浜谷様ペーパーバックスの音読を考えておられるとのことですが、文章となりますと、一つの文がかなり長いものになる場合がしばしばです。ピリオドでないところでも、切れば切ることのできる場所がありますから、短めに切る作業を浜谷さんが行うなら、ペーパーバックスでもできるかな、とも思いますが・・・。
私のホームページに「英文語数別分類」というものがあります。これまで、塾や「電話でレッスン」をやってきて、一つの文がいくつの語数で成り立つかが、音読をする場合の難度をかなり決めてしまうと考えています。必然性を言うつもりはありませんが、蓋然的には、語数で音読の難易度が決まるような気がします。
なかなか使ってくれる人がいないので、語数別分類の作業は現在中断しています。
それぞれの生徒さんが、何語くらいの文で苦労するかを見て、その苦労する語数でできた文を、私のホームページから探し、該当の語数の例文に音読で慣れてもらえば、それぞれの力に応じた音読が成立すると思います。プリントアウトして、コピーしてお使い下さい。使っていただけるなら、また語数別分類の作業を継続しようかとも思います。こういう基礎作業の後で、ペーパーバックスは導入されるのがいいような気がしてなりません。
浜谷さんにも、中学の頃に激しく音読をなさったとお聞きしています。
この前提を欠いている方がたくさんおられるのです。
以前にも書かせていただいたことですが、浜谷さんは、音読で基礎を作られ、ペーパーバックスの多読でブレイクスルーされたのだと思います。ご自分がブレイクスルーされた時に有効だった方法が、基礎を欠く方に有効だとは限らないと思っています。それぞれの生徒さんの力に応じた語数での音読指導が初心者には一番だと思います。
Eliot 様
最近、登場していただけませんが、お忙しいのかと推測しております。
>15日(日)に実用英語検定試験の二次(面接)試験に行きました。
いえいえ、受験ではなくて、面接官としてアルバイトをしてきたのです。
午前中に準2級の20人強、午後は3級の30人弱の面接をしましたが、
英語の音で読める受験者はほとんどいませんでした。>過去10年以上の間に中学生、高校生を中心とする千人以上の人の音読
を採点してきた経験から、日本の生徒たちの英語の発音は全然よくなって
いないと私は断言します。なるほど。私が塾をやりながら感じてきたこととまったく重なると思いました。根底にあるのは、学校が「音づくり」をやらない(できない)ことだと思います。
外人教師を雇って、「コミュニケーション」の授業だとかいってごまかしていますが、明らかに税金の無駄遣いだと思います。
問題は、先生がどれだけ発音が上手であるかよりも、生徒にどれだけの発音を持たせることができるかだと思います。外人の教師は、日本人の口をどう動かして英語の音にするのかを日本語で説明できないので、役にたちません。
日本人の教師の質をあげるしかないのですが・・・。http://www.asahi-net.or.jp/~ax9y-nis
Eliot 様
>「大風呂敷」とは「おおげさな話、ほら話」のことですから、
ある程度の自慢気な話は許してくださいね。Eliot さんは、自慢するぞっ、って断って自慢するのが、私は好きです。
私なんぞは、日常生活で、妻と子供に向かってやたら自慢するので、妻も子供も私が自慢しはじめると、勝手に自分らで別の話を始めます。
こらあ、ちゃんと聞けえ、自慢してるのにぃ、と思います。カンにさわるのは、英語という言語が帯びる政治性にまったく気づかず、英語が聞き取れるぞ、などと言い出す自慢です。英語は世界語の地位を占めつつあるかもしれませんが、日本ではとりわけ覇権国アメリカの言語であるという自覚をもった上でやるべき言語だと思います。
覇権国の言語ができるといってでかい顔をするのは醜悪です。
俺はネパール語が100%聞き取れるぞ、と自慢するのなら私は放っておきます。ネパール語であろうが、タイ語であろうが、モンゴル語であろうが、本当は100%聞き取れるなどということは原理的に不可能です。それでも、ネパール語やモンゴル語だったら、まだ我慢できる。だいたい、聞き取れる聞き取れるなどと自慢するのは、英語まわりだけです。
欧米語でも、ドイツ語のヒアリングが100%だぜおいら、とか、イタリア語のリスニング100パーセントだせとか、そんなことを人が言うのを聞いたことがありません。英語まわりだけです。人が馬鹿なことを言っているのは。
これが、英語の周囲にたちのぼる「不愉快な湯気」です。
英語を本来の語学の地平に引き戻す必要があります。
根石先生
浜谷さんに対する投稿で「インプット自体は、多読でなくてもできます。」というのがありました。根石先生はインプットは回転読みでやっていくのが一番!と考えておられるのか、それとも「多読でなくても」ということは多読であってもある方法でやればインプットに効果的な方法があると考えておられるのでしょうか?その辺りについてはどうでしょうか?
稚拙な質問かもしれませんがよろしくお願いします!
>外人教師を雇って、「コミュニケーション」の授業だとかいってごまかしていますが、明らかに税金の無駄遣いだと思います。
*外国人青年招致事業(いわゆるAET,ALTの人達がきて授業をサポートしていること)についてはいわゆる黒字減らし(根石先生のお怒りが聞こえてきそうですが)とは、そこここでささやかれていることだ思います。英会話学校も税金の無駄使いというのもうなずけます。しかしある程度の力がついてきたら、また利用の目的がはっきりしていれば(例えば、外国人の担当講師に日本的事象<たとえばこたつや書道など>についての説明を自分なりに調べて整理して持っていき、説明の後に質疑応答したものを自分でテープにとっておき、直されたものを別の講師にまた試してみる、というのを何かの体験談で読みました)役に立つこともあるのではないでしょうか?
>問題は、先生がどれだけ発音が上手であるかよりも、生徒にどれだけの発音を持たせることができるかだと思います。外人の教師は、日本人の口をどう動かして英語の音にするのかを日本語で説明できないので、役にたちません。
日本人の教師の質をあげるしかないのですが・・・。
*そこで根石先生の電話でレッスンなどが効力を発揮するのだと思います。指導者が学び続ける方法としても、この方法は画期的だと思っています。発音指導のきちんとできる指導者が一人でもふえることが大切だと思います。私も根石先生の音に関しては推薦しておられる30音シリーズや根石先生の10ほどの発音のポイントを身につけ勉強したいと思っております。いかに生徒にきちんと発音を身につけさせるかということが、その生徒があとあとインプットするのにどれだけ役に立つのかということだと思います。
ペーパーバックも回転読みが可能で、構造面で不足している部分については補えばよい」と以前に書き込みをしました。しかし、考えが変わりました。根石先生の書き込みを読んでペーパーバックもものによってかなり長い文章も出て来るからです。もちろんコンマやコロンで区切ってもいいかもしれませんが、やはりペーパーバックはペーパーバックとして流れるように楽しんで読むのがよいような気がします。もちろん、勉強方法というか学習のやり方は十人十色だと思いますが、こと英語学習に限っては初心者はまず音という記号を大切にして文字も捉えていったほうがいいような気がします。音読/素読の素材については根石先生の教材群をぜひみてみたいです。語彙文法構造語法音法内容などについてさまざまな工夫がこらされていると思います。今から訪問が楽しみです!
>she は、口笛を吹くように口先を丸くすると出る。
>see は、口の両端を横にひっぱると出る。(子供がイーッだ、とやるときの口の形)*私はsheは「(しずかにしてもらうときにいう)シーーーッ」
seeやseaは「くちびるの端広げて」と表現していましたが、
今回の「(いやだというときにいう)イーーー」というのは、いいですね。
使わせていただきます。いただきーーーーーーーーっ。
根石先生
古川さんの掲示板を読んでいます。中に根石先生のこんなコメントがあり、これは私に非常に近い、反省せねばならないことが多いと感じました。
>在日のまま英語にブレイクするひとは音楽好き以外あまりありません。音楽から入った人は英語の方ばかりみており、日本語と英語の相互異種性を見ることができません。語学の本当の成果はこの相互異種性をはっきりみることにあると私は考えています。この相互異種性を踏まえてはじめてコミュニケーションははじまるのだと思います。日本の戦後の人々が信じているコミュニケーションというお題目はあぶくのようなもので、本当はコミュニケーションでも何でもないと思っています。
*相互異種性という言葉が難しかったですが、結局は「一人一人が世界の中心なのだ」というどんでんがえしの記述の部分のことでしょうか?イギリスを本家とし、オーストラリアやアメリカなどが分家の英語がいまや世界のグローバルスタンダード(すみません!まちがえました!おこらないでくださいね。)、いや、ワープロのローマ字変換になったことは認めるとして、ひたすら普段から、「酸」に打ち勝つために激しく激しく回転し練習し、「通じる音」で日本人としてわたりあっていくことの大切さを今一度考えさせられた次第です。浜谷さんへ
>英会話で相手が英語を喋っているように本を読むことを心掛けました。従って、未知の単語が出てきてもなるべく辞書を引かないように心掛けました。相手が喋っているとき分らない単語が喋られても辞書は引けないからです。3−4回出てきたらそれは重要な単語ですから、辞書を引いて確認します。そうして覚えた単語は忘れないものです。
そのような読み方ですと、最初は20−30%しか理解出来ない本もあります。でもそれでいいのです。英会話の学習が第一義だからです。
*いままで浜谷さんの信念を自分なりにつかみそこねてきた感じだったのですが、ついにこの上の文章に出会いました。「会話で相手がしゃっべっているように本を読む」これが浜谷さんのおっしゃっているペーパーバックでも英語習得ということなのですね。まちがっていたら、ぜひ補足を投稿していただけるとうれしいです!では今から、回転読みの散歩(2万歩以上で3時間ぶつぶつよみを行う)にいってきまーーーーーーす。
今日もたくさんの自然に出会えることを期待して。。
すみません。
ST 様
コメントしなければならない古い記事がありますので、古い方からやらせていただいてよろしい
でしょうか。皆様
皆様でお話していて下さい。
私は古い方の記事を蒸し返す役をやりますので。
今日、家からメールが届き、浜谷さんからのメールを読みました。帰国後の10月に会っていただけるようなので楽しみです。いろいろなお話しを聞けるものと本当に楽しみです!
根石先生、回答や投稿は先生のペースでゆっくりなさって下さいね。
こちらは現在休暇状態なので、ちょこちょとと書き込みをしていますが、本当にゆっくり先生のペースでなさっていだければ結構ですので。楽しみにはしていますが。
ゴーストのテキストの後のことですが、私としては「ミセスダウト」か「ペイフォワード」がぜひやりたいのですが。電圧装置が「世界でただひとつの」教材であるなら、電話でレッスンも生徒が自分で教材を選んでもいいのではないかとも思います。すみません。なまいきを言って。例えば台詞の最初の一語だけキューをいただき、その台詞が短くても長くても次の人の台詞に移るまでいっきにこちらが5回連続で(これが技法グラウンドでしょうか?)いうというのはいかかがでしょうか?まあ、先のことはともかくまず「ゴースト」をしっかりできるようにがんばりますので、よろしくお願いします。
素読舎日録
素読舎での、「インプット教室」の日。自宅自作現場で、風呂場へ通じるドアを作っている途中できりあげる。汗がべとべとするので、風呂に入る。8時半、Yさん、9時、KAさん親子入室。M君とKOさんが休み。妻と二人で、三人を見る。二人で三人だから、どんどん順番が回ってきて、生徒は悲鳴をあげる。
「Mさんのレッスンは時間がかかるから、Mさんがいると自分の練習する時間がとれるのに、いなきゃいないで困ったもんですね」
とKA娘が言う。
「いたら、いたで困ったもんですねっていうことか?」
と言ったら、いやいやそんな、という返事。
Yさんが、「E.T.」のシナリオの終わりのほうをやっているので、二本目のシナリオを何にするかの話を少しする。「逃亡者」、「ゴースト」、「スピード」から選んでもらうことにする。「ミッドナイト・ラン」をやってもいいのだが、すこしごり押し気味になるだろう。10時過ぎ、「インプット教室」終了。
10時から妻がNさん相手の「電話でレッスン」。テキストは「七年目の浮気」。Nさんは、小学校の先生。学校の行事で疲れてしまったり、身内に不幸があったりで、レッスンの休みが多く、なかなかシナリオが先に進まない。
Eightball 様 皆様
>フルメタルジャケットの脚本、なんとか終わりました。
これまでにシナリオを一本終了させた方々のご芳名をここに記録します。
(終了記録)
1.根石千代 「E.T.」 2000年?月
2.根石せい 「E.T.」 2000年?月
3.Eightball 「フルメタル・ジャケット」 2001年7月ご芳名の内、二人は家族でした。そうだったのか。
Eightball さんは、目立たない書き方をしておりますが、素読舎のレッスンで、シナリオ一本を片づけるのはなかなか大変なことです。皆さんで祝福してあげて下さい。Eightball さんの二本目は、「ミッドナイト・ラン」を予定しています。
この次のご芳名は、奈良県のOさんか、戸倉町(隣町)のYさんかどちらかにやるだろうと予想しています。奈良県のOさんは、塾の先生で、夏期講習の準備などに時間をとられて、このところ足踏み状態です。夏頃には終わらせたいとおっしゃっていましたが、戸倉町のYさんが急激に追い上げています。さて、Eightballさん、シナリオ一本片づけたご感想を是非ここへお願いします。
自分の英語がどんなふうに変化しつつあるかを書いていただけるのが一番うれしいので、よろしくお願いします。
根石さん
>初心者には、黙読による多読より音読が適するのではないかと思います。この点は、ST さんと同じ意見です。
音読による多読を奨めています。 今日(月曜日)相談室で根石さんに倣ってリーディングの電話レッスンをやるからと言ってきました。反応を見守っている段階です。
>何語くらいの文で苦労するかを見て、その苦労する語数でできた文を、私のホームページから探し、該当の語数の例文に音読で慣れてもらえば、それぞれの力に応じた音読が成立すると思います。プリントアウトして、コピーしてお使い下さい。使っていただけるなら、また語数別分類の作業を継続しようかとも思います。
ご親切なサジェストかたじけなく存じます。上記の通りで、まだスタートしていませんので、何とも申し上げられないのですが、きっとその必要が出てくるような気がします。その時は使わさせて頂きたいと思います。
根石さんの映画でリスニングの電話レッスンに関して私が勝手に私の相談室来室者に宣伝しました件でお気遣いありがとうございます。私は少しでも私の相談室来室者のためになればと思って奨めさせていただいきました。仰られた方法でのレッスンでいいように思います。一人でも二人でも希望者を紹介できればいいなと思っています。>「英語に再挑戦する社会人」でも、初心者であれば、音読が必要だと思います。かなり音読をやってからでないと、「興味ある内容」を「興味ある内容」として感じることができないと思います。
そうでしょうか? 私の相談室で4月より一日当たり30分という短時間ですがリーディングタイムを設けており、私がデモリーディングをやっているのですが、一応の手答えは感じています。チャット・タイム一時間30分の後の30分でやっていますが、きわめて初心者の方がリーディング・タイムに参加せずに帰ってしまわれるのが悩みの種ですが、根石さんが仰る「興味ある内容」に感じない人だろうと思います。そういう人には代わりに別のメニューを考えようと思っています。
いずれにせよ、私にとっては以前普通のやり方で英会話教室をやっていたのに較べれば大きく進歩したと考えています。それはインプットがいかに大切かを来室者にまがりなりにも伝えることができていると感じているからです。今後とも、しんどくてもそれの大切さを伝え続けることを私の使命と考えてやっていこうと思います。>インプット自体は、多読でなくてもできます。
根石さんの「英語どんでんがえしのやっつけ方」でやればできるということですね?私も今読んでいますが、まだピンとこないところがあります。特に「電圧装置」が非常に骨の折れそうな作業に思えるのです・・・。私がペーパーバックの多読を奨めている背景には極力勉強スタイルを避けるという狙いが基本にあります。「英語に再挑戦する社会人」に向く方法だと考えているのですがどうでしょうか? 因みに私が私のHPで推薦させて頂いている6−7冊ぐらいのハウトゥ本は概ね多読によるインプットを奨めておられます。
http://www1.odn.ne.jp/~cet09590/
皆様
Eliot さんにメールを書き、いただいたテープをダビングして、聞いてみたい方に送付したらまずいだろうかとお聞きしたところ、ダビングについても送付についても許可をいただきました。ひとまず、学校名と Eliot さんの本名は伏せてお送りします。
このテープの内容をお聞きになれば、現在の日本の学校の授業の成果として、最高レベルの到達度を示していることがおわかりになると思います。私は、現在の学校で、こんな授業をしている人がいるとは思いもしませんでした。
正直なところ、非常に驚きました。お聞きになりたい方は、根石吉久宛てにメールをいただきたくお願いいたします。
しかし、それにしても、いやになってしまいました。長野県更埴市の中にも、その回りにも、Eliot さんがやっているような授業はまるで見あたりません。中学にも高校にもないと思います。こういう授業をやってくれれば、私の仕事ももっとまるで別の展開ができるのですが、学校がどこもやらないので、「音づくり」が塾の仕事の大きな部分を占めています。
眠くて、寝たのですが、少し寝たら目がさめてしまいました。弱ったな。枕元に、「ドクター・スランプ、あられちゃん」の第4巻があったので、広げたところ、ふむ、と思うところがありました。
日本人はなかなか英語をしゃべるようにならないと言われますが、私は、とりわけ大人の男の人の上達が遅いのではないかと思っています。「男は黙ってサッポロビール」というナレーションと、三船敏郎(だったか?)が、ビールを飲む映像とを組み合わせたコマーシャルが、昔あったような気がします。この「男は黙って云々」文化は滅びたのか滅びていないのか。この日本人らしい(とされる)男にしゃべらせるとすごく口べただったりして、その口べたであることが許されていた(いる?)文化が日本にはあった(ある?)ような気がします。雄弁が恥ずかしいみたいな・・・。
もしも、そういう微妙なものがあると、エーカイワには不利になります。英語と日本語のシンタックスの根本的な違いという以前に、Nice to meet you. と言われて、Nice to meet you, too. って言えっての? やだよ、俺、恥ずかしくて・・・っていう、こういう羞恥心って、私はわかるんです。私自身が、そういう羞恥心をどうにももてあますことがあるからです。Nice to meet you. なんて言われると、I understand. とか言って、笑いをとろうとする性癖が私にはあります。ウインクしながら言うとたいてい笑ってもらえますが、笑ってくれねえと背筋が一瞬寒くなります。俺は結構、英語と羞恥心で遊ぶんだよね。冗談じゃねえ、そうでもなけりゃやってられっか。
あくまで比較的にというか相対的にという話ですが、こういう恥ずかしさを、女の人はあんまり感じないらしいと私は密かに思ってきました。偏見でしょうか。どうも見ていると、女の人は、Nice to meet you. に対して、ヘーキで、Nice to meet you, too. と言うようなところがあります。
で、ですね。「アラレちゃん」の漫画で見つけたせりふは以下のようなものでした。
「たしかにキンキンキララとかがやく星は うつくしいかもしれません しかし あなたにくらべれば 月とスッポン マグロとメザシ 天丼の上とカップラーメン イチゴパンツとおっさんのブリーフ トンカツ定食とカボチャの煮っ転がし それほどあなたは うつくしい」
これは、センベーさんと山吹先生が、宇宙へデートに出かける途中で、山吹先生が宇宙船の外の星を見て、「うわー、きれい」と叫んだのに対して、センベーが、カンニングペーパーを見ながら言ったセリフです。それを読んで、ふむ、これをカンニングペーパーなしで言うのは難しいなと私は思ったのです。それで、カンニングペーパーなしでこれを言えるようにするには、やはり素読だろうなとも思ったのです。
で、そうですね、村田君に振っておきましょうか。どんなもんです、村田君。この種のまじめさ関節外しの言葉を採集して、素読材料を作るっていうのは? どう使うかというと、月曜日の「インプット教室」の後で、希望者だけでこういうのを素読するのです。それで、女の人が何かを見て、「きれいーっ」と言ったら、すかさず、「たしかにキンキンキララとかがやく星は うつくしいかもしれません・・・」と、全部をよどみなく言えるようにしておくのです。「きれいーっ」っていう言葉に、ただちにこの一連の日本語が反射的に出るようにしてしまうのです。場合によっては、即座に「ひっぱたいてもらえる」かもしれません。(内輪話) 「ちゃらちゃら流れるお茶の水、粋なねえちゃん立ちしょんべん、云々」も是非加えたいですね。
この掲示板で、こういうの集めませんか。「技法グラウンド」で扱うのです。あるいは、一人で非常に努力して、「回転読み」をやるのです。そうすると、羞恥心に富んだ日本のお父さんが、英語をしゃべるための地盤固めができるかもしれないのです。私は、「回転読み」のさなかに、意味も理解も音も煮込んでしまえと言ってきたのですが、羞恥心も煮込んでしまうことができるかもしれません。日本で英語をしゃべって当たり前みたいな顔をしているアメリカ人が、Nice to meet you. と言ったら、「ちゃらちゃな流れるお茶の水、粋なねえちゃん・・・」あるいは「見上げたもんだよ屋根屋のふんどし・・・」で応じるということもやれないことはありません。いや、、むしろ、やりましょうや。・ある程度の長さがあり、すぐに覚えきることができないものであること。
・まじめ関節外し、であること。採集の条件としてはそんなもんでしょうか。
コメントすべきことがたまっているのに、無駄話をしてしまいました。おかげで、少し眠くなってきました。よかった。寝ます。
STさん
>*いままで浜谷さんの信念を自分なりにつかみそこねてきた感じだったのですが、ついにこの上の文章に出会いました。「会話で相手がしゃっべっているように本を読む」これが浜谷さんのおっしゃっているペーパーバックでも英語習得ということなのですね。まちがっていたら、ぜひ補足を投稿していただけるとうれしいです
そのとおりです。20−30%しか理解できないまま読みつづけるというのがいかに苦痛かはご想像にお任せしますが、そういう本でも最後まで読みつづけ、(勿論この場合は音読です。)本棚に読んだ記録として並べられていくのを見ていると励みにもなりました。根石さんが仰っている素読の一種であったような気がしています。
http://www1.odn.ne.jp/~cet09590/
今まで自分が持っていたペーパーバックに対する考え方が変わりました!
20〜30%の理解でも読み続けるという方法があったのですね
これをいろんなもので実験してみようと思いました。
まずは庭先でばったり出会ったおばさんからもらったオーストラリアのイラストがたくさん入った短めストーリーを今日中に読んでみたいと思います。これは子供向けのものなのでやさしいと思いますが。
回転読みは午後の散歩の3時間のあいだに消化し、(ペーパーバックヒヤリング読み?(勝手に名付けました、ごめんなさい!、「会話読み」としようかと思ったのですが、根石先生に『喝!』されそうなので「リスニング読み」もやめて、「ヒヤリング読み」としました。この方がより適切な呼び方かもしれません。なぜなら、最初のうちは浜谷さんのようにうまくはいかないでしょうから、リスニングするつもりでも、ヒヤリングになっているような気がするからです。気楽な気持ちで読んでみましょう!という敷居の低さも表現できるような気がしたのです。まあともかく、根石先生の回転読みのように、自分が実践し、よかったものは、英語を学習している、しようとしている、あらゆる人に紹介したいと思っています。この自分がかってに読んでいる「ヒヤリング読み」も私自身で納得がいくまでまず実践してみたいと思います。また、結果を報告しますので、いろいろと助言をよろしくお願いします。今日から浜谷さんも「浜谷先生」と呼ばせていただきます。だれが何と言おうが私にとっての「先生」だからです。
下から3行目
誤:読んでいる
正:呼んでいる
できたら私もそれをいくつか自分なりのセンスで選び回転してみたいと思いました。楽しみです。自分でつくるのが苦手な人も映画から借りて自分なりのものをつくるとおもしろいかもしれません。会話(英会話ではありません!念のため)には、むしろ必要なものだと思います。偏見をもってはなりませんが、英語をやりたいのに敷居が高い「おじさん方」にとってのきっかけになるかもしれません。
9月分の月謝にプラスして送金したいと思うのですが、いかがなもんでしょうか?
おめでとーーーーーーーございまーーーーーーーす!!!!
おめでとーーーーーーーーーござーーーーーーいまーーーーーーす!!!!!
(傘クルクル、クルクルは回転、回転は読み、読みは電話でレッスンで、電話はリンリン、リンリンは自転車、自転車は車輪、車輪はクルクル回る、回るは目、目は見える、見えるは透明、透明はビニール袋、ビニールは傘、やっともとへもどった、なーんて、すみません!)そめのすけそめたろうをご想像下されば幸いです。そろそろ引っ込んで下さい。
はいはい。
シナリオを1冊終えられた方々は、心から尊敬します。その1冊が「生涯の宝物」として終了された方の体の中に生き続けるのだと思います。早く私もかたずけたーーーい。私はまだ半分も終わっていない状態ですが、必ずかたずけるぞ!!!
目標は2002年の3月末日までです。宣言しちゃった!?
根石先生:音読による精読<こなれからあふれを作る>(質を重視)>BOTTOM-UP PROCESS>A TYPE
浜谷先生:音読による多読<会話にたいする慣れを作る>(量を重視)>TOP-DOWN PROCESS>B TYPEまちがっていたら、指摘をお願いします。急ぎませんので。
2時間分入手しました。
100%聞き取れるこうじさんが言っていたものです。
それはビデオで手に入れられたのでしょうか?
既成のものか、それとも放送から録画されたものでしょうか?
とても興味がありました。ぜひ感想を聞かせてください。
あと24時間(かどうか知りませんが)ドラマばかりやっているチャンネルがあると何かで知ったのですが、これも、情報があればパクパクさん、ぜひ、教えて下さい。
スカパーから、直接、2時間ダビングしたものです。
姿美しいカニでも、味噌がなければ、うまみがない。
CNN,ABC,BBCでは、リスニングが上達しないというのが
こうじさんの説です。
たしかに、NHKのバイリンガルニュースを聞いているともう
いやになります。
無機質だからです。
こうじさんは、言語学習で一番たいせつなのは、知識でなく
感情であると言われています。
それで、FOXニュースを具体例としてあげたのです。
次に訪れたのは、スーパーマーケットでした。
会員制で食料品が安く買えます。Yさんは、あさってYさん宅でやる予定のバーベキューのための買い出しで大忙しです。アメリカでは、人が集まるというとバーベキューのようです。
このパーティーの参加者は、日本語学校のPTAとその子供たちです。ボストンの辺りに住む日系の子供たちは、平日は通常の学校に通って、土日にこの日本語学校に通っているようです。遠い人では、片道4時間もかけて、この学校に通っている方もおられるようです。アメリカで暮らすうちに、子供たちの日本語は立ち止まってしまうらしい、あるいは失われてしまうらしい。これが暮らす土地の言語や習慣がもつ「磁場」の強さゆえなのでしょう。さて私はといいますと、ここで、キャンディの詰め合わせを買いました。塾の皆にあげようかなと思ってです。
それから次に訪れたのは、衣料品のスーパーマーケットでした。
YさんとUさんが買い物をしている間に、私も帰国する日に生まれる姪っ子のドレスを物色しとりました。ここでピンク色のドレスと柔らかそうな産着を購入。弟夫婦へのお土産としました。
子供時代って、遊んで、笑って、怒られて、1日がとっても長かったように思いました。それが、今じゃ光陰矢のごとし、頭かくして尻隠さずです(意味不明)。
端から見れば、子供時代など一瞬です。
姪っ子が、このドレスを身に着けるのもほんの刹那のことに違いありません。
そういいながらも、なにかしてやりたいと思う今日この頃なのでした。(つづく)
早速のレスありがとうございます!
例えば、ローカルな人情味あふれる話題を提供しているとか、文化の紹介、その他おもしろい企画をやっているのでしょうか?
今私はオーストラリアに来て1月ほどたちますが、こちらではおもしろくてためになる番組みが結構多いです。
SURPRISE CHEF という番組は話術の長けたおもしろいシェフがスーパーへ入って買い物客をつかまえ、カートに入った食材を見せてもらい、これらの食材でおいしい食事を作ってあげますから家にいってもいいですか?という提案をして食事を作り、まだその家に帰ってきていないひとを驚かせるという番組です。
まだまだおもしろいのがあるのですが、またおいおい紹介していきたいと思います。
浜谷先生、あのストーリーヒヤリング読みに挑戦しました!
町を歩いて偶然前庭を中でクラシック音楽をかけっぱなしにしながら掃き掃除されていた人から、ひょんなことからいろいろなオーストラリアのお話しをきき、その方から「非常にオーストラリア的なストーリーが見つかったといって私に子供向きの絵本を一冊下さいました。オーストラリアでよく見かける動物や自然がとてもきれいなイラストで載っているものです。話しの内容はたあいもないものですが、いわゆるこういう絵本でオーストラリアの子供立ちは育ってきたんだなあという感じの本です。意味が一発でとれなくてもとにかく会話を聞くような感じで止まらずにまた後戻りせずにとにかく最後まで音読し続けました。そこで思ったことは次の3点です。
その1:普段から回転読みをしたり短文暗記をしているおかげで、結構ストレスを感じずに読めるということです。
まあ1回目なので理解度はかなり低く40%程度だと思いますが。
その2:文単位の構造は結構とれても段落単位というかあるていどの流れを掴むのが自分はは苦手だということが改めて浮き彫りになったということです。
その3:関係詞でもどるくせがまだあるような気がしました。主格はまず問題ないのですが、目的格や所有格が目的語として使われた場合の訓練ができていないと感じました。その他、いわゆるシンタックスの問題についていろいろ考えました。
また報告させていただきます!
音作りへの道に終わりはあるのでしょうか。Better English Pronunciation (J.D.O'Connor著 Cambridge
University Press)という本の中に次の一節があります。And make no mistake, your aim must be to acquire a perfect English pronunciation. You will
almost certainly not succeed in this aim because it requires, as I have said, a very rare gift;
but unless this is your aim you will not make all the progress of which you are capable; keep
working towards perfection until you are quite sure that it is neither necessary nor profitable
for you to continue. Then you will have done yourself justice.「これ以上続けるのは不要だ、または得るものがないと確信するまでは完璧な発音を目指して練習せよ」と説いています。いつまで、どの水準までの音作りを続けるかは、学習者各人の判断しだいだというわけです。しかしそのときまではあくまで完璧を目指して練習しないと、自分の到達可能な水準にも届かないよ、とも言っています。試験で100点を取るつもりで勉強しても、70点しか取れないかもしれません。だからといって、最初から70点でいいやという姿勢で勉強したら、50点以下に終わる可能性があるということですね。
私はO'Connor氏が言っていることはしごくもっともなことだと思います。教員としての私の立場からこれをまとめると、「完璧な発音など普通の学習者には無理。しかし練習では完璧を目指して努力させよ。生徒各人が自分なりに納得できる水準に達するまでは」となります。これは、私が生徒たちを相手に2年あまり取り組んできた英語の音作りの根本にある考え方です。同じ指導者の下で同じ期間練習してきたのに、生徒間の個人差はすさまじく、指導している私も驚くほど上達した生徒たちがいる一方、少数ながら、絶望的に下手な連中が存在します。しかし、いずれも「完璧な発音」を目指して私が重箱の隅をつつくようなことまで指摘しながら指導してきた成果なのです。細かな点まで教えたからこそ、完璧に近づいた生徒がいるのですが、あまり上手でない生徒たちも、やはりそういう指導の成果だと考えています。「頑張ったから、やっとこの程度にはなった」という生徒たちに、もし最初から「この程度でよかろう」という低い水準しか要求しなかったとしたら、はたしてどのくらいの「音」を身につけることができていたことでしょう。
結果として各人が獲得した音が「通じるレベル」であればよいという考え方には賛成しますが、そこに至る過程ではあくまで完璧な発音を目標にさせるべきだと私は思います。日本の中学生には最低でも2年、もしかしたら3年、完璧な発音を目指して練習させることが必要です。英語の音作りはそれくらい時間と労力がいる作業です。
>「完璧な発音など普通の学習者には無理。しかし練習では完璧を目指して努力させよ。生徒各人が自分なりに納得できる水準に達するまでは」
*またひとつ「ELIOTさん語録」が増えました。この「自分なりに納得できる水準に達するまで」というのは、英語学習に限らずあらゆる練習/学習/習得などについてもいえることではないかとも思いました。
>日本の中学生には最低でも2年、もしかしたら3年、完璧な発音を目指して練習させることが必要です。英語の音作りはそれくらい時間と労力がいる作業です。
*全く同感です。悔やまれるのは、私自身日本のほとんどの人がそうであるように中学1年生に初めて英語の音との出会いをしましたが、それから興味をもってやり続けた発音などの勉強の軌跡を録音などしてとっておかなかったことです。本当に悔やまれます。1度か2度ですが、自分の声を実際に録音して聞いたことがあります。録音された自分の声の高さにびっくりし、自分が聞く自分自身の声は口から発せられた経路の他に頭蓋骨などを伝わる経路があることを知り、それが声をより低く感じさせていたということを知り、そして、何といっても自分の個々の音素の甘さに愕然とした記憶があります。
Eliotさん、もしよろしければ、ある伸びた例、そこそこ伸びた例、なかなか苦労した例、ほとんど伸びなかった例(努力したがそうだったひと、努力しなかったひとなども含めて)とった生徒さんのサンプルなどを記録(テープやビデオなど)に残しておられるのであれば、教育目的のみに有効に活用し、もちろんプライバシーの問題をクリアして活用しますので、コピーさせていただけないでしょうか?現在は療養でオーストラリアにきておりまが、4月からは高校の現場に復帰する予定です。その時に、根石先生やEliotさん、浜谷先生などの貴重な英語学習に対する根本的かつ重要な考え方を十二分に活かして私なりに実践していきたいと考えています。
その場合は、もちろんそれにかかる実費、手間などについてはお支払いしたいと考えています。一度その件で直接、メールをいただけないでしょうか?
今滞在している友人宅のメールは
humehwy@nex.net.au
三沢氏宅の高畑宛まで
よろしくお願いします。
>戸倉町のYさんが急激に追い上げています。と根石さんのシナリオについてのコメントがありましたが、私としてはそんなつもりは
さらさらなくただMさんが休んだ為にどんどん順番が回ってきてしまったのだと言い訳
させてくださーい。o(>< )o o( ><)o
又、お誕生日と共にシナリオ「フルメタルジャケット」のファイナルを迎えたむ、、じ
ゃなくってMさんおめでとう〜( ^_^)/□☆□\(^_^ )カンパーイ!
私はシナリオ「E.T」の大詰めを迎えてきている所です。でもまだおぼろげな部分が
あったりするので先生にお願いしての先へ進よりも復習テストの量を増やしてもらって
います。結果的には自分が苦しくなりましたがこの方が前よりも効果的のような気がし
ます.
私は満足な会話がまだできないのですが(だから根石さんの所に来たんですけどね。)
幸せなことに英語を話す外国のお友達がいます。みなさんにとっては当然の事であった
りする言葉もいざとなると慌てて何も思い出せなかったりが本当にしょっちゅうです。
「E.T」や抽出をやり始めて、変った事は一番は自信が前よりも持てるようになっ
たことでしょうか?だから「E.T」や抽出で完全に覚えてる部分なんかが瞬間的に頭に
浮かんで来る事が前よりも増えた(本当に少しですよ。)ように思います.瞬間的って
いうのが私は本当にだめでいつも「あの時アー言えば良かった。」って思うのです。
とにかく進むのみですね。次のシナリオは何にしようかな〜と考え中です。
「E.T」は私にとって思いで深い映画だったのでとってもやりがいがありました。
そうなると「ゴースト」がいいかなーあれも好きなんだよなー。あー「スピード」もいい
なー「逃亡者」もいいていってたなー根石さん夫妻。迷っちゃう〜
なんて言ってる内がいいのかも、、、期待と不安が恐怖が、、、、根石さん〜がんばりまーす。
なんちって。家に戻り、時間は7時頃でしょうか。辺りはまだ明るいでした。
「ご飯まで、あたり散歩してみたら?」
Yさんが言います。
「外歩いてても大丈夫ですか」
聞くと、Yさん。
「まだ明るいし。この辺りは、大丈夫よ。道路を下ったら、右へ、右へと廻ってくると家に辿り着くから、行ってらっしゃいな」
というわけで、私はUさんと一緒に散歩をしたのであります。
まさか、アメリカでこんな散歩ができるとは、思っていませんでした。
家の前に戻ってきたのが、8時ぐらいでしょうか。あたりは、やっと夕暮れになりました。その晩、夕食を食べながら、Yさんの夫であるDさんと、仕事の話をしました。
Uさんは、環境評価アセスメントに関係した仕事をしていると説明しました。そして、ひととおり彼女が説明した後で、私の仕事の話となりました。まいったな、こりゃ(^^;)。
シティプランナーだったと簡単に言ってその場をすごしました。冷や汗モノです。
それが、英語という壁があったせいも多分にあるのですが、それ以前に日本語でもうまく説明できない、曖昧模糊とした職域だったと言っておきましょう。つまりは、会社でやり手のいないような絵空事を書く仕事で、言ってしまえば建設行政のためのマッチポンプです。
助かったのは、Dさんがそれ以上突っ込んでくれなかったことです。
こうして、2日目の夜は過ぎていきました。(つづく)
Eliot 様ありがとうございました。近く、編集作業に入ろうと思います。
素読舎日録昨日は、KAさんの個人レッスン。「ゴースト」をあと一章残すのみとなった。
今日、中野の日。Yさんは仕事の都合で休み。娘に小学生クラスと中学生クラスの両方を手伝ってもらう。KTのお母さんと、小学生クラスと中学生クラスの間に少し話した。KTが通知票で「5」をもらったと喜んでくれた。私の頃も5段階評価だったが、また5段階評価に戻ったのか。途中で、評価の仕方が変わったような気がしていたが・・・。まあ、私には学校の英語の評価の仕方にあまり興味がないということだろう。
私は、中学では、英語の評価が「3」か「4」だったような気がする。高校で、「2」か「3」だったような気がする。よく覚えていない。決して英語ができる生徒ではなかった。英語がおもしろくなったのは、大学受験の自宅浪人の一年で、「回転読み」を編みだして「音づくり」をやってみたら、急にいろんなことがわかり始めてからだ。
だから、私の英語はまったくの野育ちである。更埴市立の学校、長野県立の高校、私立の大学に行ったが、英語に関してはこれらの学校にお世話になったという思いがほとんどない。
中学一年の時、初めての英語のクラスの何度目かの授業で、クラス中で俺ひとりをだましているんではないかと思ったことを覚えている。みんなして、英語をやっているふりをして、俺にも英語をやっているつもりにさせて、実は英語でもなんでもない変なものをつかませようとしているんじゃないかと思い、異様な気持ちになったのだった。そのことは学校の生徒であった間、誰にも言ったことがなかった。
今になって思い返すならば、あのときの異様な気持ちがつかんでいたことは、意外と正解だったのだと思う。学校がやっているのは、教科の名前は英語でも、実際に生徒が持つものは英語でもなんでもないという場合が多いからだ。今でもそうだ。
通じないカタカナ読みで発音しても、OKが出る授業、つまり、「音づくり」がなされない授業が、少なくとも今でも更埴市とその周辺の学校の授業である。塾のほとんども、生徒に文まるごとをイントネーションを備えた読みで読めるようにさせる力を持っていない。音の問題が、荒野のままに放置されていて、今でも知識としてだけの英語が量産されている。
中学一年の授業で、俺だけが異様な、おかしな気持ちでいるのかと思っていたが、異様でありおかしなものであるのは、学校の英語の授業の方であることが、塾という仕事を長年続けてくるうちにはっきり見えた。中学一年生だった私は、何がどう問題なのかはわからないままに、その授業が異様でおかしなものであることだけはつかんでいたのだと思う。
だいすけ@ゆいまある 様
>さて、例の掲示板のお話ですが、おすすめの掲示板がありました。
http://www.kushinoi.co.jp/CGI_Data.htm
の、Type4 FantasyNight ってやつです。
サンプルはこちらです。
http://www.kushinoi.co.jp/type4/type4.cgi
もちろん、こんなセンスのないやつにはしません。(--;
過去ログは別ファイルに保存、またレス機能ありです。ありがとうございました。掲示板を二つ持ち、「談話室」と「英語論議」に分けると、生徒さんたち同士で話をする場所ができるので好都合だろうとは思ったのでご相談したのでしたが、その後、よく考えて、現在の私には掲示板を二つ持って両方を読みに行ったりする時間がとれないという結論が出ました。
自作している自宅が住める状態になり、ゆっくり手がけていけばいい時が来たら、「談話室」の別仕立てを再度考えようと思います。それまでは、生徒さんたちにも、英語論議の強者揃いのこの掲示板を使っていてもらうしかありません。遠慮せず、飲み会の連絡にでも何にでも使っていて下さい。御礼まで。
ST 様>空(くう)にして空(むな)しからず!中途半端がいけない激しくやることが空(くう)につながる!(略)最近回転読みをやっていて空しくなることもあるのですが、その時はこの言葉を思い出してひたすら回転しています。
またまた乱暴なことを言うようですが、語学というのは、あらかた空しい作業ではないでしょうか。楽しんで英語で読書ができる、あるいは、生活言語に渡り、英語でおしゃべりや議論ができる、あるいは、英語を道具として使い仕事ができる、などのレベルに到達するまでの「語学の過程」では、空しさを激化するような作業が実際の作業だと考えています。使う英語に至るまでの英語、つまり語学の英語では、それが実質だと思います。
この巨大な空しさに耐えることがいやな人は英語などやらないがいいと思っています。なあにが「一週間でできる楽しい英会話」か、あほんだら、というのが私の意見です。本屋に行けば、そんなタイトルの本が並んでいますが、やはり、あほんだらと思います。
原理的に成立するはずのないものを、しゃあしゃあと本のタイトルにしているわけで、英語回りは人だましの汚いあぶくがいつでもぶくぶくと湧き出る場所です。私は、空しさこそが語学の本質だとさえ考えています。
そして、この空しさにこそ、語学の宝は潜んでいると思っています。先日のレッスンで、声が枯れていたので、練習をしすぎたためかと心配になりました。喉に力を入れて声を張り上げる読み方でなく、口の動き、舌の動きを立体的にするように口の筋力を使う読み方をなさるようにとアドバイス申し上げましたが、声が枯れているのは、風邪のためだということでした。風邪はなおりましたか。
津田さん>「七年目の浮気」のビデオですが、練習してある部分の英語は音もイメージも同時に動きます。その他のビデオでも、回転をさせている単語などがあれば同じ現象がおきます。私の場合、発音できる単語は聞き取れる様です。
「音もイメージも同時に」ということが実現しているというご報告、とてもうれしく思いました。これこそが、シナリオを使った「電話でレッスン」でねらったものだからです。
「電話でレッスン」を媒介にする以前と、現在との違いみたいなもので気づかれたことがありましたら、またご報告ください。「知っている」という一語がやっかいな語です。
多くの学校英語や受験英語では、「知っている」というのは知識として知っているにすぎません。そして、このレベルの「知っている」であっても、学校のテストや受験問題を相手になら点がとれるのです。
津田さんの報告してくださったことも、「知っているから聞き取れる」と読み替えることができます。この場合の「知っている」は、知識が知識にとどまるレベルを越え出ており、口の動きや耳の働きをいつもともなっているものです。「動き」や「動態」として実現している「知っている」であり、実は本当に「知っている」と言えるのは、こちらの「知っている」です。こちらの「知っている」でなければ、語学では駄目なのです。
また、「発音できる単語は聞き取れる」というのは、津田さんの「音」の質のよさを語っていると思いました。
本道を歩まれていると思います。どうぞ精進なさってください。
>多くの学校英語や受験英語では、「知っている」というのは知識として知っているにすぎません。そして、このレベルの「知っている」であっても、学校のテストや受験問題を相手になら点がとれるのです。津田さんの報告してくださったことも、「知っているから聞き取れる」と読み替えることができます。この場合の「知っている」は、知識が知識にとどまるレベルを越え出ており、口の動きや耳の働きをいつもともなっているものです。「動き」や「動態」として実現している「知っている」であり、実は本当に「知っている」と言えるのは、こちらの「知っている」です。こちらの「知っている」でなければ、語学では駄目なのです。*この根石先生のアドバイスを読んで千田潤一さんと鹿野晴夫さんの「TOEIC TEST 英語学習ダイアリー」の前書きの言葉を思い出しました。お二人は国弘正雄さんの賛同者だと私は理解しています。その12〜13ページの「知識をスキルに変える」という項目です。少し長いのですが、根石先生のおっしゃることと非常に共通点が多いので引用してみます。
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発想を転換して、英語のトレーニングを始める
2 知識をスキルに変える
英語の実力とは、「スピード対応能力」であり、「即応能力」です。ゆっくり時間をかけて考え、英語を日本語に訳すことができたとしても、全てナチュラルスピードのTOEIC TOEFL では、まったく歯が立ちません。
日本人が英文を訳読しながら読めるスピードは、1分間に75語程度です。これに対し、TVのニュースや、TOEICTOEFL で音声が流れるスピード(ナチュラルスピード)は、1分間に150〜200語です。文字になったものを処理できるスピードの倍以上で音声が流れるわけですから、理解できなくて当然なのです。
「スピード処理能力、即応能力」をつけるには、「英語の勉強をする」という考えを捨て、「英語のトレーニングをする」という考えにたつことが必要です。勉強で、知識としての英語をいくら詰め込んでも、ダメなのです。
「英語をいくら勉強しても、話せない」「TOEIC TOEFLの勉強をしてもスコアが伸びない」という人は、この違いに気付いていないのです。TOEIC TOEFL は、英語の運用能力(=できる)を測るテストです。勉強を(=わかる)をいくらしても、これだけでは「できる」ようにはなりません。同時通訳の神様、国弘正雄先生が提唱されているように、勉強とは、知的記憶(INTELLECTUAL MEMORY)です。知的記憶をいくら増やしても、これだけでは実際に英語を使う、耳(聴く)、口(話す)、目(読む)、指(書く)は動きません。したがって、英語が使えない(スピードに対応できない)のです。
英語が使えるようになるには、これらの器官が考えなくても自然に動くようにする運動記憶(MOTION MEMORY)が必要です。運動記憶のためには、実際に耳口目指を動かしながら体に刷り込む、トレーニングが絶対に必要です。これまでに蓄積した知識の英語は、決して無駄にはなりません。無駄にしないためにも、知識の英語を、トレーニングでスキルに転換しましょう。
この下に図があり、これもここに載せられるととてもいいのですが、残念ながらここでは不可能です。この英語学習日記なるものは書店で求められます。
発行所は丸善株式会社です。 一応営業部の電話番号を書いておきます。
03ー3272ー0521 ファックスは03ー3272ー0693 です。
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根石先生は中学や高校時代英語の成績は普通だった。「どんでんがえし」によると大学浪人時代に自分の頭をとことん鍛え試してみようと決心された。その意志の強さもさることながら、いわゆる「知っているを読んで」のなかにもあるような、知的記憶と運動記憶の問題(入試や学校、内申書という制度の問題と力をつけ将来人の役に立ちかつ糧を得られる実力の問題)をいっきにクリアされたこともすごい。何がすごいのか?今でこそ運動記憶ということを書いた本が出てきたり、音読が大切という人も増えてきて書店にそんな類の本もうれはじめていて、私も理解することができるようになっているが、当時から根石先生はそれを自分で内から沸き上がるものとして理解し実践されてきたということがすごいと思うのである。私のように本で理解したものとは違うのである。だから根石先生について学ぶ人が一人でも増えれば、日本人の英語力は確実に上がっていくのではないかと思うのである。といっても私は根石先生を100%信じているわけではない。それでは教祖様になってしまう。今は94%くらい信じていると自分では思っ
ている。6%は何か。多読は基礎をきちんとマスターしてから(きちんと音のこなれをつくってから)やるべきだと考えていらっしゃるような気がするからである。もし間違っていたらごめんなさい、根石先生。あとは100%という数字にはどんなことがあってもするべきではないと私自身思っているからである。
よくぞ、いってくださいました。また、元気が少しでたような気がします。レッスンの時は本当にかぜだと思っていたのですが、やはり大きな声で回転読みをしていたからのどが少しかれていたようでした。すみません。心配していただいて。
ところで、昨日根石先生に技法グラウンドのテープを送っていただいて以来はじめて自分でテープに吹き込んでみました。60分テープは1ドル25セント(オーストラリアは1ドル=65円前後だと思います)でした。片面の30分に、電話でレッスン以外で自分に課しているDUOの300番台の例文10個を1例文3分ずつ吹き込みました。腕時計の逆算タイマーを使い、何度も繰り返し3分ごとに知らせてくれるものをスタートさせ、ウォークマンに(友達に借りたものですが)吹き込んでいきました。それぞれの例文は最初は本当にゆっくり確実にそしてだんだんとスピードを上げていき、最初は自分にとっての最高速まで上げていく、途中から感情も入ってくる、やさしいものは絵も浮かんでくる、架空の人物を相手にシュミレーションをやっている気分のものもでてくる、一息で3文4文5文といえるものもでてくる。こんな感じです。3分で40〜50回くらい読めます。それを回転書きしたら何回くらいかけるのか?さあ、まだそれはやってみていません。今週中にやります。
回転読みは回転読み。
回転書きは「回転2乗書き」本当は小さな2の数字を上にちょこっとかいて数学の2乗のようにしたかったのですが。こいつ、なにをいってるんじゃーーーー、と思われる方が大方だと思います。
「CDブック英会話絶対音読」講談社、国弘正雄編、の15ページのイラストによると。。。
脳の言語中枢の前のほうにヴェルニッケ中枢というのがありインプット を助けている。
脳の言語中枢の後のほうにブローカ 中枢というのがありアウトプットを助けている。イラストが表現できないのが本当に悔しいです!まあ自分の目耳口指と脳を想像してください。
まずは回転読みをする場合
目で文字をみる→脳の前のインプット中枢に入る→脳の後のアウトプット中枢に入る→口で発音する→発音した音を耳で聞く→それがインプット中枢に入る <終わり>次に発音しながら回転書きをする場合
口で発音する→発音した音を耳で聞く→それがインプット中枢に入る→アウトプット中枢に入る→手や指を使い文字を書く→書いたものが目に映る→それがインプット中枢にはいる→それがまたまたアウトプット中枢に入る→それを口で発音する <終わり>つまり回転読みをした場合はインプット中枢とアウトプット中枢を1回しか流れない(1回につきですが)のに対し、回転書きはそれが1回の動作で2回流れるということです。ややこしい書き方をしましたが、これがよく言われる「体の器官を総動員して覚えると記憶の定着がよい」ということの裏付けにもなるのではないでしょうか?
そこで自分で回転書きを呼ぶ時は今後は回転2乗書きと呼ぶことにしたいと思います。
はじめまして。STと申します。いつも、根石先生のレッスンを土曜日の晩に受けているものです。根石先生のレッスンはほとんど教えて下さいません。しかし私にとってはこの上ないレッスンなのです。著書「どんでんがえし」も非常に大きなきっかけでした。
オーストラリアにきてからは、こちらで世話になっているご家族が9時すぎにはお休みになられるので、しかもこちらは日本より時間が1時間早いので、無理をお願いして先生にいつもより1時間早くしていただいています。その関係で2度ほど奥様が電話にでてくださり、取り次いでくださったりしたのですが、その節はありがとうございました。またどんでんがえしによると子供さんもおられるようで今は何才なのかは存じませんが、どんな子供さんなのかなあと考えたりもしています。
もしよければ、ご家族の方にももしこの大風呂敷に興味がおありなら参加していただけないでしょうか?もちろん興味がなければ関係ない話しでしょうが。いずれにしても帰国したあと、10月以降1週間〜2週間ほど近くのビジネスホテルでも借りておじゃまさせていただく予定ですので、その節はよろしくお願いします。
はじめまして。STと申します。いつも、根石先生のレッスンを土曜日の晩に受けているものです。根石先生のレッスンはほとんど教えて下さいません。しかし私にとってはこの上ないレッスンなのです。著書「どんでんがえし」も非常に大きなきっかけでした。
オーストラリアにきてからは、こちらで世話になっているご家族が9時すぎにはお休みになられるので、しかもこちらは日本より時間が1時間早いので、無理をお願いして先生にいつもより1時間早くしていただいています。その関係で2度ほど奥様が電話にでてくださり、取り次いでくださったりしたのですが、その節はありがとうございました。またどんでんがえしによると子供さんもおられるようで今は何才なのかは存じませんが、どんな子供さんなのかなあと考えたりもしています。
もしよければ、ご家族の方にももしこの大風呂敷に興味がおありなら参加していただけないでしょうか?もちろん興味がなければ関係ない話しでしょうが。いずれにしても帰国したあと、10月以降1週間〜2週間ほど近くのビジネスホテルでも借りておじゃまさせていただく予定ですので、その節はよろしくお願いします。
ごめんなさい。ところで短期間のあいだに連続投稿はできません、のメッセージのあとにこのパターンの失敗をしてしまうのですが、どうしたらよいかどなたか教えてもらえませんか?あとこの上の投稿ボタンの右となりの「消す」ボタンの意味もどなたか教えてもらえませんか?
このダブった投稿のどちらかを消して頂いてもかまいません。(管理者の方へ)
最近、「次のページへ」のボタンはきちんとでるようになりました。
STさんはじめまして。
もっこり@福岡と申します。
実は「ゴースト」レッスンのお仲間です。
私は、ようやくオダ・メイがモリーのアパートに出かけるところまでたどり着きましたが、
最近ちょっとサボり気味停滞気味です。ダブり投稿の件ですが、「投稿」ボタンを二度押しされたのではないでしょうか?
回線が込んでいる場合などには、自分の書き込みが反映されるまで時間が掛かります。
その間に再度ボタンを押してしまうと、ダブル投稿になるようです。
それから、「消す」ボタンは、いったん投稿してしまった記事を消すのではなく、
エディタ(「内容」の下のボックス)で作成途中の文を消去する機能です。根石先生すみません。
レッスン経過の書き込み、多忙につき、もちょっと待ってくださーい。
ST 様>浜谷さんに対する投稿で「インプット自体は、多読でなくてもでき
ます。」というのがありました。根石先生はインプットは回転読みで
やっていくのが一番!と考えておられるのか、それとも「多読でなく
ても」ということは多読であってもある方法でやればインプットに効
果的な方法があると考えておられるのでしょうか?浜谷さんは、インプットをペーパーバックスを使って行ったと言われている方で、非常に珍しい方だと私は思っています。しかし、最初からそうなさったのではなく、中学・高校の頃はきちんと「音読」をなさっていた方であることは、この掲示板が出来る前にメールのやりとりをして教えていただきました。
浜谷さんが初心者の方に奨める方法として、ペーパーバックスの多読(黙読)を提唱しておられ、インプットの方法として多読(黙読)がよいと考えておられるのを知り、初心者にはそれよりも音読がいいのではないかと申し上げたことがありました。
多読と音読は別に矛盾するものではなく、音読で多くの本を読めば、それはそのまま多読です。相互に矛盾せず両立可能な方法ですが、初心者の練習方法として、どちらを主軸にすべきかということで言うなら、私は絶対に音読だと思っているわけです。
浜谷さんと私とで、「初心者」についての捉え方が異なっています。私は、初心者という場合、何ひとつ前提にする条件はありません。まったく初めて英語に触れる人も初心者だと思っています。一方、いくら一流大学を出ていても、英語の読みに英語のイントネーションやリズムが備わっていない人も初心者だと思っています。このどちらにも、「音読」が有効だと思います。「多読」をやる前に「音読」をやるべきだと考えています。「回転読み」は、同一の文を繰り返し言い続けるわけで、これはまったく語学としての英語をはっきり自覚した方法です。語学以外の場面(生活言語の場面)では、こんな馬鹿げたおかしなことは、人をからかう時以外はまず誰もやりません。Is that so? Is that so? Is that so? Is that so? Is that so? と語学の場面で繰り返しても何もおかしなことはないのですが、生活言語の場面で、「そうなんですか?そうなんですか?そうなんですか?そうなんですか?そうなんですか?」と言えば、相手はよほどむかつくと思います。殴られるかもしれません。
「回転読み」は、同一の文に関する多読だと言うこともできますが、しかし、この言い方は、浜谷さんの考えておられる多読とはまるで別のことになってしまいます。浜谷さんの多読は、あくまで多くの本を読むという意味での多読ですし、「回転読み」の多読は、同一の文を繰り返し言い続ける回数が多いという意味で多読です。「回転読み」のミソは同一の文にとどまって思う存分にやるというところにあります。また、浜谷さんの言われる意味での「インプット」の機能を持つものは、私の方法では「電圧装置」を使いこなす上での「回転書き」だと思います。これは、浜谷さんの方法に比べれば「勉強くさい」ものですが、しかし、見た目でなく、心の作業の実質を見れば、ペーパーバックスで知識をインプットするのも、実質は勉強です。生活言語にまみれて、その言語を獲得するのでないかぎり、ペーパーバックスでやろうが「電圧装置」でやろうが、いずれも「机上」の作業であり、勉強です。勉強が勉強であれば、見た目はどちらでも構うことはなく、実質が得られるかどうかだけが問題です。点数ではなく、英語の実質が、です。
私自身は、インプットは「回転読み」でやるのがいいと思っています。多読は、一度「勉強的に」インプットしたものを「保存・熟成・変容」させるのに向いていると思っています。
「回転」の質が上がったら、音も文字もイメージも意味も文法も語法的知識も回転の熱でごった煮にしてから、さらによく攪拌すると、音、文字、イメージ、意味、文法、知識が総合されて、すばやい感覚のようなものが抽出されると思います。この感覚はひとつの総合です。すばやく動く総合というようなものが抽出される。いったんこれをはっきり取り出すことができると、再び解体されて、音、文字、イメージ、意味、文法、知識のそれぞれに戻ったものは、「回転」以前と以後では実は違った顔をしていると思います。それぞれが、自分にとって親しい何かに変わっているはずです。
そういう過程を経て、ある程度の英語の基礎を作ってからは、ペーパーバックスの多読(黙読)は非常にいい方法だと考えています。実は、浜谷さんご自身もまったくこの通りの過程をきちんと踏まえられた方なのであり、多読によるブレイクスルーは、音読を前提としています。浜谷さんご自身が前提をきちんと前提として踏まえた方なのに、他の方に方法をすすめる場合に、自分のブレイクスルーの時点での方法を奨めてしまうと、ご自身が前提としていたものをすっとばしてしまう危険があるという危惧を私が抱いたということです。親しさの度合いというものがあります。女と結婚して、親しんでいるうちに、親しさの度合いが増していき、いつのまにか女が「糠味噌女房」というものになっていたりします。使える英語というのは、知識にしろ、音にしろ、文字(スペリング)にしろなんにしろ、「糠味噌女房」のレベルに達したものであろうかと思います。別の言い方をすれば、「あきあきした」「つくづくもう」というレベルにも達したものです。このレベルに達したものが使える英語です。これは、英語が作る言語的磁場を欠如する日本の英語について真である、と考えます。
ST 様>外国人青年招致事業(いわゆるAET,ALTの人達がきて授業をサポ
ートしていること)についてはいわゆる黒字減らし(根石先生のお
怒りが聞こえてきそうですが)とは、そこここでささやかれている
ことだ思います。英会話学校も税金の無駄使いというのもうなずけ
ます。しかしある程度の力がついてきたら、また利用の目的がはっ
きりしていれば(例えば、外国人の担当講師に日本的事象<たとえ
ばこたつや書道など>についての説明を自分なりに調べて整理して
持っていき、説明の後に質疑応答したものを自分でテープにとって
おき、直されたものを別の講師にまた試してみる、というのを何か
の体験談で読みました)役に立つこともあるのではないでしょうか?何十人もの生徒の中に一人の「外国人青年」を置いても、そこでの生活言語は日本語のままであり、生徒は覚えたままの一つ二つの言い回しを言ってみるだけであり、言ったことが通じれば、「ああ、通じた」と日本語で喜んだりするでしょう。これは実は本当に失礼なことであると思っています。言語が生活言語であるべき場面で、生活言語を語学の言語にしてしまうことは、実に実に失礼なことです。動物園の檻の中に動物たちを入れて眺めることが、動物たちに対して失礼なことであると同じ意味で失礼なことです。俺は観光地じゃない、と私に訴えた外国人青年もいました。この種の失礼さ加減に鈍感な人は結構多いのではないかと思っています。文部省や教育委員会なんぞは鈍感さの最たるものでしょう。
日本の中学生や高校生たちは、英語での思考回路が形成されていない人がほとんどです。思考回路どころか、「音」の問題ひとつとっても、日本の学校英語は基礎の基礎が駄目ですから、上記の光景になってしまいます。ガイジン慣れのためだけならいいでしょうが、中学生や高校生の英語の力の実質部分に作用することは、「外国人青年」にはできません。まじめな青年なら、無力感を噛みしめていると思います。金さえもらえれば、と思っている奴はひとまず楽しくやって、自分の国をなつかしがっているだけのことでしょう。自分の持っている英語が、日本の中学生や高校生の英語の力の実質部分に作用しないことこそが、日本の本当の現実なのですから、根性のあるやつなら、ここに「なぜ?」という疑問符を置き、この現実から再度スタートしようとするでしょうが、今のところ、そのような「外国人青年」には出会ったことがありません。
生活言語であるべき場面で、それを語学の言語に変質させることも失礼なことですが、生活言語から語学の言語に渡るべき場面できちんと渡ることをせず、金だけ受け取って「蛙のつらにしょんべん」であるのならば、これはこれでまた別の意味で失礼な話です。
要するに、日本の金ばらまき役場と日本の学校英語は、これら「外国人青年」によってもナメラレテいるのです。
実は、中学や高校の学校の先生役をやっている「外国人青年」に出会う機会は、私は結構あります。この種の人たちがたむろしている酒場に私も出入りするためです。どうだい、中学生たちはあんたが話しかけることで英語をしゃべるようになるかいというような質問を私はします。ほとんどの答えは「絶望的だ」というものです。当然です。浜谷さんの言われる意味での、「インプット」の絶対量がないのですから。それ以前に、学校英語の「音」は通じないのですから。(Eliot さんの授業を例外とします)
やはり、ここでも、「前提」というものが問題だと思います。
こたつや書道について外国人に説明できるとなれば、これはすでにある一定の語学力を備えた人です。前提となる基礎なり語学力なりをすでに持っている人には、外国人青年は役に立ちます。だから、生徒にではなく、英語の先生の役に立ってしまうのです。
しかし、外国人青年が英語の先生の役に立っているだけではしょうがないので、やはり生徒の役に立たなければ、税金の無駄遣いであると思います。文部省の触れ込みは、あくまで生徒の英語力に役に立たせるために、外国人青年を招いているということになっているはずです。同じ金を使うなら、中学や高校にではなく、大学に外国人青年を送り込んだ方がずっと学生の役に立つと思っています。大学に行けば、外人がいっぱいいるということが常識化すれば、受験生ももっと「音」を大事にするようになるでしょう。
あるいは、浜谷さんのようにガイド資格を持っているような方が組合を作ったとして、その組合に税金を使って外国人青年を配置するなどは非常にいいと思います。
あるいはまた、素読舎のように「音とイメージの同致」をテーマとしている私塾の修了生のグループに対して、一人のあるいは複数の外国人青年を配置してくれるなら、これもまた非常によろしいことです。「電話でレッスン」の生徒さんが、関東、中部、関西、四国などでグループを作り、それぞれのグループに外国人青年を配置してくれても大いに結構です。
文部省の金の使い方は、方法の実質的な力に対して金を配るのではなく、「方法の実質 」の外側で制度的にあるいは法的に決めた条件を満たしている教育機関に金を配っているだけです。素読舎や「電話でレッスン」の生徒さんたちに金が回って来るときはまだまだ来そうにありません。皆さん、怒りを持ちましょう。現在の学校が現在の状態のままであるなら、外国人青年の存在は、生徒の役には立たないと言っているわけです。
根石様舌先がどこにつくのかという点の結論から言えば、「上の前歯の歯茎」であり、「舌先は前歯に一切触れない」というのが正しいと思います。J.D.O'ConnorのBetter English Pronunciation(Cambridge University Press 成美堂からも日本語での注釈付きの版が出ています。この本は英語の発音について非常に役に立つ知識を与えてくれます)の記述は次のようになっています。
/t/and/
The tip of the tongue(not the blade) is firmly against the middle of the alveolar ridge, not too
near the teeth and not near the hard palate./m/and/n/
For /m/ the mouth is blocked by closing the two lips, for /n/ by pressing the tip of the tongue
against the alveolar ridge, and the sides of the tongue against the sides of the palate./l/
The tongue-tip (and the sides of the tongue-blade which cannot be seen in the diagram) are in
firm contact with the alveolar ridge, obstructing the centre of the mouth./ch/and/j/ ←本では発音記号が使ってあります。
The tongue-tip touches the back part of the alveolar ridge.Alveolar ridgeは「歯茎」、hard palateは「硬口蓋」のことであり、O'Connorの説明には一切、upper front
teethは登場しません。それぞれの音の説明には図もついていますが、明らかに舌先は前歯に触れてはいません。日本語ではタ行とダ行の子音は通常舌先を上の前歯の裏に接触させて発音します。この方法でも一応誤解される心配のない/t/d/は出せます。特に/d/の方は、前歯の裏でも歯茎でもほとんど同じ音に聞こえますし、大半の日本人の英語話者はこの方法でしか発音していないでしょうから、実用上の問題は皆無でしょう。ただ、/t/の場合、舌先が歯茎にしっかり接触しないと英語の特徴的な鋭い破裂を伴なう/t/の音は出ません。英語人(これは英語のnative speakerの意味)が「私は」を wuh-TAH-shee-wuh のように発音したら、TAHの最初の部分がまるで/t+h/のように聞こえることがありますが、これが「舌先を歯茎にあてる/t/」の響きです。しかし、多くの言語で/t/d/は日本語の発音と同様、舌先が上の前歯にあたります。フランス語もそうです。フランス人がしゃべる英語の/t/d/は日本人の音に似ています。
ナ行の子音も舌先は前歯の裏にあたります。
/n/と/l/の発音も舌先が前歯の裏だろうが、歯茎だろうが、実用上何ら障害は生じないと思いますが、私は生徒への説明としては/t/d/l/n/ch/j/はすべて「舌先は歯茎にあたる」としています。しかし、実際には生徒の多くは前歯の裏に舌先をあてているようです。それを徹底的に直すというようなことはあまり意味がないと思うので、していません。
「短期連続投稿はできません」というメッセージは回線混雑時にのみおこるのですね。これで納得がいきました。なぜ時々このメッセージがでてくるのか不思議でなりませんでした。このメッセージが出て来ると前のページに戻り再度投稿していました。今後気をつけます。みなさんすみませんでした。ところで、どれくらい待てば、勝手に投稿されるのでしょうか?ともかく、もっこり@福岡さんありがとうございました!助かりました。
もっこり@福岡さんへ:
サムがヘンリー8世をまだ歌っていません!くやしーーーい。あともうちょっとでもっこりさんに追い付けるのですが。私はいま療養で豪州にきていて復習のみにしていることがほとんどです。10月に帰国してからの今までのペースを考えての予定は、56章が10〜12月、78章が1〜3月、910章が4〜6月の予定です。もっこりさんにさらに水をあけられそうですが、マイペースでやっていきますので、今後も「ゴースト」の先輩としてよろしくお願いします!では。
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漢字が表音でなく、表意文字であることに感謝しつつも、どれだけ私に受けたかを表現するには月とすっぽん、きゅうりとなすび、紳士と淑女、(面白くないからやめときます!)くらい大きく違います。くやしいです。でもそれくらい生活言語の場面で回転するとは変なことですよね。
あえてお聞きします。私も根石先生のこの意見には賛成していますが。
>「多読」をやる前に「音読」をやるべきだと考えています。
その第一の理由と根石先生が考えておられることはなんでしょうか?
>多読と音読は別に矛盾するものではなく、音読で多くの本を読めば、それはそのまま多読です。相互に矛盾せず両立可能な方法ですが、初心者の練習方法として、どちらを主軸にすべきかということで言うなら、私は絶対に音読だと思っているわけです。
*私の勝手な分類では
音読をして精読するのが一番よいのではないか?(根石先生)
音読をして多読するのが一番よいのではないか?(浜谷先生)
となっているのですが、根石先生がおっしゃられるように音読と多読は相互に矛盾せず両立可能なのは理解できるのですが、音読をして「精読か多読か」という観点ではいかがお考えでしょうか?
>要するに、日本の金ばらまき役場と日本の学校英語は、これら「外国人青年」によってもナメラレテいるのです。
よくぞ言って下さいました。これは実は私もずっと感じてきたことです。ALTの方々も全然面白くないだろうなあとはずっと思ってきました。
日米貿易交渉にしても、貿易黒字減らしのこの制度にしてもなめられている部分は否定できないのではないかと思います。
あるいは、浜谷さんのようにガイド資格を持っているような方が組合を作ったとして、その組合に税金を使って外国人青年を配置するなどは非常にいいと思います。
*これはいいアイデアですね。でもどういう資格でどういう規模でどういう目的でなどの線引きの問題があるのではないでしょうか?>あるいはまた、素読舎のように「音とイメージの同致」をテーマとしている私塾の修了生のグループに対して、一人のあるいは複数の外国人青年を配置してくれるなら、これもまた非常によろしいことです。
*「音とイメージの同致」という言葉が今後、国弘先生の「只管朗読」のように英語教育を語る上での重要なキーワードにならないといけないと思います。それが実践できている団体にALTを派遣してもらえればすばらしいと思います。>「電話でレッスン」の生徒さんが、関東、中部、関西、四国などでグループを作り、それぞれのグループに外国人青年を配置してくれても大いに結構です。文部省の金の使い方は、方法の実質的な力に対して金を配るのではなく、「方法の実質」の外側で制度的にあるいは法的に決めた条件を満たしている教育機関に金を配っているだけです。
*私は文部科学省の批判はしたくありません。ただ制度的にみたしたところと言われれば、その中で私は働いているので私自身がまず根石先生の教えにより「本当になにが基礎であるのか」ということについてみずから実践しよかったことについては私のできるかぎり教育実践や果ては教育行政になんらかの形ではたらきかけたいと思っています。
そんなこと簡単にできるかよ、と言われれば、たしかに簡単にはできません。しかし、根石先生も制度の外側かもしれませんが、日々激しく実践しておられるのでいろんな方向からの実践が世論を動かし、制度を打ち破ることも必ずありうると思います。私は今の実力では塾をすることもできません。制度の内側でぬくぬくとすごす道を選んでいると思います。情けないとも思います。しかし実力をつけて本当にこの方法でいけるとさらなる確信をしたら、別の道を探して動き出すのではないかともおもいます。すごくずるい言い方ですが、今はこのようなことしか言えません。
根石先生には官僚の批判をせずに英語教育審議会のメンバーになっていただきたいと思うくらいです。すみません。
勝手なことを先生と思っている人に言ってしまいました。>素読舎や「電話でレッスン」の生徒さんたちに金が回って来るときはまだまだ来そうにありません。皆さん、怒りを持ちましょう。
*怒りをもつことは大切なことだと思います。私もエネルギーをもっていろいろと実践していきたいと思います。根石先生を一つのお手本として。
>英語人(これは英語のnative speakerの意味)が「私は」を wuh-TAH-shee-wuh のように発音したら、TAHの最初の部分がまるで/t+h/のように聞こえることがありますが、これが「舌先を歯茎にあてる/t/」の響きです。
*非常にわかりやすい説明だと思います。うんうんと、思わずうなずいてしまいました。授業で使わせていただきます。エリオットさん、これからもいろいろなことを教えて下さいね。よろしくお願いします。
>/n/と/l/の発音も舌先が前歯の裏だろうが、歯茎だろうが、実用上何ら障害は生じないと思いますが、私は生徒への説明としては/t/d/l/n/ch/j/はすべて「舌先は歯茎にあたる」としています。しかし、実際には生徒の多くは前歯の裏に舌先をあてているようです。それを徹底的に直すというようなことはあまり意味がないと思うので、していません。
*/t/d/l/n/に加えて、/ch/とは綴り字のchですか?それとも発音記号の/tlongs/でしょうか?発音記号がタイピングできないのが悔しい!
また/j/も綴り字でしょうか?発音記号の/j/でしょうか?
すみません。エリオットさんにとっては何でもないことでしょうが、私にとっては難しいので。よろしくお願いします。
散歩していました。偶然あった2人に話しかけました。2人はおばさんで庭について話しをしていたようです。いつもの5円玉を渡し、話しのきっかけとしました。いつものように漢字の説明と片面の米の説明をしました。庭の花や木の名前を教えてもらったあと、夕食の準備かなにかで別れました。2人の内の一人がいま家に孫がいるので5円玉を渡して同じように説明してもらえないかということになりました。よろこんでと言って中に入りました。中にはそのおばあさんのご主人とお母さんと孫が3人いました。いろんな話しをしているうちにそのご主人はもと地元の炭鉱で働いておられることがわかりました。その炭鉱はいずれ私は訪れるつもりでいました。さらに翌日滞在先の友達が車貸してくれる日でした。もしよければ一緒にその炭鉱にきていただけませんか?と聞きました。私はもう引退しているからいいよと快く引き受けてくれたのです。今日の午前中にその炭鉱へいってきました。ここワンサギという人口7000人ほどの小さな町も昔は炭鉱労働者でにぎわっていたそうです。そのご主人は顔もひろいらしく、その資料館に顔パスではいれました。お金はいいのかときくといいといってくれたので甘えました。とにかく5円玉さままさです。5円玉のご縁に感謝して残りの旅を続けようと思います。来週の週末からはここビクトリア州を離れてタスマニア州へ2週間の小旅行にいってきます。またタスマニアの便りもいずれお届けできる思います。では。
>/t/d/l/n/に加えて、/ch/とは綴り字のchですか?それとも発音記号の/tlongs/でしょうか?発音記号がタイピングできないのが悔しい!
また/j/も綴り字でしょうか?発音記号の/j/でしょうか?いずれも綴り字です。chは[t∫]で、jは[d3]です。つまりchange[t∫eind3]の最初と最後の音です。
根石さん、今晩は! 大分遅れましたがレスさせて頂きたいと思います。>浜谷さんと私とで、「初心者」についての捉え方が異なっています。私は、初心者という場合、何ひとつ前提にする条件はありません。まったく初めて英語に触れる人も初心者だと思っています。一方、いくら一流大学を出ていても、英語の読みに英語のイントネーションやリズムが備わっていない人も初心者だと思っています。このどちらにも、「音読」が有効だと思います。「多読」をやる前に「音読」をやるべきだと考えています。
古川さんの掲示板で初心者の定義をお話させていただいた際、「社会に出て英語(英会話)に再挑戦しようとしている人」を私は初心者としましたが、「私が関心をもっている」初心者と言う意味ですのでよろしくお願いします。勿論、理論的には「初心者の定義という場合」根石さんの仰るようになにひとつ前提としないのが正しいと思います。
「社会に出て再挑戦しようとした」40数年前の私は初心者だったと思います。勿論中学、高校時代に最高得点を取り続けていましたからその意味では初心者ではなかったかもしれません。しかし「使える英語」を考えた場合は「初心者」に過ぎなかったと思います。全く聴き取れなく、喋れなかったからです。>浜谷さんが初心者の方に奨める方法として、ペーパーバックスの多読(黙読)を提唱しておられ、インプットの方法として多読(黙読)がよいと考えておられるのを知り、初心者にはそれよりも音読がいいのではないかと申し上げたことがありました
「ペーパーバックスの多読」を初心者の方にもお奨めしているのは確かですが「多読(黙読)」とは言ってないと思うのですが・・・。大分前なので記憶が薄くなっています。結論的にいうと、それでもいいと思っています。ただ、「黙読」の場合頭の中では英語の音が響いているように読むことが前提だと言っていますし、私自身いつでも黙読する場合意識的にそういう風に読むことを実行しています。
>私自身は、インプットは「回転読み」でやるのがいいと思っています。多読は、一度「勉強的に」インプットしたものを「保存・熟成・変容」させるのに向いていると思っています。
貴著「英語どんでんがえしのやっつけ方」はまだ完全に読了しておりません。ですが、常に職場(比較的フリータイムがあり、読書出来る環境にあります)に常に携行し、読みやすく、関心をかき立てられるところから読んでいます。大筋では賛同いたしておりますし、根石さんの集中的勉強の仕方の激しさに感動しました。しかし、この段階で私が感じるのは根石さんはSTさんが最近仰ってたようにボトムアップの勉強方法を採られたのではないかと思います。私はやはりSTさんが仰ったようにトップダウンの勉強方法を採ったように思っています。つまり、根石さんは英語を根底から揺り動かしてやっつけられた。私は目的(使える英語をもににする⇒ガイド試験に受かる)を決めて、その目的を達成するためのベストと考えられる方法(多読で語彙・構文をインプットする)を考案し、それに向かって猛進したということです。 私は人それぞれに合った方法で勉強すべきだと考えております。たまたま私が現在関心をもっている対象の方達が前述しましたように「英語(英会話)に再挑戦しようとしている」社会人です。(前述しましたように40数年前の私の姿がそこにあるからです)まあ、私が教えられることは私が経験したことしかないというのが本音ではあります。その点根石さんの方法は全ての方が対象になりますので、私も私の主宰する「英会話学習相談室」で「映画でリスニング」のレッスンの受講を奨めるなど貴「素読舎」の教え方を間接的に採りいれさせていただいております。
http://www1.odn.ne.jp/~cet09590/
ペーパーバッ>クスで知識をインプットするのも、実質は勉強です。生活言語にまみれて、その言語を獲得するのでないかぎり、ペーパーバックスでやろうが「電圧装置」でやろうが、いずれも「机上」の作業であり、勉強です。勉強が勉強であれば、見た目はどちらでも構うことはなく、実質が得られるかどうかだけが問題です。点数ではなく、英語の実質が、です。全くそのとおりだと思います。根石さんには古川さんの掲示板以来議論させていただいて、根本的に共通項があるように感じてきました。それは「英語の実質が、です」と言い切っておられるところです。根石さんは決してTOEICなどのことは一切言われません。私は過去に転職を考えて、ガイドの資格をとりましたが、TOEICについては英会話を教える便宜上受けてみようかなと思う程度で他の英語関係HPの開設者の多くがその点数に強い関心を示していることに違和感を感じています。
「実質的英語⇒使える英語」をかち取ることが大事だと思っています。勿論相談室の来室者には来室期間が相当たった時、進歩の度合いをはかる軽い意味で、受けてみたら?とサジェストしてあげようと考えています。
>浜谷さんご自身が前提をきちんと前提として踏まえた方なのに、他の方に方法をすすめる場合に、自分のブレイクスルーの時点での方法を奨めてしまうと、ご自身が前提としていたものをすっとばしてしまう危険があるという危惧を私が抱いたということです。ご心配いただきかたじけなく存じます。私の指導方針については前述しましたとおりで、ご心配いただいた点についてはかなりクリヤーされたのではないかと考えていますが、根石さんのように実績がないので本当にクリヤーできるかどうかは今は自信をもって言える段階にないことをご理解のうえもう少しの間、あたたかく見守ってくださるようお願いします。この4月から始めた、相談室(チラシ等には「サークル」と唱っています。「相談室」では来室してくれません)が半年経ち1年経つ頃には少しは良い結果をご報告できることと思います。
>親しさの度合いというものがあります。女と結婚して、親しんでいるうちに、親しさの度合いが増していき、いつのまにか女が「糠味噌女房」というものになっていたりします。使える英語というのは、知識にしろ、音にしろ、文字(スペリング)にしろなんにしろ、「糠味噌女房」のレベルに達したものであろうかと思います。
面白い喩えです。さしづめ「女」というのは「単なる英語」で、「糠味噌女房」というのは「使える英語」ということでしょうか?永く、永く付き合っていけば、いやになるほど味がでてくるということでしょうか?根石さんは英語と親しく付き合って全ての点で完成の域に近づけている方だと思います。私は年は上なのにまだそこまで行っていません。親しさが足りないのかも知れません。仏語や西語に手を出したり、そして最近はヤフーで知り合ったフィリッピンのメル友から同国語を教えて貰ったりと浮気ばかりしているからかも知れません。
http://www1.odn.ne.jp/~cet09590/
STさん>今まで自分が持っていたペーパーバックに対する考え方が変わりました!
20〜30%の理解でも読み続けるという方法があったのですね
これをいろんなもので実験してみようと思いました。Stさん、ありがとうございます。私のヒヤリング力向上のために考案した方法を始めて評価して頂きました。元はと言えば、語彙と構文をインプットする方法を母体とする学習法(私が40数年前に思いついた方法で今でこそいろんな人が言っていますが・・・)です。たまたまどうせやるなら分厚い本からやってみようと思って読んだのが「Gonewith the wind」で会話体が一杯入っていたのです。それも南北戦当時の黒人の話言葉も入ってました。当然分るのは20−30%でした。だから全体を理解するのはあきらめて会話体中心に特化して、読む方法に切り換えました。
リーディングの目的が英会話に上達することにあったからです。勿論、白人の会話体については比較的によく分りました。大体会話体というのは日本の小説でもそうですが口語体で書かれていることが多いので分り易いのです。現在私の主宰する「英会話学習相談室」でリーディングの素材としてPenguin Readers level 3 などを取り上げてやってますが、元の小説を映画の脚本をにしたものが多くあり、会話体が多く比較的簡単に読めるのです。>(ペーパーバックヒヤリング読み?(勝手に名付けました、ごめんなさい!、「会話読み」としようかと思ったのですが、根石先生に『喝!』されそうなので「リスニング読み」もやめて、「ヒヤリング読み」としました。この方がより適切な呼び方かもしれません。
このネーミングはいただきました! 英語で言うと"Reading for hearing practice"と言えばいいのでしょうか?
ただ、{根石先生に『喝!』されそうなので「リスニング読み」もやめて・・・}とあるのはどういういみなのかよく分りませんが・・・。STさんからご評価いただきました、いわゆる「ヒヤリング読み」について、根石さんはじめこの掲示板ビュウアーの みなさんのご批評を仰ぎたいとおもいます。どんなものでも結構ですのでお気軽にお寄せいただきたいと存じます。
なお20−30%云々の原文は下記リンクからご覧になれますので宜しくお願いします。
http://www1.odn.ne.jp/~cet09590/
Eliot 様 ST 様これまでに「音」に関して教えていただいたことをまとめておきます。
(発音原則)
・ th の前の t,d,l,n は上の歯の裏あるいは歯先に舌の先をもっていき、脱落(あるいは黙音化)させる
(Eliot)
・ t,d,l,n,ch,j は歯茎に舌の先をつける (Eliot)
(発音個々)
・she は、口笛を吹くように口先を丸くすると出る。(根石)
・she は、「(しずかにしてもらうときにいう)シーーーッ」 (ST)
・see は、口の両端を横にひっぱると出る。(子供がイーッだ、とやるときの口の形、根石)----------------------------------------------------
Eliot 様
ご教示ありがとうございました。
t,d,l,n は「歯裏」ではなく、あくまで「歯茎」だとのことお教えいただきありがとうございました。自分で気を つけて、t音を含む単語を何度も言ってみたら、t音に関しては歯裏には触っていないのに気づきました。私の場合、l音を出すと舌先の4分の1から5分の1ほどの面積が歯裏に触ります。d音も歯茎の方で、歯裏には触っていません。
d音は歯裏でも歯茎でも同じ音が出るとお聞きし、試してみました。あれま、ほんとだ。これは気づきませんでした。ch, j についても、口を動かしてみると確かに、t、d などと同じ位置でしたが、これまでの私の分類では、舌の位置として t,d,l,n の仲間に入っていませんでした。これも新知識。
また、Eliot さんが書かれたものを読んでいるとき、以前歯医者さんに言われたことを思い出しました。私の場合、歯茎がかなり小さくなっていると言われたのでした。軽い歯周病だが、長く放置してあるので、歯茎が減って小さくなっているということでした。鏡を見てみたら、若い頃あった歯茎の柔らかい部分がほとんどなくなっているのが、目で見てわかりました。見た目では、歯が長くなっていました。元、歯茎にくるまれていた部分(歯の根の方)が見えるようになっていたのです。歯の裏側でも同じように歯茎が減っているとすれば、このことと、特にl音のとき、舌の先が歯に触っているのと関係あるんじゃないかとも思ったのでした。t、d、l、n の位置が「歯の裏」だと言っていたのは、もしかして私が年寄りであるからだったのか???いやはや情けない。若い生徒さんには、「歯茎」と言おうと思います。
年寄りの生徒さんは今はいません(以前はいました)が、歯を見せてもらって、歯の根元が現れているようなら、歯に触ってもいいよと言うことに方針を変更します。いやはや。 wuh-TAH-shee-wuh についてもやってみましたが、TAH は確かに鋭い破裂音になり、歯にはまるで触っていませんでした。
これをやっていて、昔、娘がアメリカ人をいじめていたのを思い出しました。ジェリーというやつで、ロンドンで知り合って友達になり、私の家に遊びに来ていたのでしたが、小学校3年生くらいだった娘は、ジェリーに「鶴」と言えと命じ、ジェリーがどうしても発音できず、true と言ってしまうのに対し、「違う、鶴だ」と何度も言わせていました。その話が出ると、娘は「いやな子供だねえ」と言います。「ジェリーさんに悪いことをした」とも言います。
今回のお話の中で、あれっと思ったことがあります。日本人はタ行とダ行は舌先を歯裏に接触させるとのことでしたが、私の場合は、口蓋の歯茎寄りのところに触っています。歯には触りません。何度やってみてもそうです。これは、日本語の発音としては標準(多数派)ではないのでしょうか。お教えいただいた本はいずれ必ず買おうと思いますが、しばらくは私が質問者になって、口の動かし方を Eliotさんに質問して答えていただくようなことをしてみたいと思います。後でまとめて、私のホームページに掲載すれば、この掲示板を読みに来られる方の参考になる文献がひとつできます。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。ST さんが Eliot さんに質問して答えていただいた場合も、この文献にくわえさせていただきます。
再度、英語の発音ですが、S 音で終わる語に th 音で始まる語が来ると、むちゃくちゃ言いにくいのですが、これは Eliot さんはどのように処理されておられるでしょうか。
お暇なときで結構ですので、お教えいただきたくお願いいたします。
素読舎日録金曜日、妻は中学生、高校生を相手に塾。私は、「電話でレッスン」。Mちゃんは、山口から東京のおばあちゃんちに遊びに来ていて、東京から電話。東京からの電話でも、山口からの電話と同じようにときどきひどい雑音が入る。単語の途中の d 音に 小さな u 音がくっついているが要らない音であることを注意。次に、名古屋K君。なめらかにつなげて言うと、音があいまいになったりいいかげんになったりしがち。逆に、音をくっきりと言うと、文がとぎれてしまいがち。このどちらもまずい。「くっきりとなめらかに」を実現する練習をしておいてくれるようにと言う。次に、長野Yさん。この人の音は非常によくなった。始めた頃とはまるで違う音が出ている。しかし、テストに長いものを出したせいで、四苦八苦していた。テストに時間を食われ、新しい文できず。重量級のシナリオなので、テスト範囲が先に進んだだけでも練習は先に進んでいる。めげないでほしいと思う。
http://www.asahi-net.or.jp/~ax9y-nis
>今日、家からメールが届き、浜谷さんからのメールを読みました。帰国
後の10月に会っていただけるようなので楽しみです。いろいろなお話し
を聞けるものと本当に楽しみです!この掲示板で皆さんが共通の話題を通じて知り合っていくのを見ると、掲示板を作ってよかったと思います。それにしても、地元長野からの書き込みが少ないなあ。
ST 様>ゴーストのテキストの後のことですが、私としては「ミセスダ
ウト」か「ペイフォワード」がぜひやりたいのですが。現在、妻がやっている分と合わせると、10本近くのシナリオを同時進行でやっていて、これはほんとにしんどいです。今年一年は地獄を覚悟でやっております。
10本程度のレパートリーが出来たら、後は、少しずつレパートリーを広げていきたい。何しろ、年寄りですから体力がないのです。
そうですね。ST さんからは、以前から「ミセスダウト」をやりたいとお聞きしていました。「ミセスダウト」と 「ミッドナイトラン」の二本立てで行きますか。
>私の相談室で4月より一日当たり30分という短時間ですがリーデ
ィングタイムを設けており、私がデモリーディングをやっているので
すが、一応の手答えは感じています。デモリーディングであれば、当然「音読」だと思います。「黙読」のデモリーディングというのは成り立たないので・・・。
「音読」を取り入れてくださったのは正解だと思います。実際のクラスの運営となると、様々な工夫が必要になってくると思いますが・・・。
教室のような形でやるには、数が多ければデモリーディングと生徒の一斉読み、少数なら生徒ひとりずつを相手に音読指導、というのがいいと思っています。もちろん、一人ずつを相手にした方が、生徒が発音したものをその場で直すということができ、効果があります。>特に「電圧装置」が非常に骨の折れそうな作業に思えるのです・・
・。私がペーパーバックの多読を奨めている背景には極力勉強スタイ
ルを避けるという狙いが基本にあります。「英語に再挑戦する社会人」
に向く方法だと考えているのですがどうでしょうか?英語の実質になるようにインプットすること自体は、どっちのスタイルでやってもしょせんご苦労なことであると思います。私が、方法の基本に素読を据えてあるのは、徐々に徐々に生徒の意識の深い層にインプットしたものを沈めるためです。これに対して、「電圧装置」は短期間にどかんと力をつけてしまいたい人向けです。これは素読とは異質なものです。小学館文庫では、読者の対象を社会人にまで広げてありますが、種本となった「英語のやっつけ方」では、読者対象は大学受験生でした。種本の性質が反映しています。
「電圧装置」は一人で「机上」で行うものです。
「勉強スタイル」になるのを避けるには、「電圧装置」よりも、ペーパーバックスの多読の方がいいと思います。
しかし、これもなかなか理解してもらえないのだなということは、浜谷さんの掲示板を少し読ませていただいた時に感じました。相も変わらず、外人のいる英会話学校の方がいいと思っている人が多いのでしょう。
私は、逆に思い切って、大人の人に「勉強スタイル」をとらせています。私の地元の生徒さんには、英会話学校にだまされたことのある方が少なからずいます。この人たちは、勉強そのものが必要であるとわかっていてくれるので、「勉強スタイル」を続けてくれます。
「英語に再挑戦する社会人」を相手に教室の形でやられるには、徐々に意識の深い層に沈める方法も検討してみてください。私の場合は、原理としての素読の他に、「復習範囲を手放さない」というものがあります。少量ずつ先に進め、大量に復習(を兼ねたテスト)を行うというものです。復習範囲は何度でも蒸し返します。これで基礎がしっかりしてくれば、自分で多読を始める人も出てくると思っています。長野のBさんという方は、私が何もアドバイスしたわけではないのに、自分からペーパーバックスを読み始めました。
内部音声を響かせながらの多読(黙読)を楽しめるようになるのに、20〜30パーセントの理解でもいいからやれと言っても、よほど根性のある人(浜谷さん)以外にはなかなか継続は難しかろうと思っています。このごり押しは、難行苦行であり、「電圧装置」よりもはるかにきついと思います。テキストをうまく選んで、60〜70パーセントの理解度のものを薦めるのが現実的かと思いました。
ただし、ST さんのように、「20〜30パーセント」の理解でも読んでいいのか! と開眼してくださる人もいますから、浜谷さんの方法は、少数の人には非常に向いていると思います。
いずれにせよ、ブレイクスルーした人は、どこかでごり押しをやっています。このことに関しては、私は生徒さんに、「いつかはどかんとやれ」と言っています。いつどかんとやるかは、生徒さんにまかせています。だから、私の仕事は、どかんとやれるようにするための準備だとも思っています。どかんとやろうとして、どかんとやれる人は、必ずそれをやれるだけの前提を持っています。私がやっているのは、その前提となるものを持ってもらうことです。
前提となるものを持っても、どかんとやろうとしない人は、英語には縁のない人かもしれません。
このどかんとやれる時期が来て、しかも条件が許すなら、英語の磁場に身を置き、生活言語まみれで耳と口を鍛えるのもひとつの方法だと思っています。外国に渡り、英語を身につける場合に、もっとも適する時期は、「どかんとやれる」時期です。いずれにせよ、私の仕事は、「どかん以前」にあります。これは、中学生や高校生を相手にしていても、社会人の方を相手にしていても同じことです。「どかん以後」の人は、私の「電話でレッスン」を手伝って欲しい方です。しかし、「どかん以後」であっても、人に英語力を持たせることは、自分の英語力を作ることとは違った難しさがありますから、短期間生徒になっていただいて、人に英語力を持たせる方法を学んでいただこうとも考えています。現在、塾の先生が二人、学校の先生が一人、生徒さんにいらっしゃいます。
「どかん以後」の方には、一年ほどの短いレッスンを受けていただいて、その後は「どかん以前」の人に方法を伝えて欲しいと願っています。
基本的に古い記事の方からコメントしていきたいと考えています。
これは、私の方法のうちの「復習範囲を手放さない」というやつと関係あるかもしれません。
>20−30%しか理解できないまま読みつづけるというのがいかに
苦痛かはご想像にお任せしますが、そういう本でも最後まで読みつづ
け、(勿論この場合は音読です。)本棚に読んだ記録として並べられ
ていくのを見ていると励みにもなりました。根石さんが仰っている素
読の一種であったような気がしています。えっ! 「音読」だったんですか。私は、浜谷さんの方法は、内部音声を響かせていても、黙読だとばかり思っていました。どこかでおたずねして、内部音声を響かせた黙読だとお聞きしたような気がしていたものですから・・・。すみません。読み過ごしておりました。
まあ、両方ともやられたのだと思いますが、ペーパーバックスの場合、(実際に声を出す)「音読」と、(内部音声を響かせる)「黙読」のどちらをたくさんやられたのでしょうか。「音読」だとすると、知らない単語に出会っても辞書をひかないとおっしゃっておられたこととぶつかりあうと思うんですが・・・。つまり、知らない単語は読み(発音)もわからないことが多いのですが、これはどう「音読」なさるのでしょうか。
私はペーパーバックスはひたすら黙読です。知らない単語が出てきたら、字の並びだけにらみ、内部音声としてはなるべく発音しないように留保しています。どうしても見当をつけて、(内部音声として)発音してしまいたくなります。これがつらいところです。
私もお伺いしたいです。どちらがより多いのか。今までに実際に浜谷先生がなさった方法で。ペーパーバックのリーディングで音読をされた方が多いのか、それともサブヴォーカライゼーションをしてでも黙読で読まれた量の方が多いのか。ぜひ、急ぎませんので回答をお願いできればと思います。
60分テープを買って、実際に片面に回転読みをしましたが、実はそのB面にペーパーバックの音読のリーディングをやってみたのです。確かに、次のような問題が出てきました。
>「音読」だとすると、知らない単語に出会っても辞書をひかないとおっしゃっておられたこととぶつかりあうと思うんですが・・・。つまり、知らない単語は読み(発音)もわからないことが多いのですが、これはどう「音読」なさるのでしょうか。さて、私は困りました。どのように音読したらよいものか。しかし、以前の浜谷先生の掲示板にあったように、とりあえず既知のフォニックスの知識や語幹/接頭辞/接尾辞などの知識を総動員してとにかくカタカナ発音ででも読み通しました。そこで思ったのはやはりこのように会話で聞くときはわからない単語があった状態でも聞き続けなければならない状況をつくるのにはこの方法は有効ということです。一方、根石先生が指摘なさること(つまり音読すれば必ず読めない単語で詰まってしまい(特に初心者(綴りと音の基本的なルールがまだ身についていない人)にその傾向が強い)調べたくなるストレスの付加がどうしてもかかってしまう恐れが大きいということ)が起こり得ました。私の場合は。
この辺りで根石先生と浜谷先生のあいだでいろいろとご議論いただけると非常に私としてはうれしいのですが。
まだ「ゴースト」を半分もいっていない者にいう資格はありませんね。すみません。
でもあえて根石先生に??があります。先生の電話でレッスンは素読塾で基礎を身につけられた方や英語をやりなおしたい方、磨き直したい方などのために開かれていると思うのですが。特にどちらかというと頭の固い社会人の場合は、先生自身が必ずしもこなれを作らなくても技法グラウンドのテストの文のみ事前に練習してさえいただければ、受講者の本当に心からやりたい本をやるほうがより長続きすると思うのですが、いかがでしょうか?これでは根石先生の基本的な考え方に沿わずダメだとおっしゃるかもしれず、非常に言いにくいのですが、畏れ多くも申し上げます。根石先生自身が受講者の映画のシナリオ全てにおいてこなれを作って行くことは物理的にもかなりのご負担になるのではないかと思うのです。もちろん受講者の立場ですから、先生の指定された教材群の中から選ぶのが当然ですし、こんなことは本来掲示板で書くことではないかもしれませんが、あえて私は自分の意見として載せたいのです。
もちろん最初に書いたようにまず私が「ゴースト」をきちんと終わらせるのが先決ですが。今のところの目標では2002年の6月に終わらせたいと思っています。
>金曜日、妻は中学生、高校生を相手に塾。私は、「電話でレッスン」。Mちゃんは、山口から東京のおばあちゃんちに遊びに来ていて、東京から電話。
*私も豪州からの「電話でレッスン」で電話代の恐怖におびえつつも、生活言語に身を置いているので、回転練習に気合いが入る。こちらは人口は少なく、道を歩きながらぶつぶつ言っていてもそれほど迷惑にならないから、牛の鳴き声と合唱しながら大声で回転読みしていたらのどを少しつぶす。そのことで後で、電話でレッスンで根石先生にアドバイスをいただだく。クレジット会社からのOVERSEAS CALLの請求にびびりながら、それを理由に復習させて下さいとお願いしているのは甘えだと気付く。今日のレッスンでは4章の残りの2ページを片付けようかなあ。そうそう今日は友達の勤務中高一貫校の校長先生から夕食のお誘いを受けている。日本時間の8時半にかけられるかなあ。>東京からの電話でも、山口からの電話と同じようにときどきひどい雑音が入る。単語の途中の d 音に 小さな u音がくっついているが要らない音であることを注意。
*豪州からの電話では雑音は入りますか?根石先生。最近発音の注意を受けないので少しものたりない感じもします。最初の頃にアドバイスいただいたaeの発音のアドバイスは大変役に立ちました。唇の両端をおもいきり広げて、というアドバイスです。ありがとうございました。今後も「びしばし」指摘をお願いします。なまじ発音が少しできると思っているような私には個人のくせは見えにくいものですから。自分の発音をテープでとってその発音にショックを受けたときのようなアドバイスを先生からいただけるのはありがたいです。
>次に、名古屋K君。なめらかにつなげて言うと、音があいまいになったりいいかげんになったりしがち。逆に、音をくっきりと言うと、文がとぎれてしまいがち。このどちらもまずい。「くっきりとなめらかに」を実現する練習をしておいてくれるようにと言う。
*これなんですよね。私の今後の課題も。つまり、速く言おうとすると崩れがち。ゆっくりいうと離れがち。そこでエリオットさんのような方がもっておられる「音法」の詳しい知識が必要になってくるのだと思います。基本の発音は私はそれなりに我流で習得しましたが、エリオットさんの知識には本当に脱帽です。一度お会いできればうれしいです。同じ発音記号でも次にくるものやその他の原因で音は微妙に変化する。面白いですね。私もエリオットさんのように実践でも理論でもできるようになりたい!>次に、長野Yさん。この人の音は非常によくなった。始めた頃とはまるで違う音が出ている。しかし、テストに長いものを出したせいで、四苦八苦していた。テストに時間を食われ、新しい文できず。
*私も長い文をテストに出されると困ります。「もう1回お願いします。」の連呼となる。「メモをとってもらって結構ですから」との根石先生のやさしいアドバイス。でもどこまでメモをとってよいのやら。。。>重量級のシナリオなので、テスト範囲が先に進んだだけでも練習は先に進んでいる。めげないでほしいと思う。
*知りたいです。その「重量級のシナリオ」。一体何ですか。
>この掲示板で皆さんが共通の話題を通じて知り合っていくのを見ると、掲示板を作ってよかったと思います。それにしても、地元長野からの書き込みが少ないなあ。
*地元長野で少ないのは、先生自身が教えておられて、生徒さんにしょっちゅう会っておられるからではないですか?とにかく私は根石先生さまさまです。この掲示板を立ち上げていただいたおかげで、浜谷先生やエリオット先生(今回からエリオットさんも先生と呼ばせて頂きます。もともと「中学高校の先生」ですものね。)に間接的ではありますが出会えるというのは素晴しいことです。ありがとうございます!
>いずれも綴り字です。chは[t∫]で、jは[d3]です。つまりchange[t∫eind3]の最初と最後の音です。
*またまた疑問が出てきてしまいました。すみません。何度も質問して。[d3]というのはどういうことなのでしょうか?また[d1][d2][d4]などもあるのでしょうか?また、この辺りのことをわかりやすく紹介してある本などあればぜひ教えて下さい!
エリオット先生
ペンネームのEliotはどこから来ているのでしょうか?私は映画ETの少年エリオット君を思いだしたのですが。すみません。しょうもないことを聞いて。
3日目です。
今日の目玉は、ボストン美術館に行くことです。
一応、世界3大美術館といわれているそうですが、、、。
とにかく、保存状態が非常にいいということと、東洋文化、日本文化の所蔵品目が多いということです。
最寄りの駅、ビーコンスフィールドから地下鉄に乗り込もうとしたら、黒人の女性運転手さんが、「コインじゃなきゃだめ」の一点張り。
最後には、どうしたらいいか分からない我々一行に、
「今度乗ったときに払って!」
と冷たくあしわられました。仕事時代に通ってたバスでも、大銭もっていてもコインなしのとき、「次回払ってください」
と言われたもんだったなあ。
ここ数日ボストンではめずらしいほどの高温だそうです。ということで地下鉄の中は、快適です。ところがです。
冷房の冷たさと、ギシギシいう地下鉄の揺れとあいまって、Uさんの調子が悪くなってしまいました。いやな汗をかいています。
さて大変です。後ついてけば大丈夫とはいえない状況になってまいりました。ボストン美術館の最寄り駅もよくわかりません。
そこで、私は、後ろの席にいた男性におたずねしました。
「ボストン美術館に行きたいです。どこの駅でしょうか」
「次の駅だよ」
しかめっつらのまま、男性は言いました。
すると、たしかに駅は美術館の真ん前でとまりました。
しかし、依然体調がすぐれない、Uさんを先に降ろしてから、その男性に向かって大声で、
「どうもありがとうございました」
というと、さすがににっこりして笑ってくれたのでした。(つづく)
>私はやはりSTさんが仰ったようにトップダウンの勉強方法を採ったように思っています。つまり、根石さんは英語を根底から揺り動かしてやっつけられた。私は目的(使える英語をもににする⇒ガイド試験に受かる)を決めて、その目的を達成するためのベストと考えられる方法(多読で語彙・構文をインプットする)を考案し、それに向かって猛進したということです。 私は人それぞれに合った方法で勉強すべきだと考えております。*勉強には個人差が当然あります。語学教育論でこんなにもいろいろな方法がこれまで論じられてきたことともこのことは無関係ではないかもしれません。その人が一番よいと考えている方法を試してみるのが一番です。それでどうも違うなと感じたら自分で修正していくのです。それが勉強や学習ということかもしれません。しかし初心者の方を導いていくのによいだろうという方法論はあると信じています。そういう意味で私はこのところ根石先生のような方に巡り会えたことに本当に感謝しています。
>古川さんの掲示板で初心者の定義をお話させていただいた際、「社会に出て英語(英会話)に再挑戦しようとしている人」を私は初心者としましたが、「私が関心をもっている」初心者と言う意味ですのでよろしくお願いします。
勿論、理論的には「初心者の定義という場合」根石さんの仰るようになにひとつ前提としないのが正しいと思います。*「初心者」の定義として私の意見を述べさせて下さい。今まで根石先生や浜谷先生のご議論を読んで私なりに初心者と考えるのは「音と文字の同致の基礎を練習している最中の人」ということになります。これが出来た人はとりあえず初心者の域を出て「初級者」と考えてよいのではないかと思います。根石先生の言葉と借りればさらに「中級者」の定義としては「音とイメージの同致の基礎を練習している最中の人」ということになります。これが出来た人はとりあえず中級者の域を出て「上級者」と考えてよいのではないかと思います。そこから上は私ものぞいたことがないのでわかりません。私はいま「音とイメージの同致の基礎を練習している最中の人」だと自分で思っていますので「中級者」でしょうか?いやでも中級者としては最低でもTOEICで730をとってから名乗るべきだとも思いますが。逆に言うとそういう資格の点などにこだわってしまう部分がまだ初級者なのかもしれません。この一連の「定義」については、根石先生に一度目を通して頂けると非常にありがたいのですが。
>。。。分るのは20−30%でした。だから全体を理解するのはあきらめて会話体中心に特化して、読む方法に切り換えました。リーディングの目的が英会話に上達することにあったからです。
*一つ理解が深まりました。会話の部分を抽出して音読されたのですね。面白い方法ですね。ペーパーバックをあまり読まない私にとってためになる方法です。早速一度テープにとり実験してみたのですが、「ト書き」の部分も全て音読してしまっていました。これでは確かにしんどいですよね。今後もこの会話の部分に特化してペーパーバックを音読することをやっていきたいと思います。浜谷先生ありがとうございました。>現在私の主宰する「英会話学習相談室」でリーディングの素材としてPenguin Readers level 3 などを取り上げてやってますが、元の小説を映画の脚本をにしたものが多くあり、会話体が多く比較的簡単に読めるのです。
*この辺りのことで聞きたいことがたくさんあります。浜谷さんのこれまでの実績をもとにして私なりのペーパーバックのリストを作りたいと思ってきました。ぜひよろしくお願いします!今度お会いする時にPENGUIN READERSの辺りのこともぜひいろいろと聞きたいです!!>(ペーパーバックヒヤリング読み?(勝手に名付けました、ごめんなさい!、「会話読み」としようかと思ったのですが、根石先生に『喝!』されそうなので「リスニング読み」もやめて、「ヒヤリング読み」としました。この方がより適切な呼び方かもしれません。
このネーミングはいただきました! 英語で言うと"Reading for hearing practice"と言えばいいのでしょうか?
ただ、{根石先生に『喝!』されそうなので「リスニング読み」もやめて・・・}とあるのはどういういみなのかよく分りませんが・・・。
*その理由ははっきり覚えていませんが、根石先生が以前掲示板でリスニングという言葉を否定されていたからです。あまり詳しいことは覚えていません。すみません。
さて、不思議なことに、英語でしゃべろうとして、「えいやさ!」と重い腰を上げるようなしんどさを感じないのです。
もちろん、多くは買い物時や飛行機の機内でのスチュワーデスさんとの会話だったり、決まり文句が多いのですが、おそらく塾の練習でほぼ毎日英語に触れているためだと思います、余裕があるのです。
たとえば、微々たる話ですけど、
「コーヒーと紅茶、どちらにします?」
と言われてものすごく緊張して、他のを頼みたいのに「コーヒーをお願いします」と頼んでしまったりしていたのが、
「なにがあるの?」
と聞く余裕ができたりです。
それが、英会話教室に通っていた時と素読舎に通っている時とで、あまり差がないか、あるいはそれ以上に会話するのに力が抜けました。それならば、英会話学校に行かなくても、英語の磁場のないところで身につけた英語で充分じゃないかと、思いました。また、よく英会話学校には、「白人に英語を教えてもらおう」といううたい文句があります。そのためか、英語に対する立場が、そう思うと思わないとにかかわらず「英語を持つ人は偉いという主従関係」が発生してしまいます。でも、塾の場合、英語は会話の道具でしかないとまざまざと示されます。しょせん教える側も学ぶ側も日本人です。英語ができるかできないかは、練習の差ぐらいなことです。そうやって覚えた英語は、コミュニケーションの道具にすぎません。そして、それでいいのです。
それから、漠然とですが英語の意味のようなものが聞き取れる瞬間がありました。日本語に訳さず聞こえてきます。
理由はわかりません。それが正しく捉えているものなのかは、まだまだ自信が持てませんが。
これは、電話でレッスンと中学の教科書のおかげのように思います。映画の音声を四六時中聞いていることや、中学英語に載っている使える英語のおかげのように思います。(つづく)
根石様
>・ th の前の t,d,l,n は上の歯の裏あるいは歯先に舌の先をもっていき、脱落(あるいは黙音化)させる
(Eliot)「thの前のt,d,l,nは歯茎ではなくて上の前歯の裏あるいは歯先に舌の先をあてて発音する。ただし、tとdは舌先をあてたまま息の流れを絶ち、一瞬の無音状態を生じさせた後、直ちにthを発音する」
thの前でl/nが脱落したり、無音化するということはありません。舌先のあたる位置が前歯の裏側になるというだけです。また、通常t/d+thの場合もt/dが脱落(=消滅)するということもありません。I open the door./I opened the door.が同じに発音されることはなく、edの部分は舌先を前歯の裏にあてたままでの一瞬の無音状態によって表現されます。では、I spend the money./I spent the money.とか I wrote the letter./I rode the bus.の中に出て来るspend/spent, wrote/rodeの発音はそれぞれ同じでしょうか? いえ、無音状態といってもdとtは微妙に違います。これを説明するのはなかなかむずかしいのですが、しいて言えば、d+thのときのdには舌先を上の前歯の裏にあてた状態のままでもかすかに音があるのです。舌をdの位置にセットして、鼻をつまんで(これはnの発音をしてしまわないための措置)、舌はしっかりつけたまま、声を一瞬だけ出してみてください。ほんの一瞬、のど、つまり声帯から鼻の方へ「ッグ」という感じの音が聞こえるでしょう。この響きがd+thのdのところで一瞬聞こえるので、d+thとt+thは区別できます。実はこれ以外にもイントネーションの違いや、d/tの前の母音の長さの違いなどがあって、d+thとt+thは区別されるのですが、この説明はかなり複雑になるので今回は触れません。
d+thでdが完全に脱落することがあるのは and th...の場合です。Send this dictionary and these magazine to your brother.の中で、Send thisのdは無音化します。私は生徒たちにはそれを「Sendのdは息を詰めるだけ」と説明します。しかし、and theseのdは普通の速さの発話では完全に脱落します。つまりan theseと発音すればいいわけです。
>d音は歯裏でも歯茎でも同じ音が出るとお聞きし、試してみました。あれま、ほんとだ。これは気づきませんでした。ch, j についても、口を動かしてみると確かに、t、d などと同じ位置でしたが、これまでの私の分類では、舌の位置として t,d,l,n の仲間に入っていませんでした。これも新知識。
*これに関しては私は疑問が残ります。根石先生は新知識とおっしゃいますが、私は/t/d/n/l/ は同じでもそれらと/ch/j/ (こちらは綴字表記)は違うと思います。短期大学時代に発音記号を自分なりに分類してみたのですが、その時に思ったのが、根石先生と同じく/t/d/n/l/ はほとんど(このほとんどというところが味噌ですが、あとで述べます)同じだと思いました。発音記号がよくできているなあと関心したのが、/tLONGs/(ああ、悔しい!!!発音記号がワープロで書けない!、/LONGs/は/s/を立てに伸ばしたあの記号です)です。なぜ発音記号は音素なのに2つ文字があるのだろうという所から出てきた素朴な疑問を見事に解決してくれたのでした。
つまり、数学みたいですが、
/tLONGs/=/t/+/LONGs/ つまり、/t/の位置から/LONGs/の位置への移動なのです!
/t/は一瞬の音、一方、/LONGs/は続けて出すことの出来る音ですよね。
だから/t/から/LONGs/へ位置的に瞬間移動していくのでこんな発音記号なのに2文字あるという訳です。たぶんエリオット先生はもちろんのこと、根石先生もこんなことはご存じのことと思いますが、私は短大時代、つまり英語を習い始めて8年ほど経った時に自分の中では「大発見大事件」だったのです。このことはもちろん無声音に限らずもちろん有声音についても言えます。つまり/d平仮名の「ふ」の最後の二角をのぞいたようなあの記号です!/=/d/+/その記号/
それにしても発音記号が書けないのは悔しい!!!
あとで述べますと言ったことについてほんの少しだけ書きます。
たとえば同じ発音記号の/l/ひとつとってみてもご存じのように
light L 例えば language list のように最後にこないl
dark L 例えば will drill のように最後にくるl
の2種類があり前者は歯茎につけるが後者は付けないことの方が多いのか付けないのが本当のような気もします。そのあたりの専門的なことはぜひエリオット先生にお聞きしたいところです。
また、同じ/t/でも次にくる母音によってその舌の位置は違うはずです。このことは日本で「たちつてと」を言ったときでも明らかです。専門ではないので間違ったことをいうかもしれませんが、「た」より「ち」のほうがより舌の位置が後にきておりほとんと硬口蓋をタッチしているように思います。また、「つ」は/ts/の英語の音にあたるので/t/の位置から/s/の位置に瞬間移動して最終的には/s/の位置になると思います。また「て」は「と」より舌の位置が後にきていると思います。
そういうことで必ずしも同じ子音でも次にくる母音によって微妙に位置を変えてくると思います。しかしエリオット先生もおっしゃるようにその辺りは、些末な事項になるので生徒には教えてはならないかもしれません。でもいろいろとエリオット先生や根石先生にそのあたりのことをいろいろと聞きたいです。よろしくお願いします。
>d+thでdが完全に脱落することがあるのは and th...の場合です。Send this dictionary and these magazine to your brother.の中で、Send thisのdは無音化します。私は生徒たちにはそれを「Sendのdは息を詰めるだけ」と説明します。しかし、and theseのdは普通の速さの発話では完全に脱落します。つまりan theseと発音すればいいわけです。
*なんと明解な説明でしょう!感動しました!>では、I spend the money./I spent the money.とか I wrote the letter./I rode the bus.の中に出て来る
spend/spent, wrote/rodeの発音はそれぞれ同じでしょうか? いえ、無音状態といってもdと tは微妙に違います。これを説明するのはなかなかむずかしいのですが、しいて言えば、d+thのときのdには舌先を上の前歯の裏にあてた状態のままでもかすかに音があるのです。舌をdの位置にセットして、鼻をつまんで(これはnの発音をしてしまわないための措置)、舌はしっかりつけたまま、声を一瞬だけ出してみてください。ほんの一瞬、のど、つまり声帯から鼻の方へ「ッグ」という感じの音が聞こえるでしょう。この響きがd+thのdのところで一瞬聞こえるので、d+thとt+thは区別できます。実はこれ以外にもイントネーションの違いや、d/tの前の母音 の長さの違いなどがあって、d+thとt+thは区別されるのですが、この説明はかなり複雑になるので今回は触れませ ん。
*こちらはちょっと疑問が残ります。例えばeighthの発音ですが、発音記号では/eitシータ/となりますが、実際はそのように発音されることも少ないと思います。間の/t/が省かれることも多いと思うのですが、実際聞き取り違いを認識するのは私の場合は不可能です。今のところは。間の/t/や/d/がかすかでも発音されればその個個人聞き取りの能力に応じてききとるということは可能だと思いますが。「この説明はかなり複雑になるので今回は触れません」とおっしゃる部分をせひエリオット先生にわかりやすく教えていただきたいです。いそぎませんのでよろしくお願いします。
私は発音に関しては好きでそれなりに自信もあるのですが、何せ我流なのでいろいろとおしかりいただきご教示いただければ幸いです。
根石様>再度、英語の発音ですが、S 音で終わる語に th 音で始まる語が来ると、むちゃくちゃ言いにくいのですが、これは Eliot さんはどのように処理されておられるでしょうか。
Is this the bus?を普通の速さでアメリカ人が発音したら
Iz zis zuh bus?
に聞こえます。同様に Who's there?は
Who's zair?
となるのが普通のようです。つまり、s/z+th⇒s/z+zという変化が生じているわけです。ですが、注意深い発音ではこの場合でも/th/は/th/のまま発音されます。私は、外国語として英語を話す私たちは面倒でも/th/を発音するよう練習した方がいいと思います。
アメリカ英語以外の英語でも同じ変化が起きるかどうかについては知識がありません。STさんはオーストラリアにいらっしゃるので、現地の人に聞いてみてください。
>/d平仮名の「ふ」の最後の二角をのぞいたようなあの記号です!/=/d/+/その記号/
[d3]はその発音記号のつもりでした。
>「コーヒーと紅茶、どちらにします?」と言われてものすごく緊張して、他のを頼みたいのに「コーヒーをお願いします」と頼んでしまったりしていたのが、「なにがあるの?」
*あるんですよね。これが。私もつい最近まで紅茶と答えていたくちです。でも今回のオーストラリアでは違います。偶然道であった人のご主人を連れ出して自分の行きたいところへ案内を頼んでみたり、モーテルで1日50ドルのところを3日で120ドルに値切り交渉したり、ふらりと立ち寄った地域のアートギャラリーで絵や地域の自然について話したりできるのは本当に楽しいです。これもひたすら根石先生の教えに沿ってひたすら回転読みをしていた成果の一つだと思っています。
いま、この瞬間この掲示板が激しく回転しているのに正直いってびっくりしています!
>[d3]はその発音記号のつもりでした。
*ありがとうございました。
eighthはアメリカ英語では[eitθ][eiθ]のいずれにも発音されます。詳しい辞書にはいずれの発音も記載されています。ちなみに、アメリカ発音の記述が詳しいのは Merriam-Webster's Collegiate Dictionaryという辞典です。
三千円くらいで入手できると思います。この辞典で fifthをひくと、[fiθ,fif(t)θ,fift]という4種類の発音が
示されています。-----------------
先ほどの書き込み中の文を
Send this dictionary and these magazines to your brother.と訂正します。
>>再度、英語の発音ですが、S 音で終わる語に th 音で始まる語が来ると、むちゃくちゃ言いにくいのですが、これは Eliot さんはどのように処理されておられるでしょうか。
*私はそれほどいいにくさを感じていません。/s/z/と/th/の音は非常に近く下顎の調整でうまく舌をスライドさせることにそれほど苦痛を感じないからです。すみません。偉そうに。エリオット先生ご指名なのに気になるので書き込んでしまいました。>私は、外国語として英語を話す私たちは面倒でも/th/を発音するよう練習した方がいいと思います。
*このエリオットさんの意見に私も賛成です。根石先生と同じですが、ていねいに発音すべきだと思っています。すこしずつ回転させていけば自然とassmilationやliaisonは身についてくると思うのですが。よく考えてみるとこれが甘いんですよね。どなたでも理解しやすい説明や実践方法を習得し伝授することが大切ですよね。私もがんばりますので、エリオット先生、根石先生よろしくお願いします。>アメリカ英語以外の英語でも同じ変化が起きるかどうかについては知識がありません。STさんはオーストラリアにいらっしゃるので、現地の人に聞いてみてください。
*チャンスは今、いくらでもあるのでぜひ聞いてみたいと思います。しかし、ここオーストラリアはご存じのように多文化国家、イタリア系の英語、中国系の英語、その他方言などいろいろな英語を体験しすぎている感じです。でもそれでいいと思っています。要するに通じればよいと思います。根石先生のように発音記号育ちの英語はその意味で最小公倍数の英語で日本英語の基礎になるものと思います。発音は大切。しかしそれをマニアックにこだわる必要はないと思います。もちろん教える立場にあり、興味があればどんどん掘り下げていくのはいいことだと思いますが。
友人の勤務校の校長先生が今日夕食に招待してくださっています。こちらの時間で6時ごろ出発し、9時半ごろ(日本時間の8時半)に帰ってくる予定ですが、話しが盛り上がったりすればもう少し遅くなるかもしれません。その場合に本来の時間10時30分(日本時間9時30分)までに電話を掛けるというということではいけませんでしょうか?もしそれまでにこの掲示板を読まれだめなら書き込みをお願いします。OKならお返事は結構です。
掲示板は出かける直前日本時間の5時ごろに見に行きます!
オーストラリアは、今冬ですか。
過ごしやすそうな所ですね(^^)。>偶然道であった人のご主人を連れ出して自分の行きたいところへ案内を頼んでみたり、モーテルで1日50ドルのところを3日で120ドルに値切り交渉したり、ふらりと立ち寄った地域のアートギャラリーで絵や地域の自然について話したりできるのは本当に楽しいです。
わあ〜、いいですねぇ。
時差があまりないんですね(ものしらずですみません^^;)> )。
オーストラリアは、気さくな方が多そうですね。地元の方とお話できるって、いいですよね。
袖すりあうも多少の縁というのか、お互いに胸の中に残るものがありますよね。値切りなのですが、実はやったことないんですよ。
友人が交渉するのをポヤッと見てたことはあるんですけど(^^;)>、こんどやってみよ。STさんの投稿、楽しみに拝見させていただいてます。
くれぐれも、気をつけて旅にいそしんでくださいませね。
それでは<(_ _)>。
英語の/l/の発音にはclear lとdark lと呼ばれる二種類の異音(allophone)があります。これらは舌先を上の前歯のすぐ後ろの歯茎に押し付けて発音するという点では同じなのですが、clear lの場合は、舌の残りの部分は硬口蓋(歯茎の後方、口の中央部の天井)に向かってせり上がっているのに対し、dark lでは、舌の残りの部分が口の一番奥の部分でせり上がっています。というと非常にわかりにくいのですが、clear lは舌先を歯茎に押し付けたまま「イ」を発音し、dark lは舌先を歯茎に押し付けたまま「ウ」を発音すれば、舌の残りの部分は自動的に正しい位置にセットされて音が出ます。
アメリカ英語では普通、clear lを使わず、すべての位置でdark lを用います。BBC英語やオーストラリア英語、ニュージーランド英語では、母音の前ではclear lを用い、子音の前と語末ではdark lを用います。またアイルランド英語やスコットランド英語ではすべての位置でclear lを用います。Dark lの代わりに短母音の[u]を用いて milkを[miuk] hillを[hiu](または[miok][hio])のように発音する英語人もいますが、これは標準的な発音とはみなされていません。
英語人の間でもdark lとclear lの使い方が違うのですから、一般の日本人学習者がclear lとdark lの区別を気にする必要はないと思います。