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ゆうべのキリピーさんとちよさんのレッスンに刺激を受けたので、今日の自立練習では、村田さんも私もいつもより気合いを入れて「つなげる、もっとつなげる」ことに集中しました。一文を読む回数がいつもよりずっと多くなったので行数はあまり稼げませんでした。
今日練習した部分の中に、"The words are on the tip of my tongue, but I don't quite know how to put what I want to say." という22語文があります。この文を回転させている最中に「ベタ読み」から「切断読み」へ移行する過程が必要なわけが腑に落ちた瞬間がありました。
この文の単語はどれも簡単だし、on the tip of my tongue, I don't know, how to put, what I want to say は口慣れたフレーズばかりですからスムーズに回転出来そうでした。
語をつなげることだけに集中して読んでいると回転速度が増し、普段しゃべるスピードの倍速くらいにはなっていたと思います。そしてその最中に、頭が回転について行ってないことに気がつきました。音の空回りです。文字が亡骸のように横たわっていて、音だけが空回りし、イメージやら意味やらが置いてけぼりになってしまうのです。置いてけぼりになってしまったイメージやら意味を取り戻して、あるいは獲得して、豪速で回転する音に乗せてやらねばなりません。
ああそうか、「つなげる、もっとつなげる」ことが出来た状態になれば、切断読みで意味やイメージを獲得する作業が必要になるのだなと初めて実感しました。
意味の塊毎に滑らかにつながった英文が、意味やらイメージを乗せて豪速で回転するとどうなるか。回転スピード以下の英語は問題なく聞き取れるようになるはずです。英語は英語のままで理解するということも出来るようになるはずです。
私が今Yoshieさんと二人で勉強しているNHKラジオ「入門ビジネス英語」のモデルダイアローグのスピードは1分間に約170語(170wpm)です。ネイティブの話す速度よりかなり遅い感じを受けます。けれど学習者がこれくらいのスピードで話せれば上等だと思います。個人差はあれ、ネイティブ・スピーカーはおそらく200〜300wpmくらいのスピードでしゃべるんではないでしょうか。「つなげる、もっとつなげる」で極限までスピードを上げた場合、おそらく私達でも200wpmくらいにはなると思います。簡単な文なら300wpmくらいで回転させていると思います。
つまり「つなげる、もっとつなげる」を極限まで練習した後に切断読みをすると、理屈の上ではネイテイブのしゃべることは全部聞き取れるということなります。背景知識や語彙力も聴解度を大きく左右しますからもちろん一概には言えません。しかしイメージ核受肉教材は語彙を増やし語感を養うということも狙って作られています。
聞き取れなければ会話が出来ません。リスニングとスピーキングは一体なので、この点においても素読舎の学習法が有効だということになります。
ただし、たらたらとお茶を濁す程度にやっていては、どもなりませんね。(これは私自身にも言い聞かせておきます)
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