【18901】
レッスン細部 投稿者:根石吉久 投稿日:2014年 7月 4日(金)22時02分59秒
最近の動向

・「入れ替え・変換」
 同じ場所で二度NGが出たら、先へ進むか、後へ戻る。
 文法が感覚になっていないため、二度NGが出た場合、先へ進む。
 「大きめに」「浅くしない」など、基本的な口の動きの注意が多くて、NGが続いた場合は、後へ戻る。
 NGが二度出た場所は、名前とNGが続いたことを記録しておく。後で、もっと「地力」がついたときに、再度やる。

【18902】
大森さん 投稿者:根石吉久 投稿日:2014年 7月 5日(土)15時06分51秒
「ぶん回す」について。
特に「狭い音」に注意して文を繰り返し言う時に、そこだけ間延びしたようにゆっくりになり、他の部分がそれに対して、やたら速くなっている時があります。そういう場合は、最初に戻り、「ゆっくりていねいに」繰り返して下さい。全体を一つとしてとらえ、一連の音とそれと連動する口の動きの感覚をよく記憶します。あくまでも、「一連の」「一つのもの」として扱って下さい。この地固めが確かなものにならないと、「浅くしないでつなげる」以降がうまくいきません。
思い切り「ぶん回す」場合、もちろん間違いがないに越したことはありませんが、間違うことよりも、ぶん回し切れていないことの方を恐れて下さい。
ぶん回して、口の動きが英語用に固まってくれば、間違いを直すことは難しくはありません。
「ぶん回す」ことは、中途半端だと、いつまでもそれが続きます。

【18903】
ぶん回す 投稿者:大森 投稿日:2014年 7月 5日(土)22時27分44秒
根石先生、ありがとうございます。
では今週は予習の時その点を意識してやってみます。
昨日自分でわかったのですが間延びするというのは少しゆるめないと次の5回がより速く言えないという下心から来ているように思います。(笑)まずその習慣をやめるようにします。

【18904】
過去ログからの引用 投稿者:村田晴彦 投稿日:2014年 7月 8日(火)17時54分2秒
過去ログ【18811】から引用
今日も子供は『奥様は魔女』を副音声で観ていましたが、いつもと違う事が…
今、Thisって言ったよね?という事は何かを説明してるのかな?
Sheって聞こえた!herだ!
タバサなんて言ってないなぁ、タァーヴァサーって聞こえるぞー!
など、テキストで習った音に反応して喜んでいました。
これまで、副音声で観てはいても、意味が分からない事に痺れを切らして、吹き替えに変えてしまうのですが、今日は違っていました。
何かが動いたのでしょうか。



過去ログ【18850】から引用
子供達だけでなく、「オウ」と「オー」の発音の違いに敏感な上級者も多くはないようです。けれど "boat [ボウト] "と "bought [ボート]" では大違いです。素読舎のレッスンを受ける前の私もその中の一人だったと思います。そんな私たちが、"o" の発音は「オー」ではなく「オウ」だという説明を受け、お手本の音を示してもらっても、なかなかその音を再現出来ないものです。誰もがCDなどの音声教材 を真似するだけで発音が良くなるわけではないという事実にもうなづけます。

ところが素読舎では「オーの後ろにウをつけて下さい」とか「口の筋肉を引き締めて下さい」という言い方をします。こちらの方が日本人には分かり易 く、飲み込みが速いですよね。私は村田さんや根石さんがが「オーの後ろにウをつけて言って下さい」と指示されたのを聞いて、「あれ、そんなシンプ ルな説明でよかったんだ」とびっくりし、なんとわかりやすい説明だろうと感心しました。実用的というか実践に即しているというか、さすがだと思い ました。



過去ログ【18823】から引用
先週のこと、一人の英語学習者が「ぷりっと (purit)」と言いました。英会話力をつけたいということで1年ほど語学留学をした経験の持ち主です。さて、"pull it" なのか "put it" なのか、 聞き手は一瞬戸惑いました。結局は "put it" だったのですが、口の筋肉を大きく動かしてくっきりはっきり言う過程をすっとばしたまま、耳から聞いただけのネイティブ音を真似るとこういうことになるの でしょう。子音の弱形の処理も出来ておらず、"l" の音もちゃんと作れていないのに、ネイティブの崩れた音を再現してしまった結果だと思います。

きちんとした音作りの訓練を受けてからでないと、英語を耳から覚えるというのは難しいことです。

【18905】
コピー候補 投稿者:根石吉久 投稿日:2014年 7月10日(木)22時34分53秒
 大学入試用に素読舎の「入れ替え・変換」というレッスンを使えば、まともに参考書一冊を隅々まで読み込み、理解したのと同等の力がつく。いや、それ以上の力がつく。

 素読舎のレッスンには絶えず「音づくり」が伴うので、大学卒業後に使える英語が残るからだ。単に大学に受かっただけで、使えない英語をつかむ人が圧倒的に多い。ほとんどがそうだ。これは絶対的な損である。トランプで言えば、ババをつかんだままなのだから。

 日本の近代以降の学校制度は、英語に関してはババなのだ。

【18906】
練習の盲点(レッスン時、指示方法) 投稿者:根石吉久 投稿日:2014年 7月15日(火)01時49分53秒
 どうやら、日本人に広く共通する英語の練習の盲点がある。同じ文を繰り返し言い、音が安定しているかどうかを確認するように言うと、多くの生徒が途中で力を抜く、あるいは途中で音のつながりを緩める。

 これをやる生徒には、「英語用に口の筋肉、あるいは口の筋肉の動きを作ることの邪魔をする」とアドバイスする。

----------------------------------------
 このアドバイスは毎回毎回言う必要はない。
 普段は「途中で力を抜かない」「途中で緩めない」という二つを多用する。

【18907】
過去ログからの引用 投稿者:村田晴彦 投稿日:2014年 7月15日(火)19時20分47秒
【18102】から引用
 英会話教室は「磁場」になれない。「教室」であるから、そこは「勉強」用や「練習」用の「場」になる。何かしゃべっていても、「仮にそう言っている」と いうしゃべりなのである。この根本的な原理というべきものを、英会話学校は絶対にはっきりとは言わない。

 100パーセントと言っていいと思うが、100パーセントの英会話教室が、「一人で」「自分に向かって」行われることで、実質的な「イメージ」を得る以 外にないのだということを言わない。引用した記事にもそれはかけらもない。

 少なくとも、「磁場」に入ってイメージが生じやすいだけの基を作っておかないと、よほど鈍い人間以外はストレスが大きすぎる事態にたち至る。



【18】から引用
 今や、文明のレベル自体は日本も「躁状態」となり、日本語のテンションが高くなりつつあるという感覚が私にはあります。昔の若者はこんな甲高いしゃべり 方はめったにしなかったなと、近頃の若者同士の日本語のイントネーションを聞いている時に感じます。「母音付きの単音」でそれをやるので、現代日本語には 音韻的なきしみが生じているという感じも持ちますが、古い日本語を保存している人間の耳がそう聞いているだけのことだと一蹴されるかもしれません。しかし、若い人でも、「躁状態」でなくて話しているときは、日本語の基本、「母音付きの単音」で話しています。ハイテンションの日本語を使う人が英語が使えるというわけではないのですが、この背後には、英語という言語の浸透があるのではないかと考えています。日本語にこのハイテンションが現象しはじめたのは、私の記憶では「帰国子女」たちが若い人の中に混ざり始めた頃からでした。



【18】から引用
 私は「音」から英語に入った人間ですが、「耳」から入ったのではなく、「口」から入りました。自分の口を動かして音読し、その音を徐々に英語の音に近づ けるという過程によって、羞恥心をやわらげていくうちに英語が面白くなりました。これは初心者向きの方法として、誰にも勧められるものだと後で気づきまし た。羞恥心によって、英語から遠ざけられている人は意外に多いのではないでしょうか。特に大人の男たちに多い気がします。



【32】から引用
 日本では「英会話」をやりたいと思うなら、結局、語学をやることになります。あるいは、語学で下地を作り一定のレベルに達することが必要になります。こ この認識は、日本人に深く染み込んだ英会話という迷信によって、いまだ一般的には英語学習者が踏まえるに至っておりません。日本の英語がなさけないのはそ こです。

 学校英語、受験英語はまるで語学たりえていない。

【18908】
村田君 投稿者:根石吉久 投稿日:2014年 7月16日(水)03時10分20秒 編集済
>100パーセントと言っていいと思うが、100パーセントの英会話教室が、「一人で」「自分に向かって」行われることで、実質的な「イメージ」を得る以 外にないのだということを言わない。引用した記事にもそれはかけらもない。

「引用した記事」が引用されなければ、まとまった読み物になりません。
いちいちつべこべ言わせないで下さい。

【18909】
過去ログからの引用 投稿者:村田晴彦 投稿日:2014年 7月17日(木)00時29分43秒
根石さん
【18102】の引用をやりなおしてみたのですが、他サイトの引用部分も含めて引用するとどうしても全体を転載しないとわけがわからなくなってしまうので、この記事については全文転載します。

==========================
【18102】
あるサイトから引用 投稿者:根石吉久 投稿日:2011年 8月15日(月)14時24分7秒

http://www.coper.biz/images/stories/docs/coper-report.pdf


英会話講師を始めて6ヵ月ぐらいした時のことです。
ある中級クラスの生徒さんがこう言ったのです。
「お手洗いの場所聞いたら「ダウン=down」って言うから下の階に行ったら、お手洗い無いんだよ!空港のインフォメーションの人なのに、私が英語分らな いことをいいことに、嘘をつかれたんです!」
そりゃ違うよ!私は心底そう叫びたかった!インフォメーションの人は嘘ついてないし、馬鹿にもしてない!あなたが勘違いしているだけだよ!でも言えません でした。相手は私の倍は生きておられる中年の自信満々な男性。しかも、日本特有の「恥の文化」を考えると、彼の半分しか生きていない若造である私が、他の 生徒さんの前で彼に真実を伝えることは好ましくなかったのです。その真実とは、彼は大きな勘違いをしているだけ!!!
インフォメーションの人はおそらくこう言っていたのです:
「The restroom is just down the hall.」それか「It’s just down there.」
「トイレは廊下の先だよ。」それか「そこをちょっと行ったところだよ。」

だから、僕はショックだったんです。この一見簡単な文の意味を質問された400人-500人の人のほとんどが、英会話スクールで勉強したことがある人達、 そして英語の勉強のために何冊か本を買ったことがある人達なんです。そんな人達の99%がさっきの文の意味を理解できないんです。じゃあ、英会話スクール では一体何を教えているの?英語本や英語の教材は何を教えているの?という話になりますよね。

(以上引用、以下根石)

 これは多分、Down. とだけ言われたから誤解したのだと思う。 down the street とか down the hall とか down のうしろに何かくっつけば誤解は生じなかったし、 down のそういう用法を知らなかった人は、その場で覚えることができる。事態がさしせまっていたり、事態の当事者であるせいで、語法だの用法だのを語法だの用法 だのと意識せず、つまり「勉強」や「練習」でなく、その場で覚えることができる。
 それが私が言ってきた「磁場」というものだ。

 日本で英語を獲得しようとするのは、どうしても「勉強」や「練習」になる。そして、それは「磁場」での体験とはまるで違うことだ。
【18910】
村田晴彦 投稿者:過去ログからの引用 投稿日:2014年 7月17日(木)00時31分1秒 編集済
【48】から引用
学校英語は滅びる英語。本当にそうです。ほとんどの学校と塾の教室で行なわれている英語の授業は生徒を欺いています。英語を教えると言いながら、その場限りのくだらないことをやっていることが普通です。英語の音作りを激しく、厳しくやっている所は極めてまれだと思います。実際、英語の教員の多くにとって英語の発音は、できれば避けて通りたい弱点です。自分自身が通じるレベルの音が出せない教員がたくさんいますし、そこそこ通じる音を出せる教員もその多くが英語の音作りに必要な知識を体系的にルール化して生徒に教えることができません。例えば、根石さんが示しておられるような、音と音がぶつかり合ったときの音の消失とかいうことも生徒に説明できるような知識としては持っていないのが現状です。



【61】から引用
 若かろうが年をとっていようが、保身を先だてる先生は、中間・期末のテストに間に合わせるための授業をします。中間・期末に間に合わせる授業をしているだけで、保身ができて、食いっぱぐれがないのが、現在の学校の教師という職業です。とりわけ、公立の学校は税金泥棒の巣です。点数をはじきだして、順位づけなどやってるが、そんなことで生徒に力がつくわけではない。しかし、そんな仕事でも忙しくやっていれば、めでたくも麻痺できて、なにか実質のある仕事だと思いこむことができるのかもしれません。「学校」などというものの外側に位置していたおかげで、私は「そんなものに実質はねえよ」と言い続けることができましたが、しかしまあ、放言を続けるのも疲れる。



【61】から引用
 保身をやる者が先生の多数であるというような事情は、国家資格のあるなしの違いだけで、塾の世界も同じです。
塾のほとんどが受験制度・成績主義にたかる蛆虫です。学校の内でも外でも、受験制度と成績主義にたかっていれば、蛆虫としてなら生きていかれます。決まり事の「処理」をやり、肝心なことは生徒の「家庭学習」に押しつけるのが、蛆虫たちの特徴です。この根本にあるのは、個々の生徒の能力はあらかじめ決まっているという許し難い思想です。そんなことは絶対にありません。こちらがやること次第で同じ生徒がまるで違う展開をみせたりみせなかったりします。

【18911】
村田君 投稿者:根石吉久 投稿日:2014年 7月17日(木)04時46分42秒
<100パーセントと言っていいと思うが、100パーセントの英会話教室が、「一人で」「自分に向かって」行われることで、実質的な「イメージ」を得る以 外にないのだということを言わない。引用した記事にもそれはかけらもない。

引用が極端に長くなるようなら、最後の文を削ればいい。あるいは、括弧の中に過去ログの記事番号を記入すればいい。中途半端な質の悪い仕事をしないでください。そういうことで、つべこべ言わせないでください。

【18912】
村田君 投稿者:根石吉久 投稿日:2014年 7月17日(木)04時51分58秒
柴田さんが書かれたものと、私が書いたものが、引用されていますが、 ハンドルネーム程度は書き込むことが必要だということが、自分で判断できないのでしょうか。

【18913】
村田様 投稿者:根石吉久 投稿日:2014年 7月17日(木)15時51分27秒
ハンドルネームは入れた方がいいんじゃないのかという考えは、作業している途中であなたのオツムに浮かばなかったのですか? 引用に言及している文が含まれていて、引用文がなければ、わけのわからないものになるということは、オツムに浮かばないのですか?
浮かばなかったのであれば、この仕事は中断して下さい。あなたにはできません。浮かんだのであれば、なぜ「こうする必要があるのではないか」とか、「こうしたらどうだろう」とか、私に連絡しないのですか。
こういうふうにあなたの世話を焼いていると、私の仕事が中断されたり、ひどい時には止まってしまったりするのです。
一を聞いて十を知れ、などと要求するつもりははありません。一を聞いて一を知ってもらえばいい。私は後で冊子にすると言ってあります。あなたがやっている程度の仕事の質では、後で必ず二度手間、三度手間になります。今の時点で、後々、冊子の版下として使えるものを作って何か差し支えが生じるのですか?後で冊子にすると言っているのに、やたら穴のあいたような仕事をなぜするのですか?一を聞いて、0.5しか知ることがない。私はあなたに仕事を邪魔されたくはありません。これまでに、こういうことで、手間をつかわせられたことは数限りなくあります。宣言した通り、今後は私は掲示板であなたの仕事を組み立てます。まずは、普通こういう場面でこういうことは、頭に浮かぶだろうという疑問が浮かんだのか浮かばなかったのか、お答えください。

【18914】
根石さん 投稿者:村田晴彦 投稿日:2014年 7月17日(木)16時58分4秒
引用文のところはどうしたものだろうかと思ったのですが、過去ログの番号を書いてあるので載せてしまいました。ハンドルネームに関しても同様です。掲示板のタイトル直下の文だけでなく、印刷物として独立した読み物を作る予定のものなのですから、根石さんに連絡して新しいひな形作ってく気持ちでやるべきでした。
やりなおします。

【18915】
村田へ 投稿者:根石吉久 投稿日:2014年 7月17日(木)18時48分1秒
過去ログの番号が書いてある、でご安心なさる程度のオツムなんだよ。
過去ログの番号が書いてあることで、読む人が安心できるようにするなら、過去ログの番号と過去ログ倉庫のURLが必要だくらいには思わないのか。
俺の生徒の全員が過去ログのありかを知っていると、なぜあんたに決められるのだ。
読む人の、あるいは生徒の立場からものごとを見ろと言っているんだ。
レッスンを始めたばかりの生徒で、過去ログ倉庫を知っている人なんかろくにいない。
そういう事態を切り開く気があんたにはないんだよ。
なにが「どうしたものか」なんだ。
なんで勝手に判断して、悪い質の仕事をするんだ。
アホか。

【18916】
村田へ 投稿者:根石吉久 投稿日:2014年 7月17日(木)18時53分19秒
俺がどういう人間を相手にして苦しんできたのかを記録するために、最近のこれらの記事は過去ログに収めてくださいませ。

【18917】
村田へ 投稿者:根石吉久 投稿日:2014年 7月17日(木)20時16分17秒
素読舎には、しょっちゅう「やりなおします」なんかやってる暇はないのです。
わかりませんか?

【18918】
ご報告 投稿者:小川 投稿日:2014年 7月19日(土)11時52分47秒 編集済
T君から英検3級に合格したとの報告がありました。単語と読解の得点も合格者平均には達しているようですが、やはり一次試験はリスニングの得点が特に高く正解率は80%になっています。二次試験のリーディングも80%です。
素読舎のスカイプレッスンの効果が見えるようで興味深いです。データにして残しておこうかと思っているところです。

また、今月入会されたばかりK君は中学3年生ですが、英検2級に合格したとのことです。これからはどんどん自分から枝葉を広げて行かねばならない時期だと思いますが、その為にもスカイプレッスンでしっかり根を張り幹を太らせねばなりません。コーチの私もおちおちしてはおられません。

【18919】
小川さん 投稿者:根石吉久 投稿日:2014年 7月19日(土)22時55分39秒
よかったですね。
フェイスブックの方へ、レッスンが終わったら流しておきます。

【18920】
小川さん 投稿者:根石吉久 投稿日:2014年 7月19日(土)22時58分20秒
2級に合格した人が使えるレベルのものを「入れ替え・変換」に書き継いでいます。今できているだけでもかなり使えると思いますので、今日、レッスンの後に送りたいと思います。

【18921】
元にあるのは「言いながら書きながら思う」こと 投稿者:根石吉久 投稿日:2014年 7月28日(月)00時04分35秒
>私が「音読のおかげだ」と飛び跳ねるぐらいの嬉しさで実感したのは、中3の時期でした。このころは受験シーズンなわけで、様々な長文を読み始めるのですが、ある日の授業で突然長文がすらすら読みながら意味をとれるようになったのです!自分でも驚きました。「あ!読めてる!分かる!本当に!?」って。この時の気持ちは今でも全く忘れていません。そのときしみじみと「音読だ!」と感じました。



 先日、上に引用した部分を含むKの記事を掲載した。これをもとにコメントしてみたい。

 私はよく「トンネルに入る」とか「トンネルを抜けた」という言い方をするが、「突然長文がすらすら読みながら意味をとれるようになった」というのは、一つの「トンネルを抜けた」状態なのである。
 Kはよく練習した生徒だが、この「トンネルを抜けた」状態になるのに丸3年はかかっている。その3年の間に起こっていたことは何なのか、蓄積されたものは何なのかということを言い当てられれば一つの語学論になる。

 「言いながら書きながら思う」という練習方法を私は生徒に奨めてきた。
 これは単語単位でやる練習である。
 この時扱う英単語は、「口を大きめに使って引き締める」とか「口の動きを浅くしないでつなげる」ということを踏まえて、「音づくり」が完成した文に含まれる英単語がいい。

 ひとつの単語を相手に「言いながら書きながら思う」ということをする。この場合の「言いながら」は「口を大きめに使って引き締める」とか「口の動きを浅くしないでつなげる」というようなことには気を使わなくてよい。舌の位置、唇の開き加減など、口の動きが確保されていればよい。小声でぼそぼそ「言いながら」でも構わない。その単語を含む文全体の音づくりは仕上げてあるので、小声で言うので構わない。

 書く速度は、言う速度よりかなり遅くなるから、「書きながら」によって、口の動きは制約される。口の動きは手がスペリングを書くスピードに従うので、かなりゆっくりしたものになる。手はすばやく動いているが、口の動きはゆっくりしたものに感じられる。それで構わないから、「言いながら」と「書きながら」を同時化させる。

 「言いながら書きながら思う」という時の、「思う」についてが一番説明しにくい。この単語は「こういう感じ」だという感じをしっかりと持つこと。「こういうことだ」というときの「こういうこと」を狙いを定めるようにイメージすること。

 「こういう感じ」と「こういうこと」という二つのものを、煮詰めて一つのものにする。それが「言いながら書きながら思う」の「思う」である。

 この時に、英単語のイメージが作られると同時に、英単語と日本語単語の「並列状態」から意識が抜け出す。イメージが明確になると、英単語は具体的な日本語単語を脱ぎ捨てて、イメージと一体化する。
 日本語単語は不要になり、イメージと英単語が合体した状態ができる。

 しかし、まだその元がある。

 「言いながら」という口の動き、「書きながら」という手の動きの中に、イメージを溶かし込むようにする。うまく溶かし込めれば、口の動きから生じる音とイメージが一体化したように感じられる。音とイメージが溶け合った一つのものと感じられるようになる。
 「言いながら書きながら思う」を激化すれば、同じように、手の動きから生じるスペリングの全体とイメージが一体化したように感じられるようになる。スペリングがそのままその単語のイメージとして感じられるようになる。

 強引な話である。しかし、それが語学なのである。

 「言いながら書きながら思う」ことで、「音とイメージ」、「スペリングとイメージ」という二つのものが溶け合い、一つのイメージが独在するように感じられるようになる。

 イメージが音やスペリングという手足を持つような状態になる。

 音やスペリングというより、口の動き、手首の動きと言った方がいい。イメージという体があり、それが口や手首の動きを備えている状態になる。イメージが本体になるのである。

 「言いながら」も「書きながら」も初めは、音の内側、スペリングの内側にもぐりこみ、体になじませるための行為である。体によくなじませておいて、体の動きとイメージを合体させる。さらにイメージを純化させたり、強化させたりすると、イメージが本体となり、イメージが口の動きや手首の動きという手足を備えた状態になる。

 体の動きと合体し連動するイメージを作り出さないと、日本在住のままで、使える英語の基を作ることはできない。

 (「言いながら書きながら思う」だけでなく、Kが書いているように「様々な長文を読み始める」ことで、英単語のイメージは純化され強化されていく。同一の単語が別の文に使われるとき、同じ単語が少し違う表情を浮かべる。その違いを感じとることを繰り返すことによって、その単語のイメージの核がしっかりしたものになっていく。)

 人はいろいろなやり方があると思っている。いろいろなやり方と見えるものは、表面的な違いにすぎない。実はいろいろなやり方などというものはない。イメージを作り出すことと、作り出したイメージを音やスペリングと合体させるというやり方しかありはしない。それさえ本当に実現されれば、外見はどんなやり方だって構わないというだけのことである。

 私の「言いながら書きながら思う」という練習方法は、エッセンスをそのまま練習方法の名前にしたというだけのことである。

 Kも「言いながら書きながら思う」という練習の厚みを持ったのである。その発展形としての「電圧装置」というやり方があるが、Kに「電圧装置」をやれと言ったことはなかったと思う。Kが作った厚みは、「言いながら書きながら思う」ことの厚みだったはずだ。

 その厚みが一定のレベルに達したときに、「ある日の授業で突然長文がすらすら読みながら意味をとれるようになった」ということが訪れたのである。

 Kは、「すらすら読みながら意味をとれる」と書いているが、これは、目を左から右に動かす動きで意味がとれるということを言っている。

 一般的な英語学習者にこれが実現している人はきわめて少ない。当然、英語は使えるようにはならない。左から右に向かって読み、わからなくなって右から左に視線を逆戻りさせ、また左から右に、再度右から左にというように、「右から左に」を混在させたような読み方が多くの日本人の英語の読み方である。この読み方から抜けられない人は、意識が英単語と日本語単語の「並列状態」であり、日本語単語を呼び出さないと英語の文の脈絡がつかめないのである。これを抜け出さないと「使える英語」は絶対に手に入らない。

 Kが「飛び跳ねるぐらいの嬉しさ」と言っている喜びは、英単語と日本語単語の「並列状態」を抜け出た喜びなのだ。英単語と日本語単語をごちゃごちゃさせる読み方とは違うレベルの読み方が生じた喜びなのだ。

 Kが書いたものは、イメージからイメージをたどる読み方の誕生を告げている。それが「飛び跳ねるぐらいの嬉しさ」だったのである。

 これは、英単語がイメージ化された状態でなければ起こらないことだ。

 Kにこれが起こったのは、Kが私の言うことの眼目をつかみ、それを実際に激しくやったからだ。それによって、「トンネルを抜けた」からだ。

 眼目をつかむこと。
 それこそが、語学論の萌芽のようなものだ。

 量の問題もある。英単語がイメージと化した量がどれくらいあるかということである。英単語が「イメージとして」どれくらいインプットされているかも、「飛び跳ねるぐらいの嬉しさ」が生まれるかどうかを決める。

 英単語と日本語単語の並列状態ではなく、英単語がイメージと一体化され、日本語単語を必要としなくなった状態が、必要な質である。その質でどれだけの量が蓄積されるどうかなのだ。それも「飛び跳ねるぐらいの嬉しさ」が生まれるかどうかを決める。


blogger から転写
http://sodokusha.blogspot.jp/

【18922】
退場していただけた 投稿者:根石吉久 投稿日:2014年 7月30日(水)03時52分13秒 編集済
このホームページ作成の動機(旧「根石吉久事務所」から転写)


2011.10.12

 おととし頃、素読舎の村田コーチが、仕事として引き受けたはずの『大風呂敷』の過去ログ整理を、数年間放置していたことが判明し、私が激怒したことが あった。世間一般の人の一人が、素読舎の語学論を軽んじることはいくらでもありうるだろうし、素読舎の語学論というものが、一読してすぐに理解されるものでないことは承知している。軽んじたり、馬鹿にしたりする人もいることだろう。

 しかし、村田コーチは私と同じく、「素読舎」の看板を掲げて仕事にしている者だ。

 『大風呂敷』の過去ログの整理が必要だと言い出したのは私だが、村田コーチはその整理をやることを引き受けたのである。そして途中、何度も私から継続するように言ったにもかかわらず、6年分も7年分も放置したのだった。
 私は、「スカイプでレッスン」の枠数を20枠に抑えてある。仕事量の上限と、収入の上限を設けて、それ以上の生徒がレッスンを申し込んできた場合は、ひとまず村田コーチに預けるということをしてきた。村田コーチが、一人の生徒を預かった場合は、その生徒から、私と同額の収入が得られるようにしてきた。村 田コーチが私から預かった生徒の数は、延べにすれば少ないものではない。
 私のレッスン枠が埋まっていることが多くなってから、私は村田コーチに、ホームページの更新と過去ログの整理を、「自分の仕事にしろ」と何度か言った。 過去ログの整理は、当然、村田コーチが継続してやっているものと私は考えていたので、普段は何も言わないでいたが、何がきっかけだったか忘れたが、「過去ログの整理はどこまで進んでいるんだろう」と訊いたところ、6年分も7年分も放置したままになっていることが判明した。「自分の仕事」ということが、村田コーチにはわからないのである。
 過去ログの整理ができていれば、そこから何を引用してもいいし、それにコメントしたり、新たに展開したりして、どのように料理するのでもいいと、私は村田コーチに言ってきた。村田コーチが自分で語学論が書けるようになればいいと思っていたからである。私も過去ログが整理されれば、活用したいとも思っていた。そのためには、過去ログの整理というものが必要だと、私は何度も言った。整理がどこまで進んでいるのかと具体的に訊くことはなくても、 過去ログの整理が必要であることは、何度も言ったのである。それを、6年分も7年分も放置していることが判明し、私が激怒し、怒りをどうにもおさめること ができなくなり、その頃、習っていた空手の先生である浜田さんに中に立ってもらった。私がその場にいたら、村田コーチが言いたいことを言えないのでは困ると思 い、浜田さんと村田コーチの話の場(私の自宅)から私は席を外し、喫茶店で時間をつぶした。数時間して、喫茶店から自宅に戻った。
 そのときの結論だけ言えば、村田コーチ は、素読舎のコーチを継続してやっていくことになり、過去ログ整理はきちんとやるということになった。
 その時から、村田コーチから「教材使用料」をもらうことにした。それまでは、私が作った教材を無料で使い、私が預けた生徒からの全額を村田コーチは自分の収入にしていたのだが、教材を無条件で使うことはやめてもらった。とにかく、馬鹿くさくなったのである。

 それが、おととし頃のことである。

 先日、そういえば過去ログの整理はどうなっているのかと思い、村田コーチに訊いたところ、前とまったく同じように放置していることが判明した。現在、 2012年10月だが、2008年以後のものがまったく放置されていたのである。
 今回もいったんは激怒に至ったが、そのうちに、つきものが落ちたように、激怒の激しさが減った。
 その代わり、村田コーチの声を聞くのも顔を見るのも嫌になった。

 今回は、小川コーチが中に立ってくれた。
 再び結論だけ書くが、村田コーチは小川コーチの下で、小川コーチから指示を仰ぐことになった。

 村田コーチは、「大風呂敷」の過去ログの整理とホームページの更新を引き受けていたはずだが、ホームページの更新もなかなかやらなかった。自分で語学論を書いてどんどん更新すればいいじゃないかと考えていたが、語学論を書けるようになろうという気もないようだった。
 村田コーチは、素読舎の中では村田コーチということになっているが、やっていることは「村田放置」なのであった。

 以上が、年寄りが自分でホームページを作ることになったことの動機である。

------------------------------------------------------

大風呂敷から転写(この部分は、時系列が逆になっています。下から上に向かってお読み下さい。)



村田へ 投稿者:根石吉久 投稿日:2014年 7月17日(木)20時16分17秒

素読舎には、しょっちゅう「やりなおします」なんかやってる暇はないのです。
わかりませんか?


村田へ 投稿者:根石吉久 投稿日:2014年 7月17日(木)18時53分19秒

俺がどういう人間を相手にして苦しんできたのかを記録するために、最近のこれらの記事は過去ログに収めてくださいませ。



村田へ 投稿者:根石吉久 投稿日:2014年 7月17日(木)18時48分1秒

過去ログの番号が書いてある、でご安心なさる程度のオツムなんだよ。
過去ログの番号が書いてあることで、読む人が安心できるようにするなら、過去ログの番号と過去ログ倉庫のURLが必要だくらいには思わないのか。
俺の生徒の全員が過去ログのありかを知っていると、なぜあんたに決められるのだ。
読む人の、あるいは生徒の立場からものごとを見ろと言っているんだ。
レッスンを始めたばかりの生徒で、過去ログ倉庫を知っている人なんかろくにいない。
そういう事態を切り開く気があんたにはないんだよ。
なにが「どうしたものか」なんだ。
なんで勝手に判断して、悪い質の仕事をするんだ。
アホか。


根石さん 投稿者:村田晴彦 投稿日:2014年 7月17日(木)16時58分4秒

引用文のところはどうしたものだろうかと思ったのですが、過去ログの番号を書いてあるので載せてしまいました。ハンドルネームに関しても同様です。掲示板のタイトル直下の文だけでなく、印刷物として独立した読み物を作る予定のものなのですから、根石さんに連絡して新しいひな形作ってく気持ちでやるべきでした。
やりなおします。


村田様 投稿者:根石吉久 投稿日:2014年 7月17日(木)15時51分27秒

ハンドルネームは入れた方がいいんじゃないのかという考えは、作業している途中であなたのオツムに浮かばなかったのですか? 引用に言及している文が含まれていて、引用文がなければ、わけのわからないものになるということは、オツムに浮かばないのですか?
浮かばなかったのであれば、この仕事は中断して下さい。あなたにはできません。浮かんだのであれば、なぜ「こうする必要があるのではないか」とか、「こうしたらどうだろう」とか、私に連絡しないのですか。
こういうふうにあなたの世話を焼いていると、私の仕事が中断されたり、ひどい時には止まってしまったりするのです。
一を聞いて十を知れ、などと要求するつもりははありません。一を聞いて一を知ってもらえばいい。私は後で冊子にすると言ってあります。あなたがやっている程度の仕事の質では、後で必ず二度手間、三度手間になります。今の時点で、後々、冊子の版下として使えるものを作って何か差し支えが生じるのですか?後で冊子にすると言っているのに、やたら穴のあいたような仕事をなぜするのですか?一を聞いて、0.5しか知ることがない。私はあなたに仕事を邪魔されたくはありません。これまでに、こういうことで、手間をつかわせられたことは数限りなくあります。宣言した通り、今後は私は掲示板であなたの仕事を組み立てます。まずは、普通こういう場面でこういうことは、頭に浮かぶだろうという疑問が浮かんだのか浮かばなかったのか、お答えください。



村田君 投稿者:根石吉久 投稿日:2014年 7月17日(木)04時51分58秒

柴田さんが書かれたものと、私が書いたものが、引用されていますが、 ハンドルネーム程度は書き込むことが必要だということが、自分で判断できないのでしょうか。


村田君 投稿者:根石吉久 投稿日:2014年 7月17日(木)04時46分42秒

>100パーセントと言っていいと思うが、100パーセントの英会話教室が、「一人で」「自分に向かって」行われることで、実質的な「イメージ」を得る以 外にないのだということを言わない。引用した記事にもそれはかけらもない。

引用が極端に長くなるようなら、最後の文を削ればいい。あるいは、括弧の中に過去ログの記事番号を記入すればいい。中途半端な質の悪い仕事をしないでください。そういうことで、つべこべ言わせないでください。


村田晴彦 投稿者:過去ログからの引用 投稿日:2014年 7月17日(木)00時31分1秒 編集済

【48】から引用

学校英語は滅びる英語。本当にそうです。ほとんどの学校と塾の教室で行なわれている英語の授業は生徒を欺いています。英語を教えると言いながら、その場限りのくだらないことをやっていることが普通です。英語の音作りを激しく、厳しくやっている所は極めてまれだと思います。実際、英語の教員の多くにとって英語の発音は、できれば避けて通りたい弱点です。自分自身が通じるレベルの音が出せない教員がたくさんいますし、そこそこ通じる音を出せる教員もその多くが英語の音作りに必要な知識を体系的にルール化して生徒に教えることができません。例えば、根石さんが示しておられるような、音と音がぶつかり合ったときの音の消失とかいうことも生徒に説明できるような知識としては持っていないのが現状です。

【61】から引用

 若かろうが年をとっていようが、保身を先だてる先生は、中間・期末のテストに間に合わせるための授業をします。中間・期末に間に合わせる授業をしているだけで、保身ができて、食いっぱぐれがないのが、現在の学校の教師という職業です。とりわけ、公立の学校は税金泥棒の巣です。点数をはじきだして、順位づけなどやってるが、そんなことで生徒に力がつくわけではない。しかし、そんな仕事でも忙しくやっていれば、めでたくも麻痺できて、なにか実質のある仕事だと思いこむことができるのかもしれません。「学校」などというものの外側に位置していたおかげで、私は「そんなものに実質はねえよ」と言い続けることができましたが、しかしまあ、放言を続けるのも疲れる。

【61】から引用
 保身をやる者が先生の多数であるというような事情は、国家資格のあるなしの違いだけで、塾の世界も同じです。
 塾のほとんどが受験制度・成績主義にたかる蛆虫です。学校の内でも外でも、受験制度と成績主義にたかっていれば、蛆虫としてなら生きていかれます。決まり事の「処理」をやり、肝心なことは生徒の「家庭学習」に押しつけるのが、蛆虫たちの特徴です。この根本にあるのは、個々の生徒の能力はあらかじめ決まっているという許し難い思想です。そんなことは絶対にありません。こちらがやること次第で同じ生徒がまるで違う展開をみせたりみせなかったりします。


過去ログからの引用 投稿者:村田晴彦 投稿日:2014年 7月17日(木)00時29分43秒

根石さん

【18102】の引用をやりなおしてみたのですが、他サイトの引用部分も含めて引用するとどうしても全体を転載しないとわけがわからなくなってしまうので、この記事については全文転載します。

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【18102】
あるサイトから引用 投稿者:根石吉久 投稿日:2011年 8月15日(月)14時24分7秒

http://www.coper.biz/images/stories/docs/coper-report.pdf


英会話講師を始めて6ヵ月ぐらいした時のことです。
ある中級クラスの生徒さんがこう言ったのです。
「お手洗いの場所聞いたら「ダウン=down」って言うから下の階に行ったら、お手洗い無いんだよ!空港のインフォメーションの人なのに、私が英語分らな いことをいいことに、嘘をつかれたんです!」
そりゃ違うよ!私は心底そう叫びたかった!インフォメーションの人は嘘ついてないし、馬鹿にもしてない!あなたが勘違いしているだけだよ!でも言えません でした。相手は私の倍は生きておられる中年の自信満々な男性。しかも、日本特有の「恥の文化」を考えると、彼の半分しか生きていない若造である私が、他の 生徒さんの前で彼に真実を伝えることは好ましくなかったのです。その真実とは、彼は大きな勘違いをしているだけ!!!
インフォメーションの人はおそらくこう言っていたのです:
「The restroom is just down the hall.」それか「It’s just down there.」
「トイレは廊下の先だよ。」それか「そこをちょっと行ったところだよ。」

だから、僕はショックだったんです。この一見簡単な文の意味を質問された400人-500人の人のほとんどが、英会話スクールで勉強したことがある人達、 そして英語の勉強のために何冊か本を買ったことがある人達なんです。そんな人達の99%がさっきの文の意味を理解できないんです。じゃあ、英会話スクール では一体何を教えているの?英語本や英語の教材は何を教えているの?という話になりますよね。

(以上引用、以下根石)

 これは多分、Down. とだけ言われたから誤解したのだと思う。 down the street とか down the hall とか down のうしろに何かくっつけば誤解は生じなかったし、 down のそういう用法を知らなかった人は、その場で覚えることができる。事態がさしせまっていたり、事態の当事者であるせいで、語法だの用法だのを語法だの用法 だのと意識せず、つまり「勉強」や「練習」でなく、その場で覚えることができる。
 それが私が言ってきた「磁場」というものだ。

 日本で英語を獲得しようとするのは、どうしても「勉強」や「練習」になる。そして、それは「磁場」での体験とはまるで違うことだ。


村田君 投稿者:根石吉久 投稿日:2014年 7月16日(水)03時10分20秒 編集済

>100パーセントと言っていいと思うが、100パーセントの英会話教室が、「一人で」「自分に向かって」行われることで、実質的な「イメージ」を得る以 外にないのだということを言わない。引用した記事にもそれはかけらもない。

「引用した記事」が引用されなければ、まとまった読み物になりません。
いちいちつべこべ言わせないで下さい。


過去ログからの引用 投稿者:村田晴彦 投稿日:2014年 7月15日(火)19時20分47秒

【18102】から引用

 英会話教室は「磁場」になれない。「教室」であるから、そこは「勉強」用や「練習」用の「場」になる。何かしゃべっていても、「仮にそう言っている」と いうしゃべりなのである。この根本的な原理というべきものを、英会話学校は絶対にはっきりとは言わない。

 100パーセントと言っていいと思うが、100パーセントの英会話教室が、「一人で」「自分に向かって」行われることで、実質的な「イメージ」を得る以 外にないのだということを言わない。引用した記事にもそれはかけらもない。

 少なくとも、「磁場」に入ってイメージが生じやすいだけの基を作っておかないと、よほど鈍い人間以外はストレスが大きすぎる事態にたち至る。

【18】から引用

 今や、文明のレベル自体は日本も「躁状態」となり、日本語のテンションが高くなりつつあるという感覚が私にはあります。昔の若者はこんな甲高いしゃべり 方はめったにしなかったなと、近頃の若者同士の日本語のイントネーションを聞いている時に感じます。「母音付きの単音」でそれをやるので、現代日本語には 音韻的なきしみが生じているという感じも持ちますが、古い日本語を保存している人間の耳がそう聞いているだけのことだと一蹴されるかもしれません。しかし、若い人でも、「躁状態」でなくて話しているときは、日本語の基本、「母音付きの単音」で話しています。ハイテンションの日本語を使う人が英語が使えるというわけではないのですが、この背後には、英語という言語の浸透があるのではないかと考えています。日本語にこのハイテンションが現象しはじめたのは、私の記憶では「帰国子女」たちが若い人の中に混ざり始めた頃からでした。

【18】から引用

 私は「音」から英語に入った人間ですが、「耳」から入ったのではなく、「口」から入りました。自分の口を動かして音読し、その音を徐々に英語の音に近づ けるという過程によって、羞恥心をやわらげていくうちに英語が面白くなりました。これは初心者向きの方法として、誰にも勧められるものだと後で気づきまし た。羞恥心によって、英語から遠ざけられている人は意外に多いのではないでしょうか。特に大人の男たちに多い気がします。

【32】から引用

 日本では「英会話」をやりたいと思うなら、結局、語学をやることになります。あるいは、語学で下地を作り一定のレベルに達することが必要になります。こ この認識は、日本人に深く染み込んだ英会話という迷信によって、いまだ一般的には英語学習者が踏まえるに至っておりません。日本の英語がなさけないのはそ こです。

 学校英語、受験英語はまるで語学たりえていない。

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(新しく始めた blogger 「英語・素読舎・語学論」から転写)


20140721

昨夜ずっと起きていて、3つブログを作った。

Mコーチが素読舎の仕事をやめたいと言いだし、私はそれを迎え入れた。願ってもないことだ。

何を頼んでも必ずと言っていいほど、やった仕事に穴がある。
あるいは、言われたことしかやらない。これを直すんなら、これも直さなければいけないなというような気は回らない。放っておけば、必ず仕事の質を劣化させる。その事に関して、まったく平気であり、平気なつらをする。その平気なつらを、私はいつの頃からか激しく憎み始めた。てめえ、なめんじゃねえというような言葉をMに浴びせたことが何度もある。

こちらが激怒すると、しおらしくなる。そして、続けて仕事をさせてくれと言う。そして、そして、そして、何度でも仕事を劣化させる。

この人を理解することはできない。あまりにも、娑婆の普通ってものを知らない。こんな者の世話を焼いて消耗する体力で、もっと本来やるべき仕事ができる。

もう関係は切れたのだから、切れたうえで引き継ぎをやるだけだ。
Mの作ってきたホームページは引き継がない。
ずうたいだけであり、見通しが悪く、人はろくに読んではくれない。手を入れるなら、作りなおすしかない。そんな手間はもったいなくて使うことはできない。

やれと言ったことしかやらない。やったことにやたら穴があいているから、怒れば怒られた場所だけを直す。こちらは、ひとつの例として話していただけで、同じ性質の穴は数え切れないほどあいている。急に全部直せないにしても直していけ、それよりも、こういう穴をあけないようにして仕事をしていけと言うために一つの例を提示しただけなのに、直すのはその提示された例についてだけである。馬鹿らしくてヤッテランナイ。

そんな世話を焼くために、ホームページを作って自分の生徒を獲得していけと一つの仕事を任せたのではない。しかし、世話を焼くことがいつになっても減らないので、私がMの小間使いにさせられた。

新しいブログは、Aさんという人に相談してなんとか立ち上がりそうだ。
データを移し終わったら、Mが作ったホームページは消滅させる予定だ。
胸くそが悪いので、いじる気になれない。

このブログは、Aさんのおかげでなんとかこうして書き込むことができるところまでこぎつけた。Aさんには、なんかすごくうまいものを食わせたいと思う。ありがたかった。

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以上、村田晴彦氏退場の背後にあった文章です。