過去の記事一覧

1001 報復攻撃に反対するアメリカ市民の声 投稿者:Eliot  投稿日: 9月17日(月)02時47分11秒
ブッシュ大統領へ報復攻撃をしないようにとの嘆願書への賛同をつのっているサイトがあります。以下の英文はそこで見つけたものです。少数派でしょうが、アメリカ人の中にもアフガニスタンへの攻撃に反対し、なぜアメリカがこんなに嫌われるかということに目を向けようという意見もあるのですね。

I fear the blood of more innocent people wil be shed. Please know that not all Americans are crying out for revenge. We desire peace and justice, first and foremost.

Our country is in shock from horror of Tuesday's tragedy. An attack on terrorists, or more specifically "the countries who harbor them" is doomed to failure and will without doubt result in the same senseless loss of lives...many times over. Let us stand in solidarity with the many ethnic groups who will be targeted as a result of the ensuing racial hatred and scapegoating. To prevent future acts of violence, it is important--imperative--that we consider what has led to so much hatred.

We must not do the same thing to innocent civilians that these terrorists have done to our people. Only those directly responsible and those who backed them should be brought to justice. We are a nation of law abiding citizens, not vigilantes.

We need to counteract the emotional calls for violence and retaliation. These will only result in more violence and further alienation of our nation in many parts of the world. Let us channel our grief and sorrow to reduce violence and deal with the underlying issues which lead to strong anti-American feelings. Let us show that we are truely a nation of law by using only legal means to bring to justice all those involved in this tragic act of terrorism.


1002 訂正 投稿者:Eliot  投稿日: 9月17日(月)02時51分33秒
Our country is in shock from horror

Our country is in shock from the horror

1003 訂正と報告 投稿者:Eliot  投稿日: 9月17日(月)02時59分18秒
wil be shed→will be shed

私もこの嘆願書にメッセージを付けて署名しました。ネット上で署名というのは変な気もしますが、賛同をつのる英文はsigniture求むとなっていましたので、署名したということでいいのでしょう。

1004 補足 投稿者:Eliot  投稿日: 9月17日(月)03時03分20秒
何度もすみません。

先ほどのアメリカ人の意見は一続きではなくて、四人分です。しつこいようですが、念のため。

1005 「報復するな」 投稿者:Eliot  投稿日: 9月17日(月)14時16分18秒
アメリカ政府に自制を求める嘆願書と賛同者のメッセージは以下のサイトの
CALL FOR PEACE AND JUSTICE
というところをクリックすれば見られます。

http://www.thepetitionsite.com/


1006 Cから 投稿者:根石吉久  投稿日: 9月17日(月)15時53分57秒
I agree with your every thought.
When I think about this time, it is my hope
that Americans might learn about the world,
that we might learn about the suffering that Amrerican policies cause.
Yes, the terrorims in unforgivable, but
America supported these same terrorists and put them in power
during the Afganhi-Russian war in the 1980s.
Now, 4,000 people have been killed,
and I do not know if America be able to open its eyes
to the suffering of other people we help cause. 
I fear we will drop bombs instead.
There is a great opporutnity now for Americans
to become worthy. This will be possible through
discussions like the one we are having now.
I admire your words. How do your friends in Japan react?
Do many agree with you?


1007 映画館にて 投稿者:奥村真  投稿日: 9月17日(月)16時17分00秒
カザフスタン映画を観てきました。

何処までもつづく草原に、軍事演習場がある。演習の標的にと集められた蒸気機関車を、独りの老人が管理している。性に目覚めた少年たちは「湖」へ行こうとして、その機関車を強奪する。老人は別の機関車で少年たちを追う。少年たちも老人も、旧ソ連軍最新型戦闘機の標的となって死ぬ。独り取り残された年少の少年は、後日パイロットになる。

「夜の海は恐い。計器だけが便り」

(2000年、セリック・アプリモフ監督『三人兄弟』)

ウオトカを呑みながら核実験を見物する村人たち。ロバに羊毛を積んで売りに来る遊牧民。村を出た弟に連れられ、都会から訪れ其処で出産するユダヤ人女性。質草として女性と子供を残し、ふたたび立ち去る弟。彼女と子供の面倒を見、互いに監視し合う村から孤立し、彼女と子供を送り出し、草原に独り残るアマン。

(1999年、セリック・アプリモフ監督『アクスアット』)

http://page.freett.com/oku/


1008 ヘラクレイトスふむふむほおー 投稿者:ダジャレー夫人の恋人  投稿日: 9月17日(月)20時45分10秒

生活こそ運命の導き手。


1009 Cへ 投稿者:根石吉久  投稿日: 9月18日(火)15時40分40秒

I sometimes think Japanese language is not good to distinguish or declare
things. This character is based on the structure of the language.

In many cases, things are decided at the end of a sentence.

The structure of this language makes the structure of feeling way or thinking
way or also living way of Japanese people.

So, many Japanese keep silent now.
It seems to me nothing happened in New York.
Only TV speaks loud.

This Japanese way has been misunderstood by almost all the western countries.

I have been a black sheep in Japan.
(Because I learned Englush language or not, I don't know.)
Or only a funny man.

On the Tuesday, after drinking out, I came home, and watched TV.
A plane attacked into a tall building many times, because TV showed the same
image again and again.
It didn't seem to be real at all.
I cried out. "It's so cool."
Also, I wrote on a bulletin board the same thing in Japanese.
Behind this writing, there has been my hatred towards American politics, as
you already know.
I was attacked on the bulletin board.

After a while, I thought that there must be people in there, in that building.
Then, I couldn't stop watching the image TV showed again and again.
I kept watching TV till morning.
After being exhausted, I still tried to keep watching.

The next day, I was sober. TV showed the rescue of people.
My mind bagan to sink into thinking.
It has sunk.
I feel heaviness now.

Maybe, I have sunk into where my Japanese friends are.
I do not speak much abouth the attack now, but am thinking.

I already showed this discussion between you and me on the bulletin board
without your premission. I thought it's good these be shown to everybody.
If you say it's not good, I'll delete them at once.

The bulletin board address: http://www82.tcup.com/8246/nessy.html
(Many articles are in Japanese. This is run by me.)



1010 accountable 投稿者:パクパク  投稿日: 9月18日(火)17時22分35秒

テレビで、ブッシュが犯人の
ことをカニブというので
何のことかとおもったら

 accountable

でした。
これでは、聞き取れないわけだ。


1011 こんなコトバ見つけました 投稿者:英語嫌い人  投稿日: 9月18日(火)18時28分34秒

むかしむかしに読んだサルトルの印象深いコトバです。
出典は記憶にありません。

「神がいてもいなくても、人間には関係ないことなんだ」


1012 いろいろと勉強になります。 投稿者:ST  投稿日: 9月18日(火)18時52分01秒
学校や活字により教えられてきたことをどちらかというと鵜呑みにしてきたようなところの多分にある私にとっていろんな方からの今回の爆破ニュースに関する様々な角度からの投稿は本当に勉強になります。正直であるということは、それだけで功徳のあることです。でも裏表を使うことも同時に必要だと思います。作り笑いができないと時として生きていくのはしんどくなるとも思うからです。それが人間であるような気もします。


1013 ネット検索して見ました(1) 投稿者:英語嫌い人  投稿日: 9月18日(火)22時42分04秒

パレスティナ問題 Palestine

  定義
   ユダヤ教振興国家イスラエルと、周辺のイスラム教諸国との対立問題。宗教・民族問題。

  歴史的因果関係・意義
   ユダヤ人は1世紀に侵略によってパレスティナを失って以来、主としてヨーロッパを中心に世界中に拡
   散、母国を持たない流浪の民族となった。そしてパレスティナの地はその後移り住んだアラブ人によって
   イスラム化し、長い年月がたっていた。
   長年弾圧・差別を受け続けてきたユダヤ人は聖書に記される「約束の地」である聖地パレスティナに戻
   る運動を起こす。これが「シオニズム」と呼ばれるものである。シオンとはイェルサレムの別称。
   第一次大戦当時、パレスティナを含むアラブ地方はイギリスの影響下にあった。イギリスは戦争遂行に
   ユダヤ人、アラブ人を協力させるために俗に「二重外交(二枚舌外交)」と呼ばれる政策を採った。アラ
   ブ側に対しては第一次大戦後にイギリス統治下のアラブ人に対して国家独立を認める協定を認める「フサ
   イン−マクマホン協定」(1915)を締結した。しかし、この協定をイギリスは無視する一方、今度は
   トルコ帝国を攻撃するための資金協力目的でユダヤ人に対してパレスティナにおける建国を支持する「バ
   ルフォア宣言」(1917)を出した。パレスティナをめぐり、イギリスは相反する二つの確約を出した
   ことになる。ここにおいて入植を始めるユダヤ人と独立を目指すアラブ人の対立、パレスティナ問題が始
   まる。
   イギリスの無責任外交はこれだけにとどまらず、実はアラブを英・仏・露三ヶ国で分割統治しようとい
   う「サイクス・ピコ協定」(1916)が締結されていた。アラブ人にとってはバルフォア宣言とあわせ
   て二重の裏切りであり、この三つを合わせて「三枚舌外交」とも呼ばれる。
    第二次大戦中のナチスによるユダヤ人迫害などを経てパレスティナへの入植者は激増。パレスティナ問
   題は抜き差しならないところまできた。パレスティナ問題は、領土問題、民族問題と共に、ユダヤ教・イ
   スラム教両方の聖地イェルサレムをめぐる宗教問題も絡み、泥沼の様相を呈してくる。
    第二次大戦後、パレスティナ問題の独自解決を拒否したイギリスはこの問題を国際連合に委任。194
   7年に国連は「パレスティナ分割案」でアラブとイスラエルによるパレスティナの分割統治を提言する
   が、これもイギリスなどが中心であったためアラブ側はこれを拒否。1948年5月にイスラエルが正式
   に建国宣言。それと同時にアラブ側がイスラエルに宣戦布告。第一次中東戦争が始まる。その後、第二次
   (56)、三次(67)、四次(73)の戦争を経てイスラエルは領土を拡大している。
    アラブ側もまた意見の不統一などがあり、特にパレスティナ解放を目指す組織間での意見の不統一など
    が存在し、このような組織間でのテロが行われている。イスラエル側でも穏健派と強硬派の対立が激化
   し、パレスティナ問題の解決は非常に困難な状況にある。ラビン・イスラエル首相とアラファト・PLO
   (パレスティナ解放機構)議長との歴史的和平合意でパレスチナ人に自治を認めたが、その後ラビン首相
   はこれに反対する右派の青年によって暗殺。PLOも反対派がテロなどを行い、イスラエル・パレスティ
   ナ両陣営とも態度を硬化させている。現在も難航しており、パレスティナ問題に光は見えていない。


1014 ネット検索して見ました(2) 投稿者:英語嫌い人  投稿日: 9月18日(火)22時43分37秒

  影響
   イスラエルを支持してきたのは、イギリスと共にアメリカである。ユダヤ系アメリカ人が多く住んでい
   るという関係と、石油の産地であり、アジアとヨーロッパの接点である(スエズ運河もある)この地に影
    響力を確保しようとする意図からだと思われる。
    アラブ側もパレスティナ問題を自国の権益に使おうとしている。湾岸戦争当時、イラクがイスラエルを
   ミサイル攻撃したのは、イスラエルを攻撃して参戦させることで、アラブ諸国の支持をイラクに向けさせ
    る目的があった。
    冷戦下の勢力争いもこの問題に色濃く影を落としている。冷戦下から今日までロシア(当時はソ連)の
   武器輸出がアラブに行われていた。これはアメリカがイスラエル、サウジアラビアなどと友好関係にある
   事への対抗手段でもあった。経済状況が悪化したロシアの外貨獲得手段がこの地方への武器輸出と原油取
    引であり、この事からアメリカの行動をロシアが牽制するという構図ができあがっている。
    この地方でこれから問題になってくるのが核戦争の危機である。イスラエルはすでに核兵器を保有して
   いるとされているし、イラン・イラク・リビアなどは核兵器開発能力、B・C(科学・生物)兵器を持っ
   ている。イスラム教国パキスタンの核武装と共に、この地域での核戦争の可能性は高まっているといえ
    る。


1015 「その殺害者たちは卑怯者ではなかった 」 ( Feige waren die Moerder nicht )  投稿者:小川  投稿日: 9月19日(水)00時00分10秒
9月15日のフランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング紙に掲載されたSusan Sontagの記事を主人が送って来てくれました。 もう一つのアメリカの声です。(訳のまずさはご容赦下さい)

ショックに沈むアメリカ : 論説の誤った一致性

驚きのあまり声もなく、悲しみに沈むアメリカ人であり、ニュ−ヨ−ク人でもあるこの私にとって、この前の火曜日という日ほど、巨大な現実がわれわれの頭上から崩れ落ちてきたあの日ほど、アメリカという国がその現実の姿から、これほどまでに、大きく遠くかけ離れてしまったように感じられた日はなかった。

起こった出来事と、その出来事の受け止められ方と、理解のされ方の間におけるアンバランスは、すなわち一方では、ほどんど総ての政治家たちと( NY市長のジュリア−ニを例外として )、他方においては、テレビ解説者たちが ( Peter Jennings を例外として )まったくひとりよがりのナンセンスな言葉や、恥を知らずの欺瞞に満ちた発言ばかりに終始していたという状況は、私の心を不安に陥らせ、重く憂鬱にさせるに十分過ぎるほどであった。 この出来事を解説する( ことができる権限を持った )声というものは、あるひとつのキャンペ−ンを展開させようとひそかに示し合わせているのか、とさえ私には思えた。

彼らの目的とは: 世間一般を、これまで以上に愚民化することである。 今回の出来事は、”文明”や”自由”、”人間の尊厳性”または”自由社会”に対する”卑怯”な攻撃などではなく、アメリカ合衆国に、世界で唯一の、自称最強国に向けられた攻撃なのであるという自明の事実を、どうして認めないでのあろうか? この攻撃は、アメリカという国がとった政治、国家利益の追求とその行動によって導かれた結果であることを、なぜ認めようとしないのであろうか ?

アメリカが、現在も、イラクへの爆撃を続けていることを、果たしてどれだけのアメリカ人が知っているのであろうか? もし、”卑怯”という言葉を口にするのであれば、その言葉はむしろ、報復爆撃を空から行う者に向けられるべきであって、他の人間を殺すためには、自らの命をも断つことを覚悟した者に向けられるものではない。 もし、われわれが勇気について、この唯一の、道徳的な見地からみて中立である美徳について語るのならば、暗殺者たちを、− たとえ、彼らをどのように呼ばわろうとしようとも −、彼らたちを卑怯であると非難することはできない。  (つづく)


ネット検索して見ました(2) 投稿者:英語嫌い人   投稿日: 9月18日(火)22時43分37 秒
  影響
   イスラエルを支持してきたのは、イギリスと共にアメリカである。ユダヤ系アメリカ人が多く住んでい
   るという関係と、石油の産地であり、アジアとヨーロッパの接点である(スエズ運河もある)この地に影
    響力を確保しようとする意図からだと思われる。
    アラブ側もパレスティナ問題を自国の権益に使おうとしている。湾岸戦争当時、イラクがイスラエルを
   ミサイル攻撃したのは、イスラエルを攻撃して参戦させることで、アラブ諸国の支持をイラクに向けさせ
    る目的があった。
    冷戦下の勢力争いもこの問題に色濃く影を落としている。冷戦下から今日までロシア(当時はソ連)の
   武器輸出がアラブに行われていた。これはアメリカがイスラエル、サウジアラビアなどと友好関係にある
   事への対抗手段でもあった。経済状況が悪化したロシアの外貨獲得手段がこの地方への武器輸出と原油取
    引であり、この事からアメリカの行動をロシアが牽制するという構図ができあがっている。
    この地方でこれから問題になってくるのが核戦争の危機である。イスラエルはすでに核兵器を保有して
   いるとされているし、イラン・イラク・リビアなどは核兵器開発能力、B・C(科学・生物)兵器を持っ
   ている。イスラム教国パキスタンの核武装と共に、この地域での核戦争の可能性は高まっているといえ
    る。


1016 「その殺害者たちは卑怯者ではなかった 」つづき 投稿者:小川  投稿日: 9月19日(水)00時09分05秒

われわれの政治リ−ダ−たちは、声を揃えて、すべては正常な状態にあると信じ込ませようとしている。 

いわく;アメリカは何も恐れてはいない。 われわれの精神は不屈、不変である。 ”彼ら”を探し出し、”彼ら”に罰を与えるであろう。 ( 誰がその”彼ら”であろうとしても ) 

アメリカは、これまでと同じように真っ直ぐに、揺らぐこと無く立っていると、まるでロボットのように国民の前で、何度も、何度も、繰り返して述べる大統領がこの国にはいる。
つい最近まで、ブッシュ政府の外交政策を激しく批判していた公務に携わる多くの人物からは、いまや、ただひとつだけの声が聞こえるだけである:

それは、彼らが、アメリカの全国民と一緒になって、全員一致して、恐れることなく大統領を支えていこうという声である。 テレビの解説者は、われわれが死を悲しむ人々のために、心の支えとなるべく、懸命になっていると報じている。 当然のことながら、国際貿易センタ−の中で働いていた人々が、どのような変わり果てた姿となってしまったかを伝える、戦慄を起させるような画像はわれわれの目には示されていない。 そのような画像は、われわれを意気阻喪させるだけであろう。

ようやく、2日が経過した後の木曜日になって( ここでもジュリア−ニ市長は例外であったが )、 初めて、犠牲者の数についての公式発表がなされた。 あの火曜日は卑劣な行為があった日として、歴史に記録されることになり、アメリカが再び戦争に直面した日とされているにもかかわらず、国民には、すべては正常な状態にある、または、少なくとも、正常な状態に戻りつつある、とアナウンスされていたのである。

何がいったい正常な状態であったと言えるのであろうか? そして、今回の出来事は、あの真珠湾とは何ひとつとして共通するものなどありはしないのだ。

いま、最も真剣に反省され、考慮されなければならないことは、− おそらく、すでにもうワシントンやその他の場所で始まっていることではあろうが −、アメリカ諜報機関が露呈したとてつもない無能さぶりと、特に近東における、これからのアメリカの政策の在り方と、それと、この国におけるきちんとした軍事上の防衛計画についてである。


しかしながら、はっきりと判ることは、この国の指導者たちは、− それは、いま現在職務についている者、その職務につこうとしている者、また、かってその職務にあった者らを総てをふくめて −、唯々諾諾としたメディア、マスコミの力を借りて、一般大衆にはあまりに多くの事実は知らしめまいと、心に決めていることである。

かって、われわれは、ソビエトの政党大会において聞かれたような全員がこぞって拍手賞賛し、自分たちだけが正しいとする月並みな発言を軽蔑し、さげすんでいた。 ここ数日のメディア、マスコミにおける、ほとんど総ての政治家と解説者たちの口から出てきた、いかにも信心家ぶった、 現実の姿をゆがめた美辞麗句による画一的な一致は、民主主義にはふさわしくないものである。

またさらに、わが国の政治指導者たちは、彼らが彼らに与えられた仕事とは、世論を操作することであると理解していることが明らかになった。それは、国民の信頼を得るための操作であり、死者への悲しみと苦痛を上手に処理するための手際である。


政治は、ひとつの民主主義におけるこの政治は、− 意見の不統一と、矛盾を結果としてもたらし、率直さを促進させながらも−、精神療法と取って替えられてしまっている。 われわれを共にして、死者を悲しまさせんことを。しかし、われわれを共にして、愚行に身を任せることの無きことを。 ほんの僅かな歴史に対する意識が、すでに起こった出来事とこれから起こるであろう出来事へのわれわれの理解を助けることであろう。

” わが国は強力である ”

この言葉は、すでに何度も、何度も繰り返し聞いた。 私には、この言葉はちっとも慰めにならない。 いったい誰が、アメリカは強力であることに疑いを持つというのであろうか? 

しかし、現在、アメリカが示すべきものは、ただその強さばかりではあるまい。





*Susan Sontagは、事件が起こった9月11日、アメリカン・アカデミ−の招待客としてベルリンに滞在。 NYへ帰るフライトを待つ間に、この寄稿を作成。



1017 ネットから 投稿者:十三番目の使途(笑  投稿日: 9月19日(水)00時47分23秒

パレスチナ問題・シオニズム関連のサイト
「ヨシュアの眼」
http://www.portnet.ne.jp/~kobe2pls/kyoto/colums.htm
「パレスチナに平和を京都の会」のサイトみたいですが、
ユダヤ人が差別された理由、近代におけるシオニズムの起源、パレスチナ問題の起源
をうまくまとめてあって勉強になりました。



1018 村田君 投稿者:根石吉久  投稿日: 9月19日(水)02時29分37秒

「土地は誰のものか」のページだけ、ひとまず読みました。
いいページです。
http://www.portnet.ne.jp/~kobe2pls/kyoto/colums.htm



1019 感謝 投稿者:根石吉久  投稿日: 9月19日(水)02時30分52秒

英語嫌い人さん、小川さん、ありがとうございます。
小川さん、ご苦労様でした。


1020 Cから 投稿者:根石吉久  投稿日: 9月19日(水)03時10分03秒

Sharing on the bullentin board is good. May I also share our
conversation with others? Would you like to me to foward other national
statements of Americans who disagree with America's reaction?



1021 Cへ 投稿者:根石吉久  投稿日: 9月19日(水)03時11分27秒

Thank you for the approval.
Please share our conversation with other people in America.
There's no problem.

When you send the voices within America, I will up-load them on my bulletin
board.

I want a voice from each person.
Not from organizations.

I don't know you got a job in some college or not.
If you have got students now, I also want to hear their voices.
What young Americans are thinking.



1022 戦後過程 投稿者:根石吉久  投稿日: 9月20日(木)05時25分42秒

>もし、”卑怯”という言葉を口にするのであれば、その言葉はむしろ、報復爆撃を空
から行う者に向けられるべきであって、他の人間を殺すためには、自らの命をも断つこ
とを覚悟した者に向けられるものではない。(スーザン・ソンタグ)

 日本人は、飛行機に乗る一般の乗客の身になることや、高層ビルにオフィスがある会社の一社員の身になってみることはできる。しかし、爆弾を落とされて死ぬ者や、負傷し血を流す者の身になってみることは難しい。そんなことって本当にあるの?で事は片づけられる。
 爆弾を落とされて死んだり、負傷する我が身よりも、旅行のためであれ、仕事のためであれ、飛行機に乗って(アメリカ国内を)移動したり、高層ビルのオフィスで働く我が身の方が近しいものとなった。それはそう「なった」だけであり、日本人の「我が身」とは実は関係がない。
 どちらの想像が我が身と重ねやすく容易であるかというだけのことだ。
 一方の想像を容易なものにし、一方の想像を困難なものにしているものは何か。高度資本主義と日米安保条約というものの他に何があるか。
 アメリカに生まれたアメリカ人は、爆弾を落とされて逃げまどったことを経験した者はいない。そういうアメリカの特殊事情があるが、この特殊事情は、日本の初老以下の年齢層にも重なる。(私もその特殊事情の下に育った者だ)
 第二次世界大戦以後、爆弾や銃弾を浴びせられることをまぬかれ続けてきたのは、資本主義が高度資本主義の段階に突入した国の人々だけである。そういう特殊事情があるだけだ。

 世界の現実は、その特殊事情の外側にある。

 特殊事情の内側にいる人々は、ソビエトや中国の洗脳、アラブのイスラム学校がやるような洗脳をまぬかれていると幻想しているが、幻想しているだけではないのか。日本人の「普通の生活」が飛行機に乗り移動することや高層ビルのオフィスで働くことのイメージに重なりつつあるということは幻想ではないのか。(この幻想のために、日本やアメリカでは「成績幻想」が猛威をふるっているのではないのか。つまり、テストの点のことだ)
 爆弾を落とされること、具体的に物理的に攻撃されることは、「自由で平和で上品な」この国で起こることはありえないとアメリカ人は思ってきたはずだ。移民たちが住むニューヨークという反アメリカ的なところに住む人々はともかく、広大な田舎や点在する田舎町に住むアメリカ生まれのアメリカ人たちはそう思って生きてきたはずだ。戦後生まれの日本人の多くもその幻想を自分の幻想として生きてきたはずだ。安保条約というねじれたへその緒を通じて流れる幻想の血によって生きてきたはずだ。

 世界の現実は、この幻想の繭の外側にある。
 その事実を高度資本主義がまき散らすたて続けのイメージや幻がかき消すだけだ。
 現実は血を流して、今もある。

 スーザン・ソンタグはそう言っているのではないか。
 オックスフォード・ケンブリッジからアメリカに渡った二流学者とは違って、ニューヨークを呼吸し続けたスーザン・ソンタグは、血を流している世界の現実から離れない。私は日本の戦後市民社会も信じないし、戦後民主主義も信じていない。しかし、スーザン・ソンタグの民主主義なら信じられる気がする。

 アジア的農村に育った者が持ち続ける日本の高度資本主義との「関係のなさ」を、ソンタグは理解するだろうか。この「関係のなさ」が、現実との接点を失い続けて、一つの接点もみつけられないところまで押し込められた時、日本の中高年の自殺が量として現象する。
 彼らは日本の高度成長とその後を担った人たちだ。
 おそらく、この自殺が体力を備えれば、若年層の精神の不安定、心の病になるのだ。
 こんな馬鹿げた国が他にあるのか。
 アメリカのいいなりを続けてきて、中高年の自殺を招来し、若年層の心の居所を失った国。
 この国のヒューマニズムは底上げされたまんじゅうのようなものだ。

 本当に心が良くてヒューマンであるのか。底上げされたからだけのことではないのか。
 底にあるのは損得勘定以外の何かなのか。
 その底のもっと底はあるのかないのか。
 宮本常一「忘れられた日本人」は書店に届いているだろうか。

 語学をやって語学力を持つだけなら、語学にやられる。
 肝心なものは語学力ではない。語学論という思想だ。


1023 殺されること 投稿者:根石吉久  投稿日: 9月20日(木)05時35分05秒

パレスチナで爆撃されて死ぬことも、世界貿易センタービルで死ぬことも等価である。
いずれも、国家の犯罪によって死ぬのだ。
いや、死ぬのではない。
殺されるのだ。


1024 語学論という思想 投稿者:ST  投稿日: 9月20日(木)21時38分17秒

語学論という思想」とは、以前おっしゃっていた言葉が世界の中心ではなく、ひとりひとりが中心なのだということと重なりますか?


1025 ST様 投稿者:根石吉久  投稿日: 9月21日(金)15時25分44秒

 日本語と英語の間で引き裂かれている場所。
 そこは日本語と英語の間を激しく往来する場所でもありますが、同時にイメージが湧いている
場所、イメージが独在しはじめる場所でもあるはずだと思います。
 イメージ自体は英語でも日本語でもありません。

 イメージ自体が英語でも日本語でもないから、英語にもつながれるし日本語にもつながれるの
だと思います。

 イメージの根は英語や日本語という具体的な言語にあります、いったんイメージとなり具体的
な言語からへその緒が切れると、それは「言葉以前のもの」となります。

 この言葉以前の領域の動態を語学に繰り込んで自覚化しないと、語学というものは危ないもの
だと私は考えています。

 「ひとりひとりが世界の中心なのだ」というのも、この「イメージの場=意識」が、世界から
いったんへその緒が切れた上で、再度世界とつながる場所なのだと考えるところから出てきたと
思っています。

 そこは「へその緒」が切れた場所なのだということの自覚が、語学をやる人たちにとって、あ
いまいなままになっています。「日本には英語という言語が作る磁場はない」と言うことも、こ
の語学における「へその緒」の問題を言っています。

 語学力を作ることと同時に、それらを考えることが、英語の在日性の自覚になると思います。
それは、呼ぶならば、語学論と呼ぶしかないだろうと・・・。


1026 テロ「芸術的」発言で、演奏会中止 投稿者:通りすがりのbee  投稿日: 9月21日(金)22時06分36秒

 beeです。時期の過ぎた嫌な香りのするものにたかります。

 【ハンブルグ20日=夕刊フジ特電】バッハ、ベートーベンの系譜に連なるドイツの著名な作曲家、カールハインツ・シュトックハウゼン氏(73)が、米同時テロを「芸術的な行為」と表現したことが大ひんしゅくとなり陳謝した。

 シュトックハウゼン氏は16日、記者会見の席で、テロに関し「想像できる限り、最高の芸術的な行為」と語った。この発言がすぐに猛反発を呼び、同氏の作品を上演する予定だったハンブルグの音楽祭関係者は、急きょ演奏会の中止を発表する騒ぎとなった。

 その後、シュトックハウゼン氏は、ハンブルグの文化当局に、「米テロは悪魔の作品で、魔王の芸術行為だ」と慌てて言い直し、「もし私の発言で傷ついた人がいるなら、許してほしい」と全面謝罪しているという。同氏はメシアンに師事、楽譜を使わない“直感音楽”や電子楽器を駆使した現代音楽で世界的に知られる。(夕刊フジ)



1027 bee 様 投稿者:根石吉久  投稿日: 9月22日(土)00時35分43秒

芸術的だとは思いませんが、テロはアメリカ国家自体が析出したものだとは思います。


1028 米テロは米の作品 投稿者:根石吉久  投稿日: 9月22日(土)01時57分20秒

数日前(9月18日付)の毎日新聞からの引用。
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旅客機の撃墜命令出ていた

 ペンシルバニア州に墜落したユナイテッド航空93便について国防総省は当初、空軍機の出動の有無をあいまいにしていたが、同省は「追尾する体勢にあった」と認めた。
 同機は、乗客がハイジャック犯に抵抗したことで墜落したといわれている。しかし、米メディアは事故当日から「ピッツバーグ南西約130キロで、空軍機が撃墜した可能性がある」との推測を報道している。事故の翌日、一部報道機関は政府筋の情報として同機がホワイトハウスへの激突など、大統領暗殺を企てていたとの情報を流し始めた。
 しかし、大統領が事件当日、フロリダ州にいたことは周知の事実だ。同機の本当の目的地はどこだったのか。政府側情報には不透明な点が多い。
 チェイニー副大統領は16日、テレビのインタビューで、「大統領は空軍機のパイロットに対し、もし飛行機が方向を変えず、都市の上空から去るようにとの指示を無視すれば、最後の手段として飛行機を撃墜する権限を与える、と決定した」と撃墜命令を認めた。
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 ピッツバーグに落ちた飛行機は、米軍が撃ち落としたものか、乗客とハイジャック犯が機内でもみあって落ちたのかについては、ほとんど報道されていない。
 どこからも断定は出ていない。
 以上の新聞記事でわかることは、情報の交錯だけである。
 ピッツバーグに落ちた飛行機に関しては、報道は最近になってはほとんど触れなくなっている。
 なぜだ。
 チェイニーという人が言ったことの中では、「飛行機が方向を変えず、都市の上空から去るようにとの命令を無視すれば」という部分がわからない。「方向を変えず」とは、どこに向かう方向を変えないことなのか。国防総省なのか、ホワイトハウスなのか、大統領の山荘なのか。
 ブッシュはフロリダにいたが、たとえ、ハイジャックされた飛行機がブッシュを狙ったものだったとしても、その飛行機は撃墜されるべきなのか。アメリカ大統領の命が、その飛行機の中の数十人あるいは数百人の命より重いと誰が決定したのか。

 「大統領は空軍機のパイロットに対し、もし飛行機が方向を変えず、都市の上空から去るようにとの指示を無視すれば、最後の手段として飛行機を撃墜する権限を与える、と決定した」という文の主語が「大統領」であることによく注意してほしい。

 「一部報道機関は政府筋の情報として同機がホワイトハウスへの激突など、大統領暗殺を企てていたとの情報を流し始めた」に含まれる「政府筋の情報として」にも注意してほしい。

 ここにあるのは、アメリカ大統領やホワイトハウスを守るためになら、数十人であろうと数百人であろうと殺していいという判断である。それがアメリカの国家意志である。しかも、「飛行機を撃墜する権限」はアメリカ大統領自身が空軍機のパイロットに与えている。うぞうむぞうの輩が死んでも、俺の命の方が重いという判断である。

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「その後、シュトックハウゼン氏は、ハンブルグの文化当局に、「米テロは悪魔の作品で、魔王の芸術行為だ」と慌てて言い直し、「もし私の発言で傷ついた人がいるなら、許してほしい」と全面謝罪しているという。(夕刊フジからの、通りすがりの bee さんの引用)
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 ブッシュこそ、「魔王」ではないのか。アメリカが強力な国家になって以後のアメリカ大統領の系譜とは、「魔王」の系譜ではないのか。
 これから起こる戦争が、「善と悪の戦争」であるなら、アメリカこそが悪であり、その源流はソヴィエトの上流官吏どもやヨーロッパの上流階級どもにさかのぼる。アジア、アフリカ、アラブなど、非ヨーロッパ、非アメリカを見下してきた視線までさかのぼる。
 非ヨーロッパ、非アメリカを見下す視線が作り出す世界の悲惨とは、大国の「芸術作品」ではないのか。
 なぜ、シュトックハウゼンは、「米テロは米の作品だ」と言わないのか。成り上がった芸術家にありがちな腐れ根性なのか。


http://www.asahi-net.or.jp/~ax9y-nis

1029 なぜ英語をやるのか 投稿者:根石吉久  投稿日: 9月22日(土)02時14分03秒

やつらを知るためだ。


1030 N・Kさんからのメール(1) 投稿者:根石吉久  投稿日: 9月22日(土)03時14分14秒


N・Kさんから、長文のメールが届きました。
以下にそれを転載します。
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根石さん

ごぶさたしています。
Yさんから根石さんのサイトに
スーザン・ソンタグの記事の訳が載っていると聞き
(アクセスしたのですがなぜか出てこなかったため)
ファクスで送ってもらい読みました。
大変興味深く読みました。根石さんのコメントも。
こういう意見がもっともっと公の場から聞こえてきて
いいはずなのに、なぜかちっとも聞こえない。
日本のマスコミは完全に自主規制していますね。

ところでソンタグの原文はドイツがからの訳ですか?
それとも英語からの訳ですか?
英語だとしたらどのサイトで原文が手に入るか
ご存じでしたら教えてください。

私からも二つの文書を送らせてください。
友人、知人から転送されてきたものです。

できるだけ多くの人に読んでもらいたい内容のものだと思いますので
内容の転送は自由です。

よろしくお願いいたします。

N・K


以下転送文************
Subject:  アフガニスタンからの手紙*9月13日付

アフガニスタンからの手紙を転送します。一人でも多くの方に読んでいただきたいと
のことですので、紹介します。
***メルトモからの手紙です。はじまり***
国連難民高等弁務官カンダハール事務所で働いていらした方−千田悦子(ちだ・えつ
こ)さんという方の手記を紹介させてください。
千田さんは、国連難民高等弁務官カンダハール事務所で仕事をしていましたが、オサ
マ・ビン・ラディン氏をかくまっているとされるタリバンの本拠地へのアメリカの軍
事行動などの危険性が出てくる中、一時的に勤務先をパキスタンに移転するという措
置で、「避難」をしていますが、その緊急避難の最中にしたためた手記です。
以下、千田さんの手記です。


http://www.asahi-net.or.jp/~ax9y-nis

1031 N・Kさんからのメール(2) 投稿者:根石吉久  投稿日: 9月22日(土)03時18分15秒

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報道機関の煽る危機感
9月12日(水)の夜11時、カンダハールの国連のゲストハウスでアフガニスタン
の人々と同じく眠れない夜を過ごしている。私のこの拙文を読んで、一人でも多くの
人が アフガニスタンの人々が、(ごく普通の一人一人のアフガン人達が)、どんな
に不安な気持ちで9月11日(昨日)に起きたアメリカの4件同時の飛行機ハイ
ジャック襲撃事件を受け止めているか 少しでも考えていただきたいと思う。テレビ
のBBCニュースを見ていて心底感じるのは 今回の事件の報道の仕方自体が 政治的
駆け引きであるということである。特にBBCやCNNの報道の仕方自体が根拠のない不安
を世界中にあおっている。
事件の発生直後(世界貿易センターに飛行機が2機突っ込んだ時点で)BBCは早く
も、未確認の情報源よりパレスチナのテログループが犯行声明を行ったと、テレビで
発表した。それ以後 事件の全貌が明らかになるにつれて オサマ.ビン.ラデンの
グループの犯行を示唆する報道が急増する。その時点でカンダハールにいる我々はア
メリカがいつ根拠のない報復襲撃を また始めるかと不安におびえ、明らかに不必要
に捏造された治安の危機にさらされる。何の捜査もしないうちから、一体何を根拠に
こんなにも簡単に パレスチナやオサマ・ビン・ラビンの名前を大々的に報道できる
のだろうか。そしてこの軽率な報道がアフガンの国内に生活をを営む大多数のアフガ
ンの普通市民、人道援助に来ているNGO(非政治組織)NPOや国連職員の生命を脅かし
ていることを全く考慮していない。
1998年8月にケニヤとタンザニアの米国大使館爆破事件があった時、私は奇しく
も ケニヤのダダブの難民キャンプで同じくフィールドオフィサーとして働いてお
り、ブッシュネル米国在ケニヤ大使が爆破事件の2日前ダダブのキャンプを訪問して
いたという奇遇であった。その時も物的確証も無いまま オサマ・ビン・ラデンの事
件関与の疑いが濃厚という理由だけでアメリカ(クリントン政権)はスーダンとアフ
ガニスタンにミサイルを発射した。スーダンの場合は、製薬会社、アフガンの場合は
遊牧民や通りがかりの人々など 大部分のミサイルがもともとのターゲットと離れた
場所に落ち、罪の無い人々が生命を落としたのは周知の事実である。まして 標的で
あった軍部訓練所付近に落ちたミサイルも肝心のオサマ・ビン・ラデンに関与するグ
ループの被害はほぼ皆無だった。タリバンやこうした組織的グループのメンバーは発
達した情報網を携えているので、いち早く脱出しているからだ。前回のミサイル報復
でも 結局 犠牲者の多くは 子供や女性だったと言う。
我々国連職員の大部分は 今日緊急避難される筈だったが天候上の理由として 国連
機がカンダハールに来なかった。ところがテレビの報道では「国連職員はアフガニス
タンから避難した。」と既に報道している。報道のたびに「アメリカはミサイルを既
に発射したのではないか。」という不安が募る。アフガニスタンに住む全市民は 毎
夜この爆撃の不安の中で日々を過ごしていかなくてはいけないのだ。更に、現ブッ
シュ大統領の父、前ブッシュ大統領は 1993年の6月に 同年4月にイラクが同
大統領の暗殺計画を企てた、というだけで 同国へのミサイル空爆を行っている。世
界史上初めて、「計画」(実際には何の行動も伴わなかった?)に対して実際に武力
行使の報復を行った大統領である。現ブッシュ大統領も今年(2001年)1月に就
任後 ほぼ最初に行ったのが イラクへのミサイル攻撃だった。これが単なる偶然で
ないことは 明確だ。



1032 N・Kさんからのメール(3) 投稿者:根石吉久  投稿日: 9月22日(土)03時20分11秒



更にCNNやBBCは はじめからオサマ・ビン・ラデンの名を引き合いに出しているが
米国内でこれだけ高度に飛行システムを操りテロリスト事件を起こせるというのは
大変な技術である。なぜ アメリカ国内の勢力や、日本やヨーロッパのテロリストの
グループ名は一切あがらないのだろうか。他の団体の策略政策だという可能性は無い
のか?
国防長官は早々と 戦争宣言をした。アメリカが短絡な行動に走らないことをただ祈
るのみである。
それでも 逃げる場所があり 明日避難の見通しの立っている我々外国人は良い。今
回の移動は 正式には 避難(Evacuation)と呼ばずに 暫定的勤務地変更
(Temporary Relocation)と呼ばれて言る。ところがアフガンの人々は一体どこに
逃げられるというのだろうか? アメリカは隣国のパキスタンも名指しの上、イラン
にも矛先を向けるかもしれない。前回のミサイル攻撃の時は オサマ・ビン・ラデン
が明確なターゲットであったが 今回の報道はオサマ・ビン・ラデンを擁護している
タリバンそのものも槍玉にあげている。タリバンの本拠地カンダハールはもちろん、
アフガニスタン全体が標的になることはありえないのか? アフガニスタンの人々も
 タリバンに多少不満があっても 20年来の戦争に比べれば平和だと思って積極的
にタリバンを支持できないが 特に反対もしないという中間派が多いのだ。
世界が喪に服している今、思いだしてほしい。世界貿易センターやハイジャック機、
ペンタゴンの中で亡くなった人々の家族が心から死を悼み 無念の想いをやり場の無
い怒りと共に抱いているように、アフガニスタンにも たくさんの一般市民が 今回
の事件に心を砕きながら住んでいる。アフガンの人々にも嘆き悲しむ家族の人々がい
る。世界中で ただテロの“疑惑”があるという理由だけで、嫌疑があるというだけ
で、ミサイル攻撃を行っているのは アメリカだけだ。世界はなぜ こんな横暴を黙
認し続けるのか。このままでは テロリスト撲滅と言う正当化のもとに アメリカが
全世界の“テロリスト”地域と称する国に攻撃を開始することも可能ではないか。
この無差別攻撃や ミサイル攻撃後に 一体何が残るというのか。又 新たな報復、
そして 第2,第3のオサマ・ビン・ラデンが続出するだけで何の解決にもならない
のではないか。オサマ・ビン・ラデンがテロリストだからと言って、無垢な市民まで
巻き込む無差別なミサイル攻撃を 国際社会は何故 過去に黙認しつづけていたの
か。これ以上 世界が 危険な方向に暴走しないように、我々も もう少し 声を大
にしたほうが良いのではないか。
アフガンから脱出できる我々国連職員はラッキーだ。不運続きのアフガンの人々のこ
とを考えると 心が本当に痛む。どうか これ以上災難が続かないように 今はただ
祈っている。そしてこうして募る不満をただ紙にぶつけている。
千田悦子    2001年9月13日 筆

************.

「手記」はできるだけ広範囲の方々に読んでもらいたい、ということですので、他の
方に紹介してくださってけっこうです。

***以上、転送おわり***☆



1033 N・Kさんkらのメール(4) 投稿者:根石吉久  投稿日: 9月22日(土)03時21分50秒

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  Date:  Mon, 17 Sep 2001 15:44:24 +0900 (JST)
 Subject: [aml 23643] チョムスキーインタビュー(メキシコ、ラ・ホルナダ紙)
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メキシコの日刊紙「La Jornada」にチョムスキーとの独占(?)インタビューが掲載
されています。急遽訳しましたので流します。かなり荒いですので、誤訳があったら
ごめんなさい。http://www.jornada.unam.mx/006n1mun.html


「新しいタイプの戦争だ」:チョムスキー
Jim Cason and David Brooks, Washington and New York, 14/sep.
("Noam Chomsky: se inicia "un nuevo tipo de guerra"",
  in La Jornada, 2001/sep/15)

 火曜日に行われた攻撃は、新しいタイプの戦争の始まりだ。合衆国の強硬派と、そ
れに対する外国のテロリストの強硬派にとっては利益となり、その代償は貧しい人々、
なかでもパレスチナの貧しい人たちが払うことになるだろう。ノーム・チョムスキー
はラ・ホルナダとのインタビューでそう語った。
 チョムスキーによれば、火曜日の攻撃はこの二世紀の間で初めての米国本土への攻
撃であり、合衆国の第三世界政策の伝統的「被害者」による初の帝国主義権力中枢へ
の武力攻撃だった。
 攻撃の三日後、チョムスキーはラ・ホルナダとのインタビューに応じ、ブッシュ大
統領が21世紀最初の戦争と名づけたところの現在の事態について意見を述べた。M
IT教授、現代言語学創始者で、権力に対する厳しい批判者として知られる同氏は、
現在の状況を歴史的局面であると見ており、それについて意見を述べた。

「(合衆国に対する)テロ攻撃は、世界の貧しい人々、抑圧されし人々に対し大きな
打撃を与えるものとなる。パレスチナ人は特に大きな打撃を受けるだろう。他方、合
衆国とイスラエルの右翼強硬派にとってはプレゼントのようなものだ。予想される反
応もまた、ビンラデンにとってもプレゼントであろう... なぜならば、彼らはまさに
報復攻撃を求めているからだ。それはさらなる大規模な支援を集めることに役立ち、
結果的には、同様なあるいはさらにひどいテロ攻撃を繰り返すことにつながるだろう。
そうなれば、戦争はさらにエスカレートしてゆくことになる」
「たとえば北アイルランドで起こっていることを見てみよう。対立する双方には強硬
派がいて、彼らは、結果などお構いなく、自らの側の死者が多くなろうとも、過激な
行為を繰り返す。そして、それはさらなる殺戮を繰り返す口実を与えるのだ。これを、
スーパーパワーと食い止めようのない自殺攻撃との闘いに適応したらどうなるだろう
か。そこからは双方の強硬派のみが利益を得て、あとの者たちが苦しみを強いられる
ことになるのだ」
「現段階では、合衆国は西側諸国で一般的なタイプの戦争を準備している。これは、
敵に対して大規模な武力攻撃をくわえるというものだ。しかし問題は、おそらく今回
の戦争はこれまでとは異なる状況のものであるということだ。ビンラデンらが期待し
ているのは、こうした大規模攻撃だ。そして、おそらくはテロ攻撃で応ずるだろう。
火曜日に行われた攻撃など、止めようのないものだ」
「あの日、合衆国空軍の全兵力・能力を用いても、なす術は無かっただろう。(テロ
リストは)自殺爆弾であり、死ぬことに完全に満足しているからだ。1983年、自動車
爆弾による自殺攻撃のあと、リビア政府は全軍を展開して対策を取った。それなりの
意味はあった。しかし、この手の作戦を封じ込めることはできない。」
「考えてみればあまりにも簡単に実行できてしまうことで、口にしたくもないが、た
とえば、15リブラのプルトニウム爆弾をメキシコやカナダ国境から持ち込むことな
ど、そんなに難しいことだろうか? どんなに高度な技術をもったテロリストにもで
きないことだろうか?」
「火曜日に起こったことは、まったくもってひどい行為だ。疑問の余地はない。だ
が、こうした恐るべき事態に、世界のかなり地域が運命付けられているのだ。たとえ
ば、スーダンがもつ医療物資備蓄の半分が破壊された(ビンラデンによる攻撃への報
復として合衆国が行ったものだ)。貧しい国なのに... 備蓄医療物資の半分が破壊さ
れたらどうなるだろう? 西側ではだれもそんなことは気にかけないのだ。これによ
りどんな結果がもたらされたか。幾千もの人が死ぬかもしれない。だが、だれも気に
かけない。そうやって、歴史は進んでゆくのだ」



1034 N・Kさんからのメール(5) 投稿者:根石吉久  投稿日: 9月22日(土)03時23分10秒

−これは新しいタイプの戦争なのでしょうか?
「新しい戦争というよりも... さまざまな手段によって遂行されるこれまでにない類
の戦争だ。まず、「われわれの味方なのか、それとも死と破壊の標的になりたいの
か?」と、そのようにして戦争が定義されてゆく。歴史上、そんな戦争がこれまでに
あっただろうか?ナチですらそこまではしなかった」
「歴史的に見ても、これは新しいタイプの戦争だ。歴史的事件であるという人々がい
る。そして、確かにその通りだ。1812年の戦争以来、合衆国の歴史上初めて領土が攻
撃を受けた。人々はパールハーバーを持ち出すが、それは間違っている。パールハー
バーの際、日本軍はフィリピンとハワイというふたつの米国植民地を攻撃したのだ。
植民地への攻撃は合衆国への攻撃ではない」
「合衆国は他国の領土を攻撃してきた。今もメキシコの領土の半分の上に居座りつづ
けているし、カナダを幾度も攻撃してきた。しかし、だれも合衆国を攻撃しない。
ヨーロッパも同様だ。ただし、ヨーロッパはかなり凄惨な内部での戦争を経験してい
る。第三世界と私たちがよぶ地域からの攻撃は受けてはおらず、むしろそうした地域
を攻撃する側だったとはいえ」
「歴史的事態だ。歴史上初めて、被害者たちが受けた攻撃を今、返しにきたのだ。
ヨーロッパや合衆国が前の植民地や、今支配しつづける地の人々の攻撃を受けたこと
がこれまであっただろうか? 歴史的に、それは極めて珍しいことだ」
「英国が世界の大半を征服した時、平和ではなかったが、英国が攻撃を受けることは
なかった。メキシコが合衆国に領土の半分を征服されたとき、合衆国に爆弾を仕掛け
たことなどあっただろうか? やろうと思えばできたことであったかもしれない。つ
まり、ニカラグアはワシントンに爆弾をしかけることはできた。だが、そんなことは
おきなかった。銃はどちらからどちらを向くのか。彼らは銃口の先にいるべき存在な
のだ」
「だからこそ、パレスチナ人がイスラエル内で行動を起こすと恐怖が巻き起こるのだ
(ヨーロッパと合衆国で)。すべては、軍事占領地域内で行われなければならない
と。ヨーロッパと合衆国では、それが歴史なのだ」



1035 N・Kさんからのメール(6)  投稿者:根石吉久  投稿日: 9月22日(土)03時25分05秒

−この紛争にオルタナティブはないのでしょうか?

「もちろんある。オルタナティブは、問題の背景となっている事柄に目を向けること
だ。ニューヨークタイムズの論説を読もうということではない。「狂った連中が、わ
れわれがすばらしいからわれわれを襲っている」と。そんなことが起こっているので
はないのだから」
「テロリストは恐ろしく愚かで残虐な行為を、(合衆国が行い続ける)愚かで残虐な
行為への応えとして行っている。そして、合衆国が行う愚行については私たちに責任
があるのだ。中東の組織であるとすれば、この地域に対して行われてきた軍事行動は
いくらでもある。ここではどうでもよいことかもしれない。西側ではだれも気にかけ
ないことかもしれない。だが、被害を受けた人々にとってそれが同じであるとは限ら
ない」
「たとえば、最近十年間のイラクだ。アラブ世界でもっとも発展した国で、怪物のよ
うな男によって支配されたいた。だが、それは西側にはどうでもよかった。合衆国と
英国が最悪の愚行を重ねていた時、両国はイラクを支援した。だが、最近十年間、イ
ラクは痛めつけられ、世界でももっとも貧しい部類に入ってしまった」
「それはサダム・フセインに対する攻撃ではない。彼自身はさらに力を蓄えたのだ
....、痛めつけれたのは民衆だ。何人が死んだか? それすらわからない。何年か
前、オルブライトは、アメリカによる経済封鎖によって50万人の子供が死んだとい
う数値を認めて、こう言った。「高いコストだが、われわれはそれを払う用意があ
る」。だが、イラク人にあるいはその地域の人々に、その用意があるとは限らない。
現地では怒りがつのっている」
「リビアでは、合衆国に支援されたイスラエル軍によってここ二十年間に4〜5万人
が殺された。われわれは、だからなんだ?と言えるかもしれない。だが、そこで生き
る人々にとってはどうなのだ!」
「あるいは占領地で起こっていることだ。ヘリコプターやイスラエルのジェットが集
まった民衆を攻撃する。民衆は、そこで使われた兵器がまさにそのためにイスラエル
に贈られたものであることを知っている」
「政策の背後にはつねに合衆国がいて、国際的コンセンサスに沿った外国的合意がな
されることをつねに妨害しようとしている。合衆国は占領地からのイスラエルの撤退
を望んでいないということは、そこの民衆はひじょうによく知っている」
「あの地の人々はこれらすべてを知っている。そして、同じことが世界中で起こって
いることも知っている。現在、約100万人の人々がニカラグア北部とホンジュラス
南部で飢饉に直面している。この地域の人々は、さして遠くない過去に、ここで合衆
国が行ったことを覚えていることだろう」

−現在の事態は合衆国にどのような影響を与えるでしょうか?

「合衆国がこれから行う行動がオサマビンラデンにとってのプレゼントになるであろ
うことと同じく、火曜日に起こったことは合衆国内の強硬派にとってのプレゼント
だった。これは、規制を強化し、規律を導入し、空間を軍事化しといった具合にやり
たい放題に管理を進めてゆくための絶好の機会として利用されるだろう。ポールク
ルーグマンが今朝言ったように、企業への税金も軽減されて、完璧だね!」
「そして、失敗するかもしれないが、本国の反体制派を弱体化させるチャンスでもあ
るだろう。そんな状況だ。あらゆる愚かで残虐な行為とそれへの対応は、各層の暴力
的で抑圧的な部分にとって有利な事態なのだ。」

--------------------- Original Message Ends --------------------



1036 N・Kさんへ 投稿者:根石吉久  投稿日: 9月22日(土)04時00分55秒

 お久しぶりです。
 Yさんは、私に目をかけてくださっているのですね。ありがたいことと思います。どうしたってかなわないことですが、私はYさんの子供になりたいと思うときがあります。

 こちら、しっちゃかめっちゃかというところです。
 借家は追い出されかけており、「なるべく早く出ます」と大家さんに言ってあるので、これまでになく自宅自作建築現場を熱心にやっていますが、掲示板も忙しいので、むちゃくちゃな時間に起きたり寝たりしています。体力の消耗の度合いを考えて、自殺行為に似ているのかなとも思いますが、自殺していく中高年の人と、私はひとりで茶の間で夜中に連帯しています。生きているなら、乗り切るしかありません。
 ツインタワーに飛行機がつっこむ映像を見て、掲示板で「かっこいい」と発言しました。
 「不謹慎」と言われました。
 以後、いろいろ考えており、気持ちが沈んでいます。

 アフガニスタンからの手記と、チョムスキーへのインタヴューをありがとうございました。
 さっそく掲示板に掲載させていただきました。

 スーザン・ソンタグのものはドイツ語からの翻訳です。お目にかかったことのない小川さんという方が訳して下さいました。この方は、掲示板で言い争いみたいなことをしたにもかかわらず、私の掲示板に(おそらく)日本初訳を掲載して下さいました。Kさんからも、メキシコの新聞の記事の初訳をいただきました。お二方に翻訳料が出せないのが心苦しいです。(とりわけ、Kさんはプロの翻訳家ですから・・・)

 小川さんの翻訳は、ご主人がドイツから送ってくれた新聞の記事からの翻訳です。郵便ではなくメールではなかったかと推測しています。ご主人は、新聞の記事を打ち直して下さったのではないかと推測しています。そうであったら、小川さんのご主人にも、この場を借りて深く感謝したいと思います。

 スーザン・ソンタグのものはすでに英語になって、どこかのサイトにあるかとも思いますが、私には今はわかりません。

 無料掲示板というやつを借りていますので、ときどきつながらないことがあります。誰かが書き込みをしている途中なのか、無料掲示板回線が混んでいる時か、どちらかだと思います。少したってまたつなげるとつながりますので、是非おいで下さい。

http://www82.tcup.com/8246/nessy.html

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掲示板に掲載することを前提に書いていますので、YさんとかKさんとか呼んでいますが、お許し下さい。



1037 Susan Sontag 投稿者:小川  投稿日: 9月22日(土)12時10分01秒

N.K. 様

Susan Sontagの該当記事は、Yahoo ドイツで、Frankfurter Allgemeine Zeitung紙のサイトで入手可能ですが、ドイツ語で、しかも有料です。(3DM) 英語版があるのかどうか、夫に聞いて、あればまたご連絡差し上げます。


1038 訂正します。 投稿者:根石吉久  投稿日: 9月22日(土)17時40分45秒


<訂正前>

ツインタワーに飛行機がつっこむ映像を見て、掲示板で「かっこいい」と発言しました。
「不謹慎」と言われました。
以後、いろいろ考えており、気持ちが沈んでいます。

<訂正後>

ツインタワーに飛行機がつっこむ映像を見て、掲示板で「気持ちいい」と発言しました。
「不謹慎」と言われました。
以後、いろいろ考えており、気持ちが沈んでいます。


1039 Susan Sontag 投稿者:P.B  投稿日: 9月22日(土)20時17分58秒

N.K.様、

記事は現地の新聞に掲載されたものを、翻訳して送ってくれたものです。 私も原文を読みたくてネット上を検索したのですが、見つかりませんでした。 御参考にならないかもしれませんが、検索する際の手がかりになるかも知れないので、下記のサイトをご参照下さい。 

"Feige waren die Moerder nicht
http://afaz.gbi.de/cgi-bin/gbiwww


1040 N・Kさんから 投稿者:根石吉久  投稿日: 9月22日(土)23時44分09秒

チョムスキーのサイトの紹介が含まれていますので、N・Kさんのメールを転載させていただき
ます。(根石吉久)
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メール、ありがとうございました。
サイトにはつながりました。

<<Kさんからも、メキシコの新聞の記事の初訳をいただきました。お二方に翻訳料が出せないのが心苦しいです。(

とりわけ、Kさんはプロの翻訳家ですから・・・)>>

チョムスキーのものはスペイン語から一人の若い学生が訳したものです。
私はスペイン語はできません。
英語のものはCounter Puch というサイトにも載っています。

http://www.counterpunch.org/chomskyintv.html

米下院でたった一人、武力行使に反対したバーバラ・リーさんの
インタビューも掲載されていますので、関心があればのぞいてみてくささい。

このサイトにはチョムスキーの発言もいくつかあって、
すでに何人かが独自に訳して個人的にメールで送り合っているようです。
でも、私が送った訳は、最初に読んだせいもあって、インパクトが強く
多少粗いところがあっても、学者の論文調とは違って、
語り手の語気のようなものを伝えていると思いました。

では。

http://www.asahi-net.or.jp/~ax9y-nis


1041 素朴 投稿者:根石吉久  投稿日: 9月23日(日)05時57分37秒

素読舎日録

 夜12時頃、ビデオで「ミセス・ダウト」を観ているうち、そのまま畳の上で寝てしまった。一寝入りした後、電源を入れっぱなしのコンピュータに向かってまたごそごそやり始めることがよくある。妻はそれを知っているので、畳で寝ている私は放置される。昔は、「ああ、駄目駄目、こんなとこで寝ちゃ。ほら、布団敷いたから、ほら」とか言ってもらえたものだが、近頃は単に放置されるのである。電源入れっぱなしのコンピュータのせいなのか、愛情がさめたのか。もう少し歳をとれば、あたしゃ、茶の間で凍死するんじゃなかろか。
 1時間ほど寝てから目を覚ましたが、どうも疲れている。隣の部屋に敷いてある布団にもぐりこんで、再度寝ようと試みるがいつものように失敗する。枕元の文庫本をとりあげて読む。夏に新潟へ遊びに行った帰りに買っておいたものの一冊で、浅田次郎「初等ヤクザの犯罪学教室」(幻冬舎アウトロー文庫)である。背筋が寒くなるようなことが書いてあるが、文章がとてもていねいなせいで、ユーモアが醸されている。
 銀行強盗のことを書いてあるところを読んで、ふむ、と思うことがあった。
 テロリストのツインタワー襲撃は、はるかに大がかりであるし、ビン・ラビン筋がニューヨークや東京で株のカラ売りをやった疑いがあるとのことなので、直接にゲンナマをわしづかみする銀行強盗の可愛らしさと対比しては、銀行強盗が可愛そうである。しかし、心理的には一脈通じるものがあると考えたのだった。
 以下、引用。
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(略)犯罪者たちからもっとも畏敬される悪党とは何か、というと、それはたぶん「銀行強盗」でありましょう。
 銀行強盗という犯罪のもつダイナミズムと華々しさは、塀の内外を往復する犯罪者たちにとっては大きな憧れで、誰でも一度は手を染めてみたいと真底思う悪事なのであります。
(略)
 ダイナミックでドラマティックで、なにしろ恰好がいいからでもありましょうが、もっと根本的には社会の底辺で生まれたか育ったかした多くの犯罪者にとって、一種の社会報復的意義があるという点を見落としてはなりません。
 その証拠に、ターゲットの多くは大手の銀行や信用金庫で、ずっと狙いやすいはずの郵便局や農協などはあまり目標にならない。
 犯罪者は、えてしてナーバスで単純でありますから、郵便局とか農協とかいうとたちまち庶民的親近感を感じてしまって、狙いやすいとは思ってもとてもその気にはなれないものなのです。
(略)
 しかも、まだ修行が足らなくて、犯罪のなんたるかを知らぬ初心者は、「世間をアッと言わせてやろう」などという妙なヒロイズムをもっていますから、あまり後先のことなど考えずに、ともかく名の通った都市銀行を襲撃しようとする。だいたいこんなところが大手銀行の狙われる理由であります。
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 ふむ、と思ったのは、「社会の底辺で生まれたか育ったかした」テロリストたちの身の上を思ったからでした。ビン・ラビンは金持ちの息子だということですが、この金持ちの息子が、社会の底辺で育った人の心を操作しているのではないかとも思ったのでした。私は、この男に享楽主義者の臭いを嗅いでいます。貧乏に育ったがものごとにまっすぐに向かおうとする人の心を駒に使う野郎ではないのだろうか。テロリズムはビン・ラビンの道楽なのではないかと疑っています。どうもこの男が好きになれません。
 好き嫌いを言うなら、ブッシュは端的に嫌いです。猿顔だから嫌いだというのではなく、猿が「正義」を言うから嫌いです。小泉などは、猿に回されている猿であり、靖国などとこざかしいことを言った直後に猿に回される猿をやり、ただの根性ただれであることを露呈しているのが滑稽であります。って、浅田の文体って伝染するなあ。

 「銀行強盗」に素朴な田舎のにおいを嗅いだ夜でありました。


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1042 N.K様 投稿者:P.B  投稿日: 9月23日(日)10時29分23秒

Susan Sontagの"Feige waren die Moerder nicht" の原文らしき記事を、やっとThe New Yorker誌のサイトで見つけましたので、お知らせします。

http://www.newyorker.com/THE_TALK_OF_THE_TOWN/CONTENT/?talk_wtc


1043 転載 投稿者:根石吉久  投稿日: 9月23日(日)17時43分45秒

N・Kさんから、P.B さん宛のメールが届きました。掲示板に掲載することを依頼されましたの
で以下に転写します。N.K. さん、一度わかると後はどうってことなくできますから、ここへご自
分で書くことに挑戦してみて下さい。(根石吉久)
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P.Bさん

Sontagの記事、読みました。
どうも、ありがとうございました。
New Yorker に掲載されたな、ということまでは
私もweb検索でつかんでいたのですが、
そのURLが、まだわからなかったので
助かりました。
かなり前後入れ替えてありますし、
細かなところに手が入っているようですが、
基本的にはおなじ文章のバージョンアップと
考えていいのではないかと思います。

N.K.

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1044 Cへ 投稿者:根石吉久  投稿日: 9月23日(日)19時06分34秒
I think the United Nations should arrest the president Bush right away.

He is going to do terrorism on thinking field.

What do you think?


1045 もっこりさんへ 投稿者:根石吉久  投稿日: 9月23日(日)19時57分11秒

 先日のレッスンをやっている途中で、後で言おうと思っていて、レッスンが終わってしまいました。言い忘れたことを書いておきます。

 そろそろ、口の筋肉を動かす範囲を広げていってください。
 あくまで「机上」の練習なので、実際に英語を使うときは誰もそんなにはっきりとくどく言わないよ、というくらいの感じで、「口を大きく使う」「動かす範囲を広げる」つもりでやってみて下さい。

 以上です。


1046 ラデン 投稿者:根石吉久  投稿日: 9月23日(日)23時22分13秒

昨夜、酔っぱらって書いた文に「ビン・ラビン」とありますが、違うらしい。
新聞には、「ビンラディン」とひと連なりになっていますが、チョムスキーの文(だったと思う)
には、「Bin Raden」となっていたような気がする。(うろ覚え)
ともかく、「ラビン」は間違いなので、今後は、「ビン・ラデン」で書くことにします。


1047 Mission Impossible 投稿者:根石吉久  投稿日: 9月24日(月)00時30分35秒

ハンドルネーム忘れちゃった。日曜日の夜11時40分から「ミッション・インポシブル」をや
ってるあなたですが・・・。

復習範囲(テスト範囲)で長い文をよく集中攻撃しておいて下さい。
練習が弱い文で、長いのが出題された場合、その一つの文をやるだけで、時間がどんどんなくな
ってしまいますので、長いのは特に練習の回数を増やして下さい。

以上


1048 ブッシュを逮捕せよ 投稿者:根石吉久  投稿日: 9月24日(月)02時12分34秒

 アメリカは、テロがビン・ラデンのしわざであるという証拠を持っているといいながら、その証拠を出さない。テロリストを利するからだという。
 明確な証拠を提示しないまま、各国に対して、アメリカにつくのか、ラデンにつくのかはっきりしろと恫喝している。第三の立場や中立はありえない、逃げ場はないぞという恫喝である。こんな国が民主国家であるわけがない。何が多様性の尊重だ。ブッシュよ、お前の政治屋根性が、お前の議会演説を反故にしている。こんなもの、自由の国でも何でもない。嘘つきめ。馬脚を現わしたのだ。
 アメリカがやろうとしていることは、法治国家自体を否定することだ。証拠がないままに、攻撃に荷担しろ? 何を馬鹿を言っているのか。

 証拠が提出されないままであることは、アメリカにつこうにもアメリカにつけないということなのだ。詩じゃあるまいし、断定でことが済むと思っているのか。
 証拠がないままの攻撃に荷担させられることは、まっぴらごめんだとどうして多くの国ははっきり言わないのか。俺が信じてきたアメリカの良質な部分は、こういうことをはっきり言う部分だった。今じゃ、アメリカ人でもないのに、俺がアメリカ的だということなのか。俺のアメリカはどこへ行ってしまったのか。

 証拠が提出されないままで、アメリカにつき、実質的に一つの国を攻撃するのなら、どの国も愚行に突き進もうとしている。ヨーロッパは、これほどに愚か者の集合体だったのか。

 日本は、石油が入ってこなければ明日からすぐに困る。これは明白だ。明白なのは、これだけではないか。

 テロリズムと匹敵する無法を実行に移そうとしているブッシュを国連はただちに逮捕せよ。



1049 小泉、小猿 投稿者:根石吉久  投稿日: 9月24日(月)02時18分58秒

傲慢さという猿回しの猿になったブッシュの猿になって回る小泉。
醜悪だ。


1050 日本はどこにいるのか 投稿者:根石吉久  投稿日: 9月24日(月)02時23分13秒

日本がやるべきことは、頭に血が登ったアメリカを説得することだ。
アメリカに追従することではない。
小泉政権がやろうとしていることは、恥ずべきことだ。


1051 くたびれてしょうがねえ 投稿者:根石吉久  投稿日: 9月24日(月)02時25分12秒

以上で、私は立場をはっきりさせたと思うので、再びこの掲示板を語学の掲示板に戻していきたい
と思います。
言う必要が出てくれば、政治的な発言を控えるつもりはありませんが、ひとまずこれまでで一区切
りにしたい。
くたびれてしょうがねえや。


1052 Cから 投稿者:根石吉久  投稿日: 9月24日(月)03時33分28秒

I cannot speak about terrorism without a more exact defintions.
However, if all countries were held to the same standard of human rights
and dignity, then we would find that most national leaders should
immeadiately be indited. The facts of human transgression on the part
of American politicians--such as funding death squads in central
America--is well known. This is the reason that the current tribunal in
the Hague about war-crimes in Yugoslavia (as well as the prosectuion of
Pinochet) has so many politicans worried, but American politicans (as
with almost all world poltiicans) think they are beyond it. The
difference between America and the rest of the world is that America has
enconomic and military power. If justice was equal (which it sadly is
not), such power would not matter. Your thoughts?


1053 Cへ 投稿者:根石吉久  投稿日: 9月24日(月)03時34分22秒

Thanks. But, sorry, I couldn't figure out the meaning of 'be indited' in your
sentence. Poor learner of English, I am.
That it:

>then we would find that most national leaders should
immeadiately be indited.

Also, please show me the meaning of 'Pinochet'.
I am poor learner.
And I have only several poor dictionary.
These dictionaries don't have the word Ponochet in them.

>The difference between America and the rest of the world is that America has
enconomic and military power. If justice was equal (which it sadly is
not), such power would not matter.

I completely agree with you on this point.
Your English is so far better than mine, so you can write what I want to write in
English so far better than I. I am pleased.

My definition of terrorism is:

Killing people who do not belong to military or forces.

This was done by W.A.S.P people to American Native people (called Indian).
I've been thinking that America was established by terrorism.

Killing thoughts of each country is also terrorism by America figuratively.
Even if it's not actual, it's real.

Waiting for your mail.


1054 回帰 投稿者:根石吉久  投稿日: 9月25日(火)05時04分14秒

 新聞記事からの引用。
 毎日新聞2001年9月24日。

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(山田道子記者のインタビューに答えた名古屋大大学院 法学研究科 松井芳郎教授の発言)

私はアメリカの武力行使が自衛権の発動に当たるとは考えないので、国連決議なしにアメリカが武力行使をしたら国際法違反になる。国連安保理は、テロ非難決議の中で「あらゆる必要な措置」を取る準備があるとしているが、措置をとれるのは国連であって個別国家ではない。

歯止めは国際世論しかないだろう。しかしアメリカの武力行使の構えに対して国際的な批判の声は少ない。今回のようなケースで武力行使をするという先例を作り、これまで武力行使をできるだけしないことを最大の課題として発達してきた国際法の流れを逆転させるきっかけになったら恐ろしい。
----------------------------------------------------
(同じく山田道子記者のインタビューに対する関西大法学部 藤田久一教授の発言)

アメリカが報復で武力行使をすれば、テロリストと同じ立場に身を置くことになる。無差別的な攻撃をすれば、報復行為の正統性がどうであれアフガンの人から見ればテロ行為に映るだろう。

----------------------------------------------------
以下、根石の文。

 藤田教授は、「アメリカが報復で武力行使をすれば」としているが、アメリカはこれまでに何度も「テロリストと同じ立場に身を置く」ことを繰り返してきている。アメリカが隠し持つ本性こそがテロリズムなのだ。イギリスからの独立がアメリカの「自由」なのだろうが、それ以前にネイティヴ・アメリカン(インディアンと呼ばれた人々)を蹴散らしたり殺したりして建国した国であることを忘れてはならない。こういう自分勝手な「自由」もアメリカの根にはある。
 今回のテロリズムもアメリカが誘発したものである。
 アメリカがすべきことは、紛争が終わってからも、その地域に軍隊を置き続けるようなあつかましいことをやめることだ。出ていってもらいたいと思っている人たちの土地にずうずうしく居続けて、よその国に爆弾を落とし、一般人を殺す行為がテロリズム以外の何なのか。インディアンにしたこととことの本質は何も違わない。
 このアメリカのずうずうしいでかいつらこそが、テロリズムを育てたものだ。
 アメリカに発したテロリズムがアメリカに回帰していったのだとしか思われない。


http://www.asahi-net.or.jp/~ax9y-nis


1055 Cから 投稿者:根石吉久  投稿日: 9月25日(火)14時34分33秒
Indict" means "To bring formal charges against." Of course, I
misspelled it earlier.

Pinochet was the dictator of Chile who took power in a coup in 1973, and
whom the British held for possible indictment a few years ago for the
thousands of people who were slain when he took power.

http://www.asahi-net.or.jp/~ax9y-nis

1056 戻ってませんが? 投稿者:Tackchan  投稿日: 9月27日(木)03時15分29秒
上記の通りです。


1057 Tackchan 様 投稿者:根石吉久  投稿日: 9月27日(木)03時25分39秒

はあ、そうですね。
自覚はしておりました。
頭の中が、アメリカで起こったことやその後の政治家どもの発言などでいっぱいになっており、
なかなか語学の方に行けません。
努力はいたします。


1058 素読舎日録 投稿者:根石吉久  投稿日: 9月27日(木)04時48分04秒

素読舎日録

 昨日、西北の部屋の戸をとりつけることで、家の中が外気と連続している場所はほぼなくなった。便所の窓をどうするか決定して取り付け、西北の出入り口の天井部分にスタイロフォームをはめ込めば、外気との連続はすべて切ることが成立する。小さい仕事を妻に任せて、明日からは薪ストーブを置く場所の煉瓦とコンクリートの工事をする。ストーブを据え付けても、薪を作る仕事が待っている。
 引っ越しが終了したら、英語はぼちぼちやる程度にしたいものだと強く願っている。去年の夏に「電話でレッスン」を始めたので、以後の一年は地獄の一年と覚悟し、週に5,6本の映画のシナリオを扱ってきた。おかげで、ずいぶんと口から英語が飛び出すようになったが、来年からは、年に1,2冊にしたいと願っている。
 引っ越しが終われば、家賃、駐車場代の4万円がなくなる。自宅自作の現場と借家との往復がなくなるので、外食も減るだろう。外食で3,4万は使っているだろうから、私のごときの収入の者には大きい。建材を買う分も減るだろう。おそらく10万円からの金はかせがなくてもよくなるはずだ。
 英語はぼちぼちやることにする。この一年余りは地獄だったが、これで作ったシナリオのレパートリーを少しずつ増やすことがせいぜいだろう。ウドと喧嘩するときは、「うるせえ、馬鹿やろ」と日本語で言うようにするだろう。この辺の日本語は、しっかり教えてあるから大丈夫だ。
 宮本常一「民間暦」(講談社学術文庫)読む。
 少し引用しておく。

 明治初年に日本へ来、東京大学に動物学を講じたモールス教授は、その著『日本その日その日』において、「日本人は米国人が米国の動物や植物を知っているよりも遙かに多くの日本の動植物に馴染を持っているので、事実田舎の子供が花・きのこ・昆虫その他類似の物をよく知っている程度は、米国でこれらを蒐集し、研究する人のそれと同じなのである。日本の田舎の子供は昆虫の数百の『種』に対する俗称を持っているが、米国の子供は十位しか持っていない。私は屡々彼の昆虫の構造上の細部に関する知識に驚いた」といって、子供たちが米搗き虫の口辺の構造を知っていたことに驚嘆し、「私は日本の紙に日本の筆で蟾蜍・バッタ・蜻蛉・蝸牛等の絵を書いたのであるが、子供達は私が線を一本か二本引くか引かぬに、私がどんな動物を描こうとしているかを当てるのであった」と、日光での経験を述べている。
 海外の人の目にも、かほどまでいちじるしい現象としてとまるほど、われわれの生活は自然に深く根ざしていた。それは単なる自然崇拝ではなく、自然を生活していたのであって、日常の生活が自然のうつろいとともになされたことは当然といわねばならぬ。
                      (宮本常一「行事と風土」)

 英単語一つ一つ、語法一つ一つのイメージをより鮮明にするような作業は、私の自身において、今後も継続するだろうが、私が子供の頃に持っていた自然に対する知識を、今後は徐々に回帰していきたいと願っている。コンピュータは使うであろうし、車は運転するだろう。しかし、大人になって身につけたものから、もうそろそろ子供の私が持っていた知識へ回帰していきたいと願っている。
 多分、マザー・グースが言っていることが本当なのだ。
 歳をとればとるほど、「おいらますます馬鹿になる」なのだ。
 私の子供の頃の知識とは、「アジアの農村」の知識だ。その後、ずたずたにされた時間の流れ方を多分、私の体はまだ覚えている。どうにかしてそこへ帰っていきたい。

 いや、私が子供だった頃に、それらから私が疎外されていた知識に帰っていきたいのだ。「頭のいい子供」などと言われて、やってきたことと言えば、「ますます馬鹿になる」ことだけではないか。子供の頃、それから疎外されていても、その知識がどういうものであるかは、おぼろげであっていいなら知っているのだ。おぼろげであっても知っているなら、そこへ帰ることはできる。今や、アジアの子供たちにそれを教えてもらうしかないなら、教えてもらう。

 こういう時に、タナカマキコはもっと何かきちんと言える人だと思ってたのに、と妻が言った。その通りだと思った。コイズミジュンイチロウは、「自由」という猿回しに回される猿(ブッシュ)に回される猿であることもはっきりした。私が愛する日本もアメリカも、こんな腑抜けたちと共にあるのではない。



1059 緊急アピールのお願いー1(転送) 投稿者:N.K.  投稿日: 9月27日(木)20時05分02秒

    ### 緊急アピールのお願い ###

 はじめまして。
 私たちは、日本の社会運動を中心に政治学や経済学を学んでいる大学院生や若手研究者の有志です。

 連日の新聞報道でご承知の通り、アメリカでのテロ事件とそれに関連するアメリカの報復準備が進められていますが、これに関してのお願いです。
 連日の報道にあるように、与党3党は9月13日には有事法制の成立を目指すことを確認し、9月19日にはアメリカの軍事報復に対する当面の支援策として、国連安保理の決議を得たアメリカ軍の報復行動に対する自衛隊の後方支援や、情報収集のための自衛隊艦艇の派遣のために、所用の措置を講ずることを決定しました。これは、人命にかかわる武力行使に日本がなんらかの形でかかわることを意味しており、人命にかかわる暴力・武力を認めないものにとっては、あるいは、日本国憲法を擁護しようとするものにとっては、とうてい容認しがたい方針です。

 そこで首相官邸および各政党宛に、日本政府が報復支援を行わないよう求めるアピールを提出しますので、ぜひご賛同ください。むろん、大学院関係者に限らず、お知り合いなど周りの方にも賛同を呼びかけていただけると幸いです。
 賛同していていただける場合、下記に署名をいただき返送してください。よろしければ、メッセージもお寄せ下さい。第一回集約は、9月30日(日)としたいと思います。その後も国会審議の推移を見ながら随時集約し、首相官邸および各政党に提出していきます。

 お忙しい中お手数ですが、ご協力をお願いいたします。

  連絡・返送先(e-mail)
   日本の革新・社会運動を考える若手研究者の会
   大屋定晴(一橋大学大学院社会学研究科博士課程三年次在籍)
   Email: aab51640@pop12.odn.ne.jp
ご希望される方にはfax番号もお教えしますのでご一報ください。

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あらゆるテロリズムと軍事報復、および日本の報復支援に反対するアピール

 2001年9月12日、ニューヨークの世界貿易センタービルおよびワシントンの国防総省ビルにおいて、同時多発テロが発生した。人命を無差別に奪うテロは、いかなる理由によっても、正当化されない。まして、今回のテロは、民間航空機を衝突させるという前例を見ない非人間的な方法によって行われ、行方不明者の数も一回のテロ事件としては前例のないものとなっている。これは単なる殺戮行為でしかない。われわれは、この事件を断固糾弾するとともに、事件の被害者とそのご遺族・関係者の方々に哀悼とお見舞いの意を表するものである。そして、人類社会の一員として、このようなテロが二度と再発されぬよう世界の人々に訴えるとともに、被害者への援助と法にもとづく事件の首謀者の裁きとを求める。 (つづく)



1060 緊急アピールー2(転送) 投稿者:N.K.  投稿日: 9月27日(木)20時06分09秒

同時にわれわれは、アメリカ合州国政府はもとより、いかなる国の政府であっても、このテロ事件にたいして軍事力をもって報復することに反対する。この事件を「新たな戦争」という言葉で理解してはならない。報復は、戦闘地域において人命を新たな危険にさらすことになる。これは、人命を奪う暴力の主体がテロの首謀者から国家権力へと変わることでしかない。むしろ必要なのは、短期的には法にもとづく裁きであり、長期的には、テロの温床である社会的差別や政治的・経済的格差の解消、すべての兵器の廃絶など、二度と殺戮行為を引き起こさない国際社会の構築である。憲法第九条のもとにある日本国の市民として、われわれは、無差別殺戮としてのテロのみならず、国家権力の武力行使に対しても断固反対し、平和的解決を求める世界の市民・労働者に連帯の意を表する。
 最後に、報道によれば、日本の与党3党は9月13日、日本への武力攻撃を想定した有事法制について、来年の通常国会での成立を目指すことを確認した。また、与党3党は9月19日、アメリカ合州国の報復に対する当面の支援策として、七項目の措置を決定したが、そこには、国連安保理の決議を得たアメリカ軍の報復行動に対する自衛隊の後方支援や、情報収集のための自衛隊艦艇の派遣などが含まれている。しかし、これらの方針や決定は、国際法を無視したアメリカの無法な軍事報復に一方的に加担するものであるのみならず、日本国憲法にうたわれる基本的人権の尊重や平和主義にも反するものである。われわれは、人命にかかわるいかなる暴力・武力の行使も認めないという立場から、また日本国憲法を擁護する立場から、日本国内における戦争体制の整備、および、直接的間接的を問わず日本国政府の武力行使への加担に、断固反対する。そして、国内への難民の受け入れ、あるいは中東和平の調停など、日本国政府が憲法第九条を活かした世界市民的貢献を果たしていくよう、要求する。

2001年9月20日

 呼びかけ人:大屋定晴(一橋大学大学院社会学研究科博士課程在籍)
   森田成也(東京都立短期大学非常勤講師)

────────────────────────────

 賛同人署名欄
  お名前:
  ご所属:      (企業・団体・学校など、無くても可)
  ご住所:      (無くても可)
  メッセージ:    (無くても可)


1061 速報:NY世界貿易センターに飛行機突っ込む!!!  投稿者:ニュース [政治社会][  投稿日: 9月27日(木)23時54分05秒

速報:NY世界貿易センターに飛行機突っ込む!!!
752 :名無しさん@1周年 :01/09/27 21:19
ニュース [政治社会][問題提起]
はじめまして、双葉と申します。
友人からアフガニスタンからの手紙を転送されてきました。
一人でも多くの方に読んでいただきたいとのことニュースネットにて
発信させていただきます。

国連難民高等弁務官カンダハール事務所で働いていらした方
−千田悦子(ちだ・えつこ)さんという方の手記です。

千田さんは、国連難民高等弁務官カンダハール事務所で仕事を
していましたが、オサマ・ビン・ラディン氏をかくまっているとされる
タリバンの本拠地へのアメリカの軍事行動などの危険性が出てくる中、
一時的に勤務先をパキスタンに移転するという措置で、「避難」を
していますが、その緊急避難の最中に書かれたものです。
以下、千田さんの手記です。
753 :名無しさん@1周年 :01/09/27 21:20
報道機関の煽る危機感

9月12日(水)の夜11時、カンダハールの国連のゲストハウスでアフ
ガニスタンの人々と同じく眠れない夜を過ごしている。私のこの拙文を
読んで、一人でも多くの人が アフガニスタンの人々が、(ごく普通の
一人一人のアフガン人達が)、どんなに不安な気持ちで9月11日(昨
日)に起きたアメリカの4件同時の飛行機ハイジャック襲撃事件を受
け止めているか 少しでも考えていただきたいと思う。テレビのBBC
ニュースを見ていて心底感じるのは 今回の事件の報道の仕方自体
が 政治的駆け引きであるということである。特にBBCやCNNの報道
の仕方自体が根拠のない不安を世界中にあおっている。

 事件の発生直後(世界貿易センターに飛行機が2機突っ込んだ時
点で)BBCは早くも、未確認の情報源よりパレスチナのテログループ
が犯行声明を行ったと、テレビで発表した。それ以後 事件の全貌が
明らかになるにつれて オサマ.ビン.ラデンのグループの犯行を示
唆する報道が急増する。その時点でカンダハールにいる我々はアメ
リカがいつ根拠のない報復襲撃を また始めるかと不安におびえ、
明らかに不必要に捏造された治安の危機にさらされる。何の捜査も
しないうちから、一体何を根拠にこんなにも簡単に パレスチナやオ
サマ・ビン・ラビンの名前を大々的に報道できるのだろうか。そして
この軽率な報道がアフガンの国内に生活をを営む大多数のアフガ
ンの普通市民、人道援助に来ているNGO(非政治組織)NPOや国
連職員の生命を脅かしていることを全く考慮していない。

 1998年8月にケニヤとタンザニアの米国大使館爆破事件があ
った時、私は奇しくも ケニヤのダダブの難民キャンプで同じくフィー
ルドオフィサーとして働いており、ブッシュネル米国在ケニヤ大使が
爆破事件の2日前ダダブのキャンプを訪問していたという奇遇であ
った。その時も物的確証も無いまま オサマ・ビン・ラデンの事件関
与の疑いが濃厚という理由だけでアメリカ(クリントン政権)はスー
ダンとアフガニスタンにミサイルを発射した。スーダンの場合は、製
薬会社、アフガンの場合は遊牧民や通りがかりの人々など 大部
分のミサイルがもともとのターゲットと離れた場所に落ち、罪の無い
人々が生命を落としたのは周知の事実である。まして 標的であっ
た軍部訓練所付近に落ちたミサイルも肝心のオサマ・ビン・ラデン
に関与するグループの被害はほぼ皆無だった。タリバンやこうした
組織的グループのメンバーは発達した情報網を携えているので、
いち早く脱出しているからだ。前回のミサイル報復でも 結局 犠
牲者の多くは 子供や女性だったと言う。

http://mentai.2ch.net/test/read.cgi/english/1000214191/752-756n


1062 下の続き 投稿者:ニュース [政治社会][  投稿日: 9月27日(木)23時55分32秒

我々国連職員の大部分は 今日緊急避難される筈だったが天候
上の理由として国連機がカンダハールに来なかった。ところがテレ
ビの報道では「国連職員はアフガニスタンから避難した。」と既に報
道している。
報道のたびに「アメリカはミサイルを既に発射したのではないか。」
という不安が募る。アフガニスタンに住む全市民は 毎夜この爆撃
の不安の中で日々を過ごしていかなくてはいけないのだ。更に、現
ブッシュ大統領の父、前ブッシュ大統領は 1993年の6月に 同
年4月にイラクが同大統領の暗殺計画を企てた、というだけで 同
国へのミサイル空爆を行っている。世界史上初めて、「計画」(実際
には何の行動も伴わなかった?)に対して実際に武力行使の報復
を行った大統領である。現ブッシュ大統領も今年(2001年)1月に
就任後 ほぼ最初に行ったのが イラクへのミサイル攻撃だった。
これが単なる偶然でないことは 明確だ。
 更にCNNやBBCは はじめからオサマ・ビン・ラデンの名を引き合
いに出しているが米国内でこれだけ高度に飛行システムを操りテロ
リスト事件を起こせるというのは大変な技術である。なぜ アメリカ
国内の勢力や、日本やヨーロッパのテロリストのグループ名は一切
あがらないのだろうか。他の団体の策略政策だという可能性は無い
のか?
 国防長官は早々と 戦争宣言をした。アメリカが短絡な行動に走ら
ないことをただ祈るのみである。
 それでも 逃げる場所があり 明日避難の見通しの立っている我々
外国人は良い。今回の移動は 正式には 避難(Evacuation)と呼
ばずに 暫定的勤務地変更(Temporary Relocation)と呼ばれてい
る。ところがアフガンの人々は一体どこに逃げられるというのだろう
か? アメリカは隣国のパキスタンも名指しの上、イランにも矛先を
向けるかもしれない。前回のミサイル攻撃の時は オサマ・ビン・ラ
デンが明確なターゲットであったが 今回の報道はオサマ・ビン・ラ
デンを擁護しているタリバンそのものも槍玉にあげている。
タリバンの本拠地カンダハールはもちろん、アフガニスタン全体が
標的になることはありえないのか? アフガニスタンの人々も タリ
バンに多少不満があっても 20年来の戦争に比べれば平和だと
思って積極的にタリバンを支持できないが 特に反対もしないとい
う中間派が多いのだ。


755 :名無しさん@1周年 :01/09/27 21:22
 世界が喪に服している今、思いだしてほしい。世界貿易センター
やハイジャック機、ペンタゴンの中で亡くなった人々の家族が心から
死を悼み 無念の想いをやり場の無い怒りと共に抱いているように、
アフガニスタンにも たくさんの一般市民が今回の事件に心を砕き
ながら住んでいる。アフガンの人々にも嘆き悲しむ家族の人々が
いる。世界中で ただテロの“疑惑”があるという理由だけで、嫌疑
があるというだけで、ミサイル攻撃を行っているのは アメリカだけ
だ。世界はなぜ こんな横暴を黙認し続けるのか。このままでは
テロリスト撲滅と言う正当化のもとに アメリカが全世界の“テロリ
スト”地域と称する国に攻撃を開始することも可能ではないか。

 この無差別攻撃や ミサイル攻撃後に 一体何が残るというのか。
又 新たな報復、そして 第2,第3のオサマ・ビン・ラデンが続出す
るだけで何の解決にもならないのではないか。オサマ・ビン・ラデン
がテロリストだからと言って、無垢な市民まで巻き込む無差別なミ
サイル攻撃を 国際社会は何故 過去に黙認しつづけていたのか。
これ以上 世界が 危険な方向に暴走しないように、我々も もう
少し 声を大にしたほうが良いのではないか。

 アフガンから脱出できる我々国連職員はラッキーだ。不運続き
のアフガンの人々のことを考えると 心が本当に痛む。どうか
これ以上災難が続かないように 今はただ祈っている。そしてこ
うして募る不満をただ紙にぶつけている。

         千田悦子    2001年9月13日 筆


756 :名無しさん@1周年 :01/09/27 21:22

「手記」はできるだけ広範囲の方々に読んでもらいたい、ということ
ですので、他の方に紹介してくださって構いません。



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               ふくびき会場
                  ↓
      http://www.fukubiki.com/registbb.html?aid=fm091703
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-----
■ニュースネットへのネタ追加はこちらから投げてちょ
http://www.pressnet.tv/news/newsnet_form.x


1063 おそかったね! 投稿者:Tackchan  投稿日: 9月28日(金)00時19分30秒

上記の通りです、管理人さんしばらくこの掲示板を閉めたほうが言いと思いますよ。
それか掲示板の名前を変えるか・・・・


1064 そうでもない 投稿者:根石吉久  投稿日: 9月28日(金)01時50分02秒

Tackchan 様

 語学ネタではないですが、英語関連ではあると思っています。
 閉めることも二三日前に考えましたが、まあ、しばらくは開けておきます。
 英語に関する議論の場ですが、一番でかいタイトルは「大風呂敷」でありますゆえ。
 誰も書かなくなったら、閉めることにします。

http://www.asahi-net.or.jp/~ax9y-nis

1065 N・Kさん 投稿者:根石吉久  投稿日: 9月28日(金)01時51分22秒

よかったですね。
上達です。


1066 最高理念 投稿者:根石吉久  投稿日: 9月28日(金)02時15分39秒

素読舎日録

 ふあーい。くたびれた。コンクリート工事はくたびれる。
 ストーブを置く床を作りかけて、それさえ仕上がらない。

 小泉のやったことは、馬鹿のやったことである。
 これまでのアメリカの非を言えないような日本の首相が馬鹿でなくて何であるか。
 日本は卑劣にも、真珠湾の軍を攻撃した(というアメリカの物語だ。ルーズベルトは知らなかったという物語だ。最近は、ルーズベルトは知っていたという物語もちらほら語られる。いずれにせよ、おのおのの歴史を突き合わせてみたら、まるで見解が違うのであれば、どちらもひとまずは物語でしかない)。

 元々、アメリカでもなんでもなかった島をアメリカのものにして、軍を置いていたところを、日本は攻撃した。
 日本は卑劣だったそうである。アメリカは、その数百倍なのか数千倍なのか、南無大なのか知らんが、卑劣さと傲慢さのアマルガムの原爆を広島と長崎に落とした。

 日本は軍を攻撃した。
 アメリカは民を攻撃した。
 アメリカという国はそういう国だ。
 何が民主主義か。民を攻撃する国の民主主義とは何か。

 アメリカ平民的自由。大嫌いだ。
 いつも血が流れるニューヨーク、そこで生まれつつある自由以外に信じる気はない。
 日本の馬鹿ども。自由は無料だと思っていやがる。金を払って無料にしていやがる。

 日本の現在の憲法が世界の最高理念なのだ。
 その理念を抱き取れなかったのが、日本人のつみとがである。
 アメリカの憲法は日本の憲法に較べてはるかに遅れている。
 日本の憲法の理念が失われるならば、世界にはさらに低く低く血が流れて止まらないであろう。

 何度でも言う。小泉は猿だ。


1067 生徒募集 投稿者:根石吉久  投稿日: 9月28日(金)03時04分20秒

素読舎「電話でレッスン」生徒募集

・ねらい  欧文シンタックス獲得

・テキスト 英語の映画シナリオ(「逃亡者」「ゴースト」「スピード」から選択)
      難易度は、スピード、ゴースト、逃亡者(差はわずかずつ)

・開始時  素読舎引っ越し終了後(本年12月か?)

・レッスン 毎週日曜日 夜9時半〜10時

・回数   月4回(月5回ある場合は一回分をプール 
             → まとめて休みをいただく時に使用)

・費用 月額1万円

・募集人数 1名

・予定   来春から、午後の時間帯にレッスンを設ける。
      予約受付中(主婦歓迎)


1068 世の底 投稿者:根石吉久  投稿日: 9月30日(日)02時21分09秒

網走番外地


追われ追われこの身をふるさとで
かばってくれたかわいいこ娘
かけてやりたや やさなさけ
今のおいらにゃままならぬ

 古里で、かばってくれた(かくまってくれた)女をも、アメリカは攻撃するという。
 俺の思想の根本を逆撫でしたいのか、アメリカよ。
 なぜ、人殺しをかくまうことが悪なのか。
 この人はいい人だからと思うことは悪なのか。

 アメリカは低いところで生き続ける人の暮らしを馬鹿にしている。
 そこで生きる一人が一人をかくまうことの思想を馬鹿にしている。


1069 レッスン枠、曜日、時間帯変更 投稿者:根石吉久  投稿日:10月 1日(月)00時44分26秒

 先日、日曜日夜9時半〜10時のレッスン枠で生徒を募集する旨の記事を書きましたが、札幌のOさんが、土曜日夜10時50分〜11時20分の枠からレッスンを移動して欲しいとのことでしたので、来週から移動することにしました。
 従って、募集枠の曜日と時間帯が以下のように変更になります。

----------------------------------------------------

素読舎「電話でレッスン」生徒募集

   ・ねらい  欧文シンタックス獲得

   ・テキスト 英語の映画シナリオ(「逃亡者」「ゴースト」「スピード」から選択)
         (スピード、ゴースト、逃亡者の順に難しくなるが差はわずかずつ)

   ・開始時  素読舎引っ越し終了後(本年12月か?)

   ・レッスン 毎週土曜日 夜10時50分〜11時20時

   ・回数   月4回(月5回ある場合は一回分をプール 
                → まとめて休みをいただく時に使用)

   ・費用 月額1万円

   ・募集人数 1名

----------------------------------------------------

   ・予定   来春から、午後の時間帯にレッスンを設けます。
         予約受付中(主婦歓迎)


1070 M・K君へ 投稿者:根石吉久  投稿日:10月 1日(月)01時15分18秒


 わざわざ名古屋から長野まで遊びにきてくれて、うれしく思いました。今度来てくれるときは、素読舎は引っ越しして新しい家で仕事をしているのではないかと思います。そのうちに庭にバーベキューを焼く場所を作ろうかと計画していますが、肉は食べられないのでしたね。野菜をたくさん焼いて食べさせますので、また遊びにきてください。
 我が家で作っている野菜は、一切農薬を使っていません。
 そのせいか、今年はトマトをカラスや椋鳥にやたらにつつかれて、我が家の人間どもは、鳥がつついた後のトマトを食べました。しかし、鳥のつついたトマトは非常にうまいです。

 高校になると、覚えるべき単語の数がぐんと増えるので大変です。
 私の「技法グラウンド」という練習を継続してくれれば、文まるごと覚えてしまったものの数がだんだん増えていきます。文の中には新しい単語が含まれていますから、知っている単語の数はこれだけでも増えていきます。単語は文の中に含まれたものとして覚えるのが最上の覚え方です。文まるごとを覚えてしまったものの数を愚直に増やし続けるのが最上の単語の覚え方だと考えています。
 普段のレッスンのための練習を激しくやってくれるようにお願いします。

 駅に近い町中で塾をやってきましたが、田んぼの中へ引っ越す予定で、塾をやる場所としてはこれまでより不利になります。「電話でレッスン」に力を注ごうと考えていますので、これまでの「電話でレッスン」の生徒さんに、新しい生徒さんを紹介していただきたいと願っています。紹介していただけた場合は、(新しい生徒さんがレッスンを継続してくれているかぎり)、毎回のレッスンの時間を5分延長することを考えています。

 5分延長はわずかな時間ですが、5分増えるだけでも、復習の全範囲を移動する10問のテストが二カ所設定できるようになります。M・K君の場合も、復習範囲(テスト範囲)が広くなってきていますので、10問のテストを二カ所設定することを考えてみて下さい。

 大学受験英語に「音づくり」を合体させるとさせないとでは、大学入試以後の英語がたどる運命が大きく変わってしまいます。親戚の方や友だちに「電話でレッスン」の話をしていただけるとうれしく思います。

 半年後を楽しみにしています。
 

1071 リメンバー 広島・長崎 投稿者:根石吉久  投稿日:10月 1日(月)03時47分00秒

 なあにが、リメンバー パールハーバーか。
 アメリカが一度、リメンバー パールハーバーと言うたびに、日本は百度、リメンバー 広島・長崎 を言うべきだ。

 一方は軍に対する軍の攻撃。
 一方は一般人・市民・生活に対する軍の攻撃。
 どちらが卑劣なのか。
 アメリカこそがとことん卑劣なのだ。
 それでいて正義づらをしやがる。
 アメリカが嫌われることにはちゃんと理由がある。

 アメリカにおいて、広島と長崎に対してやったことが肯定され続けるかぎり、アメリカに対するテロは肯定されるべきだ。これは論理の必然だ。論理の必然をなめてもらっては困る。

 アメリカがインディアンに対してやったこと、広島・長崎に対してやったこと、ベトナムの農村に対してやったこと、アラブの国々に対してやったことは首尾一貫している。テロリズムとして首尾一貫しているのだ。

 余所の土地の生活を焼くこと。それがアメリカがやってきたことだ。
 何が正義か。馬鹿も休み休み言うがいい。


1072 20世紀最大の犯罪 投稿者:根石吉久  投稿日:10月 1日(月)04時18分17秒
 20世紀最大の犯罪は、ナチスによって行われたと自由陣営の国の映画は教えてきた。

 その後、それに匹敵するものがソ連とアメリカによって行われた。
 極悪の名簿からアメリカを外すなら、それが間違っている。

 21世紀になって、アメリカはその犯罪をまだ継続するつもりでいる。

 アメリカの声ばかりが鳴り響くようでは話にならない。
 アジア・アフリカ・アラブの声が世界の中にきちんと聞こえるようにならなければならない。
 日本はその声を把握して、世界の中にきちんと置くことをやるべきなのに、いつまでたってもやれないらしい。
 欧米の外側の声を把握するために、どうしたって必要なのが語学であるはずだ。
 日本は語学力で立つ必要があるはずなのに、人々は語学をしょせん語学だとしか思っていない。

 この観点から見ても、日本の学校英語、受験英語は絶望的である。


1073 米国への声 その1 投稿者:英語嫌い人  投稿日:10月 1日(月)19時51分58秒

ネット版朝日新聞 (2001.9.30.)から

  『テロの背景にイスラム世界の根強い反米感情 米分析』            
                 
   同時多発テロ事件の背景にイスラム世界の根強い反米感情があるという報道や分析
  が、米メディアに現れ始めた。イスラエルに偏った中東 外交、唯一の超大国とな
  ったことから来る「傲慢(ごうまん)さ」などが遠因だと指摘。テロを糾弾しつつ、
  米国 が憎悪の対象にされる理由の分析なしにテロは根絶できないとの視点がある。 
   発生から約3週間。米国の論調は多面的な広がりを持ってきた。        
                         
   「なぜ彼らは我々を憎むのか」。外交記事に定評のあるクリスチャン・サイエンス・
   モニター紙は27日付で、ブッシュ大統領の議会演説の言葉を表題に特集を組んだ。

   大統領演説は、テロリストを糾弾し「彼らは民主的に選挙された政府が憎いのだ。
   我 々の自由が憎いのだ」と米国民に説明している。一方、 同紙は、イスラムの人々
   は米国の理念を嫌っているのではなく、米外交の実態が理念を裏切っていると見て、
   それがテロリストの土壌になると指摘。「米国とは、私たちを殺し、家を破壊するF
   16戦闘機、攻撃ヘリなどイスラエルが使っている道具のことだ」(パレスチナ難民)

   「リビアへの報復爆撃で巻き添えになった娘への謝罪ひとつない。米国民は自分たち
    の政府が世界で何をしているのか見て欲しい」(レバノン在住者)


1074 下のつづき 投稿者:英語嫌い人  投稿日:10月 1日(月)19時55分12秒
などの声を紹介する。特集はイスラム世界の声をこう 総括する。「彼らはこの攻撃
が『文明』ではなく米国に対するものであると理解している」ニューヨーク・タイム
ズ紙も23日付で「(米国は)民主主義の理念を宣伝しながら、(サウジアラビアな
ど)権威主義的な政府を支えていることが裏切りと感じられている」。

ABCテレビの看板番組「ナイトライン」も、21日の放送で「軍事力による反撃
は過激派の力を強めるだけだ。注意深く正義を実行せね ばならない」とまとめた。

政治専門誌「ナショナルジャーナル」の最新号。米国のアフガニスタン政策を振り返
って、冷戦時に侵攻したソ連に対抗させるため、米国はビンラディン氏らイスラム過
激派を援助したが、ソ連が敗退するや同国を混乱の中に放置、タリバーン政権を生ん
だとする。同誌は「原因を根絶しなければ過激派が繁殖する沼を放 置することにな
る」と警告。イスラム世界の民主化や経済発展を助ける長期的な政策へ の取り組み
を提案する。  (22:20)


1075 Why do they hate us? 投稿者:Eliot  投稿日:10月 1日(月)23時08分48秒

You can read the article of the Christian Science Monitor 'Why do they hate us?' mentioned in the Asahi's article at

http://www.csmonitor.com/2001/0927/p1s1-wogi.html


1076 Why do they hate us? 投稿者:Eliot  投稿日:10月 2日(火)18時06分45秒

There seems to be a word missing in the eighteenth paragraph of the article of the Christian Science Monitor. The sentence would make more sense with, say, "dominance" or "presence" between "cultural" and "might.


1077 こんなコトバ見つけました 投稿者:英語嫌い人  投稿日:10月 2日(火)20時56分25秒
中務哲郎訳『イソップ寓話集』(岩波文庫)247頁から

三三四 ライオンの治世

 あるライオンが王位に即くことになった。怒りっぽくなく残忍でもなく、
万事暴力で決することを好まず、人間の誰かさんのように穏和で正しいラ
イオンだった。話によると、その治世に野に棲む動物たちの集会があって、
お互いに罪の償いをしたりされたりしたという。狼は羊の、豹は山羊の、
虎は鹿の裁きを受けるという具合に、皆が裁きに服し、皆が平和の裡にあ
ったので、臆病者の兎はこう言った。
「この日の来るのをずっと祈っていたのです。弱い者が猛き者にも恐れら
れる、そんな日を」


1078 腰が伸びない 投稿者:根石吉久  投稿日:10月 3日(水)03時31分59秒

素読舎日録

 薪ストーブ設置予定の場所の煉瓦積み。径6ミリの鉄筋を使うことにしたので手間がかかり
わずか3段積んだのみ。夕方から始め、夜中の2時までやる。同じ姿勢を継続するので、立ち
上がろうとして腰が伸びないのが惨め。立ち上がろうとするたびに、腰が曲がったままになる。
 午前3時近く、デニーズで二度目の食事。
 肌寒い。


1079 (無題) 投稿者:Eliot  投稿日:10月 3日(水)09時53分16秒

All those responsible for the terrorist attacks in the U.S. must be brought to justice. There's no question about that. We must understand, however, that what happened there was, first and foremost, an attack on the U.S., not on the entire "civilization."
The Japanese people should not jump on the bandwagon and cry for violence and retaliation. It was not Japan that was the target of the attack! The U.S. and its allies should realize that the terrorists are a sad result of the U.S. foreign policy in the past. If America starts a military action and kill innocent people in Afghanistan, it will only result in more violence on the part of the terrorists and further alienation of the U.S. in many parts of the world.
I am very sorry for the victims and their families of the terrorism in the U.S., but those 6,000 some people who perished are not the only people who have suffered from violence. How many people have died because of the wars and conflicts that the U.S. and other nations are directly and indirectly responsible for? Have we cried for those people?
The Japanese government should do what they can to reduce violence and deal with the underlying issues which lead to the strong anti-American feelings which breed terrorists, instead of helping the U.S. forces to kill more innocent citizens of the world. Violence does not lead to peace. What did we learn for the last world war?


1080 Correction 投稿者:Eliot  投稿日:10月 3日(水)09時54分18秒
What did we learn for the last world war?

What did we learn from the last world war?


1081 帰国しました。 投稿者:ST  投稿日:10月 3日(水)12時51分32秒

前回のレッスン電話できなくてすみませんでした。次回のテスト範囲も同じ1〜30でお願いします。


1082 Correction 投稿者:Eliot  投稿日:10月 3日(水)17時22分25秒

If America starts a military action and kill

If America starts military action and kills


1083 Yさんへ 投稿者:根石吉久  投稿日:10月 4日(木)03時52分16秒

(Yさんからメールをいただいた。私一人が知っていればいいことではなく、英語を練習している初心者の方にも是非読んで欲しいことが含まれているので、個人が特定できる要素を書き換えた上で、無断で一部を以下の記事の中に掲載させていただくことにする。なお、この掲示板をお読みの方にも申し上げますが、私宛にいただいたメールは、いちいちお断りすることなく、この掲示板に転載する可能性があります。転載がまずい場合は、申し訳ありませんが、一言申し添えていただきたくお願いいたします。根石吉久)
----------------------------------------------------

 Yさん、先日はウドのところから電話をいただきありがとうございました。また、黒板をありがとうございました。先日のクラスでお礼を言うべきところ、忘失しておりまして失礼しました。建築現場のことでやたらに考えることがあり、ほとんど私の頭が許容できる分量を越えており、頭の中が蜂の巣をつついた状態です。私の頭に耳を近づけていただけば、ぶんぶんと音をたてているのが聞こえます。ときどき、耳の穴から蜂が頭を出していたり、飛び立っていったりしますが、ご覧になったことありますか? もちろん、嘘ですが・・・。こういう嘘を言うと、えっ、本当ですか?って真顔で聞く人がたまにいますので、近頃は、嘘を言う時は嘘だよって断ることにしています。恐ろしい世の中になったものです。

 大きな黒板をいただいてしまいました。ウドのところに持っていき、要らないか?と聞いたら、ウドが根石さんなら使うんじゃないかと言ったということなのでしょうか。そんなことがあったんじゃないだろうかと推測しております。
 黒板というものは私には特別なもので、これまで激しく敵対してきた物体なのです。英語は黒板でどうこうしていたら絶対に駄目だ。全国の英語の教室からまずなくさなければならないものは黒板だ、というくらいに思っています。全国津々浦々の英語の教室からは、「音づくり」という肝心要の練習が欠けています。「音づくり」をやったとたんに、英語の授業というものは一挙にたいへんなものになることは、Eliot さんの実践が語っている通りです。黒板という道具は、「音づくり」をやらないで済ませて、先生が涼しい顔をするために使われる悪い道具だと思ってきました。
 私は塾の練習に黒板を使ったことがありません。昔も人様から黒板をいただいたことがありますが、メモ帳代わりに使っていました。今回もそんな使い方になるかもしれません。ウドの女房のTは、かつて私の塾生だった時期があり、私が脱いだ靴下で黒板の字を拭いていたというくだらないことを覚えていました。私は忘れてしまっていたのですが、「根石さんてさ、靴下で黒板拭いてたよね」とうれしそうに何度も私に言ったことがあります。ほんとうにくだらないことをよく覚えているやつです。
----------------------------------------------------
さて、さて、

----------------------------------------------------
>最近、根石先生のHPはちょっと入りづらいのでたまに読んでいるだけなのでここで
 書かせていただきます。
----------------------------------------------------

 なんて言わずに、また書いて下さい。私は例のテロ事件以後、公言してしまいましたが、以前から、アメリカ(という国家)は嫌いでした。アメリカという国家の政治から臭い立つ傲慢さが嫌いでした。そんな話が嫌なら嫌で、別にいっこうに構いませんので、そんな話とは別の話を、話の流れを無視して書き込んでください。私の掲示板はそれで結構です。

(続く)


1084 Yさんへ 投稿者:根石吉久  投稿日:10月 4日(木)04時16分15秒

----------------------------------------------------
>私がシナリオ「E.T」を終えて「逃亡者」に入ったときに、丁度、ニューヨークの事
 故が起きました。私はたまに友達とメールを英語(知ってる限りを使った会話?!)
 でふざけてやるのですが、この時、友達に「あなたはこの事件についてどう感じます
 か?」と質問されました。
 その時、頭に浮かんだのが、「逃亡者」の最初のレポーターのセリフでした。
 そこを思い出し、文章をちょっと変えて友人に送ったのです。そしたらとっても驚い
 ていました。「何かパクったんでしょう〜」と言われました。確かにパクっったけど、
 でも、自分で言えるし、、、、「覚えてるよー」と反発しましたが、自分でもよくわ
 からなくなりました。まぁ一応、「上達したねー」と感心されました。
 そんな事を言われて「確かに前はこんな言葉思いつきもしなかったし長い文なんて思
 い浮かばなかったなー」と感じました。
 先生の言っていた「長文をやるとかなり上達する」と言うのがほんのちょっとだけど、
 分かったような気がしました。そしてもっと分かりたいと思いました.
 スタートラインがみんなよりもとっても下の方だったので他の人には分からないと思い
 ますが、自分では何かがだいぶ変ったように思います。自分との戦いなので何処の塾よ
 りも辛いと感じてますが、「もう少しがんばってみようかな」と思っています。
----------------------------------------------------

 英語の変化を実感してもらえているようでうれしいです。生徒さんが、この掲示板上に、それぞれの英語の変化を報告してくれるのが私は何よりもうれしいのですが、どなたもなかなかそれをしてくださいません。どこがどう変わったと書くこと自体が自慢話みたいに響くんじゃないかと警戒しているのかもしれません。まあ、日本人のこの種の警戒心は強烈です。この控えめな性質は、私は実は好きなのですが、レッスンによる英語の変化を聞きたい私にとっては淋しいものです。
 学校やら塾やら英会話学校やら英語教材やら、各種ハウツウ書やら、世の中には英語関係のものがごまんとありますが、ガセとガセでないものとがあります。そして、私の所見では、圧倒的にガセが多い。私の方法は、ガセでない方に分類されます。手前味噌と言われようと何と言われようと、あれらのガセの山の本物づらを見ると、私は手前味噌を書くことの警戒心はまったく解いてしまうのです。
 しかし、本当に疲れてしまっています。
 私の方法を試してくれる人は何人も現れたのですが、皆さん、なかなか続かない。「継続こそ力なり」は語学には真ですが、なかなか継続してくれない。Yさんが、紹介してくださった方も何人もいましたが、ほとんどの人が続かなかった。(Yさんには本当に感謝しています。しかし、あの方々の今後を見ていていただきたい。ああいう努力の嫌いな方々は、「日本在住のまま」という条件の元では、一生、英語が使えるようにならない方々です。私は断言していいと思っています。)
 自分の性格に適するようにいろいろな方法を編み出して応用してもらうのがいいのですが、しかし、語学には語学の根本原則みたいなものがあります。「文まるごとで扱え」とか、「文法的理解より先に音づくりをやれ」とか、「音づくりの過程で通じる音にしてしまえ」とか、いくつか外してはならない根本原則みたいなものがあります。私はこれを言い続け、そして、へとへとになってしまっています。ほとんど絶望と呼んでいいような気持ちがあります。こんな仕事、やめてしまいたいと思うときが、月に2度3度はあります。いくら原則を言っても、それが実行されないならば、ただ虚しいだけです。
 私が塾という仕事から教わったことは、巨大な虚しさでした。


1085 Yさんへ 投稿者:根石吉久  投稿日:10月 4日(木)04時58分52秒

 「逃亡者」のセリフの単語を入れ替えて使ったという部分、面白く読ませていただきました。初めの頃は誰でもそうするものです。語学とは真性の真似です。どんどんやって下さい。
 しかし、これがなぜ可能になったかを考えてみて下さい。
 「文まるごとで扱え」という原則を踏み外していないからこそ、これが可能になるのです。
 一度使った文構造は、何度でも何度でも使って、使い倒すくらいに使って下さい。
 それをやりながら、単語・語法を増やすことです。

 (単語・語法の増やし方については、最近よい本を読みました。集英社新書だったと思いますが、「おじさん、語学する」という本をみつけたら是非お読み下さい。まともな方法が書いてあります。日本にも語学論が成立しつつあるんだと思うことのできた本でした。貸してあげてもいいんですが、私はいい本は買って読んで手元に置いておくべきだと考えていますので、是非買われるようにおすすめします。いずれ、この掲示板にも、この本からの引用を掲載するつもりですが、本をみつけたら、さっそくお読みいただきたくお願いいたします。ただし、この本でも「音づくり」の問題は解決しません)

 「自分との戦いなので・・・」とのこと、実にその通りです。私の方法は、どなたにもすぐに「自分との戦い」の中に入ってもらうことになりますので、根性なしはすぐにやめてしまうわけです。しかし、私が提示しているのは、「戦えば戦える戦い」です。「戦えば戦える戦い」を戦わないで、英語がものになると幻想しているアホウがあまりにも多すぎます。お上品な習い事だとでも思っているのか。ドアホ、とどなりたくなるのをじっと我慢することが多いので、私の仕事は実に体に悪いものだと思っています。だから、たまに、「ドアホ、ハルゥダンンジィィィィ」とカラオケでどなることになります。あれはまさに俺の物語ですね。大阪ですね。ああ、大阪に行きたい。
 Yさんは、一人、光っていました。私の生徒の中では、お嬢も同じように光っていたことがあります。どちらも、基礎からやる必要のある人ですが、やるべきことをやってくれる人たちです。こういう人たちがいるから、体に悪い仕事もなんとか継続してこれたのだと思っています。それだけがなぐさめでした。
(とにかくもうへとへと。気持ちも荒れてしまっています。たまに、誰かいい女になぐさめてもらいたいと思うことがありますが、いい女はなかなかいないし、いても何もしてくれないし、もう踏んだり蹴ったりの人生です。先日も、へろへろに酔っぱらって、いい女に車で送ってもらったのですが、送り狼になってくれないのですね。どうして、女は俺に何もしてくれないのだ。ちくしょう。その上、俺は、アニマルとか呼ばれて、もう踏んだり蹴ったりの人生ですね。ちくしょう。もう、アイスクリームでもぺろぺろするしかないのか。どうして女は送り狼にならないのだ。何のために靴下と女は強くなったのだ。ちくしょう。)
 いや、失礼しました。ごほん。

 週に一回程度のレッスンでは、平均的には、日本語に変換することを脱出して、(決まり文句以外の)英語の文が口に乗るようになるには、ほぼ五年くらいかかります。大学を出た人でそのくらいかかると思います。(この五年という数字は、村田君の上達の過程を見てはじき出した数字です。)レッスンの回数を増やせばもっと縮まるかもしれませんが、生徒さんの側にも私の側にも、経済的・時間的事情というものがあり、なかなか理想的なレッスンというものは成り立たないものです。

 自分との戦いは、この世の仕組みとの戦いでもあります。
 共に戦っていきましょう。


1086 感謝。& お帰りなさい。 投稿者:根石吉久  投稿日:10月 4日(木)05時18分47秒

Eliot 様

 ありがとうございました。さすがに端正な英語を書かれます。敬服しました。

ST 様

 無事お帰りになれたこと、喜んでおります。
 日本在住という条件下で作った英語を、英語の磁場につきまぜ、磁場から光を当ててみるという
ことをなさっているのが、掲示板に書かれる記事から想像できました。
 いい経験をなされたと思います。
 700選はだいぶこなれましたので、今後は「ゴースト」に注力していただくようお願いいたし
ます。(私は原理主義者ではないのですが、原則主義者ではありますので、700選も復習範囲か
ら外しません。ご承知おき下さい。)

 さて、また、電話代をあまり気にせずレッスンができるようになりました。
 ちなみに、オーストラリアから我が家にかけた電話代、タイから我が家にかけた電話代をみや
げ話にここに書いていただけるとうれしいです。


1087 Cへ 投稿者:根石吉久  投稿日:10月 4日(木)05時43分42秒

I got a good article on my BBS.
The writer's name is Eliot who is a Japanese Junior-high, high school's
English teacher. Some months ago, he wrote about his English lesson and
his method in his class on my BBB But these articles are not in English,
I am sorry. He is a Japanese person.

I want you to read the new article in English.
And I also wish you to send my BBS's address to your friends by mail or
something.

http://www82.tcup.com/8246/nessy.html

Thank you for showing the meaning of [indict].
I figured out.
I didn't know about [Pinochet].
I've been lacking an effort to know about South America's affairs, but it is
also true that getting information about South America is rather difficult in
Japan.

The voices from America is too strong in Japan.

I haven't written my articles in my bad English on my BBS. But now I have no
hesitation to write them in English.
The terrorists from Arab taught me this.

Don't you join my BBS to write your ideas?
I think there'd be some response in English language.
I think it'd be very interesting to know how Japanese people think in English
language, and perhaps you would find some new expression influenced by Japanese
thinking way.

http://www.asahi-net.or.jp/~ax9y-nis


1088 あんたらあほか? 投稿者:アメリカ嫌い!  投稿日:10月 5日(金)02時54分32秒

Someone said in a newspaer today that the terrorist attack against the
U.S. is not a war but a crime. Therefore the terrorists should be arrested
but it should not lead to opening war. I agree with him.
American people are too excited now. It's because their pride has been
hurt. It's just surprising that President Bush's approval rate is about
90%. I remember the Western media laughed at the extraordinary approval
rate of Prime Minister Koizumi some time ago. We cannot laugh at American
people for this, because the situation is too tragic. But I cannot help
saying that Amerians are now quite out of mind.
If the terrorist attack were really a war as Bush claims it to be, then
the U.S. would have no reason for hesitating. It would not have to seek for
approval or consent from its allies and other countries. But it is now try-
ing hard to justify its military action.
If the war breaks out, the U.S. will pretend that it is worried about the
safety of the civilians in Afganistan. But a great number of innocent
people are very likely to suffer or be killed because of the war. I am very
worried about that.
American people may be satisfied with the result of the war, but the war
will only aggravate the ill feeling of Islamic people againg the U.S.



1089 英語アメリカ舌足らず(20) 投稿者:いくこ  投稿日:10月 6日(土)00時21分06秒

さて、今日はどうしましょう。昨日とはうって変わって、大変いい天気です。
特に、目的もなくぶらぶらっとしようと出かけたので、我々は、青い空と緑の芝生のきれいなボストンコモンを歩きながら「地球の歩き方」に目を通しています。
「科学博物館にでも行ってみるか」
Uさんが言いました。
そこは、「触ることのできる科学」というコンセプトで造られたそうです。仕事をしていたころ、博物館などの構想を立てるのに、「触る・体験型」ということはよくキーワードとしてつかっていました。そのルーツを辿れば、メッカはアメリカにありです。
「おもしろい!行ってみよう」
我々は、ボストンコモンを後に、一路博物館を目指すことにしました。

とその前に。
私は地下鉄に乗った後、あることに気づきました。なんと、お財布の中に1ドルとちょっとしか入っていないじゃありませんか。初日、ボストンの空港で1万円をドルに替えただけで、私ったら、この日まで来ちゃったのです。ああ、なんという1ドルの女。

「銀行だけ寄っていい?」
小さい商店なら小銭がいるかもしれないし、博物館の入場券も、友人に書いた絵葉書を送るにも、小銭が無くちゃ買えないでしょう。
「ついでに郵便局も」
「いいよ、いいよ」
全然「一路」じゃないでしたね。すまぬ。しかし、ままよいでしょう。朝ですし。

ということで、手持ちのマップから、チャールズストリートの角に銀行を発見、寄ってみました。
受付の女性が、にこやかでとても感じのいい人です。
「すいません、両替できますか」
ちょっと困った顔をして、すまなそうに、
「うちでは、やっていないのです」
でも、なんとか考えてくださって、いいアイディアが浮かんだのがわかりました。
「この道を右にしばらく歩いていくと、トーマスクックがあります。そこでなら両替できますよ。トーマスクックは分かります?」
「ええ」
私は懐かしい響きに、微笑んでました。
ストックホルムのユースホステルで盗まれたのもトーマスクックの時刻表だったし、エジンバラのトーマスクックで宿探ししたときも「トーマスクックを知ってれば特典があるけど、あなた外人だし知らないわよね〜」とか言われちゃって、なんであの時「I know!」のひとことが出なかったかな、くそ。でもネス湖に近い街のトーマスクックではいいB&Bを探してくれたな。

地図をつかって、道順をもう一度教えてもらって、我々は、銀行をでました。そして、彼女の説明した通りに、歩きました。歩きました。かなり歩きました。
「銀行のおねいさん、地図の見方間違ってたような気がするんだけど」
とふとUさんのつぶやき。どうも、そんな気もする。
なので、トーマスクックは諦めてしまいました。

そして、しかたない、1ドルの女はUさんともども、郵便局に向かい、だめもとで、
「日本へ葉書を出したいのだけれど、おいくらですか。カード使えますか?」
すると、なんとOK。それから、無愛想な郵便局の人は、
「そこのポストに入れて」
というので、指差した先を見てもポストが見えないのでおかしいなと思ったら、
「外、外」
といいます。そうです。ポストは、外の歩道のところにありました。

こうして、1ドルの女は、ボストンの街を闊歩していたのであります。

(つづく)


1090 正義はどこへ 投稿者:アメリカ嫌い!  投稿日:10月 6日(土)00時42分38秒

Justice must be done. Justice, for me, is a civilized way of saying "revenge." Justice was done the other day from the viewpoint of the Islam. Now justice is being done in near future from the other side.

Financial support, retaliation without use of force, humanitarian approach, or "Article 9"-like action will never be able to solve this problem. This is war of "Gods" that never ends until either God perishes.

Many want to say "This is war against terrorists, not Islam," but I think this is wrong. This is war against Islam, because it is Islam that offers a spiritual basis for terror-happy fundamentalists. I never say Christians are better persons because they are also followers of a monotheistic sect of exclusive ideas that even now encourage catholic and Protestant terrorists somewhere in the northern part of UK to bomb civilians. In a nutshell, this is war between Christianity (and Judaism) and Islam.

Nobody wants actual "evidence" that justifies "American justice." Evidence is already there, in the heart of Americans by the name of God and in the hand of the terrorists, probably Osama bin Laden and Taliban and their accomplices and manipulators. It is quite naive if you really want clear evidence about the NY attack to give the go-ahead to American revenge.

When people say, "Go easy, Americans," they can say that because it is "not in my back yard." If the same thing happens to a country, that nimby attitude would instantly disappear and Americans would say "Joint the club."

Justice is very arbitrary. Revenge is a very strong motive. And people are still "animals" most heavily armed. You can't stop it.


1091 3段階 投稿者:根石吉久  投稿日:10月 7日(日)17時29分47秒

 先日の「電話でレッスン」で「音づくり」に関して、山口県のMちゃんのお母さんにしたアドバイスを書いておきます。Mちゃんのお母さんのテキストは「逃亡者」ですが、どんなテキストを使っておられる方にも、以下の方法は使っていただけます。

----------------------------------------------------
1.一つの文を相手に、字を見ながら何度も言い続け、間違いやひっかかりがなく5回連続で
  言えるようにする。(初心者では、これが成立するまでに同一の文につき、数十回の音読
  が必要。)

2. なるべく少ない単語、単語の頭文字などを別の紙にヒントとして書き、連続性が壊れない
  ように言い続け、間違い、ひっかかりがなく5回連続で言えるようにする。
  (ヒントとして書き写すのは、and, but など文脈の流れを決定する語、
  just, you know, I mean などの添え物、人名, you guys, honey, sir,
  hey など呼びかけの語、oh, uh など感嘆詞に類するものや言いよどみに
  使われる語などを主体にし、文(シンタックスそのもの)はなるべく書か
  ない。単語のみ、あるいは単語の頭文字のみを基本とする。)

3.文字もヒントも見ないで、間違い、ひっかかりがなく5回連続で言えるようにする。
  (できない場合は、1か2に戻る)
----------------------------------------------------

 以上の、3段階を踏まえて練習しておいて、レッスンを受けてみて下さい。
 私自身、生徒さんとレッスンをやるための準備に、この3段階の練習をやります。

http://www.asahi-net.or.jp/~ax9y-nis


1092 いくこさん 投稿者:ST  投稿日:10月 7日(日)17時46分22秒

トーマスマックって、どんな所ですか?
ひさしぶりに「あめした」読ませていただきました。もちろん「英語アメリカ舌足らず」のことです。


1093 順境・逆境 投稿者:根石吉久  投稿日:10月 7日(日)18時25分27秒

つらつら考えてみるに、私が興味があるのは「日本在住のまま」の英語である。
磁場を欠いた英語。これこそが、語学としてはもっとも標準的な語学のひとつである。
これは私の英語が帯びている時代性でもあるのかもしれない。

磁場に身体を置いたままで獲得される「恵まれた英語」には大して興味がない。
これは順境の英語であるが、これに対して「日本在住のままの」英語は逆境の英語だとも言える。

順境に育ったものになど大した興味は抱けない。
面白いのは、逆境に育ったものだ。
つまりは、「日本在住のままの」英語である。


1094 語学の英語と生活言語の英語 投稿者:ST  投稿日:10月 7日(日)23時36分05秒

根石先生の言われる語学としての英語とは日本在住の英語ということだったのですね。

ある外国語大学の先生でも「磁場のある場所で恵まれた環境で英語を使うネイティブの子供に英語で負けたこと」を悔しがっておられました。そういうことは意味のないことのようにも思えます。

語学の英語と生活言語としての英語を分けて考えることは大切なことだと思いますが(いらぬプレッシャーを感じる必要がないという点において)ですが、あえて日本在住のままの英語だけに固執する必要もない(外国語も媒介の1つだがネイティブ言語にひっぱられる度合いも強いのが言語の特徴であり必然だとも思うので)なと私は考えています。

根石先生、エリオット先生、いくこさん、浜谷先生、他の方、いかがですか?


1095 STさん、あめした(^^) 投稿者:いくこ  投稿日:10月 8日(月)00時58分19秒

STさん<

ああ、お返事していただけるなんてとってもうれしいですぅ。
「あめした」ったら、いつのまにか20話になってしまいました。

トーマスクックですが、
トーマスクック社の名前は、昔、イギリスで旅行代理店を開いていたトーマスクックという人の名前からきているようです。今も旅行を安全に楽しめるように、出店では宿の案内・予約や、為替・トラベラーズチェックの発行、旅行情報の案内などを取り扱っています。

そして、トーマスクックの時刻表とは、ヨーロッパ中の電車の時刻表をまとめたもので、バックパッカーにはとっても魅力的なもののようです(^^;)。日本でも書店などで手に入るんですよ。

「あめした」で出てくるトーマスクックは、その出店のことを意味しています。
アメリカにもあるんですね〜。


1096 磁場における英語学習 投稿者:浜谷  投稿日:10月 8日(月)08時42分02秒

STさん、根石さん、お久しぶりです!

STさん>語学の英語と生活言語としての英語を分けて考えることは大切なことだと思いますが(いらぬプレッシャーを感じる必要がないという点において)ですが、あえて日本在住のままの英語だけに固執する必要もない(外国語も媒介の1つだがネイティブ言語にひっぱられる度合いも強いのが言語の特徴であり必然だとも思うので)なと私は考えています。

そうですね。根石さんも『磁場に身体を置いたままで獲得される「恵まれた英語」には大して興味がない。』と仰っていますが、ご自身アメリカでの体験を語られることもおありですし、近くのご友人の英語をドイツ語から渡って喋られる方ともお話される機会も多いようにお聞きしていますので、磁場における英語学習の必要性が全くないとお考えになっているのではないだろうと推測させていただいています。磁場における英語学習オンリーという語学には興味がないということだろうと思いますがいかがでしょうか? STさんも最近しばらくオーストラリヤ等磁場のあるところで英語を学んでこられて語学の学習に大いに役に立ったということですね?

http://www1.odn.ne.jp/~cet09590/


1097 母語スポイルの力・磁場(1) 投稿者:根石吉久  投稿日:10月 8日(月)16時54分38秒

ST さん、浜谷さん

 「磁場を欠いた」英語に固執するというわけではなく、興味は「磁場を欠いた」英語にあるということです。これは、私の英語の運命というものを考えているということでもあります。
 アメリカに友人がいるので、そいつのところを「訪れる」ことはあります。ウドのやってる酒場も「訪れる」ことはあります。磁場は私の英語にとって、「訪れる」場所であり、そこで生活する場所ではない。私の英語は、生活の言語にはなりきることはありません。
 磁場に「滞在しつづける」(磁場で「生活する」)ということと、磁場を「訪れる」ことの間に明確な境界線が引けるわけではありません。2、3ヶ月の旅行ということになると、中間の性質みたいなものが生じてきますので・・・。
 私にとっては、英語の磁場というものは、普段の「日本在住のまま」の英語がそれを訪れるという対象でしかありません。媒介物です。

 次のようなことを考えることがあります。

 「磁場の中の」(語学育ちの)英語は、磁場を形成している英語に同化していきます。日本人にとってなら日本語をスポイルされる(スポイルできる)場があるということです。磁場には、当該の言語以外の言語をスポイルする力が働いている。それは圧倒的な力だと思います。英語力をつけるという一点だけから見れば、これ以上に「恵まれた」条件はありません。(我が身の言語にとってはこれ以上に苦しい場所はないということでもありますが、我が身の言語そのものをスポイルしてしまえば、別に苦しいわけでもないのでしょう。我が身の言語とここで言っているのは、いわゆるネイティヴな言語とほぼ同じもので、私にとっての日本語です。)

 磁場が我が身の言語をスポイルする力に対してどう処するかで、出来てくる英語がいやなものになったり、感じのいいものになったりすると思っています。私がいやなものだなと思う英語に対して、人々が憧れみたいなものを持ったりするのを見ると、胸の中にいやな溶岩のようなものが流れるのを感じます。私のアメリカという国家に対する憎悪を形作ったのもこの溶岩のようなものかもしれません。

 激しい言い方になりますが書き付けておきます。
 日本語を駄目にしたやつの英語は信用できない。

 私は、日本語をスポイルして身につけた英語は好きにはなれないということです。
 英語の磁場に身を置いて、日本語をスポイルすることなく英語を身につけた人の英語に対しては、日本在住のままに英語を身につけた人の英語に払うのと同じように敬意を払うことができますが、日本語をスポイルしてしまった人の英語に対してはどうにも嫌悪感が先に生じてきます。日本語の磁場に身を置いている私の感覚は、この嫌悪感を避けることができません。


1098 母語スポイルの力・磁場(2) 投稿者:根石吉久  投稿日:10月 8日(月)16時55分18秒

 磁場に身を置き続けて日本語をスポイルするのが、異言語獲得方法としては、短期間に効果がある方法であるのは間違いないにしても、そうして獲得される英語の質が自分で欲しいかと翻って考えると、欲しくないと思うのです。
 なぜそうなのか。私は、日本語をスポイルして獲得した英語というものを目にすることがあります。そしてその度に、こいつはアメリカ人が日本を見るようにしか日本を見ることができなくなっていると思います。我が身の言語をスポイルした姿とはそういうものです。語学というのは、本当は恐ろしい行為なのだと思うのもそういう時です。この恐ろしさに言及する人は少なくて、私の目に触れた限りでは、鈴木孝夫がこれを指摘していました。

 「磁場の中の」(語学育ちの)英語は、磁場に同化し、使用言語は英語に一本化されていきます。この一本化が成立する場所に身体を置いて獲得される英語のことを、「磁場の中の英語」あるいは「恵まれた英語」と言っています。(この「恵まれた」という言葉は、あくまで日本にいて英語を問題にする場合から見た言い方です。語学という領野を限って使っています。)
 身体を磁場に置くならば、語学的には圧倒的に「恵まれる」ことになります。その磁場で生活しながら、「机上」をも確保するならば、単にしゃべり言葉だけでなく、読む・書く・話す・聞くのすべてに有利だと思います。その有利さが手に入る場になぜ身を置かないのかと自問したことは何度もあります。置きたくない。私が固執しているのは、「磁場を欠いた」英語などではなく、日本語そのものだからです。自分を育てた言語だからです。日本語を手放そうなどと一度も思ったことがないので、私においては、英語が自然に「磁場を欠いた」英語になるだけです。この英語の運命は、これからも多くの日本人と共有することになると思います。

 この「磁場を欠いた」英語に、「磁場が育てた」英語に対する劣等感みたいなのがあるのが、私には気に入らない。冗談ではない。逆境に育った英語が、順境に育った英語に劣等感を持ち続けるみたいなことは、馬鹿なことだと考えています。
 いろんなことをやってきて思うことですが、「話す・聞く」という能力は、日本語の磁場の中に生活しつづけている限り、英語ネイティヴと「同じ」にはならない。練習を継続すれば、上達はしますが、「同じ」にはならない。しかし、「読む」という領域でなら、英語ネイティヴと「同じ」になることは可能だし、平均的なネイティヴを越えることもできる。
 日本在住のままで、「しゃべり」において英語ネイティヴの平均に達することはないと考えています。「しゃべり」でなら、外国語大学の教授も簡単に英語ネイティヴの子供に負けます。土俵を変えて、「読み」の土俵にあがれば、どっこい子供は教授に勝てるものではありません。言いたいのは勝ち負けのことではなく、日本人がどの分野の能力を発達させるべきかという問題です。

 日本人の英語能力は、「読む」領域をどんどん発達させるのがいいと私は考えています。時代の大合唱に逆らってでも、そう言いたい。時代に逆行していると言いたいやつには言わせておくしかありません。コミュニケーション論者というものには、私は根底からの疑いを持っています。

 その意味では、浜谷さんの、「あくまで話せるようになるための読み」は、再度、「もっと読めるようになるためのしゃべり」というふうに逆転させる必要があると思っています。
 これは、日本人は話せないが読めるというふうに言われてきたことを、実は私が疑っているからです。目を右から左へ動かして、いったん自分の中で日本語を動かして、再度左から右へ目を動かして読むような「読解」というものは、実は「読める」というほどのものではないのではないかと疑っています。
 ここで「媒介」にすべきなのは、「音」であり、「イントネーション」であり、「リズム」であり、それらを媒介にして、それらの音、それらのイントネーション、それらのリズムで読めるようにすることだと考えています。

 あくまでちゃんと読めるようになるために、しゃべりを媒介にすべきだという考えに至りました。


1099 読むためにしゃべるorしゃべるために読む? 投稿者:Duffy  投稿日:10月 8日(月)17時38分09秒

> その意味では、浜谷さんの、「あくまで話せるようになるための読み」は、再度、
>「もっと読めるようになるためのしゃべり」というふうに逆転させる必要があると思って
>います。
> これは、日本人は話せないが読めるというふうに言われてきたことを、実は私が疑って
>いるからです。目を右から左へ動かして、いったん自分の中で日本語を動かして、再度左
>から右へ目を動かして読むような「読解」というものは、実は「読める」というほどのも
>のではないのではないかと疑っています。
> ここで「媒介」にすべきなのは、「音」であり、「イントネーション」であり、「リズ
>ム」であり、それらを媒介にして、それらの音、それらのイントネーション、それらのリ
>ズムで読めるようにすることだと考えています。

久しぶりの発言です。
この考えは面白いですね。賛同します。
ただ、日本語でも思うのですが、本当に流れるように理解しながら日本語の本を読んでいるときは声を出すと却って邪魔をして理解力が低下します。

しかし、そのように滑らかに理解できないような自分の理解力よりレベルの高い本を読むときには声を出すほうが助けになるような気がします。


1100 目を右から左へ動かして? 投稿者:浜谷  投稿日:10月 8日(月)22時49分08秒

根石さん、

>目を右から左へ動かして、いったん自分の中で日本語を動かして、再度左から右へ目を動かして読むような「読解」・・・

英語を読む時のことを仰っておられると思いますが、「目を右から左へ動かして」ということは英語では不可能ではないでしょうか? 

> その意味では、浜谷さんの、「あくまで話せるようになるための読み」は・・・

私はとにかく話せるようになるためには語彙・構文のインプットが必要で、その為には多読が適していると思っています。「あくまで話せるようになるための読み」という引用をされていますが少し違うように思いますが? 根石さんと過去に何回かお話をしましたが、その中で申し上げたんでしょうか? 

> ここで「媒介」にすべきなのは、「音」であり、「イントネーション」であり、「リズ
>ム」であり、それらを媒介にして、それらの音、それらのイントネーション、それらのリ
>ズムで読めるようにすることだと考えています。

音読の大切さのことを仰っていますが、私も賛同いたします。 私も多読の為の読書では成るべく音読していますし、電車の中などで周囲の人に聞かれたくない時などの場合は内部音声で音を響かせながら黙読しています。 

http://www1.odn.ne.jp/~cet09590/



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