりますよね。 日本語と英語の語感とかのギャップをなんとか埋める為にいろいろと考える、それがとても大切な事だと思います。 そりゃ、まったく同じ意味の日本語を見つけるのは至難の技でしょうが、言葉の意味を突き詰めて考えるのはとても大切な作業です。 (何回、同じ事を言うんでしょうか。私もいよいよボケて来ました。) シンタックスってどう訳したらええんじゃろか...と考える事は、シンタックスそのものを考える事につながります。

http://8430.teacup.com/pillbugtwins/bbs



【6942】
【タイトル】>みんなちがって、みんないい
【 日時 】03/01/26 7:56
【 発言者 】boysome228

>すずと、小鳥と、それからわたし、
みんなちがって、みんないい。
そう、「みんなちがって、みんないい」んですね。

 一票入れたいですね。根石さんも、柳瀬さんも、恋人ファンさん(Rayさん?)、Naimaさん、浜谷さんも、みんなちがって、みんないいですよ。私は100%同意できない人達からも良いことはいっぱい学べると思います。そうでないと世界平和は到底望めません。議論は大いに結構ですが、自分と違う考えを持つ人々をこき下ろす必要はない、そんなことしなくとも立派に議論はできると思います。私はここで、根石流に相当疑問を投げかけていると思いますが、良い関係は保てているようですから。根石さんの偏見の強さと毒舌は筋金入りで、しばしばあっけに取られてしまいますが、回転読み、洞察力の鋭さは本物ですよ。柳瀬さんのChomsky論では大いに勉強させてもらっています。スラッシュリーディングの紹介も大きなヒントになりました。



【6943】
【タイトル】話す速度について
【 日時 】03/01/26 8:16
【 発言者 】boysome228

>しかし、何でアイツらあんなボソボソ話すくせに早口なんだろう。。。相変わらず訛は半端じゃないし。。っていうか、標準インド英語なんだから、「訛り」は失礼か。。。

 速度は言語にとって大変重要なファクターだと思います。ある言語を母国語(私の理解ではこれが本来の正しい言語のあり方ですが)として使用するには、速度を伴う必要があると思えます。というのは母国語は思考の道具でもあるので、早く作動する必要があるからです。その結果、Sesame Streetのような幼児番組ですらナチュラルスピードを最初から教えようとしています。でないと、生き延びるための道具として使い物にならないからです。



【6944】
【タイトル】みんな違ってみんないい...
【 日時 】03/01/26 11:03
【 発言者 】Naima
【 リンク 】http://8430.teacup.com/pillbugtwins/bbs



やさしいあったかい詩だと思います。 私でも。 でも英語学習論とか英語教育をいかに変えるかの議論をやってて、「根石さんも、柳瀬さんも、恋人ファンさん(Rayさん?)、Naimaさん、浜谷さんも、みんなちがって、みんないいですよ。」と言ってしまうと、何もかもが吹っ飛んでしまいます。 誰も、柳瀬さん憎し、根石さん憎し、浜谷さん憎し、と思って侃々諤々、喧々囂々やって来たわけではないのですから、こんな風に手打ち式やってしまっていいんでしょうか。

お〜〜っと、侃々諤々、喧々囂々、は解説いりますか? 恋人ファンさん、伊豆別館でおっしゃってた香具師@___ は冗談ですよね? 皮肉ですか? 私はそんな事を言いたかったわけではないのですが...

ここんとこ、出しゃばり過ぎたのでまたしばらく休場します。

http://8430.teacup.com/pillbugtwins/bbs



【6945】
【タイトル】朝鮮、台湾での日本語教育
【 日時 】03/01/26 11:13
【 発言者 】パクパク

欧米の植民地支配と日本の植民地支配を
言語教育の効果で対比してみるとおもしろい。
日本は植民地支配に失敗しても、日本語教育は成功。
欧米は、現地民全員に英語教育は、とくにやらず、エリート層に
限定するやり方を採用するらしい。

台湾では、反日感情がすくなく、
朝鮮では、多い。
しかし、ともに、年配者は、日本語が達者にみえる。
第2次世界大戦中の日本語教育のせいか
60歳以上で、別にエリートでなくても
庶民層でも日本語がうまい。
当時は、小学校から日本語を教えたらしい。
日本語教師を大量に派遣していたとはしらなかった。
植民地支配は、失敗したとしても、日本語教育は
成功したようにおもえる。
そのときの日本語教育論がすぐれていたのではないか
ということを私の記憶のどこかにある。
たしか、時枝文法。


一方で、戦後GHQがきて、日本の英語教育はどこまで
成果を出したのだろうか?
アメリカ人は、英語教育カリキュラムにあまり関与しない
のが、流儀なのか?

昨今の、スーパーイングリッシュスクールや
スーパーイングリッシュティーチャー特区など
すさまじい英語改革がすすめられているが、
業者だけが儲けて、相変わらず、英語力が上達する
わけでもないのは、目に見えている。
生徒の英語力向上は、建前で、
本音は、別のところにあるのだろう。



【6946】
【タイトル】ボランティア
【 日時 】03/01/26 11:58
【 発言者 】Jackie

テレビでみた どこかの市での話。
総合学習の時間をつかって市内の小学校で英語教育をはじめた。
市内に住む 外国人や海外生活の経験のある日本人をボランティアとして
小学校の先生とペアで 教えている。
県内全域にも広めていきたい考えがあるが ボランティアの不足などから
現実にはむずかしい。との話、

むかつきまくりだ。 かりにも総合学習の時間、年間を通じてあるから計画が必要だ。なぜボランティアなのだ?英語に親しむのを目的としているだけで 英語力をつけることが目的ではないからか?
ネイティブだからとだれでも英語を教える力があるわけではない。
海外生活を経験している日本人(帰国子女とか)だからといっても同じだ。
もしかして なにがしかのお金は支払われるのかもしれない。
(有償ボランティアという奴か。 なんじゃそれ?)

語学を甘くみていないだろうか? 英語を甘くみてはいないだろうか?
小学校中学校の先生達にもぜひボランティアで各教科を教えて欲しいものだ。
つまりは タダ働き。やってみろ。

「英語になれてくれればというか 親しみを感じて 外国人と話すときに物怖じをしなくなればそれでいい」とある教師はいっていた。

本当にそれだけを求めているのか?
本当は「小学校からはじめるから きっといままでよりぺらぺらに」を期待していないか? 親達はどうおもっているのだろう。

英語教育にボランティアの力を使うのなら 社会科でも音楽でも
もっといろんなプロ セミプロの授業があってもいいはずだ。
魚やさんに魚の仕入れ方、セリ、
大工さんに家作りの方法、シェフに家庭科の料理
声楽家に歌の指導など。

私の県の観光科でボランティア通訳を募集していた。
旅館やホテルなどに外人がとまり 困ったときがあったとき
рネどで 通訳をしたりする登録だ。
また一度に多くの外国人がきたときに パーティーに参加して
一緒に談笑したり 意思疎通の手伝い(通訳)をしたりするのだという。
一度だけ参加したことがあるが 日給5000円をもらった。
これが 有償ボランティアというものか。

ボランティアで語学を教える
教師がもんだいというよりこれはお役所の姿勢の問題だ。

国際化で これからは英語が必須?
日本人の英語に対するあこがれと蔑視(たかが言葉)は 戦争に負けて生まれたのだろうか?



【6947】
【タイトル】公約
【 日時 】03/01/26 12:05
【 発言者 】Jackie

「国際化時代へ小学校卒業時点で 日常英会話が話せる子供を育てる。」
ある県の知事選挙立候補者の公約だ。

面白い。 スローガンだけで これをどうやって実行するのかは書いていないが 小学校英語教育だけで日常英会話が話せる子供を育てる方法を ぜ
ひ聞いてみたいものだ。

公約なんてものは 実現するとは だれもはなから信じてはいないが
耳障りのよいこの言葉を信じる親もいるかもしれない。



【6948】
【タイトル】日本の統治形式
【 日時 】03/01/26 12:37
【 発言者 】パクパク

日下公人の本にこういう類のがあった。
 将校は、自分の利益(老後・定年後の生活)を考え
 歩兵は、国家の勝利のことを考える。

将校の命令内容に具体的なものなどない。

 見敵必殺とか、死守せよの類である。

文科省が発表している英語教育の改善とは、
目標の提示だけである。
具体性はない。
具体性は、業者が考える。(道路族と同じ構造)

目標例

 共通1次リスニング試験導入

 中学・高校教師:英検準1級、TOEIC730点以上

 ALT:優秀なALTは、教職員採用の道を開く

 教師:海外研修派遣人員を増やす。



【6949】
【タイトル】恋人ファンさん English carrier について(1)
【 日時 】03/01/26 18:56
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



 英字新聞を読んでいない、私が書いた英語の文章において、私が English carrier なんて通じない言い回しをしている等とごたくを並べられたことに関しては一言言っておきたいと思います。このあたりにあなたの英語論の思想としての質がよく露呈していると見ているからです。

 その前に。
 どこかで、たかが英語論にすぎないものをまるで思想みたいな扱いをしているとあなたが書かれたことがありました。しかし、私は語学論は思想だと思っているのです。たかが語学のハウツウを書いているにすぎないものに見えても、その方法が語学の自覚をうながしうるなら、ハウツウを書いて思想を書くことはできると信じています。そうでなければ、英語べったりのスキル信仰など唾をひとつ吐いておけばそれで済むことです。ハウツウにとどまる思考に興味はありません。スキルやハウツウにとどまる思考は英語に「さらわれて」終わるだけです。

 高校を卒業するまで、私は文章などろくに書けない人間でした。書きたいことがあっても、それが書けない。そのもどかしさが私の原点ではないだろうかと思っています。私のもどかしさは日本語の書き言葉におけるもどかしさでしたが、これによって、私は世界とつながろうとしています。これ一つによって、例えば、文盲の人が持つもどかしさや、貧しい人々の希望や、現代アメリカ政治に対する憎しみともつながろうとしています。
 もどかしさというものを、私は大切なものと思っており、この点があなたとはとても違います。あなたは、英語でものを言う場合に、アメリカ流になめらかにものが言える方が、ごつごつと不器用にものを言うことよりも上等であるかのように考えておられるように思っています。ある人々の英語がごつごつし、そのごつごつを「手放さない」のはなぜなのか。それを考えたことがおありですか。それを「手放さない」ことがどんな分裂を人間に強いるのか、そして、なおもそれを引き受けていくことを選び取っている人間のことを考えたことがおありですか。アメリカ流になめらかにものが言えることの方が、ごつごつと考えながらしゃべることよりも上等だとでも思っているような人の死角になっている世界というものはあるのです。

 とてもわかりにくい話ですが、日本語で思うように文章が書けない私に活を入れてくれたのは、私の英語の語学だったと思っています。なにはともあれ、語学がイメージの濃度と広がりを与えてくれたのです。これがなかったら、現在の私の日本語は今あるものとはとても違ったものになっていただろうと思っています。

 私は英語のスキルを語学の目標だなどとは考えておりません。それもある、と思っているだけです。方法に関しても、プロとして通用するようになるような方法が、そこそこ使って通用するようになるまでの方法よりも上等なものだなどと少しも信じておりません。さぼっている東大の数学の先生より、初めて算数を習って面白がっている子供の脳の方がはるかに活性化されており、働きとして上等であるというのと同じ意味で、英語ができるようになった人向けの方法より、英語を始めたばかりの人向けの方法の方が、方法としてははるかに高度なものが要求されます。初心者に向けて、多読だの、シャドウイングだのと言っている人達は、この高度がわからないのです。この部分はあなたに向けて書いたものではありません。つい一般化をやらかしました。(「一般化」しないと書けないものがあることはおわかりですか?)

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【6950】
【タイトル】恋人ファンさん English carrier について(3)
【 日時 】03/01/26 18:57
【 発言者 】根石吉久
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 さて、話に枝が生えておりますが、English carrier についての本題に入りたいと思います。

 English carrier と言う言い方をすれば、イギリスの空母のようなものになってしまい、「英語運び屋」の意味と受け取られることはありっこない、でしたっけ? だから、根石の語学論は駄目なのだと、その程度の英語しか使えないやつが、ノウハウのごたくを言っても駄目なのだという文脈だったと受けとめております。

 このあたりから、私は行儀よく書けませんので、以後、行儀悪く書きますのでご承知ください。

 English carrier という語が辞書に出ているのか出ていないのか知らないし、今は辞書などひく気もないが、もし、辞書に出ているものが「イギリスの空母」であったとする。それとは何の脈絡もなく、俺が「英語運び屋」の意味で English carrier という語を使って「通じない」ことが起こったとする。さて、以上の俺の行為のどこに何の問題があるというのか。
 辞書にある語義はかくかく、一般的に使用される用法はしかじかであるとして、そのどちらにも属さない用法として俺の English carrier があることを俺は先刻承知で使っているのだ。「英語運び屋」という意味が辞書にない、そんな意味で俺以外の人が使うことはないということは知っている。「英語運び屋」の意味で使い始めたのは、多分俺が世界で最初なのだ。
 「そんな意味は一般的な用法にはない。だから通用しない。だから駄目だ」。これがあんたの思想なのだ。一般的用法や辞書が教える用法から抜け出すことのできないあんたの思想なのだ。
 言葉の生態を知らぬ小僧っこが、うんちくを垂れやがって。(思想的小僧っ子のことだ。年齢のことではない。)
 確かに「英語運搬人」なんて語義は、辞書にゃねえだろう。辞書にゃあねえが、俺が「英語運搬人」とつきあいがあるのだ。AETの誕生会を俺んちでやったり、ウドの店で英会話学校勤務のカナダ人と話をしたり、イギリス人に日本語を教えたりすることがあるのだ。お前は、English teacher 扱いされているが、ただの English carrier に過ぎないのだということを、俺はアメリカ人やカナダ人に面と向かって言う種類の人間なのだ。日本語に囲まれて、日々日本語で暮らしている日本の英語初心者が、おまえらの手に負えるしろものかよ、ということを言う場合に、俺は English carrier という語を「必要としている」のだ。
 必要だから、俺が勝手にひねり出して勝手に発明した用法が辞書にないと、鬼の首をとったようなツラをさらす小僧っ子をさして、牢屋の住人のくせにということもできる。あんたの住居は言語や語学という「牢屋」なのだ。それが牢屋であることが、あんたに見えていないだけなのだ。
 言葉というものは、いつだって特殊に個別に発明されるものだ。言語体系を媒介にしながら、言葉は日々、発明され誕生する。それが、立ち消えになる場合もあれば、定着して辞書に収録される場合もある。しかし、言葉の生態というものは、いつだって、特殊に個別に辞書の外にある。言葉の生態は、言語の体系の外にあるということだ。辞書にない? 英米人の一般的用法にない? それがなんだというのだ。
 俺は、日本に特有な英会話学校現象について、あるいは、馬鹿文部科学省の税金無駄づかいについて、日本に固有に発生している現象を言うために English carrier という語を発明して使った。その時点では、すでに語学をやっているのではない。言葉を生きているのだ。
 英語学校なら世界中にある。「英会話」学校などという馬鹿なしろものは日本にしかない。そんな馬鹿なしろものに関してものを言うときに、English carrier という語は必要なのだ。辞書にない? あたりまえだ。 英米人の一般的な使用法ではない? あたりまえだ。俺の発明だもの。「磁場」という語の使用法だって、俺の発明だ。広辞苑にゃ載ってない。

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【6951】
【タイトル】恋人ファンさん English carrier について(2)
【 日時 】03/01/26 18:57
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



 やりたいのだからとことんやるという世界、あるいは、差し迫った必要があるのだという世界と、特に差し迫った用途もないし、好きでもないのにやらされている人々の世界とは雲と泥くらいに違います。その中間に、特に好きでも嫌いでもない、放棄するのか継続するのかと言われれば、継続してみようと思うという人達が大勢います。この中間の人達のスタンスが、私と同じなので、私はこの人達のために仕事をしています。時に、どやしつけながら・・・。
 私はESSの人たちが英語が好きなように英語が好きなのでは決してありません。私は言葉が好きなのであって、英語が好きなのではないと思っています。
 ESSの人々は、言葉が好きなのではない、あくまでも英語が好きなのだ。そこが、どうにも相容れないと私が思うところです。あの種の人達があんな風に好きになっているものが英語であるなら、私は英語なんか大嫌いです。まあ、しかし、あの種の人達がいてもいなくても英語という言語はあり、言葉そのものとしての英語もあるので、あの種の人達がいる「にも関わらず」、私はいまだ英語との縁を放棄していません。別にESSの部員であろうとなかろうと、屈従的なへつらいが好きなあほうどもは英語の回りにたくさんおります。
 また、人がよくても思想的に駄目な人間というものは、人がよくても腕が駄目な職人と同じようにたくさんいます。あなたは私よりも人がいいのでしょうし、アメリカ流に書くことについての腕も私よりいいのはわかっております。人がよいのであるし、腕もいいのであるから文句のつけようがない。と、おっとどっこい。しかし、あなたは日本語と英語を激突させ続け、語学の力を日本語の力に環流させることについて考えたことはないようです。(現在、実践はされていると見ています。)
 私は自分の英語のスキルなど犠牲にしてでも、そういうことを若い頃からやってきました。私は語学の宝を、自分の英語のスキルなどには見ていません。また、英語のスキルの高い者の方が、語学から得た力を日本語に環流させることが上手であるなどとも信じておりません。
 日本に住んでいる人間として、どちらが大事なことかと考える時に、私は自分の日本語の方をはるかに大事に思っています。英語のスキルなど、日本語の能力の一部に位置づけてやりたいという乱暴な考えさえ持っています。(実現はしておりませんが。)
 私にとっては、語学そのものが媒介の対象でもあるのです。スキルの上達だけ拝んであほづらさらして喜んでいるわけにはいかない。

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【6952】
【タイトル】恋人ファンさん English carrier について(5)
【 日時 】03/01/26 18:58
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



 俺は、曲がりなりにでも、下手にでも、ごつごつと不器用にでも、通じさせてきたのだ。少なくとも、流通通貨のような考えを速くなめらかにしゃべる男ではなく、脳味噌に汗をかいて考えて、採れたばかりの考えをしゃべる男だということだけは、英語を通じてでも相手に手渡してきたのだ。それを受け取れないようなくっちゃべり野郎どもとは、日本人だろうがアメリカ人だろうが、話をしたくねえだけだ。

 あたしゃ、これからも English carrier という語を「英語運搬人」の意味で使い続けますぜ。日本に暮らす者が、日本の現実を言うために必要な語彙だと認識しているからだ。牢屋の住人なんかやっていられるか。

----------------------------------------------------

 と、いうことで、以上でお行儀の悪い文章は「ひとまず」終了します。再び普通の書き方に戻ります。
 以上のことは、行儀悪くしか書けない種類のものであり、その種類の話にあなたが踏み込んできたことがもたらしたものだとご承知ください。

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【6953】
【タイトル】恋人ファンさん English carrier について(4)
【 日時 】03/01/26 18:58
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



 英語をやれば、徐々になめらかさみたいなものが備わっちまったり、アメリカ人みたいな言いぐさが口から出てくるのは防ぎようがないが、そんな上達は、「仕方がない」だけのことなのだ。「仕方がない」だけのものを価値とみなして、金科玉条みたいに拝んで、英語修行に精を出す者をさして、英語病と言うのだ。まさにESSじゃねえか。
 国弘正雄だって、この英語病を防ぐ言葉は書いていない。俺が国弘の批判をして何が問題だというのか。俺の国弘に対する評価は、あんたのものよりもずっと高いものだと思っているが、それでも国弘が切り開いた地平を一歩でもその先へ歩くためには、批判というものは必要なのだ。敵だの味方だの、くだらないことを言う小僧らしく、国弘先生を批判してはいけないだと。あほくせえ。国弘は英語病を防がなかった。松本道弘に至っては、英語病をまき散らしただけだ。

 さて、また English carrier に戻る。
 辞書にない用法だから、英米人の一般的用法にない用法だから、ということを理由に、俺の考え方を抑圧しようというのか。
 俺が最初に English carrier という語を使ったとき、あるガイジンがそりゃどういう意味だと言った。お前は English teacher じゃなくて、English carrier に過ぎない、と言ったら、相手は苦虫をかみつぶしたような顔をした。ちゃんと、通じている。小僧っ子が、やかましいのだ。いつまでも、英米人的思考法という牢屋の中にいるがいいのだ。

 「一般化」という語の語法だってそうだ。「一般化しすぎはよくないよ」ってことを言うために、「一般化してはいけない」という使い方をしたから、なんのこっちゃと書いたら、「やまと言葉」云々を持ち出してくる。俺が、いつどこで「やまと言葉」なんかのことを書いたっていうんだ。「一般化」もどうせ明治以後の言葉だろうよ。どうせ近代の言葉だろうが、「一般化しすぎるのはよくない」ということを言うために、「一般化してはいけない」なんて言った日には、日本語の話がわけがわからなくなるのだ。

 ネイティヴ言語でわけのわからないことを言うなってんだよ。どうでもいい細かい間違いで済ませられるか。「一般化」と「一般化しすぎ」だぞ。

 English carrier を「英語運搬人」の意味で強引に使うのは、強引さを承知の上で使っているのだが、「一般化しすぎ」を言いたくて、「一般化」なんて書くのは、そんなレベルの話じゃない。英語の練習をやりすぎて、日本語の練習が足りない?そんなことじゃねえ、英語の練習をやりすぎて、日本語が駄目になっちゃっているということだ。日本語で話が通じないようなもの言いをしながら、英語ができます、だって? 冗談言っちゃいけねえや。英語をやったおかげで、頭の中がぐちゃぐちゃになり、「一般化」なんていう簡単な日本語の語法さえわからなくなってるだけじゃねえか。(実は俺にもちょくちょくあるんだが、それにしてもひどくねえか。)

 あんたの英語も読ませてもらったが、こんな英語、絶対に書きたくねえと思ったのだ。まあ、俺のスキルが足りず書けないってこともあるにゃあるが、何の味もしねえ上手な日本人英語、それが何だというのかという思いははっきりあったのだ。

 うまいか下手かという観点からなら、あんたがうまい。ESSだから。英語病患者だから。うまいことは認める。しかし、話が通じているかどうかという観点からなら、あんたの方が俺よりも英語で話が通じるかどうかということなら、俺はそれを疑っているのだ。自分も深くつっこむことがないから、相手も深くつっこんでこない。ただそれだけの関係を生きてきただけのことと違うのか。
 俺は、ご覧のように、話を通じさせることを強引にやる男だ。この掲示板で、あんたにものを言っているのと同じように、英語を使うときでも、必要があれば強引に使う男だ。へたでございますとも。だけど、そのへたな英語を必要な場面で使って、相手を考え込ませることはやってきたのだ。アメリカに帰ってから、手紙をくれて、お前の言っていたことを国に帰ってからも考え続けていると書いてきたやつもいる。ガイコクジンと仲良しをやってきただけの人種とは違うのだ。あほくせえ。

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【6954】
【タイトル】新しいのか?現代詩は?
【 日時 】03/01/26 20:02
【 発言者 】英語嫌い人

和合亮一詩集『誕生』から引用。

「理容」

髪を切ると彼方から吹く青い空の風がある
荒々しく切断されたので宇宙は黒く動いたまま
ハサミはハサミを越えようとし銀色に爆発
失われた言葉は切られた髪となりこの床は騒々しい
虹色の思考は頭の後ろで正しく散髪されてゆく

私たちの世界は洗髪されたので白い色鉛筆が折れる
耳の先に残った泡は呟きを止めず哲学を語り尽くす
太平洋の蟹の決断が耳の渦巻きの中で立ち迷う
私は宇宙の端で処刑されつつ一本だけ眉を剃られる

世界の果てで燃え尽きた森の代わりに髭を剃られた
ナイフで頬を削られ私は血だらけの崖となる
隣の客の枝分かれしている毛先にはテナガザルの唾

宇宙は時折に私たちを強引に誕生させ滅亡させる
終わりを告げられ鏡でつぶさに己の死後を目撃する
料金の支払いを終え冷や汗で愛想笑いを繰り返す客



【6955】
【タイトル】英語嫌い人さん
【 日時 】03/01/26 22:27
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



和合亮一さんていう人は、短歌の好きな吉岡実みたいですね。
吉岡自身は俳句が好きでしたが。

>料金の支払いを終え冷や汗で愛想笑いを繰り返す客

 ちょっと吉岡調だなと思いました。

>宇宙は時折に私たちを強引に誕生させ滅亡させる

 この辺は足立和夫調ですね。

 レッスンの中休みなので、また後で来ます。

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【6956】
【タイトル】手打ち
【 日時 】03/01/26 23:46
【 発言者 】boysome228

>誰も、柳瀬さん憎し、根石さん憎し、浜谷さん憎し、と思って侃々諤々、喧々囂々やって来たわけではないのですから、こんな風に手打ち式やってしまっていいんでしょうか。

 手打ちをやれと言っているのではありません。罵倒しなくても、批判は可能である、意見の差異を明確にする事はできると言う意味です。私はここでもそのように疑問は疑問、批判は批判として提示しているつもりです。真実を明らかにするという点で妥協はありません。



【6957】
【タイトル】英語嫌い人さん
【 日時 】03/01/27 1:12
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



窪田さんが亡くなったことを教えてくださってありがとうございました。
窪田さんの「烏賊」という詩は絶唱です。若い頃、もっとも好きな詩のひとつ
でした。手元に窪田さんの詩集があったら引用してくださいませんか。私は引
っ越しを終えて一年以上もたつのに、本の整理ができず手元にみつかりません。

 私の卒論代わりの卒業制作の詩集のタイトルは「放屁学序説」というもので
した。その中に「はいまーと」という同人雑誌に書いた詩を収めました。
 窪田さんがその卒業制作を読んでくれましたが、面接では世間話ばかりして
おりました。私の詩については、「達者なもんだ」と窪田さんは言いました。
私はむっとしましたが、喧嘩はしませんでした。「烏賊」の詩人の言葉だと思
ったのでした。
 誰が好きなんだと聞かれたので、窪田さんを目の前にして窪田だとは言えず、
吉岡実だと言いました。窪田さんと吉岡なら、ほんの少しだが吉岡の方が好き
だということもありました。吉岡とは仲がいいから、会ってみないかと窪田さ
んは私に言いました。いやあ、怖いです、と私は言いました。怖いことはない、
と窪田さんは言いました。いやあ、怖いですと私は繰り返しました。
 詩人は、特に一番好きな詩人は、とても怖い。

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【6958】
【タイトル】boysome228 さん
【 日時 】03/01/27 1:30
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



 京都にお嫁に行く人に、長野の地元の人がアドバイスしているのを聞いてい
たことがあります。京都の人は、とても言葉が優にやさしいから気をつけろと
言っていました。長野は言葉がきついから、気をつけろという意味でもあった
と思いますが、その人が言うには、京都の人はやさしい言葉をしゃべっていた
と思うと先に手が出る。やさしい言葉をしゃべっていても、暴力亭主であるこ
とだってあるからとのことでした。みんなで大笑いしました。

 私の言葉も、私が罵倒しているつもりがなくても、罵倒だと受け取られるこ
とは多いです。私が書く程度の言葉の荒さは、私が10歳になる前、私が育つ
過程で四方八方から身に浴びた言葉の荒さに過ぎません。それが日常でした。

 なにしろ、私は田舎者であることをてんとして恥じる気がないのです。

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【6959】
【タイトル】恋人ファンさん
【 日時 】03/01/27 2:01
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



>英語の勉強のためにやるリーディングではなく、書いてある内容を知り、感
動したりそれについて自分の考えを広げたいためにする読書なので、日本語の
読書と本質は同じです。

 ここは信用できます。
 浜谷さんとの違いです。

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【6960】
【タイトル】boysome22ハッツアン generative grammar について
【 日時 】03/01/27 2:21
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



 「生成文法」と翻訳されている generative grammar について、あなたがよくご存じでしたら、私に教えてくれませんか。
 日本語の「生成」には、「生成させる」と「生成する」があります。だから、「生成文法」なんて言われるとわけがわからなくなる。generative grammar なら、おまんこ能力・ちんぼ能力のことですから、私にもよくわかります。
 generative は能動性を言う言葉だから、「生成文法」は、「生成させる能力としての文法」なんじゃないかと理解しております。その意味での「生成文法」が人間にうまれつき備わっているんじゃなければ、なんで個別言語の個別文法が誰にでも備わってしまう普遍性があるんだ、というのがチョムスキーの仮説ではないですか。
 チョムスキーの西洋流考え方に対する私の異和は、そんなもの文法かよ、というものです。文法は文があっての文法です。お前さんの断定は、日本語での考え方を知らない断定だよというものです。

 あるいは、generative grammar という一語は詩なのかもしれない。
 generative と grammar をくっつけちまうんだから。

 私がチョムスキーが好きなのは、西洋的思考に対する強烈な自己異和によるものです。この一点に関しては、もっとも好きな物書きです。

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【6961】
【タイトル】音と意味の二律背反について
【 日時 】03/01/27 2:23
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



は、また後日。

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【6962】
【タイトル】Naima さん
【 日時 】03/01/27 2:28
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



余計なことをくっちゃべって、本業を忘れておりましたわ。
あなたのレッスンの枠は、どうにかして確保しておきたいと思っています。
確保できなきゃ、体に無理させてやります。
おてやわらかに、ね。

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【6963】
【タイトル】お嬢へ
【 日時 】03/01/27 3:03
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



先日、一瞬全部埋まったレッスン枠が、すでに二つ空きました。
2月からのレッスンどうしますか。
やらないなら、一人春からやりたいと言っている人がいるので、月曜クラスが
定員をはるかにオーバーしていて、2月から女房が勤めに出るので、もう月曜
は受け付けられないという話をして、「電話でレッスン」の方に回っていただ
こうと思います。
こんなこと書いても、返事はないのか。
あんたは村田君並におさぼりが好きだからな。
返事がなかったら、携帯に電話するつもりだが、まったく自分勝手な女でしょ
っちゅう携帯の電源を切りやがるのだ。
おい、お嬢、いつなんどき、ナイス・ミドルから電話があるかわかったもんじ
ゃねえんだから、携帯の電源をやたら切るんじゃねえぞ。

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【6964】
【タイトル】恋人ファンさん
【 日時 】03/01/27 3:53
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



Naima さんと Jackie さんに向けた意見発表を読んできました。
それにしてもあんたはよくくっちゃべるね。

塾業界の同業だということは、初めて知りました。
ふむ。

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【6965】
【タイトル】Naima さん
【 日時 】03/01/27 3:54
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



「香具師」については、Naima さんは誤解されていると思います。

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【6966】
【タイトル】恋人ファンさん
【 日時 】03/01/27 4:12
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



>姓など、日本国民の大部分は少し前まで持つことさえなかったのです。大きな石をどけたら、根っこがあったので「そうだ、根石にしよう!」なんて、テキトーに付けた(違うか。。。(^^;;)

 この辺は社会も教える塾の先生の知識としては、なんだか貧弱だ。
 江戸時代に、姓を名乗ることを禁じられていたからといって、人々が自分の姓を語り伝えていなかったと思っているのですか。民俗学をかじれば書いてあることです。人々はちゃんと自分の姓を語り伝えて、明治になって復活させたのです。わからなくなっていて、適当につけた人々もいたようですが。
 根石について、私はわかがわからない。根井という名字とか、婦負という名字は、根石と同じくらい少ないかと思いますが、ともに「ねい」と読みます。「婦負」なんぞは、とても切実な感じがして、あたしゃ心苦しい。「婦に負う」なのか、「婦を負う」なのか、いずれにせよ、あっしの人生です。
 根石というともがらは、現在長野県の東筑摩郡というところにまだ大勢住んでいます。山です。その山から善光寺盆地あたりに江戸の元禄頃に降りてきたらしいという程度の知識しかありません。しかし、私が面食らったのは、私の家の寺ではない寺の墓に、「根石氏の墓」と彫ってあったことでした。他の墓を見渡したが、「〜家の墓」とか、「〜家菩提」とか彫ってあるだけで、「〜氏の墓」などと彫ってある墓はありませんでした。なんなんだ、と今でも気持ちがミラクルでございます。
 婦負氏、あるいは根井氏、と「氏」をくっつけて言っていたのが、「根石」になったのではないのか、とあてずっぽうに考えております。そうだとすると、根井氏や婦負氏は、私どもの一族であろうとも思っております。
 日本人に姓がなかったなどと、なめちゃいけませんね。

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【6967】
【タイトル】恋人ファンさん
【 日時 】03/01/27 4:18
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



ちくしょう。
なんで、こんなに恋人ファンが気になるのだ。
恋人でもないのに。

なんだっけ?
何か書こうとおもったんだ。
忘れちゃった。

ああ、そうだ。
漱石の「私の個人主義」のHPは明日以後読みます。
くたびれちゃった。

教えるのが好きな恋人ファンさんにお願いしときますが、URL、もう一度
書いておいてくださいませんか。
記事をめくって探すのがめんどうくさいし、皆さんにも読んでもらうための
注意喚起にもなりますし、お願いしますよ。

http://8246.teacup.com/nessy/bbs



【6968】
【タイトル】Naima母さん♪
【 日時 】03/01/27 7:17
【 発言者 】恋人ファン
【 リンク 】http://shizuoka.cool.ne.jp/izubekkan/asuka.htm



>「根石さんも、柳瀬さんも、恋人ファンさん(Rayさん?)、Naimaさん、浜谷さんも、みんなちがって、
> みんないいですよ。」と言ってしまうと、何もかもが吹っ飛んでしまいます。

文脈が違いますよ。「人を日本語の表現能力だけで評価するのはいかがなものか」との関連での引用です。
若いboysomeさんに釣られないで、もう一回あの詩の何行か上から読み直して下さい。

「香具師」の件は、冗談と普通2ちゃん用語は分からないので解説しただけです。
私は子供みたいなところがあって、新しい言葉を覚えると、2ちゃんねる用語みたいに、
普通の掲示板で使うのはマナー違反なのは分かっていても、ついつい面白いので
使いたくなっちゃうんです。困ったものです。。別人格なら我慢するんですが。

カタカナ語のことは、あれから考えたら確かに普通の人よりマイナーなのを
よく使うことがあるなと気がつきました。
「リニアーに」とか確かにまずいですよね。会話なら使わないはずです。どうも、テレビなんかで誰かが
二三回使うのを聞いて、確かに便利だと納得すると「使っていいカタカナ語」の範疇に入っちゃうんですね。

普通の人は、相当耳にしないと意味が分からないものでも、こっちは元を知ってるの
で直ぐ頭に入るからかもしれません。
どうも、「直線的に」と漢字で書く、見た目が「難しそう・重苦しくなる」ことが大きいみたいです。
「リテラシー」も「読み書き理解及び表現能力」なんて、大袈裟だし、漢字が多くて重苦しい。
カタカナは見た目がすっきり軽いので、書き言葉ということもあって使っている面があるようです。

でも考えたら、「インセンティブ・リテラシー」なんて言葉を使って話せる相手が
いないことも大きいな。。(^^;;


しかし、また子供がとんちんかんなことを言ってますね。インド人の英語が2倍くらい速いのは
話してみれば分かることで、2倍とか、まあいい加減ですが、言えるのは普通に英米人とたくさん
話したことがあるから言えるのが分かるのが、それこそ日本語リテラシー!

私は、言葉の表現はまずくてもいいと昨日書きましたが、人の書いたことにあれこれ難癖を付けるなら
最低限の日本語読解力を付けるか、英語に忙しいから日本語の本なんか読んでいられないというなら
人の言うことに分かったようなことを一々言うのはなんじゃらほいと思いますね。

だいたい、日本にいてメディアでリスニングの力を付けようとTVを付ければ、インド英語は
皆無で、聞こえてくるのはアメリカ英語がほとんどなのに、何でその位分かんないんでしょう?
アメリカのニュースやドラマの会話は、一般人の会話より早口なのに、それよりインド人は早口!

あのインド人達と話した後で、米兵が話してるのが耳に入ったんですが、のんびりしたもんでしたしね。
それに「早口」と書いたのは「聞き取れない」と言ってるのとは違うことも分からないようだし。。
まあ、インド人と話したことがないから分からないのかも知れませんが。

母さん!あの「ご免なさい」が言えない子に何か言ってやって下さいな。。(^^;;

http://shizuoka.cool.ne.jp/izubekkan/asuka.htm



【6969】
【タイトル】皆んな、「自己本位」になろうぜ!ただし、↓を読んでから。。
【 日時 】03/01/27 7:24
【 発言者 】恋人ファン
【 リンク 】http://shizuoka.cool.ne.jp/izubekkan/asuka.htm



漱石が自己本位を語っている「私の個人主義」のURLは↓です。
http://shizuoka.cool.ne.jp/izubekkan/kojinshugi.htm

学問のあり方、物事の考え方、やはり漱石は最高のぼっちゃっん先生だった、日本の文系は何でダメダメなのか、
色々なことを考えさせてくれる、最高の講演です。純文学音痴の私的には漱石の最高傑作でした。

http://shizuoka.cool.ne.jp/izubekkan/asuka.htm



【6970】
【タイトル】恋人ファンさん
【 日時 】03/01/27 7:43
【 発言者 】Naima
【 リンク 】http://8430.teacup.com/pillbugtwins/bbs



母さんは困ります。 「おかん」でよろしおます。
香具師の件は早とちりでしたね。 むくれてしまいまして、すみませんでした。

でも、最近、でしゃばりすぎてるのでちょっと自己嫌悪に陥りかけておりますので、もうちょっとの間、静養しないといけない事もあり、おとなしく休場してます。

根石さん、御無理お願いしますが、電話レッスンの件、よろしくお願い致します。

http://8430.teacup.com/pillbugtwins/bbs



【6971】
【タイトル】うちはほんまに...
【 日時 】03/01/27 9:28
【 発言者 】Naima
【 リンク 】http://8430.teacup.com/pillbugtwins/bbs



阿呆や〜〜〜〜〜 (涙)
壊れかけですわ、

http://8430.teacup.com/pillbugtwins/bbs



【6972】
【タイトル】過去ログ係
【 日時 】03/01/27 16:17
【 発言者 】村田
【 リンク 】http://nagano.cool.ne.jp/ha98000/



「鬼」の過去ログ500番まで掲載しました。

過去ログにかわることばというと、「過去の発言集」かな、と
思ったんですが、うちの母親あたりにも一言でピンと来るの
が思いつかないんで、今回は「過去ログ」と書いてみます。

http://nagano.cool.ne.jp/ha98000/



【6973】
【タイトル】村田先輩
【 日時 】03/01/27 18:32
【 発言者 】Naima
【 リンク 】http://8430.teacup.com/pillbugtwins/bbs



私「過去ログ」と言う言い方に難癖つけたみたいになってしまいました。 すみません。 大阪では私みたいな奴を「言いたい事言い」、「しょう〜もない事言い」と称します。 うちの阿呆たる所以です。 ごめんなさい。

http://8430.teacup.com/pillbugtwins/bbs



【6974】
【タイトル】恋人ファンさん、
【 日時 】03/01/27 19:12
【 発言者 】浜谷
【 リンク 】http://toshiohamaya2002.hp.infoseek.co.jp



>そのような、現地で生活することなくで国内でやることが前提の外国語学習では、リーディングが生活の一部になることが基本です。
活字とはいえ、「伝えることを持っている」著者と一対一で向かい合うことで、かなり密度の高い「磁場」が生まれるので大量の読書が語学の王道になっているのです。英語の勉強のためにやるリーディングではなく、書いてある内容を知り、感動したりそれについて自分の考えを広げたいためにする読書なので、日本語の読書と本質は同じです。

賛同します。ただ、仰っているようなリーディングが出来るようになるにはそれ相応の訓練方法と期間が必要になると思います。SSS多読学習法(サイト↓)ではgraded reader(ペーパーバックを0〜6段階ぐらい別に分かりやすく編集したネイティブ小中高生用学習書)を使って取りあえず100万語をある一定の時間内に読む訓練を指導しているようですが、恋人ファンさんはどのようにお考えでしょうか?

http://www.seg.co.jp/sss/index.html

mailto:toshiohamaya2002@yahoo.co.jp
http://toshiohamaya2002.hp.infoseek.co.jp



【6975】
【タイトル】生成文法(1)
【 日時 】03/01/28 1:05
【 発言者 】boysome228

>「生成文法」と翻訳されている generative grammar について、あなたがよくご存じでしたら、私に教えてくれませんか。

私もChomskyの原著を読んだ訳ではないので、インターネット、(計算機による)言語理論の入門書などの聞きかじり(読みかじり?)の知識に基づいて回答させて頂きます。本回答は、下記のURLの説明を大いに参考にしているものです。

 http://www1.rsp.fukuoka-u.ac.jp/chosho/fukuzatu.html

まず引用させて下さい。

”1956年にMITの N. Chomsky が発表した論文「Syntactic Struct
ures」により、言語学の面目は一新されることになった。 Chomsky は,来るべき言語学の研究課題として、次の4つの問いを提起した。
(1)言語(文法)は人間の心の中に,どの様な形で記憶されているのか。
(2)言語能力はどのようにして獲得されるのか。(「プラトンの問題」)
(3)言語能力はどのようにして使用されるのか。(「デカルトの問題」)
(4)言語処理を行っている人間の脳内部の仕組みはどのようになっているのか。
  これにより、「言語学」は論理的、心理学的、さらには脳科学的な研究側面を持つことになり、この流れは「認知科学」という新しい学問分野を作り出すことになった。
  Chomsky はこれらの課題を研究して行くために、次のような4つの作業仮説を設けた。
(A)人間の脳内には,言語に関する知識を記憶し、またそれらを結合して言語表現(音声、文字列)と意味表現を作り出す計算システムが存在する。
(B)脳内の言語機能は、離散無限を扱うという点で、他の認知システム(一般にアナログデータを扱う)とは際立った違いがあり、言語に関する計算メカニズムは他の認知システムから独立したモジュールを成す。
(C)この計算メカニズムは、経験データだけからは決定できない生得的な機能を含む。(言語能力生得説)
(D)言語機能は「人間」という生物種だけに存在する固有の機能である。
  このような前提の基に人間の言語能力を研究して行くアプローチをチョムスキーは「生成文法 (generative grammar)」と呼んだ。人間の脳が言語を生成して行くメカニズムを解明する、という意味で「生成」というようである。”(引用終り)

 という事で、多分、(A)人間の脳内には,言語に関する知識を記憶し、またそれらを結合して言語表現(音声、文字列)と意味表現を作り出す計算システムが存在する。という仮定から、”生成”という言葉を用いているのだと思います。

 生成文法の中心部分は、文章の構文解析規則からなります。それは、たとえば
  文 = 主語 + 述部
  述部 = (動詞) 又は 動詞 + 目的語 又は ・・・・
  目的語 = 名詞句 又は 名詞節 又は ・・・
 のような文法に適った文の分解規則(=構文規則又は変形規則)からなっています。この手法の最も華々しい応用例に計算機処理用言語があります。彼の理論が、当時登場しつつあった電子計算機の処理に都合のよい形式的体系(形式言語理論)であっために、1960年Algol 60という計算機用の言語の文法が生成文法の構文規則によって書き下されました。以来、計算機用処理言語は、生成文法的な構文規則によって定義する事が一般化しました。



【6976】
【タイトル】生成文法(2)
【 日時 】03/01/28 1:11
【 発言者 】boysome228

>その意味での「生成文法」が人間にうまれつき備わっているんじゃなければ、なんで個別言語の個別文法が誰にでも備わってしまう普遍性があるんだ、というのがチョムスキーの仮説ではないですか。

 ほぼその理解でよいようです。

 計算機科学への形式言語理論の応用とともに、Chomskyは自然言語(人間の言語)研究にも大きな影響を与えました。引用その2です。

  ”生成文法理論においては、全人類の言語に共通な普遍文法(Universal Grammar)の存在を仮定し、この「文法」はいくつかのパラメータ付きで書かれており、個々の言語の文法的な違いは、これらのパラメータの値の違いと考えるわけである。そして,すべての人間は生まれながらに,この「普遍文法」を脳内に備えており、子供は周囲の大人たちの会話を聞いて、普遍文法のパラメータの値を設定して行き、急速に母国語の文法をマスターする、と想定されている。
  最も基本的な「主辞の位置のパラメータ」の他に、主語+述語,の構文において,主語を省略しても良いかどうかの「主語省略可能性パラメータ」などが重要である。
英語,フランス語、ドイツ語などでは主語が省略できないが、日本語、スペイン語,イタリヤ語,スラブ諸言語等では主語省略が場合により許される。” (引用終り)

 上記の普遍文法=”すべての人間が生まれながらにして備えている(母国語によらない)文法知識”の存在は Chomskyの仮説に過ぎません。これは、個別の言語の文法の詳細を各々別個の規則として扱うと、(1)規則や品詞の数が膨大なものになってしまい、(2)英語以外のさまざまな言語に対しては、それぞれに異なった規則を書かなければならない、という困難を克服するためのご都合主義的理論のようです。しかし、Chomsky自身が、後年、「言語は人間が扱うには複雑すぎる計算を要する」(MIT Working Papers in Linguistics, 1989) と述べており、計算機科学における「人工知能」的アプローチの行き詰まりから、「人間の言語のように曖昧で複雑なものを計算論的、数学的にモデル化しようとする考え方そのものが誤りだった。」という反省が近年一般化しているようです。



【6977】
【タイトル】おれおれまあまあ
【 日時 】03/01/29 1:24
【 発言者 】ダジャレー夫人の恋人

精子不明。



【6978】
【タイトル】岡井隆の時事短歌。
【 日時 】03/01/29 17:30
【 発言者 】英語嫌い人

戦争がよくある侵略へ堕ちて行く飽きよとばかりふり注ぐ鉄
テロリズムの一語にくくって言ふなかれどこかきらきらと明治のテロル
怖いもの探しをしてる人間のたまらなく怖い夕暮れである
青年は国に殉ふどの国もどの宗教を信ずる民も
アメリカは負けはしないだあうしかし林檎の芯は腐ちゆくだらう
神聖と暴力の結びつくときのあはれさを日々見せられて生く
にくしみをどこまでやはらげあへるのかふかい哲学が必要だらう
おだやかに此の戦争を思はむに統べてがすみずみまで悲しすぎる
「戦争ではなかった」とすればでは何だしずかにパンが余る卓上
アフガンとは何だと自分に幾度も問ふて答へて答へてぞ問ふ
たくさんの人がそれ<以後>の世に棲めりうるさそうに髭刈つてゐる俺
プラカードかかげ「はんたーい」とだけ叫ぶか細き声に降れ 別れ雪



【6979】
【タイトル】long time no・・・
【 日時 】03/01/30 13:01
【 発言者 】Eric

お久しぶりです。大風呂敷のページを開くこと自体久しぶりです。
生徒指導上の問題で、度重なる会議、家庭訪問など体力的にも精神的
にもまいってしまった状態が数ヶ月続きました。今年度から中1の担任を任されていますが、ここまで大変とは思わなかったです。まだ解決はして
いないのですが、久しぶりに投稿してみます。

中1の教科書が2学期で終了したので、生徒全員が読んだものを
録音してCDを作ろうと思いました。実際録音したのですが、生徒の発音
が1ヶ月前と比べて下手になっているのにショックを受けました。その
原因はただの練習不足です。教科書を10回音読してくることを冬休みの宿題にしていましたが、さぼった者も多いのでしょう。さらに全国模試の対策
授業をせざるを得ず説明中心の授業が続いたため音読をする時間が取れな
かったこともあります。管理職の方々が他校と比べ模擬試験の結果が悪いとあーだこーだといってきます。(前回の模擬試験はフォニックスをやっていたため試験範囲が終わってなく、むちゃくちゃ悪くて相当文句を言われました)しかし試験が終わって生徒の反応を見ると、別に対策してもしなくても
大して結果にかわりはないと思いました。こんなことなら普通に音読中心
の授業をしておけば良かったと後悔しています。

(一応)有名?私立進学校に勤めている以上模擬試験の結果も大切なのでしょうが、中1から〜に勝った負けたというのはばからしいなぁ、と感じます。さらに言えば、模擬試験の問題というのが実にくだらないと思います。これって職務放棄、職務怠慢になるのでしょうか?



【6980】
【タイトル】音作り
【 日時 】03/01/30 21:10
【 発言者 】sb[Profile 京都府に住む30代の男性の方]

Ericさんは、柴田さんの授業見学をさせていただいたときに案内していただいた方ですか?たぶんそうだろうと思います。
中一を担任されているのですね。模擬試験がくだらないとおっしゃいます。模擬試験や大学入試が変わりつつある段階にあるということを最近感じています。時代を先取りする授業は「実績の中に100パーセント理念を内包する」が原則だと思います。しかし私は楽観論者ですが、必ずよい方向に日本国内の英語教育(言語教育)環境は変わっていくと思っています。



【6981】
【タイトル】Harry Potter - Revised
【 日時 】03/01/31 1:44
【 発言者 】boysome228

Ron: You're Parselmouth. Why didn't you tell us?
Harry: I'm what?
Ron: A Parselmouth! You can talk to snakes. You are bilingual.
Harry: I spoke a different language? But - I didn't realize - how can I speak a language without knowing I can speak it?
Hermione: That's exactly the way you should do it. According to Professor Krashen, you can't think of grammar rules while you are talking. You can't learn them, but just acquire them.
Harry: So? I bet loads of people here can do it.
Hermoine: Oh, no they can't. Being able to talk a second language at that level is not a very common gift. Only Salarzar Slytherin and Professor Togo have ever reached that height in history.
Ron: Ginny might suspect you must have a snake girlfriend or something.
Harry: I feel dizzy. I'd better see Madam Pomfrey. By the way who's Professor Togo?



【6982】
【タイトル】Stephen Krashen's Theory
【 日時 】03/01/31 1:48
【 発言者 】boysome228

"Language acquisition does not require extensive use of conscious grammatical rules, and does not require tedious drill." Stephen Krashen

"The best methods are therefore those that supply 'comprehensible input' in low anxiety situations, containing messages that students really want to hear. These methods do not force early production in the second language, but allow students to produce when they are 'ready', recognizing that improvement comes from supplying communicative and comprehensible input, and not from forcing and correcting production." Stephen Krashen

"The best methods are therefore those that supply 'comprehensible input' in low anxiety situations, containing messages that students really want to hear. These methods do not force early production in the second language, but allow students to produce when they are 'ready', recognizing that improvement comes from supplying communicative and comprehensible input, and not from forcing and correcting production." Stephen Krashen



【6983】
【タイトル】Sorry!
【 日時 】03/01/31 2:02
【 発言者 】boysome228

My mistake. I put the same quote twice!

"Acquisition requires meaningful interaction in the target language - natural communication - in which speakers are concerned not with the form of their utterances but with the messages they are conveying and understanding." Stephen Krashen

"In the real world, conversations with sympathetic native speakers who are willing to help the acquirer understand are very helpful." Stephen Krashen



【6984】
【タイトル】眠い
【 日時 】03/02/01 0:22
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



雑誌記事を書いていたため、掲示板に書けませんでした。
雑誌記事が終わったので、今日は書けると思っていましたが、猛烈に眠い。
明日以降にします。

http://8246.teacup.com/nessy/bbs



【6985】
【タイトル】ダイレクトメソッドの例
【 日時 】03/02/01 13:06
【 発言者 】パクパク

音作りのあとは、ダイレクトメソッドによる音読50回がいいとおもう。
要は、文法レスで、音読。
音をつくって、5文型や文法を考えながら音読するのでは、
音作りの効果もほとんどない。
どうして、日本語を使わないで英文が
理解できるようになるのか?
そういう疑問に、下記は答えている。

以下、実際例を引用


 ダイレクトメソッドは、音声言語(聞くこと・話すこと)をネイティブスピーカーにより、遊びを通じて、楽しく、体で身につけることを第一に考えています。レッスンには日本人スタッフが助手としてつくことがありませんから、子供達は言葉が分からなくても、日本語に頼ることなく、先生の言葉に注意深く耳を傾けるようになるのです。週一回の限られた時間だけでは、すべてを習得することは難しいでしょう。しかし、ご家庭での反復練習を積み重ねることと、長期間レッスンを続けることで、必ず成果があるものと確信しております。


一見、一番時間のかかる教え方かもしれません。
でも、一番確実に、早く、役立つ英語が身に付く教え方なのです。

たとえば・・・

「OPEN」という言葉は、日本語では「あける」の3文字で理解させることが出来てしまいます。しかし英語を初めて耳にする子供にどのように理解させて、覚えさせるかを考えてみたときに、参考になる例を挙げてみましょう。

先生が子供達にジェスチャーを交えて英語で話しかけます。

1.ドアーを開けながら・・・「Open the door」

2.本を開きながら・・・「Open the book」

3.窓を開けながら・・・「Open the window」

さて、子供達はOPENという言葉を理解できたでしょうか??

これだけで理解出来る子供達はほとんどいません。なぜなら、子供達はドアーを引く動作(Pull)をOpenと理解してしまうかもしれませんし、本のページをめくる動作(Turn)をOpenと理解してしまうかもしれません。窓を横にずらす動作(Slide)を見てOpenを学ぶのですから、それは難しいはずです。
では、どのようにしてOPENを理解してもらうのか・・・

1.まずドアーをさして・・・「This is the door」
  ドアーを開けながら・・・「Open the door」
  ドアーを閉めながら・・・「Shut the door」

2.まず本をさして・・・「This is the book」
  本を開きながら・・・「Open the book」
  本を閉じながら・・・「Close the book」

3.まず窓をさして・・・「This is the window」
  窓を開けながら・・・「Open the window」
  窓を閉めながら・・・「Shut the window」  など・・・

このようにいくつかの例を何度も何度も繰り返しながら、子供達に動作を対比させることで、言葉を頭ではなく、体で理解させる。つまり、”日本語に翻訳をせず、英語を英語で理解させる。”ことが可能になります。これがのダイレクトメソッドなのです。一見当たり前のように思われがちですが、このことを当たり前のように実践出来ているこども英会話教室が少ないのも現状です。一見時間がかかるように思われがちなダイレクトメソッドが実は一番確実に身につくための近道なのです。



【6986】
【タイトル】難しい文法用語と簡単な英語
【 日時 】03/02/01 17:34
【 発言者 】パクパク

ダイレクトメソッドの別の例

日本だったら、こむづかしい文法用語を
つかいます。現在形、進行形、過去形、現在完了形、
未来形など。
もっと簡単な英語にしたら、ダイレクトメソッド
に近くなるとおもいます。

シンガポールの小学生の英語の教科書を見ると、反復練習が非常に多いです。
たとえば、時制の練習では

Everyday :He takes his daughter to school.
Now :He is taking his daughter to school.
Yesterday :He took his daughter to school.
Already :He has taken his daughter to school.
Tomorrow :He will take his daughter to school.

このように、一つの例文を言い換えたりする練習を繰り返すうちに、脳に英語の回路が出来上がっていくのだと思います。



【6987】
【タイトル】「中庭」から転写
【 日時 】03/02/02 3:17
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



高見さん、有藤さん(1)

 お返事をありがとうございました。
 こんなふうにお返事をいただけたのは、初めてのことで、私は襟を正そうと思いました。ありがとうございました。
 ネット社会というのは、(私のような)ならず者が出没するから難しい社会だとも読める投稿もありましたが、本当にこの社会が難しいのは、まともな反応がなかなか返ってこないところにあると思っています。まともな議論が提示されても、それが深められることがないままに流されていくこと。その点にこそ、ネット社会の難しさがあるのではないでしょうか。私も「大風呂敷」 http://sky.iruka.ne.jp/cgi-bin/a4/iruka.cgi?shigeru という掲示板を一つやっておりますが、議論が深まることはなかなかありません。
 これをどうにかするには、「過去ログ」を整備しておくことくらいしかやりようがないと考えています。「過去ログ」さえきちんと整備されていれば、尻切れトンボになった議論を蒸し返して再開することは可能だろう、と。しかし、生活は厳しく、私はなかなか自分で「過去ログ」をめくり返している時間がとれません。話が逸れました。

 今回の私の言葉づかいは、私が酒に酔って書いたことが原因の一つですが、酒のせいだけにするつもりはありません。もう一つの表に出ていない原因は、 Jackie さんの「中庭」への投稿を削除して以後の柳瀬さんの対応にあります。
 現在の英語教育のていたらくの原因の一つは、大学の教員養成過程に、日本語で育った日本人の口の動きを元にして作った英語学習用の音声学がないことにある、これに関しては大学の教員たちは今でもおさぼりを続けているという「大風呂敷」での私の記事の指摘に Jackie さんが反応してくださり、この「中庭」に、「喧嘩を売りにきました」というようなタイトルで記事を書き込まれました。この記事はただちに柳瀬さんによって削除されました。タイトルが刺激的であるだけのことで、中身はきわめてまっとうなというか、むしろかわいらしい記事だったと思いますが、何の警告も発することなく、柳瀬さんは Jackie さんの記事を削除しました。

 削除です。

 人の発言を削除するのです。言論の守り手のような顔をして、正体はそうではない。人の発言を簡単に削除するような大学人というものはいったい何なのか。私は小心者とも思ったし、プチ・ファシストとさえ思いました。
 柳瀬さんによる Jackie さんの記事の削除に関して、この小心者が、と書いた私の発言も削除されました。
 それだけではない。
 名無しのまま「大風呂敷」で行儀悪く段平を振り回す者が現れた頃、「中庭」で中等教育教員という名で、教員の顔をして教育者づらをする記事を書いている者がいました。おそらく職業も教員だろうと思われます。
 柳瀬さんが経営している「本音の掲示板」というところで、「中庭」に中等教育教員という名前で書き込んでいる者と、「大風呂敷」で段平を振り回す者は同一人物であるという記事を書いたところ、柳瀬さんが、「もしも、何の証拠もなくそんなことを言うなら、ひどい誹謗中傷になる」という意味のことを書かれましたので、掲示板で右クリックして表示されるソースとかいう表示からプロバイダとそこにぶらさがる端末番号を拾い出し、証拠として提出したら、柳瀬さんはこの証拠そのものを削除したのでした。
 開いた口がふさがらない。いったい自分が何をやっているのかわかっているのか、この人は。

http://8246.teacup.com/nessy/bbs



【6988】
【タイトル】高見さん、有藤さん(2)
【 日時 】03/02/02 3:18
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



 よくわかったことは、この人がやたらに削除が好きなことでした。真理を求めるような顔をして、証拠をさえ削除する。行儀よくしろという意味のことを私に何度か言った人ですが、節度やら品位やらお行儀やらというものの正体は、保身なのです。ものごとの筋目を消すことです。証拠を消すということはそういうことです。学校や大学には、波風を立てるなという保身のための処世があるのは知っているが、公開された掲示板という場所で学校という閉鎖社会にしか通用しない処世をおおっぴらにやってしまったのが、柳瀬さんだったのです。それが彼の削除行為だったのでした。自分で「何の証拠もなく云々」と言い出しておいて、私が証拠を提出したら、それを削除するのですから、柳瀬さんはものごとの根拠というものを消す人なのです。
 もうこのような話題はいいかげんにしたいと音をあげていたのは確かに柳瀬さんの方でしたが、自分で「何の証拠もなく云々」を言った後に、私が提示した証拠なのですから、決して削除などすべきではないでしょう。自分が継続したくない話題だからといって、証拠まで削除したのでは、何もわかっちゃいないのだと言われても仕方がないのです。
 私は削除された証拠を再度掲載し、強く抗議しました。そのことによって、ようやく証拠は「本音の掲示板」に残りました。http://www.kirihara.co.jp/CHUSHIKOKU/e-genki/
 ネット社会なんてものは、柳瀬さんは何もわかってないのではないか。
 致命的ではないか。化けの皮ではないか。柳瀬さんの証拠削除(隠滅)という行為を見るに及んで、私の中にそういう確信が生じました。

 「化けの皮」という語によって、高見さん、有藤さん、また読者の方々に不愉快な思いをさせてしまったことは申し訳ありませんでした。お詫びいたします。
 しかし、私は柳瀬さんの一連の削除行為、隠滅行為は落とし前がついていないと思っているのです。Jackie さんの記事の削除について、私の提出した証拠削除について、自分の判断の誤りについて、柳瀬さんはすべき謝罪をしておりません。しらばくれ続けているだけです。

 「中庭」は、リニューアルされるそうですが、それが投稿者の制限、削除行為を容易にする規約の書き直しになるのではないかと私はにらんでいます。つまり、柳瀬さんによる削除行為の強化ではないのでしょうか。投稿者そのものの削除、つまりアクセス制限が設置されるのではないかとも思っています。
 そうなった時は、改めてきっちりと批判したいと思っています。

 私の記事は、言論なのか「荒らし」なのか。
 私は読者の一人一人に判断していただきたいと願っています。
 この判断に関して、私は柳瀬さんを信用することなどできません。
 なにしろ、証拠を削除する人なのです。

 投稿数が多いため、記事がとぎれとぎれになり、非常に読みにくいですが、「大風呂敷」の過去ログには、柳瀬さんの削除行為がたどれるように、「中庭」から転写した記事があります。

 この「中庭」における、私の行儀の悪さの発生地点は柳瀬さんの削除行為です。あらかじめ悪意を持ってここに来たのではありませんでした。

http://8246.teacup.com/nessy/bbs



【6989】
【タイトル】boysome228 さん
【 日時 】03/02/02 3:22
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



> "Language acquisition does not require extensive use of conscious
grammatical rules, and does not require tedious drill."
                          Stephen Krashen

 この Krashen の意見は、母語がヨーロッパ系の言語である学習者にはこれでいいでしょうが、日本人には無効だと思います。磁場構造を無視したもの言いだと思います。

http://8246.teacup.com/nessy/bbs



【6990】
【タイトル】ダイレクト・メソッド
【 日時 】03/02/02 3:32
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



パクパクさん

open や shut などの語をダイレクトに理解させるのに、英語だけ使って授業
をするのも結構でしょうが、the day after tomorrow などはどうやってダイ
レクトな理解をもたらしたらいいのでしょうか。
sentimentality だの、solemnly など抽象的概念を含む語はダイレクト・メ
ソッドによって、英語だけ使った授業でどのように理解させることができるの
でしょうか。
もし、これが可能であるならば、英会話学校がこれほどの役立たずであるはず
はないのです。ネイティヴ・スピーカーの言うことを注意深く聞いていれば誰
でも英語が上達するはずなのです。映画を観ているだけでも、かなりな英語の
量に触れるのですから、映画を観るだけでも英語が上達するはずなのですが、
そんなことは起こっておりません。
いつもながら、次から次へと新しい方法を提示されるのには少々飽き飽きして
おります。いつも思うのは、根拠を示せ、です。

http://8246.teacup.com/nessy/bbs



【6991】
【タイトル】Eric さん
【 日時 】03/02/02 3:57
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



 東大に何人合格者を出したかを競うような学校に勤務されているのですし、それを無視した仕事はできないのでしょうから、迷いが深まるのはよくわかりますが、私は柴田さんがたどられた道がまっとうなものだと信じています。
 知識量の獲得は、東大に受かりたい生徒はそれに必要なだけを個々が自分で獲得するはずです。本当はそれしかない。学校がすべてを獲得させることは無理だろうと思います。
 いい教材を提示した上で、それをどういうやり方で、どういう質がとれるだけやればいいかを言葉にできれば、合格したい生徒は自分でやるでしょう。どういう質がとれるまでやるべきかを言葉にすることが難しいのだと思います。
 知識を獲得する過程で、柴田さんが作られたような音が知識を媒介にしていくなら、それが最良なのです。知識がまともな音を一体化するでもいいし、まともな音が知識を一体化するでもいいが、いずれにせよ、一体化が生じるなら、それが本当の近道だと思います。
 音とイメージを一体化する作業は、生徒が個々に自分でやるしかないことです。そして、それこそが理解を瞬間化させ、運用の中で自然化させている過程の核にあるものです。
 音がまともであり、理解が瞬間化するということがいずれも欠けていなければ、問題集を多くことですら、「運用」の一種です。
 もっとも核になるものは、生徒が個々にやるしかないのですから、ちゃんとした「音づくり」と、よくこなれた音で読める文に関して良質のヒントや、的をついた説明をところどころに置いてやる程度のことをすれば、学校が果たすべき義理は果たしていると考えていいと思います。
 ヒントを置くとか、的をついた説明をするとかはいくらでもやっているところはあるでしょうが、「音づくり」や「音読」、あるいは「音づくり」や「音読」によるインプットをまともにやっている学校はほとんどありません。

 柴田さんが教えられた生徒さんたちは、今、高校1年生でしたっけ。
 この生徒たちの東大合格者数が減らなかったら、柴田さんはまったく革命的な授業をなさったことが立証されます。その後、大学に入学して以後も、音と知識、音と意味、音とイメージを絶えず一体化させていくなら、その生徒たちの英語は確実に使える英語になるでしょう。

 おそらく柴田さんは、東大合格者数というようなものと、自分の「音作り」によるひたすらな音読の授業とを両立させることを現在考えられていると思っています。この掲示板にもなかなか書いていただけないで淋しい思いをしていますが、柴田さんの正念場を強く応援しているとお伝えください。

http://8246.teacup.com/nessy/bbs



【6992】
【タイトル】訂正
【 日時 】03/02/02 4:00
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



>問題集を多くことですら、「運用」の一種です。



問題集を多くこなすことですら、「運用」の一種です。

http://8246.teacup.com/nessy/bbs



【6993】
【タイトル】boysome228 さん
【 日時 】03/02/02 4:04
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



 「生成文法」に関する記事の紹介をありがとうございました。
 これについて、書きたいのですが、また今日もやたら眠くなりました。
 もうちょっと頭のはっきりしている時に書く予定です。
 必ず書きたいと思っていますので、悪しからず。

 音とイメージ(意味)の二律背反というようなことを書かれ、大変興味深く思いましたが、記事がだいぶ流れてしまいました。これについても書きたいと思っています。

http://8246.teacup.com/nessy/bbs



【6994】
【タイトル】パクパクさん
【 日時 】03/02/02 4:23
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



>シンガポールの小学生の英語の教科書を見ると、反復練習が非常に多いです。
たとえば、時制の練習では

Everyday :He takes his daughter to school.
Now :He is taking his daughter to school.
Yesterday :He took his daughter to school.
Already :He has taken his daughter to school.
Tomorrow :He will take his daughter to school.

 これは Jackie さんのやられていることに近い。ダイレクト・メソッドで
やるかやらないかは大きな違いとなりますが、直接的にはダイレクト・メソ
ッドとは関係ないでしょう。
 こういう練習は私は賛成です。
 こういう練習のためのよく練られた教材があれば、私は「技法グラウンド」
で使ってみたいとも思います。

http://8246.teacup.com/nessy/bbs



【6995】
【タイトル】RE: Krashen
【 日時 】03/02/02 9:10
【 発言者 】boysome228

> "Language acquisition does not require extensive use of conscious
grammatical rules, and does not require tedious drill."
                          Stephen Krashen

>>この Krashen の意見は、母語がヨーロッパ系の言語である学習者にはこれでいいでしょうが、日本人には無効だと思います。磁場構造を無視したもの言いだと思います。

 実は私も同じように思いました。偉大な教育家・言語学者のKrashenといえども勘違いをするのです。日本人英語教師や文部省が右往左往するのも無理はないかも。漢文訳読のように文字に頼った時代の語学教育はともかく、音声・映像がすぐ手に入る現代の語学教育、特に話す能力・聞く能力の教育法についてはまだまだ謎だらけ、試行錯誤の真っ最中という事だと思います。



【6996】
【タイトル】死なない英語
【 日時 】03/02/02 11:35
【 発言者 】Jackie

東大生になるのには 英文解釈教室、700選 他 いくつかの難解な参考書や問題集をこなす、、(らしい。進学校に通っている生徒に教えてもらった。)高校二年までに教科書は終わり3年には受験にむけての勉強だとか。

そんなに勉強して受験を突破しても多くの学生の英語が死んでしまうのはなぜだろう。
大学に入って安心して勉強を怠ってしまうからだろうか?
いや死にはしない眠っているだけか? 高校までの英語教育を基礎に勉強をつづければ使い物になる?から今の学校教育でよいのか?

死んではいないまでおやはり多くの学生の英語が仮死状態だ。

やはり 足腰が鍛えられていないからだ。
基礎造りをおろそかにして豪華に見える家をたてたから。
音作りや声や筆写を通しての基礎のセンテンスの運用と徹底。
簡単な文章からの英作文。そして英語をを聴く事。
これがなされていないのに 英文解釈などしてしまうのでちゃんちゃらおかしい。(実は 私に英文解釈教室を理解できるだけの頭がないだけだったのかもしれないが 今もあまりすきではない。基礎が出来た上でのおさらいとして もしくは英文をひねくり回してる喜びたい研究者がやればよい。)

英文解釈や細かすぎる英文法が英語の基礎ではないのにこれを基礎にしている学校教育。
もしくはネイティブをとおして自然に英語を身につけようという発想。
コミュニカティブな授業や 生徒にスポットをあてずに先生がスポットをあびてしまっている授業。


柴田さんの方法の生徒なら 英語が死なない。死なないはずだ。
この授業がEricさんたちを通じて広がっていくことを願う。
(あーまた自分で自分の首しめてしもた。これがひろがったら困るのは、、、)

Ericさん
英語(英会話)教室でもすぐに結果をもとめる生徒や親もいます。
地道な基礎訓練よりも カンバッセーションを求める。
まあ英会話教室に来る生徒たちは 外人と話す自分に夢をみる
現実とはちがった世界、異文化の湯気を求めているだけで 英語力向上をもとめていないのでしょう。英語力向上には基礎訓練が必要なのに
会話には基礎が必要ないとでも思うらしい。自分でやらずに
週に1,2時間通うだけで身につくわけないです。

土をつくって 種をまいて水をやって 日向にだして
そして時間をまたなくちゃ 芽がでない。そして 花がさくまでには
日々の手入れが大事。
結果を急ぐ親や生徒 そして上司たちには家庭菜園をすすめましょう。
流行のガーデニングならやってるかもしれませんが
苗を買って来てこじゃれた鉢によせ植えする インスタント時代ですからねえ。これじゃ英語力にも即効性をもとめるわけだ。



【6997】
【タイトル】ぱくぱくさん
【 日時 】03/02/02 11:50
【 発言者 】Jackie

>音作りのあとは、ダイレクトメソッドによる音読50回がいいとおもう。
要は、文法レスで、音読。


ダイレクトメソッドを使った音読って どのようにやるのでしょうか?
意味がわかりません。


>ダイレクトメソッドは、音声言語(聞くこと・話すこと)をネイティブスピーカーにより、遊びを通じて、楽しく、体で身につけることを第一に考えています。レッスンには日本人スタッフが助手としてつくことがありませんから、子供達は言葉が分からなくても、日本語に頼ることなく、先生の言葉に注意深く耳を傾けるようになるのです。週一回の限られた時間だけでは、すべてを習得することは難しいでしょう。しかし、ご家庭での反復練習を積み重ねることと、長期間レッスンを続けることで、必ず成果があるものと確信しております。

ダイレクトメソッドとは英語を英語で教えるということですよね。
日本は英語が日常で話される国でもないのに 英語を英語で教えて英語が理解できるようになり話せるようになるとはとても思えません。
週1、2回のレッスンでは とてもとても無理でしょう。

1歩譲って子供になら 英語の音が耳から入ることは 何がしかの利点が将来あるかもしれません。それでも話せるようになるとはおもえませんが。

また Turn! twist! Open!などの 短く体を使って覚えられることばなら
日本語の 回って 開けて! などよりは 響きリズム的に
子供の体には染み込むでしょう。

大人には日本語を介して英語を教えたほうがよいと思います。
英語を英語で教える授業をやるとしたら
Naimaさんがドイツでドイツ語を学習した 3ヶ月320時間の集中学習+家での自習時間 というような集中学習をしないかぎり無駄におもわれます。
そしてそれも磁場にいるかいないかでも 効率はちがってくるでしょう。



【6998】
【タイトル】ドリル
【 日時 】03/02/02 12:09
【 発言者 】Jackie

>日本だったら、こむづかしい文法用語を
つかいます。現在形、進行形、過去形、現在完了形、
未来形など。
もっと簡単な英語にしたら、ダイレクトメソッド
に近くなるとおもいます。

シンガポールの小学生の英語の教科書を見ると、反復練習が非常に多いです。
たとえば、時制の練習では

Everyday :He takes his daughter to school.
Now :He is taking his daughter to school.
Yesterday :He took his daughter to school.
Already :He has taken his daughter to school.
Tomorrow :He will take his daughter to school.

このように、一つの例文を言い換えたりする練習を繰り返すうちに、脳に英語の回路が出来上がっていくのだと思います。

パクパクさん
ぱくぱくさんのいうダイレクトメソッドというのがよくわからないのですが
シンガポールでの文の活用練習はこれは 私のやっている長崎げんやさんの文型練習にとても近いです。 これはとても効果があります。
一つの文章
You do your homework everyday.
を 質問形 否定形 Wh質問にして
それを過去形、未来形、現在進行形 過去進行形 現在完了形、などに
瞬時に変えていく訓練です。 タイマーをつかって時間内にやります。
これで ゲーム性ができ あきずに繰り返せます。
英語の語順を無意識にできるようになるのにとてもよい訓練です。

私はこれを文章をみてできるようにしたあとに空でやります。
完璧にできて 楽チンと生徒が思った時点で
絵だけを見せて活用したり
話しかけるようにしたりしてやってみます。
そうすると さっきまで簡単にできていた活用につっかえたりします。
これは音とイメージの一致ができていないからで
絵をみたり 体をうごかしたり イメージしたりしながらやることで
徐々に一致してきます。

ちなみに ほとんどの文が活用できるので 教科書も音読したあとに
質問形読みをして否定形で受け答えをしたりとして 使っています。

学校の教科書にたりないのは 例文の反復練習。ドリルですね。



【6999】
【タイトル】根石さん
【 日時 】03/02/02 16:30
【 発言者 】Jackie

>よくわかったことは、この人がやたらに削除が好きなことでした。真理を求めるような顔をして、証拠をさえ削除する。行儀よくしろという意味のことを私に何度か言った人ですが、節度やら品位やらお行儀やらというものの正体は、保身なのです。ものごとの筋目を消すことです。証拠を消すということはそういうことです。学校や大学には、波風を立てるなという保身のための処世があるのは知っているが、

現在の英語教育が変わらないわけがここにあるような気がする。
波風をたてない、改革をとなえながら変化をきらう。なれあう ほめあう。

柳瀬さんは大学のせんせーにしては開かれている人だ。
HPを拝見して 読み応えもあり 学ぶところもあり 面白かった、現在の英語教育を開拓していく力を持っている人のように思えた。
そしてなにより掲示板をもたないHPが多い中掲示板をもっている。
「英語教育のための自由な議論の空間です!多様性こそが健全さを生み出します!感想、意見提起、疑問、反論、異論などをお待ちしています!」

しかしこの掲示板で あまり議論が活発になることがない。
第一に議論そのものよりも 節度や品位を大事にする。問題にする。
それゆえ肝腎な議論がはじまらない。
第二、
品位節度 不適切な書きこみにたいする 嫌気 とがめの投稿はすぐにあれど、
なぜか英語教育に関しての問題提起に対してには投稿も反応も少ない。

第三に 議論がうけながされてしまう。謙虚に反省して真摯に受け止められてしまうと そこから議論の発展の余地がない。お互い違った意見を交換しあうことは批判ではあれど 相手を非難しているはずではないはずだ。
違った意見をたたかわせることで 何かが生まれるはずではないのか?

私が日本に帰ってきたとき 自分の意見をはっきりいう癖がついていて困った。自分はこう思うといっているだけなのだが 相手と意見がちがうと 相手は相手自身が批判非難されている思ってしまうのだ。
議論は決して相手を非難しているわけではない、でも日本という土壌でのディベートはこのような点で難しい。

中庭では英語にふれている人がおおいのだが この点では日本的で
どうも意見が違う=批判、非難 と受け止められてしまうようだ。

根石さん 私の投稿が発端でご迷惑をおかけしています。
ねっこがどこにあるのかは わかっています。
しかし ここいらで 一度水に流して 英語教育に関する議論に集中していきたくおもいます。せっかく開かれている数少ない掲示板で 議論ができなくなるともったいないからです。

では中庭にいってきます。
あ、広場のほうでは 文法に関して投稿がいくつかされています。
http://400.teacup.com/comment/bbs



【7000】
【タイトル】賛成
【 日時 】03/02/02 20:22
【 発言者 】boysome228

>根石さん 私の投稿が発端でご迷惑をおかけしています。
ねっこがどこにあるのかは わかっています。
しかし ここいらで 一度水に流して 英語教育に関する議論に集中していきたくおもいます。せっかく開かれている数少ない掲示板で 議論ができなくなるともったいないからです。

 Jackieさん。全面的に賛成です。