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根石さん、村田さん、みなさん
イントネーションの話で、僕の名前がチラチラ見え隠れしましたので、(ニコニコ)
僕にも「形容詞的なイントネーション」について書かせてください。
> (根石さんのコメント) 「上がり調子」なのかなあと思いました。
> これは、吉さんが「形容詞・形容語句」になるとイントネーションの起伏が小さくなると言っていた問題と同じだと思います。
> 一つの名詞にかかる形容詞が、その名詞の前にいくつかある場合、イントネーションはそれぞれを単独で読む場合より平べったくなる。
> 上がりも下がりもしない調子になるのではないかと思います。
う〜〜む、、、たぶん、根石さんも村田さんも私も同じ音をイメージして語っているとおもうのですが、
なかなか、文字で表記するのは難しいですね〜〜。 村田さんが「上がり調子」という表現にしたのもよくわかります。
私の友人の1038君が、絵でうまく表現してくれました。 この絵のイメージは「上がり調子」です。
http://www007.upp.so-net.ne.jp/eigodeyume/eigo-image.html
「(単語の語尾が)上がり調子」になるのですね。 私はこれを「テンション」と呼んでおります。
> 一つの名詞にかかる形容詞が、その名詞の前にいくつかある場合、イントネーションはそれぞれを単独で読む場合より平べったくなる。
根石さんはこのようにおっしゃいましたが、これもその通りだと思います。
なぜそうなるのかというと、単語の語尾にエネルギーが入るので、第一アクセントがぼやけてフラットになった感じになるのだと私は考えています。
また、根石さんの「形容詞を受け止める名詞が下がり調子」という部分もしっくりくる表現です。
1038君の絵を見ると、紙飛行機が軽く上昇した後、スッと下降する様子のイメージがまさにソレのことだと思います。
人の名前をフルネームで言う時も、この形容詞的なイントネーションが存在します。
「茶の本」をやっていて、これに改めて気が付いた時は、独りで嬉しく思ったものです。
Marco Polo は、『Marco』『Polo』ではなく。 『Marco Polo』です。
う〜〜ん、これだけでは、何を書いているのかわからないですね。 映画監督のGeorge Lukasさんの名前を例に説明してみます。
まず。 George Lukas という人のファーストネームに注目してみます。
Georgeという名前だけを単体であつかって、George と声に出して発音してみてください。
この時のGeorge!のイントネーションは、辞書のアクセントをそのまま規範にできます。
しかし、このGeorgeを単体で言った時のアクセントは、ラストネームも続けて『George Lukas』と言った時とくらべると、
エネルギーのかかりかたが変化していることに気がつけます。
George Lukas とまとめて声に出すと、『George(↗) Lukas(↘)』となりますね。
Geroge(↗)で語尾にテンションがかかり、 ラストネームのLukasでスッと落ち着くのです。
ミドルネームも含めた彼の本名 George Walton Lucas, Jr. ではどうでしょう?
中級者以上の人であれば、ゆっくり声に出してみることで、形容詞的抑揚の存在に気づけると思います。
George(↗) Walton(↗) Lucas(↗), Jr.(↘) となりませんか? はい、Jr. で落ち着くのです。 なんと!
もうひとつ例をあげさせてください。
1(one)から5(five)まで英語で数を数えた時、大きく分けて2通りの読み方がありますね。
ひとつは、『ワン』『トゥー』『スリー』『フォー』『ファイブ』とひとつひとつ区切って読む読み方です。
もうひとつは、『ワ〜〜ン→トゥ〜→スリ〜→フォ〜→ファイブ!』と、ゴールのファイブに向かっていく読み方です。
後者では、このゴールの5(five)の直前まで「まだ続きがあるよ〜」という緊張感(テンション)があります。
形容詞的イントネーションという表現には、「形容詞」とついていますが、あくまでも「形容詞的」であるということです。
村田さんは、ゴーストの例文紹介のために「形容詞+形容詞+名詞」と書かれましたが、
形容詞はもちろん、名詞や副詞に存在するケースもあります。
朗読などでは、文章の最後に形容詞的イントネーションをつけて「次の文につなげる」という読み方も私は確認しております。
例えば、"OK," he said. (↗) "It's gonna take a second."
(↘)のような場面のsaidに似たようなテンションをかける読み手がいます。
別の例では、Although no final exam was given(↗), you were expected to produce
one long paper on what was learned.(↘) こんな感じ。
レベルの高い人達なら、耳にしたことのある抑揚だと思います。 (こういう読み方をする人もいるという紹介例です。あくまでも、、)
中級者ぐらいの人が「形容詞的イントネーション」を知識として知っておくと、
音作りの時に迷いが少なくなるということもあろうかとおもいます。
しかし、英語を実際に話す場面に出くわせば、自然とこのイントネーションは獲得できると考えております。
ですので、あんまり神経質になるほどのものではありません。
ちなみに私が初級レベルの人にコーチする時は、このテンションの使い方をよくよく検討します。
ドラマチックな読み方に一役買っているのが、この「形容詞的抑揚」だと気付いたからです。
感情をおさえた、指導用のそういう音作りを練習しています。
私のホームページで「形容詞的なイントネーションについて」という文章を今からなんと2年と9か月ほど前に書いておりました。
この文章の存在をすっかり忘れておりましたが、なかなか良いことが書けているなと思いました。
参考までにぜひお読みください。 根石さんにラブラブだった時の文章です。 (*^^)
(えっ? 今はラブラブじゃないのかって? うん、、ラブx1ぐらいかな〜 (^-^))
http://www007.upp.so-net.ne.jp/eigodeyume/eigo-keiyousi-1.html
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