2000年7月
7月5日
自宅自作建築現場で寝る。11時、携帯電話の目覚まし鳴る。直後にHさんから電話。今日から中野の小学生の教室の場所が変わり、村のお宮の敷地にある公民館になったとのこと。一緒に小学生の英語の読みの世話をしているYさんに電話し、場所が変わることを伝えようとしたが、留守。留守である旨、Hさんに伝えようとするが、今度はこちらも留守。放置したら、やがてHさんから電話。Yさんに電話がかからない旨言うと、HさんがA宅でYさんを待ち受け、お宮まで連れて行ってくれることになる。
そのまま、自宅自作現場でL.A.CONFIDENTIALの「電圧装置」最低量やる。「電圧装置」は、現在、妻の自宅で、ドストエフスキー『白痴』の英訳本でワンセットをやっている。自宅自作現場では、L.A.CONFIDENTIAL。
午後1時、妻から電話。「起きたあ?」
IBMのノートパソコンの、ハイパネーション・モードとやらを試していたら、ウインドウズが立ち上がらなくなったので、もう少しいじってから飯を食いに行くと返事。飯と風呂を命じる。(えらそうでななさそうに)
IBMのこの機械では、ウインドウズでウインドウズを終了しようとすると、「ウインドウズを終了しています」という表示が消えず、電源を切ることができない状態に何度か遭遇した。しばらく待って、ハードディスクが動かないままなのを確認して、おっかねえなと思いながら、電源スイッチをいじり、再度立ち上げることを何度かやった。
バイパネーション・モードを使うと、ウインドウズで終了する必要がないのだが、こちらはこちらで不安定。こちらは、立ち上がる途中で止まる。画面がまっくらなままで、まるで動かなくなる。
何度か実験しているうちに、ハイパネーション・モードでまともに立ち上がるようになった。原因不明。今もタコなウインドウズ! 証拠はないが、ウインドウズのせいだろう。要するにマイクロソフトの社員は忙しすぎて馬鹿になっちゃったのだ。
妻の自宅に帰宅。
飯を食い、風呂に入り、中野へ。
高速道路の上は風が強く、ジムニーがひっくり返るのではないかと思うほど。窓を全部あけ、ガラスで風圧を受けないようにする。高速道路の上ですべて手作業。80キロ程度で運転。
中野で小学校の脇で小学生にお宮の在処を教わる。
Kさんが掃除をやっていてくれた。
お宮で塾をやるのはなつかしい。素読舎は開設当初は、お宮やお寺を回ってやっていたのだ。お宮でやるのは何年ぶりだろう。8月にこのお宮の庭でバーベキューをやるから来て下さいと誘っていただく。お宮で英語をやるのもいかがなものかと思うが、さらにお宮でバーベキューをやるのもいかがなものか。中野の村のじいさんが誰か怒るのではないだろうか。お宮の庭ではなくて、公民館の庭でやったのだと逃げることはできるが、それでもどっちが先かと言うならば、お宮の庭が公民館の庭になったので、お宮の庭が先にあったはずだ。近代の公民館の庭が、近代以前のお宮の庭を追うということか。すっきりしない。
ゆいまある。吉本さんの沖縄の友達が、沖縄で大学を作った。その人は音楽を教える人だが、その人の招待で日本に来たカナダ人がいた。少しだけ話し、教室をやる。後半の教室を半分やったところでへばるが、なんとか持ちこたえる。8時過ぎ、教室終わる。吉本さんが、カナダ人・ヤングのいる方へ来いと誘ってくれるが、疲れたので、自分のいる席でしばらく休みながら、YさんBさんと日本語で話す。ビール一本。
ヤングのいる席に行く。最近、俺がボストンに行ったと話すと、しきりにボストンはどうだと聞かれる。お袋さんがボストンの育ちだそうだ。いつかボストンで音楽を教えたいとのこと。その時は、日本語の教師として俺を誘ってくれと言うと、ボストンには60の大学があるから、口をみつけてやるとの返事。アメリカでクラシック音楽なんぞを教えている野郎が言うので、どうせガセだろうが、本当に誘われたらどうしよう。迷ってから行くだろうか。体力があれば行くような気がする。ボストンには針灸の学校はないのだろうか。日本語は教えられるが、それでどの程度の金が得られるかは不安。針灸でかせぐのがいいと考える。とにかく、なにはともあれ、要するに、捕らぬ狸の皮算用は上手だ、俺は。
妻の自宅に再度帰宅。メールを読む。読むだけでなかなか書かないので、メールは溜まる一方。25,6通溜まっている。長谷寺のKさんから返事あり。非常に誠実な返事。妻によると、Kさんは「可愛い」。
「鰐る」を再開したらまた書いてもらいたいとある。本気で雑誌をやるつもりなら、書きたいと思う。
妻は明日、アルバイトがあるので、俺は早めに自宅自作現場に帰宅する。
ヤングに会ったせいもあるのだろうが、インターネット上でやる日本語教室のテキストをこれから書くことにする。
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7月20日
午後2時まで寝る。
一昨日から昨日朝まで原稿書き。眠ろうとするが、自宅自作の現場の前の道は、車の往来が激しく眠れない。夜のうちに眠ってしまえば、朝の車の往来の音で目をさますことはなくなったが、朝まで起きて、それから眠るのはできない。妻のいる自宅に帰り、眠ろうとマンガを見るが、うつらうつらするだけでうまく眠れない。
寝不足のまま高速道路に乗る。中野の教室をやる。その後、長野市に出て「いとう」で老眼鏡を受け取る。いよいよ老眼鏡を使うことにした。少し映画のシナリオを使ってみて、スクリーンプレイ出版の映画のシナリオの字があまりに小さく、レッスンに差し障りが出るのがわかったため、急遽「いとう」でしつらえた。レンズとフレームで3万5千円。金曜日に「いとう」へ来て、目の検査を受けレンズを決めたが、その日は時間がなくて眼鏡を受け取らずに帰宅した。水曜日にとりに来ると伝えてあったものを受け取る。ゆいまあるへ行く。15分の遅刻。
今日は妻を連れて、2つの教室を回る。もしかしたら、中野の人数が増えるかもしれないので、増えたら手伝ってもらえないか妻に打診したら、やってみてもいいというので、どんなふうにやっているか妻に見せるため、連れて回る。どっちの教室でも、妻は時間をもてあまし、E.T.のシナリオを読んでいた。ゆいまあるの教室を終えて、仏円さんに教わった「グラナダ」で食事。その後、「ぶらっと」で風呂。ここには気泡の吹き出しが太く強烈なやつがある。手すりのパイプで体を支えて気泡の上に寝ると、そのまま体が浮いているほど強い。こいつは疲れがとれる。
寝不足の後、ぶらっとの気泡で体をほぐしたせいかよく寝た。今日は、午後2時まで。ほぼ12時間。
午後ずっと原稿の手直し。7時頃終わる。メールで「ミッドナイト・プレス」に送稿。
荒井さんから電話。重松清原作のテレビドラマがあるから見てくれとのこと。7時半から見る。8時過ぎ、松岡さんから電話。テレビを切る。ウドと大工の中に立って、面白くなかったことなど話す。松岡さんが始めた出版はまだまだ苦しいとのこと。「猫々通信」に俺が先日書いた手紙を引用していいかと聞かれる。もちろん好きなように使っていただいてかまわないと返事。
夕食。
妻は灸の時間を9時半に早めてもらい、吉田さん宅へ。
先に現場に行き、床下の断熱工事をやる。ほぼ考えた通りの床下構造ができつつある。これで根太にツーバイシックスを流した後、ブロックの上端をスタイロフォームで覆えば、まず結露の心配はないだろう。空気の取り入れ用に煙突用のパイプを使ってダクトを作る作業を終えれば、いよいよ根太のとりつけにかかれる。あと一日やれば、断熱工事はひとまず切り上げて、リビングの半分の床工事になる予定。
手が木工ボンドとコーキングのシリコンでべとべとになったので、午前1時で工事をやめ、妻用自宅へ行き風呂に入り、風呂からあがってラーメン屋の開いているところを探すが、開いているところはない。セブンイレブンで370円の弁当にねらいをつけ、お茶の値段を聞くと120円だという。合計で490円になるが、財布の中には520円しかない。消費税分でオーバーするかしないか、弁当のコーナーの前で財布から全部金を出して考えるが頭が動かない。女の子に足りるだろうかと聞くと、レジの機械を動かして調べてくれた。509円だという。買って帰り、現場の二階で食う。もう英語をやる体力はない。このまま横になるとする。
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7月22日 午前5時過ぎ
寝不足と寝過ぎることの繰り返しが続いている。
いずれにせよ、夜眠れない。
朝7時まで起きているとやばい。車の音がうるさくて寝付けない。なんとか、昨夜は車の往来が激しくなる前に寝付いた。
午後2時起きる。そのまま、妻の自宅へ。すぐに飯を食う気にならない。きのう、自宅自作の現場をやって、だくだくに汗をかいて喉が渇き、大量にジュースを飲んだが、そのせいで胃がくたびれているのかもしれない。新聞を見ている間に腹がへってきたので食う。少し休んで、やじろべえへ。コーヒー。午後5時、現場着。妻に手伝ってもらって、居間の床下構造の断熱工事終わる。とはいうもののここまでで居間の面積の分が終わっただけ。ひとまず半分だけ床を仕上げてみることにする。7時半、塾開始だが、少し時間があったので、西村金物屋へ。直径100ミリのステンレスの煙突用パイプを買う。直を6本、エビ曲がりを5つ。1万円弱。現場へ帰る途中、デイツーで、床下用炭を買う。6箱買って、やはり1万円弱。床下用炭は、現場に帰って検討したら、16箱前後必要になるとわかる。おそらく一生に一度の買い物だから、必要な分だけ買うことにする。リビングの分だけでも、40箱ぐらいは要るだろう。自分で火をたいて炭を作ろうかとも思う。
塾、9時半まで。9時半から、Mちゃん相手に「電話でレッスン」。練習が足りないのでもっと練習してくれと言う。妻は吉田さんちへお灸に行く。先に舞鶴に行き、ビール。てんぷら蕎麦大盛りを注文して食べ始めたところに妻が来る。妻もてんぷら蕎麦。食べ終わって、久しぶりに上山田を歩く。「かどしろ」は遅いので閉まっている。「美人座」の角のスナックでコーヒー。
午前一時過ぎ、妻と別れ、自宅自作現場の二階で、「ワーキングガール」のシナリオを読み、朝になる。どうしたものか。じきに車でうるさくなる。午後1時半から塾なので、妻の自宅に行き、塾が始まる直前まで寝るのが得策だろう。
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7月23日 午前2時過ぎ
朝、妻の自宅へ行く。思ったより蒸し暑い。全部戸を開け、空気を入れ換える。「ドクタースランプ・アラレちゃん」のページをめくっているうちに寝る。午後1時半、妻に起こされるが、眠くて仕事にならない。妻が布団を片づける間に、隣の部屋に這入る。そのまま寝る。途中で、塾生が素読を始める声がするが、続けて寝る。4、5人が素読を真剣にやっていてくれた方がよく眠れる。何か一種の男性コーラスのようなものができるのだろうか。
4時過ぎ起きる。お早うございますと村田君に言われる。その後もしばらくぼうっとする。「鰐る」の話が出る。Kさんからメールがあったとのこと。これまでの編集方針のはき違えのことを言う。信州大学の学生との対談が予定されていると村田君から聞くが、それは受ける気がない。共同編集誌を個人編集誌のようにしてしまったことのはき違えがある。編集人が締め切りで遊んだのでは、締め切りを守ろうとして、他の用事を後回しにして都合をつけて書いた人へどれほど失礼なことか。俺は都合をつけた。
メールをあえて読まない。ミッドナイトプレスの原稿があるが、あえて考えない。
川中島方面向けのチラシの文章を書き、ワードプロで版下を作る。
妻は灸に行く。
娘から電話。妻が灸から帰ったら電話させることにする。
今日も舞鶴へ行く。生野菜うどん。味付けを間違えたのか、妙に苦いような味。妻は今日もてんぷら蕎麦。てんぷら蕎麦のつゆの余りを飲む。うまい。
内川のセブンイレブンで妻と別れる。
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7月26日 0時過ぎ
一昨日のことから。
一晩眠れず朝になる。眠れないまま朝になった場合は、この自宅自作現場では寝つけない。ひっきりなしに車のタイヤが道路をたたく音がしてうるさい。いったん眠ってしまっていればいいのだが、朝まで起きていて、7時以降に眠ろうとすると駄目。8時過ぎ、現場を出る。室賀へ行って温泉に入ることにする。途中、上山田で梅漬けの細切れをまぶしたおにぎりと缶入りのお茶を買う。眠っていないので、事故を起こさぬよう注意して運転する。室賀峠で日陰に車を止め、おにぎりを食べる。助手席の床にビニールと空き缶を放って、「ささらの湯」へ。10時まで入れないとわかる。三十分、入り口のベンチで待つ。上山田で買ってきた「週間プレイボーイ」を開く。i勉強がどうのこうのという記事を期待して買ったのだが大外れ。おばあちゃん二人が来て、やはりベンチで入り口が開くのを待ち始めたので、ヌードのページが見れない。やがて入り口が開いた。どうも神経が立っていて眠れそうもないので、大広間に雑誌と帽子だけ置いて、風呂に行く。コインロッカーに荷物を入れ、露天風呂へ。もうろうとしながら、熱くなったら出て石に腰掛けることを三度繰り返す。山の風が気持ちいい。コインロッカーは、百円が戻ってくる方式なので、荷物の中から携帯電話と三千円だけ出して、大広間に戻る。まだ眠れない。すぐ近くに、三人の老人のグループがいて、話し声が大きく眠れない。座布団を二枚持ってきて、一枚を折り畳んで枕にし、雑誌をながめる。どうも近くに人がいるとヌードのページを開きたいのに開けない。12時になったので、蕎麦を食べに行く。ここの蕎麦はうまい。村の蕎麦で作ったものだという。酒を飲んでさらにもうろうとする。世の中がとてもぐらついてきたので、再度風呂に行き、ゆっくり体を熱くする。温泉から出て、ものを着るのも面倒。電動のマッサージ機に座り込み、百円分、背中の筋をマッサージする。大広間に戻ると、大声で話していた老人三人のグループが全員昼寝の最中。もっけの幸いであるので、横になったらじきに寝ついた。二時頃から五時頃まで寝る。短いがぐっと寝た。普段から起きた時は血圧が低くなるせいか体が冷たいのだが、その冷たさ。
大広間は五時頃になると、人の数が減る。冷房はそのままなので、少し寒い。また湯に行く。二度ほど体を温めた。七時過ぎ、妻から電話。帰宅する。途中、百円寿司で少し腹へ入れる。妻用自宅で、8時半から映画のシナリオを使った社会人向け英語のクラス。10時15分終了。その後、磯崎さんが、聡からパソコンを習った。他の人たちは映画のビデオを観る。「2001」。観ている途中で眠くなる。郁子が察して帰ったら、他の人も帰り出した。そのまま寝る。
昨日、午後1時起きる。久しぶりにぐっすり寝た。
午後、ミッドナイト・プレスの原稿書き。大岡の山を買った経緯など書く。タイトル「私の山の神」。その後、たまっているメールに返事を書くが、四つ五つ書いたら「やじろべえインプット教室」の時間になる。誰もなかなか充分な勉強はしてきてくれない。この調子だと、英語がものになるのに三百年から五百年かかりますよと言うのだが、三百年計画、五百年計画は皆さん継続中だ。
教室を終えたら、そのまま自宅自作現場の二階に戻る予定だったが、老眼鏡を家に忘れてきているので妻用自宅へ。荒井さんから電話。NHKの番組をビデオ録画してほしいとの依頼で、妻がセットしたので、その番組を見る。宮沢賢治の生徒の一人の思い出をドラマ仕立てにしたもの。主演竹中直人。感心しない。現場二階へ。途中、車の中で再度老眼鏡を忘れたことに気づくが、もう面倒なのでそのまま現場へ。「ワーキング・ガール」のシナリオを読む。これもレッスン用の下準備。
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7月27日 午前1時25分
また眠れず。幸いなことに朝も曇り空。9時頃になって寝付く。午後1時、携帯鳴り、妻に起こされる。妻用自宅へ帰宅。中野へ行く日。ジムニーはマフラーが腐って溶けて、ぶらぶらしているので、軽トラックで行くしかない。出がけに、車のタイヤの空気圧が気になる。先日、軽トラックで高速を走ったとき、タイヤがやけにはみ出すようにふくらんでいた。スタッドレスの中古を稲荷山自動車にみつけてもらって履いているが、スタッドレスの中古は北海道でよく事故を起こすと大日野に聞いた。古くなったスタッドレスタイヤを夏にノーマル代わりに履いていると、バーストして大事故になるということだった。
同じことを桜堂のスタンドでも言われた。昔塾に来ていたやつに、スタッドレスをはいてこれから高速に乗るが、タイヤの空気圧はどの程度がいいのかと聞くと、こんなタイヤをはいて高速に乗るのは自殺行為だと言う。ともかく、だけど、すぐに高速に乗らなければならないんだと言うと、前が2.4、後ろが2.5くらいと言われる。空気圧を調整して高速へ。時速90を越えると走行が不安定になるが、90から100で走る。なんとか中野の教室に間に合う。死なずに済んだ。全員出席。
「ゆいまある」へ。一人欠席。教室後、大石さんの旦那さんと釣り談義。釣った魚の血抜きの方法を教わる。ブラックバスは、この辺の人は馬鹿にして食べないが、淡泊でうまいと言うと、ムニエルにすると最高だと言われる。ようやくブラックバスがうまいと言う人に会った。釣った魚は血抜きするだけでなく、頭と内臓をそっくり取り、肉と背骨だけにする方法がある。それも教わる。
妻に連絡し、妻用自宅で妻を拾い、上山田、「舞鶴」へ。俺、たぬき蕎麦。妻、てんぷら蕎麦。妻用自宅へ妻を送り、自宅自作現場へ。薪ストーブの近くへ外気を取り入れるために床下に這わせるステンレスのダクトを接合させる。先日接合した分をいったん外し、金属の重なる面にシリコン系のコーキングを塗り、接合させる。ダクトを切らなければならない部分は明日に残す。
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7月29日 午前4時半
昨日のこと。
一度、午前11時に携帯電話の目覚ましが鳴るが、音を切ってまた寝る。午後1時起きる。妻用自宅でぐずぐずし、3時過ぎに家を出る。妻は畑へ行ってから現場へ回ると言う。車に乗って現場へ行く途中で、レガシーB4を見たくなり、スバルの販売店に寄る。営業の人と話しているうちに、俺が欲しいのはフォレスターでなく、B4なのだとわかってきた。30分くらい話して、B4の黒があるかと聞いたら、あると言うので見せてもらう。B4の白は入り口のところに展示してあり、こちらは中に座らせてくれた。慣れの問題かもしれないが、腰を固定するようなシート。以前、野口さんのレガシーを運転させてもらったときにも、それが気になったが、慣れればかえってこっちの方がいいのかもしれない。これまでのジムニーのシートがフラットなものだったので違和感があるのだろう。エンジンの回る音は、あまりよくない。以前よりはましになったが、B4でも、レガシーは尻の格好がよくない。俺は尻にはうるさい男だ。四駆を外せないタイプの車であり、四駆を雪道や泥道用にではなく、高速走行などでの安定性に使っている車だとのこと。やはり現物を見ると欲しくなる。
現場へ。妻は断熱材の作業。二階の床ができるまで、二階に足場として使っていたツーバイシックスで、一階リビングの床の半分を作る。外側になる枠だけ、サイズを出して材を切って作業終了。妻は灸をすえてもらいに吉田さん宅へ。戸倉「やまと」で、生ビールと固焼きそば。1800円。焼きそばは固すぎる。この店ではいまのところうまいものに出会ったことがない。品物の質の割に高すぎる。大量に汗をかいたので、風呂に入りたくなり、妻用自宅へ。風呂から出てすぐ、自宅自作現場へ。途中、セブンイレブンで車の雑誌買う。寝ながら見ているうちに寝付いた。
今日のこと。
午後起きる。建築現場から妻用自宅へ。飯。ぐずぐずする。3時過ぎ、やじろべえへ。コーヒー。4時頃、自宅自作現場。7時半まで、床用枠構造作り。主にツーバイシックスを切って接合。7時半、塾があるので妻用自宅へ。9時40分から、ももちゃんの「電話でレッスン」、10時15分頃終了。メールの返事書いてから、自宅自作現場へ。ツーバイシックスの転び止めをボンドだけでとりつける。近所迷惑なので、釘打ちは昼間やることにする。土足で使う部分の床構造を考える。なるべく楽をすることがねらいだが、貧弱な構造にすることはしないつもり。紙に描いた図面で考えるより、実際にものをいじって、いじる途中で考えて設計という作業をするのが一番楽しい。結局、考えていて朝になる。
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7月30日 午前3時40分
朝、腹に何か入れて寝ようと思い、外に出る。日差しが強く、寝てもしばらくすれば、部屋が暑くなるとわかる。妻用自宅へ行く途中、ほかほか亭で「おろし竜田揚げ弁当」を買う。妻用自宅は、妻用借家だが、その借家で布団を敷く。横になるが、眠れない。何をしていたか忘れたが、そのまま塾開始の午後1時半が迫る。布団を両方片づけて、いつもの自分の仕事のポジションに座り込む。そこで、布団なしで眠ろうかとも考えるが、もうろうとしたまま、結局仕事をする。「技法グラウンド」数名。途中、メールをチェックしたら、滋賀県のOさんから「電話でレッスン」を申し込みたい旨のメールが来ていた。それへ返事を書く。ついでに溜まっていたメールのすべてに返事を書く。
Sさんが無料掲示板サービスを使って、掲示板を開設したというメールがあったので見に行く。これと同じものを、俺のホームページからのリンクとして開設することを考える。最大200件で書き込まれたものが消えていくようになっているから、100件程度ずつ取り出してテキストファイルにし、自分のホームページに掲載すれば、もし外部から攻撃されても、破壊されるものは最大で200件で済む。
塾開始直前に、埼玉のKさんから森へ来ているという電話あり。塾の仕事が終わったら、一杯やりに行くことを約束してあったので、10時前、森へ行く。ビール、焼酎。焼き肉、じゃがいもとチーズ。一穴主義について議論。俺のやつは、結果一穴主義だということになり、次に主義にあたいしないということになる。しまいにアバウト一穴にすぎないというひどいことになり、なにかおちゃらけを書く時に「アバウト一穴」というのは、いいペンネームになると思う。ミッドナイト、妻用借家へ帰宅。風呂に入っている間に、非常にもうろうとする。風呂につかりながら、一瞬寝た。気がついて風呂にいることがわかり、風呂から出る。布団を敷いて、「釣り馬鹿日誌」を老眼鏡をかけて読む。すぐに寝付く。午前3時、目が覚める。妻がビデオ映画を観て、これから寝つくところ。俺がごそごそしていたら、今度は妻が眠れないだろうと思い、再度風呂に入り、自宅自作現場へ移動。木工ボンドだけ効かせてあるツーバイシックスの接合加減を確認。完全に接合したら、釘打ちをする予定。車の雑誌を見る。このところ車の雑誌ばかり見ている。新車を買うのなら、庭へ車庫を作ってからにしようかとも思う。先日見たB4を、今のジムニーと同じように雨や鳥の糞にさらしておく気になれない。雨だけならともかく、今借りている駐車場は、桜の木の下にあり、鳥の糞がしょっちゅう車体に落ちている。鳥の糞は酸が強いから、新車をそういう目に合わせ続ければ、じきに塗装が剥げるだろう。錆びて穴のあいたジムニーはそんなところに停めて続けてきた。
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7月31日 午前4時15分
朝何時頃か、中村が現場に来る。眠くてたまらないので、そのまま寝ていたら、中村が俺に貸しておいたアルミの三連梯子を外して、帰る音がした。中村が来たのはわかっていたが、また寝入ってしまって、梯子を脚立に掛け替えていったのを知らないでいた。起きて、二階から降りるとき、伝っているものがぐらぐらするのでようやくわかった。
佐藤幹夫さんから「樹が陣営」21号、山本かずこさんから「不忍池には牡丹だけれど」届く。佐藤さんには、「中年男に恋はできるか」を送ってもらったときにも礼状を書いてないことを思い出す。ひとまずは読んでから礼状を書くのが俺の流儀なのだが、読み終わってすぐに書かないでいると、礼状を書きそびれる。しっかりした山本さんのことを思う。
塾。今日は村田君がいない。技法グラウンドの練習を見る。夜になって、子供の人数が少なくなってから、夕飯に出る。「小法師」で、辛味噌冷やし麺。まあうまいが、量が少なすぎる。夜11時から、Oさんの「電話でレッスン」、「スピード」。それが終わって、映画の「スピード」を見てみる。やっぱりやったところは耳が追いついていくが、やってないところは、はっきりしたりぼけたりがある。Oさんは上級者なので、刺激になる。こちらも準備が忙しい。Hさんからメールあり。つべこべ言ってみたいだけのメールに思えたので、反論を強くかませる。浜田さんに、手紙書く。
白んできた頃に借家を出る。杭瀬下のセブンイレブンでアナゴ弁当と缶入りのお茶。現場二階で食う。眠い。
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