【6801】
【タイトル】とにかくやかましいんだわ、
【 日時 】02/12/29 5:15
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



英語の回りは。
だから、俺はもっとやかましくしてあげているのだわ。

http://8246.teacup.com/nessy/bbs



【6802】
【タイトル】音の切れ目と民間療法
【 日時 】02/12/29 10:52
【 発言者 】パクパク

むかし、おばぁちゃんの智恵というものがあった。
この智恵には、生活体験からできあがっているもので
書物にはならない。
また1:1で、娘(おかぁさん)へ、口伝や体験を
とおしてpass on伝えられていたとおもう。

ところが、ある人が、分厚いカラー本を出して
権威者の名前をだして、販売したらこちらのほうが
売れてしまい、核家族化の進行とともに、
おばぁちゃんの智恵は都会の家庭のなかでは消えてしまっている。

医学領域になると、そこは悲惨な結果がうまれている。
医学本のかわりに、近代製薬産業の家庭進出がすざましい。
また、病院の数がやたらに増えている。
助産婦の減少は、まさに、日本のアメリカ化の進行結果でも
あった。

おそらく、このことは、英語産業にも言える。
車夫英語というものがあった。
あるいは、戦後パンパン英語というのもあった。
また、通訳英語(平川英語)というものもあった。
ところが、こういう類のものは、民間療法あつかいで
権威のないものであり、廃れたとおもう。

英語の文法こそが、知的産物の極致であろう。
文法なるものを、民間人が考えつくゆとりはない。
国家機間に類するものが、考え出したとおもう。
日本の古文法もそうであろう。
日本人が考え出したというより、外国勢力がかんがえたのであろう。
高校のころ、已然形というコトバがでてきて、びっくりしたものである。
何?これ。

英語を教えることを職業としている人が、文法を否定することは
まずないだろう。
しかし、この文法が、音の切れ目をずらしているのである。

1)Help + yourself
2)Help your | self

1と2との切り方がある。
99%は、文法による切断で、1で音読するとおもう。

私が、この掲示板でいいたいのは、1と2とで音読する
ことの重要性である。
そして、その効果の違いである。
私は、1で音読を500回、1000回やるよりも
2で音読を50回した方がいいのではないかと
仮説している。

音読時の音の切れ目が、きわめて重要だとおもっている。



【6803】
【タイトル】パクパクさん
【 日時 】02/12/29 16:11
【 発言者 】Jackie

パクパクさんは 本城さんという方のセミナーに参加なさったのですか?
いかがでしたか?

>ほんとにぺらぺらになっちゃた生徒」が人がぞくぞくと…

マジ?
なわけないですよね。 そんなことあるわけがない。



【6804】
【タイトル】Help yourself.
【 日時 】02/12/29 16:14
【 発言者 】Jackie

>1)Help + yourself
2)Help your | self
1と2との切り方がある。
99%は、文法による切断で、1で音読するとおもう。

私が、この掲示板でいいたいのは、1と2とで音読する
ことの重要性である。
そして、その効果の違いである。
私は、1で音読を500回、1000回やるよりも
2で音読を50回した方がいいのではないかと
仮説している。

よくわかりません。
Help yourselfは 一息で発音しますよね。
意味的にも。 切れ目なんていらないでしょう?



【6805】
【タイトル】俗流でも文法の分類は必要
【 日時 】02/12/29 16:35
【 発言者 】Jackie

だと思います。 ここをわけないで話すことが多いので
文法論議のらちがあがない、かみ合わない。

>日常運用文法
中学でやる全てと、高校の一部(過去完了・仮定法過去/過去完了や分詞構文等)が「運用できるための」
文法。
語彙を増やせば普通の日常会話や、大衆紙・大衆雑誌を読むのには十分なもの。一般の仕事や理系の
英語では十分。高校までの教育では、これを目指せばよい。
特徴として「なぜ」より「どうやって」を重視する。

恋人ファンさんの文法定義による 運用文法、 これが 中学高校て徹底されていないことに すべての問題がある。 その前or初期の段階に平行して音作りが来るべきだが。

>解析文法
学問として、ひたすら英文を解析する文法。五文型から始まって大学のセンセがやっているような英語学の重箱の隅のスコラ的文法解析などをもっぱらとする。
大学の象牙の塔の中で黙々とやっていて欲しい。

そうですね。 ただまともな中高の英語教師もつくってほしい。
無理かなあ。なにしろ研究と論文とやらが大学の教授の主な仕事らしいから。


>(勘違いして、外に出てガッコのセンセになってこれを喋る人が多いのが困りもの。 生徒に声を出させて運用文法を体に染み込むまでやらすような面倒な「日常運用文法訓練」
 はやらないで、小難しい文法解説をボソボソ語ってみせて、「英語って何か理屈っぽい」と生徒を「英語嫌い」にさせることが多い。
この種の勘違いセンセが、多くは運用はできないので自分の「文法知識」にこだわるのだが、

いるいる そこかしこに こういう先生が。
理屈こねの大学のセンセが作り出す学校のセンセイだから こうなるのか。

2003年に 学校英語の夜明けは来るか?



【6806】
【タイトル】広場より転写
【 日時 】02/12/29 16:39
【 発言者 】Jackie

http://400.teacup.com/comment/bbs

続 なぜ授業はかわらない? 投稿者:Jackie  投稿日:12月17日(火)20時33分50秒

柳瀬さん投稿より引用
>まず大学入試ですが、これにはまだ奇問珍問を問うところも
残っているのかもしれませんが、昔に比べればだいぶ変わって
きており、ストレートに読解の力を測ろうとする問題を出している
大学も多くなっていると思います

>こういうことからしますと、変わっていないのは大学入試ではなく、
「大学入試は変わっていない」という考えの方なのかもしれないと
すら思えてきます。もちろんこれはあまりに大学寄りの発言かも
しれませんので、ご批判があればどうぞお寄せください。

>また英語教師も、私が研修会などでお会いする先生はその多くが
勤務終了後、あるいは休日返上で授業改革をはかっています。

>まとまりがなくなりましたが、言いたかったことは
(1)大学入試も生徒の意識も学校英語教育も変わるところは変わっている
(2)だが、その変革はまだ少なく、一般にはあまり認知されていない
(3)英語教育の現実の姿と理想の姿をきちんと提示する必要がある
といったことになると思います。


AETも多く配置され 英語教師も研修会で腕をみがいている。
大学入試も変わってきている ということですね。

しかし20年前とくらべ 生徒の英語の力はかわったのでしょうか?
きっと英語の授業がかわるのには あと20年ぐらいかかることでしょう。
いや過去20年のあゆみと同じぐらいの速度としたら 20年後もたいして変わらないということでよいのでしょうか?



【6807】
【タイトル】広場より転写2
【 日時 】02/12/29 16:41
【 発言者 】Jackie

ばんばんざい 投稿者:Jackie  投稿日:12月17日(火)20時47分04秒

授業を変わらない。
変わると困る人がいっぱいだから。中高英語教師 塾予備校英会話学校講師と経営者。
授業がよくなると失業者が増える。 英語の実力のない また教授力のない中学高校教師が失業。
学校英語教育がよくなったら 塾も予備校も英会話がっこうも 生徒がへり 講師が失業。
大学の教授も 英語教育のできる教員をつくりださなければならない手間が増える。


英語教育がこのままでよいのなら
中学高校の英語教師も 英語力や授業変革のために努力しなくてよい。
予備校は 学校教育に見切りをつけた生徒を受け入れつづけることができててバンザイ。
英会話学校も 学校教育はだめだと宣伝すれば 客には困らない。
大学教授も英語教師づくりより 自分の研究にうちこめて バンザイ。

文部省も きっとばんざい。

変わらない授業は さまざまな仕事をつくりだしている。
既得権と怠慢でこのままでよい人がいっぱいだ。
生徒はかわいそうだが、
きっと 英語変革はおこらないのだろう。



【6808】
【タイトル】日本の英語教育の展望は明るい
【 日時 】02/12/30 10:31
【 発言者 】パクパク

インターネットの時代になると、いままで
抹殺されてきた方法でも、その人がWEBさえ
だしていれば、世の中に見つけられる。
英語の音声の壁も、十分実用的に打ち砕く方法は提案されている。
あと残されている壁は、英語の語順である。
これは、英文法・5文型信奉者があまりにも多いので
この壁をこわすのは、抵抗勢力がてごわい。
文法を教えることが、英語教師の任務であるから、
それが、なくなると、ほんとうに仕事がなくなってしまう。
ここの掲示板には、英語教師の人が少なくないとおもう。
ただ、どのような英語教授法が最近開発されているかの
情報取得が弱いようにおもう。
そのための時間や費用がないからだろう。
ただし、なかには、熱心な人もいることも事実である。
英語は、結果がすべて。
結果が、生徒にとって、きわめてわかりやすい。
さまざまな規制が緩和され、既存勢力は崩壊せざるをえない。
少子化の影響で、学生数が減っているから、教師も
リストラされる。
英文法を教えているところに生徒が集まらなければ、
生徒を集めることを学校経営者は真剣に考えている。
そのとき、その先生は、権威ではなく、実績で選ばれる
傾向にある。



【6809】
【タイトル】日本の英語教育の展望は明るいが、少し時間がかかる
【 日時 】02/12/30 21:58
【 発言者 】sb

と私は思います。

センター試験のリスニング導入もその一つでしょう。
センター試験の複数回受験可能という話もその一つでしょう。(いい方のスコアが受験校に通知される)
そのうち大学入試問題はETS(アメリカの入試センターのようなもの)などに委託してTOEICやTOEFLのようなものになっていくでしょう。
ここまでに5〜10年。
その後。。。
受験生と保護者の意識改革にさらに5〜10年。
私は現在35なので、45〜55になってしまいます。
そこで考えています。
どうしようかと。。。
柴田さん、塾を立ち上げてください。。。(冗談でも半分本気。。。)



【6810】
【タイトル】TOEIC bridge
【 日時 】02/12/30 22:04
【 発言者 】sb

を中学・高校がどれほどの速さで採用していくのでしょうか?
日本の英語教育の展望を測る尺度にもなるような気がしています。



【6811】
【タイトル】時間が掛かりすぎる・・・が、
【 日時 】02/12/30 22:44
【 発言者 】浜谷[Profile 近畿地方に住む60代の方]
【 リンク 】http://toshiohamaya2002.hp.infoseek.co.jp



>そのうち大学入試問題はETS(アメリカの入試センターのようなもの)などに委託してTOEICやTOEFLのようなものになっていくでしょう。
ここまでに5〜10年。
その後。。。
受験生と保護者の意識改革にさらに5〜10年。

大学入試問題がやはり問題なのでしょうね。大学3年(2浪の国立大学生)の息子と今日も話をしていたのですが、必要がないから英語は勉強しないというのですね。そのうちにアメリカに行って(必要を作って)英語を勉強すると言っています。誰でも難問・奇問の大学入試を経験したら悲観的になると思います。私もsbさんが仰るような英語の大学入試方式がそうなったらいいと思います。しかし、sbさんのお話でもJackieさんのお話でも感じるのですが、先が長い、というか、つい悲観的になってしまいます。

>インターネットの時代になると、いままで
抹殺されてきた方法でも、その人がWEBさえ
だしていれば、世の中に見つけられる。

ぱくぱくさんが仰るように希望の灯は何とか見えているようです。粘り強くやっていきたいものだと思っています。

mailto:toshiohamaya2002@yahoo.co.jp
http://toshiohamaya2002.hp.infoseek.co.jp



【6812】
【タイトル】パクパク様
【 日時 】02/12/31 0:31
【 発言者 】sb

文法を教えるお仕事がなくなると英語教師のお仕事がなくなるというのは違うと思います。柴田さんがもう何年も実践されている「音作り」というたいへん重要なお仕事があります。

「訳先渡し運動」に私は賛成です。それを分解して説明するのは教師の「お仕事の一部」です。

文法は「1文型主義で十分」だと最近思っています。
根石さんのSVO(スヴォ、語感が力強い!)をSOV(ソヴ、控えめな音の感じ。。。)と比較対照させた形で、ことあるごとに提示していくことを根っこに据えれば、取りあえずはOKではないでしょうか?



【6813】
【タイトル】繰り言2
【 日時 】02/12/31 5:43
【 発言者 】恋人ファン

その点、日本語は「白い血(つまり白血球)の病気」の略だから小学生でも簡単に覚えられる。
小学校で習う漢字で専門語すら沢山作れる漢字のパワーは偉大!

といっても、日本語も普通の会話で「矛盾している/齟齬を来す」なんて言わない。
「言ってることとやってることが違う/しっくり行かない」と大和言葉使うから。

陽水の「都会では〜自殺する若者が〜増えている〜♪」の歌がショッキングだったのは
「自殺」を使ったことより、漢熟語を沢山使ったからなんじゃないかな。
自殺や心中の意味で、「(一緒に)死にたい」なんて、演歌でしょっちゅう出てくるから。


で、次が「今日来た新聞に書いてある」とくる。「都会」はもはや「東京/京都」みたいに
かなり感覚的な大和言葉化が進行しているけど、「自殺/新聞」は漢熟語そのもので歌には
出てこなかったから斬新だった。その次が、「問題は〜」ときて。。段々大和言葉が増えてきて
君を思う歌詞になると全部大和言葉で情緒的に歌い上げる、前半の他人事とのコントラストの鮮やかさ。

演歌なんか、いまだに大和言葉化した漢熟語以外滅多に使わない。
つまり、英語でも日本語でも「情緒と日常生活で必要な単語と文法」と
「主に書き言葉で使う、単語と文法」の区別はあると思うという話。

これも大和言葉化がかなり進んでいる漢熟語二つの組み合わせの「東京砂漠」
より「みちのく一人旅」のオール大和言葉の方が情緒があるみたいに。

しかし、日本語の文法なんて出来上がっていないので、書き言葉と
話し言葉がどう違うのかが英語より却って分からないんだけど。

あれは、IMEに漢字登録しなかったら一生役に立ってないな。
「コクる」を「ら行五段」で登録したりするからね。

以上、2ちゃんねるの配列スレで長文で普及活動していたら、長文に慣れてない厨房に
ムチャクチャ言われて、眠れなくなったので書いてしまった、今年の最後の繰り言でした。

皆様、良いお年を!



【6814】
【タイトル】繰り言1
【 日時 】02/12/31 5:44
【 発言者 】恋人ファン

>恋人ファンさんの文法の分類はとても俗流だと思います。
 俗流もなにも、こっちはハナから別に高級なことを言ったつもりはないのですが。。

ただ、車に「車」以外に呼び方がないときに
A「車はやっぱり、静かで沢山人や荷物を載せられて、運転が楽で装備が豪勢なのがいいよな」
B「何言ってるんだ。車は二人乗りでマニュアルで、大きめの心地よいエンジン音があれば、
  エアコンもカーナビもパワステも要らないよ。大体車に荷物積むなんて邪道だろ?」
B「喧嘩売ってんのか?」

という状況で、「Aさんの車はワンボックスカー、Bさんの車はスポーツカーと呼びましょう」と
余計なお節介しただけ。まあ、パクパクさんは自分が言われてるの全然気がついて無いのが笑えるけど。
気はついてはいても、面倒だからコミュニケーションを拒否しているのかも知れないけど。。

大家さんとパクパクさんの文法の概念が違っていたから、はっきり用語を定義しないと議論が
噛み合わないと思ってあれを書いたのに、大家さんも「俗流」とか思想のことみたいに噛みつくし。。

俺は「実用」しかあんまり興味がないな。現実的とも言えると思うんだけど、今の社会は当たり前なことを
言うと生きにくいから、配列もそうだけど既製のものを疑ってみる「実用主義」が逆に異端に見られて困る。

英語が一種類はどうかな。。普通の会話で使うのは、イギリスの大和言葉に当たるゲルマン語系の単語が
主で、文法も難しいのは使わないみたい。

俺は昔「leukemia」テストを、ネイティブと話していて間が空いたとき
よくしたんだけどこれを知らないのが結構多い。

日本人なら「白血病」は百恵ちゃんの「赤いシリーズ」でもそうだけど悲劇のヒロイン御用達の
病気で庶民でも知らない人はいないのに、発音面でも綴りでも覚えにくいらしい。

こういうラテン語・ギリシャ語語源の言葉なんかは、教育がない人は苦手な様子。
分詞構文とかは会話では滅多に使わないし。TVドラマで「leuk something」って
言ってたシーンがあったくらいだから。



【6815】
【タイトル】sb様
【 日時 】02/12/31 8:39
【 発言者 】パクパク

お久しぶりです。

「訳先渡し運動」に私は賛成です。それを分解して説明するのは教師の「お仕事の一部」です。
文法は「1文型主義で十分」だと最近思っています。

 この考え方に100%同意します。
 訳は、先にわたす。
 文型は1つ。
 教師は、このほかに、はじめに生徒の音作りをする。

かりにこうなると、英語教師のする仕事はほとんどありません。
まず、音作りは、最近、学習生産性がきわめて向上しています。
UDAさんのDVDなどが良い例です。
したがって、教師の音作りもそんなに時間をとられるものではない。

私が5文型を批判しているのは
 1)英文の音の切断箇所を誤って誘導する。このため
   英語リズムの習得を阻む。
 2)5文型には、英語でもっとも重要な語順配列が明示されていない。
   英文には、最後のパートが重要であるが、ここが5文型にはない。
   英文の最後のパートは、通常は、副詞が連続して配置され、
   音声的にも変化がある。
 3)ひとつの英文を見ながら、まず文型を考えるくせがつく。
   英文を読みながら、この英文は、何文型かなどを考える癖がつく。
   たとえば、Here we go. In you go.などもまず、文型を考えよう
   とする。

英語1文型説には、この掲示板でははじめて見る言葉ですが、
すでに少数ながら、これを唱えている人もいます。
わたしが、過去にこの掲示板で提示したベンチマーク英文も
5文型をつかうより、わたしの知っている1文型をつかって
おぼえたほうが、暗記しやすいです。

He is no better than a beggar.
この英文を5文型をつかっておぼえるのは大変です。
まず、文型がわかっても、それで意味などまずわかりません。
1文型だとじつに楽で、100%意味はわからなくても
10%ぐらいならわかるはずです。

例2)
A major leaguer couldn't do better than that!

この英文をみて、
5文型学習者だと、つぎの訳の採択で迷うはずです。
1)大リーガーは 最高にうまい
2)それより下手だ
どっちかは、即座には、わからないはずです。
もっとも、訳先渡しをしますから、考えることもありません。



【6816】
【タイトル】声と音
【 日時 】02/12/31 9:08
【 発言者 】sb

英語教師のする仕事はほとんどありません。

この点に賛成しかねます。

やるべき教師の本当の「お仕事」は「教師の声」による「音作り」です。

根石さんも言っておられるように、

あきらかに

「声」と「音」は別物です。

「声」を介して、教師が本来すべきことは「音作り」ではないでしょうか。

この世のものとは思えないほどのすばらしい授業を実際柴田さんに見せていただいたことがあります。その日は50分授業の28分間を音作りに当てておられました。学ぶのは生徒です。主役は生徒です。きれいな教師の発音を見せつけられ、「コミュニケーションごっこ」に終始するよくあるパターンの公開授業とは全く別物でした。もちろん柴田さんは全国規模で行われる英語のレシテーションコンテストで優勝され、その日本で作り上げた英語の「声」としては、超一流のものを持っておられます。そう思います。(私の実力が低すぎるので、その凄さをまだ理解もできないのが悔しいのですが。。。また音の連結・消失・同化などの理論もやさしい具体的な例を挙げて説明することもできる方です。)根石さんがおっしゃるように、「DVD」や「CD」などの複製音は生身の人間の「声」とは別物です。機械と人間は違うと思います。実際に柴田さんがやっておられた一部とはクラスのひとりを指名しその生徒に音読させ、それを教師がなおすプロセスを他の生徒が集中して聞いているということです。もちろん全員が各自のペースで大きな声で音読しているシーンもありました。その時の授業の様子を書いたメモがどこかにいってしまい探しているところです。また出てきたらもう少し詳しくご紹介できるかもしれません。



【6817】
【タイトル】sbさんへ
【 日時 】02/12/31 11:11
【 発言者 】パクパク

>「声」を介して、教師が本来すべきことは「音作り」ではないでしょうか。

 まったくそうおもいます。
 生声の威力は、複製の音とちがいます。
 それも日本人の生声ではなく、ネィティブの生声の方がいい。
 しかも、息や匂いを感じる至近距離ならなおいい。
 ただ現実的には、モデル音声と日本人教師の組み合わせに
 なるとおもいます。
 これからは、英語教師より、発音トレーナーの職業が増えて
 くるとおもいます。
 いままで、発音トレーナーはいることはいましたが、これで
 飯が食えないのが現実でした。
 発音トレーナーの技量も問題がありました。
 私は、東京某所の発音トレーナーのところに、べらぼうな金を
 はらって、1年間真剣に練習して、まったく効果がありませんでした。
 それで、英語の発音は、むつかしく、長期の時間がかかる。
 そう思っていたのですが、やり方の問題、教え方の問題だと
 気がつきました。



【6818】
【タイトル】sbさん
【 日時 】02/12/31 11:38
【 発言者 】パクパク

この掲示板で紹介された
英語の頭に変わる本(中経出版、中田憲三著)
をお読みになられたでしょうか?
この本は、おもいのほかにベストセラーになり
続編まででています。
英語の発音とは、個別母音や個別子音の
精確な音づくりより、英文のリズムの習得
がたいせつとの本です。
この本のなかでは、
英語のリズムパターンが、文法や意味よりも
はるかに重要だと主張しています。
英文法は、知識として詰め込んでも役に立たないから
技として習得するように主張しています。



【6819】
【タイトル】(無題)
【 日時 】02/12/31 11:41
【 発言者 】sb

>日本人の生声ではなく、ネィティブの生声の方がいい
この点に賛成しかねます。インド人の英語がある。カナダ人の英語がある。日本人の英語がある。音法(International Phonetic Alphabetや基本的な英語特有のリズムなど)と文法(SVO構造や進行、受身、完了などの基本的なルール)さえそなえていれば、どこの誰が使おうとそれは立派な英語だと思います。日本人の生声でも十分モデルとなるべき方はいらっしゃいます。逆に、私は苦労して音や文に関するルールを身につけた人にしかわからない習得のプロセスがあると思います。ネイティブには発音を日本語でどう舌や唇などを動かせばいいかを説明できる人はほとんどいません。英語でさえもできない人がほとんどだと思います。日本人英語教師にもできません。大学の音声学の先生の中にもできない人もいらっしゃると聞いています。日本人英語教師はそのための存在でもあるべきだと思っています。つまり文法だけできてもだめ、音法だけできてもだめだということです。



【6820】
【タイトル】(無題)
【 日時 】02/12/31 11:52
【 発言者 】sb

>英語の発音とは、個別母音や個別子音の精確な音づくりより、英文のリズムの習得がたいせつとの本です。

全く賛成です。

松任谷由美が言っていました。
「ある音楽ソフトでコンタイズ(quantize,quantizer,quantization)という機能をクリックすると、フリーハンドで弾いていたものを16分音符なり8部音符なりに、きちっり整理できるんですね。簡単に。でもフリーハンドでやったほうが雰囲気が確かにあって、コンタイズをかけると冷たくなる。」

これは英語の発音にも言えると思います。同じIPAでも実際の文の中に置かれると前後にくるものから明らかに違う音というのも結構あります。リズムやその時の感情からも違うものになります。でも取りあえずは基本的な音法と基本的な文法があれば、誰にとってもそれは英語となると思います。



【6821】
【タイトル】(無題)
【 日時 】02/12/31 11:55
【 発言者 】sb

東儀さんの「ひちりき」の連続した音を考えてみるとよくわかると思います。先ほどのコンタイズうんぬんの話です。あれはデジタルでは分析しきれない世界のように思います。だからこそ心に響くのだと思います。
英語も同じだと思います。



【6822】
【タイトル】論より証拠、結果がすべて
【 日時 】02/12/31 13:16
【 発言者 】パクパク

ふつうの平凡な生徒でも、そんなに発音特訓に
時間をかけなくても、上達する例です。
いちど、音声を聞いてみてください。

http://www.uda30.com/Hajimete/30-sample.htm



【6823】
【タイトル】論より証拠、結果がすべて
【 日時 】02/12/31 13:31
【 発言者 】パクパク

発音訓練というと、無機質で、長期間の練習が
必要であるとの常識がありますが、そうとも
いいきれません。
やり方次第で、既存の学校教育に取り入れることが
できるとおもいます。
このとき、教える方の技量・力量が関係するとおもいます。
いちど、下記を聞いてみてください。


http://www.uda30.com/Hajimete/30-sample.htm



【6824】
【タイトル】発音
【 日時 】02/12/31 18:15
【 発言者 】Jackie

ネイティブのように発音できたらいいなと思っていた。
いや 今でも思っていると思う。
私もUdaさんの30音は使っている。生徒も使っている。
しかし本当には使いこなせてはいないのだろう。
Udaさんの生徒の発音をきいて 刺激になった。
短期間にここまでできるのか。
来年は自分の音をやり直そうと誓った。

ネイティブのような子供の発音をきいて
しかしちょっと 悲しかった。
個がきえている。アメリカ人か?
自分を失うな。日本人を失うな。

自らの音も大事にしたい。声も。
発音に日本人らしさが あってもいいのだ。

魂を売り渡さない英語を話したいと思う。

皆様よいお年を。



【6825】
【タイトル】文法不要論、あるいは通俗的文法分類について(2)
【 日時 】02/12/31 19:15
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



 私は、先日酔っ払って、「言語の脳科学」という本の中にある「言語知識」という語にケチをつけた。幼児が持って生まれてくる言語受容能力のことをチョムスキーは「文法」と言っているらしい。幼児は「普遍文法」を持って生まれてくる、と。チョムスキーの用語での「普遍文法」という語までは受け取れる。「言語受容能力=普遍文法」と言っていいものかどうか確信が持てないが、少なくとも私の理解では同じものだ。普遍文法とは言語受容能力の内部構造そのものであるはずだと思う。そして、最初からそれがあるのでなければ、幼児のあの爆発的な言語能力の開花はどうにも説明がつかない。
 しかし、「普遍文法」という語の中に「文法」という語が含まれているからといって、それを「言語知識」と言い換えたら、それは紛糾の元だ。これは安易な横ずらしではないのか。幼児が持って生まれてくるのは、どのような意味においても「知識」ではないだろう。それを「知識」呼ばわりするのであれば、幼児が生得的に持っているもののどこがどのように「知識」なのかを酒井ははっきりさせるべきだ。
 私が違和を覚えた部分を引用しておく。

  (略)言葉を覚えたての幼児に、主語と述語の区別を教える親がいるだろう
  か。それにもかかわらず、幼児は普遍文法に従った文を話すようになる。そ
  れはなぜか。
   普遍文法は、少なくともその一部分が生まれつき備わっている、と考える
  必要がある。普遍文法の残りの部分は、ちょうど発生のためにプログラムさ
  れた遺伝子が発現していくように、成長の過程で決められていく。言語知識
  が生得的であるならば、普遍的であることの説明がつく。

 私が強い違和を持ったのは、「言語知識が生得的ならば」という記述である。
 この本は、「言語知識が生得的であるならば」などというようなわけのわからない言い回しを含むものの、現在の言語学の先端部分と脳科学の先端部分が何をあきらかにしたかを鳥瞰するにはいい本である。それだけの説明では納得できないと思わせられるところが多くあるが、これまでにどんな論争があったのかを知ることはできる。ところどころ専門性がそのまま出てきて狐にばかされたような気分になり理解が追いつかないところがあるにしても、幼児が持って生まれてくる言語受容能力=普遍文法の物質的根拠を、酒井国嘉が脳科学において追求しようとしていることははっきりと見て取れる。
 もしもその物質的根拠がみつかるならば、私の「磁場」という用語の曖昧さは解体されるだろう。そして、もしもその物質がネイティヴ言語においてだけ作用し、語学では作用しない、あるいは作用しても爆発的な文の生成能力を作らないことがはっきりさせられるならば(つまり、年齢として何歳くらいでその物質が脳内から消えるかがはっきりするならば)、英語回りのどうどうめぐりの馬鹿げた議論は終わりになるのだ。私はそれを歓迎したい。
 しかしながら、言語学と脳科学の結婚話はまだ持ち上がったばかりであり、幼児の言語能力の開花を決める物質の発見は遠い未来の話であるのかもしれない。だから、私は体力と相談しながら、しこしこと議論していくしかないのであろう。

 (「言語知識」という酒井の用語に関する私の違和に何か誤解が含まれているのであれば、それを正すことのできる人に教えを乞いたいと思う。)

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【6826】
【タイトル】文法不要論、あるいは通俗的文法分類について(1)
【 日時 】02/12/31 19:15
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



 学校英語や受験英語が文法を偏重してきたからといって、文法が不要になるわけがない。学校英語憎し、受験英語憎しのあまり、文法不要論を言い出したら、あまりにも言葉をなめた話だとしか思えない。
 パクパクさんが文法不要論みたいなことをいうので、そんなことはないと私は言った。文法不要論のあほくささはもううんざりだが、黙っているわけにはいかないと思ったから、いやいやながら書いたのだった。そしたら、恋人ファンさんが、私とパクパクさんの議論には「一般化」があるからいかんのだということを言い、文法を用途で分類した。
 「一般化」がいけないというのは、over-generalization がいけないという意味で、恋人ファンさんは言ったのだろう。「一般化」がいけないと言われても、いったい何がいけないのだかちっともわからない。「一般化しすぎ」がいけないのであり、あなたの議論はこの点で「一般化しすぎ」があるよ、と指摘してもらえたのなら、考える材料になったのだが、「一般化」がいけないって言われても、なんでいけねえんだよ、としか言えない。「一般化しすぎ」は「一般化しすぎ」であり、「一般化」は「一般化」である。「一般化」しなければ、一般的なことは一切言えなくなる。だから、「一般化」がいけないというのはおかしな話である。ちゃんと日本語を書いて欲しい。英語ができる人が、えてしてまともに日本語が書けないのは、「困ったちゃん」である。
 余計な話だが、over-generalization がいけないというのは、英語の生理に基づいた意見だと思う。日本語の生理にそれを要求するのは、無茶なことである。日本の美術の特色を super-flat という語でとらえた美術展のパンフレットを読んだことがあるが、そのとき、日本語にもこの super-flat な性質があると思ったのを覚えている。日本語の擬態語擬音語の豊富さとは、自然の動きに flat に添う日本語の生理によるものだ。議論をしながら、ときどきひそかに、この super-flat に無自覚に super-flat をやってるだけであるのはあんたたちの方だよと思うことがある。英語をやったんなら、日本語の彫りがもう少し深くてもよさそうなもんだと思うことがあるのだ。それがそうならないのは、英語をやることの最終ゴールを英語のスキルの獲得なんかに見ているからである。だから自分の英語にも日本語にも、自己違和をもたらすことができないでいるのだ。私の敵はスキル病患者と、それを作り出すシステム、及びそれを支えているコミュニケーションやらというイデオロギーであると改めて思うのだ。
 英語をやって、英語のしぶきを浴びて、日本語の彫りが深くなること。私はむしろそちらの方に語学の成果を見る者だ。そこで媒介されるものは、決してコミュニケーションなんかという馬鹿標語が標榜しているものではない。語学に対する生活言語の違和、生活言語に対する語学の違和。それは宝なのだ。この違和を宝と見ないかぎり、生の言語と仮構の言語をともに生きることによって、その相互違和を認識の力に変えることはできないだろう。スキルなんかで止まってたまるか。偽英語ネイティヴなんかになって喜んでいられるか。スキル獲得なんかは、「ひとまず」のことなのだ。そうでなければ、生活言語に罅を入れる仮構言語を生きる意味がない。私にとっては、日本在住のガイジンと話をしたりするスキルは語学のおまけだ。そんなおまけを突き抜けて認識力を強化するという方途を放棄するのであれば、語学なんぞはしょせん人間を道具化するだけのことだ。それが語学の魔なのだ。

 恋人ファンさんの分類で議論が噛み合うのかどうか。運用用の文法、参照用の文法、文法そのものを学問の対象とする場合の文法というような分け方で、文法不要論と文法必要論の議論を噛み合わせることができるのか。運用用の文法は、運用するために文法を備える必要があるわけだから必要論になるし、参照用の文法でも参照するために文法(書)が必要だろうし、学問の対象として文法をやる場合にも、そもそも文法がなければ学問にならんのだから、文法は必要だろう。恋人ファンさんの分類では、文法必要論しか出てこないのだ。だからこんなふうな分類で、文法必要論と不要論の議論が噛み合うことはない。 「一般化しすぎ」だなどという言い方で、「一般化しすぎ」ているのは恋人ファンさんの方なのである。なんでもかんでも「一般化しすぎ」だなどと指さして、僕はそれを英語を学ぶことで学びましたみたいなことを言っていることをさして、英語病患者による「一般化しすぎ」というのである。
 ともかく、こういう文法の用途別(目的別)分類によって、私とパクパクさんの議論が噛み合うとは思えないし、over-generalization の問題であるとも思えない。

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【6827】
【タイトル】文法不要論、あるいは通俗的文法分類について(3)
【 日時 】02/12/31 19:17
【 発言者 】根石吉久
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 さて、掲示板上の問題に戻る。
 チョムスキーは普遍文法を記述したらしいが、出来たものは極度に抽象的なものだそうである。幼児が苦もなく使っている文法は、いったん記述しようとすると極度に抽象的で難解になるらしい。普通に私たちが「文法」というとき、それはチョムスキーが追求したようなものではない。それは「普遍」文法ではなく、個別言語の個別文法である。英文法も個別文法である。
 個別文法の一つである英文法を用途別、目的別に分けたのが、恋人ファンさんの分類である。私はこのような分類には納得できない。こういう分類はこれまでにも何度も見たことがあるが、こんなふうに分類したからといって、文法の本質がわかるわけでも、文法が使えるようになるわけでもない。まして、語学における文法不要論にとどめをさすことはできない。議論が噛み合うというのは、馬鹿な言いぐさが馬鹿な言いぐさであるとはっきりするということでもあるはずなのだ。
 「言語の脳科学」で面白かったのは、個別言語においてさえ、文法は記述されているとは限らないという指摘だった。学校文法や個別文法として記述されているものは、文法全体から見れば、氷山の一角にすぎないという指摘である。「誰がそこへ行くのか」という文は正しいが、「誰はそこへ行くのか」という文は正しくない。なぜ正しくないのか。それを記述した文法はあるのかないのか。まだ記述が固定されておらず、議論の途中であるという段階なのか。まだそれが途中であるのであれば、文法には「記述された文法」と「記述されていない文法」と「記述の途中(論議の途中)の文法」とがある。用途別や目的別の文法分類よりも、「記述」という観点からのこちらの分類の方が私には役に立つ。
 記述されている文法は理解のための媒介項にできる。
 記述されていない文法は、磁場での用法ごとインプットすることで、感覚ごと帰納するしかない。
 記述(議論)の途中にある文法は、文法的な興味を持って自分で考えることができる。
 少なくとも、用途別・目的別に文法を分類することで、議論が噛み合うなんて保証は信じることができない。「記述」という観点によってだって、分類はできるし、それだってあまたある「分類」の一つとして十分に「分類」である。
 パクパクさんが文法不要論を言うのであれば、私は文法必要論を言うしかない。ここでは、「普遍文法」を論議しているのではなく、パクパクさんが言っているのは語学における文法の扱いであるからだ。
 「普遍文法」なら、幼児が生得的に持っているものだから、それを「学習」の対象にしなくても、幼児の言語に備わる。語学における文法は、「普遍文法」ではなく「個別言語」の「個別文法」であり、しかも磁場の浸透力を欠く「机上」の仮構行為によって扱われるものだ。
 文法学者たちが作った知識(文法)がどんなに貧しい知識であろうと、これは文法不要論によって不要にできるようなしろものでは決してない。場は、生活言語ではなく、語学の対象となった言語なのである。
 もしも文法不要論を言うのであれば、磁場のない場所(机上)で個別言語を扱って、文法的知識を媒介にすることなく、どのように語学力に文法が備わるのか、その過程を誰にも納得できるようにパクパクさんは記述しなければならない。パクパクさんと私の議論が噛み合わないのは、パクパクさんがするべきことをしないからであり、用途別・目的別の文法分類が欠けているからではない。そんな分類をしたって、この議論は噛み合わないのだ。もう、飽き飽きしているが、文法不要論が、「文法を扱うことなく語学力に文法が備わる過程」を書くことをさぼりつつのさばるのなら、蹴飛ばしておくことだけは礼儀として必要だと思うだけである。
 言葉をなめるんじゃないと思う。私は言葉の味方だ。

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【6828】
【タイトル】文法不要論、あるいは通俗的文法分類について(4)
【 日時 】02/12/31 19:18
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



 文法的知識や文法問題解答能力で、語学力に文法が備わるわけではない。
 しかし、それは理解の媒介項としては役にたつものだ。
 そしてまた、文法的知識と文法とはまるで違うものだ。
 文法が備わっていなければ、およそそれを語学力などと呼ぶことはできない。
 文法が備わっていなくて、挨拶や条件反射的反応を越えた領域で、どうして文が作れるというのか。

 文法的知識はあまりにものろい。
 文法はすばやい。

文法不要論、あるいは通俗的文法分類について(4)

 必要なのは、分類なんかではない。
 必要なのは、文法的知識と文法とのきちんとした区別だ。記述された文法と、文に働く文法そのものが違うと言うことだ。
 記述された文法は、記述を読むことで理解できる。しかし、文に働く文法そのものは、見ようとしない者には永遠に見えないままである。それがネイティヴ言語におけるネイティヴ話者の通常である。そして、ネイティヴ言語においてはそれでかまわないだろう。
 内から外へ、文法から表現への演繹。これがネイティヴ言語だ。最初に文法があるからそれが可能になる。
 外から内へ、表現から文法への帰納。これが語学だ。すばやい文法は最後に備わる(かもしれない)。

 文法が備わる・備わらないということと、文法的知識の多寡とは直接の関係はない。受験英語と学校英語は、文法的知識の多寡を問うているだけである。
 しかし、そこに「媒介する」という行為を置くならば、つまり、「動き」において考えるという観点を提示するならば、両者に橋がかかる。分類なんかよりも、「動き」の中で知識をどう「媒介する」かを考えることの方が本質的である。知識が「動き」によって、あるいは「動き」の中で媒介されることで何に変わるのか。そこを考えることが文法不要論をひっくりかえすために必要なことである。そしてそれが議論を本当に噛み合わせることである。

 実は、この「動き」において「媒介する」という過程を恋人ファンさんは知っている。恋人ファンさんの「音読」に関する考えは、まさにそれを言っているし、Jackie さんの授業ノウハウもそれを言っている。しかし、それがスキルに奉仕し、スキル崇拝病を破る力を持たないことに私は不満があるのである。

 生な言語(ネイティヴ言語)に対する、完全な仮構物(語学力)。
 感情から知識へ。知識から感情へ。そのまったくの逆ベクトル。

 「仮構」という考えを根底に据えていない語学論は、スキル崇拝病、能力崇拝病にしかならない。そしてまた、その対象となる言語が英語であるから、この能力崇拝病の「能力」はスピードのあるアメリカ的能力である。大嫌いだ、その能力。

 語学を論じるのであれば、文法的知識が理解の媒介にされて文法となるに至る過程をきちんと記述することだ。表面的な分類などで何がどうなるというのか。

 パクパクさんが肝心な論点にきちんと答えないという指摘は恋人ファンさんが言う通りである。不易流行と言うが、パクパクさんは流行の人であると思う。文法事項(知識)は、訂正されたり、記述しなおされたりするものだが、文法の存在そのものは不易なものである。流行だけ追っていて何が見えてくるというのだろうか。まして、不易と流行とが根元で一である言葉の生きた動態にどう迫れるというのだろうか。

 皆様、よいお年を。

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【6829】
【タイトル】タイトルが本文に紛れ込んでいますが、
【 日時 】02/12/31 19:27
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



酔っぱらいの所業ですので、大晦日に免じて許してやってあげてください。

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【6830】
【タイトル】1月5日にメールで送信予定の文案です。(後半)
【 日時 】02/12/31 22:47
【 発言者 】sb

以上のことなどから。。。検定(TOEICに限らず)を利用することにより

1、入試問題作成の手間が省ける。(委託する形になるので)
2、まずミスが起こりえない。(自分の学校で作らないので)
3、透明性、公開性が高まる。(誰もが知っている英語検定のジュニア版なので)
4、府民の信頼性も高まる。(何をどれだけ学習すればいいのか保護者も受験生も安心できる)
5、受験生の不安も和らげることができる。(複数回受験して公式スコアを何らかの形で入試に生かせばよい。)
6、受験生だけでなくいずれ受験生になるであろう中学1、2年生も受験し現在の自分の英語力を客観的に知ることができる。入試が単に通過点や通過儀礼としてだけしか機能しないということがなくなる。学習の動機付けにもつながる。中学英語教員もそれに従って指導がしやすくなる。
7、英語教育を積極的に「京都府から」変えていくことにつながる。(京都が日本の英語教育のさきがげとなる)

これはあくまでも私の意見ですが、日本の大学入試(具体的に言うと大学入試センター試験の外国語の英語)もTOEICやTOEFLのような客観的はスコアが利用される日がそう遠からずくるのではと予測しています。事実、英語教育審議会でもそのような意見があると聞いたこともあります。ぜひともこの意見が実現するように願ってやみません。



【6831】
【タイトル】1月5日にメールで送信予定の文案です。(前半)
【 日時 】02/12/31 22:47
【 発言者 】sb

京都府が高校改革推進にあたって広く府民の方々に意見募集されています。そこに意見を述べようと考えています。以下はその文案です。

京都府教育庁指導部高校改革推進室御中

私は平成3年採用、マルマル高校に3年、ペケペケ高校に9年目の英語教諭、sb(さくせんぶちょう)です。国際化、情報化の流れの中で英語の入試問題作成は一つの重要課題と考えられます。そこで、府立高校改革推進計画(案)の4−2の中の「新しい入学者選抜方法のわかりやすく透明性の高い選抜方法と合否判定方法」に関して意見を述べさせていただきます。

生徒個人の学力格差が近年顕著になってきています。京都の府立高校の入試問題もひとつの尺度では測りきれなくなってきていることは確かにあると思います。しかし、大学入試の例を見るまでもなく、学校独自の入試問題作成には多大な労力が伴います。また、独自に作成することによる「出題ミス」や入試問題の「開示非開示の問題」なども伴います。そこで外部に委託するか、検定業者を利用するという方法を一意見として提案します。

英語検定の類はたくさんあります。公務員という立場では特定の業者名を挙げるのは問題がありますが、一京都市民としての立場もありますので私自身の今までの英語学習経験と英語教育経験、それに一消費者としての立場から意見を述べさせていただきます。もちろん業者から1銭もいただいてはおりません。親戚、知人にも関係者はおりません。

TOEIC bridgeという試験があります。これは「TOEICへの掛け橋」という意味を込めて、基礎的な英語コミュニケーション能力を測定する世界共通のテストとして開発され、最近では公開テストも京都でも行われています。私も一度英語教育という観点から受験したことがあります。

TOEICテストはもうご存知の通りです。学生・社会人が多数受験し、近年英検と並ぶくらいに社会的認知度は高まっています。また企業のニーズともかなり一致している部分もあります。大学生なら履歴書にTOEICのスコアをつけることはもはや常識になりつつあるといっても過言ではありません。

TOEICテストは10〜990点で評価されます。一昔前まではTOEICの大学生の平均点は300点台と言われてきました。近年は不況、受験生の意識の高まり、企業の求めるスコアの高まり、国際化の流れ、TOEICの認知度などの理由から400点台になってきているかもしれません。

TOEIC bridgeはTOEICへの橋渡しともなるテストで「TOEIC運営委員会ではTOEIC450点に達している方にはTOEICの受験をお勧めしています」とされています。平均的な大学生のスコアで450点を超えることはまずありませんから、高校入試として利用するにはTOEIC bridgeが最適と考えます。TOEIC bridgeは20〜180点で測定されます。またサブスコアとして次の5つのカテゴリーごとに1〜3で評価され、学習の指針としても利用できるものです。5つのカテゴリーとは「言葉のはたらき」「聞く技術」「読む技術」「語彙」「文法」です。スコアは大きく分けてリスニング(聞き取り)スコアとリーディング(読み取り)スコアに分けられます。それぞれ10点〜90点で評価されます。

高校入試段階ではこのテストがより正確により客観的に、より透明性のあるテストとして有効ではないかと推測します。2003年の実施予定は3月6月9月ですが、より認知度が高まれば1年間における実施回数はさらに増えるものと思われます。

韓国の大学入試は日本のセンター入試のように一度きりではありません。複数回受けてよりよい方のスコアを認めてもらえると何かで聞いたことがあります。複数回チャンスを与えることは受験生の不要な緊張を緩和することにもつながると思います。



【6832】
【タイトル】高校改革推進計画(案)募集のページ
【 日時 】02/12/31 22:55
【 発言者 】sb

http://www1.kyoto-be.ne.jp/kyoto-be/

高校改革推進計画(案)募集のページです。締め切り1月8日(水)です。



【6833】
【タイトル】あけましておめでとう
【 日時 】03/01/01 0:50
【 発言者 】いくこ

あけましておめでとうございます。
旧年中は、大変お世話になりました。
また今年もよろしくお願いいたしまする〜。<(_ _)>



【6834】
【タイトル】謹賀新年
【 日時 】03/01/01 12:30
【 発言者 】Naima

皆様、あけましておめでとうございます。 去年は思い掛けなくも素読舎の舎弟(?)になってしまい、私個人にとっては一大転換の年でありました。 今年もどうぞよろしくお願い申し上げまする〜 m(__)m



【6835】
【タイトル】(無題)
【 日時 】03/01/02 12:12
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



 暮れに娘と婿が帰宅しましたが、飼っている猫を連れてきたので、
うちの猫と喧嘩になるんじゃないかと心配しました。うちの猫はなか
なか friendly なやつで、ベッドの下に潜り込んで出てこない娘の
猫と遊びたがっておったのですが、まあ実に実に仲良しになるのが時
間がかかる。ようやく仲良しになって、とっくみあいの喧嘩ごっこを
しています。片方が逃げると片方が追っかけて、猫キックの応酬をや
っています。見ていると飽きません。
 正月朔日は、よく晴れました。ラビンドラが遊びに来ました。スリ
ランカの雑貨事情など聞きましたが、雑貨事情はよく知りませんでし
た。ラビンドラは受験生全体の1パーセントしか合格しない国家経営
の大学出なのだとわかり、なんだお前エリートだったのかと言ったら、
恥ずかしそうな顔をして、お茶を濁していました。夜になって、ラビ
ンドラの両親から電話あり。新年のあいさつをする。もう酔っ払って
いるので、電話の声が聞き取れなくてもまるで問題ない。息子はちゃ
んとあなたに新年のごあいさつをしたかと言っているので、Yes, yes,
yes, your son is a polite person. とか言って、とにかくわい
わい言って和気藹々である。

 皆様。
 今年もよろしくお願いいたします。

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【6836】
【タイトル】正月そうそう、へま。
【 日時 】03/01/02 12:13
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



今の記事のタイトルを記入するのを忘れてしまった。
タイトルは以下の通り。

「謹賀新年」

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【6837】
【タイトル】明けまして、おめでとうございます。
【 日時 】03/01/02 18:32
【 発言者 】パクパク

明けまして、おめでとうございます。
ことしもよろしくお願いします。

日本人の英語の壁は、
 1)発音
 2)語順
とおもっています。

1)は、以前、書いたように、100%解決。
辛くて長い体育会の発音練習は不要。無痛訓練ができる。
問題は、2)の語順。
こればかりは、辛い。
はっきりいって、体に叩き込むわけだから、辛い。
この辛さを軽減しようとして、多くの人は、文法に頼るが
これまた、結果として、火に油を注ぐことになるのである。
しかし、100%近い人が、文法の重要性を主張している。
わたしは、まったく反対。
わたしにかわるべき文法論はなくても、文法を使って学習することを
反対している。
理由は、言葉の学習は、帰納的でおこなうべきであり、
演繹的方法は、不向きであるとおもう。

ただ、受験英語では、文法問題があるので、文法をならうことは
高得点を得るためには、必要悪として割り切ればいい。


例でしめそう。
英語で非常に多くでる、相関表現。

He cannot so much as write his name.

こういう英文を、文法や品詞分解して、おぼえてもなんら
役にたたないとおもう。

非効率的覚え方が、一番早い。

50回音読 50回筆写をすればいい。

文法を知っていると、asのつぎに動詞がでてくるので、このasは
どんな品詞で、意味をもつか考える。
これが、よくない。この思考段階の分析的癖が
暗誦を妨げる。
(ただし、多くの人が、精読を主張しており、
その際に、英文の文法的解体が試みられる。
わたしは、それは、そういう人もいてもいいと思う。)

「ことの次第です。」
こういう日本文を品詞分解であなたはおぼえたであろうか?
次第=次+弟 ネクスト ブラザー
こうやっておぼえた人などいないとおもう。

ただし、ここで、英文のリズム強弱を考えて、音読してみよう。
強い音、弱い音はどれかを考えよう。
これは、左脳を働かして、意識して、強弱を身につける。
そうすると、この英文の音声を入手する必要がある。
通常、文法書の音声教材はじつに少ない。

ただ最近は、辞書にも、相関表現のアクセント表示がなされたものがある。
わたしは、これをつかっている。
実によい辞書だが、どういうわけか、ほとんど話題にもなっていない。

He |cannot so |much as |write his |name.

|:strong sound.

なお、わたしは、文法の使用には、大きな疑問をもっているが
辞書の使用までは、否定していない。
最近の辞書(英和辞典)などは、じつに使いやすい。
その辞書のなかに、学校英文法という記述がでてきている。
学校で教えている英文法という意味であり、生徒がそれを
習う以上は、辞書編纂者もそれに合わせたというニュアンスだ。



【6838】
【タイトル】ららららん
【 日時 】03/01/04 3:13
【 発言者 】ダジャレー夫人の恋人
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



金歯新年。

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【6839】
【タイトル】ふんふふん
【 日時 】03/01/04 3:15
【 発言者 】ダジャレー夫人の恋人
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



死人にグチなし。

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【6840】
【タイトル】Bilingual - from Harry Potter
【 日時 】03/01/05 0:45
【 発言者 】boysome228

Ron: You're Parselmouth. Why didn't you tell us?
Harry: I'm what?
Ron: A Parselmouth! You can talk to snakes. You are bilingual.
Harry: I spoke a different language? But - I didn't realize - how can I speak a language without knowing I can speak it?
Hermione: That's exactly the way you should do it. According to Professor Chomsky, you can't think of grammar rules while you are talking. You can't learn them, but just acquire them.
Harry: So? I bet loads of people here can do it.
Hermoine: Oh, no they can't. Being able to talk a second language at that level is not a very common gift. Only Salarzar Slytherin and Professor Togo have ever reached that height in history.
Ron: Ginny might suspect you must have a snake girlfriend or something.
Harry: I feel dizzy. I'd better see Madam Pomfrey. By the way who's Professor Togo?

-- 裏庭より転載



【6841】
【タイトル】ハリポタ読みたくなった!
【 日時 】03/01/05 3:11
【 発言者 】恋人ファン

東郷教授。。?? 漏れもきにかかる。。W

あっ、皆様明けましておめでとうです。今年も、宜しく<(_ _)>



【6842】
【タイトル】boysome228さん
【 日時 】03/01/05 12:10
【 発言者 】パクパク

はじめまして。
ハリポタにチョムスキーがでてくるのですか?
驚きました。
犬語も世界共通だから、人語もたぶん共通要素が
多いとおもっています。
いまの日本の英語教育は、英語と日本語とを
異物としてとらえて、学習法を進めているように
おもえます。
中田憲三さんの本にも、直観文法のような
ことが書いてありますね。
これなら、世界共通ですから、日本人にも
入れます。



【6843】
【タイトル】パクパクさん
【 日時 】03/01/05 12:57
【 発言者 】boysome228

>ハリポタにチョムスキーがでてくるのですか?
驚きました。

 いえ、私のいたずらです。もちろん、東後先生もです。
(初笑い)



【6844】
【タイトル】え!?
【 日時 】03/01/05 14:08
【 発言者 】パクパク

創作英文なのですか?
すごい英語能力ですね。
裏庭の連中の反応も見ものです。



【6845】
【タイトル】こんなコトバ見つけました
【 日時 】03/01/05 23:32
【 発言者 】英語嫌い人

田口犬男詩集『モー将軍』(思潮社)から「トマスの一生」を引用。


昔むかし
トマスはおしいれにしか相談できない
子供だった
おしいれは居心地良かったが
おしいれにしか相談できないトマスはとっても
居心地が悪かった
そしてそのことを
トマスも知っていた


それから少したって
トマスは樹木にしか相談できない
少年になった
樹木は自然そのものだったが
樹木にしか相談できないトマスはとっても
不自然だった
そしてそのことを
トマスも知っていた


それから少したって
トマスは教会にしか相談できない
青年になった
教会はめっぽう豊かだったが
教会にしか相談できないトマスはとっても
貧弱だった
そしてそのことを
トマスも知っていた


それから少したって
トマスはウイスキイにしか相談できない
大人になった
ウイスキイは文明だったが
ウイスキイにしか相談できないトマスはとっても
野蛮だった
そしてそのことを
トマスも知っていた


それから少したって
トマスは冷蔵庫にしか相談できない
夫になった
冷蔵庫は家庭的だったが
冷蔵庫にしか相談できないトマスはとっても
反家庭的だった
そしてそのことを
トマスも知っていた


それから少したって
トマスはモーツアルトにしか相談できない
父親になった
モーツアルトは画期的だったが
モーツアルトにしか相談できないトマスはとっても
ありきたりだった
そしてそのことを
トマスも知っていた


それから少したって
トマスは家庭菜園にしか相談できない
中年になった
家庭菜園はすくすく育ったが
家庭菜園にしか相談できないトマスは日増しに
老いていった
そしてそのことを
トマスも知っていた


それから少したって
トマスは新聞にしか相談できない
老人になった
新聞はいつでも前向きだったが
新聞にしか相談できないトマスはとっても
後ろ向きだった
そしてそのことを
トマスも知っていた


それからずいぶんたって
トマスは棺桶にしか相談できない
死人になった
棺桶はすこぶる幸福だったが
棺桶にしか相談できないトマスはとっても
不幸だった
そしてそのことを
トマスも知っていた


本当にトマスは
そのことを良く知っていた



【6846】
【タイトル】RE: Harry Potter
【 日時 】03/01/05 23:41
【 発言者 】boysome228

>創作英文なのですか?

 創作英文というよりも、Harry Potter and the Chamber of Secretsの一節をパロディー化したものです。Harryの敵役のDraco Malfoyとの決闘シーンでHarryが蛇に話し掛けた直後、Harry, Ron, Hermione 3人がHarryの蛇語を話す能力について語り合っている場面です。映画にも出てきます。蛇語(Parsel Tongue)が話せるのは、魔法界広しといえども、Slytherinの創始者 Salarzar Slytherin か、悪の権化 Lord Voldemortのみであり、Harryは彼らの子孫か親戚に違いないと嫌疑をかけられます。



【6847】
【タイトル】荒業の必要性
【 日時 】03/01/06 0:30
【 発言者 】パクパク

ビジネス英会話1月号P4より、杉田敏氏のコメントより抜粋

「上達のためにはcomfort zone(快適帯、安全地帯)を離れなければなりません。日々行っている行動のパターンから逸脱することです。・・・しかし人間だれしも、快適な空間にいる限り自己改善(self-improvement)はありません。」



【6848】
【タイトル】「磁場」について
【 日時 】03/01/06 18:31
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



 今年から、「個的磁場」という用語と「共有磁場」という用語を使い分けようとさっき思いついた。
 「個的磁場」は個人の意識を場とする場合の磁場であり、「共有磁場」は二人の人間が形成する磁場である。そうなれば、社会的な広がりを成している磁場(言語圏)を「共同磁場」と言おうかとも思う。
 基本的な区分けは、吉本の「個人幻想」「対幻想」「共同幻想」の区分けに大きく負っている。
 語学の場は、ひとまずは「個的磁場」である。語学が上達してその言語を使えるようになった場合は、「個的磁場」が「共有磁場」や「共同磁場」と相互作用を起こすようになったのだととらえれば、ものごとはすっきりするのではないかと考えたのである。

 あっちを囓り、こっちを囓りして「言語の脳科学」という本をほぼ読み終えようとしているが、どうも気持ちがすっきりしない。いや、むしゃくしゃする。言語の実際の生態と科学的根拠の間のあまりにも莫大な距離というものはわかるし、それを埋めようとする努力が科学の努力であるとはわかるが、ほとんどなにほども言語に迫れていないではないかと思うからむしゃくしゃする。まして、「共同磁場」における「言語」が「個的磁場」で咀嚼され、一人の人間の「言葉」となる過程になど指先一つ触れ得ていない。

 「個的磁場」は、言葉の運動域である。「言語」が「言葉」となる場である。
 「共有磁場」は、「言語」が「言葉」になり、「言葉」が「言語」になる場である。
 「共有磁場」は、「言葉」が「言語」化される場である。

 言葉そのものの生態を明らかにしようという態度は、酒井にはあまりない。
 「言語」と「言葉」では、その性質がプラスとマイナスほどに違うことすら無視されている。しかし、いくつかの言語学の成果の紹介はあり、その部分は面白かった。現状紹介の本であると思えば、まあそれほど腹も立たないが。

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【6849】
【タイトル】訂正
【 日時 】03/01/06 18:35
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



 「個的磁場」は、言葉の運動域である。「言語」が「言葉」となる場である。
 「共有磁場」は、「言語」が「言葉」になり、「言葉」が「言語」になる場である。
→「共同磁場」は、「言葉」が「言語」化される場である。

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【6850】
【タイトル】あけましておめでとうございます
【 日時 】03/01/07 1:59
【 発言者 】もっこり

なかなか「ゴースト」が終わらないもっこりです。
今年の5月で、レッスン初めて丸2年になるので、
そこまでには仕上げたいのですが、どうなることやら・・・

ところで、新年早々恐縮ですが、明日のレッスンをお休みさせて
いただけないでしょうか。
地元で正月の祭がありまして、帰宅が11時頃になってしまいそうです。

年末は台湾旅行してきました。
台湾は、公用語としての北京語と、
土着の言葉としての台湾語と、
日本統治時代の名残としての日本語が入り乱れる面白い国です。
旅もしやすく飯も旨い。
英語の上達にはほとんど役立ちませんが、
何度でも行きたい国の一つです。

ということで、今年もよろしくお願いいたします。



【6851】
【タイトル】「鬼」から転写
【 日時 】03/01/07 2:52
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



sb さん 投稿者:根石吉久  投稿日: 1月 7日(火)02時48分41秒

京都府へ toeic bridge だったかを使えという提案、賛成します。
しかし、本当は、高校入試に英語がなくなることの方がいい。
大学入試になくなるのはもっといい。
入試みたいなもので英語の点を扱うから、ものごとが狂う。
入試に英語がなくなっても、娑婆に英語の需要があれば、まともに言葉を考えるところに仕事が来る。まともに考えているかどうかは、how to にとどまるかとどまらないかだろうと思っています。とどまらないならば、英文法一つが哲学や世界観の問題になっていきますが、それでいい。哲学のかけらもないような英会話学校、制度上の学校、塾、みんな滅びてよろしい。滅びろ。おめえらがでかいツラがしていられる間は、英語なんかやってもしょうがないのだと思って、今年も私はでかいツラをして生きるでしょう。
あいつらにへいこらしてモノを言う気はすっかりなくなりました。

が、ひとまず、京都府への提言に賛成します。

http://8430.teacup.com/pillbugtwins/bbs

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【6852】
【タイトル】もっこりさん
【 日時 】03/01/07 2:59
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



「ゴースト」の進度などはあまり気にすることはないです。
要はどれだけ英語の力が変わったかだけが問題です。

明日(じゃない、すでに今日)のレッスンお休みの件は承知しました。
今年もよろしくお願いいたします。
女房の枠が地元の人が増えてずいぶん埋まってしまい、私の枠が一つ空いて
いるだけになっています。
春は変動が激しいのですが、私の「電話でレッスン」について回りの人にお
話ししていただけるとうれしいです。
今年の春、Naima さんがハンブルグから帰ったら、コーチとして仕込みたい
と考えていますので、予約してくれる生徒さんが欲しいです。

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【6853】
【タイトル】パクパクさん
【 日時 】03/01/07 23:54
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



>日本人の英語の壁は、
> 1)発音
> 2)語順
>とおもっています。
>1)は、以前、書いたように、100%解決。
>辛くて長い体育会の発音練習は不要。無痛訓練ができる。


 発音の問題に関しておっしゃっているのは、鵜田さんの方法のことだと思いました。私は鵜田さんの方法に関して詳しくは知らないのですが、よくパクパクさんが、瞬時に発音が変わるというようなことをおっしゃるのを読みました。「電話でレッスン」をやってきた経験から言うと、瞬時に変わる音と徐々に獲得される音とがあります。生徒のすべての音が瞬時に変わるということは、どれほど鵜田さんの方法が優れていたところでありうることではないでしょう。
 柴田さんは以前、一応の英語の音が備わるまでに2年から3年かかると書かれました。
 柴田さんは、学校の授業で「音作り」をされていて、その経験から2、3年という数を言われています。私もこの数字を信頼しています。私の「電話でレッスン」はわずか週一回、一回30分ですが、レッスンと一週間の間に生徒さんが一人でやっておくべき練習とが緊密にシステム化されていますので、おそらく私の生徒さんと柴田さんの生徒さんとで、2,3年の間にやる練習量は匹敵しているのではないかと思っています。そして、私のレッスンでも2年から3年はかかるという感触があります。
 瞬時に変わる音があるというのは、私もよく経験することで、曖昧母音など、「口を小さめに」と一言指示するだけでその場ですぐに完璧な音を出す生徒さんがいます。特に小学生、中学生くらいの年齢の生徒はその場で作れることが多い。うまくできない生徒さんには、まずは口の開きが「小さい」というポイントだけを練習してもらい、それが定着してきたら、「舌を中途半端に持ち上げる」というポイントを練習してもらうというように、二段階にわけて練習してもらっています。
 瞬時に変わるかどうかは人によります。特に年齢によってまちまちです。また、音によってすぐに出るようになる場合もあれば、時間がかかる場合もあります。r音などがしっかり出るようになるには、なかなか時間がかかるケースが多いです。

>1)は、以前、書いたように、100%解決。

 何も解決になっていないと思っています。学校が「音づくり」をやらないことの元に、「音づくり」のできる教員がほとんどいないことがあります。その元に、大学の英語科教員養成課程が、日本人向けに練られたコーチ方法を何も生み出してこなかったおさぼりが横たわっています。巨大な問題が横たわっているにもかかわらず、大学教員たちはしらばくれておさぼりを続けてきました。今も続けています。
 学校が「音づくり」ができるようにならなければ、何も本当には解決しません。
 生徒が使えるレベルの英語を持つために、二度手間、三度手間を費やさなければならないのが現状です。
 鵜田さんにせよ、私のレッスンにせよ、本来は過渡的なもののはずです。
 学校による「音づくり」は、柴田さんの方法でほぼ解決していますが、これが一部の特殊なものとして扱われているかぎり、日本の英語の前途はやはり暗いのです。柴田さんの音の扱いはもっとも普通のものであるにも関わらず、文部科学省のものの考え方がスローガンばかりの変態であるために、柴田さんの実践が普通のものと見られていないことが問題です。
 いくつかの音を瞬時に変える程度のことなら、柴田さんも鵜田さんもやります。私もやります。生徒に口を動かさせ続けて、最適なアドバイス(知識)を動きの中に置くということをやれば、いくつかの音に関してならすぐにでも変えることができる。しかし、こういうコーチの仕事が特殊なものと見られ、普通のことと見られていない現状では、日本の英語の前途は暗いままであり、音の問題が解決したなどと考えることはとうていできません。

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【6854】
【タイトル】パクパクさん
【 日時 】03/01/08 0:37
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



 実は

> 2)語順

 について書きたかったのですが、すでに深酔い状態に達しましたので、明日以降にいたします。

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【6855】
【タイトル】こんなコトバ見つけました
【 日時 】03/01/08 1:21
【 発言者 】英語嫌い人

アルベール・カミュ『手帖』から引用。
「一人の人間がわれわれにとっていつでも未知のものとしてとどまっていること、その人間の中にはわれわれの理解の手からすべり落ちてしまう解きがたい何ものかが常にあるということ、これはおそらくほんとうである」



【6856】
【タイトル】本年もよろしく。
【 日時 】03/01/08 15:54
【 発言者 】Jackie

10日ほど英語から離れていたら 英語を読むのもきくのも書くのも話すのも億劫になってしまった。脳の英語回路が働かない。
中1の教科書でさえ 読むのが面倒だ。
つくづく母語ではないなあと思う。

そこへ 生徒さんからの年賀状。
「大好きな英語を続けていきたい、、」
大好き?すごいじゃないか。

そう言えば私にもそういう時代があったなあ。英語やアメリカ文化に恋をしていた。
いまや熱はすっかり冷め 英語は「飯、風呂、寝る」必要最低限しかしゃべりたくないし、 アメリカへの恋もどこへやら きな臭い言動や行動にたくさんの 「あら」も見えてきて。

せめて 言葉には 英語に恋をしていたころの あの情熱をもう一度取り戻してみたい。
今年は体の調子のいいころを見計らって旅行でもしてみようか?



【6857】
【タイトル】根石さん
【 日時 】03/01/08 20:03
【 発言者 】パクパク

本物の条件
 1)即時性
 2)再発しない
 3)無料

たとえば、医療を考えるとよいとおもいます。
腰痛をケースにして、上記の3条件をあてはめて
ください。

エリオットさんが、
stops Betty
stoped Betty
stop Betty
のような例をだされていたとおもいます。
このような場合が、英語に多く、解決策が
なかったというより、問題にもされてなかった。
これも瞬時に解決するでしょう。
ア系の音は、8つぐらいありますが、これも
すべて瞬時に解決するでしょう。
いままでは、その解決策がなかったわけです。
根石さんが、問題にされている音は、何ですか?
rとかlとかですか?
これは、なぜ問題にするのですか?
ネィティブでも、まちがう音でしょう。
r、lは、瞬時に識別は行かないとおもいます。
わたしは、それでいいとおもっています。
こうじさんではないのです。
しかし、r、lの音の出し方は、誰でも瞬時にできると
おもいます。
山のような方法がありますが、本物は少ない。
根石さんが、瞬時に解決できない音の例を具体的に提示してください。
根石さんのPCでは、UDAさんの音声例が聞こえないばあいは、
村田さんのPCで、聞いてみたらいかがでしょうか?
通年で2年も3年もかかっていません。
週1回のペースで、2年3年はかかっていますが・・・

音の出し方が瞬時にわかっても、舌の動きがなれるのは
瞬時ではありません。
th音がいい例です。
しかし、th音の修得に、2年も3年もかからないとおもいます。

したがって、発音の習得とは、英語上達に必要な時間を
かりに3000時間とすると、
トータルで、100時間ぐらいで定着するとおもいます。
1日3時間、3ヶ月のトレーニングで定着。
しかし、各音の発声法に関しては、瞬時。



【6858】
【タイトル】ばちあたり
【 日時 】03/01/09 0:54
【 発言者 】ダジャレー夫人の恋人

親の死に眼が見えない!!!



【6859】
【タイトル】発音矯正
【 日時 】03/01/09 1:15
【 発言者 】boysome228

>したがって、発音の習得とは、英語上達に必要な時間を
かりに3000時間とすると、
トータルで、100時間ぐらいで定着するとおもいます。
1日3時間、3ヶ月のトレーニングで定着。
しかし、各音の発声法に関しては、瞬時。

 失礼ですが、ちょっと甘いのではないでしょうか?
以前、Naimaさんが投稿されていたように、例えば、シャドウイングで文章を実用的な速度で発声する場合はどうでしょう?大抵の人は顎や舌が思うように動かず、ついていけないでしょう。発音と言った場合は狭い意味では単音の発音だけの意味になることもありますが、実用英語の世界では文章やフレーズがストレスなく発音・発声できなければ役に立ちません。そこまで考えた場合、やはり根石さんの言われるように、ちゃんとしたコーチについた場合でも最低2,3年はかかると考えるのが妥当ではないでしょうか?



【6860】
【タイトル】英語嫌い人2号
【 日時 】03/01/09 2:19
【 発言者 】もっこり

集中して100時間もやれば、とりあえず使える発音は身に付くのではないかと思います。ただ、教習所で習う車の運転と同じで、常に英語に触れ、喋るトレーニングを続けないとすぐに退化してしまうのでしょうが。

鵜田さんの功績は、発音練習のために必要な項目を、30音だけ、に絞ったところにあると思います。反復は必要だが、反復するポイントは少なければ少ないほどいい。細かく言うともっとあるんだろうけど、そんなの、全部攻めてる時間はない。

「電話でレッスン」やEliotさんの授業実践における「2〜3年」は、発音だけに特化した時間ではなく、抑揚や文法も含めて、聴き取りや発話全般の土台を作るために必要な期間である、と理解しています。

仕事や生活で英語を必要としている日本人は別にして、大多数の日本人にとって、英語を使う機会は海外旅行の場面ぐらいでしょう。
ならば、旅行前の泥縄学習として、定型フレーズを覚えこむだけでなく、音作りを3ヶ月、とはいわず1ヶ月でもやってみるのは意味があるなあ、とパクパクさんの書き込みを読んで感じました。それでちょっとでも意思を伝えやすくなったり、相手の言葉が分かったりすれば、面白い旅にする助けになるでしょ。
普通の大人が英語に割く時間と労力は、それで十分です。



【6861】
【タイトル】もっこりさん
【 日時 】03/01/09 8:13
【 発言者 】パクパク

はじめまして。
本物の条件に再発しないがあります。

すぐに退化

おしゃるとうりです。これでは、一生発音訓練しても
風邪ではないがうつらないでしょう。
方法論の問題で解決するとおもいます。



【6862】
【タイトル】パクパクさん
【 日時 】03/01/09 21:25
【 発言者 】もっこり

>方法論の問題で解決するとおもいます。

発音は、スポーツや音楽と似た技能ですので、
方法論だけで解決するとは思えません。ピアノの初心者が
一夜にして難しい曲を弾きこなせるわけではないのと同じです。

音を出すコツ自体は、比較的短期間のうちに学習できるでしょうが、
安定した形で使いこなすためには、それなりの、
目標とするレベルに見合った長さの訓練が必要だと思います。



【6863】
【タイトル】はじめの手ほどきの重要性・ベクトル化
【 日時 】03/01/09 22:08
【 発言者 】パクパク

発音練習は、筋肉体操ですから、
定着に時間はかかるとおもいます。
しかし、英語上達に要する時間からみれば
はじめの手ほどきの時間は、瞬時と言えるでしょう。
多くの人は、このはじめの手ほどきの過程がないか
まったく不十分で、本番にはいるので、難行すると
おもいます。
途中で、あきらめるのが、ふつうです。

はじめの手ほどき
柔道でも、水泳でも、剣道でも
生徒に先生がはじめの手ほどきを
するとおもう。
将棋でも、囲碁でもそうであろう。

もし、これがないと、我流になる。

ところが、英語の世界では、
はじめの手ほどきがまったくないのである。
はじめの手ほどきとは、
そんなに時間のかかるものではない。
英語で言えば、
100時間ぐらいで十分だろう。
あとは、生徒の自己努力で上達しよう。
はじめの手ほどきがないと、我流に
なり、どんなに努力しても、進歩は少ないとおもう。

英語の手ほどき
1)個別音素(子音、母音)の音の創出の仕方
2)簡単な英文の読み方の基本
3)複雑な英文の読み方の基本

現在の発音練習は、1)にとどまっている。
2)、3)がないので、シャドーイング練習しても
つらいだけであり、非効率である。
2)、3)は、教えている人がいなかった。
Repeat after meのような教え方は、ほとんど効果がない。
英語は、風邪でないから、うつらない。
リズムや、イントネーションを気にしても、どう気にして
いいのかわからない。
英文の読み方は、100時間のカリキュラムにはいっている。



【6864】
【タイトル】こんなコトバ見つけました
【 日時 】03/01/09 23:35
【 発言者 】英語嫌い人

俺の虚無とはそも何か。
     (ランボー『飾画』生活T、小林秀雄訳)

 われらの存在の根底の
 秘密は深く隠されている。
     (ペール・ラーゲルクヴィスト『永遠へ通じる夕べの門』山室 静訳)
 ぼくの内部には、自分でもわからない深い淵*ふち*があるらしい。
     (リルケ『マルテの手記』高安国世訳)

 人間のもっとも深い視線は空無に向けられる。
     (ヴァレリー『ユーパリノス あるいは建築家』佐藤昭夫訳)



【6865】
【タイトル】もっこりさん
【 日時 】03/01/10 1:26
【 発言者 】boysome228

>仕事や生活で英語を必要としている日本人は別にして、大多数の日本人にとって、英語を使う機会は海外旅行の場面ぐらいでしょう。
ならば、旅行前の泥縄学習として、定型フレーズを覚えこむだけでなく、音作りを3ヶ月、とはいわず1ヶ月でもやってみるのは意味があるなあ、とパクパクさんの書き込みを読んで感じました。それでちょっとでも意思を伝えやすくなったり、相手の言葉が分かったりすれば、面白い旅にする助けになるでしょ。

 そうでしょうか?この掲示版に来る人たちがその程度のレベルの英語力で満足するとは思えません。文部省だって、海外旅行でちょっと通じる英会話を教えるために英語教育をしている訳ではないでしょう。日本人が国際社会の中で中国人やインド人やヨーロッパ人に交じって十分太刀打ちできて、国際競争力をキープしていけるだけのコミュニケーション力を期待しているのだと思います。それには2,3年程度の努力・訓練を惜しんではいけないと思います。



【6866】
【タイトル】もっこりさん その(2)
【 日時 】03/01/10 1:35
【 発言者 】boysome228

>発音は、スポーツや音楽と似た技能ですので、
方法論だけで解決するとは思えません。ピアノの初心者が
一夜にして難しい曲を弾きこなせるわけではないのと同じです。

 そうですね。

>音を出すコツ自体は、比較的短期間のうちに学習できるでしょうが、
安定した形で使いこなすためには、それなりの、
目標とするレベルに見合った長さの訓練が必要だと思います。

 そうですかね?音をマスターした状態というのは、私の定義では聞き取りも不自由なくできる状態を指します。これが容易にできない以上、まだまだ音の教え方に問題ありという事だと思っています。つまり英語発音教育にはまだまだ改善の余地が大いにあるという事です。正しく発音できるけど聞き取れないという事はないはずです。聞き取れるけど、正しく発音できないというのはあり得るでしょうけど。



【6867】
【タイトル】boysome228さん
【 日時 】03/01/10 23:38
【 発言者 】もっこり

読み返していただきたいのですが、私の投稿は、「国際社会の中で中国人やインド人やヨーロッパ人に交じって十分太刀打ちできて、国際競争力をキープしていけるだけのコミュニケーション力」を、これまでもこれからも必要としていない人たちについて書いたものです。



【6868】
【タイトル】パクパクさん
【 日時 】03/01/12 1:34
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



「はじめの手ほどきの重要性・ベクトル化」に書かれたこと、賛同いたしま
す。
 これは、ほとんど、私の「電話でレッスン」の存在理由を書いて下さった
文だと読みました。

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【6869】
【タイトル】風邪をひきました
【 日時 】03/01/12 1:37
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



「馬鹿は風邪をひかない」と長野県の北信方面では言うのですが、定説を破り
風邪をひきました。昨日まで、めまいがしたのですが、今日はめまいはありま
せんでした。
正月にだらけて、急に仕事をしたので、体がびっくりしたものか、このところ
のきつい冷え込みのせいか。
まだすこし体がだるいので、少しだけ復帰してやめたいと思います。

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【6870】
【タイトル】お休みについて
【 日時 】03/01/12 1:44
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



正月休みをいただいたばかりですが、2月にまたお休みをいただくことになり
ました。2月7日から14日までタイに行きます。この期間、根石吉久の「電
話でレッスン」をお休みにします。

ほとんどの生徒さんにはお伝えしてありますが、初期の生徒さんにはお伝えし
てない人があるかもしれませんので、「電話でレッスン」の規約の一つをここ
に掲載させていただきます。

「電話でレッスン」は基本的には月に4回です。月に5回ある場合は5回レッ
スンをいたしますが、その月の一回分はプールし、後に(サラリーマンの有給
休暇のように)使わせていただきます。

どの曜日も満遍なく一年で4回はプールされます。

今回は、金曜日の方だけ2回分使わせていただきます。その他の曜日の生徒さ
んの分は1回分使わせていただきます。

よろしくお願いいたします。

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【6871】
【タイトル】パクパクさん
【 日時 】03/01/12 2:19
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



>日本人の英語の壁は、
> 1)発音
> 2)語順
>とおもっています。

>問題は、2)の語順。
>こればかりは、辛い。

 1)に対する異論はすでに書きました。
 2)について、以下に書きます。

 パクパクさんは、文法を使った学習を否定しておられます。この「文法を使った学習」という語の概念が不明確でよくわかりません。「文法」一語でも、恋人ファンさんが分類されたような、運用用、参照用、研究用のような各種文法がありますし、パクパクさんが引用された「直観文法」もあれば、学校の「知識どまり文法」もあります。また、私が恋人ファンさんに対抗的に分類したように、記述済みの文法、記述されていない文法、記述途中(論議中)の文法もあります。さらには、チョムスキーの普遍文法もあります。
 「学習」という語の場合においても、幼児がネイティヴ言語を身体化する過程をすら「学習」と呼ぶ学者もいれば、受験勉強みたいな自分に無理強いする知識獲得を「学習」と呼ぶ人もいれば、「生涯学習」のようにだだっぴろい使い方もあります。
 パクパクさんが使っている「文法」という語が不明確であり、「学習」と言う語が不明確であるため、その二つを組み合わせると、いよいよ不明確です。
 おそらく、パクパクさんも学校英語の犠牲者で(これをまぬかれている人はほとんどいません)、パクパクさんは学校がやらせてきた文法の扱い方、つまり、知識が知識としてとどまってしまう扱い方のことを、「文法を使った学習」と言っておられるのではないかと推測しています。

 それでよろしければ、という前提で以下を書きます。

 文法も、要するに扱い方次第だと思います。
 学校の文法のやらせ方が駄目なのは、知識を知識としてとどまらせる(それでもテストの点はとれちまう)からなのです。この文法の扱い方は駄目です。
 確かにいったん記述されれば文法は知識です。ですから、語学という土俵に限れば、この知識をどう扱うかだけが文法をめぐる問題です。
 パクパクさんがかつて学校の文法の扱い方にだまされたこと、だから、そういう文法の扱い方にうらみが深いのであろうと推測しておりますが、だからといって、文法の知識がどれほどひからびた干物のようであろうと、これは使いようで使えるのです。いや、それどころではない。

 日本在住のままに、英語の共有磁場と共同磁場を欠いたままに、知識的な文法知識を媒介にしないで英語を理解することは、極度に困難なものになります。極度に困難なものを人に薦めるわけにはいかない。だから、私は文法必要論者です。

 パクパクさんが書いておられる「語順」の問題は、間違いなく文法の問題です。語順こそが、文法でもっとも激しく攻め込むべきところです。語順を備えていない個別言語はないということは、ほとんど文法を備えていない言語はないと同じことを言っているのだと私は考えています。

 で、語順の問題ととらえるにせよ、文法の問題ととらえるにせよ、これらは、こと語学においては、しょせん「センス化」する以外にない。知識にとどめておいたのでは点がとれるようになるだけで、使える英語が育つことはない。
 この「センス化」という言い方は、皆さんなかなか納得が難しいらしく、これまでも何度も使ってきた言い回しですが、どうも反応が鈍い。

 センス化する途中で、文法知識は媒介にすべき媒介物です。単なる媒介物に過ぎない。
 知識を知識にとどめておかずに、センスにまで煮詰めれば、文法は使えます。
 私の語学論は、言い方を変えれば「媒介論です。
 トップダウン方式の信者たちの、英語おっぱいぶらさがりとは違います。
 鶏のひよこのように、最初から自分で立って歩く方式です。
 自分で立って歩く語学の主体によって、音も文法も語学自体をも媒介にする。
 そして、スキル馬鹿にとどまらず、認識(=言葉)に出会うことを語学の醍醐味だと考えているのです。

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【6872】
【タイトル】もっと書きたいが、
【 日時 】03/01/12 2:25
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



まだ鼻水ぐじゅぐじゅなので、明日以降にいたします。
おやすみなさい。

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【6873】
【タイトル】ちょっと言い足します。ああ、ぐじゅぐじゅする
【 日時 】03/01/12 2:43
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



「英語おっぱいぶらさがり」の概念の説明。

これは、英語をやると、女の人のおっぱいがぶらさがり、垂れ乳になるから英
語はやらないほうがいいよということをいっているわけではございません。
そんなことがないとは限りませんが(まともにやると語学は体力を消耗いた
しますから)、しかし、そういう女の人のおっぱいは俺は大好きだ、じゃねえ
や、そういう女の人のおっぱいのことを言っているのではありません。

近頃はやりで、広島大学・柳瀬さんあたりも言っていますが、これだけテープ・
CD・MD・DVDが発達したのだから、最初にネイティヴの録音音声を聞い
てそれを真似するのがいいという論があります。はやりです。

「おっぱいぶらさがり」とはこのことです。
トップダウンと言われてきたのもこのことです。
ああ、屈従が好きなのね、この人たちは、と思います。

「英語おっぱいぶらさがり」とは、英語(音)というおっぱいにぶらさがる
(拝受する)やりかた、語学の主体を提示しないもの言いをさしています。

語学の主体とは何か。
それは、音だろうが文法だろうが、異質思考だろうが、それを拝受するのでは
なく、それらを「媒介」にする主体です。
そんなもん、語学をやっているやつだったら誰だって持っているだろう。主体
がなくて語学ができるかという反論はすぐに予想できるのですが、特に英語と
いう言語に関しては、そんな主体がないままに英語をやっている人は実に多い。
なにしろ、この言語は世界的にはやっていますから、コミュニケーションやら、
国際理解やらという観念の信者になれば、出会うものすべてを「媒介」にして
やろうというどん欲さを欠いたままでも、ちょこちょこした語学をやっていて
も、何か意味のあることをやっていると錯覚することは十分にあります。
いくらでもいます。このテの英語亡者や、英語信者たちは。

その人たちがこれからの時代にはまるであろう落とし穴が「英語おっぱいぶら
さがり」です。そんなものが流行り始めていますから、これからの時代はハン
チクな人間が増えるでしょう。そんなものを大学の教師あたりがすすめている
時代ですから。

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【6874】
【タイトル】文法と発音
【 日時 】03/01/12 9:48
【 発言者 】パクパク

学校でならう英文法で、誤解を生む点を
いくつか明示してみましょう。
1)Be動詞は、動詞として教わる。第2文型。
  実際は、助動詞であるが、これを知らないのがほとんど。
2)現在時制は、現在行為をあらわさない。
  しかし、現在形は、過去、未来のなかで、教わっている。
3)5文型には、意図的に副詞がない。
  また、補語というきわめてわかりにくい文法用語が
  でてくる。
4)前置詞、接続詞のまえで、発音を切断する習慣がうまれる。
5)文型が何型だとか、単語の品詞が何だとか、
  不毛な議論がおおい。

これにたいして、私の提案する文法とは、
英文の語順をおぼえやすくするための
知識と言ってよい。
これは、音読の丸暗記回数を減らすに役立つ。
したがって、
英語語順をおぼえるには、
1)音読・筆写をベースにする。
2)規則的なものは、規則をおぼえる。
  この規則は、できるだけ、例外のないものにする。
  ただ、この規則は、戦陣訓のようなもので、
  文法のように体系づけることは、困難である。

例)
副詞と助動詞の語順規則(戦陣訓)
 たぶん、こういうことを、学校で教えていないとおもう。
 しかし、規則がある。
 大学の一部で、実際におしえていることである。

 We told him what a good boy you are often at school.

We told him what a good boy you often are at school.

上記2英文のどちらがただしい英文か?
これを丸暗記でやっていても非常に効率がわるい。
後者の場合が、正しい英文であるが、それを説明
する規則があり、こういう規則をわたしは否定しない
どころか、推奨する。
ただ、学校では、こういうことを教えていない。
だから、学校英文法は、役立つというよりも
有害である。
正しい知識とは、音と語順との関係に視座を
おいたものである。
上記英文の正しさの判別には、音の問題が、語順にいかに
影響しているかを示すものである。
英語には、音が、語順に影響しているのである。
ここに、英語の音優先の特徴がある。
だから、
音づくりをしたあとは、正しい規則で、音を固定化すると
忘れない。(再発防止策、リバウンドしない)

いまのように、せっかく、音づくりをしても、
個別音素で終わっており、英文の読みの指導まで
いかない。
また、日本人は、英文をバラバラに解体するのが
すごく好きな国民性をもっている。
漢文は、韓国にもあるが、返り点は、韓国にないという。



【6875】
【タイトル】語順
【 日時 】03/01/12 14:28
【 発言者 】Jackie

英語の基本語順。

誰が どうする 何を どこで いつ。

これを徹底して口や手で身体化することをせずに
重箱のすみつつき文法をやるから
にっちもさっちもいかない 英語力になるのだ。

磁場上でない第二外国語習得など
いくら 身体化したところで すぐに母国語のつよさにながされてしまう程度のものだけれど。
それでも 学校や英会話学校の授業では その程度の身体化(血肉化)すらされない。



【6876】
【タイトル】引用
【 日時 】03/01/12 15:21
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



新聞に面白い記事をみつけましたので、部分引用しておきます。
これは、「個的磁場」「共有磁場」「共同磁場」という語で考えると面白いの
ではないかとも思い、そうすることで、建築家が建築物の変化にみつけている
磁場相互の交差・交流の構造が、語学における「磁場」の作用に光を投げかけ
ることがありうるだろうと思ったのでした。
現在書きたいと思っていることと少しすれ違うので、後で資料として参照する
用に備えて引用しておきます。
----------------------------------------------------

趣味が変えた都市風景 森川嘉一郎 毎日新聞 1月12日

 秋葉原に出向いた後、山手線を半周して渋谷に降り立ってみれば、街を歩い
ている人々が二つの場所でまるで違うことがわかる。秋葉原では、小太りの青
年たちが大きなリュックを背負いながら店頭のテレビゲームに見入っているの
に対し、渋谷では、茶髪の若者たちがケータイで話しながら闊歩している。
(略)
昔からの家電店が、次々と漫画やフィギュアの専門店に取って代わられはじめ
たのである。すでにJR秋葉原駅構内から中央通りの路上にいたるまで、アニ
メ絵の美少女がほほえむポルノゲームの看板やポスターが、何のはばかりもな
く展開するようになっている。(略)
 強調しておきたいのは秋葉原のそうした急変は、バブルのころに盛んに行わ
れた、大企業による街の商業開発によってもたらされたものではないというこ
とである。むしろそうした戦略的な力の不在が、秋葉原の変化を特徴づけてい
る。(略)趣味の構造が需要を集中させ、あたかも大規模な開発でも行われた
かのような都市風景の変貌を引き起こした。
(略)
 秋葉原では建物の窓面積が少なくなり、不透明化しているのに対し、渋谷で
は逆に建物が透明化している。秋葉原へ行く人たちは、モノに取り囲まれて人
工的な仮想世界に没頭する。渋谷に行く人たちは、自らを人工的に染めて外に
演技する。そうした性格の違いが、建物のデザインにまで反映され始めている
のである。それぞれの民俗が、独自の建築様式を育むかのように。
 街が個性を獲得する全く新しい過程が、そこに発見できる。

http://8246.teacup.com/nessy/bbs



【6877】
【タイトル】こんなコトバ見つけました
【 日時 】03/01/13 0:26
【 発言者 】英語嫌い人

朝日新聞2003年1月12日朝刊の書評欄から引用。
「昔、翻訳推理小説の雑誌を編集していて気がついたのは、翻訳とは結局、訳者の日本語力によるということだった。曖昧な箇所を原文と照合すると、たいていは誤訳なのだ。詩の場合、むしろ日本語の実力のほうが重要で、それは堀口大学の訳詩集『月下の一群』を見るだけで十分だろう。・・・」(杉山正樹・文芸評論家)

あたりまえのことだと思うが、わざわざ書くのは、そう思っていない人が多いのだろう。



【6878】
【タイトル】(無題)
【 日時 】03/01/13 22:27
【 発言者 】sb[Profile 京都府に住む30代の男性の方]

今日、TOEIC Bridgeの説明会後の講演で千田潤一さんの話を聴く機会がありました。「誰にでもできる効果的英語基礎トレーニング」という題のレジュメを使って、とても分かりやすく、また楽しく話しを聞かせていただきました。講演後5分ほど会場におられるということで1分程度「高校入試」に関して話を聞いていただきました。すると千田さんは私に名刺と英語教育雑誌のコピーを下さいました。梅田から帰りの電車の中で読んでみました。千田さんも「テストは教育を変える」とその記事で書かれていました。先日京都府教育委員会にメールしたことにつながるなあと思いました。ボトムアップでいろいろ意見する前に、私自身がまず英語力をつけなければとも改めて思いました。根石さんがいて柴田さんに出会えた。そして今日千田さんに話を聞いていただけたことをバネに今後も自己研鑽を続けたいと思います。また詳しく報告させていただきます。



【6879】
【タイトル】シャドウイングについて
【 日時 】03/01/13 22:33
【 発言者 】boysome228

>近頃はやりで、広島大学・柳瀬さんあたりも言っていますが、これだけテープ・CD・MD・DVDが発達したのだから、最初にネイティヴの録音音声を聞いてそれを真似するのがいいという論があります。はやりです。

 根石さん、これはシャドウイングが効果がないという事を言われているのでしょうか?仰る意味がよく分りません。シャドウイングをする事によりリズム、意味の区切りが身につきます。これはひいては英語をトップダウンに左から右へと理解する事につながります。音読とシャドウイングを併用することは、単なる音読のみの朗読よりもベターだと思います。その道具として、CD,MD,DVDなどの文明の利器を使う事は決して間違ったことではないように思いますが。シャドウイングは何も柳瀬さんだけではなく、多くのの人が日々の英語教育に取り入れて、着実に根を下ろしつつある効果的な発音指導法の一つだと思います。



【6880】
【タイトル】シャドーイングについて
【 日時 】03/01/14 1:39
【 発言者 】Naima

boysome228さん、横からの口出し、すみません。

「文法」についての定義ひとつとっても、恋人ファンさんの最近のご投稿の中でおっしゃっていた様に人それぞれの捉え方があり、多読法についてもやり方は千差万別です。 それが議論の堂々巡りになってしまう事も多々ある様です。

昨今は猫も杓子もシャドーイング、シャドーイングと囃したてますが、柳瀬さんの所で仰るシャドーイング、あるいは浜谷さんの掲示板で出会ったシャドーイング、私が習って来たシャドーイングは3つともまったくやり方も目的も違いました。 用語を統一するか用語の詳しい説明なしに議論を進めても無益な様に思います。 『多くのの人が日々の英語教育に取り入れて、着実に根を下ろしつつある効果的な発音指導法の一つだ』とおっしゃっていますが、それらの方々の採用されているシャドーイング法がどの様なやり方なのか、情報をお持ちであれば教えて下さい。

私は前にも書いたのですが、同時通訳者の訓練方法の1つであるシャドーイングを一般の学習者が真似する事はないと思っています。 私の学んだシャドーイングはスクリプトを見ずにテープの音声を数語遅れで「影」の様に再生する、と言うものです。 発音や音の同化、リズム、抑揚など、一通り問題なく出来る人達がやるものです。 これはとんでもない集中力を要するので、素人が10分も20分も続けられる様な代物ではありませんし、やる必要もない、(と言う事は前にも書いた様な気がします。)

柳瀬さんのおっしゃっていたシャドーイングはテープに合わせてスクリプトを読むやり方だったと思います。 私はこれをシャドーイングとして紹介されている同時通訳者の方の著書を読んでいないので、正確な所はわからないのですが、paced reading と言われるやり方に近いと思います。 ご存じであれば教えて下さい。

はなはだしい例では、意味の区切り毎にテープを止めて音を再生するreproductionと称されるやり方をシャドーイングとして教える人すらあります。

もし私の習ったやり方がboysome228さんのおっしゃるシャドーイングであるのなら、何度も書いた様に一般の学習者が真似する事はないと思っています。 但し、千田潤一氏は「音読をしっかりこなした後にシャドーイングする」事を勧めておられると思いますが、 これならば一般の学習者にも十分に真似出来ます。 それでも、自分の声でテ−プの音がかき消えてしまわない様に、特別のプレイヤーとヘッドフォンを使用すべきです。

あるいは私の認識が間違っているのかもしれませんので、正確な事を御存じであればお教え願いたいのです。 柳瀬さんも本来のシャドーイングはどういう物なのかは知らない、とおっしゃっていましたので。

私は回転読みをやっていて思うのですが、テープのスピードやリズム、イントネーションなどをそっくりそのまま真似する必要はないのではないでしょうか。 ドイツ語の磁場にある事が有利な条件になっているかと思いますが、イントネーションなどは回転読みする中で、個々の単語や音の発音やストレスが身についていれば、いろいろ自分で発見して行く方が自分の物になりやすい、と言うか... 文の中に自分の感情を注入してそっくり自分の物にしてしまう、と言うか、表現が難しいんですが。 状況に応じて、イントネーションは変わって来るものですし。

左から右へ、頭から理解する事も大切な事ですが、その目的だけの為であれば、他にもいい方法は沢山ありますし、これも回転読みが解決してくれるのではないか、と言う感触を私は持っています。



【6881】
【タイトル】音の強弱、切れ目
【 日時 】03/01/20 11:17
【 発言者 】Naima

パクパクさんが、子音が次ぎの母音とくっついて一語として発音される、とか言った意味での切れ目、とおっしゃっている事がようやく理解出来ました。

しかし、それでも、です。 Jackieさんがおっしゃった様に、状況次第で、強弱のリズムも、音の同化の仕方も変わって来ます。 Jackieさんの、"I love you." の例はとても解りやすく、これで強弱の置き方について過不足なく説明されていると思います。

言語から意味や情をとっぱらって、単に音だけで説明するのはどこか歪だと思うのです。 英語の"n"音が「天丼」と発音する時の様に、舌先を上顎につける事、"m"音が唇をつむる事だとわかって発音出来ていれば、回転読みの速度をあげる事で自然と"I ama boy."  "ina box."などと同化する事が体得出来ます。 あるいは、別にその反対でもいいのではないか、とも思います。 つまり"I ama BOY."を聞いた人が、そこから「僕は女の子なんかじゃない。男の子なんだ」とのイメージをとらえられたら、それでいいのではないでしょうか?

スタンダードに"I ama boy."と反復練習させて、「ぼくは男の子だ」(「だからどうなんだ。 見りゃわかるよ」)と言う意味を教えるより、ずっと実際的で生きた英語を学べると思います。



【6882】
【タイトル】(無題)
【 日時 】03/01/20 14:05
【 発言者 】英語嫌い人

http://members.jcom.home.ne.jp/ikoba/



【6883】
【タイトル】プライベートレッスン
【 日時 】03/01/20 15:48
【 発言者 】Jackie

今日は女子高校生の久しぶりのレッスン。テストや正月などで1ヶ月もあいてしまった。
久々なので最初は音読するのもぎこちなく あらゆる面でぼろぼろ。
休み中は何もやらなかったというから、
「このお!」といいつつも自分もさぼっていたので 笑って許すことにした。

10時半からコーヒーブレイクをはさみ気がついたら3時でした。
お疲れ〜。久々なので 楽しかったとさ。

彼女は英語が超超苦手だったので中学一年の教科書からやりなおして
今は中2の半ばを学習中。
今月英検5級と ちょっと背をのばして4級を受ける。あと1週間だよ、おいおい。

教科書音読 1分間トピックトーク シャドーイング イメージシャドー 話しかけ などなどをして 英語の感覚をリハビリ後 英検4級のの問題をやった。
1ヶ月前には とけていた問題すら ぼろぼろ間違う。
むむむ 初心者で1ヶ月のブランクは大きい。

今日は はじめて 設問4の手紙文を解いた。
ここでびっくりなのは 彼女は英語をえいごで理解してあたまからよんでいたことだった。
設問4のAの広告文を4題 Bの手紙文を4題 続けて解いた。 「どう?難しい? 「難しいけど 楽しい。」

英語を読むのが苦ではなく楽しい。
このように感じる高校生は あまりいないように思う。

下手な小難しい文法説明をさけ
恋人ファンさんのいうところの運用能力の徹底、英語の基礎を繰り返しすることにより 実りのある力がつくことを感じる。
これは 受験や英検のテスト後もけっして死なない力である。
(でもブランク空けると休眠する。)

彼女はまだ英検4、5級をうけるレベルの力だ。
ちかごろは小学生でも合格する級。
だけどね 足腰はしっかり鍛えているから底力はあるのさ。



【6884】
【タイトル】シンプルに
【 日時 】03/01/20 16:53
【 発言者 】Jackie

いくら外壁や内装が立派でも ベタ基礎がしっかりしていないともろい。
文法フリーク 発音フリークも根っこは同じ。
細部にこだわるあまり 基礎、基本がおろそかになってはいないか?
個人が趣味でやる分にはかまわないが それを一般化して普通の英語学習者にまで要求するのは変。

それと何のために言葉があるのか?
言葉は人に何かを伝えるためのものだ。忘れていないか?

私もリテンション paced-reading 他を 授業で使う。しかし補助的に。
あくまで 音読や えせ技法グラウンド(Read&Look upの3〜5回)が主。

世間にはそれこそいろんな教え方 テクニック 教授法とやらがあるが
しかしそれにおぼれて 教えるほうが悦に入るのは 具の骨頂。
主役は生徒 先生、 あんたじゃないよ。

シンプル イズ ベスト。 で 学校教育の場での最良の方法は柴田さんの授業だ。



【6885】
【タイトル】Naimaさん
【 日時 】03/01/20 17:15
【 発言者 】Jackie

>昔paced readingやshadowingをマニアックにやった時期がありましたが、これは回転読みに比べると、ウォーキングマシンに乗って歩いている様です。

はい、わかります。paced readingやshadowingはかなり気をつけないと
単にイメージの意識がはたらかずに字面や音を追うだけになってしまう。
しかしやっている本人は かなり訓練して力がついた気分になれるので満足する。

もちろん 英語のリズムをつかむのには 口パクのpaced readingや
単に音の速さに付いていく(相手のしゃべりの速さになれるためうやテストのリスニング対策)ためのshadowingには それなりの効果もありますけど。

話は変わりますが 中学3年の教科書には簡単なディベートなどでてきます。でも簡単な英作文もできない生徒が多いのに なぜ英語を勉強しなければならないのかとか環境問題にたいするディベートなんてできるんですかねえ?



【6886】
【タイトル】日本の夜明け
【 日時 】03/01/20 22:47
【 発言者 】パクパク

この旧態依然とした、英語教育の世界のなかでも
共通一次には、改善があるとおもう。
勇気ある出題者がいる。

2年ほど前から、共通一次では、強調される
単語を選ばせる問題がでています。
これは、文法知識では、歯が立ちません。
予備校では、理論的に解答をつけていると
おもいます。
こういう強形語の理論が、発達することは
非常にいいことだとおもいます。

本年度
例)強く発音される単語を選べ

Then where did you go?

1)Then 2)where 3)did 4)you



【6887】
【タイトル】音と意味の二律背反
【 日時 】03/01/21 2:12
【 発言者 】boysome228

>しかし、英語音声に忠実に切断するならば、
別例では、
I am +a boy ではなくて
I ama |boy の方がいいのではないでしょうか?
この場合、アマのような音が生まれます。
リエゾンにより、辞書にない音が発生します。

 なるほど!パクパクさんがこれまで何を問題にされていたのかやっと分りました。つまり、英語特有の音のマージを実現する一つの方法として、強弱のリズム単位に文章を分解し、その単位で単語間の音のマージを実現すればよいのではないかという一つの手法・考え方を提示されていたのだと思います。この観点からすると、確かに文法で規定されるフレーズの単位で文章を区切っていたのではフレーズにまたがる音のマージを説明する事ができません。平均的な日本人にとって、音のマージを考える場合、”強+弱”単位で音のマージを考えた方がわかり易いとは思います。もっと強く言うならば、日本語の発音の癖を強く持つ人(つまり大部分の日本人)にとっては、これが唯一の方法と思えるかも知れません。

 しかし、です。この手法の最大の欠点は、仮に音のマージがそれらしく実現できたとしても、意味を取るという観点からは逆効果となってしまうという点です。例えば、極端な例として What time is it now? をホッタイモイジルナ?式に発音したとして、それで英語の意味を瞬時に理解できるでしょうか?ホッタイモイジルナ?と発音する人は、それがWhat time is it now?であるという事を、各音を発音しながら明瞭に頭脳に思い浮かべる事ができるかというと、大変疑問を感じざるを得ません。

 しかしながら、にもかかわらず、私にはパクパクさんの提示された問題は、実は大変需要な核心をついたものだと思えます。というのは、多くの日本人英語学習者にとって、上記の音のマージ、リズムの実現と英文の即時的解釈という問題は二律背反的な事象となって立ちはだかる大きな壁となって現れるからです。言い換えれば、音のマージ、リズムに注意を払うと意味が疎かになり、逆に意味にフォーカスすると音のマージができなくなったり、英語的なリズムがまるで実現できなくなったりするからです。そんな大それた事は日本人は考える必要はないとか、そんなもの自然にできるよというアドバイスは大雑把すぎて、この問題に真剣に悩んでいる人々にはあまり助けにならないでしょう。私には、この問題に悩んでいる日本人学習者は結構な数に登るのではないかと思えます。そしてこの問題こそが、一見単純な英語の強弱リズムの習得を困難にならしめている主たる原因ではないかと思えてきました。



【6888】
【タイトル】boysome228さん
【 日時 】03/01/21 8:46
【 発言者 】Jackie

> しかしながら、にもかかわらず、私にはパクパクさんの提示された問題は、実は大変需要な核心をついたものだと思えます。というのは、多くの日本人英語学習者にとって、上記の音のマージ、リズムの実現と英文の即時的解釈という問題は二律背反的な事象となって立ちはだかる大きな壁となって現れるからです。言い換えれば、音のマージ、リズムに注意を払うと意味が疎かになり、逆に意味にフォーカスすると音のマージができなくなったり、英語的なリズムがまるで実現できなくなったりするからです。

=上記の音のマージ、リズムの実現と英文の即時的解釈という問題は二律背反的な事象となって立ちはだかる大きな壁=

それは 学校での音読の足りなさがもたらすものだと思います。イメージ化されるまで音読することがたりないからです。

1まずは 英語のスペルの発音の仕方をしっかりとやる。 Naimaさんのおっしゃる(英語の"n"音が「天丼」と発音する時の様に、舌先を上顎につける事、"m"音が唇をつむる事だとわかって発音出来ていれば、回転読みの速度をあげる事で自然と"I ama boy."  "ina box."などと同化する事が体得出来ます。 )の規則のようなもの。
2 テープをきいて 英語のリズムや音をつかみ 最初は真似をしつつ音読をして 後に素読をくりかえす。
そのときに 弱く発音する 代名詞などを弱く読むように指導する。
最後にイメージ化できるまで 持っていく。

指導を学校ですることで かなりは 改善できるのではないでしょうか?


>そんな大それた事は日本人は考える必要はないとか、そんなもの自然にできるよというアドバイスは大雑把すぎて、この問題に真剣に悩んでいる人々にはあまり助けにならないでしょう。私には、この問題に悩んでいる日本人学習者は結構な数に登るのではないかと思えます。

私には 多くの学習者がそこまで真剣になやんでいるとは思えません。
多くは個別の b p t d n m f v などの音の発音さえまともにできません。 できるはずがないのです。 学校で音作りがされていないのですから。
これが出来ずに 音のマージ リズム 強弱にこだわっても 本末転倒というものでしょう。

例 Naimasan投稿より
>キャロライン グレアム、だったかグラハムだったか、ひと昔前の事で記憶があやふやですが、ジャズチャンツで英文のリズムを教える事を始めた人です。 Oxford Univ. Pressからいくつかテキストが出ています。 ラップに近いかな... これを生徒さん達に教えた事もありますが リズムをとってやってる時はいいのですが、自分のペースでテキストを音読させると元の木阿弥になってしまってました。

私も同じ経験があります。
それと 楽しいという生徒もいれば
ジャズチャンツのように読むことを 恥ずかしがる生徒もいますね。



【6889】
【タイトル】パクパクさん
【 日時 】03/01/21 9:13
【 発言者 】Naima

>本年度
例)強く発音される単語を選べ
Then where did you go?
1)Then 2)where 3)did 4)you

で、正解は何番ですか?



【6890】
【タイトル】根石さん
【 日時 】03/01/21 18:09
【 発言者 】Naima
【 リンク 】http://8430.teacup.com/pillbugtwins/bbs



3月末、一足先に私だけ日本に帰ります。 4月から電話レッスンをお願いしたいのですが、もう空きはないのでしょうか?

http://8430.teacup.com/pillbugtwins/bbs



【6891】
【タイトル】正解
【 日時 】03/01/21 21:37
【 発言者 】パクパク

新聞によると、この場合、1番のThenです。
予備校では、一応、理屈をつけて教えると
おもいます。
なぜ、この場合、Thenに文強勢がくるかを
解説するわけです。
逆にこの問題の出題者は、この解説が
十分できる人だろうとおもいます。
(だから、出題したはずです。しかし、
簡単には、その正当理由を公表しないとおもいます。
とは、いえ受験産業界では、まぁまぁの理由をつけて
いるはずです。)



【6892】
【タイトル】boysome228さん
【 日時 】03/01/21 21:47
【 発言者 】パクパク

>英文の即時的解釈という問題は二律背反的な事象となって立ちはだかる大きな壁となって現れるからです。

 そうとも言えないのです。
 日本語で考えてみましょう。

 素敵 =素+敵
 必死 =必ず 死ぬ
 次第 =次の弟

 意味の形成とは、個別の音の合成ではないのです。

 日本の英語教育は、単語の逐語訳+学校英文法
 を駆使して、英文の意味を考えさせていると
 おもいます。

 He is nothing better than a beggar.

The major league player couldn't do better than that.

このような英文に直観的即時理解ができないとおもいます。



【6893】
【タイトル】Naima さん(2)
【 日時 】03/01/22 2:01
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



 で、一番大きなお願いをします。
 ここらで、「空き枠待ち」の人たちの座長になることをやっていただきたい。
 この座長は、ひとまず Naima さんにやってもらいたい。Naima さんのレッスンが始まったら、空き枠待ちの座長の資格を失いますから、次の座長を私が任命したい。座長がやれる人が育っていない場合は、臨時に私がやるか、臨時に「空き枠待ち」を経て、レッスンを受けておられる方にお願いしたい。

 空きはどうせ生じます。そんなに心配したこたぁない。
 万が一、数ヶ月しても空きが生じないようなことがありましたら、私は Naima さんについてはおおっぴらにえこひいきをしたいので、無理してでも枠を作ります。

 お願いばかりで心苦しいながら、テキストは「七年目の浮気」からでなく、「ゴースト」からやってみて欲しいです。「技法グラウンド」は、テキストの7,80ページあたりから、岩登りのようにきつくなります。「七年目」より「ゴースト」の方が優しいテキストですが、このテキストを使ってでもかなりきつくなる。
 私のもくろみは、「コーチ」を作ることですので、これに関して気を合わせてくださるなら、いずれ生徒を持っていただくことをお願いするだろうと思います。その時に、「ゴースト」をやっておいた方が、生徒として迎える人の層が厚くできます。「七年目」だけだと、上級者を最初から迎えるようなレッスンになってしまうと思います。

http://8246.teacup.com/nessy/bbs



【6894】
【タイトル】Naima さん
【 日時 】03/01/22 2:01
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



 どうも年寄りになりつつあり、「電話でレッスン」はきついです。当初、夜だけじゃなくて昼間だってレッスンくらいできるわと思っていたのですが、夜やるだけで十分へとへとになります。それと、英語をやっつける方法みたいな目に見えないものを人に伝えているより、アジア雑貨でも民芸の品物でもいいが、目に見えるものに触りたくなってしまいました。
 で、申しわけありませんが、現在は「電話でレッスン」の生徒の募集は打ちきっています。今後、問い合わせて下さった方は、「回転寿司・鬼」に参加していただき、ひとまず「回転読み」を試行錯誤していただいて、空きが生じるのを待っていただこうと思っています。そういうわけで、ここ数日、私の「電話でレッスン」の生徒さんたちにも、「鬼」に参加してくれと呼びかけています。
 「電話でレッスン」で使っているのは、「技法グラウンド」と名付けています。これは、私が一回読んだ文を、生徒さんに数回から十数回繰り返し言ってもらう方法です。途中で発音やイントネーションで問題がみつかったら、その場で直すために、また、文まるごとをインプットしてもらうために考えたオリジナルな方法です。
 Naima さんに「電話でレッスン」の生徒になってもらう場合は、「回転読み」ではなく、「技法グラウンド」を体得してもらおうともくろんでいます。つまり、レッスン方法を伝えたいのです。「回転読み」の核心部分は、sb さんとNaima さんはつかんでくれています。おそらくもっこりさんも岡田さんもつかんでくれていると思っています。で、「回転読み」から始められた人が「技法グラウンド」を始めてくださる場合は、私はコーチ作りをやりたいのです。順序としては、「技法グラウンド」が「回転読み」の導入部分ですから、順序としては「技法グラウンド → 回転読み」が順列ですが、「回転読み」という独学法から始めてもらったってさしつかえない。特に、Naima さんのような日本在住という条件下における上級者は順序をひっくり返しても問題は生じません。
 で、Naima さんは「回転読み」から始めてくださった。Rosey さんに「鬼」に参加するように薦めてもくださった。「鬼」は「回転読み」を実践してくださっている方々のための掲示板です。そこへ、私の「電話でレッスン」の生徒さんも参加して欲しいと思ったのでした。
 「技法グラウンド」は、「回転読み」への導入部分ですから、私の生徒さんたちは、レッスンとレッスンの間の一週間で、「回転読み」をやります。「回転読み」をやっている人たちということで、「鬼」に参加して話に加わってもらいたいのです。
 つまり、私のもくろみは以下の通りです。
 「鬼」は、「技法グラウンド」の先輩・後輩、「回転読み」の先輩・後輩が入り交じって、ハウツウに関して話をする場所としたい。また、私のレッスンの空き枠を待って下さる人たちが、ひとまず「回転読み」を始めるための手ほどきの場所としたい。手ほどきは、「回転読み」の先輩たちにやっていただきたい。それをやっていただければ、私は「大風呂敷」で英語の病気や英語に関する考え方の病気を相手に鬼退治に専念できる。

 で、お問い合わせの「空き」ですが、ひとまず今はありませんが、私のレッスンの流動は結構激しく、一人やめれば1.5人くらいが申し込んでくれることが続き、今の空き枠なしになった次第です。ですから、必ず近いうちに空きは生じるだろうと思っています。半年以上、空きが生じなかったことはかつてありません。

http://8246.teacup.com/nessy/bbs



【6895】
【タイトル】boysome228 発見
【 日時 】03/01/22 2:12
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



非常に大事なポイントに触れた記事を書かれました。
パクパクさんが、また焦点をぼかしてしまっていますが、「boysome228」を
みつけたぞとうれしくなりました。
コメントしたいのですが、すでにいつものように酔っぱらいですので、明日以
降コメントさせて下さい。

また、いずれ私はチョムスキーの生成文法についても、boysome さんと話をし
てみたいと思っています。柳瀬さんたちの、生成文法に関する考えは化けの皮
だと考えていますので、いずれひっぱがしてみたい。

柳瀬さんに限らず、英語教育回りの人々は、「磁場」という観点がないのです。
「磁場」という観点によって、初めて、日本語も英語も言語としてはまったく
even なのだということをはっきりさせられるのです。

 「磁場」という観点を欠いたら、どうせ語学論はとちくるっていくのだとす
ら思っています。

なのだという

http://8246.teacup.com/nessy/bbs



【6896】
【タイトル】最終行ゴミ
【 日時 】03/01/22 2:13
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



失礼しました。

http://8246.teacup.com/nessy/bbs



【6897】
【タイトル】Naima さん
【 日時 】03/01/22 2:28
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



今、「電レ。予約順序.txt」というファイルを作って、

Naima 2003年、1月22日。

と記入しました。

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【6898】
【タイトル】直接教授法(ダイレクトメソッド)
【 日時 】03/01/22 21:21
【 発言者 】パクパク

どうも、文法重視が、根強いのですが、
文法をつかわない英語上達法というのも
あるとおもいます。
ダイレクトメソッドと言われる方法もそのひとつで、
英語を英語で教える方法です。
そして、かつて、この方法の中学教科書が
あったのです。
ジャックアンドベティです。
累計5000万部も発行されながら、現場教師の
要求を受け入れたために、改悪につぐ改悪を
行い、消えていったのです。
しかし、J&Bは、30音と組み合わせると
蘇ってくるのです。
J&Bは、中学校2年ぐらいからなると、単語数が10語以上の
英文がずらずら続きます。
文法解説は、きわめて、少ないです。
いわば、ソフトな文法です。
編者は、これすらも入れたくなかったのでしょうが
現場英語教師の要望でいれたとおもいます。

わたしは、30音+J&B
で、英語教育システムは、相当強力になるとおもいます。
下記、引用文は、ひとつの考え方で、わかりやすいとおもいます。


今年の抱負の中に英語の勉強を始めることをあげたが、最近高校生のころ読んだ「レ・ミゼラブル」を読んでいる。難しい単語が多いが、内容に引き込まれ、ページが進む。英語の再学習をしながら、自分自身を実験台にして言語習得はいかになされるのかを見つめている。特に中学、高校の頃は文法中心に英語を習ったが今回は意味中心に学習を進め、その効果を見ている。文法を追っているととかく文を行ったり来たりするが、意味中心に読み進めるとその必要がない。次第に語順というのにも慣れてくる。語順というのは一種の習慣形成だと思っている。欧米の人は文を行ったり来たりせずその語順で意味を理解できるのだから、日本人ができないはずはない。要は日頃の習慣をいかに転換しうるかということだと思う。最初は機能語を無視して内容語を中心に意味をくみ取り、慣れるにしたがって機能語の情報を利用するようにする。そうしていくことにより心に余裕が生まれる。これまでの学習法だと、語尾の最後まで聞かないと解釈が始まらない。その代わり心に余裕がない。文法中心の理解は細かい形態素一つ一つにまで注目し、それをまとめあげる中で全体の意味を理解するデジタル式であるのに対し、意味中心の理解は、内容語を中心に大雑把な意味を固め、それを機能語の理解を補足させて精密度を増していくアナログ式。ぼくには後者のほうが人間の認知に合っていて習得が進むように思われる。



【6899】
【タイトル】夜明けは遠そうだ。
【 日時 】03/01/23 1:11
【 発言者 】Jackie

トイレに起きた。
ついでにお気に入りにはいっている掲示板をいくつか読んだ。

自由とは何か。

言論の自由とは何だろう。

英語教育の夜明けなんて やはりそう簡単にこないだろう。



【6900】
【タイトル】中庭へ書き込む前に、ここへ
【 日時 】03/01/23 4:46
【 発言者 】根石吉久
【 リンク 】http://8246.teacup.com/nessy/bbs



以下のものを、「中庭」に書き込みます。

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斎藤さん、および高見さんへ

 お二人とも、学校の先生をやっておられる方とお見受けしましたが、近頃、老人のせいで勘が鈍っており、見当違いかもわかりません。もし、教員の方であるなら、あなたがたに向けて、そうでなければ、教員を養成している全国の大学の教員に向けて書いてみたいと思います。
 まず、言葉づかいについてですが、「化けの皮」が今回は問題であるようです。私が本当にあるものをイメージし、それを「化けの皮」であると思っているときに、「化けの皮」以外のどんな言葉を使って、それを書けばいいのであるか反問したいと思います。あなた方のやっていることは、批判としての言葉の言葉狩りにはなりませんか。
 あなた方は、はっきりした批判の言葉を忌避しておられるだけです。学校というところがいつになっても、そういう場であることは私は承知しておりますが、そんなふやけた空気に染まって、言葉狩りなどやり始めれば、ソフト・ファシストになるという思想的な文脈はあなた方にはわからないのでしょうか。
 化けの皮を「化けの皮」以外のどういう言葉で言うべきなのか。言えるものなら、例示してみてください。
 チョムスキーは、現代アメリカでもっとも批判的な言辞を提出している人だと思っていますが、日本の英語教育者たちは、チョムスキーの安全な部分だけを引用したりなんぞして、まあ、簡単に言えば流行に後れまいとしております。チョムスキーの批判的な姿勢を恐れないところを学ばずして何を学んでおるのか。何も学んでいない。流行りを使って「啓蒙」などしているだけであり、日本の近代の知識人の負の伝統をかたくなに守っているだけではないでしょうか。
 私はいまだ言葉をみつけられないでおりますが、チョムスキーのアメリカ政治批判も、既成の言語学批判も、同じ思想の幹から生えた二本の枝だと思っており、おちょぼぐちで「生成文法」などと発音し、時代の先端部分を担っているようなつもりの啓蒙主義者たちとはまるで違う人だと認識しています。
 チョムスキーは、日本語で育った人が持っている思考法、英文法的な観点から無理に言えば、SOVシンタックスで育った人が持っている思考法がわかっておらず(つまり、日本語や韓国語やモンゴル語がわかっておらず)、SOV的思考法は、チョムスキーの「普遍文法」の外にあるかもしれないではないか。どんな言語の中に生まれてこようと、どの人間もその言語を身につけるという事実は地球上どこでも普遍的だから、赤ん坊は「普遍文法」を持って生まれてくるという仮説がチョムスキーの仮説だと思うのですが、それはあくまで仮説に過ぎず、「普遍文法」の記述自体が英語を元にしたものに過ぎないではないか、という批判を、「日本語に主語はいらない」(講談社選書メチエ)で金谷武洋さんが書かれています。チョムスキーの天皇の戦争責任批判など読んで、以前からチョムスキーには日本語で育った人間の思考法は見えていないという批判は、普段私の回りにいる村田君に話したことがありましたが、しかし、チョムスキーの西洋近代的思考に対する自己異和だけは高く評価するに価すると考えてきました。
 日本で流行としてチョムスキーを持ち上げている英語科教員などは、どれほどの自己異違和を持ち得ているのか。
 私は柳瀬さん一人をやり玉にあげる者ではありません。批判的チョムスキーから、言語理論だけを切り離していじることができると思っているらしい人々の全員を串刺しにして批判したいのです。
 最近になって、ようやくチョムスキーは私の関心の射程に入ってきたばかりですし、時間がとれず、日本語に翻訳されたチョムスキーを読んでいるだけの者ですが、そんな貧しいチョムスキー読みであっても、大学の先生たちのチョムスキー読みはなんかまるで元のところが違っているんじゃないかという疑いがふつふつと湧いてくるのです。

 以上のような考えが元にあっての、「化けの皮」発言です。
 この発言のどこがどう問題なのか、どうかはっきりとお教えください。

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