この教室は、英会話用「インプット専用教室」です。
「英会話用インプット専用教室」などと面倒くさいことを言わなければならないのは、世の中には英会話に対する巨大な迷信がはびこっているからです。
迷信の最大のものは、英会話学校へ通えば、なんとなくいつのまにか英語がしゃべれるようになるんじゃないかというものです。ガイジンの先生といっしょにいれば、風邪がうつるように英語をしゃべる能力がうつるんじゃないかという期待です。これはまったくの迷信です。
これに対しては、ひげもじゃおやじは昔から「風邪じゃないからうつらない」と言い続けてきました。英会話だって、やるべきことをやらないと駄目です。風邪じゃありません。
日本の英会話学校に通って英語をしゃべるようになった人に、これまでにお目にかかったことがありません。日本語で育った日本人の体に、英語という言語が自然に獲得される回路は存在しません。シンタックスが根本的に異なること、教室で習ったことを使える場所がないことがその根本原因です。
技法「グラウンド」と「回転読み」はこの二つを完全に意識して編み出されたものです。
日本に暮らす人がアメリカ英語をしゃべるのは、実はとてつもなくおかしなことです。ネパールの人がネパール英語をしゃべるように、日本人は日本英語をしゃべって当然なのです。しかし、その日本英語が日本にはまだありません。この背後には、学校英語がしゃべる場面になるとまるで役立たずだという日本独特の事情があります。
学校英語の犠牲者が、大人になって、英会話学校に通ったりしているのです。その結果、数十万円のお金を使って、覚えたものは挨拶20個、30個だけという人がたくさんいます。あいさつ一個2万円も3万円もするのかとためいきが出ます。それほど極端でなくても、その種の英語を英会話学校が量産していることは間違いありません。これでは日本英語は育ちません。
シンタックスの違いを乗り越えるためには、「あふれ」を作り出す以外にありません。語学から「あふれ」出るものだけが、生活言語として使えるようになります。眼で英文を眺め、頭で考えるやり方をしているかぎり、この「あふれ」は生じません。
受験英語には余計なものもありますが、人がねらって入る大学に合格した英語力を「回転読み」の技法で激しくかき回せば、使える英語は意外に近くにあります。大学生には特におすすめしたい技法です。
語学と生活言語がまるで地続きであるかのような幻想を売りつけているのが英会話学校です。一度は語学として、英語をまっとうに扱わなければ、高い幻想を売りつけられて泣くだけです。上達しないことを個々の能力のせいにしてしまえば、英会話学校はいつまでだってまやかしを続けていられるのです。
ここは日本語という土地です。少しくらい英語をやっても、日常生活のほとんどが日本語で営まれていますから、英語のシンタックス(構造)が、日本人の体にはなかなか根付きません。技法「グラウンド」と「回転読み」で絶えず補強しつづけてください。
問い合わせ先 根石携帯電話 090−3316−4180
(電話は午前中はごかんべん下さい。午前中は携帯電話の電源も切れています。午後から動き始める人間だとご記憶のほど、よろしくお願いします。)
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