【17801】

Piggy さん

 投稿者:村田晴彦  投稿日:2011年 3月 9日(水)23時48分35秒
編集済
  >日本語を見 た瞬間に英文が言えるようにする、ということは今はやっていないですね。これをやめたのはどんな理由からだったか、ご存知ですか。

わたしが練習を始めてしばらく経ってから、根石さんが塾での練習のやり方について「今のやり方は素読舎のエッセンスをとても薄くしたものだ」と言っていた のを覚えています。この時期は、パンフレットに書いてある、「学校のテストの点数をあげるのにつきあっていた頃」にあたると思います。塾で「電圧装置」に あたるところを扱う割合が多かった。(わたしに素読舎を教えてくれた元塾生が練習していた頃は、一息に何度も例文を言う練習をしていたそうですが、わたし が練習を始めたころはそれはやっていませんでした)
それに対して今やっているのは、英文も、文法解析部分の日本語もすらすら読めるようにすることです。文法解析や日本語訳の部分は、ある程度まで進んだら 「スカイプでレッスン」でも塾でも読まず、英文だけ読むようになります。すらすら読むことができるようになれば、自分で考えることができる。
ところで、分室の方に一人、すらすら読めるけれども、どうも読んで考えるのをやっていないように見える塾生がいます。実はその塾生のために、現在の 「ABCD」を、以前のように訳や文法解析部分の要所を隠したものを作ってやらせています。隠すことで考えるきっかけになるかと思い、やってみました。い まのところ目論見はうまくいっているようです。
せっかく作ったので、他の塾生にもやらせてみました。大半の塾生は一度目を通しておけば言えるようになりましたし、中には見せた途端に全部言える塾生もい ました。
すらすら読めるようになれば、大方の問題はかたづくと根石さんは言っていましたけれど、その通りだと思いました。「隠す」のをやめたのは、その実践なのだ と思っています。

>文章を単位とした電圧装置
その通りだと思います。


>その練習の内容についての疑問です。チェックを受けてパスするまでのことを、「そうなるまでには、自分で何度も何度も繰り返してテキストを読まな ければなりませんが」と書いていらっしゃいますが、根石さんからは、「回転読みをするように」という指示があったのでしょうか。

「回転読み」をするようには言われていなかったと思います。ただ、瞬時に言えないとパスはできないので、自然と何度も読むようになりましたし、何度も読ん でいるうちに、自然と読むスピードも加速していきました。まわりで練習している中学生や大学入試をひかえた塾生たち(当時のわたしにとっては「先輩」で す)が激しく声を出して練習しているその雰囲気も、自分にもっと激しく練習させるもとになっていたと思います。

 

【17802】

皆 様

 投稿者:ミキ  投稿日:2011年 3月11日(金)00時18分17秒
  とある巨大掲示板の 個人宛メッセージボックスを使って興味のありそうな方に素読舎の宣伝をしていたのですが、個人宛でも「広告は駄目」というルールに違反するのかどうか分ら ず、一旦休止。それで他の広報活動という事で、やはりブログかなと思い、参考に幾つかのブログサイトを見てきました。

「バイリンガル」(やはりほとんどが英語と日本語なのですね)という言葉を使っているものがかなりあって、幾つか見たのですがびっくりしました。日本の子 供向け英語教育がここまでとは思いませんでした。これを見てようやく過去ログの幾つかの記事に納得がいきました。

ああいった人達が多数とは思いませんが、それでも日本の将来は本当に暗い。韓国なども似た様な状況だと聞きます。私達には何が出来るのでしょうか。あれに 反対する意見を(例えばブログを使って)書いたとしても、藁山の中の針にしかならないのではないかと弱気になってしまいました。何をすれば良いのでしょう か?例えばブログをなさっている方は、その事でどれほどの反応がありましたか?

あるブログでは外文科出身の母親が子供に小学校2年生で英検2級を取らせた、などとありました。この母親はせっかく英語が出来るのに、何故それを自分の馬 鹿さ加減に気付くのに使わないのでしょうか?彼らは異常です。

 

【17803】

「重 ねて溶かして一つにする」

 投稿者:根石吉久  投稿日:2011年 3月11日(金)13時29分21秒
編集済
   「大風呂敷」に書 いてきたものが、整理されていれば、どこかの編集者が食いついてくれるかもしれないという思いはありましたが、だれも食いついてくれないので、自分の印刷 機で冊子を作ろうと思い、書きかけたものがあります。しばらくはそれをやろうと思っていましたが、たまに思いついて断片的なものを書くことがあります。こ の断片を大風呂敷にひとまず放り込もうかと思っています。(冊子用に書いているものは、そのまま冊子にする予定です。)

 断片的に書いたものについて、質問などいただいた場合にお返事をする場合もしない場合もあります。過去ログが整理されていれば片がつく場合には、お返事 いたしませんので、村田君に整理を急げと注文して下さい。

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 このところ、「言いながら書きながら思う」という言い方を続けてきました。
 今日、「好きな本(名作)を単語集にする」という実験をやっている途中で、「言いながら書きながら思う」ということの実質部分は何かと考え、「重ねて溶 かして一つにする」という言葉が浮かびました。(「好きな本(名作)を単語集にする」に関しては、いずれ生徒さんたちにおすすめするかもしれません。)

「言いながら書く」という時、「重ねて溶かす」のは、音と文字になります。「言いながら書く」ことによって、意識において、音と文字を「重ねて溶かす」わ けです。
 「書きながら思う」だと、文字とイメージを「重ねて溶かす」、あるいは、「重ねて溶かして一つにする」わけです。
 「言いながら思う」なら、音とイメージを「重ねて溶かして一つにする」ことをしていることになります。

 なぜ「重ねて」なのか。
 語学においては、音と文字とイメージというものは、当初まったくばらばらで別のものだからです。それを「一つにする」という作業は、「磁場」を欠いてい るのですから、「自分で」やらなければなりません。この作業については、自分以外の他の誰をもアテにすることはできません。

 「言いながら書きながら思う」ことの実質部分は、「重ねて溶かして一つにする」です。

 音や文字やイメージを、「重ねて溶かして一つにする」ということは、人間の意識以外の何によっても不可能です。逆に、どうして人間の意識だけがそれをや れるのかは不可解です。生物的な進化の途中で何がどうなってそんな能力になったのかがわかりません。突然変異のような契機があったのかどうか、そういうこ とには私は無知であり、わかりません。

 「重ねて溶かして一つにする」という言い方は、ここに「磁場」という観点を持ち込むと変容します。

 語学では「重ねて溶かして一つにする」ということを「自分」でするわけですが、「磁場」においては、「重ねて溶かして一つする」作用が「磁場」そのもの からやってきます。
 「重ねられ溶かされ一つにさせられる」というような場面が生じるのが「磁場」だと言えばいいと思います。さらに、「重ねて溶かして一つにする」と、「重 ねられ溶かされ一つにさせられる」ことが意識の混乱として入り交じるのが「磁場」なのだと言えばいい。つまり、「磁場体験」と「語学」とが入り交じるわけ です。
 「磁場体験」が語学的体験なのか、体験的語学なのか、これは一つの難問ですが、私のイメージでは、語学的体験と体験的語学が、やはり「入り交じる」のだ と考えています。

 語学的体験と体験的語学をはっきり区別することも、これまではなされていません。

 実際の「磁場体験」では、それらが入り交じるのが通常であったとしても、原形としては、それぞれが区別されるべきです。認識までが、「入り交じり」では 話になりません。(何がキャンパスで学生たちと話して下さいかよ。)

 私の生徒さんは、日本在住のまま語学として英語をやる人たちですから、ひとまずは「重ねて溶かして一つにする」を存分にやるべきです。
 「重ねられ溶かされ一つにさせられる」体験に耐えられるだけ、「一つ」の数を、その厚みをつくるべきです。
 「磁場」に渡ることができるという厚みを作ってから、つまり「準備」をしてから、必然性があれば、「磁場」に入るべきです。
 これが、「予防医学」としての語学論だと言えます。学校も英会話学校も「予防医学」をひとつも持っていないということにもっと注意深くあるべきです。子 供を幼児英会話に通わせている親たちには、「予防医学」のかけらもありません。

 「磁場」だけがもたらす作用を「語学」から求めることは倒錯でしかないことをはっきりと腹に納めるべきです。

 もし、このこと一つを日本人が本当に腹に納めるならば、これまでの英会話学校などは全部つぶれるはずなのです。あそこに集まって「場」を成すのは日本人 であり、そこにできる「場」は、まぎれもなく「教室」であり、日本語によって形成された「意識たち」ですから、とうてい英語の「磁場」なんかであるわけが ない。
 ネイティヴの先生がいるではないか、という人がいるかもしれません。それは「英語による一つの意識=点」にすぎませんから「場」を作れないのです。

 英会話学校の中には、英語の「磁場」はありません。

 2,3歳の子供だけは、たったひとつの点を相手に、そこに「磁場」を作ってしまいます。そして、そこにできた自分という点が、通常の日本人の生活の中で 孤島のような点になります。

 日本在住のまま日本人がやるべきことは、語学だけです。これは、いつもながらの結論ですが、語学の中心に何があるのかと考えたわけです。その時、「重ね て溶かして一つにする」という簡単な言葉が浮かびました。
 

【17804】

問 い合わせの件

 投稿者:愛知県 N  投稿日:2011年 3月11日(金)14時35分5秒
  愛知県のNと申しま す。

昨日正午ごろ「問い合わせメールフォーム」よりレッスンについてメールいたしました。
届いてますでしょうか?
 

【17805】

N さん

 投稿者:根石吉久  投稿日:2011年 3月11日(金)19時23分28秒
  午後、確認しまし た。
その後、地震があり、テレビにかじりついておりました。
ご連絡が遅れ、申し訳ありません。
なるべく早めにメールでご連絡します。
 

【17806】

根 石さん

 投稿者:愛知県 N  投稿日:2011年 3月11日(金)19時48分20秒
  確認、ありがとうご ざいます。
あまりにも大きな地震で、私もテレビを見て言葉を失っております。

問い合わせの件、こちらは急いでおりませんので大丈夫です。
掲示板をお借りしてしまい、すみませんでした。




 

【17807】

根 石さん

 投稿者:馬の骨  投稿日:2011年 3月12日(土)06時05分45秒
  無事です。ご心配か けました。  

【17808】

馬 の骨さん

 投稿者:根石吉久  投稿日:2011年 3月12日(土)11時48分45秒
  無事でよかったで す。
 

【17809】

シェ イクスピアの台詞

 投稿者:馬の骨  投稿日:2011年 3月14日(月)00時54分39秒
  かのシェイクスピア は「弱き者、汝の名は女」と言ったそうですが、嘘だろ・・・と しか思えません。それともあの時代は違ったのか。

「弱き・・」は舌足らずの訳です。シェイクスピアが言ったのはfrailityで「(不倫しやすい)弱さ」の意味でした。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

上記の言葉をツイッターで発見。長年の疑問がとけました。
「弱き者、汝の名は女」の言葉は、わたしには謎でした。

「不倫してしまう弱き者よ、汝の名は女」 といったことだろうか。

これは、これで「問題発言」かな。
原文の前後の文がわからんので、わかったようで、わからん。
男の不倫は?

ご存知の方、ご教示をお願いします。
 

【17810】

根 石さん

 投稿者:かた  投稿日:2011年 3月14日(月)11時22分51秒
  ご相談したいことが あるので,メールアドレスを教えてほしいです。よろしくお願いしますm(__)m  

【17811】

か たさん

 投稿者:根石吉久  投稿日:2011年 3月15日(火)16時06分11秒
  連絡専用掲示板を見 て下さい。
 

【17812】

種 について

 投稿者:小川  投稿日:2011年 3月15日(火)16時52分42秒
編集済
  子供に英語を教える ということに長らく抵抗がありました。素読舎が子供にも英語を教えることになったと聞いた時、正直「何故よりにもよって素読舎が」と思ったりしたもので す。数年前、私はこの大風呂敷に「小学生に英語を教えなくてもいいのではないか」とコメントして根石さんの反論を受け、きちんとそれに答えることが出来な かったことを覚えています。以来「小学生に英語を教える」ということについての投稿を避けて来ました。

議論を避けていたのだろうと言われても仕方ないのです。小学生から英語を教えるのは是か否かについて、議論に耐えるような意見を持っていなかったのです。 下手にコメントしてもコテンパンにやっつけられるだけだと思って、その間はじっと身を潜めて(笑)1人で考えておりました。

けれど、ずっと信頼して来た素読舎のことですから、間違いのない方法であろうという漠然とした思いがあり、じっくり見極めてみたいと思っていたのも事実な のです。

月曜日の小学生の2枠は以前にも2回ほど見学させて頂いていますが、今回また見学させて頂きました。今回見学させて頂いている内に、はっと目が開けたよう な気がします。それまで頭でしか理解出来ていなかった「種を持たせるだけ」という言葉がコトンと腑に落ちたように思います。

少し話が飛びますが、私は年に数回、地元の公立中学校2校でゲスト講師として英語指導をお手伝いすることがあります。「地元の観光名所を英語でガイドす る」というテーマの授業です。中学三年生の授業ですが、素読舎の子供達ほどの発音とイントネーションと速度で英文を音読できる生徒は皆無と言っていいほど おりません。(音に関してだけなら中学の先生達もかなわないかも知れません。TOEIC 600点だ英検2級だという大人達と比べても遜色ないくらいです)

さて中学校の生徒達は、先生が前もって作成したマニュアルを手に外国人を案内する実習に出るのですが、単語をろくに読むことすら出来ないので、ガイドどこ ろではありません。丸暗記している生徒であっても発音もイントネーションも出来ていないので、外国人達には通じないのです。

先生方の意欲には敬意を表しますが、まずは「まともに中学生の教科書程度は、すらすらと英語として通じる音で読めるようにしてやる」のが先決だと思いまし た。それすら出来ないのでは「コミュニカティブ・イングリッシュ」どころの騒ぎではありません。すらすら読めれば、文法知識を受け入れる余裕が出て来ま す。

「音を先に行かせて意味の受け皿を作る」ということがいかに大切かということは、私もドイツ語の勉強で痛感しています。通じる音を作ることが先決です。す らすら読めてしまえば、文法説明を受け入れる余裕も出て来ます。それ以前に子供達自身で気づいてしまう文型やら構文もあるでしょう。私自身のHPで素読舎 紹介のページに引用させて頂いているんですが、根石さんの下記のお言葉どおりです。

ーーー(引用)「基礎段階で素読(音読)による『音づくり』をしないと『使える英語』を身につけることは大変困難です。たとえば小学校や中学校の英語の授 業で、まともな音で教科書本文を読ませる訓練をおろそかにしていると、意味や言葉の構造などの知識がなかなか身に付きません。?教科書本文をスラスラ淀み なく読める様になれば、これらの知識の受肉がどれほど楽になるでしょうか」ーーーー(引用終わり)

素読式で英語を学ぶ子供達は、繰り返し音読することは苦でもないようですし、未知の音を口に乗せる楽しさというものを感じているようにも見受けられます。 理解を求めないで音を追求するだけというのがいいと思います。日本語圏にいて英語をものにするというのは、とてもとてもきつい作業です。語順の壁もありま すが、英米人の発想、英米人の論理、英米人の文化背景など、否応無しに入って来ます。英語でしゃべっている自分と日本語でしゃべっている自分とでは人柄が 違うように思えることすらあります。小学生に無闇に英語を詰め込むのは酷なことです。「種をもたせるだけ」、これは「からっぽの電池をもたせるだけ」と言 いかえてもいいでしょうか。

根石さんは数年前、小学生に英語を教えることについて、こうもおっしゃっています。

ーーー(引用)子供がどの程度に日本語を地盤としているかによって是にも非にもなります。非常におおざっぱに言えば、地盤が固まっていない場合は、非にな りま す。英語なんぞより、日本語をしっかりさせろ、ということになります。

 また、方法にもよります。英語で思考することなどまったく求めず、単に一文の音の連続を物理的に作るだけなら、日本語の地盤のできていない子供にやって も害になりません。そんなものが害になるのであれば、西洋音階で歌を歌わせることでも害になります。

 歌を覚えるように、音の連続性を物理的に作ることだけなら、日本語の地盤がまだ弱い場合でも始めていいのです。これが素読という方法の最大の利点です。 日常を日本語で暮らしているので、週に一度程度英語の音を扱っても扱わなくても、英語をやった場合でもやらない場合でも、日本語の地盤は同様に強化されて いきます。

 小学生に英語をやらせるのを心配する人は、「磁場論」がわかっていないのです。「英語の磁場」を欠いてやるのだから、小学生でも、日本語が固まっていな い年齢でも、始めて害になりません。素読的方法は、「英語を冷凍してしまう」からです。素読的方法で作られる英語は、いつか(大人になった頃)解凍される ことを予定はしているものの、小学生の時期には完全に「冷凍もの」のままなのです。

ーーーー(引用終わり)

「いつか解凍されることを予定して、種をもたせるだけ」ならば、私はまた子供達に英語を教えたいです。




 

【17813】

素 読舎小学生レッスン

 投稿者:江戸の母  投稿日:2011年 3月15日(火)23時50分41秒
編集済
  素読舎小学生レッス ンについて、書いていただいてありがとうございました。

日本語の練習の要素が強いと感じたのは「これは英語のレッスンなんだろうか?」と漠然と思っていて、英語は当然ですが、英語より日本語を読むほうにてこ ずっているような印象があったことからも、そう思ったのでした。

むしろ、英語のほうがすらすら言いやすい!?印象があります。(リズミカルなんですよね)

でも、

>日本語の練習でもなければ、英語の練習でもないとも言えます。あくまでも、音とイメージの練習なのだと。

これだったのですね。
息子のプリントアウトしたテキストに書き込むいたずら書きをいつか見てもらいたいです。ぐちゃぐちゃなんですけど、意味不明の書き込みがあって、彼の中で 大冒険をしているような感じで、頭の中をちょっと垣間みさせてもらってるような感じです。

「邪魔を取り除いておく」のくだりは、正直のところわかったようなわからないような微妙な感じです。これはこれで維持して覚えておこうと思います。(こう いう言葉の選び方が、面白いな〜と思います。これが素読舎掲示板の魅力であり、根石さんの言葉づかいに惹かれて、掲示板から離れられない人も多いんじゃな いかなと。これはお世辞じゃないんですけど)今、落ちつかない状況でありますが、またゆっくりプリントアウトして読み深めたいと思います。塾の宣伝が山の ように入ってきて、あせってしまう日々ですが、親ができること、考えてみます。

すぐに近道を探し楽をしたがる頭を「数学頭」と書いておられますが、この表現には少し疑問が残ります。「数学頭=コンピュータ頭」という表現も使っておら れますが、私は短時間で「必要なことをシステマティックに脳にインストールするだけ頭」=「インスタント脳」なんてどでしょう。造語を作り出すのは、難し いですね。

ところで昨日のレッスンを見学していて、テキストの文章に、え?と思ったところがありました。

>普段使っている言葉では音と音がくっつく場合がある
>音がくっついたものをそのまま字で表すことがある

it is がit'sとなる説明ですが「すごい」と思いました。
なぜかというと、これは「短縮形」ということで教わると思うのですが、
「短縮形」の説明を音の視点で、説明されたことは無かったと思うからです。
しかも、日本語でのここまで詳しい説明を、いや、こういう表現を見たことは無いです。でも、これは英語のみならず日本語でも起こりうる現象ですよね。
この日常でよくある現象を、あえて言葉で読み直すことが、どういう効果があるのかは、わかりませんが、とにかく直感で「すごいな」と思いました。

このあと「合体」という言葉もでてくるのですが、もうおかしくて。レッスン終わってから息子にも聞いてみたら、すごく気に入っていたようでした。

しかも、it is はこれまでに何度か出てきていることにも注目しました。
今まで素読レッスンの「音」づくりの面に注目してきたのですが、あらためてテキストのすごさに気がついた次第です。
 


【17814】

馬 の骨さん

 投稿者:Naima  投稿日:2011年 3月16日(水)01時37分25秒
編集済
  私、18~19歳の ころ、「ハムレット」が好きでした。

"Frailty, thy name is woman."の前後の台詞は覚えていませんが、この言葉は父親が亡くなってすぐに叔父と結婚した母親に向けてのものだったと思います。「なんだ、喪も明 けないうちにもう再婚か、それも父上の弟とか」と怒る場面です。

そしてその後の場面でオフィーリアに対して言う "Get thee to a nunnery." (「尼寺へ行け」)という有名な台詞があります。「美しさというのは淫乱の元だ」とかなんとか言って恋人のオフィーリアをなじった後に言い放つんです。

状況から判断すると、やっぱりこの「弱き者」は「男からの誘惑に弱い」ということのようですね。

>男の不倫は?

お寺に行きなはれ






 

【17815】

村 田さん

 投稿者:Piggy  投稿日:2011年 3月19日(土)17時44分6秒
編集済
  私の質問に対して、 3月 9日に返事を書いてくださって、ありがとうございました。村田さんが先日書かれた、日本語を見た瞬間に英文が言えるようにする、という、かつて塾でおこな われていた方法に興味を持ったのは、私が以前それをしていたからです。今は私はやめてしまっているのですが、また復活させたいと思っていたところでした。

私がそれをしたのは、文法書の例文をかなり何度も回転読みし、さらに「自家製復習テスト」をした上でのことでした。復習テストについては、これもかつて塾 や「電話でレッスン」でおこなわれていたことをこの掲示板を読んで知りました。根石さんが順不同で文章を一度読み、生徒は文字を見ずにその文章を5回繰り 返す、ということだったと理解しています。私はそれを少しかえて自分で英文をふきこんでそれぞれの英文がランダムに再生されるようにして「自家製復習テス ト」をし、さらに日本文をふきこんで再生し、英文が言えるようにしていました。

今思いかえしてこの方法の良い点は、英文の回転読みでは気がつかなかった点に「自家製復習テスト」で気がつき、「自家製復習テスト」で気がつかなかった点 に、日本語をきいて英文が言えるようにする練習で気がついた、というところだと感じています。「気がついた」とは何に気がついたか、というと、その時によ り、文により違います。ここは現在完了形を使っていたのだと気がつくこともあれば、この動詞はそういう意味だったのかと気がつくこともあります。ここでは こういう構文を使っているのか気がつくこともあれば、ここは複数なのだと気がつくこともあります。同じ文章をあつかっていながら方法をかえることで、その 文章が厚みをまして、いわば骨までしゃぶりつくす、という感じになるように思います。

そのような体験があったので、かつて塾でおこなわれていた「日本語を見た瞬間に英文が言えるようにする」ということが、その頃の塾での方法の中でどのよう な位置をしめていたかに興味があって、質問しました。

>すらすら読めるようになれば、大方の問題はかたづくと根石さんは言っていましたけれど、その通りだと思いました。「隠す」のをやめたのは、その実践なの だと思っています。

「すらすら読めるようになれば、大方の問題はかたづく」ということ、とてもよくわかります。私が回転読みをまったくあるいは充分せずに、「自家製復習テス ト」と「日本文から英文」をしようとしたら、1日でやめていたと断言できます。回転読みさえすればこんなことまでできて、1つの文章からこんなにたくさん のことを得ることができる、というのは驚きでした。かつての塾でもやはり生徒は回転読みをしてから、「日本文から英文」が出るようにしていたということ が、村田さんのお答えからわかりました。

ゴーストについてはそのようなやり方、つまり方法をかえるやり方をしていないのですが、それでも「気がつかなかった点に気がついた」という感じを味わうこ とがあります。それは、新しいところではなく、少し忘れかけたところを音読するときです。そういえばここはこうだった、と気がつくのです。

村田さんが
>隠すことで考えるきっかけになるかと思い、やってみました。

と書いていらっしゃいますが、私の場合は、少し忘れかけることがきっかけになっているようです。ただ最近は、忘れることがほとんどないくらいゴーストの文 章がおなじみになってしまいました。それで少し方法をかえてみようかという気持ちもあって、村田さんが書かれたかつての塾での方法について質問しました。 どうもありがとうございました。
 

【17816】

馬 の骨さん、Naimaさん

 投稿者:Piggy  投稿日:2011年 3月19日(土)18時15分5秒
編集済
  私はハムレットに関 しては、筋ならなんとなく知っている、というぐらいであることに気がつきました。シェークスピアは当然著作権が切れていますから、英文テキストならネット 上のたくさんの場所で読むことができます。一方日本語訳については、翻訳者の著作権が切れている坪内逍遥訳が、「青空文庫」にて入力作業中のようです。

以下のサイトでは個人で日本語訳をしていて、該当箇所の訳は「節操なき者、お前の名は女だ。」としています。
http://www.kojintekina.com/shakespeare/hamlet/hamlet1.2.html
また、シェークスピア用語集(Shakespeare Lexicon by Alexander Schmidt,  2007, originally published in 1902)という本の第一巻では、

"frailty"
weakness, in a physical as well as moral sense.

としているようです。
http://books.google.com/books?id=7hYTXgVu9LcC&lpg=PA450&pg=PA450#v=onepage&q=Frailty%E3%80%80weakness&f=false

以上、「ハムレット」が読める場所と、「ハムレット」の中で使われるfrailtyという言葉について、ご参考までに書きました。

インターネットの普及は功罪両方があるでしょうが、調べものをすることや古典を読むことに関しては、ありがたい世の中になりました。ただ、情報を得る場合 にはその情報の信頼性をきちんと判断することが、以前よりもさらに重要になったと感じています。
 

【17817】

Naima さん、Piggy さん

 投稿者:馬の骨  投稿日:2011年 3月19日(土)22時52分50秒
  シェイクスピアの 「弱き者、汝の名は女」という台詞をめぐって、
ご教示いただき、ありがとうございました。

なるほど「ハムレット」か。暗い劇だな。読み返そうとすると躊躇するなあ。。

最近は、軽快な読み物が読みたいと思うようになっています。
 

【17818】

レッ スン感想

 投稿者:小川  投稿日:2011年 3月19日(土)23時58分36秒
編集済
  中級者以上の生徒さ んにとって、淀みなく読むのはそれほど難しいことではないかもしれません。けれど回転速度が増すと、せっかく作った音が先祖帰りしてしまうことが多々あり ます。素読舎のレッスンを受講する以前に、自分なりに作って来た音に音に戻ってしまったり、音が杜撰になってきたり... 私達の口はまるで強力な形状記憶ゴムで出来ているようです。「口の筋肉に力を入れ」「口の動きを大きく」して読まないと、すぐに元の日本語口に引き戻され てしまいます。自分自身でも反省しているところです。

金曜日の子供さん達もまた、通じる音を着々と獲得しつつあるという印象を受けました。これはもちろん根石さんの音作りの巧みさによるものだと思います。中 学高校でいい加減な音を身につけてしまった大人達にとっては「音作り」は「発音矯正」でもあるでしょうが、子供さん達はまっさらの状態から英語の音を取り 入れて来られたのでしょうから、上達が早いのも当然のことかも知れません。

「◯◯番に印つけて」と根石さんが指示されると、どの子供さんも「はい、つけました!」と歯切れのいい返事をされるのが、爽やかで気持ちがいいです。

根石さんの発音のアドバイスを聞いていると、根石さんの音作りというのは、鋭い観察力で英語の音の出し方を研究され、日本人がどう再現すると良いのか工夫 して編み出されたものだということが良くわかります。たとえば "v" の音の場合、私達は「下唇を噛む」というような大雑把な教わり方をしましたが、根石さんの説明は「下唇を上の歯にぶつけて、息で離す」というもので、今更 ながらに非常に的確で効果的な指導だと思いました。

これを音読や素読という動きの中にタイミングを計ってポンと入れるような形で個々の音の指導をされます。大局的な指導法というか...「大局」という言葉 の使い方が間違ってるかも...磁場なしの学習者にとって、個々の音や単語単位の発音の指導だけでは、なかなかなめらかな読みが出来ません。大きな流れの 中で、音の繋がりや音の脱落、音の同化、あるいは子音の弱形の処理などを指導する素読舎の音作り方式が理にかなっています。






 

【17819】

Piggy さん

 投稿者:Naima  投稿日:2011年 3月20日(日)00時04分55秒
  フォローをありがと うございます。  

【17820】

Piggy さん

 投稿者:村田晴彦  投稿日:2011年 3月20日(日)00時33分52秒
   わたしは初見で意 味の取れない文に出会った時、あえて意味を宙吊りにしてひたすら読むことに集中します。
 根石さんとチョムスキーの ROGUE STATES の読み合わせをやっていたときに、1段落が1文になっているところが比較的多くあり、意味がとりにくい時が時折ありました。そういう時はとりあえず読むこ とに専念していると、ある時ふっと意味がすんなりわかる瞬間があります。
 チョムスキーの読み合わせは、「復習部分(FF)」「直近の復習部分(FN)」「新しい部分(トップ:T)」という形でやっていましたので、仮に「新し い部分」で読みをやっていて意味が取れない部分があっても、復習部分をやっているときに一気にわかる時があります。トップの部分をやっているときにわかる 時もあるし、復習部分になってはじめてわかる時もあります。
読んでいればいつかわかる、と思ってやっています。

>ゴーストについてはそのようなやり方、つまり方法をかえるやり方をしていないのですが、それでも「気がつかなかった点に気がついた」という感じを 味わうことがあります。それは、新しいところではなく、少し忘れかけたところを音読するときです。そういえばここはこうだった、と気がつくのです。

「復習部分(T)」「直近の復習部分(FN)」「新しい部分(T)」というやり方は、Piggyさんの書かれていることをシステムとしてやっているとも言 えるのかと思いました。

ところで、
>自分で英文をふきこんでそれぞれの英文がランダムに再生されるようにして「自家製復習テスト」をし、
これはどうやってらしたのですか?いつでもいいので教えてください。

 

【17821】

I’ll  について

 投稿者:I村  投稿日:2011年 3月20日(日)00時49分48秒
   ネイティブスピー カーが話す音声教材で勉強していると、「I'll」を「おる」と発音するので面食らうことがあります。私も真似をしてレッスン中に「おる」とか言うと、 「『おる』ではないです」と注意されて、ものすごく恥ずかしい思いをします。

 根石さん曰く、ネイティブの発音はすれ切れたジーンズ、とのことで、言葉ですからちょっとずつ変化していくものなのでしょう。他にも「We'll」を 「うる」とか、「been」を「べん」とか。でも、「been」を「べん」と発音するのはかっこ悪いと思う。

 それでも、ある程度そういった発音に慣れておかないと、心の準備ができないので、根石さんにお願いをして、レッスン中も「I'll」を「おる」と発音す るお許しを快くいただきました。「国語の乱れ」に手を貸すようで嫌なのですが、語学の勉強と割り切ることにします。
 

【17822】

村 田さん

 投稿者:Piggy  投稿日:2011年 3月20日(日)11時21分42秒
  私はMacを使って いるので、Mac用のAudio Hijack Proというソフトを使って録音しています。(これは有料ソフトですが、1回10分までの録音なら無料のままで使えます。)

「自家製復習テスト」用には、40の英文があったら、40をずらずらと読みながら文と文の間でsplitと書かれたボタンをクリックします。そうするとこ のソフトは文ごとにわけて音声ファイルをつくって、勝手に連番で名前をつけてくれます。私はmp3形式で録音していました。その40のファイルをmp3プ レーヤーに入れ、シャッフル再生させながら1つの文ごとに一時停止ボタンを押しては自分で言ってみて、もう一度ききたかったら巻き戻しボタンを1回押して 前のトラックにもどします。

「日本語から英文」用には、日本語、英語の順に読んだあとでsplitを押します。練習時は日本語を再生したところで一時停止ボタンを押します。

一般にWindowsの方が無料ソフトは充実していますから、Windowsでも使いやすいソフトがあるのだと思います。

これをやめてしまったのは、忙しくなって中断しているうちに、あれだけ言えていたのが今は多分全然だめだろうなあ、と思ったら再開する気力がなくなってし まった、というのが大きな理由です。ここに書いたのをよいきっかけとして、以前「日本語から英文」までやっていた部分を、回転読みから再度復習しようと思 います。今みたら文法書の4章分、410の文章が練習済みでした。たしか以前の素読舎のウェブサイトで読んだ対談で、1000の文章をからだにたたきこん だたら、ずいぶん違う、と根石さんがおっしゃっていたように記憶しています。それで1000になるのを楽しみにしていたのですが、挫折してしまいました。

今はとにかく1からやり直そうと思います。
 

【17823】

Piggy さん

 投稿者:村田晴彦  投稿日:2011年 3月21日(月)00時02分14秒
  お返事ありがとうご ざいます。
mp3プレイヤーにシャッフル機能があるんですね。
WindowsだとSoundEngine freeというソフトでmp3録音ができるので、mp3プレイヤーとの組み合わせでうまくいきそうです。
ありがとうございました。

 



【17824】

「名 作を単語集にする」「言いながら書きながら思う」

 投稿者:根石吉久  投稿日:2011年 3月22日(火)13時14分3秒
   「名作を単語集に する」の「名作」については、名作でなくても構いません。「教科書を単語集にする」でも構いません。
 やり方ですが、知らない単語、初出の単語、なじみのない単語、なじみの薄い単語の下に鉛筆で線を引くということから始まります。
 ある一つの単語に下線を引いたら、辞書をひきます。

 例として教科書でなく、名作で示します。「トム・ソーヤー」の最初のページで、resurrect という単語が「なじみのない単語」であったとします。
 (電子)辞書をひくと「生き返らせる・(死体)を掘り出す」の他に、「よみがえらせる・復活させる・盗掘する・浸食によって露出させる」など他にもいろ いろな<意味>が書いてあります。
 この中から、「ひとつか二つ」の<意味>を選択します。
 自分で見当をつけて決めてしまって構わないのですが、「トム・ソーヤー」の
She resurrected nothing but the cat. をにらみ、この文にあてはまりそうなものを選択します。「生き返らせる・(死体)を掘り出す」を選択したのは、寝ている猫だとか休んでいる猫をベッドの下 から見つけて引きずり出すくらいの比喩的な用法なら、「生き返らせる・(死体)を掘り出す」があてはまるので、この二つを選択します。
 辞書にあるいくつもの<意味>の中から、何を選択するのか(何を選択できるか)も、その学習者の語学力に依存します。選択が的外れになることもありえま す。しかし、「的はずれ」を恐れていたら、語学というものは始まらないので、その時々のその学習者にとっての「ベストの選択」をします。
 resurrect に関して、「生き返らせる・(死体)を掘り出す」を辞書の記述から選択したら、resurrect を鉛筆で紙の上にひとつだけ書き、辞書で発音を調べ、何度か発音だけします。
 その後は、「言いながら書きながら思う」に入ります。

 練習に慣れて、「内部音声」がしっかりしている人の場合は、「書きながら思う」だけでも構いません。

 「言いながら書きながら」をやる場合は、言う音と書いている綴りをなるべく一致させます。スピードは「言う」ことが「書く」スピードに従います。

 「思う」に関してですが、初心者(中級前半)は日本語の単語を「思う」ことから始めるので構いません。resurrect を書きながら、(あるいは内心で発音しながら、あるいはまた口に出して発音しながら)、「思う」のですが、「生き返らせる・(死体)を掘り出す」を思うの です。初心者のレベルでは「生き返らせる・(死体)を掘り出す」という「日本語そのもの」を思うことになりますが、それで構いません。

 具体的な「日本語そのもの」を思うことと、イメージを思うこととはまるでレベルの違うことですが、最初は(初心者は)、「日本語そのもの」を思うので構 いません。これを否定したら、初心者の語学そのものを否定することになります。

 しかし、いつまでも「日本語そのもの」を思うレベルにいたら、これはこれで語学の障害になります。「日本語そのもの」からイメージが独立し、日本語に頼 らなくてもイメージだけがあるという状態にしなければなりません。

 初心者と中級者の境界線をどのあたりに引くかという場合に、私は最近はこのイメージの独在が成り立つかどうかのあたりに引くべきだと考えています。

 初心者の場面に戻ります。
 resurrect を(正しく)発音しながら、正しく何度も書きながら、「生き返らせる・(死体)を掘り出す」と思う。
 その時に、「こんな感じ」というものが生まれてくることによく注意して下さい。口で発音しているのも、手で書いているのも resurrect という「なじみのないもの」です。思っているのは、「生き返らせる・(死体)を掘り出す」というなじみのある日本語です。何度も言い、何度も書き、何度も 思うことによって、そこに「こんな感じ」というものが生まれてきます。それがイメージの初動です。
 まだ夾雑物の多いものですが、それでもこれは独在するべきイメージの最初の形です。
 イメージの独在も、この「初動」がなければ始まりません。イメージというものは、違う文で同じ単語に何度も出会うことによって、精錬され純粋化して (はっきりして)いくものですから、一度につかまえる必要はありませんし、できません。また、そういう無理をしようとすると、練習が続きません。

 ゆっくりとじわじわやれるというところが、語学が「磁場体験」と違うところです。

 しかし、「はっきりと思う」ことはやって下さい。「はっきりと思う」ことの強度からイメージが生じてくるのですから、これは非常に重要なポイントです。

 イメージを精錬し純粋化しはっきりさせる作業から見れば、辞書の記述はそのための「きっかけ」にすぎません。
 辞書に書いてあることを鵜呑みにするのではなく、記述は自分でイメージを持つための「きっかけ」にすぎないと感じられるようになれば、そしてイメージと いうものが独在しうるものだとはっきり認識しうるようになれば、もう初心者ではなく中級者でしょう。

 初心者は、resurrect を(正しく)発音しながら、正しく何度も書きながら、「生き返らせる・(死体)を掘り出す」と思うことを繰り返します。
 中級者は、resurrect を(正しく)発音しながら、正しく何度も書きながら、「こんな感じ」と思うわけです。それをきちんとやれば、単語を文の中に戻して、文全体として読み、イ メージをより確かなものにすることの「きっかけ」になります。

 上級者は、英英辞典など引き、「こんな感じ」というものをつかむかもしれません。書くのも、数回で済ませてしまうかもしれません。上級者は自分で方法を 探求する力がありますので、私のレッスンではあまり問題にすることはありません。

 私のレッスンを受けて下さっているのは、ほとんどが初心者や中級者ですから、英和辞典を使うことが普通です。その場合には、辞書の記述(日本語そのも の)からイメージが独在し、イメージだけがあるという状態に意識的になる必要があります。
 私の仕事は、初心者や中級者の中に起こることの探求ですので、私も普段は英和辞典しか使いません。英英辞典ばかり使うと初心者や中級者の問題がわからな くなるという危惧を持っています。初心者や中級者は、「机上においてでも」、英語と日本語の両方に引き裂かれている存在だからです。

 さて、「トム・ソーヤー」に出てくるのは resurrect だけではありません。
 だいたいの見当では、この本は中級半ばから後半くらいの人が「名作を単語集にする」作業に使うのがいい本だと思います。
 見知らぬ単語、なじみのない単語、忘れかけた単語などに下線を引き、「言いながら書きながら思う」という作業を続け、例えば「トム・ソーヤー」を一冊片 づければ、「名作を単語集にする」という作業がひとまず一冊分完成します。
 初心者は辞書の引き方さえまだ下手だったりしますので、名作でなく、「教科書を単語集にする」でも構いません。教科書というのは実にくだらない文が出て きたりして退屈なものだったりしますが、語学はこういうくだらなさをも呑み込む行為ですので、初心者の間は教科書で我慢するしかないかもしれません。学校 とのつきあいもあります。中間テストやら期末テストやら高校入試やらもありますので、これらとの「おつきあい」上、教科書がいいのかもしれません。

 中級レベルになれば「名作」が使えるぜ、ということでいいと思います。ということになると、「名作を単語集にする」という行為は、中級向けのものだとい うことになります。

 「名作を単語集にする」ことができたら、また最初から本を読んでいきます。(文法理解などの別の問題がありますが、ここでは煩雑になるのを避けてその問 題に立ち入りません。)
 単語が瞬間にイメージになれば、本が読めます。瞬間的にイメージが生じなければ、読みが「つっかかり」ます。
 瞬間的にイメージが生じない単語にぶつかるたびに、「言いながら書きながら思う」の練習をします。
 この練習のいいところは、自分なりに作った単語のイメージを、いつでも「名作」の文の文脈に置くことができる点にあります。単語を文脈に戻し、文脈にお ける「こんな感じ」というものを確認し、強めることができるということです。

 どんな「名作」を選ぶかですが、下に線を引く必要のある単語が、1ページ全体の単語数の1割以下くらいにおさまるものがいいと思います。そうでないと、 語学としても読書としても、面白みがなくなりますので、続けるのが難しいでしょう。

 概要はこの程度のものです。
 興味をお持ちの方は、レッスン時に言って下さい。
 どんな本を選ぶかについては、掲示板で生徒さん同士で話していただけば面白いと思います。
 レッスンで形成されていく「イントネーションの自己決定力」が、「名作を単語集にする」という作業の中でどんなふうに働くかを実感してもらえるものと思 います。

 レッスンは、根であり幹であると考えていただきたい。週に1回、わずか30分のレッスンですから、根も少なく、幹も細いものだと決めてしまう必要はあり ません。生徒さんが、レッスンと「名作を単語集にする」をうまく並行させてくれれば、根張りは強くなり、幹は太っていきます。

 受験勉強や仕事など、娑婆との「おつきあい」はありますが、こういう地味な作業を是非生徒さんに続けて欲しいものだと願っています。

 以上は、レッスンで出てこない単語等を自分に繰り込む方法としておすすめしています。つまり、レッスンで出てくるものは、「言いながら書きながら思う」 で片付けた人に向けて書いています。レッスンで出てくるものさえやっていない場合は、まずそちらから片付けて下さい。

 「言いながら書きながら思う」は、できるだけ毎日やって下さい。
 

【17825】

江 戸の母さん

 投稿者:根石吉久  投稿日:2011年 3月23日(水)01時29分46秒
  連絡用掲示板から転 写して、書かせていただきます。
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村田さん  投稿者:江戸の母  投稿日:2011年 3月22日(火)23時32分52秒
   連続ですみません。

ピッコロさんと話していると、面白いことが多いので、是非このネタを展開させたいな〜と思うのですが、ピッコロさんは「文字として残す気が一切ない」そう なので、私が書かせていただきます。

ピッコロさんは素読をやっていて、日本語が上手になるような気がするとのことでした。これは、昔、「英語をやると日本語が強くなる」と書かれていたことを つながるような気がしました。最近すっかりその点については忘れていたのですが。

生徒同士のレッスンを受けていて思ったこととか書ける掲示板の話はなくなってしまったのでしたっけ?いまの状況では設置は難しいですかね。
余震も続きますね。

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英語をやって、日本語が強くなるという方法が、もっともまともな方法なのだと私は考えています。
私の生徒に、日本語が弱いまま英語の「磁場」に渡り、英語がペラペラになって帰ってきた人がいますが、それじゃあな、なさけねえ話だな、と思っています。
英語ぺらぺらの成立が、日本語の弱さのせいじゃどうしようもねえ。

いくらぺらぺらやっても、言ってることに内容がないようじゃ、日本人向けの show off をやってるだけのことなのだから。


 

【17826】

根 石さん

 投稿者:足立和夫  投稿日:2011年 3月23日(水)16時34分56秒
  きょう、ハリマオ 6、いただきました。いつもありがとうございます。
遅い昼飯を食い終えて、浜田順二さんの文を読みました。
引き込まれました。詩をめぐって書かれたのだと思います。
マルティン・ブーバーの言葉
「全ての旅には旅人が知らない秘密の目的がいくつかある。」
この言葉に繋がるものだと考えました。

根石千代さんの表紙絵も、いつも変わらず、面白いです。

これから風呂に入って、夜勤にでかけます。
これも旅のひとつだろうか?
 

【17827】

詩 人石川和広から教えられた

 投稿者:馬の骨  投稿日:2011年 3月25日(金)23時25分19秒
  愛読するコラムニス トの小田嶋隆氏が詩の擁護

  いまわれわれに力をくれる言葉とは:日経ビジネスオンライン

http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20110324/219122/



 

【17828】

根 石さん、村田さん

 投稿者:小川  投稿日:2011年 3月28日(月)15時31分34秒
編集済
  数週間前でしたか 「素読舎の入口を広げる」ということを言ったんですが、その後いろいろと生徒募集の方法を探っていました。新聞折込みチラシなども作ってはみたのですが、 最近は新聞は取らずネットで間に合わせている人も多いため折込みチラシは非常に効率の悪いPR媒体だと聞きました。

どうしたものかと考えあぐねていたところ、カルチャーセンターや文化教室で講座では、チラシ、パンフレット、新聞広告、ネットPRなどの経費を負担する必 要がないことに気がつきました。しかし私にとっての問題は、講師採用の門が大変狭いということ、それに受講料は低く抑えられており、講師料は受講料の半分 以下、しかも歩合制、交通費も講師負担だということです。素読舎にとってはどれくらい志の高い受講者がいるのかということも問題かもしれません。けれど前 にも書いたように、素読舎の語学論を広め、スカイプレッスンの受講者を獲得する場としては使えると思いました。

とにかく当って砕けろだと思い、奈良県、兵庫県、大阪府、京都府の文化教室やカルチャーセンターの中から、自宅から片道2時間以内の所を探し出してかたっ ぱしから問合せしてみました。

残念ながら、講師募集していないとか他の講座と競合するので採用できないとかという理由で、軒並み門前払いにされました。

ところがつい先週のこと、某新聞社の文化センターから企画書と履歴書を送るようにという返事をもらいました。ここが何と自宅からJRで片道2時間ぎりぎり のところにあるのですが、偶然にも私が毎月研修に通っている絵付学校から徒歩2分のところにあるのでした。灯台下暗しと言っていいのか、言えないのか、複 雑な気分でしたが、これもご縁だと思い乗ってみようと思いました。

さっそく添付ファイルにして企画書と履歴書を送ったところ、とんとん拍子で面談となり、今日採用が決まりました。

生徒数は1クラス10〜20人まで対応できるそうです。受講料は1クラス90分、月4回で3ヶ月分20000〜28000円程度が目安とのこと。講師料は 受講料の40%だとのことでした。

開講した限りは赤字であっても3ヶ月は続けて担当しなければならないのですが、莫大な広告宣伝費を投資してつぶれてしまうことを考えれば、交通費と時間を 無駄にするくらいのことで、ダメージは少ないです。

10月開講に向けてパンフレットなどを準備するので、4月末までに300〜400語程度の講座のPR文を提出するようにとのことでした。レベルなどについ ても考えねばなりません。入門・初級というように2クラス持つことも可能なようです。

もし素読舎への入口講座として利用価値があると思われるなら、出来るだけご意向に添うような講座にしたいと思いますのでアイデアなどを頂ければ有り難いで す。カルチャーセンターなどに期待するものはないとおっしゃるなら、私自身の講座としてプランを立て、その中で折に振れて素読舎を紹介するにとどめようと 思っています。

ご一考下さい。




 

【17829】

小 川さん

 投稿者:村田晴彦  投稿日:2011年 3月29日(火)01時00分14秒
編集済
  小川さん、講師なん て、さすがです!

初心者用のテキストとして、以前入力した洋楽の歌詞はどうだろうかと思いました。
洋楽で「音づくり」。やり方は、塾本部の方でやっていたやり方がいいかと思います。

@生徒全員で同じテキストを見ます。
A生徒の一人を選び、「技法グラウンド」をやります。
B「技法グラウンド」がひとまずOKになったら、全員で同じ文を繰り返し読みます。
C次の生徒と「技法グラウンド」をやります。
DOKになったら、全員が同じ文を繰り返し読みます。
あとは順番に同じことをします。

参考になりましたら幸いです。

 

【17830】

名 作を単語集にする

 投稿者:村田晴彦  投稿日:2011年 3月29日(火)01時09分6秒
  わたしは「老人と 海」をやってみようと思います。

 

【17831】

村 田さん

 投稿者:小川  投稿日:2011年 3月29日(火)07時56分24秒
  村田さんがアドバイ ス下さった塾本部のやり方を使わせて頂けるなら、3ヶ月完結の短期講座にして音読・素読中心の勉強法を紹介するという内容にすることが出来ます。その流れ で素読舎のスカイプレッスンを紹介できますし。ただ「英語で歌おう」という講座がすでにあるので、洋楽の歌詞をテキストに使うとかぶってしまいます。

「どんでん返し英語のやっつけ方」というタイトルはとてもインパクトが強いので、PR文のどこかに使わせて頂けるとうれしいのですが。300~400語程 度の講座の宣伝文を皆さんで考えて下さるとありがたいです。

 

【17832】

金 曜日レッスン感想

 投稿者:小川  投稿日:2011年 3月30日(水)10時18分30秒
編集済
  今日も子供さんのク ラスを二つ見学させて頂きました。皆さん "They were in Japan last year." など、難しい音が沢山入っている文でも、大変きれいな発音で読まれていて感心しました。音のリエゾンもちゃんと出来ています。聞き続けていると子音の弱形 の処理も出来ています。上級者でもこれが出来ない人は沢山いるのに、すでに英語のリズムを身につけておられる様子で頼もしい限りです。文章音読の流れの中 で音作りをするという素読舎独特の方法が功を奏しているのだと思います。

私が以前、「幼児は単語単位で言葉を覚えて行く」というようなことを大風呂敷に書いたことがあります。根石さんはこれに反論されました。「幼児を観察して いると、文章が丸ごと取り入れるので日本語のようなリズムとイントネーションのわけのわからない言葉を発することがあるだろう」と言う内容のことをおっ しゃったのです。子供さん達のレッスンを見学させて頂いている間、このことを思い出しました。技法グラウンドで丸ごとの英文を口移しで真似る時、幼児が母 国語を覚えるのと同じ過程をたどっているのだと思いました。

たとえば、"You are from Australia" という文を繰り返す際、"You are fro Australia." と "m"音を落として言っている生徒さんがいましたが、最初はこれでいいのだと思いました。"from"の発音を何度もやり直させるより、"m"がただ口を つぐむだけの弱い音であること、"fromu" と母音をつけてしまう日本人にありがちな発音を免れられることなど、生徒にとって理解しやすいように思います。

この日は新入会の生徒さんのクラスが2つあり、レッスンの最初から見学することが出来たので大変勉強になりました。自分用のコーチマニュアルにしようと思 い、ノートに指導の注意点を細かく記しておきました。ここで根石さんが
"t" の弱形を指導する際、いつものように「上の歯茎の裏に下をつけたまま音は出さずに」という指示をされた後、「気配の音」という言い方をされています。私は 英語教室で教えていた時、"What do you have ... " の "What" の"t"の箇所は「タメが入るような感じ」という言い方で教えていましたが、「気配の音」というのは的を得た説明だと思いました。

さて、キリピーさんの聞く者の度肝を抜く豪速の読みは相変わらず健在でしたが、以前の「下駄履き走法」は姿を消し、なめらかにつながるようになっていまし た。根石さんがどのような指導をされたのか詳しくお聞きしたいと思いました。この日はたまたま、"What do you think of the new teacher?" という文が繋がらなかったので、次のような説明をされていました。

実際の会話の場面では、文法違反を犯してしゃべることが多いが、"of" や "the" などが落ちてしまって、"What you think new teacher?" という文になったとしても、違和感はあるものの意味としては通じる。落としてしまっても意味としては通じる単語は弱い音になる、という説明をされていまし た。

中級から上級の生徒さん達の凄みのある読みを聞かせて頂いていると、果たして私がこんな風に読めるものだろうかと、コーチ見習いとしての危機感を感じまし て、あわてて「ゴースト」と「七年目の浮気」の音読レッスンを4月からお願いしたような次第です。ゴールデンウイーク明けからと思っていましたが、おちお ちしてはおられない気分でした。

 

【17833】

小 川さん

 投稿者:根石吉久  投稿日:2011年 4月 1日(金)00時32分52秒
編集済
  >私が以前、「幼児 は単語単位で言葉を覚えて行く」というようなことを大風呂敷に書いたことがあります。根石さんはこれに反論されました。「幼児を観察していると、文章が丸 ごと取り入れるので日本語のようなリズムとイントネーションのわけのわからない言葉を発することがあるだろう」と言う内容のことをおっしゃったのです。子 供さん達のレッスンを見学させて頂いている間、このことを思い出しました。技法グラウンドで丸ごとの英文を口移しで真似る時、幼児が母国語を覚えるのと同 じ過程をたどっているのだと思いました。

 私はこのやりとりを覚えていないのですが、今も幼児は単語単位で言葉を覚えていくとは考えていません。
 このことを私に教えてくれたのは、友達の子供でした。その子は自分の家で飼っている猫を指さして、私にしきりに「こみ」と言ったのです。私はしばらくう んうんと聞いていて、そのうちにわかったのです。「こみ」は「こ(れは)み(ー)」だということがわかったのでした。猫の名前が「みー」だというのを知っ ていたので、それがわかりました。「こみ」というというのが文なのだと。
 その子の「こみ」に「こ」という音があったからわかったのですが、そこから再度考えると、もしもこの子が、「みー」とだけ言っていても、それはその猫の 名前の「みー」だけを言ったのではないのです。「(これは)みー(だよ)」という文を言っているのです。
 普通、人は(語学の場面以外では)単語だけを言うことはありません。現象として単語だけ言っているように見えるだけで、人はいつでも文を言っています。

>「幼児を観察していると、文章が丸ごと取り入れるので日本語のようなリズムとイントネーションのわけのわからない言葉を発することがあるだろう」

 これはどういうことでしょうか。「日本語のようなリズムとイントネーションで」というのは、「幼児が英語をやった場合に」ということなのでしょうか。私 は幼児には英語をやらせませんので、どういうことをおっしゃっているのかわかりません。
 私は日本語だけを観察して、人はいつでも文をしゃべるのであり、単語だけをしゃべっているように見えるのは、現象としてそう見えるだけだと言ったことは あるかもしれませんが、「日本語のようなリズムとイントネーションで」云々は言った覚えがありません。

>技法グラウンドで丸ごとの英文を口移しで真似る時、幼児が母国語を覚えるのと同じ過程をたどっているのだと思いました。

 これは違うと思います。私は小学3年生以上の子供にしか英語の「口移し」をやりませんが、これは母国語を覚える過程とはまったく質の違うことです。
 私が思い出すのはチョムスキーを翻訳する際に使われた「生成」という語です。「生成文法」というのは、文を「生成させるもの」という意味だと考えていま す。「生成するもの」ではなく「生成させるもの」=文法だと考えています。それは記述される以前にすでに働いているものです。

 だから、チョムスキーは人間は生まれつき「生成文法」を持っていると考えたのであり、それに関しては間違いあるまいと私も考えています。なぜ生まれつき にそれを持っているのかの答にはなりませんけれども、チョムスキーは、あらゆる言語、あらゆる文化を貫く普遍性を言い得た人です。

 語学で扱う文法はそうではありません。語学での文法は、記述されて以後の文法で、これには「生成させる」という力能はありません。「生成させる」力能 は、人間が生まれつき持つ力能と「磁場」が出会ったときに芽を出します。
 記述されて以後の文法には、分析的に理解することに役立つという作用しかありません。あるいは、感覚的に(総合的に)つかんでいるものを整理し、整序す る作用しか。

 「技法グラウンドで丸ごとの英文を口移しで真似る」というのは、「芽を出させてはいけない」「水が与えられれば芽を出す種の状態で(生きている種とし て)」という思想によるものです。これは思想です。日本の英語状況(英会話幻想、幼児英会話熱)に欠けているのは、語学としての思想です。あるいは思想と しての語学です。
 

【17834】

小 川さん

 投稿者:根石吉久  投稿日:2011年 4月 1日(金)00時50分34秒
  >もし素読舎への入 口講座として利用価値があると思われるなら、出来るだけご意向に添うような講座にしたいと思いますのでアイデアなどを頂ければ有り難いです。カルチャーセ ンターなどに期待するものはないとおっしゃるなら、私自身の講座としてプランを立て、その中で折に振れて素読舎を紹介するにとどめようと思っています。

 利用価値は十分にあると思いますが、教室でやたら素読舎の名前を出して「入口講座」があからさまになるようなことは経営側が放っておかないと思います。
 生徒さんと喫茶店でお茶でも飲みながら話して下さるというのならいいと思います。
 私が望んでいるのは、講師として雇われることではなく、自分で経営されることです。
 

【17835】

連 絡専用掲示板から転載

 投稿者:村田晴彦  投稿日:2011年 4月 1日(金)04時17分12秒
  根石さん   投稿者:OZ  投稿日:2011年 3月29日(火)14時10分47秒

息子が英検準2級に合格しました。

学校の強制受験ですので、本人は「仕方なく受ける」という態度で、
年が明けても一向に勉強を始める様子はありませんでした。
結局、直前のやっつけ仕事になり、当然リスニングまで手が回らず、
前日に対策本をざっと読んで時間切れとなりました。
しかし結果を見ると…リスニングが一番得点率が高く出ていました。

学年の半分以上が準2に合格していて、2級合格者も2ケタいますので、
本人は「滑り込みセーフ」と思っているだけですが、
親としては、素読舎のレッスンが着実に進んでいて、
力をつけている事が確認できて、とても安心しています。
ありがとうございます。

レッスンを始めて1年と4か月たちました。
先日、久しぶりにこっそり息子のレッスンを聞いて驚きました。
いつの間にか、私のレッスンとあまり変わらない位のスピードになっています。
根石さんのお手本は私には聞こえませんが、今の子供の力に対して絶妙なスピード
になっている事が子供の読みを聞いていて分かります。
繰り返せば何とかなりそうな、程よい負荷がかかっている、といった感じでしょうか。
そのせいか、長い文をつっかえずに5回言えてOKが出た時には、小さくガッツポーズが出ていました。
こうして少しずつ口の筋肉が鍛えられていくのだ、と思いました。

いつになるか分かりませんが、2級に合格したらまたご報告したいと思います。

 

【17836】

カ ルチャーセンター

 投稿者:小川  投稿日:2011年 4月 1日(金)08時41分22秒
編集済
  あからさまでもいい ようです。(極端な場合「素読舎のコーチによる英語講座」でもかまわないんです。)

担当の方が「生徒の集まり具合によっては、交通費も出ない中で最低3ヶ月は続けないといけないという場合もあるが」とおっしゃったので、「自分の教室の宣 伝になればいいくらいのことに思っています」と伝えたところ、「そう考えて頂けるならこちらも気が楽です」というようなことでした。先の投稿で書いている と思います。

自分自身の収入を得る為なら、わざわざ往復4時間もかけてカルチャーセンターで教えるというような効率の悪い仕事はしません。スカイプを使ったレッスンな ら、地元でチラシをまいているだけでは限度があるだろうと思ったからです。出来れば他県にも足を伸ばして、素読舎のレッスンやら語学論に繋がる人たちをな んとか集めたいと思ってのことです。しかし折込みチラシは各地域の新聞販売所に持ち込まねばなりません。新聞広告は高くて手が出ないし... と無い知恵をひねった結果、新聞社主催の講座というところに落ちついたんです。友人には新聞もあまり効果的なPR媒体ではないとは言われましたが、私に出 来るのはこれくらいかと思いましたので。これも書いたかと...

あからさまでも良いと言っても、講座の中であからさまに素読舎の宣伝をするわけではありません。一つの選択肢として(他に選択肢を示すわけでもないです が)機会あるごとに紹介するというだけのことです。前にそう書いたつもりでしたが...

それに、私もなんとかして生徒募集をし、村田さんの空き枠を先に埋めるようにしなければ、私の分室を開くことも出来ません。これは私がコーチとして立つ以 前の問題ではありませんか? 村田さんの枠が埋まるまでの間、コーチの勉強をさせてもらいながら、生徒募集もするという方向でしばらくやって行くつもりで います。今の私の立場としてはそれしか方法がないではありませんか。

素読舎に興味をもたれた方には、私を通さず直接素読舎のホームページから申し込んで頂くようにします。どのクラスに入るかについては、素読舎と生徒さんの 話し合いで決めて頂けばいいです。何の野心も欲もありません。

ただ今、少し不安になっていることがあります。私が日中の時間帯、根石さんと村田さんが夜の時間帯と住み分けするということを前提にして頂いているかとい うことです。

たとえば、YoshieさんとTommyさんの件。彼女達はお昼間しか受講出来ないというので、私が受け持ちたいということを言いました。ただ私はコーチ としてはまだ未熟なので、私がコーチとして自立出来るまでの間は村田さんにコーチをお願いし、私が同席してコーチ法を見習うということでお引き受け頂きま した。それで本来村田さんのレッスンにはなかった枠ですが、彼女達の為に金曜日に1枠を設けられました。ならば、村田さんの枠を先に埋めるのが当たり前の ことだと思っています。

ただし、将来日中を希望する生徒さんが出る度に村田さんがどんどん枠を広げていかれたとしたら、いくら私が生徒募集に奔走したとしても、私の分室はいつま でたっても出来ないことになってしまいます。この点について大風呂敷でお聞きしていたのですが、まだお返事頂いていません。

根石さんの場合は、これ以上は生徒を増やさないという信条でやっておられますが、村田さんの場合はどうなんでしょうか。もし生徒さん次第でどの時間帯にで も枠を作るというお考えなら、最初にそう言って頂いた方が有り難いです。それならば、私自身はお二人の枠が空くまでの臨時コーチという立場でもかまいませ んし、根石さんと村田さんの休日(たとえば水曜日)の日中に枠を取るということでもかまいません。根石さんの枠が埋まり、村田さんの枠が埋まった後に、小 川の枠に生徒を回すというのははじめからの了解事項でしたし、先日もこのことを再確認した通りです。枠に空きが出た場合には、生徒を融通し合わなければな らないということも了解しています。

しかし、村田さんのレッスン枠は今後も増えるのか、午前10時〜午後3時頃まででも枠を広げられるのか。このことはぜひとも今のうちにはっきりさせて頂き たいです。

講師として雇われようが、広告宣伝費を稼ぐためにアルバイトをしようが、私は自分の分室にも生徒が回ってくるようにいろいろと試行錯誤してるだけなんで す。根石さんは私の標準には従いたくないとおっしゃっています。私は私の標準で生徒募集をやってるだけです。講座の内容について素読舎のアドバイスをあお ぐのは筋違いだったと反省しています。なので素読舎にご迷惑をかけない限りは放っておいて下さい。ただ口をあけてぼたもちが落ちてくるのを待っているわけ にはいかないです。そうでないと、根石さんのおっしゃっる「自分で経営されること」など実現できないではありませんか。

ともあれ、今のところは捕らぬ狸の皮算用でしかないのですが、カルチャーセンターの講座は、素読舎にご迷惑のかからない範囲内でやってみます。けれど生徒 と喫茶店でお茶を飲みながら話したりするような暇は私にはありません。ほんとにそんな時間はないんです。

 

【17837】

根 石さん

 投稿者:小川  投稿日:2011年 4月 1日(金)08時50分36秒
編集済
  >その子の「こみ」 に「こ」という音があったからわかったのですが、そこから再度考えると、もしもこの子が、「みー」とだけ言っていても、それはその猫の名前の「みー」だけ を言ったのではないのです。「(これは)みー(だよ)」という文を言っているのです。普通、人は(語学の場面以外では)単語だけを言うことはありません。 現象として単語だけ言っているように見えるだけで、人はいつでも文を言っています。

そうおっしゃっていました。それ以来、身近な幼児を観察していて、根石さんのおっしゃるとおりだと思いました。そして今回レッスンを見学させて頂いて、ま たあらためて自分の観察が間違っていたと思います。

>現象として単語だけ言っているように見えるだけで、人はいつでも文を言っています。

おっしゃるとおりだと思います。根石さんがおっしゃる通りだったと書いたつもりだったのですが、文章がへたくそで通じなかったようです。すみません。

>これはどういうことでしょうか。「日本語のようなリズムとイントネーションで」というのは、「幼児が英語をやった場合に」ということなのでしょうか。私 は幼児には英語をやらせませんので、どういうことをおっしゃっているのかわかりません。

最初に長野に伺った時、「幼児は(日本語を覚える過程で)日本語らしき言葉を言う、単語として言っているのではなく、文として言う」という主旨のことを おっしゃっていました。これも私の説明がへたくそだった為に、支離滅裂な文章になってしまったのだと思います。ほんとにすみません。

今回、根石さんのお答えを頂いて、技法グラウンドについても私はまだ表面的な理解しかしていないということに気がつきました。書いても書いても言葉が空回 りするばかりで、お恥ずかしい限りです。

まだしばらくレッスンを見学させて頂きながら、また自分でもレッスンを受けながら、コーチのお勉強をしたいと思います。よろしくお願い致します。









 

【17838】

根 石さん 小川さん

 投稿者:村田晴彦  投稿日:2011年 4月 1日(金)10時08分33秒
  金曜昼の12時30 分〜13時30分の枠は、TommyさんとYoshieさんのために作った枠です。
Yoshieさんがやめてしまい、Tommyさんが長期の旅行に行かれたので、休止状態になっていました。Tommyさんが帰国するまで休止するのだと 思っていたので、枠は保留しておきました。
お話しを聞いていると、Tommyさんもいったんやめた形なのかと思いました。この枠に今後Tommyさんが入るかどうかわかりませんが、入らないのだっ たら、金曜のお昼の枠はそのまま解消しようと思っています。また、私は昼間の時間帯の枠は作ろうとは考えていません。

 

【17839】

村 田さん

 投稿者:小川  投稿日:2011年 4月 1日(金)18時51分36秒
  Tommyさんは いったんやめた形というより長期休会のおつもりだったようです。たけさんとの自立練習も励みになっていたようですし、戻られることは確かです。ただ金曜日 枠のままでいいかどうかは、ご本人に聞いてみなければわかりません。YoshieさんとTommyさんの日程調整もありますし。

お昼間の時間帯に枠を作られることはないとのこと、私も安心して生徒募集が出来ます。お世話になっているのに了見の狭いことを言うようで気が引けたんです が、最初にきちんと決めておかねばならないと思いましたので、思い切って書きました。すみません。

先日電話でお話したHさんが入会されるかどうかの件、4月末までにお返事します。

 

【17840】

小 川さん、根石さん

 投稿者:Piggy  投稿日:2011年 4月 1日(金)19時31分51秒
編集済
  小川さん、こんにち は。

少し前に、根石さんが旅行でお留守だったときに投稿された直後、それを削除なさって、後日また投稿します、と書いていらしたことがありましたね。根石さん がいらっしゃらなかったということと、村田さんと江戸のお母さんのやりとりの最中だったから、というのが理由だったと思います。

あの内容は、カルチャーセンターでの講師に決まった、という最近の投稿の中には、全部は入っていないように思うのですが、どうでしょうか。文章の細部まで 覚えていているわけではありませんが。

もしも意図して削られたのなら、一種の含羞をお感じになったのではないかと想像しています。でもそのために、小川さんが何故カルチャーセンターの講師をし ようとお思いになったかが、根石さんにそれほど伝わっていないのかもしれない、と思いました。

細部は覚えていませんが、私がその時持った印象を書きます。

小川さんは、今までご自分がやってこられたことを潔く整理なさって、それと同時にブルドーザーのように(失礼!)素読舎を広める方法にあたられて(ただ考 えをめぐらせるのではなく、実際に動いていらっしゃいましたね)、その結果が今回のカルチャーセンターの講師ということだったと思います。そしてそれだけ 動かれた理由は、素読舎の方法を広めよう、自分もいずれ講師として教えよう、素読舎の生徒が増えるのをたなからぼたもちのようにのんびり待っているわけに はいかない、自分で動こう、そして素読舎に首までつかろう、という強い決意だったように感じ、とても感銘をうけました。

私の勝手な印象を書きましたので、ご迷惑だったら申し訳ございません。ただ、もし私が持った感想が的外れでなかったら、小川さんがカルチャーセンターの講 師をしようと思われた動機や経緯が、根石さんにきちんと伝わっているだろうか、と今回のお二人のやりとりを読んで思いましたので、書いてみました。

根石さん、
小川さんの気持ちはよくわかっている、ということでしたら、余計なことを書きました。どうぞお許し下さい。
 

【17841】

Piggy さん

 投稿者:小川  投稿日:2011年 4月 1日(金)22時10分49秒
編集済
  フォローして頂きあ りがとうございます。

良く考えてみれば個人的な話なので、スカイプでするべきだったと反省しているところです。村田さんのお顔を潰すようなことになったかも知れないとも思って 申し訳なく思っています。すみません。

広告宣伝に関する投稿の中ですべて書いておいたように思っていますが、書いていなかったのかも知れません。その後、投稿原稿を書いては消し、消してはまた 書きというようなことをしていたので、書いたつもりになっていただけかもしれません。また言葉足らずなところもあったかもしれません。

素読舎奈良分室開講を目指して、自分なり、というか、自分の出来る範囲での素読舎の広報活動をさせて頂きたいという気持ちがありました。そして3月末には いいご報告が出来るようにしようと思っていました。過去何度も根石さんの期待を裏切って来ましたので、今回はなんとかご期待に添えるようにという思いでい ました。

もちろん、私自身も早く自分自身の生徒さんを獲得したいという思いも持っていました。突き詰めれば、早く奈良分室の生徒集めたいので、まず素読舎の生徒集 めをせねばと思っていたのです。だから結局は自分の為にやっただけのことで、何もここで大きな口をたたくこともなかったと思います。これもまたお恥ずかし い限りです。

ご心配おかけしてごめんなさい。
 

【17842】

小 川さん

 投稿者:根石吉久  投稿日:2011年 4月 2日(土)01時44分23秒
  >あからさまでもい いようです。(極端な場合「素読舎のコーチによる英語講座」でもかまわないんです。)

 本当にいいのでしたら、是非「素読舎のコーチによる英語講座」として始めていただけないでしょうか。
 4月からコーチ用の音読のチェックも始まることですので。
 いわゆる「教室」で、素読舎のコーチ法をどう活かすかは難問ではありますが。

>自分自身の収入を得る為なら、わざわざ往復4時間もかけてカルチャーセンターで教えるというような効率の悪い仕事はしません。スカイプを使ったレッスン なら、地元でチラシをまいているだけでは限度があるだろうと思ったからです。

 チラシやカルチャーセンターの講師をやるよりも、語学論を書いてもらうのが一番だと思います。
 なんだかんだ言ったところで、私の生徒さんは語学論を読んで始める決意をしてくれた人がほとんどです。長い目で見ればそうなっています。

 村田君が過去ログの整理をやってしまえば、語学論は今よりはずっと読みやすくなるはずです。それを使って、私が書いたものでも、生徒さんが書いてくれた ものでも、本来の趣旨から外れなければ、好きなように組み合わせたり補足したりして、ホームページの記事にしていいからと村田君には言ってありますが、い まだ本腰の入った仕事になっているという感触はありません。パンフレットを作ったような作業を自分でどんどんやりゃいいんですが、やりゃしません。

 語学論を書く、過去ログの整理を手伝ってもらう、整理された語学論からの引用によって、さらに新たな視点を提示してもらうなど、小川さんが監修する素読 舎のホームページ(第二ホームページ)を作ってもらうことなどを私は期待しています。

 村田君は通塾用の素読舎を手伝ったりしてきた年月がありますので、今は、コーチ法に関しては村田君に一日の長があります。それが、まず村田君の枠を小川 さんより先に埋めようとすることの根拠です。

 しかし、過去ログの中に埋もれている語学論(のかけら)に対して見通しよくする、あるいは、掘り出したものを使って自分の語学論を展開する、そのことで 営業力のあるホームページを育てるという点に関しては、私は村田君のやっていることにはっきりと不満があります。なにをもたもたやってるんだと思うことが しょっちゅうです。このもたもたが長引けば、先日ご覧になったような私の激怒に至るのです。村田君は、小川さんが言われた通り、語学論に本腰を入れて取り 組むべきなのですが、しおらしいことを言ってみたり、ちょこっとやってみたりするだけで、とうてい本腰が入った仕事をしているとは思えません。
 小川さんが書いてくれた参観記録なんかも、さっさとホームページのしかるべき場所に納めればいいのに放置しています。「大風呂敷」をよく読んでくれてい る読者には、そのもたもたがはっきり見えているということが村田君には見えないらしい。何をもたもたやってんだろうと思っている読者は必ずいると思ってい ます。

 小川さんがコーチ法に関して、村田君と並んでもらってしまえばいいと願っています。その上で、語学論を大事に考えてもらい、論として、最終的にはホーム ページの出来として質が備われば、つまり、今あるホームページより営業力のあるホームページが出来れば、村田君の枠を埋めるのは、小川さんの枠を埋めるこ との後にすればいいと思います。私はこんな種類のことも、内密の話なんかにする必要はまるでないと考えています。私は、このもたもたにさんざ苦しめられて きたので、みんな表沙汰でいいと思っています。

>出来れば他県にも足を伸ばして、素読舎のレッスンやら語学論に繋がる人たちをなんとか集めたいと思ってのことです。しかし折込みチラシは各地域の新聞販 売所に持ち込まねばなりません。新聞広告は高くて手が出ないし... と無い知恵をひねった結果、新聞社主催の講座というところに落ちついたんです。友人には新聞もあまり効果的なPR媒体ではないとは言われましたが、私に出 来るのはこれくらいかと思いましたので。これも書いたかと...

 いずれは経営も自分で、ということで、ひとまずカルチャーセンターの講師をやるということでよろしいのではないでしょうか。だけど、本命は語学論なんだ と考えてはいただけないでしょうか、ということです。

>素読舎に興味をもたれた方には、私を通さず直接素読舎のホームページから申し込んで頂くようにします。どのクラスに入るかについては、素読舎と生徒さん の話し合いで決めて頂けばいいです。何の野心も欲もありません。

 語学論を展開する力は小川さんにはあると思っていますので、今後も私は忌憚のないところを書きます。先日私が初回のレッスンでいきなり「あいうえおフォ ニックス」を説明したこと、その内容の紹介などを、小川さんがとらえた形で、「大風呂敷」上に書いていただきたかったと思います。
 まずは、参観者、レポーターとして記録していただくことです。その記録に基づいて、自分の練習の中に方法として取り込んでみてもらうことです。そうする ことで考えたことがあったら、それを書いてみて下さい。語学論が生まれると思います。
 私はコーチ法より、語学論を上位に置きます。なぜなら、コーチ法は語学論から派生した派生物にすぎませんから。
 また語学論が書ければ、コーチ法の眼目をつかむのも早いはずだと考えています。
 その上で、第二ホームページを作ってみてくれませんでしょうか。第二の方が出来がよく、営業力があるようなら、第一と第二を入れ替えてしまえばいいので す。その時は、小川さんの枠が埋まったら、村田君の枠を埋めるという順序にすればいいと思います。

>ただ今、少し不安になっていることがあります。私が日中の時間帯、根石さんと村田さんが夜の時間帯と住み分けするということを前提にして頂いているかと いうことです。

 今回でこの点がはっきりしました。今後は「前提に」します。

>たとえば、YoshieさんとTommyさんの件。彼女達はお昼間しか受講出来ないというので、私が受け持ちたいということを言いました。ただ私はコー チとしてはまだ未熟なので、私がコーチとして自立出来るまでの間は村田さんにコーチをお願いし、私が同席してコーチ法を見習うということでお引き受け頂き ました。それで本来村田さんのレッスンにはなかった枠ですが、彼女達の為に金曜日に1枠を設けられました。ならば、村田さんの枠を先に埋めるのが当たり前 のことだと思っています。

 Yoshie さんと Tommy さんの枠は、お二人の都合に合わせ、村田君が融通して昼間に作ったものだと私は考えていました。村田君は変則的に一つだけ作ったのだと思います。そういう ふうに多少無理して作った枠なのだし、今現在はコーチとして村田君に一日の長があるのだから、Yoshie さんと Tommy さんが再開するのなら元の村田君の枠に戻るのが当然ではないかと私は考えました。これは、誰とも話したわけでなく、私一人が考えたものです。

>ただし、将来日中を希望する生徒さんが出る度に村田さんがどんどん枠を広げていかれたとしたら、いくら私が生徒募集に奔走したとしても、私の分室はいつ までたっても出来ないことになってしまいます。この点について大風呂敷でお聞きしていたのですが、まだお返事頂いていません。

 村田君は、今ホームページに受け付け可として載せてある分以上に枠を作る可能性があるのかないのか、今の段階での考えを小川さんにはっきり言うべきだと 思います。

>根石さんは私の標準には従いたくないとおっしゃっています。

 ポイント制を設けることに対して、強い口調で反対されたので、そんな標準に従うつもりはないと言ったのです。
 ポイント制というものが、「無料過程」を育てるためのものだということがわかっていないのではないか。そんなものは、世間一般にはないから、わからない のも無理はないが、それがわからずに、世間一般の「標準」なんぞ持ち出されてはたまったものじゃない。そういうことだったと覚えています。

>けれど生徒と喫茶店でお茶を飲みながら話したりするような暇は私にはありません。ほんとにそんな時間はないんです。

 この点は私と同じです。
 

【17843】

小 川さん

 投稿者:根石吉久  投稿日:2011年 4月 2日(土)02時02分21秒
編集済
  >最初に長野に伺っ た時、「幼児は(日本語を覚える過程で)日本語らしき言葉を言う、単語として言っているのではなく、文として言う」という主旨のことをおっしゃっていまし た。

 「日本語のようなリズムとイントネーションで」というところの、「日本語のような」にひっかかったのでした。「(日本語を覚える過程で)」のことを言っ ておられるのなら、了解です。
 「こみ」は、「日本語のような」ではなく、生成文法を備えた日本語です。音が舌足らずなだけで、文としてはすでに完璧な日本語だと思います。まあ、しか し、了解です。

 語学で英語をやっても、「舌足らずの完璧な文」というものがなかなか立ち上がらないのです。それは、文法が生成文法ではないからです。「記述以後」の文 法だからです。

 だから、私ら日本在住の語学屋たちが英語をしゃべっても、ごつごつした感触から抜けることがないのです。根拠はあるのです。

 この根拠をはっきりと把握するなら、磁場帰りのぺらぺら英語というものは、showing off (見せびらかし)以外の何者でもないことが見えてくるのですが、相も変わらず、ぺらぺら英語にあこがれる人は絶えません。この「あこがれ」は語学とは正反 対のものです。そして、まず間違いなくババをつかみます。

 

【17844】

Piggy さん

 投稿者:根石吉久  投稿日:2011年 4月 2日(土)02時17分16秒
  お書き下さったこ と、ありがとうございます。
私が読んでいない小川さんの文があるのだなとわかりました。

小川さん
遠慮しないで、載せて下さい。
私なんぞは、もうひたすら恥をさらしてきたようなものです。
それでも、書いておくと、自分の昔の考えに出会うことができ、今に活かすためのヒントが拾えたりします。
 

【17845】

根 石さん 小川さん

 投稿者:村田晴彦  投稿日:2011年 4月 2日(土)05時37分29秒
編集済
  村田の受付枠は今は これ以上増やせません。いずれ増やせるかもしれませんけれど、昼間の枠に拡大することはありません。また、増やせるようになっても、小川さんの枠を増やす 時期に入っていたら、増やした分は小川さんの枠が埋まってからにしてください。(そうですよね)

 

【17846】

根 石さん、村田さん

 投稿者:小川  投稿日:2011年 4月 2日(土)09時33分42秒
  >村田君は通塾用の 素読舎を手伝ったりしてきた年月がありますので、今は、コーチ法に関しては村田君に一日の長があります。それが、まず村田君の枠を小川さんより先に埋めよ うとすることの根拠です。

よく解っているつもりです。私が「村田先輩」と呼び続けていたのも同じ気持ちからです。村田さんの枠を先に埋めるということについては何の不満もありませ ん。

また時間のある時に書きます。



 

【17847】

す り切れジーンズ問題

 投稿者:小川  投稿日:2011年 4月 4日(月)11時38分50秒
編集済
  昨夜からコーチ用の 音読レッスンが始まりました。ゴーストのテキストの読みはここ数年、まともにやったことがなかったので、私には非常にきつい初日となりました。

1回分を終えた時、根石さんが「◎です」と言われ、村田さんと子供のように喜んだのですが、そんなに甘くはありませんでした。単に塾長の勘違いで、普通の 「◯でした。」 思わず村田さんと苦笑。ぬか喜びでしたね。コーチですから、やはり毎回「◎」を目指したいものです。でないと、キリピーさんやIさんに太 刀打ち出来ません。

さて私は"What's this chair doing here?" でダメ押しが出ました。いや...ダメ押しではなくて「ダメ」が出たのかな...
ともあれ、あ〜これが「すり切れたジーンズ」のような読みってことだったのか、と実感出来ました。

日本語講座のモデルダイアローグを聞いていると、「この椅子はここで何をやっているのですか」(この椅子をここに置いてどうするの)というように、ひとつ ひとつの音をきちんと発音してつなげています。けれど実際の会話では「この椅子ここで何やってるんですか」という方が自然な言い方になります。もっと砕け ると「この椅子ここで何やってんすか」みたいな音になりますね。

しかし語学として扱う場合は、実際には不自然に聞こえるような言い方だとしても、早く回転させても音が間延びせぬようしっかりと口の動きに力を入れて練習 しなければならないということでした。

「ただ言ってるだけじゃだめだ、口の動きに力を入れて言いにくいまま強引に回し切れ、言いにくいまま言いつづけてろ」ということだそうです。つまり「言い 易い方に流されてしまってはいけない」ということで、これは中級者というか上級者というか、すらすらと一通りはそつなく言えるレベルの受講生にとって、肝 に銘じなければならないアドバイスだと思いました。

ところで、このすり切れジーンズ問題に当てはまるのかどうか、ちょっとわからないのですが...

村田さんと自立練習するようになって気がついたのですが、村田さんは "have to" や "want to" の "to"を「た」と発音されます。この場合はそれが正しいんですが、私はず〜っと「トゥ」と発音していました。"to" は一律「トゥ」という発音で習って来ましたし、それをいちいち訂正してくれる講師もいませんでした。しかし実際のネイティブの会話を聞いていると、 "wanna"(="want to")という言い方をしますね。"want to" がなんで「わな」になるのやろか、といつも思っていたのですが、村田さんのように「た」と発音して豪速で回転させると「わな」になります。皆さんはとっく に気がつかれているのだと思いますが、私には目から鱗でした。






 

【17848】

have to do の to の音

 投稿者:村田晴彦  投稿日:2011年 4月 5日(火)00時44分33秒
編集済
  to を「タ」と読んでいるかどうかなんですが、わたしは意識的に「タ」と読んでいるわけではないと思います。音の強弱関係のなかで自然にそうなるのではないか と思いました。

わたしは練習する時に、強い意味を持つものを大きく発音して読むようにしています。主語・動詞・目的語・補語は文の骨格を作るので、強く発音します。品詞 で言うと名詞と動詞です(ただし、代名詞の場合はむしろ強く発音しません)。形容詞・副詞はそれぞれ名詞・動詞を説明するので、名詞・動詞と同じか、若干 弱く発音します。それ以外は強く発音しません。文脈にもよりますけれども。

そこで、have to についてなんですが、わたしは have to ではなくて、have to do ととらえて読んでいます。
have と do は動詞なので強く読みます。その間にはさまれる to は強く読みません。舌先を歯茎に一瞬つけるだけです。そのようにして have to do を速度を早めて読んでいき、こなれてくると、あいまいな音「逆さe」が出ます。「タ」と読むのではなく、「タ」と聞こえるようになる、だと思います。
 

【17849】

発 音は耳で覚えられるか

 投稿者:小川  投稿日:2011年 4月 5日(火)10時26分33秒
編集済
  村田さんは最初から 素読舎のレッスンで英語力を育てて来られたんですね。流れの中で、意味の固まり単位で、発音を身につけてこられたんですね。

それに対し私は従来の「発音記号を調べ、個々の音を発音したものをつなげて読む」という方法で読み方を身につけて来ました。文を読み、発音のわからない単 語の発音記号をしらべて書きとめ、また文を読む、という方法です。音声教材は社会人になってからようやくちらほらと入手出来るようになったという時代でし た。その頃は音の強弱など、よくわかっていなかったのではないかと思います。

なのでアプローチの仕方が真逆というか... だからこそ素読舎の方法はとても新鮮でした。最初から素読舎のレッスンを受講している方たちには、まったく もって当たり前のことなんですが、これが世間では当たり前ではありません。私など高校を卒業してから40年以上、四苦八苦してというか七転八倒してという か、時には倒れたまんまで1〜2年過ごし、ま、ともかく七転び八起きで(すでに八倒してるので八転び九起きですが)獲得して来たことを、素読舎では1〜2 年で身につけてしまわれるようです。月曜日の小学生の生徒さん達のようには読めない中〜上級者なんか、私のまわりにはいっぱいいます。母音の発音の区別が 出来ないままに英語講師をしている人もごろごろいます。私もかつてはそういう英語講師でした。文脈の中で類推できる、通じればいい、というものでもありま せん。park と perk、bat とbut では大違いです。

>わたしは練習する時に、強い意味を持つものを大きく発音して読むようにしています。

先日キリピーさんのレッスンの中で根石さんが同様のことをおっしゃっていました。初級者の場合、意味から類推して音の強弱を決めるのは難しいことかもしれ ませんが、これは技法グラウンドでコーチが指導することで体得出来るんですね。(実際に使う場面に遭遇すれば、強調すべき単語やフレーズは自然と強く言う ようになるということではありましょうが、机上の練習だけでコーチなしに音の強弱を使い分けることは出来るでしょうか)

逆を言えば、流れの中で音の強弱がわかれば、意味が取り易くなるということですね。聴解力を鍛えるには、キーワードを聞き取ることが大切なんです。強く読 まれている言葉を聞き取れれば、その隙間は類推で埋めるということで全体像が見えて来ます。素読舎の受講者がTOEICや英検のリスニング問題に強いとい うのもうなづけます。

村田さんが音読の流れの中で「タ」という弱い音を身につけられたということ、ここが素読舎の指導法のすごさだと思います。

20代の頃、YMCAの英会話教室に半年ほど通ったことがあります。今から思うと、講師はまったくど素人のアメリカのお兄さんでしたが、私が"I want to"の"t"の音をはっきりと発音して「うおんと とぅ」と言ったので、「"want"のtと"to"のtはくっつけて『わんとぅ』と言えばいいんだ」 ということを教えてくれました。後にも先にも「流れの中での発音指導」らしきものを経験したのは、これが最初で最後です。私は今でも彼が黒板に "want" と"to"の下にスラーのような記号を書いてつないだ情景をはっきりと覚えています。それくらい驚いたんだと思います。

こういうことをちゃんと教えてくれる英会話学校はまずないと思います。to などのようにとっくに知っている単語でも丁寧に発音記号を調べて勉強した人だけが、弱い「あ」の発音があるということを知るのです。音声教材を活用すれば 出来るではないか、と思われる方があるかも知れません。けれど "to"はたいてい弱く発音するんだということを理解できたとしても、"o" は 弱い「あ」で発音するのだということまで、音声教材でつかみ取れる学習者は少ないと思います。私は沢山の音声教材やら英米のドラマやニュース番組を媒体に して勉強して来ましたが、素読舎で教えてもらったような発音法や読み方などを自力で獲得できはしませんでした。

また一昔も二昔も前のこと、リスニング力をつけないといけないと思って、盛んにディクテーションをした時期があります。その中で苦労したのがこの弱い音で す。たとえば "はふた"と耳だけでとらえると、"have to" だとは思えず、まったく別の一つの単語のように聞こえたりするのです。

こういうことは今でもたまに起こります。昨年夏のこと、ある勉強会の臨時講師役に当り、NHKの「実践ビジネス英語」のスクリプトを作る羽目になりまし た。それでCDのディクテーションをしていたのですが、その中でどうしても「バッリ」としか聞こえない箇所がありました。何日聞き返しても、文脈の中で類 推してもどういう単語なのかわからなかったんです。

そこでネイティブスピーカーに聞き取りしてもらったんですが、なんと一回CDをかけただけで、"bodily"だと言われました。聞き取れなかった理由に 弱形の処理の問題もありますが、"o"の発音をしっかり体得していないということもあったと思います。「ボディリー」などといういい加減な発音を日常的に しているから聞き取れなかったんですね、きっと。素読舎の「あいうえおフォニックス」は、タイトルだけ読むとまるで子供用発音テキストのように思われるか も知れませんが、これは英語学習者にとってぜひとも体得しなければならない大切なものなんですね。

で、"bodily"に話はもどって...
勉強会当日、リスニング問題として穴空きワークシートにしてやってもらったところ、聞き取れた方は誰1人としていませんでした。

日本人がリスニングに弱いのは、やはりきちんとした発音指導と音読指導がなされて来ていなかったからでしょう。素読舎のレッスンでは、音作りだけではな く、その中で日本語と英語のシンタックスの壁を超える方法、英文をイメージ化する方法も学べますね。これは素読舎だけが出来ることです。

英語の習い始めの時期に素読舎のレッスンを受講することが、その後の英語学習にとってどれほど有利に働くか計り知れません。









 

【17850】

訂 正です...

 投稿者:小川  投稿日:2011年 4月 5日(火)14時18分52秒
  「最初から」という 言い方は語弊がありますね。どう表現したらいいでしょうか。本格的に音読レッスンを受けられた最初の塾が素読舎、と書くのがいいのか...

コーチ初め皆さんほとんど、最初の英語のレッスンというのは中学高校ですから。

 

【17851】

小 川さん

 投稿者:村田晴彦  投稿日:2011年 4月 6日(水)04時45分39秒
  「強い意味を持つも のを大きく発音して読む」については、わたしは実際に根石さんからそう言われたことはなかったと思います。根石さんの言う「語学的標準形」とはなんだろう かと考えながら読み、その読みについて根石さんからなおしがはいらなかったので、結果、これでいいのだと思いました。根石さんの「激しく回転させる」とい う方法が、いろいろなことを気づかせてくれるのだと思います。(まだ気がづいていないことがたくさんあると思いますが…。)

>本格的に音読レッスンを受けられた最初の塾が素読舎

他の学校や教室へ行ったことがないので、その通りです。
「アプローチの仕方が真逆」と書かれているのを読み、真逆の方向から行くのは、しかも一人でやるのは、大変なことだと思いました。それだけのことをやって きているから、いろいろなことが見えるのですね。
小川さんはいろいろなところでたくさんの経験をされているので、素読舎の独自性がよく見えるのだと思います。わたしは他のところではどうなのか、実際のと ころは知りません。他ではこうなんだ、ということを、これからも教えてください。
 

【17852】

内 田樹の一言

 投稿者:馬の骨  投稿日:2011年 4月 6日(水)10時10分47秒
  「学びの場は構造的 に「謎めいたもの」でなければならない。これは私の経験則である」  

【17853】

馬 の骨さん

 投稿者:Naima  投稿日:2011年 4月 7日(木)07時58分21秒
編集済
  一から十まで教えて しまうと学びではなくなってしまうんですね。村田さんのおっしゃるように、「激しく回転させる」中で、気づき、つかみ取って行くというのが学びだというこ となんですね。



 

【17854】

内 田樹の一言

 投稿者:馬の骨  投稿日:2011年 4月 7日(木)20時45分15秒
  「できないこと」を 「やっていない」と反省してもまるで時間の無駄である。
だったら、いろいろある問題点のうち、「なんとかなりそうなもの」と
「手が着けられないもの」を仕分けして、リソースを「なんとかなりそうなもの」
に優先的に配分する。それが老人の知恵である。
 

【17855】

ど のくらいやれば英語がしゃべれるようになるのか

 投稿者:根石吉久  投稿日:2011年 4月 9日(土)01時28分56秒
   そよさんが「家庭 の事情で」、レッスンをやめられることになりました。そのことを連絡して下さったメールを以下に引用させていただきます。

------------------------------------------------------
最後に素読舎を1年続けた感想を述べさせていただきます。

良かった点は
・教材
 繰り返し同じ単語、同じ表現を利用した文が並べられており、
 自然と意味を吸収できました。

・自立練習
 レッスン以外の練習時間を持つことができ、口の動きの維持に
大変役立ち、またペアがいることで相手から見習うことも多くと
ても良い時間でした。

残念な点
 素読舎に入った際の目的として以下2点がありましたが、1年し
かしていないということもありますが、変化があまり見られなか
ったことです。
 ・ヒアリングの向上
 ・発話の向上
------------------------------------------------------

 書きたいと思ったのは、「良かった点」に関してではなく、「残念な点」についてでした。
 そよさんはまるでしゃべれないというところから始められたのではないのですが、「変化が見られなかった」とおっしゃっています。
 まるでしゃべれない人が、苦労しながらでもしゃべれるようになるまで、あるいは少ししゃべれる人が、苦労が減ったと感じるようになる(ごつごつ感が減っ たと感じるようになる)までにどれくらいのことをやればいいのかを書いておきたいと思いました。

 そよさんは、「新しいページ」が今の時点で、43ページ目ですので、これでは「変化があまり見られなかった」のは当然です。欠席が多かったことが、音読 があまり進まなかったことの最大の原因だと考えています。

 ピッコロさんも、「しゃべれるようになりたいのだ」とはっきり言っておられます。他の生徒さんにも、ひとまずは「しゃべれるようになりたい」という希望 をお持ちの人がおられると思っています。

 そのためにはどのくらいのことをやればいいのかを、これまで私ははっきり言うことができませんでしたが、長くレッスンを使ってくださっている生徒さんの 動きなど見てきて、そろそろ「これくらい」ということが言えると思っています。

 Piggy さんは、割と早めにしゃべれるようになりましたが、これは語彙力と文法力があらかじめあったところへ素読舎の方法が組み合わされた例なので、標準形にはな りません。
 基礎が弱い場合は Piggy さんよりもっと時間がかかります。
 基礎が弱い人がしゃべるようになるまでにどのくらいのことをやればいいのかが示せれば、それに必要な時間も出せることになります。(欠席などが多けれ ば、その分時間がかかります)

 目安になるのは、音読の質です。

 素読舎のレッスンでは、小学生・中学生を除いて、まずは「ゴースト」のシナリオを解析したテキストだけを扱うことから始めます。参考になりますので、 レッスン開始時に生徒さんから英検の級とかTOEICの点数などをお聞きしますが、ひとまずはどなたにも「ゴースト」を解析した教材の最初から使っていた だきます。
 基礎力があることがわかった場合は、レッスン開始後まもなく、「ゴースト」のシナリオ本の音読を開始します。基礎力が弱い場合は、音読の開始は遅くなり ますが、どなたでも数千行から1万行を越えた頃には、音読を開始していただきます。
 いったん音読を開始しても、10ページを10分以内で終わらせるということが難渋する場合は、音読は中断する場合があります。中断した場合は、その後し ばらくは「ゴースト」の解析の教材だけを扱い続けます。「イントネーションの自己決定力」と呼んでいるものが明らかに向上したと判断できるようになったら 音読を再開します。

 音読の組み立ては以下のようになります。

・新しい1ページを二度読む。(「二人一枠」の場合は、
 各自一回ずつ1ページ分を読む)
・復習4ページを二箇所。(合計8ページ分。「二人一枠」
 の場合は、かわるがわる1ページずつ読み進む)

 新しいページは、同一ぺージを二度読みますので、延べで(分量としては)2ページ分になります。復習が8ページですので、合計で10ページ分になりま す。
 これが、「ゴースト」の音読を進める場合の標準的な構成です。
 この構成でやっている場合にも、個々の音を注意したりしますが、眼目は文をひとつながりに「つなげる」ことが最初の眼目です。
 個々の音で注意されたり、読みがつながらない場合は、同じ文を5回以上繰り返し読むことを要求されますので、その分だけ音読を終えるのに時間がかかるこ とになります。
 合計10ページを10分以内に片付ければ「合格」です。

 合格が連続すれば、新しいページが週に1ページずつ先に進みます。

 レッスンの30分のうち、最初の10分(程度)を使って、音読の質をチェックしていることになります。

 「ゴースト」の最終ページまで終わらせると、「新しいページ」というものがなくなりますので、4ページの復習を3箇所作ります。分量としては12ページ になります。「合格」の種類が二種類になり、12ページを12分以内に片付けた場合は「○」、12ページを10分以内に片付けた場合は「◎」を記録しま す。
 (いつも「◎」であるようになれば、「無料過程」に進む条件の一つを満たしたことになります。)

 この頃から、音の粒をはっきりさせることを要求します。
 音がぶつぶつ切れずに「つながっている」ことは、音読を始めた当初から要求されますが、この「つながっている」ということと、「音の粒」がはっきりして いることとの両立が要求されます。
 意欲のある人には、合計10ページで練習している間から、「音の粒」をはっきりさせることを要求する場合もあります。この辺は、生徒さんの意欲次第で す。「口を回しきる」のがなかなかできない場合は、音が半分つぶれたような状態でも、「合格」にしてしまう場合もあります。

 いずれはどなたにも、「つながっていること」と「音の粒がはっきりしていること」の両立を要求します。

 12ページをいつも「◎」でやれるようになったら、いったん「ゴースト」を中断し、二冊目のテキスト「七年目の浮気」に入ります。「新しいページ」を含 めて延べで10ページ分で進めていくのは、「ゴースト」と同じです。12ページでやる(復習だけでやる)ようになったら、「つながっていること」と「音の 粒がはっきりしていること」の両立を要求するのもゴーストと同じです。「七年目の浮気」は、「ゴースト」よりも1ページ分の文の量が多いので、ここを乗り 切るのはけっこう大変です。

 「七年目の浮気」の12ページを復習3箇所で耕し、いつも「◎」であるようになれば、「ゴースト」の復習4ページを1箇所、「七年目の浮気」の復習4 ページを二箇所で耕し直します。この12ページをいつも「◎」でやれるようになれば、ひとまずレッスンでの「音づくり」は終了です。

 素読舎の「音読」の過程の全体が「合格」になったら、英語ネイティヴを友達にしてしゃべり始めることを是非お奨めします。苦労しながらでも、意志の疏通 が成立しますので、「しゃべること」が成立します。

 ここでしゃべれない人は、音読を開始した頃から私が言う「言いながら書きながら思う」という練習をさぼっていた人です。
 これはどうしてもやらなければ駄目です。

 まずは単語を相手に「言いながら書きながら思う」ことをやり、具体的な単語とイメージとの間を瞬時に行き来できるようにします。慣れれば、「行き来」で はなく、単語とイメージが瞬時に一致する(同致する)ようになります。
 それは、意識にイメージが生じれば、自動的に具体的な単語や意味の固まりや文として言える状態であり、具体的な単語や意味の固まりや文を聞けば、それが イメージとなる状態です。

 「言いながら書きながら思う」練習を単語、連語(文の部品としての意味のかたまり)を相手に絶えずやっていないと、いざしゃべろうとしてもしゃべれるよ うにはなりません。そのことは、はっきりお断りしておきます。

 「言いながら書きながら思う」をきちんとやってくれた場合、苦労しながらでも英語で意志の疏通が成り立つ(しゃべれるようになる)時期は、素読舎のレッ スンでの「音読=音づくり」の終了した時だと考えていただいていいと思います。

 どなたか頑張って練習し、私が今立てている目安でいいことを実証してみてくれるよう願っています。
 

【17856】

根 石さん。1年と3ヶ月の成長報告。

 投稿者:たけ  投稿日:2011年 4月10日(日)23時23分56秒
  いつもお世話になっ ております。
先日、息子の英語力について根石さんにお話したところ、
「掲示板に書いて下さい」と言われていましたが、なかなか時間が取れず遅くなりすみません。


3学期の終わり頃、PTA委員会で息子の学校に行きました時、英語教科担当の先生(息子の担任)がいらっしゃいましたので、ちょっとお時間をいただき、息 子の事を伺ってみました。
先生が最初におっしゃったのは、
「発音がよく、とてもきれいです。英語が口から自然に出てくる様なところがありますね。」でした。
話をくわしく伺うと、夏休みがあけて息子のクラスに外国人の男子転入生がありまして、その子は全く日本語が話せず、母国語と英語が話せるんだそうです。息 子はその子に臆する事無く英語で話しかけているそうです。
もちろん、最初は単語をポツポツと言うだけだったそうですが、それがだんだんとある程度の単語のかたまりになり、そのうちに短いセンテンスになっていった そうです。

職員会議前の先生を引き止めての話だったので、ほんの立ち話程度の時間でしたが、先生がおっしゃった事は、まさに素読舎のレッスンのおかげなのだと疑う事 無く思いました。

もう一つ。去年の6月に英検5級を受けてから、そのまま勢いづいて、10月に4級、そして今年の1月に3級を受け、全て合格しました。
5級・4級に共通して言えた事は、リスニングのミスが1個だけであった事です。
3級は中1の息子にはほとんど知らない文法ばかりなので、リスニングと単語で乗り切ったような所がありました。
(実は、英検対策の勉強は一切しませんでしたので、母は3級に受かるとは思っていませんでした。f(^_^;))
また、3級の2次試験で出される問題カードのパッセージを読むのは、素読舎のレッスンでテキストを見て英文を読むのに慣れているせいか、苦にはならなかっ た様で、リーディングのスコアは5点中4点でした。
(カンマの所で読みを区切るのを忘れた。と試験後言っておりました。)
これも、合格通知から2次試験までの時間が短かった為、2次対策用のテキスト(¥980)を購入し、それについていた2次試験の様子のDVDを見て、私が 試験管の代わりをして問題カードを2枚ほど練習したのみでした。

さて、以上の事をふまえ、昨年1月からレッスンを開始した息子の今の英語力について考察いたしますと、まず、先生がおっしゃって下さった
★発音がよく、きれい。
と言う点に関しては、もうこれは疑う事無く素読舎のレッスンの成果であります。
次に、
★英語が口から自然に出てくる様なところがあります。
と言う点ですが、これはやはり常に素読舎で何度も何度も英文を繰り返し繰り返し言う事によって、英語を発話(英語の発音)する事に抵抗が無くなっているの ではないかと思うところであります。これはまた、
★最初は単語をポツポツと言うだけだったそうですが、それがだんだんとある程度の単語のかたまりになり、そのうちに短いセンテンスになっていった。
ということにも関係してくると思います。
つまり、英語の発話(英語の発音)に抵抗が無い分、頭の中ではその他の行為が行われやすくなってるのではないかと思います。
以前、根石さんが“邪魔なものを取り除く”とおっしゃっていた記憶がありますが、
息子の場合、まさに発話(英語の発音)する事がスムーズに出来る様になっている分、話す為に英文を組み立てる。という部分に意識を使えているからではない かと思います。

次にリスニングに関してですが、息子は英検のリスニングはクリアにゆっくりと聞こえたそうです。(5級〜3級全て)
これはやはり、素読舎のレッスンで培われたものだと思っております。
リスニング力の向上については私自身も体験しており、以前Tommyさんと自立練習をしていた時にリスニングについて話した事がありました。その時お互い に「外国人の話す英語の単語が、ひとつずつ飛び出す様にクリアに聞こえてくる様になった。」という話をしました。

次に、3級2次試験の問題カードのパッセージのリーディングに関してですが、
日頃から素読舎で、いつも初見でテキストのセンテンスを見てレッスンをしているせいか、「うわぁ〜!」と言う様な抵抗、というかプレッシャーは無かった様 です。
最初の黙読の十数秒の間では、パッセージの内容を日本語で考える事が出来たそうです。
これはやはり先ほどと同じく、発話(英語の発音)がスムーズに出来る分、他の事(この場合は日本語訳)に意識を使えたからではないかと思います。

ということで、ざっとですが以上が息子の今の英語力についてです。
一つ残念に思うのは、「こんな事なら、もっと早く始めさせたかった…。」です。f(^_^;)
おそらくあと1年早く、6年生の始め頃から初めていればもっと違っていたのかも知れません。
いや、確実に違っていたと思います。(まぁ、それは欲と言うものですが…)(笑)

今、小学生ですでに素読舎を始められているお子さん方は、きっと中学校に行ったら英語がとても楽な教科になる事間違い無し!です。
中学に入ると、声を出して読む事より繰り返しペーパー上での問題をこなす事に重きが置かれます。塾になんて行っていると尚更です。確かにそれでペーパー試 験には強くなりますが、本当に偏った英語力になってしまうと思います。
ともすれば単調に見えがちな素読舎のレッスンは、実は中学に入ってからその威力を大きく発揮し、英語力を大きく伸ばしてくれるのを実感出来ると思います。

息子は高校受験優先、塾優先の公立中学生ですが、私ももっと素読舎の良さを周りにアピールしてゆきたいと思います。
塾でも3級までは対策している(内申点に+1点になるから)ので、息子が準2級まで取れば素読舎のアピールが楽になるかも…。よ〜し!次は準2級だ!
がんばれ!息子!
(…私もがんばります…)
 

【17857】

下 記の投稿の補足です。

 投稿者:たけ  投稿日:2011年 4月11日(月)01時52分16秒
  すみません。補足で す。
塾優先と言うのは息子の友達たちの話で、塾では英語もペーパー対策がほとんどです。
内申点の為に、一部の塾では英検対策もしてくれますが、英語力に余裕のある生徒に対してだけです。
息子は、英語は素読舎だけです。学習塾には行っていません。
 

【17858】

た けさん

 投稿者:村田晴彦  投稿日:2011年 4月11日(月)20時58分8秒
  ご報告ありがとうご ざいました。
中1で英検3級、対策なしで合格、おめでとうございます。

ホームページに収録させていただきますね。
 

【17859】

村 田さん

 投稿者:たけ  投稿日:2011年 4月11日(月)22時02分22秒
  お世話になっており ます。
相変わらずテンションの高い、親ばかの投稿ですみません…m(_ _)m
皆様、お許し下さいませね…。
 

【17860】

内 田樹の一言

 投稿者:馬の骨  投稿日:2011年 4月13日(水)00時05分43秒
  「私は自分が教えて いることの意義と有用性と適用範囲について熟知していると嘯くような教師は(老師の言葉を借りて言えば)「学ぶことを止めてしまった教師」である。学ぶこ とを止めてしまった教師から学ぶことは(不可能ではないが、たいへん)むずかしい。」

老師とは、エマニュエル・レヴィナスのこと。フランスのユダヤ系哲学者。内田樹は、この人の難解な哲学書を十冊ほど翻訳しています。大変な影響を受けたと 言ってますね。
わたしには、意味が読み取れず挫折しました。主著は「全体と無限」。第二次世界大戦の体験から生み出された本だとのこと。ハイディガーがユダヤ人迫害に反 対しなかったことに衝撃を受ける。ハイディガーはレヴィナスが最も影響された哲学者。
 

【17861】

内 田樹の一言 「個性」

 投稿者:馬の骨  投稿日:2011年 4月13日(水)17時38分11秒
  「若い人は多く誤解 しているが、個性というのは内発的なものではない。「呼ばれる」ことである。「自分は何をしたいのか?」という内発的な問いにこだわっている限り、人は ground level から抜け出すことができない。」
 

【17862】

エ マニュエル・レヴィナスの言葉

 投稿者:馬の骨  投稿日:2011年 4月13日(水)18時06分16秒
  哲学者達も確かに終 末論を利用して、やはり平和を告げる。とはいえ、哲学者達が最終的な平和を導き出すのは理性からである。ところが、理性なるものはかつ ても現在も、戦争の直中で働いてきたものなのだ。哲学者達は、こうして、政治の上に道徳を基礎づけることになる。−全体性と無限−

内田樹が、師とも老師とも呼ぶ哲学者の言葉。
 

【17863】

急 がば回れ

 投稿者:小川  投稿日:2011年 4月15日(金)23時15分3秒
  今日のT.Yさんの レッスンの中で、音読練習方法についてのとても大切なアドバイスがありました。私も出来るだけこの方法で始めるように心がけてはいますが、時間がかかるの でもどかしく、我慢が足りずについつい先を焦ってしまいます。けれど根石さんはこの方法は結局「早道」だとおっしゃっています。

まずは、ていねいにゆっくり、じっくりと読みます。
何度もこのペースで読み続ける内に音が自然に繋がって来たら、しばらく音を壊さぬよう、音を自分自身に言い聞かせるように読みます。
音の繋がりが安定したことを確認したら、徐々にスピードを上げて回転させます。
最後には「脱兎のごとく」乱暴に回転させますが、音の繋がりが安定した状態を確保出来ていれば、音は壊れないということでした。

根石さんに質問なのですが、この方法は個々の音がきちんと出せるようになった生徒さん向きだろうと勝手に解釈しているのですが、それでいいでしょうか。

音作り指導を受け始めた頃の生徒さんには、まず荒削りでもセンテンス丸ごとで回転させ、その中に個々の音についてのアドバイスが必要に応じて入り、「口の 動きがわかったらつなげて」という指示をされています。最初はあまり細部にはこだわらない方がいいのですね。そういう理解でいいでしょうか。










 


【17864】

英 語を話せるようになるまでのレッスン期間

 投稿者:I村  投稿日:2011年 4月16日(土)07時18分29秒
  ざっくり言ってしま えば、2冊目のテキスト「7年目の浮気」が終わったあたりです。私はこの頃にToeicを受験し、点数(リスニングとリーディング)がとても伸びました。

当たり前ではありますが、これは私の場合であって、ほかの人に当てはまるかどうかはわかりません。とはいえ、私は根石さんが勧める「言いながら書きながら 思う」を長い間さぼっていたにもかかわらず、リスニング力をいつのまにか培っていたわけです。

「音作り」をしっかりすれば、おのずと話す力もついてくると思います。
 

【17865】

呪 鎮の歌

 投稿者:馬の骨  投稿日:2011年 4月18日(月)17時47分24秒
  内田樹の言葉から引 用。

「そういえば、『ゴジラ』は日本人の原子力に対する恐怖がどういうふうに物語的な「歪曲」を受けるかを考える上で必須の資料です。ゴジラはご存じのように (というのもちょっと無理がありますけれど)、原爆の死者を含む「戦争で死んだすべての日本人」の集合的表象です。それらの死者は弔われていない。

だからいまだ呪鎮されざる死者たちは「ゴジラ」に化けて出てくるのです。ですから、ゴジラは水爆を落としてゴジラを眠りから目覚めさせたアメリカにではな く、まっすぐ東京を襲うのです。だから『ゴジラ』のハイライトは女子高校生たちが歌う「呪鎮の歌」の場面なのです。

あの歌によって、ゴジラは静かに東京湾での「眠り」に入ります。
芹沢博士のオキシジェン・デストロイヤーによるゴジラの身体的な破壊は、 「水葬」に過ぎません。ゴジラはもうあの段階では「成仏」していたからです。

日本人がかかえているすべてのシステム上の問題は、実へ霊的な「宿題」を果たしていないことについての「回答」なのです。日本のエスタブリッシュメントが 「大本営」と「参謀本部」を再演してみせているのは、それがまだ呪鎮されていないからです。「ほんとうの物語」がまだ語られていないからです。

抑圧されたものは症状として回帰する。僕たちが今しなければいけないのは、実は戦争と死者たちについておわりなく物語ること。それによって魂を鎮めること なのです。」
 

【17866】

小 川さん

 投稿者:根石吉久  投稿日:2011年 4月18日(月)23時38分44秒
  >根石さんに質問な のですが、この方法は個々の音がきちんと出せるようになった生徒さん向きだろうと勝手に解釈しているのですが、それでいいでしょうか。

 百姓仕事が忙しくなり、なかなか掲示板に書けません。お返事が遅くなり申し訳ありません。
 今日のピッコロさんのレッスンを参観していただいた時の話ともからみますが、「個々の音がきちんと出せる」ということと、その音がどの発音記号で表され るのかがわかる人に出すべき指示だと考えています。
 

【17867】

I 村さん

 投稿者:根石吉久  投稿日:2011年 4月18日(月)23時44分34秒
  >ざっくり言ってし まえば、2冊目のテキスト「7年目の浮気」が終わったあたりです。

 これは私が考えていることと同じですが、これまで I 村さんは英語を話してみた経験を書かれていませんでした。
 英語を「話す場面」で使ってみたということなのでしょうか。
 アメリカに遊びに行ったとき、まるで通じなかったというのがレッスンを開始してくれた動機になっていたと覚えています。
 私のレッスンを使ってくださって、英語をしゃべって意志の疏通ができたということが起こったのであれば、私のレッスンが確かに有効であったことの証明に なります。
 もし話すことを始められたのなら、どんな様子か書いて下さるとありがたいです。

 

【17868】

か らっぽの電池

 投稿者:小川  投稿日:2011年 4月19日(火)00時10分59秒
編集済
  今日のスカイプレッ スンから:

素読舎のレッスンの真髄は「発音が良くなる」ということだけではありません。今日のレッスンの根石さんのアドバイスを紹介します。いづれも口を酸っぱくし て言い続けておられることなのですが。

意味が取れないままに音だけを先行させている場合をさして、根石さんは「からっぽのドラム缶を叩いているような」読みだと表現されました。これを克服する にはどうすれば良いか。根石さんは、未知の単語は辞書で引くかイメージ核受肉教材の解説を読んで「言いながら、書きながら、思う」ことをすすめておられま す。

しかしそれでも机上での練習は「当事者性を欠いているのだ」とおっしゃいます。これが「空っぽの電池」です。根石さんは例を挙げて、たとえ土砂降りの日で も"It's a beautiful day."と言い続けて練習しなければならず、気が狂ったわけでもないのに、"How are you, how are you, how are you...."と同じ言葉を繰り返し繰り返し言わねばならない、あるいは児童英語教室で、先生が"How are you?" と聞くと、気分の悪い生徒でも"I'm fine." と答えなければならない、これが当事者性を欠くということだとおっしゃいます。

これが語学というものです。

机上では、音作りのコーチを受けて音の出し方が体得出来れば、新出語の発音を調べ、始めはゆっくりと丁寧に音を作り、音が安定して着たら、じっくりと自分 に言い聞かせるように読みながら徐々にスピードを上げ、音のつながりが壊れない状態になれば、脱兎のごとく「ぶん回す」という練習を積みます。そして、 「言いながら、書きながら、思う」ことで英文にイメージを乗せ、溶かし込み、ひとつにして、英文を理解します。

安定した音でスピードが確保出来、しかもその英文とイメージが合体していれば、電池としての性能は備えた英文ということになります。しかしこの電池は、電 池としての性能はあるのですが、中はからっぽであることに変わりないということです。語学というのは、このからっぽの電池を続々と製造し続ける作業という ことになります。

根石さんもおっしゃっていたと思いますが、語学というのはこういう空しい作業の連続だということなのです。日本語磁場にいる限り、英米の映画を見ようが、 原書を読もうが、英会話学校でネイティブ講師に囲まれていようが、「生きた英語」なんぞどこにもありません。

けれどこのからっぽの電池は、一旦英語圏に身を置いた途端、次々と充電されて行くのです。机上の英語が当事者性を持ち始め、土砂降りに出くわすと "It's raining cats and dogs." という英文が、当事者性を伴って口をついて出てくるというわけです。

音作りの次に大切なのは、この「言いながら、書きながら思う」作業です。この練習を欠いていては、いつまでたっても英語が使えるようになりません。私も今 日はレッスン後のお話にも参加させて頂き、あらためてイメージしながら読むことの大切さを再認識しました。
 

【17869】

再 びすり切れジーンズ問題

 投稿者:小川  投稿日:2011年 4月19日(火)00時38分47秒
編集済
  だいぶ前のこと、私 は根石さんに「事大主義だ」とおしかりを受けたことがあります。どうしてそういうことをおっしゃったのか理解に苦しんでいました。「言われる筋合いはな い」と不満に思いながら反論も出来ずにおりました。

事大主義というのは「大国を崇拝し政治的に仕える」ことで、「日本はアメリカに事大している」と言うように使います。私はアメリカの崇拝者ではありませ ん。それで「事大主義」という言葉の意味を間違って覚えているのかと思って、改めて辞書を引いたくらいです。

最近になってようやく私は「ネイティブ・スピーカー並みの発音」ということを良く口にしていたことに気がつきました。単に良い発音という意味で使ったつも りでしたが、これは考えものだと思いました。

今日のレッスンの中で根石さんがこういうことをおっしゃっていました。CDなどの英米語の音声教材を使って発音を勉強するのがいいか、という質問に対する 答えの中でのことだったと思います。

英米人の履き込んですり切れた洗いざらしのジーンズのような音を媒介にする気はないと断言されました。語学でやる音は、きちんとした音、きれいに洗って あって繊維もしっかりとした音を目指すのが良いとのことです。そういう音を身につけた後に、ネイティブ音声の教材を利用するのはかまわないけれど、最初か ら崩れた音を手本にしたくはないということでした。

私も同感です。折り目正しい音が良いと思います。英語として無理なく通ずる音であれば、日本語の香りがする英語でかまわないと思います。それが国際的な英 語だと思います。つまりアメリカやイギリスに事大しない英語です。

アメリカ英語を真似る必要はありません。すり切れジーンズのような英語というのは、アメリカ人が「日本語ってのは難しいもんっすね」と言ってるようなもの です。下手すれば軽薄なものになってしまいます。語学としての英語では「日本語というのは難しいものですね」という言い方で練習を貫くべきだと思います。

 

【17870】

7 年目の浮気が終わった際の私の変化

 投稿者:I村  投稿日:2011年 4月20日(水)21時19分3秒
  >英語を「話 す場面」で使ってみたということなのでしょうか。

 いえ、あくまで私の感覚ですが、7年目の浮気が終わった時点で「だいぶ変わったな」ということです。具体的には次の2点。

・初めて読む文章でも、数回繰り返せばスムーズに音読できるようになったこと。

 7年目の浮気が終わる頃になると、発音やアクセントで根石さんから指導されることがほとんどなくなり、「イントネーションの自己決定」ができている実感 がありました。レッスンを始めて半年あたりでも、私の音がすごくよくなったと根石さんは褒めてくださいましたが、私自身はいまいちピンときていなかった覚 えがあります。ゴーストが終わったあたりでも、「まあ発音記号を調べさえすれば何とか読めるかな」といった程度で、自信はありませんでした。音読に自信が ついてきたのは、7年目の浮気が終わったあたりで、数回読めばスムーズな音読ができるようになりました。

・音声教材によるリスニングが飛躍的に向上したこと

 たしか、平成16年の頃だったと思いますが、レッスンを始めて1年半くらい、ゴーストの6、7割が終わったあたりの時期でしょうか。Toeicを受験し ようと思い、音声教材で勉強していたものの、全く聞き取れず、たまに知っている単語を聞き取れる程度で、がんばってレッスンを受けていただけに結構ショッ クでした。
 7年目の浮気が終わったのは、平成21年の夏ごろです。そして平成22年の1月くらいからToeicのテスト勉強を再開したところ、何とか会話の内容を 追える程度までリスニングができるようになっていました。何とか、ではありましたが、以前に比べれば、それこそ雲と泥くらいの差があると思います。もしか したら、7年目の浮気が終わった時点で、Toeicにおける600点から700点くらいの力はついていたのかもしれません。

 あくまで私の経験談ではありますが、「音読の自信」と「リスニングの向上」の2点を実感できた、7年目の浮気の終了が、ひとつの区切りであったと考えま す。
 

【17871】

実 名削除を希望します

 投稿者:匿名希望  投稿日:2011年 4月23日(土)07時28分39秒
  先日お願いに上がっ た者です、たいへんお手数ですが、実名の削除を再度お願いいたします。さらに投稿した文章自体の削除も今回合わせてお願いいたします。なにとぞよろしくお 願いいたします。  

【17872】

匿 名希望様

 投稿者:村田晴彦  投稿日:2011年 4月23日(土)15時58分3秒
  今回の経緯を「素読 舎連絡専用掲示板」http://9310.teacup.com/sodokusharenraku/bbs
に書きましたので、お手数ですがそちらをお読みください。
よろしくお願いします。
 

【17873】

発 音の良し悪しについて

 投稿者:小川  投稿日:2011年 4月26日(火)14時49分38秒
編集済
  偶然にもここ数週間 の間に、私の周りのあちこちで発音の良し悪しが話題に登りました。

ある勉強会に7~8人集まっていたのですが、その中に非常になめらかに英語を読めるAという人がいました。けれど私の耳に彼の英語はとても聞きづらく、と ころどころ聞き取れないところもあったのです。テキストを見ながら聞いていると、やたらに速くなめらかだけれど、意味の切れ目が違っていたり、イントネー ションに妙な癖があったり、文字と発音が一致していなかったりしていたのでした。けれど音だけ聞いていると「いかにも」な英語に聞こえます。

極端な例を上げれば、park を perk、bat を but、shit (失礼!)をsit、ear を year、rap を lapと、きれいに発音してしまえば、音だけならちゃんと英語に聞こえるということです。英語の意味がわからずに音だけ聞いている人たちにとっては、感嘆 ものの英語に聞こえるのでしょう。勉強会の後、2~3名の方達がAさんの英語を口々に絶賛されたので、私は絶句してしまいました。

これは私にとっても人ごとではありません。つい carbをcurbと言ってしまったりします。炭水化物と縁石では大違いです。しかし、たとえ言い間違ったとしても、単語の意味のわからない聞き手には ちゃんとした英語に聞こえます。単語の意味のわかる人にとっては、シュールな英文に聞こえてしまいます。気をつけなければと思います。

私は先日のコーチ練習で、scared に"y"の音が入るというので注意を受けました。これは昔っから私の悪い癖なんです。「ゴースト」の電話レッスンを受講していた頃は良くなっていたのです が、長いブランクですっかり先祖帰りしてしまっていました。塾長もそこを良く解っておられるようです。

"scared" を"scayerd" のように発音してしまうと全く意味が通じません。「でもあんたの通ってた英会話学校の外国人講師には通じてたんじゃないの」と反論される方もあるでしょ う。確かに、外国人講師は一度か二度なら聞き返してくれて「あ〜、そこは"scared"ね」くらいのことは言ってくれるかもしれません。けれど長年同じ 外国人に習っていると、私の発音の癖に慣れてしまっていちいち矯正してくれなくなります。それ以前の問題として、彼らには日本人特有の発音をどう処理して いいのか知らないことが多いので、きちんとした矯正指導など出来ないのです。ただ 「真似してみて。もう一度言ってみて」と言い、それでも直らなければ、両肩をちょっとすぼめてみて「沢山練習しといて」と言うだけです。舌の位置がどう の、口の開きがどうのとかゆいところに手の届く指導が出来る外国人講師など皆無に近いです。

先週の金曜日だったか、スカイプレッスン中に同じようなことがありました。塾長がこういうことをおっしゃっていました。「私のより女房の英語の発音の方が 良く聞こえるという人もいるんだが、彼女の発音をなおしてるのは私なんだよ」

もちろん根石夫人の発音は素晴らしいものであることは言うまでもありません。私の知っているAさんの英語とは比べ物になりません。けれどやはり塾長の発音 にはかなわないのです。

上から目線のことを言って大変恐縮なんですが、敢えて言わせて下さい。下から見上げると上の様子はどうなっているのか、あまり良くわからないものです。英 語レベル2や3の学習者に、レベル9と10の差はわからないとうことなのです。「素晴らしい発音」と評価するには、評価される方が「素晴らしい発音」とい うものがどういうものか解っていなければなりません。

またネイティブ発音を有り難がる風潮もありますが、それがどういう素性の発音なのか、わかっていて有り難がる人は少ないのではないでしょうか。オーストラ リア英語あり、カナダ英語あり、ニュージーランド英語あり、その中にも方言があり。さて、どれを標準にしたらいいと言うのでしょうか。

素読舎の作る英語の音は、国際的に通じる標準形として立派なものだと思います。





 


【17874】

す みません

 投稿者:小川  投稿日:2011年 4月27日(水)18時40分8秒
  先の投稿から差し支 えあるところを削除しました。不注意でした。  

【17875】

発 音について

 投稿者:I村  投稿日:2011年 4月27日(水)20時54分16秒
  小川さんの投稿、い つも楽しく拝見しています。

告白すると、私は未だに「work」と「walk」を聞き間違えたりします。RとLも同様で、

「They are cutting the grass.」

とか聞くと、ガラス職人か何かかと思ったりします。
まだまだ修行が足りないようです。
 

【17876】

I 村さん

 投稿者:小川  投稿日:2011年 4月28日(木)02時45分55秒
編集済
  私も全く同じような 経験がありますよ! 会話の中でだと文脈があるので間違うことはあまりないんですが、英会話学校の廊下なんかで、いきなりすれ違い様に話しかけられたりす ると聞き間違います。

過去ログを1から順番に読んでいて、こんな時間になってしまいました。1000〜2000番には、Eliotさんと根石さんとの間での母音の撥音について の議論があり、大変興味深く読みました。当時も読んでいたはずなんですが、読んでいたようでいて、ちゃんと読んでいなかったんですね。初期の頃は非常に中 身の濃い投稿が多かったことにも驚きました。

やっぱり時々は「蔵出し」しないとあきませんねぇ。



 

【17877】

過 去ログ

 投稿者:I村  投稿日:2011年 4月30日(土)06時48分46秒
  小川さん
 >やっぱり時々は「蔵出し」しないとあきませんねぇ。

 そうですね。Eliotさんと根石さんの投稿を私も読みましたが、それだけで1冊の本になるのではないかと思いました。
 

【17878】

訂 正です...

 投稿者:小川  投稿日:2011年 4月30日(土)10時19分49秒
  またやってしまいま した。「発音」を「撥音」と変換していました。何年も前に注意を受けたのに、夢中でキーを叩いていると変換間違いについ見過ごしてしまいます。

すみません。
 

【17879】

レッ スン(1ヶ月)の感想

 投稿者:にし母  投稿日:2011年 5月 5日(木)11時21分44秒
  小学5年の息子がス カイプでレッスンをはじめて1ヶ月が経ちました。テキストは「pre-abcd」

息子は1回目のレッスンの後「きんちょ〜した」「むずかしかった」「2人でよかった」と言っておりました。途中で固まりそうになったりして、見ているこっ ちはハラハラドキドキ。後でテキストをみてみると、this ディス 、that ダット 、はんにゃの口とたくさん書き込みがあって、自分なりにやってるな〜と感心。
2回目3回目になるとアポストロフィやbe動詞、三人称単数という分法用語が出てきてちょっととまどっていた。 息子も一緒にやっている男の子も  That is his desk.  her chair.に苦戦。1人だったら泣いてたかも。
4回目では、That is の復習の部分で口の開け方(口の両端を斜め上に引き上げて)の注意をうけ、後で「村田先生すっげ〜はんにゃの口をやらなかったのがバレた。」と言いまし た。「サボるからだよ」と私。

1ヶ月やってみて、「スカイプで英語」は楽しいとは言わないまでも、息子の中にすんなりと納まったようです。(予習も復習もないからかな)これからが楽し みです。

実は我が家には中学2年の姉がいます。今年に入ってから英語=嫌いと拒否反応。入学時には、英語がんばるね〜楽しいよと言っていたんですが…。母親として は心配していますが、思春期もあって難しい。小学校のときにもっといろいろ英語のこと考えてあげればよかったと、母は激しく後悔してます。
姉も弟がレッスンしているのを見て何か感じてくれるといいのですが。
 

【17880】

規 約案(再々掲)

 投稿者:村田晴彦  投稿日:2011年 5月 6日(金)04時56分36秒
  規約案の練り直しの ため、規約案の最新版を再掲します。

==========================

規約2月12日案  投稿者:根石吉久  投稿日:2011年 2月12日(土)02時41分57秒

規約はなるべく簡単でわかりやすいものにする。本来的に規約は不完全なものなので、暫定的なものとし、使いながら改訂を続ける。

素読舎のレッスンには「一人一枠」と「二人一枠」がある。

一枠、週一回三〇分、月額12000円。

「一人一枠」一人月額12000円。
「二人一枠」一人月額6000円。

「二人一枠」は6000円の他に、「二人一枠維持基金」月額1000円が必要。

継続的に「一人一枠」で使う場合は、「無料過程」に移ることはない。ポイントの増減もない。

「一人一枠」で練習するか、「二人一枠」で練習するかは、生徒が自分で選ぶ。

「一人一枠」で開始し、途中から「二人一枠」を希望する場合は、「二人一枠希望者リスト」に枠名(?曜?時)と名字のイニシャルを記入し、掲示板に公表す る。空き枠を作らないことを条件に、なるべく早めに「二人一枠」を作る。

「一人一枠」での練習は、曜日・時間帯の都合が素読舎側と生徒側で合いさえすれば継続が可能。

「二人一枠」の練習は、曜日・時間帯の都合だけでも、生徒二人、素読舎の三者の都合が合わなければならない。生徒の一人がレッスンをやめたり、「一人一 枠」を希望するだけでも「二人一枠」は壊れてしまう。「練習力の釣り合い」がとれなくなった場合も、「二人一枠」は壊れてしまう。

「二人一枠」は壊れやすい。維持するためには、規約を必要とする。なるべく、一人一人の生徒の希望を大事にするが、すべての希望に沿えるわけではない。

「二人一枠」においては、「素読舎対生徒二人」の関係がある。他にも、「素読舎対生徒一人」あるいは、「生徒対生徒」の関係もある。規約運営においては、 「素読舎対生徒二人」の関係で運営する場面が生じる。

「二人一枠」をどう維持していくかは、生徒同士で話し合うことが必要。

ポイントを数えるときに、「枠使用者の合計ポイント」で算出することがある。

「二人一枠」を使用中に、一人の生徒が「一人一枠」を希望する場合や、一人の生徒がレッスンをやめる場合がある。どちらの場合も、残った一人は、ひとまず は「一人一枠」で練習を継続していただくことをあらかじめ承知しておいていただく。
 「二人一枠」を希望する場合は、「二人一枠希望者リスト」に登録する。「二人一枠希望者」は、枠名(曜日・時間帯)とイニシャルで掲示板上に公表するの で、なるべく掲示板上で生徒同士で話し合っていただき、「二人一枠」を形成する。その際、素読舎は「練習力の釣り合い」という観点からアドバイスする。

自分の都合で「一人一枠」を使うことになったのではない場合、1ポイントをプラスする。

基本的に、「二人一枠維持基金」は「空き枠」が埋まらない期間、「空き枠」による収入減を防ぎ、語学論の充実、教材の作成に支障がでないようにするために 使用する。他の目的で「二人一枠維持基金」を使用する必要が生じた場合、規約に例外として項目を追加する。

ポイントは、基本的に「有料過程」から「無料過程」へ進む場合、「無料過程」から「有料過程」に戻る場合にのみ使用する。例外が生じた場合、規約に例外と して項目を追加する。

例外1.「二人一枠維持基金」が底をつき、空き枠が埋まらない場合、枠の合計ポイントのもっとも少ない「二人一枠」を解消する。

「二人一枠」は、生徒数が少ないほど作りにくい。曜日・時間帯の都合がつかないだけでなく、生徒間の「練習力の釣り合い」がとれないことによっても「二人 一枠」が作れないことが起こる。生徒数を増やす以外に解決策はない。

コーチが複数いる場合、幹側のコーチから枝側のコーチに生徒を預ける。幹側のコーチとは枠数を維持する段階に入ったコーチ。枝側のコーチは枠数を増やす段 階にあるコーチとする。

幹側のコーチは、語学論が書けること、教材を作成できること、塾の運営ができることをめざす。

「空き枠」という考えは、幹側のコーチの枠にのみ適応される。

幹側に「空き枠」が生じ、枝側から生徒が戻れない場合については、コーチ間の話し合いで解決する。話し合いの結果は公表する。

 レッスン受講希望者が現れ、曜日・時間帯等の都合でレッスンが開始できない場合は、「レッスン受講希望者リスト」に名前を加える。掲示板上には、県名・ 名字のイニシャルで公表する。枠を譲っていただくなど、他の生徒と話し合って都合がつけられる場合は、掲示板上で話し合っていただく。

 時間帯の調整、枠の移動の調整等は、掲示板上で、なるべく生徒同士で話し合って解決していただく。

空き枠を作らないことを条件に、「二人一枠希望者リスト」の中から、コーチが「練習力の釣り合い」を基準にペアの相手を紹介する。曜日、時間帯の都合等は 生徒同士の話し合いで決めていただく。他の生徒も話し合いに参加できるよう、話し合いの場はなるべく掲示板上とする。

「二人一枠希望者リスト」から、「二人一枠」を形成する場合、最重要条件は「練習力の釣り合い」。練習力が釣り合う相手がみつかり、ポイントの低い人がポ イントの高い人を「またぎこして」「二人一枠」を形成する場合は、1ポイントマイナスされる。

 レッスンを使ってみていいものだとわかった場合は、周りに広めていただく。特に「二人一枠」でレッスンを継続することを希望する人には、積極的にそうし ていただく。

入塾時、ポイントはゼロ。

2011年4月以降、「二人一枠」を形成する場合は、それぞれの生徒から1ポイントマイナスされる。

「二人一枠」のレッスンが開始されて以後、「二人一枠」を使い続ける場合は1年ごとに1ポイントがマイナスされる。

塾生紹介があるたびに、3ポイントがプラスされる。紹介した生徒がやめた場合は、2ポイントがマイナスされる。

ポイントの増減は、「二人一枠」解消に直接的に使われることはない。(「二人一枠維持基金」をクッションとする。)

ポイント数は、「無料過程」へ進むこと、「無料過程」から「有料過程」に戻ることを決定する際に使われる。

 「無料過程」に移る条件。
・「ゴースト」の音読が、コンスタントに12ページ10分以内で終わること。
・ 週二回以上、「自立練習」をすること。
・ポイントがプラス1以上であること。

ポイントをプラス1以上に維持することで、「無料過程」を使い続けることができる。

基本的には「無料過程」へは「二人一枠」の枠ごと移動する。

一人だけ条件が整っている場合は、「二人一枠」のうちの一人だけが「無料過程」に進むこともできる。

「二人一枠」の一方が「有料過程」、一方が「無料過程」で使う場合、無料過程の生徒に対してもコーチ付きのレッスンが継続されるので、一人分の6000円 は、「二人一枠維持基金」から充当する。

「無料過程」の生徒になった場合も、「二人一枠維持基金」の月額1000円は払い続ける。

「無料過程」で使用する人は、「自立練習」の報告の他、自分の英語の変化等「文章で」掲示板に掲載し続けることを課す。「文章で」の報告は、月に一度を目 安とする。2ヶ月以上報告がない場合は、0.5ポイントをマイナスする。

無断欠席は0.2ポイントをマイナスする。




規約に関して  投稿者:根石吉久  投稿日:2011年 2月27日(日)01時02分13秒
 ずっと考えていますが、今日、「無料過程」を使うつもりがあるかないかを、生徒さん一人一人に聞けばいいんだと思いました。
 なんだ。「二人一枠」を希望するかどうかを聞くのと同じように、「無料過程」を使うつもりがあるかどうかを聞けばいいのだ。
 「無料過程」を希望するんなら、ポイントは公開させてもらうということを条件にすればそれで片づくんじゃないのか。
 「無料過程」を希望しない、あるいは、判断を保留するという場合は、ポイント数を公開しなければいいのだ。

 それだけのことではないか。
 

【17881】

に し母さん

 投稿者:村田晴彦  投稿日:2011年 5月 6日(金)05時34分2秒
編集済
  初回が一番難しかっ たと思います。2回目以降は声が出てきて、今では迫力も出てきました。
「一瞬般若」は、やらなかったり、口の両端を斜め上に引き上げるのが弱かったりすると、すぐにチェックが入ります。ちゃんとやっていると、こちらが最初に 読む文が初出のものでも、聞き取れるようになります。

弟の様子を見て、お姉さんも興味を持ってくれるといいですね。

感想を書いていただくと、スカイプごしでは見えない様子がわかり、ありがたいです。
今後も、よろしくお願いします。
 

【17882】

内 田樹の一言

 投稿者:馬の骨  投稿日:2011年 5月 6日(金)12時10分29秒
  ●「学ぶ」とはどう いうことか、「教える」とはどういうことか、自分は果たして今も学んでいるのか、自分にはひとに教える資格があるのか・・・そういった一連の問いが念頭か ら離れることのない人間は、それだけですでに教師の条件を満たしている。
 

【17883】

コー チ見習い初日

 投稿者:小川  投稿日:2011年 5月 7日(土)09時33分31秒
編集済
  初日なので根石さん の模範コーチを見学させて頂きました。村田さんも見学されたので、WMさんは大変緊張されたのではないでしょうか。

すでに音作りが出来ている生徒さんをお預かりしたことはありますが、音作りからコーチさせて頂くのは初めてです。コーチにとっても生徒さんにとっても、最 初の音作りが大変だということを実感しました。

例をあげると "Slave labor." この短い文の中にも、コーチすべき箇所が3つも4つもあります。たとえば"or"の音。ネイティブの口と舌の動きを真似せよと言っても、そう簡単には出来 るものではありません。フォニックス指導研修会では、ネイティブスピーーカーの発音指導講師が、鏡を持たせ、ストローを口の中に入れて舌の位置を教えると いうようなこともやっていましたが、そうしたところで上手に音を出せるわけでもないのです。

根石さんはこの難しい音を「口をせばめ、息の出口をせまくする」「舌はどこにもくっつけない」という簡単な動きを確保することで、ネイティブの耳にも "or" と無理なく通ずる音を作ります。日本語の口の動きと英語の口の動きを熟知していないと、こういう指導は出来ません。

「ひとまずはこれでいい」と根石さんは言います。鑿で荒削りして丸太から像を彫り出すような作業です。通ずる音が出来てから、「口の動きに力を入れる」 「繋げる」などの指示によって徐々に細部を彫り上げ磨きをかけて行くわけです。

"incredible" や"omen" のアクセントが入っている母音の直後の"i" や"e"の音がぼやけ、日本人の耳に「ア」という音に聞こえる発音になるということなどまで、きちんと指導してくれる英語講師もなかなかいません。ほとん どの場合、講師自身がそれに全く気づかず、「インクレディブル」「オーメン」と発音しているというのが現状だと思います。

しかしそれも必ず「ア」と発音せよと根石さんが言っているわけではないのです。無理なく通じるからそれでもいい。それでもいいけれど、ネイティブの発音を 聞くと全く違う単語のように聞こえてしまう場合があるかもしれない。そのためにネイティブの音を知っておく方が良いということです。

「インクレディブル」と発音していたとしても、アクセントの位置をきちんと捉えた上で、豪速で「つなげる、もっとつなげる」という作業を続ければ、自ずか らこの「あいまい母音」は出来てくるように思います。

来週は"I had Rose move your three o'clock to four o'clock... "という長いセンテンスが出てきます。WMさんもきっと緊張されていることと思いますが、私もとても緊張しています。自分が出来るということと、人が出来 るように指導するということの間には、大きくて深〜い開きがあります。これからは「教えることで教わる」ことの連続です。どうぞよろしくお願いします。



 


【17884】

レッ スン見学

 投稿者:村田晴彦  投稿日:2011年 5月 7日(土)17時59分2秒
編集済
  金曜11時20分か らのレッスンを見学させてもらいました。
以前、わたしはSさんと二人一組のペアを組み、根石さんの監修のもと、Sさんのコーチをしていました。
今度小川さんがその時のわたしと同じ立場でコーチを始めることになったので、金曜11時20分の枠の見学をさせてもらいたいと思いました。

今回は、急な話だったので、今まで通り根石さんがレッスンをしました。
根石さんのレッスンは以前にも見学させてもらっていますが、一歩ひいたところから見て、文を回転することは大切なのだと、あらためて思いました。
生徒は文を繰り返し言い、回転させることによって、ひとつながりの音の一連の型を身につけることができる。リエゾンや、子音と子音のぶつかりあいなどは、 たとえ知識としては知っていても、繰り返すことによって生じる動きの中でしか本当に気づくことができない。コーチは、その動きを生徒の中に作り出し、ある いは余計な動きをなおし、今よりもっといい動きの方へ行くように手助けをする。生徒もコーチも、繰り返しという動きがあるから、それができる。
以前、根石さんのコーチ方法は、彫刻刀でちまちま切るのではなく、ナタでばっさりと切っていくようだ、と書いたことがありますが、今回は、「切る」「けず る」という感じではなく、手をつけなくてもいい場所はなるべく残し、全体を強めていくような感じがしました。「指圧」なんて言葉がいま浮かびました。
omen の e、 incredibly の後半の i について、「アクセントの直後の母音はぼやける」=あいまい母音になる=逆さ e になる、との説明がありましたが、これにしても、あくまで聞き取りのために説明する、という姿勢でした。こうしなければならない、ではない。今出している 音が通じる音ならば、それはOKなのです。(ただし、コーチ用のレッスンや練習では、厳しくチェックされますが)

来週もよろしくお願いします。
 

【17885】

教 材「ABCD」の進め方

 投稿者:村田晴彦  投稿日:2011年 5月 8日(日)01時35分33秒
編集済
  小・中学生は、レッ スンで「ABCD」を使います。
「ABCD」の進め方をお知らせします。

※用語について
「先端」:その日のレッスンで、一番新しい部分
「直近」:「先端」の直前の復習部分
「回遊」:テキストの始めから「先端」までの復習部分
(「回遊」は、「先端」に追いついたらテキストの最初に戻る)


=============================

第1段階
「回遊」:15分 日本語部分も読む
「直近」:10分 日本語部分も読む
「先端」:5分 日本語部分も読む

第2段階 (生徒がわかって読んでいる段階)
「回遊」:10分 日本語部分を読まない
「直近」:10分 日本語部分も読む
「先端」:10分 日本語部分も読む

第3段階
「回遊」:10分 日本語部分を読まない
「直近」:10分 日本語部分を読まない
「先端」:10分 日本語部分も読む

第4段階
「回遊」:15分 日本語部分を読まない
「先端」:15分 日本語部分も読む

第5段階
「回遊」:10分 日本語部分を読まない
「先端」:20分 日本語部分も読む

第6段階
「回遊」:10分 日本語部分を読まない
「先端」:20分 日本語部分を読まない

第7段階
「先端」:30分 日本語部分を読まない

 

【17886】

コー チ音読

 投稿者:小川  投稿日:2011年 5月 8日(日)23時55分45秒
編集済
  根医師さん、

neishiと一気に漢字変換すると、いきなりこういうのが出て来ました。いつも「宁氏」と変換されるので、根と石を分けて変換させるんですが。 そう か、英語の根っこを治療するお医者さんってことですね。

それはさておき...根石さんはこういう分析はお嫌いかもしれないとも思ったんですが、ちょっと試しにやってみました。

先週のコーチ音読レッスンでは10ページ分を5分以内には読めず、だいたい6分強という状態でした。またしても私が村田さんの足を引っ張ってしまいまし た。申し訳ありません。5分を切ることが出来れば30分のレッスン時間内に5回分進むことも可能かもしれないですね。

豪速で飛ばさないといけないなぁ...と思っていると、◎印を頂ける音読速度というのはどれくらいの速度なのか、計算してみたくなりました。

まず1ページあたりの語数の計算をしました。ページによって極端に語数が変わるのですが、だいたい1ページ100語〜150語くらい。中をとって125 語。125語×10ページで1,250語。

これを5分でやっつけるとすると... 音読速度は分速250語(250 wpm)です。一般のアメリカ人が180〜200 wpm くらいで、CNNのアンカーマンがしゃべる速度がこれくらいと聞いたことがあります。

ということは、「豪速」というほどでもないんですね。10ページ分6分強で読んでいる時は息切れするほどの猛スピードで飛ばしているような気がしてたんで すが、まだまだでした。さらにスピードを上げるには、つっかえないことも大切なんですが、口の筋肉も鍛えないといけないと思いました。

文の中にイメージを溶かし込んでこのスピードで音読することが出来れば、多少早口のアメリカ人の英語でも聞き取れるということになります。もっとも単語力 や背景知識なども必要ですから理屈通りにはいかないでしょうが、それでも「動体聴力」は確実に身に付くと思います。TOEICや英検のリスニング試験に効 力を発揮したという体験談が寄せられるのも納得です。

もちろん私達が話す場合はもっとゆっくりでも一向に構わないんです。素読舎では「10ページを10分以内で読めば合格」という基準を設定されていますが (125語/分)、これくらいのスピードで会話出来れば、ノンネイティブとして十分どころかとても立派だと思います。ただ聞き取る力も会話力の内ですか ら、CNNや映画に興味はなくとも、話し手の早口の英語も聞き取れるに越したことはありません。だから倍速で音読出来るようにしておくことも大事です。

根石さんが、ゴースト音読に「5分以内で◎、10分以内で◯」と設定されたには確かな根拠があると思いました。
 

【17887】

内 田樹の一言

 投稿者:馬の骨  投稿日:2011年 5月 9日(月)19時21分27秒
  師の仕事は実定的な 知識や技術を教えることではない。子どもを成熟させることである。そして、成熟の旅程は牧歌的な風景でみたされているわけではない。それは一種の「地獄巡 り」である。教師の責務は子どもたちが地獄巡りをしたあとに、戻り道を指し示すことである。
 

【17888】

内 田樹の一言

 投稿者:馬の骨  投稿日:2011年 5月10日(火)20時26分8秒
  人間の適性や能力や 召命は、労働する人間が「主観的にそうありたい」と願うことによってではなく、いかなる「実在する客観的な所産」をこの世に生み出したかによって事後的に 決定される。能力や適性は仕事の「前」にあるのではなく「後」に発見されるのである。
 

【17889】

内 田樹の一言

 投稿者:馬の骨  投稿日:2011年 5月11日(水)01時01分51秒
  あまり言う人がいな いから言っておくが、「向上心はかならずしも人を幸福にしない」。幸福の秘訣は「小さくても確実な、幸福」(村上春樹)をもたらすものについてのリストを どれだけ長いものにできるか、にかかっている。
 

【17890】

規 約2月12日案(修正案)

 投稿者:村田晴彦  投稿日:2011年 5月12日(木)14時27分43秒
  「無料過程」を希望 する人のためのものと「無料過程」を希望しない人のためのものに分けようとしましたが、うまくいきません。

=============================

規約はなるべく簡単でわかりやすいものにする。本来的に規約は不完全なものなので、暫定的なものとし、使いながら改訂を続ける。

素読舎のレッスンには、「有料過程」と「無料過程」がある。

素読舎のレッスンには「一人一枠」と「二人一枠」がある。

一枠、週一回三〇分、月額12000円。

「一人一枠」一人月額12000円。
「二人一枠」一人月額6000円。

「二人一枠」は6000円の他に、「二人一枠維持基金」月額1000円が必要。

継続的に「一人一枠」で使う場合は、「無料過程」に移ることはない。ポイントの増減もない。

「一人一枠」で練習するか、「二人一枠」で練習するかは、生徒が自分で選ぶ。

「一人一枠」で開始し、途中から「二人一枠」を希望する場合は、「二人一枠希望者リスト」に枠名(?曜?時)と名字のイニシャルを記入し、掲示板に公表す る。空き枠を作らないことを条件に、なるべく早めに「二人一枠」を作る。

「一人一枠」での練習は、曜日・時間帯の都合が素読舎側と生徒側で合いさえすれば継続が可能。

「二人一枠」の練習は、曜日・時間帯の都合だけでも、生徒二人、素読舎の三者の都合が合わなければならない。生徒の一人がレッスンをやめたり、「一人一 枠」を希望するだけでも「二人一枠」は壊れてしまう。「練習力の釣り合い」がとれなくなった場合も、「二人一枠」は壊れてしまう。

「二人一枠」は壊れやすい。維持するためには、規約を必要とする。なるべく、一人一人の生徒の希望を大事にするが、すべての希望に沿えるわけではない。

「二人一枠」においては、「素読舎対生徒二人」の関係がある。他にも、「素読舎対生徒一人」あるいは、「生徒対生徒」の関係もある。規約運営においては、 「素読舎対生徒二人」の関係で運営する場面が生じる。

「二人一枠」をどう維持していくかは、生徒同士で話し合うことが必要。

ポイントを数えるときに、「枠使用者の合計ポイント」で算出することがある。

「二人一枠」を使用中に、一人の生徒が「一人一枠」を希望する場合や、一人の生徒がレッスンをやめる場合がある。どちらの場合も、残った一人は、ひとまず は「一人一枠」で練習を継続していただくことをあらかじめ承知しておいていただく。
 「二人一枠」を希望する場合は、「二人一枠希望者リスト」に登録する。「二人一枠希望者」は、枠名(曜日・時間帯)とイニシャルで掲示板上に公表するの で、なるべく掲示板上で生徒同士で話し合っていただき、「二人一枠」を形成する。その際、素読舎は「練習力の釣り合い」という観点からアドバイスする。

自分の都合で「一人一枠」を使うことになったのではない場合、1ポイントをプラスする。

基本的に、「二人一枠維持基金」は「空き枠」が埋まらない期間、「空き枠」による収入減を防ぎ、語学論の充実、教材の作成に支障がでないようにするために 使用する。他の目的で「二人一枠維持基金」を使用する必要が生じた場合、規約に例外として項目を追加する。

ポイントは、基本的に「有料過程」から「無料過程」へ進む場合、「無料過程」から「有料過程」に戻る場合にのみ使用する。例外が生じた場合、規約に例外と して項目を追加する。

例外1.「二人一枠維持基金」が底をつき、空き枠が埋まらない場合、枠の合計ポイントのもっとも少ない「二人一枠」を解消する。

「二人一枠」は、生徒数が少ないほど作りにくい。曜日・時間帯の都合がつかないだけでなく、生徒間の「練習力の釣り合い」がとれないことによっても「二人 一枠」が作れないことが起こる。生徒数を増やす以外に解決策はない。

コーチが複数いる場合、幹側のコーチから枝側のコーチに生徒を預ける。幹側のコーチとは枠数を維持する段階に入ったコーチ。枝側のコーチは枠数を増やす段 階にあるコーチとする。

幹側のコーチは、語学論が書けること、教材を作成できること、塾の運営ができることをめざす。

「空き枠」という考えは、幹側のコーチの枠にのみ適応される。

幹側に「空き枠」が生じ、枝側から生徒が戻れない場合については、コーチ間の話し合いで解決する。話し合いの結果は公表する。

 レッスン受講希望者が現れ、曜日・時間帯等の都合でレッスンが開始できない場合は、「レッスン受講希望者リスト」に名前を加える。掲示板上には、県名・ 名字のイニシャルで公表する。枠を譲っていただくなど、他の生徒と話し合って都合がつけられる場合は、掲示板上で話し合っていただく。

 時間帯の調整、枠の移動の調整等は、掲示板上で、なるべく生徒同士で話し合って解決していただく。

空き枠を作らないことを条件に、「二人一枠希望者リスト」の中から、コーチが「練習力の釣り合い」を基準にペアの相手を紹介する。曜日、時間帯の都合等は 生徒同士の話し合いで決めていただく。他の生徒も話し合いに参加できるよう、話し合いの場はなるべく掲示板上とする。

「二人一枠希望者リスト」から、「二人一枠」を形成する場合、最重要条件は「練習力の釣り合い」。練習力が釣り合う相手がみつかり、ポイントの低い人がポ イントの高い人を「またぎこして」「二人一枠」を形成する場合は、1ポイントマイナスされる。

 レッスンを使ってみていいものだとわかった場合は、周りに広めていただく。特に「二人一枠」でレッスンを継続することを希望する人には、積極的にそうし ていただく。

入塾時、ポイントはゼロ。

2011年4月以降、「二人一枠」を形成する場合は、それぞれの生徒から1ポイントマイナスされる。

「二人一枠」のレッスンが開始されて以後、「二人一枠」を使い続ける場合は1年ごとに1ポイントがマイナスされる。

塾生紹介があるたびに、3ポイントがプラスされる。紹介した生徒がやめた場合は、2ポイントがマイナスされる。

ポイントの増減は、「二人一枠」解消に直接的に使われることはない。(「二人一枠維持基金」をクッションとする。)

ポイント数は、「無料過程」へ進むこと、「無料過程」から「有料過程」に戻ることを決定する際に使われる。

「無料過程」を希望する場合、掲示板上でポイント数を公開する。
「無料過程」を希望しない場合、ポイント数は公開しない。

 「無料過程」に移る条件。
・「ゴースト」の音読が、コンスタントに12ページ10分以内で終わること。
・ 週二回以上、「自立練習」をすること。
・ポイントがプラス1以上であること。

ポイントをプラス1以上に維持することで、「無料過程」を使い続けることができる。

基本的には「無料過程」へは「二人一枠」の枠ごと移動する。

一人だけ条件が整っている場合は、「二人一枠」のうちの一人だけが「無料過程」に進むこともできる。

「二人一枠」の一方が「有料過程」、一方が「無料過程」で使う場合、無料過程の生徒に対してもコーチ付きのレッスンが継続されるので、一人分の6000円 は、「二人一枠維持基金」から充当する。

「無料過程」の生徒になった場合も、「二人一枠維持基金」の月額1000円は払い続ける。

「無料過程」で使用する人は、「自立練習」の報告の他、自分の英語の変化等「文章で」掲示板に掲載し続けることを課す。「文章で」の報告は、月に一度を目 安とする。2ヶ月以上報告がない場合は、0.5ポイントをマイナスする。

無断欠席は0.2ポイントをマイナスする。

 

【17891】

根 石さん

 投稿者:村田晴彦  投稿日:2011年 5月12日(木)14時53分20秒
  >「二人一 枠」の一方が「有料過程」、一方が「無料過程」で使う場合、無料過程の生徒に対してもコーチ付きのレッスンが継続されるので、一人分の6000円は、「二 人一枠維持基金」から充当する。

考えていたら、このペアがテキストを具体的にどう進めていくのか、よくわからなくなりました。たとえば、「有料過程」の方の人が、音読と週2回以上の自立 練習の条件は満たしているけれども、ポイントが足りない場合、「有料過程」の人には「技法グラウンド」をするのでしょうか。それとも、コーチは基本的に 「技法グラウンド」をせず、オブザーバ役をするのでしょうか。
それとも、考え方が根本的に間違ってますか?
 

【17892】

コー チ見習い (2)

 投稿者:小川  投稿日:2011年 5月14日(土)01時39分43秒
編集済
  今日からいよいよ実 習でした。いきなり39語文("I had Rose move...")からで、チャコさんが繰り返し音読されている間、縄跳びの縄に入るタイミングを掴めずにいる子供のような状態で、どうしたらよいのかう ろたえるばかりでした。慣れないとはいえモタモタした説明ばかりで、チャコさんももどかしい思いをされたことと思います。

「口の両端を斜め上」「せまい音」「つなげる」「口の動きに力をいれる」など、素読舎の指導用語というものはもっとも効率よく音を体得できるようになって いること、また音読の妨げにならぬよう手短かにアドバイスが伝わるようになっているのが良くわかりました。自分なりの言葉での説明では、アドバイスが瞬時 に伝わらないのです。ああでもないこうでもないと口数多く説明を重ねることになり、結局は時間を食うばかりで生徒さんの練習量が減ってしまいます。素読舎 特有の説明の仕方をきちんと覚えること、それが当面の私の課題です。

どこを重点的に指導するかについて、レッスン後根石さんに教えて頂きました。徹底的に練習すべき最重要ポイントは「みっつのア」、つまり「あごの下がる ア」、「口の両端斜め上のア」(いわゆる一瞬般若)それと「せまいア」です。実際には「せまいア」には2種類あり、アクセントのあるところの発音記号は 「逆さ"v"」、アクセントのないところは「逆 "e" 」になるということです。

しかし最初の内は区別しなくてもよい、とりあえずは「せまければよい」のです。「ひとまずはそれでよい」「その音で通じる」ということを良く言われます が、これは生徒側にとっても有り難いアドバイスです。最初から重箱の角をつつくような指導だと音読そのものが辛い修行になってしまいます。ひとつのセンテ ンスを徹底的にやられては気持ちが萎えてしまいます。まずは荒削りでおおまかな形を作るところが職人技です。

教えることで学ぶことは多いです。生徒さんにいい加減なことを言ってはいけないので、普段は無意識に使っている単語まで辞書で発音を調べるようになりまし た。コーチ実習をすることが決まってからは、スカイプレッスンの見学に対する身の入り方も全く違います。思い切ってコーチ実習をさせて頂いて良かったと思 います。快くお相手頂いたチャコさんにも御礼申し上げます。
 

【17893】

難 所

 投稿者:I村  投稿日:2011年 5月15日(日)10時57分15秒
  「I had Rose move..」
のところは私にとっての第一関門でした。なぜか、「3 o'clock」の「o」のところにアクセントを置いてしまい、とても苦労したのを昨日のことのように覚えています。「o'clock」という単語だけな ら正しいアクセントで言えるのですが、文中になるととたんに「o」にアクセントを置いてしまって、ドツボにはまってしまいました。

 この手のことは未だにやってしまいがちで、コーチがついていないと、自分では絶対気づかないんですよね。
 


【17894】

ス カイプレッスン見学記「筋トレ」の巻

 投稿者:小川  投稿日:2011年 5月18日(水)22時02分26秒
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  月曜日のレッスン で、塾長が強調されていたのは「口がくたびれてからが練習」ということでした。

ひとりで練習するとき、口の筋肉を強くはっきりと動かすように練習しつづけると、音がつながりにくくなります。音がつながりにくくなるのですが、それでも 焦らず回数を重ねて、自然につながるのを待ちます。

さて自然につながるようになって、つなげて、もっとつなげて、速度を速めると、今度は音が崩れがちになります。そこで音が崩れぬように、さらに口の筋肉を 強く大きく動かすようにすると、皆さんすでに経験されているように、口が麻痺するような状態になります。これが英語の筋肉を作るのにいい状態なのだそうで す。

しかしここまではまだウオーミングアップです。「ここからが練習」だと塾長は言われるわけです。

良くつながる文についてははっきりと強く言う。強くはっきり言うと、音が切れがちになりますが、そこを繋げようとする。繋げようとすると、音が崩れる。け れど「良く繋がる状態と強くはっきり言うことを両立させよ」ということでした。「ていねいに、乱暴に」とおっしゃってるのはこのことです。

女性を扱うのと同じだと付け加えておられました。

はあ、なぁるほど...

 

【17895】

内 田樹の一言

 投稿者:馬の骨  投稿日:2011年 5月20日(金)02時39分31秒
  「死者」とは、「存 在するとは別の仕方で」私たち生きている人間の生き方に関与するもののことである。死者を正しく祀らないと「祟り」をなすという信憑を持たない集団は世界 に一つも存在しない。一つも、ない。
 

【17896】

チャ コさん、皆さん

 投稿者:小川  投稿日:2011年 5月21日(土)00時33分23秒
編集済
  チャコさん、今日も ありがとうございました。

ところで「gorgeous の "o" の発音は、日本人の耳にはオと聞こえる音で、ゆでたまごを口にくわえているような口の形」という説明がありましたね。この「ゆでたまごのオ」という説明を 聞く度に思い出すことがあります。

私が幼稚園児の頃、運動会のお昼休みにゆでたまごを丸ごと口に入れて喉がつまりそうになったことがあるのです。その瞬間を撮った写真が残っています。今の 夫も一緒に写っていたはずです。口の形のご参考にはならないかもしれませんが、けっこう笑えるのでこちらに画像を載せようと思います。しばらくお待ち下さ い。お楽しみに。

皆さん、

先々週の私の投稿に間違いがありました。

>先週のコーチ音読レッスンでは10ページ分を5分以内には読めず、だいたい6分強という状態でした。

ということを書いていたのですが、10ページを5分以内に読むという基準はないんだそうです。私の勘違いでした。ゴーストのシナリオの復習範囲4ページ X3回を10分以内で読めた場合に◎をもらえるということでした。勘違いしたまま豪速で回転していました。でもやってやれないことではないので、私は勘違 いのまま続けようと思っています。




 

【17897】

小 川さんのレッスン感想 2

 投稿者:村田晴彦  投稿日:2011年 5月21日(土)01時39分15秒
編集済
  今月から小川さんの レッスンを見学を始めていますが、先々週は、まず根石さんがお手本を見せて、先週はトラブルからわたしのスカイプはつながらず、今週はじめて小川さんの レッスンを見学しました。

生徒さんが初心者のうちは、1文のうちで何箇所もなおそうとすると、生徒さんはあっという間に一言も言えなくなってしまいます。だから、なおすのはひとつ の文で1箇所です。その1箇所を決めるのはコーチ次第なので、コーチがその文の読みで一番気になったところがわかります。他のコーチのレッスンを見ている と、自分がチェックするんだったらここ、と思うところと違っていたりすることがあるので、勉強になります。

小川さんからまず、hardly の dl の子音の連続にチェックが入りました。hardly の dl の子音の連続について、わたしはあまりチェックを入れていません。hardly だったら、ar の発音とアクセントの位置をチェックすることが多いです。
根石さんから hardly の dl については、「舌先を上の歯茎の裏につけっぱなしにする」と説明がありました。

この説明は、その後に出てきた I had no idea の had no の d と n の子音の連続についての説明にも使われました。
根石さんは「舌先を上の歯茎の裏につけたままにして had の d は黙った音にする」と説明していました。

わたしが今まで聞いてきた説明は、had no の場合なら、「no の n の前の had の d は、舌先を歯茎の裏につけて、黙った音にする」でした。相手が慣れている人なら、「舌の位置は確保しておく」とも聞きました。
今日聞いた「舌先をつけたままにする」は、よりわかりやすい説明だと思いました。

「〇〇したままにする」という言い方は、他の子音の連続の説明にも応用が効きそうな気がします。
たとえば s の連続。わたしは先日、once street の s の音が連続しているところをひとつの s の音で出している塾生に「そこはs をやりっぱなしにする」と言いました。うまい説明ではないですが、それでなおりました。けれどもこれも説明の仕方は「○○したままにする」にできるはずだ と思うし、そのほうがすっきりすると思うのです。ただ○○にあてはまるいい言葉が思いつかない。

レッスンが終わった後、発音記号 鏡文字c(素読舎でのあだなは「ゆでたまご」)と、発音記号 /o/ の対比について根石さんから説明がありました。「ゆでたまご」は、/o/ に比べて力が入っている、ということでした。/o/ は日本人にとっては普通に出せる音だが、「ゆでたまご」は日本人にとっては特殊な音だから「ゆでたまご」とあだなをつけたとの説明がありました。

 

【17898】

村 田さん

 投稿者:小川  投稿日:2011年 5月21日(土)12時49分34秒
  >小川さんからま ず、hardly の dl の子音の連続にチェックが入りました。hardly の dl の子音の連続について、わたしはあまりチェックを入れていません。hardly だったら、ar の発音とアクセントの位置をチェックすることが多いです。

このコメントを読ませて頂いて、反省しているところです。

生徒さんの発音指導ということなら、「ar」の音の出し方についてアドバイスを入れるべきだったと思います。「あいうえお」フォニックスの指導については 何度も繰り返し教えて頂いているので、私の関心はhardlyのdとlの繋がりをどう指導するのだろうかということにありました。

何度もつなげることで、"d"の音は自然と弱まって行くのだろうか、あるいは"har"にアクセントを置くこと、「アー」の音をきちんと出すことで、後ろ の"dly"の問題は解消されるのだろうか、という疑問を持っていましたので。

またお気づきの点があれば、どんどんご指摘下さるようお願い致します。

 

【17899】

コー チ見習い (3)

 投稿者:小川  投稿日:2011年 5月21日(土)13時11分30秒
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  今回の私の関心事 は、"l" と子音が繋がったときの発音をどう指導するのだろうかということにありました。

村田さんのご指摘のように、そういう枝葉末節のことより、音作りにとって最も重要な「三つのア」の指導に重点を置くべきだったのかなぁと思っています。

"hardly" と "dl" そして"also"の"ls"に母音が混ざるのをどう解消するかと思い、根石さんにお尋ねしたところ「"l"の音は上の歯茎の裏に舌をつける。舌が歯茎の 裏にくっついている間だけ出ている音。舌が離れてからも音を出さない」というアドバイスをすればいいとのことでした。

"hardly"にはまだ少し練習が必要でしたが、"also" はこのアドバイスが出ると、チャコさんは即座にと言っていいほどの早さで正しく発音されたので驚きました。

生徒さんの個人差もあると思いますが、「つなげる、もっとつなげる」という作業で解消出来る問題と、適切なアドバイスによってその場で解消できる問題とを 見極める力も必要だと痛感しました。これは経験を積む以外に方法がないようです。

自分が出来るということと生徒さんが出来るようにするということの間にも、たいへん大きなギャップがありますね。



 

【17900】

コー チ音読 レッスン

 投稿者:小川  投稿日:2011年 5月22日(日)01時26分16秒
  ただ音読回数を稼い でいるだけではダメ。口がくたびれてからが練習!

1週間お休みを頂いたせいなのか、鼻風邪で鼻が詰まっているせいなのか、今日の音読は新しいところを4ページ進むことが出来ませんでした。46ページは時 間オーバーで据え置きとなり再度挑戦となりました。面目ないです。この46ページ、"Henry the Eighth, I Am"という歌の歌詞だけなので、実はまあいいかと無精をしてあまり読み込んでいませんでした。

今日は何度か「口の筋肉に力を入れて」という指示を受けました。またセンテンスが途中で途切れそうになることも何度かあり、その都度沢山やりなおしをせね ばなりませんでした。

文が途中で途切れそうになるのは、まだ字に頼って読んでいるから起こる現象だということでした。字に頼らず、字はまあ、あってもなくても良し、という状態 になるまで読み込む必要があるとのこと。文字が交通標識か目印のようになり、ちらっと見るだけで、口が勝手に動くようなところまで達するのが目標というこ とでした。

「ゴースト」を1冊終わらせた後、復習として4ページを3カ所(合計12ページ)を10分以内で読むと◎だそうです。コンスタントに◎が出せる人は無料過 程に進むことが出来ます。◎をもらえるところまで早く行きたいですね。