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>前回のレッスンの
あと、息子がへらへらしているので聞くと、根石さんがおかしかったと
いう。冠詞の説明でさりげなく根石さんが使った喩えが、子どもの笑いのツボに入ったらしい。
多分、、a と the の違いの説明のことだと思います。その時、こんなことを言いました。
the っていうのは、話している人どうしで、何をさしているかお互いにわかっているものに使う。だから、部屋の中にいて、Open the
window. と言えば、まず間違いなく、話している人たちがいる「その部屋の窓」になる。このときに、Open a window.
と言うと、いきなり部屋を飛び出して、100メートルくらい走って行って、どこか知らない人の家の窓を開けてきたってかまわない。 a
っていうのは、「適当などれか一つ」ってことも表してしまうから、どこの家の窓でもいいんだ。
どこか知らない人の家の窓をいきなり開けてしまうイメージが息子さんにはおかしかったらしく、説明しているとき、声をたてて笑っていました。
>ただ、息子には、まだ見せるのはもったいない?!
どこかにわずかながらエロが混じっていたような覚えがありますので、そのへんをどうするかですね。ご判断におまかせします。テレビコマーシャルなんか
で、エロは結構茶の間に入り込んできますので、どうってこたあねえのか、どうなのか。エロがわかると、子供の身には結構切ないです。この切なさと危なさを
なんとか乗り切って、子供は大人になっていくんですけど、親としてはどうすりゃいいんでしょう。難問です。
>レッスンのあと、いっしょに回転読みの練習をしていたら、僕の発音に、息子が、おや、といぶかしげな顔をする。しっかり子どもに発音をなおされました。
受験英語では発音記号に意識的なつもりだったし、今はCD聞いているのに。うれしいような、かなしいような。
たしかに僕の耳でも、3回のレッスンで、音の変わりようはびっくりです。
初めの3ヶ月くらいで、音はどんどん変わります。
安定してくるまでには、2年から3年くらいかかります。(これが私が長いこと小学4年生から生徒さんを受けつけてきた根拠です。小学校のうちに音を安定
させ、中学に入ったら、意味・文法に専念してもらえば、まともな音で英語のあらゆる練習ができるからです。これに害が生じないことは、先日書きました。)
今は混乱してもらっている段階ですが、かなり混乱させてから、「あいうえおフォニックス」の説明をすると、単語の綴りから音を割り出せるようになりま
す。この「あいうえおフォニックス」は非常に例外が少なく、今のところ、例外としてすぐに思いつくのは、sergeant の
er, heart, hearth の ear
くらいのものです。(これについては、ご要望があれば、後日この掲示板上で説明いたします)
「あいうえおフォニックス」が身に付いて、綴りを見たら感覚的に瞬時に音にできるようになると、学校の教室の中で「一人だけまともな音を出している生
徒」になりがちで、これが問題と言えば問題です。
私の生徒が高校生になったばかりの時、AETの英語ネイティヴが、授業が終わってすぐに、私の生徒の机のところに来て、「あなたは、どこか外国で暮らし
ていたことがあるのか」と聞いたそうです。「一人だけ音が違う(まともだ)」と言ったそうです。これは生徒本人が私に言ったのではなく、お母さんが「おか
げさまで」という言葉と一緒に私に伝えてくれました。
この子は、学校の教室でもまったく平気で私の作った音で発音していたのですが、別の子は、学校の教室用と私のレッスン用とで音を使いわけていた節があり
ます。これも本人ではなく、お母さんから聞きました。
使い分けは余計な労力になりますが、生徒が非常に控えめなおとなしい子で、一人だけ教室で、違う(まともな)音を響かせるのがいやだったらしいのです。
つまり、教室で浮き上がるのを避けるために、余計な労力を使っていたということになります。複雑な気持ちになったのを覚えています。
それほど、現在の学校がよしとしている「音」はまともでないのです。
>ねいしきちく、と読ませたりしない?と聞かれました。
根石さん、どうでしょうか。
「きちく」っていうのは、「鬼畜米英」の「鬼畜」でしょうか。
どうもいやな感じですね。アメリカ人でもイギリス人でも、ひとりひとりと話をしているぶんには、全然「鬼畜」ではないんですが、アメリカ国家とかイギリ
ス国家になると、とたんに「鬼畜」って感じがします。それは別にアメリカやイギリスに限ったことでなく、中国なんかが戦時中に日本の軍がやったことを「鬼
畜」扱いする一方で、チベットに対しては平気で自分で「鬼畜」をやっているわけです。朝鮮でも、中国でも、日本でも、アメリカでもイギリスでも、国家は全
部「鬼畜」だと言っていいと思います。
こんなことを書くと、また、徹底的な反国家思想としてまた吉本の話に戻ってしまいそうですが・・・。
私は、自分では鬼だと思っていますが。あるいは、戦後民主主義の鬼っ子だと。
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以上、二日ばかり前に書いたのですが、掲示板がメンテナンスをやっていたせいかどうか、掲載しようとしてできませんでした。
遅れましたが、今日掲載いたします。 |
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